JP4054694B2 - プロジェクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気ファンを備えたプロジェクタのファンガードの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
発熱する電子機器は、廃熱のためにファンを備えるのが一般的である。そのためファンにより発生する風切り音の騒音対策が必要であった。従来の騒音対策として、ファンの回転軸を排気の方向に対して45度から90度未満の角度で傾ける方法がある(例えば、特許文献1参照。)。しかし、この方法では、ファンの回転軸を傾けた分、ファンの専有する空間が排気の方向に増大するため、小型化が求められる電子機器では、そのまま採用することが困難であった。
【0003】
また、プロジェクタの場合も、光源ランプの発熱が大きいため排気ファンを備え強制的に熱気を排出している。排気ファンの外側には、安全と内部保護のためファンガードが取り付けられている。ファンガードは、通常、幅の広い主リブと、それよりも狭い補助リブを縦横に組み合わせた格子状に形成されている。図9は従来のプロジェクタの排気ファンおよびファンガードの部分の外観図であり、図10は図9のX−X線断面図であり、図11は図9のY−Y線断面図である。
【0004】
図10に示されるように、筐体fの内側に位置するランプaの側面にファンeが配置され、その外側にファンガードsが設けられている。ファンガードsは、幅の広い主リブgを横にそれよりも幅の狭い補助リブhを縦にして組み合わせて、格子状に形成されている。図12、図13に示されるように、ファンeからの排気の気流jは、ファンガードsの格子内に形成された断面四角形の排気孔iを通過して外部に排出される。排出された気流jは距離L1の間、乱されることなく集中して運ばれる。なお、図中のbはランプリフレクタ、cはランプケースである。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−323883号公報 (図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように配置されたファンガードにおいては、排気の流れが図12、図13のようになり、ファンガードsを通過する際に大きな渦kが発生し大きな風切り音が発生するとともに、高温の排気が高速で平行に排出されて距離L1の下流の一箇所に吹きつけられ、その下流に人がいる場合は、高温にさらされて不快な思いをさせていた。そこで本発明は、風切り音の発生を少なくするともに、高温の排気が一箇所に集中して不快な思いをさせないようにしたプロジェクタを提案することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、幅の広い主リブとそれと同じかまたはそれよりも幅の狭い補助リブを縦横に組み合わせて形成した格子状のファンガードと、該ファンガードの格子内に形成される断面四角形の風路に対向して位置する前記主リブまたは/および前記補助リブの表面に突設された突起とを備えたプロジェクタにおいて、前記主リブまたは前記補助リブのいずれか一方のリブの対向する2片に、気流方向に斜めに交差し高さが前記リブ間隔の2分の1未満のリブ状の突起をそれぞれ設けたことを特徴とする。それにより、ファンからの排気がファンガードを通過する際に突起の部分で小さい渦が発生し、その分、大きい渦の発生が抑えられ、風切り音による騒音の発生が低減されるとともに、排気された熱風が拡散され熱気が一箇所に集中して排出されることがなくなる。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記突起の双方を同一方向に傾斜させたことを特徴とする。それにより、小さい渦の発生と排気の気流の拡散がより顕著になる。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記対向する主リブ上に主リブの間隔の略5分の1の高さの突起を対称位置に設けたことを特徴とする。それにより、小さい渦の発生と排気の気流の拡散が最も顕著になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1は本発明に係るプロジェクタのファンガード部分を水平方向に破断して示した上面図であり、図2は図1の前面図であり、図3は図1の要部の拡大図であり、図4は気流の流れを示す断面図である。図1に示されるように、筐体fの内側に位置するランプaの側面にファンeが配置され、その外側にファンガードsが設けられている。ファンガードsは、幅の広い主リブgを横にそれよりも幅の狭い補助リブhを縦に組み合わせて、格子状に形成されている。
【0012】
格子内の主リブgの上下の表面にリブ状の突起mが気流の方向に対してともに斜めに交差する方向すなわち上下対称に突設されている。この突起mの高さは、主リブgの間隔の約5分の1としてある。ファンeからの排気の気流jは、格子内に形成された断面四角形の風路となる排気孔iを通過する際に、突起mに当たり小さい渦lを発生し、小さい風切り音を発生する。さらに、気流jは、小さい渦lが多数発生するため、短い距離L2を通過する間に拡散される。それにより、距離L2よりも離れた位置にいる人には、集中した熱気に当たることがなくなり不快な思いをしないですむ。なお、図中のbはランプリフレクタ、cはランプケースである。
【0013】
本出願人は、主リブgの表面に突起mを設けた場合の、突起mの取り付け方向と騒音の減少の関係を調べてみた。図2のX2−X2断面とX3−X3断面の展開図で示すと、図5は本発明の場合を示し、上側の主リブgと下側の主リブgの同位置に同方向の突起mを設けた場合を示す。図6は比較例であり、上側の主リブgと下側の主リブgの同位置に方向反対の突起mを設けた場合を示す。図7は他の比較例であり、上側の主リブgと下側の主リブgの同位置に同方向の突起mを互い違いに密に設けた場合を示す。測定はISOの方法を用い、排気孔iの正面の位置で測定した。測定結果は表1に示す値となる。
【0014】
【表1】
Figure 0004054694
【0015】
それによると、暗騒音の測定値が19.1で、ファンガードを取り付けないファンのみの場合の測定値が24.9となり、その結果、ファンの騒音が5.8dBとなる。次に従来の突起のないファンガードを取り付けた場合は26.3となり、その結果、ファンガードの風切り音は1.4dBとなる。次に、図5の本発明の突起を設けたファンガード場合は25.4となり、従来よりも風切り音が0.9dB低くなる。次に、図6の比較例の場合は26.3となり、従来と変わらず効果が見られない。次に、図7の比較例の場合は26.5となり、従来よりも風切り音が0.2dB増加して逆効果である。これらのことから図5の本発明の場合は、風切り音の低減率が、0.9/1.4=64%となり、顕著な効果が得られた。
【0016】
なお、図5の本発明の実施形態では、主リブgを幅7mm、厚み2mmとし、補助リブhを幅3mm、厚み1.5mmとし、主リブgの間隔を4.25、補助リブhの間隔を12.5mmとし、突起mの幅および高さを0.8mmとし、突起mは気流の方向に対して30度の角度とし、取り付けピッチを7〜15mmとした。
また、図8はファンガードの他の実施形態を示し、図2の場合よりも、補助リブhの間隔を半分にしたものを示し、この場合は静音効果を得られるが、排気孔iの開口率が減少する為に、冷却効率が低下しランプ寿命が短く、筺体が高温になる。機器内部温度も上昇し駆動回路デバイスの誤動作や寿命低下のマイナス要因があった。
なお、上述の実施形態では、主リブに突起を設ける場合を述べたが、補助リブに突起を設けることも、あるいは、主リブと補助リブの両方に突起を設けることも可能である。
【0017】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、プロジェクタのファンガードの格子内に形成される断面四角形の風路に対向して位置する主リブ、補助リブの表面に、気流方向に斜めに交差し高さが前記リブ間隔の2分の1未満のリブ状の突起を設けたことで、リブを通過する際に発生していた大きい渦が小さい渦に分散されて風切り音が小さくなるとともに、高温の排気の気流も分散されて一箇所に集中しなくなり、風下にいる人も不快な思いをすることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプロジェクタのファンガード部分を水平方向に破断して示した上面図である。
【図2】図1の前面図である。
【図3】図1の要部の拡大図である。
【図4】図1の気流の流れを示す断面図である。
【図5】図1の実施形態の断面展開図である。
【図6】比較例の断面展開図である。
【図7】他の比較例の断面展開図である。
【図8】ファンガードの他の実施形態を示す前面図である。
【図9】従来例を示す排気ファンおよびファンガードの部分の外観図である。
【図10】図9のX−X線断面図である。
【図11】図9のY−Y線断面図である。
【図12】従来例の気流の流れを示す断面図である。
【図13】従来例の気流の流れを示す断面図である。
【符号の説明】
a ランプ
b ランプリフレクタ
c ランプケース
e ファン
f 筐体
g 主リブ
h 補助リブ
i 排気孔
j 気流
L2 短い距離
l 小さい渦
m 突起
s ファンガード

Claims (3)

  1. 幅の広い主リブとそれと同じかまたはそれよりも幅の狭い補助リブを縦横に組み合わせて形成した格子状のファンガードと、該ファンガードの格子内に形成される断面四角形の風路に対向して位置する前記主リブまたは/および前記補助リブの表面に突設された突起とを備えたプロジェクタにおいて、
    前記主リブまたは前記補助リブのいずれか一方のリブの対向する2片に、気流方向に斜めに交差し高さが前記リブ間隔の2分の1未満のリブ状の突起をそれぞれ設けたことを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記突起の双方を同一方向に傾斜させたことを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1または2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記対向する主リブ上に主リブの間隔の略5分の1の高さの突起を対称位置に設けたことを特徴とするプロジェクタ。
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