JP4059972B2 - ガス供給制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリペイドカードに記憶されたデータに基づいてガスを使用可能とするガス供給制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、前払い金額に対応した残高データを記憶したプリペイドカードが挿入されることにより、その残高データに基づいてガスの供給を可能にするといったプリペイド式ガス供給制御装置が考えられている。このガス供給制御装置は、ガスの使用量に基づいてプリペイドカードに記憶される残高データを減算し、残高が0となった時点でガスの供給を遮断してガスを使用不可能とするものである。そして、このようなガス供給制御装置を各家庭に設置することで、ガス料金を前払いで確実に徴収することができると共に、ガスの検針や料金徴収における人件費を削減することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなシステムを実現するためには、各家庭にそれぞれ装置を設置するために装置自体をできるだけ安価なものにする必要があり、それに加えて使用者の不正使用を防止する高いセキュリティ性が求められる。一方、このような装置には一般使用者側で通常必要となるガス供給制御機能に加え、メンテナンス時等に管理者側が必要とする例えばエラー履歴の表示といった付加機能が当然求められるが、通常モードと付加機能モードとの切り替え操作するための操作スイッチを設けると装置のコストアップとなってしまうといった問題があった。また、このような操作スイッチを装置に設けると、管理者側のみで使用する機能であっても一般使用者が容易に操作できてしまうため好ましくない。
本発明のガス供給制御装置は上記課題を解決し、装置を安価にすると共にセキュリティ性を高くすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の請求項1記載のガス供給制御装置は、
前払い金額に対応した残高データを記憶したプリペイドカードから該残高データを読み込み、該残高データに基づいて燃料ガスの供給を可能とするガス供給制御装置において、
上記プリペイドカードとは異なるメンテナンス用等の特殊カードが挿入されることにより指定されたモードの動作を行なうと共に、その状態からの該特殊カードの抜き差しタイミングに基づいて別のモードに移行することを要旨とする。
【0005】
上記課題を解決する本発明の請求項2記載のガス供給制御装置は、請求項1記載のガス供給制御装置において、
各種の情報データを記憶するメモリと、該情報データを表示可能な表示部とを備え、上記特殊カードの抜き差しタイミングにより、該表示部に上記情報データを表示するデータ表示モードと、上記メモリの記憶する情報データを消去するデータ消去モードとに切り替えることを要旨とする。
【0006】
上記課題を解決する本発明の請求項3記載のガス供給制御装置は、請求項2記載のガス供給制御装置において、
上記データ表示モード中に上記特殊カードが抜かれてから所定時間内に再挿入されることにより上記データ消去モードに切り替えることを要旨とする。
【0007】
上記構成を有する本発明の請求項1記載のガス供給制御装置は、プリペイドカードから前払い金額に対応した残高データを読み込み、その残高データに基づいて燃料ガスの供給を可能とする。また、プリペイドカードとは異なるメンテナンス用等の特殊カードが挿入されることにより指定されたモードの動作を行なうと共に、その状態からの特殊カードの抜き差しタイミングに基づいて別のモードに移行する。従って、モード切り替えのための操作スイッチ等を設ける必要がない。
【0008】
更に、上記構成を有する本発明の請求項2記載のガス供給制御装置は、各種の情報データを記憶するメモリと、その情報データを表示可能な表示部とを備える。そして、特殊カードの抜き差しタイミングにより、表示部に情報データを表示するデータ表示モードと、メモリの記憶する情報データを消去するデータ消去モードとに切り替える。そのため、例えばエラー履歴等を情報データとしてメモリに記憶するようにすれば、メンテナンス時にエラー履歴を表示させることができ、また必要が無くなった情報データはメモリから消去することができる。
【0009】
更に、上記構成を有する本発明の請求項3記載のガス供給制御装置は、データ表示モード中に特殊カードが抜かれてから所定時間内に再挿入されることによりデータ消去モードに切り替える。そのため、簡単なカードの抜き差し操作によりモードを切り替えることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の給湯器の好適な実施例について説明する。
図1は、使用料金の前払いシステムを実現する本発明の一実施例としての給湯器の概略構成図である。この給湯器10は、給水路11と出湯路12とが接続される熱交換器13と、熱交換器13を流れる水を加熱するためのバーナ14と、燃焼制御を司る給湯制御部15とを備える。そして、給水路11には入水流量を検出する流量センサ16と入水温度を検出する入水温度センサ17とが、出湯路12には出湯温度を検出する出湯温度センサ18が設けられる。またバーナ14にガスを供給するガス供給路19には、流路を開閉するメイン電磁弁20,元電磁弁21と、通電量に応じて開度が変化してガス供給量を調節する比例弁22とが設けられる。
【0011】
給湯制御部15は、図示しない周知の算術論理演算回路を構成するCPU,RAM,ROMと、各種センサからの信号を入力する入力インタフェースと、各種アクチュエータに駆動信号を出力する出力インタフェース等から構成される。そして、出湯温度を設定温度(本実施例では60℃固定)に近づけるため、200msec毎に入水流量,入水温度,出湯温度を検出し、それらの検出値に基づいてバーナの燃焼量を制御するといった出湯温制御を行なう。即ち、検出した入水流量,入水温度の水を設定温度まで加熱するための熱量を演算し(いわゆるフィードフォワード演算)、更に出湯温度と設定温度との偏差からフィードフォワード演算値を補正して(いわゆるフィードバック演算)必要熱量を求め、比例弁22をその必要熱量が得られるような開度に制御する。
【0012】
また、給湯器10にはカード装置30が接続される。給湯器10とカード装置30とは通信ケーブルを介して接続されており、屋外設置型の給湯器10であってもカード装置30は室内に設置可能となっている。このカード装置30は、ICカード40に記憶されるデータの読み込み及び書き換えをするためのリードライト部31と、残高度数を表示する表示部32と、これらを制御するカード制御部33とからなる。
【0013】
ICカード40は複数のデータを記憶するためのEEPROM(不揮発性メモリ)を内蔵したもので、カード表面にはリードライト部31と電気的に接続するための端子41を備える。EEPROMには、前払いされた金額を表わす残高データが10円単位で記憶されている他、カード所有者を特定する所有者データとして、使用地域を識別するための地域コード,供給業者を識別するための供給者コード,管理業者を識別するための管理人コード,部屋番号等を表わす住人コードが記憶されている。また、使用料金の単価を表わす単価データやカードの種別を表わすシステムコード等が記憶されている。
【0014】
リードライト部31は、手動により挿し込まれたICカード40を定位置で保持した状態でデータの読み込み及び書き換えを行なう。そのため、磁気カードの読み込み装置のようにカード搬送用モータや磁気ヘッドといった部品が必要なく、コンパクトに構成できる。
【0015】
表示部32は2桁の7セグメントLEDからなり、ICカード40に記憶される残高を100円を1度数として2桁の数字で表示する。また、残高が100円を下回った場合には「0」を点滅表示させて残高が残り少なくなったことを報知し、残高が0円となった場合には「0」を点灯表示させる。
【0016】
カード制御部33は、ICカード40が挿し込まれるとリードライト部31により記憶されている複数のデータを読み込む。また、カード制御部33はデータを記憶するためのEEPROMを備え、初めて挿入されたICカード40の所有者データをカード情報として記憶し、図2に示すように2回目以降は挿入されたICカード40の所有者データと既に記憶しているカード情報とを毎回照合して、全てのコードが一致する場合にそのICカード40の使用を可能とし、表示部32に残高度数を表示する。このようなチェックにより、ICカード40毎に使用可能な器具を限定して不正使用を防止するのである。また、カード制御部33は給湯制御部15と相互通信可能となっており、ICカード40に残高がある場合には給湯器10の運転を許可するための運転許可信号を給湯制御部15に送信する。
【0017】
給湯制御部15は、カード制御部33から運転許可信号を受信をしている状態にのみ運転可能状態となり、この状態で図示しない給湯カランが開けられて所定の運転開始流量Qs以上の入水流量を検出すると、メイン電磁弁20,元電磁弁21を開弁してバーナ14にガスを供給すると共に、図示しない点火装置により点火するといった着火制御を行なう。バーナ14の燃焼中は出湯温制御により出湯温度を設定温度に近づけると共に、燃焼動作中であることを知らせるための燃焼中信号をカード制御部33に送信する。その後、入水流量が運転停止流量Qe以下に減少した時点でメイン電磁弁20,元電磁弁21を閉弁してガスの供給を遮断し、バーナ14を消火させるといった消火制御を行なう。
【0018】
また、給湯制御部15はバーナ14の消費熱量に基づいて使用料金を算出する。この使用料金はバーナ14の最大燃焼量(本実施例では30000kcal/hの熱量)で所定時間(本実施例では15分間)使用した場合の使用料金の単価(本実施例では100円)を基準にして算出する。30000kcal/hの燃焼量で15分間使用した時の熱量は、
30000kcal/h×15/60=7500kcal
であるため、100円で7500kcalの熱量の消費を可能とするように制御する。本実施例では、カード制御部33に減算指令信号を送信することで単価の100分の1(1円)ずつカード制御部33に記憶される残高を減算させ、その引き換えに75kcalの熱量の消費を可能とする。また、ICカード40の残高は減算値が10円に達する毎に書き換える。
【0019】
またバーナ14の熱量は、出湯温制御により200msec毎に求める必要熱量から消費する熱量を算出し、この値を積算していくことにより求める。
例えば、必要熱量が30000kcal/hでの燃焼時に200msec毎に消費する熱量は、
30000kcal/h×0.2/3600=1.67kcal
となる。このように算出した熱量を積算し、積算熱量が75kcalに達する毎にカード制御部33に減算指令信号を送信して残高を1円減算させ、再び75kcalの熱量の消費を可能とする。そのため、小燃焼量で使用するほど単価あたりの使用可能時間は長くなる。
尚、カード装置30は給湯器10に着脱可能に設けられており、給湯制御部15はカード装置30が一度も接続されたことがない状態では通常の給湯器と同様に制御する。しかし、一度でもカード装置30が接続されると給湯制御部15がそのデータを記憶し、カード装置30のカード制御部33から運転許可信号を受信している状態でのみ出湯運転が可能なカード専用機となる。そのため、通常の使用形態とカードにより使用料金を支払う使用形態とで共通の給湯器を使用させることができると共に、カードにより使用料金を支払う使用形態においてカード装置30を接続せずに使用するといった不正使用を防止することができる。
【0020】
またカード制御部33は、挿入されたICカード40の残高を記憶することで、ICカード40が故障してデータ読み出し不能となったりICカード40を紛失したりした場合にも残高を確認できるようにしている。ここで、同一の使用者が複数のカードを所有する場合には所有者データが同じであっても残高が異なることから、同じ所有者データの複数のカードを識別するためのカードNo.を書き込む。即ち、挿入されたICカード40の所有者データがカード情報と一致した場合にはそのカードに記憶されているカードNo.をチェックし、カードNo.が記憶されている場合にはそのカードNo.に対応した記憶エリアに残高を書き込み、一方カードNo.が記憶されていない場合には使用されていないカードNo.をICカード40に新たに書き込む。このようにカード毎に1〜9のカードNo.を付与すると共にそれぞれのカードに記憶される残高をカードNo.に対応させて記憶することで、最大9枚のカードの残高を記憶することが可能となる。このように残高を記憶することで、ICカード40の故障時や紛失時にはカード制御部33に記憶された残高を読み出して、残高の払い戻しといった対処をすることができる。
【0021】
また、例えば給湯器10におけるバーナ14の立ち消えや高温出湯といった異常が発生した場合には、異常内容に応じたエラーコードを表示部32に表示する。そして、カード制御部33は過去に発生した異常内容をエラー履歴として記憶することで、メンテナンス時に異常原因を把握できるようにしている。
【0022】
カード制御部33に記憶されている残高やエラー履歴を読み出す際には、特殊な機能を有する特殊カードを用いる。この特殊カードは管理人が所有するもので、カードに記憶されるシステムコードの内容により住人の所有する一般カードと区別され、更に特殊カードは住人コードの内容によりメンテナンスカードとクリアカードとに分類される。この特殊カードは一般カードと異なり、所有者データをカード情報と照合して住人コード以外の全てのコードが一致すれば使用可能となる。このように、住人コードが一致しなくても使用できることから、管理人の管轄下の住民の所有する給湯器全てで使用可能とすることができる。
【0023】
メンテナンスカードは特殊カードのうち住人コードが「001」のもので、メンテナンス時の運転や、エラー履歴の表示及び消去を行なう際に使用される。なお、後述のクリアカードの住人コード(「002」)や、一般カードの住人コード(「001」,「002」以外)と区別するためにメンテナンスカード固有の住人コード(「001」)を、メンテナンスカード用住人コードと称する。メンテナンスカードには、一般カードにおける残高データの記憶エリアに残り時間データが記憶されており、残り時間データに基づいて給湯器10を運転可能とする。このように時間に基づいて制限するのは、メンテナンスカードが一般カードに比べて広い範囲での使用が可能であることから不正されやすいと考えられるためである。そのため、残り時間データの最大値をメンテナンス作業が可能な短時間(例えば10分間)に設定し、大量のガスを使用できないようにすることで不正を防止している。また、メンテナンスカードの抜き取り後5秒以内に再びメンテナンスカードが挿入されるとエラー履歴表示モードとなり、過去8回分のエラーコードを順番に表示する。更に、エラー履歴表示モードでのメンテナンスカードの抜き取り後5秒以内に再びメンテナンスカードが挿入されると、記憶しているエラー履歴を消去する。
【0024】
クリアカードは特殊カードのうち住人コードが「002」のもので、記憶している残高の表示及び消去を行なう際に使用される。なお、メンテナンスカードの住人コード(「001」)や、一般カードの住人コード(「001」「002」以外)と区別するために、クリアカード固有の住人コード(「002」)をクリアカード用住人コードと称する。クリアカードが挿入されると、カードNo.毎に記憶している残高の表示モードとなり、カードNo.毎に残高を順番に表示する。また、クリアカードの抜き取り後5秒以内に再びクリアカードが挿入されると、記憶している残高及びカード情報の住人コードを消去する。このように残高及び住人コードを消去することで、住人が引っ越しした場合や残高を払い戻しした場合等に住人コードを変更してそれまで使用していたカードを使用できなくすることができるため、不正を防止することができる。
【0025】
次に、カード制御部33の行なう制御処理について図3のフローチャートを用いて説明する。このルーチンは、ICカード40が挿入されることにより起動する。
まず、挿入されたICカード40に記憶されるシステムコードから一般カードであるか特殊カードであるかを判断する。一般カードである場合には(S1:一般)、記憶しているカード情報と挿入されたICカード40の所有者データとの照合を行なう。過去に一度でもICカード40が挿入されたことのある場合には、原則全てのカード情報を記憶しているため(S2:YES)、挿入されたICカード40の所有者データ(地域コード,供給者コード,管理人コード,住人コード)カード情報との照合を行い、全てのコードが一致する場合にのみ(S5:YES)カードを使用可能とする。但し、クリアカードにより住人コードが消去された場合には、カード情報に住人コードが記憶されておらず、住民コード以外(地域コード,供給者コード,管理人コード)が記憶されていることになるが(S2:NO,S3:YES)、この場合は、挿入されたICカード40の所有者データと照合し、住人コード以外の所有者データとカード情報とが全て一致してる場合には(S6:YES)新しくそのICカード40の住人コードをカード情報に記憶する(S7)。一方、初めてICカード40が挿入された場合には、住民コード以外(地域コード,供給者コード,管理人コード)のカード情報記憶されていないため(S2:NO,S3:NO)、挿入されたICカード40に記憶されている所有者データをカード情報として記憶する(S4)。
【0026】
次に、挿入されたICカード40にカードNo.が記憶されているかどうかをチェックし、カードNo.が記憶されていない場合には(S8:NO)新しいカードであると判断して、現在使用されていないカードNo.を書き込む(S9)。そして、カードに記憶されている残高をそのカードNo.に対応した記憶エリアに記憶する(S10)。
【0027】
次に、表示部32に残高度数を表示し(S11)、残高がある間は(S12:YES)給湯制御部15に運転許可信号を送信して(S13)出湯運転を可能とする。その後、給湯制御部15から減算指令信号を受信した場合には(S14:YES)残高から1円減算する(S15)。その後、カードが抜き取られた場合には(S16:NO)制御を終了する(S17)。
【0028】
一方、ステップ1において、挿入されたICカード40が特殊カードであると判断した場合には(S1:特殊)、記憶しているカード情報と特殊カードの所有者データとの照合を行ない、住人コード以外が全て一致する場合に(S19:YES)カードを使用可能とする。但し、カード情報を記憶していない場合には(S18:NO)、照合を行なわず使用可能とする。次に、住人コードからそのICカード40がメンテナンスカードであるかクリアカードであるかを判断する。住人コードがメンテナンスカード用住人コード(「001」である場合には(S20:001)メンテナンスカードであると判断し、残り時間がある間は(S21:YES)給湯制御部15に運転許可信号を送信して(S22)出湯運転を可能とする。そして、給湯制御部15から燃焼中信号を受信している間は(S23:YES)、タイマの計時に基づいて残り時間を減算する(S24)。その後、ICカード40が抜き取られた場合には(S25:NO)表示部32に「E」を5秒間点滅させ(S26)、エラー履歴の表示可能状態であることを報知する。この5秒間の間にICカード40が挿入されなかった場合には(S27:NO,S28:YES)制御を終了するが(S17)、5秒間の間にICカード40が挿入された場合には(S27:YES)、表示部32にエラー履歴を表示する(S29)。その後、ICカード40が抜き取られた場合には(S30:NO)表示部32に「CL」を5秒間点滅させ(S31)、エラー履歴の消去可能状態であることを報知する。この5秒間の間に再びICカード40が挿入されなかった場合には(S32:NO,S33:YES)制御を終了するが(S17)、5秒間の間にICカード40が挿入された場合には(S32:YES)、記憶しているエラー履歴を消去して(S34)制御を終了する(S17)。
【0029】
一方、ステップ20において、住人コードがクリアカード用住人コード(「002」である場合には(S20:002)クリアカードであると判断し、カードNo.毎に記憶している残高を表示部32に表示する(S35)。その後、ICカード40が抜き取られた場合には(S36:NO)表示部32に「UL」を5秒間点滅させ(S37)、残高及び住人コードの消去可能状態であることを報知する。この5秒間の間に再びICカード40が挿入されなかった場合には(S38:NO,S39:YES)制御を終了するが(S17)、5秒間の間にICカード40が挿入された場合には(S38:YES)、記憶している残高及び住人コードを消去して(S40)制御を終了する(S17)。
【0030】
以上説明したように、本実施例の給湯器10によれば、記憶しているカード情報と異なる所有者データのICカード40が挿入された場合には運転を禁止することで、所有するICカード40をその所有者の給湯器でしか使用できないように制限することができるため、万が一ICカード40が複製されても被害を最小限に抑えることができ、しかも不正使用者が特定しやすいため不正されにくくすることができる。また、初めて挿入されたICカード40の所有者データをカード情報として記憶するといった構成により、装置毎に異なるカード情報を書き込む手間がかからない。更に、特殊カードにより管理人の管轄下の住人の所有する給湯器全てを使用可能とすることができるため、メンテナンス時に住人の所有するカードを借りる必要がない。しかも、他のアパートでは住人コード以外のコードが一致せずに使用不可能とすることができるため安全性が高い。
【0031】
また、メンテナンスカードでは残り時間に基づいて出湯運転を可能とし、残り時間データの最大値をメンテナンス作業に必要最低限な短時間に設定することで、大量のガスを使用できないように制限して不正を防止することができると共に、燃焼量等に関係なくメンテナンスに必要な時間を確実に得ることができる。また、カード制御部33によりICカード40の残高をカードNo.毎に記憶することで、ICカード40の故障時や紛失時には記憶された残高を表示させて残高の払い戻しといった対処をすることができ、しかもメンテナンスカードの挿入により表示させることで操作スイッチ等を別途設ける必要がないため、安価でコンパクトにすることができる。また、メンテナンスカードやクリアカードを抜き取り後5秒以内に挿入することでモードを切り換える構成により、モード切り換えのための操作スイッチ等を設けることなく1種類のカードで複数の機能の切り換えが可能となり、カードの種類を少なくすることができるため便利である。更に、住人が引っ越しした場合や残高を払い戻しした場合等には残高及び住人コードを消去することで、住人コードを変更してそれまで使用していたカードを使用できなくすることができるため、不正を防止することができる。しかも、住人コードのみを消去するだけでその他のコードはそれまでと同じ照合が必要となり、カード情報の変更可能範囲が制限されるため、データを全て消去する場合に比べ不正使用を防止することができる。
【0032】
また、従来の給湯器に比べICカード40のデータ読み込み及び書き込みのためのカード装置30を接続して給湯制御部15の制御処理を若干変更しただけの簡単な構成により、器具の使用料金を前払いで徴収するシステムを実現することができるため、例えばワンルームマンション等のように給湯器にのみガスを使用しているケースにおいて、管理人がマンション全体のガス料金をガス供給業者に一括して支払い、各住人から器具の使用料金を前払いで徴収して残高データを更新するシステムにすれば、各住人へのガスの検針や料金徴収の手間を無くして人件費を大幅に減らすことができる。しかも、検針用のガスメータはマンション全体のガス使用量の検針のために1つ設ければ各住人用にそれぞれ設ける必要がなく、ガスメータ自体が高価であることから新築時等における設置コストを大幅に低減することができる。また、出湯温制御のために算出した必要熱量に基づいて使用料金を算出することで、使用状況や頻度に応じて料金を公平に徴収することができ、しかもガス量を計量するための装置等を新たに付加する必要がない。
【0033】
また、カード装置30を一度も接続していなければ使用料金に基づいた制限を行なわないため、制限が必要な使用形態と必要でない使用形態とで給湯器を共用化して製造コストを抑えることができる。また、カード装置30を一度でも接続すると、その後は常に使用料金に基づいた制限を行なうため、制限が必要な使用形態でありながらカード装置30を接続せずにガスを使用するといった不正使用を防止することができると共に、例えば器具の初期取付時に動作をテストする場合にはICカード40を挿入する必要がないため便利である。また、残高が100円を下回った場合には「0」を点滅表示させて残高が残り少なくなったことを報知することで、使用者が気付かない間に残高が無くなってガスが突然使用できなくなってしまうことを少なくすることができる。加えて、リードライト部31を器具本体とは別に設けることで、器具本体を屋外に設置してもリードライト部31を室内に設置できるため使い勝手がよい。
【0034】
また、記憶媒体にICカード40を用いてリードライト部31を手動による挿込み方式とすることで、カード装置40の構造を簡単にしてコンパクトにすることができる。更に、ICカード40を用いることで、磁気カードに比べて繰り返しの使用に強く、残高が少なくなった場合にはデータを更新することにより同一のカードを長期間使用できるためカードの発行コストを低減することができる。
【0035】
尚、本実施例では、前払い金額を残高データとして記憶したが、これに限ったものではなく、例えば消費可能熱量や使用可能ガス量としてデータを記憶してもよく、要するに前払い金額に対応するデータであればよい。また、本実施例では、出湯温制御により求める必要熱量に基づいて使用料金を算出したが、これに限ったものではなく、例えば出湯温度,入水温度,入水流量の検出値から水に与えた熱量を求め、この値に基づいて使用料金を算出してもよく、要するにバーナ14の熱量に対応する値であればよい。
また、本実施例では、記憶媒体としてICカード40を用いたが、これに限ったものではなく、例えば磁気カードを用いてもよい。
また、カード装置30に給湯器10の設定温度の変更機能や設定温度表示機能をもたせてもよい。
また、本実施例では、特殊カードは所有者データをカード情報と照合して住人コード以外の全てのコードが一致すれば使用可能としたが、これに限ったものではなく、例えば照合を全く行なわずに使用可能にしてもよい。
【0036】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、本実施例では給湯器10のみを制限したが、これに限ったものではなく、例えば複数のガス器具にガスを供給する供給源にガス遮断装置を設け、供給源からの供給ガス量に応じて残高を減算し、残高が0となったらガスを遮断する構成にしてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載のガス供給制御装置によれば、特殊カードの抜き差しタイミングに基づいてモードを切り替える構成により、モード切り替えのための操作スイッチ等を設ける必要がなく、装置を安価にすることができる。また、同一のカードで複数のモードに切り替えることができるため、特殊カードを多種類用意する必要がない。更に、特殊カードを例えば管理者のみが所有するようにすれば、一般使用者にはモード切り替えできないシステムにしてセキュリティ性を高くすることができる。
【0038】
更に、本発明の請求項2記載のガス供給制御装置によれば、例えばエラー履歴等を情報データとしてメモリに記憶することで、メンテナンス時にはメモリに記憶されているエラー履歴を表示部に表示させて確認することができ、また必要が無くなった場合にはメモリから消去することができるため便利である。
【0039】
更に、本発明の請求項3記載のガス供給制御装置によれば、特殊カードを抜いて所定時間内に再挿入するといった簡単な操作によりデータ表示モードからデータ消去モードに切り替えることができるため使い勝手が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例としての給湯器の概略構成図である。
【図2】カード制御部及びICカードのEEPROMのメモリマップである。
【図3】給湯制御部の行なう制御処理を表わすフローチャートである。
【図4】給湯制御部の行なう制御処理を表わすフローチャートである。
【図5】給湯制御部の行なう制御処理を表わすフローチャートである。
【図6】給湯制御部の行なう制御処理を表わすフローチャートである。
【符号の説明】
10…給湯器、 11…給水路、 12…出湯路、 13…熱交換器、
14…バーナ、 15…給湯制御部、 16…流量センサ、
17…入水温度センサ、 18…出湯温度センサ、 30…カード装置、
31…リードライト部、 32…表示部、 33…カード制御部、
40…ICカード。

Claims (3)

  1. 前払い金額に対応した残高データを記憶したプリペイドカードから該残高データを読み込み、該残高データに基づいて燃料ガスの供給を可能とするガス供給制御装置において、
    上記プリペイドカードとは異なるメンテナンス用等の特殊カードが挿入されることにより指定されたモードの動作を行なうと共に、その状態からの該特殊カードの抜き差しタイミングに基づいて別のモードに移行することを特徴とするガス供給制御装置。
  2. 各種の情報データを記憶するメモリと、該情報データを表示可能な表示部とを備え、上記特殊カードの抜き差しタイミングにより、該表示部に上記情報データを表示するデータ表示モードと、上記メモリの記憶する情報データを消去するデータ消去モードとに切り替えることを特徴とする請求項1記載のガス供給制御装置。
  3. 上記データ表示モード中に上記特殊カードが抜かれてから所定時間内に再挿入されることにより上記データ消去モードに切り替えることを特徴とする請求項2記載のガス供給制御装置。
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