JP4059738B2 - ルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構 - Google Patents

ルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、外科医などが手術の際に使用する医療用ルーペなどの各種のルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構に係り、特に、両レンズ枠を連繋するブリッジを湾曲させて、両レンズ枠に取り付けた各ルーペの光軸の角度を調整し、該各ルーペの焦点距離において各光軸が交叉するようになすためのルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、医療用などのルーペを取り付けた眼鏡としては、使用者の希望する焦点距離(両ルーペの光軸がそれぞれの焦点で交叉する位置までのルーペからの距離)をもつ一対の拡大鏡を、各眼鏡レンズのくり抜き部に嵌合して取り付けている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
実開昭55−052122号公報(第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の眼鏡は、眼鏡レンズにくり抜き部を形成する際に、特別な技術が必要なため、一般の眼鏡店では加工できないという問題があった。また、前記くり抜き部に拡大鏡を取り付けるには、各拡大鏡のレンズ系の各光軸がその焦点上で交叉するように、拡大鏡側に設けた調整機構によってくり抜き部周囲の眼鏡レンズに移動不能に固定する必要があったので、使用者は希望する焦点距離となるように、オーダーメードするしかなく、汎用性に乏しいという問題があった。本発明は、これらの問題を解消することを課題とし、この課題を解決したルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構は、眼鏡フレームあるいは眼鏡レンズに、筒体内に拡大レンズ系を有する一対のルーペを取り付けたものであって、両レンズ枠を連繋する弾力性を有するブリッジ内外面を挟持する挟持体に、前記ブリッジの中央部に内外面側の少なくとも一方から力をかける加圧部材を設け、この加圧部材によって前記ブリッジを湾曲変形することを特徴とするものである。
【0006】
また、請求項2に記載の本発明のルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構は、眼鏡フレームあるいは眼鏡レンズに、筒体内に拡大レンズ系を有する一対のルーペを取り付けるものであって、両レンズ枠を連繋する弾力性を有するブリッジの内外面を挟持する互いに分離可能な内側挟持体及び外側挟持体と、前記各挟持体の少なくとも一方に設け、前記ブリッジの中央部に内外面側の少なくとも一方から力をかける加圧部材とからなることを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項3に記載の本発明のルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構は、請求項2に記載の構成において、内側挟持体及び外側挟持体は、各対向面を密接状態にして互いに連結する連結部と、ブリッジを挟持する挟持部とをそれぞれ備え、各挟持体の挟持部を凹状に形成する一方、加圧部材は、各挟持体の少なくとも一方の挟持部中央に設けた螺孔に螺入した雄螺旋を有する調整ビスからなり、前記調整ビスの先端でブリッジ面を押圧して該ブリッジを湾曲変形することを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項4に記載の本発明のルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構は、請求項2に記載の構成において、内側挟持体及び外側挟持体は、各対向面を密接状態にして互いに連結する連結部と、ブリッジを挟持する挟持部とをそれぞれ備える一方、加圧部材は、前記挟持体の一方の挟持部に設けた凸状の加圧部からなり、前記両連結部を密接させた状態で、前記凸状の加圧部によって、ブリッジ面を押圧して該ブリッジを湾曲変形することを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項5に記載の本発明のルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構は、眼鏡フレームあるいは眼鏡レンズに、筒体内に拡大レンズ系を有する一対のルーペを取り付けたものであって、両レンズ枠を連繋する弾力性を有するブリッジの内外面を挟持する互いに分離可能な内側挟持体及び外側挟持体からなり、前記内側挟持体及び前記外側挟持体は、各対向面を密接状態にして互いに連結する連結部と、ブリッジを挟持する挟持部とをそれぞれ備え、各挟持部を凹状に形成するとともに、それらの中央に貫通孔をそれぞれ設ける一方、ブリッジ中央に前記貫通孔に対応位置して螺孔を設け、前記螺孔に雄螺旋を軸方向中央部に設けた調整螺杆を螺入するとともに、前記調整螺杆の各端部は、前記各貫通孔をそれぞれ回転可能に貫通し、前記調整螺杆を回転することによって、前記螺孔と前記雄螺旋の相対位置を変位させて前記ブリッジを湾曲変形することを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項6に記載の本発明のルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構は、眼鏡フレームあるいは眼鏡レンズに、筒体内に拡大レンズ系を有する一対のルーペを取り付けたものであって、両レンズ枠を連繋する弾力性を有するブリッジに嵌合などの手段で取り付ける支持体に、前記ブリッジの中央部を内外面側の少なくとも一方に湾曲変形させるための湾曲調整部材を設けたものである。前記支持体の構成としては、例えば、上述した各挟持体の上端部を連結固定して一体化したものがある。また、湾曲調整部材としては、調整ビスや調整螺杆、あるいは凸状部がある。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な第1実施形態を添付図面の図1〜図12に基づいて詳細に説明する。ここにおいて、図1はルーペ焦点距離調整機構を備えたルーペ付き眼鏡の斜視図、図2はルーペの部分縦断拡大側面図、図3はルーペ焦点距離調整機構の正面図、図4はパッドを取り除いた状態のルーペ焦点距離調整機構の拡大斜視図、図5は眼鏡枠に取り付けたルーペの光軸が焦点にて交叉する状態を示す概略図、図6はアダプターの一方の挟持体を示す拡大斜視図、図7は同じく他方の挟持体を示す拡大斜視図、図8は分離状態のアダプターの拡大縦断斜視図、図9はルーペ焦点距離調整前の状態を示すルーペ焦点距離調整機構の要部の拡大横断平面図、図10はルーペ焦点距離調整後の状態を示すルーペ焦点距離調整機構の要部の拡大横断平面図、図11はルーペ焦点距離調整前の状態を示すルーペ焦点距離調整機構の要部の拡大縦断側面図、図12はルーペ焦点距離調整後の状態を示すルーペ焦点距離調整機構の要部の拡大縦断側面図である。
【0012】
図1に示すように、ルーペ焦点距離調整機構1を適用する眼鏡フレーム(以下単に眼鏡フレーム2という)は、弾力性を有するブリッジ3により連繋する両レンズ枠4の内側にそれぞれ支持枠5を一体形成し、この支持枠5に、固定機構6で着脱可能に一対のルーぺ7を取り付けたものである。各ルーペ7は、接眼筒8と対物筒9とからなり、所定の焦点距離を有する拡大レンズ系を内蔵する。
【0013】
図2に示すように、前記固定機構6は、接眼筒8の対物筒9側に嵌合し、一面は前記接眼筒8と対物筒9との間に形成した傾斜段部10に当接させて、他面は支持枠5の外面に当接するリング状の柔軟材からなる外側スペーサ11と、接眼筒8の端部側に移動可能に嵌合し、一面は支持枠5の内面に当接して、他面は後述する固定リング12に当接するリング状の柔軟部材からなる内側スペーサ13と、接眼筒8端の外周に設けた雄螺旋14に螺合する雌螺旋15を内周に設け、螺合を深める方向に回転して締めつけることによって、前記外側スペーサ11の一面を支持枠5の外面に、また内側スペーサ13の一面を該支持枠5の内面に、それぞれ押し付けるようになした前述の固定リング12とから構成する。
【0014】
図示しないが、レンズ枠4内側に対応する支持枠5の上縁及び外側縁を除いた外周面には、レンズ枠4の内周面に設けたレンズ係合溝(図示せず)を連結する連結溝(図示せず)を部分的に設ける。そして、各レンズ枠4の内周とこれに連続する前記支持枠5の外周に合致するように眼鏡レンズ(図示せず)をカットし、前記各レンズ係合溝に眼鏡レンズの外周を係合して眼鏡としても使用しうるように構成する。このレンズ加工及び各レンズ係合溝への係合は特別な技術を必要とせず、一般の眼鏡店で通常の眼鏡レンズと同様に行うことができる。
【0015】
また、図2に示すように、各支持枠5は、固定する各ルーペ7の光軸aが眼鏡レンズ(図示せず)の光軸bより20度ほど下を向くように、全体的に外側に湾曲しているレンズ枠4の中心より下側で、かつ両レンズ枠4のブリッジ側に寄った位置に設ける。なお、一般にレンズ枠4はテンプルと称される耳掛け部16に対して10度ほど下に向いて傾斜しているので、支持枠5の上下縁の内側を10度ほど傾斜するよう削ると、前記光軸aを前記光軸bより20度程度下に傾斜させるこができる。
【0016】
さらに、図5に示すように、ルーペ付き眼鏡は、両ルーペ7のそれぞれの光軸aがそれらの焦点F上で交叉するように構成しなければならないもので、各支持枠5を、各拡大レンズ系の焦点Fを中心とし、その焦点距離を半径とする円弧を含む曲面c上に位置するように形成する必要がある。
【0017】
そして、本発明の焦点距離調整機構1は、各レンズ枠4の支持枠5を所望の焦点距離に応じた曲面上に位置するように調整するためのものであり、図3、図4、図6〜図12に示すように、前記両レンズ枠4を連繋するための弾力性を有するブリッジ3の内外面を挟持する一対の挟持体17a,17bを有するアダプター17から構成する。前記ブリッジ3は、その両端側を内側(着用者の顔面側)で押さえた状態において、その中央を外側(着用者の顔面とは反対側)から前記内側に押圧すると全体が内側に湾曲する(図10参照)ような金属材料を用いる。
【0018】
図3、図4、図6〜図12に示すように、アダプター17を構成する内側と外側の挟持体17a,17bは、各対向面を互いに密接状態で連結する連結部18a,18bと、ブリッジ3を挟持するための挟持部19a,19bとをそれぞれ備え、各挟持部19a,19bの前記対向面を中央が両端に対して凹んだ凹状に形成する一方、外側挟持体17bの挟持部19b中央に螺孔20を設け、この螺孔20に加圧部材たる調整ビス21を螺入させ、その先端でブリッジ3の外面を前記内側に押圧して該ブリッジ3の両端側を中央に対して外側に湾曲させるように構成する。内側挟持体17aと外側挟持体17bの各連結部18a,18bには、互いに対応位置するようにそれぞれ一対の連結用孔22a,22bを設け、これらに固定用ビス23を貫通し、固定用ナット24によって端部を締めつけることによって、両挟持体17a,17bを密接状態で固定するように構成してある。また、内側挟持体17aの連結部18aに設けた横方向に伸びる一対の溝条25a,25bは、着用者の顔の形や大きさに合わせていずれかを選択して、例えば溝条25aに、パッド26の取付け軸26aを嵌め、外側挟持体17bと連結した状態において前記取付け軸26aを固定して、パッド26をアダプター17に取り付けるためのものである。
【0019】
以上のように構成したルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構1によってルーペ焦点距離調整を行うには、先ず、眼鏡フレーム2のブリッジ3の内外面に、それぞれアダプター17の内側及び外側挟持体17a,17bの挟持部19a,19bを当接し、例えば上側の溝条25aにパッド26の取付け軸26aを嵌めた状態で、連結部18a,18bの各一対の連結用孔22a,22bに固定用ビス23を挿入し、ナット24によって内側及び外側挟持体17a,17bどうしを密着するように締めつける。次に、外側挟持体17bの螺孔20に調整ビス21を螺入し、その先端でブリッジ3外面の中央を内側に押し込み、その弾力に抗してブリッジ3を湾曲変形させる。このようにブリッジ3中央を内側に湾曲させると、ブリッジ3の両端に連繋する両レンズ枠4及びそれらの支持枠5は、ブリッジ3中央を中心に角度が変位し、各支持枠4に取り付けた両ルーペ7の光軸aの角度も変位するのである。このように、ルーペ焦点距離調整機構1は、調整ビス21の螺入具合を適当に調整することによって、各ルーペ7の光軸aが所望の焦点F上で交叉する(図5参照)ように、支持枠5をルーペ7の拡大レンズ系の所望の焦点Fを中心とする円弧を含む曲面c上に位置するよう変位させることが可能で、ルーペ焦点距離調整を容易に行うことが可能である。
【0020】
また、図13(眼鏡フレームの変形例を示す正面図)に示す眼鏡フレーム50は、弾力性を有するブリッジ51によって連繋する両レンズ枠52の各支持枠53の内側を水平方向に長い長円形に形成したものである。このように支持枠53の内側を長円形にすることによって、これに嵌合したルーペ7を前記長円形に沿って水平移動可能となし、着用者の眼幅に合わせて両ルーペ7間の距離を加減することができるものである。そして、この眼鏡フレーム50に前述のルーペ焦点距離調整機構1を適用すれば、眼鏡着用者の眼幅調整と、着用者が希望する焦点距離に調整したルーペ付き眼鏡を容易に得ることができる。
【0021】
続いて、添付図面の図14及び図15に基づいて本発明の第2実施形態を説明する。ここにおいて、図14はルーペ焦点距離調整前の状態を示すルーペ焦点距離調整機構の要部の拡大横断平面図、図15はルーペ焦点距離調整後の状態を示すルーペ焦点距離調整機構の要部の拡大横断平面図である。
【0022】
図14及び図15に示すように、この第2実施形態に係るルーペ焦点距離調整機構101は、眼鏡フレームの両レンズ枠102を連繋する弾力性を有するブリッジ102を挟持する内側挟持体103a及び外側挟持体103bを有するアダプター103とから構成する。内側挟持体103a及び外側挟持体103bは、各対向面を互いに密接状態で連結する連結部(図示せず)と、ブリッジ102を挟持する挟持部104a,104bとをそれぞれ備え、内側挟持体103aの挟持部104aを凹状に、また外側挟持体103bの挟持部104bを加圧部として凸状にそれぞれ形成してなる。前記両連結部は、図示しないが、前述の第1実施形態における両連結部18a,18aと同様に、互いに対応位置するようにそれぞれ一対の連結用孔(図示せず)を設け、これらに固定用ビスを貫通し、固定用ナットによって端部を締めつけることによって、両挟持体103a,103bを密接状態で固定するように構成してある。
【0023】
このように構成したルーペ焦点距離調整機構101は、両連結部を密接状態で連結させた状態において、凸状の外側挟持体103bによって、ブリッジ102外面を押圧してブリッジ102が凹条の内側挟持体103aに嵌まることによって、ブリッジ102両端が外側に湾曲変形するのである。そして、このルーペ焦点距離調整機構101にあっては、両連結部を密接状態で連結させた状態においてのブリッジ102の湾曲変形度、すなわち調整角度は一定となる。したがって、複数の焦点距離に対応した調整角度をもつアダプター103を用意しておき、希望するものを適宜選択すればよい。
【0024】
続いて、添付図面の図16及び図17に基づいて本発明の第3実施形態を説明する。ここにおいて、図16はルーペ焦点距離調整前の状態を示すルーペ焦点距離調整機構の要部の拡大横断平面図、図17はルーペ焦点距離調整後の状態を示すルーペ焦点距離調整機構の要部の拡大横断平面図である。
【0025】
図16及び図17に示すように、この第3実施形態に係るルーペ焦点距離調整機構201は、眼鏡フレームの両レンズ枠202を連繋する弾力性を有するブリッジ202を挟持する内側挟持体203a及び外側挟持体203bを有するアダプター203とから構成する。内側挟持体203a及び外側挟持体203bは、各対向面を互いに密接状態で連結する連結部(図示せず)と、ブリッジ202を挟持する挟持部204a,204bとをそれぞれ備え、内側挟持体203a及び外側挟持体203bの挟持部をそれぞれ凹状に形成し、前記内側挟持体203a及び外側挟持体203bの各挟持部204a,204bの中央にそれぞれ貫通孔205a,205bをそれぞれ設ける一方、ブリッジ202中央に螺孔206を設け、この螺孔206に調整螺杆207の中央部に設けた雄螺旋を螺入するとともに、前記調整螺杆207の各端は前記各貫通孔205a,205bを回転可能に貫通してなる。前記両連結部は、図示しないが、前述の第1実施形態における両連結部18a,18aと同様に、互いに対応位置するようにそれぞれ一対の連結用孔を設け、これらに固定用ビスを貫通し、固定用ナットによって端部を締めつけることによって、両挟持体203a,203bを密接状態で固定するように構成してある。
【0026】
このように構成したルーペ焦点距離調整機構201は、両連結部を密接状態で連結させた状態において、調整螺杆207を回転することによって、螺孔206と雄螺旋の相対位置を変位させてブリッジ202の両端側が外側に任意に湾曲変形するのである。
【0027】
なお、本発明は、上記各実施形態になんら限定されるものではなく、例えば、アダプター17,103,203には、溝条25a,25bを設けなくてもよい。この場合は、パッドはレンズ枠に取り付けるようにする。また、ルーペ7は、眼鏡レンズに設けた取り付け孔に取り付けてもよい。さらに、螺旋ビス21は、内側挟持体17aに設けてもよく、両挟持体7a,17bに設けてもよい。そして、外側挟持体17bのみに加圧部材を設けた場合は、最も長い焦点距離を原状態とし、逆に内側挟持体17aのみに加圧部材を設けた場合は、最も短い焦点距離を原状態とする。またさらに、各挟持体17a,17b,103a,103b,203a,203bに換えて、ブリッジに取り付ける支持体を採用し、この支持体に、前記ブリッジの中央部を内外面側の少なくとも一方に湾曲変形させるための湾曲調整部材を設けたものであってもよい。加えて、パッド26を支持する前記各挟持体17a,17b,103a,103b,203a,203bは、本発明に係る焦点調整機構を備えたルーペ付き眼鏡に限らず、一般の眼鏡に適用することもでき、この場合には、パッドの支持位置を調整することで、眼鏡の上下方向の角度調整が可能となる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の本発明のルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構は、加圧部材でブリッジの中央部を押して湾曲変形することによって、各ルーペの光軸がそれぞれ焦点上で交叉するように、支持枠をルーペの拡大レンズ系の焦点を中心とする円弧を含む曲面上に位置するよう変位させることが可能で、ルーペ焦点距離調整を容易に行うことができるという効果を奏する。
【0029】
また、請求項2に記載の本発明のルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構は、加圧部材でブリッジの中央部を押して湾曲変形することによって、各ルーペの光軸がそれぞれ焦点上で交叉するように、支持枠をルーペの拡大レンズ系の焦点を中心とする円弧を含む曲面上に位置するよう変位させることが可能で、ルーペ焦点距離調整を容易に行うことができるほか、内側挟持体と外側挟持体を分離可能に連結するように構成したので、ブリッジへの取り付け及び取り外し作業が容易であるという効果を奏する。
【0030】
また、請求項3に記載の本発明のルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構は、請求項2に記載の本発明の効果に加えて、調整ビスの螺入具合によりブリッジの湾曲変形量を自在に加減でき、ルーペ焦点距離調整がより一層容易であるという効果を奏する。
【0031】
また、請求項4に記載の本発明のルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構は、請求項2に記載の本発明の効果に加えて、両ルーペが設定された焦点距離となるようなブリッジの湾曲変形量を得られる内側挟持体と外側挟持体とを複数用意することによって、希望の前記湾曲変形量を、挟持体を選択するだけで、細かな調整を行う必要がなく得られるという効果を奏する。
【0032】
また、請求項5に記載の本発明のルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構は、調整螺杆でブリッジの中央部を湾曲変形することによって、各ルーペの光軸がそれぞれ焦点上で交叉するように、支持枠をルーペの拡大レンズ系の焦点を中心とする円弧を含む曲面上に位置するよう変位させることが可能で、ルーペ焦点距離調整を容易に行うことができるほか、内側挟持体と外側挟持体を分離可能に連結するように構成したので、ブリッジへの取り付け及び取り外し作業が容易であり、また、調整螺杆の螺入具合をによりブリッジの湾曲変形量を自在に加減でき、ルーペ焦点距離調整がより一層容易であるという効果を奏する。
【0033】
また、請求項6に記載の本発明のルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構は、湾曲調整部材でブリッジの中央部を湾曲変形することによって、各ルーペの光軸がそれぞれ焦点上で交叉するように、支持枠をルーペの拡大レンズ系の焦点を中心とする円弧を含む曲面上に位置するよう変位させることが可能で、ルーペ焦点距離調整を容易に行うことができるほか、支持体をブリッジに嵌合などの手段で取り付け得るように構成したので、ブリッジへの取り付け及び取り外し作業が容易であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるルーペ焦点距離調整機構を備えたルーペ付き眼鏡の斜視図。
【図2】第1実施形態におけるルーペの部分縦断拡大側面図。
【図3】第1実施形態におけるルーペ焦点距離調整機構の正面図。
【図4】第1実施形態におけるパッドを取り除いた状態のルーペ焦点距離調整機構の拡大斜視図。
【図5】第1実施形態における眼鏡枠に取り付けたルーペの光軸が焦点にて交叉する状態を示す概略図。
【図6】第1実施形態におけるアダプターの一方の挟持体を示す拡大斜視図。
【図7】第1実施形態における同じく他方の挟持体を示す拡大斜視図。
【図8】第1実施形態における分離状態のアダプターの拡大縦断斜視図。
【図9】第1実施形態におけるルーペ焦点距離調整前の状態を示すルーペ焦点距離調整機構の要部の拡大横断平面図。
【図10】第1実施形態におけるルーペ焦点距離調整後の状態を示すルーペ焦点距離調整機構の要部の拡大横断平面図。
【図11】第1実施形態におけるルーペ焦点距離調整前の状態を示すルーペ焦点距離調整機構の要部の拡大縦断側面図。
【図12】第1実施形態におけるルーペ焦点距離調整後の状態を示すルーペ焦点距離調整機構の要部の拡大縦断側面図。
【図13】眼鏡フレームの変形例を示す正面図。
【図14】第2実施形態におけるルーペ焦点距離調整前の状態を示すルーペ焦点距離調整機構の要部の拡大横断平面図。
【図15】第2実施形態におけるルーペ焦点距離調整後の状態を示すルーペ焦点距離調整機構の要部の拡大横断平面図。
【図16】第3実施形態におけるルーペ焦点距離調整前の状態を示すルーペ焦点距離調整機構の要部の拡大横断平面図。
【図17】第3実施形態におけるルーペ焦点距離調整後の状態を示すルーペ焦点距離調整機構の要部の拡大横断平面図。
【符号の説明】
a 光軸
b 光軸
c 曲面
1 ルーペ焦点距離調整機構
2 眼鏡フレーム
3 ブリッジ
4 レンズ枠
5 支持枠
6 固定機構
7 ルーペ
8 接眼筒
9 対物筒
10 段部
11 外側スペーサ
12 固定リング
13 内側スペーサ
14 雄螺旋
15 雌螺旋
16 耳掛け部
17 アダプター
17a 内側挟持体
17b 外側挟持体
18a 連結部
18b 連結部
19a 挟持部
19b 挟持部
20 螺孔
21 調整ビス
22a 連結用孔
22b 連結用孔
23 固定用ビス
24 固定用ナット
25a 溝条
25b 溝条
26 パッド
26a 取付け軸
50 眼鏡フレーム
51 ブリッジ
52 レンズ枠
53 支持枠
101 ルーペ焦点距離調整機構
102 ブリッジ
103 アダプター
103a 内側挟持体
103b 外側挟持体
104a 挟持部
104b 挟持部
201 ルーペ焦点距離調整機構
202 ブリッジ
203 アダプター
203a 内側挟持体
203b 外側挟持体
204a 挟持部
204b 挟持部
205a 貫通孔
205b 貫通孔
206 螺孔
207 調整螺杆

Claims (6)

  1. 眼鏡フレームあるいは眼鏡レンズに、筒体内に拡大レンズ系を有する一対のルーペを取り付けたルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構であって、両レンズ枠を連繋する弾力性を有するブリッジ内外面を挟持する挟持体に、前記ブリッジの中央部に内外面側の少なくとも一方から力をかける加圧部材を設け、この加圧部材によって前記ブリッジを湾曲変形することを特徴とするルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構。
  2. 眼鏡フレームあるいは眼鏡レンズに、筒体内に拡大レンズ系を有する一対のルーペを取り付けたルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構であって、両レンズ枠を連繋する弾力性を有するブリッジの内外面を挟持する互いに分離可能な内側挟持体及び外側挟持体と、前記各挟持体の少なくとも一方に設け、前記ブリッジの中央部に内外面側の少なくとも一方から力をかける加圧部材とからなることを特徴とするルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構。
  3. 内側挟持体及び外側挟持体は、各対向面を密接状態にして互いに連結する連結部と、ブリッジを挟持する挟持部とをそれぞれ備え、各挟持体の挟持部を凹状に形成する一方、加圧部材は、各挟持体の少なくとも一方の挟持部中央に設けた螺孔に螺入した雄螺旋を有する調整ビスからなり、前記調整ビスの先端でブリッジ面を押圧して該ブリッジを湾曲変形することを特徴とする請求項2に記載のルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構。
  4. 内側挟持体及び外側挟持体は、各対向面を密接状態にして互いに連結する連結部と、ブリッジを挟持する挟持部とをそれぞれ備える一方、加圧部材は、前記挟持体の一方の挟持部に設けた凸状の加圧部からなり、前記両連結部を密接させた状態において、前記凸状の加圧部によって、ブリッジ面を押圧して該ブリッジを湾曲変形することを特徴とする請求項2に記載のルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構。
  5. 眼鏡フレームあるいは眼鏡レンズに、筒体内に拡大レンズ系を有する一対のルーペを取り付けたルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構であって、両レンズ枠を連繋する弾力性を有するブリッジの内外面を挟持する互いに分離可能な内側挟持体及び外側挟持体からなり、前記内側挟持体及び前記外側挟持体は、各対向面を密接状態にして互いに連結する連結部と、ブリッジを挟持する挟持部とをそれぞれ備え、各挟持部を凹状に形成するとともに、それらの中央に貫通孔をそれぞれ設ける一方、ブリッジ中央に前記貫通孔に対応位置して螺孔を設け、前記螺孔に雄螺旋を軸方向中央部に設けた調整螺杆を螺入するとともに、前記調整螺杆の各端部は、前記各貫通孔をそれぞれ回転可能に貫通し、前記調整螺杆を回転することによって、前記螺孔と前記雄螺旋の相対位置を変位させて前記ブリッジを湾曲変形することを特徴とするルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構。
  6. 眼鏡フレームあるいは眼鏡レンズに、筒体内に拡大レンズ系を有する一対のルーペを取り付けたルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構であって、両レンズ枠を連繋する弾力性を有するブリッジに取り付ける支持体に、前記ブリッジの中央部を内外面側の少なくとも一方に湾曲変形させるための湾曲調整部材を設けたルーペ付き眼鏡のルーペ焦点距離調整機構。
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