JP4060094B2 - 防護柵支柱の引抜装置 - Google Patents
防護柵支柱の引抜装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4060094B2 JP4060094B2 JP2002054834A JP2002054834A JP4060094B2 JP 4060094 B2 JP4060094 B2 JP 4060094B2 JP 2002054834 A JP2002054834 A JP 2002054834A JP 2002054834 A JP2002054834 A JP 2002054834A JP 4060094 B2 JP4060094 B2 JP 4060094B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protective fence
- column
- plate
- ground
- post
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、道路において歩道との境界などを仕切る防護柵を支えていた支柱を引き抜き移動するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路の拡幅工事などの際には防護柵を取り外さなければならない。
防護柵自体は支柱に固定してあるボルトを取り外せば容易に撤去できるが防護柵を支えていた支柱を撤去するのは地中深く埋設してあるために容易ではない。
【0003】
このため、防護柵支柱を引き抜くための専用装置が使用されている。
これまでの装置は、油圧ジャッキを使いやすいように改良したもので、防護柵支柱を固定して油圧により数十cm程度引き上げられるようになっている。
防護柵支柱は約70cmが地上に出ているが全体は長さが通常1.5mもあり、そのような油圧ジャッキではそのまま引き抜くことができないために、さらに防護柵支柱を揺すって地面の穴を広げ、抜き取り抵抗を減少させてからクレーンなどて吊上げる方法が行われている。
【0004】
この方法では、大きなクレーンを使用しなければならないこと、また防護柵支柱が抜ける際に、防護柵支柱がワイヤーに吊られて大きく振れ、周囲の構造物に当たって損傷・破壊させることがあり、また作業員や通行人に怪我を負わせる事故もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、護柵支柱を容易に且つ完全に引き抜き、さらに引き抜いた防護柵支柱を持ち上げて移動することができる安全な装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の防護柵支柱の引抜装置は、水平に貫通した防護柵取付け用ボルト孔 H を備え、下部を地中に埋設して直立させた防護柵支柱Pに対して、中心部に前記防護柵支柱Pを包む空間Sを開設した接地プレート1と、前記防護柵支柱Pを両側から挟むように対面させた縦長の直立した対面板6、7に前記防護柵支柱Pの中央を通って水平に貫通する水平対向孔4a、4bを高さ方向間隔置きに多数設けた支柱包持板3とが、油圧による押圧開拡装置2を介して上下往復可能に連結される。
【0007】
そして、前記接地プレート1、押圧開拡装置2又は支柱包持板3のいずれかに連結部8を設けて該連結部8を移動車9に設けた支持部10に連結して前記支柱包持板3を立てて支持するとともに前記押圧開拡装置2に前記移動車9搭載の油圧機11を圧送管12を介して接続し、前記防護柵支柱Pの防護柵取付け用ボルト孔 H に前記水平対向孔4a、4bから吊りピン5を差し込み、前記移動車9の運転席から前記押圧開拡装置2の油圧操作で前記支柱包持板3と前記接地プレート1との間を押圧開拡させて、前記吊りピン5で吊られた前記防護柵支柱Pを地中から引き抜けるようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、上記構成において、前記接地プレート1に防護柵支柱Pを把持する開閉挟持手段13を設けたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図の実施例に基づいて以下説明する
【0010】
本発明の防護柵支柱の引抜装置は、図1に示すように、中心部に防護柵支柱Pを包む空間Sを開設した接地プレート1の上に、油圧でシリンダ内のピストンが押し出されロッド2aが伸びる油圧による押圧開拡装置2を介して対向させた縦長の対面板6、7に水平対向孔4a、4bを長さ方向間隔置きに多数貫設した支柱包持板3が直立固定される。
【0011】
図では油圧による押圧開拡装置2を縦に1本を使用した態様を示しているが、1本では圧力が弱い場合には複数を平行に設けて全体で押圧力を高めることもできる。
【0012】
そして、前記押圧開拡装置2に連結部8を設けて該連結部8を移動車9に設けた支持部10に連結して(支持部10には接地プレート1、押圧開拡装置2又は支柱包持板3のいずれかに設ければ良い)前記支柱包持板3を立てて支持するとともに前記押圧開拡装置2に前記移動車9搭載の油圧機11を圧送管12を介して接続する。
そして、前記移動車9の運転席から操作レバーによって前記押圧開拡装置2の油圧操作ができるようにする。
【0013】
前記移動車9はユニック車やクレーン車を改造すれば、それに搭載しているクレーン用の油圧機11をそのまま前記押圧開拡装置に対して使用でき、その操作も運転席から行うことができる。
【0014】
また、図5に示すように、前記接地プレート1に防護柵支柱Pを把持する開閉挟持手段13を設けることもできる。そうすることによって、防護柵支柱Pの下側を両側からその防護柵支柱Pを抱き込むように挟持し、その下側の挟持部分とボルト孔Hへ水平対向孔4a、4bから差し込んだ吊ピン5とでこの防護柵支柱Pの上部と下部で振れないように固定できるようになる。
【0015】
また、前記水平対向孔4a、4bは、図6に示すように、横長とすると、横方向に遊び生じるので、ボルト孔Hへ貫挿しやすくなる。
【0016】
【使用方法】
本発明の使用方法を以下詳しく説明する。
先ず、図2の(イ)に示すように、支柱包持板3の対面板6、7間に防護柵支柱Pを挟み、防護柵支柱Pのボルト孔Hに対して水平対向孔4a、4bを合わせ、ボルト孔Hへ水平対向孔4a、4bから吊ピン5を貫挿させる。
そして、移動車9搭載の油圧機11を移動車9の運転席から油圧操作する。
油圧を高めて押圧開拡手段2で間隔を広げると接地プレート1が地面を押して、図2の(ロ)に示すように、支柱包持板3がガードレール支柱Pを吊って地面から数十cm程度まで防護柵支柱Pを引き上げる。
【0017】
そうしたら、吊ピン5を抜いて、移動車9の運転席から油圧操作により油圧を減圧して押圧開拡手段2の間隔を縮め、支柱包持板3を一旦下げる。
そしてまた、図3の(ハ)に示すように、防護柵支柱Pのボルト孔Hの高さよりも低く一番近い水平対向孔4a、4bをボルト孔Hの位置に合わせて前記吊ピン5を貫挿させる。
そしてまた、油圧を高めると、図3の(ニ)に示すように、接地プレート1が地面を押して押圧開拡手段2が支柱包持板3を持ち上げ、防護柵支柱Pがまた数十cm程度引き上げられる。
【0018】
このように吊ピン5を差し替え交番させつつ上へ上へと繰り返すと、図4に示すように、最後には約1.5mある長い防護柵支柱Pが地面から全部抜け出る。
この際、支柱包持板3は該連結部8を介して移動車9に支持されているのでそのままの状態を保ち、倒れることはない。
抜き取られた防護柵支柱Pはそのまま移動車9で別の場所に移動する。
【0019】
【発明の効果】
本発明は以上のようであり、押圧開拡手段2の競り上げと吊ピン5の差し替え交番繰り返しにより、完全に引き抜けるまで防護柵支柱Pを押圧で高く抜き上げることができるようになった。
また、引き抜けるまで防護柵支柱Pをそのまま移動することができるようになったので、別途に引き抜き吊上げるためのクレーンを用意する必要はなくなった。
【0020】
さらに、支柱包持板3が該連結部8を介して移動車9に支持されているので防護柵支柱Pを引き抜いた時、倒れたり振れたりすることがないので極めて安全である。
即ち、このためこれまでのような防護柵支柱Pの倒れや吊り振れによる破損や人身事故が完全に解消できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斜視図。
【図2】(イ)が防護柵支柱を抜く前状態の(ロ)が第一段階まで抜いた状態の支柱包持板とその周辺部を示す要部の斜視図。
【図3】(ハ)が第一段階まで抜いた防護柵支柱から支柱包持板を一旦降ろした状態の(ニ)がさらに上の段階まで抜いた状態の支柱包持板の周辺を示す要部の斜視図。
【図4】防護柵支柱を抜き取った状態の支柱包持板の周辺を示す要部の斜視図。
【図5】別の形態の支柱包持板とその周辺部を示す要部の斜視図。
【図6】水平対向孔が横長である態様を示す要部の斜視図。
【符号の説明】
P 防護柵支柱
S 防護柵支柱を包む空間
H 防護柵取付け用ボルト孔
1 接地プレート
2 間隔拡張手段
2a ロッド
3 支柱包持板
4a 水平対向孔
4b 水平対向孔
5 吊ピン
6 対面板
7 対面板
8 連結部
9 移動車
10 支持部
11 油圧機
12 圧送管
13 開閉挟持手段
Claims (2)
- 水平に貫通した防護柵取付け用ボルト孔( H )を備え、下部を地中に埋設して直立させた防護柵支柱(P)に対して、
中心部に前記防護柵支柱(P)を包む空間(S)を開設した接地プレート(1)と、前記防護柵支柱(P)を両側から挟むように対面させた縦長の直立した対面板(6)、(7)に前記防護柵支柱(P)の中央を通って水平に貫通する水平対向孔(4a)、(4b)を高さ方向間隔置きに多数設けた支柱包持板(3)とが、
油圧による押圧開拡装置(2)を介して上下往復可能に連結され、
前記接地プレート(1)、押圧開拡装置(2)又は支柱包持板(3)のいずれかに連結部(8)を設けて該連結部(8)を移動車(9)に設けた支持部(10)に連結して前記支柱包持板(3)を立てて支持するとともに前記押圧開拡装置(2)に前記移動車(9)搭載の油圧機(11)を圧送管(12)を介して接続し、
前記防護柵支柱(P)の防護柵取付け用ボルト孔( H )に前記水平対向孔(4a)、(4b)から吊りピン(5)を差し込み、前記移動車(9)の運転席から前記押圧開拡装置(2)の油圧操作で前記支柱包持板(3)と前記接地プレート(1)との間を押圧開拡させて、前記吊りピン(5)で吊られた前記防護柵支柱(P)を地中から引き抜けるようにしたことを特徴とする防護柵支柱の引抜装置。 - 接地プレート(1)に防護柵支柱(P)を把持する開閉挟持手段(13)を設けた請求項1に記載の防護柵支柱の引抜装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002054834A JP4060094B2 (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 防護柵支柱の引抜装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002054834A JP4060094B2 (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 防護柵支柱の引抜装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003253637A JP2003253637A (ja) | 2003-09-10 |
JP4060094B2 true JP4060094B2 (ja) | 2008-03-12 |
Family
ID=28665874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002054834A Expired - Fee Related JP4060094B2 (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 防護柵支柱の引抜装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4060094B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102251523A (zh) * | 2011-06-01 | 2011-11-23 | 浙江鼎丰实业有限公司 | 拔桩夹具 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5077692B2 (ja) * | 2008-07-25 | 2012-11-21 | 株式会社 ▲高▼▲橋▼監理 | 山留め引抜機 |
CN112343412A (zh) * | 2020-10-30 | 2021-02-09 | 滁州市山坪机电设备有限公司 | 一种施工工程用智能安全防护装置及方法 |
-
2002
- 2002-02-28 JP JP2002054834A patent/JP4060094B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102251523A (zh) * | 2011-06-01 | 2011-11-23 | 浙江鼎丰实业有限公司 | 拔桩夹具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003253637A (ja) | 2003-09-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001254668A (ja) | 風力発電タワーの組立装置及び組立方法 | |
CN109973112B (zh) | 一种超大倾角窄空间隧道锚散索鞍门架系统及其安装方法 | |
JP5032787B2 (ja) | 重量物の架設装置 | |
CN207048345U (zh) | 建筑施工卸料平台装置 | |
JP4060094B2 (ja) | 防護柵支柱の引抜装置 | |
CN106144929A (zh) | 一种群吊葫芦装置及施工方法 | |
CN207861747U (zh) | 预制混凝土块吊运车 | |
CN207856096U (zh) | 一种消防设备用升降救援装置 | |
JP2004150143A (ja) | 柱状構造物の組立装置 | |
CN202023149U (zh) | 建筑用挂篮 | |
CN211598017U (zh) | 一种防倒式城建施工用安全围挡 | |
KR101006401B1 (ko) | 갱폼 인양장치 | |
JP2779912B2 (ja) | アンカー打設装置 | |
CN207296603U (zh) | 一种建筑用护栏 | |
CN211664545U (zh) | 一种砌块吊运用轻型箱笼 | |
JP2890341B2 (ja) | 構造物構築用最上階フレームのリフトアップ方法及び装置 | |
CN210086244U (zh) | 水利工程拔桩机用稳定装置 | |
CN212714529U (zh) | 一种适用于翻模施工模板拆除的缓冲装置 | |
CN218893393U (zh) | 一种声屏障水泥隔音板安装提升装置 | |
CN214939305U (zh) | 一种移动装配式桥梁施工用防撞墙吊篮 | |
JP7320269B2 (ja) | 重量物の昇降装置及びその方法 | |
EP0894172A1 (en) | Conveyor elevating techniques | |
CN109441361B (zh) | 一种桩架及其立桅方法 | |
CN220063687U (zh) | 一种网类产品承载力实验平台 | |
JP3741784B2 (ja) | 昇降架台 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050228 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070208 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070717 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070914 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071120 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071219 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |