JP4051648B2 - 編集装置及び編集方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は編集装置及び編集方法に関し、例えば磁気テープに記録された映像音声信号及びハードディスクに記録された映像音声信号を用いた編集(ハイブリッド編集)を行い得るようになされた編集システムに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の編集装置として、ビデオテープに記録された映像音声の所望部分をクリップとして登録し、当該登録された各クリップを所望の編集内容を規定した編集リストに従って編集処理を実行するようにして、得られた各クリップの映像及び音声データを編集リストのデータと共にハードディスク装置に記録するようになされている。
【0003】
かかる編集装置で使用されるハードディスク装置において、その内部に設けられたハードディスクに記録できるデータ量には限界があり、実際上、オペレータの編集作業単位としての編集リストを構成する一連の映像音声群(以下、これをプロジェクトと呼ぶ)を2、3回記録する程度が限界であった。
【0004】
このため編集装置は、ハードディスク装置内のハードディスクに記録されている各クリップの映像及び音声データを、所定のデータ転送速度でビデオテープレコーダ内のビデオテープにダウンロードしてバックアップする一方、当該ハードディスク装置内のハードディスクに記録された各クリップの映像及び音声データを消去することにより、当該ハードディスクのデータ容量を確保するようになされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ハードディスク装置では、通常の映像音声フォーマットと異なるフォーマットで各クリップの映像及び音声データを記録する一方、ビデオテープレコーダ内のビデオテープに記録する信号フォーマットが異なるため、各クリップの映像及び音声データを編集リストのデータと共にそのままビデオテープに転送することができないという問題があった。
【0006】
このためハードディスク装置内のハードディスクをいわゆるリムーバブル型のものを用いて当該ハードディスクごと交換する方法、又はコンピュータ用データに対応し得るバックアップ機器に保存する方法が提案されている。
【0007】
しかしながら、これらの方法によればシステム全体としてのデータをバックアップすることはできても、編集作業単位であるプロジェクト単位でバックアップすることは非常に困難であり、さらに再度元のハードディスクにアップロードさせる以外の目的で使用される編集システムやビデオテープでは、バックアップした映像音声データをそのまま再現することが非常に困難であった。
【0008】
特に映像特殊効果処理や音声合成処理等がかけられたクリップについては、単純に元のテープ素材に戻すことができないため、ハードディスク装置内のハードディスクから消去された場合には、もう一度テープ素材から編集作業をやり直さなければならないという問題があった。
【0009】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、編集作業の効率を格段と向上し得る編集装置及び編集方法を提案しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、第1の記録手段に記録された複数の映像素材及び音声素材の中から所望する素材を第1の映像素材及び第1の音声素材として登録し、登録された第1の映像素材及び第1の音声素材の編集リストを表示手段に表示させるための表示処理手段と、編集リストに従って第1の映像素材及び第1の音声素材を第1の記録手段から再生させると共に、第1の映像素材及び第1の音声素材に対し同じ識別番号が付加された第2の映像素材及び第2の音声素材を1つのグループとしてグループ化し、同じ識別番号のグループの中から代表とされる第3の映像素材及び第3の音声素材を抽出し、当該第3の映像素材及び第3の音声素材をバックアップデータとして第2の記録手段に記録させるように第1の記録手段及び第2の記録手段を制御する制御手段とを設けるようにした。
【0011】
この結果この編集装置では、バックアップするデータを最小限に抑えることができるため、記録手段のメモリ容量を削減できるとともに編集効率を向上でき、かくして編集作業を格段に向上し得る
【0012】
第1の記録手段に記録された複数の映像素材及び音声素材の中から所望する素材を第1の映像素材及び第1の音声素材として登録し、登録された第1の映像素材及び第1の音声素材の編集リストを表示手段に表示させるための表示処理ステップと、編集リストに従って第1の映像素材及び第1の音声素材を第1の記録手段から再生させると共に、第1の映像素材及び第1の音声素材に対し同じ識別番号が付加された第2の映像素材及び第2の音声素材を1つのグループとしてグループ化し、同じ識別番号のグループの代表とされる第3の映像素材及び第3の音声素材を抽出し、当該第3の映像素材及び第3の音声素材をバックアップデータとして第2の記録手段に記憶させるように第1の記録手段及び第2の記録手段を制御する制御ステップと
【0013】
この結果この編集方法では、バックアップするデータを最小限に抑えることができるため、記録手段のメモリ容量を削減できるとともに編集効率を向上でき、かくして編集作業を格段に向上し得る
【0014】
【発明の実施の形態】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0015】
図1において、1は全体として本実施の形態による編集システムを示し、編集装置2は、ビデオテープに記録された映像音声の所望部分をクリップとして登録し得る一方、必要に応じて所望するクリップの映像信号及び音声信号をハードディスク装置3に取り込み得るようになされている。
【0016】
またこの編集装置2では、登録された各クリップを所望状態につなぎ合わせて所望の編集映像音声を得るための編集内容に規定した編集リストを作成でき、さらにこの作成した編集リストに従って実際に編集処理を実行し、得られた編集映像及び編集音声をビテオテープに記録することができるようになされている。
【0017】
すなわちこの編集装置2は、コンピュータ4、システム制御部5、映像入力部6、映像出力部7、ディジタル映像音声入出力部8、映像特殊効果処理部9、音声入出力/ミキサ部10及びディスク制御部11がコントロールバス12を介して相互に接続されることにより構成されている。
【0018】
この場合コンピュータ4は、初期時、ディスプレイ13に所定の操作画面(以下、これをメイン画面と呼ぶ)を表示させる。またコンピュータ4は、この状態においてマウス14が操作されることにより、クリップ登録モードが選択され、当該編集装置2に接続された複数台のビデオテープレコーダ15A〜15Dの中から1台のビデオテープレコーダ15A〜15Dの再生動作命令が入力されると、これに応じた制御コマンドC1をシステム制御部5に送出する。
【0019】
システム制御部5は、供給される制御コマンドに基づいて、対応するビデオテープレコーダ15A〜15Dに制御信号S1を送出することにより、ビデオテープに記録された映像信号及び音声信号の再生動作を実行させる。
【0020】
この結果このビデオテープレコーダ15A〜15Dからは、アナログ映像信号S2及びアナログ音声信号S3と、ディジタル映像信号S4及びディジタル音声信号S5とが出力され、アナログ映像信号S2及びアナログ音声信号S3がそれぞれ映像入力部6又は音声入出力/ミキサ部10に与えられ、ディジタル映像信号S4及びディジタル音声信号S5がディジタル映像音声入出力部8に与えられる。
【0021】
またこのときシステム制御部5は、コントロールバス12を介して映像入力部6及び音声入出力/ミキサ部10と、ディジタル映像音声入出力部8とのうちのいずれか一方を制御することにより、ビデオテープレコーダ15A〜15Dから出力されたアナログ映像信号S2及びアナログ音声信号S3と、ディジタル映像信号S4及びディジタル音声信号S5とのうちのいずれか一方のみを取り込ませる。
【0022】
かくして映像入力部6を介してアナログ映像信号S2が取り込まれた場合には、これが映像入力部6においてディジタル変換された後ディジタル映像信号S6として映像特殊効果処理部9に与えられ、ディジタル映像音声入出力部8を介してディジタル映像信号S4が取り込まれた場合には、これがそのまま映像特殊効果処理部9に与えられる。
【0023】
映像特殊効果処理部9は、システム制御部5の制御のもとに、映像入力部6又はディジタル映像音声入出力部8から供給されるディジタル映像信号S6、S4をコンピュータ4に送出する。かくしてこのディスプレイ13には、コンピュータ4の制御のもとにディジタル映像信号S6、S4に基づく映像がメイン画面上の所定位置に表示される。
【0024】
またこのときアナログ音声信号S3が取り込まれた場合には、これがそのまま音声入出力/ミキサ部10から図示しないスピーカに送出され、またディジタル音声信号S5が取り込まれた場合には、これが音声入出力/ミキサ部10においてアナログ変換された後、スピーカに送出される。
【0025】
これによりこの編集装置2では、ディスプレイ13に表示された映像及びスピーカから出力される音声に基づいて、オペレータがマウス14及びキーボード16を用いて映像及び音声の所望部分を指定することができ、さらにこれをクリップとしてそのイン点及びアウト点のタイムコードや素材長(デュレーション)等の関連データをコンピュータ4内に登録することができるようになされている。
【0026】
またコンピュータ4は、このとき予め取込みモードが選択されている場合には、これに応じた制御コマンドC1をシステム制御部5に送出する。
【0027】
システム制御部5は、供給される制御コマンドC1に基づいて、対応するビデオテープレコーダ15A〜15Dに制御信号S1を送出することにより、指定されたクリップの映像音声を当該ビデオテープレコーダ15A〜15Dに再生させる一方、映像入力部6及び音声入出力/ミキサ部10と、ディジタル映像音声入出力部8とのいずれか一方をコントロールバス12を介して制御することにより、ビデオテープレコーダ15A〜15Dから出力されるアナログ映像信号S2及びアナログ音声信号S3と、ディジタル映像信号S4及びディジタル音声信号S5とのうちのいずれか一方を取り込ませる。
【0028】
この結果映像入力部6を介してアナログ映像信号S2が取り込まれた場合には、これが映像入力部6においてディジタル変換された後ディジタル映像信号S6として映像特殊効果処理部9を介してディジタル映像信号S4が取り込まれた場合には、これがそのままディスク制御部11に送出される。
【0029】
またこのとき音声入出力/ミキサ部10を介してアナログ音声信号S3が取り込まれた場合には、これが音声入出力/ミキサ部10においてディジタル変換された後ディジタル音声信号S7としてディスク制御部11に送出され、ディジタル映像音声入出力部8を介してディジタル音声信号S5が取り込まれた場合には、これが直接ディスク制御部11に送出される。
【0030】
そしてディスク制御部11は、このときシステム制御部5からコントロールバス12を介して与えられるコマンドに基づいて、映像特殊効果処理部9又はディジタル映像音声入出力部8から与えられるディジタル映像信号S6、S4と、音声入出力/ミキサ部10又はディジタル映像音声入出力部8から与えられるディジタル音声信号S7、S5とを順次取り込み、これらをハードディスク装置3に与えてハードディスクの指定されたアドレス位置に記録させる。
【0031】
このようにしてこの編集装置2においては、指定されたクリップの映像音声をビデオテープから再生してハードディスク装置3に取り込むことができるようになされている。
【0032】
一方コンピュータ4は、上述のようにしてクリップが登録されると、ディスプレイ13に表示されているメイン画面内に、登録されたクリップのリストを表示させる。
【0033】
そしてオペレータは、このメイン画面を用いてどのクリップとどのクリップとをどのように繋ぎ合わせるかといった編集内容を規定した編集データを編集リストとして作成することができる。またオペレータは、編集リストの再生後又は作成途中において、その編集リストに基づく編集映像及び編集音声を確認することができる。
【0034】
なおコンピュータ4は、編集リストが作成された後マウス14を介してその編集データの登録命令が入力された場合には、その編集リストにおいて設定された全てのユーザプログラムによる編集データをファイル化(以下、編集データのファイルをプロジェクトファイルと呼ぶ)してハードディスク装置3に格納する。これによりプロジェクトファイル単位でその再現性を確実に保つことができるようになされている。
【0035】
実際上、コンピュータ4は、編集リストの作成後又は作成途中において、その編集リストに基づく編集映像音声のプレビューモードが選択されると、これに応じた制御コマンドC1をシステム制御部5に送出する。
【0036】
システム制御部5は、供給される制御コマンドC1に基づいて、必要に応じて対応するビデオテープレコーダ15A〜15Dに制御信号S1を送出することにより、当該ビデオテープレコーダ15A〜15Dに編集処理に利用するクリップの映像音声を再生させる一方、必要に応じてコントロールバス12を介してディスク制御部11を制御することにより、編集処理に利用するクリップの映像音声をハードディスク装置3から再生させる。
【0037】
この結果このビデオテープレコーダ15A〜15Dからは指定されたクリップのアナログ映像信号S2及びアナログ音声信号S3と、ディジタル映像信号S4及びディジタル音声信号S5とが出力され、アナログ映像信号S2及びアナログ音声信号S3がそれぞれ映像入出力部6又は音声入出力/ミキサ部10に与えられ、ディジタル映像信号S4及びディジタル音声信号S5がディジタル映像音声入出力部8に与えられる。
【0038】
このときシステム制御部5は、コントロールバス12を介して映像入力部6及び音声入出力/ミキサ部10と、ディジタル映像音声入出力部8とのうちのいずれか一方を制御することにより、ビデオテープレコーダ15A〜15Dから出力されたアナログ映像信号S2及びアナログ音声信号S3と、ディジタル映像信号S4及びディジタル音声信号S5とのうちのいずれか一方のみを取り込ませる。
【0039】
かくして映像入力部6を介してアナログ映像信号S2が取り込まれた場合には、これが映像入力部6においてディジタル変換された後ディジタル映像信号S6として映像特殊効果処理部9に与えられ、ディジタル映像音声入出力部8を介してディジタル映像信号S4が取り込まれた場合には、これがそのまま映像特殊効果処理部9に与えられる。
【0040】
映像特殊効果処理部9においては、システム制御部5の制御のもとに、供給される各クリップのディジタル映像信号S6、S4を必要に応じて指定された状態に特殊効果加工処理する。また映像特殊効果処理部9は、このときコンピュータ4から必要に応じて与えられるタイトル文字や各種グラフィック等の画像データを各クリップのディジタル映像信号S6、S4間に挿入し、又はディジタル映像信号S7、S5に重畳し、かくして得られたディジタル編集映像信号S8を映像出力部7に送出する。
【0041】
映像出力部7は、システム制御部の制御のもとに、供給されるディジタル編集映像信号をアナログ変換し、得られた編集映像信号をモニタに送出する。
【0042】
一方このときビデオテープレコーダ15A〜15Dから出力されたアナログ音声信号S3及びディジタル音声信号S5のうち、音声入出力/ミキサ部10を介してアナログ音声信号S3が取り込まれた場合には、これが音声入出力/ミキサ部10において必要に応じてミキシング等の編集処理が施された後編集音声信号としてスピーカに送出され、ディジタル映像音声入出力部8を介してディジタル音声信号S5が取り込まれた場合には、これが音声入出力/ミキサ部10においてアナログ変換され、ミキシング等の編集処理が施された後、編集音声信号としてスピーカに送出される。
【0043】
この結果この編集装置2においては、モニタ17に編集映像信号に基づく編集映像が表示されると共にスピーカから編集音声信号に基づく編集音声が出力され、かくしてオペレータが編集リストに基づく編集映像及び編集音声を確認することができる。
【0044】
さらにコンピュータ4は、編集リストが作成された後、マウス14又はキーボード16が操作されてその実行命令が入力されると、これに応じた制御コマンドC1をシステム制御部5に送出する。
【0045】
システム制御部5は、供給される制御コマンドC1に基づいて、必要に応じて対応するビデオテープレコーダ15A〜15Dに制御信号S1を送出することにより当該ビデオテープレコーダ15A〜15Dに編集処理を利用するクリップの映像音声を再生させる一方、必要に応じてコントロールバス12を介してディスク制御部11を制御することにより、ハードディスク装置3から編集処理に利用するクリップの映像音声を再生させる。
【0046】
この結果上述のプレビューモード時と同様にして、映像特殊効果処理部9には、ビデオテープレコーダ15A〜15Dから映像入力部6若しくはディジタル映像音声入出力部8を経由して必要なクリップのディジタル映像信号S6、S4が与えられ、又はハードディスク装置3からディスク制御部11を経由して必要なクリップのディジタル映像信号S7、S5が与えられる。
【0047】
またこのとき音声入出力/ミキサ部10には、ビデオテープレコーダ15A〜15Dから直接若しくはディジタル映像音声入出力部8を経由して必要なクリップのアナログ音声信号S3若しくはディジタル音声信号S5が与えられ、又はハードディスク装置3からディスク制御部11を経由して必要なクリップのディジタル音声信号S7、S5が与えられる。
【0048】
そして映像特殊効果処理部9は、システム制御部11の制御のもとに、上述のプレビューモード時と同様にして、供給される各クリップのディジタル映像信号S6、S4を必要に応じて特殊効果加工処理し、かくして得られた編集映像の映像信号でなるディジタル編集映像信号S8を映像出力部7に送出する。
【0049】
映像出力部7は、システム制御部5の制御のもとに、供給されるディジタル編集映像信号S8をアナログ変換し、得られた編集映像信号S9を対応するビデオテープレコーダ15A〜15Dに送出する。
【0050】
またこのとき音声入出力/ミキサ部10は、システム制御部5の制御のもとに、上述のプレビューモード時と同様にして、供給される各クリップのアナログ音声信号S2又はディジタル音声信号S7、S5に対して必要に応じてミキシング等の編集処理を施し、かくして得られた編集音声信号S10を対応するビデオテープレコーダ15A〜15Dに送出する。
【0051】
ビデオテープレコーダ15A〜15Dは、システム制御部5から与えられる制御信号S1に基づいて、これら映像出力部7から供給される編集映像信号S9と、音声入出力/ミキサ部10から供給される編集音声信号S10とをビデオテープの指定された位置に記録する。
【0052】
このようにしてこの編集装置2では、作成された編集リストに従って指定されたクリップの映像音声を指定された状態に編集加工してビデオテープに記録(すなわちダウンロード)することができるようになされている。
【0053】
かかる構成に加えてこの編集装置2では、コンピュータ4は、プロジェクトごとにハードディスク装置4に記録されているプロジェクトファイルのうちクリップの映像音声のみ(すなわち編集リストやタイトルクリップを除く)を所定間隔(例えばプリロール分を含む4秒)で仮想のタイムスケール(以下、これを仮想タイムスケールと呼ぶ)にカット繋ぎで並べた後、記録用のビデオテープレコーダ15A〜15内のビデオテープにダウンロードしてバックアップさせるようになされている。
【0054】
このときコンピュータ4は、プロジェクトファイルを構成するクリップのうち、同じID番号をもつクリップ同士があれば、これらを1つのグループとして各グループごとに代表のクリップを選出した後、当該代表のクリップのみをバックアップの対象とすることにより、ビデオテープの記録容量を最小限に抑え得るようになされている。なおコピーの元のクリップのIDが既に削除されてコピーしか残存しない場合には、コンピュータ4は、当該コピーしたクリップを含むグループの中から代表を選出して、これをバックアップ対象とするようになされている。
【0055】
その際、コンピュータ4は、バックアップ対象となるビデオテープレコーダ15A〜15Dについて、ダウンロード中にテープエンドやオペレータによる停止指令等に起因してビデオテープが記録終了又は停止状態になり、その旨がコンピュータ4に与えられると、当該ビデオテープレコーダ15A〜15Dへのダウンロードを中断する。そしてコンピュータ4は、記録が中断したクリップを仮想タイムスケールの先頭から配置し直した後、当該中断したクリップの先頭から新たにダウンロードを行うようになされている。
【0056】
またコンピュータ4は、ビデオテープへのバックアップを行う前に、所定のテープフォーマットに応じてビデオテープを1分間だけフォーマット化した後、これを元に時系列的に繋ぎ合わせる編集(すなわちアッセンブル編集と呼ぶ)を行うようにしてマスタテープを作成するようになされている。
【0057】
このようなビデオテープへのバックアップが終了すると、コンピュータ4は、ハードディスク装置3に記録されているプロジェクトファイルに加えて、バックアップ対象となったビデオテープのテープ名及び記録開始のタイムコードを付加したファイル(以下、これをバックアップファイルと呼ぶ)を作成する。
【0058】
なおコンピュータ4は、生成したバックアップファイルに元のプロジェクトファイルと異なる拡張子を付加してハードディスク装置3内のハードディスクに記録しておくことにより、ソフトウェア上においてプロジェクトファイルとバックアップファイルとを区別し得るようになされている。
【0059】
一方コンピュータ4は、バックアップ対象でなるビデオテープからハードディスク装置3にプロジェクト単位でクリップの映像音声をアップロード(以下、これをリストアと呼ぶ)するようになされている。
【0060】
このときコンピュータ4は、バックアップ対象でなるビデオテープに応じたタイムスケールが、上述した仮想タイムスケールと同じであるため、当該ビデオテープに記録されたクリップの映像音声の記録開始のタイムコードと当該クリップのデュレーションを基準として、各クリップごとにアップロードすることができる。またコンピュータ4は、ハードディスクに対応するコンピュータ用データのフォーマットでかつ元のタイムスケールでハードディスク装置3にリストアするようになされている。
【0061】
コンピュータ4は、バックアップファイルをハードディスク装置3内のハードディスクにアップロードするごとに、各クリップのID番号を新たにプロジェクトファイルに登録することにより、元のID番号と同じID番号をもつクリップがハードディスク装置3内のハードディスクに記録されていても、当該クリップを破棄する必要がなくて済む。
【0062】
またコンピュータ4は、バックアップファイルを構成するクリップのうち、同じID番号をもつクリップ同士があれば、これらを1つのグループとして各グループごとに代表のクリップを選出した後、当該代表のクリップのみをリストアすることなくハードディスク装置3からコピーさせる。
【0063】
なおオペレータのマウス操作によってリストアが途中で中止された場合や、リストアの途中でアップロードに不具合(映像音声の乱れ)が生じた場合、コンピュータ4は、当該リストアが不十分であったクリップのタイムコードに基づいてそのクリップに対して再度リストアをやり直すことができる。
【0064】
このときリストアが済んでいないクリップについて、映像特殊効果処理や音合成処理等によって元の素材に戻すことができない素材部分であっても、メイン画面30上のクリップ情報表示部32にサムネイルピクチャTH1〜TH6として表示されたものに関しては、リストアが不十分な場合でも、そのまま対応するサムネイルピクチャTH1〜TH6を表示しておくことにより、オペレータは再度リストアをやり直すことができるクリップを目視確認のみで判断することができる。
【0065】
(2)コンピュータの構成
ここでコンピュータ4は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)20、ROM(Read Only Memory)21、RAM(Random Access Memory)22、表示処理部23、タイトル/グラフィック生成部24、インタフェース回路25、26及びSCSI(Small Computer System Interface)インタフェース回路28がCPUバス27を介して接続されることにより構成されており、各インタフェース回路25、26をそれぞれ介してマウス14及びキーボード16と接続され、SCSIインタフェース回路28を介してハードディスク装置3と接続されている。
【0066】
この場合CPU20は、ROM21に格納されたプログラムに基づいて、必要に応じてROM21内の画像データを読み出し、これを表示処理部23を介してディスプレイ13に与えることにより、後述のようなメイン画面や各種ダイアログ、マウス操作に応動してメイン画面内を移動するカーソル及びキーボード16を介して入力された数字や文字などをディスプレイ13に表示させ、かつ映像特殊効果処理部9からタイトル/グラフィック生成部24を介して表示処理部23に与えられるディジタル映像信号S6、S4に基づく動画像や静止画像をメイン画面内の所定位置に表示させる。
【0067】
またCPU20は、例えばマウス14やキーボード16が操作されることにより所定処理の実行命令がインタフェース回路25、26を介して与えられると、ROM21に格納されたプログラムに基づいて、必要に応じてシステム制御部5に制御コマンドC1を送出することにより、当該システム制御部5を介して対応するビデオテープレコーダ15A〜15D、映像入力部6、映像出力部7、ディジタル映像音声入出力部8、映像特殊効果処理部9、音声入出力/ミキサ部10及び又はディスク制御部11に所定動作を実行させ、かくして編集システム1全体として上述したような各種処理を実行させる。
【0068】
さらにCPU20は、ROM21に格納されたプログラムに基づいて、必要時にはタイトル/グラフィック生成部24を制御してタイトル文字やグラフィックの画像データを生成させてこれを映像特殊効果処理部9に送出させ、かくしてこれらタイトル文字やグラフィックを編集映像に反映させるようになされている。
【0069】
(3)メイン画面における操作手順
ここで実際上CPU20は、電源が投入された立ち上がり時、ROM21に格納されているプログラムに基づいて、まず図3に示すようなメイン画面30をディスプレイ13に表示させる。
【0070】
このメイン画面30には、オペレータが所望する処理内容を選択するためのメニュー欄及び複数のボタン31A〜31Qと、登録された各クリップのリスト等を表示するためのクリップ情報表示部32と、編集リスト作成時における各種処理を指定するための複数のボタン33A〜33Tと、編集リストを作成するための編集リスト作成部35とが設けられている。
【0071】
そしてこのメイン画面30では、画面上段のビデオクリップエディットボタン31Kをクリックすることによって、図4のようなビデオクリップエディットダイアログ40、ライブ映像表示ダイアログ41及び音声レベル表示ダイアログ42をメイン画面30上に重ねて表示させることができる。
【0072】
この場合ビデオクリップエディットダイアログ40では、左側上段に各ビデオテープレコーダ15A〜15Dにそれぞれ対応させてソース選択ボタン50A〜50Dが複数表示されており、マウス操作によりこれらソース選択ボタン50A〜50Dのうちのいずれか1つをクリックすることにより所望の1台のビデオテープレコーダ15A〜15Dを選択することができる。
【0073】
そしてオペレータは、いずれかのソース選択ボタン50A〜50Dを選択した後、当該ビデオクリップエディットダイアログ40内に表示されたいずれかのビデオ操作用ボタン51をクリックすることによって、対応するビデオテープレコーダ15A〜15Dに選択したビデオ操作用ボタン51に応じた動作を実行させることができる。なおビデオクリップエディットダイアログ40内のスライダ52をドラッグ操作することによっても、同様にして対応するビデオテープレコーダ15A〜15Dに再生動作を実行させることができる。
【0074】
そしてこのときビデオテープレコーダ15A〜15Dに再生動作や変速再生動作を実行させた場合、当該ビデオテープレコーダ15A〜15Dによりビデオテープから再生された映像がこのライブ映像表示ダイアログ41内のライブ映像表示部53内に表示され、各音声チャンネルの音声レベルが音声レベル表示ダイアログ42内にメータ表示される。
【0075】
かくしてオペレータは、このライブ映像表示部53内に表示された映像を目視確認しながらイン点指定用ボタン54又はアウト点指定用ボタン55をクリックすることによってクリップとして登録しようとする映像部分のイン点及びアウト点を指定することができる。そしてこのとき指定されたイン点及びアウト点の画像がそれぞれビデオクリップエディットダイアログ40のイン点画像表示部56又はアウト点画像表示部57内に表示される。
【0076】
またこのときイン点又はアウト点として指定された各画像のビデオテープにおけるタイムコードがそれぞれビデオクリップエディットダイアログ40のイン点タイムコード表示部58又はアウト点タイムコード表示部59にそれぞれ表示され、指定されたクリップの素材長(デュレーション)がデュレーション表示部60に表示される。
【0077】
なおビデオクリップエディットダイアログ40では、コマ送りボタン61A、61Bをクリックすることによって、ライブ映像表示ダイアログ41内に表示された映像を順方向又は逆方向にコマ送り表示させることができ、またライブ映像移動ボタン62A、62Bをクリックすることによってライブ映像表示ダイアログ41内の表示画像をイン点又はアウト点まで移動させることができる。
【0078】
そしてオペレータは、上述のようにしてクリップのイン点及びアウト点を指定した後登録ボタン63をクリックすることによって、その映像のイン点からアウト点までの部分をクリップとして登録することができる。
【0079】
このときディスプレイ13に表示されているそのクリップのイン点及びアウト点のタイムコードや、素材長及び保存位置(ビデオテープ又はハードディスク装置3内)等の関連データがデータベースとしてコンピュータ4(図2)内のRAM22に取り込まれる。またこのようにして登録したクリップのイン点及びアウト点のタイムコードや素材長等の関連データが図5のようにメイン画面30のクリップ情報表示部32内に表示される。
【0080】
さらにこのとき(図示せず)しない設定画面上で予め取込みモードを選択している場合には、このクリップの映像音声が上述のようにしてハードディスク装置3に取り込まれ、かつそのクリップの保存位置がハードディスク装置3内であることを表すデータ(例えばフラグ)がデータベース内の対応する位置に格納される。
【0081】
因にこのときこの編集装置2では、このクリップの映像信号及び音声信号を指定された範囲(すなわち指定されたイン点からアウト点まで)よりも前後所定時間分(例えば2秒分)だけ余分にハードディスク装置3に取り込まれる。またこのとき例えば上述の設定画面上で予めリンクモードを選択している場合には映像及び音声がデータとしてリンクしてハードディスク装置3に取り込まれる一方、ノンリンクモードを選択している場合には映像及び音声がデータとしてリンクされないでハードディスク装置3に取り込まれる。
【0082】
そしてビデオクリップエディットダイアログ40では、ニューエディットボタン64をクリックすることによって初期状態に戻すことができ、これによりオペレータがこの後上述と同様の手順により他のクリップを順次登録することができる。
【0083】
またビデオクリップエディットダイアログ40では、リプレイスボタン65をクリックした後、所望するクリップを選択することによって、当該クリップのイン点及びアウト点等の設定を更新することができ、さらに右上に表示されたクローズドボタン65をクリックすることによって、このビデオクリップエディットダイアログ40をクローズさせることができる。
【0084】
一方オペレータは、上述のようにしてメイン画面30のクリップ情報表示部32に登録されたクリップのリスト(以下、このリストの範囲内の一連の映像音声素材群をプロジェクトと呼ぶ)が表示された状態(図5)において、このメイン画面の編集リスト作成部35を利用して以下の方法により編集リストを作成することができる。
【0085】
図5に示すメイン画面30のクリップ情報表示部32には、登録されたクリップのリストがテキスト方式で表示されているが、オペレータの選択に応じて当該クリップ情報表示部32を図6に示すようなピクチャ方式に変換することにより、登録されたクリップをそれぞれサムネイルピクチャTN1〜TN6として表示することができる。
【0086】
この場合まずマウス操作によりクリップ情報表示部32内の所望のクリップの段にカーソルを合わせた後、マウス14(図1)のボタンを押下するようにして1つのクリップを指定し、その状態のままカーソルを、編集リスト作成部35のタイムスケール35Aを指標として、第1又は第2のビデオトラック35C、35E内の所望位置に移動させた後、マウス14のボタンを放すようにする。
【0087】
この結果図7に示すように、この第1又は第2のビデオトラック35C、35E内にそのときのカーソルの位置を先頭として、上述のようにして指定されたクリップの素材長に応じた長さの枠70A〜70Dが表示される。またこのときそのクリップの映像と音声がリンクされて登録されている場合には、その枠70Aが表示された第1又は第2のビデオトラック35C、35Eと対応する第1又は第2のオーディオトラック35G、35H上に第1又は第2のビデオトラック35C、35E内に表示された枠とタイムスケール35A上で同じ位置に同じ長さの枠71A〜71Dが表示される。
【0088】
そしてオペレータは、上述のような操作を繰り返し行い、タイムスケール35Aの始めのタイムコード(「00:00.00:00」)から所望するタイムコードまで(すなわち所望する時間分だけ)タイムスケール上において連続するように、第1又は第2のビデオトラック35C、35Eと、第1又は第2のオーディオトラック35G、35Hとに順次枠70A〜70D、71A〜71Dを表示させるようにする。
【0089】
ここでこのように編集リスト表示部35の第1又は第2のビデオトラック35C、35Eや、第1又は第2のオーディオトラック35G、35Hに枠70A〜70D、71A〜71Dが表示されることは、編集映像音声の出力時にタイムスケール35Aで表された時間にその枠70A〜70D、71A〜71Dに対応するクリップの映像が表示され又は音声が出力されることを意味する。従つてこのような操作により編集映像として表示され、又は編集音声として出力されるクリップ映像又は音声を順次規定してなる編集リストを作成することができる。
【0090】
なおこのようにして編集リストを作成する際、例えば第1のクリップの映像から第2のクリップの映像への切り換わり時に映像特殊効果処理を施したいときには、先行する第1のクリップに対応する第1の枠70Aを一方の第1又は第2のビデオトラック35C、35Eに表示させると共に、当該第1の枠70Aの後側の一部とその前側の一部がタイムスケール35Aでのタイムコードが重なるように、後行する第2のクリップに対応する第2の枠70Bを他方の第2又は第1のビデオトラック35E、35C上に表示させる。
【0091】
続いて画面中段部のセレクトエフェクトボタン33Rをクリックする。この結果メイン画面30上に、例えば図8のような実行できる各種映像特殊効果処理の内容を表すアイコン(以下、これらをエフェクトアイコンと呼ぶ)73A〜73Yが複数表示された所定のダイアログ(以下、これをセレクトエフェクトダイアログと呼ぶ)72を表示させることができる。
【0092】
次いで所望する映像特殊効果処理のエフェクトアイコン73A〜73Y上にカーソルを移動させ、この後マウス14(図1)のボタンを押下し、その状態でカーソルを上述の編集リスト作成部35のエフェクトトラック35Dにおける第1及び第2の枠70A、70Bがタイムスケール35A上でタイムコードが重なり合う部分に移動させてマウス14のボタンを放す(ドラッグアンドドロップ)するようにする。
【0093】
この結果セレクトエフェクトダイアログ72内のドラッグされたエフェクトアイコン73A〜73Yが画面上をカーソルと一体に移動してドロップされた位置に貼り付けられた状態に表示される。
【0094】
これにより一方の第1又は第2のビデオトラック35C、35Eに表示された第1の枠70Aに対応するクリップの映像と、他方の第2又は第1のビデオトラック35E、35Cに表示された第2の枠70Bに対応するクリップの映像との繋ぎ部分において上述のようにして貼り付けられたエフェクトアイコン73A〜73Yに応じた映像特殊効果処理を実行すべき旨の指示を入力することができる。
【0095】
またこのようにして編集リストを作成した後又は編集リストの作成時に、メイン画面30の画面中段に表示されたプレビューボタン33Dをクリックしてプレビューモードを選択することによって、上述のようにこの編集リストに基づく編集映像をモニタ17(図1)に表示させ、また当該編集リストに基づく編集音声をスピーカから出力させることができる。
【0096】
上述のようにして編集リストを作成した後、メイン画面30の画面中段に表示された記録ボタン33Gをクリックしてダウンロードモードを選択することによって、上述のように当該編集リストに基づく編集処理を実行させ、かくして得られた編集映像及び編集音声を予め指定したビデオテープレコーダ15A〜15Dを介してビデオテープに記録させることができる。
【0097】
(4)バックアップダイアログ
ここでオペレータは、メイン画面30の上段に設けられたメニュー欄の「tools」を選択して図示しないツールダイアログを表示させた後、さらにその中の「Back up」(すなわちバックアップモード)を選択することよって、図9に示すようなバックアップダイアログ80を表示させることができる。
【0098】
そしてオペレータは、このバックアップダイアログ80を用いて、ハードディスク装置3内のハードディスクに記録されている各クリップの映像及び音声データをビデオテープレコーダ15A〜15D内のビデオテープにダウンロードするようにしてバックアップすることができる。
【0099】
実際上このバックアップダイアログ80では、メイン画面30上に表示されたプロジェクトについて、画面左上には、バックアップ対象となるビデオテープレコーダ15A〜15Dのオーディオ入力として必要な最大チャンネル数81を表示される(例えば2チャンネルの場合には「Audio 2ch」として表示される)と共に、その下方に当該プロジェクトにおける全クリップ数82が表示され、さらに必要に応じて残存クリップ数83及びバックアップ対象となるビデオテープのリール名84が表示される。
【0100】
またこのバックアップダイアログ80の画面右上には、このプロジェクトのうち最長のクリップのディレーション(素材長)をタイムコードで表示すると共に、当該プロジェクトのバックアップの全所要時間及びその全所要時間に至るまでの残存時間がそれぞれ表示される。この場合、オペレータは、このプロジェクトの各クリップの映像及び音声データを複数のビデオテープに分けてバックアップする際に最長デュレーションを目安とすることにより、クリップの途中でテープエンドになるのを未然に回避することができる。
【0101】
さらにこのバックアップダイアログ80の画面中段には、バックアップ順番ダイアログ85及び出力信号フォーマットダイアログ86がそれぞれ表示されており、これら各ダイアログ85、86内に、オペレータにより設定された順番決定事項87及び出力信号フォーマット88がそれぞれ表示される。これら順番決定事項87及び出力信号フォーマット88の選択は、それぞれ各ダイアログ85、86の右横に表示されたプルダウンボタン85A、86Aをクリックすることによってオープンさせることができるダイアログを用いてそれぞれ行うことができる。
【0102】
このバックアップ順番ダイアログ85にプルダウン表示される順番決定事項87には、図10に示すように自動設定「Auto」、素材長「Duration」、日付「Date」及び識別番号「ID」があり、自動設定を選択した場合にはクリップビンの並びがそのままバックアップの順番となり、素材長を選択した場合には素材長の長い順番が、また日付を選択した場合には日付の早い順番が、さらに識別番号を選択した場合にはID番号の小さい順番がそのままバックアップの順番となる。
【0103】
また出力信号フォーマットダイアログ86にプルダウン表示される出力信号フォーマット88には、図11に示すように「アドレス/SDI」、「SDTI」、「SDTI〔通常〕」及び「SDTI(4倍速)」があり、バックアップ対象となるビデオテープに対応する信号フォーマットが選択される。
【0104】
なおバックアップ順番ダイアログ85の下側には、クリップビン名89及びクリップ名90がそれぞれハードディスク装置3及バックアップ対象となるビデオテープレコーダ15A〜15Dへのデータ転送中に表示される。
【0105】
またバックアップダイアログ80の画面下段には、バックアップ中にトータル時間に至るまでの進行状況を表わすプログレスバー91が表示されている。このプログレスバー91の下側には、バックアップ表示部92、中断表示部93、全中止表示部94、再バックアップ表示部95、コントローラ表示部96、キャンセル表示部97及びヘルプ表示部98がそれぞれ表示されており、このうち操作有効状態にある表示部92〜98をマウス操作によりクリックすることにより当該各表示部92〜98に割り当てられた機能を実行するようになされている。
【0106】
実際にこのバックアップダイアログ80は、メイン画面30上に重畳して表示されると、まずプロジェクトファイル80を構成する全てのクリップについて、それぞれID番号をチェックすることにより、同じID番号をもつクリップ同士があれば、これらを1つのグループとして各グループごとに代表のクリップを選出した後、当該代表のクリップのみをバックアップの対象とする。このときチェック中の旨のメッセージがプログレスバー91の上側に「Checking Clips」として表示されると共にプログレスバー91に全クリップに対するチェックしたクリップの割合が表示される。
【0107】
またバックアップダイアログ80では、バックアップファイル名が決定されていない状態においてバックアップ表示部92がクリックされると、当該バックアップダイアログ80の隣接して図12に示すようなセーブダイアログ100がメイン画面30上に重畳して表示される。
【0108】
このセーブダイアログ100には、ビデオテープに割り当てられたユーザーズビットやカセットメモリのようなビデオテープに情報を保存させる機能が画面中央の表示欄101に表示されており、画面下段にはバックアップファイル名表示欄102が表示されている。オペレータはこのバックアップファイル名表示欄102にマウス14又はキーボード16を操作して所望のバックアップファイル名を入力することができる。
【0109】
そしてオペレータは、セーブダイアログ100の右上に表示されたクローズドボタン101Aをクリックするようにして、メイン画面30上にインプットリールネームダイアログ103をオープンさせる。
【0110】
このインプットリールネームダイアログ103には、編集装置2に接続された各ビデオテープレコーダ15A〜15Dのうち記録用のビデオテープレコーダ15A〜15Dに対応する「REC」の文字が表示されると共に、バックアップ対象となるビデオテープのリール名表示欄104が表示されている。オペレータはこのリール名表示欄104にマウス14又はキーボード16を操作して所望のリール名を入力することができる。この場合、リール名表示欄104には下2桁を常に数字で入力するようになされ、この結果ビデオテープごとに連番を割り当てるようにすれば、編集装置2内のコンピュータ4(図1)が割り当てられた数字に基づいてビデオテープを管理することができる。
【0111】
続いてオペレータは、インプットリールネームダイアログ103の右上に表示されたクローズドボタン103Aをクリックするようにして、メイン画面30上にテープ装填指示ダイアログ105をオープンさせる。
【0112】
オペレータは、このテープ装填指示ダイアログ105を用いて、図14に示すように、記録用ビデオテープレコーダ15A〜15Dにリール名(「TEST01」)で表されるビデオテープを装填して準備できたらOKボタン106をクリックしてなさいという表示を目視確認しながら、ビデオテープを装填した後にOKボタン106をクリックすることによりバックアップを開始させる。一方キャンセルボタン107をクリックするとバックアップダイアログ80に戻る。
【0113】
このバックアップダイアログ80は、テープ装填指示ダイアログ105内のOKボタン106がクリックされるか又はバックアップダイアログ80内のバックアップ表示部92がクリックされると、プロクルスバー91の左上に「Creatinga timeline」と表示する。その際、編集装置2内のコンピュータ4(図1)は上述のような仮想タイムスケール上でプロジェクトファイルのうちクリップの映像音声を所定間隔でカット繋ぎで並べるようにしてバックアップ用のデータを作成する。
【0114】
そしてバックアップダイアログ80は、上述のようにマスタテープを作成する場合にはプログレスバー91の左上に「Creating a master tape」を表示する。その際、編集装置2内のコンピュータ4は、バックアップ前に上述のようなアッセンブル編集を用いてマスタテープを作成する。
【0115】
続いてバックアップダイアログ80は、ハードディスク装置3に記録されているクリップをプロジェクト単位で記録用のビデオテープレコーダ15A〜15D内のビテオテープにダウンロードする場合にはプスグレスバー91の左上に「Downloading to Backup tape」を表示する。その際、編集装置2内のコンピュータ4はプロジェクトファイルを構成するクリップの映像音声のみを記録用ビデオテープレコーダ15A〜15Dのビデオテープにダウンロードした後、バックアップファイルを作成してハードディスク装置3に格納する。
【0116】
ここでバックアップ中にビデオテープが終了した場合には、上述したテープ装填指示ダイアログ105(図14)が表示され、次のリール名で表されるビデオテープの装填指示が同様に表示される。オペレータは当該ビデオテープを装填したらOKボタン106をクリックすることによりバックアップを開始させる。
【0117】
(5)リストアダイアログ
続いてオペレータは、メイン画面30に表示された図示しないファイルオープンのためのボタンをクリックすることによって、図15に示すようなオープンダイアログ110がメイン画面30上に重ねて表示するようになされている。
【0118】
そしてオペレータは、このオープンダイアログ110を用いてバックアップファイル111を開くと、図16に示すようなリストアダイアログ112をオープンさせることができる。オペレータはこのリストアダイアログ112を用いて、バックアップ対象でなるビデオテープからハードディスク装置3にプロジェクト単位でクリップの映像音声をアップロードすることができる。
【0119】
実際上このリストアダイアログ112では、メイン画面30上に表示されたプロジェクトについて、画面左上には、当該プロジェクトにおける全クリップ数113が表示され、さらに必要に応じて残存クリップ数114及びバックアップ対象となるビデオテープのリール名115が表示される。
【0120】
さらにこの下側には、クリップビン名116及びクリップ名117がそれぞれハードディスク装置3及バックアップ対象となるビデオテープレコーダ15A〜15Dへのデータ転送中に表示される。
【0121】
またこのリストダイアログ112の画面右上には、このプロジェクトのリストアの全所要時間118及びその全所要時間に至るまでの残存時間119がそれぞれ表示される。
【0122】
さらにこのリストアダイアログ112の画面下段には、リストア中にトータル時間に至るまでの進行状況を表わすプスグレスバー120が表示されている。このプスグレスバー120の下側には、リストア表示部121、全中止表示部122、キャンセル表示部123及びヘルプ表示部124がそれぞれ表示されており、このうち操作有効状態にある表示部121〜124をマウス操作によりクリックすることにより当該各表示部121〜124に割り当てられた機能を実行するようになされている。
【0123】
オペレータはこのリストアダイアログ112に表示されたリストア表示部121をマウス操作によりクリックするようにして、上述したリストアを実行させる。
【0124】
実際上、このとき編集装置2では、コンピュータ4(図2)内のCPU20は、バックアップ対象でなるビデオテープに記録されたクリップの映像音声の記録開始のタイムコードと当該クリップのデュレーションを基準として、各クリップごとにハードディスク装置3のハードディスクにアップロードする。
【0125】
このようにCPU20がメイン画面30に表示されたプロジェクトのバックアップファイルをハードディスク装置3のハードディスクにアップロードするごとに、上述した図14に示すテープ装填指示ダイアログ105がメイン画面30上に重畳して表示される。
【0126】
なお図6に示すメイン画面30のクリップ情報表示部32において、リストアされたクリップにはコピーのクリップも含めて、通常のプロジェクトでは未だアップロードしていないことを表す赤色のインジケータがサムネイルピクチャTN1〜TN6の右上部に表示されると共に、既にアップロード済みであることを表す緑色のインジケータがサムネイルピクチャTN1〜TN6の右上部に表示される。このメイン画面30のクリップ情報表示部32をテキスト形式で表示した図5においては、編集リスト作成部35の各トラックの左端に配置されたアイコンを同様に配色させるようにしても良い。
【0127】
これによりオペレータはリストア終了後のクリップに対して、サムネイルピクチャTN1〜TN6又はアイコンを目視することにより瞬時にアップロード済みか否かを色の違いから判断することができる。
【0128】
またアップロード済みであるクリップに応じた緑色のインジケータをダブルクリックするか又はリストア対象としてメニュー選択をすると、当該クリップをバックアップ対象でなるビデオテープに記録されている映像音声素材として利用することができる。当該クリップに対応するサムネイルピクチャTN1〜TN6及びアイコンは赤色となる。
【0129】
このように再度バックアップ対象でなるビデオテープからクリップごとにアップロードをやり直すことができるため、アップロードでの記録中に映像や音声が乱れたクリップがあった場合や、ビデオテープを間違えて使用した場合でも当該ビデオテープに記録された全データについて再度始めからやり直す手間を省略することができる。
【0130】
(6)バックアップ処理手順
ここで実際上CPU20は、図17及び図18に示すようにバックアップ処理手順RT1に従って、ハードディスク装置3内のハードディスクに記録されている各クリップの映像及び音声データをプロジェクト単位でビデオテープレコーダ15A〜15D内のビデオテープにダウンロードすることができる。
【0131】
すなわちCPU20は、メイン画面30上に表示されたメニュー欄のうちアイコンを経由してバックアップダイアログ80がクリックされると、図17のようなバックアップ処理手順RT1をステップSP0から入り、続くステップSP1において、CPU20は、ハードディスク装置3内のハードディスクに記録されている映像及び音声データについてのクリップのみを選択する。
【0132】
続いてCPU20は、ステップSP2において、各クリップのうちバックアップ対象となるビデオテープレコーダ15A〜15Dのオーディオ入力として必要な最大チャンネル数を検出して表示した後、ステップSP3に進む。
【0133】
このステップSP3において、CPU20は、プロジェクトファイルを構成するクリップのうち同じID番号をもつクリップ同士を検出して、これらを1つのグループ化した後、ステップSP4に進んで当該グループの中から代表となるクリップを決定する。続いてCPU20は、ステップSP5において、各グループの代表となるクリップをバックアップ対象とする。
【0134】
続いてステップSP6において、CPU20は、デュレーション(素材長)が最も長いクリップを検出し、当該クリップのデュレーションをメイン画面30上に表示されているバックアップダイアログ80内に表示した後、ステップSP7に進む。
【0135】
このステップSP7において、CPU20は、プロジェクトのバックアップの全所要時間を表示した後、図18に示すステップSP8に進んで当該バックアップ対象となるクリップを順次指定された所定間隔(例えば4秒)で仮想タイムスケール上にカット繋ぎで並べる。
【0136】
続いてステップSP9において、CPU20は、バックアップの対象となるビデオテープを所定時間(例えば1分間)のみフォーマット化した後、ステップSP10に進んで、当該フォーマット化されたバッグアップ用のデータをアッセンブル編集するようにしてビデオテープにダウンロードする。
【0137】
この後CPU20は、ステップSP11に進んで、ビデオテープに記録された各クリップのタイムスケール上のタイムコードと当該ビデオテープのリール名を記録した後、ステップSP12に進んで、残存するバックアップのトータル時間を表示する。
【0138】
さらにステップSP13において、CPU20は、最後のクリップをダウンロードしたか否かを判断し、否定結果を得たときには、このプロジェクトについて未だ残存するクリップがあることを表しており、このときCPU20はステップSP14に進んで、ビデオテープがテープエンドであるか否かを判断する。
【0139】
このステップSP14において否定結果を得ると、このことはビデオテープが残存するクリップを有し、かつ未だテープエンドになっていないことを表しており、このときCPU20は、再度ステップSP10に戻って上述と同様の処理を繰り返す。
【0140】
これに対してステップSP14において肯定結果を得ると、このことはビデオテープが残存するクリップを有したままテープエンドとなったことを表しており、このときCPU20は、ステップSP15に進んでビデオテープを交換する旨としてのテープ装填指示ダイアログ105(図14)をメッセージ表示する。
【0141】
この後CPU20は、ステップSP16に進んで、ダウンロードが中断したクリップの先頭をタイムスケール上の開始位置として、その時点からダウンロードを実行した後、再度ステップSP9に戻って上述と同様の処理を繰り返す。
【0142】
これに対してステップSP13において肯定結果を得ると、このことはプロジェクトについて全てのクリップをダウンロードし終えたことを表しており、このときCPU20は、プロジェクトファイルのクリップにリール名と、記録したタイムコードを付加することによってバックアップファイルを作成した後、このままステップSP19に進んで当該バックアップ処理手順RT1を終了する。
【0143】
(8)リストア処理手順
また実際上CPU20は、図19に示すようにリストア処理手順RT2に従って、バックアップ対象でなるビデオテープからハードディスク装置3内のハードディスクにプロジェクト単位でクリップの映像音声をアップロードすることができる。
【0144】
すなわちCPU20は、メイン画面30上に表示された上述したバックアップダイアログ80(図9)を経由してバックアップのプロジェクトファイルを開くようにマウス操作すると、そのままリストアダイアログ112(図16)がオープンとなり、図19のようなリストア処理手順RT2をステップSP20から入る。
【0145】
続くステップSP21において、CPU20は、バックアップされているビテオテープをビデオテープレコーダ15A〜15Dに装填し、当該ビデオテープレコーダ15A〜15Dの接続ポートを設定する旨を表示した後、ステップSP22に進む。
【0146】
このステップSP22において、CPU20は、バックアップ対象となるビデオテープに記録されたクリップの記録開始点をイン点として、各クリップごとにプロジェクト単位でアップロードし、そのままステップSP23に進む。
【0147】
このステップSP23において、CPU20は、バックアップ対象となったビデオテープにおけるプロジェクトのフォーマット及びタイムコードではなく、バックアップ前の元のプロジェクトのフォーマット及びタイムコードでハードディスク装置3内のハードディスクに記録する。
【0148】
続くステップSP24において、CPU20は、バックアップファイルをハードディスク装置3内のハードディスクにアップロードするごとに、各クリップのID番号を新たにプロジェクトファイルに登録した後、ステップSP25に進む。
【0149】
このステップSP25において、CPU20は、同じID番号をもつクリップ同士で構成されるグループの代表としてのクリップがアップロードされた場合、当該グループにおける代表以外のクリップをハードディスク装置3内で記録してそのID番号を登録する。すなわち当該グループの代表のクリップのみをリストアすることなくハードディスク装置3からコピーさせる。
【0150】
続いてCPU20は、ステップSP26に進んで、自発的又は事故によってリストアが途中で中断されたか否かを判断した後、否定結果を得たとき、すなわち現在もリストアが継続している場合にはステップSP27に進む。
【0151】
一方ステップSP26において肯定結果を得ると、このことはリストアが途中で中断したことを表しており、このときCPU20はそのままステップSP29に進んで当該リストア処理手順RT2を終了する。
【0152】
このステップSP27において、CPU20は、バックアップ対象でなるビデオテープについて最後のクリップまでアップロードしたか否かを判断する。このステップSP27において否定結果を得ると、このことはビデオテープについて未だ残存するクリップがあることを表しており、このときCPU20は、再度ステップSP23に戻って上述と同様の処理を繰り返す。
【0153】
一方ステップSP27において肯定結果を得ると、CPU20は、ステップSP28に進んで、ビデオテープについては残存するクリップはないものの、プロジェクトについて最後のクリップまでアップロードしたか否かを判断する。
【0154】
このステップSP28において否定結果を得ると、このことは最後のクリップまでアップロードしていないことを表しており、このときCPU20は再度ステップSP21に戻って上述と同様の処理を繰り返す。
【0155】
これに対してステップSP28において肯定結果を得ると、このことはプロジェクトの最後までクリップをアップロードしたことを表しており、このときCPU20はそのままステップSP29に進んで当該リストア処理手順RT2を終了する。
【0156】
(8)本実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、この編集システム1では、メイン画面30に表示されるプロジェクトごとに、ハードディスク装置3に記録されているプロジェクトファイルのうちクリップの映像音声のみを所定間隔で仮想のタイムスケール上にカット繋ぎで並べた後、記録用のビデオテープレコーダ15A〜15D内のビデオテープにダウンロードするようにしてバックアップを実行する。
【0157】
このときクリップの映像音声が記録されたビデオテープには、当該各クリップの記録開始点のタイムコードとそのデュレーション(素材長)も記録されておりこの結果、当該記録開始点のタイムコード及びデュレーションを基準として各クリップごとにハードディスク装置3にアップロードした場合には、元の編集内容がクリップ単位で保持されているためオペレータは編集作業をそのまま続行することができる。
【0158】
このようにかかる編集システム1においては、ハードディスク装置3から記録用ビデオテープレコーダ15A〜15Dへの各クリップの映像及び音声データのバックアップをプロジェクト単位で実行するようにしたことにより、オペレータはプロジェクトごとにハードディスク装置3内のハードディスクに記録されている各クリップの映像及び音声データをフォーマット変換することなく容易にデータ転送することができる。
【0159】
さらにビデオテープに記録されている編集映像及び編集音声をプロジェクト単位又はクリップ単位で元のハードディスク装置3内のハードディスクにリストアするようにしたことにより、この編集システム1を複数のオペレータが共用する場合には、まず1人目のオペレータが編集作業の途中に段階で映像素材及び音声素材をそのプロジェクトごとビデオテープにバックアップしておき、続いて2人目のオペレータが編集作業を行った後で再度1人目のオペレータが前回の編集作業をそのまま続行することができるといった利点を得ることができる。
【0160】
以上の構成によれば、この編集システム1において、メイン画面30に表示されたプロジェクトごとにハードディスク装置3から記録用ビデオテープレコーダ15A〜15Dへの各クリップの映像及び音声データのバックアップを実行するようにしたことにより、オペレータが所望する編集作業内容でハードディスク装置3及び記録用ビデオテープレコーダ15A〜15D間で各クリップの映像及び音声データを転送することができ、かくして編集時間を格段と短縮し得る編集装置を実現することができる。
【0161】
(9)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、ハードディスク(第1の記録媒体)に記録された複数の映像及び又は音声素材の中から所望する映像及び又は音声素材をプロジェクト単位(編集作業単位)で指定するためのメイン画面(指定画面)30を表示する表示手段としてディスプレイ13を適用した場合について述べたが本発明はこれに限らず、表示手段としてはこの他種々のものを広く適用することができる。
【0162】
また上述の実施の形態においては、メイン画面(指定画面)30を用いて指定されたプロジェクト単位(編集作業単位)の1又は複数の映像及び又は音声素材のデータをハードディスク装置(外部再生装置)3によりハードディスク(第1の記録媒体)から再生させると共に、当該プロジェクト単位(編集作業単位)の各映像及び又は音声素材のデータをバックアップデータとしてビデオテープレコーダ(外部記録手段)15A〜15Dにより一括してビデオテープ(第2の記録媒体)に記録させるように、ビデオテープレコーダ(外部記録手段)15A〜15D及びハードディスク装置(外部再生装置)3を制御する制御手段としてコンピュータ4内のCPU20を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、制御手段としてはこの他種々の構成のものを広く適用することができる。
【0163】
さらに上述の実施の形態においては、コンピュータ4はプロジェクトごとにハードディスク装置3に記録されているプロジェクトファイルのうちクリップの映像音声のみを所定間隔でカット繋ぎで並べてバックアップ用のデータを作成した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、コンピュータ4は、クリップの映像音声に加えて編集リストやタイトルクリップを含めるようにしてバックアップ用のデータを作成するようにしても良い。
【0164】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、複数の映像素材及び音声素材を編集する編集装置において、複数の映像素材及び音声素材の中から編集素材の対象となる第1の映像素材及び第1の音声素材を登録することによって編集リストを作成し、表示手段に表示させるように処理し、編集リストに従って第1の映像素材及び第1の音声素材を再生すると共に、同じ識別番号が付加された第2の映像素材及び第2の音声素材を1つのグループとしてグループ化し、同じ識別番号のグループの中から代表となる第3の映像素材及び第3の音声素材のみをバックアップデータの対象として記録するようにしたことにより、バックアップするデータを最小限に抑えることができるため、記録手段のメモリ容量を削減できるとともに編集効率を向上でき、かくして編集作業を格段に向上し得る編集装置を実現できる。
【0165】
また本発明によれば、複数の映像素材及び音声素材を編集する編集方法において、編集素材の対象となる第1の映像素材及び第1の音声素材に対して編集リストを作成し、表示手段に表示させるように処理し、編集リストに従って第1の映像素材及び第1の音声素材を再生すると共に、同じ識別番号が付加された第2の映像素材及び第2の音声素材を1つのグループとしてグループ化し、同じ識別番号のグループの中から代表となる第3の映像素材及び第3の音声素材のみをバックアップデータの対象として記録するようにしたことにより、バックアップするデータを最小限に抑えることができるため、記録手段のメモリ容量を削減できるとともに編集効率を向上でき、かくして編集作業を格段に向上し得る編集方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による編集システムの構成を示すブロック図である。
【図2】コンピュータの構成を示すブロック図である。
【図3】メイン画面を示す略線図である。
【図4】ビデオクリップエディットダイロアグを示す略線図である。
【図5】メイン画面を示す略線図である。
【図6】メイン画面を示す略線図である。
【図7】メイン画面を示す略線図である。
【図8】セレクトエフェクトダイアログを示す略線図である。
【図9】バックアップダイアログを示す略線図である。
【図10】バックアップ順番ダイアログを示す略線図である。
【図11】出力信号フォーマットダイアログを示す略線図である。
【図12】セーブダイアログを示す略線図である。
【図13】インプットリールネームダイアログを示す略線図である。
【図14】テープ装填指示ダイアログを示す略線図である。
【図15】オープンダイアログを示す略線図である。
【図16】リストダイアログを示す略線図である。
【図17】バックアップ処理手順の説明に供するフローチャートである。
【図18】バックアップ処理手順の説明に供するフローチャートである。
【図19】リストア処理手順の説明に供するフローチャートである。
【符号の説明】
1……編集システム、2……編集装置、3……ハードディスク装置、4……コンピュータ、5……システム制御部、9……映像特殊効果処理部、10……音声入出力/ミキサ部、11……ディスク制御部、13……ディスプレイ、15A〜15D……ビデオテープレコーダ、20……CPU、30……メイン画面、80……バックアップダイアログ、85……バックアップ順番ダイアログ、86……出力信号フォーマットダイアログ、100……セーブダイアログ、103……インプットリールネームダイアログ、14……テープ装填指示ダイアログ、15……オープンダイアログ、112……リストアダイアログ、RT1……バックアップ処理手順、RT2……リストア処理手順。

Claims (12)

  1. 第1の記録手段に記録された複数の映像素材及び音声素材の中から所望する素材を第1の映像素材及び第1の音声素材として登録する登録手段と、
    上記第1の映像素材及び上記第1の音声素材を編集リストとして処理することによって当該編集リストを表示手段に表示させる表示処理手段と、
    上記編集リストに従って上記第1の映像素材及び上記第1の音声素材を上記
    第1の記録手段から再生させ、かつ上記第1の映像素材及び上記第1の音声素材に対し同じ識別番号が付加された第2の映像素材及び第2の音声素材を1つのグループとしてグループ化し、上記同じ識別番号のグループの代表とされる第3の映像素材及び第3の音声素材を抽出し、当該第3の映像素材及び第3の音声素材をバックアップデータとして第2の記録手段に記録させるように上記第1の記録手段及び上記第2の記録手段を制御する制御手段と
    を具えることを特徴とする編集装置。
  2. 上記表示処理手段は、上記バックアップデータのうちの最長の上記映像素材及び音声素材の素材長を上記表示手段の所定の部分に表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の編集装置。
  3. 上記表示処理手段は、上記バックアップデータのトータル時間を上記表示手段の所定の部分に表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の編集装置。
  4. 上記表示処理手段は、上記バックアップデータを上記第2の記録手段に記録する際の全所要時間に対する残存時間を上記表示手段の所定の部分に表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の編集装置。
  5. 上記表示処理手段は、上記バックアップデータを上記第2の記録手段に記録する際の上記バックアップに対する順番を上記表示手段の所定の部分に表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の編集装置。
  6. 上記表示処理手段は、上記第2の記録手段に記録された上記バックアップデータを編集するための外部記録手段に再記録されたか否かの表示を上記表示手段の所定の部分にアイコンの形式を用いて表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の編集装置。
  7. 第1の記録手段に記録された複数の映像素材及び音声素材の中から所望する素材を第1の映像素材及び第1の音声素材として登録する登録ステップと、
    上記第1の映像素材及び上記第1の音声素材の編集リストとして処理することによって当該編集リストを表示手段に表示させる表示処理ステップと、
    上記編集リストに従って上記第1の映像素材及び上記第1の音声素材を上記
    第1の記録手段から再生させ、かつ上記第1の映像素材及び上記第1の音声素材に対し同じ識別番号が付加された第2の映像素材及び第2の音声素材を1つのグループとしてグループ化し、上記同じ識別番号のグループの代表とされる第3の映像素材及び第3の音声素材を抽出し、当該第3の映像素材及び第3の音声素材をバックアップデータとして第2の記録手段に記録させるように上記第1の記録手段及び上記第2の記録手段を制御する制御ステップと
    を具えることを特徴とする編集方法。
  8. 上記表示処理ステップでは、上記バックアップデータのうちの最長の上記映像素材及び音声素材の素材長を上記表示手段の所定の部分に表示する
    ことを特徴とする請求項7に記載の編集方法。
  9. 上記表示処理ステップでは、上記バックアップデータのトータル時間を上記表示手段の所定の部分に表示する
    ことを特徴とする請求項7に記載の編集方法。
  10. 上記表示処理ステップでは、上記バックアップデータを上記第2の記録手段に記録する際の全所要時間に対する残存時間を上記表示手段の所定の部分に表示する
    ことを特徴とする請求項7に記載の編集方法。
  11. 上記表示処理ステップでは、上記バックアップデータを上記第2の記録手段に記録する際の上記バックアップに対する順番を上記表示手段の所定の部分に表示する
    ことを特徴とする請求項7に記載の編集方法。
  12. 上記表示処理ステップでは、上記第2の記録手段に記録された上記バックアップデータを編集するための外部記録手段に再記録されたか否かの表示を上記表示手段の所定の部分にアイコンの形式を用いて表示する
    ことを特徴とする請求項7に記載の編集方法。
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