JP4058908B2 - スライド装置 - Google Patents
スライド装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4058908B2 JP4058908B2 JP2001006319A JP2001006319A JP4058908B2 JP 4058908 B2 JP4058908 B2 JP 4058908B2 JP 2001006319 A JP2001006319 A JP 2001006319A JP 2001006319 A JP2001006319 A JP 2001006319A JP 4058908 B2 JP4058908 B2 JP 4058908B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- linear bearing
- slide device
- linear
- fastened
- mounting surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Machine Tool Units (AREA)
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、テーブルをレールに沿って直線的にスライドさせるリニア軸受を備えたスライド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のスライド装置では、リニア軸受とテーブルとの取付面の精度をかなり良くしないと、リニア軸受に片寄った荷重が加わり、リニア軸受の摺動抵抗が大きくなったり、摺動抵抗の変動が大きくなったりして、動作不良となる。
【0003】
また、上記取付面の精度が良くても、高温雰囲気での使用によって、取付面の変形等が生じて動作不良となる場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明の目的は、リニア軸受とテーブルとの取付面の精度があまり良くなくても、高温雰囲気中でもリニア軸受をスムーズにスライドさせることができるスライド装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明のスライド装置は、軌道レール上を転がり運動にて移動するリニア軸受にテーブルを取り付けたスライド装置において、
上記テーブルとリニア軸受とを締結し、上記リニア軸受に対する上記テーブルの所定の傾動を許容する締結部材と、
上記テーブルを、上記リニア軸受に対して、球面状の端部で支持する支持部材とを備え、
上記支持部材は、
上記締結部材から、上記リニア軸受の取付面に取付けられる上記テーブルの取付面の延在方向に離隔した箇所で上記テーブルに取付けられていることを特徴としている。
【0006】
この請求項1の発明では、テーブルは、支持部材の球面状の端部でリニア軸受に対して傾動可能に支持され、かつ、締結部材でリニア軸受に所定の傾動を許容するように締結される。したがって、この発明によれば、リニア軸受とテーブルとの取付面の精度があまり良くなくても、この取付面に沿った姿勢に、テーブルが傾動するから、テーブルとリニア軸受との締結に起因して、リニア軸受に変形荷重が加わることを回避できる。したがって、リニア軸受の摺動抵抗が大きくなったり、摺動抵抗の変動が大きくなったりすることを防止でき、動作不良を防げる。また、高温雰囲気中での使用によって、取付面の変形等が生じても、それに応じて、テーブルが傾動するから、テーブルとリニア軸受との締結に起因して、リニア軸受に変形荷重が加わることを回避できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0008】
図1に、この発明のスライド装置の実施の形態を示す。この実施の形態は、図1(A),(B)に示すように、ベース1上に2本の平行な軌道レール2,3が固定されていて、この2本の軌道レール2と3に、各2個のリニア軸受5,6とリニア軸受7,8とが嵌合されている。
【0009】
この4つのリニア軸受5,6,7,8は、テーブル10の底面に突き出した四隅の脚部10Aに固定されており、このテーブル10の底面にはベルト固定板11が固定されている。このベルト固定板11は、ベース1上に軸支された従動プーリ12と駆動プーリ13との間に掛け渡されたベルト15に固定されている。このベルト15の直線部分15A,15Bは、軌道レール2,3に平行に延在していて、直線部分15Aは、アイドラ17で支持されている。なお、駆動プーリ13は、図1(B)に示すように、ベース1の裏面に固定されたモータ18で回転駆動される。
【0010】
次に、図2,図3を参照して、リニア軸受8とテーブル10との締結構造を説明する。図3に示すように、リニア軸受8は、4本のボルト21,22,23,24で、四隅をテーブル10の脚部10Aに締結されている。図2は図3のA-A’線に沿った脚部10Aの切断面を示す。図2に示すように、リニア軸受8の取付面8Aの略中央に球面27で当接する支持部材28がテーブル10に形成されたねじ穴30に螺合されている。この支持部材28は、その先端の球面27で、テーブル10を取付面8Aに対して傾動可能に支持している。この様子は、図1(B)にも、模式的に示している。なお、この支持部材28の後端は、上記ねじ穴30に螺合した回り止めナット31に当接しており、支持部材28のゆるみ止めがなされている。
【0011】
図2に示すように、上記ボルト23,24は、軸部23A,24Aがリニア軸受8に形成されたねじ穴32,33に螺合している。上記軸部23の頭部23Bの軸側端面と取付面8Aとの間に、管状のスペーサ33が挟まれている。また、軸部24の頭部24Bの軸側端面と取付面8Aとの間に、管状のスペーサ34が挟まれている。
【0012】
上記管状のスペーサ33,34は、テーブル10に形成されたボルト用貫通穴35,36の小径部37,38に対して、所定の径方向隙間だけ離隔している。また、上記ボルト23,24の頭部23B,24Bは、ボルト用貫通穴35,36の大径部40,41に対して、所定の径方向隙間だけ離隔している。さらに、上記頭部23B,24Bの軸側端面は、ボルト用貫通穴35,36の段面35C,36Cに対して、所定の軸方向隙間だけ離隔している。なお、図2には示していないが、図3に示したボルト21,22も、上述のボルト23,24と同様の構造で、テーブル10に締結されている。
【0013】
また、図2,図3では、リニア軸受8とテーブル10との締結構造を示したが、図1(A)に示すように、軌道レール3に嵌合したもう1つのリニア軸受7も、上述のリニア軸受8と同様の締結構造で、テーブル10に締結されている。一方、軌道レール2に嵌合されている2つのリニア軸受5と6は、リニア軸受7,8とは異なり、図示しない4本のボルトでテーブル10に締結され、傾動を許容しない締結構造になっている。
【0014】
上記スライド装置は、モータ18で駆動プーリ13を回転駆動することで、ベルト15をプーリ12と13との間で回転させて、ベルト固定板11を直線移動させ、テーブル10,リニア軸受5〜8をレール2,3に沿って直線移動させる。
【0015】
このスライド装置では、テーブル10に締結された4つのリニア軸受の内、レール3に嵌合された2つのリニア軸受7と8が、テーブル10に対して、傾動可能に締結されている。すなわち、テーブル10は、支持部材28の先端の球面27でリニア軸受7,8に対して傾動可能に支持され、かつ、締結部材としてのボルト21〜24でリニア軸受8に所定の傾動を許容するような隙間D1,D2,D3を隔てて締結されている。
【0016】
したがって、この実施形態によれば、リニア軸受7,8やリニア軸受5,6とテーブル10との取付面8A,10Cの平坦精度があまり良くなくても、この取付面に沿った姿勢に、テーブル10を傾動させた状態で、リニア軸受7,8とリニア軸受5,6とをテーブル10に締結できる。これにより、テーブル10とリニア軸受5〜8との締結に起因して、リニア軸受5〜8に変形荷重が加わることを回避できる。
【0017】
したがって、リニア軸受5〜8の摺動抵抗が大きくなったり、摺動抵抗の変動が大きくなったりすることを防止でき、動作不良を防げる。また、高温雰囲気中での使用によって、取付面8Aの変形等が生じても、それに応じて、テーブル10が傾動するから、テーブル10とリニア軸受5〜8との締結に起因して、リニア軸受5〜8に変形荷重が加わることを回避できる。
【0018】
したがって、この実施形態のスライド装置によれば、リニア軸受5〜8とテーブル10との取付面8A,10Cの精度があまり良くなくても、高温雰囲気中でもリニア軸受5〜8とテーブル10をスムーズにスライドさせることができる。
【0019】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1の発明のスライド装置では、テーブルは、支持部材の球面状の端部でリニア軸受に対して傾動可能に支持され、かつ、締結部材でリニア軸受に所定の傾動を許容するように締結される。したがって、この発明によれば、リニア軸受とテーブルとの取付面の精度があまり良くなくても、この取付面に沿った姿勢に、テーブルが傾動するから、テーブルとリニア軸受との締結に起因して、リニア軸受に変形荷重が加わることを回避できる。したがって、リニア軸受の摺動抵抗が大きくなったり、摺動抵抗の変動が大きくなったりすることを防止でき、動作不良を防げる。また、高温雰囲気中での使用によって、取付面の変形等が生じても、それに応じて、テーブルが傾動するから、テーブルとリニア軸受との締結に起因して、リニア軸受に変形荷重が加わることを回避できる。したがって、リニア軸受とテーブルとの取付面の精度があまり良くなくても、高温雰囲気中でもリニア軸受をスムーズにスライドさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(A)はこの発明のスライド装置の実施形態の平面図であり、図1(B)は上記実施形態の部分断面図である。
【図2】 上記スライド装置のテーブルとリニア軸受との締結構造を示す断面図である。
【図3】 上記テーブルとリニア軸受との締結構造を示す平面図である。
【符号の説明】
1…ベース、2,3…軌道レール、5〜8…リニア軸受、
10…テーブル、11…ベルト固定板、12…従動プーリ、
13…駆動プーリ、15…ベルト、18…モータ、21〜24…ボルト、
8A,10C…取付面、27…球面、28…支持部材、30…ねじ穴、
31…回り止めナット、33,34…スペーサ。
Claims (3)
- 軌道レール上を転がり運動にて移動するリニア軸受にテーブルを取り付けたスライド装置において、
上記テーブルとリニア軸受とを締結し、上記リニア軸受に対する上記テーブルの所定の傾動を許容する締結部材と、
上記テーブルを、上記リニア軸受に対して、球面状の端部で支持する支持部材とを備え、
上記支持部材は、
上記締結部材から、上記リニア軸受の取付面に取付けられる上記テーブルの取付面の延在方向に離隔した箇所で上記テーブルに取付けられていることを特徴とするスライド装置。 - 請求項1に記載のスライド装置において、
上記締結部材は、上記テーブルの脚部に対して所定の間隔を隔てていると共に上記リニア軸受に締結されていて、
上記テーブルは、上記リニア軸受と締結部材に対して傾動可能であることを特徴とするスライド装置。 - 請求項1または2に記載のスライド装置において、
上記軌道レールを2列有し、
上記リニア軸受が上記2列の軌道レールのうちの一方に嵌合され、
上記テーブルの傾動を許容しない状態で上記テーブルに締結されたリニア軸受が上記2列の軌道レールのうちの他方に嵌合されていることを特徴とするスライド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001006319A JP4058908B2 (ja) | 2001-01-15 | 2001-01-15 | スライド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001006319A JP4058908B2 (ja) | 2001-01-15 | 2001-01-15 | スライド装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002213442A JP2002213442A (ja) | 2002-07-31 |
JP4058908B2 true JP4058908B2 (ja) | 2008-03-12 |
Family
ID=18874223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001006319A Expired - Fee Related JP4058908B2 (ja) | 2001-01-15 | 2001-01-15 | スライド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4058908B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4871183B2 (ja) * | 2007-03-23 | 2012-02-08 | 株式会社ディスコ | 駆動機構、姿勢変化吸収体及び加工装置 |
CN107984380A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-05-04 | 宁波宫铁智能科技有限公司 | 一种侧面三轴动力头结构 |
-
2001
- 2001-01-15 JP JP2001006319A patent/JP4058908B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002213442A (ja) | 2002-07-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100872292B1 (ko) | 차량용 스태빌라이저 바의 마운팅 장치 | |
US20080185497A1 (en) | Carrier device for monitor | |
US20070227992A1 (en) | Sliding Rack-Mountable Shelf for Rack-Mountable Components | |
JP4160824B2 (ja) | 昇降用案内ユニット及びそれを組み込んだステージ装置 | |
US20040135045A1 (en) | Unaligned multiple-column height adjustable pedestals for tables and chairs that tilt and slide | |
KR940008989A (ko) | 차량용 조절용 조향컬럼의 잠금장치와 이러한 장치를 포함하는 컬럼조립체 | |
JPH06219283A (ja) | ステアリングコラム締め付け機構 | |
JP2000155073A (ja) | ラジアル転がり軸受用回転精度及び動トルク測定装置 | |
JP4058908B2 (ja) | スライド装置 | |
US20190284031A1 (en) | Lifting device | |
JP2012219874A (ja) | 運動装置 | |
US6512734B1 (en) | Adjusting mechanism of the guide rod of optical pick-up in an optical disk drive | |
US6450687B1 (en) | Linear rail system having preload adjustment apparatus | |
US20030185592A1 (en) | Method and apparatus for a low cost, high speed, and compact nanometer precision motion stage using friction drive and flexure hinge | |
JP2004148941A (ja) | プラットホーム用ステップ装置 | |
JP2004020520A (ja) | ボールねじ用耐久試験装置 | |
JP2001146874A (ja) | Oa機器用チルト構造及びそれを用いた液晶モニタ | |
US6823595B1 (en) | Table top X-Y carriage for use with quilting frame | |
TWM415016U (en) | Multi-directional motion alignment module | |
JP2004010274A (ja) | 平行移動装置 | |
EP1885633A1 (fr) | Convoyeur a pas de pelerin a conduction thermique reduite | |
US5149222A (en) | Rolling flexure bearing system for constraining movement of a carriage and method therefore | |
JPH10211794A (ja) | アーム支持具 | |
CN115196344B (zh) | 输送装置 | |
CN210423301U (zh) | 医疗设备的伸缩立柱及医疗设备 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040519 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070123 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070126 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070326 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071127 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071210 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131228 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |