JP4060172B2 - 医療廃棄物処理装置 - Google Patents

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厳 梅木
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真澄 久我
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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療破棄物処理装置に係り、特にマイクロ波を照射して医療廃棄物を効率良く滅菌,減容化処理を行う医療廃棄物処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の医療廃棄物処理装置としては、例えば、特許文献1に開示されているように医療廃棄物を専用の処理容器内に収納し、循環微風をその容器内のみに強制的に流入させるとともに、マイクロ波をその処理容器内のみに照射させることにより、循環微風の伝熱性を高め、かつ局部加熱を防止し、しかも、プレス機構を使用することなく、医療廃棄物の収縮,減容化を実現可能としている。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−23657号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように構成される医療廃棄物処理装置は、マイクロ波を医療廃棄物(処理物)に照射する際、混在する大きさの異なる種々の処理物の水分量が均一でない場合、均一な加熱処理が期待できないという問題があった。
【0005】
また、大きさの異なる種々の処理物相互間に隙間が大きい場合、加熱物の伝導熱が期待できないという問題があった。
【0006】
また、マイクロ波をスタ−ラで攪拌しても、水分のある処理物が選択的に加熱され、加熱むらが生じ、マイクロ波による均一な加熱効果が期待できないという問題があった。
【0007】
したがって、本発明は、前述した従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、処理物のマイクロ波加熱による均一加熱性を向上させ、処理時間を短縮させることができる医療廃棄物処理装置を提供することにある。
【0008】
また、本発明の他の目的は、装置本体の簡素化及びマイクロ波制御により処理容器における安全性の確保を実現可能にした医療廃棄物処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本発明による医療廃棄物処理装置は、医療廃棄物を収納する処理袋を保持する第1の保持容器と、この第1の保持容器に収容する医療廃棄物に媒液を注入する媒液注入装置と、第1の保持容器に収容する医療廃棄物を圧縮処理するシリンダー部を有する圧縮装置と、医療廃棄物を収納した処理袋内を真空処理するバキューム装置とを有する前処理装置と、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなる耐圧性の圧力容器と、この圧力容器内に配設され、かつ医療廃棄物を真空処理した処理袋を保持する非金属性部材からなる第2の保持容器と、圧力容器に導波管を介して結合され、かつ圧力容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、圧力容器内に検出部を有し、かつ圧力容器内に収容する医療廃棄物を収納した処理袋の膨張,収縮に対応する検出信号を出力する検出装置と、圧力容器に結合され、かつ圧力容器内に圧力を付与するコンプレッサと、マイクロ波発生装置に接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置とを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物が均一に加熱され、短時間で滅菌処理される。
【0010】
本発明による他の医療廃棄物処理装置は、上記構成の第2の保持容器の底部を断面略凸形状に形成したものである。
【0011】
本発明による他の医療廃棄物処理装置は、上記構成の検出装置をタッチセンサとするものである。
【0012】
また、本発明による他の医療廃棄物処理装置は、医療廃棄物を収納する処理袋を保持する第1の保持容器と、この第1の保持容器に収容する医療廃棄物に高沸点媒液を注入する媒液注入装置と、第1の保持容器に収容する医療廃棄物を圧縮処理するシリンダー部を有する圧縮装置と、医療廃棄物を収納した処理袋内を真空処理するバキューム装置とを有する前処理装置と、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなる処理容器と、この処理容器内に配設され、かつ医療廃棄物を真空処理した処理袋を保持する非金属性部材からなる第2の保持容器と、処理容器に導波管を介して結合され、かつ処理容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、処理容器内に検出部を有し、かつ処理容器内に収容する医療廃棄物を収納した処理袋の膨張,収縮に対応する検出信号を出力する検出装置と、マイクロ波発生装置に接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置とを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物が均一に加熱され、短時間で滅菌処理される。
【0013】
本発明による他の医療廃棄物処理装置は、上記構成による第2の保持容器の底部を断面略凸形状に形成したものである。
【0014】
本発明による他の医療廃棄物処理装置は、上記構成の検出装置をタッチセンサとするものである。
【0015】
また、本発明による他の医療廃棄物処理装置は、医療廃棄物を収納する処理袋を保持する第1の保持容器と、この第1の保持容器に収容する医療廃棄物に媒液を注入する媒液注入装置と、第1の保持容器に収容する医療廃棄物を圧縮処理するシリンダー部を有する圧縮装置と、医療廃棄物を収納した処理袋内を真空処理するバキューム装置とを有する前処理装置と、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなる耐圧性の圧力容器と、この圧力容器内に配設され、かつ医療廃棄物を真空処理した処理袋を保持する非金属性部材からなる第2の保持容器と、圧力容器に導波管を介して結合され、かつ圧力容器内にマイクロ波を照射する第1のマイクロ波発生装置と、第2の保持容器の底部に導波管を介して結合され、かつ第2の保持容器内にマイクロ波を照射する第2のマイクロ波発生装置と、圧力容器内に検出部を有し、かつ圧力容器内に収容する医療廃棄物を収納した処理袋の膨張,収縮に対応する検出信号を出力する検出装置と、第1のマイクロ波発生装置と第2のマイクロ波発生装置とに接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置と、圧力容器に結合され、かつ前記圧力容器に圧力を付与するコンプレッサとを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物が均一に加熱され、短時間で滅菌処理される。
【0016】
また、本発明による医療廃棄物処理装置は、医療廃棄物を収納する処理袋を保持する第1の保持容器と、この第1の保持容器に収容する医療廃棄物に高沸点媒液を注入する媒液注入装置と、第1の保持容器に収容する医療廃棄物を圧縮処理するシリンダー部を有する圧縮装置と、医療廃棄物を収納した処理袋内を真空処理するバキューム装置とを有する前処理装置と、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなる処理容器と、この処理容器内に配設され、かつ医療廃棄物を真空処理した処理袋を保持する非金属性部材からなる第2の保持容器と、処理容器に導波管を介して結合され、かつ処理容器内にマイクロ波を照射する第1のマイクロ波発生装置と、第2の保持容器の底部に導波管を介して結合され、かつ第2の保持容器内にマイクロ波を照射する第2のマイクロ波発生装置と、処理容器内に検出部を有し、かつ処理容器内に収容する医療廃棄物を収納した処理袋の膨張,収縮に対応する検出信号を出力する検出装置と、第1のマイクロ波発生装置と第2のマイクロ波発生装置とに接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置とを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物が均一に加熱され、短時間で滅菌処理される。
【0017】
また、本発明による医療廃棄物処理装置は、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなる耐圧性の圧力容器と、この圧力容器内に配設され、かつ医療廃棄物を収納する処理袋を保持する非金属性部材からなる保持容器と、圧力容器に注入口を介して結合され、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物に媒液を注入する媒液注入装置と、圧力容器の開閉蓋にピストン部を有し、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物の圧縮処理を行う圧縮装置と、圧力容器に導波管を介して結合され、かつ圧力容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、圧力容器内に検出部を有し、かつ圧力容器内の加熱温度に対応する検出信号を出力する検出装置と、圧力容器に結合され、かつ圧力容器内に圧力を付与するコンプレッサと、圧力容器内の底部に溜まる媒液を排水する排水装置と、圧力容器に結合され、かつ圧力容器内を排気及び脱臭を行う排気脱臭装置と、マイクロ波発生装置に接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置とを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物が均一に加熱され、短時間で滅菌処理される。
【0018】
本発明による他の医療廃棄物処理装置は、上記構成による保持容器の底部を断面略凸形状に形成したものである。
【0019】
本発明による他の医療廃棄物処理装置は、上記構成の検出装置を温度センサとするものである。
【0020】
また、本発明による医療廃棄物処理装置は、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなる処理容器と、この処理容器内に配設され、かつ医療廃棄物を収納する処理袋を保持する非金属性部材からなる保持容器と、処理容器に注入口を介して結合され、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物に高沸点媒液を注入する媒液注入装置と、処理容器の開閉蓋にピストン部を有し、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物の圧縮処理を行う圧縮装置と、処理容器に導波管を介して結合され、かつ処理容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、処理容器内に検出部を有し、かつ処理容器内の加熱温度に対応する検出信号を出力する検出装置と、処理容器内の底部に溜まる媒液を排水する排水装置と、処理容器に結合され、かつ処理容器内を排気及び脱臭を行う排気脱臭装置と、マイクロ波発生装置に接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置とを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物が均一に加熱され、短時間で滅菌処理される。
【0021】
本発明による他の医療廃棄物処理装置は、上記構成による保持容器の底部を断面略凸形状に形成したものである。
【0022】
本発明による他の医療廃棄物処理装置は、上記構成の検出装置を温度センサとするものである。
【0023】
また、本発明による医療廃棄物処理装置は、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなる耐圧性の圧力容器と、この圧力容器内に配設され、かつ医療廃棄物を収納する処理袋を保持する非金属性部材からなる保持容器と、圧力容器に注入口を介して結合され、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物に媒液を注入する媒液注入装置と、開閉蓋にピストン部を有し、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物の圧縮処理を行う圧縮装置と、圧力容器に導波管を介して結合され、かつ圧力容器内にマイクロ波を照射する第1のマイクロ波発生装置と、保持容器の底部に導波管を介して結合され、かつ保持容器内にマイクロ波を照射する第2のマイクロ波発生装置と、圧力容器内に検出部を有し、かつ圧力容器内の加熱温度に対応する検出信号を出力する検出装置と、第1のマイクロ波発生装置と第2のマイクロ波発生装置とに接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置と、圧力容器に結合され、かつ圧力容器内に圧力を付与するコンプレッサと、圧力容器内の底部に溜まる媒液を排水する排水装置と、圧力容器に結合され、かつ圧力容器内を排気及び脱臭を行う排気脱臭装置とを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物が均一に加熱され、短時間で滅菌処理される。
【0024】
また、本発明による医療廃棄物処理装置は、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなる処理容器と、この処理容器内に配設され、かつ医療廃棄物を収納する処理袋を保持する非金属性部材からなる保持容器と、処理容器に注入口を介して結合され、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物に高沸点媒液を注入する媒液注入装置と、処理容器の開閉蓋にピストン部を有し、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物の圧縮処理を行う圧縮装置と、処理容器に導波管を介して結合され、かつ処理容器内にマイクロ波を照射する第1のマイクロ波発生装置と、保持容器の底部に導波管を介して結合され、保持容器内にマイクロ波を照射する第2のマイクロ波発生装置と、圧力容器内に検出部を有し、かつ圧力容器内の加熱温度に対応する検出信号を出力する検出装置と、第1のマイクロ波発生装置と第2のマイクロ波発生装置とに接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置と、処理容器内の底部に溜まる媒液を排水する排水装置と、処理容器に結合され、かつ処理容器内を排気及び脱臭を行う排気脱臭装置とを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物が均一に加熱され、短時間で滅菌処理される。
【0025】
また、本発明による医療廃棄物処理装置は、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなりシリンダー構造を有する耐圧性の圧力容器と、医療廃棄物を収納する処理袋を圧力容器内に密着させて保持する非金属性部材からなる保持容器と、圧力容器に注入口を介して結合され、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物に媒液を注入する媒液注入装置と、圧力容器の底部にジャッキー部を介して軸方向に駆動するピストン部を有し、かつ圧力容器内に収容する処理袋を持ち上げ、処理容積の減容処理を行う圧縮装置と、圧力容器に導波管を介して結合され、かつ圧力容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、圧力容器内に検出部を有し、かつ圧力容器内の加熱温度に対応する検出信号を出力する検出装置と、マイクロ波発生装置に接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置と、圧力容器に結合され、かつ圧力容器内に圧力を付与するコンプレッサとを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物が均一に加熱され、短時間で滅菌処理される。
【0026】
本発明による他の医療廃棄物処理装置は、上記構成の検出装置を温度センサとするものである。
【0027】
また、本発明による医療廃棄物処理装置は、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなるシリンダー構造を有する処理容器と、医療廃棄物を収納する処理袋を処理容器内に密着させて保持する非金属性部材からなる保持容器と、処理容器に注入口を介して結合され、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物に高沸点媒液を注入する媒液注入装置と、処理容器の底部にジャッキー部を介して軸方向に駆動するピストン部を有し、かつ処理容器内に収容する処理袋を持ち上げ、処理容積の減容処理を行う圧縮装置と、処理容器に導波管を介して結合され、かつ処理容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、処理容器内に検出部を有し、かつ処理容器内の加熱温度に対応する検出信号を出力する検出装置と、マイクロ波発生装置に接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置とを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物が均一に加熱され、短時間で滅菌処理される。
【0028】
本発明による他の医療廃棄物処理装置は、上記構成の検出装置を温度センサとするものである。
【0029】
また、本発明による医療廃棄物処理装置は、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなりシリンダー構造を有する耐圧性の圧力容器と、医療廃棄物を収納する処理袋を圧力容器内に密着させて保持する非金属性部材からなる保持容器と、圧力容器に注入口を介して結合され、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物に媒液を注入する媒液注入装置と、圧力容器の底部にジャッキー部を介して軸方向に駆動するピストン部を有し、かつ圧力容器内に収容する処理袋を持ち上げ、処理容積の減容処理を行う圧力装置と、圧力容器に導波管を介して結合され、かつ圧力容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、圧力容器内に検出部を有し、かつ圧力容器内の加熱温度に対応する検出信号を出力する検出装置と、マイクロ波発生装置に接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置とを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物が均一に加熱され、短時間で滅菌処理される。
【0030】
本発明による他の医療廃棄物処理装置は、上記構成の検出装置を温度センサとするものである。
【0031】
また、本発明による医療廃棄物処理装置は、開閉蓋を有する金属性部材からなる耐圧性の圧力容器と、圧力容器内に回転自在に保持され、かつ医療廃棄物を収容する開口部を有する非金属性部材からなる処理ドラム容器と、圧力容器に注入口を介して結合され、かつ処理ドラム容器内に収容する医療廃棄物に媒液を注入する媒液注入装置と、圧力容器に取り付け固定され、かつ処理ドラム容器に連結し圧力容器内で処理ドラム容器を回転させるドラム駆動モータと、圧力容器内に検出部を有し、かつ処理ドラム容器内の加熱温度に対応する検出信号を出力する検出装置と、圧力容器を貫通し処理ドラム容器に導波管を介して結合され、かつ処理ドラム容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、マイクロ波発生装置に接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置と、圧力容器に電磁弁を介して結合され、かつ圧力容器内を排気及び脱臭を行う排気脱臭装置と、圧力容器に結合され、かつ処理ドラム容器に圧力を付与するコンプレッサとを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物が均一に加熱され、短時間で滅菌処理される。
【0032】
本発明による他の医療廃棄物処理装置は、上記構成の検出装置を温度センサとするものである。
【0033】
また、本発明による医療廃棄物処理装置は、開閉蓋を有する金属性部材からなる耐圧性の圧力容器と、圧力容器内に回転自在に保持され、かつ医療廃棄物を収容する開口部を有する非金属性部材からなる処理ドラム容器と、圧力容器に注入口を介して結合され、かつ処理ドラム容器内に収容する医療廃棄物に媒液を注入する媒液注入装置と、圧力容器に取り付け固定され、かつ処理ドラム容器に連結し圧力容器内で処理ドラム容器を回転させるドラム駆動モータと、圧力容器内に検出部を有し、かつ処理ドラム容器内の加熱温度に対応する検出信号を出力する検出装置と、圧力容器を貫通し処理ドラム容器に導波管を介して結合され、かつ処理ドラム容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、マイクロ波発生装置に接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置と、圧力容器に電磁弁を介して結合され、かつ圧力容器内を排気及び脱臭を行う排気脱臭装置と、圧力容器に結合され、かつ処理ドラム容器に圧力を付与するコンプレッサと、処理ドラム容器の外部に設けられ、かつ処理ドラム容器内の熱を吸収する吸熱部と外部に放出する放熱部とを有する冷却装置とを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物の均一に加熱され、短時間で滅菌処理される。
【0034】
本発明による他の医療廃棄物処理装置は、上記構成の検出装置を温度センサとするものである。
【0035】
また、本発明による医療廃棄物処理装置は、開閉蓋を有する金属性部材からなる処理容器と、処理容器内に回転自在に保持され、かつ医療廃棄物を収容する開口部を有する非金属性部材からなる処理ドラム容器と、処理容器に注入口を介して結合され、かつ処理ドラム容器内に収容する医療廃棄物に高沸点媒液を注入する媒液注入装置と、処理容器に取り付け固定され、かつ処理ドラム容器に連結し処理容器内で処理ドラム容器を回転させるドラム駆動モータと、処理容器内に検出部を有し、かつ処理ドラム容器内の加熱温度に対応する検出信号を出力する検出装置と、処理容器を貫通し処理ドラム容器に導波管を介して結合され、かつ処理ドラム容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、マイクロ波発生装置に接続され、かつ検出装置の検出信号に対応して前記マイクロ波を制御するマイクロ波制御装置と、処理容器に電磁弁を介して結合され、かつ処理容器内を排気及び脱臭を行う排気脱臭装置とを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物が均一に加熱され、短時間で滅菌処理される。
【0036】
本発明による他の医療廃棄物処理装置は、上記構成の検出装置を温度センサとするものである。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、実施例の図面を参照して詳細に説明する。
【0038】
図1(a),(b)は、本発明による医療廃棄物処理装置の一実施例による構成を説明する断面図である。図1(a)において、11は内部に医療廃棄物としての被加熱物2を圧縮して収納した処理袋3を収容する高耐圧性の圧力容器であり、この圧力容器11の上部には密閉可能な開閉蓋11aが開閉自在に取り付けられている。なお、この圧力容器11及びその開閉蓋11aはマイクロ波を反射させる金属性部材などから形成されている。また、4はこの圧力容器11の底部に取り付けられて被加熱物2を収納した処理袋3を圧力容器11内に保持させる器状の保持容器であり、この保持容器4はマイクロ波を通過させる非金属性部材から形成されている。また、この圧力容器11には、パイプ12aを介してコンプレッサ12が結合され、さらにパイプ13aを介して排気脱臭装置13が結合されて構成されている
また、6は圧力容器11の側壁に導波管6aを介して結合された第1のマイクロ波発生装置としてのマグネトロン、7は圧力容器11の底部を貫通して保持容器4に導波管7aを介して結合された第2のマイクロ波発生装置としてのマグネトロンである。また、8はマグネトロン6とマグネトロン7とにそれぞれ接続されてタッチセンサ5のセンサ部により被加熱物2を収納した処理袋3との接触の有無に対応する検出信号によりマグネトロン6,7に対してマイクロ波の照射,停止及び照射時間などを制御するマイクロ波制御装置である。
【0039】
このように構成される医療廃棄物処理装置は、圧力容器11を用いて被加熱物を処理する以前に図2に断面図に示す前処理装置を用いた前処理工程を経た後に行われる。この前処理装置による前処理工程は、まず、図2(a)に示すように前処理容器101内に処理袋3の開口部を広げて入れ、この処理袋3の開口部から内部に被加熱物2を収納した後、媒液102として例えば水を注入する。なお、この媒液102としての水は図示しないが、媒液注入装置により被加熱物2の収容量に応じて適宜注入する。具体的には、処理袋3内の被加熱物2が個々に外面が濡れる程度の量を注入する。次に図2(b)に示すように図示しない圧縮装置に結合されたピストン14により被加熱物2を加圧する圧縮処理を行って密着性を高める。次に図2(c)に示すように処理袋3の開口部にバキューム装置104の排気管104aを接続して処理袋3内の空気を排気する。最後に図2(d)に示すように処理袋3の開口部を圧着装置105に結合された圧着部により密閉して外部から空気の流入を抑止し、圧縮減容化される。
【0040】
このような構成においては、前述の図2で説明した前処理工程を終了した圧縮減容化済みの処理袋3を圧力容器11内の保持容器4に収容して開閉蓋11aを閉じる。次にコンプレッサ12は、圧力容器11内の圧力を滅菌処理の最低温度である約120℃以上を得るために2〜5atmまで高くできる能力を有するもので、本実施例の加圧設定は、加熱最高温度を約150℃で水が沸点となる約4.5atmとする。
【0041】
次に圧力容器11内の圧力が所定の圧力に達したところで被加熱物2の入った圧縮減容化済みの処理袋3にマグネトロン6とマグネトロン7とを交互に動作させ、マイクロ波の照射を行う。この場合、一対のタッチセンサ5のセンサ部には被加熱物2を収納した圧縮減容化済みの処理袋3が接触していないので、マイクロ波制御装置8よりマグネトロン6とマグネトロン7とを交互に動作させてマイクロ波の照射が行われる。
【0042】
マイクロ波が照射された被加熱物2は、表面及びマイクロ波が到達する内部までの温度が上昇し始める。ただし、被加熱物2内ではマイクロ波が集中した部分では被加熱物2の温度上昇が早く、その他の部分では温度上昇が少なくなるために加熱むらが生じる。この加熱むらの高温部では、媒液102の水が加圧時の沸点の150℃を超えて蒸発を開始する。
【0043】
蒸発した水分は、被加熱物2を収納した圧縮減容化済みの処理袋3を膨張させ、ある一定量に膨張した処理袋3はタッチセンサ5に接触し、このときの検出信号によりマグネトロン6及びマグネトロン7によるマイクロ波の照射を停止させ、処理袋3内の水分の蒸発が止まる。その後、被加熱部2内の高温部における温度が下降するとともに、処理袋3が収縮し、タッチセンサ5と離れ、再度マイクロ波を照射させる。
【0044】
図3は、マイクロ波照射による被加熱物の加熱時間に対する被加熱物の温度上昇の関係を示す図である。図3において、符号Aはマイクロ波の照射時間を、符号Bは被加熱物の周辺部の温度上昇曲線を、符号Cの区間は熱伝導による温度上昇曲線を、符号Dは被加熱物中心部の温度上昇曲線を、符号Eは殺菌区間をそれぞれ示している。
【0045】
前述した被加熱物2にマイクロ波の照射を開始する工程からマイクロ波の照射を停止するまでの工程を図3に符号Aで示すように繰り返し行うことにより、被加熱物2内の温度は、符号Bに示すように表面温度と中心部との温度差が媒液102の水及び被加熱物2相互間の熱伝導により近づき、最終的には殺菌に必要な約120℃以上に被加熱物内の温度を上げることができる。これによって図3に符号Eで示すように約20分後には滅菌処理されることになる。
【0046】
なお、滅菌処理温度は、本実施例の約120℃に限定されるものではなく、滅菌時間と処理温度との関係から数秒で滅菌できる約140℃に設定することが可能であり、この場合は、最低基準温度,最高温度に関係する加圧条件,マイクロ波制御の見直しなどを行うことで可能となる。
【0047】
このような構成によれば、被加熱物2に媒液102としての水を付加し、被加熱物2を圧縮させることにより、媒液102としての水が被加熱物2に浸透するとともに、マイクロ波は被加熱物2内の水分に吸収され、均一な内部加熱ができる。また、被加熱物同志が密着し、かつ被加熱物相互間の隙間を媒液102としての水で埋めることにより、被加熱物相互間で熱伝導し易くなり、さらに均一加熱が得られる。また、滅菌処理後は、被加熱物2を冷却し、図1(b)に示すように産業廃棄物17として処分が可能となる。
【0048】
また、前述した実施例においては、2基のマグネトロン6,7を圧力容器11の底部及び側壁部にそれぞれ取り付けた場合について説明したが、本発明は、これらの取り付け位置に限定されるものではなく、圧力容器11の上部または開閉蓋11aに取り付けてマイクロ波を照射しても良い。また、前述した実施例においては、2基のマイクロ波発生装置6,7を用いて間欠動作させた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、いずれか1基のみでも前述とほぼ同等の効果が得られることは勿論である。
【0049】
また、前述した実施例においては、被加熱物2の加熱手段として2基のマグネトロン6,7を用いてマイクロ波照射を交互に照射させるように動作させた場合について説明したが、マイクロ波の攪拌として圧力容器11内にマイクロ波を攪拌させるマイクロ波攪拌装置(スターラ)または被加熱物2を圧力容器11内で回転させる保持容器4の回転駆動装置などを設けても良い。
【0050】
また、前述した実施例においては、圧力容器11の底部に被加熱物2を収納した処理袋3を収容するための保持容器4の構造を器状とした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、処理袋3を支えられる構造であれば、皿状,釜状,支柱構造または網構造などを用いてもよい。
【0051】
また、前述した実施例においては、処理袋3の膨張,収縮に対応して出力される検出信号はタッチセンサ5を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、タッチサンサ5に代えて光学系センサなどを用い、その画像信号を検出信号として用いても良い。
【0052】
図4(a),(b)は、本発明による医療廃棄物処理装置の他の実施例による構成を説明する要部断面図であり、前述した図1と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図4(a)において、図1と異なる点は、加圧するコンプレッサを排除し、高耐圧性の開閉蓋11aを有する圧力容器11に代えて耐圧性が高くないものの気密性のある金属性部材からなる開閉蓋1aを有する処理容器1の構成としている。
【0053】
また、開閉蓋1aのほぼ中央部分に取り付け固定された一対のタッチセンサ5は、そのセンサ部を処理容器1内の中央部分に突出されて設けられ、保持容器4内に収容される被加熱物2を収納する処理袋3の膨張,収縮による接触の有無を検出し、それに対応する検出信号を検出する機能を有している。
【0054】
このような構成においては、前述の図2で説明した前処理工程において媒液102として高沸点媒液を使用するものであり、本実施例では、高沸点媒液としてグリセリン水溶液を使用する。媒液102として使用するグリセリン水溶液は、引火性がなく、人体に無害な物質である。また、グリセリン水溶液の沸点は、約290℃と高いものの、水と混合することにより、下記表1に示す水の含水率で沸点の調節が可能であり本実施例では、沸点温度が約150℃となる媒液として含水率9%のグリセリン水溶液を用いる。
【0055】
【表1】
Figure 0004060172
【0056】
このように構成される医療廃棄物処理装置は、図2で説明した前処理工程で媒液102としてグリセリン水溶液を注入した処理袋3を処理容器1内の保持容器4に収容して開閉蓋1aを閉じる。次に被加熱物2を収納した処理袋3にマグネトロン6とマグネトロン7とを交互に動作させ、マイクロ波の照射を行う。この場合、一対のタッチセンサ5のセンサ部には被加熱物2を収納した処理袋3が接触していないので、マイクロ波制御装置8によりマグネトロン6とマグネトロン7とを交互に動作させてマイクロ波の照射が行われる。
【0057】
マイクロ波が照射された被加熱物2は、表面及びマイクロ波が到達する内部までの温度が上昇し始める。ただし、被加熱物2内ではマイクロ波が集中した部分では被加熱物2の温度上昇が早く、その他の部分では温度上昇が少なくなるために加熱むらが生じる。この加熱むらの高温部では、媒液102としてのグリセリン水溶液が沸点の150℃を超えて蒸発を開始する。
【0058】
蒸発したグリセリン水溶液は、被加熱物2を収納した処理袋3を膨張させ、ある一定量に膨張した処理袋3はタッチセンサ5のセンサ部に接触し、このときの検出信号によりマグネトロン6及びマグネトロン7によるマイクロ波の照射を停止させる。これによって処理袋3内に水分の蒸発が止まる。
【0059】
マイクロ波の照射の停止により、被加熱物2の高温部における温度は下がり始めるが、被加熱物2の中心部の温度は、逆に周りの温度が高い分、グリセリン水溶液と被加熱物2との間で熱伝導し、緩やかに温度上昇する。その後、被加熱物2内の高温部における温度が下降するとともに、処理袋3を収縮し、タッチセンサ5のセンサ部と離れ、再度、マグネトロン6とマグネトロン7とを交互に駆動させてマイクロ波を照射する。このとき、処理袋3内の温度は、前述した図3に示すようにコントロールすることにより、被加熱物2内の中心部まで熱伝導を利用し、滅菌温度である約120℃以上に温度を上げることができ、この温度を数十分間保持することで殺菌が可能となる。
【0060】
なお、滅菌処理の最低基準温度は、本実施例の約120℃に限定されるものではなく、滅菌時間と処理温度との関係から数秒で滅菌できる約140℃に設定することが可能であり、この場合には、最低基準温度,最高温度となるグリセリン水溶液の濃度及びマイクロ波制御の見直しなどを行うことで可能となる。
【0061】
このような構成によれば、上述した被加熱物2にマイクロ波の照射を開始する工程からマイクロ波の照射を停止するまでの工程を前述した図3に符号Aで示すように繰り返し行うことにより、被加熱物2内の高温部と低温部との温度差は、媒液102として水及び被加熱物2相互間の熱伝導により近づき、最終的には滅菌に必要な約120℃以上に被加熱物2内の温度を上げることができ、図3に符号Eで示すように約120分後に滅菌されることになる。滅菌処理後は、この被加熱物2を適温に冷却し、図4(b)に示すように処理袋3ごと一般産業廃棄物17として処分が可能となる。
【0062】
このように構成される医療廃棄物処理装置は、高沸点媒液を用いることにより、医療廃棄物処理装置本体に加圧構造を不要とした常圧処理構造で構成できるので、処理装置が安価に製作することができるとともに、特別な資格、例えばボイラー資格などを不要として医療廃棄物に取り扱いが容易となる。
【0063】
なお、前述した実施例においては、高沸点媒液としてグリセリン水溶液を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、グリセリン水溶液に代えてエチレングリコールを用いても前述とほぼ同等の効果が得られることは勿論である。
【0064】
図5(a),(b)は、本発明による医療廃棄物処理装置の他の実施例による構成を説明する断面図である。図5(a)において、11は内部に医療廃棄物としての被加熱物2を収納する処理袋3を収容する高耐圧性の処理容器としての圧力容器であり、この圧力容器11の上部には密閉可能な開閉蓋11aが開閉自在に取り付けられている。なお、この圧力容器11及びその開閉蓋11aはマイクロ波を反射させる金属性部材などから形成されている。また、4はこの圧力容器11の底部に取り付けられて被加熱物2を収納した処理袋3を圧力容器11内に保持させる器状の保持容器であり、この保持容器4はマイクロ波を通過させる非金属性部材から形成されている。また、この圧力容器11には、パイプ12aを介してコンプレッサ12が結合されて構成されている。
【0065】
また、この圧力容器11に密閉可能に取り付けられた開閉蓋11aには、その中央部分に保持容器4内に収容する被加熱物2を圧縮処理する図示しない圧縮装置に結合されたピストン14が矢印方向に摺動自在に配設されている。また、この開閉蓋11aには、内部に保持される保持容器4内に収納する被加熱物2に媒液102として例えば水を滴下する媒液注入装置16が結合されている。さらにこの開閉蓋11aには、圧力容器11内の温度を検出する検出部を有する検出装置としての温度センサ15が取り付けられ、圧力容器11内の温度に対応して検出信号を出力する。
【0066】
また、6は圧力容器11の側壁に導波管6aを介して結合された第1のマイクロ波発生装置としてのマグネトロン、7は圧力容器11の底部を貫通して保持容器4に導波管7aを介して結合された第2のマイクロ波発生装置としてのマグネトロンである。また、8はマグネトロン6とマグネトロン7とにそれぞれ接続されて温度センサ15の検出信号によりマグネトロン6,7に対してマイクロ波の照射,停止及び照射時間などを制御するマイクロ波制御装置である。
【0067】
このような構成において、まず、最初に圧力容器11の開閉蓋11aを開き、保持容器4内に処理袋3の開口側を広げて配置し、この処理袋3内に医療廃棄物としての被加熱物2を収納する。その後、媒液注入装置16により図示しない媒液102として水を適量注入する。次に圧力容器11の開閉蓋11aを閉じ、圧力容器11内を完全に密閉した後、圧力装置のピストン14を矢印方向に下降させて被加熱物2に圧縮処理を行って被加熱物2と媒液としての水との密着性を高める。なお、媒液としての水の注入は圧力容器11の開閉蓋11aを閉じた後に行っても良い。
【0068】
次にコンプレッサ12を駆動させて圧力容器11内を加圧を行う。この場合、コンプレッサ12は、圧力容器11内の圧力を滅菌処理の最低温度である約120℃を得るために2〜5atmまで高くできる能力を有するもので、本実施例の加圧設定は、加熱最高温度を約150℃で水が沸点となる約4.5atmとする。
【0069】
次に圧力容器11内の圧力が所定の圧力に達したところで被加熱物2の入った処理袋3にマグネトロン6とマグネトロン7とを交互に動作させ、マイクロ波の照射を行う。マイクロ波が照射された被加熱物2は、表面及びマイクロ波が到達する内部までの温度が上昇し始める。ただし、被加熱物2内ではマイクロ波が集中した部分では被加熱物の温度上昇が早く、その他の部分では温度上昇が少なくなるために加熱むらが生じる。この加熱むらの高温度部では媒液102としての水が加圧時の沸点としての約150℃を超えて蒸発を開始する。
【0070】
このとき、温度センサ15による検出信号によりマグネトロン6及びマグネトロン7によるマイクロ波の照射を停止させ、処理袋3内の水分の蒸発が止まる。その後、被加熱物2内の高温部における温度が低下し始めるが、被加熱物2の低温部では逆に周りの温度が高いことから、熱伝導によって低温部の温度は緩やかに上昇する。次に被加熱物2の高温部が所定温度まで下がったところ、例えば約130℃になったところで再度マイクロ波を照射し、被加熱物2を加熱する。このとき、処理袋3内の温度は、前述した図3に示すような温度コントロールを行うことで被加熱物2内の熱伝導を利用しながら、被加熱物2内の温度上昇の遅い部分までも滅菌基準温度である約120℃以上に温度を上げることができ、この滅菌処理の最低基準温度を数十分間保持することで殺菌が可能となる。
【0071】
なお、滅菌処理温度は、本実施例の約120℃に限定されるものではなく、滅菌時間と処理温度との関係から数秒で滅菌できる約140℃に設定することが可能であり、この場合には、最低基準温度,最高温度に関係する圧力設定値及びマイクロ波制御の見直しなどを行うことで可能となる。
【0072】
滅菌処理後は、緩やかに減圧し、常圧(1atm)後にマグネトロン6とマグネトロン7とによりマイクロ波を再照射し、処理袋3内の乾燥を行う。これとほぼ同時期に排気脱臭装置13を駆動させて圧力容器11内の排気及び脱臭を行う。なお、この排気脱臭装置13を用いて圧力容器11内を減圧乾燥することも有効である。その後、開閉蓋11aを開放し、圧力容器11内より処理済みの被加熱物2入りの処理袋3を取り出し、この処理袋3の開口部を密封した後、図5(b)に示すように産業廃棄物17として処分が可能となる。
【0073】
また、前述した実施例においては、2基のマグネトロン6,7を圧力容器11の底部及び側壁部にそれぞれ取り付けた場合について説明したが、本発明は、これらの取り付け位置に限定されるものではなく、圧力容器11の上部または開閉蓋11aに取り付けてマイクロ波を照射しても良い。また、前述した実施例においては、2基のマグネトロン6,7を用いて間欠動作させた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、いずれか1基のみでも前述とほぼ同等の効果が得られることは勿論である。
【0074】
また、前述した実施例においては、被加熱物2の加熱手段として2基のマグネトロン6,7を用いてマイクロ波照射を交互に照射させるように動作させた場合について説明したが、マイクロ波の攪拌として圧力容器11内にマイクロ波を攪拌させるマイクロ波攪拌装置(スターラ)または被加熱物2を圧力容器11内で回転させる保持容器4の回転駆動装置などを設けても良い。
【0075】
また、前述した実施例においては、圧力容器11の底部に被加熱物2を収納した処理袋3を収容するための保持容器4の構造を器状とした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、処理袋3を支えられる構造であれば、皿状,釜状,支柱構造または網構造などを用いてもよい。
【0076】
図6は、本発明による医療廃棄物処理装置のさらに他の実施例による構成を説明する断面図であり、前述した図5と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図6において、図5と異なる点は、コンプレッサ12から2本に分岐したパイプ12a,12bにその一方は電磁弁18を介して圧力容器11に配管されて結合され、他方はバキューム機構19に結合されて電磁弁20を介して圧力容器11に配管されて結合されている。さらに、バキューム機構19にはパイプ21aに結合された排気脱臭装置13が連結されている。また、この圧力容器11には、その内壁面の全面に吸熱部22aを有し、外部にラジエター22b及び冷却ファン22cを有する冷却装置22がそれぞれ電磁弁23a,23bを介して結合されている。
【0077】
このような構成によれば、上述した作用効果に加えて1基のコンプレッサ12にて電磁弁18の開閉を切り換えることにより、圧力容器11内に加圧及び減圧を実現可能とすることができる。また、圧力容器11に電磁弁20を介してバキューム機構19を結合し、排気脱臭装置13を連結して減圧することにより乾燥時間を短縮することができる。さらに、圧力容器11に冷却装置22を結合することにより、圧力容器11内の吸熱部22a及びラジエター22b内に水を循環させて水冷化することにより、乾燥時間をさらに短縮することができる。なお、これらの電磁弁18,20,23a,23bの開閉制御は、図示しないコンピュータ制御により行われる。
【0078】
また、本発明による医療廃棄物処理装置の他の実施例による構成としては、図6に示すように圧力容器11内に配設される保持容器4の底部を上方向に向かって凸形状となる凸部4aを形成することにより、マイクロ波を効果的に被加熱物2内に照射することができるので、被加熱物2の加熱速度をさらに向上させることができる。
【0079】
図7(a),(b)は、本発明による医療廃棄物処理装置の他の実施例による構成を説明する要部断面図であり、前述した図5と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図7(a)において、図5と異なる点は、圧力容器11内を加圧するコンプレッサ12を排除し、高耐圧性の開閉蓋11aを有する圧力容器11に代えて耐圧性は高くないものの、気密性の高い金属性部材からなる開閉蓋1aを有する処理容器1の構成としている。
【0080】
このような構成においては、前述した図5で説明した媒液注入装置16の媒液として高沸点媒液を使用するもので、本実施例では、高沸点媒液としてグリセリン水溶液を使用する。なお、このグリセリン水溶液は、沸点温度が約150℃となる含水率9%のグリセリン水溶液を用いる。
【0081】
次にこのように構成される医療廃棄物処理装置を医療廃棄物の処理方法について説明する。図7(a)に示すように、まず、最初に処理容器1の開閉蓋1aを開き、保持容器4内に処理袋3の開口側を広げて配置し、この処理袋3内に医療廃棄物としての被加熱物2を収納する。その後、媒液注入装置16により媒液102として図示しないグリセリン水溶液を適量注入する。次に処理容器1の開閉蓋1aを閉め、処理容器1内を完全に密閉した後、圧力装置のピストン14を矢印方向に下降させて被加熱物2に圧縮処理を行って被加熱物2及び媒液との密着性を高める。なお、媒液の注入は処理容器1の開閉蓋1aを閉じた後に行っても良い。
【0082】
次に被加熱物2の入った処理袋3にマグネトロン6とマグネトロン7とを交互に動作させ、マイクロ波の照射を行う。マイクロ波が照射された被加熱物2は、表面及びマイクロ波が到達する内部までの温度が上昇し始める。ただし、被加熱物2内ではマイクロ波が集中した部分では被加熱物の温度上昇が早く、その他の部分では温度上昇が少なくなるために加熱むらが生じる。この加熱むらの高温部ではグリセリン水溶液の沸点としての約150℃を超えて蒸発を開始する。
【0083】
このとき、温度センサ15による検出信号によりマグネトロン6及びマグネトロン7によるマイクロ波の照射を停止させ、処理袋3内のグリセリン水溶液の蒸発が止まる。その後、被加熱物2内の高温部における温度が低下し始めるが、被加熱物2の低温部では逆に周りの温度が高いことから、熱伝導によって低温部の温度は緩やかに上昇する。次に被加熱物2の高温部が所定温度まで下がったところ、例えば約130℃になったところで再度マイクロ波を照射し、被加熱物2を加熱する。このとき、処理袋3内の温度は、前述した図3に示すような温度コントロールを行うことで被加熱物2内の熱伝導を利用しながら、被加熱物2内の温度上昇の遅い部分までも滅菌基準温度である約120℃以上に温度を上げることができ、この滅菌処理の最低基準温度を数十分間保持することで殺菌が可能となる。
【0084】
なお、滅菌処理の最低基準温度は、本実施例の約120℃に限定されるものではなく、滅菌時間と処理温度との関係から数秒で滅菌できる約140℃に設定することが可能であり、この場合には、最低基準温度,最高温度となるグリセリン水溶液の濃度及びマイクロ波制御の見直しなどを行うことで可能となる。
【0085】
滅菌処理後は、マグネトロン6とマグネトロン7と排気脱臭装置13とを駆動させることにより、処理袋3内の乾燥と処理容器3内の排気及び脱臭とを行う。なお、この排気脱臭装置13を用いて処理容器1内を減圧乾燥することも有効である。その後、開閉蓋1aを開放し、処理容器1内より処理済みの被加熱物2入りの処理袋3を取り出し、この処理袋3の開口部を密封した後、図7(b)に示すように産業廃棄物17として処分が可能となる。
【0086】
このように構成される医療廃棄物処理装置は、高沸点媒液を用いることにより、医療廃棄物処理装置本体に加圧構造を不要とした常圧処理構造で構成できるので、処理装置が安価に製作することができるとともに、特別な資格、例えばボイラー資格などを不要として医療廃棄物に取り扱いが容易となる。
【0087】
また、前述した実施例においては、2基のマグネトロン6,7を処理容器1の底部及び側壁部にそれぞれ取り付けた場合について説明したが、本発明は、これらの取り付け位置に限定されるものではなく、処理容器1の上部または開閉蓋1aに取り付けてマイクロ波を照射しても良い。また、前述した実施例においては、2基のマグネトロン6,7を用いて間欠動作させた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、いずれか1基のみでも前述とほぼ同等の効果が得られることは勿論である。
【0088】
また、前述した実施例においては、被加熱物2の加熱手段として2基のマグネトロン6,7を用いてマイクロ波照射を交互に照射させるように動作させた場合について説明したが、マイクロ波の攪拌として処理容器1内にマイクロ波を攪拌させるマイクロ波攪拌装置(スターラ)または被加熱物2を処理容器1内で回転させる保持容器4の回転駆動装置などを設けても良い。
【0089】
図8は、本発明による医療廃棄物処理装置の他の実施例による構成を説明する断面図である。図8において、11は耐圧性のシリンダー構造からなる圧力容器であり、この圧力容器11の上部には密閉可能な開閉蓋11aが取り付けられている。なお、この圧力容器11及びその開閉蓋11aはマイクロ波を反射させる金属性部材などから形成されている。4はこの圧力容器11の内壁部及び開閉蓋11aに密着して取り付けられた保持容器であり、4aはこの保持容器4の蓋である。なお、この保持容器4及びその蓋4aはマイクロ波を通し、耐熱性があり、かつ熱伝導の少ない被金属性部材により形成されいる。また、圧力容器11にはパイプ12aを介してコンプレッサ12が結合されて構成されている。
【0090】
また、16は圧力容器11に注入口を介して結合され、かつ保持容器4内に収納する医療廃棄物に媒液102として例えば水を注入する媒液注入装置である。27は処理容積の減容化処理を行うピストンであり、このピストン27は圧力容器11の底部に配設されたモータ25と連結されたジャッキー部26を介して上下方向に駆動する構成となっている。また、6は圧力容器11の側壁部を貫通して導波管6aを介して結合されたマグネトロンである。15はピストン27に結合され、圧力容器11内の温度を検出する温度センサ、8は保持容器4内の加熱温度に対応する検出信号によりマグネトロン6に対してマイクロ波の照射,停止及び照射時間などを制御するマイクロ波制御装置である。28は圧力容器11の底部に設けられた排水弁であり、この排水弁28は排水管28aを介して排水タンク29に結合されている。なお、30はこれらの構成部材を収容する筐体である。
【0091】
このように構成される医療廃棄物処理装置は、図9(a)に示すように圧力容器11内に処理袋3をその開口部を広げて入れ、被加熱物2を入れた後、媒液102としての水を注入し、処理袋3の開口部を閉じ、折り畳むようにして圧力容器11内に収納する。この場合、この媒液102としての水は媒液注入装置16により被加熱物2の収納量に応じて適宜注入する。具体的には、処理袋3内の被加熱物2が個々に外面が濡れる程度の量を注入する。次に図9(b)に示すようにモータ25の駆動によりジャッキー部26を介してピストン27が上昇することにより被加熱物2を圧縮し、被加熱物2と媒液102としての水とを密着させる。
【0092】
次にコンプレッサ12により圧力容器11内を加圧する。このときの圧力設定は、滅菌処理の最低温度である約120℃以上を得るために2〜5atmまで高くできる能力を有するもので、本実施例では加熱最大温度を約150℃で水が沸点となる役4.5atmとする。圧力容器11内の圧力が所定に達したところで被加熱物2の入った処理袋3にマグネトロン6を動作させ、マイクロ波の照射を行う。
【0093】
マイクロ波が照射された被加熱物2は、その表面及びマイクロ波が到達する内部までの温度が上昇し始める。ただし、被加熱物2内では、マイクロ波が集中した部分では被加熱物2の温度上昇が早く、その他の部分では温度上昇が少なくなるために加熱むらが生じる。この加熱むらの高温部では、媒液102の水が加圧時の沸点の約150℃を超えて蒸発を開始する。
【0094】
このときの温度センサ15による検出信号によりマグネトロン6によるマイクロ波の照射を停止させ、処理袋3内の水分の蒸発が止まる。その後、被加熱物2内の高温部における温度が低下し始めるが、被加熱物2に低温部では逆に周りの温度が高いことから、熱伝導によって低温部の温度は緩やかに上昇する。次に被加熱物2の高温部が所定温度まで下がったところ、例えば約130℃になったところで再度マイクロ波を照射し、被加熱物2を加熱する。このとき、処理袋3内の温度は、前述した図3に示すような温度コントロールを行うことで被加熱物2内の熱伝導を利用しながら、被加熱物2内の温度上昇の遅い部分までも滅菌基準温度である約120℃以上に温度を上げることができ、この滅菌処理の最低基準温度を数十分間保持することで殺菌が可能となる。なお、これらの一連の処理工程において圧力容器11内で生じた水分は、排水弁28を適宜開くことにより、排水管28aを介してタンク29内に蓄積されるので、医療廃棄物2の連続処理が可能となる。
【0095】
なお、滅菌処理温度は、本実施例の約120℃に限定されるものではなく、滅菌時間と処理温度との関係から数秒で滅菌できる約140℃に設定することが可能であり、この場合には、最低基準温度,最高温度となる加圧条件及びマイクロ波制御の見直しなどを行うことで可能となる。
【0096】
このような構成によれば、被加熱物2に媒液102として水を付加し、被加熱物2を圧縮させることにより、媒液102としての水が被加熱物2に浸透するとともに、マイクロ波は被加熱物2の内部まで吸収され、均一な内部加熱ができる。また、被加熱物同志が密着し、かつ被加熱物相互間の隙間を媒液102としての水で埋めることにより、被加熱物相互間で熱伝導し易くなり、さらに均一加熱が得られる。また、滅菌処理後は、被加熱物2を冷却し、図9(c),(d)に示すように産業廃棄物17として処分が可能となる。
【0097】
なお、前述した実施例においては、医療廃棄物処理装置として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、医療廃棄物の院内処理装置または滅菌処理装置などとして適用しても前述と全く同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0098】
図10は、本発明による医療廃棄物処理装置の他の実施例による構成を説明する断面図であり、前述した図8と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図10において、図8と異なる点は、圧力容器11内を加圧するコンプレッサ12を排除した構成としている。
【0099】
このように構成される医療廃棄物処理装置は、前述した図9(a)に示すように圧力容器11内に処理袋3をその開口部を広げて入れ、被加熱物2を入れた後、媒液102としての水を注入する。次に図9(b)に示すようにモータ25の駆動によりジャッキー部26を介してピストン27が上昇することにより被加熱物2を圧縮し、被加熱物2と媒液102としての水とを密着させる。
【0100】
次に被加熱物2の入った処理袋3にマグネトロン6を動作させ、マイクロ波の照射を行う。マイクロ波が照射された被加熱物2は、その表面及びマイクロ波が到達する内部までの温度が上昇し始め、被加熱物2内では、マイクロ波が集中した部分では被加熱物2の温度上昇が早く、高温部では、媒液102の水が沸点の約100℃を超えて蒸発を開始する。この蒸発した水蒸気は、圧力容器11内の圧力を上昇させ、媒液の沸点温度をさらに上昇させる。
【0101】
このときの圧力容器11内に温度が約150℃になったところで温度センサ15による検出信号によりマグネトロン6によるマイクロ波の照射を停止させ、処理袋3内の温度上昇が止まる。その後、被加熱物2内の高温部における温度が低下し始めるが、被加熱物2に低温部では逆に周りの温度が高いことから、熱伝導によって低温部の温度は緩やかに上昇する。
【0102】
次に被加熱物2の高温部が最低基準設定温度まで下がったところ、例えば滅菌処理温度約120℃に均一加熱するために約130℃になったところで再度マイクロ波を照射し、被加熱物2を加熱する。このとき、処理袋3内の温度は、前述した図3に示すような温度コントロールを行うことで被加熱物2内の熱伝導を利用しながら、被加熱物2内の温度上昇の遅い部分までも滅菌基準温度である約120℃以上に温度を上げることができ、この滅菌処理の最低基準温度を数十分間保持することで殺菌が可能となる。
【0103】
なお、滅菌処理温度は、本実施例の約120℃に限定されるものではなく、滅菌時間と処理温度との関係から数秒で滅菌できる約140℃に設定することが可能であり、この場合は、最低基準温度,最高温度に関係する蒸気圧による温度設定及びマイクロ波制御の見直しなどを行うことで可能となる。
【0104】
このような構成によれば、被加熱物2に媒液102としての水を付加し、被加熱物2を圧縮させることにより、媒液102としての水が被加熱物2に浸透するとともに、マイクロ波は被加熱物2の内部まで吸収され、均一な内部加熱ができる。また、被加熱物同志が密着し、かつ被加熱物相互間の隙間を媒液102の水で埋めることにより、被加熱物相互間で熱伝導し易くなり、さらに均一加熱が得られる。また、滅菌処理後は、被加熱物2を冷却し、図9(c),(d)に示すように産業廃棄物17として処分が可能となる。したがって、コンプレッサ12を排除した構成により、医療廃棄物処理装置の製作コストが安価となる。
【0105】
また、前述した実施例においては、図10に示した高耐圧性の開閉蓋11aを有する圧力容器11に代えて耐圧性は高くないものの、気密性の高い金属性部材からなる開閉蓋1aを有する処理容器1の構成とし、媒液102として水に代えて高沸点媒液を使用するもので、本実施例では、高沸点媒液としてグリセリン水溶液を使用する。本実施例では、沸点温度が約150℃となる媒液として含水率9%にグリセリン水溶液を用いてマイクロ波制御を行うことで常圧にて殺菌温度が得られ、医療廃棄物処理装置が安価に製作できるとともに、特別な資格、例えばボイラー資格などを不要として医療廃棄物の取り扱いが容易となる。
【0106】
図11(a),(b)は、本発明による医療廃棄物処理装置の他の実施例による構成を説明する断面図であり、前述した図と同一部分には同一符号付し、その説明は省略する。図11(a)において、医療廃棄物処理装置を載置する枠状に形成された筐体31には、その一部に外部から開閉自在となる開閉扉31aが設けられている。この開閉扉31aの内側には、複数本の脚部32が一定の間隔を有して固定配置されており、これらの脚部32上には開閉扉31aと連通する開閉自在な容器蓋33aを有し、この容器蓋33aと対向する部分が円盤状に一体形成された底部33bを有する金属性部材からなる器状の圧力容器33Aが固定配置されている。この圧力容器33Aは、筐体31の一部と脚部32とで筐体31内に支持されて固定配置される構造となっている。なお、31bは筐体31を載置し、かつ後述する各構成部材を収容する台座を示している。
【0107】
また、この圧力容器33の内部には、この容器蓋33aと連通して医療廃棄物としての被加熱物2を挿入出させる被金属性部材からなる開口34aを有する処理ドラム容器34が中心線Cに対して図11(b)に示す矢印D方向に回転自在となるように保持されている。また、この処理ドラム容器34の内壁面には中心線Cと同方向に沿う複数の凸部34bが一体的に形成されている。また、この圧力容器33Aの底部33bには、処理ドラム容器34を圧力容器33A内で回転駆動させるドラム駆動モータ35が歯合により連結されて取り付け固定されている。
【0108】
また、この圧力容器33Aの底部33bには、圧力容器33A内の温度を検出する検出装置としての温度センサ15が取り付けられ、さらに処理容器33内にマイクロ波を照射するマグネトロン6が導波管6aを介して結合されている。また、この筐体31内には、温度センサ15による検出信号に対応してマグネトロン6に対してマイクロ波の照射,停止及び照射時間などを制御するマイクロ波制御装置8が設置され、さらに、この底部33bにはパイプ12aに連結したコンプレッサ12が結合され、さらに、このパイプ12aと排気脱臭装置13のパイプ13aとの間には電磁弁38a,38bが結合されて構成され、その一部が筐体31の一部に支持固定されている。
【0109】
次に、このように構成される医療廃棄物処理装置を用いて医療廃棄物の処理方法について説明する。まず、筐体31の開閉扉31aを開け、さらに圧力容器33Aの容器蓋33aを開けて処理ドラム容器34内にその開口34aより図11(b)に断面図で示すように被加熱物2及び媒液102として水を注入する。その後、容器蓋33aを閉じ、圧力容器33A内を完全に密閉し、コンプレッサ12により圧力容器33A内を加圧する。この場合、コンプレッサ12は、圧力容器33A内の圧力を滅菌温度である約120℃以上を得るために2〜5atmまで高くできる能力を有するもので、本実施例における加圧設定は、加熱時に最高温度として約150℃で沸点となるように約4.5atmとする。
【0110】
次に処理ドラム容器34をドラム駆動モータ35の駆動により回転させ、被加熱物2と媒液102としての水とを十分に攪拌させながら被加熱物2にマグネトロン6によりマイクロ波の照射を行う。マイクロ波が照射された被加熱物2は、被加熱物2に混ぜた媒液102がマイクロ波の照射により温度上昇し、熱伝導により被加熱物2を温度上昇させる。マイクロ波が照射された被加熱物2は、その表面及びマイクロ波が到達する内部までの温度が上昇し始める。ただし、被加熱物2内では、マイクロ波が集中した部分では被加熱物2の温度上昇が早く、その他の部分では温度上昇が少なくなるために加熱むらが生じる。この加熱むらの高温部では、媒液102の水が加圧時の沸点の約150℃を超えて蒸発を開始する。このときの温度センサ15による検出信号によりマグネトロン6によるマイクロ波の照射を停止させ、処理袋3内の水分の蒸発が止まる。
【0111】
次に被加熱物2の高温部が所定温度まで下がったところ、例えば約130℃になったところで再度マイクロ波を照射し、被加熱物2を加熱する。このとき、処理袋3内の温度は、前述した図3に示すような温度コントロールを行うことで被加熱物2内の熱伝導を利用しながら、被加熱物2内の温度上昇の遅い部分までも滅菌基準温度である約120℃以上に温度を上げることができ、この滅菌処理の最低基準温度を数十分間保持することで殺菌が可能となる。
【0112】
このとき、処理袋3内の温度は、前述した図3に示すような温度コントロールを行うことで被加熱物2内の熱伝導を利用しながら、被加熱物2内の温度上昇の遅い部分までも滅菌基準温度である約120℃以上に温度を上げることができ、この滅菌処理の最低基準温度を数十分間保持することで殺菌が可能となる。
【0113】
滅菌処理後は、緩やかに減圧させ、常圧(1atm)後に再度、マグネトロン6によりマイクロ波を照射し、乾燥を行うとともに、排気脱臭装置13を駆動させて圧力容器33A内の排気及び脱臭を行って終了する。これと同時にコンプレッサ12からの空気の流れを電磁弁38a,38bを開放して排気脱臭装置13を通過させることで減圧乾燥をさらに促進させることができる。なお、これら一連の処理工程は、各種装置の作動を図示しないコンピュータの制御によって行われる。また、一連の工程において、処理ドラム容器34は、連続または間欠駆動により回転させることとする。
【0114】
次に被加熱物2が冷却した後、筐体31の開閉扉31aを開き、さらに圧力容器33Aの容器蓋33aを開けて処理ドラム容器34の開口34aより殺菌処理済みの被加熱物2を取り出して産業廃棄物として処理可能となる。
【0115】
図12(a),(b)は、図11に説明した処理容器33周辺部の他の実施例による構成を説明する要部断面図である。図12(a)において、処理容器33には、その外周面に冷却水を循環させる配管36aと、この配管36aに連結するラジエター36bと、このラジエター36bに送風する冷却用ファン36cと、図示しない送水装置とからなる冷却装置36を設け、送水装置により配管36aに水を循環させ、ラジエター36bに冷却ファン36cにより送風を行うことで配管36a内に循環する水を冷却させることにより、処理容器33内の熱を吸熱させることができるので、効率に良い冷却が実現可能となる。
【0116】
さらに図12(b)に要部断面図で示すように処理容器33の外周面に放熱用フィン37aと、このフィン37aに送風させる冷却用ファン37bとからなる冷却装置37を設け、フィン37aにファン37bにより送風を行うことでフィン37aを冷却させることにより処理容器33内の熱を吸熱し、外部に放熱させることができるので、効率の良い冷却が実現可能となる。
【0117】
図13は、本発明による医療廃棄物処理装置の他の実施例による構成を説明する要部断面図であり、前述した図11と同一部分には同一符号付し、その説明は省略する。図13において、図11と異なる点は、金属性部材により形成された耐圧性の圧力容器ではなく、通常一般的に用いられる処理容器33となっており、この処理容器33の底部33bには、パイプ13aに電磁弁13bを介在させて筐体31外に排気及び脱臭を行う排気脱臭装置13が結合され、その一部が筐体31の一部に支持固定される構成となっている。
【0118】
このような構成においては、前述の図11で説明した媒液102の注入は高沸点媒液を使用するもので、本実施例では、高沸点媒液としてグリセリン水溶液を使用する。なお、このグリセリン水溶液は、沸点温度が約150℃となる含水率9%のグリセリン水溶液を用いる。
【0119】
次に処理ドラム容器34をドラム駆動モータ35の駆動により回転させながら、被加熱物2にマグネトロンによりマイクロ波の照射を行う。マイクロ波が照射された被加熱物2は、被加熱物2に混ぜた溶媒102としてのグリセリン水溶液がマイクロ波の照射により温度上昇し、熱伝導により被加熱物2を温度上昇させる。
【0120】
マイクロ波が照射された被加熱物2は、その表面及びマイクロ波が到達する内部までの温度が上昇し始める。ただし、被加熱物2内では、マイクロ波が集中した部分では被加熱物2の温度上昇が早く、その他の部分では温度上昇が少なくなるために加熱むらが生じる。この加熱むらの高温部では、媒液102としてのグリセリン水溶液が加圧時の沸点の約150℃を超えて蒸発を開始する。このときの温度センサ15による検出信号によりマグネトロン6によるマイクロ波の照射を停止させ、処理袋3内のグリセリン水溶液の蒸発が止まる。
【0121】
次に被加熱物2の高温部が所定温度まで下がったところ、例えば約130℃になったところで再度マイクロ波を照射し、被加熱物2を加熱する。このとき、処理袋3内の温度は、前述した図3に示すような温度コントロールを行うことで被加熱物2内の熱伝導を利用しながら、被加熱物2内の温度上昇の遅い部分までも滅菌基準温度である約120℃以上に温度を上げることができ、この滅菌処理の最低基準温度を数十分間保持することで殺菌が可能となる。
【0122】
滅菌処理後は、緩やかに減圧させ、常圧(1atm)後に再度、マグネトロン6によりマイクロ波を照射し、乾燥を行うとともに、排気脱臭装置13を駆動させて処理容器33内の排気及び脱臭を行い、被加熱物2が冷却した後、筐体31の開閉扉31aを開き、さらに処理容器33の容器蓋33aを開いて処理ドラム容器34の開口34aより殺菌処理済みの被加熱物2を取り出して産業廃棄物として処理可能となる。
【0123】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明による医療廃棄物処理装置によれば、医療廃棄物を収納する処理袋を保持する第1の保持容器と、この第1の保持容器に収容する医療廃棄物に媒液を注入する媒液注入装置と、第1の保持容器に収容する医療廃棄物を圧縮処理するシリンダー部を有する圧縮装置と、医療廃棄物を収納した処理袋内を真空処理するバキューム装置とを有する前処理装置と、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなる耐圧性の圧力容器と、この圧力容器内に配設され、かつ医療廃棄物を真空処理した処理袋を保持する非金属性部材からなる第2の保持容器と、圧力容器に導波管を介して結合され、かつ圧力容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、圧力容器内に検出部を有し、かつ圧力容器内に収容する医療廃棄物を収納した処理袋の膨張,収縮に対応する検出信号を出力する検出装置と、圧力容器に結合され、かつ圧力容器内に圧力を付与するコンプレッサと、マイクロ波発生装置に接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置とを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物の均一加熱性を向上し、滅菌処理時間を短縮できる。また、医療廃棄物処理装置本体の簡素化および安全性が可能となるなどの極めて優れた効果が得られる。
【0124】
また、本発明による他の医療廃棄物処理装置によれば、医療廃棄物を収納する処理袋を保持する第1の保持容器と、この第1の保持容器に収容する医療廃棄物に高沸点媒液を注入する媒液注入装置と、第1の保持容器に収容する医療廃棄物を圧縮処理するシリンダー部を有する圧縮装置と、医療廃棄物を収納した処理袋内を真空処理するバキューム装置とを有する前処理装置と、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなる処理容器と、処理容器内に配設され、かつ医療廃棄物を真空処理した処理袋を保持する非金属性部材からなる第2の保持容器と、処理容器に導波管を介して結合され、かつ処理容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、処理容器内に検出部を有し、かつ処理容器内に収容する医療廃棄物を収納した処理袋の膨張,収縮に対応する検出信号を出力する検出装置と、マイクロ波発生装置に接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置とを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物の均一加熱性を向上し、滅菌処理時間を短縮できる。また、医療廃棄物処理装置本体の簡素化および安全性が可能となる。さらに医療廃棄物処理装置本体が加圧構造を不要とした常圧処理構造となっているので、特別な資格、例えばボイラー資格などを不要として医療廃棄物の取り扱いが容易となるなどの極めて優れた効果が得られる。
【0125】
また、本発明による他の医療廃棄物処理装置によれば、医療廃棄物を収納する処理袋を保持する第1の保持容器と、この第1の保持容器に収容する医療廃棄物に媒液を注入する媒液注入装置と、第1の保持容器に収容する医療廃棄物を圧縮処理するシリンダー部を有する圧縮装置と、医療廃棄物を収納した処理袋内を真空処理するバキューム装置とを有する前処理装置と、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなる耐圧性の圧力容器と、この圧力容器内に配設され、かつ医療廃棄物を真空処理した処理袋を保持する非金属性部材からなる第2の保持容器と、圧力容器に導波管を介して結合され、かつ圧力容器内にマイクロ波を照射する第1のマイクロ波発生装置と、第2の保持容器の底部に導波管を介して結合され、かつ第2の保持容器内にマイクロ波を照射する第2のマイクロ波発生装置と、圧力容器内に検出部を有し、かつ圧力容器内に収容する医療廃棄物を収納した処理袋の膨張,収縮に対応する検出信号を出力する検出装置と、第1のマイクロ波発生装置と第2のマイクロ波発生装置とに接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置と、圧力容器に結合され、かつ圧力容器に圧力を付与するコンプレッサとを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物の均一加熱性を向上し、滅菌処理時間を短縮できる。また、医療廃棄物処理装置本体の簡素化および安全性が可能となるなどの極めて優れた効果が得られる。
【0126】
また、本発明による他の医療廃棄物処理装置によれば、医療廃棄物を収納する処理袋を保持する第1の保持容器と、この第1の保持容器に収容する医療廃棄物に高沸点媒液を注入する媒液注入装置と、第1の保持容器に収容する医療廃棄物を圧縮処理するシリンダー部を有する圧縮装置と、医療廃棄物を収納した処理袋内を真空処理するバキューム装置とを有する前処理装置と、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなる処理容器と、この処理容器内に配設され、かつ医療廃棄物を真空処理した処理袋を保持する非金属性部材からなる第2の保持容器と、処理容器に導波管を介して結合され、かつ処理容器内にマイクロ波を照射する第1のマイクロ波発生装置と、第2の保持容器の底部に導波管を介して結合され、かつ第2の保持容器内にマイクロ波を照射する第2のマイクロ波発生装置と、処理容器内に検出部を有し、かつ処理容器内に収容する医療廃棄物を収納した処理袋の膨張,収縮に対応する検出信号を出力する検出装置と、第1のマイクロ波発生装置と第2のマイクロ波発生装置とに接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置とを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物の均一加熱性を向上し、滅菌処理時間を短縮できる。また、医療廃棄物処理装置本体の簡素化および安全性が可能となる。さらに医療廃棄物処理装置本体が加圧構造を不要とした常圧処理構造となっているので、特別な資格、例えばボイラー資格などを不要として医療廃棄物の取り扱いが容易となるなどの極めて優れた効果が得られる。
【0127】
また、本発明による他の医療廃棄物処理装置によれば、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなる耐圧性の圧力容器と、圧力容器内に配設され、かつ医療廃棄物を収納する処理袋を保持する非金属性部材からなる保持容器と、圧力容器に注入口を介して結合され、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物に媒液を注入する媒液注入装置と、圧力容器の開閉蓋にピストン部を有し、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物の圧縮処理を行う圧縮装置と、圧力容器に導波管を介して結合され、かつ圧力容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、圧力容器内に検出部を有し、かつ圧力容器内の加熱温度に対応する検出信号を出力する検出装置と、圧力容器に結合され、かつ圧力容器内に圧力を付与するコンプレッサと、圧力容器内の底部に溜まる水を排水する排水装置と、圧力容器に結合され、かつ圧力容器内を排気及び脱臭を行う排気脱臭装置と、マイクロ波発生装置に接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置とを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物の均一加熱性が向上し、滅菌処理時間を短縮させることができる。また、圧力容器内を排水することで医療廃棄物の処理工程を連続して行うことができるので、医療廃棄物の大量処理が可能となるなどの極めて優れた効果が得られる。
【0128】
また、本発明による他の医療廃棄物処理装置によれば、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなる処理容器と、この処理容器内に配設され、かつ医療廃棄物を収納する処理袋を保持する非金属性部材からなる保持容器と、処理容器に注入口を介して結合され、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物に高沸点媒液を注入する媒液注入装置と、処理容器の開閉蓋にピストン部を有し、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物の圧縮処理を行う圧縮装置と、処理容器に導波管を介して結合され、かつ処理容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、処理容器内に検出部を有し、かつ処理容器内の加熱温度に対応する検出信号を出力する検出装置と、処理容器内の底部に溜まる水を排水する排水装置と、処理容器に結合され、かつ処理容器内を排気及び脱臭を行う排気脱臭装置と、マイクロ波発生装置に接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置とを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物の均一加熱性が向上し、滅菌処理時間を短縮させることができる。また、医療廃棄物装置の構造の簡素化およびマイクロ波制御により処理容器おける安全性の確保が可能となる。さらに処理容器内を排水することで連続使用が可能となり、医療廃棄物の大量処理が実現可能となるなどの極めて優れた効果が得られる。
【0129】
また、本発明による他の医療廃棄物処理装置によれば、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなる耐圧性の圧力容器と、この圧力容器内に配設され、かつ医療廃棄物を収納する処理袋を保持する非金属性部材からなる保持容器と、圧力容器に注入口を介して結合され、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物に媒液を注入する媒液注入装置と、開閉蓋にピストン部を有し、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物の圧縮処理を行う圧縮装置と、圧力容器に導波管を介して結合され、かつ圧力容器内にマイクロ波を照射する第1のマイクロ波発生装置と、保持容器の底部に導波管を介して結合され、かつ保持容器内にマイクロ波を照射する第2のマイクロ波発生装置と、圧力容器内に検出部を有し、かつ圧力容器内の加熱温度に対応する検出信号を出力する検出装置と、第1のマイクロ波発生装置と第2のマイクロ波発生装置とに接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置と、圧力容器に結合され、かつ圧力容器内に圧力を付与するコンプレッサと、圧力容器内の底部に溜まる水を排水する排水装置と、圧力容器に結合され、かつ圧力容器内を排気及び脱臭を行う排気脱臭装置とを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物の均一加熱性が向上し、滅菌処理時間を短縮させることができる。また、圧力容器内を排水することで連続使用が可能となり、医療廃棄物の大量処理が実現可能となるなどの極めて優れた効果が得られる。
【0130】
また、本発明による他の医療廃棄物処理装置によれば、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなる処理容器と、この処理容器内に配設され、かつ医療廃棄物を収納する処理袋を保持する非金属性部材からなる保持容器と、処理容器に注入口を介して結合され、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物に高沸点媒液を注入する媒液注入装置と、処理容器の開閉蓋にピストン部を有し、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物の圧縮処理を行う圧縮装置と、処理容器に導波管を介して結合され、かつ処理容器内にマイクロ波を照射する第1のマイクロ波発生装置と、保持容器の底部に導波管を介して結合され、かつ保持容器内にマイクロ波を照射する第2のマイクロ波発生装置と、圧力容器内に検出部を有し、かつ圧力容器内の加熱温度に対応する検出信号を出力する検出装置と、第1のマイクロ波発生装置と第2のマイクロ波発生装置とに接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置と、処理容器内の底部に溜まる水を排水する排水装置と、処理容器に結合され、かつ処理容器内を排気及び脱臭を行う排気脱臭装置とを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物の均一加熱性が向上し、滅菌処理時間を短縮させることができる。また、医療廃棄物処理装置の構造の簡素化及びマイクロ波制御により処理容器における安全性が確保できる。さらに、医療廃棄物処理装置本体が加圧構造を不要とした常圧処理構造となっているので、特別な資格、例えばボイラー資格などを不要として医療廃棄物の取り扱いが容易となる。また、圧力容器内を排水することで連続使用が可能となり、医療廃棄物の大量処理が実現可能となるなどの極めて優れた効果が得られる。
【0131】
また、本発明による他の医療廃棄物処理装置によれば、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなりシリンダー構造を有する耐圧性の圧力容器と、医療廃棄物を収納する処理袋を圧力容器内に密着させて保持する非金属性部材からなる保持容器と、圧力容器に注入口を介して結合され、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物に媒液を注入する媒液注入装置と、圧力容器の底部にジャッキー部を介して軸方向に駆動するピストン部を有し、かつ圧力容器内に収容する処理袋を持ち上げ、処理容積の減容処理を行う圧縮装置と、圧力容器に導波管を介して結合され、かつ圧力容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、圧力容器内に検出部を有し、かつ圧力容器内の加熱温度に対応する検出信号を出力する検出装置と、マイクロ波発生装置に接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置と、圧力容器に結合され、かつ圧力容器内に圧力を付与するコンプレッサとを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物の均一加熱性が向上し、滅菌処理時間を短縮させることができる。また、圧力容器と保持容器とを一体構成とすることにより、医療廃棄物処理装置本体を小型化することができるなどの極めて優れた効果が得られる。
【0132】
また、本発明による他の医療廃棄物処理装置によれば、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなるシリンダー構造を有する処理容器と、医療廃棄物を収納する処理袋を処理容器内に密着させて保持する非金属性部材からなる保持容器と、処理容器に注入口を介して結合され、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物に高沸点媒液を注入する媒液注入装置と、処理容器の底部にジャッキー部を介して軸方向に駆動するピストン部を有し、かつ処理容器内に収容する処理袋を持ち上げ、処理容積の減容処理を行う圧縮装置と、処理容器に導波管を介して結合され、かつ処理容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、処理容器内に検出部を有し、かつ処理容器内の加熱温度に対応する検出信号を出力する検出装置と、マイクロ波発生装置に接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置とを設けることにより、マイクロ波加熱により、医療廃棄物の均一加熱性が向上し、滅菌処理時間を短縮させることができる。また、圧力容器と保持容器との一体構成及びコンプレッサを不要とする構成により、医療廃棄物処理装置本体を小型化することができ、安価な装置とすることができる。さらに、医療廃棄物処理装置の構造の簡素化及びマイクロ波制御により処理容器における安全性が確保できるとともに、医療廃棄物処理装置本体が加圧構造を不要とした常圧処理構造となっているので、特別な資格、例えばボイラー資格などを不要として医療廃棄物の取り扱いが容易となるなどの極めて優れた効果が得られる。
【0133】
また、本発明による他の医療廃棄物処理装置によれば、開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなりシリンダー構造を有する耐圧性の圧力容器と、医療廃棄物を収納する処理袋を圧力容器内に密着させて保持する非金属性部材からなる保持容器と、圧力容器に注入口を介して結合され、かつ保持容器内に収容する医療廃棄物に媒液を注入する媒液注入装置と、圧力容器の底部にジャッキー部を介して軸方向に駆動するピストン部を有し、かつ圧力容器内に収容する処理袋を持ち上げ、処理容積の減容処理を行う圧力装置と、圧力容器に導波管を介して結合され、かつ圧力容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、圧力容器内に検出部を有し、かつ圧力容器内の加熱温度に対応する検出信号を出力する検出装置と、マイクロ波発生装置に接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置とを設けることにより、マイクロ波加熱と蒸気圧加熱とにより医療廃棄物の均一加熱性が向上し、かつマイクロ波制御により処理容器における安全性が確保でき、滅菌処理時間を短縮させることができる。また、圧力容器と保持容器との一体構成及び蒸気圧を利用し、コンプレッサを不要とする構成により、医療廃棄物処理装置本体を小型化することができ、安価な装置とすることができるなどの極めて優れた効果が得られる。
【0134】
また、本発明による他の医療廃棄物処理装置によれば、開閉蓋を有する金属性部材からなる耐圧性の圧力容器と、圧力容器内に回転自在に保持され、かつ医療廃棄物を収容する開口部を有する非金属性部材からなる処理ドラム容器と、圧力容器に注入口を介して結合され、かつ処理ドラム容器内に収容する医療廃棄物に媒液を注入する媒液注入装置と、圧力容器に取り付け固定され、かつ処理ドラム容器に連結し圧力容器内で処理ドラム容器を回転させるドラム駆動モータと、圧力容器内に検出部を有し、かつ処理ドラム容器内の加熱温度に対応する検出信号を出力する検出装置と、圧力容器を貫通し処理ドラム容器に導波管を介して結合され、かつ処理ドラム容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、マイクロ波発生装置に接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置と、圧力容器に電磁弁を介して結合され、かつ圧力容器内を排気及び脱臭を行う排気脱臭装置と、圧力容器に結合され、かつ処理ドラム容器に圧力を付与するコンプレッサとを設けることにより、処理ドラム容器内に医療廃棄物を収納し、媒液を注入してドラム駆動モータにより医療廃棄物を攪拌させることにより、常圧にて滅菌時間を短縮させることができる。また、検出装置によりマイクロ波照射の制御を行うことにより、圧力容器における安全性の確保が可能となる。また、滅菌処理後、乾燥処理を行っているので、医療廃棄物の取り扱いが容易となるなどの極めて優れた効果が得られる。
【0135】
また、本発明による他の医療廃棄物処理装置によれば、開閉蓋を有する金属性部材からなる耐圧性の圧力容器と、圧力容器内に回転自在に保持され、かつ医療廃棄物を収容する開口部を有する非金属性部材からなる処理ドラム容器と、圧力容器に注入口を介して結合され、かつ処理ドラム容器内に収容する医療廃棄物に媒液を注入する媒液注入装置と、圧力容器に取り付け固定され、かつ処理ドラム容器に連結し圧力容器内で処理ドラム容器を回転させるドラム駆動モータと、圧力容器内に検出部を有し、かつ処理ドラム容器内の加熱温度に対応する検出信号を出力する検出装置と、圧力容器を貫通し処理ドラム容器に導波管を介して結合され、かつ処理ドラム容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、マイクロ波発生装置に接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置と、圧力容器に電磁弁を介して結合され、かつ圧力容器内を排気及び脱臭を行う排気脱臭装置と、圧力容器に結合され、かつ処理ドラム容器に圧力を付与するコンプレッサと、処理ドラム容器の外部に設けられ、かつ処理ドラム容器内の熱を吸収する吸熱部と外部に放出する放熱部とを有する冷却装置とを設けることにより、上述した効果に加えて処理ドラム容器の安全性を確保することができるとともに、処理ドラム容器内の冷却を促進させるので、殺菌処理時間を大幅に短縮させることができるなどの極めて優れた効果が得られる。
【0136】
また、本発明による他の医療廃棄物処理装置によれば、開閉蓋を有する金属性部材からなる処理容器と、この処理容器内に回転自在に保持され、かつ医療廃棄物を収容する開口部を有する非金属性部材からなる処理ドラム容器と、処理容器に注入口を介して結合され、かつ処理ドラム容器内に収容する医療廃棄物に高沸点媒液を注入する媒液注入装置と、処理容器に取り付け固定され、かつ処理ドラム容器に連結し処理容器内で処理ドラム容器を回転させるドラム駆動モータと、処理容器内に検出部を有し、かつ処理ドラム容器内の加熱温度に対応する検出信号を出力する検出装置と、処理容器を貫通し処理ドラム容器に導波管を介して結合され、かつ処理ドラム容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、マイクロ波発生装置に接続され、かつ検出装置の検出信号に対応してマイクロ波を制御するマイクロ波制御装置と、処理容器に電磁弁を介して結合され、かつ処理容器内を排気及び脱臭を行う排気脱臭装置とを設けることにより、処理ドラム容器内に医療廃棄物を収納し、高沸点媒液を注入してドラム駆動モータにより医療廃棄物を攪拌させることにより、常圧にて滅菌時間を短縮させることができる。また、検出装置によりマイクロ波照射の制御を行うことにより、処理容器内を常圧に保持することができるので、処理容器における安全性の確保が可能となる。さらに、常圧の処理容器を用いているので、特別な資格、例えばボイラー資格などを不要として医療廃棄物の処理が容易となる。また、加圧機構などを不要とする構造となるので、医療廃棄物処理装置が安価にて提供できる。さらに、滅菌処理後に乾燥処理を行っているので、医療廃棄物の取り扱いが容易となるなどの極めて優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による医療廃棄物処理装置の一実施例による構成を説明する断面図である。
【図2】図1に示す医療廃棄物処理装置に適用する被加熱物の前処理装置及びこれを用いた前処理方法を説明する断面図である。
【図3】本発明による医療廃棄物処理装置のマイクロ波照射による被加熱物の加熱時間に対する被加熱物の温度上昇の関係を示す図である。
【図4】本発明による医療廃棄物処理装置の他の実施例による構成を説明する要部断面図である。
【図5】本発明による医療廃棄物処理装置の他の実施例による構成を説明する断面図である。
【図6】本発明による医療廃棄物処理装置の他の実施例による構成を説明する断面図である。
【図7】本発明による医療廃棄物処理装置の他の実施例による構成を説明する断面図である。
【図8】本発明による医療廃棄物処理装置の他の実施例による構成を説明する断面図である。
【図9】図8に示す医療廃棄物処理装置を用いた医療廃棄物の処理方法を説明する要部断面図である。
【図10】本発明による医療廃棄物処理装置の他の実施例による構成を説明する断面図である。
【図11】本発明による医療廃棄物処理装置の他の実施例による構成を説明する断面図である
【図12】図11に示す医療廃棄物処理装置における処理容器周辺部の他の実施例による構成を説明する要部断面図である
【図13】本発明による医療廃棄物処理装置の他の実施例による構成を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 処理容器
1a 開閉蓋
2 被加熱物
3 処理袋
4 保持容器
4a 凸部
5 タッチセンサ
6 マグネトロン
6a 導波管
7 マグネトロン
7a 導波管
8 マイクロ波制御装置
9 産業廃棄物
11 圧力容器
11a 開閉蓋
12 コンプレッサ
12a パイプ
12b パイプ
13 排気脱臭装置
13a パイプ
13b 電磁弁
14 ピストン
15 温度センサ
16 媒液注入装置
17 産業廃棄物
18 電磁弁
19 バキューム装置
20 電磁弁
21 パイプ
22 冷却装置
22a 吸熱部
22b ラジエター
22c冷却用ファン
23a 電磁弁
23b 電磁弁
25 モータ
26 ジャッキー部
27 ピストン
28 排水弁
28a 排水管
29 排水タンク
30 筐体
31 筐体
31a 開閉扉
31b 台座
32 脚部
33 処理容器
33a 開口
33b 底部
33A 耐圧性処理容器
34 処理ドラム容器
34a 開口
34b 凸部
35 ドラム駆動モータ
36 冷却装置
36a 配管
36b ラジエター
36c 冷却用ファン
37 冷却装置
37a 放熱用フィン
37b 冷却用ファン
38a 電磁弁
38b 電磁弁
101 前処理容器
102 媒液
104 バキューム装置
104a 排気管
105 圧着装置

Claims (7)

  1. 医療廃棄物を収納する処理袋を保持する第1の保持容器と、前記第1の保持容器に収容する前記医療廃棄物にマイクロ波を吸収して前記医療廃棄物を均一に内部加熱するための媒液を注入する媒液注入装置と、前記第1の保持容器に収容する前記医療廃棄物を圧縮処理するシリンダー部を有する圧縮装置と、
    前記医療廃棄物を収納した前記処理袋内を真空処理するバキューム装置とを有する前処理装置と、
    開閉自在な開閉蓋を有する金属性部材からなる処理容器と、
    前記処理容器内に配設され、かつ前記医療廃棄物を真空処理した処理袋を保持する非金属性部材からなる第2の保持容器と、
    前記処理容器に導波管を介して結合され、かつ前記処理容器内にマイクロ波を照射するマイクロ波発生装置と、
    前記処理容器内に検出部を有し、かつ前記処理容器内に収容する前記医療廃棄物を収納した前記マイクロ波の照射で前記媒液が蒸発することによる当該処理袋の膨張、および前記マイクロ波の照射の停止による収縮に対応する検出信号を出力する検出装置と、
    前記マイクロ波発生装置に接続され、かつ前記検出装置の検出信号に対応して前記マイクロ波の照射時間を制御するマイクロ波制御装置と、
    を備えたことを特徴とする医療廃棄物処理装置。
  2. 前記処理容器は開閉自在な開閉蓋を有する金属部材からなる耐圧性の圧力容器であり、
    前記圧力容器にコンプレッサが結合されていることを特徴とする請求項1に記載の医療廃棄物処理装置。
  3. 前記第2の保持容器の底部を断面略凸形状に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の医療廃棄物処理装置。
  4. 前記検出装置はタッチセンサとすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の医療廃棄物処理装置。
  5. 前記圧力容器には前記圧力容器内にマイクロ波を照射する第1のマイクロ波発生装置が導波管を介して結合され、
    前記第2の保持容器の底部には前記第2の保持容器内にマイクロ波を照射する第2のマイクロ波発生装置が導波管を介して結合され、
    前記検出装置の検出信号に対応して前記マイクロ波の照射時間を制御する前記マイクロ波制御装置は、前記第1のマイクロ波発生装置と前記第2のマイクロ波発生装置とに接続されたことを特徴とする請求項2に記載の医療廃棄物処理装置。
  6. 前記媒液は、高沸点媒液であるグリセリン、又はエチレングリコールであり、
    前記処理容器には前記処理容器内にマイクロ波を照射する第1のマイクロ波発生装置が導波管を介して結合され、
    前記第2の持容器の底部には前記第2の保持容器内にマイクロ波を照射する第2のマイクロ波発生装置が導波管を介して結合され、
    前記検出装置の検出信号に対応して前記マイクロ波の照射時間を制御する前記マイクロ波制御装置は、前記第1のマイクロ波発生装置と前記第2のマイクロ波発生装置とに接続されたことを特徴とする請求項1に記載の医療廃棄物処理装置。
  7. 前記開閉蓋にピストン部を有することを特徴とする請求項1に記載の医療廃棄物処理装置。
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