JP4053927B2 - 光伝送信号分岐装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ配線システムに組み込まれる光伝送信号分岐装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、高層集合住宅において、各種放送信号やIPデータ信号を光信号にして各階に配信する場合、システム中央部において、各光信号が各階分に分配されたうえで、分配させた各光信号が光ファイバによって各階に向けて配送されるようになっている。(非特許文献1参照)
【0003】
【非特許文献】
編集・発行(社)日本CATV技術協会「HFCシステムの設計」p15,p30−p33
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光伝送信号の分配構造では、分配された各光信号を伝送する光ファイバを、各階等において他の光装置に光接続する際に、単一本ずつ融着接続しなければならず、その作業が面倒で作業効率が上がらないという課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を達成するために本発明は、複数の光ファイバ心線が一体化されたテープ心線を有する第1,第2の光ファイバケーブルどうしを光接続するとともに、その光接続部位から光信号を分岐させて取り出す光伝送信号分岐装置であって、
・前記第1の光ファイバケーブルの接続端と前記第2の光ファイバケーブルの接続端とをそれぞれ把持するケーブル把持器と、
・前記第1の光ファイバケーブルの接続端から引き出される第1のテープ心線接続端と、前記第2の光ファイバケーブルの接続端から引き出される第2のテープ心線接続端とを一括収納する第1の収納器と、
・前記第1のテープ心線接続端と前記第2のテープ心線接続端との間に設けられてこれらテープ心線接続端どうしを光連結する光ファイバから構成されるとともに、その両端部位は前記第1,第2のテープ心線接続端それぞれに一括して融着接続可能に配置された連結用光ファイバ群と、
・前記連結用光ファイバ群を収納する第2の収納器と、
・前記連結用光ファイバ群の任意の光ファイバに設けられて、この任意の光ファイバから光信号を分岐させて取り出す光分岐器と、
・一端が前記光分岐器に光接続されるとともに、他端には光接続器が取り付けられた引き出し用光ファイバと、
・一端には前記光接続器が接続される接続部が設けられ、他端には装置外部の光ファイバ接続器が接続される接続部が設けられ、これら両接続部に接続される前記光接続器と前記光ファイバ接続器とを互いに光接続する接続中継器と、
を備える。
【0006】
これにより、本発明では、第1のテープ心線接続端と第2のテープ心線接続端とに連結用光ファイバ群を接続する作業を、一括した融着接続作業により実施することが可能となる。そのため、第1のテープ心線と第2のテープ心線との間の接続作業が容易となる。
【0007】
第1,第2のテープ心線接続端を第1の収納器に収納し、連結用光ファイバ群を第2の収納器に収納することで、これらの光ファイバ部品(第1,第2のテープ心線接続端と連結用光ファイバ群)の収納効率が向上する。
【0008】
本発明は、前記ケーブル把持器と前記第1の収納器と前記連結用光ファイバ群と前記第2の収納器と前記光分岐器と前記引き出し用光ファイバと前記接続中継器とを収納する筐体を備え、前記筐体の側壁面に、前記ケーブル把持器と前記接続中継器とを設けるのが好ましい。そうすれば、装置構成を筐体内にまとめて収納することが可能となり、収納効率がさらに向上する。また、接続中継器を筐体側壁面に設けることで、接続中継器に対する光接続器や装置外部の光ファイバ接続器の接続作業が容易になる。
【0009】
本発明は、前記第1の収納器と前記第2の収納器とを前記筐体内で積層配置するのが好ましい。そうすれば、収納効率がさらに向上して装置小型化が促進される。
【0010】
本発明は、前記連結用光ファイバ群と前記光分岐器とを収納する平板状樹脂シートをさらに有するのが好ましい。そうすれば、連結用光ファイバ群と光分岐器との収納効率がさらに向上して装置小型化が促進される。また、連結用光ファイバ群と光分岐器との取り回しがしやすくなって、これら光部品の収納作業や光接続作業が容易となる。さらには、光分岐器を、前もって製造工場において連結用光ファイバ心線に接続して樹脂シートで挟持固定することができるため、光伝送信号分岐装置の設置作業現場で、光分岐器を接続する作業を全く行う必要がなくなる。したがって、その分、設置作業現場での作業が容易となる。
【0011】
本発明は、前記連結用光ファイバ群のうちの少なくとも2本を中途部で分断し、その分断端部それぞれに前記接続中継器の接続部に接続可能な光接続器を取り付けるのが好ましい。そうすれば、第1,第2のテープ心線接続端まで伝送させた光信号を光分岐器による光分岐によることなく、そのままの光信号の状態で外部に引き出すことが可能となる。
【0012】
本発明を構成する連結用光ファイバ群は、光分岐器を設けることなく、連結用光ファイバ心線の少なくとも2本を中途部で分断し、その分断端部それぞれに、前記接続中継器の接続部に接続可能な光接続器を取り付けるだけでもよく、その場合であっても、上述したのと同様の作用効果を奏することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態の光伝送信号分岐装置1の構成を示す平面図であり、図2はその正面図であり、図3はその側面図である。
【0014】
光伝送信号分岐装置1は、複数の光ファイバ心線αが一体化されたテープ心線βを有する第1,第2の光ファイバケーブルA,Bどうしを光接続するとともに、その光接続部位から光信号を取り出す装置である。
【0015】
光伝送信号分岐装置1は筐体2を備えている。筐体2は、その主面の大きさ(縦×横寸法)に比べて高さ寸法が比較的小さい扁平な形状を有している。筐体2は収納箱3と蓋箱4とを備える。これら箱3,4は、筐体2をその主面に沿って2つに分断した形状を有しており、その開放面を対向させた状態で蝶番5によって開閉自在に連結される。
【0016】
収納箱3の一側壁面3aおよびその近傍の収納箱3内にケーブル把持器6が設けられる。ケーブル把持器6は第1の光ファイバケーブルAの接続端と第2の光ファイバケーブルBの接続端とをそれぞれ把持するものであって、ケーブル把持部6aとテンションメンバ把持部6bとを備える。ケーブル把持部6aは第1,第2の光ファイバケーブルA,Bのケーブル外周部位を把持する。テンションメンバ把持部6bは、第1,第2の光ファイバケーブルA,B内にその長手方向に沿って収納されたテンションメンバ7を把持する。ケーブル把持部6aは収納箱3の一側壁面3aに接して設けられており、一側壁面3aの蓋箱4に設けられた開口4bから挿入される第1,第2の光ファイバケーブルA,Bのケーブル外周を把持して筐体2に固定する構造となっている。テンションメンバ把持部6bは、ケーブル把持部6aから若干離れて収納箱3内に設けられており、第1,第2の光ファイバケーブルA,Bの接続端から突出するテンションメンバ7の先端を把持して筐体2に固定する構造となっている。
【0017】
収納箱3の一側壁面3aに接続中継器8が設けられる。接続中継器8は、雄型光接続器に連結可能な複数対の雌型光接続部8a,8aを有する。対の雌型光接続部8a,8aどうしは、接続中継器8の両端それぞれに互いに対向した状態で配置される。対の雌型光接続部8a,8aは、連結される雄型光接続器どうしを光接続可能に保持する構造となっている。接続中継器8は、対の雌型光接続部8a,8aそれぞれを収納箱3の内外に向けた状態で一側壁面3aに取り付けられる。接続中継器8を筐体3の一側壁面3aに設けることで、接続中継器8に対する光接続器や装置外部の光ファイバ接続器の接続作業が容易になる。
【0018】
収納箱3の内部に、第1の収納器9と第2の収納器10とが収納配置される。これら収納器9,10は、上端が開放された器本体9a,10aと、器本体9a,10aの上端開口を開閉自在に覆う蓋9b,10bとを備える。第1の収納器9と第2の収納器10とは、その主面(上端開口面)の形状が同一となっており、互いに分離可能に積層一体化された状態で収納箱3内に収納固定される。第1の収納器9と第2の収納器10とを積層配置することで、筐体2内での収納効率が向上して光伝送信号分岐装置1の小型化が促進される。
【0019】
上側に積層配置される第1の収納器9に第1の光ファイバケーブルAのテープ心線接続端βAと、第2の光ファイバケーブルBのテープ心線接続端βBとが収納される。請求項における第1のテープ心線接続端はテープ心線接続端βAに相当し、第2のテープ心線接続端はテープ心線接続端βBに相当する。
【0020】
テープ心線接続端βA,βBは、第1,第2の光ファイバケーブルA,Bの接続端から延出されるテープ心線βから構成される。
【0021】
テープ心線接続端βA,βBは、互いに光接続されるファイバ部位であって、そのファイバ長は光接続作業における余裕長を含んで若干長く設定される。第1の収納器9は若干長いファイバ長に設定されるテープ心線接続端βA,βBを収納する。第1の収納器9では、テープ心線接続端βA,βBは巻回された状態で収納される。
【0022】
下側に積層配置される第2の収納器10に連結用光ファイバ群11が収納される。連結用光ファイバ群11は、テープ心線接続端βAとテープ心線接続端βBとを光接続する最に間に介在する短寸の光ファイバ群であって、図5(a)に示されるように、複数並列配置されるテープ心線接続端βA,βBの心線数と同一心線数の連結用光ファイバ心線12を有している。連結用光ファイバ心線12は接着一体化される一対の平板状樹脂シート13a,13bの間に挟持される。連結用光ファイバ心線12は、並列配置された状態で樹脂シート13a,13b内に配置される。樹脂シート13a,13bの形状は、第2の収納器10の形状に合わせて任意に設定可能であるが、図5(a)では、矩形状に成形される。
【0023】
連結用光ファイバ心線12の両端12aは、テープ心線接続端βB,βBの配列ピッチと同一の配列ピッチで配置された状態で樹脂シート13a,13bによって固定されており、この状態で樹脂シート13a,13bから延出する。連結用光ファイバ群11を樹脂シート13a,13bによって挟持保持することで、連結用光ファイバ群11の収納効率が向上して小型化が促進される。なお、樹脂シート13a,13bは、樹脂シート13a,13bの矩形中央部から突出する連結用光ファイバ心線12の両端12aを挟持する突出片13cを備えている。
【0024】
樹脂シート13a,13bから延出する連結用光ファイバ心線12の先端12aは第2の収納器10から延出し、第2収納器10と第1の収納器9とに設けられた開口20を介してテープ心線接続端βA,βBの先端が収納される第1の収納器9に挿入される。連結用光ファイバ心線12の先端12aは、第1の収納器9内において、テープ心線接続端βAとテープ心線接続端βBとにそれぞれ融着接続される。融着接続部位も第1の収納器9に収納される。このとき、連結用光ファイバ心線12の両先端12a,12aがテープ心線接続端βA,βBの配列ピッチと同一の配列ピッチで配置されているために、その融着部位εの融着接続作業を既存のテープ心線融着接続装置を用いて容易に行うことができる。さらには、連結用光ファイバ心線12の先端12aを第1の収納器9に挿入配置するために、融着接続作業を、第1の収納器9内だけで実施することができる。これにより、連結用光ファイバ心線12が収納される第2の収納器10を融着接続作業時に開放する必要がない。そのため、その分、作業がさらに容易となる。
【0025】
また、テープ心線接続端βA,βBを第1の収納器9に収納し、連結用光ファイバ群11を第2の収納器10に収納することで収納効率が向上し、光伝送信号分岐装置1の小型化が図れるとともに、テープ心線接続端βA,βBや連結用光ファイバ群11の引き回しが容易となる。
【0026】
以上のようにして第1の光ファイバケーブルAのテープ心線接続端βAと第2の光ファイバケーブルBのテープ心線接続端βBとは、連結用光ファイバ群11を介して光接続される。さらに、光伝送信号分岐装置1では、連結用光ファイバ群11を介して光信号を次のように分岐取り出しする。
【0027】
連結用光ファイバ群11は、光信号の分岐取り出し形態に合わせて複数種のファイバ構造を設定可能である。以下、4心のテープ心線βからなるテープ心線接続端βA,βBに対応した場合を例にして説明するが、8心等、他の心線数を有するテープ心線βの構造においても同様に各種設定できる。
【0028】
光信号による伝送形態としては、例えば、テレビジョン放送の映像信号(以下、単に放送データという)を光信号に重畳させて伝送する形態と、パーソナルコンピュータ情報伝送形態の一つであるIPデータを光信号に重畳させて逆伝送する形態とがある。
【0029】
放送データの伝送には、図4(a)に示されるように、
・その放送形態(地上波放送、衛星放送(BS)、通信衛星放送(CS)等)毎に、1本の光ファイバ心線αを設ける、
・信号は、並列配置された各末端伝送先γに分岐されて伝送される。
・一方向伝送形態となり、末端伝送先γからのデータを受け取って伝送する必要はない
という特徴がある。
【0030】
これに対して、IPデータの伝送には、図4(b)に示されるように、
・伝送ルートは基本的に1系統だけでよい、
・信号は、直列配置された各末端伝送先γを介して順次伝送される、
・IPデータ発信元から末端伝送先γにIPデータを送り届けた(下り伝送した)うえで、末端伝送先から発せられるIPデータを受け取ってIPデータ発信元に送り返す(上がり伝送する)双方向伝送形態となり、下り送信(IPデータ発信元→末端伝送先)用と上がり送信(末端伝送先→IPデータ発信元)用とに、計2本の光ファイバ心線αが必要となる、
という特徴がある。
【0031】
そのため、放送データの光伝送には次の構成が必要となる。まず、伝送する放送データ毎に光ファイバ心線αを設ける。さらには、末端伝送先γがある伝送位置に設けられた連結用光ファイバ群11において、放送データを伝送する連結用光ファイバ心線12に光分岐器(光カプラ)を接続して放送データを分岐させて取り出して末端伝送先に供給する。
【0032】
IPデータの伝送には次の構成が必要となる。まず、下り送信用の光ファイバ心線αと、上がり送信用の光ファイバ心線αという2本の光ファイバ心線αを設定する。さらには、末端伝送先γがある伝送位置に設けられた連結用光ファイバ群11において、IPデータを伝送する2本の連結用光ファイバ心線12それぞれを分断する。そして、分断により形成される計4つの連結用光ファイバ心線12の分断端部を引き出して末端伝送先側の光ファイバ心線に接続する。
【0033】
図5(a)に示される連結用光ファイバ群11の構成は、4心のテープ心線βで、放送データを伝送する場合において、光伝送信号分岐装置1で連結用光ファイバ群11から2系統の放送データを分岐して取り出す構成である。
【0034】
この場合、連結用光ファイバ群11のうちの2本の連結用光ファイバ心線121,122に光分岐器(光カプラ)14が設けられる。光分岐器14には、引き出し用光ファイバ15が接続される。光分岐器14は、連結用光ファイバ心線121,122から光信号を分岐させて引き出し用光ファイバ15に伝送させる機能を発揮する。光分岐器14は連結用光ファイバ群11とともに樹脂シート13a,13bによって挟持保持される。
【0035】
引き出し用光ファイバ15の先端には光接続器16が取り付けられる。光接続器16は、接続中継器8の雌型光接続部8aに接続可能な構成となっており、筐体2内側に位置する雌型光接続部8aに接続される。筐体2外側に位置する雌型光接続部8aには、末端伝送先に光信号を伝送する伝送用光ファイバの先端に取り付けられる光接続器(図示省略)が接続される。これにより、連結用光ファイバ群11から2系統の放送データが分岐されて末端伝送先に伝送される。
【0036】
光分岐器14の分岐比率は、連結用光ファイバ心線121,122と引き出し用光ファイバ15との溶融接続部位における光ファイバの延伸率を調整することで任意に設定することができる。
【0037】
図5(b)に示される連結用光ファイバ群11の構成は、4心のテープ心線βで、放送データとIPデータとを伝送する場合において、光伝送信号分岐装置1で連結用光ファイバ群11から2系統の放送データを分岐して取り出すとともに、連結用光ファイバ群11からIPデータを引き出す構成である。
【0038】
この場合、連結用光ファイバ群11のうちの2本の連結用光ファイバ111,112に光分岐器(光カプラ)14が接続される。光分岐器14には、引き出し用光ファイバ15が接続される。引き出し用光ファイバ15(先端を除く)と光分岐器14とは連結用光ファイバ群11とともに樹脂シート13a,13bによって挟持保持される。引き出し用光ファイバ15の先端には光接続器16が取り付けられる。
【0039】
光接続器16は、接続中継器8の雌型光接続部8aに接続可能な構成となっており、筐体2内側に位置する雌型光接続部8aに接続される。
【0040】
さらには連結用光ファイバ群11のうちの他の2本の連結用光ファイバ心線1123,124がその中途部で分断され、分断により形成される計4本の分断端部12a,12b,12c,12dが樹脂シート13a,13bから引き出される。分断端部12a,12b,12c,12dの先端には光接続器17が取り付けられる。光接続器17は、接続中継器8の雌型光接続部8aに接続可能な構成となっており、筐体2内側に位置する雌型光接続部8aに接続される。
【0041】
これにより、連結用光ファイバ群11から2系統の放送データを取り出して末端伝送先に伝送することが可能となるとともに、連結用光ファイバ群11を介して末端伝送先との間で、IPデータの相互通信が可能となる。
【0042】
図5(c)に示される連結用光ファイバ群11の構成は、4心のテープ心線βで、IPデータを伝送する場合において、光伝送信号分岐装置1で連結用光ファイバ群11からIPデータを引き出す構成である。
【0043】
この場合、連結用光ファイバ群11のうちの2本の連結用光ファイバ心線123,124がその中途部で分断され、分断により形成される計4本の分断端部12a,12b,12c,12dが樹脂シート13a,13bから引き出される。分断端部12a,12b,12c,12dの先端に光接続器17が取り付けられる。光接続器17は、接続中継器8の雌型光接続部8aに接続可能な構成となっており、筐体2内側に位置する雌型光接続部8aに接続される。これにより、連結用光ファイバ群11を介して末端伝送先との間で、IPデータの相互通信が可能となる。
【0044】
なお、図5(a),図5(c)の構成では、4本の連結用光ファイバ心線αのうちの2本は、光伝送信号分岐装置1において引き出されない。残余の2本の光ファイバ心線αは、例えば次のように規定することができる。すなわち、残余の2本の光ファイバ心線αは他の信号(他の放送データやIPデータ等)が伝送されるものの、その光伝送信号分岐装置1の設置位置には末端伝送先がなく引き出す必要がないと規定できる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、分配された各光信号を伝送する光ファイバを、他の光装置に光接続する際に、複数本を一度に融着接続することができ、その作業が容易となって、作業効率が上がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の光伝送信号分岐装置の構造を示す一部切欠平面図。
【図2】実施の形態の光伝送信号分岐装置の構造を示す一部切欠正面図。
【図3】実施の形態の光伝送信号分岐装置の構造を示す一部切欠側面図。
【図4】末端伝送先に対する伝送形態をそれぞれ示す図。
【図5】連結用光ファイバ群の配置例をそれぞれ示す図。
【符号の説明】
α 光ファイバ心線 β テープ心線
A 第1の光ファイバケーブル B 第2の光ファイバケーブル
βA テープ心線接続端 βB テープ心線接続端
1 光伝送信号分岐装置 2 筐体
6 ケーブル把持器 6a ケーブル把持部
6b テンションメンバ把持部 7 テンションメンバ
8 接続中継器 8a 雌型光接続部
9 第1の収納器 10 第2の収納器
11 連結用光ファイバ群 12 連結用光ファイバ心線
13a,13b 樹脂シート 14 光分岐器
15 引き出し用光ファイバ 16 光接続器
17 光接続器
Claims (7)
- 複数の光ファイバ心線が一体化されたテープ心線を有する第1,第2の光ファイバケーブルどうしを光接続するとともに、その光接続部位から光信号を分岐させて取り出す光伝送信号分岐装置であって、
前記第1の光ファイバケーブルの接続端と前記第2の光ファイバケーブルの接続端とをそれぞれ把持するケーブル把持器と、
前記第1の光ファイバケーブルの接続端から引き出される第1のテープ心線接続端と、前記第2の光ファイバケーブルの接続端から引き出される第2のテープ心線接続端とを一括収納する第1の収納器と、
前記第1のテープ心線接続端と前記第2のテープ心線接続端との間に設けられてこれらテープ心線接続端どうしを光的に連結する光ファイバから構成されるとともに、その両端部位が前記第1,第2のテープ心線接続端それぞれに一括して融着接続可能に配置された連結用光ファイバ群と、
前記連結用光ファイバ群を収納する第2の収納器と、
前記連結用光ファイバ群の任意の光ファイバに設けられて、この任意の光ファイバから光信号を分岐させて取り出す光分岐器と、
一端が前記光分岐器に光接続されるとともに、他端には光接続器が取り付けられた引き出し用光ファイバと、
一端には前記光接続器が接続される接続部が設けられ、他端には装置外部の光ファイバ接続器が接続される接続部が設けられ、これら両接続部に接続される前記光接続器と前記光ファイバ接続器とを互いに光接続する接続中継器と、
を備えることを特徴とする光伝送信号分岐装置。 - 請求項1に記載の光伝送信号分岐装置において、
前記ケーブル把持器と前記第1の収納器と前記連結用光ファイバ群と前記第2の収納器と前記光分岐器と前記引き出し用光ファイバと前記接続中継器とを収納する筐体を備え、
前記筐体の側壁面に、前記ケーブル把持器と前記接続中継器とを設ける、
ことを特徴とする光伝送信号分岐装置。 - 請求項2に記載の光伝送信号分岐装置において、
前記第1の収納器と前記第2の収納器とを前記筐体内で積層配置する、
ことを特徴とする光伝送信号分岐装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の光伝送信号分岐装置において、
前記連結用光ファイバ群と前記光分岐器とを収納する平板状樹脂シートをさらに有する、
ことを特徴とする光伝送信号分岐装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の光伝送信号分岐装置において、
前記連結用光ファイバ群のうちの少なくとも2本を中途部で分断し、その分断端部それぞれに、前記接続中継器の接続部に接続可能な光接続器を取り付ける、
ことを特徴とする光伝送信号分岐装置。 - 複数の光ファイバ心線が一体化されたテープ心線を有する第1,第2の光ファイバケーブルどうしを光接続するとともに、その光接続部位から光信号を取り出す光伝送信号分岐装置であって、
前記第1の光ファイバケーブルの接続端と前記第2の光ファイバケーブルの接続端とをそれぞれ把持するケーブル把持器と、
前記第1の光ファイバケーブルの接続端から引き出される第1のテープ心線接続端と、前記第2の光ファイバケーブルの接続端から引き出される第2のテープ心線接続端とを一括収納する第1の収納器と、
前記第1のテープ心線接続端と前記第2のテープ心線接続端との間に設けられてこれらテープ心線接続端どうしを光的に連結する光ファイバから構成されるとともに、その両端部位が前記第1,第2のテープ心線接続端それぞれに一括して融着接続可能に配置される連結用光ファイバ群と、
前記連結用光ファイバ群を収納する第2の収納器と、
一端には前記光接続器が接続される接続部が設けられ、他端には装置外部の光ファイバ接続器が接続される接続部が設けられ、これら両接続部に接続される前記光接続器と前記光ファイバ接続器とを互いに光接続する接続中継器と、
を備え、
前記連結用光ファイバ群のうちの少なくとも2本を中途部で分断し、その分断端部それぞれに、前記接続中継器の接続部に接続可能な光接続器を取り付ける、
ことを特徴とする光伝送信号分岐装置。 - 請求項6に記載の光伝送信号分岐装置において、
前記連結用光ファイバ群を収納する平板状樹脂シートをさらに有する、
ことを特徴とする光伝送信号分岐装置。
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JP (1) | JP4053927B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008136142A1 (ja) * | 2007-04-20 | 2008-11-13 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. | 鉄心焼鈍炉 |
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JP2006292892A (ja) * | 2005-04-07 | 2006-10-26 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光モジュール |
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- 2003-05-30 JP JP2003154161A patent/JP4053927B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008136142A1 (ja) * | 2007-04-20 | 2008-11-13 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. | 鉄心焼鈍炉 |
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JP2004354821A (ja) | 2004-12-16 |
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