JP4056016B1 - 塩被覆パネル、その製造方法および塩製室 - Google Patents
塩被覆パネル、その製造方法および塩製室 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 塩被覆パネル1は、基板2上に設けられた一または複数の繋ぎ材3層を介して、固形化塩4層が形成されていることを主たる構成とする。基板2としては杉板等の木材、繋ぎ材3としては不織布、固形化塩4用の塩としては自然塩を用い、またそれぞれの層間の接着には、塩、米粉および水の配合によりなる塩糊を用いることができる。
【選択図】 図1
Description
(2) 前記固形化塩層は、前記繋ぎ材のうち最上部の繋ぎ材の上に形成された塩堆積物の表面が接着剤により固形化されてなるものであることを特徴とする、(1)に記載の塩被覆パネル。
(3) 前記繋ぎ材は不織布であることを特徴とする、(1)または(2)に記載の塩被覆パネル。
(4) 前記基板−前記繋ぎ材のうち最下部の繋ぎ材間の接着、および前記繋ぎ材のうち最上部の繋ぎ材−固形化塩層間の接着は、塩を含有する接着剤である塩糊によりなされていることを特徴とする、(1)ないし(3)のいずれかに記載の塩被覆パネル。
(5) 前記基板は木材であることを特徴とする、(1)ないし(4)のいずれかに記載の塩被覆パネル。
(7) 前記基板−前記繋ぎ材のうち最下部の繋ぎ材間の接着、および前記繋ぎ材のうち最上部の繋ぎ材−固形化塩層間の接着は、塩を含有する接着剤である塩糊を用いることを特徴とする、(6)に記載の塩被覆パネルの製造方法。
(8) 前記固形化塩層形成における固形化のための接着剤としては、前記塩糊と塩水を混合してなる塩糊噴霧コート液を用いることを特徴とする、(6)または(7)に記載の塩被覆パネルの製造方法。
(9) (1)ないし(5)のいずれかに記載の塩被覆パネルを用いて形成される、塩製室。
図1は、本発明の塩被覆パネルの基本的な断面構成を示す概念的な説明図である。図示するように本塩被覆パネル1は、基板2上に設けられた一または複数の繋ぎ材3層を介して、固形化塩4層が形成されていることを、主たる構成とする。図では繋ぎ材3層は一層のみ設けられる例を示しているが、後述するようにこれは、二層以上としてもよい。またその場合、二の繋ぎ材3の間に特定の異種材料を挟み込んだ構成としてもよいし、あるいはそのようにせず単に繋ぎ材3を重ねた構成であっても、本発明の範囲内である。
図1−2は、図1に示した本発明塩被覆パネルの接着構造を示す概念的説明図である。図示するように、基板2上に、一の繋ぎ材3層が接着剤7により接着され、すなわち基板2−繋ぎ3材間の接着が接着剤を用いてなされ、また、本塩被覆パネル1の最上部においては塩を堆積させた塩堆積物5が形成されるのであるが、この塩堆積物5の形成にあたっては、その直下にある繋ぎ材3層との間で接着剤7を用いた接着がなされて、固形化塩4層の形成を基礎づける。
図3は、本発明実施例の塩被覆パネルの構造を示す分解斜視説明図である。
<1 塩被覆パネル製造の材料>
図示するように、本パネル作製に用いた材料は、下記の通りである。
基板や繋ぎ材に用いる接着剤:塩糊
繋ぎ材:不織布 本例では、ポリエステル繊維製不織布(商品名:パスライト(登録商標) ユニチカ製)
セラミックス粉:セラミックス廃材
固形化塩層用の塩:天日塩 メキシコ産を使用 塩化ナトリウム約97%
塩糊噴霧コート液:塩糊と塩水による
〈1〉杉板に塩糊を塗布した。
〈2〉塩糊の上に不織布を貼付した。
〈3〉不織布の上に塩糊を塗布した。
〈4〉塩糊の上にセラミックス粉を散布した。
〈5〉セラミックス粉の上から不織布を貼付した。
〈6〉不織布の上に塩糊を塗布した。
〈7〉塩糊の上に天日塩を散布した。
〈8〉天日塩の上から、塩糊噴霧コート液を適量吹き付け、天日塩を固形化、固定化し、塩被覆パネルとした。
図4−2は、本実施例塩被覆パネルの斜視の写真図である。作製された塩被覆パネルは表面の固形化塩層が充分な強度をもって固形化しており、また充分な強度をもって基板上に固定化された。
塩被覆パネルを必要数用いて、これを内装材とし、塩製室を施工した。
図5は、本実施例の塩製室の内部構成を示す写真図であり、床面から壁面にかけての構造を撮影したものである。また、
図5−2は同じく本実施例の塩製室の内部構成を示す写真図であり、壁面から天井面にかけての構造を撮影したものである。下記の実験条件により、完成した塩製室内に人間を滞在させる試験を行ったところ、特に問題なく滞在することができ、壁・床・天井各面における室内空間内装用として、充分に使用できるものであることが示された。
室内容積:間口4.316m、 奥行き2.569m、 高さ2.4m 容積26.6m3
換気、芳香剤使用:特になし
室内温度:25℃
室内相対湿度:50%
滞在姿勢:椅子に腰掛ける
滞在時間:1時間
その他:室内照明は300lx(目隠しあり)、室内音響はなし
測定器:空気イオンカウンター(アンデス電気(株)製 ITC−201A)
その結果、本例塩製室内では、1200〜1300個/ccという高い測定結果が得られた(単位は、空気1cc当たりのマイナスイオン個数を示す)。都市部や通常の室内においては0〜300個/ccであり、森林では500〜3000個/ccであることから、本発明に係る塩製室では、森林内と同程度のマイナスイオン発生効果が認められた。
2、22…基板
3、23…繋ぎ材
4、24…固形化塩
5…塩堆積物
6、7…接着剤
28…セラミックス粉
Claims (9)
- 基板上に設けられた複数の繋ぎ材層を介して固形化塩層が形成されており、少なくとも一の該繋ぎ材−繋ぎ材間には、セラミックス粉層が設けられていることを特徴とする、塩被覆パネル。
- 前記固形化塩層は、前記繋ぎ材のうち最上部の繋ぎ材の上に形成された塩堆積物の表面が接着剤により固形化されてなるものであることを特徴とする、請求項1に記載の塩被覆パネル。
- 前記繋ぎ材は不織布であることを特徴とする、請求項1または2に記載の塩被覆パネル。
- 前記基板−前記繋ぎ材のうち最下部の繋ぎ材間の接着、および前記繋ぎ材のうち最上部の繋ぎ材−固形化塩層間の接着は、塩を含有する接着剤である塩糊によりなされていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の塩被覆パネル。
- 前記基板は木材であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の塩被覆パネル。
- 基板上に複数の繋ぎ材層を接着し、その最上部に塩を堆積させ、その堆積物を表面から接着剤により固形化させて固形化塩層を形成する塩被覆パネルの製造方法であって、少なくとも一の繋ぎ材−繋ぎ材間には、セラミックス粉層を設けることを特徴とする、塩被覆パネルの製造方法。
- 前記基板−前記繋ぎ材のうち最下部の繋ぎ材間の接着、および前記繋ぎ材のうち最上部の繋ぎ材−固形化塩層間の接着は、塩を含有する接着剤である塩糊を用いることを特徴とする、請求項6に記載の塩被覆パネルの製造方法。
- 前記固形化塩層形成における固形化のための接着剤としては、前記塩糊と塩水を混合してなる塩糊噴霧コート液を用いることを特徴とする、請求項6または7に記載の塩被覆パネルの製造方法。
- 請求項1ないし5のいずれかに記載の塩被覆パネルを用いて形成される、塩製室。
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