JP4048175B2 - 電源装置 - Google Patents
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Description
この発明は、圧電素子を用いた電源装置に係る技術分野に属する。
<背景技術>
圧電材料の機械的エネルギーと電気的エネルギーを変換できる圧電効果を利用し、素子化して電源装置に応用する技術が従来提案されている。圧電効果を示す材料は無機、有機ともに多くの材料が知られているが、その中でもPZT系等のセラミックス材料を用いた圧電素子が注目され、実用化が進んでいる。
しかしながら、圧電素子は発電量が少ないため、その発電を電源装置として利用するには、まだ実用性に欠けるという課題があった。そのためこのような電源装置は、比較的低い電力を必要とするものにしか用いることができなかった。
この従来の課題を解決するために、本発明者は圧電素子を利用した電源装置として考案した「発電装置」を、実用新案登録第3074105号公報において開示している。この発電装置は、圧電素子によって発電される電力を所望の設定レベルまで充電し、設定レベルに達した時点で充電された電力を一気に放電する。このように充電されたエネルギーを一気に放電することで、比較的高い電力を必要とする各種用途に用いることができる。具体的には、充電手段としてコンデンサと、このコンデンサの放電を開閉するスイッチと、トリガー回路としてスイッチとコンデンサに接続される定電圧ダイオードとが備えられている。そして、コンデンサの充電量が定電圧ダイオードの定電圧を超えた場合にスイッチを動作させ放電させている。
しかしながら、この発電装置ではトリガー回路として用いた定電圧ダイオードにより充電量を判定している。この定電圧ダイオードによる判定では、コンデンサに充電される電圧を直流で判定することになり、コンデンサを連続的に監視する状態になってしまう。すなわち、このトリガー回路は常時動作しており、この動作のために消費される電力が圧電素子による発電量に比べて無視できないほど大きかった。従って、多くの電力を充電しようとしても、定電圧ダイオードによる監視のために電力が消費されるので、大容量の充電ができなかった。そのため、比較的高い電力を必要とする機器の電源装置として利用するには、更なる改良の余地があった。
このような問題を考慮して、本発明は次のような目的を有している。
本発明の目的は、圧電素子を利用した電源装置であって、比較的高い電力を必要とする外部に十分電力を供給することができる電源装置を提供することである。
本発明の他の目的は、充電量の監視や判定のために、充電量を無駄に消費することがなく、より多くの電力を充電することができる電源装置を提供することである。
また本発明のさらに他の目的は、擬似的な交流電圧を発生させ、この交流電圧を充電量の判定に用いる電源装置を提供することである。
<発明の開示>
上記目的達成のため、本発明による電源装置は、圧電素子に歪みを加えることで発電させる発電部と、繰り返し発電された電力を充電する充電部とを備え、充電部では、充電量が所定レベルに達したか否かを圧電素子の発電のタイミングに応じて判定する判定手段を有する。
<発明を実施するための最良の形態>
本発明による電源装置は、圧電素子に歪みを加えることで発電させる発電部と、繰り返し発電された電力を充電する充電部とを備え、充電部では、充電量が所定レベルに達したか否かを圧電素子の発電のタイミングに応じて判定する判定手段を有する。
この構成によれば、圧電素子に歪みが発生することにより発電され、この電力は発電される度に次々と充電部に充電されるため、発電が繰り返される度に充電部の充電量が増加する。そして、充電部に貯められた充電量は、圧電素子の発電のタイミングに応じたとき、すなわち充電量の増加のタイミングに応じたときのみ、その量が所定レベルに達したか否かが判定される。
また、本発明の充電部には、前記判定手段で充電量が所定レベルに達したと判定されるまで放電を開始させないスイッチ手段が備えられる。
この構成によれば、スイッチ手段を設けることで、圧電素子の発電のたびに段階的に増加する充電量が、判定手段により所定のレベルに達したと判定されるまで放電されることなく貯められる。
また、本発明の発電部には、圧電素子と圧電素子に衝突する衝突部材が備えられ、衝突部材が圧電素子に衝突して発電させるタイミングに応じて、前記判定手段では充電量を判定する。
この構成によれば、衝突部材が衝突することで圧電素子が歪んで発電され、充電部の充電量がほぼ段階的に増加する。そして、この衝突部材の衝突のタイミングすなわち充電量が増加するタイミングに応じて、充電量の判定が行われる。
また、本発明の判定手段では、圧電素子から発電時に出力される交流電圧を用いて判定する。
この構成によれば、圧電素子から出力される交流電圧は、充電量に比例した電圧を有するため、これを用いて充電量が監視されるとともに、圧電素子に歪みが生じたときのみ(衝突部材の場合には、衝突部材が圧電素子に衝突したときのみ)発生する交流を利用することで間欠的な判定が行われる。
また、本発明の判定手段では、充電部の充電量に応じた電圧を有する擬似的な交流電圧を発生させ、この交流電圧を用いて判定する。
この構成によれば、充電量に応じた電圧を有する擬似的な交流電圧を発生させることで、間欠的な監視、判定が行われる。
以下、本発明の電源装置の実施の形態について図面に基づいて説明する。
第1図は第1の形態のブロック図、第2図は詳細なブロック図、第3図は第1の形態の回路図、第4図は第1の形態の発電部の断面図を示している。
第1の形態の電源装置1は、圧電素子21に歪みを加えることで発電させる発電部2と、繰り返し発電された電力を充電する充電部3とを備え、充電部3では、充電量が所定レベルに達したか否かを圧電素子21の発電のタイミングに応じて判定する判定手段33を有している。
この電源装置1は、発電部2と充電部3と出力部4とから構成されている。発電部2には、圧電素子21と衝突部材22とを備え、衝突部材22が圧電素子21に衝突することで歪みを与え、圧電素子21を発電させている。
充電部3には、整流手段31と充電手段32と判定手段33とスイッチ手段34とが備えられている。整流手段31は、発電部2で出力された交流電力を整流して脈流にする手段である。充電手段32は、整流手段31により得られた脈流を直流として充電する手段である。判定手段33は、充電手段32の充電量を圧電素子の発電のタイミングに応じて間欠的に監視し判定する手段である。この手段では、充電量は監視の際にごく少量消費されるが、間欠的に監視しているので監視による電力の消費を抑え、充電量への影響を低減させている。スイッチ手段34は、判定手段33により充電手段32の充電量が所定レベルに達したことが判定された時に、充電手段32の放電を開始させる。そして、放電された電力は出力部4を介して接続されている外部に供給される。
次に各部の構成を、第3図、第4図を用いて詳細に説明する。
まず発電部2は、第4図に詳細が示されるように、箱形のハウジング23の内部の相対する壁側にそれぞれ取り付けた圧電素子21に、ハウジング23の内部で転動する衝突部材22が衝突するように構成されている。衝突部材22はボールからなっている。圧電素子21は、PZT系の2枚の板形の圧電セラミックス板211、212を分極が互いに逆になるように接合することにより、直列に接続された発電構成として分極による打ち消しが防止されて発電性能が高められるようになっている。また、圧電素子21は、板形のクッション材25の中央部分あるいは両端部(第4図では中央部分の場合を図示している)に接着剤24(接着以外の固着方法でもよい)で部分的に接着され、クッション材25は接着剤24でハウジングに固定されている。従って、圧電セラミック板211、212の振動が継続されて発電性能が高められるとともに、衝突部材22の衝突の衝撃から圧電素子21を保護する。そして、圧電素子21の表裏面に形成された膜状の電極29、29には、リード線261〜264がそれぞれ接続されて、後段の整流手段31に引き出される。また、圧電素子21の表面(衝突部材22が衝突する面)には衝突部材22の衝撃から圧電素子21を保護する薄板形のプロテクタ27が固着されている。また、相対する圧電素子21の間には、衝突部材22の転動移動の方向を規制して正確に圧電素子21のプロテクタ27が固着された部分に衝突するように案内するガイド28が設けられている。ガイド28としてここでは筒状のガイドを示しているが、仕切り板でもよい。
各部の素材としては、まず圧電セラミックス板211、212には、チタンジルコン酸亜鉛系の素材が好適であるがこれに限定されるものではない。また、この圧電セラミックス板211、212は、振動を長く持続し、より多くの発電を得るために、できるだけ硬くQ値が高い物の方が望ましい。具体的にはQ値が1000以上、さらにはQ値が2000以上のものであることが好ましい。クッション材25の素材としては、合成樹脂材、ゴム材、あるいはこれらをスポンジ状にした軟質材料が適しているが、具体的には、発泡ポリエチレン等が好適である。衝突部材22の素材としては、その圧電素子21を破壊しない程度に重量が重い方が発電効率がよく、具体的にはタングステンや鉄等が好適である。また、プロテクタ27の素材としては、硬い金属あるいは合成樹脂等が適しており、具体的にはリン青銅やステンレス等が好適で、加工性の良いリン青銅が使いやすい。
なお、発電部2の構成及び圧電素子21の発電のさせ方は、上述に限定されるものではない。この第1の形態では、発電部20の圧電素子21が対向した2箇所に設けられ、衝突部材22が圧電素子21、21間で往復運動するよう構成されているが、圧電素子21を1箇所または3箇所以上設けてもよい。また例えば、本発明者が特開2001−145375号公報に示した2つの衝突部材を用いる構成や、衝突部材をバネ材で吊り下げる構成等も適用できる。また、単層の圧電セラミックス板211にこれと歪み変形量が釣り合うよう厚み調整された金属板を貼り合わせて、金属板側から衝突部材22を衝突させて発電する構成としてもよい。さらに、衝突部材22を省略し、両持ち支持した圧電素子21を押圧して発電させる構成や、片持ち支持した圧電素子21の自由振動により発電させる構成や、圧電素子21にその他の歪み形状(波状等)を生じさせて発電させる構成としてもよい。
整流手段31は、第3図に示されるようにダイオードD1〜D6により全波整流の回路が形成されており、発電部2で出力された交流電力をここで整流し脈流として後段に出力する。発電部2から取り出された4本のリード線261〜264のうちリード線262、263が結線され、3本のリード線が6個のダイオードD1〜D6に接続されている。なお、ここでは、リード線262、263を結線してダイオードの数を削減する回路を形成しているが、リード線262、263を結線せずに8個のダイオードに接続して全波整流の回路を形成してもよい。
充電手段32は、コンデンサC1を備えている。このコンデンサは充電電池に代替してもよい。整流手段31で整流された脈流は、コンデンサC1に直流として逐次充電され、衝突部材22が圧電素子21に衝突して発電を繰り返すたびにコンデンサC1の両端の電圧が高くなる。
スイッチ手段34には、自己保持型電流スイッチが用いられている。第1の形態では、相補トランジスタを用いており、PNPトランジスタTr1とNPNトランジスタTr2とを組み合わせている。このスイッチ手段34では、第3図中に示すb点に、c点の電圧より約0.6V(Tr1により決まる値)低い電圧が印加されると、Tr1がONとなりほぼ同時にTr2がONとなる。このようにスイッチ手段34がON状態となると、第3図中に示すc点とd点の間はきわめて低いインピーダンスとなる。そして、充電手段32のコンデンサC1に貯めた電力を放電し、きわめて少ないロスで出力部4から外部に出力する。そして、このON状態は、自己保持状態となり放電停止するまで継続する。
判定手段33は、コンデンサC2、C3と抵抗R1、R2を備えている。C3は誤動作防止用に設けたものである。コンデンサC2と抵抗R1は、圧電素子21からの出力であるa点とスイッチ手段34のb点との間に設けられている。そして、この時定数で充電量の判定の際にb点に電圧を印加する時間を決めている。a点には衝突部材22が圧電素子21に衝突する度に交流電力が発生するが、この電圧は、コンデンサC1の両端の電圧にダイオードD5の順方向の電圧を加えた値である。そして、コンデンサC1が充電により電圧上昇するとともにa点の交流電圧も上昇する。つまり、a点ではコンデンサC1両端の直流電圧にほぼ比例した交流電圧が、衝突部材22が衝突するたびに、すなわち間欠的に得られる。そしてこのa点での交流電圧は、抵抗R1とコンデンサC2の時定数で決めたごく短時間だけb点に印加される。b点の電圧は抵抗R1、R2の分配比により決められ、上述したようにb点の電圧がc点の電圧よりも約0.6V(Tr1により決まる値)低い電圧の値を超えるとスイッチ手段34がONとなる。ここでは、b点の電圧は「c点の電圧×(1−R2/(R1+R2))」で示されるため、このb点の電圧がc点の電圧よりも約0.6V低い電圧「c点の電圧−約0.6V」と等しくなった時が判定の閾値となり、これをもって充電量のレベルを判定する。そのため、R1とR2を調整することで放電を開始させる充電量の所定レベルを任意に設定することができる。なお、ここではリード線264側にa点を設けているが、リード線261側や、接続されたリード線262、263側に設けてもよい。また、ここでは2つの圧電素子のうち、一方の圧電素子21が発電するタイミング毎に判定を行うよう構成しているが、双方の圧電素子21が発電するタイミングで判定を行ったり、あるいは、圧電素子21が発電するタイミングのn回毎(nは任意の数)に判定を行ったりするよう構成してもよい。
出力部4は、外部の機器と接続するための手段であり、コネクタ等で構成される。そして、充電されていた電力はこの出力部4を介して一気に外部の機器に供給される。
このように構成された第1の形態の動作について説明する。まず、発電部2が揺動等を受けると、衝突部材22が圧電素子21に衝突し、圧電素子21が歪みを受け振動することで交流電力を発生する。発電部2には対向して圧電素子21、21が設けられているため、1回の揺動で効率よく発電を生じさせている。この交流電力は充電部3の整流手段31で整流され脈流となり、これが充電手段32に直流として充電される。そして、圧電素子21に衝突部材22の衝突を繰り返すことで、徐々に充電手段32の充電量が増加する。
一方の圧電素子21に衝突部材22の衝突する毎に、a点には交流電力が間欠的に発生し、充電手段32の充電量の増加につれてa点の電圧も上昇する。a点に交流電圧が発生すると、その度ごとに判定手段33のコンデンサC2と抵抗R1の時定数で決められたごく短時間のみb点に電圧が印加される。このb点に印加される電圧が所定の値以上になればスイッチ手段34がONし自己保持状態となり、充電手段32に充電された電力を放電し、出力部4を介して外部に一気に供給する。
そして、充電手段32に充電されていた電力が外部で消費され、ゼロV近くまで下がると、自己保持状態は自動的に解除され、再び充電手段32の充電が開始される。
この構成では、判定手段33は、衝突部材22が圧電素子21に衝突するタイミングに応じて、間欠的に充電量を判定する。そして、充電量が所定のレベルを超えたときに、はじめてスイッチ手段34をON状態にし放電を生じさせる。すなわち、衝突部材22が圧電素子21に衝突しない状態では、充電量を判定しないため、判定のために充電量を消費することがない。そして、所定レベルまで貯まった充電量を一気に放電させることで、大きな電力を外部に供給することが可能となる。
本発明の電源装置1が接続される外部の機器としては、一定時間動作させる電子機器が適しており、例えば、大きな光量を必要とするランプやLED類が好適である。
このように、第1の形態では、圧電素子21の出力から、衝突部材22が圧電素子21に衝突して発電するたびに発生する交流電圧を取り出し、これを判定手段33に用いて充電手段32の充電量が所定レベルに達したか否かを判定している。このような充電量の間欠的な判定は、連続的な判定に比較して、判定のために無駄な電力を消費することを大幅に抑制し、充電手段32の充電量を高めることができる。これにより、発電量の少ない圧電素子21を利用しても、高い電力を必要とする機器の電源として使用することができるようになる。
次に、本発明の電源装置の第2の形態について図面に基づいて説明する。第5図は第2の形態の詳細なブロック図、第6図は第2の形態の回路図である。なお、第2の形態は、第1の形態の変形例であるため、同じ説明は同一符号を付して詳細を省略する。
電源装置1の判定手段33として、第1の形態ではa点の交流電圧を用いたが、これに替えて第2の形態では充電手段32の充電量に応じた電圧を有する擬似的な交流電圧を発生させ、この交流電圧を判定に用いるように構成している。
第2の形態では充電部3に交流発生手段35として、発電部2と一体になって可動するメカニカルスイッチSw1を備えている。このメカニカルスイッチSw1の一方は充電手段32のコンデンサC1のプラス側、他方が判定手段33のコンデンサC2に接続されている。メカニカルスイッチSw1は、発電部2が揺動する度にON、OFFし、このON、OFF動作により充電手段32のコンデンサC1両端の電圧を間欠的に擬似的な交流電圧としてコンデンサC2に印加する。そしてコンデンサC2と抵抗R1による時定数で決められたごく短時間のみb点に電圧を印加する。そして、b点に印加される電圧が一定電圧以上になると、第1の形態と同様にスイッチ手段34が動作し、充電手段32が放電される。
このように、擬似的な交流電圧を発生させ、これを用いても第1の形態と同様の作用、効果を得ることができる。
次に、本発明の電源装置の第3の形態について図面に基づいて説明する。第7図は第3の形態の発電部の断面図である。第3の形態は第1の形態の発電部の変形例であるため、同じ説明は同一符号を付して詳細を省略する。
第3の形態の発電部20では、第1の形態の発電部2で直列に接続されていた圧電素子21が、並列に接続されていることを特徴としている。圧電素子21は2枚の圧電セラミックス板211、212を分極が同一方向になるように組み合わせ、圧電セラミックス板211、212の間に電極292を挟んで接合している。電極292は第7図では拡大して図示しているが、実際は極めて薄い膜状(10〜50μm程度)の金属電極で、圧電素子21が歪むときに機械的抵抗になりにくい材料、具体的にはリン青銅や真ちゅう等でできている。また、圧電セラミックス板211、212のそれぞれの電極292の反対面に電極291、291が形成されている。そして、電極292からリード線262(264)が引き出されるとともに、電極291、291から引き出されたリード線が結線されてリード線261(263)として、第3図と同様に後段に接続される。その他の構成は実施の形態(1)と同様である。
このように並列型の発電構成とすると直列型に比べて、約2倍の電流出力が得られる。そのため、コンデンサの蓄電に用いると、直列型の半分の運動エネルギーで、直列型と同じ量の電荷を得ることができる。
なお、第1〜第3の形態では、電源装置1は出力部4を介して外部に接続されるとして説明したが、もちろん電子機器等の装置に内蔵される電源として適用してもよい。
<産業上の利用可能性>
以上、本発明の電源装置は、圧電素子により発電した電力を充電する充電部の充電量を、圧電素子の発電のタイミングに応じて判定することを特徴としている。これにより、充電量が所定のレベルに達したかどうかを常時監視・判定するのではなく、充電量が増加するタイミングに応じて効率よく、間欠的に監視・判定するため、監視や判定のための充電量を無駄に消費することがなく、より多くの電力を充電することができる。
また、無駄なく充電された電力が所定レベルの充電量に達したと判定されるまで放電を開始しないスイッチ手段を設けることで、必要量まで充電した電力を一気に供給することができる。これにより、圧電素子を利用した電源装置であっても、高い電力を必要とする外部の機器の電源装置として、幅広い用途の機器に利用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1の形態のブロック図である。
第2図は、本発明の第1の形態の詳細なブロック図である。
第3図は、本発明の第1の形態の回路図である。
第4図は、本発明の第1の形態の発電部の断面図である。
第5図は、本発明の第2の形態の詳細なブロック図である。
第6図は、本発明の第2の形態の回路図である。
第7図は、本発明の第3の形態の発電部の断面図である。
Claims (4)
- 圧電素子に歪みを加えることで発電させる発電部と、繰り返し発電された電力を充電する充電部とを備え、充電部では、発電部で出力された交流電力を整流するための整流手段と、電力を蓄えるための充電手段と、前記充電手段の充電量が所定レベルに達したか否かを圧電素子の発電のタイミングに応じて判定する判定手段と、前記判定手段で充電量が所定レベルに達したと判定されるまで放電を開始させないスイッチ手段とを有することを特徴とする電源装置。
- 請求の範囲1記載の電源装置において、発電部には、圧電素子と圧電素子に衝突する衝突部材が備えられ、衝突部材が圧電素子に衝突して発電させるタイミングに応じて、前記判定手段では充電量を判定することを特徴とする電源装置。
- 請求の範囲1または2記載の電源装置において、前記判定手段では、圧電素子から発電時に出力される交流電圧を用いて判定することを特徴とする電源装置。
- 請求の範囲1または2記載の電源装置において、前記判定手段では、充電部の充電量に応じた電圧を有する擬似的な交流電圧を発生させ、この交流電圧を用いて判定することを特徴とする電源装置。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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