特許文献1に記載の技術によれば、コンテンツの再生開始が遅延しても、本来再生するべきコンテンツの代わりに広告データがモニタに表示されるので、コンテンツの再生が開始されるまでの間、ユーザをただ待たせてしまうよりないという不都合点は解消される。しかしながら、遅延が生じた際にユーザに提示されるのは、本来表示されるべきコンテンツと無関係な広告データである。従って、上記従来の技術では、コンテンツの再生が開始されるまでの間、ユーザは本来再生されるべきコンテンツとは無関係な情報を提示されることになる。このため、ユーザは、ただ待つよりないという状況からは開放されるものの、再生したいコンテンツとは無関係な情報を強要されることによる新たなストレスを感じることとなる。
また、起こり得る遅延自体に対する対策としては、ユーザから再生開始指示が与えられる以前に、再生するべきコンテンツデータを予め取得しておりたり、予め展開しておいたりすることが考えられる。しかしながら、このような処理を行うためには、取得済み、あるいは、展開済みのコンテンツデータを記憶するために、コンテンツデータのデータサイズに応じた記憶装置をコンテンツ再生装置に設ける必要が生じる。従って、この場合、コンテンツデータのデータサイズが増大するのに伴い、コンテンツ再生装置の装置コストを上昇させてしまうという別の問題を生じる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンテンツの再生開始に遅延が生じた際に、本来再生されるべきコンテンツに対応した情報を提示し、ユーザがストレスなく利用することができるコンテンツ再生装置を実現することにある。
本発明に係るコンテンツ再生装置は、上記課題を解決するために、コンテンツデータ群に属するコンテンツデータを順に再生し、再生されたコンテンツを表示部に順に表示するコンテンツ再生装置であって、上記コンテンツデータ群に属する第1のコンテンツデータの再生を開始することが可能になるまでの間、上記コンテンツデータ群に属する自装置内に格納済みのコンテンツデータであって、上記コンテンツデータ群に関する情報を上記表示部に表示するための第2のコンテンツデータを再生するコンテンツ再生手段を備えている、ことを特徴としている。
また、本発明に係るコンテンツ再生方法は、上記課題を解決するために、コンテンツデータ群に属するコンテンツデータを、コンテンツ再生装置にて順に再生する方法であって、上記コンテンツデータ群に属する第1のコンテンツデータの再生を開始することが可能になるまでの間、上記コンテンツデータ群に属する自装置内に格納済みのコンテンツデータであって、上記コンテンツデータ群に関する情報を表示部に表示するための第2のコンテンツデータを再生する工程を含んでいる、ことを特徴としている。
上記構成によれば、上記第1のコンテンツデータの再生を開始することが可能になるまでの間、上記コンテンツデータ群に属するコンテンツデータのうち、自装置内に格納済みの上記第2のコンテンツデータが再生される。このため、上記第1のコンテンツデータの再生開始に遅延が生じた際に、ユーザをただ待たせてしまうよりないという不都合を解消することができる。
しかも、上記第1のコンテンツデータの代わりに再生される第2のコンテンツデータは、上記コンテンツデータ群に関する情報を上記表示部に表示するためのコンテンツデータである。従って、上記構成によれば、上記第1のコンテンツデータの再生開始に遅延が生じた際に、上記第1のコンテンツデータを含む上記コンテンツデータ群に関する情報をユーザに提示することができる。このため、広告等の本来再生されるべきコンテンツと無関係な情報を提示し、ユーザに新たなストレスを感じさせてしまうという問題が回避することができるという効果を奏する。
なお、上記コンテンツ再生装置は、上記コンテンツデータ群を外部から取得して再生するものであってもよいし、あるいは、自装置内のコンテンツデータ格納手段(例えば、ハードディスクドライブ)に予め格納されているコンテンツデータ群を読み出して再生するものであってもよい。
上記コンテンツ再生装置が上記コンテンツデータ群を外部から取得して再生するものである場合、上記第1のコンテンツデータの再生を開始することが可能な状態としては、例えば、上記第1のコンテンツデータの全部、または、上記第1のコンテンツデータのうち、コンテンツの再生を開始するために必要な部分の取得を完了した状態などが挙げられる。また、さらに、上記第1のコンテンツデータがコンテンツを圧縮あるいは符号化してなるものである場合、上記第1のコンテンツデータの全部、または、上記コンテンツデータのうち、コンテンツの再生を開始するために必要な部分の展開あるいは復号が完了した状態もその一例となる。
また、上記コンテンツ再生装置が上記コンテンツデータ群をコンテンツ格納手段から読み出して再生するものである場合、上記第1のコンテンツデータの再生を開始することが可能な状態としては、例えば、上記第1のコンテンツデータの全部、または、第1のコンテンツデータのうち、コンテンツの再生を開始するために必要な部分を、上記コンテンツデータ格納手段から読み出し終えた状態などが挙げられる。また、さらに、上記コンテンツデータ格納手段に格納された上記第1のコンテンツデータがコンテンツを圧縮あるいは符号化してなるものである場合、上記第1のコンテンツデータの全部、または、上記コンテンツデータのうち、コンテンツの再生を開始するために必要な部分の展開あるいは復号が完了した状態もその一例となる。
なお、上記表示部は、当該コンテンツ再生装置に内蔵されているものであってもよいし、当該コンテンツ再生装置とは別体のものであってもよい。例えば、表示パネルを上記表示部として内蔵するテレビジョン受像機や、外付けのディスプレイ装置を上記表示部として利用するデスクトップコンピュータなどは、何れも本発明の技術的範疇に含まれる。
本発明に係るコンテンツ再生装置は、上記コンテンツデータ群を外部から取得して順に再生するものであり、上記第2のコンテンツデータを、上記第1のコンテンツデータに先行して外部から取得するコンテンツデータ取得手段を更に備えている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、当該コンテンツ再生装置が上記コンテンツデータ群を外部から取得して再生する場合において、上記第1のコンテンツデータの取得を完了して再生を開始することが可能な状態になる時点より前に上記第2のコンテンツデータの取得を完了し、該第2のコンテンツデータの再生を開始することができる。従って、上記コンテンツデータ群を外部から取得する必要がある場合であっても、上記第1のコンテンツデータの再生開始に遅延が生じた際に、上記コンテンツ群に関する情報をユーザに提示することができるという更なる効果を奏する。
本発明に係るコンテンツ再生装置は、上記第1のコンテンツデータの再生を開始することが可能な状態になるまでの再生準備時間を予測する再生準備時間予測手段を更に備え、上記コンテンツ再生手段は、上記再生準備時間が予め定められた閾値以上のとき、上記第1のコンテンツデータの生成を開始することが可能になるまでの間、上記第2のコンテンツデータを再生するものである、ことが好ましい。
コンテンツの再生を開始できるようになるまでの再生準備時間が長時間に及ぶほど、ユーザに与えるストレスは大きくなる。
これに対し、上記の構成によれば、上記第1のコンテンツデータの再生を開始可能になるまでの再生開始準備時間が予測され、該再生準備時間が予め定められた閾値以上のときに、上記第2のコンテンツデータが再生される。すなわち、上記再生開始準備時間が長時間に及ぶことが予測されたとき、上記第1のコンテンツデータを再生する代わりに、上記コンテンツデータ群に関する情報がユーザに提示される。このため、ユーザに過大なストレスを与えてしまうことを回避することができる。
しかも、上記構成によれば、上記コンテンツデータ群に関する情報が提示される時間が短すぎて、ユーザが該情報の内容を確認することができず、上記第1のコンテンツデータを再生する代わりに上記第2のコンテンツデータが再生されることにより、ユーザにかえって混乱を与えてしまうという問題を回避することができるという更なる効果を奏する。
本発明に係るコンテンツ再生装置において、上記第2のコンテンツデータは、上記コンテンツデータ群に付与されたタイトルを含む表示画面を上記表示部に表示させるためのコンテンツデータである、ことが好ましい。
上記構成によれば、上記コンテンツデータ群に関する情報として、上記コンテンツデータ群に付与されたタイトルを、上記他のコンテンツデータの再生に先行してユーザに提示することができる。
本発明に係るコンテンツ再生装置において、上記第2のコンテンツデータは、上記コンテンツデータ群を再生中にユーザが行うことができる操作についての説明を含む操作説明画面を上記表示部に表示させるためのコンテンツデータである、ことが好ましい。
上記構成によれば、上記コンテンツデータ群に関する情報として、上記コンテンツデータ群を再生中にユーザが行うことができる操作についての説明を、上記他のコンテンツデータの再生に先行してユーザに提示することができる。
本発明のコンテンツ再生装置は、上記課題を解決するために、コンテンツデータを再生し、再生されたコンテンツを表示部に表示するコンテンツ再生装置であって、上記コンテンツの再生を開始することが可能な状態になるまでの間、上記コンテンツデータに含まれる上記コンテンツに関するメタ情報を含む表示画面を上記表示部に表示させる表示制御手段を備えている、ことを特徴としている。
上記構成によれば、コンテンツの再生を開始することができるようになるまでの間、本来再生されるべきコンテンツの代わりに、メタ情報が表示部に表示される。このため、コンテンツの再生開始に遅延が生じた際に、ユーザをただ待たせてしまうよりないという不都合を解消し、ユーザに与えるストレスを軽減することができる。
しかも、上記構成によれば、コンテンツが再生される代わりに表示されるのは、コンテンツデータに含まれるメタ情報である。上記メタ情報は上記コンテンツに関する情報なので、上記構成によれば、本来再生されるべきコンテンツに対応したメタ情報を、コンテンツ再生開始に先立って、ユーザに提示することができるという効果を奏する。また、広告等の本来再生されるべきコンテンツと無関係な情報を提示し、ユーザに新たなストレスを感じさせてしまうという問題を回避することができるという効果を奏する。
なお、上記コンテンツ再生装置は、上記コンテンツデータを外部から取得して再生するものであってもよいし、あるいは、自装置内のコンテンツデータ格納手段(例えば、ハードディスクドライブ)に格納された上記コンテンツデータを読み出して再生するものであってもよい。
上記コンテンツ再生装置が上記コンテンツデータを外部から取得して再生するものである場合、上記コンテンツの再生を開始することが可能な状態としては、例えば、上記コンテンツデータの全部、または、上記コンテンツデータのうち、コンテンツの再生を開始するために必要な部分の取得を完了した状態などが挙げられる。また、さらに、コンテンツデータがコンテンツを圧縮あるいは符号化してなるものである場合、コンテンツの再生を開始するために取得したコンテンツデータの展開あるいは復号が完了した状態もその一例となる。
また、上記コンテンツ再生装置が上記コンテンツデータをコンテンツ格納手段から読み出して再生するものである場合、上記コンテンツの再生を開始することが可能な状態としては、例えば、上記コンテンツデータの全部、または、上記コンテンツデータのうち、コンテンツの再生を開始するために必要な部分を、上記コンテンツデータ格納手段から読み出し終えた状態などが挙げられる。また、さらに、上記コンテンツデータ格納手段に格納された上記コンテンツデータがコンテンツを圧縮あるいは符号化してなるものである場合、読み出したコンテンツデータの展開あるいは復号が完了した状態もその一例となる。
また、上記コンテンツ再生装置は、例えば、複数の画像よりなる画像群の画像データをコンテンツデータとして取得し、該画像群に含まれる画像を順に切り替えながら表示部に表示させることにより、該画像群のスライドショー表示を行うスライドショー表示装置として構成することができる。
この場合、コンテンツの再生を開始することが可能な状態としては、例えば、上記画像群の全部の画像データの取得を完了した状態、または、上記画像群のうち、最初に表示するべき画像の画像データの取得を完了した状態などが挙げられる。また、取得した画像データが画像を圧縮あるいは符号化してなるものである場合、取得した画像データの展開あるいは復号化が完了した状態もその一例となる。
また、上記コンテンツデータが1枚以上のJPEGデータを含んで構成されている場合、該コンテンツデータに含まれるJPEGデータのEXIF情報を、上記メタ情報として利用することができる。
また、上記表示部は、当該コンテンツ再生装置に内蔵されているものであってもよいし、当該コンテンツ再生装置とは別体のものであってもよい。例えば、表示パネルを上記表示部として内蔵するテレビジョン受像機や、外付けのディスプレイ装置を上記表示部として利用するデスクトップコンピュータなどは、何れも本発明の技術的範疇に含まれる。
本発明のコンテンツ再生装置は、上記コンテンツデータを外部から取得して再生するものであり、外部にある上記コンテンツデータに含まれている上記メタ情報を、上記コンテンツデータを取得する処理とは独立に取得するメタ情報取得手段を更に備えている、ことが好ましい。
メタ情報は、上記コンテンツデータに含まれているものなので、コンテンツデータ自体と比べてデータサイズが小さい可能性が高い。従って、メタ情報の取得に要する時間は、コンテンツデータ自体の取得に要する時間と比べて、短時間である可能性が高い。
上記の構成によれば、メタ情報はコンテンツデータとは独立に取得される。従って、上記メタ情報取得手段は、コンテンツデータの取得が完了する以前に、高い確率で、メタ情報の取得を完了することができる。このため、コンテンツの再生開始に遅延が生じた際、上記コンテンツの再生を開始できるようになるまでの間、メタ情報を表示することが容易になるという更なる効果を奏する。
本発明のコンテンツ再生装置は、上記コンテンツデータにおいて上記メタ情報が格納されている領域を特定する領域特定情報を外部から取得する領域特定情報取得手段を更に備え、上記メタ情報取得手段は、外部にある上記コンテンツデータのうち、上記領域特定情報により特定される領域のみを取得することにより、上記メタ情報を取得するものである、ことが好ましい。
上記構成によれば、メタ情報は、コンテンツデータとは独立に取得されるので、コンテンツデータの取得が完了する以前に、高い確率で、メタ情報の取得を完了することができる。
しかも、上記構成によれば、コンテンツ再生装置は、領域特定情報に基づいて、コンテンツデータからメタ情報を選択的に取得するので、コンテンツデータおよびメタ情報を送信するサーバ側で、コンテンツデータからメタ情報を予め抽出しておく必要がなくなるという更なる効果を奏する。
上記メタ上情報取得手段は、例えば、Rangeヘッダに上記領域特定情報を含むHTTP GETメソッドリクエストをサーバ側に送信し、これに対する応答として、上記メタ情報を取得するように構成することができる。この場合、上記コンテンツデータを当該コンテンツ再生装置に送信するサーバ側の装置を、Rangeヘッダを含むHTTP GETメソッドリクエストに対応できる汎用的なウェブサーバにより実現することが可能になる。
本発明のコンテンツ再生装置は、上記コンテンツデータを外部から取得して再生するものであり、取得中の上記コンテンツデータから上記メタ情報を抽出するメタ情報抽出手段を備えている、ことが好ましい。
メタ情報が、コンテンツデータのうちコンテンツの再生を開始するために取得を完了しておく必要がある必須部分よりも前に格納されている場合、上記コンテンツ抽出手段は、該必須部分の取得を完了する以前に、メタ情報の抽出を完了することができる。
従って、上記構成によれば、コンテンツの再生を開始できるようになるまでの間、コンテンツを再生する代わりに、メタ情報を表示することができる。特に、メタ情報がコンテンツデータの先頭部分にある場合には、本来コンテンツの再生を開始するべき時点の直後から、メタ情報の表示を開始することができる。
本発明のコンテンツ再生装置は、上記コンテンツの再生を開始することが可能な状態になるまでの再生準備時間を予測する再生準備時間予測手段を更に備え、上記表示制御部は、上記再生準備時間が予め定められた閾値以上のとき、上記コンテンツの再生を開始することができるようになるまでの間、上記メタ情報を含む表示画面を上記表示部に表示させるものである、ことが好ましい。
コンテンツの再生を開始できるようになるまでの再生準備時間が長時間に及ぶほど、ユーザに与えるストレスは大きくなる。
これに対し、上記の構成によれば、再生準備時間が予め定められた閾値以上のときにメタ情報を表示するようにすることで、ユーザに過大なストレスを与えてしまうことを回避することができる。また、メタ情報が提示される時間が不十分であることにより、ユーザがメタ情報の内容を確認することができず、コンテンツの代わりにメタ情報を提示することでユーザにかえって混乱を与えてしまうという問題を回避することができる。
本発明に係るコンテンツデータ送信装置は、コンテンツ再生装置にコンテンツデータ群を送信するコンテンツデータ送信装置であって、上記課題を解決するために、上記コンテンツデータ群のうち、上記コンテンツデータ群に関する情報を表示するためのコンテンツデータを、他のコンテンツデータに先行して送信するコンテンツデータ送信手段を備えている、ことを特徴としている。
また、本発明に係るコンテンツデータ送信方法は、コンテンツ再生装置にコンテンツデータ群を送信するコンテンツデータ送信方法であって、上記課題を解決するために、上記コンテンツデータ群のうち、上記コンテンツデータ群に関する情報を表示するためのコンテンツデータを、他のコンテンツデータに先行して送信する工程を含んでいる、ことを特徴としている。
上記構成によれば、上記コンテンツデータ群に関する情報を表示するためのコンテンツデータが、他のコンテンツデータに先行して上記コンテンツ再生装置に送信される。従って、コンテンツ再生装置は、上記他のコンテンツデータの取得を完了する以前に、上記コンテンツデータ群に関する情報を表示するためのコンテンツデータの取得を完了することが可能になる。このため、上記コンテンツ再生装置は、上記他のコンテンツデータの取得を完了して該他のコンテンツデータの再生を開始することが可能になる前に、取得済みのコンテンツデータを再生し、上記コンテンツデータ群に関する情報を表示することが可能になる。すなわち、上記構成によれば、コンテンツ再生装置において、上記他のコンテンツデータの再生を開始することが可能な状態になるまでの間、上記コンテンツデータ群に関する情報の表示を可能ならしめるという効果を奏する。
本発明に係るコンテンツデータ送信装置は、上記課題を解決するために、コンテンツ再生装置にコンテンツデータを送信するコンテンツデータ送信装置であって、上記コンテンツデータに含まれている上記コンテンツデータに関するメタ情報を、上記コンテンツデータとは独立に、上記コンテンツ再生装置に送信するメタ情報送信手段を備えている、ことを特徴としている。
上記構成によれば、当該コンテンツデータ送信装置は、コンテンツデータに含まれるメタ情報を、コンテンツデータ自体とは独立に送信するので、端末側のコンテンツ再生装置は、コンテンツデータの取得を完了する以前に、メタ情報の取得を完了することが可能になる。このため、端末側のコンテンツ再生装置において、メタ情報の取得が完了してからコンテンツデータの取得が完了するまでの間、コンテンツを再生する代わりに、メタ情報を表示することを可能ならしめるという効果を奏する。
本発明のコンテンツデータ送信装置は、上記コンテンツデータから上記メタ情報を抽出するメタ情報抽出手段を更に備え、上記コンテンツデータ送信手段は、上記メタ情報抽出手段により抽出されたメタ情報を上記コンテンツ再生装置に送信するものである、ことが好ましい。
上記構成によれば、当該コンテンツデータ送信装置は、コンテンツデータから抽出したメタ情報を送信するので、端末側のコンテンツ再生装置は、コンテンツデータからメタ情報を抽出する処理を行う必要がない。従って、上記構成によれば、端末側のコンテンツ再生装置において、迅速にメタ情報の表示を開始することを可能ならしめるという更なる効果を奏する。
本発明のコンテンツデータ送信装置は、上記コンテンツデータにおいて上記メタ情報が格納されている領域を特定する領域特定情報を、上記コンテンツ再生装置に送信する領域特定情報送信手段を更に備えている、ことが好ましい。
上記構成によれば、当該コンテンツデータ送信装置から送信される領域特定情報を受信する端末側のコンテンツ再生装置は、受信した領域特定情報に基づいて、コンテンツデータに含まれるメタ情報だけを選択的に取得することができるようになる。従って、当該コンテンツデータ送信装置において、コンテンツデータからメタ情報を予め抽出する必要がなくなる。
上記端末側のコンテンツ再生装置は、例えば、Rangeヘッダに上記領域特定情報を含むHTTP GETメソッドリクエストを当該コンテンツデータ送信装置に送信するように構成することができる。この場合、当該コンテンツデータ送信装置のメタ情報送信手段を、Rangeヘッダを含むHTTP GETメソッドリクエストに対応できる汎用的なウェブサーバとして実現することができる。
本発明に係るコンテンツ再生システムは、コンテンツデータ群を送信するコンテンツデータ送信装置と、上記コンテンツデータ送信装置から取得した上記コンテンツデータ群を順に再生し、再生されたコンテンツを表示部に順に表示するコンテンツ再生装置と、を含むコンテンツ再生システムであって、上記コンテンツ再生装置は、上記コンテンツデータ群に属する第1のコンテンツデータの再生を開始することが可能になるまでの間、上記コンテンツデータ群に属する自装置内に格納済みのコンテンツデータであって、上記コンテンツデータ群に関する情報を上記表示部に表示するための第2のコンテンツデータを再生するコンテンツ再生手段を備えている、ことを特徴としている。
上記構成によれば、上記コンテンツ再生装置において、上記第1のコンテンツデータの再生を開始することが可能になるまでの間、上記コンテンツデータ群に属するコンテンツデータのうち、自装置内に格納済みの上記第2のコンテンツデータが再生される。このため、上記第1のコンテンツデータの再生開始に遅延が生じた際に、ユーザをただ待たせてしまうよりないという不都合を解消することができる。
しかも、上記コンテンツ再生装置において、上記第1のコンテンツデータの代わりに再生される第2のコンテンツデータは、上記コンテンツデータ群に関する情報を上記表示部に表示するためのコンテンツデータである。従って、上記構成によれば、上記第1のコンテンツデータの再生開始に遅延が生じた際に、上記第1のコンテンツデータを含む上記コンテンツデータ群に関する情報をユーザに提示することができる。このため、広告等の本来再生されるべきコンテンツと無関係な情報を提示し、ユーザに新たなストレスを感じさせてしまうという問題が回避することができるという効果を奏する。 本発明に係るコンテンツ再生システムは、上記課題を解決するために、コンテンツデータを送信するコンテンツデータ送信装置と、上記コンテンツデータ送信装置から取得した上記コンテンツデータを再生し、再生されたコンテンツを表示部に表示させるコンテンツ再生装置と、を含むコンテンツ再生システムであって、上記コンテンツ再生装置は、上記コンテンツの再生を開始することが可能な状態になるまでの間、上記コンテンツデータに含まれている上記コンテンツに関するメタ情報を含む表示画面を上記表示部に表示させる表示制御手段を備えている、ことを特徴としている。
上記構成によれば、上記コンテンツ再生装置において、コンテンツの再生を開始することができるようになるまでの間、本来再生されるべきコンテンツの代わりに、メタ情報が表示部に表示される。このため、コンテンツの再生開始に遅延が生じた際に、上記コンテンツ再生装置のユーザをただ待たせてしまうよりないという不都合を解消し、ユーザに与えるストレスを軽減することができる。
しかも、上記構成によれば、上記コンテンツ再生装置において、コンテンツが再生される代わりに表示されるのは、コンテンツデータに含まれるメタ情報である。上記メタ情報はコンテンツに関する情報なので、上記構成によれば、本来再生されるべきコンテンツに対応したメタ情報を、コンテンツ再生開始に先立って、ユーザに提示することができるという効果を奏する。また、広告等の本来再生されるべきコンテンツと無関係な情報を提示し、ユーザに新たなストレスを感じさせてしまうという問題を回避することができるという効果を奏する。
本発明に係るコンテンツ再生方法は、外部から取得したコンテンツデータを再生し、再生されたコンテンツを表示部に表示するコンテンツ再生方法であって、上記コンテンツの再生を開始することが可能な状態になるまでの間、上記コンテンツデータに含まれている上記コンテンツに関するメタ情報を含む表示画面を上記表示部に表示させる表示制御工程を含んでいる、ことを特徴としている。
上記構成によれば、コンテンツの再生を開始することができるようになるまでの間、本来再生されるべきコンテンツの代わりに、メタ情報が表示部に表示される。このため、コンテンツの再生開始に遅延が生じた際に、上記コンテンツ再生装置のユーザをただ待たせてしまうよりないという不都合を解消し、ユーザに与えるストレスを軽減することができる。
しかも、上記構成によれば、コンテンツが再生される代わりに表示されるのは、コンテンツデータに含まれるメタ情報である。上記メタ情報はコンテンツに関する情報なので、本来再生されるべきコンテンツに対応したメタ情報を、コンテンツ再生開始に先立って、ユーザに提示することができるという効果を奏する。また、広告等の本来再生されるべきコンテンツと無関係な情報を提示し、ユーザに新たなストレスを感じさせてしまうという問題を回避することができるという効果を奏する。
本発明に係るコンテンツデータ送信方法は、上記課題を解決するために、コンテンツ再生装置にコンテンツデータを送信するコンテンツデータ送信方法であって、上記コンテンツデータに含まれている上記コンテンツデータに関するメタ情報を、上記コンテンツデータとは独立に、上記コンテンツ再生装置に送信する工程を含んでいる、ことを特徴としている。
上記構成によれば、コンテンツデータに含まれるメタ情報を、コンテンツデータ自体とは独立に送信するので、端末側のコンテンツ再生装置は、コンテンツデータの取得を完了する以前に、メタ情報の取得を完了することが可能になる。このため、端末側のコンテンツ再生装置において、メタ情報の取得が完了してからコンテンツデータの取得が完了するまでの間、コンテンツを再生する代わりに、メタ情報を表示することを可能ならしめるという効果を奏する。
なお、上記コンテンツ再生装置は、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを上記各手段として動作させることにより、上記コンテンツ再生装置をコンピュータにおいて実現するプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
また、上記コンテンツデータ送信装置は、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを上記各手段として動作させることにより、上記コンテンツデータ送信装置をコンピュータにおいて実現するプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明に係るコンテンツ再生装置は、以上のように、コンテンツデータ群に属するコンテンツデータを順に再生し、再生されたコンテンツを表示部に順に表示するコンテンツ再生装置であって、上記コンテンツデータ群に属する第1のコンテンツデータの再生を開始することが可能になるまでの間、上記コンテンツデータ群に属する自装置内に格納済みのコンテンツデータであって、上記コンテンツデータ群に関する情報を上記表示部に表示するための第2のコンテンツデータを再生するコンテンツ再生手段を備えている。
また、本発明に係るコンテンツ再生方法は、以上のように、コンテンツデータ群に属するコンテンツデータを、コンテンツ再生装置にて順に再生する方法であって、上記コンテンツデータ群に属する第1のコンテンツデータの再生を開始することが可能になるまでの間、上記コンテンツデータ群に属する自装置内に格納済みのコンテンツデータであって、上記コンテンツデータ群に関する情報を表示部に表示するための第2のコンテンツデータを再生する工程を含んでいる。
また、本発明に係るコンテンツ再生システムは、以上のように、コンテンツデータ群を送信するコンテンツデータ送信装置と、上記コンテンツデータ送信装置から取得した上記コンテンツデータ群を順に再生し、再生されたコンテンツを表示部に順に表示するコンテンツ再生装置と、を含むコンテンツ再生システムであって、上記コンテンツ再生装置は、上記コンテンツデータ群に属する第1のコンテンツデータの再生を開始することが可能になるまでの間、上記コンテンツデータ群に属する自装置内に格納済みのコンテンツデータであって、上記コンテンツデータ群に関する情報を上記表示部に表示するための第2のコンテンツデータを再生するコンテンツ再生手段を備えている。
従って、上記コンテンツ再生装置において、上記第1のコンテンツデータの再生を開始することが可能になるまでの間、上記コンテンツデータ群に属するコンテンツデータのうち、自装置内に格納済みの上記第2のコンテンツデータが再生されるので、上記第1のコンテンツデータの再生開始に遅延が生じた際に、ユーザをただ待たせてしまうよりないという不都合を解消することができる。
しかも、上記コンテンツ再生装置において、上記第1のコンテンツデータの代わりに再生される第2のコンテンツデータは、上記コンテンツデータ群に関する情報を上記表示部に表示するためのコンテンツデータなので、上記第1のコンテンツデータの再生開始に遅延が生じた際に、上記第1のコンテンツデータを含む上記コンテンツデータ群に関する情報をユーザに提示することができる。
本発明に係るコンテンツデータ送信装置は、以上のように、コンテンツ再生装置にコンテンツデータ群を送信するコンテンツデータ送信装置であって、上記コンテンツデータ群のうち、上記コンテンツデータ群に関する情報を表示するためのコンテンツデータを、他のコンテンツデータに先行して送信するコンテンツデータ送信手段を備えている。
また、本発明に係るコンテンツデータ送信方法は、以上のように、コンテンツ再生装置にコンテンツデータ群を送信するコンテンツデータ送信方法であって、上記コンテンツデータ群のうち、上記コンテンツデータ群に関する情報を表示するためのコンテンツデータを、他のコンテンツデータに先行して送信する工程を含んでいる。
従って、上記コンテンツデータ群に関する情報を表示するためのコンテンツデータの取得を完了することが可能になる。このため、上記コンテンツ再生装置は、上記他のコンテンツデータの取得を完了して該他のコンテンツデータの再生を開始することが可能になる前に、取得済みのコンテンツデータを再生し、上記コンテンツデータ群に関する情報を表示することが可能になる。すなわち、上記構成によれば、コンテンツ再生装置において、上記他のコンテンツデータの再生を開始することが可能な状態になるまでの間、上記コンテンツデータ群に関する情報の表示を可能ならしめる。
本発明に係るコンテンツ再生装置は、以上のように、コンテンツデータを再生し、再生されたコンテンツを表示部に表示するコンテンツ再生装置であって、上記コンテンツの再生を開始することが可能な状態になるまでの間、上記コンテンツデータに含まれる上記コンテンツに関するメタ情報を含む表示画面を上記表示部に表示させる表示制御手段を備えている。
また、本発明に係るコンテンツ再生方法は、以上のように、コンテンツデータを再生し、再生されたコンテンツを表示部に表示するコンテンツ再生方法であって、上記コンテンツの再生を開始することが可能な状態になるまでの間、上記コンテンツデータに含まれている上記コンテンツに関するメタ情報を含む表示画面を上記表示部に表示させる表示制御工程を含んでいる。
また、本発明に係るコンテンツ再生システムは、以上のように、コンテンツデータを送信するコンテンツデータ送信装置と、上記コンテンツデータ送信装置から取得した上記コンテンツデータを再生し、再生されたコンテンツを表示部に表示させるコンテンツ再生装置と、を含むコンテンツ再生システムであって、上記コンテンツ再生装置は、上記コンテンツの再生を開始することが可能な状態になるまでの間、上記コンテンツデータに含まれている上記コンテンツに関するメタ情報を含む表示画面を上記表示部に表示させる表示制御手段を備えている。
従って、コンテンツの再生を開始することができるようになるまでの間、本来再生されるべきコンテンツの代わりに、メタ情報が表示部に表示される。このため、コンテンツの再生開始に遅延が生じた際に、上記コンテンツ再生装置のユーザをただ待たせてしまうよりないという不都合を解消し、ユーザに与えるストレスを軽減することができる。
しかも、上記メタ情報はコンテンツに関する情報なので、本来再生されるべきコンテンツに対応したメタ情報を、コンテンツ再生開始に先立って、ユーザに提示することができる。
本発明に係るコンテンツデータ送信装置は、以上のように、コンテンツ再生装置にコンテンツデータを送信するコンテンツデータ送信装置であって、上記コンテンツデータに含まれている上記コンテンツデータに関するメタ情報を、上記コンテンツデータとは独立に、上記コンテンツ再生装置に送信するメタ情報送信手段を備えている。
また、本発明に係るコンテンツデータ送信方法は、以上のように、コンテンツ再生装置にコンテンツデータを送信するコンテンツデータ送信方法であって、上記コンテンツデータに含まれている上記コンテンツデータに関するメタ情報を、上記コンテンツデータとは独立に、上記コンテンツ再生装置に送信する工程を含んでいる。
従って、端末側の上記コンテンツ再生装置は、コンテンツデータの取得を完了する以前に、メタ情報の取得を完了することが可能になる。このため、端末側のコンテンツ再生装置において、メタ情報の取得が完了してからコンテンツデータの取得が完了するまでの間、コンテンツを再生する代わりに、メタ情報を表示することを可能ならしめる。
本発明に係るコンテンツ再生装置は、例えば、スライドショーデータを再生するスライドショー表示装置として実現することができる。
以下では、本発明の一実施形態としての、スライドショー表示装置(コンテンツ再生装置)、中継サーバ装置(コンテンツデータ送信装置)、および、これらを含むスライドショー再生システム(コンテンツ再生システム)について説明する。
(スライドショー再生システム1)
はじめに、本実施形態に係るスライドショー再生システム1の概要について説明する。
図2は、スライドショー再生システム1の概略構成を示す概略構成図である。図2に示したように、スライドショー再生システム1は、スライドショー表示装置100と、中継サーバ装置200と、ストレージサーバ装置300とを含んで構成されている。
スライドショー再生システム1は、図2に示したように、複数台のスライドショー表示装置100…を含み得る。各スライドショー表示装置100は、後述するように、例えば、ユーザの宅内に設置されたテレビジョン受像機として実現され得る。
スライドショー表示装置100は、スライドショーデータ(コンテンツデータ)を中継サーバ装置200から取得し、取得したスライドショーデータを再生するための装置である。ここで、スライドショーデータを再生するとは、スライドショーデータに含まれる画像データ群をスライドショー再生すること、すなわち、スライドショーデータに含まれる画像データ群を、順に切り替えながら表示することである。また、スライドショー表示装置100は、スライドショー再生を開始することが可能な状態になるまでの間、スライドショーに関するメタ情報を含む表示画面を表示することができる。
中継サーバ装置200は、スライドショーデータ、および、スライドショーデータに含まれるメタ情報を、スライドショー表示装置100に送信するための装置である。中継サーバ装置200とスライドショー表示装置100とは、図2に示したように、インターネット等のネットワーク400を介して中継サーバ装置200に接続されており、互いに通信可能に構成されている。
ストレージサーバ装置300は、中継サーバ装置200から送信されるスライドショーデータに含まれる画像データを蓄積するための装置である。中継サーバ装置200とストレージサーバ装置300とは、例えば、スライドショー再生システム1を運営する事業者の事業所内に設置される。なお、図2においては、別体として構成された中継サーバ装置200とストレージサーバ装置300とを示しているが、これらは単一の装置として構成することもできる。
中継サーバ装置200は、ストレージサーバ装置300に蓄積されている画像データを「アルバム」(画像群)と称する単位で管理する。各アルバムは、複数の画像データの集合であり、アルバムID、アルバムタイトル、アルバム作成日、アルバム作成者、アルバムに含まれる画像の画像数などのアルバム属性を付与されている。
スライドショー表示装置100は、閲覧したいアルバムを特定するアルバムIDを含むスライドショーデータ取得要求を、中継サーバ装置200に送信する。中継サーバ装置200は、これに応じ、アルバムIDにより指定されたアルバムのスライドショーデータをスライドショー表示装置100に送信する。これにより、スライドショー表示装置100は、所望のアルバムを再生するためのスライドショーデータを取得することができる。
スライドショーデータには、アルバムに含まれる画像群の画像データと、各画像を表示するための画像表示画面のレイアウトを規定するレイアウト定義情報を格納した画像表示画面生成用スクリプトとが含まれる。さらに、アルバムに含まれる画像を各々縮小してなるサムネイル群を一覧表示するために、サムネイル群の画像データと、サムネイル群を一覧表示するサムネイル一覧表示画面のレイアウトを規定するレイアウト定義情報を格納したサムネイル一覧表示画面生成用スクリプトとが、スライドショーデータに含まれていてもよい。また、これらの表示画面を生成するための表示画面生成用スクリプトの他に、スライドショー再生において、スライドショー表示装置100にて実行される処理と、その処理が実行されるタイミングとを規定する処理定義情報を格納した処理定義スクリプトが、スライドショーデータに含まれていてもよい。
画像表示画面生成用スクリプトやサムネイル一覧表示画面生成用スクリプトなどの表示画面生成用スクリプトは、それぞれ、例えば、XMLにより記述されたテキストデータとして構成することが可能であり、この場合、レイアウト定義情報は、例えばSVGとして記述される。また、処理定義スクリプトも、XMLにより記述されたテキストデータとして構成することが可能であり、この場合、処理定義情報は、例えばMTD(Message Template Definition)により記述される。
なお、スライドショー表示装置100は、アルバムに含まれる全ての画像の画像データを含むスライドショーデータの全体を一括して取得するよう構成してもよいし、あるいは、スライドショーデータを分割して取得するように構成してもよい。後者の場合、例えば、アルバムに含まれる各画像を表示する必要が生じた時点で、該画像の画像データと、該画像を表示する画像表示画面を生成するための画像表示画面生成用スクリプトと、該画像を表示している状態において実行するべき処理の定義を含む処理定義スクリプトと、を取得するように構成することができる。
スライドショー表示装置100は、上述したように、スライドショー再生を開始することが可能な状態になるまでの間、再生するべきスライドショーに関するメタ情報を表示することを特徴としている。このために、スライドショー表示装置100は、スライドショーとして再生するべきアルバムのメタ情報を、中継サーバ装置200から、スライドショーデータとは独立に取得する。
中継サーバ装置200は、スライドショーデータに格納されているメタ情報を、スライドショーに関するメタ情報として、スライドショー表示装置100に送信する。なお、中継サーバ装置200が送信するメタ情報としては、スライドショーデータに含まれているメタ情報であれば任意のものを利用することが可能であるが、以下では主に、アルバムに属する画像データに格納されているメタ情報、より具体的には、JPEGデータである1枚目の画像データに格納されているEXIF情報であるものについて説明する。
スライドショー表示装置100は、メタ情報を取得すると、スライドショー再生を開始することが可能な状態になるまでの間、取得したメタ情報をタイトルスライドとして表示する。具体的には、スライドショー表示装置100は、タイトルスライド表示画面生成用スクリプトを利用して、メタ情報を含むタイトルスライドを生成して表示する。
タイトルスライド表示用スクリプトは、メタ情報と、該メタ情報を表示する表示画面のレイアウトを規定するレイアウト定義情報とを格納したスクリプトであり、例えば、SVGで記述されたXMLデータとして実現される。スライドショー表示装置100は、中継サーバ装置200にてメタ情報が埋め込まれたタイトルスライド表示用スクリプトを取得して利用してもよいし、あるいは、予めスライドショー表示装置100内部に格納されているタイトルスライド表示用スクリプトに、中継サーバ装置200から取得したメタ情報を埋め込んで利用してもよい。
なお、スライドショー表示装置100は、変形例として後述するように、再生しようとするスライドショーに関する情報を含む表示画面を生成するための表示画面生成用スクリプト(第2のコンテンツデータ)を他のスライドショーデータに先行して中継サーバ装置200から取得し、アルバムに含まれる1枚目の画像を含む表示画面を表示する(第1のコンテンツデータの再生を開始する)ことが可能になるまでの間、上記表示画面生成用スクリプトに基いて生成された表示画面を表示する構成に容易に変形することができる。この場合、スライドショー再生を開始することが可能になるまで表示する表示画面としては、例えば、スライドショー再生しようとするアルバムに付与されたタイトルを含むタイトルスライド表示画面や、スライドショー再生中にユーザが行うことができる操作の説明を含む操作説明スライド表示画面を利用することができる。
(スライドショー表示装置100)
次に、スライドショー表示装置100の概略構成について、図3と図4とを参照しながら説明する。図3は、スライドショー表示装置100の要部構成を示す機能ブロック図である。図4は、スライドショー表示装置100の概観を示す概観図である。
図3に示すように、スライドショー表示装置100は、制御部110、通信部120、記憶部130、表示部140、およびIR受信部150を含んで構成されており、リモートコントローラ160に入力されたユーザの指示に基づいて動作する。
通信部120は、中継サーバ装置200との間で各種データの送受信を行うための通信インターフェースである。制御部110は、通信部120を介して中継サーバ装置200との間でデータのやり取りを行うことができる。
記憶部130は、メモリ等の記憶装置である。制御部110は、通信部120を介して中継サーバ装置200から取得したデータを、記憶部130に記憶させておくことができる。また、記憶部130は、スライドショー再生に利用される各種データを予め記憶している。制御部110は、これらのデータを任意の時点で読み出して利用することができる。
リモートコントローラ160は、ユーザから受け付けた操作の内容を示す操作情報を、赤外線搬送波にのせてIR受信部150に送る。制御部110は、IR受信部150を介して取得した操作情報に基づいて、各種情報処理を実行する。制御部110が実行する主要な情報処理は、通信部120を介して取得したデータ、および、記憶部130に記憶されているデータから各種表示画面を生成し、それを表示部140に表示させることである。制御部110の機能については、後に詳しく説明する。
図4に示したように、スライドショー表示装置100は、例えば、テレビジョン受像機として実現することができる。スライドショー表示装置100をテレビジョン受像機として実現する場合、該テレビジョン受像機に含まれる表示パネルを表示部140として利用することができ、迫力のあるスライドショー表示を行うことができる。
図4には、リモートコントローラ160の構成例も示されている。同図において、リモートコントローラ160は、数字ボタン部161、および十字ボタン部163を含んで構成されている。
図4には、リモートコントローラ160の構成例も示されている。同図において、リモートコントローラ160は、数字ボタン部161、コマンドボタン部162、および十字ボタン部163を含んで構成されている。
図4に示したように、数字ボタン部161は、少なくとも0〜9に対応する数字ボタンを含んでいる。ユーザは、これらのボタンを適宜押下することにより、任意桁数の数字を入力することができる。
また、コマンドボタン部162は、「メニュー」ボタンや、「戻る」ボタンなどのコマンドボタンを含んでいる。これらのコマンドボタンは、スライドショー表示装置100における処理の進行状況に応じて、その時点で選択可能なコマンドに対応付けられる。ユーザは、これらのコマンドボタンの何れかを押下することにより、その時点で選択可能なコマンドのうち、押下したボタンに対応付けられたコマンドを入力することができる。例えば、メニューボタンは、メニューダイアログを表示させるコマンドに対応付けられている。また、戻るボタンは、メニューダイアログを非表示にさせるコマンドに対応付けられている。
また、十字ボタン部163は、上下左右に対応した4つのボタン(上ボタン163a、下ボタン163b、左ボタン163c、および右ボタン163d)と、これらの4つのボタンの中心に配置された決定ボタン163eとを含んでいる。ユーザは、上下左右ボタン163a〜dを押下することにより、表示部140に表示されているオブジェクト群の中から所望のオブジェクトの位置を指し示したり、決定ボタン163eを押下することにより現在指し示しているオブジェクトを選択したりすることができる。
例えば、ユーザは、一覧表示されているサムネイルのなかから所望の画像を選択したり、メニューボタンにより表示させたメニューダイアログのなかから所望のメニューを選択したりすることができる。なお、十字ボタン部163に含まれるボタン163a〜eは、スライドショー表示装置100における処理の進行状況に応じて、オブジェクトの指示・選択以外の機能に対応付けられることもある。例えば、スライドショー表示中、右ボタン163dは、現在表示中の画像の次の画像を表示するコマンドに対応付けられる。また、左ボタン163cは、現在表示中の画像の前の画像を表示するコマンドに対応付けられる。また、決定ボタン163eは、スライドショー表示アプリケーションを起動するコマンドや、スライドショーの一時停止、あるいは、再生開始などに対応付けられる。
次に、スライドショー表示装置100における概略的な処理の流れを、図5に基づいて説明する。図5は、スライドショー表示装置100における処理の流れを概略的に示したフローチャートである。
図5に示したように、スライドショー表示装置100は、スライドショー再生を開始することを指示する再生開始指示をユーザから受け付けると、メタ情報の取得と、スライドショーデータの取得とをそれぞれ開始する(S101、S102)。なお、図5に示したフローチャートでは、メタ情報の取得を開始(S101)した後に、スライドショーデータの取得を開始(S102)しているが、これらの取得処理は独立に行われるものなので、処理の順番は図5に示した順序に限定されるものではない。
続けて、スライドショー表示装置100は、メタ情報の取得が完了したか否かを判定する判定するステップS103を繰り返し実行し、メタ情報の取得が完了することを待つ。メタ情報の取得が完了すれば(S103:YES)、タイトルスライドとしてメタ情報の表示を開始する(S104)。
次に、スライドショー表示装置100は、タイトルスライドとしてメタ情報を表示しながら、スライドショーデータの取得が完了したかを判定するステップ(S105)を繰り返し、スライドショーデータの取得が完了することを待つ。スライドショーデータの取得が完了すれば(S105:YES)、タイトルスライド(メタ情報)の表示を終了し(S106)、スライドショーの再生を開始する(S107)。
このようにして、スライドショー表示装置100は、ユーザの再生開始指示を受けてから、スライドショーデータの取得が完了して、スライドショーの再生を開始することが可能になるまでの間、取得したメタ情報をタイトルスライドとして表示し、スライドショーデータの取得が完了すれば、スライドショー再生を開始する。
(スライドショー表示装置100の制御部110)
スライドショー表示装置100は、図5に示したフローチャートに沿って、表示部140に各種表示画面を表示させる制御部110に特徴をもつ。以下、この制御部110について、図1、および、図6〜12を参照しながら説明する。
はじめに、図1に基づいて、制御部110の構成について説明する。
図1は、スライドショー表示装置100に含まれる制御部110の構成を示した機能ブロック図である。図1に示したように、制御部110は、イベント処理部111、データ管理部(メタ情報取得手段、領域特定情報取得手段)112、表示画面生成部113、画像データ展開部114、表示制御部(表示制御手段)115、タイマー部116、ユーザ操作解析部117、スクリプト変更部118、および、再生準備時間予測部(再生準備時間予測手段)119を含んで構成されている。
データ管理部112は、中継サーバ装置200から各種データを取得するためのブロックである。データ管理部112が取得するデータとしては、上述したスライドショーデータ、および、スライドショーのメタ情報が挙げられる。データ管理部112は、イベント処理部111の指示により、通信部120を介してこれらのデータを取得するためのデータ取得要求を中継サーバ装置200に送り、データの取得に成功すれば、データ取得成功通知を、データの取得に失敗すれば、データ取得失敗通知をイベント処理部111に通知する。データ管理部112は、取得した各種データを記憶部130に記憶する。
表示画面生成部113は、表示画面生成用スクリプトに基づいて、表示部140に表示する各種表示画面を生成するためのブロックである。表示画面生成部113が生成する表示画面としては、スライドショー再生を開始するまでの間表示されるタイトルスライド表示画面、スライドショー再生中に順に表示される、アルバムに含まれる各画像を表示する画像表示画面、および、アルバムに含まれる画像のサムネイル群を一覧表示するサムネイル一覧表示画面が挙げられる。表示画面生成部113は、各種表示画面を生成するために必要な表示画面生成用スクリプトをデータ管理部112から得る。表示画面生成部113は、これらの表示画面生成用スクリプトに基づいて各種表示画面を生成し、生成した各種表示画面を表示制御部115に渡す。
画像データ展開部114は、表示するべき画像の画像データを直ちに表示可能な状態に展開するためのブロックである。画像データ展開部114による展開が必要な場合としては、例えば、画像データが、JPEGデータなどの、画像情報を圧縮、あるいは、符号化した画像データである場合などが挙げられる。スライドショーデータに画像データとして含まれるJPEGデータは、この画像データ展開部114により展開される。
表示制御部115は、表示画面生成部113により生成された各種表示画面を、表示部140に表示させるためのブロックである。イベント処理部111からの指示により、表示画面生成部115により生成された各種表示画面を表示するよう表示部140を制御する。
タイマー部116は、起動されてから予め設定された一定の時間が経過した時点で、タイマー通知をイベント処理部111に渡す。また、ユーザ操作解析部117は、IR受信部150を介してユーザによる操作が発生したことを検知すると、その操作の内容を示す操作情報通知をイベント処理部111に渡す。
スクリプト変更部118は、中継サーバ装置200から取得したメタ情報に基づいて、予め記憶部130に記憶されているタイトルスライド表示画面生成用スクリプトを更新するためのブロックである。具体的には、タイトルスライド表示画面生成用スクリプトの予め定められた所定の部分に、メタ情報として取得した文字列を埋め込み、メタ情報を表示するためのタイトルスライド表示用スクリプトを生成する。
再生準備時間予測部119は、スライドショーの再生を開始することが可能な状態になるまでの再生準備時間を予測するためのブロックである。具体的には、再生準備時間予測部119は、スライドショーデータのうち、スライドショー再生を開始するために必要な部分の取得に要する取得所要時間、取得が完了したスライドショーデータの展開に要する展開所要時間を、例えば、
取得所要時間 = スライドショーデータのデータサイズ / 通信速度
展開所要時間 = スライドショーデータのデータサイズ / 展開処理速度
に従って算出し、再生準備時間を、例えば、
再生準備時間 = 取得所要時間 + 展開所要時間
に従って予測する。
イベント処理部111は、データ管理部112、タイマー部116、および、ユーザ操作解析部117から通知される上述した各種通知に基づいて、制御部110における処理の実行タイミングを管理する。
具体的には、イベント処理部111は、スライドショーデータに含まれる処理定義スクリプトに基づいて、受け取った通知の内容と現在の状態とから、実行するべき処理と次に遷移するべき状態とを決定する。ここで、実行するべき処理には、状態を遷移させる前に実行するべき遷移前処理と、状態を遷移させた後に実行するべき遷移後処理とが含まれる。すなわち、イベント処理部111は、各種通知を受け取ると、(1)処理定義スクリプトに定められた遷移前処理を実行するよう制御部110に含まれる各部を制御し、(2)現在の状態を処理定義スクリプトに定められた状態に遷移させ、(3)処理定義スクリプトに定められた遷移後処理を実行するよう、制御部110に含まれる各部を制御する。
図6は、スライドショーデータとして取得される処理定義スクリプトを、1つの状態遷移図として表現したものである。イベント処理部111の動作はこの状態遷移図により定義される。
図6に示したように、イベント処理部111が取り得る状態として、アルバムID指定状態S1、メタ情報取得中状態S2、タイトルスライド表示(先頭画像表示不可能)状態S3、タイトルスライド表示(先頭画像表示可能)状態S4、画像表示(次画像表示不可能)状態S5、画像表示(次画像表示可能)状態S6、画像表示(次画像不在)状態S7、サムネイル一覧表示状態S8、および、エラー状態S9の計9個の状態が予め定義されている。イベント処理部111は、各時点で、これらの9状態のうち何れか1つの状態を取る。
(制御部110における処理の流れ)
制御部110における処理の流れは、図6に示した状態遷移図により規定されるので、以下、制御部110の処理の流れを、図6に基づいて説明する。なお、以下の説明では、各状態においてユーザに提示される表示画面を説明するために、図7〜12も参照する。
・アルバムID指定状態S1
アルバムID指定状態S1は、ユーザにアルバムIDを指定させる状態である。アルバムID指定状態S1において、表示制御部115は、例えば、図7(a)に示したアルバムID指定画面600、あるいは、図7(b)に示したアルバムID指定画面600´を、表示部140に表示させる。これらの表示画面は、例えば、記憶部130に予め記憶されているSVGにより記述されたアルバムID指定画面生成用スクリプトに基づいて、表示画面生成部113により生成することができる。
図7(a)に示したアルバムID指定画面600は、ユーザに所望のアルバムのアルバムIDを入力するように促す表示画面であり、ユーザが入力したアルバムIDを表示するためのアルバムID表示領域601と、ユーザが入力することができるコマンドを一覧表示するための入力可能コマンド表示領域602とを含んでいる。ユーザは、アルバムID表示領域601に表示される自分が入力した数字を目視しながら、リモートコントローラ160の数字ボタン部161を押下して、アルバムIDを入力することができる。また、ユーザは、リモートコントローラ160の適当なボタンを押下することにより、入力可能コマンド表示領域602に示されたコマンドを入力することができる。例えば、決定ボタン163eを押下することにより、その時点でアルバムID表示領域601に表示されている数字を、所望のアルバムのアルバムIDとして決定することができる。
図7(b)に示したアルバムID指定画面600´は、アルバムID表示領域601と入力可能コマンド表示領域602の他に、過去に閲覧したアルバムのアルバムタイトルをリストした閲覧済アルバムリスト603と、アルバムID表示領域601および閲覧済アルバムリスト603にリストされたアルバムタイトルの各々に対応付けられたインジケータ群604とを含んでいる。数字ボタン部161の押下によるアルバムID入力を受け付ける状態にあるときは、アルバムID表示領域601に対応するインジケータが強調表示され、閲覧済アルバムリスト603のアルバムタイトルのうち何れかが選択されている状態にあるときは、選択されているアルバムタイトルに対応するインジケータが強調される。ユーザは、新たなアルバムIDをアルバムID表示領域601に入力する代わりに、上ボタン163aと下ボタン163bとを押下することにより、閲覧済アルバムリスト603にリストされたアルバムタイトルの中から、所望のアルバムタイトルを選択することができる。所望のアルバムタイトルを選択した後、決定ボタン163eを押下すれば、その時点で選択されているアルバムタイトルのアルバムIDを、所望のアルバムIDとして決定することができる。
以上のようなアルバムID指定画面が表示されている状態で、イベント処理部111は、イベント通知を待ち受ける。アルバムID指定状態S1においてイベント処理部111が応答するイベントは、数字ボタン部161が押下されたというイベントE1aと、上ボタン163aまたは下ボタン163bが押下されたというイベントE1bと、決定ボタン163eが押下されたというイベントE1cとである。
リモートコントローラ160の数字ボタン部161が押下されたことを検出すると、ユーザ操作解析部117は、イベントE1aが発生したことを通知する操作情報通知を、イベント処理部111に送る。イベント処理部111は、この操作情報通知を受け取ると、押下されたボタンの数字に応じてアルバムIDを更新する。また、イベント処理部111は、表示制御部115に表示画面の更新を指示する。この指示をうけて、表示制御部115は、アルバムID表示領域601に更新されたアルバムIDを表示するよう、表示部140を制御する。
リモートコントローラ160の上ボタン163aまたは下ボタン163bが押下されたことを検出すると、ユーザ操作解析部117は、イベントE1bが発生したことを通知する操作情報通知を、イベント処理部111に送る。この操作情報通知には、上下どちらのボタンが押下されたのかという情報が含まれる。イベント処理部111は、この操作情報通知を受け取ると、押下されたボタンの種類に応じて、閲覧済アルバムリスト603のうちどのアルバムが選択されているのかを示すアルバム選択状態情報を更新する。また、イベント処理部111は、表示制御部115に表示画面の更新を指示する。この指示をうけ、表示制御部115は、アルバム選択状態情報に基づいて、現在選択されているアルバムに対応するラジオボタンを強調表示するようにラジオボタン群604を再描画する。
リモートコントローラ160の決定ボタン163eが押下されたことを検出すると、ユーザ操作解析部117は、イベントE1cが発生したことを通知する操作情報通知を、イベント処理部111に送る。イベント処理部111は、この操作情報通知を受け取ると、状態を後述するメタ情報取得中状態S2に遷移させる。その後、イベント処理部111は、ユーザにより指定されたアルバムIDを有するアルバムのメタ情報と、サムネイル一覧表示を行うためのスライドショーデータとを取得するようデータ管理部112に指示を出す。ユーザが閲覧済アルバムリスト603からアルバムを選択した場合には、上述したアルバム選択状態情報に基づいて、ユーザにより指定されたアルバムIDを決定する。そして、データ管理部112は、メタ情報を取得するためのメタ情報取得要求と、サムネイル一覧表示を行うためのスライドショーデータを取得するためのデータ取得要求とを、中継サーバ装置200に送る。これらの取得要求は、少なくとも、ユーザにより指定されたアルバムIDを情報として含んでおり、中継サーバ装置200は、この取得要求に基づいて、ユーザにより指定されたアルバムのメタ情報と、サムネイル一覧表示を行うためのスライドショーデータとを送り返すことができる。
・メタ情報取得中状態S2
メタ情報取得中状態S2は、前に送ったメタ情報取得要求に対する中継サーバ装置200からの応答を待ち受けている状態である。メタ情報取得中状態S2において、表示制御部115は、例えば、図8に示した表示画面700を表示部140に表示させる。表示画面700は、例えば、記憶部130に予め記憶されているSVGにより記述された表示画面生成用スクリプトに基づいて、表示画面生成部113により生成することができる。
図8に示した表示画面700は、ユーザに現在メタ情報を取得するための処理が進行中であることを告げる表示画面であり、「アルバムID確認中」等の適当な文字列701を含んでいる。
メタ情報取得中状態S2において、イベント処理部111は、データ管理部112がメタ情報の取得に成功したというイベントE2a、または、データ管理部112がメタ情報の取得に失敗したというイベントE2bを待ち受ける。
メタ情報取得要求に対する応答として中継サーバ装置200から送信されるメタ情報の取得を完了すると、データ管理部112は、イベントE2aが発生したことを通知するデータ取得成功通知をイベント処理部111に送る。イベント処理部111は、このデータ取得成功通知を受け取ると、タイトルスライド表示画面生成用スクリプトを変更するよう、スクリプト変更部118に指示を出す。この指示を受けたスクリプト変更部118は、取得が完了しているメタ情報に基づいて、予め記憶部130に記憶されているタイトルスライド表示画面生成用スクリプトを変更する。具体的には、タイトルスライド表示画面生成用スクリプトの予め定められた所定の部分に、メタ情報として取得した文字列を埋め込む処理を行う。その後、イベント処理部111は、状態をタイトルスライド表示(先頭画像表示不可能)状態S3に遷移させる。
そして、イベント処理部111は、タイトルスライド表示(先頭画像表示不可能)状態S3に状態を遷移させた後、ユーザにより指定されたアルバムの先頭画像を取得するようデータ管理部112に指示を出す。データ管理部112は、アルバムの先頭画像を表示するためのデータの取得を要求する先頭画像取得要求を中継サーバ装置200に送る。
また、イベント処理部111は、サムネイル一覧表示画面を生成することを表示画面生成部113に指示する。表示画面生成部113は、サムネイル一覧表示画面生成用スクリプトに基づいて、サムネイル画像の画像データ群から、サムネイルを表示部140に一覧表示するためのサムネイル一覧表示画面を生成する。生成されたサムネイル一覧表示画面は、後述するサムネイル一覧表示状態S8に遷移するタイミングで表示部140に表示できるよう、画像バッファにオフスクリーン描画される。
メタ情報取得要求を送信してから予め定められた一定の時間内に中継サーバ装置200からの応答がない場合、データ管理部112は、イベントE2bが発生したことを通知するデータ取得失敗通知をイベント処理部111に送る。また、データ管理部112は、メタ情報取得要求に対する応答として中継サーバ装置200からエラー情報を取得した場合にも、イベントE2bが発生したことを通知するデータ取得失敗通知をイベント処理部111に送る。中継サーバ装置200が、エラー情報を送信する場合としては、例えば、ユーザにより指定されたアルバムIDをもつアルバムが中継サーバ装置200の管理下にはない場合などが挙げられる。イベント処理部111は、上記何れかのデータ取得失敗通知を受け取ると、状態をエラー状態S9に遷移させる。エラー状態S9については、後述する。
・タイトルスライド表示(先頭画像表示不可能)状態S3
タイトルスライド表示(先頭画像表示不可能)状態S3は、タイトルスライドを表示しながら、先頭画像取得要求に対する中継サーバ装置200からの応答(メタ情報取得中状態S2から遷移した場合)、あるいは、選択画像取得要求に対する中継サーバ装置200からの応答(状態S8から遷移した場合)を待ち受けている状態である。タイトルスライド表示(先頭画像表示不可能)状態S3において、表示制御部115は、例えば、図9(a)に示したタイトルスライド表示画面800aを表示部140に表示させる。タイトルスライド表示画面800aは、スクリプト変更部118により変更が加えられた、すなわちメタ情報が埋め込まれたタイトルスライド表示画面生成用スクリプトに基づいて、表示画面生成部114により生成されたものである。
タイトルスライド表示画面800aは、タイトルスライドを表示する表示画面であり、取得したメタ情報に含まれる文字列801を含んでいる。さらに、図9(a)に例示したタイトルスライド表示画面800aには、メタ情報として取得したEXIF情報に含まれているサムネイル802が含まれている。また、タイトルスライド表示画面800aの右上端部には、「ダウンロード中:20%」など、先頭画像取得要求、あるいは、選択画像取得要求に対する応答として中継サーバ装置200から送信されるスライドショーデータの取得が完了した割合を示す情報803が表示される。なお、取得したスライドショーデータに展開が必要な画像データが含まれている場合には、スライドショーデータの取得完了後に、「デコード中:45%」など、画像データの展開が完了した割合を示す情報が、スライドショーデータの取得が完了した割合を示す情報803の代わりに表示される。
図9(c)は、タイトルスライド表示画面800aを生成するために利用される、スクリプト変更部118による変更が加えられた後のタイトルスライド表示画面生成用スクリプトを例示するものである。図9(c)に示したタイトルスライド表示画面生成用スクリプトのうち、「Mt.Fuji」「2006年3月2日」などの文字列が、メタ情報から抽出されて埋め込まれた文字列である。
タイトルスライド表示(先頭画像表示不可能)状態S3において、イベント処理部111は、データ管理部112が先頭画像の取得に成功したというイベントE3a、または、データ管理部112が先頭画像の取得に失敗したというイベントE3bを待ち受ける。
先頭画像(選択画像)取得要求に対する応答として中継サーバ装置200から送信される先頭画像(選択画像)の画像データの取得を完了すると、データ管理部112は、イベントE3aが発生したことを通知するデータ取得成功通知をイベント処理部111に送る。イベント処理部111は、このデータ取得成功通知を受け取ると、取得した先頭画像(選択画像)を表示部140に表示するための表示画面を生成するよう、表示画面生成部113に指示を出す。
この指示を受けた表示画面生成部113は、先頭画像(選択画像)を表示部140に表示するための表示画面を生成し、オフスクリーンに描画する。先頭画像を表示するために画像表示画面生成用スクリプトを利用する場合、表示画面生成部113は、このスクリプトのレイアウト定義情報に基づいて表示画面を生成し、オフスクリーンに描画する。また、表示画面生成部113は、先頭画像(選択画像)を圧縮された画像データとして取得した場合には、画像データ展開部114に該画像データを展開するよう指示を出す。この指示を受けた画像データ展開部114は、取得した画像データを直ちに表示可能な状態に展開する。表示画面生成部113が上記表示画面をオフスクリーンに描画し終えると、イベント処理部111は、状態をタイトルスライド表示(先頭画像表示可能)状態S4に遷移させる。
状態をタイトルスライド表示(先頭画像表示可能)状態S4に遷移させた後、イベント処理部111は、先頭画像(選択画像)が表示可能になったことをユーザに提示するために、現在表示中のタイトルスライド表示画面800aを更新するよう表示制御部115に指示を出す。指示を受けた表示制御部115は、図9(a)に示したタイトルスライド表示画面800aを、例えば、図9(b)に示したタイトルスライド表示画面800bに更新する。表示画面800bは、メタ情報の他に、タイトルスライドにてスライドショーの概要を確認し終えたユーザに、決定ボタン163eを押下することを促す入力可能コマンド表示領域804を含んでいる。なお、先頭画像(選択画像)が表示可能になったことをユーザに提示するための上記処理は、ユーザにより快適な操作性を与えるための処理なので、省略することも可能である。
先頭画像(選択画像)取得要求を送信してから予め定められた一定の時間内に中継サーバ装置200からの応答がない場合、データ管理部112は、イベントE3bが発生したことを通知するデータ取得失敗通知をイベント処理部111に送る。また、データ管理部112は、先頭画像(選択画像)取得要求に対する応答として取得したデータに異常があることを検知した場合にも、イベントE3bが発生したことを通知するデータ取得失敗通知をイベント処理部111に送る。イベント処理部111は、上記何れかのデータ取得失敗通知を受け取ると、状態をエラー状態S9に遷移させる。エラー状態S9については、後述する。
・タイトルスライド表示(先頭画像表示可能)状態S4
タイトルスライド表示(先頭画像表示可能)状態S4は、先頭画像(選択画像)の取得を完了した上で、ユーザが決定ボタン163eを押下することを待ち受けている状態である。タイトルスライド表示(先頭画像表示可能)状態S4においては、上述したタイトルスライド表示画面800bが表示部140に表示されている。
タイトルスライド表示(先頭画像表示可能)状態S4において、イベント処理部111は、決定ボタン163eが押下されたというイベントE4aが発生したことを通知する操作情報通知を待ち受ける。
リモートコントローラ160の決定ボタン163eが押下されたことを検出すると、ユーザ操作解析部117は、イベントE4aが発生したことを通知する操作情報通知を、イベント処理部111に送る。イベント処理部111は、この操作情報通知を受け取ると、状態を画像表示(次画像表示不可能)状態S5に遷移させる。
状態を画像表示(次画像表示不可能)状態S5に遷移させた後、イベント処理部111は、先頭画像(選択画像)を表示部140に表示するよう、表示制御部115に指示を与える。表示制御部115は、既にオフスクリーン描画されている先頭画像(選択画像)を表示するための表示画面を、表示部140に表示する。続いて、次に表示するべき次画像を取得するようデータ管理部112に指示を出す。データ管理部112は、次画像を取得するための次画像取得要求を中継サーバ装置200に送る。さらに、イベント処理部は、タイマー部116を起動する。
以上のように、スライドショー表示装置100は、タイトルスライド表示(先頭画像表示不可能)状態S3およびタイトルスライド表示(先頭画像表示可能)状態S4において、メタ情報をタイトルスライドとして表示するものであるが、スライドショーの再生を開始することが可能な状態になるまでに要する再生準備時間を予め予測し、この再生準備予測時間が予め定められた閾値以上のときに限って、タイトルスライドを表示するように変形することも可能である。
この場合、イベント処理部111が、再生準備時間予測部119にて算出される再生開始準備時間を参照し、この再生開始準備時間が予め定められた閾値以上(例えば1秒)である場合に限って、表示部140にタイトルスライドを表示するよう、表示制御部115を制御する構成を採用すればよい。
・画像表示(次画像表示不可能)状態S5
画像表示(次画像表示不可能)状態S5は、先に送った次画像取得要求に対する中継サーバ装置200からの応答を待ち受けている状態である。
画像表示(次画像表示不可能)状態S5において、表示部140には、前に取得が完了している画像が表示されている。すなわち、タイトルスライド表示(先頭画像表示可能)状態S4から遷移した場合には、先頭画像が表示部140に表示されている。図10(a)に示した先頭画像表示画面900aは、アルバムの先頭画像が表示された状態の表示画面を例示するものである。また、後述する画像表示(次画像表示可能)状態S6から遷移した場合には、前の次画像、すなわち、画像表示(次画像表示可能)状態S6において取得が完了している画像が表示部140に表示されている。図10(c)に示した表示画面900cは、アルバムに含まれる他の画像(例えば4枚目の画像)が、前の次画像として表示された状態の画像表示画面を例示するものである。
画像表示(次画像表示不可能)状態S5において、イベント処理部111は、データ管理部112が次画像の取得に成功したというイベントE5aを待ち受ける。
次画像取得要求に対する応答として中継サーバ装置200から送信される次画像の取得を完了すると、データ管理部112は、イベントE5aが発生したことを通知するデータ取得成功通知をイベント処理部111に送る。イベント処理部111は、このデータ取得成功通知を受け取ると、取得した次画像を表示部140に表示するための表示画面を生成するよう、表示画面生成部113に指示を出す。
この指示を受けた表示画面生成部113は、取得した次画像を表示部140に表示するための画像表示画面を生成し、オフスクリーンに描画する。また、次画像の画像データとともに、次画像を表示するための画像表示画面生成用スクリプトを取得している場合、表示画面生成部113は、この画像表示画面生成用スクリプトのレイアウト情報に基づいて、次画像の画像データから画像表示画面を生成し、オフスクリーンに描画する。ここで、表示画面生成部113は、取得した次画像の画像データが圧縮された画像データである場合、画像データ展開部114に画像データを展開するよう指示を出す。この指示を受けた画像データ展開部114は、次画像の画像データを直ちに表示可能な状態に展開する。表示画面生成部113が上記表示画面をオフスクリーンに描画し終えると、イベント処理部111は、状態を画像表示(次画像表示可能)状態S6に遷移させる。
状態を画像表示(次画像表示可能)状態S6に遷移させた後、イベント処理部111は、表示制御部115に、現在表示中の画像表示画面900a・900cを更新するように指示を出す。指示を受けた表示制御部115は、次画像が表示可能になったことをユーザに提示するために、例えば、図10(a)に示した画像表示画面900aを、図10(b)に示した表示画面900bに更新する。画像表示画面900bは、特に右ボタンを押下することにより次画像が表示可能であることを示す情報として、右向きの矢印状のアイコン901を含んでいる。なお、次画像が表示可能になったことをユーザに提示するための上記処理は、ユーザにより快適な操作性を与えるための処理なので、省略することも可能である。
ここで、イベント処理部111は、次画像を直ちに表示することができるようになると、すなわち、次画像の画像データの取得が完了し、かつ、次画像の画像データの展開が完了すると、直ちに状態を画像表示(次画像表示可能)状態S6に遷移させる。換言すれば、次画表示不可能状態S5とは、次画像を直ちに表示することができない状態、すなわち、データ管理部112が次画像の画像データの取得を完了していない状態、または、画像データ展開部114が次画像の画像データの展開を完了していない状態に他ならない。
この画像表示(次画像表示不可能)状態S5において、イベント処理部111は、さらに、右ボタン163dが押下されたというイベントE5b、データ管理部112が次画像の取得に失敗したというイベントE5c、または、タイマー部116が起動されてから所定の時間が経過したというイベントE5dを待ち受けている。ここで、イベントE5bの発生は、画像表示(次画像表示不可能)状態S5において、ユーザが次画像を表示することを指示したこと意味する。また、イベントE5dの発生は、現在表示中の画像の表示を開始してからタイマー部116に設定された特定の時間が経過し、画像表示(次画像表示不可能)状態S5のまま、次画像を表示するべきタイミングが来てしまったことを意味する。
次画像を表示することを指示する右ボタン163dが押下されたことを検出すると、ユーザ操作解析部117は、イベントE5bが発生したことを通知する操作情報通知を、イベント処理部111に送る。イベント処理部111は、この操作情報通知を受け取ると、タイマー部116を停止する。タイマー部116が停止すると、イベント処理部111は、状態をサムネイル一覧表示状態S8に遷移させる。
なお、ユーザ操作解析部117は、右ボタン163dが1回押下されたことを検出したときに、直ちにイベントE5bが発生したことを通知する操作情報通知をイベント処理部111に送るものであってもよいし、予め定められた特定の時間(例えば1秒)内に予め定められた特定の回数(例えば3回)、右ボタン163dが押下されたことを検出したときに、イベントE5bが発生したことを通知する操作情報通知をイベント処理部111に送るものであっても良い。また、ユーザイベント解析部117は、表示制御部115が現在表示部140に表示させている画像を、予め定められた時間表示した後でのみ、イベントE5bが発生したことを通知する操作情報通知をイベント処理部111に送るものであっても良い。
次画像取得要求を送信してから予め定められた一定の時間内に中継サーバ装置200からの応答がない場合、データ管理部112は、イベントE5cが発生したことを通知するデータ取得失敗通知をイベント処理部111に送る。イベント処理部111は、このデータ取得失敗通知を受け取ると、次に表示するべき次画像はないものと判断し、状態を画像表示(次画像不在)状態S7に遷移させる。
タイマー部116は、先に起動されてから予め設定された特定の時間が経過すると、イベントE5dが発生したことを通知するタイマー通知をイベント処理部111に送る。イベント処理部111は、画像表示(次画像表示不可能)状態S5においてこのタイマー通知を受け取ると、タイマー部116を再起動する。この場合、イベント処理部111は、状態を遷移させることなく、再びイベントE5a〜dを待ち受ける。
・画像表示(次画像表示可能)状態S6
次画表示可能状態S6は、次に表示するべき次画像を直ちに表示する準備が完了している状態で、次画像を表示するべきタイミングを待っている状態である。なお、画像表示(次画像表示不可能)状態S5から画像表示(次画像表示可能)状態S6への遷移に際し、画像表示画面900a〜cは更新されずにそのまま表示され続ける。
画像表示(次画像表示可能)状態S6において、イベント処理部111は、タイマー部116が起動してから所定の時間が経過したというイベントE6a、または、右ボタン163dが押下されたというイベントE6bを待ち受ける。ここで、イベントE6aの発生は、現在表示中の画像の表示を開始してからタイマー部116に設定された特定の時間が経過し、次画像を表示するべきタイミングが来たことを意味する。また、イベントE6bの発生は、ユーザが次の画像を表示することを指示したことを意味する。
タイマー部116は、先に起動されてから予め設定された特定の時間が経過すると、イベントE6aが発生したことを通知するタイマー通知をイベント処理部111に送る。また、次画像を表示することを指示する右ボタン163dが押下されたことを検出すると、ユーザ操作解析部117は、イベントE6bが発生したことを通知する操作情報通知を、イベント処理部111に送る。イベント処理部111は、このタイマー通知または操作情報通知の何れかを受け取ると、状態を画像表示(次画像表示不可能)状態S5に遷移させる。
状態を画像表示(次画像表示不可能)状態S5に遷移させた後、イベント処理部111は、次画像を表示部140に表示するよう、表示制御部115に指示を与える。表示制御部115は、既にオフスクリーン描画されている次画像を表示するための画像表示画面を、表示部140に表示する。つづいて、イベント処理部111は、表示部140に今表示された画像(すなわち、これまで次画像と称してきた画像)の次に表示されるべき新たな次画像を取得するようデータ管理部112に指示を出す。データ管理部112は、新たな次画像を取得するための次画像取得要求を中継サーバ装置200に送る。さらに、イベント処理部は、タイマー部116を再起動する。
・画像表示(次画像不在)状態S7
画像表示(次画像不在)状態S7は、データ管理部112が次に表示するべき次画像を中継サーバ装置200から取得することができなかった状態である。例えば、36枚の画像からなるアルバムをスライドショー表示しているとき、37枚目の画像を取得しようとした場合などが、該当する。
画像表示(次画像不在)状態S7において、イベント処理部111は、タイマー部116が起動してから所定の時間が経過したというイベントE7a、または、右ボタン163dが押下されたというイベントE7bを待ち受ける。画像表示(次画像不在)状態S7におけるイベントE7a・E7bの発生は、表示するべき次画像が取得され得ない状態であるにも関わらず、次画像を表示するべきタイミングが来たり、ユーザが次の画像を表示することを指示したりしたことを意味する。
画像表示(次画像不在)状態S7において、これらのイベントが発生した場合にも、イベント処理部111は、状態をサムネイル一覧表示状態S8に遷移させる。
・サムネイル一覧表示状態S8
サムネイル一覧表示状態S8は、アルバムに含まれる画像のサムネイルを一覧表示する状態である。すなわち、サムネイル一覧表示状態S8において、表示制御部115は、サムネイル一覧表示画面を表示部140に表示させる。
図11は、サムネイル一覧表示状態S8において、表示制御部115が表示部140に表示するサムネイル一覧表示画面1000の構成を例示する表示画面構成図である。図11に示したように、サムネイル一覧表示画面1000は、複数のサムネイル1001…と、アルバムのタイトルを表示するためのタイトル表示領域1002と、ユーザが入力することができるコマンドを一覧表示するための入力可能コマンド表示領域1003とを含んで構成されている。サムネイル1001は、アルバムに含まれる画像を縮小した縮小画像である。図11に示した例では、アルバムに含まれる36枚の画像のサムネイル1001…36枚が、サムネイル一覧表示画面1000に配列されて一覧表示されている。なお、サムネイル一覧表示画面1000中に表示されるサムネイル1001…は、アルバムに含まれる複数の画像のサムネイルの全部であってもよいし、その一部であってもよい。
図11に示したようなサムネイル一覧表示画面1000が表示された状態で、イベント処理部111は、イベント通知を待ち受ける。サムネイル一覧表示状態S8においてイベント処理部111が応答するイベントは、十字ボタン部163の上下左右ボタンが押下されたというイベントE8aと、決定ボタン163eが押下されたというイベントE8bとである。
リモートコントローラ160の上下左右ボタンの何れかが押下されたことを検出すると、ユーザ操作解析部117は、イベントE8aが発生したことを通知する操作情報通知を、イベント処理部111に送る。この操作情報通知には、上下左右ボタンのうちどのボタンが押されたかという情報が含まれる。イベント処理部111は、この操作情報通知を受け取ると、押下されたボタンの種類に応じて、一覧表示されているサムネイルのなかでどのサムネイルが選択されているのかを示すサムネイル選択状態情報を更新する。また、イベント処理部111は、表示制御部115に表示画面の更新を指示する。この指示をうけて、表示制御部115は、サムネイル選択状態情報に基づいて、サムネイル一覧表示画面100のなかで現在選択されているサムネイルを強調表示する。
リモートコントローラ160の決定ボタン163eが押下されたことを検出すると、ユーザ操作解析部117は、イベントE8bが発生したことを通知する操作情報通知を、イベント処理部111に送る。イベント処理部111は、この操作情報通知を受け取ると、上述したタイトルスライド表示(先頭画像表示不可能)状態S3に状態を遷移させる。また、イベント処理部111は、イベントE8bが発生した時点で選択されていた選択画像を、上記サムネイル選択状態情報に基づいて決定し、その選択画像を取得するようデータ管理部112に指示する。データ管理部112は、この選択画像を取得するための選択画像取得要求を中継サーバ装置200に送信する。
・エラー状態S9
エラー状態S9は、以上の処理において、異常が発生したときに遷移する状態である。エラー状態S9において、表示制御部115は、図12に示したようなエラー表示画面1100a〜cを表示する。
図12は、エラー発生時に表示制御部115が表示部140に表示させるエラー表示画面の構成例を示す表示画面構成図である。図11(a)に示したエラー表示画面1100aは、上述したメタ情報取得要求に対し、一定の時間内に中継サーバ装置200から応答がなかった場合に表示されるエラー表示画面を例示するものである。図8(b)に示したエラー表示画面1100bは、ユーザにより指定されたアルバムIDをもつアルバムが、中継サーバ装置200の管理下になかった場合に表示されるエラー表示画面を例示している。また、図11(c)に示したエラー表示画面1100cは、上述した先頭画像取得要求に対する応答として得られる画像データに異常があった場合に表示されるエラー表示画面を例示している。
図11に示したように、エラー表示画面1100a〜cは、発生したエラーの種類を示した文字列を含むエラー情報表示領域1101と、ユーザが入力することができるコマンドを一覧表示するための入力可能コマンド表示領域1102とを含んでいる。入力可能コマンド表示領域1102には、決定ボタン163eを押下することにより、エラー情報を確認したことを指示できるということが表示されている。
図11に示したようなエラー表示画面1100a〜cが表示された状態で、イベント処理部111は、決定ボタン163eが押下されたというイベントE9aが発生することを待ち受ける。
リモートコントローラ160の決定ボタン163eが押下されたことを検出すると、ユーザ操作解析部117は、イベントE9aが発生したことを通知する操作情報通知を、イベント処理部111に送る。イベント処理部111は、この操作情報通知を受け取ると、状態を初期状態であるアルバムID指定状態S1に遷移させる。
以上のような処理を実現するためにイベント処理部111により参照される状態遷移表を以下に示す。以下の状態遷移表において、各行は上記9状態のうちの何れかを表し、各列はイベント処理部111が応答するイベントを表す。また、各セルは、それぞれさらに3行に分かれており、第1行は遷移前処理、第2行は遷移する状態、第3行は遷移後処理を表す。表中の空欄は、実行するべき処理、あるいは、遷移するべき処理が定義されていないことを示す。
以上のように、制御部110は、状態遷移図に基づいて、スライドショー表示を実現する。制御部110は、状態を画像表示(次画像表示不可能)状態S5と画像表示(次画像表示可能)状態S6との間で交互に遷移させながら、アルバムに含まれる画像を順に表示していく。このとき、制御部110は、タイマー部116に予め設定されている画像表示時間の間、各画像を表示部140に表示し、時間がくれば次に表示するべき次画像を表示部140に表示する。これにより、アルバムに含まれる複数の画像が、1枚ずつ、タイマー部116に設定された時間間隔で、表示部140に順に表示されていく。
制御部110の特徴は、先頭画像を表示することが可能な状態になるまでの間、すなわち、スライドショー再生を開始することが可能な状態になるまでの間、再生を開始しようとしているスライドショーに関するメタ情報を、タイトルスライドとして表示する点にある。このためユーザは、先頭画像を表示するためのスライドショーデータの取得に遅延が生じても、スライドショー再生を開始することが可能になるまでの間、そのスライドショーに関するメタ情報を見ることができるようになる。 (メタ情報およびスライドショーデータの取得処理)
スライドショー表示装置100は、スライドショーデータに含まれるメタ情報を、そのスライドショーデータとは独立に取得するという特徴を有するものである。そこで、スライドショー表示装置100が、メタ情報とスライドショーデータとを中継サーバ装置200から取得する処理について、図13〜図16を参照して、もう少し詳しく説明する。
図13は、スライドショー表示装置100と中継サーバ装置200との間で実現されるデータ送受信の一例を示すシーケンス図である。
図13に示したように、スライドショー再生開始指示を受けると、スライドショー表示装置100の制御部110は、タイトルスライド表示用データQ101a〜bを取得するために、タイトルスライド表示用データ取得要求P101を通信部120に渡す。これを受けた通信部120は、HTTP POSTメソッドにより、タイトルスライド表示用データ取得要求P101を中継サーバ装置200に送信する。このHTTP POSTメソッドリクエストには、当該スライドショー表示装置100の属性が端末パラメータP101aとして含まれている。図14は、このHTTP POSTメソッドリスクエストを例示する図である。図14に示したHTTP POSTメソッドリクエストにおいては、最終行の「user=username&pw=1234567890123456」が、この端末パラメータP101aに該当する。
タイトルスライド表示用データ取得要求P101を受信した中継サーバ装置200は、端末パラメータP101aを参照して、タイトルスライド内に表示されるメタ情報Q101aと、タイトルスライド表示中に実行される処理を規定した処理定義スクリプトQ101bとを、スライドショー表示装置100に送信する。
なお、中継サーバ装置200は、予めスライドショーデータから抽出して記憶しておいたメタ情報Q101aをスライドショー表示装置100に送信するよう構成されているものであってもよいし、あるいは、タイトルスライド表示用データ取得要求P101aを受信した時点で、スライドショーデータからメタ情報Q101aを抽出し、抽出したメタ情報Q101aをスライドショー表示装置100に送信するよう構成されているものであってもよい。
通信部120を介してメタ情報Q101aを取得した制御部110は、記憶部140からタイトルスライド表示画面生成用スクリプトR101を読み出し、メタ情報Q101aに基づいて、読み出したタイトルスライド表示画面生成用スクリプトR101を更新する。その後、制御部110は、更新済みのタイトルスライド表示画面生成用スクリプトR101に基づいてタイトルスライド表示画面I101を生成し、生成したタイトルスライド表示画面I101を表示部140に出力する。
続けて制御部110は、スライドショーデータのうち、スライドショー再生における1枚目の画像を表示するために利用する1枚目画像表示用データQ102a〜cを取得するために、1枚目画像表示用データ取得要求P102を、通信部120を介して、HTTP POSTメソッドリクエストとして、中継サーバ装置200に送信する。
1枚目画像表示用データ取得要求P102を受信した中継サーバ装置200は、1枚目画像データQ102aと、画像表示画面生成用スクリプトQ102bと、処理定義スクリプトQ102cと、をスライドショー表示装置100に送信する。
通信部120を介して1枚目画像表示用データQ102a〜cを取得した制御部110は、画像表示画面生成用スクリプトQ102bに基づいて、画像データQ102aの画像を含む1枚目画像表示画面I102を生成し、生成した1枚目画像表示画面I102を画像バッファにオフスクリーン描画する。制御部110は、1枚目画像を表示するべきタイミングを通知するタイマー通知、あるいは、1枚目画像を表示することを指示するユーザからの次画像表示指示を受け付けた時点で、オフスクリーン描画済みの1枚目画像を、表示部140に表示させる。
以後、スライドショー表示装置100は、2枚目以降の画像についても同様の処理を繰り返すことによりスライドショー再生を行う。
なお、図13においては、スライドショー表示装置100が中継サーバ装置200からメタ情報Q101aを取得し、取得したメタ情報Q101aに基づいて記憶部130に予め記憶されているタイトルスライド表示画面生成用スクリプトR101を更新する構成について説明したが、本発明におけるメタ情報取得処理は、これに限定されるものではない。
図15は、スライドショー表示装置100におけるメタ情報取得処理の一変形例を示すものであり、スライドショー表示装置100と中継サーバ装置200との間で実現される他のデータ送受信の一例を示すシーケンス図である。
図15に示したシーケンス図における図13に示したそれとの相違点は、タイトルスライド表示用データ取得要求P101に対し、中継サーバ装置200が更新済みのタイトルスライド表示画面生成用スクリプトQ101cをスライドショー表示装置100に送信している点にある。ここで、中継サーバ装置200からスライドショー表示装置100に送信されるタイトルスライド表示画面生成用スクリプトQ101cには、中継サーバ装置200内でスライドショーデータから予め抽出されたメタ情報Q101aが埋め込まれている。
図15に示したシーケンス図に則った処理を実現するために、中継サーバ装置200は、スライドショーデータから予め抽出したメタ情報Q101aに基づいて当該中継サーバ装置200内に格納されているタイトルスライド表示画面生成用スクリプトQ101cを更新し、更新済みのタイトルスライド表示画面生成用スクリプトQ101cをスライドショー表示装置100に送信するよう構成すればよい。一方、スライドショー表示装置100は、中継サーバ装置200から受信したタイトルスライド表示画面生成用スクリプトQ101cに基づいてタイトルスライド表示画面I101を生成し、表示部140に表示するように構成すればよい。
図16は、スライドショー表示装置100におけるメタ情報取得処理の更なる変形例を示すものであり、スライドショー表示装置100と中継サーバ装置200との間で実現される他のデータ送受信の一例を示すシーケンス図である。
図16に示したシーケンス図における図15に示したそれとの相違点は、スライドショー表示装置100が、スライドショー再生において利用するスライドショーデータを、一括して取得している点にある。具体的に言えば、スライドショー表示装置100が、スライドショー再生全体を実行するために必要となるスライドショーデータの取得をスライドショーデータ取得要求P110として中継サーバ装置200に要求し、これに応じた中継サーバ装置200が、画像データ群Q110a、画像表示画面生成用スクリプト群Q110b、および、処理定義スクリプト群Q110cを一括してスライドショー表示装置100に送信している。
図16に示したシーケンス図において、通信部120を介して得られたスライドショーデータQ110a〜Q110cは記憶部130にいったん記憶される。制御部110は、タイマー通知、または、次画像表示指示を受け付けた時点で、表示するべき画像の画像データ(例えばQ102a)と、その画像を表示するための画像表示画面生成用スクリプト(例えばQ102b)とを記憶部140から読み出し、その画像を含む画像表示画面(例えばI102)を生成して、表示部140に表示させる。
以上の何れの処理によっても、スライドショー表示装置100は、スライドショーデータ自体とは独立に、スライドショーデータに含まれるメタ情報を中継サーバ装置200から取得し、スライドショー再生を開始するまでの間、取得したメタ情報をタイトルスライドとして表示部140に表示することが可能である。
なお、以上では、スライドショー表示装置100がスライドショーデータに含まれるメタ情報を、そのスライドショーデータを取得する処理とは独立に取得する構成について説明したが、本発明のコンテンツ再生装置は必ずしもこれに限定されるものではない。すなわち、本発明のコンテンツ再生装置は、取得中のコンテンツデータからメタ情報を抽出するメタ情報抽出手段を含んで構成されていてもよい。
(メタ情報取得処理の具体例)
次に、スライドショー表示装置100がメタ情報を取得するメタ情報取得処理の具体例について、図17〜図18を参照しながら説明する。以下では、スライドショー表示装置100は、スライドショーデータに含まれるJPEGデータに格納されているEXIF情報を、メタ情報として取得するものとする。
はじめに、JPEGデータのデータ構造について、図17を参照しながら簡単に説明する。図17は、JPEGデータのデータ構造を示すデータ構造図である。
図17(a)に示したように、JPEGデータJ1000は、SOIマーカJ1100、APP1マーカJ1200、APP1データ領域J1300、および、他のマーカと他のデータ領域とからなる領域J1400と、を含んで構成されている。SOIマーカJ1100は、JPEGデータJ1000の開始位置を示すマーカである。SOIマーカJ1100に続くAPP1マーカJ1200は、APP1データ領域J1300の開始位置を示すマーカである。APP1マーカJ1200に続くAPP1データ領域J1300は、EXIF情報を格納するためのデータ領域である。APP1データ領域J1300には、EXIFヘッダ1310と、EXIF情報J1320とが格納されている。
図17(b)は、APP1マーカJ1200およびAPP1データ領域J1300の構造を更に詳細に示したデータ構造図である。
図17(b)にし示したように、APP1データ領域J1300の先頭、すなわち、APP1マーカJ1200の直後には、APP1データ領域J1300のデータサイズを示す数値がAPP1データサイズJ1301として格納されている。
APP1データサイズJ1301の後には、EXIFヘッダJ1310が格納され、それに続いてEXIF情報J1320がTIFFフォーマットに従って格納されている。EXIF情報J1320は、TIFFヘッダJ1321、IFD0(主画像)データJ1322、および、IFD1(サムネイル)データJ1323を含んでいる。JPEGデータJ1000の主画像に関するメタ情報は、IFD0データJ1322としてAPP1データ領域J1300に格納されている。一方、主画像のサムネイル画像は、IFD1データJ1323としてAPP1データ領域J1300に格納されている。
IFD0データJ1322として格納されているメタ情報には、ImageDescriptionタグにより特定される主画像についての説明や、DateTimeタグにより特定される主画像が最後に更新された日時などが含まれており、これらの情報をスライドショーデータのメタ情報として利用することができる。
図18は、スライドショー表示装置100におけるメタ情報取得処理の一具体例を示すものであり、スライドショー表示装置100と中継サーバ装置200との間で実現される他のデータ送受信の一例を示すシーケンス図である。
中継サーバ装置200は、スライドショーデータが当該中継サーバ装置200の記憶部に格納された時点で、スライドショーデータに属する1枚目のJPEGデータにおいてEXIF情報が格納されている領域を検出し、EXIF情報の開始位置と終了位置とをEXIF位置情報Q201として記憶部に予め記憶している。
スライドショー表示装置100の制御部110(具体的には、データ管理部112)は、ユーザによりアルバムIDが指定されると、EXIF位置情報Q201を取得するために、通信部120を介してEXIF位置情報取得要求P201を中継サーバ装置200に送信する。中継サーバ装置200は、EXIF位置情報取得要求P201に応じて、予め記憶部に記憶されているEXIF位置情報Q201を、スライドショー表示装置100に送信する。スライドショー表示装置100は、通信部120を介してEXIF位置情報Q201を受信すると、このEXIF位置情報Q201を、いったん記憶部130に格納する。
スライドショー表示装置100の制御部110(具体的にはデータ管理部112)は、スライドショー再生開始指示を受けると、記憶部130に格納されているEXIF位置情報Q201に基づいて、HTTP GETメソッドリクエストを生成する。このHTTP GETメソッドリクエストには、EXIF情報の開始位置と終了位置とを指定するRangeヘッダが付されている。図19は、このようなHTTP GETメソッドリクエストの一例を示す図である。
通信部120は、EXIF情報取得要求P202を、上記のHTTP GETメソッドリクエストとして、中継サーバ装置200に送信する。このEXIF情報取得要求P202を受信した中継サーバ装置200は、HTTP GETメソッドリクエスト中のRangeヘッダを参照して、記憶部に記憶されている1枚目のJPEGデータからEXIF情報Q202だけを読み出し、スライドショー表示装置100に送り返す。
EXIF情報Q202を取得したスライドショー表示装置100は、取得したEXIF情報Q202と、記憶部130に記憶されているタイトルスライド表示画面生成用スクリプトQ203とからタイトルスライド表示画面を生成し、タイトルスライドとして表示部140に表示させる。
以上のようにして、制御部110(具体的にはデータ管理部112)は、スライドショーデータにおいて、EXIF情報が格納されている領域を特定するEXIF位置情報Q201を中継サーバ装置200から取得することにより、中継サーバ装置200にあるスライドショーデータのうち、EXIF位置情報Q201により特定されるEXIF情報Q202のみを取得することができる。
(中継サーバ装置200)
最後に、図2に示した中継サーバ装置200(コンテンツデータ送信装置)について、図20〜21を参照しながら簡単に説明する。
図20は、中継サーバ装置200の概略構成を示した機能ブロックである。
図20に示したように、中継サーバ装置200は、概略的に言って、スライドショー表示装置100またはストレージサーバ装置300との間でデータの送受信を行うための通信インターフェースである通信部210と、通信部210を介して取得した各種データを記憶するための記憶部220と、スライドショー表示装置100に供給する各種データを生成してスライドショー表示装置100に送る制御部230とを含んで構成されている。
図21(a)〜(c)は、制御部230の構成を例示する機能ブロック図である。
図21(a)に示した制御部230は、通信管理部(メタ情報送信手段、領域特定情報送信手段)231と、EXIF位置情報検出部232とを含んで構成されている。
通信管理部231は、ストレージサーバ装置300に蓄積された画像をアルバム単位で管理する。具体的には、通信管理部231は、各アルバムに対してアルバム管理情報を生成し、生成したアルバム管理情報を記憶部220に記憶する。このアルバム管理情報には、アルバムID、アルバムタイトル、アルバム作成日、アルバム作成者などのアルバム属性に加え、スライドショーデータの保存場所を指定するパス情報が含まれている。通信管理部231は、このアルバム管理情報を参照することにより、各種取得要求に応じたスライドショーデータをスライドショー表示装置100に送信することができる。
EXIF位置情報検出部232は、スライドショーデータにおいてメタ情報が格納されている領域を特定するためのブロックである。具体的には、ストレージサーバ装置300からアルバムの1枚目の画像に対応するJPEGデータを読み出し、該JPEGデータにおいてEXIF情報が格納されている領域を検出し、EXIF位置情報として記憶部220に記憶する。より具体的には、EXIF位置情報検出部232は、EXIF情報の開始位置をAPP1マーカから特定し、EXIF情報の終了位置を、EXIF情報開始位置とAPP1マーカ直後に格納されたAPP1データサイズとから算出する。
通信管理部231は、スライドショー表示装置100からEXIF位置情報取得要求を受信すると、記憶部220に記憶されたEXIF位置情報をスライドショー表示装置100に送り返す。また、通信管理部231は、スライドショー表示装置100から、EXIF位置情報をRangeヘッダとして含むHTTP GETメソッドリクエストを受信すると、ストレージサーバ300に格納されているアルバムの1枚目の画像に対応するJPEGデータのうち、Rangeヘッダに含まれるEXIF位置情報により特定される領域のみを読み出し、読み出したEXIF情報をスライドショー表示装置100に送信する。
図21(b)は制御部230の他の構成例を示すものである。図21(b)において、制御部230は、通信管理部231(メタ情報送信手段)と、EXIF情報抽出部(メタ情報抽出手段)233とを含んで構成されている。
通信管理部231は、図21(a)に示したものと同様、各種取得要求に応じたスライドショーデータをスライドショー表示装置100に送信するためのブロックである。
EXIF情報抽出部233は、スライドショーデータからメタ情報を抽出するためのブロックである。具体的には、ストレージサーバ装置300からアルバムの1枚目の画像に対応するJPEGデータを読み出し、読み出したJPEGデータからEXIF情報を抽出して記憶部220に記憶する。通信管理部231は、スライドショー表示装置100からEXIF報取得要求を受信すると、記憶部220に記憶されたEXIF情報をスライドショー表示装置100に送り返す。
図21(c)は制御部230の更に他の構成例を示すものである。図21(c)において、制御部230は、通信管理部231(メタ情報送信手段)と、EXIF情報抽出部(メタ情報抽出手段)233と、スクリプト変更部234とを含んで構成されている。
通信管理部231は、図21(a)〜(b)に示したものと同様、各種取得要求に応じたスライドショーデータをスライドショー表示装置100に送信するためのブロックである。
EXIF情報抽出部233は、図21(b)に示したものと同様、スライドショーデータからメタ情報を抽出するためのブロックである。
スクリプト変更部234は、EXIF情報抽出部233により抽出されたメタ情報に基づいて、記憶部220に予め記憶されているタイトルスライド表示画面生成用スクリプトを変更するためのブロックである。具体的には、スライドショー表示装置100のスクリプト変更部118と同様、タイトルスライド表示画面生成用スクリプトの予め定められた所定の部分に、メタ情報として取得した文字列を埋め込み、メタ情報を表示するためのタイトルスライド表示画面生成用スクリプトを生成する。生成されたタイトルスライド表示画面生成用スクリプトは、記憶部220に記憶される。
通信管理部231は、スライドショー表示装置100からタイトルスライド表示画面生成用スクリプト取得要求を受信すると、記憶部220に記憶されているタイトルスライド表示画面生成用スクリプトを、スライドショー表示装置100に送り返す。
(変形例)
以上では、スライドショー再生される画像データに含まれているメタ情報を取得して、スライドショー再生を開始することが可能な状態になるまでの間、取得したメタ情報を表示する構成について説明したが、スライドショー表示装置100は、スライドショー再生を開始することができるようになるまでの間、スライドショーデータのうち、その時点で自装置内に格納済みの表示画面生成用スクリプト(第2のコンテンツデータ)を再生し、再生中のスライドショーに関する情報を表示する構成に容易に変形することができる。
一例として、スライドショー再生しようとするアルバムに付与されたタイトルを含むタイトルスライド表示画面を表示するためのタイトルスライド表示画面生成用スクリプトを再生する場合について、図6に示した状態遷移図における変更点を、図22を参照しながら以下に示す。
(1)アルバムID指定状態S1にて、メタ情報取得要求を中継サーバ装置200に送信する代わりに、タイトルスライド表示画面生成用スクリプト1501の取得を要求するタイトルスライド表示画面生成用スクリプト取得要求を中継サーバ装置200に送信する。図22(a)は、タイトルスライド表示画面生成用スクリプト1501の構成例を示す図である。図22(a)に示されているように、タイトルスライド表示画面生成用スクリプト1501には、アルバムタイトル情報(陽光の旋律)の他、アルバム作成日情報(2006−07−01)、アルバムに含まれる画像数情報(36枚)、アルバム作成者情報(阿久雄須也)、アルバムに付与されたコメント情報(うちのかわいい猫を…)等のアルバム属性が含まれていてもよい。
(2)メタ情報取得中状態S2にて、中継サーバ装置200からメタ情報を取得する代わりに、タイトルスライド表示画面生成用スクリプト1501を取得し、記憶部130に格納する。そして、タイトルスライド表示状態S3にて、タイトルスライド表示画面生成用スクリプト1501に基いてタイトルスライド表示画面1502を生成し、表示部140に表示する。図22(b)は、タイトルスライド表示画面生成用スクリプト1502に基いて生成されたタイトルスライド表示画面を示す図である。なお、タイトルスライド表示画面生成用スクリプト1501は、上述したアルバム属性が予め含まれて中継サーバ装置200から提供されるスクリプトであり、スライドショー表示装置100は、メタ情報を埋め込む処理を行うことなく、タイトルスライド表示画面1502を表示部140に表示することができる。
また、他の例として、スライドショー再生を開始することができるようになるまでの間、スライドショー再生中にユーザが行うことができる操作の説明を含む操作説明スライド表示画面を表示する構成を採用してもよい。この場合、上記タイトルスライド表示画面生成用スクリプト1501の代わりに、図23(a)に示した操作説明スライド表示画面生成用スクリプト1601を中継サーバ装置200から取得し、該操作説明スライド表示画面生成用スクリプト1601に基いて、図23(b)に示した操作説明スライド表示画面1602を表示するように構成すればよい。
なお、操作説明スライド表示画面1602をスライドショー再生するアルバムに応じて変化させる必要がない場合、所定の操作説明スライド表示画面生成用スクリプト1601を記憶部130に格納しておき、これを表示する構成としてもよい。また、スライドショー再生時に中継サーバ装置200から取得した操作説明スライド表示画面生成用スクリプト1601を記憶部130に格納しておき、後で他のアルバムのスライドショー再生を行う際に、この格納された操作説明スライド表示画面生成用スクリプト1601を再利用して、操作説明スライド表示画面1602を表示するようにしてもよい。なお、この場合、記憶部130が不揮発性の記憶装置であれば、スライドショー表示装置100の電源を一度落としたあとでも、操作説明スライド表示画面生成用スクリプト1601を再利用することができる。
なお、本実施形態における各種スクリプトを処理するさらに詳細な方法については、例えば、特開2004−343683に開示されている。
(付記事項)
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上述の実施形態では、スライドショーデータ(コンテンツデータ)をネットワークを介して外部から取得して表示する例にて本発明を説明したが、自装置内に格納された(具体的には、例えばハードディスクドライブ等の記録保存領域に保持された)スライドショーデータを読み出して再生するコンテンツ再生装置に対しても本発明を適用することができる。この場合、スライドショーデータ全体を読み出して表示することが可能になるまでの間、スライドショーとして再生される画像データに含まれるメタ情報を先に読み出して表示したり、あるいは、タイトルスライド表示画面生成用スクリプトや操作説明スライド表示画面生成用スクリプトを先に読み出して表示したりする構成を採用することができる。
最後に、スライドショー表示装置100の制御部110に含まれる各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、スライドショー表示装置100は、各機能を実現する画像表示プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるスライドショー表示装置100の画像表示プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記スライドショー表示装置100に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、スライドショー表示装置100を通信ネットワークと接続可能に構成し、通信ネットワークを介して上記プログラムコードを供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
また、中継サーバ装置200の制御部230に含まれる各ブロックも、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、スライドショー表示装置100について上述したのと同様に、CPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。