JP4057726B2 - 事後濾波方式の再循環遅延同期ループと動作方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は一般に電子回路の分野に関するもので、より詳しく述べると、事後濾波方式の再循環遅延同期ループ(post-filtered recirculating delay-locked loop )とその動作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
再循環遅延同期ループ(DLL)は、出力周波数が入力周波数の1倍乃至20倍である周波数合成によく用いられるようになった。再循環遅延同期ループは従来の位相同期ループ(PLL)より望ましい。その理由は、位相同期ループが一般に3次または4次のフィードバック系であるのに対して再循環遅延同期ループ1次だからである。更に、再循環遅延同期ループは従来の位相同期ループに比べて長期の位相雑音特性が優れている。更に、遅延同期ループはループフィルタを必要としないディジタル制御で実現するのが容易である。再循環遅延同期ループの例は、Michel Combes, Karim Dioury, Alain Greiner の「ディジタルCMOS標準セルを用いた移動式クロック乗算発生器」、半導体回路のIEEEジャーナル、Vol.31、No.7,1996年7月、に述べられている。
【0003】
再循環遅延同期ループは一組の遅延要素を用いる。遅延要素は出力クロック信号を遅らせて、出力クロック信号の立上がり端と入力クロック信号の立上がり端を一致させる。このような遅延機構を設けることにより、入力および出力クロック信号の位相を「同期させる」。所定の入力クロック信号と出力クロック信号について再循環遅延同期ループにより適当な遅延時間が自動的に決まるまで、出力クロック信号の立上がり端と入力クロック信号の立上がり端を入力クロックのクロック信号毎に揃えて、入力クロック信号と出力クロック信号の位相のずれを除く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
遅延同期ループには位相の不連続を生じるという欠点がある。再循環遅延同期ループは位相同期ループに比べて短期またはサイクル毎の位相雑音特性が劣る場合がある。その理由は、入力クロック信号と出力クロック信号が「同期して」いないと、入力クロックと比較したときに全ての位相雑音を出力クロックの1サイクル内に完全に訂正するからである。この訂正を、再循環遅延同期ループの位相のリフレッシングと呼ぶ。この位相の訂正はMサイクルに1度行なわれる。ただし、Mは出力クロックと入力クロックの周波数の比を表す整数倍数である。出力の1サイクル内にこの誤差を訂正すると、許容できないほど大きな位相の不連続が起こり得る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上の説明から、従来の装置に関連する問題を除きまたは軽減するため、事後濾波方式の再循環遅延同期ループと動作方法が必要であることが分かる。この発明の事後濾波方式の再循環遅延同期ループと動作方法は、上に述べた欠点と問題を実質的に除くものである。この発明は、再循環遅延同期ループがその位相をリフレッシュするときに起こる位相の不連続を滑らかにするために無限インパルス応答フィルタを用いる。
【0006】
この発明はクロック信号を生成する方法として次のステップを含む。すなわち、再循環遅延同期ループからクロック信号を受け、再循環遅延同期ループからの周期的な出力信号を濾波して再循環遅延同期ループの出力信号内の全ての移相(phase shift )を出力クロック信号の計算された数の周期にわたって拡散させて、濾波された出力信号を得る。
【0007】
この発明の別の態様のクロック信号生成装置は、基準クロック信号を受け、出力クロック信号を作り、基準クロック信号に対する出力クロック信号の相対位相を調整して出力クロック信号と基準クロック信号を揃える、再循環遅延同期ループを含む。またこの装置は出力クロック信号を受け、出力クロック信号の移相を出力クロックの複数のサイクルにわたって濾波して調整された出力クロック信号を作る、位相フィルタを含む。
【0008】
この発明は多くの技術上の利点を有する。事後濾波方式の再循環遅延同期ループは、再循環遅延同期ループが持つ長期的な位相特性の利点は失わずに、短期的な位相の不連続を滑らかにする。事後濾波方式の再循環遅延同期ループは、無限インパルス応答(IIR)事後フィルタ(低域フィルタ)により1次DLLの利点を補足する。1つの実施の形態ではフィルタの出力が再循環遅延同期ループにフィードバックされないので、装置全体の動作は1次に保たれる。
【0009】
この発明の別の利点は、基準雑音が発振器の周期のプラス・マイナス4分の1以内であれば基準雑音の帯域幅は小さく、ループ内で発生する雑音に対しては有効な帯域幅が高いことである。これらの2つの相反する制限は従来のPLLでは相容れないものである。更に、再循環遅延同期ループは元来は基準クロックからの雑音に弱いものであるが、この発明により雑音に影響されなくなる。他の技術上の利点は、以下の図面や説明や特許請求の範囲から当業者には明らかである。
【0010】
【発明の実施の形態】
【実施例】
この発明の実施の形態とその利点は図1−9を参照すればよく理解できる。各図において、同じ部分と対応する部分には同じ番号を用いる。
【0011】
図1は、この発明の教示に従う事後濾波方式の再循環遅延同期ループの概念を表すブロック図である。事後濾波方式の再循環遅延同期ループ10は、再循環遅延同期ループ12と無限インパルス応答フィルタ14を含む。再循環遅延同期ループ12の例は、Michel Combes, Karim Dioury, Alain Greiner の「ディジタルCMOS標準セルを用いた移動式クロック乗算発生器」、半導体回路のIEEEジャーナル、Vol.31、No.7、1996年7月、に述べられている。この文献を引例としてここに入れる。
【0012】
再循環遅延同期ループ12は基準クロック信号24を受けて出力クロック信号26を出す。出力クロック信号26は一般に基準クロック信号24の整数倍である。再循環遅延同期ループ12は基準信号24に所定の整数を乗算する機能を行い、更に基準クロック24と出力クロック26の位相を揃える。
【0013】
再循環遅延同期ループ12は基準クロック信号24と出力クロック信号26の位相を揃えるため、出力クロック信号26が基準クロック信号24から正確に1周期遅れるまで再循環遅延同期ループ内の遅延要素を調整する。しかし、遅延要素の適当な遅れが決まるまで、再循環遅延同期ループ12は基準クロック信号24のクロックサイクル毎に基準クロック信号24と出力クロック信号26の位相差を測定して出力クロック信号26を遅らせ、基準クロック信号24のサイクル毎に両クロックの立上がり端一致させる。再循環遅延同期ループ12のこの動作方法では、再循環遅延ループ12は基準クロック信号24のクロックサイクル毎に各クロック信号の立上がり端を揃えるという方法で位相を調整するので、出力クロック信号26内に位相の不連続を生じて、出力クロック信号26を用いる装置内でエラーを生じる可能性がある。この位相の不連続の影響は、再循環遅延同期ループ12に無限インパルス応答フィルタ14を組み合わせることにより軽減することができる。
【0014】
無限インパルス応答フィルタは入力位相信号27を受けて位相出力信号29を生成する。出力クロック信号26から入力位相信号27を生成しまた出力位相信号29から出力クロック信号28を生成することについては、無限インパルス応答フィルタ14の説明の後に詳細に述べる。後で詳細に述べるように、位相出力信号29は、出力クロック信号26に比べて緩やかに位相調整された出力クロック信号28を与える。無限インパルス応答フィルタ14の入力位相信号27に対して利得装置16で乗算する。利得装置16が与える利得は1−Kに等しい。ただし、Kは0と1の間の数である。
【0015】
利得装置16の出力は加算装置18に入る。加算装置18の第2入力は利得装置22から入る。利得装置22の利得はKに等しい。ただし、Kは0と1の間の数である。利得装置22への入力は出力位相信号29からのフィードバック信号である。加算装置18の出力は遅延装置20に入る。遅延装置20は出力クロック信号26と28の周期に等しい時間だけその入力を遅らせる。次の表は、時刻t=2に入力位相信号27が0から1まで階段状に変化したとき、無限インパルス応答フィルタ14が出力位相信号29に与える影響を示す。次の表では、Kの値として0.75を用いた。
【0016】
【表1】
【0017】
無限インパルス応答フィルタ14は時刻tに、(1−K)x(入力位相信号27)+Kx(時刻t−1の出力位相信号29)=0.25+0.75x(時刻t−1の出力位相信号29)に等しい出力位相信号29を作る。この表に示すように、入力位相信号27が0から1に移行すると、無限インパルス応答フィルタは0から1に緩やかに変化する出力位相信号29を出す。この緩やかな変化は、再循環遅延同期ループ12から生じる短期の位相の不連続を滑らかにする、望ましい変化である。
【0018】
上に述べたように、再循環遅延同期ループ12は出力クロック信号26を作り、無限インパルス応答フィルタ14は位相入力信号27を受ける。位相入力信号27は、時間位相変換器30により出力クロック信号26から生成される。時間位相変換器30は加算装置21と理想クロック23を含む。理想クロック23は出力クロック信号26と同じ周波数を有するクロック信号を作り、再循環遅延同期ループ12の上述の動作に起因する位相の不連続には影響されない。加算装置21は理想クロック23と出力クロック26を受けて入力位相信号27を作り、これを無限インパルス応答フィルタ14に与える。図3と図4に関連して述べるように、この発明は出力クロック信号26に直接作用して無限インパルス応答フィルタ14などの無限インパルス応答フィルタの効果を作るものであって、無限インパルス応答フィルタ14で操作するために出力クロック信号26を位相信号に変換することは必要ない。
【0019】
同様に、無限インパルス応答フィルタ14の出力位相信号29は位相信号であり、出力クロック信号28はクロック信号である。位相時間変換器32は出力位相信号29を出力クロック信号28に変換する。また後で詳細に説明するように、この発明は、必ずしも出力クロック信号26を位相信号27に変換することなしに、出力クロック信号26を出力クロック信号28に変換し、位相信号27を濾波して出力位相信号29を作り、出力位相信号29を時間信号28に変換することを意図したものである。
【0020】
図2は図1に示した事後濾波方式の再循環遅延同期ループ10を示すブロック図であって、図1に示した再循環遅延同期ループ12と無限インパルス応答フィルタ14の詳細である。図のように、再循環遅延同期ループ10は分割器40と、マルチプレクサ42と、第2分割器44と、ラッチ46と、第1遅延装置48と、制御装置50と、第2遅延装置52と、位相検出器54を含む。
【0021】
分割器40は入力クロック信号24を受けて入力クロック信号24の周波数を整数nで分割し、入力クロック信号24の周波数の1/ nの周波数を有する出力を出す。この出力はマルチプレクサ42の1入力として入る。マルチプレクサ42は、分割器40の出力かまたは0を出力してラッチ46のセット入力に与える。分割器40の出力として初期状態「1」がマルチプレクサ42に入ると、マルチプレクサ42が分割器40から受けた立上がり端はセットラッチ46に立上がり端として入り、更に遅延装置48に立上がり端が入る。遅延装置48によりその入力は所定の時間遅れる。遅延装置48の出力は、τ遅延時間の後にラッチ46のリセット入力に入る。この入力によりラッチ46はリセットされるので、遅延装置48と分割器44の入力はローにセットされる。遅延装置48の出力は遅延装置52にも入る。
【0022】
2遅延時間の後、マルチプレクサ42は遅延装置52の出力から第2入力に「1」を受けて、ラッチ46の出力を高レベルにセットし、これが遅延装置48に入る。この過程はmサイクルの間起こり、これを分割器44がカウントする。mサイクルの後、分割器40の出力は再び高に変わる。この立上がり端で分割器40の出力はラッチ46の出力の立上がり端と揃う。
【0023】
再循環遅延同期ループ12は遅延装置48と52を用いて出力信号26を全体で1クロックサイクル遅らせて、出力クロック信号26と基準クロック信号24を同相にする。位相検出器54は制御装置50と共に遅延装置48と52を調整して適当な遅れを与え、出力クロック信号26をラッチ46の出力より出力クロック信号26の1周期遅らせる。しかし位相検出器54と制御装置50が遅延装置48と52による遅れを調整するまで、再循環遅延同期ループ12はラッチ46の出力を遅らせて(これにより出力クロック信号26も遅れる)、分割器40の出力の立上がり端とラッチ46の出力の立上がり端を揃える。再循環遅延同期ループ12の動作の更に詳細な説明は、上に引用した「ディジタルCMOS標準セルを用いた移動式クロック乗算発生器」に述べられている。
【0024】
ラッチ46の出力の立上がり端を遅らせて入力クロック24の立上がり端に一致させると、再循環遅延同期ループ12が出力クロック信号26を基準クロック信号24に「同期」させる前に、出力クロック信号26の位相は基準クロック24のクロック周期毎に不連続になる。このように、出力クロック信号26の周波数は基準クロック24のクロック信号毎に不連続になる。この不連続が大きすぎると、出力クロック信号26を用いる回路に問題が生じる。このような問題を避けるために、出力クロック信号26を無限インパルス応答フィルタ14で濾波する。
【0025】
上に述べたように、無限インパルス応答フィルタ14は出力クロック信号28を生成する。これは出力クロック信号26の位相を1サイクル内に調整するのではなく、一般に出力クロック信号26の位相を多数のサイクルにわたって調整して、位相が大幅にずれることを防ぐ。
【0026】
時間位相変換器30と、無限インパルス応答フィルタ14と、位相時間変換器32の組合せの例を図2に装置70で示す。装置70は、加算および利得装置68と遅延装置20' を含む。遅延装置20’はその入力を出力クロック信号28の1クロックサイクルだけ遅らせる。遅延装置20' は、マルチプレクサ60と、ラッチ62と、第1遅延装置64と、第2遅延装置66を含む。遅延装置20’の動作は、図3に関連して記載されている。
【0027】
加算および利得装置68は、時間位相変換器30と、位相時間変換器31と、時間位相変換器33を含む。位相時間変換器31は位相時間変換器32と同様であり、時間位相変換器33は時間位相変換器30と同様である。
加算および利得装置68は時間位相変換器30と、無限インパルス応答フィルタ14と、位相時間変換器32の概念的表現である。これらの装置の機能の実際を図3に示す。
【0028】
図3は、この発明の1つの実施の形態の事後濾波方式の再循環遅延同期ループ210を示すブロック図である。この実施の形態では、加算および利得装置68は出力ノード93と95を接続した1対のインバータ98と100を含む。インバータ98はpチャンネル電界効果トランジスタ90とnチャンネル電界効果トランジスタ92を含む。しかし他の適当な種類のデバイスを用いてもよい。インバータ100はpチャンネル電界効果トランジスタ94とnチャンネル電界効果トランジスタ96を含む。しかし他の適当な種類のデバイスを用いてもよい。トランジスタ90と92のドレンを接続してインバータ98の出力ノード93を形成し、またトランジスタ94と96のドレンを接続してインバータ100の出力ノード95を形成する。トランジスタ90と92のゲートは入力として出力クロック信号26をそれぞれ受ける。トランジスタ94と96のゲートは入力としてクロック出力信号28をそれぞれ受ける。遅延装置20' は入力として出力ノード93と95の電圧を受ける。図に示すように、トランジスタ90の幅と長さの比は2.8/ 0.6であり、トランジスタ92の幅と長さの比は1.4/ 0.6である。トランジスタ94の幅と長さの比は4/ 0.6であり、トランジスタ96の幅と長さの比は2/ 0.6である。トランジスタ90,92,94,96の幅と長さの比によりインバータ98と100の利得が決まる。インバータ98と100の特定の構成を示したが、トランジスタ90,92,94,96が別の利得を有することを含めて、別の適当な構成で実現してよい。
【0029】
加算および利得装置68の動作は次の通りである。出力クロック信号26と出力クロック信号28が同時に入力ノード89と91に到達した場合は、加算および利得装置68は単一インバータとして動作する。したがって、出力クロック信号26と28が共にハイの場合は、トランジスタ90と94はPMOSデバイスであってゲート・ソース電圧が0なので導通しない。逆に、トランジスタ92と96はNMOSデバイスであってゲート・ソース電圧が正なので導通する。このように、トランジスタ90と94が導通しないのでインバータ98にもインバータ100にも電流は流れない。しかし、出力ノード93と95は高電圧から低電圧に向けて放電を開始して、最終的に低電圧になる。このように、入力ノード89と91が高電圧を受けると、インバータ98と100はノード93と95に低出力電圧を出す。
【0030】
逆に、出力クロック信号26と出力クロック信号28が同時に入力ノード89と91に到達して共にローの場合は、トランジスタ90と94はPMOSデバイスであってゲート・ソース電圧が負なので導通する。更に、トランジスタ92と96はNMOSデバイスであってゲート・ソース電圧が0なので導通しない。このように、トランジスタ92と96が導通しないのでインバータ98にもインバータ100にも電流は流れない。しかし、出力ノード93と95は低電圧から高電圧に向けて充電を開始する。このように、入力ノード89と91が低電圧を受けると、インバータ98と100はノード93と95に高出力電圧を出す。
【0031】
しかし出力クロック信号26と出力クロック信号28が同時に到着しない場合は、インバータ98と100は出力クロック信号28を遅らせまたは進める出力電圧をノード93と95に出す。これにより出力クロック信号26の位相の階段状の移行(再循環遅延同期ループ12により与えられる位相の不連続など)は多数のクロックサイクルにわたって滑らかになり、出力クロック信号26と出力クロック信号28は揃う。出力クロック信号26が入力ノード89に到着する前に出力クロック信号28が入力ノード91に到着した場合、出力クロック信号28が高い値であるとすれば、トランジスタ94は非導通になり、トランジスタ96は導通になる。トランジスタ94が導通せずにトランジスタ96が導通すると、出力ノード95は高電圧から低電圧に向けて放電する。しかし出力クロック信号28は出力クロック信号26より前に到着したので、この時点ではトランジスタ90は引き続き導通し、トランジスタ92は引き続き導通しない。トランジスタ90が導通してノード93は充電されて高電圧になっているので、ノード95の低電圧への放電はやや遅れる。出力クロック信号26が入力ノード89に到達してこれが高電圧であると、トランジスタ90は非導通になり、トランジスタ92は導通になって、出力ノード93は高電圧から低電圧に向けて放電する。ノード93と95の高電圧から低電圧への放電が遅れるので、出力クロック信号28は出力クロック信号26より遅れる。
【0032】
逆に、出力クロック信号26の低から高への移行がノード89に到達した後に出力クロック信号28のローからハイへの移行がノード91に到達した場合は、出力クロック信号28は出力クロック信号26より早くなる。出力クロック信号28のローからハイへの移行がノード91に到達する前に出力クロック信号26のローからハイへの移行がノード89に到達するので、ノード93はトランジスタ94が非導通になる前に放電を開始する。したがって、トランジスタ94が非導通になるまでノード93と95が放電を開始しない場合に比べて、ノード93と95は早く低電圧に向けて放電する。このように出力ノードの電圧が前の場合より早く移行するので、出力クロック信号28は出力クロック信号26に対して早くなる。
【0033】
ノード93と95の出力電圧は遅延装置20' に入る。遅延装置20’は、上述のマルチプレクサ42と、ラッチ46と、遅延装置48と遅延装置52により生じる遅れに等しい時間だけノード93と95の電圧を遅らせる。遅延装置20' は出力28を出す。出力28は出力クロック信号として出力され、またインバータ100のノード91にフィードバックされる。このように、インバータ100はクロック信号28の値を入力としてノード91に受ける。これは無限インパルス応答フィルタ14内の遅延装置20に相当する。クロック信号28がローからハイに移行する度に、加算および利得装置68はノード93と95の出力電圧を遅らせまたは早めて、出力クロック信号26と28の位相を次第に近付ける。このように、再循環遅延同期ループ12がクロック信号26の位相を階段状に移行させた場合は、加算および利得装置68と遅延装置20’は出力クロック信号26の位相の無限インパルス応答フィルタとして動作し、出力クロック信号26の位相の階段状の変化の効果を多数のクロックサイクルにわたって拡散させて、出力クロック信号28を作る。
【0034】
図4は、この発明の別の実施の形態の事後濾波方式の再循環遅延同期ループ310を示すブロック図である。図4に示す事後濾波方式の再循環遅延同期ループ310は図3に示す事後濾波方式の再循環遅延同期ループ210に似ているが、異なる点は加算および利得装置168内のトランジスタ101、102,104,106の利得が異なることである。図に示すように、トランジスタ104の幅と長さの比は8/ 0.6であり、トランジスタ106の幅と長さの比は4/ 0.6であり、トランジスタ101の幅と長さの比は2.8/ 0.6であり、トランジスタ102の幅と長さの比は1.4/ 0.6である。このように、インバータ199はインバータ198とインバータ98より相対的に強い。インバータ199は出力クロック信号28を入力として受けるので、加算および利得装置168の構成は無限インパルス応答フィルタ14に対応し、そのKの値は加算および利得装置68のKの値より大きい。Kの値の違いが再循環遅延同期ループ210と310に与える影響を図5に示す。
【0035】
図5は、図3と図4の加算および利得装置68と168内のフィードバック量の違いの効果を示す、時間に対する位相誤差のグラフ110である。図5の中の図3と指定した曲線は、出力クロック信号28の約3サイクルにわたって起こる、出力信号28の位相誤差のかなり速い移行を示す。これに対して、図5の中の図4と指定した曲線は、出力クロック信号28の約7サイクルにわたって起こる、位相誤差のやや緩やかな移行を示す。図4と指定した曲線で示す位相誤差のやや緩やかな変化は、加算および利得装置68に比べてフィードバック量が大きな加算および利得装置168に対応する。
【0036】
図6は出力クロック信号26と出力クロック信号28の時間に対する電圧のグラフ80であって、出力クロック信号26に位相の不連続が発生することと、この発明の教示によりこの不連続を時間と共に吸収する様子を示す。番号82の曲線は出力クロック信号26の供給電圧を表す。図に示すように、約100ナノ秒のときに曲線82に外乱が発生し、出力クロック信号26に位相外乱を生じさせる。この外乱は再循環遅延同期ループ12から生じた位相外乱に相当する。約110ナノ秒のとき(番号84で示す)、出力クロック信号28は緩やかに出力クロック信号26と同相になるように戻り始め、出力クロック信号26の位相の急激な変化を遅らせて、位相がより緩やかに調整された出力クロック信号28を作る。出力クロック信号26と出力クロック信号28は約136ナノ秒(番号86で示す)のときに実質的に揃う。
【0037】
図7Aは、理想的なクロックに対する出力クロック信号26の位相誤差のジッタを示すグラフである。図7Bは、理想的なクロックに対する出力クロック信号28の位相誤差のジッタを示すグラフである。図7Aに示すように、理想クロックに対する出力クロック信号26の位相誤差は振幅が変化するランダム雑音を有する。しかし番号400で示す線で、約2.5x10 -10から−0.5x10-10 への大きな階段状の位相誤差が起こる。出力クロック信号26の位相誤差がこのように大きくジャンプするのは、再循環遅延同期ループ12が基準クロック24のクロックサイクル毎に階段状の移相を生成するからである。位相誤差の同様なジャンプが線410の近くでも現れている。これに対して、出力信号28には位相誤差の大きなジャンプが含まれない。これは、加算および利得装置68と遅延装置20' が位相の階段状の変化を滑らかにして、図7Bに示す線500でも線510でも位相誤差を緩やかに移行させるからである。
【0038】
この発明の教示による事後濾波方式の再循環遅延同期ループ(事後濾波方式の再循環遅延同期ループ210など)は多くの応用に用いることができる。この事後濾波方式の再循環遅延同期ループが特に適している応用の一例は、ディスク駆動の大容量記憶装置内の時間軸発生器である。例えば、この時間軸発生器はディスク駆動の大容量記憶装置の読取りチャンネル上に形成される。図8と図9は、この発明の教示に従う事後濾波方式の再循環遅延同期ループをディスク駆動の大容量記憶装置に用いた例を示す。
【0039】
図8はディスク駆動の大容量記憶装置630のブロック図であって、読取り動作中にデータを検索しまた書込み動作中にデータを記憶するのに用いられる。ディスク駆動の大容量記憶装置630はホスト632とインターフェイスし、読み取り、書き込み中にデジタルデータを交換する。ディスク駆動の大容量記憶装置630は、ディスク/ ヘッド組立体612、前置増幅器614、同期標本化データ(SSD)チャンネル610、制御回路611を含む。ディスク/ ヘッド組立体612と前置増幅器614はデータを磁気的に記憶するのに用いられる。SSDチャンネル610と制御回路611は、ディスク/ ヘッド組立体612と交換中のデータを処理し、またディスク駆動の大容量記憶装置630の種々の動作を制御するのに用いられる。ホスト632は、制御回路611を経てディスク駆動の大容量記憶装置630とディジタルデータを交換する。
【0040】
ディスク/ ヘッド組立体612は、多数の回転する磁気ディスクすなわち磁気プラッタを含み、磁気プラッタ上の磁気の移行で表されるデータを記憶する。ディスク/ ヘッド組立体612の読取り/書込みヘッドを用いて磁気プラッタの各面にデータを記憶しまた検索する。読取り/書込みヘッドは、磁気抵抗ヘッドなどの任意の数の読取り/書込みヘッドでよい。前置増幅器614はディスク/ ヘッド組立体612の読取り/書込みヘッドとSSDチャンネル610の間のインターフェースであって、必要に応じてアナログデータ信号を増幅する。
【0041】
SSDチャンネル610は、読取りおよび書込み動作中にアナログデータ信号をディスク/ ヘッド組立体612と交換し、またデータ/パラメータ経路613を通して制御回路611とディジタル信号を交換する。SSDチャンネル610は書込みチャンネル616と、読取りチャンネル618と、サーボ回路620と、パラメータメモリ622を含む。SSDチャンネル610は単一の集積回路で、または複数の集積回路で実現してよい。
【0042】
書込み動作中は、書込みチャンネル616はデータ/パラメータ経路613を通してディジタルデータを並列書式で制御回路611から受ける。ディジタルデータは記憶用に符号化されてディスク/ ヘッド組立体612に与えられる。書込みチャンネル616は、レジスタと、スクランブラと、エンコーダと、プリコーダと、並直列変換回路と、書込み事前補償回路(write precompensation circuit )を含んでよい。書込みチャンネル616の動作とタイミングは位相同期ループ装置により制御される。
【0043】
読取り動作中は、読取りチャンネル618は前置増幅器614を通してディスク/ ヘッド組立体612からアナログデータ信号を受ける。読取りチャンネル618はアナログデータ信号を調整し、検出し、復号し、書式化して、最終的にデータ/パラメータ経路613を通して対応するディジタルデータ信号を並列書式で制御回路611に与える。読取りチャンネル618については図9に関連して詳細に説明する。
【0044】
制御回路611は、ディスク駆動の大容量記憶装置630の種々の動作を制御し、またディジタルデータをSSDチャンネル610とホスト632の間で交換するのに用いられる。制御回路611はマイクロプロセッサ628(ディジタル信号プロセッサ(DSP)で実現してよい)と、ディスク制御624と、ランダムアクセスメモリ(RAM)626と、リードオンリーメモリ(ROM)629を含む。マイクロプロセッサ628と、ディスク制御624と、RAM626と、ROM629とでディスク駆動の大容量記憶装置630に制御および論理機能を与え、データをホスト632から受けて記憶し、後で検索してホスト632に戻す。ROM629は、マイクロプロセッサ628がディスク駆動の大容量記憶装置630を駆動し制御するのに用いる事前ロードされたマイクロプロセッサ命令を記憶する。またROM629は、起動時にパラメータメモリ622に供給される動作パラメータを記憶する。RAM626は、書込み動作のためのディジタルデータを記憶し、また読取り動作により生成されたディジタルデータを記憶する。ディスク制御624は種々の論理回路とバス調停回路を含み、ディスク駆動の大容量記憶装置630とホスト632を正しくインターフェースし、また制御回路611とSSDチャンネル610を内部でインターフェースする。回路の実際に従って、適当な種類の回路をディスク制御624に用いてよい。また制御回路611はディスク駆動の大容量記憶装置630の種々の制御および可能信号を生成する。
【0045】
図9は、この発明の1つの実施の形態に従う事後濾波方式の再循環遅延同期ループ210を含む、読取りチャンネル618の一例を示す。図9に示す読取りチャンネル618の実現は読取りチャンネルの単なる1つの実施の形態であって、この発明は読取りチャンネルのいかなる特定の種類または装置にも限定されない。
【0046】
1つの実施の形態である図9の読取りチャンネル618は、可変利得増幅器(VGA)642と、自動利得制御回路(AGC)644と、フィルタ646と、標本化回路648と、位相同期ループ(PLL)650と、離散的信号等化器652と、検出器654と、読取りチャンネル618の時間軸発生器として用いる再循環遅延同期ループ210を含む。読取りチャンネル618のこれらの各部により、読取り動作中に前置増幅器614とディスク/ ヘッド組立体612から読取り信号を受けて処理し、これに応じて外部へのディジタルデータ信号を生成する。
【0047】
読取りチャンネル618は読取り信号をVGA642に受ける。VGA642はAGC644の制御により信号を増幅して、増幅された読取り信号を生成する。VGA642はAGC644と共に動作して、適当な増幅すなわち利得をアナログ読取り信号に与える。AGC644はフィルタ646の出力からフィードバック信号を受け、VGA642が読取り信号に与える増幅すなわち利得を調整する。
【0048】
増幅された読取り信号は、VGA642からフィルタ646に与えられて更に処理される。1つの実施の形態では、フィルタ646は信号を濾波して望ましくない高周波雑音を除去する(すなわち低域フィルタとして実現される)。またフィルタ646は振幅増幅を含む波形整形を行なう。例えば、フィルタ646はGm/ C構成要素を用いて設計された連続時間7次フィルタでよい。フィルタ646の遮断周波数と増幅はプログラム可能でよい。フィルタ646で濾波された読取り信号は標本化回路648に入る。
【0049】
標本化回路648はフィルタ646からの濾波された読取り信号を標本化して、離散値を有する離散的読取り信号を生成する。標本化回路648は濾波された読取り信号を連続時間から離散時間に変換する。濾波された読取り信号の標本化は、ディスク/ ヘッド組立体612の磁気媒体すなわち記憶媒体上に記憶された種々の磁気的移行に対応する時刻に同期して行なわれる。これらの磁気的移行はディスク/ ヘッド組立体612上に記憶さデータに対応する。標本化回路648は信号を標本化して、次の標本化が起こるまでこの値を保持する。
【0050】
PLL650は標本化回路648に、標本化回路648が濾波された読取り信号を標本化して保持するタイミングを制御するための標本化クロックすなわち標本化信号を与える。離散的読取り信号の各離散値は標本化回路648が信号を標本化した時刻の濾波された読取り信号の値すなわち振幅に相当する。標本化回路648はサンプルホールド回路(円形サンプルホールド回路など)として実現してよく、時間シーケンスを離散的信号等化器652に多重送信して、正しい時間シーケンス値を離散的信号等化器652に与える。
【0051】
離散的信号等化器652は標本化回路648から離散的読取り信号を受けて、ディスク/ ヘッド組立体612上の磁気的移行に対応する離散的レベルを有する等化された読取り信号を生成する。離散的信号等化器652はアナログ無限インパルス応答フィルタで実現してよい。離散的読取り信号は検出器654のターゲット機能に等化される。
【0052】
検出器654は離散的信号等化器652から離散的読取り信号を受け、この信号を分析して、ディスク/ ヘッド組立体612上に記憶されているデータに対応する外部へのディジタル信号を生成する。1つの実施の形態では、検出器654はビタビアルゴリズムを実現する最尤検出器すなわちビタビ検出器でよい。図9に示していないが、読取りチャンネル618は、外部へのディジタル信号とバス622を正しくインターフェースする同期検出器回路と直並列変換回路も含んでよい。
【0053】
可変利得増幅器642と、標本化回路648と、離散的信号分析器652と、検出器654と、PLL650が正しく機能するにはそれぞれクロック信号を必要とする。図9に示すように、この発明ではVGA642と、標本化回路648と、離散的信号分析器652と、検出器654と、PLL650は、事後濾波方式の再循環遅延同期ループ210からクロック信号をそれぞれ受ける。事後濾波方式の再循環遅延同期ループ210は、急激な移相ではなく移相が数サイクルにわたって拡散された出力信号(出力信号28など)を作るので、読取りチャンネル618で動作するデバイスは従来の大容量記憶装置より外乱が少ない。
【0054】
この発明とその利点を詳細に説明したが、特許請求の範囲に規定されているこの発明の精神と範囲から逸れない種々の変更や代替を行なうことが可能である。
【0055】
以上の説明に関して更に以下の項を開示する。
(1)クロック信号生成装置であって、
基準クロック信号を受け、出力クロック信号を作り、前記基準クロック信号に対する前記出力クロック信号の相対位相を調整して前記出力クロック信号と前記基準クロック信号を揃える、再循環遅延同期ループと、
前記出力クロック信号を受け、前記出力クロック信号の全ての移相を前記出力クロックの複数のサイクルにわたって濾波して調整された出力クロック信号を作る、位相フィルタ、
を備える、クロック信号生成装置。
【0056】
(2)前記位相フィルタは、
前記出力クロック信号とフィードバッククロック信号を受けて中間の調整された出力クロック信号を生成する、加算および利得装置と、
前記中間の調整された出力クロック信号を受け、前記中間の調整された出力クロック信号を遅らせて前記調整されたクロック信号を作る、遅延装置、
を備える、第1項に記載のクロック信号生成装置。
(3)前記位相フィルタは、
前記出力クロック信号を受ける入力と、出力とを有する、第1インバータと、前記調整された出力クロック信号を受ける入力と、出力を有する、第2インバータ、
を備え、
前記第1インバータの出力と前記第2インバータの出力とを接続して前記中間出力クロック信号を生成する、
第1項に記載のクロック信号生成装置。
【0057】
(4) 前記遅延装置は、前記中間の調整された出力クロック信号を前記中間の調整された出力クロック信号の1周期だけ遅らせて前記調整された出力クロック信号を作る、第2項記載のクロック信号生成装置。
(5) 前記再循環遅延同期ループは、
基準クロック信号の位相と前記出力クロック信号の位相を比較する位相比較器と、
受信信号を遅らせる1対の可変遅延要素と、
前記基準クロック信号と前記出力クロック信号の相対位相に基づいて前記遅延要素の遅れを制御し、前記遅延要素の遅れを調整して前記基準クロック信号と前記出力クロック信号を揃える、制御装置、
を備える、第1項に記載のクロック信号生成装置。
【0058】
(6) 前記位相フィルタは、
前記出力クロック信号と前記調整された出力クロック信号を受けて中間の調整された出力クロック信号を生成する、加算および利得装置と、
前記中間の調整された出力クロック信号を受け、前記中間の調整された出力クロック信号を遅らせて前記調整されたクロック信号を作る、遅延装置、
を備え、
前記遅延装置は、前記可変遅延要素と同じ遅れを有する1対の遅延装置を含む、第5項に記載のクロック信号生成装置。
(7) 前記出力クロック信号を前記基準クロック信号のクロック信号毎に1回遅らせて前記出力信号と前記基準クロック信号を揃えるためのラッチを更に備える、第5項に記載のクロック信号生成装置。
【0059】
(8) クロック信号生成装置であって、
基準クロック信号を受け、出力クロック信号を作り、前記基準クロック信号に対する前記出力クロック信号の位相を調整して前記出力クロック信号と前記基準クロック信号を揃える、再循環遅延同期ループであって、
前記基準クロック信号と前記出力クロック信号の相対位相を比較する位相比較器と、
受信信号を遅らせる少なくとも1個の遅延要素と、
前記基準クロック信号と前記出力クロック信号の相対位相に基づいて前記少なくとも1個の遅延要素の遅れを制御し、前記遅延要素の遅れを調整して前記基準クロック信号と前記出力クロック信号を揃える、制御装置、
を備える再循環遅延同期ループと、
前記出力クロック信号を受け、前記出力クロック信号の全ての移相を前記出力クロックの複数のサイクルにわたって濾波して調整された出力クロック信号を作る、位相フィルタであって、
前記出力クロック信号とフィードバッククロック信号を受けて中間の調整された出力クロック信号を生成する、加算および利得装置と、
前記中間の調整された出力クロック信号を受け、前記中間の調整された出力クロック信号を遅らせて前記調整されたクロック信号を作る、遅延装置、
を備える位相フィルタ、
を備える、クロック信号生成装置。
【0060】
(9) 前記加算および利得装置は、
前記出力クロック信号を受ける入力と、出力とを有する、第1インバータと、前記調整された出力クロック信号を受ける入力と、出力とを有する、第2インバータ、
を備え、
前記第1インバータの出力と前記第2インバータの出力とを接続して前記中間出力クロック信号を生成する、
第8項に記載のクロック信号生成装置。
(10) 前記遅延装置は前記再循環遅延同期ループ内の前記少なくとも1個の遅延要素と同じ遅れを有する少なくとも1個の遅延要素を備える、第9項に記載のクロック信号生成装置。
【0061】
(11) 前記再循環遅延同期ループは、前記出力クロック信号を前記基準クロック信号のクロック信号毎に1回遅らせて前記出力信号と前記基準クロック信号を揃えるためのラッチを更に備える、第8項に記載のクロック信号生成装置。
(12) 前記再循環遅延同期ループは、前記位相比較器と、少なくとも1個の遅延装置と、ラッチと、制御装置と共に動作する分割器を更に備え、前記出力信号が前記入力信号の倍数の周波数を有するようにする、第11項に記載のクロック信号生成装置。
(13) 前記加算および利得装置は中間の調整された出力クロック信号を生成し、前記出力クロック信号に対するその位相差は前記調整された出力クロック信号と前記フィードバック信号の位相差より小さい、第8項に記載のクロック信号生成装置。
【0062】
(14) クロック信号を生成する方法であって、
再循環遅延同期ループからクロック信号を受け、
前記再循環遅延同期ループからの周期的な出力信号を濾波して、前記再循環遅延同期ループの出力信号内の全ての移相を前記出力クロック信号の少なくとも2周期にわたって拡散させて、濾波された出力信号を作る、
ことを含む、クロック信号を生成する方法。
(15) 周期的な出力信号を濾波するステップは、前記周期的な出力信号の複数のサイクルの各々の間に、前記周期的な出力信号を前記移相の大きさより小さい大きさの時間遅らせて、濾波された出力信号を作ることを含む、第14項に記載のクロック信号を生成する方法。
【0063】
(16) 前記周期的な出力信号を遅らせる前記ステップは、前記周期的な出力信号の複数の各サイクルを前記複数のクロックサイクル毎に十分短い時間遅らせてゼロに近づけて、濾波された出力信号を作ることを含む、第15項に記載のクロック信号を生成する方法。
(17) 周期的な出力信号を濾波するステップは、前記周期的な出力信号の複数の各サイクルの発生を、前記移相の大きさより小さい大きさの時間早めて、濾波された出力信号を作ることを含む、第14項に記載のクロック信号を生成する方法。
【0064】
(18) 複数の各サイクルの発生を早める前記ステップは、前記周期的な出力信号の複数の各サイクルの発生を複数のクロックサイクル毎に十分短い時間早めてゼロに近づけて、濾波された出力信号を作ることを更に含む、第17項に記載のクロック信号を生成する方法。
(19) 周期的な出力信号を濾波するステップは、
出力を第2インバータの出力に接続する第1インバータに前記周期的な出力信号を与え、
部分的に濾波された出力信号を表すフィードバック信号を前記第2インバータに与えて前記濾波された出力信号を作る、
ステップを含む、第14項に記載のクロック信号を生成する方法。
(20) フィードバック信号を与える前記ステップは、前記周期的な出力信号との位相差が次第に小さくなるフィードバック信号を与えることを含む、第14項に記載のクロック信号を生成する方法。
【0065】
(21) 大容量記憶ディスク駆動装置であって、
データを磁気的に記憶するディスク/ ヘッド組立体と、
ホストとディジタルデータを交換する制御回路と、
前記ディスク/ヘッド組立体からアナログデータを受けて前記制御回路とディジタルデータを交換するデータチャンネル、
を備え、前記データチャンネルは、読取り動作中に前記ディスク/ヘッド組立体から読取り信号を受けて処理してこれに応じて外部へのディジタルデータ信号を生成する読取りチャンネルを備え、前記読取りチャンネルは前記読取りチャンネルが用いる調整された出力クロック信号を作る事後濾波方式の再循環遅延同期ループを備え、前記事後濾波方式の再循環遅延同期ループは、
基準クロック信号を受け、出力クロック信号を作り、前記基準クロック信号に対する前記出力クロック信号の相対位相を調整して前記出力クロック信号と前記基準クロック信号を揃える、再循環遅延同期ループと、
前記出力クロック信号を受け、前記出力クロック信号の全ての移相を前記出力クロック信号の複数のサイクルにわたって濾波して前記調整された出力クロック信号を作る、位相フィルタ、
を備える、
大容量記憶ディスク駆動装置。
【0066】
(22) 前記位相フィルタは、
前記出力クロック信号とフィードバッククロック信号を受けて中間の調整された出力クロック信号を生成する、加算および利得装置と、
前記中間の調整された出力クロック信号を受け、前記中間の調整された出力クロック信号を遅らせて前記調整されたクロック信号を作る、遅延装置、
を備える、第21項に記載の大容量記憶ディスク駆動装置。
(23) 前記位相フィルタは、
前記出力クロック信号を受ける入力と、出力とを有する、第1インバータと、前記調整された出力クロック信号を受ける入力と、出力とを有する、第2インバータ、
を備え、
前記第1インバータの出力と前記第2インバータの出力とを接続して前記中間出力クロック信号を生成する、
第21項に記載の大容量記憶ディスク駆動装置。
【0067】
(24) 前記遅延装置は、前記中間の調整された出力クロック信号を前記中間の調整された出力クロック信号の1周期だけ遅らせて前記調整されたクロック信号を作る、第22項に記載の大容量記憶ディスク駆動装置。
(25) 前記再循環遅延同期ループは、
基準クロック信号の位相と前記出力クロック信号の位相を比較する位相比較器と、
受信信号を遅らせる1対の可変遅延要素と、
前記基準クロック信号と前記出力クロック信号の相対位相に基づいて前記遅延要素の遅れを制御し、前記遅延要素の遅れを調整して前記基準クロック信号と前記出力クロック信号を揃える、制御装置、
を備える、第21項に記載の大容量記憶ディスク駆動装置。
【0068】
(26) 前記位相フィルタは、
前記出力クロック信号と前記調整された出力クロック信号を受けて中間の調
整された出力クロック信号を生成する、加算および利得装置と、
前記中間の調整された出力クロック信号を受け、前記中間の調整された出力クロック信号を遅らせて前記調整されたクロック信号を作る、遅延装置、
を備え、
前記遅延装置は、前記可変遅延要素と同じ遅れを有する1対の遅延装置を含む、
第25項に記載の大容量記憶ディスク駆動装置。
(27) 前記出力クロック信号を前記基準クロック信号のクロック信号毎に1回遅らせて前記出力信号と前記基準クロック信号を揃えるためのラッチを更に備える、第21項に記載の大容量記憶ディスク駆動装置。
【0069】
(28) クロック信号生成装置は、基準クロック信号を受け、出力クロック信号を作り、基準クロック信号に対する出力クロック信号の相対位相を調整して出力クロック信号と基準クロック信号を揃える、再循環遅延同期ループを含む。またこの装置は、出力クロック信号を受け、出力クロック信号の全ての移相を出力信号の複数のサイクルにわたって濾波して調整された出力クロック信号を作る、位相フィルタを含む。
【図面の簡単な説明】
この発明とその利点をよりよく理解するため、この発明の詳細な説明を以下の図面と共に参照していただきたい。各図において、同じ参照番号は同じ部分を示す。
【図1】この発明の教示に従う事後濾波方式の再循環遅延同期ループの概念を示すブロック図。
【図2】図1に示す再循環遅延同期ループと図1に示す無限インパルス応答フィルタの詳細を示す、事後濾波方式の再循環遅延同期ループの概念を更に示すブロック図。
【図3】この発明の1つの実施の形態に従う事後濾波方式の再循環遅延同期ループの実際の一例を示すブロック図。
【図4】この発明の別の実施の形態に従う事後濾波方式の再循環遅延同期ループの実際の別の例を示すブロック図。
【図5】図3と図4の無限インパルス応答フィルタにおいてフィードバック量を変えた効果を示す、時間に対する位相誤差のグラフ。
【図6】位相の不連続の発生と、この発明の教示に従う時間をかけたこの不連続の吸収を示す、時間に対する電圧のグラフ。
【図7】Aはこの発明の教示を含まない従来の再循環遅延同期ループのジッタ特性を示すグラフ。Bはこの発明の教示に従う事後濾波方式の再循環遅延同期ループのジッタ特性のグラフ。
【図8】この発明の1つの実施の形態に従う事後濾波方式の再循環遅延同期ループを含む、ディスク駆動の大容量記憶装置のブロック図。
【図9】この発明の1つの実施の形態に従う事後濾波方式の再循環遅延同期ループを含む、図8に示すハードディスク駆動装置の読取りチャンネルを示すブロック図。
【符号の説明】
10 事後濾波方式の再循環遅延同期ループ
12 再循環遅延同期ループ
14 無限インパルス応答フィルタ
24 基準クロック信号
28 出力クロック信号
Claims (2)
- クロック信号生成装置であって、
基準クロック信号を受け、出力クロック信号を作り、前記基準クロック信号に対する前記出力クロック信号の相対位相を調整して前記出力クロック信号と前記基準クロック信号を揃える、再循環遅延同期ループと、
前記出力クロック信号を受け、前記出力クロック信号の全ての移相を前記出力クロックの複数のサイクルにわたって濾波して調整された出力クロック信号を作る、位相フィルタ、
を備える、クロック信号生成装置。 - クロック信号を生成する方法であって、
再循環遅延同期ループからクロック信号を受け、
前記再循環遅延同期ループからの周期的な出力信号を濾波して、前記再循環遅延同期ループの出力信号内の全ての移相を前記出力クロック信号の少なくとも2周期にわたって拡散させて、濾波された出力信号を作る、
ことを含む、クロック信号を生成する方法。
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