JP4048424B2 - 偏平繊維仮撚加工糸芯地 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣服の芯地に関するものであり、主として婦人ブラウス、ドレス、コート、スーツ等に使用する接着芯地に関し、さらに詳しくは薄地でソフトな触感を有する接着芯地に関する。
【0002】
【従来の技術】
芯地に対する要求特性は、表地の多様化にともない多様化している。特にポリエステルは新合繊ブーム時代から多様化し、その1つの方向として、薄地化、ソフト化の流れがある。
これに対応した芯地として、特開昭62-97937号公報等に見られるポリエステルの加工糸芯地が提案され、伸縮性とふくらみがある薄地の加工糸芯地が提案され、主に薄地織物用として有効に利用されている。
【0003】
しかしながら、この芯地は合成繊維故の均一性が災いし、表地が薄く、構成糸の織り密度が芯地と近似すると、モアレ縞が発生する問題がある。これらを改善する方策として、特開平09-67752号公報の様に、高速流体処理で織物組織を乱す方法や、特開平09-188940号公報の様に未解撚糸を用いる等の提案があるが、経済性や風合い低下に問題がある。
【0004】
また、嗜好の高級化よりさらなる嵩高さやソフト化が望まれており、この方策として、特開平04-11070号公報にみられるように、細繊度加工糸織物に減量加工する方法があり、有用視されている。ソフト感特に剪断柔らかさを付与することに対し、非常に有効な手段であるが、嵩高性やモアレ防止には効果が少ない。
【0005】
更に、縫製の自動化、高速化、作業の簡素化のために、接着芯地に対する要求が増してきている。接着芯地は芯地の片面に低融点の熱可塑性接着樹脂を点状に塗布する方法が取られる。しかし、薄地の芯地は使用原糸が細く、織り密度が粗いことから接着樹脂が裏面にまで滲み出す問題があり、風合い硬化の問題もある。この改善策として、特開昭56-26079号公報があり、偏平糸の巻縮糸がソフト感と接着剤の滲み出し防止に効果があり、ドレープ性も改良されると提案している。しかし、仮撚加工による特殊巻縮形状については記載がなく、ふくらみ効果とモアレ防止効果は認められない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、薄地織物における接着剤のしみ出し、単糸繊度の細化による工程通過性の悪化、偏平断面繊維による布帛の偏平化、合繊糸芯地特有の均一性に起因するモアレ縞発生などの問題を改善した芯地を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は以下の条件を満足することを特徴とする加工糸芯地である。すなわち、1.偏平度が3以上で単糸繊度が下記(1)式を満足し、繊維間及び繊維長手方向に巻き付け構造巻縮部と捩じり構造巻縮部が混在するポリエステル系偏平繊維仮撚加工糸が経糸及び/又は緯糸に用いられていることを特徴とする偏平繊維仮撚加工糸芯地。
0.343≦(dpf)3≦2.0×H ・・・・・・(1)
dpf:単糸繊度、 H:偏平度
2.経糸及び緯糸の総繊度が20〜85デシテックスであり、該経糸または緯糸のカバーファクターが380〜730であることを特徴とする前記1に記載の偏平繊維仮撚加工糸芯地。
3.10〜25%の減量加工が施されてなることを特徴とする前記1又は2に記載の偏平繊維仮撚加工糸芯地。
4.芯地の片面に熱可塑性接着剤が塗布されていることを特徴とする前記1〜3のいずれかに記載の偏平繊維仮撚加工糸芯地。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の芯地を構成する経糸及び/又は緯糸は、偏平度が3以上で単糸繊度が下記(1)式を満足する偏平断面の偏平繊維を含み、かつ繊維間及び繊維長手方向に巻き付け構造巻縮部と捩じり構造巻縮部が混在するポリエステル系偏平繊維仮撚加工糸である。
0.343≦(dpf)3≦2.0×H ・・・・・・(1)
dpf:単糸繊度、 H:偏平度
本発明における偏平繊維断面の偏平度(幅/厚み)は、異方性を確保する意味から3以上が必要であるが、製造時の操業性を加味すると、7以下が好ましく、更に効果と経済性を考慮すると、4〜6がより好ましい。
【0009】
一般的に、布帛の曲げモジュラスは、おおむね繊維の曲げモジュラスに比例するため、従来より、ソフト感を付与する手段としては、単糸繊度を細くする方策が取られている。一般に棒体の曲げモジュラスは下記(2)式で求めることができる。
M=E・I ・・・・・・(2)
ここでMは曲げモジュラスであり、Eは材料のヤング率、Iは材料の断面2次モーメントを表す。断面が矩形で長辺をa、短辺をbとした時、断面2次モーメントはab2/12で表すことができる。ここに単糸繊度(dpf)は、a・bに比例し、偏平度(H)はa/bである関係を用いると、下記(3)式で表せる。
【0010】
【数1】
Figure 0004048424
K1:定数、 dpf:単糸繊度、 H:偏平度
すなわち、曲げモーメントの2乗は偏平度に反比例し、単糸繊度の3乗に比例することになる。故に曲げモーメントを一定に保つ単糸繊度と偏平度の関係は下記(4)式で表す事ができる。
(dpf)3=K2・H ・・・・・・(4)
K2:定数、 dpf:単糸繊度、 H:偏平度
【0011】
さらに、一定の偏平オリフィスより吐出量を変更して得た偏平繊維を用いたサンプルの官能検査の結果より、求めるソフト感を満足する最小のK2を2とした。またソフト感を高めるためには単糸繊度は細いことが好ましいが、偏平度が3以上の偏平糸を製糸する上で、均一性や操業性を考慮すると、0.7デシテックスが限界であり、この事から(0.7)3≦(dpf)3≦2・(偏平度)が必要要件となり、(1)式が必要要件となる。因みに、好ましい偏平度である3と7を代入すると、偏平率が3の場合は、1.5〜0.7デシテックス、偏平度が7の場合は、2.4〜0.7デシテックスが必要要件となる。
【0012】
本発明の加工糸芯地における経糸 及び/又は緯糸は、特殊な巻縮構造を持つことがふくらみを保ち、織り目のランダム性を確保する上で重要である。すなわち本発明における芯地の構成糸は、繊維間及び繊維長手方向に巻き付け構造巻縮部と捩じり構造巻縮部が混在する必要がある。この事は偏平断面繊維束に特定張力下で加撚した時に特殊な撚構造をとることに起因している。偏平率が3以上の偏平断面繊維束(糸)を特定の撚係数以上で加撚すると、芯部の積層部と該積層部の周囲を被覆する巻きつき部の2層構造を取る事は特開平2−200841号公報により知られている。芯部を巻回する巻きつき部と芯の積層部で施撚パス長に差があるため、加撚張力差が生じ、ある時点で積層繊維と巻きつき繊維が入れ代わる。丸断面のような繊維間移動が容易な通常糸の場合は、外層〜内層の移動が連続的に進行し、おおむね2〜3センチメートルピッチで生ずる。この現象はいわゆるマイグレーションと称されている。しかし、異形断面糸の場合、とりわけ偏平断面糸の場合は繊維間の拘束力が大きく、積層構造と巻きつき構造しか存在しえず、中間層がない事から、積層構造から巻きつき構造への変換が急激に、かつ長周期で発生する。このことが後に述べる嵩高性と織り組織の不規則性に重要に作用する。
【0013】
図1は、本発明における仮撚加工前の偏平繊維からなる撚糸構造を示す模式的断面図である。2は巻きつき構造繊維群を、3は積層構造繊維群を示す。この撚糸構造が熱固定後に解撚されると、図2の概略図を示すように、巻きつき繊維群は巻き付け構造巻縮部(a)に、積層繊維群は捩じり構造巻縮部(b)となり、繊維長手方向と繊維間に両者が混在する仮撚加工糸となる。
【0014】
偏平繊維を得る手段としては、偏平オリフィスより吐出して、紡糸、延伸する手段と中空糸等を仮撚加工等の手段で押しつぶす手段があるが、特殊撚糸構造を必須とする本発明には後者は適さない。また、仮撚加工糸を作る手段として、インドロー仮撚とアウトドロー仮撚があるが、加撚域の張力を下げ、マイグレートを促進できる、アウトドロー仮撚が操業性の面で好ましい。
【0015】
更に本発明の芯地は、織物の構成として密度および目付が重要要件であり、本発明の加工糸芯地の用途である婦人ブラウス、ドレス、コート、スーツを考慮すると、芯地を構成する経糸及び/又は緯糸は総繊度が85デシテックス以下が適しており、85デシテックスを超えると分厚い芯地となり、薄地用の芯地には適さない。逆に総繊度が20デシテックス未満になると加工糸価格が高くなり、経済性で不利である。
【0016】
織り密度も重要なファクターである。上述のように特殊撚糸構造により形成された、積層繊維群と巻きつき繊維群の間で形成された繊維長差は解撚時点で一端消滅するが、後の湿熱処理で巻縮が増強する時に再生される潜在能力を秘めている。このため織物中の繊維拘束力が極力少ないことが好ましく、経糸または緯糸のカバーファクターは下記式で示すカバーファクターが380〜730であることが好ましい。
経糸のカバーファクター=[経糸の総繊度(デシテックス)の平方根]×経糸密度(本/2.54cm)
緯糸のカバーファクター=[緯糸の総繊度(デシテックス)の平方根]×緯糸密度(本/2.54cm )
【0017】
織り密度が粗い方が、ふくらみを付与する意味で有利であり、カバーファクターが730を超えると組織拘束力で巻縮の発現が阻害される傾向がある。因みに、本発明の芯地のふくらみは、前述の繊維長差と巻きつき構造巻縮のクリンプの大きさの相乗効果に起因する。粗くしすぎると仕上げ工程での織り組織の乱れ、いわゆる目ずれが問題となり、カバーファクターは380以上であることが好ましい。しかしながら、偏平加工糸の巻縮構造と偏平繊維の織物中での広がりによる見かけ糸径の増加効果は、目ずれ防止に大きく貢献している。後に述べる接着剤のにじみ出し防止効果についても同様である。このように本発明に用いる偏平繊維仮撚加工糸の能力を充分に発揮できる比較的粗い織物として用いる芯地は最適の用途である。
【0018】
本発明の芯地は、片面に熱可塑性接着剤が塗布されて使用される。熱接着樹脂としてはポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、及びポリオレフィン系樹脂等であり、塗布量は1〜20g/m2である。
【0019】
熱接着樹脂の塗布手段としては、公知の塗布手段である芯地基布上にフルイをかけるようにランダムに散布し、それを熱固着させるシンター方式、または熱接着性樹脂のパウダーおよびパウダーを含むエマルジョンを使用して、ノズルより芯地基布上に散布し、それを熱固着させるスプレー方式でもよく、さらにはエンボスロール(ドット状に接着樹脂が入るカップを彫刻したロール)のカップに接着樹脂を充填し、それを芯地基布に連続的に転写し、熱固着させるシングルドット方式とか、ロール状のスクリーンを使用し、芯地基布上にエマルジョン(主としてアクリル樹脂や熱接着樹脂パウダーを含むペースト)をドット状に転写し、その上に熱接着樹脂のパウダーをフルイ式に散布し、熱固着させるダブルドット方式等の任意の手段を採用できる。好ましくは加圧加熱工程を必要とするシングルドット方式は芯地のふくらみを保つ意味で避ける方が好ましい。
【0020】
【実施例】
以下に実施例により本発明を説明するが、本発明は、何らこれらに限定するものではない。芯地の評価は次の方法で実施した。
【0021】
[圧縮率:%]
「風合い評価の標準化と解析」(日本繊維機械学会編集)の第IV章 「布の力学的特性の測定」に記載の方法に準じて測定した。荷重が0.5g/cm2時の厚みをT1とし、荷重が50g/cm2時の厚みをT2として、圧縮率を次式より求めた。この値は接着樹脂膜の厚みを含み、接着樹脂の有無で内容が異なるので注意を要する。値が大きいほどふくらみが大きいことを意味している。
圧縮率(%)=[(T1−T2)/T2]×100
【0022】
[モアレ縞]
ジョーゼット織物(経緯55デシテックス24フィラメントで2700T/mの強撚糸を経密度を110本/2.54cm、緯密度を93本/2.54cm)を芯地と経緯を合わせて重ね、透過光の下で観察し、モアレ縞の強さを次の3段階で評価した。
○:モアレ縞が全く見られない。 △:若干、モアレ縞が見える。
×:強いモアレ縞が見られる。
【0023】
[接着剤のしみ出し]
フラット型プレス機を用い、温度を140℃、圧力を0.2kg/cm2、時間を15秒として、ポリエステル布帛と芯地を接着し、芯地面を拡大鏡で観察して100cm2内の樹脂にじみ出し数を計測し、3段階で評価した。
○:5個以下 △:6〜10個 ×:11個以上
【0024】
[実施例1]
幅が0.08mm、長さが0.7mmのオリフィスを36個有するノズルより、ノズル温度を285℃で、固有粘度が0.63のポリエステルポリマーを押し出し、冷却後に第1ゴデットローラー で2800m/minで引き取り、引き続いて100℃の第2ローラーで加熱後、140℃の第3ローラーで熱セットして、3800m/minで巻き取った。得られた偏平繊維束(糸)は50デシテックス36フィラメントで単糸(繊維)の偏平度は5.3であった。得られた偏平延伸糸を1ヒーターのスピンドル式仮撚機(バーマーグ社製FK4C)で、仮撚数4500T/m、ヒーター温度210℃で加工速度を130m/minで仮撚加工糸とした。この加工糸の巻縮形態を走査型電子顕微鏡で500倍に拡大して、観察したところ、約2〜5cmに連続した巻きつき構造の巻縮部と捩じり構造の巻縮部が混在するふくらみに富んだ加工糸であった。この加工糸を経糸と緯糸に用い、平組織に製織し、通常の工程で精練、減量加工(減量率は15%)、染め加工をして、経糸密度が67本/2.54cm、緯糸密度が63本/2.54cmの織物を得た。さらに低融点のナイロン系樹脂のエマルジョンペーストとパウダーでダブルドットコーティングで接着剤を塗布して、接着芯地を得た。得られた芯地の特性、評価結果を表1に示した。
【0025】
[実施例2]
幅が0.08mm、長さが0.7mm のオリフィスを36個有するノズルより、ノズル温度を285℃で、固有粘度が0.63のポリエステルポリマーを押し出し、冷却後にゴデットローラーで2400m/minで巻き取り、80デシテックス36フィラメントの偏平断面(偏平度5)のPOYを得た。実施例1と同一の仮撚機で、延伸比を1.6倍、ヒーター温度を200℃とした以外は実施例1と同様にして仮撚加工、製織、染色仕上げ、接着樹脂のコーティングを実施し、接着芯地を得た。得られた芯地を実施例1と同様にして評価し、その結果を表1に示した。実施例1の芯地より加工糸段階での巻きつき構造巻縮を構成する繊維数がやや少なく、若干ふくらみにかけるが、従来よりふくらみがあり、ソフトで目ずれがなく、接着剤の裏面へのにじみ出しのない芯地であった。
【0026】
[比較例1]
ノズルオリフィスを0.35mmΦの丸孔とした以外は、実施例1と同様にして、仮撚加工、製織、染色仕上げ、接着樹脂のコーティングを実施し、接着芯地を得て、評価した。その結果を表1に示した。ふくらみ、ソフト感に欠け、モアレと接着樹脂のしみ出しにやや問題があり、染め加工時のあたりによる部分的な目よれも認められた。
【0027】
[比較例2]
ノズルオリフィスをスリット幅が0.08mm、外形が0.3mmΦのC型孔とした以外は実施例2と同法で中空率が18%の中空断面のPOYを得た。以下実施例2と同様にして、仮撚加工、製織、染色仕上げ、接着樹脂のコーティングを実施し、接着芯地を得て、同様に評価した。なお、仮撚加工糸の繊維断面を500倍に拡大して評価すると、約半数の繊維は偏平度が3以上の偏平断面を示すものの、他の繊維はおおむね6角形に近く、偏平度が3未満の断面形状を示し、巻きつき構造の巻縮は一部に見られるものの、一山程度で連続性がなくふくらみにかけていた。これは加撚点での繊維断面が丸い結果、図1に示した特殊な撚り構造を形成せず、均一にマイグレートした結果と推測できる。結果として得られた芯地はモアレ防止と樹脂のしみ出し効果は認められるものの、ふくらみ効果、目ずれ防止の効果が少ないものであった。
【0028】
【表1】
Figure 0004048424
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、芯地の構成糸が偏平断面繊維を含有し、巻き付け構造巻縮部と捩じり構造巻縮部とを有し、かつ低い織り密度であるため、特殊巻縮形態によるふくらみ効果と不規則な巻縮構造と偏平断面効果によるモアレ縞防止効果が発現し、かつ偏平細繊度繊維によるソフト感、接着樹脂のしみ出し防止効果、2層巻縮構造に起因する目縒れ防止効果を兼ね備えた接着芯地を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における仮撚加工前の偏平繊維からなる撚糸構造を示す模式的断面図である。
【図2】本発明における仮撚加工糸の部分を示す概略図であり、(a)は、巻き付け構造巻縮部、(b)は捩じり構造巻縮部を示す。
【符号の説明】
1・・・仮撚加工前の撚糸断面
2・・・巻きつき構造繊維群
3・・・積層構造繊維群

Claims (4)

  1. 偏平度が3以上で単糸繊度が下記(1)式を満足し、繊維間及び繊維長手方向に巻き付け構造巻縮部と捩じり構造巻縮部が混在するポリエステル系偏平繊維仮撚加工糸が経糸及び/又は緯糸に用いられていることを特徴とする偏平繊維仮撚加工糸芯地。
    0.343≦(dpf)3≦2.0×H ・・・・・・(1)
    dpf:単糸繊度、 H:偏平度
  2. 経糸及び緯糸の総繊度が20〜85デシテックスであり、該経糸または緯糸のカバーファクターが380〜730であることを特徴とする請求項1に記載の偏平繊維仮撚加工糸芯地。
  3. 10〜25%の減量加工が施されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の偏平繊維仮撚加工糸芯地。
  4. 芯地の片面に熱接着性樹脂が塗布されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の偏平繊維仮撚加工糸芯地。
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