JP4051597B2 - 吸着剤およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気中のガス状汚染物質を除去する吸着剤に関し、さらに詳しくは、アセトアルデヒドなどの低級脂肪族アルデヒドに対して、高い除去性能を持つ吸着剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
室内や車内などの生活空間においては、悪臭や有害ガスなどの様々なガス状汚染物質が発生するが、生活環境の向上に伴い、これらガス状汚染物質を除去し、快適な生活環境を維持することに多くの関心が持たれている。生活空間で発生する主なガス状汚染物質としては、アンモニアを代表とする塩基性ガス、酢酸を代表とする酸性ガスやアセトアルデヒドなどの低級脂肪族アルデヒドがあげられる。これらのうち、アンモニアなどの塩基性ガスは鉱酸や有機酸を添着した吸着剤で中和反応により、また、酢酸などの多くのガス状汚染物質は活性炭などの多孔質吸着剤への物理吸着により除去されるが、アセトアルデヒドなどの低級脂肪族アルデヒドは他のガス状汚染物質に比べ除去が難しい物質である。
【0003】
この課題に対して、低級脂肪族アルデヒドの除去性能を向上した吸着剤の検討がすすめられてきた。低級脂肪族アルデヒドは、アンモニア誘導体などの求核試薬の攻撃を受けて求核付加反応を起こすことが知られており、アミンが低級脂肪族アルデヒドの化学吸着に有効であることが推定でき、アミンやアミン塩を多孔質体に添着した吸着剤が種々提案されている。
【0004】
特開昭56−53744号公報には活性炭にアニリンを添着した吸着剤、特開昭56−53744号公報には活性炭に塩酸ヒドロキシルアミンや硫酸ヒドロキシルアミンを添着した吸着剤、特開昭59−186641号公報には活性炭にポリエチレンイミンを添着した吸着剤、特開昭60−132645号公報には粘度鉱物にアニリン、トルイジン、メタニル酸(m−アミノベンゼンスルホン酸)、スルファニル酸(p−アミノベンゼンスルホン酸)やベンジルアミン及びその塩を担持した吸着剤、特開平7−136502号公報には活性炭素繊維にアミノベンゼンスルホン酸を添着した吸着剤が開示されている。
【0005】
しかしながら、従来の吸着剤のうち、アニリン、塩酸ヒドロキシルアミン、硫酸ヒドロキシルアミン、ポリエチレンイミン、トルイジンやベンジルアミンを添着した吸着剤では、これらアミンが空気中の酸素により酸化され易く、これにより低級脂肪族アルデヒドの化学吸着作用の有効性が失われていくため、低級脂肪族アルデヒド除去性能の経時劣化が大きく、長期間の保存や使用に耐えないという問題がある。
【0006】
また、アミノベンゼンスルホン酸を添着した吸着剤では、酸化による低級脂肪族アルデヒド除去性能の経時劣化こそ他のアミンを添着した吸着剤に比べて小さいものの、アミノベンゼンスルホン酸は水やアルコールなどの溶媒に対して難溶性であるため、極低濃度のアミノベンゼンスルホン酸添着溶液しか調整できず、その結果、多孔質体を添着溶液に浸漬したり、多孔質体に添着溶液を噴霧などしてもアミノベンゼンスルホン酸の添着量が多い吸着剤を得ることは難しい。従って、高い低級脂肪族アルデヒド除去性能が得られないという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の目的は、上記従来技術の有する問題点に鑑みて、酸化による低級脂肪族アルデヒドの除去性能の経時劣化が小さいアミノベンゼンスルホン酸の添着量を多くでき、これにより低級脂肪族アルデヒドの除去性能が高く、かつ低級脂肪族アルデヒド除去性能の経時劣化が小さい吸着剤及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、各請求項記載の発明により達成される。すなわち、本発明に係る吸着剤の特徴構成は、多孔質体に、炭酸アンモニウムと炭酸水素アンモニウムの少なくともどちらか一方の塩基性物質とアミノベンゼンスルホン酸との混合物が塩基性物質のアミノベンゼンスルホン酸に対する混合モル比0.2〜2で添着されていることにある。
【0009】
一般に、多孔質体に薬剤を添着した吸着剤は、薬剤を水やアルコールなどの適当な溶媒に溶解して添着溶液を調整し、多孔質体を添着溶液に浸漬した後、取り出して乾燥する方法や、多孔質体に添着溶液を噴霧した後乾燥する方法により得られる。
【0010】
ところが、前述したようにアミノベンゼンスルホン酸は水に対して難溶性であり、例えば、p−アミノベンゼンスルホン酸の20℃での溶解度は水100gに対して1g程度と小さい。また、アルコール、エーテル、ベンゼンなどに対しても難溶性であり、アミノベンゼンスルホン酸の添着溶液として十分な濃度が得られる適当な溶媒が見当たらず、アミノベンゼンスルホン酸のみを溶媒に加えて添着溶液を調整し、前記した方法で多孔質体に添着しても、短時間の処理ではアミノベンゼンスルホン酸の添着量が少なく、低級脂肪族アルデヒド除去性能の高い実用的な吸着剤は得られない。
【0011】
そこで、本発明者は鋭意検討した結果、アミノベンゼンスルホン酸添着溶液に炭酸アンモニウムと炭酸水素アンモニウムの少なくともどちらか一方の塩基性物質を加えて多孔質体に添着することにより、低級脂肪族アルデヒドとの反応に有効なアミノベンゼンスルホン酸の添着量を多く添着できることを見出した。つまり、アミノベンゼンスルホン酸は塩基性水溶液に溶解することから、アミノベンゼンスルホン酸添着溶液に炭酸アンモニウムと炭酸水素アンモニウムの少なくともどちらか一方の塩基性物質を加えることにより、アミノベンゼンスルホン酸が高濃度で溶解した添着溶液を調整することができ、この添着溶液を用いて前記したような浸漬法や噴霧法で多孔質体に添着すれば、アミノベンゼンスルホン酸の添着量が多く、低級脂肪族アルデヒド除去性能の高い吸着剤が得られるのである。
【0012】
その結果、酸化による低級脂肪族アルデヒド除去性能の経時劣化が小さいアミノベンゼンスルホン酸の添着量を多くでき、これにより低級脂肪族アルデヒドの除去性能が高く、かつ、低級脂肪族アルデヒド除去性能の経時劣化が小さい吸着剤を提供することができる。
【0013】
特開平10−99418号公報には、アミノ基とスルホン基を有する芳香族アミン類と塩基性物質と多孔質体を含む空気浄化剤混合物を有機バインダーでモノリス状に成型した脱臭フィルターが提案され、スルファニル酸と水酸化ナトリウムと活性炭から成り、水酸化ナトリウムのスルファニル酸に対する混合モル比0.1〜0.7で配合した脱臭フィルターが例示されている。また、特開2001−29443号公報には、活性炭と、アミノ基とスルホン基を併せ持つ芳香族化合物と吸湿剤と塩基性物質を配合した脱臭フィルターが提案され、スルファニル酸と水酸化ナトリウムを水酸化ナトリウムのスルファニル酸に対する混合モル比0.43で活性炭と吸湿剤とともに配合した脱臭フィルターが例示されている。
【0014】
これら脱臭フィルターにおいて塩基性物質を配合する目的は、それぞれ、酸性度を低下させて有機バインダーの劣化を防止すること、アミノベンゼンスルホン酸の分子中の共有電子対が持つアセトアルデヒドへの求核攻撃力を高めることである。従って、本発明に比較して塩基性物質のアミノ基とスルホン基を有する芳香族アミンに対する混合モル比は少なく、また、使用する塩基性物質の制限も特にない。
【0015】
塩基性物質を使用することにより、アミノベンゼンスルホン酸の溶解度を上げて高濃度の添着溶液を調整し、その結果、多孔質体への低級脂肪族アルデヒドとの反応に有効なスルファニル酸の添着量を多くすることを目的とする本発明では、上記脱臭フィルターで例示されているような塩基性物質の使用条件では効果が得られない。
【0016】
本発明者が、アミノベンゼンスルホン酸と混合する塩基性物質を網羅して調べた結果、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、水酸化ルビジウムなどのアルカリ金属の水酸化物や、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸ナトリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属の炭酸水素塩などのようなアルカリ金属からなる塩基性物質を使用してスルファニル酸と混合して多孔質体に添着した吸着剤では、添着量は多くできるが、低級脂肪族アルデヒド除去性能が著しく劣るという知見が得られた。
【0017】
ところが、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウムを塩基性物質として使用し、スルファニル酸と混合して多孔質体に添着した場合には、添着量が多くでき、それとともに低級脂肪族アルデヒド除去性能も高くできることを見出して本発明に到達したものである。従って、本発明において、塩基性物質として、炭酸アンモニウムと炭酸水素アンモニウムの少なくともどちらか一方を使用することが必須要件である。
【0018】
アミノベンゼンスルホン酸と塩基性物質の混合物は、少なくとも一部はアミノベンゼンスルホン酸のスルホン基と塩基性物質とで塩を生成していると考えられる。特開平10−99418号公報に記載されているように、一般にアミノベンゼンスルホン酸に水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属の塩基性物質を添加すると低級脂肪族アルデヒドとの反応性が著しく低い塩を生成し、塩基性物質の添加量の増加にともなって低級脂肪族アルデヒド除去性能は低下してしまうため、添加できる塩基性物質量に制限があり、高い溶解濃度のアミノベンゼンスルホン酸の添着溶液を調整することができなかった。
【0019】
しかし、塩基性物質として炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウムを使用した場合には、塩基性物質の添加量を増加させても低級脂肪族アルデヒド除去性能の低下が起きず、その結果、アミノベンゼンスルホン酸の溶解濃度が高い添着溶液を調整して、それを使って多孔質体に添着することにより高い低級脂肪族アルデヒド除去性能を有する吸着剤を得ることができる。炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウムを塩基性物質として使用した場合に、このように低級脂肪族アルデヒド除去性能が高い吸着剤が得られるのは、このときに生成されると考えられるアミノベンゼンスルホン酸のアンモニウム塩が、他のアルカリ金属との塩とは異なり、高い低級脂肪族アルデヒドとの反応性を有するためであると推定される。
【0020】
本発明に係る吸着剤の製造方法の特徴構成は、炭酸アンモニウムと炭酸水素アンモニウムの少なくともどちらか一方の塩基性物質とアミノベンゼンスルホン酸を、塩基性物質のアミノベンゼンスルホン酸に対する混合モル比0.2〜2で水に加えるとともに、これらを多孔質体に添着して製造することにある。
【0021】
この構成によれば、酸化による低級脂肪族アルデヒド除去性能の経時劣化が小さいアミノベンゼンスルホン酸の添着量を多くでき、これにより低級脂肪族アルデヒドの除去性能が高く、かつ低級脂肪族アルデヒド除去性能の経時劣化が小さい吸着剤の製造方法を提供することができる。
【0022】
加える前記アミノベンゼンスルホン酸は水100重量部に対して3〜50重量部であり、加える前記塩基性物質はアミノベンゼンスルホン酸1モルに対して0.2〜2モルである。
【0023】
アミノベンゼンスルホン酸が水100重量部に対して3重量部未満であると、低級脂肪族アルデヒドを除去するのに十分な量のアミノベンゼンスルホン酸を多孔質体に添着することができず、また、50重量部を越えて含ませても、量の増加に見合った効果が得られない。
【0024】
さらに、加える塩基性物質がアミノベンゼンスルホン酸1モルに対して0.2モル未満であると、高い溶解濃度のアミノベンゼンスルホン酸の添着溶液にならず、低級脂肪族アルデヒドを除去するのに十分な量のアミノベンゼンスルホン酸を多孔質体に添着することができない。また、加える塩基性物質をアミノベンゼンスルホン酸1モルに対して2モルを越えると、相対的に多孔質体に添着されるアミノベンゼンスルホン酸の量が減少するため、高い低級脂肪族アルデヒド除去性能を有する吸着剤が得られない。
【0025】
【本発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を以下に詳しく説明する。本実施形態に係る吸着剤は、多孔質体に、炭酸アンモニウムと炭酸水素アンモニウムの少なくともどちらか一方の塩基性物質とアミノベンゼンスルホン酸との混合物が、塩基性物質のアミノベンゼンスルホン酸に対する混合モル比0.2〜2で添着されて構成されている。この吸着剤は、炭酸アンモニウムと炭酸水素アンモニウムの少なくともどちらか一方の塩基性物質とアミノベンゼンスルホン酸との混合物を、塩基性物質のアミノベンゼンスルホン酸に対する混合モル比0.2〜2で水に加えるとともに、これらを多孔質体に添着して製造される。
【0026】
多孔質体は、比表面積100m2/g以上の固体物質であり、シリカゲルやゼオライト、活性炭などの細孔構造を有するものやモンモリロナイト、ベントナイト、パリゴルスカイト、セピオライトなどの層状構造を有するものなどがあげられる。
【0027】
これら比表面積が大きな物質に、低級脂肪族アルデヒドと反応するアミノベンゼンスルホン酸を添着することにより、反応に有効な面積を大きくすることができ、高い低級脂肪族アルデヒド除去性能が得られる。多孔質体としては、比表面積が極めて大きい活性炭を使用することが特に好ましい。
【0028】
添着溶液中のアミノベンゼンスルホン酸は、水100重量部に対して3〜50重量部、好ましくは4〜30重量部、より好ましくは5〜20重量部である。この範囲未満では、多孔質体へのアミノベンゼンスルホン酸の添着量が少なくなって、低級脂肪族アルデヒド除去性能の高い吸着剤が得難く、また、この範囲を越えた添着溶液を使用しても、低級脂肪族アルデヒド除去性能が大きく向上しない。
【0029】
アミノベンゼンスルホン酸が他のアミンに比べ低級脂肪族アルデヒド除去性能の経時劣化が小さい理由は必ずしも明らかではないが、アミノベンゼンスルホン酸が電子供与性基であるアミノ基と電子吸引性基であるスルホン基の両方を持つことや、酸性であるという他のアミンにはない特徴によるものと考えられる。アミノベンゼンスルホン酸にはo−アミノベンゼンスルホン酸、m−アミノベンゼンスルホン酸、p−アミノベンゼンスルホン酸の3つの異性体があり、これらのいずれも使用できるが、p−アミノベンゼンスルホン酸が低級脂肪族アルデヒドとの反応性が強く特に好ましい。
【0030】
塩基性物質は、アミノベンゼンスルホン酸とともに水に加えることによってアミノベンゼンスルホン酸を溶解する物質であり、炭酸アンモニウム、または、炭酸水素アンモニウム、あるいは両者を混合して使用することができる。これらの塩基性物質を加えることにより、アミノベンゼンスルホン酸が溶解するのは、塩基性物質が水に溶解してアンモニウムイオンを作り、それとアミノベンゼンスルホン酸のスルホン基とが塩を生成して、水溶性となるためであると考えられる。
【0031】
添着溶液中に加える塩基性物質は、アミノベンゼンスルホン酸1モルに対して0.2〜2モル、好ましくは0.5〜1.5モル、より好ましくは0.7〜1.2モルである。この範囲未満では、高い溶解濃度のアミノベンゼンスルホン酸の添着溶液にならないため、低級脂肪族アルデヒドを除去するのに十分な量のアミノベンゼンスルホン酸を多孔質体に添着することができない。一方、この範囲を越えると、相対的に多孔質体に添着されるアミノベンゼンスルホン酸の量が減少し、高い低級脂肪族アルデヒド除去性能を有する吸着剤が得られないため好ましくない。
【0032】
本発明の吸着剤には、アミノベンゼンスルホン酸と塩基性物質以外に、リンゴ酸、クエン酸などの低級脂肪族アルデヒド以外のガス成分と反応する薬剤や抗菌性を持たせるための抗菌剤などの薬剤をさらに添着することができる。しかし、この場合には、アミノベンゼンスルホン酸の低級脂肪族アルデヒドとの反応性を著しく低下させないように、薬剤と添加量を選択する必要がある。また、本発明の吸着剤は、単独で充填層などとして使用するだけでなく、他の吸着剤と混合したり、併用したりして使用することができる。
【0033】
以下に実施例をあげて、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0034】
【実施例】
まず、本実施例で用いた吸着剤の試験方法を以下に示す。
【0035】
吸着剤を3g計量して内径12.5mmのガラス製カラムに充填した。温度25℃、相対湿度50%に調整した30ppmのアセトアルデヒドを含む空気を風量5L/minでカラムに供給した。カラムの出口のアセトアルデヒド濃度を7分ごとに測定し、除去率(η[−])を次式にアセトアルデヒド入口濃度(Ci[ppm])、アセトアルデヒド出口濃度(Co[ppm])を代入して算出した。なお、アセトアルデヒド濃度はFID付きガスクロマトグラフで測定した。
【0036】
【数1】
Figure 0004051597
【0037】
(実施例1)
水95gにp−アミノベンゼンスルホン酸5g(0.0289モル)と炭酸水素アンモニウム0.5g(0.00632モル)を加えて、炭酸水素アンモニウムのp−アミノベンゼンスルホン酸に対する混合モル比が0.219である添着溶液を調整した。この添着溶液に、粒径8〜32メッシュで比表面積1050m2/gのヤシガラ活性炭20gを1分間浸漬して取り出した後、80℃の熱風乾燥機中で3時間乾燥して吸着剤を作製した。なお、得られた吸着剤1g中の薬剤添着量は0.0877gであった。
【0038】
(実施例2)
水95gにp−アミノベンゼンスルホン酸5g(0.0289モル)と炭酸水素アンモニウム1g(0.0126モル)を加えて、炭酸水素アンモニウムのp−アミノベンゼンスルホン酸に対する混合モル比が0.436である添着溶液を調整した。この添着溶液に、粒径8〜32メッシュで比表面積1050m2/gのヤシガラ活性炭20gを1分間浸漬して取り出した後、80℃の熱風乾燥機中で3時間乾燥して吸着剤を作製した。なお、得られた吸着剤1g中の薬剤添着量は0.0956gであった。
【0039】
(実施例3)
水95gにp−アミノベンゼンスルホン酸5g(0.0289モル)と炭酸水素アンモニウム2g(0.0253モル)を加えて、炭酸水素アンモニウムのp−アミノベンゼンスルホン酸に対する混合モル比が0.875である添着溶液を調整した。この添着溶液に、粒径8〜32メッシュで比表面積1050m2/gのヤシガラ活性炭20gを1分間浸漬して取り出した後、80℃の熱風乾燥機中で3時間乾燥して吸着剤を作製した。なお、得られた吸着剤1g中の薬剤添着量は0.103gであった。
【0040】
(実施例4)
水95gにp−アミノベンゼンスルホン酸5g(0.0289モル)と炭酸水素アンモニウム4g(0.0506モル)を加えて、炭酸水素アンモニウムのp−アミノベンゼンスルホン酸に対する混合モル比が1.75である添着溶液を調整した。この添着溶液に、粒径8〜32メッシュで比表面積1050m2/gのヤシガラ活性炭20gを1分間浸漬して取り出した後、80℃の熱風乾燥機中で3時間乾燥して吸着剤を作製した。なお、得られた吸着剤1g中の薬剤添着量は0.0986gであった。
【0041】
(実施例5)
水95gにp−アミノベンゼンスルホン酸5g(0.0289モル)と炭酸アンモニウム3g(0.0263モル)を加えて、炭酸アンモニウムのp−アミノベンゼンスルホン酸に対する混合モル比が0.910である添着溶液を調整した。この添着溶液に、粒径8〜32メッシュで比表面積1050m2/gのヤシガラ活性炭20gを1分間浸漬して取り出した後、80℃の熱風乾燥機中で3時間乾燥して吸着剤を作製した。なお、得られた吸着剤1g中の薬剤添着量は0.0973gであった。
【0042】
(実施例6)
水90gにp−アミノベンゼンスルホン酸10g(0.0577モル)と炭酸水素アンモニウム4g(0.0506モル)を加えて、炭酸水素アンモニウムのp−アミノベンゼンスルホン酸に対する混合モル比が0.877である添着溶液を調整した。この添着溶液に、粒径8〜32メッシュで比表面積1050m2/gのヤシガラ活性炭20gを1分間浸漬して取り出した後、80℃の熱風乾燥機中で3時間乾燥して吸着剤を作製した。なお、得られた吸着剤1g中の薬剤添着量は0.159gであった。
【0043】
(実施例7)
水85gにp−アミノベンゼンスルホン酸15g(0.0866モル)と炭酸水素アンモニウム6g(0.0759モル)を加えて、炭酸水素アンモニウムのp−アミノベンゼンスルホン酸に対する混合モル比が0.876である添着溶液を調整した。この添着溶液に、粒径8〜32メッシュで比表面積1050m2/gのヤシガラ活性炭20gを1分間浸漬して取り出した後、80℃の熱風乾燥機中で3時間乾燥して吸着剤を作製した。なお、得られた吸着剤1g中の薬剤添着量は0.196gであった。
【0044】
(比較例1)
水95gにp−アミノベンゼンスルホン酸5g(0.0289モル)を加えて添着溶液を調整した。この添着溶液に、粒径8〜32メッシュで比表面積1050m2/gのヤシガラ活性炭20gを1分間浸漬して取り出した後、80℃の熱風乾燥機中で3時間乾燥して吸着剤を作製した。なお、得られた吸着剤1g中の薬剤添着量は0.0638gであった。
【0045】
(比較例2)
水95gにp−アミノベンゼンスルホン酸5g(0.0289モル)と水酸化ナトリウム0.5g(0.0125モル)を加えて、水酸化ナトリウムのp−アミノベンゼンスルホン酸に対する混合モル比が0.433である添着溶液を調整した。この添着溶液に、粒径8〜32メッシュで比表面積1050m2/gのヤシガラ活性炭20gを1分間浸漬して取り出した後、80℃の熱風乾燥機中で3時間乾燥して吸着剤を作製した。なお、得られた吸着剤1g中の薬剤添着量は0.0956gであった。
【0046】
(比較例3)
水95gにp−アミノベンゼンスルホン酸5g(0.0289モル)と水酸化ナトリウム1g(0.0250モル)を加えて、水酸化ナトリウムのp−アミノベンゼンスルホン酸に対する混合モル比が0.865である添着溶液を調整した。この添着溶液に、粒径8〜32メッシュで比表面積1050m2/gのヤシガラ活性炭20gを1分間浸漬して取り出した後、80℃の熱風乾燥機中で3時間乾燥して吸着剤を作製した。なお、得られた吸着剤1g中の薬剤添着量は0.105gであった。
【0047】
(比較例4)
水95gにp−アミノベンゼンスルホン酸5g(0.0289モル)と水酸化カリウム2g(0.0356モル)を加えて、水酸化カリウムのp−アミノベンゼンスルホン酸に対する混合モル比が1.23である添着溶液を調整した。この添着溶液に、粒径8〜32メッシュで比表面積1050m2/gのヤシガラ活性炭20gを1分間浸漬して取り出した後、80℃の熱風乾燥機中で3時間乾燥して吸着剤を作製した。なお、得られた吸着剤1g中の薬剤添着量は0.115gであった。
【0048】
(比較例5)
水95gにp−アミノベンゼンスルホン酸5g(0.0289モル)と水酸化リチウム一水和物1g(0.0238モル)を加えて、水酸化リチウムのp−アミノベンゼンスルホン酸に対する混合モル比が0.824である添着溶液を調整した。この添着溶液に、粒径8〜32メッシュで比表面積1050m2/gのヤシガラ活性炭20gを1分間浸漬して取り出した後、80℃の熱風乾燥機中で3時間乾燥して吸着剤を作製した。なお、得られた吸着剤1g中の薬剤添着量は0.0955gであった。
【0049】
(比較例6)
水95gにp−アミノベンゼンスルホン酸5g(0.0289モル)と炭酸水素ナトリウム2g(0.0238モル)を加えて、炭酸水素ナトリウムのp−アミノベンゼンスルホン酸に対する混合モル比が0.824である添着溶液を調整した。この添着溶液に、粒径8〜32メッシュで比表面積1050m2/gのヤシガラ活性炭20gを1分間浸漬して取り出した後、80℃の熱風乾燥機中で3時間乾燥して吸着剤を作製した。なお、得られた吸着剤1g中の薬剤添着量は0.0987gであった。
【0050】
(比較例7)
水95gにp−アミノベンゼンスルホン酸5g(0.0289モル)と炭酸水素カリウム2.6g(0.0260モル)を加えて、炭酸水素カリウムのp−アミノベンゼンスルホン酸に対する混合モル比が0.900である添着溶液を調整した。この添着溶液に、粒径8〜32メッシュで比表面積1050m2/gのヤシガラ活性炭20gを1分間浸漬して取り出した後、80℃の熱風乾燥機中で3時間乾燥して吸着剤を作製した。なお、得られた吸着剤1g中の薬剤添着量は0.106gであった。
【0051】
上記吸着剤について、先に説明した方法によりアルデヒド除去性能を測定した。下式に示すように7分ごとに測定したカラム出口のアセトアルデヒド濃度から算出した除去率(η[−])と、カラム入口のアセトアルデヒド濃度(Ci[ppm])および風量(Q[m3/min])から7分後ごとのアセトアルデヒド除去量を求め、それを時間t[min]まで逐次積算して、カラムに充填した吸着剤重量(m[g])を除して、吸着量(q[mg/g])を算出した。
【0052】
【数2】
Figure 0004051597
ここで、Mはアセトアルデヒドの分子量である。
【0053】
横軸に吸着量、縦軸に除去率をプロットした結果を図1〜5に示す。
【0054】
図1からp−アミノベンゼンスルホン酸と、塩基性物質として炭酸水素アンモニウムの混合物を添着した吸着剤である実施例1〜4とp−アミノベンゼンスルホン酸のみを水に加えた添着溶液で添着した吸着剤である比較例1と比較すると、実施例1〜4は、薬剤の添着量が多くなっているため吸着量に対するアセトアルデヒド除去率の低下が比較例1に比較して緩やかになっている。つまり、アセトアルデヒドの吸着容量が大きく、長寿命である。
【0055】
図2から、実施例5の塩基性物質として炭酸アンモニウムを使用した場合にも、上述と同様に、p−アミノベンゼンスルホン酸のみを水に加えた添着溶液で添着した吸着剤である比較例1と比較してアセトアルデヒドの吸着容量が大きく、長寿命であることが理解できる。
【0056】
図3から、p−アミノベンゼンスルホン酸の配合量を増やした添着溶液で添着した実施例6,7では、さらに薬剤の添着量を多くすることができ、吸着量に対するアセトアルデヒド除去率の低下をより一層緩やかにして、アセトアルデヒドの吸着容量を大きく、長寿命にできる。
【0057】
図4のp−アミノベンゼンスルホン酸と、塩基性物質として水酸化ナトリウムの混合物を添着した吸着剤である比較例2,3とp−アミノベンゼンスルホン酸のみを水に加えた添着溶液で添着した吸着剤である比較例1を見てみると、水酸化ナトリウムの添加量の増加に伴って薬剤の添着量は増えるものの、吸着量に対するアセトアルデヒド除去率の低下は逆に大きくなって、アセトアルデヒドの吸着容量が小さく、短寿命であることがわかる。
【0058】
図5のp−アミノベンゼンスルホン酸と、塩基性物質として水酸化カリウム,水酸化リチウム一水和物,炭酸水素ナトリウム,炭酸水素カリウムの混合物を添着した吸着剤である比較例4〜7でも上述の塩基性物質として水酸化ナトリウムを使用した場合と同じく、p−アミノベンゼンスルホン酸のみを水に加えた添着溶液で添着した吸着剤である比較例1よりも吸着量に対するアセトアルデヒド除去率の低下は大きく、アセトアルデヒドの吸着容量が小さく、短寿命であることがわかる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、低級脂肪族アルデヒド除去性能の経時劣化が小さいアミノベンゼンスルホン酸の添着量を多くでき、これにより低級脂肪族アルデヒドの除去性能が高く、かつ低級脂肪族アルデヒド除去性能の経時劣化が小さい吸着剤およびその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る本発明吸着剤のアセトアルデヒド除去率の吸着量に対する変化を示す説明図である。
【図2】実施例に係る本発明吸着剤のアセトアルデヒド除去率の吸着量に対する変化を示す説明図である。
【図3】実施例に係る本発明吸着剤のアセトアルデヒド除去率の吸着量に対する変化を示す説明図である。
【図4】実施例に係る比較例吸着剤のアセトアルデヒド除去率の吸着量に対する変化を示す説明図である。
【図5】実施例に係る比較例吸着剤のアセトアルデヒド除去率の吸着量に対する変化を示す説明図である。

Claims (2)

  1. 多孔質体に、炭酸アンモニウムと炭酸水素アンモニウムの少なくともどちらか一方の塩基性物質とアミノベンゼンスルホン酸との混合物が、塩基性物質のアミノベンゼンスルホン酸に対する混合モル比0.2〜2で添着されてなることを特徴とする吸着剤。
  2. 炭酸アンモニウムと炭酸水素アンモニウムの少なくともどちらか一方の塩基性物質とアミノベンゼンスルホン酸を、塩基性物質のアミノベンゼンスルホン酸に対する混合モル比0.2〜2で水に加えるとともに、これらを多孔質体に添着して製造することを特徴とする請求項1に記載の吸着剤の製造方法。
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