JP4047868B2 - 移動通信システム、移動無線端末装置およびセンター装置 - Google Patents

移動通信システム、移動無線端末装置およびセンター装置 Download PDF

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Description

この発明は、例えばパケットサービスを利用して音声通信を行う移動通信システムに関する。
周知のように、移動通信システムにおいて、VoIP(Voice over Internet Protocol)によるパケットサービスを利用する音声通信を行う場合、移動局である携帯端末は基地局を通じてネットワークに常時接続していないため、システムの構造上、着信発生の通知を受けることができない。
これに対して従来は、中継交換機が事前に移動局にIPアドレスを付与しておき、その上でパケット着信時にパケットの起動を行うようにしている(例えば、特許文献1参照)。またこの方式では、発信元に対する着側IPアドレスの通知も中継交換機が行っており、中継交換機が着側のIPアドレスを管理する関係上、他事業者などの環境の異なる移動局を管理することができない。また、IPアドレスの通知のみでパケットの起動をかけるため、着側では呼出元が誰なのかを判断できないという問題がある。
この他、従来は、インターネット上にディレクトリサービスのデータベースを持ち、それを用いて電話番号とインターネットアドレスを結びつけ、着側のアドレスを特定する方式もある(例えば、特許文献2参照)。この方式では、一度リンクを確立した場合に、暫く繋いだままにできる装置では、この方法でIPアドレスの管理が可能である。しかし、移動局は移動が伴うことが常であり、長時間のパケット通信を維持していることがほとんど無い上に、呼が切断された待ち受け状態になっていることが通常である。更には、短い時間のパケット通信の確立時毎にDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)によりアドレスが割り振られるため、データベースで管理しているアドレスは誰も使っていない状態になる可能性が高く、更には別のユーザに移っている可能性も高い。以上のことから、データベース上で任意の移動局のIPアドレスを管理することが事実上不可能となっていた。
特開2001−333111公報 特開2002−534914公報
パケットサービスを利用して音声通信を行う場合、移動局である携帯端末は基地局を通じてネットワークに接続されていないと、システムの構造上、着信発生の通知を受けることができないため、常時パケット網に接続している必要があるが、接続を維持していると電池を急速に消耗することになる。また従来は、異なる事業者間での通信ができなかったり、着側で発信者を特定できないという問題があった。
この発明は上記の問題を解決すべくなされたもので、移動局が待ち受け時における電池消耗を軽減でき、異なる事業者間での通信も可能で、移動局間でIP網を通じた音声通信を可能とする移動通信システム、移動無線端末装置およびセンター装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明は、少なくともIP網を通じた通信が可能な第1無線端末と、IP網を通じた通信と回線交換網を通じた通信が可能な第2無線端末とを、無線基地局を通じて接続し、IP網と回線交換網に接続されるセンター装置を備えた無線通信システムであって、第1無線端末は、無線基地局と無線通信し、IP網を通じた通信を行う通信手段と、この通信手段を用いて、当該第1無線端末に割り当てられたIPアドレスを取得する取得手段と、通信手段を用いてセンター装置宛てに、取得手段が取得したIPアドレスと、予め前記第2無線端末に割り当てられた電話番号とを対応づけた発呼情報を送信する発呼手段と、通信手段を用いて、センター装置を介さずにIP網を通じて第2無線端末と直接的にIP通信リンクを確立して音声通信を行う音声通信手段とを備え、センター装置は、IP網を通じて発呼情報を受信する第1通信手段と、この第1通信手段が受信した発呼情報に含まれる第2無線端末に割り当てられた電話番号に基づいて、回線交換網を通じて第2無線端末に対し、発呼情報に含まれる第1無線端末に割り当てられたIPアドレスを含む着信情報を着信を報知する呼出信号で送信する第2通信手段とを備え、第2無線端末は、無線基地局と無線通信し、回線交換網を通じてセンター装置から着信情報を受信する通信手段と、無線基地局と無線通信し、通信手段が受信した着信情報に含まれるIPアドレスに基づいて、センター装置を介さずにIP網を通じて第1無線端末と直接的にIP通信リンクを確立して音声通信を行う音声通信手段とを具備して構成するようにした。
以上述べたように、この発明では、発側である第1無線端末がIP網を通じてセンター装置に対し、自己に割り当てられたIPアドレスと、着側である第2無線端末の電話番号とを送信して発呼し、これに対してセンター装置が回線交換網を通じて第2無線端末に着信信号を送信して、第1無線端末のIPアドレスを通知する。これに対して第2無線端末は、通知された第1無線端末のIPアドレスに基づいて、センター装置を介さずにIP網を通じ第1無線端末と直接的にIP通信リンクを確立して音声通信を行うようにしている。
したがって、この発明によれば、移動局がIP通信リンクを常時確立していなくても着信を待ち受けることができるので待ち受け時における電池消耗を軽減でき、センター装置を介さずに端末装置間でIP通信リンクを確立するのでセンター装置の負荷も極小で、移動局間でIP網を通じた音声通信を可能とする移動通信システム、移動無線端末装置およびセンター装置を提供できる。
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態について説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係わる移動通信システムの構成を示すものである。この移動通信システムは、移動局100,200と、基地局BS1,BS2と、IP網301,302と、DHCPサーバ310,320と、センター装置400と、回線交換網500とを備えている。以下の説明では、移動局100を発側の移動無線端末装置とし、移動局200を着側の移動無線端末装置として説明する。
基地局BS1は、IP網301と回線交換網500に接続されており、自局の無線ゾーン内に位置する移動局100と無線通信により、パケット接続と回線交換接続が可能で、パケット接続される移動局100についてはIP網301に接続し、一方、回線交換接続される移動局100については回線交換網500に接続する。
同様に、基地局BS2は、IP網302と回線交換網500に接続されており、自局の無線ゾーン内に位置する移動局200と無線通信により、パケット接続と回線交換接続が可能で、パケット接続される移動局200についてはIP網302に接続し、一方、回線交換接続される移動局200については回線交換網500に接続する。
IP網301とIP網302は、互いに接続されており、センター装置400と接続可能である。またIP網301には、DHCPサーバ310が設けられ、IP網302には、DHCPサーバ320が設けられる。またセンター装置400は、回線交換網500を通じて発呼が可能である。
次に、図2を参照して移動局100の構成について説明する。なお、移動局200も同様の構成であることより、説明を省略する。
移動局100は、サービス加入者が携帯する移動無線端末装置であって、制御部101と、無線部102と、通信部103と、表示部104と、入力部105と、音声入出力部106と、記憶部107とを備える。
無線部102は、基地局BS1や基地局BS2と無線通信を行い、これらとの間に無線通信リンクを確立する。通信部103は、後述する制御部101の制御にしたがって、上記基地局を通じた通信を行うものであり、回線交換網500を通じた通信を行う制御を実施する回線接続手段103aと、IP網301や302を通じた通信を行う制御を実施するパケット接続手段103bとを備える。
表示部104は、制御部101の指示に従って、ユーザに対して視覚的な情報を提供する表示手段であって、文字や写真、動画像をはじめとする種々の情報を映示するものである。入力部105は、制御部101の指示に従って、複数のキースイッチなどの入力手段を備え、これらに対するユーザの操作で、ユーザからの要求を受け付けるものである。
音声入出力部106は、マイクロホンとスピーカを備え、音声通信を行う場合に、制御部101の指示に従って、上記マイクロホンを通じてユーザの音声入力を受け付けるとともに、スピーカを通じて通話相手から受信した音声信号を拡声出力するものである。
記憶部107は、制御部101の制御プログラムや制御データを記憶する他に、センター装置400のIPアドレスIP0や、自局に割り当てられた電話番号M1を記憶したり、電話番号と氏名を対応づけた電話帳データなどを記憶する。またDHCPサーバ310から割り当てられるIPアドレスIP1を記憶する。
制御部101は、上記記憶部107に記憶される制御プログラムや制御データにしたがって、当該移動局100の各部を統括して制御するものであって、回線交換網500を通じた通常の音声通信を実現するのに加えて、IP網301,302を通じてVoIPによる音声通信を実現するものである。
次に、上記構成の移動通信システムの動作について説明する。
はじめに、移動局100および移動局200の動作について説明する。まず、VoIPによる音声通信を発信側として実施する場合の処理について説明する。
この処理を図3のフローチャートに示す。この処理は、制御部101によってなされ、その制御プログラムは、記憶部107に記憶され、入力部105を通じて、ユーザからVoIP発信の要求を受け付けると実行される。なお、この処理は、発信側の移動無線端末装置である移動局100の処理であるが、移動局200においても同様に実行可能である。
まず、ステップ3aにおいて制御部101は、入力部105を通じて、着先である移動局200の電話番号M2の入力を受け付け、ステップ3bに移行する。ステップ3bにおいて制御部101は、入力部105のオフフックキーなどの押下により、発呼要求が生じたか否かを判定し、上記要求があった場合には、ステップ3cに移行する。
ステップ3cにおいて制御部101は、ステップ3bで生じた要求が、VoIPによる音声通信を行うための発呼か、あるいは回線交換網500を通じた音声通信を行うための発呼かを判定する。ここで、VoIPによる音声通信を行うための発呼の場合には、ステップ3gに移行し、回線交換網500を通じた音声通信を行うための発呼の場合には、ステップ3dに移行する。
ステップ3dにおいて制御部101は、回線接続手段103aに対して、回線交換リンクを確立するように指示を与える。すると、回線接続手段103aは、無線部102を制御して、回線交換網500を通じた音声通信を行うため手順を実行し、回線交換リンクを確立する。このようにして音声通信が確立されると、制御部101は、ステップ3eに移行する。
ステップ3eにおいて制御部101は、音声入出力部106のマイクロホンを通じて入力されるユーザの入力音声信号を符号化し、通信部103を制御して、上記音声通信リンクを通じて通信相手に送信するとともに、上記通信リンクを通じて受信した音声データを復号し、音声入出力部106のスピーカを通じて相手側の送話音声を拡声出力する音声信号処理を開始し、ステップ3fに移行する。
ステップ3fにおいて制御部101は、ユーザにより入力部105のオンフックキーが操作されたり、あるいは通信部103が通話相手から終話信号を受信するなどの終話条件が満たされた場合に、通信部103を制御して終話信号を送信するとともに、上記通信リンクを切断し、当該処理を終了する。
一方、ステップ3gにおいて制御部101は、パケット接続手段103bに対して、パケット通信リンクを確立するように指示を与える。これによりパケット接続手段103bは、無線部102を制御して、基地局BS1との間にパケット通信リンクを確立する。このようにしてパケット通信リンクが基地局BS1との間に確立されると、ステップ3hに移行する。なお、パケット通信リンクを確立する手順の詳細については後述する。
ステップ3hにおいて制御部101は、通信部103を制御して、センター装置400(IP0)宛ての発呼要求メッセージを送信し、タイマTを起動して経過時間の計測を開始し、ステップ3iに移行する。この発呼要求メッセージには、移動局100に予め割り当てられている電話番号の情報M1と、ステップ3aで受け付けた着先である移動局200の電話番号M2が含まれる。
ステップ3iにおいて制御部101は、通信部103の受信データを監視し、ステップ3gで確立したパケット通信リンクを通じて、着先である移動局200から起動応答メッセージを受信したか否かを判定する。ここで、上記起動応答メッセージを受信した場合には、ステップ3kに移行し、一方、受信しない場合には、ステップ3jに移行する。
ステップ3jにおいて制御部101は、ステップ3hで開始したタイマTの計測時間が予め設定した時間tを超えたか否かを判定する。ここで、タイマTが時間t以上計測している場合(タイムアウト)には、ステップ3nに移行し、時間t未満であれば、ステップ3iに移行し、再び起動応答メッセージの受信を待機する。
ステップ3kにおいて制御部101は、ステップ3iで受信した起動応答メッセージに含まれる移動局200のIPアドレスIP2に基づいて、通信部103を制御して、着先である移動局200との間に、VoIPによる音声通信を行うための音声通信リンクを確立し、ステップ3lに移行する。
ステップ3lにおいて制御部101は、音声入出力部106のマイクロホンを通じて入力されるユーザの入力音声信号を符号化し、通信部103を制御して、上記音声通信リンクを通じて移動局200に送信するとともに、上記音声通信リンクを通じて移動局200から受信した音声データを復号し、音声入出力部106のスピーカを通じて相手側の送話音声を拡声出力する音声信号処理を開始し、ステップ3mに移行する。
ステップ3mにおいて制御部101は、ユーザにより入力部105のオンフックキーが操作されたり、あるいは通信部103が移動局200から終話信号を受信するなどの終話条件が満たされたか否かを判定する。
ここで、終話条件が満たされた場合には、ステップ3nに移行し、制御部101は、通信部103を制御して、移動局200に宛てて終話信号を送信するとともに、上記音声通信リンクおよび上記パケット通信リンクを切断し、当該処理を終了する。一方、終話条件が満たされない場合には、そのままステップ3mにて終話条件が満たされることを監視し、音声信号処理が継続されて通話が継続される。
次に、回線交換による音声通信、およびVoIPによる音声通信を着信側として実施する場合の処理について説明する。この処理を図4のフローチャートに示す。この処理は、制御部101によってなされ、その制御プログラムは、記憶部107に記憶され、電源が投入されると繰り返し実行される。なお、この処理は、着信側の移動無線端末装置である移動局200の処理であるが、移動局100においても同様に実行可能である。
まず、ステップ4aにおいて制御部101は、無線部102が受信する基地局BS2からの受信信号を監視し、着信の発生を監視する。ここで着信発生を検出した場合には、ステップ4bに移行し、一方、着信が発生していない場合には、引き続き着信の発生を監視する。
ステップ4bにおいて制御部101は、回線接続手段103aに対して、通信リンクを確立するように指示を与える。すると、回線接続手段103aは、無線部102を制御して、回線交換網500を通じた音声通信を行うための手順を実行し、基地局BS2との間に回線交換リンクを確立する。このようにして回線交換リンクが確立されると、制御部101は、ステップ4cに移行する。
ステップ4cにおいて制御部101は、通信部103が受信した呼設定に、UUI情報が含まれるか否かを判定する。ここで、呼設定にUUI情報が含まれる場合には、このUUI情報を解析し、これに基づいて発生した着信がパケット起動メッセージが含まれる着信かを判断する。ここで、通常の着信の場合には、ステップ4dに移行し、一方、UUI情報にパケット起動メッセージが含まれる着信の場合には、ステップ4iに移行する。
ステップ4dにおいて制御部101は、図示しないサウンダを制御して呼び出し音を拡声出力するとともに、表示部104に着信を報知する表示を開始し、ステップ4eに移行する。
なおここで制御部101は、電話番号を表示部104に表示したり、記憶部107に記憶される電話帳データを参照し、上記電話番号に一致する名前を表示部104に表示して、誰からの着信であるかをユーザに報知する。
ステップ4eにおいて制御部101は、ユーザが入力部105のいずれかのキーを操作して、着信に応答する旨の指示を受け付けたか否かを判断する。ここで、入力部105を通じて着信に応答する指示を受け付けた場合には、ステップ4fに移行し、受け付けない場合には、引き続き、応答する指示の発生を待機する。
ステップ4fにおいて制御部101は、音声入出力部106のマイクロホンを通じて入力されるユーザの入力音声信号を符号化し、通信部103を制御して、上記音声通信リンクを通じて通信相手に送信するとともに、上記通信リンクを通じて受信した音声データを復号し、音声入出力部106のスピーカを通じて相手側の送話音声を拡声出力する音声信号処理を開始し、ステップ4gに移行する。
ステップ4gにおいて制御部101は、ユーザにより入力部105のオンフックキーが操作されたり、あるいは通信部103が移動局100から終話信号を受信するなどの終話条件が満たされたか否かを判定する。
ここで、終話条件が満たされた場合には、ステップ4hに移行し、一方、終話条件が満たされない場合には、そのままステップ4gにて終話条件が満たされることを監視し、音声信号処理が継続されて通話が継続される。
ステップ4hにおいて制御部101は、通信部103を制御して、移動局100に宛てて終話信号を送信するとともに、上記音声通信リンクを切断し、当該処理を終了する。
一方、ステップ4iにおいて制御部101は、UUI情報から発側の移動局100の電話番号M1とIPアドレスIP1を検出し、センター装置400にパケット起動に対する応答のUUI情報を呼出に載せて送信し、ステップ4jに移行する。なお、ステップ4iにおける移動局200とセンター装置400とのやり取りは、後に詳述する。
ステップ4jにて制御部101は、通信部103を制御して、基地局BS2との間の回線交換リンクを切断し、ステップ4kに移行する。
ステップ4kにおいて制御部101は、パケット接続手段103bに対して、パケット通信リンクを確立するように指示を与える。これによりパケット接続手段103bは、無線部102を制御して、基地局BS2との間にパケット通信リンクを確立する。このようにしてパケット通信リンクが基地局BS2との間に確立されると、ステップ4lに移行する。なお、パケット通信リンクを確立する手順の詳細については後述する。
ステップ4lにおいて制御部101は、パケット接続手段103bを制御して、上記パケット通信リンクを通じて、起動応答メッセージをステップ4cで受信したIPアドレスIP1(移動局100)宛に送信させ、ステップ4mに移行する。なお、上記起動応答メッセージには、記憶部107に記憶する自局(移動局200)の電話番号M2と、ステップ4kでのリンク確立の際に割り当てられたIPアドレスIP2が含まれる。
ステップ4mにおいて制御部101は、ステップ4cで受信した移動局100のIPアドレスIP1に基づいて、通信部103を制御して、移動局100との間に、VoIPによる音声通信を行うための音声通信リンクを確立し、ステップ4nに移行する。
ここで制御部101は、ステップ4cで検出した電話番号M1を表示部104に表示したり、記憶部107に記憶される電話帳データを参照し、上記電話番号M1に一致する名前を表示部104に表示して、誰からの着信であるかをユーザに報知し、これにより着信の発生を報知する。
ステップ4nにおいて制御部101は、音声入出力部106のマイクロホンを通じて入力されるユーザの入力音声信号を符号化し、通信部103を制御して、上記音声通信リンクを通じて移動局100に送信するとともに、上記音声通信リンクを通じて移動局100から受信した音声データを復号し、音声入出力部106のスピーカを通じて相手側の送話音声を拡声出力する音声信号処理を開始し、ステップ4oに移行する。
ステップ4oにおいて制御部101は、ユーザにより入力部105のオンフックキーが操作されたり、あるいは通信部103が移動局100から終話信号を受信するなどの終話条件が満たされたか否かを判定する。
ここで、終話条件が満たされた場合には、ステップ4pに移行し、一方、終話条件が満たされない場合には、そのままステップ4oにて終話条件が満たされることを監視し、音声信号処理が継続されて通話が継続される。
ステップ4pにおいて制御部101は、通信部103を制御して、移動局100に宛てて終話信号を送信するとともに、上記音声通信リンクおよび上記パケット通信リンクを切断し、ステップ4aに移行して、新たな着信の発生を待機する。
次に、図5に示すシーケンス図を参照して、移動局100から移動局200に向けた発信により、VoIPによる音声通信を行う処理を説明する。
まず、移動局100では、ステップ3aおよび3bの処理が実施されると、ステップ3gによりパケット通信リンクが確立する。この詳細のシーケンスを図6に示す。
移動局100では、パケット接続手段103bの制御により、無線部102が基地局BS1にBINDを送信する(S01)。これを受信した基地局BS1は、IP網301に対して発呼(CR)を行う(S02)。これに対して、IP網301は、接続完了(CC)を送信し(S03)、これを受けた基地局BS1は、IP網301にBIND(S04)を送信する。これに対して、IP網301は、+RSPを送信し(S05)、これを受けた基地局BS1は、IP網301にRR(S06)を送信するとともに、移動局100に+RSPを送信して(S07)、パケット通信リンクを確立する。
このようにしてパケット通信リンクが確立すると、移動局100では、パケット接続手段103bの制御により、無線部102を制御して、基地局BS1およびIP網301を通じて、DHCPサーバ310に、IPアドレスの付与を依頼する(S08)。これに対してDHCPサーバ310は、割り当て可能なIPアドレスIP1を検出し、IP網301および基地局BS1を通じて、移動局100に送信する(S09)。
これによりIPアドレスIP1を受信した移動局100は、これを記憶部107に記憶し、取得したIPアドレスをDHCPサーバ310に返送する(S10)。これに対してDHCPサーバ310は、PACKを移動局100に送信して(S11)、移動局100のIPアドレスがIP1に確定する。
このようにしてパケット通信リンクは確立されると、図5に示すように、ステップ3bに相当する、センター装置400(IP0)に宛てた発呼要求メッセージ(S13)を送信する。この要求を受信した基地局BS1は、IP網301を通じて、センター装置400に上記発呼要求メッセージを送信する。
これによりセンター装置400は、移動局100のIPアドレスIP1が通知されるとともに、発側として電話番号M1が通知され、さらに着先として移動局200の電話番号M2が通知される。これに対してセンター装置400は、移動局200の電話番号M2を着先として、回線交換網500に発呼を行う。この際、UUI情報に、上記移動局100のIPアドレスIP1、電話番号M1およびパケット起動メッセージを載せて、発呼を行う(S15)。これを受けた回線交換網500は、基地局BS2を通じて移動局200との間に回線交換リンクを確立し(S16)、これを通じて上記UUI情報を移動局200に送信して着信を報知する(S17)。
これに対して移動局200は、制御部101が通信部103を制御して、上記UUI情報の受信を示す応答として呼設定受付メッセージを基地局BS2に送信する(S18)。これを受信した基地局BS2は、回線交換網500を通じてセンター装置400に受信した上記呼設定受付メッセージを送信する(S19)。
そして、移動局200は、ステップ4iに相当する処理として、以下のS20を実行する。すなわち、移動局200は、UUI情報から発側の移動局100の電話番号M1とIPアドレスIP1を検出すると、制御部101が通信部103を制御して、受信OKを示すUUI情報を載せた呼出メッセージを基地局BS2に送信する(S20)。これを受信した基地局BS2は、回線交換網500を通じてセンター装置400に受信した上記呼出メッセージを送信する(S21)。
これに対してセンター装置400は、受信OKを含むUUI情報を受信したことにより、回線交換網500を通じて基地局BS2に切断メッセージを送信する(S22)。そして基地局BS2は、受信した上記切断メッセージを移動局200に送信する(S23)。
また基地局BS2は、回線交換網500を通じてセンター装置400に解放メッセージを送信する(S24)。これに対してセンター装置400は、解放メッセージを受信したことにより、回線交換網500を通じて基地局BS2に解放完了メッセージを送信する(S25)。
一方、上記切断メッセージを受信した移動局200は、制御部101が通信部103を制御して、解放メッセージを基地局BS2に送信する(S26)。これを受信した基地局BS2は、解放完了メッセージを移動局200に送信する(S27)。これにより、センター装置400と移動局との間の回線接続リンクは解放される。
その後、移動局200は、図6に示した手順と同様にして、ステップ4kに相当する処理として、基地局BS2との間にパケット通信リンクを開設する(S28)。そして、パケット通信リンクが開設できると、移動局200は、ステップ4lに相当する処理として、S29を実行する。
すなわち、移動局200は、上記パケット通信リンクを通じて、起動応答メッセージをS17で受信したIPアドレスIP1(移動局100)宛に送信する(S29)。なお、上記起動応答メッセージには、記憶部107に記憶する自局(移動局200)の電話番号M2と、ステップ4kでのリンク確立の際に割り当てられたIPアドレスIP2が含まれる。
これに対して基地局BS2は、上記起動応答メッセージを受信すると、IP網302に上記起動応答メッセージを送信する。すると、上記起動応答メッセージは、宛先IPアドレスIP1に基づいて、IP網301を通じ基地局BS1に到達する(S30)。これに対して基地局BS1は、受信した上記起動応答メッセージを宛先IPアドレスIP1に基づいて、移動局100に送信する(S31)。
これに対して移動局100は、ステップ3kに相当する処理として、以下のS32を実行する。すなわち、移動局100は、制御部101が通信部103を制御して、起動応答メッセージに含まれる移動局200の電話番号M2を受信し、これに基づいて上記起動応答メッセージが、自局が発呼した通信すべき局からのものであることを認識する。
すると、移動局100は、制御部101が上記起動応答メッセージの送信元(移動局200)のIPアドレスIP2を検出し、通信部103を制御して、IPアドレスIP2を宛先とする接続要求メッセージを基地局BS1に送信する(S32)。
これに対して基地局BS1は、上記接続要求メッセージを受信すると、IP網301に上記接続要求メッセージを送信する。すると、上記接続要求メッセージは、宛先IPアドレスIP2に基づいて、IP網302を通じ基地局BS2に到達する(S33)。これに対して基地局BS2は、受信した上記接続要求メッセージを宛先IPアドレスIP2に基づいて、移動局200に送信する(S34)。
これに対して、移動局200は、上記接続要求メッセージを受信すると、ステップ4mに相当する処理として、S35を実行する。すなわち、移動局200は、上記パケット通信リンクを通じて、上記接続要求メッセージの送信元IPアドレスIP1(移動局100)を宛先として、接続確認メッセージを送信する(S35)。
ここで移動局200の制御部101は、図示しないサウンダを制御して呼び出し音を拡声出力するとともに、S17で受信したUUI情報から検出した電話番号M1を表示部104に表示したり、記憶部107に記憶される電話帳データを参照し、上記電話番号M1に一致する名前を表示部104に表示して、誰からの着信であるかをユーザに報知し、これにより着信の発生を報知する。
これに対して基地局BS2は、上記接続確認メッセージを受信すると、IP網302に上記接続確認メッセージを送信する。すると、上記接続確認メッセージは、宛先IPアドレスIP1に基づいて、IP網301を通じ基地局BS1に到達する(S36)。これに対して基地局BS1は、受信した上記接続確認メッセージを宛先IPアドレスIP1に基づいて、移動局100に送信する(S37)
これに対して、移動局100は、上記接続確認メッセージを受信すると、制御部101が表示部104を制御して呼出中である旨の表示を行うとともに、音声入出力部106のスピーカを制御して、呼出中を示すコールバック音を拡声出力する。これにより移動局100のユーザは、移動局200を呼出中であることを認識できる。
やがて、移動局200では、入力部105を通じてユーザが着信に対して応答すると、これを制御部101が検出し、通信部103を制御して、S38を実行する。すなわち、移動局200は、上記パケット通信リンクを通じて、上記接続要求メッセージの送信元IPアドレスIP1(移動局100)を宛先として、接続応答メッセージを送信する(S38)。
これに対して基地局BS2は、上記接続応答メッセージを受信すると、IP網302に上記接続応答メッセージを送信する。すると、上記接続応答メッセージは、宛先IPアドレスIP1に基づいて、IP網301を通じ基地局BS1に到達する(S39)。これに対して基地局BS1は、受信した上記接続応答メッセージを宛先IPアドレスIP1に基づいて、移動局100に送信する(S40)
これに対して移動局100は、以下のS41を実行する。すなわち、移動局100は、制御部101が通信部103を制御して、上記接続応答メッセージを受信すると、上記接続応答メッセージの送信元(移動局200)のIPアドレスIP2を検出し、通信部103を制御して、IPアドレスIP2を宛先とする接続応答確認メッセージを基地局BS1に送信する(S41)。
これに対して基地局BS1は、上記接続応答確認メッセージを受信すると、IP網301に上記接続応答確認メッセージを送信する。すると、上記接続応答確認メッセージは、宛先IPアドレスIP2に基づいて、IP網302を通じ基地局BS2に到達する(S42)。これに対して基地局BS2は、受信した上記接続応答確認メッセージを宛先IPアドレスIP2に基づいて、移動局200に送信する(S43)。
このようにして、移動局100から上記接続応答確認メッセージが移動局200に到達すると、VoIPによる音声通信を行うための音声通信リンクが確立され、以後、移動局100と移動局200との間で、上記VoIPによる音声通信がなされる。
以上のように、上記構成の移動通信システムでは、発側の移動局100がIP網301を通じてセンター装置400に対し、着側の移動局200の電話番号M2を指定してVoIPによる音声通信の要求を行い、これに対してセンター装置400が回線交換網500を通じて移動局200に発呼し、UUI情報を通じて、移動局100の電話番号M1とIPアドレスIP1を通知する。
これに対して移動局200は、通知された移動局100の電話番号M1に基づいて、ユーザに誰からの着信が生じているかを報知するとともに、移動局100のIPアドレスIP1に基づいて、IP網302,301を通じ移動局100とVoIPによる音声通信を行うための音声通信リンクを確立し、VoIPによる音声通信を行うようにしている。
したがって、上記構成の移動通信システムによれば、着側の移動局200は、基地局BS2との間にパケット通信リンクを常時確立していなくても、移動局100からの着信を検出できるので、待ち受け時における電池消耗を軽減できる。さらには発側の移動局100を特定する電話番号M1も検出できる。また、この効果は、移動局100や移動局200がそれぞれ契約する事業者とは無関係に享受することができる。
また移動局100や200に付与されるIPアドレスは、DHCPサーバ310や320より付与されるものであって、必要以上に占有しないため、アドレス資源を浪費することがない。
なお、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
その一例として例えば、上記実施の形態では、IPアドレスの種類が特に限定されないことより、その種類について特に言及しなかったが、IPv6を使用することで、全く別のネットワーク上の機器に対しても、NAT(Network Address Translator)やファイヤウォールなどを意識する事無く接続することが可能である。
また上記実施の形態では、移動局100がセンター装置400に接続する際に(図5のS12〜S14)、基地局BS1を通じて発呼要求を行うようにしたが、移動局100が無線LANやBluetooth(登録商標)の通信機能を備える場合には、これらの通信機能を利用し、基地局BS1以外のアクセスポイントを通じて、上記発呼要求をセンター装置400に行うようにしてもよい。すなわち、発呼要求を行うのに用いるアクセスポイントと、VoIPによる音声通信を行うのに用いるアクセスポイントが異なるものであってもよい。
そして上記実施の形態では、移動局200が移動局100とVoIPによる音声通信を行うのに、基地局BS2を用いるようにしたが、移動局200が無線LANやBluetooth(登録商標)の通信機能を備える場合には、これらの通信機能を利用し、基地局BS2以外のアクセスポイントを通じて、移動局100と通信するようにしてもよい。すなわち、センター装置400からUUI情報を受けるアクセスポイント(基地局BS2)と、VoIPによる音声通信を行うのに用いるアクセスポイントが異なるものであってもよい。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
この発明に係わる移動通信システムの一実施形態の構成を示すシステム構成図。 図1に示した移動通信システムの移動局の構成を示す回路ブロック図。 図2に示した移動局のVoIPによる音声通信の発信時における動作を説明するためのフローチャート。 図2に示した移動局の音声通信の着信時における動作を説明するためのフローチャート。 図1に示した移動通信システムの動作を説明するためのシーケンス図。 図1に示した移動局が基地局とパケット通信リンクを確立する際のシーケンスを説明するためのシーケンス図。
符号の説明
100…移動局、101…制御部、102…無線部、103…通信部、103b…パケット接続手段、103a…回線接続手段、104…表示部、105…入力部、106…音声入出力部、107…記憶部、200…移動局、301,302…IP網、310…DHCPサーバ、320…DHCPサーバ、400…センター装置、500…回線交換網、BS1…基地局、BS2…基地局。

Claims (8)

  1. 少なくともIP網を通じた通信が可能な第1無線端末と、前記IP網を通じた通信と回線交換網を通じた通信が可能な第2無線端末とを、無線基地局を通じて接続し、前記IP網と前記回線交換網に接続されるセンター装置を備えた無線通信システムであって、
    前記第1無線端末は、
    無線基地局と無線通信し、前記IP網を通じた通信を行う通信手段と、
    この通信手段を用いて、当該第1無線端末に割り当てられたIPアドレスを取得する取得手段と、
    前記通信手段を用いて前記センター装置宛てに、前記取得手段が取得したIPアドレスと、予め前記第2無線端末に割り当てられた電話番号とを対応づけた発呼情報を送信する発呼手段と、
    前記通信手段を用いて、前記センター装置を介さずに前記IP網を通じて前記第2無線端末と直接的にIP通信リンクを確立して音声通信を行う音声通信手段とを備え、
    前記センター装置は、
    前記IP網を通じて前記発呼情報を受信する第1通信手段と、
    この第1通信手段が受信した前記発呼情報に含まれる前記第2無線端末に割り当てられた電話番号に基づいて、前記回線交換網を通じて前記第2無線端末に対し、前記発呼情報に含まれる前記第1無線端末に割り当てられたIPアドレスを含む着信情報を着信を報知する呼出信号で送信する第2通信手段とを備え、
    前記第2無線端末は、
    無線基地局と無線通信し、前記回線交換網を通じて前記センター装置から前記着信情報を受信する通信手段と、
    無線基地局と無線通信し、前記通信手段が受信した着信情報に含まれるIPアドレスに基づいて、前記センター装置を介さずに前記IP網を通じて前記第1無線端末と直接的にIP通信リンクを確立して音声通信を行う音声通信手段とを具備したことを特徴とする無線通信システム。
  2. 少なくともIP網を通じた通信が可能な第1無線端末と、前記IP網を通じた通信と回線交換網を通じた通信が可能な第2無線端末とを、無線基地局を通じて接続し、前記IP網と前記回線交換網に接続されるセンター装置を備えた無線通信システムであって、
    前記第1無線端末は、
    無線基地局と無線通信し、前記IP網を通じた通信を行う通信手段と、
    この通信手段を用いて、当該第1無線端末に割り当てられたIPアドレスを取得する取得手段と、
    前記通信手段を用いて前記センター装置宛てに、前記取得手段が取得したIPアドレスと、予め当該第1無線端末に割り当てられた電話番号と、予め前記第2無線端末に割り当てられた電話番号とを対応づけた発呼情報を送信する発呼手段と、
    前記通信手段を用いて、前記センター装置を介さずに前記IP網を通じて前記第2無線端末と直接的にIP通信リンクを確立して音声通信を行う音声通信手段とを備え、
    前記センター装置は、
    前記IP網を通じて前記発呼情報を受信する第1通信手段と、
    この第1通信手段が受信した前記発呼情報に含まれる前記第2無線端末に割り当てられた電話番号に基づいて、前記回線交換網を通じて前記第2無線端末に対し、前記発呼情報に含まれる前記第1無線端末に割り当てられたIPアドレスと電話番号とを含む着信情報を着信を報知する呼出信号で送信する第2通信手段とを備え、
    前記第2無線端末は、
    情報を表示する表示手段と、
    電話番号とユーザ情報を対応づけた電話帳データを記憶する記憶手段と、
    無線基地局と無線通信し、前記回線交換網を通じて前記センター装置から前記着信情報を受信する通信手段と、
    この通信手段が受信した着信情報に含まれる電話番号に対応するユーザ情報を前記記憶手段が記憶する電話帳データから検出し、この検出したユーザ情報を前記表示手段に表示させる着信通知手段と、
    無線基地局と無線通信し、前記通信手段が受信した着信情報に含まれるIPアドレスに基づいて、前記センター装置を介さずに前記IP網を通じて前記第1無線端末と直接的にIP通信リンクを確立して音声通信を行う音声通信手段とを具備したことを特徴とする無線通信システム。
  3. IP網と回線交換網に接続されるセンター装置を備えた無線通信システムで用いられ、無線基地局に無線接続される相手側無線端末と音声通信する移動無線端末装置であって、
    無線基地局と無線通信し、前記IP網を通じた通信を行う通信手段と、
    この通信手段を用いて、当該移動無線端末装置に割り当てられたIPアドレスを取得する取得手段と、
    前記通信手段を用いて前記センター装置宛てに、前記取得手段が取得したIPアドレスと、予め前記相手側無線端末に割り当てられた電話番号とを対応づけた発呼情報を送信する発呼手段と、
    前記通信手段を用いて、前記センター装置を介さずに前記IP網を通じて前記相手側無線端末と直接的にIP通信リンクを確立して音声通信を行う音声通信手段とを具備したことを特徴とする移動無線端末装置。
  4. IP網と回線交換網に接続されるセンター装置を備えた無線通信システムで用いられ、無線基地局に無線接続される相手側無線端末と音声通信する移動無線端末装置であって、
    無線基地局と無線通信し、前記IP網を通じた通信を行う通信手段と、
    この通信手段を用いて、当該移動無線端末装置に割り当てられたIPアドレスを取得する取得手段と、
    前記通信手段を用いて前記センター装置宛てに、前記取得手段が取得したIPアドレスと、予め当該移動無線端末装置に割り当てられた電話番号と、予め前記相手側無線端末に割り当てられた電話番号とを対応づけた発呼情報を送信する発呼手段と、
    前記通信手段を用いて、前記センター装置を介さずに前記IP網を通じて前記相手側無線端末と直接的にIP通信リンクを確立して音声通信を行う音声通信手段とを具備したことを特徴とする移動無線端末装置。
  5. 発呼側無線端末と無線通信する第1無線基地局とIP網を通じて通信するとともに、着呼側無線端末と無線通信する第2無線基地局と回線交換網を通じて通信するセンター装置であって、
    前記IP網を通じて前記発呼側無線端末から、前記発呼側無線端末に割り当てられたIPアドレスと前記着呼側無線端末に割り当てられた電話番号を受信する第1通信手段と、
    この第1通信手段が受信した電話番号に基づいて、前記回線交換網を通じて前記着呼側無線端末に対し、前記第1通信手段が受信したIPアドレスを着信を報知する呼出信号で送信する第2通信手段とを具備したことを特徴とするセンター装置。
  6. 発呼側無線端末と無線通信する第1無線基地局とIP網を通じて通信するとともに、着呼側無線端末と無線通信する第2無線基地局と回線交換網を通じて通信するセンター装置であって、
    前記IP網を通じて前記発呼側無線端末から、前記発呼側無線端末に割り当てられたIPアドレスと電話番号と、前記着呼側無線端末に割り当てられた電話番号とを受信する第1通信手段と、
    この第1通信手段が受信した前記着呼側無線端末に割り当てられた電話番号に基づいて、前記回線交換網を通じて前記着呼側無線端末に対し、前記第1通信手段が受信した前記発呼側無線端末に割り当てられたIPアドレスと電話番号を着信を報知する呼出信号で送信する第2通信手段とを具備したことを特徴とするセンター装置。
  7. IP網と回線交換網に接続されるセンター装置を備えた無線通信システムで用いられ、無線基地局に無線接続される相手側無線端末と音声通信する移動無線端末装置であって、
    無線基地局と無線通信し、前記回線交換網を通じて前記センター装置から送られる着信を報知する呼出信号から、前記相手側無線端末に割り当てられたIPアドレスを受信する通信手段と、
    無線基地局と無線通信し、前記通信手段が受信した着信情報に含まれるIPアドレスに基づいて、前記センター装置を介さずに前記IP網を通じて前記相手側無線端末と直接的にIP通信リンクを確立して音声通信を行う音声通信手段とを具備したことを特徴とする移動無線端末装置。
  8. IP網と回線交換網に接続されるセンター装置を備えた無線通信システムで用いられ、無線基地局に無線接続される相手側無線端末と音声通信する移動無線端末装置であって、
    情報を表示する表示手段と、
    電話番号とユーザ情報を対応づけた電話帳データを記憶する記憶手段と、
    無線基地局と無線通信し、前記回線交換網を通じて前記センター装置から送られる着信を報知する呼出信号から、前記相手側無線端末に割り当てられたIPアドレスと電話番号を受信する通信手段と、
    この通信手段が受信した電話番号に対応するユーザ情報を前記記憶手段が記憶する電話帳データから検出し、この検出したユーザ情報を前記表示手段に表示させる着信通知手段と、
    無線基地局と無線通信し、前記通信手段が受信した着信情報に含まれるIPアドレスに基づいて、前記センター装置を介さずに前記IP網を通じて前記相手側無線端末と直接的にIP通信リンクを確立して音声通信を行う音声通信手段とを具備したことを特徴とする移動無線端末装置。
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