JP4048786B2 - 集水管の水底敷設方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、海水淡水化施設などに用いる集水管の水底敷設方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
海水淡水化施設などでは、水底地盤中に集水管を埋設設置して、この集水管を介して海水が取入れられる。このような集水管は、通常、集水親管と、多数の集水枝管とを備え、集水親管の両側面に複数の集水枝管が、集水親管の長手軸と直交するように、水平方向に突設した形状になっている。
【0003】
ところで、このような集水管を水底に敷設する方法としては、従来、クレーン船で水面上から管体(集水親管ないしは集水枝管)を吊り下げて、床ざらえ(粗均し)した浚渫面の上に、直接設置していた。
【0004】
図17には、集水管を敷設する際に、管体1を吊り下げ支持した状態の一例が示されている。同図に示した例では、数m程度の管体1をU字状のコンクリートユニット2内に収容して、ワイヤー3により固縛し、吊具4を介して、これをI型鋼からなる吊枠5に吊り下げ支持している。
【0005】
このような管体1の吊り下げ支持では、施工能率を上げるために、吊枠5の長手軸方向に沿って、所定の間隔を隔てて、管体1を内蔵したコンクリートブロック2が複数設けられる。そして、このような状態で、吊枠5が吊りワイヤー6を介して、図示省略のクレーン船の起重機に吊り下げられる。
【0006】
起重機の操作により浚渫面上に降ろされた管体1は、コンクリートユニット2から取り出され、水中で、集水親管の両側面に、複数の集水枝管が接続され、このような管体1の据付け,調整および管体間の接続作業は、潜水夫が水中作業で行う。
【0007】
この際に、高さ調整などが必要な場合には、管自体が軽く浮き上がるので、カウンターウエイトとしての機能を持つ受けユニットなどの台座が併用されている。
【0008】
しかしながら、このような従来の集水管の水底敷設方法には、以下に説明する課題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、上述した従来の敷設方法では、管体1の吊り下げ時に、管体1に無理な力がかからないように、水平を保持するため、または、水中では、管体1が軽量ゆえ、浮力が作用して浮上するので、浮き上がりを防止するために、カウンターウエイト用のコンクリートユニット2などを添設しているが、荷重の均一性を確保するためには、吊枠5に断面剛性の大きなものが必要になる。
【0010】
また、管体1は、単体での敷設が基本となるので、相互の接続作業が潜水夫の手作業となり、工事の期間が長くなり、海象条件の影響を大きく受けて、実稼働率が低下するなどの問題がある。
【0011】
さらに、大水深下の水底に敷設する際には、床ざらえの精度が低くなるため、台座を用いて、位置決めと高さ調整とを行うことになるが、この作業も潜水作業がメインとなり、手間と時間がかかり、管体の埋め戻し時などに偏圧が作用して、台座がズレると、その修正に多大の労力と時間がかかっていた。
【0012】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、施工能率の向上を図ることができる集水管の水底敷設方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、集水親管の両側面に複数の集水枝管が、水平方向に突出するように接続される集水管の水底敷設方法であって、前記集水管は、前記集水親管の長手軸方向に沿って複数の集水管ユニットに分割され、各集水管ユニットには、前記集水親管の両側面に所定数の前記集水枝管を予め取付けるとともに、前記集水管の敷設個所の水底面に、受けアンカーを打設設置した後に、下方が開口した凹状のトラス構造の吊枠に前記集水管ユニットを吊り下げ支持して沈設し、その後に、前記集水親管および集水枝管を前記受けアンカーに緊縛固定するようにした。
【0014】
このように構成した集水管の水底敷設方法によれば、集水管は、集水親管の長手軸方向に沿って複数の集水管ユニットに分割されるので、これを吊り下げ支持する際の吊枠は、大きな断面剛性を必要とせず、軽量なトラス構造を採用することができる。
【0015】
また、各集水管ユニットには、前記集水親管の両側面に所定数の前記集水枝管を予め取付けているので、水中での接続作業も低減し、施工能率の向上が図れる。
【0016】
さらに、トラス構造の吊枠を用いると、その自重で沈設する際の浮力を打ち消し、沈設する際の制御も容易に行え、しかも、集水管ユニットを吊り下げ支持して沈設し、その後に、集水親管および集水枝管を受けアンカーに緊縛固定するので、台座を用いる場合のように、位置ズレが発生することもない。
【0017】
本発明の敷設方法では、前記集水管ユニットは、前記集水親管の両側面に、複数の前記集水枝管が上下方向に揺動移動自在に結合され、前記吊枠は、前記集水親管を内方に収容する基部吊枠と、前記集水枝管を内方に収容し、前記吊枠基部に上下方向に揺動移動自在に結合される複数の枝状吊枠とを備え、前記集水管ユニットを吊り下げ支持して水中に沈設する際には、前記集水枝管を前記枝状吊枠とともに上方に移動させて、前記集水親管の上方に垂設状態にするとともに、前記水底面に着底させた後に、前記集水枝管を前記枝状吊枠とともに下方に移動させ、水平状態に拡開させて、前記集水親管に連通接続することができる。
【0018】
この構成によれば、集水管ユニットを吊り下げ支持して水中に沈設する際には、集水枝管を枝状吊枠とともに上方に移動させて、集水親管の上方に垂設状態にするので、沈設に伴う浮力がより一層低下し、簡単に沈設することができる。
【0019】
また、本発明の敷設方法では、前記集水管ユニットは、前記集水親管の両側面に、複数の前記集水枝管が固定結合され、前記吊枠は、前記集水親管を内方に収容する基部吊枠と、前記集水枝管を内方に収容し、前記吊枠基部に一端が固定される複数の枝状吊枠とで構成することができる。
【0020】
さらに、本発明の敷設方法では、前記集水枝管を前記枝状吊枠とともに下方に移動させて、水平状態に拡開させる前に、前記集水親管を前記受けアンカーに緊縛固定することができる。
【0021】
この構成によれば、集水管ユニットは、水底面に着底させた後に、受けアンカーに集水親管を緊縛固定し、この後に、集水枝管を枝状吊枠とともに下方に移動させて、水平状態に拡開させので、位置ズレが発生しない。
【0022】
前記受けアンカーは、前記集水親管の両側面に添設される親管用受けアンカーと、前記集水枝管の両側面に添設される枝管用受けアンカーとを備え、前記親管用および枝管用受けアンカーは、前記集水枝管が水平方向に延設されるようにを拡開させた形状に位置対応させて、予め、前記水底面に打設することができる。
【0023】
前記集水管ユニットは、前記集水親管の端部同士が相互に隣接するように設置され、一対の前記集水親管の間に跨る接続桝を介して、連通接続させることができる。
【0024】
前記吊枠基部には、前記親管用受けアンカーに嵌合するガイド部を設けることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1から図16は、本発明にかかる集水管の水底敷設方法の一実施例を示している。
【0026】
本実施例の敷設対象となる集水管10は、図1にその平面状態を示すように、ともに中空円形断面の集水親管12と、多数の集水枝管14とを備え、集水親管12の両側側面に複数の集水枝管14が、水平方向に突出するように連通接続されている。
【0027】
集水枝管14は、集水親管12の長手軸と、中心軸が直交するように延設され、かつ、集水親管12の長手軸方向に所定の間隔を隔てて列状に配置されている。
【0028】
集水管10は、当該集水管10の敷設個所の水底面16に、受けアンカー18を打設設置した後に、下方が開口した凹状のトラス構造吊枠20に支持されて吊り下げて沈設設置され、その後、集水親管12および集水枝管14を受けアンカー18に緊縛固定する。
【0029】
本実施例の場合、集水管10は、図1に示すように、集水親管12の長手軸方向に沿って、ほぼ同じ間隔で分断された合計10個の集水管ユニット10a〜10jに分割されている。
【0030】
各集水管ユニット10a〜10jは、所定長さの集水親管12と、この集水親管12の両側に配置された合計12本の集水枝管14とを備えている。各集水管ユニット10a〜10jには、予め、集水親管12の両側面に、12本の集水枝管14が上下方向に揺動移動自在に結合される。
【0031】
各集水管ユニット10a〜10jにおける集水親管12と集水枝管14との結合構造の詳細を図9に示している。同図に示した結合構造では、複数の集水枝管14は、1本の集水親管12の側面に、それぞれ上下方向に揺動自在に結合されている。
【0032】
なお、図9には、集水親管12の右側面にだけ集水枝管14が結合されているが、同じ構造で左側面にも集水枝管14が結合されている。
【0033】
本実施例の場合、集水枝管14は、独立したリングが所定の間隔を設けて連続的に配置された可撓性のある中空状の独立リング管であって、固定部14aと可動部14bとに分断されている。
【0034】
固定部14aは、長さが比較的短くなっていて、両端が開口しており、集水親管12の側面に貫通形成された貫通孔22内に、一端側が挿入され、集水親管12の内壁に沿うようにして折り返されて、接着剤24で固定されている。接着剤24は、貫通孔22の端縁と固定部14aの外側面との間にも介装される。
【0035】
固定部14aの他端と可動部14bの端部とは、隣接配置され、これらの端部間に間に跨るようにして、ゴムなどからなる可撓性スリーブ25が被覆装着されている。
【0036】
このように構成した接続構造によれば、集水枝管14の可動部14bが、可撓性スリーブ25を弾性変形させることで、図9に仮想線で示すように、上下方向に揺動移動自在に結合されている。
【0037】
吊枠20は、図10にその詳細を示すように、凹状の開口を下にして、その内方に、集水管ユニット10a〜10jの集水親管12を収容する基部吊枠20aと、凹状の開口を下にして、その内方に、集水管ユニット10a〜10jの各集水枝管14を収容する枝状吊枠20bとを備えている。
【0038】
複数の枝状吊枠20bは、吊枠基部20aにピン機構26を介して、上下方向に揺動移動自在に結合されている。なお、このピン機構26の揺動移動の中心は、集水枝管14の可動部14bが上下方向に揺動移動することを妨げない位置に設定されている。
【0039】
基部吊枠20aおよび枝状吊枠20b内に収容された集水親管12と集水枝管14とは、図12に示すように、ワイヤー28を装着することにより、基部吊枠20aおよび枝状吊枠20bに離脱可能に係止されている。
【0040】
また、基部吊枠20aの下端には、一対のガイド部29が対向配置されている。このガイド部29は、下方に向けて逆ハ字状に傾斜していて、その先端側から順次、後述する親管用受けアンカー18a間に嵌合して、集水管ユニット10a〜10jを沈設する際の、位置決め機能を有している。
【0041】
集水管ユニット10a〜10jを水底に敷設する際には、まず、図2に示すように、海上作業ヤードにおいて、作業台船30上で、吊枠20に集水管ユニット10a〜10jをワイヤー28で係止する作業が行われる。
【0042】
次に、図3に示すように、作業台船30を敷設地点まで曳航し、次いで、図4に示すように、作業台船30から起重機船32に移し替える。
【0043】
このような船上作業の前に、集水管10の敷設予定箇所の水底面16上には、海底の浚渫および砕石均しが行われ、受けアンカー18を打設した後に、均し面上に、図13に示すように、防砂シート36が敷設される。
【0044】
受けアンカー18は、本実施例の場合には、集水親管12の両側面に、所定の間隔をおいて添設される親管用受けアンカー18aと、集水枝管14の両側面に、所定の間隔をおいて添設される枝管用受けアンカー18bとを備えている。
【0045】
親管用受けアンカー18aは、集水親管12の直径とほぼ同じ間隔を隔てて、一対ずつが対向するように打設され、また、枝管用受けアンカー18bは、集水枝管14の直径とほぼ同じ間隔を隔てて、一対ずつが対向するように打設される。
【0046】
この場合、親管用および枝管用受けアンカー18a,18bは、集水枝管14が水平方向に延設されるようにを拡開させた形状に位置対応させて、予め、水底面16に打設する。
【0047】
集水管ユニット10a〜10jを起重機船32の起重機34により吊り下げ支持して水中に沈設する際には、図4に示すように、集水枝管14を枝状吊枠20bとともに上方に移動させて、集水親管12の上方に垂設状態に支持する。
【0048】
図11には、この垂設状態に支持する過程の詳細が示されており、集水枝管14を枝状吊枠20bとともに上方に移動させて、集水親管12の上方に垂設状態に支持する際には、枝状吊枠20bの外側端に吊ワイヤー37を係止して、吊ワイヤー37の他端側を引き上げることにより、枝状吊枠20bをほぼ90度上方に移動させて起立状態にし、枝状吊枠20bの上端側を起重機34の受け部38に係止させて、その状態を保持する。
【0049】
この場合、吊枠20の基部吊枠20aには、図12に示すように、吊金具39を装着して、吊金具39に結合された吊ワイヤー40を起重機34に連結して、吊り下げ支持する。
【0050】
次に、図5に示すように、起重機34の操作により、集水管ユニット10a〜10jを吊枠20とともに、水中に沈設させ、水底面16に着底させる。この際に、親管用受けアンカー18aが沈設位置の基準となり、これにガイド部29を嵌合させることで、集水管ユニット10a〜10jを正確に所定の位置に着底させることができる。
【0051】
集水管ユニット10a〜10jが水底面16上に着底されると、この後に、図6に示すように、集水枝管14を枝状吊枠20bとともに下方に移動させ、水平状態に拡開させて、集水親管12に連通接続し、しかる後に、集水親管12と集水枝管14とを受けアンカー18に緊縛固定する。
【0052】
この緊縛固定の前には、吊枠20は、集水管ユニット10a〜10jとの係止状態を解除して、集水管ユニット10a〜10jから離脱させ、図7に示すように、枝状吊枠20bの端部を上方側に向けて引き上げて、垂設状態にする。
【0053】
なお、集水枝管14と集水親管12との間は、集水枝管14が水平状態になると、可撓性スリーブ25により、固定部14aと可動部14bとが連通して、相互に連通されることになるが、この連通状態を強化するために、可撓性スリーブ25上にバンドなどを捲回してもよい。
【0054】
集水親管12は、その両側面に添設される親管用受けアンカー18aに緊縛固定されるが、この緊縛固定には、ワイヤーなどの紐状物を用いることもできるが、図14に示すように、受けアンカー18aに予め固設されているブラケット18cを介して、ワンタッチのフック方式や、ベルトのバックル方式のものを好適に用いることができる。
【0055】
一方、集水枝管14は、その両面側に添設される枝管用受けアンカー18bに、図13に示すように、ワイヤー42を用いて緊縛固定される。なお、実施例の水底敷設方法では、集水管ユニット10a〜10jを水底面16上に着底させた後の工程は、上述した手順に限る必要はなく、以下に説明する手順も採用することができる。
【0056】
すなわち、集水枝管14を枝状吊枠20bとともに下方に移動させて、水平状態に拡開させる前に、集水親管12を親管用受けアンカー18aに緊縛固定し、その後に、水平拡開,吊枠20の除去,集水枝管14の受けアンカー18bへの緊縛手順とすることができる。
【0057】
このような手順によれば、集水管ユニット10a〜10jは、水底面16に着底させた後に、受けアンカー18aに集水親管12だけを最初に緊縛固定し、この後に、集水枝管14を枝状吊枠20bとともに下方に移動させて、水平状態に拡開させるので、拡開操作が安定し、かつ、正確に行え、位置ズレが発生しないという作用効果が得られる。
【0058】
また、本実施例では、吊枠20をトラス構造としているので、トラスの隙間から手を差し込んで、集水親管12を親管用受けアンカー18aに緊縛固定することができるので、このような手順の採用が可能になる。
【0059】
以上のような工程は、順次繰り返され、水底面16上には、集水管ユニット10が、例えば、図1に示すように、10a〜10jの順に隣接設置されることになる。
【0060】
この際に、各集水管ユニット10a〜10jは、集水親管12の端部同士が相互に隣接するように設置され、一対の集水親管12に跨る接続桝42を介して、連通接続させる。
【0061】
図15に本実施例で用いる接続桝42の詳細を示しており、同図に示した接続桝42は、両端が開口した円筒を中心軸上分断した半円状の上および下曲板42a,42bと、円筒状の点検筒42cとを備えている。
【0062】
上,下曲板42a,42bの内径は、集水親管12の外径とほぼ同じになっている。点検筒42cは、上曲板42aの外面に内部と連通するように固着されていて、集水親管12に装着された状態では、垂直方向を指向するように設置される。
【0063】
一対の集水親管12同士を連通接続する際には、円弧面が上方を向くようにして下曲板42bを水底面16上に設置し、その内面側に集水親管12の端面が当接するようにして載置させる。
【0064】
そして、集水親管12の上面側から上曲板42aを被せて、各曲板42a,42bのフランジ同士をボルトナットなどにより緊結すると、集水親管12の連通接続が完了する。
【0065】
なお、この接続桝42を用いて接続される集水親管12の端部には、点検筒42cが内部に連通するような切欠が設けられている。
【0066】
本実施例の場合には、接続桝42は、6個用いられ、これ以外の集水親管12同士の接続部分には、図16に示す接続ユニット44が用いられる。同図に示した接続ユニット44は、両端が開口した円筒を中心軸上分断した半円状の上および下曲板44a,44bとを備えている
集水親管12同士を接続する際の手順は、上述した接続桝42と実質的に同じ手順で行われる。
【0067】
以上のようにして、各集水管ユニットユニット10a〜10jの集水親管12同士の連通接続が完了すると、次に、図8に示すように、集水管10の上方に、粒度調整した砕石および置換砂45を投入し、敷き均しを行って、集水管10の敷設を完了する。なお、図1に符号46で示した部材は、集水管10で集められた海水を淡水化施設などに導入するための取水管である。
【0068】
さて、以上のように構成した集水管の水底敷設方法によれば、集水管10は、集水親管12の長手軸方向に沿って複数の集水管ユニット10a〜10jに分割されるので、これを吊り下げ支持する際の吊枠20は、大きな断面剛性を必要とせず、軽量なトラス構造を採用することができる。
【0069】
また、各集水管ユニット10a〜10jには、集水親管12の両側面に所定数の集水枝管14を予め取付けているので、水中での接続作業も低減士、施工能率の向上が図れる。
【0070】
さらに、トラス構造の吊枠20を用いると、沈設する際の浮力が大幅に低減し、沈設する際の制御も容易に行え、しかも、集水管ユニット10a〜10jを吊り下げ支持して沈設し、その後に、集水親管12および集水枝管14を受けアンカーに緊縛固定するので、台座ユニットを用いる場合のように、位置ズレが発生することもない。
【0071】
また、本実施例では、集水管ユニット10a〜10jは、集水親管12の両側面に、複数の集水枝管14が上下方向に揺動移動自在に結合され、吊枠20は、集水親管12を内方に収容する基部吊枠20aと、集水枝管14を内方に収容し、吊枠基部20aに上下方向に揺動移動自在に結合される複数の枝状吊枠20bとを備え、集水管ユニット10a〜10jを吊り下げ支持して水中に沈設する際には、集水枝管14を枝状吊枠20bとともに上方に移動させて、集水親管12の上方に垂設状態にするとともに、水底面16に着底させた後に、集水枝管14を枝状吊枠20bとともに下方に移動させ、水平状態に拡開させて、集水親管12に連通接続する。
【0072】
このため、集水管ユニット10a〜10jを吊り下げ支持して水中に沈設する際には、集水枝管14を枝状吊枠20bとともに上方に移動させて、集水親管12の上方に垂設状態にするので、沈設に伴う浮力がより一層低下し、簡単に沈設することができる。
【0073】
なお、上記実施例では、集水親管12の両側面に、複数の集水枝管14が上下方向に揺動移動自在に結合され、吊枠20は、集水親管12を内方に収容する基部吊枠20aと、集水枝管14を内方に収容し、吊枠基部20aに上下方向に揺動移動自在に結合される複数の枝状吊枠20bとを備えたものを例示したが、本発明の実施は、これに限定されることはなく、集水親管12の両側面に、複数の集水枝管14を固定し、吊枠20は、集水親管12を内方に収容する基部吊枠20aと、集水枝管14を内方に収容し、吊枠基部20aに一端が固定された複数の枝状吊枠20bとで構成することもできる。
【0074】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明にかかる集水管の水底敷設方法によれば、施工能率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる水底敷設方法が適用される集水管の敷設状態の上面図である。
【図2】本発明にかかる集水管の水底敷設方法の最初の工程を示す説明図である。
【図3】図2に引き続いて行われる工程の説明図である。
【図4】図3に引き続いて行われる工程の説明図である。
【図5】図4に引き続いて行われる工程の説明図である。
【図6】図5に引き続いて行われる工程の説明図である。
【図7】図6に引き続いて行われる工程の説明図である。
【図8】図7に引き続いて行われる工程の説明図である。
【図9】本発明にかかる集水管の水底敷設方法で用いる集水管ユニットの集水親管と集水枝管との接続状態を示す断面図である。
【図10】本発明にかかる集水管の水底敷設方法で用いる集水管ユニットの詳細図である。
【図11】図4の要部拡大図である。
【図12】図11の要部拡大説明図である。
【図13】本発明にかかる集水管の水底敷設方法で用いる集水管ユニットを、水底面に設置した状態を示す説明図である。
【図14】本発明にかかる集水管の水底敷設方法で用いる集水管ユニットの集水親管を、水底面に設置して緊縛する際の説明図である。
【図15】本発明にかかる集水管の水底敷設方法で用いる集水管ユニットの集水親管同士を連通接続する際の説明図である。
【図16】本発明にかかる集水管の水底敷設方法で用いる集水管ユニットの集水親管同士を連通接続する際の説明図である。
【図17】従来の集水管の水底敷設方法の説明図である。
【符号の説明】
10 集水管
10a〜10j 集水管ユニット
12 集水親管
14 集水枝管
16 水底面
18 受けアンカー
18a 親管用受けアンカー
18b 枝管用受けアンカー
20 吊枠
20a 基部吊枠
20b 枝状吊枠

Claims (7)

  1. 集水親管の両側面に複数の集水枝管が、水平方向に突出するように接続される集水管の水底敷設方法であって、
    前記集水管は、前記集水親管の長手軸方向に沿って複数の集水管ユニットに分割され、
    各集水管ユニットには、前記集水親管の両側面に所定数の前記集水枝管を、予め取付けるとともに、
    前記集水管の敷設個所の水底面に、受けアンカーを打設設置した後に、下方が開口した凹状のトラス構造の吊枠に前記集水管ユニットを吊り下げ支持して沈設し、
    その後に、前記集水親管および集水枝管を前記受けアンカーに緊縛固定することを特徴とする集水管の水底敷設方法。
  2. 前記集水管ユニットは、前記集水親管の両側面に、複数の前記集水枝管が上下方向に揺動移動自在に結合され、
    前記吊枠は、前記集水親管を内方に収容する基部吊枠と、前記集水枝管を内方に収容し、前記吊枠基部に上下方向に揺動移動自在に結合される複数の枝状吊枠とを備え、
    前記集水管ユニットを吊り下げ支持して水中に沈設する際には、前記集水枝管を前記枝状吊枠とともに上方に移動させて、前記集水親管の上方に垂設状態にするとともに、前記水底面に着底させた後に、前記集水枝管を前記枝状吊枠とともに下方に移動させ、水平状態に拡開させて、前記集水親管に連通接続することを特徴とする請求項1記載の集水管の水底敷設方法。
  3. 前記集水管ユニットは、前記集水親管の両側面に、複数の前記集水枝管が固定結合され、
    前記吊枠は、前記集水親管を内方に収容する基部吊枠と、前記集水枝管を内方に収容し、前記吊枠基部に一端が固定される複数の枝状吊枠とを有することを特徴とする請求項1記載の集水管の水底敷設方法。
  4. 前記集水枝管を前記枝状吊枠とともに下方に移動させて、水平状態に拡開させる前に、前記集水親管を前記受けアンカーに緊縛固定することを特徴とする請求項2記載の集水管の水底敷設方法。
  5. 前記受けアンカーは、前記集水親管の両側面に添設される親管用受けアンカーと、前記集水枝管の両側面に添設される枝管用受けアンカーとを備え、
    前記親管用および枝管用受けアンカーは、前記集水枝管が水平方向に延設されるようにを拡開させた形状に位置対応させて、予め、前記水底面に打設することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の集水管の水底敷設方法。
  6. 前記集水管ユニットは、前記集水親管の端部同士が相互に隣接するように設置され、一対の前記集水親管の間に跨る接続桝を介して、連通接続されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1記載の集水管の水底敷設方法。
  7. 前記吊枠基部には、前記親管用受けアンカーに嵌合するガイド部を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の集水管の水底敷設方法。
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