JP4052065B2 - 光受信装置、光通信システム及び光受信方法 - Google Patents

光受信装置、光通信システム及び光受信方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超高速・超長距離光通信システム及びその光受信装置、光受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
IM/DD(Intensity Modulation/ Direct Detection)方式による超高速・超長距離光通信システムでは、光受信装置の感度向上のための手段として、主に誤り訂正符号が活用されてきた。しかし、最近の急激な伝送容量/伝送距離の拡大においては、さらなる光受信装置の感度向上が必要不可欠であり、誤り訂正符号以外の簡易な受信感度向上技術が望まれている。
【0003】
文献"Error correction without additional redundancy by novel optical receiver with diverse detection",Masahito Tomizawa,Yoshiaki Kisaka,Akira Hirano,Yutaka Miyamoto, in OSA Trends in Optics and Photonisc (TOPS) vol.70, Optical Fiber Communication Conference, Technical Digest, Post-conference Edition (Optical Society of America, Washington DC, 2002), pp. 368-370.に開示された従来の光受信装置では、受信段で一つの光信号を波長分離し、その各々の光信号に対して識別器を設け、各識別器での識別結果からより確からしい方のデータを採用することで受信感度向上を図っている。
【0004】
当該従来の光受信装置は、同一信号の波長軸上において送信信号を冗長化しているため、付加的な誤り訂正符号を用いることなく光受信装置の感度向上を図ることが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来の光受信装置では、光信号のスペクトラムを光フィルタによって分離しているため、現実的には光フィルタでの分離ペナルティが発生しやすく、光受信装置の感度を十分に向上させることができないという課題があった。
【0006】
また、光フィルタによる波長軸上での信号分離を行うために、光受信装置の構成が変調方式に依存するといった課題があり、さらに前記光フィルタに対する要求特性が厳しく装置構成上の制約が大きいといった課題があった。
【0007】
本発明は以上の課題を解決するためになされたものであり、光分離手段による、分離ペナルティを抑圧して光受信装置の受信感度を向上させるとともに、変調方式依存性がなく、実装が容易な光通信システム、光受信装置及び光受信方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明に係る光受信装置は、光受信信号を複数の光信号に分離する光分離手段と、前記光信号をそれぞれ別個に電気信号に変換する光電気変換手段と、前記電気信号をそれぞれ閾値に基づいてデジタルデータ信号に変換する識別手段と、前記複数のデジタルデータ信号に基づいて最尤データを特定して出力する経路選択手段と、前記経路選択手段から出力された最尤データを入力して誤り率を算出し、該誤り率を低下させるように各識別手段の閾値を制御する閾値制御手段と、を備える。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本実施の形態1の光受信装置の構成図である。図1において、10は光入力信号を3つの経路(経路1〜経路3)に分離する光分離手段、11a〜11cは分離後の光入力信号を電気信号に変換する光電気変換手段、12a〜12cはアナログ電気信号を所定の閾値Vth1〜Vth3に従ってデジタルデータ信号に変換する識別器、13は各経路のデジタル信号から最尤データを特定して出力する経路選択手段、14は出力データ系列の誤り特性に基づいて、各識別器の閾値Vth1〜Vth3を制御する閾値制御手段である。
【0023】
上記の通り構成される本実施の形態1の光受信装置の動作を説明する。
光通信システムにおいて光送信装置から送信された信号は、当該光受信装置に光受信信号として入力される。
光受信装置において光分離手段10は、一般的な3dBカプラが適用され、前記光受信信号を3つの経路1〜3に分離する。
【0024】
ここで、光分離手段10によって分離された各経路の光信号は、略同一の光スペクトルを有する。また、各光信号は互いに相関のないASE(Amplified Spontaneous Emission)雑音を含むことが、R. Hanburry Brown及びR. Q. Twissの実験(Nature 177, 27 (1956); Proc. R. Soc. A242, 300 (1957); ibid. A243, 291 (1958).)により実証されている。
【0025】
図2は前記R. Hanburry Brownらの実験装置の概略構成図である。
光源50から出射された光は、光フィルタ51を通過した後に、ハーフミラー52によって経路1及び経路2に光分離される。分離後の光信号はそれぞれ光検出器53a、53bで光子検出された後、相関計測器54において信号強度相関が計測される。
【0026】
この実験で測定される光信号相互間の強度相関は下記式1で与えられる。
【数1】
Figure 0004052065
上記式1において、I1(t1)及びI(t)はそれぞれ光検出器53a、53bで時刻t1及びtに測定される信号強度、I1及びIはI1(t1)及びI(t)の長時間平均、g(2)(t)は2次のコヒーレンス(例えば、文献”The quantum theory of light 2nd edition, Oxford Press”,R. Loudonを参照のこと)、τは2つの系列の測定時間差(τ=t2−t1)、<A>は任意の集団Aに関する集団平均値である(実際にはエルゴード理論によって時間平均値でもよい)。
【0027】
前記2次コヒーレンスg(2)(t)は図3に示したような特性を示し、測定時間差τが十分短い場合には前記信号強度相関(g(2)(t)−1)は1となって相関関係にあるが、測定時間差τが光源のコヒーレンス時間τより十分大きい場合には、光検出器52a、52bで観測される光信号の雑音強度は相互に完全無相関(g(2)(t)−1≒0)となる。
【0028】
ここで、ASE雑音のコヒーレント時間τは非常に短いので、通常の光通信システムで適応する範囲では、偏波あるいは波長に依存しない3dBカプラを用いて光受信信号を分離した複数の光信号は、相互に無相関となることが明らかである。
光中継増幅器を用いた超長距離伝送のように光のSNR(signal-to-noise ratio)が伝送品質劣化に支配的な影響を与えるシステムにおいては、無相関なASE雑音を持つ複数の光信号を用いた受信感度向上技術が有用である。
【0029】
分離後の光信号はそれぞれ対応する光電気変換手段11a〜11cによってアナログの電気信号に変換する。
【0030】
一方、閾値制御手段14には、前記各識別器12a〜12cに対応した閾値Vth1〜Vth3のデフォルト値が予め設定されており、光受信信号の処理開始時には当該デフォルト値を各識別器12a〜12cに対して出力する。
【0031】
各識別器12a〜12cは、受信クロック信号再生器(図1に図示せず)によって前記光入力信号から再生されたサンプリングクロック信号を入力する。
【0032】
識別器12aは、前記サンプリングクロック信号の周期(以下、サンプリング周期)毎に、アナログ電気信号と前記閾値Vth1とを比較して、光信号が前記閾値Vth1未満である場合には「0」、前記閾値Vth1以上である場合には「1」を出力し、デジタルデータ信号に変換する。
また識別器12b、12cも、前記識別器12aと同様に、アナログ電気信号を閾値Vth2、Vth3に従ってデジタルデータ信号に変換する。
【0033】
経路選択手段13は、各経路1〜3に関するデジタルデータ信号を入力し、多数決処理を行って、最も確からしいデータ(以下、最尤データとよぶ)を特定する。
【0034】
多数決による最尤データの特定は、例えば以下の通り行われる。
ステップ1)経路1及び経路2のデジタルデータ信号を比較して、両者が同一である場合には当該データを最尤データとして特定する。
ステップ2)経路1及び経路2のデジタルデータ信号が互いに相反する場合には、経路3のデジタルデータ信号を最尤データとして特定する。
経路選択手段13は、各デジタルデータについて最尤データを順次特定し、出力データ系列として出力する。
【0035】
ここで、3つの経路のが光信号が、それぞれ同じ符合間干渉を有し、同じ大きさのガウスノイズを有する場合について検討する。
【0036】
各識別器12a〜12cの特性及び識別感度のばらつきは無視できるものとし、経路選択手段は常に最尤データを選択する(誤ったデータを選択することがない)ものと仮定し、各経路1〜3の光信号に含有されるガウスノイズが互いに無相関である場合において、任意のアナログ電気信号に関する識別結果が誤りである確率は、各識別器12a〜12cで互いに独立と考えられる。
【0037】
このような条件下で、経路選択手段13によって特定された最尤データが誤りとなるのは、
(1)識別器12a、12bがともに誤りである場合
(2)識別器12a、12bの何れか一方が誤りで、且つ識別器12cが誤りである場合
であり、2個若しくは3個の識別器で同時に誤りが発生した場合に、最尤データが誤りとなる。
【0038】
従って前記出力データ系列の誤り率BERoutは、下記式2で与えられる。
BERout=(BERraw)+(BERraw) ・・・式2
ここで、BERrawは入力光信号を1つの識別器のみを用いた受信装置で受信した際に測定される誤り率である。
【0039】
以上より、本実施の形態1の光受信装置の誤り率特性は、図4に示す改善効果が得られる。
ここで、各経路の光信号相互間の相関と出力データ系列の誤り率BERoutは特性図5に示す関係を有し、相関が小さい場合に出力データ系列の誤り率BERoutが大きく改善され、無相関の場合に誤り率BERoutの改善効果が最大となる。
【0040】
閾値制御手段14は、前記出力データ系列を入力し、予め設定された観測周期毎に誤り率BERoutを算出するとともに、前記閾値Vth1を変動させて試行錯誤的に誤り率BERoutが小さくなる閾値Vth1を選択し識別器12aに対して出力する。
また閾値制御手段14は、閾値Vth2及び閾値Vth3についても同様に前記誤り率BERoutが小さくなるよう調節制御を行い、識別器12b、12cに対して出力する。
閾値制御手段14は、光受信信号の受信処理中にも予め設定された制御周期毎に各閾値Vth1〜Vth3の調節制御を繰り返し行う。
【0041】
以上の通り本実施の形態1の光受信装置によれば、光受信信号を入力して、雑音成分が互いに無相関な複数の光信号に分離した後にデータ識別処理を行い、複数のデジタルデータ信号に基づいて最尤データを特定するような構成としたことにより、前記光受信信号似た宇する受信感度を簡易に向上して、出力データ系列の誤り率BERoutを改善することができる。
【0042】
また、前記出力データ系列の誤り率BERoutが小さくなるように、各識別器の閾値Vth1〜Vth3を調節制御するような構成としたことにより、伝送路の状態変動による光信号波形歪の変化に対応した最適制御を実現することができる。
【0043】
なお、本実施の形態1において光分離手段10は、一般的な3dBカプラが適用される場合について説明したが、このような構成に限定されるものではなく、光分離手段として6dBカプラ等のように他の分離比率のカプラを適用するような構成であってもよい。このように一般的なカプラを光分離手段としてもちいることにより、光受信信号をスペクトル分離するような構成と比較して、簡易な構成で複数の光信号を得ることができる。
【0044】
また前記光分離手段は、カプラに限定されるものではなく、無偏光ビームスプリッタを用いるような構成であってもよい。更に、光受信信号に含まれる雑音成分が無偏光状態であれば、光分離手段として偏光ビームスプリッタを用いるような構成であってもよい。この場合にも、従来の光受信装置において生じていた過剰なペナルティを抑圧して光分離処理することができ、受信感度を簡易に向上することが可能となる。
【0045】
また、本実施の形態1の光受信装置では、光受信信号を光分離手段により3つの光信号に分離してデータ識別処理するとともに、経路選択手段において多数決処理により最尤データを特定したが、光信号の分離数は3つに限定されるものでなく、例えば図6に示す通り、光受信信号を4つの光信号に分離し、経路選択手段において多数決処理により最尤データを特定するような構成であってよい。更に、光受信信号を他の分離数n(n>1)の光信号に分離するような構成であっても、上記実施の形態1と同様の効果を得ることは当然可能である。
【0046】
また、本実施の形態1の光受信装置では、各光電気変換手段から出力された電気信号をそれぞれ一つの識別器でデジタルデータ信号に変換したが、これはこのような構成に限定されるものではなく、例えば図7に示す通り、一つの電気信号を複数の分離信号に分離した後に、各分離信号をそれぞれ別個に識別処理を行ってデジタルデータ信号に変換し、経路選択手段に出力するような構成であってもよい。
更に、各電気信号を識別処理する識別器の個数は、全経路で同一である必要はなく、例えば「経路1は2つの分離信号について識別処理を行い、経路2、3はそれぞれ一つの電気信号について識別処理を行う」というように、各経路に個数の異なる識別器を配置するような構成であっても、上記実施の形態1と同様の効果を得ることは可能である。
【0047】
実施の形態2.
図8は本実施の形態2の光受信装置の構成図である。図8において、81a、81bはDPSK(Differential Phase Shift Keying)方式で変調処理された分離後の光信号を入力して復調処理を行うMach-Zehnder型遅延干渉計、82a、82bは1ビット遅延線、83a、83bは前記各Mach-Zehnder型遅延干渉計81a、81bから出力された復調処理済みの電気信号を所定の信号レベルに増幅する信号増幅手段である。
なお、本実施の形態2の光受信装置は、前記実施の形態1とは、複数のMach-Zehnder型遅延干渉計81a、81bを用いて光信号の復調処理を行う点が異なり、その他の構成は同様であるため、同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0048】
上記の通り構成される本実施の形態2の光受信装置の動作を説明する。
光分離手段10は、DPSK変調処理された光受信信号を入力して2つの光信号(経路1及び経路2)に分離する。
【0049】
各光信号はそれぞれ対応するMach-Zehnder型遅延干渉計81a、81bに入力される。なお2つのMach-Zehnder型遅延干渉計81a、81bは同一の構成を有し同一の信号処理を行うため、下記ではMach-Zehnder型遅延干渉計81aの動作のみについて説明し、Mach-Zehnder型遅延干渉計81bは説明を省略する。
【0050】
Mach-Zehnder型遅延干渉計81aにおいて光電気変換手段11aは経路1の光信号を直接電気信号に変換して出力する。一方、光電気変換手段11aは1ビット遅延線82aを経由して入力された経路1の光信号を電気信号に変換して出力する。各電気信号は、両光電気変換手段11a、11bの出力端子において1ビットの遅延差が生じている。各電気信号は減算器によって差動処理された後に、信号増幅手段83aによって予め設定された増幅率で増幅処理される。
【0051】
経路1について生成された増幅処理後の差動電気信号は、識別器12a(設定閾値はVth1)及び識別器12c(閾値Vth3)に入力される。また、上記と同様に経路2について生成された増幅処理後の差動電気信号は、識別器12b(閾値Vth2)及び識別器12d(閾値Vth4)に入力される。
【0052】
各識別器12a〜12dには、閾値制御手段14から出力されたデフォルトの閾値Vth1〜Vth4が設定されている。ここで、各閾値には以下の関係が成立する。
th3=Vth1+ΔV、Vth4=Vth2+ΔV ・・・式3
ここでΔVは、差動電気信号の判定精度を高めるために設定される判定バイアス値であり、予備的な実験や計算機シミュレーションにより適切な値が選択される。
【0053】
各識別器12a〜12dは、前述のサンプリング周期毎に、前記差動電気信号を前記閾値Vth1〜Vth4に従ってアナログ/デジタル変換処理しデジタルデータ信号を出力する。
【0054】
経路選択手段13は、上記各デジタルデータ信号を入力し、以下の方法により最も確からしいデータ(以下、最尤データとよぶ)を特定し、出力データ系列として出力する。
ステップ1)識別器12a及び識別器12bのデジタルデータ信号を比較して、両者が同一であるか判定する。
ステップ2)識別器12c及び識別器12dのデジタルデータ信号を比較して、両者が同一であるか判定する。
ステップ3)識別器12a、識別器12bが同一、識別器12c、識別器12dが同一であって、且つ、両デジタルデータ信号が同一である場合は、当該データを最尤データとして特定する。
ステップ4)識別器12a、識別器12bが同一で、且つ、識別器12c、識別器12dが同一でない場合は、識別器12a、識別器12bのデジタルデータ信号を最尤データとして特定する。
また、識別器12a、識別器12bが同一でなく、且つ、識別器12c、識別器12dが同一である場合は、識別器12c、識別器12dのデジタルデータ信号を最尤データとして特定する。
ステップ5)識別器12a、識別器12bが同一、識別器12c、識別器12dが同一であって、且つ、両デジタルデータ信号が同一でない場合は、所定の識別器(例えば識別器12a)のデジタルデータ信号を最尤データとして特定する。
ステップ6)識別器12a、識別器12bが同一でなく、且つ、識別器12c、識別器12dが同一でない場合は、所定の識別器のデジタルデータ信号を最尤データとして特定する。
【0055】
閾値制御手段14は、前記出力データ系列を入力し、予め設定された観測周期毎に誤り率BERoutを算出するとともに、前記閾値Vth1及びVth2を変動させて試行錯誤的に誤り率BERoutが小さくなる閾値Vth1及びVth2を選択し識別器12a、12bに対して出力する。
また閾値制御手段14は、前記式3に従って閾値Vth3、Vth4を算出し、識別器12c、12dに対して出力する。
閾値制御手段14は、光受信信号の受信処理中にも予め設定された制御周期毎に各閾値Vth1〜Vth4の調節制御を繰り返し行う。
【0056】
以上の通り本実施の形態2によれば、複数のMach-Zehnder型遅延干渉計を用い、それぞれにおいて1ビット遅延した光信号を用いて復調処理を行うため、ASE雑音の無相関性を高めることができ、光受信装置の受信感度を高めて、出力データ系列の誤り率BERoutを改善することができる。
【0057】
なお、本実施の形態2において各Mach-Zehnder型遅延干渉計81a、81bは、1ビット遅延した光信号を用いて復調処理を行ったが、Mach-Zehnder型遅延干渉計の構成はこれに限定されるものではなく、遅延ビット数の異なる複数の光信号に基づいて復調処理を行うような構成のMach-Zehnder型遅延干渉計を適用することも可能である。この場合には、ASE雑音の無相関性が高まり、光受信装置の受信感度を更に高めることができる。
【0058】
また、光分離手段10による光受信信号の分離数は2つに限定されるものではなく、3つ以上の光信号に分離して、それぞれについて復調・識別処理を行って、経路選択手段により最尤データの特定をおこなうような構成であってもよい。
【0059】
また、本実施の形態2において各Mach-Zehnder型遅延干渉計81a、81bから出力された差動電気信号は、それぞれ2つずつの識別器により識別処理されたが、これはこのような構成に限定されるものでなく、各差動電気信号について3つ以上の識別器によって識別処理されるような構成であってもよい。
【0060】
さらに、光分離手段により光受信信号を3つ以上の光信号に分離する場合には、前記差動電気信号を1つの識別器で識別処理するような構成であっても、前記と同様の効果を得ることは当然可能である。
【0061】
実施の形態3.
前記実施の形態1では、受信された光信号に主としてASE雑音成分が含まれる場合について説明したが、本実施の形態3では、複数の光信号が波長多重伝送され各光信号に後述する光ビート雑音成分が含まれる場合において、当該光ビート雑音成分の影響を抑圧し、特定の光信号の受信感度を高める光受信装置について説明する。
なお、本実施の形態3の光受信装置は、前記実施の形態1とは抽出光信号に光ビート雑音成分が含まれる点が異なるものであり、その他の構成は同様であるため、同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0062】
図9は、本実施の形態3の光受信装置の構成図である。図9において、91は複数の光信号λ〜λが多重伝送された波長多重光信号、92は波長多重光信号91から当該光受信装置で復調処理する特定波長(λ)の抽出光信号93のみを抽出する光フィルタである。
【0063】
上記の通り構成される本実施の形態3の光受信装置の動作について説明する。
光送信装置(図9に図示せず)にから多重伝送された波長多重光信号91には、相互に波長の異なる複数の光信号λ〜λが含まれる。ここで、光伝送路上の多重化効率を向上させるために、各光信号λ〜λは図9に示す通り信号成分が一部重なり合うような波長間隔で配置されるのが一般的である。
【0064】
光フィルタ92は、前記波長多重信号91から、復調処理の対象となる特定の信号波長λを中心とする、所定の波長帯の光信号成分のみを抽出し、抽出光信号93を出力する。
当該抽出光信号93には、復調処理対象の光信号成分λの他、これに隣接配置された光信号成分λ、λのコヒーレントストローク(サイドローブ成分)である、光ビート雑音成分(図9中、網掛で示す)が含まれ、光信号成分λに波形歪みを生じさせる。
抽出光信号93に含まれる光ビート雑音成分は、光信号成分λと隣接光信号成分λ(若しくはλ)との間の波長間隔(周波数差)に依存して、周期的な「うなり変動」を生じる。
【0065】
光分離手段10は抽出光信号93を互いに光路長が異なる経路1及び経路2に分離する。光電気変換手段11a、11bは経路1及び経路2の光受信信号93をそれぞれ別個にアナログ電気信号に変換する。
【0066】
ここで、経路1及び経路2の光路長が互いに異なるため、各光電気変換手段11a、11bに入力される抽出光信号93はそれぞれうなり変動の位相が相違する。従って、各光電気変換手段11a、11bの入力における前記抽出光信号93の光信号成分λの波形歪みは互いに異なり、各経路相互間で無相関と考えることができる。
【0067】
次に前記実施の形態1と同様に、識別器12a〜12dはそれぞれ対応するアナログ電気信号を識別処理し、経路選択手段13は各識別結果に基づいて最尤データ系列を得る。この際、各経路相互間で無相関な光ビート雑音成分の影響は抑圧され、データ系列の誤り率BERoutを改善することができる。
【0068】
図10は、本実施の形態3の光受信装置を用いた場合におけるデータ系列の誤り率BERoutの特性図である。抽出光信号93を一つの経路について電気変換処理し一つの識別器で識別処理した従来の方法(図10中、黒四角で示す)と比較して、本実施の形態3の光受信装置(図10中、黒丸で示す)では、誤り率BERoutが改善され受信感度が向上していることが明らかである。
【0069】
以上の通り、本実施の形態3によれば、複数の光信号が波長多重伝送される場合において、光ビート雑音成分の影響を抑圧して復調対象の光信号の受信感度を向上することができる。また、コヒーレントストロークによって生じる光ビート雑音成分を補償することができるため、光通信システムにおいて、各光信号間の波長間隔を狭めて伝送多重度を高めることが可能である。
【0070】
なお、本実施の形態3ではコヒーレントストロークに基づく光ビート雑音成分が抽出光信号に含まれる場合について説明したが、光信号に含まれる雑音成分はコヒーレントストロークに基づく光ビート雑音成分の波形歪みのみに限定されるものではなく、例えば、光ファイバの偏波モード分散などにより、異なる偏波が重ねあわせられるられことによって生じた波形歪みや、光ファイバ中の多重散乱によって生じた波形歪み等が、抽出光信号に含まれる場合にも上記と同様の効果を得ることは可能である。
【0071】
また、上述した発明の実施の形態において、光分離された各経路の光信号は互いに無相関な雑音成分を含んでいた。
しかし、各光電気変換手段に入力される光信号の振幅が小さく、各識別器に入力されるアナログ電気信号の信号レベルが小さい場合は、電気的な熱雑音が雑音の主要因となる。このような場合には各径路の電気的な熱雑音成分は相互に無相関とみなせる。
この場合、必ずしも光分岐された各経路の光信号の雑音成分は無相関である必なく、本発明に係る光受信装置を広範に適用することが可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、光受信信号を入力して、雑音成分が互いに無相関な複数の光信号に分離した後にデータ識別処理を行い、複数のデジタルデータ信号に基づいて最尤データを特定するような構成としたことにより、前記光受信信号に対応する受信感度を簡易に向上させるとともに、出力データ系列の誤り率が小さくなるように、各識別器の閾値を調節制御するような構成としたことにより、伝送路の状態変動による光信号波形歪の変化に適応した制御を実現して、出力データ系列の誤り率を改善することができる。
【0075】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の光受信装置の構成図である。
【図2】 R. Hanburry Brownらによる実験装置の構成図である。
【図3】 2つに分離された光信号間の2次コヒーレンスの特性図である。
【図4】 本発明の実施の形態1の光受信装置の誤り率特性を示した特性図である。
【図5】 本発明の実施の形態1の光受信装置の誤り率と各光信号の相関との関係を示した特性図である。
【図6】 本発明の実施の形態1の第2の光受信装置の構成図である。
【図7】 本発明の実施の形態1の第3の光受信装置の構成図である。
【図8】 本発明の実施の形態2の光受信装置の構成図である。
【図9】 本発明の実施の形態3の光受信装置の構成図である。
【図10】 本発明の実施の形態3の光受信装置の誤り率を示した特性図である。
【符号の説明】
10 光分離手段
11a〜11d 光電気変換手段
12a〜12d 識別器
13 経路選択手段
14 閾値制御手段
50 光源
51、92 光フィルタ
52 ハーフミラー
53a、53b 光子検出器
54 相関計測器
81a、81b Mach-Zehnder型遅延干渉計
82a、82b 1ビット遅延線
83a、83b 信号増幅手段
91 波長多重光信号
93 抽出光信号

Claims (12)

  1. 光受信信号を複数の光信号に分離する光分離手段と、
    前記光信号をそれぞれ別個に電気信号に変換する光電気変換手段と、
    前記電気信号をそれぞれ閾値に基づいてデジタルデータ信号に変換する識別手段と、
    前記複数のデジタルデータ信号に基づいて最尤データを特定して出力する経路選択手段と
    前記経路選択手段から出力された最尤データを入力して誤り率を算出し、該誤り率を低下させるように各識別手段の閾値を制御する閾値制御手段と、
    を備えたことを特徴とする、光受信装置。
  2. DPSK(Differential Phase Shift Keying)方式により変調処理された光受信信号を入力し、複数の光信号に分離する光分離手段と、
    前記光信号をそれぞれ別個に復調処理して差動電気信号を出力する復調手段と、
    前記差動電気信号をそれぞれ閾値に基づいてデジタルデータ信号に変換する識別手段と、
    前記複数のデジタルデータ信号に基づいて最尤データを特定して出力する経路選択手段と
    前記経路選択手段から出力された最尤データを入力して誤り率を算出し、該誤り率を低下させるように各識別手段の閾値を制御する閾値制御手段と、
    を備えたことを特徴とする、光受信装置。
  3. 前記識別手段のうち、少なくとも一つ以上の識別手段は、前記電気信号若しくは前記差動電気信号を複数の分離信号に分離し、各分離信号をそれぞれ別個にデジタルデータ信号に変換する構成とされたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の光受信装置。
  4. 前記閾値制御手段は、前記識別手段に設定される閾値をそれぞれ異なる値とすることを特徴とする、請求項1又は2に記載の光受信装置。
  5. 前記各光信号は略同一の光スペクトルを有することを特徴とする、請求項1ないしの何れかに記載の光受信装置。
  6. 前記光分離手段はカプラを用いたことを特徴とする、請求項1ないしの何れかに記載の光受信装置。
  7. 前記光受信信号に含まれる雑音成分がほぼ無偏光状態であって、
    前記光分離手段は、偏光ビームスプリッタを用い、前記光受信信号を編波に依存して複数の光信号に分離する構成とされたこと特徴とする、請求項1ないしの何れかに記載の光受信装置。
  8. 複数の光信号が波長多重化された波長多重光信号を入力して所定波長成分を抽出し、受信対象の光信号成分と他の光信号成分の影響に基づいて生じる雑音成分とを含む抽出光信号を出力する光フィルタを更に備え、
    前記光分離手段は、前記抽出光信号を互いに光路長が異なる複数の経路に分離して出力する構成とされたことを特徴とする、請求項1ないしの何れかに記載の光受信装置。
  9. 請求項1ないしの何れかに記載の光受信装置を備えたことを特徴とする光通信システム。
  10. 光受信信号を複数の光信号に分離する光分離工程と、
    前記光信号をそれぞれ別個に電気信号に変換する光電気変換工程と、
    前記電気信号をそれぞれ閾値に基づいてデジタルデータ信号に変換する識別工程と、
    前記複数のデジタルデータ信号に基づいて最尤データを特定して出力する経路選択工程と
    前記経路選択工程で出力された最尤データを入力して誤り率を算出し、該誤り率を低下させるように各識別工程の閾値を制御する、閾値制御工程と、
    を備えたことを特徴とする、光受信方法。
  11. DPSK(Differential Phase Shift Keying)方式により変調処理された光受信信号を入力し、複数の光信号に分離する光分離工程と、
    前記光信号をそれぞれ別個に復調処理して差動電気信号を出力する復調工程と、
    前記差動電気信号をそれぞれ閾値に基づいてデジタルデータ信号に変換する識別工程と、
    前記複数のデジタルデータ信号に基づいて最尤データを特定して出力する経路選択工程と
    前記経路選択工程で出力された最尤データを入力して誤り率を算出し、該誤り率を低下させるように各識別工程の閾値を制御する、閾値制御工程と、
    を備えたことを特徴とする、光受信方法。
  12. 複数の光信号が波長多重化された波長多重光信号を入力して所定波長成分を抽出し、受信対象の光信号成分と他の光信号成分の影響に基づいて生じる雑音成分とを含む抽出光信号を出力する光フィルタリング工程を更に備え、
    前記光分離工程は、前記抽出光信号を互いに光路長が異なる複数の経路に分離して出力することを特徴とする、請求項10又は11に記載の光受信方法。
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