JP4047707B2 - データ伝送システム、データ送信装置、データ受信装置、及びデータ伝送方法 - Google Patents

データ伝送システム、データ送信装置、データ受信装置、及びデータ伝送方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、伝送路を複数の通信装置で共有し同期チャンネルを用いてデータ伝送を行なうデータ伝送システム、及びデータ伝送方法、データ送信装置、データ受信装置に関し、特に伝送路を介して接続される送信装置と受信装置間での動作の同期を図るものに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル化した映像、音声データ、あるいはコンピュータデータなどその他のデジタルデータを、共通母線を介して伝送するための通信方式の検討が盛んに行われている。従来の伝送システム、例えば、特許文献1に開示される通信システムを一例として図14を用いて説明する。図14において、100は伝送路、101は伝送路100のクロックを管理するクロック管理手段である。また、1410は、データ発生手段1411、及び第1の通信制御手段112で構成される送信装置、1420は、データ処理手段1421及び第2の通信制御手段122からなる受信装置である。
【0003】
以下、動作について説明する。
図14で示す伝送システムでは、送信装置1410から受信装置1420に伝送路100を介してデータを伝送する。伝送路100はクロック管理手段101が管理するクロックに基づき動作し、伝送路100に接続した送信装置1410の第1の通信制御手段112、及び受信装置1420の第2の通信制御手段122は、上記伝送路100からデータを受信する際にクロックを抽出し、内部でのデータ処理に利用する。
【0004】
上記送信装置1410は抽出したクロックをデータ発生手段1411に入力する。データ発生手段1411では、入力されたクロックを用い、伝送データを発生させ第1の通信制御手段112に送る。第1の通信制御手段112は伝送データを伝送路100に出力する。
受信装置1420において、第2の通信制御手段122は、この伝送データを受信し、データ処理手段1421に送る。また、第2の通信制御手段122は同時にクロックを抽出しデータ処理手段1421に送る。データ処理手段1421は抽出したクロックを用いて伝送データを処理する。
【0005】
以上の手順によりデータ発生手段1411におけるデータ発生、データ処理手段1421におけるデータ処理を、同一クロックを用いて行なうことにより、送信装置1410と受信装置1420の間の同期を取ることができ、伝送システムは破綻することなく動作を行なうことになる。
【0006】
以上のようなネットワークは、伝送に光ファイバを使用する車載マルチメディア用ネットワークMOST(Media Oriented Systems Transport)などに用いられ、ネットワークとそれに接続される機器との間のクロックが同期して動作することで、機器に組み込まれるバッファなどを削減してコストダウンや、ネットワークへの多様な機器の接続の容易化を図ることができるものである。
【0007】
また、IEC60958フォーマットのネットワーク(IEEE1394)伝送においては、例えば、特許文献2に、送信装置においてIEC60958フォーマットのデータを受信し、データを復調する復調装置、信号処理装置が開示されている。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−107373号
【特許文献2】
特開2000−149461号
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来のデータ伝送システム、及びデータ伝送方法においては、送信装置1410、受信装置1420、及び伝送路100が同一クロックで動作して、データ発生、処理を行なう構成とすることで送受信の同期を保っている。
【0010】
しかし、上記従来の構成では、送信装置1410側のデータ発生手段1411が独自のクロックを持ち、該独自のクロックに基づいて伝送データを送出する場合や、また、データ発生手段1411のクロック源と伝送路100のクロック源とが同じであっても、送信装置1410のクロックと伝送路100のクロックとが仕様上異なる速度のクロックで動作する系においては、データ処理の同期が取れないという問題を有していた。
【0011】
さらに、データ発生手段1411のクロックと伝送路100のクロックとが仕様上同じ速度のクロックで動作しているが、厳密にはそれらのクロック源が異なるためにずれが発生するような系においては、上記データ伝送システムの動作中に、送信装置1410において伝送データのオーバーフローあるいはアンダーフローが発生するという問題もあった。
【0012】
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたもので、送信装置、受信装置及び伝送路が同一クロックで動作していない場合においても送受信の同期を保つことのできるデータ伝送システム、データ送信装置、データ受信装置、及びデータ伝送方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1にかかるデータ伝送システムは、一つ以上の送信装置と一つ以上の受信装置とが伝送路で接続され、上記送信装置から上記受信装置へ、伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いてデータを伝送するデータ伝送システムであって、上記送信装置は、連続するデータフレームにより構成され、データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティを含む、あるいはその両方を含むフォーマットを有する伝送データを受信し、上記一定時間間隔内に受信した上記伝送データに含まれる一つ以上のデータフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティ、あるいはその両方を除去し、これに有効データビット数を示すデータ長フィールドを付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成手段を備え、上記受信装置は、上記アクセス単位を受信し、上記データパケット生成手段において除去した上記プリアンブルあるいは上記パリティ、あるいはその両方を付加して、上記データフレームを再構成するデータ抽出手段を備えるものである。
【0014】
また、この発明の請求項2にかかるデータ伝送システムは、請求項1に記載のデータ伝送システムにおいて、上記受信装置は、上記データ抽出手段により再構成したデータフレームを一旦蓄積するバッファ手段と、上記バッファ手段におけるデータ蓄積量を監視し、該データ蓄積量の増減に合わせて、上記バッファ手段からのデータ読出し速度を調整するバッファ制御手段と、を備えるものである。
【0015】
また、この発明の請求項3にかかるデータ伝送システムは、請求項1に記載のデータ伝送システムにおいて、上記送信装置は、上記伝送データのクロックにより時刻を生成する時刻情報生成手段を備え、上記データパケット生成手段は、上記データ長フィールドに加えて上記時刻情報をも付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記アクセス単位を構成するものであり、上記受信装置は、上記データ抽出手段により再構成した上記データフレームを一旦蓄積するバッファ手段と、上記データ抽出手段が上記データパケット生成手段により構成したアクセス単位内より読み出した上記時刻情報を用いて、上記送信装置で生成した時刻を再生するクロック制御手段と、該クロック制御手段において再生した時刻にあわせたクロックにより、上記バッファ手段からのデータ読出し速度を調整するバッファ制御手段と、を備えるものである。
【0016】
また、この発明の請求項4にかかるデータ伝送システムは、請求項1または請求項2に記載のデータ伝送システムにおいて、上記データパケット生成手段は、上記データ長フィールドに加え、上記データフレーム内の最初のプリアンブルの位置を示すプリアンブル位置ポインタ、及び該プリアンブル位置ポインタにより示されるデータフレームのプリアンブルの種類をも付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記アクセス単位を構成するものである。
【0017】
また、この発明の請求項5にかかるデータ伝送システムは、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のデータ伝送システムにおいて、上記伝送データのフォーマットが、アプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、上記データパケット生成手段は、プリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方とともに、上記固有フィールドをも除去し、上記データ抽出手段は、上記プリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方に加えて、上記固有フィールドをも付加して、上記データフレームを再構成するものである。
【0018】
また、この発明の請求項6にかかるデータ伝送システムは、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のデータ伝送システムにおいて、上記データ長フィールドが、予備ビットのビット数を示すものである。
【0019】
また、この発明の請求項7にかかるデータ伝送システムは、一つ以上の送信装置と一つ以上の受信装置とが、伝送路で接続され、上記送信装置から上記受信装置へ、上記伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いてデータを伝送するデータ伝送システムであって、上記送信装置は、連続するデータフレームにより構成され、上記伝送路で割り当てられたデータ転送速度との間に整数比の関係が成り立つデータ転送速度を有する伝送データを受信し、該受信した伝送データの、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分の複数個の上記データフレームを一つの処理単位とし、該処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成手段を備え、上記受信装置は、上記アクセス単位を受信し、該受信した一つ以上のアクセス単位から上記処理単位を再構成し、さらに連続する上記データフレームを再構成するデータ抽出手段を備えるものである。
【0020】
また、この発明の請求項8にかかるデータ伝送システムは、請求項7に記載のデータ伝送システムにおいて、上記データパケット生成手段は、上記処理単位の始まりを示す1ビット以上の同期用データを、一つ以上のアクセス単位に挿入し、上記データ抽出手段は、上記同期用データを受信することにより、上記処理単位の始まり位置を検出するものである。
【0021】
また、この発明の請求項9にかかる伝送システムは、請求項8に記載のデータ伝送システムにおいて、上記データパケット生成手段は、上記同期用データが挿入されていない上記アクセス単位の所定位置に、該アクセス単位に上記同期用データが含まれていないことを示す、上記同期用データの値とは異なる1ビット以上の区別用データを挿入するものである。
【0022】
また、この発明の請求項10にかかるデータ送信システムは、一つ以上の送信装置と一つ以上の受信装置とが、伝送路で接続され、上記送信装置から上記受信装置へ、上記伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いてデータを伝送するデータ伝送システムであって、上記送信装置は、連続するデータフレームにより構成され、上記伝送路で割り当てられたデータ転送速度との間に整数比の関係が成り立つデータ転送速度を有し、且つ該データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティを含む、あるいはその両方を含むフォーマットを有する伝送データを受信し、該受信した伝送データの、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分の複数個の上記データフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティ、あるいはその両方を除去して一つの処理単位とし、該処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成手段を備え、上記受信装置は、上記アクセス単位を受信し、該受信した一つ以上の上記アクセス単位から上記処理単位を再構成し、さらに上記データパケット生成手段において除去した上記プリアンブルあるいは上記パリティ、あるいはその両方を付加して、上記データフレームを再構成するデータ抽出手段を備えるものである。
【0023】
また、この発明の請求項11にかかるデータ伝送システムは、請求項10に記載のデータ伝送システムにおいて、上記データパケット生成手段は、上記処理単位の始まりを示す1ビット以上の同期用データを、一つ以上のアクセス単位に挿入し、上記データ抽出手段は、上記同期用データを受信することにより、上記処理単位の始まり位置を検出するものである。
【0024】
また、この発明の請求項12にかかるデータ伝送システムは、請求項11に記載のデータ伝送システムにおいて、上記データパケット生成手段は、上記同期用データが挿入されていない上記アクセス単位の所定位置に、該アクセス単位に上記同期用データが含まれていないことを示す、上記同期用データの値とは異なる1ビット以上の区別用データを挿入するものである。
【0025】
また、この発明の請求項13にかかるデータ伝送システムは、請求項10ないし請求項12のいずれかに記載のデータ伝送システムにおいて、上記伝送データのフォーマットが、アプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、上記データパケット生成手段は、プリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方とともに、上記固有フィールドをも除去し、上記データ抽出手段は、上記プリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方に加えて、上記固有フィールドをも付加して、上記データフレームを再構成するものである。
【0026】
また、この発明の請求項14にかかるデータ伝送システムは、請求項1ないし請求項6、請求項10ないし請求項13のいずれかに記載のデータ伝送システムにおいて、上記伝送データのフォーマットが、IEC60958で定められたフォーマットであるものである。
【0027】
また、この発明の請求項15にかかるデータ伝送システムは、請求項1ないし請求項14のいずれかに記載のデータ伝送システムにおいて、上記伝送路がシリアルバスであるものである。
【0028】
また、この発明の請求項16にかかるデータ送信装置は、伝送路に接続し、伝送路に割り当てられたアクセス単位を用いてデータを送出するデータ送信装置であって、連続するデータフレームにより構成され、データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティを含む、あるいはその両方を含むフォーマットを有する伝送データを受信し、上記アクセス単位を用いて伝送される伝送データに含まれる一つ以上のデータフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティを、あるいはその両方を除去し、これに有効データビット数を示すデータ長フィールドを付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成手段を備えるものである。
【0029】
また、この発明の請求項17にかかるデータ送信装置は、請求項16に記載のデータ送信装置において、上記伝送データのクロックにより時刻を生成する時刻情報生成手段を備え、上記データパケット生成手段が、上記データ長フィールドに加えて上記時刻情報をも付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長でアクセス単位を構成するデータパケットを生成するものである。
【0030】
また、この発明の請求項18にかかるデータ送信装置は、請求項16に記載のデータ送信装置において、上記データパケット生成手段は、上記データ長フィールドに加え、上記データフレーム内の最初のプリアンブルの位置を示すプリアンブル位置ポインタ、及び該プリアンブル位置ポインタにより示されるデータフレームのプリアンブルの種類をも付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するものである。
【0031】
また、この発明の請求項19にかかるデータ送信装置は、請求項16ないし請求項18のいずれかに記載のデータ送信装置において、上記伝送データのフォーマットがアプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、上記データパケット生成手段が、上記プリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方とともに、上記固有フィールドをも除去するものである。
【0032】
また、この発明の請求項20にかかるデータ送信装置は、請求項16ないし請求項19のいずれかに記載のデータ送信装置において、上記データ長フィールドが予備ビットのビット数を示すものである。
【0033】
また、この発明の請求項21にかかるデータ送信装置は、伝送路に接続し、伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いてデータを送出するデータ送信装置であって、連続するデータフレームにより構成され、上記伝送路で割り当てられたデータ転送速度との間に整数比の関係が成り立つデータ転送速度を有する伝送データを受信し、該受信した伝送データの、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分の複数個の上記データフレームを一つの処理単位とし、該処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成手段を備えるものである。
【0034】
また、この発明の請求項22にかかるデータ送信装置は、請求項21に記載のデータ送信装置において、上記データパケット生成手段は、上記処理単位の始まりを示す1ビット以上の同期用データを、一つ以上のアクセス単位に挿入するものである。
【0035】
また、この発明の請求項23にかかるデータ送信装置は、請求項22に記載のデータ送信装置において、上記データパケット生成手段は、上記同期用データが挿入されていない上記アクセス単位の所定位置に、該アクセス単位に上記同期用データが含まれていないことを示す、上記同期用データの値とは異なる1ビット以上の区別用データを挿入するものである。
【0036】
また、この発明の請求項24にかかるデータ送信装置は、伝送路に接続し、伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いてデータを伝送するデータ送信装置であって、連続するデータフレームにより構成され、上記伝送路で割り当てられたデータ転送速度との間に整数比の関係が成り立つデータ転送速度を有し、且つ該データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティを含む、あるいはその両方を含むフォーマットを有する伝送データを受信し、該受信した伝送データの、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分の複数個の上記データフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティ、あるいはその両方を除去して一つの処理単位とし、該処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成手段を備えるものである。
【0037】
また、この発明の請求項25にかかるデータ送信装置は、請求項24に記載のデータ送信装置において、上記データパケット生成手段は、上記処理単位の始まりを示す1ビット以上の同期用データを、一つ以上のアクセス単位に挿入するものである。
【0038】
また、この発明の請求項26にかかるデータ送信装置は、請求項25に記載のデータ送信装置において、上記データパケット生成手段は、上記同期用データが挿入されていない上記アクセス単位の所定位置に、該アクセス単位に上記同期用データが含まれていないことを示す、上記同期用データの値とは異なる1ビット以上の区別用データを挿入するものである。
【0039】
また、この発明の請求項27にかかるデータ送信装置は、請求項24ないし請求項26のいずれかに記載のデータ送信装置において、上記伝送データのフォーマットが、アプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、上記データパケット生成手段が、上記プリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方とともに、上記固有フィールドをも除去するものである。
【0040】
また、この発明の請求項28にかかるデータ送信装置は、請求項16ないし請求項20、請求項24ないし請求項27のいずれかに記載のデータ送信装置において、上記伝送データのフォーマットがIEC60958で定められたフォーマットとしたものである。
【0041】
また、この発明の請求項29にかかるデータ送信装置は、請求項16ないし請求項28のいずれかに記載のデータ送信装置において、上記伝送路がシリアルバスとしたものである。
【0042】
また、この発明の請求項30にかかるデータ受信装置は、伝送路に接続し、伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いて伝送される伝送データに含まれる一つ以上のデータフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティを、あるいはその両方を除去し、これに有効データビット数を示すデータ長フィールドを付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記アクセス単位を構成するデータパケットを受信するデータ受信装置であって、上記アクセス単位を受信し、これに削除された上記伝送データのプリアンブル、あるいはパリティ、あるいはその両方を付加して、上記データフレームを再構成するデータ抽出手段を備えるものである。
【0043】
また、この発明の請求項31にかかるデータ受信装置は、請求項30に記載のデータ受信装置において、上記再構成したデータフレームを一旦蓄積するバッファ手段と、上記バッファ手段におけるデータ蓄積量を監視し、上記データ蓄積量の増減に合わせて上記バッファ手段からのデータ読出し速度を調整するバッファ制御手段と、を備えるものである。
【0044】
また、この発明の請求項32にかかるデータ受信装置は、請求項30に記載のデータ受信装置において、上記再構成したデータフレームを一旦蓄積するバッファ手段と、上記データ抽出手段が上記構成されたアクセス単位内より読み出した時刻情報を用いて時刻を再生するクロック制御手段と、上記クロック制御手段において再生した時刻にあわせたクロックにより、上記バッファ手段からのデータ読出し速度を調整するバッファ制御手段と、を備えるものである。
【0045】
また、この発明の請求項33にかかるデータ受信装置は、伝送路に接続し、伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いて伝送される、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分の複数個のデータフレームから、データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティ、あるいはその両方を除去して一つの処理単位とし、該処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを受信するデータ受信装置であって、上記アクセス単位を受信し、該受信した一つ以上の上記アクセス単位から上記処理単位を再構成し、該処理単位に対し、除去された上記プリアンブルあるいは上記パリティ、あるいはその両方を付加して、上記データフレームを再構成するデータ抽出手段を備えるものである。
【0046】
また、この発明の請求項34にかかるデータ受信装置は、請求項33に記載のデータ受信装置において、上記データ抽出手段は、上記処理単位の始まりを示す1ビット以上の同期データを含む、一つ以上のアクセス単位を受信することにより、上記処理単位の始まり位置を検出するものである。
【0047】
また、この発明の請求項35にかかるデータ受信装置は、請求項30ないし請求項34のいずれかに記載のデータ受信装置において、上記伝送データのフォーマットがアプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、上記データ抽出手段は、上記伝送データのデータフレームによって、プリアンブル、パリティ、あるいはその両方に加えて、上記固有フィールドを付加し、データフレームを再構成するものである。
【0048】
また、この発明の請求項36にかかるデータ受信装置は、請求項30ないし請求項35のいずれかに記載のデータ受信装置において、上記伝送データのフォーマットがIEC60958で定められたフォーマットであるものである。
【0049】
また、この発明の請求項37にかかるデータ受信装置は、請求項30ないし請求項36のいずれかに記載のデータ受信装置において、上記伝送路がシリアルバスとしたものである。
【0050】
また、この発明の請求項38にかかるデータ伝送方法は、連続するデータフレームにより構成され、データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティ、あるいはその両方を含むフォーマットを有する伝送データに含まれる一つ以上のデータフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティ、あるいはその両方を除去し、これに、フレームの有効データビット数を示すデータ長フィールドを付加し、余りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記伝送路に割り当てられたアクセス単位を構成して、伝送路に送出するデータパケット生成ステップと、上記アクセス単位を受信し、該アクセス単位に対して、上記データパケット生成ステップで除去した上記プリアンブル、あるいは上記パリティを、あるいはその両方を付加して、上記データフレームを再構成するデータ抽出ステップと、を有するものである。
【0051】
また、この発明の請求項39にかかるデータ伝送方法は、請求項38に記載のデータ伝送方法において、上記伝送データのフォーマットが、アプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、上記データパケット生成ステップは、上記プリアンブル、あるいはパリティ、あるいはその両方に加えて、上記固有フィールドを除去し、データ抽出ステップは、上記プリアンブル、あるいはパリティ、あるいはその両方とともに上記固有フィールドをも付加してフレームを再構成するものである。
【0052】
また、この発明の請求項40にかかるデータ伝送方法は、伝送路で割り当てられたデータ転送速度との間に整数比の関係が成り立つデータ転送速度を有し、連続するデータフレームにより構成される伝送データを受信し、該受信した伝送データの、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分からなる複数個の上記データフレームを一つの処理単位とし、該処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成ステップと、上記アクセス単位を受信し、該受信した一つ以上の上記アクセス単位から上記処理単位を再構成し、さらに連続する上記データフレームを再構成するデータ抽出ステップと、を有するものである。
【0053】
また、この発明の請求項41にかかるデータ伝送方法は、伝送路で割り当てられたデータ転送速度との間に整数比の関係が成り立つデータ転送速度を有し、連続するデータフレームにより構成され、データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティを含む、あるいはその両方を含むフォーマットを有する伝送データを受信し、該受信した伝送データの、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分の複数個の上記データフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティ、あるいはその両方を除去して一つの処理単位とし、上記処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成ステップと、上記アクセス単位を受信し、該受信した一つ以上の上記アクセス単位から上記処理単位を再構成し、該処理単位に対して、上記データパケット生成ステップにおいて除去した上記プリアンブルあるいは上記パリティ、あるいはその両方を付加して、上記データフレームを再構成するデータ抽出ステップと、を有するものである。
【0054】
また、この発明の請求項42にかかるデータ伝送方法は、請求項41に記載のデータ伝送方法において、上記伝送データのフォーマットが、アプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、上記データパケット生成ステップは、上記プリアンブル、あるいはパリティ、あるいはその両方に加えて、上記固有フィールドを除去し、データ抽出ステップは、上記プリアンブル、あるいはパリティ、あるいはその両方とともに上記固有フィールドをも付加してフレームを再構成するものである。
【0055】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1におけるデータ伝送システムの構成を図1に示す。図1において、100は伝送路、101は伝送路100のクロックを管理するクロック管理手段である。また、110は送信装置、120は受信装置である。上記送信装置110は、データ発生手段111、第1の通信制御手段112、データパケット生成手段113、送信側バッファ手段114、送信側バッファ制御手段115とから構成されている。また、上記受信装置120は、データ処理手段121、第2の通信制御手段122、データ抽出手段123、受信側バッファ手段124、受信側バッファ制御手段125、クロック制御手段126と、から構成されている。
【0056】
本実施の形態1においては、伝送データはデータ発生手段111より、IEC60958で定められるフォーマットにより伝送されるものとする。図2はIEC60958のフォーマットを示す図である。図2に示すように、IEC60958において1フレームは2つのサブフレームから構成され、さらに、1サブフレームは32個のタイムスロットから構成される。そして、スロット0−3はプリアンブルと呼ばれる同期識別用の信号であり、スロット4−27はデータ伝送用に割り当てられたスロットで、1サブフレームあたり24ビットのデータが伝送可能である。また、スロット28はサブフレームの音声データの信頼性を示すフラグ(バリディティフラグ)、スロット29はユーザが自由に設定できるユーザデータ、スロット30はチャンネルステータス情報、スロット31はプリアンブル部を除く28ビットデータ長の検査ビット(パリティビット)である。
【0057】
上記スロット4−31のビットは、1スロットを2つのシンボルに分割して表すバイフェーズマーク変調で伝送される。このバイフェーズ変調の例を図3に示す。図3に示される通り、スロットの変化点で常にシンボルの状態が反転する。また、スロットのデータが“1”の場合、スロットの中央でシンボルの状態が反転し、“0”の場合シンボルの状態を保持する。この変調を行なうことにより伝送ラインのDC成分を最小にし、クロック再生を容易に行なうことができる。
【0058】
次に上記プリアンブルについて図面を参照しながら説明する。図4はIEC60958におけるプリアンブルについて示す図である。プリアンブルはチャンネル1、チャンネル2を表すプリアンブルX、Yと、192フレームからなるブロックの先頭を表すプリアンブルZの3種類が存在する。プリアンブルは図4に示す通り、バイフェーズ変調のシンボルに現れない特殊なパターンが用いられる。
【0059】
本実施の形態1における伝送路100でのデータフォーマットを図5に示す。本実施の形態1においては、伝送路100として、Patrick Heck, Hervert Hetzel, Dave Knapp, Kevin Rolfes, Venkat Srinivas, Andreas Stiegler, Tony Susanto, and David Trager. Media Oriented Synchronous Transfer - A Network Protocol for High Quality, Low Cost Transfer of Synchronous, Asynchronous, and Control Data on Fiber Optic. Presented at the 103rd AES Convention, 1997 September 26-29, New Yorkで発表されているMedia Oriented Systems Transport(以下MOST)でのフォーマットを用いているものとする。すなわち、図5において、501は伝送路フォーマットにおけるプリアンブル、502は境界ディスクリプタ、503は同期データスロット、504は非同期データスロット、505は制御フレーム、506はフレーム制御用データ、507はパリティである。そして、上記境界ディスクリプタ502は、同期データスロット503と非同期データスロット504との境界の位置を示すものであり、上記フレーム制御用データ506とパリティ507とは、フレームの誤り検出などに用いられるものである。MOSTにおいては、この伝送路フォーマットが連続的に伝送路100に接続する各装置に送られる。そして、各装置においては、伝送路100から周期的に送られる同期データスロット503、非同期データスロット504、あるいは制御フレーム505を使用してデータの伝送を行なう。
【0060】
本実施の形態1においては、伝送データを、同期スロット503を用いて伝送するものとする。以下、伝送手順について図面を参照しながら説明する。
図6は本実施の形態1における送信装置の処理フローチャートを示す図である。フローがスタートすると(ステップ600)、伝送データはIEC60958フォーマットでデータ発生手段111より送信側バッファ手段114に入力される。送信側バッファ制御手段115は送信側バッファ手段114におけるデータ蓄積量を監視し、一定値、例えば、2フレーム分のデータが蓄積すれば送信バッファ手段114からデータパケット生成手段113へのデータ出力を開始させる。(ステップ601)。
【0061】
データ出力開始は、データパケット生成手段113に対して読み出し開始指示を出し、データパケット生成手段113が送信側バッファ手段114に対して読み出し信号を送出することで行われる(ステップ602)。
【0062】
データパケット生成手段113においては、最初1フレーム分のデータ受信後、伝送データのパケット化を行なう(ステップ603)。図7は伝送データのパケット化フォーマットを示す図である。ただし、図7(a)はパケット化前の1フレーム分のデータ、図7(b)はパケット化後のデータを示し、701はインジケータ、702はデータ長、703はパケットにおける有効データ、704は予備ビットである。また、図中において、フォーマット上部に記される数字は各フィールドに割り当てられるビット数を示している。本実施の形態1においては、図7(a)で示されるフレームを、図7(b)に示されるように、プリアンブル及びパリティのビットを省略してパケットの形として伝送路に送出する。これらプリアンブル及びパリティビットは、データ処理時に必要とされるものであり、伝送路100を介して送信装置110と受信装置120との間で伝送するときには利用されないものである。
【0063】
図7(b)において、インジケータ701は後に続くパケットにおける有効データ703がブロックの先頭から始まるか否かを示すフラグであり、“1”はブロックの先頭(プリアンブル“Z”)から始まる場合、“0”はそれ以外の場合を示す。また、データ長702はパケットに含まれる有効データのビット数を示す。余りの部分は予備ビット704である。
【0064】
以上の手順により作成されたデータパケットは第1の通信制御手段112から供給される伝送路のクロック(以下、「伝送路クロック」と称す。)に合わせ、その伝送路の同期チャンネルの出力タイミングで伝送路に送出される(ステップ604)。
【0065】
そして、データパケット生成手段113は、このときの送信側バッファ手段114のデータ蓄積量を記憶する(ステップ605)。そして、次の同期データ出力タイミングにおいて(ステップ606)、このデータ蓄積量から増加した分のデータをパケット化し(ステップ607)、伝送路に送出する(ステップ608)。
なお、予備ビット704のビット数は、パケット化する有効データ703のビット数により逐次変動する。
以上のような動作を繰り返すことにより、パケットを継続的に送信する。
【0066】
図8は本実施の形態1における受信装置の処理フローチャートを示す図である。フローがスタートすると(ステップ800)、受信装置120では上記データパケットを第2の通信制御手段122が受信し、伝送路クロックに同期してデータ抽出手段123に送られる(ステップ801)。
【0067】
データ抽出手段123ではパケットから伝送データを再構成(プリアンブル及びパリティの付加)し(ステップ802)、受信側バッファ手段124に送出する(ステップ803)。例えば、インジケータが“1”のパケットを受信した際にはプリアンブルを“Z”として出力を開始し、以後“Y”、“X”、“Y”、...と順に付与していく。
【0068】
受信側バッファ手段124は伝送データを一旦蓄積し、一定値、例えば2フレーム分のデータがたまった時点からデータ処理手段121への出力を開始する。伝送データの出力開始、読出しなどの制御は、受信側バッファ制御手段125が行なう。
【0069】
本実施の形態1における受信装置120では、クロック制御手段126において、上記受信側バッファ手段124のデータ蓄積量にあわせて、データ処理手段121への出力クロック速度を制御する処理を行なう。このクロック制御手段126は、内部にクロック発生源を保有する。このクロック発生源は、データ発生手段111から出力される伝送データのクロックである伝送データクロックに近い値の出力クロックを発生するものであり、また該伝送データクロックを受信装置120で再生するため、該発生する出力クロックの速度を微調整することができるものである。
【0070】
以下、クロック制御手段126における出力クロックの制御について図面を参照しながら説明する。図9は本実施の形態1におけるクロック制御方法を示す図である。図9(a)は受信側バッファ手段124におけるデータ蓄積量を示し、縦軸はデータ蓄積量、横軸は経過時間である。また、図9(b)はクロック制御手段126において生成されるクロックの速度であり、縦軸はクロック速度、横軸は経過時間である。
【0071】
受信側バッファ手段124におけるデータ蓄積量が時刻t3において増え始める(図9(a))。クロック制御手段126はこの増加を検出すると、バッファ制御手段125に供給する出力クロックの速度を大きくする(図9(b))。読出しの速度を速めた結果、時刻t6においてデータ蓄積量の増加が止まり、これを受けてクロック制御手段126は出力クロック速度の増加処理を止める。
【0072】
そして、時刻t9においてデータ蓄積量が減少を始めると、クロック制御手段126は出力クロック速度を遅くする。以上のように、クロック制御手段126において出力クロック速度を制御することにより、データ発生手段111が伝送データを送出する際の速度とほぼ同じ速度で、受信側バッファ手段124よりデータ処理手段121に伝送データを供給する。
【0073】
以下、本実施の形態1について、具体例を用いてさらに詳しく説明する。なお、ここでは、データ発生手段111とクロック管理手段101とが仕様上同じ速度のクロックで動作しているが、厳密にはクロック源が異なるためずれが発生するような系を考え、一例として仕様上、図7で示される1フレーム分のデータ64ビットが、図5における同期データスロット503に割り当てられて伝送が正確に行なわれる系を考える。
【0074】
クロック源が完全に同じ場合、データパケット生成手段113は図7(b)で示されるパケット化を行い、パケットにおいて、パケットにおける有効データ703のフィールドに割り当てられるビット数を54ビット、予備ビット704のフィールドに割り当てられるビット数を3ビットとして、伝送路100に送出しつづけることで正しい伝送を行なうことができる。
【0075】
しかし、データ発生手段111が伝送データを送出する速度が、クロック管理手段101が生成するクロックの速度より遅い場合、同様にして予備ビット704のフィールドのビット数を常に3ビットとして伝送を行なうと、伝送路100に送出すべきデータが不足してしまうことになる(アンダーフロー)。このような場合に、本実施の形態1の送信装置において処理を行ない、予備ビット704のフィールドが3ビットのパケットに加え、時々予備ビット704のフィールドが4ビットのパケットが送信されるようにすれば、クロック誤差が吸収される。
【0076】
そして、受信装置120においては、上記伝送データが逐次受信側バッファ手段124に入力され、受信側バッファ制御手段125の読出し信号に基づきデータ処理手段121に伝送される。データ発生手段111が伝送データを送出する速度が、クロック管理手段101が生成するクロックの速度より遅い場合、クロック制御手段126より出力されるクロックは、平均すると伝送路クロックよりも少し低い値、すなわちデータ発生手段111が伝送データを送出するクロックに等しくなる。
【0077】
一方、データ発生手段111が伝送データを送出する速度が、クロック管理手段101が生成するクロックの速度より速い場合、同様に予備ビット704のフィールドのビット数を常に3ビットとして伝送を行なうと、伝送路100に送出できないデータが徐々に送信装置110に蓄積されてしまう(オーバーフロー)。このような場合も、本実施の形態1の送信装置において処理を行ない、予備ビット704のフィールドのビット数が3ビットのパケットに加え、時々予備ビット704のフィールドのビット数が2ビットのパケットが送信されるようにすれば、クロック誤差が吸収されるようになる。
【0078】
そして、受信装置120においては、上記伝送データが逐次受信側バッファ手段124に入力され、受信側バッファ制御手段125の読出し信号に基づきデータ処理手段121に伝送される。データ発生手段111が伝送データを送出する速度が、クロック管理手段101が生成するクロックの速度より速い場合、クロック制御手段126より出力されるクロックは、平均すると伝送路クロックよりも少し高い値、すなわちデータ発生手段111が伝送データを送出するクロックに等しくなる。
【0079】
このように本実施の形態1によれば、データ発生手段111から発生されたデータからプリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方を削除してデータ長702、及び予備ビット704を付加したデータパケットをアクセス単位として送信装置110より伝送路100に送信するようにしたので、クロック管理手段101の管理する伝送路100のクロック速度と送信装置110内部での処理に用いられるクロック速度との差があっても、上記予備ビット704の長さ(ビット数)を調整することで過不足なくデータを送出でき、また、受信装置120では、受信データに上記削除されたプリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方を付加してデータを再構成するとともに、クロック制御手段126によってデータ処理手段121へデータを送出するための受信側バッファ124へのデータ読み出しクロックの速度を調整するようにしたので、上記伝送路100のクロック速度と、送信装置110、及び受信装置120のクロック速度との間に差があっても、送信装置110側のデータ発生手段111から出力されたデータは、その出力された同じ速度で受信装置120側のデータ処理手段121によって処理されるようになる。
【0080】
なお、本実施の形態1では、インジケータ701について、ブロックの先頭から始まるパケット(プリアンブル“Z”のパケット)について“1”としたが、伝送開始時のみ“1”とする形にしてもよい。
【0081】
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2にかかるデータ伝送システム、及びデータ伝送方法について説明する。本実施の形態2は、上述した実施の形態1に比べて、パケット化の際のフォーマットが異なる点が特徴である。以下、図面を参照しながら説明する。
【0082】
図10は本実施の形態2におけるデータ伝送システムに用いられるパケットの構成を示す図である。図10において、図10(a)で示す伝送データのフレーム構造は実施の形態1で示したものと同じである。また、図10(b)において、1001はインジケータ、1002はデータ長、1003はパケットにおける有効データ、1004は予備ビット、1005は任意データである。
【0083】
本実施の形態2においては、データ長1002のフィールドにおいて、パケットにおける有効データ1003のビット数でなく予備ビット1004のビット数を記述するものとする。例えば、データ発生手段111とクロック管理手段101とが仕様上同じ速度のクロックで動作しているが厳密にはクロック源が異なるためずれが発生するような系においては、各伝送フレームにおけるビット数の違いはわずかである。すなわち、予備ビット1004のビット数の変動は1〜2ビットの範囲内であるため、データ長1002のフィールドは2ビットで十分である。
【0084】
結果として、本実施の形態2では1フレームあたり6ビットの空き部分が発生することになり、この空き領域、すなわち任意データ1005の領域には、アプリケーションで任意の情報を書き込むことができる。
なお、本実施の形態2における装置としての構成は、図1に示したものと同一であるので、ここではその詳細な説明は省略する。
【0085】
上述した本実施の形態2のパケット構成は、特に、データ発生手段111のクロックと伝送路クロックとが仕様上異なる速度のクロックである系、例えば、データ発生手段111が発生するデータが48kHzをクロック源とし、クロック管理手段101が44.1kHzをクロック源とするような構成において、クロックの同期をとる場合に有効である。つまり、このような系では、1パケットにおいて、データ発生手段111が発生するデータのクロック源が44.1kHzの場合に比べ、48/44.1倍のデータ量を伝送する必要がある。従って、このような場合には、図10で示される任意データ1005の部分(6ビット)のうち、4ビットをデータ伝送に使用し、パケットにおける有効データ1003のビット数の変動を予備ビット1004のフィールドにより吸収することで、伝送システムが破綻することなくデータ伝送を行なうことができるものである。
【0086】
このように本実施の形態2によれば、予備ビット1004のビット数がわずかな変動であることに着目し、データ長1002のフィールドにおいて、予備ビット1004のビット数を記述することとし、そのビット数を2ビットとし、さらに、パケットにおける有効データ1003のビット数の変動を上記2ビットの予備ビット1004のフィールドを用いて吸収するようにしたので、パケット内に、アプリケーションが任意の情報を書き込み可能な任意データ1005の領域を確保することができる。
【0087】
(実施の形態3)
次に本発明の実施の形態3にかかるデータ伝送システム、及びデータ伝送方法について説明する。本実施の形態3は、上述した実施の形態1に比べて、パケット化の際のフォーマットが異なる点が特徴である。以下、図面を参照しながら説明する。
【0088】
図11は本実施の形態3におけるデータ伝送システムに用いられるパケットの構成を示す図である。図11において、図11(a)で示す伝送データのフレーム構造は実施の形態1で示したものと同じである。また、図11(b)において、1101は予備ビット長、1102はプリアンブル種類、1103はプリアンブル位置ポインタ、1104はパケットにおける有効データ、1105は予備ビットである。
【0089】
本実施の形態3は特に、図1におけるデータ発生手段111とクロック管理手段101とが仕様上同じ速度のクロックで動作しているが、厳密にはクロック源が異なるためずれが発生するような系において、システムの同期を取るために、フレーム再構成のための情報を、受信装置120に周期的に知らせる場合において有効である。
【0090】
ここで、上記実施の形態1においても周期的にフレームの情報を送信しているが、実施の形態1においては、インジケータ701により、その後に続くパケットにおける有効データ703が、ブロックの先頭から始まるか、あるいはそれ以外かを示すのみである(図7(b)参照)。従って、例えばストリームが途中で途切れた場合などには、次にブロックの先頭から始まることを示すインジケータ701を含むパケットを受信するまでフレームを再構成することができないこととなる。そこで、本実施の形態3においては、パケット毎にそのパケットにおける有効データのプリアンブルの種類等を付加し、フレーム再構成を行いやすくする。
なお、本実施の形態3の装置としての構成は、図1に示したものと同一であるので、ここではその詳細な説明は省略する。
【0091】
本実施の形態3における、1パケットあたりの有効データ1104と予備ビット1105は、合わせて55ビットである。予備ビット1105のフィールドに割り当てられるビット数は、2ビットの予備ビット長1101により示される。
【0092】
ここで、データ発生手段111とクロック管理手段101との間のクロックのずれが全くない場合であれば、1フレームと1パケットのタイミングとは常に一致し、有効データ1104は常に54ビット、予備ビット1105は常に1ビットである。一方、データ発生手段111とクロック管理手段101との間のクロックのずれがある場合は、この予備ビット長1101に示す値を0あるいは2にすることにより調整を行なう。この調整については、上記実施の形態2で示した方法と同様である。
【0093】
プリアンブル位置ポインタ1103は5ビットからなり、パケットにおける有効データ1104のどこにサブフレームの切れ目があるかを示している。1サブフレームの有効データは常に27ビットであるので(図11(a))、パケットにおける有効データ1104中の最初の27ビット以内のどこかにサブフレームの切れ目が存在する。プリアンブル位置ポインタ1103はこの最初のサブフレームの切れ目までのビット数を示す。
【0094】
プリアンブル種類1102は2ビットからなり、上述したプリアンブル位置ポインタ1103により示される切れ目より始まるサブフレームにおけるプリアンブルの種類を記述する。
【0095】
図2で示される通り、プリアンブルにはZ、X及びYの3種類が存在し、1ブロックの先頭から、“Z”“Y”“X”“Y”…となっている。つまり、プリアンブルがZの場合とXの場合は、続くサブフレームのプリアンブルがYとなるが、プリアンブルがYの場合、続くサブフレームのプリアンブルは、Zの場合とXの場合との2種類が存在する。そこで、プリアンブル種類1102においてプリアンブルがYの場合に対し、次のサブフレームがZの場合とXの場合とで、異なる符号を割り当てるようにする。
【0096】
例えば、パケットにおける最初のプリアンブルがZの場合は“00”、Xの場合は“01”、そして、最初のプリアンブルがYであり次のサブフレームのプリアンブルがZの場合は“10”とし、最初のプリアンブルがYであり次のサブフレームのプリアンブルがXの場合は“11”とする。
そして、受信装置120ではプリアンブル位置ポインタ1103及びプリアンブル種類1102の情報をフレーム再構成の際に反映する。
【0097】
このように本実施の形態3によれば、実施の形態2で確保した任意データ1005のフィールドに(図10(b))、プリアンブル位置ポインタ1103を記述するようにしたので、受信装置120においてフレームを再構成する際、送信装置110より、プリアンブルの位置、種類の情報を受け取ることができ、例えば、ストリームが途切れた場合にも受信装置120でのフレーム再構成が容易に実現可能となり、システムの信頼性を向上できる。
【0098】
なお、本実施の形態3においては、送信パケットのデータ長を示すフィールドとして、予備ビット1101を設けて予備ビット1105のビット数を示すようにしたが、パケット毎に送信できるビット数に応じて、例えば、予備ビットのビット数の代わりに、上記実施の形態1に示すようにパケットにおける有効データのビット数を示すようにしてもよい。
【0099】
(実施の形態4)
次に本発明の実施の形態4にかかるデータ伝送システム、及びデータ伝送方法について説明する。本実施の形態4は、上述した実施の形態1に比べパケット化の際のフォーマットが異なる点が特徴である。以下、図面を参照しながら説明する。
【0100】
図12は本実施の形態4におけるデータ伝送システムに用いられるパケットの構成を示す図である。図12において、図12(a)で示す伝送データのフレーム構造は実施の形態1で示したものと同じである。また、図12(b)において、1201はフレーム先頭インジケータ、1202はプリアンブル種類、1203は予備ビットインジケータ、1204はパケットにおける有効データ、1205は予備ビットである。
【0101】
本実施の形態4の構成は、特に、データ発生手段111のクロックと伝送路クロックとが仕様上異なる速度のクロックである系、例えば、データ発生手段111が発生するデータが48kHzをクロック源とし、クロック管理手段101が44.1kHzをクロック源とするような構成において、システムの同期を取るために、フレーム再構成のための情報を受信装置120に周期的に知らせる場合において有効である。
【0102】
なお、本実施の形態4の装置としての構成は図1に示したものと同一であるので、ここではその詳細な説明は省略する。
本実施の形態4における、1パケットあたりの有効データ1204と予備ビット1205とは合わせて60ビットである。予備ビット1205の長さは0ビットあるいは6ビットであり、予備ビットインジケータ1203により区別される。
【0103】
本実施の形態4では、送信装置110におけるパケット構成の際、パケットの有効データ1204のフィールドがサブフレームの切れ目で始まる場合に、フレーム先頭インジケータ1201を“1”とする。またその際、フレーム先頭から始まるサブフレームの種類をプリアンブル種類(2ビット)1202を用い記述する。一方、サブフレームの切れ目がパケットの先頭以外に位置する場合は、フレーム先頭インジケータ1201を“0”とする。
受信装置120では、フレーム先頭インジケータ1201、及びプリアンブル種類1202をフレーム再構成の際に反映する。
【0104】
このように本実施の形態4によれば、予備ビット1205をパケットに設けてビット数の変動を吸収するとともに、フレームの先頭を示すフレーム先頭インジケータ1201をパケットに設けた構成としたので、受信装置120においてフレームを再構成する際、プリアンブルの位置、種類の情報を周期的に受け取ることができ、例えば、ストリームが途切れた場合にも受信装置120でのフレーム再構成が容易に実現可能となり、システムの信頼性を向上できる。
【0105】
なお、本実施の形態4においては、送信パケットのデータ長を示すフィールドとして、予備ビットインジケータ1203を設けて予備ビット1205のビット数を示すようにしたが、パケット毎に送信できるビット数に応じて、例えば、予備ビットのビット数の代わりに、上記実施の形態1に示すようにパケットにおける有効データのビット数を示すようにしてもよい。
【0106】
(実施の形態5)
次に本発明の実施の形態5にかかるデータ伝送システム、及びデータ伝送方法について説明する。本実施の形態5は、上述した実施の形態2で示した任意データ1005の領域を(図10(b))、送受信の同期を取るための時刻情報伝送に用いるようにしている点が異なる。以下、図面を参照しながら説明する。
【0107】
図13は本実施の形態5におけるデータ伝送システムの構成を示す図であり、図13において、図1と同一符号は同一、または相当部分を示し、1310は送信装置であり、1313はデータパケット生成手段、1314は送信側バッファ手段、1315は送信側バッファ制御手段、1316は伝送データクロック抽出手段、1317は時刻情報生成手段である。
また、1320は受信装置であり、1323はデータ抽出手段、1324は受信側バッファ手段、1325は受信側バッファ制御手段、1326はクロック制御手段である。
【0108】
以下、本発明の特徴的な動作を中心とした説明を行なう。本実施の形態5の送信装置1310では、データ発生手段111より入力される伝送データが、伝送データクロック抽出手段1316にも入力され、ここでデータ発生手段111から出力された伝送データのクロックである伝送データクロックの抽出が行なわれる。伝送データクロック抽出手段1316において抽出した伝送データクロックは、時刻情報生成手段1317に送られる。この時刻情報生成手段1317は、時刻情報を生成するタイマをもっており、上記抽出した伝送データクロックを用いてタイマを動作させることで時刻情報を生成する。
【0109】
データパケット生成手段1313においては、パケットを送出するタイミングに合わせて、上記時刻情報生成手段1317から時刻情報を読み出し、図10における任意データ1005のフィールドに、送出タイミングにおける時刻を書き込む。
一方、受信装置1320では、上記時刻情報を含むパケットをデータ抽出手段1323で受信し、パケットから上記時刻情報を取り出してクロック制御手段1326に伝送する。
【0110】
このクロック制御手段1326は、内部にクロック発生源を保有する。このクロック発生源は、伝送データクロックに近い値の出力クロックを発生するものであり、該伝送データクロックを受信装置1320において再生するため、その発生した出力クロックの速度を微調整することができるものである。クロック制御手段1326は、受信した上記伝送データクロックを基に作成されている時刻情報と、クロック発生源からの出力クロックにより計算した時刻とを逐次比較し、これらが一致するように該出力クロックの速度を調節する。この動作により、送信装置1310において抽出した伝送データのクロックと、受信装置1320内のクロック制御手段1326が出力する出力クロックとを一致させ、システムの同期を取ることができる。
【0111】
このように本実施の形態5によれば、送信装置1310に時刻情報生成手段1317を設け、任意のデータ1005のフィールドにデータ送出タイミングにおける時刻情報を埋め込み、受信装置1320のデータ抽出手段1323において上記時刻情報を抽出し、該抽出した時刻情報と、クロック制御手段1326においてその内部にあるクロック発生源から発生させる出力クロックによる時刻情報との比較を行い、両者が一致するようにクロック制御手段1326において受信装置1320側のクロックを調整するようにしたので、送信装置1310と受信装置1320との間、すなわちシステムの同期をとることができる。
【0112】
なお、本実施の形態5では、伝送データより伝送データクロックの抽出を行なったが、例えば、伝送クロックが伝送データと別に入力される系においても全く同様に適用が可能である。
【0113】
また、本実施の形態5では、時刻情報を毎パケット送出したが、パケット毎の送信は必ずしも必要ではなく、例えば、上記時刻情報を数パケット毎に送出し、その時刻情報を送らないパケットにおいては任意データ1005を別の用途、例えば、実施の形態1で示した予備ビットと同じように使用することもできる。
【0114】
さらに、本実施の形態5においては、送信パケットのデータ長を示すフィールドとして、予備ビット長1002を設けて予備ビット1004のビット数を示すようにしたが、パケット毎に送信できるビット数に応じて、例えば、予備ビットのビット数の代わりに、上記実施の形態1に示すようにパケットにおける有効データのビット数を示すようにしてもよい。
【0115】
(実施の形態6)
次に本実施の形態6にかかるデータ伝送システム、及びデータ伝送方法について説明する。上記各実施の形態では、データ発生手段111のクロック源と伝送路クロックのクロック源とが異なる場合について説明したが、本実施の形態6は、データ発生手段111から発生する伝送データのクロック(以下、伝送データクロック」と称す。)と伝送路クロックとは仕様上速度が異なるが、そのクロック源は同じである場合について説明する。以下、図面を参照しながら説明する。
【0116】
図15は本実施の形態1におけるデータ伝送システムの構成を示す図である。図15において、図1と同一符号は同一、または相当部分を示し、1501はクロック管理手段、1510は送信装置、1511はデータ発生手段、1512は第1の通信制御手段である。また、1520は受信装置であり、1522は第2の通信制御手段、1524は受信側バッファ手段、1525は受信側バッファ制御手段、1527は第2のクロック管理手段である。
【0117】
以下、本発明の特徴的な動作を中心とした説明を行う。本実施の形態6の送信装置1510では、第1のクロック管理手段1501において伝送データクロックを基に伝送クロックを生成し、第1の通信制御手段1512に送出する。
そして、伝送路100は第1の通信制御手段1512に入力された伝送データクロックに同期して動作する。
【0118】
一方、受信装置1520においては、第2の通信制御手段1522が、上記伝送路100から得られる伝送路クロックを第2のクロック管理手段1527に入力する。第2のクロック管理手段1527では、伝送路クロックから伝送データクロックを生成し、受信側バッファ制御手段1525に供給する。受信側バッファ制御手段1525は、この伝送データクロックを用いて受信側バッファ手段1524からのデータ読み出しを制御する。このようにして本実施の形態6においては、送信装置1510のクロックをデータ発生手段1511から供給して伝送路クロックを生成し、受信装置1520側では逆の手順を用いて送信装置側の伝送データクロックを再生することにより、送信装置1510と受信装置1520とで同じ伝送データクロックを供給し、両装置間の同期、すなわちシステムの同期をとることができる。
【0119】
以下、本実施の形態6における伝送データフレームのパケット化について図を用いて説明する。図16は本実施の形態6におけるデータ伝送システムに用いられるパケットの構成を示す図である。図16において、図16(a)に示す伝送データのフレーム構成は、実施の形態1で示したものと同じである。また、図16(b)において、1601はプリアンブル種類、1602はパケットにおける有効データである。本実施の形態6においては、上述した実施の形態1の場合と同様、有効データ54ビットを1パケットとし、2ビットのプリアンブル種類を付加する。
【0120】
次に、本実施の形態6における、パケット化した伝送データフレームの伝送方法について、図17を用いて説明する。なお、本実施の形態6では、伝送データクロックは48kHzを基準とし、1/48000秒の間に64ビット(すなわち1フレーム)が送られるものとする。また、伝送路クロックは44.1kHzを基準としており、1/44100秒の間に64ビットを伝送するための伝送路フレームが確保されているものとする。
【0121】
本実施の形態6における伝送システムでは、伝送データクロックを用いて伝送路クロックを生成する。伝送データクロックと伝送路クロックとの間には同期関係が成立しており、伝送データフレーム(1/48000秒のあいだに64ビット伝送)160個が入力される間に、伝送路フレーム147個が伝送される同期関係が成立する。従って、伝送データフレーム160個を、伝送路フレーム147個を用いて伝送することにより正しい同期関係が成立する。
【0122】
具体的に説明すると、本実施の形態6においては、図16(a)で示されるフレームを図16(b)に示されるように、プリアンブル及びパリティのビットを省略しプリアンブル種類1601を付加することで、伝送データフレーム64ビットを56ビットのパケットとする。これにより160フレーム分のデータ量は160×56=8960ビットとなる。これを伝送路フレームを用いて伝送する際に必要なフレーム数は8960/64=140フレームとなり、147−140=7フレームを余らせた状態で伝送することができる。
【0123】
このようにして56ビットにパケット化された伝送データフレーム(図17(c))は、順に結合されたあと(図17(b))、64ビットづつ伝送路フレームを用い伝送される(図17(a))。図17では、伝送路フレーム8、9、...の順に伝送データフレーム1、2...が送られ、伝送路フレーム147までで合計8960ビット、すなわち伝送データフレーム160個分の伝送が完了する。これを繰り返すことにより、伝送データフレームは継続的に受信装置1520側に伝送される。
【0124】
そして、本実施の形態6においては、伝送データフレームの伝送に用いられなかった伝送路フレーム1〜7に送信装置1510と受信装置1520とのパケット同期用のデータを入れる。例えば、送信装置1510において、伝送路フレーム1のデータをすべて“1”とし、受信装置1520側では、そのすべて“1”の伝送路フレームを検出した時点を伝送路フレーム1であると認識し、該伝送路フレーム1から7つめの伝送路フレーム8からデータパケットが始まると認識するものとする。
【0125】
このときプリアンブル種類1601の割り当てを“11”以外、例えばプリアンブルZに対し“00”、Xに対し“01”、Yに対し“10”を割り当てておけば、パケットを含む伝送路フレームすなわち伝送路フレーム8〜147には、必ず“0”のビットが含まれることになり、パケットの同期用データを含む伝送路フレームの誤認識を防ぐことができる。そして、伝送データフレームを含まない伝送路データフレーム1〜7のうち、上記同期用データの伝送に使用した伝送路フレーム1以外の、伝送路フレーム2〜7については任意のデータ、例えば、オーディオデータを送信している場合には、その曲情報等、を入れて送信するようにしてもよい。
【0126】
以下、伝送手順について図面を参照しながら説明する。図18は本実施の形態6における送信装置の処理フローチャートを示す図である。フローがスタートすると(ステップ1800)、伝送データは、データ発生手段1511より送信側バッファ手段114に入力される。送信側バッファ制御手段115は、送信側バッファ手段114におけるデータ蓄積量を監視し、一定値、例えば2フレーム分のデータが蓄積すれば(ステップ1801)、データパケット生成手段1513へデータ出力処理を開始する(ステップ1802)。つまり、まずデータパケット生成手段1513は、伝送路クロックのタイミングにあわせて伝送路フレーム1〜7を送信する。そして、次にデータパケット生成手段1513は、1フレーム分のデータを送信側バッファ手段114から読み出し、図16に示されるパケット化を行う(ステップ1804)。そして、データパケット生成手段1513が、その次に送信される1伝送路フレーム分のデータ、すなわち本実施の形態6では64ビットのデータを保持していなければ(ステップ1805)、ステップ1804に戻り、送信側バッファ手段114より1フレーム分の伝送データを読み出してパケット化を行う。
【0127】
そして、伝送路フレームにデータを出力するタイミングになれば(ステップ1806)、1伝送路フレーム分のデータ、すなわち本実施の形態6では64ビットのデータを伝送路に出力する(ステップ1807)。そして、データパケット生成手段1513が図17における伝送路フレーム147を出力するまで、ステップ1805〜ステップ1807の処理を繰り返し、伝送路フレーム147の出力が完了すれば(ステップ1808)、ステップ1803〜ステップ1809の処理を繰り返す。これによって、パケットを継続的に送信する。
【0128】
図19は本実施の形態6における受信装置の処理フローチャートを示す図である。フローがスタートすると(ステップ1900)、受信装置1520では、伝送路フレームを受信し(ステップ1901)、伝送路フレームのデータが伝送路フレーム1を示す同期用データを含むフレームであれば(ステップ1902)、処理を開始する(ステップ1903)。次に、データ抽出手段1523は、伝送路フレーム1に続く伝送路フレーム2〜伝送路フレーム7を受信し(ステップ1904)、データ抽出手段1523は引き続き伝送路フレームを受信する(ステップ1905)。そして、データ抽出手段1523は受信した伝送路フレームより伝送データフレーム分のデータを処理してサブフレームを再構成し、受信側バッファ手段1524に出力する(ステップ1906)。そして、図17における伝送路フレーム147を受信するまで、ステップ1905〜ステップ1906の処理を繰り返し、伝送路フレーム147の処理が完了すれば(ステップ1907)、ステップ1901〜ステップ1908の処理を繰り返す。
【0129】
受信側バッファ1524に蓄積されたデータは、送信装置1510における伝送データクロックと同じクロックにより読み出され、データ処理手段121に送られる。
【0130】
このように本実施の形態6によれば、上記データ発生手段1511のクロック源と伝送路100のクロック源は同じであるが、該データ発生手段1511から出力される伝送データのクロック速度と前記伝送路100のクロック速度が異なる場合、すなわち、伝送データクロックが48kHz、伝送路クロックが44.1kHzを基準として動作するシステムにおいて、送信装置1510側では、伝送データクロックから第1のクロック管理手段1501において伝送路クロックを作成し、伝送データのフレームを56ビットにパケット化して順に結合した後、64ビットづつ伝送路フレームを用いて伝送するようにし、受信装置1520側では、上記伝送路フレーム及び伝送路クロックを受信して、第2のクロック管理手段1527において該伝送路クロックから上記伝送データクロックを作成し、該伝送データクロックに基づいて伝送データをデータ処理手段121に出力するようにしたので、送信装置1510と受信装置1520との間の同期伝送を実現することができる。
【0131】
なお、本実施の形態6においては、伝送データクロックはデータ発生手段1511から送信装置1510に出力され、第1のクロック管理手段1501において上記伝送データクロックから伝送路クロックを生成するものとしたが、伝送データクロックと伝送路クロックとが同じクロック源から生成される構成であればどのような構成をとってもよい。例えば、第1のクロック管理手段1501が伝送路100上の別の装置上に存在する構成等であってもよく、その場合、データ発生手段1511は、その別装置内の第1のクロック管理手段1501において生成された伝送路クロックを受信し、この受信した伝送路クロックから伝送データクロックを作成する。
【0132】
また、本実施の形態6においては、伝送路フレーム1の64ビットすべてに“1”をいれるものとしたが、必ずしもこの値に限定するものではない。例えば、伝送路フレーム1以外を同期用としてもいいし、複数フレームを用いて同期用としてもよい。また、フレームの一つ以上のビットのみを用いて同期用データを含む伝送路フレームの目印とし、他のビットを別の用途、例えば任意データなどに使用してもよい。
【0133】
また、本実施の形態6においては、伝送データフレームが48kHz、伝送路フレームが44.1kHzを基準として伝送されるシステムについて示したが、この数値に限定するものではなく、伝送データフレームと伝送路フレームとのクロック源が共通であるシステムであれば、伝送データフレームの数と伝送路フレームの数とを変更することで適用可能である。例えば、伝送データフレームが44.1kHz、伝送路フレームが48kHzを基準として伝送されるシステムでは、伝送データフレーム147個が入力される間に伝送路フレーム160個が伝送される同期関係が成立するので、本実施の形態6での方法に基づいてパケット化し、1伝送路フレームあたり56ビットのデータを伝送する場合、1/48000秒の間に56ビット伝送するための伝送路が確保されている際には、伝送路フレーム147個を用いてデータを伝送することができ、残りの伝送路フレーム13個を同期用データの伝送、及び任意データの伝送に使用することができる。
【0134】
(実施の形態7)
次に本実施の形態7にかかるデータ伝送システム、及びデータ伝送方法について説明する。本実施の形態7は、上述した実施の形態6に比べて、パケット化の際のフォーマット及び伝送路に送る際の方法が異なる点が特徴である。以下、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態7における装置構成は、図15に示したものと同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0135】
図20は、本実施の形態7における伝送データフレームのパケット化を示す図である。図20において、図20(a)に示す伝送データのフレーム構造は、実施の形態1で示したものと同じである。また、図20(b)において、2001はパケットにおける有効データである。本実施の形態7においては、伝送データフレームの有効データのみを抽出しパケットとする。
【0136】
本実施の形態7における、パケット化した伝送データフレームの伝送方法を図21に示す。なお、本実施の形態7における、伝送データフレームのクロックと伝送路フレームのクロックとの関係は、上記実施の形態6の場合と同じとし、伝送データフレームと伝送路フレームとの間の関係は、上記実施の形態6における関係と同様であるとする。すなわち、伝送データフレーム160個を、伝送路フレーム147個を用いて伝送することにより、正しい同期関係が成立する。
【0137】
本実施の形態7においては、図20(b)に示すように、伝送データフレーム64ビットを54ビットのパケットとする。これにより、160フレーム分のデータ量は160×54=8640ビットとなる。これを伝送路フレームを用いて伝送する際に必要なフレーム数は8640/64=135フレームとなり、本実施の形態7においては、147−135=12フレームを余らせた状態で伝送することができる。
【0138】
このようにして54ビットにパケット化された伝送データフレーム(図21(c))は、順に結合されたあと(図21(b))、64ビットづつ伝送路フレームを用い伝送される(図21(a))。図21では、伝送路フレーム13、14、...の順に伝送データフレーム1、2...が送られ、伝送路フレーム147までで合計8640ビット、すなわち伝送データフレーム160個分の伝送が完了する。これを繰り返すことにより、伝送データフレームは継続的に受信装置1520側に伝送される。
【0139】
そして本実施の形態7では、伝送データフレームの伝送に用いられなかった伝送路フレーム1〜12のいずれか、あるいは複数を用いて、送信装置1510側と受信装置1520側でパケット受信の同期をとる。例えば、伝送路フレーム12に64ビットすべてを“0”とした同期用データ2002を入れ、受信装置1520側ではこのすべて“0”の同期用データ2002を含む伝送路フレーム12を検出すると、その次のフレームからがデータパケットであることを認識するものとする。
【0140】
また別の例としては、伝送路フレーム11の64ビットに入れるデータを全て1、伝送路フレーム12の64ビットに入れるデータを全て0とし、受信装置1520側では、このすべて“1”の伝送路フレーム11、及びすべて “0”の伝送路フレーム12を検出した次のフレームからがデータパケットであることを認識するものとする。
【0141】
このように本実施の形態7によれば、上記データ発生手段1511のクロック源と伝送路100のクロック源は同じであるが、該データ発生手段1511から出力される伝送データのクロック速度と前記伝送路100のクロック速度が異なる場合、すなわち、伝送データフレームが48kHz、伝送路クロックが44.1kHzを基準として伝送されるシステムにおいて、送信装置1510側では、伝送データクロックから第1のクロック管理手段1501において伝送路クロックを作成し、伝送データのフレームを54ビットにパケット化して順に結合した後、64ビットづつ伝送路フレームを用いて伝送するようにし、受信装置1520側では、上記伝送路フレーム及び伝送路クロックを受信して、第2のクロック管理手段1527において該伝送路クロックから上記伝送データクロックを作成し、該伝送データクロックに基づいて伝送データをデータ処理手段121に出力するようにしたので、送信装置1510と受信装置1520との間の同期伝送を実現することができる。
【0142】
なお、本実施の形態7においては、伝送データクロックがデータ発生手段から送信装置に出力され、第1のクロック管理手段において上記伝送データクロックから伝送路クロックが生成されるものとしたが、上記実施の形態6と同様、伝送データクロックと伝送路クロックとが同じクロック源から生成される構成であればどのような構成をとってもよい。
【0143】
また、本実施の形態7におけるパケット受信同期の方法は一例であり、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、伝送路フレーム1〜12のうち、同期に使うフレーム以外のフレームについては、任意データの伝送などに用いることができる。
【0144】
また、本実施の形態7においては、伝送データフレームが48kHzを基準とし、伝送路フレームが44.1kHzを基準として伝送されるシステムについて示したが、この数値に限定するものではなく、伝送データフレームと伝送路フレームのクロック源が共通であるシステムであれば、伝送データフレームの数と伝送路フレームの数とを変更することで適用可能である。
【0145】
(実施の形態8)
次に本実施の形態8にかかるデータ伝送システム、及びデータ伝送方法について説明する。上記各実施の形態では、伝送データのうち伝送路を用いて伝送する必要のないデータについて送信装置側で省略して、データパケットを生成し、伝送を行うものについて説明したが、本実施の形態8は、伝送データのクロックと伝送路のクロックとは仕様上速度が異なるがそのクロック源は同じ場合において、必要ないデータを省略することなく伝送データの全ビットを伝送する場合について説明する。以下、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態8における装置構成は、図15に示したものと同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0146】
図22は、本実施の形態8における伝送データフレームの伝送方法を示す図である。なお、本実施の形態8では、伝送データクロックは48kHzを基準とし、1/48000秒の間に64ビット(すなわち1フレーム)が送られるものとする。また、伝送路クロックは44.1kHzを基準としており、1/44100秒の間に72ビットを伝送するための伝送路フレームが確保されているものとする。
【0147】
本実施の形態8における伝送システムでは、上記各実施の形態の場合と異なり伝送データに含まれるデータの省略は行わない。また、伝送データクロックを用いて伝送路クロックを生成する。そして、本実施の形態8においては、伝送データクロックは48kHz、伝送クロックは44.1kHzを基準としており、伝送クロックより伝送データクロックが速いため、伝送路フレームは伝送データフレームよりも大きくすることが必要となる。また、本実施の形態8における伝送システムでは、上記実施の形態6、7で示した形と同様の同期関係が成立しており、伝送データフレーム160個を、伝送路フレーム147個を用いて伝送することにより正しい同期関係が成立する。
【0148】
具体的に説明すると、本実施の形態8においては、図22(c)に示される、何も省略していない64ビットの伝送データフレームを伝送する。これにより、160フレーム分のデータ量は、160×64=10240ビットとなる。これを伝送路フレームを用いて伝送する際に必要なフレーム数は、10240/72=142.22・・・であるため、伝送路フレームを143個用いることで、160フレーム分の伝送データを伝送することができる。
【0149】
このようにして、全ての伝送データでパケット化した64ビットの伝送データフレーム(図22(c))は、順に結合された後(図22(b))、72ビットづつ伝送路フレームを用い伝送される(図22(a))。図22では、伝送路フレーム5、6、...の順に伝送データフレーム1、2、...が送られ、伝送路フレーム147まで合計10240ビット、すなわち伝送データフレーム160個分の伝送が完了する。そして、最後の伝送路フレーム147は、10240−72×142=16ビットの有効データ2202を伝送し、残りの56ビットは無効データ2203とする(図22(a),(b)参照)。これを繰り返すことにより、伝送データフレームは継続的に受信装置1520側に伝送される。
【0150】
そして、本実施の形態8においては、伝送データフレームの伝送に用いられなかった伝送路フレーム1〜4に、送信装置1510と受信装置1520とのパケット同期用のデータを入れる。例えば、送信装置1510において、伝送路フレーム1のデータをすべて“1”とし、受信装置1520側では、そのすべて“1”の伝送路フレームを検出した時点を伝送路フレーム1であると認識し、その伝送路フレーム1から4つめの伝送路フレーム5からデータパケットが始まると認識するものとする。
【0151】
なお、伝送路フレーム2〜4については任意のデータ、例えば、ユーザデータや、また有効データとしてオーディオデータを伝送している場合には、その曲情報など、を入れて送信するようにしてもよい。
【0152】
以下、伝送手順について図面を参照しながら説明する。図23は本実施の形態8における送信装置の処理フローチャートを示す図である。フローがスタートすると(ステップ2300)、伝送データは、データ発生手段1511より送信側バッファ手段114に入力される。送信側バッファ制御手段115は、送信側バッファ手段114におけるデータ蓄積量を監視し、一定値、例えば2フレーム分のデータが蓄積すれば(ステップ2301)データパケット生成手段1513にデータ出力開始を指示する(ステップ2302)。つまり、まずデータパケット生成手段1513は、伝送路クロックのタイミングに合わせて伝送路フレーム1〜4を送信する。そして、次にデータパケット生成手段1513は、1フレーム分のデータを送信側バッファ手段から読み出す(ステップ2304)。そして、データパケット生成手段1513が、その次に送信される1伝送路フレーム分のデータ、すなわち本実施の形態8では72ビットのデータを保持していなければ(ステップ2305)、ステップ2304に戻り、送信側バッファ手段114より1フレーム分の伝送データを読み出す。
【0153】
そして、伝送路フレームにデータを出力するタイミングになれば(ステップ2306)、1伝送路フレーム分のデータ、すなわち本実施の形態8では72ビットのデータを伝送路に出力する(ステップ2307)。そして、データパケット生成手段1513が、図22における伝送路フレーム146を出力するまでステップ2305〜ステップ2307の処理を繰り返し、伝送路フレーム147については、伝送データフレーム160における最後の16ビットを、伝送路フレームにデータを出すタイミングになれば(ステップ2310)、この16ビットのデータに、無効データ56ビットを加え、伝送路フレーム147として送出する(ステップ2311)。そして、この伝送路フレーム147の出力が完了すれば、ステップ2303〜ステップ2311の処理を繰り返す。これによって、パケットを継続的に送信する。
【0154】
図24は本実施の形態8における受信装置の処理フローチャートを示す図である。フローがスタートすると(ステップ2400)、受信装置1520では、伝送路フレームを受信し(ステップ2401)、伝送路フレームのデータが伝送路フレーム1を示す同期用データを含むものであれば(ステップ2402)、処理を開始する(ステップ2403)。次に、データ抽出手段1523は、伝送路フレーム1に続く伝送路フレーム2〜伝送路フレーム4を受信し(ステップ2404)、データ抽出手段1523は引き続き伝送路フレームを受信する(ステップ2405)。そして、データ抽出手段1523は受信した伝送路フレームより伝送データフレームを再構成し、受信側バッファ手段1524に出力する(ステップ2406)。そして、図22における伝送路フレーム147を受信するまで、ステップ2405〜ステップ2406の処理を繰り返し、伝送路フレーム147の処理が完了すれば(ステップ2407)、ステップ2401〜ステップ2408の処理を繰り返す。なお、伝送路フレーム147については、送信装置1510において加えられた無効ビット2203(図22(a)参照)が破棄される。
【0155】
そして、受信側バッファ1524に蓄積されたデータは、送信装置1510における伝送データクロックと同じクロックにより読み出され、データ処理手段121に送られる。
【0156】
このように本実施の形態8によれば、上記データ発生手段1511のクロック源と伝送路100のクロック源は同じであるが、該データ発生手段1511から出力される伝送データのクロック速度と前記伝送路100のクロック速度が異なる場合、すなわち、伝送データクロックが48kHz、伝送路クロックが44.1kHzを基準として動作するシステムにおいて、送信装置1510側では、伝送データクロックから第1のクロック管理手段1501において伝送路クロックを作成し、伝送データフレームを順に結合したあと72ビットづつ伝送路フレームを用いて伝送するようにし、受信装置1520側では、上記伝送路フレーム及び伝送路クロックを受信して、第2のクロック管理手段1527において該伝送路クロックから上記伝送データクロックを作成し、該伝送データクロックに基づいて伝送データをデータ処理手段121に出力するようにしたので、送信装置1510と受信装置1520との間の同期伝送を実現することができる。さらに、本実施の形態8においては、伝送データを省略することなく全てのデータを送信するため、送信装置1510側のデータパケット生成手段1513における処理、あるいは受信装置側1520のデータ抽出手段1523の処理が削減される効果もある。
【0157】
なお、本実施の形態8においては、伝送データクロックはデータ発生手段1511から送信装置1510に出力され、第1のクロック管理手段1501において伝送路クロックを生成するものとしたが、伝送データクロックと伝送路クロックとが同じクロック源から生成される構成であればどのような構成をとってもよい。例えば、第1のクロック管理手段1501が伝送路100上の別の装置上に存在する構成等であってもよく、その場合、データ発生手段1511は、その別装置内の第1のクロック管理手段1501において生成された伝送路クロックを受信し、この受信した伝送路クロックから伝送データクロックを生成する。
【0158】
また、本実施の形態8においては、伝送路フレーム1の64ビット全てに“1”を入れるものとしたが、必ずしもこの値に限定するものではない。例えば、伝送路フレーム1以外を同期用としてもいいし、複数フレームを用いて同期用としてもよい。また、フレームの一つ以上のビットのみを用いて同期用データ2201の目印とし、他のビットを別の用途、例えば任意データなどに使用してもよい。
【0159】
また、本実施の形態8においては、伝送データフレームが48kHzを基準とし、伝送路フレームが44.1kHzを基準として伝送されるシステムについて示したが、この数値に限定するものではなく、伝送データフレームと伝送路フレームとのクロック源が共通であるシステムであれば、伝送データフレームの数と伝送路フレームの数とを変更することで適用可能である。例えば、伝送データフレームが44.1kHzを基準とし、伝送路フレームが48kHzを基準として伝送されるシステムでは、伝送データフレーム147個が入力される間に伝送路フレーム160個が伝送される同期関係が成立するので、1伝送路フレームあたりのデータが64ビットならば、1/48000秒の間に64ビット伝送するための伝送路が確保されている場合には、伝送路フレーム147個を用いてデータを伝送することができ、残りの伝送路フレーム13個を同期用データ2201、及び任意データの伝送に使用することができる。
【0160】
(実施の形態9)
次に本実施の形態9にかかるデータ伝送システム、及びデータ伝送方法について説明する。本実施の形態9は、上述した実施の形態8に比べて、伝送路に送る際の方法が異なる点が特徴である。以下、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態9における装置構成は、図15に示したものと同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0161】
図25は、本実施の形態9における伝送データフレームの伝送方法を示す図である。なお、本実施の形態9において、伝送データのクロックと伝送路フレームのクロックとの関係は、上記実施の形態8の場合と同じとする。すなわち、伝送データフレーム160個を、伝送路フレーム147個を用いて伝送することにより、正しい同期関係が成立する。
【0162】
本実施の形態9においては、図25(a)に示すように、同期用データ2501を含む伝送路フレーム以外の伝送路フレームの先頭に、1ビットのダミーデータ2502を付加する。このダミーデータ2502は、これらの伝送路フレームと同期用データ2501を含む伝送路フレームとを、受信装置1520において区別するためのものである。
【0163】
そして、本実施の形態9においては、同期用データ2501については全てのビットを“1”とし、ダミーデータ2502を“0”とする。このように定めることにより、同期用データ2501を含む伝送路フレーム以外の伝送路フレームにおいて全てのビットが“1”になる場合が発生しなくなり、同期用データ2501を含む伝送路フレームの誤検出をなくし、より信頼性の高い伝送を行うことができる。
【0164】
具体的に説明すると、本実施の形態9においては、図25(c)に示される、何も省略していない64ビットの伝送データフレームを伝送する。これにより、160フレーム分のデータ量は、160×64=10240ビットとなる。これを伝送路フレームを用いて伝送する際に必要なフレーム数は、ダミーデータ2502の1ビット以外を有効データ2503の伝送に使用するので、10240/71=144.25・・・であるため、伝送路フレームを145個用いることで、160フレーム分の伝送データを伝送することができる。
【0165】
このようにして、全ての伝送データでパケット化した64ビットの伝送データフレーム(図25(c))は、順に結合された後(図25(b))、71ビットづつ伝送路フレームを用い伝送される(図25(a))。図25では、伝送路フレーム3、4、...の順に伝送データフレーム1、2、...が送られ、伝送路フレーム147まで合計10240ビット、すなわち伝送フレーム160個分の伝送が完了する。そして、最後の伝送路フレーム147は、10240−71×144=16ビットの有効データ2503を伝送し、残りの55ビットは無効データ2504とする(図25(a),(b)参照。これを繰り返すことにより、伝送データフレームは継続的に受信装置1520側に伝送される。
【0166】
なお、伝送路フレーム2については任意のデータ、例えば、ユーザデータや、有効データとしてオーディオデータを伝送している場合には、その曲情報など、を入れて送信するようにしてもよい。
【0167】
このように本実施の形態9によれば、伝送データクロックが48kHz、伝送路クロックが44.1kHzを基準として動作するシステムにおいて、送信装置1510側では、伝送データクロックから第1のクロック管理手段1501において伝送路クロックを作成し、伝送データフレームを順に結合したあとダミーデータ1ビットに加えた71ビットづつ伝送路フレームを用いて伝送するようにし、受信装置1520側では、上記伝送路フレームおよび伝送路クロックを受信して、第2のクロック管理手段1527において該伝送路クロックから上記伝送データクロックを作成し、該伝送データクロックに基づいて伝送データをデータ処理手段121に出力するようにしたので、送信装置1510と受信装置1520との間の同期伝送を実現することができる。
【0168】
なお、本実施の形態9においても、上記実施の形態8と同様、伝送データクロックと伝送路クロックとが同じクロック源から生成される構成であればどのような構成であってもよい。
【0169】
また、本実施の形態9におけるパケット受信同期の方法は一例であり、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、伝送路フレーム2については任意データの伝送に用いることができる。また、伝送路フレーム1全てを同期用データを含める形にする必要はなく、伝送路フレームの一部のビットを同期用データの伝送に用い、それ以外を別用途、例えば任意データの伝送などに用いてもよい。
【0170】
また、本実施の形態9においては、伝送データフレームが48kHzを基準とし、伝送路フレームが44.1kHzを基準として伝送されるシステムについて示したが、この数値に限定するものではなく、伝送データフレームと伝送路フレームのクロック源が共通であるシステムであれば、伝送データフレームの数と伝送路フレームの数とを変更することで適用可能である。
【0171】
さらに、本実施の形態9において用いた、同期用データを含む伝送路フレームの誤検出を防止する方法は、上記実施の形態6または実施の形態7に対しても適用可能である。例えば、上記実施の形態7に上記誤検出防止方法を適用すると、図21において有効データ2001を伝送するための各伝送路フレームで確保されている64ビットのうち、有効データ2001を伝送するために63ビットを使用し、1ビットをダミーデータとして使用する。このとき、8640÷63=137.14…であるので、有効データ2001の伝送用として、138個の伝送路フレーム、すなわち、伝送路フレーム10〜伝送路フレーム147を使用する。最後の伝送路フレーム147では、8640−63×137=9ビットのみを伝送し、残りの54ビット(=63−9)は無効データとする。そしてこの場合も同様に、伝送路フレーム1を同期用データ2002を含むフレームとし、伝送路フレーム2〜伝送路フレーム9を、ユーザデータの伝送に用いることもできる。なおこの際、伝送路フレーム2〜伝送路フレーム9の最初の1ビットは、ダミーデータとし、残りの63ビットをユーザデータの伝送に使用する。
【0172】
さらに、上記実施の形態1〜9においては、伝送データのフォーマットとしてIEC60958を用い、伝送路100としてMOSTを用いた場合について記述したが、他の伝送データフォーマット、あるいは他の伝送路を用いた場合についても同様に適用することができる。
【0173】
また、上記実施の形態1〜9において用いた数値は一例であり、実際の運用についてはこれらの値に限定されるものではない。
また、上記実施の形態1〜7において示したパケットフォーマットは一例であり、各フィールドのパケット上の位置などについては任意に変更可能である。
また、上記実施の形態6〜9において、図17,21,22,25で示した同期用データを含める伝送路フレームの数や、上記実施の形態9において図25に示したダミーデータの伝送路フレーム上での位置は一例であり、任意に変更可能である。
【0174】
また、上記実施の形態1〜9では、データ発生手段が送信装置の外部に存在する構成について示したが、データ発生手段が送信装置の内部に含まれる構成でも同様に実現可能である。
また、本実施の形態1〜9では、データ処理手段が受信装置の外部に存在する構成について示したが、データ処理手段が受信装置の内部に含まれる構成でも同様に実現可能である。
【0175】
また、本実施の形態1〜7では、プリアンブル及びパリティの部分を、送信装置において削除するようにしたが、これらのいずれか、例えば、パリティについては削除せず受信装置に伝送するフォーマットとしてもよい。また、これら以外に伝送において使用しないフィールドがあれば送信装置において同様に削除して予備ビットを増やす構成にしてもよい。
また、本実施の形態1〜7では、1フレームの伝送データを処理単位としたが複数フレームを処理単位としても同様に実現可能である。
【0176】
【発明の効果】
以上のように、本発明にかかるデータ伝送システムによれば、一つ以上の送信装置と一つ以上の受信装置とが伝送路で接続され、上記送信装置から上記受信装置へ、伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いてデータを伝送するデータ伝送システムであって、上記送信装置は、連続するデータフレームにより構成され、データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティを含む、あるいはその両方を含むフォーマットを有する伝送データを受信し、上記一定時間間隔内に受信した上記伝送データに含まれる一つ以上のデータフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティ、あるいはその両方を除去し、これに有効データビット数を示すデータ長フィールドを付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成手段を備え、上記受信装置は、上記アクセス単位を受信し、上記データパケット生成手段において除去した上記プリアンブルあるいは上記パリティ、あるいはその両方を付加して、上記データフレームを再構成するデータ抽出手段を備えるようにしたので、伝送路のクロック速度と送信装置内部の処理に用いられるクロックとの間に差があっても上記予備ビット長を調整することでクロック差を吸収でき、また、受信装置側で送信時に削除されたデータを付加し、データ読み出し速度を調整することで、送信装置と同じクロック速度でデータ処理を行なうことができ、システムの同期を図ることができるという効果が得られる。
【0177】
また、本発明にかかるデータ伝送システムによれば、請求項1に記載のデータ伝送システムにおいて、上記送信装置は、上記伝送データのクロックにより時刻を生成する時刻情報生成手段を備え、上記データパケット生成手段は、上記データ長フィールドに加えて上記時刻情報をも付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記アクセス単位を構成するものであり、上記受信装置は、上記データ抽出手段により再構成した上記データフレームを一旦蓄積するバッファ手段と、上記データ抽出手段が上記データパケット生成手段により構成したアクセス単位内より読み出した上記時刻情報を用いて、上記送信装置で生成した時刻を再生するクロック制御手段と、該クロック制御手段において再生した時刻にあわせたクロックにより、上記バッファ手段からのデータ読出し速度を調整するバッファ制御手段と、を備えるようにしたので、伝送データのクロックと、伝送路のクロックとの間に差があっても、送信装置側のクロックで作成した時刻情報を、受信装置側で読み出してデータ読み出し速度を調整し、システム同期をとることができる効果がある。
【0178】
また、本発明にかかるデータ伝送システムによれば、請求項1または請求項2に記載のデータ伝送システムにおいて、上記データパケット生成手段は、上記データ長フィールドに加え、上記データフレーム内の最初のプリアンブルの位置を示すプリアンブル位置ポインタ、及び該プリアンブル位置ポインタにより示されるデータフレームのプリアンブルの種類をも付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記アクセス単位を構成するようにしたので、送信装置から伝送路を介して伝送データを送信中に、伝送データが途中で途切れた場合にも、伝送データに付加されたプリアンブルの位置ポインタ及びそのプリアンブルの種類を示す情報を用いて、受信装置側でのフレームの再構成を容易に実現できるという効果がある。
【0179】
また、本発明にかかるデータ送信システムによれば、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のデータ伝送システムにおいて、上記伝送データのフォーマットが、アプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、上記データパケット生成手段は、プリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方とともに、上記固有フィールドをも除去し、上記データ抽出手段は、上記プリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方に加えて、上記固有フィールドをも付加して、上記データフレームを再構成するようにしたので、データ伝送する際に必要ないデータを削除することで、伝送路を介してパケット毎に送信できるデータを有効的に利用することができ、また受信装置側において、削除したデータを付加してデータフレームを再構成することにより、伝送データを正しく復調することが可能となる。
【0180】
また、本発明にかかるデータ伝送システムによれば、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のデータ伝送システムにおいて、上記データ長フィールドが、予備ビットのビット数を示すようにしたので、伝送データをパケット化する際に、アプリケーションが任意に書き込み可能なフィールドを確保することができる効果がある。
【0181】
また、本発明にかかるデータ伝送システムによれば、一つ以上の送信装置と一つ以上の受信装置とが、伝送路で接続され、上記送信装置から上記受信装置へ、上記伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いてデータを伝送するデータ伝送システムであって、上記送信装置は、連続するデータフレームにより構成され、上記伝送路で割り当てられたデータ転送速度との間に整数比の関係が成り立つデータ転送速度を有する伝送データを受信し、該受信した伝送データの、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分の複数個の上記データフレームを一つの処理単位とし、該処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成手段を備え、上記受信装置は、上記アクセス単位を受信し、該受信した一つ以上のアクセス単位から上記処理単位を再構成し、さらに連続する上記データフレームを再構成するデータ抽出手段を備えるようにしたので、伝送データがそのプリアンブル等を削除できないなど、伝送データを省略しないで伝送する場合に、伝送路のクロック速度と送信装置内部の処理に用いられるクロック速度との間に差があっても、複数のデータフレームを一つの処理単位とした後上記伝送路フレームに分割し、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位毎に伝送することで上記クロック差を吸収することが可能となり、また受信装置側では、上記アクセス単位から上記データフレームを再構成することができるので、システムの同期を図ることができるという効果が得られる。
【0182】
また、本発明にかかるデータ伝送システムによれば、請求項7に記載のデータ伝送システムにおいて、上記データパケット生成手段は、上記処理単位の始まりを示す1ビット以上の同期用データを、一つ以上のアクセス単位に挿入し、上記データ抽出手段は、上記同期用データを受信することにより、上記処理単位の始まり位置を検出するようにしたので、伝送されるデータのデータ開始位置を容易に検出することができる。
【0183】
また、本発明にかかるデータ伝送システムによれば、請求項8に記載のデータ伝送システムにおいて、上記データパケット生成手段は、上記同期用データが挿入されていない上記アクセス単位の所定位置に、該アクセス単位に上記同期用データが含まれていないことを示す、上記同期用データの値とは異なる1ビット以上の区別用データを挿入するようにしたので、同期用データを含むフレームの誤検出をなくし、より信頼性の高い伝送を行うことができる。
【0184】
また、本発明にかかるデータ伝送システムによれば、一つ以上の送信装置と一つ以上の受信装置とが、伝送路で接続され、上記送信装置から上記受信装置へ、上記伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いてデータを伝送するデータ伝送システムであって、上記送信装置は、連続するデータフレームにより構成され、上記伝送路で割り当てられたデータ転送速度との間に整数比の関係が成り立つデータ転送速度を有し、且つ該データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティを含む、あるいはその両方を含むフォーマットを有する伝送データを受信し、該受信した伝送データの、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分の複数個の上記データフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティ、あるいはその両方を除去して一つの処理単位とし、該処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成手段を備え、上記受信装置は、上記アクセス単位を受信し、該受信した一つ以上の上記アクセス単位から上記処理単位を再構成し、さらに上記データパケット生成手段において除去した上記プリアンブルあるいは上記パリティ、あるいはその両方を付加して、上記データフレームを再構成するデータ抽出手段を備えるようにしたので、伝送路のクロック速度と送信装置内部の処理に用いられるクロック速度との間に差があっても、伝送データの伝送する際に必要ないデータを削除して伝送データパケットにパケット化した後、上記アクセス単位毎に伝送することでクロック差を吸収することが可能となり、また、受信装置側では、受信したアクセス単位のデータから上記伝送データパケットを取り出し、該伝送データパケットに対して送信時に削除されたデータを付加することで、上記データフレームを再構成でき、装置間のシステムの同期を図ることができるという効果が得られる。
【0185】
また、本発明にかかるデータ伝送システムによれば、請求項10に記載のデータ伝送システムにおいて、上記データパケット生成手段は、上記処理単位の始まりを示す1ビット以上の同期用データを、一つ以上のアクセス単位に挿入し、上記データ抽出手段は、上記同期用データを受信することにより、上記処理単位の始まり位置を検出するようにしたので、伝送されるデータのデータ開始位置を容易に検出することができる。
【0186】
また、本発明にかかるデータ伝送システムによれば、請求項11に記載のデータ伝送システムにおいて、上記データパケット生成手段は、上記同期用データが挿入されていない上記アクセス単位の所定位置に、該アクセス単位に上記同期用データが含まれていないことを示す、上記同期用データの値とは異なる1ビット以上の区別用データを挿入するようにしたので、同期用データを含むフレームの誤検出をなくし、より信頼性の高い伝送を行うことができる。
【0187】
また、本発明にかかるデータ伝送システムによれば、請求項10ないし請求項12のいずれかに記載のデータ伝送システムにおいて、上記伝送データのフォーマットが、アプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、上記データパケット生成手段は、プリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方とともに、上記固有フィールドをも除去し、上記データ抽出手段は、上記プリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方に加えて、上記固有フィールドをも付加して、上記データフレームを再構成するようにしたので、データ伝送する際に必要ないデータを削除することで、伝送路を介してパケット毎に送信できるデータを有効的に利用することができ、また受信装置側において、削除したデータを付加してデータフレームを再構成することにより、伝送データを正しく復調することが可能となる。
【0188】
また、本発明にかかるデータ伝送システムによれば、請求項1ないし請求項6、請求項10ないし請求項13のいずれかに記載のデータ伝送システムにおいて、上記伝送データのフォーマットが、IEC60958で定められたフォーマットであるので、IEC60958で定められたフォーマットの伝送データを、伝送路を介して送信装置から受信装置に、同期を保ちつつ伝送することができる。
【0189】
また、本発明にかかるデータ伝送システムによれば、請求項1ないし請求項14のいずれかに記載のデータ伝送システムにおいて、上記伝送路がシリアルバスであるので、伝送路を介してデータをより速く伝送することができる。
【0190】
また、本発明のデータ送信装置によれば、伝送路に接続し、伝送路に割り当てられたアクセス単位を用いてデータを送出するデータ送信装置であって、連続するデータフレームにより構成され、データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティを含む、あるいはその両方を含むフォーマットを有する伝送データを受信し、上記アクセス単位を用いて伝送される伝送データに含まれる一つ以上のデータフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティを、あるいはその両方を除去し、これに有効データビット数を示すデータ長フィールドを付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成手段を備えるものとしたので、データ処理には関係のないプリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方を削除して、これらに替えてデータの再生に必要な有効データビット数を示すフィールド、ならびに伝送速度を調整するための予備ビットを付加してデータを送信することができるという効果が得られる。
【0191】
また、本発明にかかるデータ送信装置によれば請求項16に記載のデータ送信装置において、上記伝送データのクロックにより時刻を生成する時刻情報生成手段を備え、上記データパケット生成手段が、上記データ長フィールドに加えて上記時刻情報をも付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長でアクセス単位を構成するデータパケットを生成するようにしたので、伝送データのクロックと、伝送路のクロックとの間に差があっても、送信装置側のクロックで作成した時刻情報を送信し、該時刻情報に基づいて受信装置とシステム同期をとることができる効果がある。
また、本発明にかかるデータ送信装置によれば、請求項16に記載のデータ送信装置において、上記データパケット生成手段は、上記データ長フィールドに加え、上記データフレーム内の最初のプリアンブルの位置を示すプリアンブル位置ポインタ、及び該プリアンブル位置ポインタにより示されるデータフレームのプリアンブルの種類をも付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するようにしたので、送信装置から伝送路を介して伝送データを送信する際、伝送データが途中で途切れた場合にも、受信装置側において、上記送信装置から送信される伝送データに付加されたプリアンブルの位置ポインタ及びそのプリアンブルの種類を示す情報を用いて、フレームの再構成を容易に実現することを可能にする効果がある。
【0192】
また、本発明にかかるデータ送信装置によれば、請求項16ないし請求項18のいずれかに記載のデータ送信装置において、上記伝送データのフォーマットがアプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、上記データパケット生成手段が、上記プリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方とともに、上記固有フィールドをも除去するようにしたので、データ伝送する際に必要ないデータを削除することで、伝送路を介してパケット毎に送信できるデータを有効的に利用することができる。
【0193】
また、本発明にかかるデータ送信装置によれば、請求項16ないし請求項19のいずれかに記載のデータ送信装置において、上記データ長フィールドが予備ビットのビット数を示すようにしたので、伝送データをパケット化する際に、アプリケーションを任意に書き込み可能なフィールドを確保することができる効果がある。
【0194】
また、本発明にかかるデータ送信装置によれば、伝送路に接続し、伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いてデータを送出するデータ送信装置であって、連続するデータフレームにより構成され、上記伝送路で割り当てられたデータ転送速度との間に整数比の関係が成り立つデータ転送速度を有する伝送データを受信し、該受信した伝送データの、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分の複数個の上記データフレームを一つの処理単位とし、該処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成手段を備えるようにしたので、伝送データがそのプリアンブル等を削除できないなど、伝送データを省略しないで伝送する場合であっても、送信装置と伝送路とのクロックの差を吸収して、同期をとることができる。
【0195】
また、本発明にかかるデータ送信装置によれば、請求項21に記載のデータ送信装置において、上記データパケット生成手段は、上記処理単位の始まりを示す1ビット以上の同期用データを、一つ以上のアクセス単位に挿入するようにしたので、データ開始位置が容易に検出可能な伝送データを得ることができる。
【0196】
また、本発明にかかるデータ送信装置によれば、請求項22に記載のデータ送信装置において、上記データパケット生成手段は、上記同期用データが挿入されていない上記アクセス単位の所定位置に、該アクセス単位に上記同期用データが含まれていないことを示す、上記同期用データの値とは異なる1ビット以上の区別用データを挿入するようにしたので、同期用データを含むフレームの誤検出をなくすことが可能なより信頼性の高い伝送データを得ることができる。
【0197】
また、本発明にかかるデータ送信装置によれば、伝送路に接続し、伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いてデータを伝送するデータ送信装置であって、連続するデータフレームにより構成され、上記伝送路で割り当てられたデータ転送速度との間に整数比の関係が成り立つデータ転送速度を有し、且つ該データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティを含む、あるいはその両方を含むフォーマットを有する伝送データを受信し、該受信した伝送データの、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分の複数個の上記データフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティ、あるいはその両方を除去して一つの処理単位とし、該処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成手段を備えるようにしたので、伝送路のクロック速度と送信装置内部の処理に用いられるクロックとの間に差があっても、伝送データの伝送する際に必要ないデータを削除してパケット化した後、伝送路に割り当てられたアクセス単位のビット数毎に伝送することでクロック差を吸収できる効果がある。
【0198】
また、本発明にかかるデータ送信装置によれば、請求項24に記載のデータ送信装置において、上記データパケット生成手段は、上記処理単位の始まりを示す1ビット以上の同期用データを、一つ以上のアクセス単位に挿入するようにしたので、データ開始位置が容易に検出可能な伝送データを得ることができる。
【0199】
また、本発明にかかるデータ送信装置によれば、請求項25に記載のデータ送信装置において、上記データパケット生成手段は、上記同期用データが挿入されていない上記アクセス単位の所定位置に、該アクセス単位に上記同期用データが含まれていないことを示す、上記同期用データの値とは異なる1ビット以上の区別用データを挿入するようにしたので、同期用データを含むフレームの誤検出をなくすことが可能なより信頼性の高い伝送データを得ることができる。
【0200】
また、本発明にかかるデータ送信装置によれば、請求項24ないし請求項26のいずれかに記載のデータ送信装置において、上記伝送データのフォーマットが、アプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、上記データパケット生成手段が、上記プリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方とともに、上記固有フィールドをも除去するようにしたので、データ伝送する際に必要ないデータを削除することで、伝送路を介してパケット毎に送信できるデータを有効的に利用することができる。
【0201】
また、本発明にかかるデータ送信装置によれば、請求項16ないし請求項20、請求項24ないし請求項27のいずれかに記載のデータ送信装置において、上記伝送データのフォーマットがIEC60958で定められたフォーマットであるので、IEC60958で定められたフォーマットの伝送データを、伝送路を介して同期を保ちつつ受信装置側に送信することができる。
【0202】
また、本発明にかかるデータ送信装置によれば、請求項16ないし請求項28のいずれかに記載のデータ送信装置において、上記伝送路がシリアルバスであるので、伝送路を介してデータをより速く送信することができる。
【0203】
また、本発明にかかるデータ受信装置によれば、伝送路に接続し、伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いて伝送される伝送データに含まれる一つ以上のデータフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティを、あるいはその両方を除去し、これに有効データビット数を示すデータ長フィールドを付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記アクセス単位を構成するデータパケットを受信するデータ受信装置であって、上記アクセス単位を受信し、これに削除された上記伝送データのプリアンブル、あるいはパリティ、あるいはその両方を付加して、上記データフレームを再構成するデータ抽出手段を備えるようにしたので、伝送時に削除された伝送データのプリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方を復元したフォーマットを有するデータを再現できる効果が得られる。
【0204】
また、本発明にかかるデータ受信装置によれば、請求項30に記載のデータ受信装置において、上記再構成したデータフレームを一旦蓄積するバッファ手段と、上記バッファ手段におけるデータ蓄積量を監視し、上記データ蓄積量の増減に合わせて上記バッファ手段からのデータ読出し速度を調整するバッファ制御手段と、を備えるようにしたので、データ読み出し速度を調整することで、送信装置と同じクロック速度でデータ処理を行なうことができ、システムの同期を図ることができるという効果が得られる。
【0205】
また、本発明にかかるデータ受信装置によれば、請求項30に記載のデータ受信装置において、上記再構成したデータフレームを一旦蓄積するバッファ手段と、上記データ抽出手段が上記構成されたアクセス単位内より読み出した時刻情報を用いて時刻を再生するクロック制御手段と、上記クロック制御手段において再生した時刻にあわせたクロックにより、上記バッファ手段からのデータ読出し速度を調整するバッファ制御手段と、を備えるようにしたので、伝送データのクロックと、伝送路のクロックとの間に差があっても、送信装置側のクロックで作成した時刻情報を受信して読み出し、該時刻情報に基づいてデータ読み出し速度を調整することで、システム同期をとることができる効果がある。
【0206】
また、本発明にかかるデータ受信装置によれば、伝送路に接続し、伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いて伝送される、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分の複数個のデータフレームから、データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティ、あるいはその両方を除去して一つの処理単位とし、該処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを受信するデータ受信装置であって、上記アクセス単位を受信し、該受信した一つ以上の上記アクセス単位から上記処理単位を再構成し、該処理単位に対し、除去された上記プリアンブルあるいは上記パリティ、あるいはその両方を付加して、上記データフレームを再構成するデータ抽出手段を備えるようにしたので、受信したデータを伝送データパケットに分離し、該伝送データパケットに対して、送信時に削除されたデータを付加して、伝送時に削除された伝送データのプリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方を復元したフォーマットを有するデータを再現できる効果が得られる。
【0207】
また、本発明にかかるデータ受信装置によれば、請求項33に記載のデータ受信装置において、上記データ抽出手段は、上記処理単位の始まりを示す1ビット以上の同期データを含む、一つ以上のアクセス単位を受信することにより、上記処理単位の始まり位置を検出するようにしたので、伝送されるデータのデータ開始位置を容易に検出することができる。
【0208】
また、本発明にかかるデータ受信装置によれば、請求項30ないし請求項34のいずれかに記載のデータ受信装置において、上記伝送データのフォーマットがアプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、上記データ抽出手段は、上記伝送データのデータフレームによって、プリアンブル、パリティ、あるいはその両方に加えて、上記固有フィールドを付加し、データフレームを再構成するようにしたので、送信装置側において伝送の際には必要がないため削除されたデータを付加することによってデータフレームを再構成することにより、伝送データを正しく復調することが可能となり、これにより、システム間の同期を図ることができる効果が得られる。
【0209】
また、本発明にかかるデータ受信装置によれば、請求項30ないし請求項35のいずれかに記載のデータ受信装置において、上記伝送データのフォーマットがIEC60958で定められたフォーマットであるので、IEC60958で定められたフォーマットの伝送データを、伝送路を介して送信装置と同期を保ちつつ受信することができる。
【0210】
また、本発明にかかるデータ受信装置によれば、請求項30ないし請求項36のいずれかに記載のデータ受信装置において、上記伝送路がシリアルバスであるので、伝送路を介して伝送データをより速く受信することができる。
【0211】
また、本発明にかかるデータ伝送方法によれば、連続するデータフレームにより構成され、データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティ、あるいはその両方を含むフォーマットを有する伝送データに含まれる一つ以上のデータフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティ、あるいはその両方を除去し、これに、フレームの有効データビット数を示すデータ長フィールドを付加し、余りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記伝送路に割り当てられたアクセス単位を構成して、伝送路に送出するデータパケット生成ステップと、上記アクセス単位を受信し、該アクセス単位に対して、上記データパケット生成ステップで除去した上記プリアンブル、あるいは上記パリティを、あるいはその両方を付加して、上記データフレームを再構成するデータ抽出ステップと、を有するものとしたので、伝送路のクロック速度と送信装置内部の処理に用いられるクロックとの差があっても上記予備ビット長を調整することでクロック差を吸収でき、また、受信装置側で送信時に削除されたデータを付加し、データ読み出し速度を調整することで、送信装置と同じクロック速度でデータ処理を行なうことができ、システムの同期を図ることができるという効果が得られる。
【0212】
また、本発明にかかるデータ伝送方法によれば、請求項38に記載のデータ伝送方法において、上記伝送データのフォーマットが、アプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、上記データパケット生成ステップは、上記プリアンブル、あるいはパリティ、あるいはその両方に加えて、上記固有フィールドを除去し、データ抽出ステップは、上記プリアンブル、あるいはパリティ、あるいはその両方とともに上記固有フィールドをも付加してフレームを再構成するようにしたので、データ伝送する際に必要ないデータを削除することで、伝送路を介してパケット毎に送信できるデータを有効的に利用することができ、また受信装置側において、削除したデータを付加してデータフレームを再構成することにより、伝送データを正しく復調することが可能となり、これにより、システム間の同期を図ることができる効果が得られる。
【0213】
また、本発明に係るデータ伝送方法によれば、伝送路で割り当てられたデータ転送速度との間に整数比の関係が成り立つデータ転送速度を有し、連続するデータフレームにより構成される伝送データを受信し、該受信した伝送データの、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分からなる複数個の上記データフレームを一つの処理単位とし、該処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成ステップと、上記アクセス単位を受信し、該受信した一つ以上の上記アクセス単位から上記処理単位を再構成し、さらに連続する上記データフレームを再構成するデータ抽出ステップと、を有するようにしたので、伝送データがそのプリアンブル等を削除できないなど伝送データを省略しないで伝送する場合に、伝送路のクロック速度と送信装置内部の処理に用いられるクロック速度との間に差があっても、複数のデータフレームを一つの処理単位とした後上記伝送路フレームに分割し、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位毎に伝送することで上記クロック差を吸収することが可能となり、また、受信装置側では上記処理単位から上記データフレームに再構成することが可能となり、これにより、装置間のシステムの同期を図ることができるという効果が得られる。
【0214】
また、本発明にかかるデータ伝送方法によれば、伝送路で割り当てられたデータ転送速度との間に整数比の関係が成り立つデータ転送速度を有し、連続するデータフレームにより構成され、データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティを含む、あるいはその両方を含むフォーマットを有する伝送データを受信し、該受信した伝送データの、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分の複数個の上記データフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティ、あるいはその両方を除去して一つの処理単位とし、上記処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成ステップと、上記アクセス単位を受信し、該受信した一つ以上の上記アクセス単位から上記処理単位を再構成し、該処理単位に対して、上記データパケット生成ステップにおいて除去した上記プリアンブルあるいは上記パリティ、あるいはその両方を付加して、上記データフレームを再構成するデータ抽出ステップと、を有するようにしたので、伝送路のクロック速度と送信装置内部の処理に用いられるクロックとの差があっても、伝送データの伝送する際に必要ないデータを削除してパケット化した後、伝送路に割り当てられたアクセス単位のビット数毎に伝送することでクロック差を吸収でき、また、受信装置側は、上記処理単位を上記データフレームに再構成することにより、装置間のシステムの同期をとることができる。
【0215】
また、本発明にかかるデータ伝送方法によれば、請求項41に記載のデータ伝送方法において、上記伝送データのフォーマットが、アプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、上記データパケット生成ステップは、上記プリアンブル、あるいはパリティ、あるいはその両方に加えて、上記固有フィールドを除去し、データ抽出ステップは、上記プリアンブル、あるいはパリティ、あるいはその両方とともに上記固有フィールドをも付加してフレームを再構成するようにしたので、データ伝送する際に必要ないデータを削除することで、伝送路を介してパケット毎に送信できるデータを有効的に利用することができ、また受信装置側において、削除したデータを付加してデータフレームを再構成することにより、装置間のシステムの同期をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるデータ伝送システムの構成を示すブロック図である。
【図2】IEC60958のフォーマットを示す図である。
【図3】バイフェーズ変調の例を示す図である。
【図4】IEC60958におけるプリアンブルについて示す図である。
【図5】MOSTにおける伝送路フォーマットを示す図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるデータ送信装置の処理フローチャートを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態1におけるデータ伝送システムにおいて用いられる伝送データのパケット化フォーマットを示す図である。
【図8】本発明の実施の形態におけるデータ受信装置の処理フローチャートを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態におけるクロック制御方法を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態2にかかるデータ伝送システムに用いられるパケットの構成を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態3にかかるデータ伝送システムに用いられるパケットの構成を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態4にかかるデータ伝送システムに用いられるパケットの構成を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態5にかかるデータ伝送システムの構成を示すブロック図である。
【図14】従来のデータ伝送システムの構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の実施の形態6にかかるデータ伝送システムの構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の実施の形態6にかかるデータ伝送システムに用いられるパケットの構成を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態6のデータ伝送システムにおける伝送データフレームの伝送方法を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態6にかかるデータ送信装置の処理フローチャートを示す図である。
【図19】本発明の実施の形態6にかかるデータ受信装置の処理フローチャートを示す図である。
【図20】本発明の実施の形態7にかかるデータ伝送システムに用いられるパケットの構成を示す図である。
【図21】本発明の実施の形態7のデータ伝送システムにおける伝送データフレームの伝送方法を示す図である。
【図22】本発明の実施の形態8のデータ伝送システムにおける伝送データフレームの伝送方法を示す図である。
【図23】本発明の実施の形態8にかかるデータ送信装置の処理フローチャートを示す図である。
【図24】本発明の実施の形態8にかかるデータ受信装置の処理フローチャートを示す図である。
【図25】本発明の実施の形態9のデータ伝送システムにおける伝送データフレームの伝送方法を示す図である。
【符号の説明】
100 伝送路
101 クロック管理手段
110、1310、1510 送信装置
111、1511 データ発生手段
112、1512 第1の通信制御手段
113、1313、1513 データパケット生成手段
114、1314、1524 送信側バッファ手段
115、1315、1525 送信側バッファ制御手段
120、1320、1520 受信装置
121 データ処理手段
122、1522 第2の通信制御手段
123、1323、1523 データ抽出手段
124、1324 受信側バッファ手段
125、1325 受信側バッファ制御手段
126、1326 クロック制御手段
501 伝送路フォーマットにおけるプリアンブル
502 境界ディスクリプタ
503 同期データスロット
504 非同期データスロット
505 制御フレーム
506 フレーム制御用データ
507 パリティ
701、1001 インジケータ
702、1002 データ長
703、1003、1104、1204、1602、2001 パケットにおける有効データ
704、1004、1105、1205 予備ビット
1005 任意データ
1101 予備ビット長
1102、1202、1601 プリアンブル種類
1103 プリアンブル位置ポインタ
1201 フレーム先頭インジケータ
1203 予備ビットインジケータ
1310 伝送データクロック抽出手段
1317 時刻情報生成手段
1501 第1のクロック管理手段
1527 第2のクロック管理手段
2002,2201,2501 同期用データ
2001,2202,2503 有効データ
2203,2504 無効データ
2502 ダミーデータ

Claims (42)

  1. 一つ以上の送信装置と一つ以上の受信装置とが伝送路で接続され、上記送信装置から上記受信装置へ、伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いてデータを伝送するデータ伝送システムであって、
    上記送信装置は、
    連続するデータフレームにより構成され、データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティを含む、あるいはその両方を含むフォーマットを有する伝送データを受信し、上記一定時間間隔内に受信した上記伝送データに含まれる一つ以上のデータフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティ、あるいはその両方を除去し、これに有効データビット数を示すデータ長フィールドを付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成手段を備え、
    上記受信装置は、
    上記アクセス単位を受信し、上記データパケット生成手段において除去した上記プリアンブルあるいは上記パリティ、あるいはその両方を付加して、上記データフレームを再構成するデータ抽出手段を備える、
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  2. 請求項1に記載のデータ伝送システムにおいて、
    上記受信装置は、
    上記データ抽出手段により再構成したデータフレームを一旦蓄積するバッファ手段と、
    上記バッファ手段におけるデータ蓄積量を監視し、該データ蓄積量の増減に合わせて、上記バッファ手段からのデータ読出し速度を調整するバッファ制御手段と、を備える、
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  3. 請求項1に記載のデータ伝送システムにおいて、
    上記送信装置は、
    上記伝送データのクロックにより時刻を生成する時刻情報生成手段を備え、
    上記データパケット生成手段は、上記データ長フィールドに加えて上記時刻情報をも付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記アクセス単位を構成するものであり、
    上記受信装置は、
    上記データ抽出手段により再構成した上記データフレームを一旦蓄積するバッファ手段と、
    上記データ抽出手段が上記データパケット生成手段により構成したアクセス単位内より読み出した上記時刻情報を用いて、上記送信装置で生成した時刻を再生するクロック制御手段と、
    該クロック制御手段において再生した時刻にあわせたクロックにより、上記バッファ手段からのデータ読出し速度を調整するバッファ制御手段と、を備える、
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  4. 請求項1または請求項2に記載のデータ伝送システムにおいて、
    上記データパケット生成手段は、上記データ長フィールドに加え、上記データフレーム内の最初のプリアンブルの位置を示すプリアンブル位置ポインタ、及び該プリアンブル位置ポインタにより示されるデータフレームのプリアンブルの種類をも付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記アクセス単位を構成する、
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のデータ伝送システムにおいて、
    上記伝送データのフォーマットが、アプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、
    上記データパケット生成手段は、プリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方とともに、上記固有フィールドをも除去し、
    上記データ抽出手段は、上記プリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方に加えて、上記固有フィールドをも付加して、上記データフレームを再構成する、
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のデータ伝送システムにおいて、
    上記データ長フィールドが、予備ビットのビット数を示す、
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  7. 一つ以上の送信装置と一つ以上の受信装置とが、伝送路で接続され、上記送信装置から上記受信装置へ、上記伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いてデータを伝送するデータ伝送システムであって、
    上記送信装置は、
    連続するデータフレームにより構成され、上記伝送路で割り当てられたデータ転送速度との間に整数比の関係が成り立つデータ転送速度を有する伝送データを受信し、該受信した伝送データの、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分の複数個の上記データフレームを一つの処理単位とし、該処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成手段を備え、
    上記受信装置は、
    上記アクセス単位を受信し、該受信した一つ以上のアクセス単位から上記処理単位を再構成し、さらに連続する上記データフレームを再構成するデータ抽出手段を備える、
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  8. 請求項7に記載のデータ伝送システムにおいて、
    上記データパケット生成手段は、
    上記処理単位の始まりを示す1ビット以上の同期用データを、一つ以上のアクセス単位に挿入し、
    上記データ抽出手段は、
    上記同期用データを受信することにより、上記処理単位の始まり位置を検出する、
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  9. 請求項8に記載のデータ伝送システムにおいて、
    上記データパケット生成手段は、
    上記同期用データが挿入されていない上記アクセス単位の所定位置に、該アクセス単位に上記同期用データが含まれていないことを示す、上記同期用データの値とは異なる1ビット以上の区別用データを挿入する、
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  10. 一つ以上の送信装置と一つ以上の受信装置とが、伝送路で接続され、上記送信装置から上記受信装置へ、上記伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いてデータを伝送するデータ伝送システムであって、
    上記送信装置は、
    連続するデータフレームにより構成され、上記伝送路で割り当てられたデータ転送速度との間に整数比の関係が成り立つデータ転送速度を有し、且つ該データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティを含む、あるいはその両方を含むフォーマットを有する伝送データを受信し、該受信した伝送データの、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分の複数個の上記データフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティ、あるいはその両方を除去して一つの処理単位とし、該処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成手段を備え、
    上記受信装置は、
    上記アクセス単位を受信し、該受信した一つ以上の上記アクセス単位から上記処理単位を再構成し、さらに上記データパケット生成手段において除去した上記プリアンブルあるいは上記パリティ、あるいはその両方を付加して、上記データフレームを再構成するデータ抽出手段を備える、
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  11. 請求項10に記載のデータ伝送システムにおいて、
    上記データパケット生成手段は、
    上記処理単位の始まりを示す1ビット以上の同期用データを、一つ以上のアクセス単位に挿入し、
    上記データ抽出手段は、
    上記同期用データを受信することにより、上記処理単位の始まり位置を検出する、
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  12. 請求項11に記載のデータ伝送システムにおいて、
    上記データパケット生成手段は、
    上記同期用データが挿入されていない上記アクセス単位の所定位置に、該アクセス単位に上記同期用データが含まれていないことを示す、上記同期用データの値とは異なる1ビット以上の区別用データを挿入する、
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  13. 請求項10ないし請求項12のいずれかに記載のデータ伝送システムにおいて、
    上記伝送データのフォーマットが、アプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、上記データパケット生成手段は、プリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方とともに、上記固有フィールドをも除去し、
    上記データ抽出手段は、上記プリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方に加えて、上記固有フィールドをも付加して、上記データフレームを再構成する、
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  14. 請求項1ないし請求項6、請求項10ないし請求項13のいずれかに記載のデータ伝送システムにおいて、
    上記伝送データのフォーマットが、IEC60958で定められたフォーマットである、
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  15. 請求項1ないし請求項14のいずれかに記載のデータ伝送システムにおいて、
    上記伝送路がシリアルバスである、
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  16. 伝送路に接続し、伝送路に割り当てられたアクセス単位を用いてデータを送出するデータ送信装置であって、
    連続するデータフレームにより構成され、データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティを含む、あるいはその両方を含むフォーマットを有する伝送データを受信し、上記アクセス単位を用いて伝送される伝送データに含まれる一つ以上のデータフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティを、あるいはその両方を除去し、これに有効データビット数を示すデータ長フィールドを付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成手段を備える、
    ことを特徴とするデータ送信装置。
  17. 請求項16に記載のデータ送信装置において、
    上記伝送データのクロックにより時刻を生成する時刻情報生成手段を備え、
    上記データパケット生成手段が、上記データ長フィールドに加えて上記時刻情報をも付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長でアクセス単位を構成するデータパケットを生成する、
    ことを特徴とするデータ送信装置。
  18. 請求項16に記載のデータ送信装置において、
    上記データパケット生成手段は、上記データ長フィールドに加え、上記データフレーム内の最初のプリアンブルの位置を示すプリアンブル位置ポインタ、及び該プリアンブル位置ポインタにより示されるデータフレームのプリアンブルの種類をも付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成する、
    ことを特徴とするデータ送信装置。
  19. 請求項16ないし請求項18のいずれかに記載のデータ送信装置において、
    上記伝送データのフォーマットがアプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、
    上記データパケット生成手段が、上記プリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方とともに、上記固有フィールドをも除去する、
    ことを特徴とするデータ送信装置。
  20. 請求項16ないし請求項19のいずれかに記載のデータ送信装置において、
    上記データ長フィールドが予備ビットのビット数を示す、
    ことを特徴とするデータ送信装置。
  21. 伝送路に接続し、伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いてデータを送出するデータ送信装置であって、
    連続するデータフレームにより構成され、上記伝送路で割り当てられたデータ転送速度との間に整数比の関係が成り立つデータ転送速度を有する伝送データを受信し、該受信した伝送データの、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分の複数個の上記データフレームを一つの処理単位とし、該処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成手段を備える、
    ことを特徴とするデータ送信装置。
  22. 請求項21に記載のデータ送信装置において、
    上記データパケット生成手段は、
    上記処理単位の始まりを示す1ビット以上の同期用データを、一つ以上のアクセス単位に挿入する、
    ことを特徴とするデータ送信装置。
  23. 請求項22に記載のデータ送信装置において、
    上記データパケット生成手段は、
    上記同期用データが挿入されていない上記アクセス単位の所定位置に、該アクセス単位に上記同期用データが含まれていないことを示す、上記同期用データの値とは異なる1ビット以上の区別用データを挿入する、
    ことを特徴とするデータ送信装置。
  24. 伝送路に接続し、伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いてデータを伝送するデータ送信装置であって、
    連続するデータフレームにより構成され、上記伝送路で割り当てられたデータ転送速度との間に整数比の関係が成り立つデータ転送速度を有し、且つ該データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティを含む、あるいはその両方を含むフォーマットを有する伝送データを受信し、該受信した伝送データの、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分の複数個の上記データフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティ、あるいはその両方を除去して一つの処理単位とし、該処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成手段を備える、
    ことを特徴とするデータ送信装置。
  25. 請求項24に記載のデータ送信装置において、
    上記データパケット生成手段は、
    上記処理単位の始まりを示す1ビット以上の同期用データを、一つ以上のアクセス単位に挿入する、
    ことを特徴とするデータ送信装置。
  26. 請求項25に記載のデータ送信装置において、
    上記データパケット生成手段は、
    上記同期用データが挿入されていない上記アクセス単位の所定位置に、該アクセス単位に上記同期用データが含まれていないことを示す、上記同期用データの値とは異なる1ビット以上の区別用データを挿入する、
    ことを特徴とするデータ送信装置。
  27. 請求項24ないし請求項26のいずれかに記載のデータ送信装置において、
    上記伝送データのフォーマットが、アプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、
    上記データパケット生成手段が、上記プリアンブルあるいはパリティ、あるいはその両方とともに、上記固有フィールドをも除去する、
    ことを特徴とするデータ送信装置。
  28. 請求項16ないし請求項20、請求項24ないし請求項27のいずれかに記載のデータ送信装置において、
    上記伝送データのフォーマットがIEC60958で定められたフォーマットである、
    ことを特徴とするデータ送信装置。
  29. 請求項16ないし請求項28のいずれかに記載のデータ送信装置において、
    上記伝送路がシリアルバスである、
    ことを特徴とするデータ送信装置。
  30. 伝送路に接続し、伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いて伝送される伝送データに含まれる一つ以上のデータフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティを、あるいはその両方を除去し、これに有効データビット数を示すデータ長フィールドを付加し、残りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記アクセス単位を構成するデータパケットを受信するデータ受信装置であって、
    上記アクセス単位を受信し、これに削除された上記伝送データのプリアンブル、あるいはパリティ、あるいはその両方を付加して、上記データフレームを再構成するデータ抽出手段を備える、
    ことを特徴とするデータ受信装置。
  31. 請求項30に記載のデータ受信装置において、
    上記再構成したデータフレームを一旦蓄積するバッファ手段と、
    上記バッファ手段におけるデータ蓄積量を監視し、上記データ蓄積量の増減に合わせて上記バッファ手段からのデータ読出し速度を調整するバッファ制御手段と、を備える、
    ことを特徴とするデータ受信装置。
  32. 請求項30に記載のデータ受信装置において、
    上記再構成したデータフレームを一旦蓄積するバッファ手段と、
    上記データ抽出手段が上記構成されたアクセス単位内より読み出した時刻情報を用いて時刻を再生するクロック制御手段と、
    上記クロック制御手段において再生した時刻にあわせたクロックにより、上記バッファ手段からのデータ読出し速度を調整するバッファ制御手段と、を備える、
    ことを特徴とするデータ受信装置。
  33. 伝送路に接続し、伝送路に割り当てられた、一定時間間隔で発現するアクセス単位を用いて伝送される、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分の複数個のデータフレームから、データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティ、あるいはその両方を除去して一つの処理単位とし、該処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを受信するデータ受信装置であって、
    上記アクセス単位を受信し、該受信した一つ以上の上記アクセス単位から上記処理単位を再構成し、該処理単位に対し、除去された上記プリアンブルあるいは上記パリティ、あるいはその両方を付加して、上記データフレームを再構成するデータ抽出手段を備える、
    ことを特徴とするデータ受信装置。
  34. 請求項33に記載のデータ受信装置において、
    上記データ抽出手段は、上記処理単位の始まりを示す1ビット以上の同期データを含む、一つ以上のアクセス単位を受信することにより、上記処理単位の始まり位置を検出する、
    ことを特徴とするデータ受信装置。
  35. 請求項30ないし請求項34のいずれかに記載のデータ受信装置において、
    上記伝送データのフォーマットがアプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、
    上記データ抽出手段は、上記伝送データのデータフレームによって、プリアンブル、パリティ、あるいはその両方に加えて、上記固有フィールドを付加し、データフレームを再構成する、
    ことを特徴とするデータ受信装置。
  36. 請求項30ないし請求項35のいずれかに記載のデータ受信装置において、
    上記伝送データのフォーマットがIEC60958で定められたフォーマットである、
    ことを特徴とするデータ受信装置。
  37. 請求項30ないし請求項36のいずれかに記載のデータ受信装置において、
    上記伝送路がシリアルバスである、
    ことを特徴とするデータ受信装置。
  38. 連続するデータフレームにより構成され、データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティ、あるいはその両方を含むフォーマットを有する伝送データに含まれる一つ以上のデータフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティ、あるいはその両方を除去し、これに、フレームの有効データビット数を示すデータ長フィールドを付加し、余りの空き部分を予備ビットとして、その全長で上記伝送路に割り当てられたアクセス単位を構成して、伝送路に送出するデータパケット生成ステップと、
    上記アクセス単位を受信し、該アクセス単位に対して、上記データパケット生成ステップで除去した上記プリアンブル、あるいは上記パリティを、あるいはその両方を付加して、上記データフレームを再構成するデータ抽出ステップと、を有する、
    ことを特徴とするデータ伝送方法。
  39. 請求項38に記載のデータ伝送方法において、
    上記伝送データのフォーマットが、アプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、
    上記データパケット生成ステップは、上記プリアンブル、あるいはパリティ、あるいはその両方に加えて、上記固有フィールドを除去し、
    データ抽出ステップは、上記プリアンブル、あるいはパリティ、あるいはその両方とともに上記固有フィールドをも付加してフレームを再構成する、
    ことを特徴とするデータ伝送方法。
  40. 伝送路で割り当てられたデータ転送速度との間に整数比の関係が成り立つデータ転送速度を有し、連続するデータフレームにより構成される伝送データを受信し、該受信した伝送データの、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分からなる複数個の上記データフレームを一つの処理単位とし、該処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成ステップと、
    上記アクセス単位を受信し、該受信した一つ以上の上記アクセス単位から上記処理単位を再構成し、さらに連続する上記データフレームを再構成するデータ抽出ステップと、を有する、
    ことを特徴とするデータ伝送方法。
  41. 伝送路で割り当てられたデータ転送速度との間に整数比の関係が成り立つデータ転送速度を有し、連続するデータフレームにより構成され、データフレームの始まりを示すプリアンブル、あるいはデータフレームのエラーを検出するパリティを含む、あるいはその両方を含むフォーマットを有する伝送データを受信し、該受信した伝送データの、上記アクセス単位が発現する時間間隔の整数倍に等しい時間分の複数個の上記データフレームから、上記プリアンブル、あるいは上記パリティ、あるいはその両方を除去して一つの処理単位とし、上記処理単位を上記アクセス単位に収納可能なデータ量である伝送路フレームに分割して、該伝送路フレームを含む上記アクセス単位を構成するデータパケットを生成するデータパケット生成ステップと、
    上記アクセス単位を受信し、該受信した一つ以上の上記アクセス単位から上記処理単位を再構成し、該処理単位に対して、上記データパケット生成ステップにおいて除去した上記プリアンブルあるいは上記パリティ、あるいはその両方を付加して、上記データフレームを再構成するデータ抽出ステップと、を有する、
    ことを特徴とするデータ伝送方法。
  42. 請求項41に記載のデータ伝送方法において、
    上記伝送データのフォーマットが、アプリケーションで固有の値を持つ固有フィールドを含み、
    上記データパケット生成ステップは、上記プリアンブル、あるいはパリティ、あるいはその両方に加えて、上記固有フィールドを除去し、
    データ抽出ステップは、上記プリアンブル、あるいはパリティ、あるいはその両方とともに上記固有フィールドをも付加してフレームを再構成する、
    ことを特徴とするデータ伝送方法。
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