JP4060388B2 - 遊技場用の遊技システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばパチンコ遊技機のように、遊技媒体を使用した遊技に応じて入賞状態となったときに所定個数の遊技媒体を放出する形式の遊技機を複数台備えた遊技場用の遊技システムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
パチンコホールに設置されたパチンコ遊技機は、独立して動作する構成となっている関係上、例えば同一グループの複数の遊技客が同時進行状態で遊技を行う場合には、遊技終了タイミングが一致しないのが通常であり、このためグループでの遊技には適さないという問題点がある。また、同一グループの遊技客が極めて親しい間柄の場合には、獲得したパチンコ玉を融通し合うことが往々にしてあるが、このような場合には、その都度パチンコ玉を手渡しする必要があって、その操作が面倒になると共に、パチンコ玉の供給側及び受取側の双方の遊技が一々中断するなどして遊技の興を削ぐという問題点があった。
【0003】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、同一グループの遊技客が同時に遊技する場合でも、それら遊技客の遊技終了タイミングをほぼ一致させることが可能になると共に、複数の遊技客が遊技の興を削ぐことなく連帯感をもって遊技可能となり、以て同一グループの遊技客が遊技する場合に有益となる遊技場用の遊技システムを提供することにある。
【0006】
本発明は、当りか外れかを決定するための抽選動作を行い、この抽選動作の結果が当りであった場合に多量の遊技媒体を放出する大当り状態を呈する複数台の遊技機と、前記遊技機に設けられ、遊技者の操作に応じて2台以上の遊技機を互いに関連付けた連結グループとして登録可能な登録手段と、前記複数台の遊技機との間で信号の授受を行う集中管理装置と、前記集中管理装置に設けられ、前記登録手段により連結グループとして登録された2台以上の遊技機を連結グループとして記憶すると共に、各遊技機の大当り発生回数を記憶する接続設定メモリとを備えた遊技場用の遊技システムにおいて、
前記集中管理装置は、前記接続設定メモリに記憶された連結グループ内の1台の遊技機において前記抽選動作の結果が当りとなったときに、当該連結グループ内で前記大当り発生回数が最も少ない遊技機に対して大当り指令を出力する遊技モードBを実行するように構成され、前記遊技機は、前記集中管理装置から前記大当り指令が入力されたときに大当り状態を呈するように制御する遊技制御手段を備えた構成としたものである(請求項2)。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、当りか外れかを決定するための抽選動作を行い、この抽選動作の結果が当りであった場合に多量の遊技媒体を放出する大当り状態を呈する複数台の遊技機と、前記遊技機に設けられ、遊技者の操作に応じて2台以上の遊技機を互いに関連付けた連結グループとして登録可能な登録手段と、前記遊技機に設けられ、前記連結グループ内の1台の遊技機において大当り状態が発生した場合に、当該連結グループ内の全ての遊技機が同様の大当り状態を呈するように制御する遊技モードA、及び前記連結グループ内の1台の遊技機において前記抽選動作の結果が当りとなった場合に、当該連結グループ内で大当り発生回数が最も少ない遊技機において大当り状態を呈するように制御する遊技モードBのうち何れかの遊技モードを選択するためのモードスイッチと、前記複数台の遊技機との間で信号の授受を行う集中管理装置と、前記集中管理装置に設けられ、前記登録手段により連結グループとして登録された2台以上の遊技機を連結グループとして記憶するとともに、前記モードスイッチにより選択された遊技モードの種類及び各遊技機の大当り発生回数を記憶する接続設定メモリとを備えた遊技場用の遊技システムにおいて、
前記集中管理装置は、前記遊技モードAが選択された連結グループ内の1台の遊技機において大当り状態が発生した場合に、当該連結グループ内の他の遊技機全てに対して大当り指令を出力する一方、前記遊技モードBが選択された連結グループ内の1台の遊技機において前記抽選動作の結果が当りとなったときに、当該連結グループ内で前記大当り発生回数が最も少ない遊技機に対して大当り指令を出力するように構成され、前記遊技機は、前記集中管理装置から前記大当り指令が入力されたときに大当り状態を呈するように制御する遊技制御手段を備えた構成としたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をパチンコホール用の遊技システムに適用した一実施例について図面を参照しながら説明する。
図1において、パチンコホール内には多数台ずつのパチンコ遊技機1及び玉貸機2(3台ずつのみ図示)が交互配置状に設置される。また、各パチンコ遊技機1の上方位置には、これと1対1で対応するようにして台ランプユニット3が設置されている。上記台ランプユニット3は、パチンコ遊技機1と、パチンコホールの適宜場所に設置された集中管理装置4との間で信号の授受を行う機能を備えた構成となっている。
【0016】
上記集中管理装置4は、コンピュータを含んで成る周知構成のもので、パチンコ遊技機1から台ランプユニット3を介して与えられる各種の情報信号に基づいて、パチンコ遊技機1のアウト玉数、セーフ玉数、それらの差玉数、特賞発生回数、打止発生回数などの管理用データを算出する動作や、玉貸機2の売上高(貸出高)データなどを算出する動作を行うと共に、複数台のパチンコ遊技機1を互いに関連付けた連結グループとして取り扱うのに必要なグループ制御を行うようになっており、そのグループ制御の内容については後述する。
【0017】
パチンコ遊技機1は、所謂CR機としてとして構成されたもので、玉貸機2との間で信号の授受を行うようになっており、玉貸機2側に設けられたカード挿入口2aにプリペイドカード(図示せず)が挿入された状態で遊技可能な状態に切り替えられる。また、パチンコ遊技機1は、遊技に伴い所定の条件が成立したときに多量のパチンコ玉(遊技媒体)を放出するという特賞状態(大当たり状態)を呈する構成のものである。尚、パチンコ遊技機1の具体的構成については後述する。
【0018】
玉貸機2は、内部に前記カード挿入口2aと対応されたカードリーダライタ、このカードリーダライタの制御及びパチンコ遊技機1側との信号の授受などを行うための制御回路(何れも図示せず)を備えた構成となっており、当該制御回路は、図10に示すような制御を実行するようになっている。
【0019】
即ち、図10において、玉貸機2内の制御回路は、カード挿入口2aを通じてプリペイドカードが挿入されるまで、若しくはパチンコ遊技機1側から後述のように出力されるデータ書き替え指令及びカード排出指令の何れかが与えられるまで待機する(ステップD1、D2、D3)。
【0020】
プリペイドカードが挿入されたときには、カードリーダライタを通じて読み取ったカードデータに基づいて当該プリペイドカードが適正なものであるか否かを判断し(ステップD4)、不適正なものであった場合には、プリペイドカードを排出するステップD5を実行した後にステップD1へ戻る。これに対して、挿入されたプリペイドカードが適正なものであった場合には、読み取ったカードデータ中の残高データをパチンコ遊技機1側へ出力するステップD6を実行した後にステップD1へ戻る。
【0021】
また、パチンコ遊技機1側からのデータ書き替え指令を受けたとき(ステップD2で「YES」)には、プリペイドカードを取り込み中か否かを判断し(ステップD7)、「NO」の場合にはそのままステップD3へ移行し、「YES」の場合には、プリペイドカード中の残高データを、上記データ書き替え指令に含まれる減額データ分だけ減少させるステップD8を実行した後にステップD1へ戻る。
【0022】
パチンコ遊技機1側からのカード排出指令を受けたとき(ステップD3で「YES」)には、プリペイドカードを取り込み中か否かを判断し(ステップD9)、「NO」の場合にはそのままステップD1へ移行し、「YES」の場合には、プリペイドカードをカードリーダライタを通じて排出するステップD10を実行した後にステップD1へ戻る。
【0023】
図11には、前記台ランプユニット3の正面外観が概略的に示されている。この図11において、台ランプユニット3の中央部分には、パチンコホール従業員を呼び出すときに操作される呼び出しスイッチ5、呼び出し状態となったことを表示するための呼び出しランプ6、対応するパチンコ遊技機1が特賞状態になったことを表示するための特賞ランプ7が設けられている。また、台ランプユニット3の左右両側部分には、対応するパチンコ遊技機1と、左右に位置したパチンコ遊技機1とが連結グループとして関連付けられた旨を表示するための左接続ランプ8及び右接続ランプ9が設けられている。
【0024】
台ランプユニット3は、パチンコ遊技機1及び集中管理装置4間で信号の授受を行うための制御回路(図示せず)を備えた構成となっており、当該制御回路は、上記信号授受のための制御の他に、図12に示すような制御を実行するようになっている。
【0025】
即ち、図12において、台ランプユニット3内の制御回路は、集中管理装置4側から後述のように出力される接続確認指令及び接続解除指令の何れかが与えられるまで、呼び出しスイッチ5がオンされるまで、若しくはパチンコ遊技機1側から後述のように出力される特賞信号が与えられるまで待機する(ステップE1、E2、E3、E4)。
【0026】
接続確認指令が与えられたときには、左右の接続ランプ8及び9のうち、当該接続確認指令により指定されたものを点灯させるステップE5を実行した後にステップE1へ戻るものであり、このような接続ランプ8及び9の選択的な点灯に応じて、連結グループとして関連付けられたパチンコ遊技機1の有無が表示されることになる。尚、左右に位置したパチンコ遊技機1が両者とも連結グループとして関連付けられた場合には、接続ランプ8及び9が双方とも点灯されることになる。
【0027】
接続解除指令が与えられたときには、接続ランプ8及び9を消灯させるステップE6を実行した後にステップE1へ戻る。
【0028】
呼び出しスイッチ5がオンされたときには、呼び出しランプ6が点灯中か否かを判断し(ステップE7)、消灯中であった場合には、当該呼び出しランプ6を点灯させるステップE8を実行してステップE1へ戻る。これに対して、呼び出しランプ6が点灯中であった場合には、当該呼び出しランプ6を消灯させるステップE9を実行してステップE1へ戻る。
【0029】
特賞信号が与えられたときには、特賞ランプ7を所定のモードで点滅させるためのステップE10を実行した後にステップE1へ戻る。尚、上記特賞信号は、パチンコ遊技機1が特賞状態にある期間中継続して出力されるものであり、従って特賞ランプ7は特賞期間中を通じて点滅されることになる。
【0030】
さて、前記パチンコ遊技機1の前面側には、図1に概略的に示されているように、盤面10、玉発射ダイヤル11、上皿12、下皿13、操作部14(本発明でいう登録手段に相当)、表示部15などを備えた構成となっている。
【0031】
上記操作部14は、例えば上皿12の前面側に配置されるもので、図3に示すような構成となっている。即ち、図3において、操作部14には、隣接したパチンコ遊技機1を連結グループとして関連付けるための左側選択スイッチ16及び右側選択スイッチ17、連結グループでの遊技モードをAモード及びBモードの何れかから選択するためのAモードスイッチ18及びBモードスイッチ19、パチンコ玉の貸出を受けるときに操作する貸出スイッチ20、遊技を終了するときに操作する終了スイッチ21、プリペイドカードに記憶されている残高データを表示するための残高表示器22が設けられている。
【0032】
尚、上記Aモードは、同一の連結グループ内のパチンコ遊技機1の何れかで特賞状態が発生した場合に、当該連結グループ内の全てのパチンコ遊技機1が同様に特賞状態を呈する遊技モードであり、この遊技モードが選択された状態での特賞発生確率は比較的低く設定される。また、Bモードは、同一の連結グループ内のパチンコ遊技機1の何れかで特賞状態が発生した場合に、当該連結グループ内において特賞発生回数が最も少ないパチンコ遊技機1を選択的に特賞状態に切り替える遊技モードであり、この遊技モードが選択された状態での特賞発生確率は比較的高く設定される。
【0033】
さらに、上述した左側選択スイッチ16、右側選択スイッチ17、Aモードスイッチ18、Bモードスイッチ19、貸出スイッチ20、終了スイッチ21は、所謂照光型スイッチにより構成されている。
【0034】
前記表示部15は、例えば盤面10の中央部に設置されるもので、図4に示すような構成となっている。即ち、図4において、表示部15は、パチンコ遊技機1の特賞状態の成立条件を表示するための周知のルーレット部15a、同一連結グループに属するパチンコ遊技機1の台番号を報知するメッセージを表示するためのメッセージ表示部15b、連結グループでの遊技モードを表示するためのモード表示部15cを備えた構成となっている。
【0035】
図2には、パチンコ遊技機1の電気的構成が概略的に示されている。この図2において、送受信部23は、パチンコ遊技機1の中枢をなす制御部24(本発明でいう遊技制御手段に相当)と、集中管理装置4との間での信号授受を行うために設けられている。上記制御部24はマイクロコンピュータを含んで構成されたもので、予め記憶したプログラム並びに操作部14からの操作信号及び入賞検知部25からの検知信号などに基づいて、当該操作部14内の残高表示器22(図3参照)、前記表示部15、払出部26、パチンコ玉発射機構27などの制御を行う構成となっている。
【0036】
尚、上記入賞検知部25は、盤面に設けられた入賞孔(通常の入賞孔、前記ルーレット部15aを動作させるための周知のスタート入賞孔、動作された状態で高入賞確率となる大当たり入賞孔など)へパチンコ玉が入賞したことを示す各検知信号を発生するために設けられたものである。また、上記払出部26は、貸出用のパチンコ玉並びに賞球としてのパチンコを上皿12へ放出するために設けられたものである。
【0037】
図5には、上記制御部24による制御内容のうち、操作部14に係わる内容が示されており、以下これについて関連した作用と共に説明する。
図5において、制御部24は、玉貸機2側から残高データ(プリペイドカードから読み取ったデータ)の入力の有無を判断し(ステップS1)、残高データが入力されたときには、その残高データを残高表示器22に表示する(ステップS2)。
【0038】
この表示後には、残高データが零か否かを判断し(ステップS3)、残高データが零の場合にはカード排出指令を玉貸機2側へ出力するステップS4を実行した後にステップS1へ戻る。このようにカード排出指令が出力された場合、玉貸機2側では、前述したようにプリペイドカードを取り込み中であったときに当該カードを排出する動作を行う(図10のステップD3、D9、D10参照)。
【0039】
残高データが零でなかった場合には、照光型スイッチより成る貸出スイッチ20及び終了スイッチ21を点灯状態に切り替えるステップS5を実行した後にステップS1へ戻る。従って、対応する玉貸機2のカード挿入口2aに対し残高データがある適正なプリペイドカードが挿入された場合には、貸出スイッチ20及び終了スイッチ21が能動状態になった旨の報知が、それらの点灯に応じて行われることになる。
【0040】
前記ステップS1で「NO」と判断した場合には、貸出スイッチ20、終了スイッチ21、左側及び右側選択スイッチ16及び17のオン状態、集中管理装置4からの接続確認指令の入力の有無、同じく集中管理装置4からの接続解除指令の入力の有無、Aモードスイッチ18及びBモードスイッチ19のオン状態を判断し(ステップS6〜S11)、何れのステップにおいても「NO」と判断される場合にはステップS1へ戻る。
【0041】
貸出スイッチ20がオンされた場合(ステップS6で「YES」)には、当該貸出スイッチ20が点灯中か否かを判断する(ステップS12)。ここで「NO」と判断した場合にはそのままステップS7へ移行するが、「YES」と判断した場合には貸出処理ルーチンS13を実行する。
【0042】
この貸出処理ルーチンS13では、払出部26を動作させることにより、一定個数のパチンコ玉を上皿12へ放出するものであり、このときの放出パチンコ玉数は、例えば、プリペイドカードに記憶される残高データの最小単位である100円相当数となるように設定される。
【0043】
この後には残高更新ルーチンS14を実行する。残高更新ルーチンS14では、残高表示器22に表示中の残高データを上記放出パチンコ玉数に相当した額だけ減少させると共に、その減少額に相当した減額データを含むデータ書き替え指令を玉貸機2へ出力することにより、プリペイドカード中の残高データをカードリーダライタを通じて書き替える。これにより、プリペイドカード中の残高データが、放出されたパチンコ玉数(貸出パチンコ玉数)に相当した額だけ減らされるようになる。
【0044】
上記残高更新ルーチンS14の実行後には、減少後の残高データ(残高表示器22に表示中の残高データ)が零か否かを判断する(ステップS15)。残高データが零でない場合にはそのままステップS1へ戻るが、零の場合には貸出スイッチ20及び終了スイッチ21を消灯状態に切り替えるステップS16、玉貸機2へカード排出指令を出力するステップS17を順次実行した後にステップS1へ戻る。尚、このようなカード排出指令を受けた玉貸機2にあっては、前述したように、取り込み中のプリペイドカードをカードリーダライタを通じて排出する動作を行う。
【0045】
終了スイッチ21がオンされた場合(ステップS7で「YES」)には、当該終了スイッチ21が点灯中か否かを判断する(ステップS18)。ここで「NO」と判断した場合にはそのままステップS8へ移行するが、「YES」と判断した場合には、玉貸機2へカード排出指令を出力するステップS19、残高表示器22の表示内容を初期化するステップS20を順次実行した後にステップS1へ戻る。
【0046】
左側選択スイッチ16及び右側選択スイッチ17の何れかがオンされた場合(ステップS8で「YES」)には、当該選択スイッチ16及び17が点灯中か否かを判断する(ステップS21)。ここで「NO」と判断した場合には、集中管理装置4へ接続開始指令を出力するステップS22を実行した後にステップS1へ戻り、また、「YES」と判断した場合には、集中管理装置4へ接続終了指令を出力するステップS23を実行した後にステップS1へ戻る。
【0047】
上記接続開始指令は、連結グループとして登録する際に連結対象のパチンコ遊技機1を指定するためのものであり、例えば、左側選択スイッチ16が操作されたときには、対応するパチンコ遊技機1の台番号を示す主台番号データと、これの左側のパチンコ遊技機1の台番号を示す接続対象台番号データとを含んだ状態で出力され、また、右側選択スイッチ17が操作されたときには、対応するパチンコ遊技機1の台番号を示す主台番号データと、右側のパチンコ遊技機1の台番号を示す接続対象台番号データとを含んだ状態で出力される。
【0048】
また、上記接続終了指令は、連結グループとしての登録を解除する際に解除対象のパチンコ遊技機1を指定するためのものであり、左側選択スイッチ16が操作されたときには、対応するパチンコ遊技機1の台番号を示す主台番号データと、左側のパチンコ遊技機1の台番号を示す解除対象台番号データとを含んだ状態で出力され、また、右側選択スイッチ17が操作されたときには、対応するパチンコ遊技機1の台番号を示す主台番号データと、右側のパチンコ遊技機1の台番号を示す解除対象台番号データとを含んだ状態で出力される。
【0049】
集中管理装置4からの接続確認指令を受けたとき(ステップS9で「YES」)には、前記表示部15のメッセージ表示部15b(図4参照)に対してメッセージを表示する(ステップS24)。ここで、上記接続確認指令中には、集中管理装置4側に連結グループとして登録されたパチンコ遊技機1の台番号データが含まれており、上記メッセージは、例えば「○番台と接続されています。」(○は台番号に対応した数字を示す)という形態で表示される。
【0050】
メッセージ表示のためのステップS24の実行後には、左側及び右側選択スイッチ16及び17のうち、上記連結グループとして登録されたパチンコ遊技機1に対応したものを点灯させるステップS25を実行した後にステップS1へ戻る。尚、左右に位置したパチンコ遊技機1が両者とも連結グループとして登録された場合には、左側及び右側選択スイッチ16及び17が双方とも点灯されることになる。
【0051】
集中管理装置4からの接続解除指令を受けたとき(ステップS10で「YES」)には、前記メッセージ表示部15bに表示中のメッセージを消去する(ステップS26、前記左側及び右側選択スイッチ16及び17を消灯状態に切り替えるステップS27、Aモードスイッチ18及びBモードスイッチ19を消灯状態に切り替えるステップS28を順次実行した後にステップS1へ戻る。
【0052】
Aモードスイッチ18及びBモードスイッチ19の何れかがオンされた場合(ステップS11で「YES」)には、対応するパチンコ遊技機1が前記連結グループとして登録されているか否かを判断する(ステップS29)。ここで「NO」と判断した場合にはステップS1へ戻るが、「YES」と判断した場合には、Aモードスイッチ18及びBモードスイッチ19のうちオンされたスイッチに対応した遊技モード(Aモード及びBモードの何れか)での遊技が既に選択されているか否かを判断する(ステップS30)。
【0053】
上記ステップS30で「YES」と判断した場合にはステップS1へ戻るが、「NO」と判断した場合には、集中管理装置4へモード指定信号を出力するステップS31、Aモードスイッチ18及びBモードスイッチ19のうち、オンされたスイッチを点灯させるステップS32を実行した後にステップS1へ戻る。ここで、上記モード指定信号は、対応するパチンコ遊技機1の台番号データと、Aモードスイッチ18或いはBモードスイッチにより選択された遊技モードの種類を示す遊技モードデータとを含んだ信号である。
【0054】
尚、連結グループとしての登録が行われたときは、当該連結グループでの遊技モードを、取り敢えずAモード及びBモードの何れか一方に自動設定される構成としておくことが望ましい。
【0055】
図6には、パチンコ遊技機1が有する制御部24の制御内容のうち、遊技モードとしてAモード(同一の連結グループ内のパチンコ遊技機1の何れかで特賞状態が発生した場合に、当該連結グループ内の全てのパチンコ遊技機1が同様に特賞状態を呈する遊技モード)が選択された場合の例が示され、図7には同制御内容のうち、遊技モードとしてBモード(同一の連結グループ内のパチンコ遊技機1の何れかで特賞状態が発生した場合に、当該連結グループ内において特賞発生回数が最も少ないパチンコ遊技機1を選択的に特賞状態に切り替える遊技モード)が選択された場合の例が示されており、以下これらについて説明する。
【0056】
Aモードについての処理を示す図6において、制御部24は、まず、スタート保留数の有無を判断する(ステップA1)。尚、上記スタート保留数は、ルーレット15aを動作開始させるためのスタート入賞孔に入賞したパチンコ玉の数を記憶するためのレジスタ(図示せず)の置数を示すものであり、このレジスタは、入賞検知部25からの信号に基づいてスタート入賞孔に対する入賞パチンコ玉数を最大値で例えば「4」まで記憶すると共に、ルーレット15aが動作する毎に置数を「1」ずつデクリメントする構成となっている。
【0057】
スタート保留数が零の場合には、その後のAモード処理を実行することなく待機するが、スタート保留数が「1」以上あった場合には、集中管理装置4側から後述のように出力される特賞指令の入力の有無を判断する(ステップA2)。
【0058】
特賞指令が入力された場合には、特賞表示処理ルーチンA7及び特賞処理ルーチンA8を順次実行した後にステップA1へ戻る。
上記特賞表示処理ルーチンA7では、対応するパチンコ遊技機1が有する表示部15のルーレット部15aに対して、当たり図柄(例えば「777」、「555」のような図柄)を表示する制御を行う。
【0059】
また、上記特賞処理ルーチンA8では、対応するパチンコ遊技機1が有する大当たり入賞孔を動作させることによって、そのパチンコ遊技機1での遊技に伴う入賞率を大幅に高めた特賞状態に切り替える。
【0060】
尚、上記のように特賞状態となったパチンコ遊技機1は、対応する台ランプユニット3に特賞信号を出力するものであり、これにより当該台ランプユニット3は、特賞ランプ7を所定のモードで点滅させるようになる。
【0061】
前記ステップA2で「NO」と判断した場合、つまり、集中管理装置4側から前記特賞指令が入力されていない場合には、抽選処理ルーチンA3を実行する。このルーチンA3では、比較的低い当たり確率で当たり/外れの抽選動作を行い、この後に当該抽選動作の結果を判定する(ステップA4)。尚、上記抽選処理の確率は、連結グループとして登録されたパチンコ遊技機1の台数が増えるのに応じて低くなるように設定することが望ましい。
【0062】
抽選動作の結果が「当たり」であった場合には、当該パチンコ遊技機1の台番データを含む当たり信号を発生して集中管理装置4へ出力するステップA5を実行した後に前記特賞表示処理ルーチンA7以降の制御を実行する。これに対して、抽選動作の結果が「外れ」であった場合には、外れ表示処理ルーチンA6を実行した後にステップA1へ戻る。この外れ処理ルーチンA6では、対応するパチンコ遊技機1が有する表示部15のルーレット部15aに対して、外れ図柄を表示する制御を行う。
【0063】
一方、Bモードについての処理を示す図7において、制御部24は、Aモード処理の場合と同様に、まず、スタート保留数の有無を判断する(ステップB1)。スタート保留数が零の場合には、その後のBモード処理を実行することなく待機するが、スタート保留数が「1」以上あった場合には、集中管理装置4側から後述のように出力される特賞指令の入力の有無を判断する(ステップB2)。
【0064】
特賞指令が入力された場合には、特賞表示処理ルーチンB9及び特賞処理ルーチンB10を順次実行した後にステップB1へ戻る。
上記特賞表示処理ルーチンB9では、対応するパチンコ遊技機1が有する表示部15のルーレット部15aに対して、当たり図柄を表示する制御を行い、特賞処理ルーチンB10では、対応するパチンコ遊技機1が有する大当たり入賞孔を動作させることによって、そのパチンコ遊技機1での遊技に伴う入賞率を大幅に高めた特賞状態に切り替える。
【0065】
前記ステップB2で「NO」と判断した場合、つまり、集中管理装置4側から前記特賞指令が入力されていない場合には、抽選処理ルーチンB3を実行する。このルーチンB3では、比較的高い当たり確率(前記Aモード処理中の抽選処理ルーチンA3より高い確率)で当たり/外れの抽選動作を行い、この後に、当該抽選動作の結果を判定する(ステップB4)。
【0066】
上記抽選動作の結果が「当たり」であった場合には、当たり信号を発生して集中管理装置4へ出力するステップB5を実行した後に、集中管理装置4から特賞指令及び外れ指令の何れかがアンサバックされるまで待機する(ステップB6、B7)。
【0067】
特賞指令がアンサバックされたときには、前記特賞表示処理ルーチンB7以降の制御を実行する。これに対して、外れ指令がアンサバックされたときには、対応するパチンコ遊技機1が有する表示部15のルーレット部15aに対して、所定のメッセージを表示するという外れ表示処理ルーチンB8を実行した後にステップB1へ戻る。尚、上記メッセージは、当該パチンコ遊技機1で特賞条件が成立したにも拘らず、その特賞の権利が同一の連結グループに属する他のパチンコ遊技機1へ移ったことを知らせるためのもので、例えば「○番台に特賞権利を譲りました」というような形式とされる。
【0068】
さて、図8には、集中管理装置4による制御内容のうち本発明の要旨に関係した部分が示されており、以下これについて関連した作用と共に説明する。
まず、図8に示された制御内容の説明に先立って、集中管理装置4内に設けられた接続設定メモリについて図9に基づいて説明しておく。即ち、図9は接続設定メモリのフォーマット例を示すもので、当該接続設定メモリは、パチンコ遊技機1の台番号と対応付けた状態で、接続フラグ、選択された遊技モードの種類(Aモード若しくはBモード)、連結グループとしての登録の有無並びに当該連結グループを特定するためのグループ番号、特賞発生回数の累積データを記憶した構成となっている。
【0069】
上記接続フラグは、パチンコ遊技機1の左右に隣接する他のパチンコ遊技機1が連結グループとして登録されたか否かを示すもので、図9の例では、台番号「1」、「2」、「3」の各パチンコ遊技機1が連結グループとして登録された状態が示されている。尚、接続フラグは、通常は遊技機台番号に対応して2個ずつセット可能に設けられるものであるが、隣接するパチンコ遊技機1がない場合(パチンコ遊技機1が島端に位置する場合)には、1個のみセット可能な構成とされる。また、特賞発生回数を示すデータは、パチンコ遊技機1で特賞状態が発生する都度に「1」ずつインクリメントされるデータであり、連結グループが新たに形成される毎に初期化される構成となっている。
【0070】
しかして、図8において、集中管理装置4は、まず、上述した接続設定メモリの内容を読み込んで一時的に記憶する(ステップC1)。次いで、パチンコ遊技機1側から送られてくる接続開始指令、接続終了指令、モード指定信号及び当たり信号の入力の有無を判断し(ステップC2〜C5)、何れも入力されていない状態では、ステップC1へ戻る。
【0071】
接続開始指令が入力された場合(ステップC2で「YES」)には、接続設定メモリにおいて、当該接続開始指令に含まれる主台番号データ及び接続対象台番号データに対応した接続フラグをセットする(ステップC6)。具体的には、図9の例において、上記接続開始指令に含まれる主台番号データが「2」、接続対象台番号データが「3」であった場合には、接続設定メモリ中の遊技機台番号「2」に対応した接続フラグのうち遊技機台番号「3」側の接続フラグをセットすることになる。
【0072】
次いで、上記接続開始指令に含まれる接続対象台番号データに対応したパチンコ遊技機1(連結グループとして接続対象とされたパチンコ遊技機1)側の接続フラグがセットされているか否かを判断する(ステップC7)。具体的には、図9の例において、接続開始指令に含まれる主台番号データが「2」、接続対象台番号データが「3」であった場合には、接続設定メモリ中の遊技機台番号「3」に対応した接続フラグのうち遊技機台番号「2」側の接続フラグがセットされているか否か判断することになる。
【0073】
上記ステップC7で「NO」と判断した場合にはステップC1へ戻るが、「YES」と判断した場合には、接続開始指令に含まれる主台番号データ及び接続対象台番号データに対応した各パチンコ遊技機1を連結グループとして登録する(ステップC8)。具体的には、接続設定メモリにおける上記登録対象のパチンコ遊技機1の遊技機台番号に属するグループ番号欄に対して、他と重複しないグループ番号をセットする。
【0074】
このような登録ステップC8の実行後には、接続開始指令中の主台番号データに対応したパチンコ遊技機1へ接続確認指令を出力するステップC9を実行した後にステップC1へ戻る。
【0075】
接続終了指令が入力された場合(ステップC3で「YES」)には、接続設定メモリにおいて、当該接続終了指令中の主台番号データ及び解除対象台番号データに対応した接続フラグをリセットする(ステップC10)。具体的には、図9の例において、上記接続終了指令に含まれる主台番号データが「2」、解除対象台番号データが「3」であった場合には、接続設定メモリ中の遊技機台番号「2」に対応した接続フラグのうち遊技機台番号「3」側の接続フラグをリセットすることになる。
【0076】
次いで、上記接続終了指令中の解除対象台番号データに対応したパチンコ遊技機1(連結グループとして解除対象とされたパチンコ遊技機1)側の接続フラグがセットされているか否かを判断する(ステップC11)。具体的には、図9の例において、接続終了指令に含まれる主台番号データが「2」、解除対象台番号データが「3」であった場合には、接続設定メモリ中の遊技機台番号「3」に対応した接続フラグのうち遊技機台番号「2」側の接続フラグがセットされているか否か判断することになる。
【0077】
上記ステップC11で「NO」と判断した場合にはステップC1へ戻るが、「YES」と判断した場合には、接続終了指令中の主台番号データ及び解除対象台番号データに対応した各パチンコ遊技機1の連結グループとしての登録を解除する(ステップC12)。具体的には、接続設定メモリにおける上記登録対象のパチンコ遊技機1の遊技機台番号に属するグループ番号欄に対してセットされているグループ番号をリセットする。
【0078】
このような登録解除ステップC12の実行後には、接続終了指令中の主台番号データに対応したパチンコ遊技機1へ接続解除指令を出力するステップC13を実行した後にステップC1へ戻る。
【0079】
モード指定信号が入力された場合(ステップC4で「YES」)には、接続設定メモリにおいて、当該モード指定信号中の台番号データにより示されるパチンコ遊技機1と同一連結グループに属する全部のパチンコ遊技機1について、それらの遊技機台番号に対応した遊技モードの種類を、そのモード指定信号中の遊技モードデータに対応したモード(Aモード及びBモードの何れか)にセットし(ステップC14)、この後にステップC1へ戻る。
【0080】
当たり信号が入力された場合(ステップC5で「YES」)には、接続設定メモリにおいて、当該当たり信号中の台番号データにより示されるパチンコ遊技機1が属する連結グループにセットされている遊技モードがAモードか否かを判断する(ステップC15)。
【0081】
セットされている遊技モードがAモードであった場合には、上記当たり信号中の台番号データにより示されるパチンコ遊技機1が属する連結グループのうち、当該パチンコ遊技機1以外に対して特賞指令を出力するステップC16を実行してステップC1へ戻る。これにより、同一の連結グループ内のパチンコ遊技機1の何れかで特賞状態が発生した場合には、当該連結グループ内の他のパチンコ遊技機1に集中管理装置4側から特賞指令が与えられる。
【0082】
このため、パチンコ遊技機1側では、図6中のステップA2で「YES」と判断されてステップA7、ステップA8が実行されるため、上記連結グループ内の全てのパチンコ遊技機1が同時に特賞状態を呈するようになる。
【0083】
セットされている遊技モードがBモードであった場合(ステップC15で「NO」)には、特賞発生台選定ルーチンC17を実行する。このルーチンC17では、上記当たり信号中の台番号データにより示されるパチンコ遊技機1が属する連結グループ内の全てのパチンコ遊技機1のうち、特賞発生回数が最も少ないものを接続設定メモリ(図9参照)中の特賞発生回数累積データに基づいて抽出し、これを特賞発生台として選定する。尚、特賞発生回数が同じであった場合には、当たり信号の発生源となったパチンコ遊技機1が選定される。
【0084】
次いで、上記のように選定されたパチンコ遊技機1が、当たり信号の発生源となったものか否かを判断し(ステップC18)、「NO」と判断した場合、つまり当たり信号の発生源となったパチンコ遊技機1が特賞発生台として選定されたなかった場合には、当該パチンコ遊技機1に対して外れ指令を出力する(ステップC19)。このような外れ信号を受けたパチンコ遊技機1側では、図7に示す外れ表示処理ルーチンB8を実行することにより、その遊技客に対し、特賞の権利が同一の連結グループに属する他のパチンコ遊技機1へ移ったことを知らせるようになる。
【0085】
そして、上記ステップC19の実行後には、特賞発生台として選定されたパチンコ遊技機1に対して特賞指令を出力するステップC20を実行した後にステップC1へ戻る。また、C18で「YES」と判断した場合、つまり、つまり当たり信号の発生源となったパチンコ遊技機1が特賞発生台として選定された場合には、ステップC19をジャンプしてステップC20へ移行する。
【0086】
上記のようにステップC18〜C20が実行される結果、同一連結グループに属するパチンコ遊技機1のうち、上記のように特賞指令を受けたパチンコ遊技機1においてのみ、図7中のステップB2で「YES」と判断されてステップB9、ステップB10が実行される。このため、同一の連結グループ内のパチンコ遊技機1の何れかで特賞状態が発生した場合に、当該連結グループ内において特賞発生回数が最も少ないパチンコ遊技機1を選択的に特賞状態に切り替えられるようになる。
【0087】
以上要するに、上記した本実施例の構成において、同一グループの複数の遊技客が遊技を同時進行状態で行う場合には、各遊技客が遊技しようとするパチンコ遊技機1(互いに隣接したもの同士)を、操作部14を通じて互いに関連付けた連結グループとして登録する操作を行う。このような操作が行われると、連結グループの登録状態が、集中管理装置4側において接続設定メモリ(図9参照)により記憶される。また、このような登録時には、当該連結グループでの遊技モードをAモード及びBモードの何れかに選択的に設定できる。
【0088】
Aモードが選択された状態では、同一の連結グループ内のパチンコ遊技機1の何れかで特賞状態が発生した場合に、当該連結グループ内の全てのパチンコ遊技機1が同様に特賞状態を呈するようになる(但し、特賞状態の発生確率は比較的低い)。この結果、当該連結グループ内の遊技客の獲得遊技媒体数が平均化するようになるものであり、従って、親しい間柄の複数の遊技客が同時進行状態で遊技を行う場合であっても、それら遊技客の遊技終了タイミングをほぼ一致させ得るようになると共に、当該複数の遊技客は連帯感をもって遊技できるようになる。また、同一グループ内の遊技客がパチンコ玉を融通し合う必要を少なくできるから、遊技の中断などにより、その遊技の興を削ぐ事態を未然に防止できるようになる。
【0089】
Bモードが選択された状態では、同一の連結グループ内のパチンコ遊技機1の何れかで特賞状態が発生した場合に、当該連結グループ内において特賞発生回数が最も少ないパチンコ遊技機1が選択的に特賞状態に切り替えられるようになる(特賞状態の発生確率は前記Aモードの場合より高い)。この場合にも、当該連結グループ内の遊技客の獲得遊技媒体数が平均化するようになるものであり、結果的に上述同様の効果を奏することができる。
【0090】
連結グループとして登録するパチンコ遊技機1を、遊技客側において操作部14を通じて選択できる構成、つまり、遊技客のグループが自ら選択した任意のパチンコ遊技機1群において遊技を行うことが可能となる構成となっているから、遊技客側の利便性が向上するようになる。
【0091】
尚、上記実施例では、特賞の発生について同一連結グループで互いに影響を及ぼし合うように構成したが、入賞状態の発生についても同一連結グループで互いに影響を及ぼし合うように構成しても良い。即ち、連結グループ内の1台のパチンコ遊技機1において入賞状態が発生した場合に、当該連結グループ内の全部のパチンコ遊技機においてパチンコ玉の放出動作を行う構成としても良い。但し、この場合には、1回の入賞当たりの放出パチンコ玉の総数を減らすなどの処理を行うことが望ましい。
【0092】
この構成によっても上記実施例と同様の効果を奏するものであり、特に当該構成によれば、同一グループの遊技客が同時に遊技する場合において、それら遊技客の遊技終了タイミングをほぼ確実に一致させ得るようになる。
【0093】
また、連結グループ内の1台のパチンコ遊技機1において入賞状態が発生した場合において、当該連結グループ内の他のパチンコ遊技機1のうち、例えばその連結グループ内で獲得パチンコ玉が最も少ないパチンコ遊技機に対し賞球としてのパチンコ玉が放出される構成、或いは、連結グループ内の1台のパチンコ遊技機1において入賞状態が発生した場合において、そのグループ内に、獲得パチンコ玉(持ち玉)が所定個数以下の場合のパチンコ遊技機1が存在したときにそのパチンコ遊技機1に対し賞球としてのパチンコ玉を放出する構成としても良いものである。
【0094】
その他、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
表示部15中に、同一連結グループに属する他のパチンコ遊技機1が有するルーレット部15aの表示内容を当該パチンコ遊技機1の台番号と共に表示するための他台状況表示部を設ける構成としても良い。
【0095】
隣接するパチンコ遊技機1間でのみ連結グループとして登録可能な構成としたが、離れた位置にあるパチンコ遊技機1を連結グループとして登録可能な構成としても良く、この場合には、台番号の入力により接続対象のパチンコ遊技機1を特定する構成とすれば良い。
【0096】
パチンコ遊技機1を連結グループとして登録するための登録手段として、その登録対象を遊技客側で選択できる構成の操作部14を設ける構成としたが、遊技場側で2台以上のパチンコ遊技機1を連結グループをとして予め登録できる登録手段を設ける構成を採用することもできる。
勿論、パチンコ遊技機に限らず、スロットマシンのような遊技機にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機などの配置状態を概略的に示す正面図
【図2】パチンコ遊技機の電気的構成を示す機能ブロック図
【図3】操作部の正面図
【図4】表示部の正面図
【図5】パチンコ遊技機が有する制御部の制御内容を示すフローチャートその1
【図6】同制御部の制御内容を示すフローチャートその2
【図7】同制御部の制御内容を示すフローチャートその3
【図8】集中管理装置側の制御内容の要部を示すフローチャート
【図9】集中管理装置側の接続設定メモリのフォーマット例を示す図
【図10】玉貸機側の制御内容を示すフローチャート
【図11】台ランプユニットの正面図
【図12】台ランプユニット側の制御内容を示すフローチャート
【符号の説明】
図面中、1はパチンコ遊技機、2は玉貸機、3は台ランプユニット、4は集中管理装置、14は操作部(登録手段)、15は表示部、24は制御部(遊技制御手段)を示す。

Claims (1)

  1. 当りか外れかを決定するための抽選動作を行い、この抽選動作の結果が当りであった場合に多量の遊技媒体を放出する大当り状態を呈する複数台の遊技機と、
    前記遊技機に設けられ、遊技者の操作に応じて2台以上の遊技機を互いに関連付けた連結グループとして登録可能な登録手段と、
    前記遊技機に設けられ、前記連結グループ内の1台の遊技機において大当り状態が発生した場合に、当該連結グループ内の全ての遊技機が同様の大当り状態を呈するように制御する遊技モードA、及び前記連結グループ内の1台の遊技機において前記抽選動作の結果が当りとなった場合に、当該連結グループ内で大当り発生回数が最も少ない遊技機において大当り状態を呈するように制御する遊技モードBのうち何れかの遊技モードを選択するためのモードスイッチと、
    前記複数台の遊技機との間で信号の授受を行う集中管理装置と、
    前記集中管理装置に設けられ、前記登録手段により連結グループとして登録された2台以上の遊技機を連結グループとして記憶するとともに、前記モードスイッチにより選択された遊技モードの種類及び各遊技機の大当り発生回数を記憶する接続設定メモリとを備えた遊技場用の遊技システムにおいて、
    前記集中管理装置は、前記遊技モードAが選択された連結グループ内の1台の遊技機において大当り状態が発生した場合に、当該連結グループ内の他の遊技機全てに対して大当り指令を出力する一方、前記遊技モードBが選択された連結グループ内の1台の遊技機において前記抽選動作の結果が当りとなったときに、当該連結グループ内で前記大当り発生回数が最も少ない遊技機に対して大当り指令を出力するように構成され、
    前記遊技機は、前記集中管理装置から前記大当り指令が入力されたときに大当り状態を呈するように制御する遊技制御手段を備えたことを特徴とする遊技場用の遊技システム。
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