JP4047622B2 - 表示装置、照明装置及び撮影システム - Google Patents

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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/56Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof provided with illuminating means

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影システムに関し、特に、テレビジョン番組制作時や映像制作時における出演者への情報表示を行う撮影補助装置に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビスタジオなどの撮影現場では、出演者が演出対象物の位置や大きさなどを把握したり、自分のスタジオ内の位置を認識するための手段として、予めテープなどのマーカーをスタジオセットに設置するなどして位置の確認を行っていた。
【0003】
また、演出家の指示や残り時間を、文字によって出演者に伝える場合には、テレビスタジオ内にいるスタッフがスケッチブックなどに伝達事項を記載して出演者に提示するなどの手段をとるか、プロンプタと呼ばれる、テレビカメラのレンズの手前に設置されたハーフミラーによって文字情報の提示を行うのが一般的であった。
【0004】
しかしながら、マーカーとしてテープなどを設置する方法では、マーカーそのものがテレビカメラに映ってしまうという問題があった。また、設置してしまったマーカーは動かすことができず、出演者が動く仮想対象物の位置を把握することは不可能であった。さらに、複数のマーカーが存在した場合、出演者が目的となるマーカーの位置を見誤るなどの問題もあった。一方、文字による情報提示の場合、出演者がスケッチブックを見るために、出演者の目線が不自然に映るという問題があった。また、プロンプタの場合でも、出演者がカメラ方向を見る場合は有効であるものの、カメラ以外の方向を見ている状況に置いては、カメラを見ることが返って不自然に映ることもあった。
【0005】
この問題を解決する方法として、投影光による非接触型の情報表示媒体が切望されていた。このような方式としては、例えば、映画等で用いるフィルムカメラの未露光時間を使用した位置表示システムがあった。この位置表示システムでは、レーザー光の投影位置をマーカー位置とすることにより、仮想対象物の位置を表示していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、前記従来技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
従来のフィルムカメラの未露光時間で間欠レーザーを投影する方式では、マーカーとなる位置を示すレーザー光の投影範囲が「点」となるので、机の上などの狭い範囲での位置表示は可能であるが、テレビスタジオなどの床面などの広い範囲への役影では、照射範囲が小さくマーカーとしての確認は困難であった。また、レーザーによる文字などの情報表示の場合、レーザーを高速に動かして文字を表示するものの、間欠レーザーであるために、文字の所々が表示されないため、文字として認識することが困難であった。
【0007】
このため、視認性に優れ、かつ安全なテレビカメラに撮影されない照明光もしくは表示光を生成することが切望されていた。
【0008】
本発明の目的は、テレビカメラに撮影されない照射光を生成することが可能な技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、撮影中であってもマーカーの位置を自由に動かしたり、必要な時だけ指示することが可能な技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
【0010】
(1)撮影時に被写体となる演者に対する指示を撮影範囲内の撮影対象に対して投影することにより前記演者に対して表示する表示装置において、光源もしくは投影手段からの光を変調して間欠化する遮蔽手段を備え、撮影期間を除く期間に前記指示を表示する。
【0011】
(2)前述した(1)に記載の表示装置において、前記遮蔽手段は制御電極に印加する電圧信号により光の通過と遮蔽とを制御する液晶シャッターからなる。
【0012】
(3)前述した(2)に記載の表示装置において、加熱手段及び/又は冷却手段を備え、前記液晶シャッターを所定の温度に保持する。
【0013】
(4)基準同期信号に同期して被写体像を撮影する撮影手段と、撮影時に被写体となる演者に対する指示を表示する表示手段とを有する撮影システムにおいて、前記表示手段は前記基準同期信号に同期して光源もしくは投影手段からの光を変調して間欠化する遮蔽手段を備え、撮影期間を除く期間に前記指示を表示する。
【0014】
前述した手段によれば、例えば、CCD方式によるテレビカメラのシャッター機能を用いた撮影を行うことにより、シャッター機能を用いない撮影時よりも長い未露光時間をテレビカメラに作り出すことができる。従って、テレビカメラまたはスタジオからの基準同期信号を用いて、この基準同期信号に同期した周期で遮蔽手段の透過と遮蔽とを繰り返し、テレビカメラの未露光の間だけ遮蔽手段を透過状態に制御することによって、テレビカメラには映らない間欠光を作り出すことが可能となる。
【0015】
加熱手段及び/又は冷却手段を用いて遮蔽手段を構成する液晶シャッターを所定の温度に保持することによって、液晶シャッターを基準同期信号に同期した速度で動作させることが可能となるので、装置構成を簡易な構成にできる。
【0016】
従って、撮影システムを構成した場合には、テレビカメラに撮影されない間欠投影光による情報表示を行うことができるので、出演者の視線方向を考慮した情報表示をすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、発明の実施の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明する。
なお、発明の実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0018】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の撮影システムの概略構成を説明するための図である。ただし、図1において、実施の形態1の撮影用のテレビカメラは、周知のシャッター機構付きのテレビカメラとなるので、詳細な説明は省略する。また、後述するように、実施の形態1の撮影システムを構成する照明装置では、テレビカメラからのあるいは外部の基準同期信号であるカメラ同期信号に基づいて、光源からの照射を制御する構成となっているので、2台以上のテレビカメラを用いる場合には、外部の基準同期信号に連動して全てのテレビカメラが動作するいわゆるエクスターナル動作を行う。また、以下の説明では、実施の形態1の撮影システムを構成する図示しないテレビカメラ及び実施の形態1の照明装置は、図示しない周知の外部の基準同期信号(あるいはこの基準同期信号に基づいて生成される垂直同期信号)に同期して動作する場合について説明する。ただし、実施の形態1では、光源111として照明用光源の場合について説明するが、後述するように、光源111として文字情報や画像情報を表示可能な液晶プロジェクターを用いることによって、文字情報や画像情報の表示に適用可能なことは言うまでもない。さらには、本願発明を液晶プロジェクターの光源部分に適用することによって、液晶プロジェクターそのものを構成することもできる。
【0019】
図1において、101は液晶シャッター駆動部、102は駆動制御部、103は駆動電源部、104は温度コントロール手段制御部、105は温度検出部、106は温度制御部、107は電圧制御部、108は熱センサー、109は液晶シャッター、110は温度コントロール手段、111は光源を示す。
【0020】
図1に示す実施の形態1の撮影システムは、図示しない周知のシャッター機構付きのテレビカメラと、調光信号に応じて光量が制御される周知の光源111と、該光源111から照射される照射光の通過と遮蔽とを制御する液晶シャッター109と、液晶シャッター109を加熱あるいは冷却し所定の温度範囲に保持する温度コントロール手段110と、液晶シャッター109の温度を検出する熱センサー108と、該熱センサー108からの温度信号に基づいて温度コントロール手段110の動作を制御し液晶シャッター109を安定した状態で高速に動作させるための温度コントロール手段制御部104と、カメラ同期信号に基づいて液晶シャッター109を制御する液晶シャッター駆動部101とから構成される。ただし、液晶シャッター駆動部101は、テレビカメラの後述する未露光期間に応じて設定される駆動制御期間(照射タイミング,照射期間)及びカメラ同期信号に基づいて、液晶シャッター109の光通過期間と光遮蔽期間とに応じた制御信号を生成する駆動制御部102と、該制御信号を設定電圧に応じた駆動信号に変換する駆動電源部103とから構成される。また、温度コントロール手段制御部104は、温度コントロール手段110に駆動電力を供給する電圧制御部107と、熱センサー108からの検出電力に基づいて液晶シャッター109の温度を検出する温度検出部105と、図示しない温度設定手段により設定される温度(例えば、100℃)と温度検出手段105からの検出温度とを比較し、電圧制御部107を制御することにより温度コントロール手段による液晶シャッター109を加熱あるいは冷却させる温度制御部106とから構成される。
【0021】
なお、温度コントロール手段110は、光源111からの照射光量に応じて、加熱手段あるいは冷却手段の何れかのみでもよい。このように、光源111の種別に応じて、温度コントロール手段110を選択することによって、液晶シャッター109の構成を簡略化することができるので、液晶シャッター109の部分及び装置全体を小型化及び軽量化することが可能となる。その結果、既存の装置への組み込みが容易となる。
【0022】
このように、図1に示す撮影システムでは、液晶シャッター駆動部101はテレビカメラと同様に外部の基準同期信号を制御の基準として動作している。特に実施の形態1では、液晶シャッター駆動部101はテレビカメラと同様に、基準同期信号の1周期すなわち1フィールド(飛越し走査時)期間を基準とし、この1フィールド期間内で液晶シャッター109の駆動を制御して、光源111から照射される照射光の通過と遮蔽とを行い間欠光の照射を制御する構成となっている。ただし、後述するように、液晶シャッター109による通過と遮蔽とは、図示しないテレビカメラのシャッタータイミング、すなわち映像の取り込み期間に応じて決定されるものである。
【0023】
従って、実施の形態1の撮影システムでは、例えば外部の基準同期信号を生成する図示しない生成手段が、接続されるテレビカメラ及び液晶シャッター駆動部101にシャッタータイミングを出力する構成となっている。
【0024】
このように、本願発明では、光源(投影装置でもよい)111からの光を間欠化するために、光源111液晶シャッター109を組み合わせる構成となっている。従って、液晶シャッター109は光源111と、図示しない間欠光を見る者(被写体)との間に設置される必要があることはいうまでもない。また、光源111からの光(照射光あるいは投影光)は、必要以上の範囲を照らすことがないように、液晶シャッター109の位置を光源111に近い状態に設置したり、光源111と液晶シャッター109との間を囲う匡体を設けるなどにより、照射光の漏れを防止できるので、より高い効果を得ることができる。ただし、遮光された照射光が漏れてもよい場合もあるので、遮光用の筐体は必須の構成ではない。
【0025】
図2は実施の形態1の間欠光の生成原理を説明するための図である。以下、図2に基づいて、実施の形態1の撮影システムにおける撮影動作を説明する。ただし、図2の(a)は通常のCCDカメラによる露光タイミングを示す図であり、図2の(b)は電子シャッターを使用したCCDカメラの露光タイミングを示す図、さらに、図2の(c)は実施の形態1の間欠光の照射タイミングを示す図である。また、図2は1フレームを2フィールドの画面に分けて毎秒60フィールドで処理する現行放送方式であるNTSC方式の場合を示しているが、図2の原理に従って露光期間203と照射タイミング205とを設定することによって、他の方式にも適用可能なことはいうまでもない。さらに、テレビカメラとしては、周知のCCDを撮像素子として備えている、いわゆるCCDカメラの場合について説明するが、シャッター機構を備える他の形式のテレビカメラでもよいことはいうまでもない。
【0026】
図2の(a)に示すように、従来の通常のCCDカメラでは、1/60秒(約16.7ms)毎に垂直同期信号201が生成され、この16.7msから垂直輝線期間を除く時間が露光期間202となっている。
【0027】
これに対して、実施の形態1の撮影システムでは、CCDカメラのシャッター機能を使用して、例えばCCDカメラの撮影期間を10.0msに設定した場合、図2の(b)に示すように、CCDカメラは、1フィールドの終了側すなわち垂直同期信号201の発生から約6.7ms経過した後の10.0msの期間(露光期間203)で撮影を行うこととなる。このとき、垂直同期信号201の発生から約6.7msの期間は、未露光期間204となる。なお、CCDカメラの撮影期間は10.0msに限定されるものではなく、他の撮影期間でもよいことはいうまでもない。
【0028】
一方、液晶シャッター駆動部101を構成する駆動制御部102は、図示しない基準同期信号(あるいは垂直同期信号201)に同期して、1フィールド期間の内で図示しないCCDカメラの露光期間203を除く時間に、液晶シャッター109を照射光の通過状体とすることにより、光源111からの照射光が液晶シャッター109を通過(透過)する構成となっている。このような照射タイミング205の期間、すなわちCCDカメラの未露光期間204にのみ、液晶シャッター109を透過状態に制御し間欠光を照射する。
【0029】
このように、実施の形態1の撮影システムでは、CCDカメラのシャッター機能を使用して、1フィールド期間における撮影期間を露光期間203に制限し、残りの期間である未露光期間204に光源111から液晶シャッター109を通過した照射光である間欠光で照射することによって、CCDカメラに撮影されない照射光の発生を可能とするものである。
【0030】
その結果、実施の形態1の照明装置からの照射光をマーカーとすることによって、撮影中であってもマーカーの位置を自由に動かしたり、必要な時だけ指示することが可能となる。ただし、その詳細については、後述の実施の形態において詳述する。
【0031】
前述するように、テレビカメラとして用いたCCDカメラの電子シャッターの速度とこのCCDカメラの露光期間との比が、1/100秒に設定されている場合、液晶シャッター109には6.7ms以下の高速応答が求められることとなる。
【0032】
次に、図3には実施の形態1の液晶シャッターにおける液晶分子の配向状態を説明するための図を、また図4には実施の形態1の液晶シャッターに印加する駆動電圧と透過率との関係を説明するための図を、さらに、図5において実施の形態1の液晶シャッターにおける液晶温度と応答速度との関係を説明するための図を示す。以下、図3〜5に基づいて、実施の形態1の液晶シャッター109について説明する。ただし、図3の(a)は液晶シャッターの遮蔽状態(オフ状態)における液晶分子の配向状態を示す図であり、図3の(b)は液晶シャッターの透過状態(オン状態)における液晶分子の配向状態を示す図である。
【0033】
実施の形態1の液晶シャッター109では、液晶層を構成する液晶材料には、電圧印加により分子配向が変化するネマティック液晶、コレステリック液晶、スメクティック液晶(強誘電性液晶を含む)が用いられる。
【0034】
その場合の液晶分子は、透明電極上に設ける配向膜(密接処理したポリイミド樹脂など)の作用により、基板に垂直、水平、斜方に配列させることが可能であるが、ねじれ配向とすることもできる。それらの分子配向のいずれにせよ、入射光は分子配向に転じた複屈折効果により偏光状態が変わる。そのため、2枚の偏光板で液晶を挟めば、印加電圧の制御により入射光が変調される。高速な光変調を得るためには、低粘度の液晶材料や、自発分極をもつ強誘電性液晶が有利であることはいうまでもない。
【0035】
光源111として、無偏光の光源や投影装置を用いる場合、偏光板を用いると入射光の半分が失われてしまう。そのため、液晶中に微細なポリマー構造(アクリル樹脂やフレタン樹脂など)を形成した複合膜を用いることも可能である。この場合、図3の(a)に示すように、偏光無依存の光散乱効果を用いるため、偏光板は不要となる。すなわち、透明電極に電圧が印加されていない場合、液晶の分子配向はランダムであり、無偏光の入射光は散乱されて、直進光が消失する(オフ状態)。それに対して、透明電極間に十分に高い電圧を印加すると、図3の(b)に示すように、液晶分子が電界方向に配列するため、光散乱がなくなり、入射光はそのまま透過する(オン状態)。
【0036】
このとき、オフ状態からオン状態(立ち上がり応答)およびオン状態からオフ状態(立ち下がり応答)へのスイッチング動作は、それぞれ電界による液晶分子に及ぼすクーロンカ、および樹脂構造が液晶分子に及ぼす配向規制力により決定される。そのため、立ち上がり速度は、図4に示すように、液晶シャッター109への印加電圧を増加させることにより向上する。一方、立ち下がり動作は、サブミクロンオーダーで入り組んだ微細な樹脂構造を形成することにより、高速な応答が期待できる。
【0037】
なお、液晶とポリマーの複合膜の形成法としては、光重合、熱重合、溶媒蒸発を用いた相分離法や、多孔質樹脂に液晶を染み込ませた含侵法などが有用である。
【0038】
また、液晶シャッター109は、図5から明らかなように、液晶温度を上げることによって、その応答速度を向上(高速化)できる。従って、実施の形態1では、液晶が低温である時には温度コントロール手段110により、液晶シャッター109を加熱して液晶材料の粘度を低下させ、光変調動作を高速化する構成となっている。温度コントロール手段110の構成の内で、液晶シャッター109を加熱する構成は、液晶シャッター109の外周部にヒーターを設けたり、液晶シャッター109を形成するガラス板などに設けた透明電極に電流を流して加熱する透明ヒーターなどがある。また、液晶シャッター109に透明電極に積層することによって、加熱効果を向上させることができる。
【0039】
一方、温度コントロール手段110の構成において、液晶シャッター109を冷却する構成としては、例えば液晶シャッターに密着して形成させた空洞に冷却水を循環させる方式がある。
【0040】
このような構成とすることによって、液晶シャッター109の動作を速やかに安定させることが可能となる。
【0041】
液晶シャッター109をこのような構成とすることによって、液晶温度を100℃、駆動電圧を145Vp−pに設定し、通過率70%以上、立ち上がり速度0.3ms以下、立ち下がり速度1.7ms以下が可能となった。ただし、このときの構成としては、温度コントロール手段110を構成する加熱機構に、ガラスなどの透明基板に付着した透明電極(ITOなど)による加熱板を使用し、液晶シャッター109に熱センサー108を取り付け、液晶の温度を温度検出部105で検出し、温度制御部106で設定した温度=100℃との比較を行い、必要が有れば加熱板の電圧制御部107を制御することにより加熱板の加熱を行い、熱伝導により液晶シャッター109を加熱する構成である。このようにして、液晶シャッター109を設定した温度である100℃に保つことにより、液晶シャッター109を安定した状態で、かつ高速に動作させることができる。
【0042】
以上説明したように、実施の形態1の撮影システムでは、液晶シャッター109として、偏光無依存の光散乱効果が得られる複合膜を用いた液晶パネルを用いると共に、液晶シャッター109に熱センサー108と温度コントロール110とを配置し、温度コントロール手段制御部104が熱センサー108からの検出値に基づいて、特に液晶が低温時には温度コントロール手段110を制御して、液晶シャッター109を加熱し液晶材料の粘度を低下させ、光変調動作を高速化する構成となっている。すなわち、比較的動作速度が遅いために高速動作が要求されるシャッター機構としては、適用が困難である液晶シャッター109を用いた照明装置及び撮影システムを可能としている。その結果、照明装置を小型化及び軽量化することが可能となる。さらには、従来の照明装置に容易に組み込み可能となる。
【0043】
一方、テレビカメラのシャッター機能を使用して、1フィールド期間における撮影期間を露光期間203に制限すると共に、液晶シャッター駆動部101が液晶シャッター109を制御して、未露光期間204に光源111からの照射光が液晶シャッター109を透過するように制御する構成となっているので、テレビカメラに撮影されない照射光の発生が可能となる。
【0044】
その結果、実施の形態1の照明装置からの照射光を用いた表示を行うことによって、撮影中であってもテレビカメラに撮影されない表示を行うことができる。
【0045】
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2の撮影システムの概略構成を説明するための図である。ただし、図6に示す撮影システムは、投影光形状制御部601、集光レンズ602,及び温度表示部603を除く他の構成は、実施の形態1の撮影システムと同様の構成となる。従って、以下の説明では、投影光形状制御部601、集光レンズ602,及び温度表示部603についてのみ詳細に説明する。
【0046】
図6から明らかなように、実施の形態2の撮影システムでは、光源111の発熱により液晶シャッター109を加熱する方式となっている。この方式を実現するために、実施の形態2の撮影システムを構成する照明装置では、液晶シャッター109を光源111と集光レンズ602との間に配置する構成となっている。すなわち、照明装置に液晶シャッター109を内蔵させる構成となっている。このような構成とすることによって、光源111で生じる熱を効率よく液晶シャッター109に吸収させると共に、照明装置を小型化可能な構成としている。
【0047】
一方、液晶シャッター109の安定度や性能劣化を監視する機構は必要となるので、実施の形態2では液晶(液晶シャッター109)の温度を監視する熱センサー108と、熱センサー108からの検出電力に基づいて液晶シャッター109の温度を検出する温度検出部105と、検出温度を表示する周知の液晶表示パネル等からなる温度表示部603を備える構成となっている。
【0048】
ただし、実施の形態2の照明装置では、温度コントロール手段110を備えない構成となっているので、液晶シャッター109の温度が高すぎてしまう場合には、光源111と液晶シャッター109との間を開けるなどの工夫により、液晶シャッター109の温度を下げる必要があることはいうまでもない。また、液晶シャッター109の温度が低い場合は、光源111と液晶シャッター109との間を狭くするか、あるいは加熱装置を用いる必要がある。
【0049】
また、実施の形態2の撮影システムを構成する照明装置では、液晶シャッター109と集光レンズ602との間に投影光形状制御部601を配置する構成となっている。ただし、投影光形状制御部601は、例えば星形などの穴を開けた鉄板などの遮蔽体であり、液晶シャッター109を透過した照射光を任意の形状に制御する構成となっている。
【0050】
次に、図6に基づいて、実施の形態2の撮影システムの動作を説明する。
実施の形態2の撮影システムにおいても、前述の図2に示すように、液晶シャッター駆動部101が垂直同期信号201に同期して1フィールド期間の内で図示しないテレビカメラ(CCDカメラ)の露光期間203を除く時間である未露光期間204に液晶シャッター109を透過状態にすることにより、光源111からの照射光が液晶シャッター109を通過して照射されることとなる。ただし、テレビカメラによる撮影と、液晶シャッター109を通過した照射光である間欠光の照射タイミング205とが重ならないようにするために、液晶シャッター駆動部101は垂直同期信号201の入力から直ちに6.7msの期間の照射タイミング205で液晶シャッター109を透過状態とする構成となっている。このような照射タイミング205で間欠光を照射することにより、テレビカメラに撮影される照射光と、実施の形態2の照明装置の光源111から液晶シャッター109を透過して照射される照射光(間欠光)とをそれぞれ異なる照射光とすることが可能となる。
【0051】
このとき、液晶シャッター109は、光源111で生じる熱及び液晶シャッター109に入射する照明光によって加熱されることとなるので、液晶シャッター109の液晶材料の粘度を低下させ、光変調動作を高速化する構成となっている。すなわち、比較的動作速度が遅いために高速動作が要求されるシャッター機構としては、適用が困難である液晶シャッター109を用いた照明装置及び撮影システムを可能としている。
【0052】
このように、実施の形態2の撮影システムでも、テレビカメラのシャッター機能を使用して、1フィールド期間における撮影期間を制限し、残りの時間に光源111から液晶シャッター109を通過した照射光を照射することによって、テレビカメラに撮影されない照射光の発生を可能とするものである。
【0053】
その結果、実施の形態2の照明装置からの照射光をマーカーとすることによって、撮影中であってもマーカーの位置を自由に動かしたり、必要な時だけ指示することが可能となる。ただし、その詳細については、後述の実施の形態において詳述する。
【0054】
(実施の形態3)
図7は本発明の実施の形態3の撮影システムの概略構成を説明するための図である。特に、図7の(a)は実施の形態3の撮影システムを構成する照明装置の概略構成を説明するための図であり、図7の(b)は実施の形態3の撮影システムにおける液晶パネルの概略構成を説明するための図である。
【0055】
図7において、701は回転制御部、702は駆動制御部、703は駆動電源部、704はパターン制御部、705は液晶パネル、706はモータ、707は遮蔽領域、708は透過領域を示す。ただし、透過領域708は、2つの領域に限定されることはなく、1以上の任意の領域数でよいことはいうまでもない。
【0056】
図7の(a)から明らかなように、実施の形態3の撮影システムは、図示しない周知のシャッター機構付きのテレビカメラと、調光信号に応じて光量が制御される周知の光源111と、該光源111から照射される照射光の通過と遮蔽とを制御する液晶パネル705と、液晶パネル705を回転させるモータ706と、液晶パネル705に形成する透過領域708の形成を制御するパターン制御部704と、カメラ同期信号及び透過領域708の形成数に基づいてモータ706の回転速度を制御する回転制御部701とから構成される。ただし、回転制御部701は、テレビカメラの未露光期間に応じて設定される照射タイミング205及びカメラ同期信号並びに透過領域708の形成数に基づいて、垂直同期信号201に同期した回転制御信号を生成する駆動制御部702と、該回転制御信号に応じた回転駆動信号を生成する駆動電源部703とから構成される。
【0057】
すなわち、実施の形態3の照明装置は、液晶シャッター109の代わりに、図7の(b)に示すような光源111からの照射光を透過させる透過領域708と照射光を遮蔽する遮蔽領域707とを表示させた円盤状の液晶パネル705を、光源111の前面で回転させることによって、光源111からの照射光の透過と遮蔽とを制御する構成となっている。ただし、照射タイミング205の期間の調整は、透過領域708の大きさや形状と液晶パネル705の回転速度と、あるいは隣接する透過領域708の間隔等によって調整可能である。
【0058】
(実施の形態4)
図8は本発明の実施の形態4の撮影システムの概略構成を説明するための図である。ただし、実施の形態4の撮影システムは、前述する実施の形態1の照明装置を用いて、出演者に所望の情報を伝える撮影システムである。ただし、前述する実施の形態3の照明装置を適用可能なことはいうまでもない。また、実施の形態の撮影システムでは、照明装置としてプロジェクター801を用いる構成となっているので、表示装置として機能することとなる。
【0059】
実施の形態4の撮影システムは、基準同期信号を生成する図示しない同期信号生成手段と、光源111及び表示器として機能し文字情報や画像情報の表示を行う周知の投光用のプロジェクター801と、このプロジェクター801の投光面側に配置される液晶シャッター機構802と、プロジェクター801の表示を制御する周知の情報処理装置であるパソコン803と、出演者806を撮影するためのテレビカメラ808と、このテレビカメラ808が撮影している映像を表示するモニタ809と、液晶シャッター機構802の動作を制御する制御機構807と、液晶シャッター機構802を構成する液晶シャッター109の温度を表示する温度表示部810とから構成される。なお、実施の形態4の撮影システムでは、前述の構成以外にも、通常のテレビ撮影に用いるスタジオ内の照明用の照明装置や収音装置等を備えることはいうまでもない。ただし、液晶シャッター機構802は、前述する熱センサー108と液晶シャッター109と温度コントロール手段110を備える構成となっている。また、制御機構807は、液晶シャッター駆動部101と温度コントロール手段制御部104を備える構成となっている。
【0060】
実施の形態4の撮影システムでは、プロジェクター801からの投影光は、例えば出演者806の近傍に配置される壁805に投影させるように配置されている。また、このプロジェクター801の前面に配置される液晶シャッター機構802は、制御機構807によって、プロジェクター801から照射される投影光を透過あるいは遮蔽(拡散)する構成となっている。
【0061】
従って、出演者806を壁805に投影される投影光804に基づいた自然な動作が可能となるが、出演者806を撮影しているテレビカメラ808の映像に、プロジェクター801からの投影光804が映ることを防止できる。
【0062】
次に、図8に基づいて、実施の形態4の撮影システムによる撮影動作を説明する。
【0063】
実施の形態4の撮影システムにおいても、前述の図2に示すように、テレビカメラ808はシャッター機能により、1フィールドの開始すなわち基準同期信号に基づいて生成される垂直同期信号201の発生からの未露光期間204の経過後の期間である露光期間203で撮影を行う。
【0064】
このとき、液晶シャッター機構802は、前述の図2に示すように、垂直同期信号201に同期して1フィールド期間の内で、テレビカメラ808の露光期間203を除く時間である照射タイミング205に投影光の透過状態(プロジェクター801からの投影光を透過させる状態)に切り替わる。従って、投影光の透過状態の期間では、出演者806の近傍の壁805に投影光804が投影されることとなる。このとき、壁805に投影される情報は、1フィールド期間での点消灯の連続によって映像されることとなるので、出演者806にとっては、目の残像現象によって連続点灯のように知覚されることとなるので、自然な映像として認識される。
【0065】
一方、テレビカメラ808は、プロジェクター801からの投影光が液晶シャッター機構802で遮蔽されているタイミング、すなわち情報の投影がされていないタイミングの映像を撮影することとなるので、モニタ809の表示面に示すように、テレビカメラ808の撮影映像には投影光804は撮影されないこととなる。
【0066】
(実施の形態5)
図9は本発明の実施の形態5の撮影システムの概略構成を説明するための図である。ただし、実施の形態5の撮影システムは、前述する実施の形態2の照明装置を用いて、出演者に所望の情報を伝える撮影システムである。ただし、前述する実施の形態3の照明装置を適用可能なことはいうまでもない。
【0067】
実施の形態5の撮影システムは、基準同期信号を生成する図示しない同期信号生成手段と、実施の形態2の照明装置を備えるスポット照明装置901と、出演者902を撮影するためのテレビカメラ903と、このテレビカメラ903が撮影している映像を表示するモニタ904と、スポット照明装置901が備える図示しない液晶シャッター109の動作を制御する制御機構905とから構成される。なお、実施の形態5の撮影システムも、前述する実施の形態4と同様に、通常のテレビ撮影に用いるスタジオ内の照明用の照明装置や収音装置等を備えることはいうまでもない。ただし、実施の形態2の照明装置を構成する投影光形状制御部601及び集光レンズ602は、スポット照明装置901内に配置される構成となっている。
【0068】
従って、前述する実施の形態4の撮影システムと同様に、スポット照明装置901からの投影光907は、例えば出演者902の近傍に配置される壁906に投影させるように配置されている。従って、出演者902は壁906に投影される投影光907に基づいた自然な動作が可能となるが、モニタ904の表示面に示すように、出演者902を撮影しているテレビカメラ903の映像に、スポット照明装置901からの投影光907が映ることを防止できる。
【0069】
また、光源111と集光レンズ602が収納されているスポット照明装置の雲台のパンチルト方向を制御することにより、投影光907の位置や動きなどを制御することができる。
【0070】
(実施の形態6)
図10は本発明の実施の形態6の撮影システムの概略構成を説明するための図である。ただし、実施の形態6の撮影システムは、前述する実施の形態1の照明装置を用いて出演者に所望の情報を伝える照明装置と、バーチャルスタジオと称される放送用CG技術とを組み合わせた撮影システムである。ただし、前述する実施の形態3の照明装置を適用可能なことはいうまでもない。また、実施の形態6の撮影システムでは、照明装置として液晶プロジェクター1001を用いる構成となっているので、表示装置として機能することとなる。
【0071】
実施の形態6の撮影システムは、基準同期信号を生成する図示しない同期信号生成手段と、光源111及び表示器として機能し文字情報や画像情報の表示を行う周知の投光用のプロジェクター1001と、このプロジェクター1001の投光面側に配置される液晶シャッター機構1002と、プロジェクター1001に表示させる画像の輝度やコントラストを高めたりあるいは簡略化するなどの映像加工を行う加工装置1007と、出演者1009を撮影するためのテレビカメラ1003と、液晶シャッター機構1002の動作を制御する制御機構1004と、リアルタイムCGの映像を生成するコンピュータ1005と、テレビカメラ1003で撮影された映像とコンピュータ1005で生成されたリアルタイムCG映像を合成する映像合成装置1012とから構成される。なお、実施の形態6の撮影システムでは、前述の構成以外にも、通常のテレビ撮影に用いるスタジオ内の照明用の照明装置や収音装置等を備えることはいうまでもない。ただし、液晶シャッター機構1002は、前述する熱センサー108と液晶シャッター109と温度コントロール手段110を備える構成となっている。また、制御機構1004は、液晶シャッター駆動部101と温度コントロール手段制御部104を備える構成となっている。なお、プロジェクター1001から投影する文字情報や画像情報として、出演者1009に与える動作や演出等の指示であってもよい。
【0072】
実施の形態6の撮影システムでは、コンピュータ1005で生成されたリアルタイムCGの映像1006が加工装置1007と映像合成装置1012とに出力される。加工装置1007に入力されたリアルタイムCGの映像1006は、例えば輝度やコントラストを高めるあるいは簡略化した映像に加工され、この加工画像がプロジェクター1001により投影像として出射される。このとき、実施の形態6では、プロジェクター1001の投光面側には、液晶シャッター機構1002が配置されているので、液晶シャッター機構1002を透過した投影像1008のみが図示しない壁やスクリーン等に投影される。
【0073】
このとき、液晶シャッター機構1002は同期信号生成手段からの基準同期信号に基づいて、前述する図2に示す照射タイミング205のみ液晶シャッター機構1002を透過状態に制御する構成となっている。従って、プロジェクター1001から投影された投影像1008も液晶シャッター機構の透過状態のタイミングすなわち照射タイミング205の期間のみ、出演者1009の近傍に配置される図示しない壁やスクリーン等に投影される。このときの投影像1008は、1フィールド期間での点消灯の連続によって映像されることとなるので、出演者1009にとっては、目の残像現象によって連続点灯のように知覚されることとなるので、自然な映像として認識される。従って、例えば出演者1009が投影像1008のグラフの一番下がったポイント1010を指し示す場合であっても、出演者1009は投影された映像を見て正確にポイント1010を指し示すことができる。
【0074】
一方、出演者1009を撮影するテレビカメラ1003も基準同期信号に同期する垂直同期信号に基づいて、前述する図2に示す露光期間203の映像を撮影することとなる。すなわち、プロジェクター1001から照射された投影像1008が液晶シャッター機構1002により遮蔽されている期間の映像をテレビカメラ1003は撮影することとなるので、テレビカメラ1003からの出力映像は投影像1008が撮影されない映像1011となる。
【0075】
従って、映像合成装置1012から出力される映像すなわち合成された映像1013では、視聴者は、目の前にCG映像が有るかのように出演者1009の目線のあった自然な演技を見ることができる。
【0076】
ただし、従来の方式では、CG映像と合成された映像を、スタジオのモニタで確認しながらの指さしになったり、または壁に設置されたマーカーなどによって指示してきた。しかし、前者の場合、目線がモニタを見るために不自然になり、後者の場合、グラフの全体像が見えなかったり、グラフの形状が変化するなどの場合は、正確に指示することができなかった。
【0077】
以上、本発明者によってなされた発明を、前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【0078】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
(1)テレビカメラの末露光期間にのみ開く液晶シャッターにより、プロジェクターの投影光をテレビカメラに撮影されない間欠投影光とすることができる。
(2)テレビカメラに撮影されない間欠投影光による情報表示を行うことができるので、出演者が仮想対象物の位置や大きさを把握することができる。
(3)テレビカメラに撮影されない間欠投影光による情報表示を行うことができるので、出演者の視線方向を考慮した情報表示をすることができる。
(4)テレビカメラに撮影されない間欠投影光による情報表示を行うことができるので、スタジオセットとは非接触であるため、撮影中であっても投影される情報表示の位置を自由に変更することができたり、必要なときだけ表示することができる。
(5)仮想対象物の位置表示を行う場合など、液晶シャッターを開いた状態にし、投影光をテレビカメラが撮影できるようにすることにより、映像合成される仮想対象物と、スタジオに情報表示された仮想対象物の位置との間に生じたズレを確認することができ、修正を行うことができる。
(6)照明の当たらない演出を行う場所、あるいは状況における補助照明装置として、照明の当たらない演出を行う場所、あるいは状況に補助用の照明を当てることができる。
(7)スタジオなどにおける演出補助、出演者への補助を行うことができるので、演出効果を高めたより自然な演技を実現することができる技術である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の撮影システムの概略構成を説明するための図である。
【図2】実施の形態1の間欠光の生成原理を説明するための図である。
【図3】実施の形態1の液晶シャッターにおける液晶分子の配向状態を説明するための図である。
【図4】実施の形態1の液晶シャッターに印加する駆動電圧と透過率との関係を説明するための図である。
【図5】実施の形態1の液晶シャッターにおける液晶温度と応答速度との関係を説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態2の撮影システムの概略構成を説明するための図である。
【図7】本発明の実施の形態3の撮影システムの概略構成を説明するための図である。
【図8】本発明の実施の形態4の撮影システムの概略構成を説明するための図である。
【図9】本発明の実施の形態5の撮影システムの概略構成を説明するための図である。
【図10】本発明の実施の形態6の撮影システムの概略構成を説明するための図である。
【符号の説明】
101…液晶シャッター駆動部 102…駆動制御部
103…駆動電源部 104…温度コントロール手段制御部
105…温度検出部 106…温度制御部
107…電圧制御部 108…熱センサー
109…液晶シャッター 110…温度コントロール手段
111…光源
201…垂直同期信号 202…露光期間
203…露光期間 204…未露光期間
205…照射タイミング
601…投影光形状制御部 602…集光レンズ
603…温度表示部
701…回転制御部 702…駆動制御部
703…駆動電源部 704…パターン制御部
705…液晶パネル 706…モータ
707…遮蔽領域 708…透過領域
801…プロジェクター 802…液晶シャッター機構
803…パソコン 804…投影光
805…壁 806…出演者
807…制御機構 808…テレビカメラ
809…モニタ 810…温度表示部
901…スポット照明装置 902…出演者
903…テレビカメラ 904…モニタ
905…制御機構 906…壁
907…投影光
1001…プロジェクター 1002…液晶シャッター機構
1003…テレビカメラ 1004…制御機構
1005…コンピュータ 1006…リアルタイムCGの映像
1007…加工装置 1008…投影像
1009…出演者 1010…ポイント
1011…映像 1012…映像合成装置
1013…合成された映像

Claims (8)

  1. 撮影時に被写体となる演者に対する指示を撮影範囲内の撮影対象に対して投影することにより前記演者に対して表示する表示装置において、光源もしくは投影手段からの光を変調して間欠化する遮蔽手段を備え、撮影期間を除く期間に前記指示を表示することを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置において、前記遮蔽手段は制御電極に印加する電圧信号により光の通過と遮蔽とを制御する液晶シャッターからなることを特徴とする表示装置。
  3. 請求項2に記載の表示装置において、加熱手段及び/又は冷却手段を備え、前記液晶シャッターを所定の温度に保持することを特徴とする表示装置。
  4. 撮影時に被写体に照明光を照射する照明装置において、光源から照射される光を変調して間欠化する遮蔽手段を備え、撮影期間を除く期間に前記照明光を照射することを特徴とする照明装置。
  5. 請求項4に記載の照明装置において、前記遮蔽手段は制御電極に印加する電圧信号により光の通過と遮蔽とを制御する液晶シャッターからなることを特徴とする照明装置。
  6. 請求項5に記載の照明装置において、加熱手段及び/又は冷却手段を備え、前記液晶シャッターを所定の温度に保持することを特徴とする照明装置。
  7. 基準同期信号に同期して被写体像を撮影する撮影手段と、撮影時に被写体となる演者に対する指示を撮影範囲内の撮影対象に対して投影することにより前記演者に対して表示する表示手段とを有する撮影システムにおいて、前記表示手段は前記基準同期信号に同期して光源もしくは投影手段からの光を変調して間欠化する遮蔽手段を備え、撮影期間を除く期間に前記指示を表示することを特徴とする撮影システム。
  8. 基準同期信号に同期して被写体像を撮影する撮影手段と、撮影時に前記被写体を照明する照明手段とを有する撮影システムにおいて、前記照明手段は前記基準同期信号に同期して光源から照射される光を変調して間欠化する遮蔽手段を備え、撮影期間を除く期間に前記照明光を照射することを特徴とする撮影システム。
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