JP4046520B2 - 太陽電池モジュールとその取り付け構造体と取り付け方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅用太陽光発電システムなどに使用される太陽電池モジュールおよびその取り付け構造体とその取り付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、クリーンエネルギを利用する手段の一つとして、住宅の屋根面上方に太陽電池モジュール本体を取り付けて、太陽光の光エネルギを電気エネルギに変換する住宅用太陽光発電システムが普及しつつある。図20に示すように、太陽電池モジュール本体110は複数の太陽電池セル120が平板状に配列され、その周縁部が枠体130によって囲まれている。
【0003】
従来はこの太陽電池モジュールを予め屋根の上に固定された「架台」と呼ばれる金属性の部材の上に取り付ける方法が一般的であったが、最近では取り付け工事の簡略化およびコストダウンを図るため、太陽電池モジュール本体を直接屋根面上方に取り付ける方法も用いられている。このような技術としては、たとえば特開平11−107453号公報に通常の瓦とともに太陽電池セルを固定した瓦を直接屋根面上方に取り付ける技術が開示されている。
【0004】
しかし、通常の瓦は様々な形状、大きさを有していることから、この多種類の形状、大きさを有する通常の瓦に対応させて太陽電池セルを固定した瓦をそれぞれ作製する必要があるため、製造コスト面において合理的ではなかった。また、通常の瓦とその大きさのみを合わせて太陽電池セルを固定した瓦を作製したとしても形状が異なる場合には、屋根面の美観が損なわれてしまうという問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記事情に鑑みて、本発明は合理的な製造コストで作製することができ、かつ屋根面の美観を損なわない太陽電池モジュールおよびその取り付け構造体とその取り付け方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、同一の屋根面上に瓦とともに取り付けられる太陽電池モジュールにおいて、平板状に配列された複数の太陽電池セルの周縁部が枠体によって囲まれている太陽電池モジュール本体の少なくとも一部に、太陽電池モジュール本体が屋根面上に固定されている状態で太陽電池モジュール本体への取り付けおよび太陽電池モジュール本体からの取り外しが可能な周辺部材が取り付けられており、周辺部材が瓦と接合するための接合領域を有している太陽電池モジュールであることを特徴とする。
【0007】
ここで、本発明の太陽電池モジュールにおいては、上記周辺部材が、太陽電池モジュールと瓦の接合部と瓦同士の接合部とが同様の外観となるような形状を有していることが好ましい。
【0009】
また、本発明の太陽電池モジュールにおいては、太陽電池モジュールを屋根面上に取り付けられた瓦桟に引っ掛けて固定することができる固定部材が取り付けられていることが好ましい。
【0010】
また、本発明は、同一の屋根面上に瓦とともに取り付けられる太陽電池モジュールの取り付け構造体において、太陽電池モジュール本体の少なくとも一部に、太陽電池モジュール本体が屋根面上に固定されている状態で太陽電池モジュール本体への取り付けおよび太陽電池モジュール本体からの取り外しが可能な周辺部材が取り付けられており、周辺部材が瓦と接合するための接合領域を有している太陽電池モジュールの取り付け構造体であることを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、屋根面の軒側方向および/または棟側方向における太陽電池モジュールの取り付け構造体において、太陽電池モジュール本体の軒側および/または棟側に太陽電池モジュール本体が屋根面上に固定されている状態で太陽電池モジュール本体への取り付けおよび太陽電池モジュール本体からの取り外しが可能な周辺部材を取り付けることにより、太陽電池モジュールと瓦および/または他の太陽電池モジュールとの接合部が瓦同士の接合部と同様の外観となり、周辺部材が瓦と接合するための接合領域を有している太陽電池モジュールの取り付け構造体であることを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、屋根面の軒側方向および/または棟側方向の直交方向となる水平方向に太陽電池モジュールと瓦とを隣り合わせに接合する太陽電池モジュールの取り付け構造体において、太陽電池モジュール本体の水平方向の端部に太陽電池モジュール本体が屋根面上に固定されている状態で太陽電池モジュール本体への取り付けおよび太陽電池モジュール本体からの取り外しが可能な周辺部材を取り付けることにより、太陽電池モジュールと瓦との接合部が瓦同士の接合部と同様の外観となり、周辺部材が瓦と接合するための接合領域を有している太陽電池モジュールの取り付け構造体であることを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、同一の屋根面上に瓦とともに取り付けられる太陽電池モジュールの取り付け方法において、太陽電池モジュール本体の少なくとも一部に、太陽電池モジュール本体が屋根面上に固定されている状態で太陽電池モジュール本体への取り付けおよび太陽電池モジュール本体からの取り外しが可能な周辺部材を取り付けた太陽電池モジュールを用い、周辺部材が瓦と接合するための接合領域を有している太陽電池モジュールの取り付け方法であることを特徴とする。
【0014】
ここで、本発明の太陽電池モジュールの取り付け方法においては、太陽電池モジュールと瓦とを接合させる太陽電池モジュールの取り付け方法において太陽電池モジュール本体と瓦とを固定した後に、太陽電池モジュール本体の少なくとも一部に周辺部材を脱着自在に取り付けることが好ましい。
【0015】
また、本発明の太陽電池モジュールの取り付け方法においては、太陽電池モジュールの軒側と瓦の棟側とを接合させる太陽電池モジュールの取り付け方法において、屋根面の水平方向が同じ高さとなるように高さ寸法が調整された接合部材を瓦の棟側に取り付けることが好ましい。
【0016】
また、本発明の太陽電池モジュールの取り付け方法においては、屋根面の軒側方向および/または棟側方向における太陽電池モジュールの取り付け方法において、太陽電池モジュールの働き幅が瓦の働き幅の整数倍である場合には、瓦には周辺部材を固定しないことが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本明細書中において用いられる語句の定義を明確にする。
【0018】
「太陽電池モジュール本体」とは、平板状に配列された複数の太陽電池セルの周縁部が枠体によって囲まれているものおよびこれに接合部材を取り付けたもののことをいう。
【0019】
「太陽電池モジュール」とは、太陽電池モジュール本体に周辺部材を取り付けたもののことをいう。
【0020】
「周辺部材」とは、同一の屋根面上に瓦とともに太陽電池モジュールを取り付けた場合であっても屋根面の美観を損なわないようにするために用いられる部材のことをいう。
【0021】
「接合部材」とは、専ら太陽電池モジュールの取り付けのために用いられる部材のことをいい、屋根面の美観保持のために用いられる周辺部材とは異なる。
【0022】
以下、上記語句の定義に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。
(太陽電池モジュール本体)
図1に本発明に用いられる太陽電池モジュール本体11の一例の模式的な斜視図を示す。図1において、本発明の太陽電池モジュール本体11は、平板状に配列された複数の太陽電池セル12の周縁部が枠体13によって囲まれている。ここで、太陽電池セル12はたとえば矩形状であって、その表面にはたとえば強化ガラス板、透明樹脂板または耐候性フィルム板等が積層されている。この太陽電池セル12が平板状に配列され、その周縁部はたとえば金属製等の枠体13によって嵌合されている。なお、「嵌合」とは、2つの物体の接合において、1つの物体がそのまま、他の1つの物体の凹部のへこみ部に嵌めこまれていることをいう。
【0023】
ここで、たとえば図2に示すように、太陽電池モジュール本体11の水平方向の対向する側面が互いに契合する形状を有していることが好ましい。この場合には、水平方向に接合された2つの太陽電池モジュール本体11の接合部が契合していることから屋根面の防水効果がより向上する。なお、「水平方向」とは、屋根面の最大傾斜方向と直交する方向のことをいう。また、「契合」とは、2つの接合物体がその接合部においてほぼぴったりと合わさることをいう。
【0024】
なお、本発明の太陽電池モジュール本体11には、たとえば図3に示すような接合部材14が取り付けられているものも含まれる。
【0025】
(周辺部材)
本発明の太陽電池モジュールは、上記太陽電池モジュール本体の少なくとも一部に周辺部材を脱着自在に取り付けたものである。周辺部材には、たとえば図4に示すような前カバー部材15または横カバー部材16等がある。また、周辺部材を脱着自在に取り付ける手法としては、たとえば図5に示すように太陽電池モジュール本体11に周辺部材15を嵌合する方法、または周辺部材と太陽電池モジュール本体とをビス止めする方法等がある。また、「脱着自在」とは、取り付けと取り外しを自由に行なうことができるもののことをいい、一旦取り付けた後取り外すことができないものは含まれない。
【0026】
ここで、周辺部材は、同一の屋根面上に取り付けられる太陽電池モジュールと瓦の接合部が瓦同士の接合部と同様の外観となるような形状を有していることが好ましい。この場合には屋根面の美観がより損なわれない。「接合」とは、瓦または太陽電池モジュールが連結していることをいい、その連結している部分である「接合部」において固定されていることは必要とされない。
【0027】
また、周辺部材を用いた場合には、屋根面上に一緒に取り付けられる瓦の形状等がどのようなものであっても、太陽電池モジュール本体の形状等を大量生産に適する一定なものとし、周辺部材の形状等のみを変更することによって対応が可能となるため、従来技術に比べ製造コスト面で合理的となる。
【0028】
また、周辺部材は、同一の屋根面上に取り付けられる瓦と接合するための接合領域を有していることが好ましい。この場合には周辺部材と瓦との密着性が向上することから周辺部材と瓦との接合がより良好となる。ここで、接合領域の形状および大きさは特に限定されないが、周辺部材と瓦とが契合するような形状であることが好ましい。この場合には屋根面の防水効果がより向上する。
【0029】
上記周辺部材が取り付けられた本発明の太陽電池モジュールにおいては、屋根面上に取り付けられた瓦桟に引っ掛けて固定することができるたとえば図6に示すような固定部材17が取り付けられていることが好ましい。この場合には、既に屋根面上に取り付けられている瓦と置き換えて本発明の太陽電池モジュールを取り付けることがより容易となる。
【0030】
(太陽電池モジュールの軒側と瓦の棟側との取り付け構造体と取り付け方法)
図7に太陽電池モジュール10の軒側と瓦18の棟側とが接合される太陽電池モジュール10の取り付け構造体の一例の模式的な断面図を示す。図7において、太陽電池モジュール本体11に取り付けられた接合部材14aは接合部材14bと接合されている。また、この接合部材14aには前カバー部材15が接合されている。また、瓦18は瓦桟19に引っ掛けられており、接合部材14bによって太陽電池モジュール10と瓦18とが接合されている。ここで、「軒側」とは、最大傾斜を有する屋根面の下部方向にある側のことをいい、「棟側」とは、最大傾斜を有する屋根面の上部方向にある側のことをいう。
【0031】
以下、この取り付け方法について説明する。まず、図8に示すように屋根面20の軒側に順次瓦18を瓦桟19に引っ掛けて設置していく。次に、この設置した瓦18上に接合部材14bをビス止めにより取り付けることにより瓦18を屋根面20上に固定する。
【0032】
次に、瓦18上に取り付けられた接合部材14bと太陽電池モジュール本体11に取り付けられた接合部材14aをビス止めすることにより、図9に示すように太陽電池モジュール10を瓦18上に設置する。ここで、接合部材14bは太陽電池モジュール10の水平方向が同じ高さとなるようにその高さ寸法が調整されている。最後に前カバー部材15を接合部材14a上に嵌合することによって、この取り付けは完了する。
【0033】
ここで、前カバー部材15は瓦18aの上面および軒側側面と同様の外観をしていることが好ましい。この場合には屋根面20全体の美観がより損なわれない。なお、「同様の外観」とは、通常の注意力を有する人間が屋根面を見たときにほとんど違和感を感じることがない程度に色および形状が酷似していることをいう。
【0034】
(太陽電池モジュールの軒側と棟側の取り付け構造体と取り付け方法)
図10に軒側と棟側とにそれぞれ位置している太陽電池モジュール10、10aの軒側と棟側とを接合させる太陽電池モジュールの取り付け構造体の一例の模式的な断面図を示す。図10において、軒側の太陽電池モジュール本体11に取り付けられた接合部材14cは瓦桟19aに引っ掛けて固定することができるような形状を有している固定部材14dと接合されている。この固定部材14dは瓦桟19aに引っ掛けられている。
【0035】
また、棟側の太陽電池モジュール本体11aに取り付けられた接合部材114aは接合部材14eと接合されている。さらにこの接合部材14eは固定部材14dと接合されることにより、軒側の太陽電池モジュール10と棟側の太陽電池モジュール10aとが接合されている。また、この接合部材114aには前カバー部材115が取り付けられている。
【0036】
以下、この取り付け方法について説明する。まず、屋根面20の軒側に順次設置されている太陽電池モジュール10に接合部材14cを取り付け、図11に示すように接合部材14eを接合部材14c上にビス止めにより接合する。次に、固定部材14dを瓦桟19aに引っ掛けた後、その上からビス止めを行なうことにより固定部材14dを固定する。次に、この固定部材14dの固定されていない側を接合部材14cのもう一つの凹部に嵌合する。
【0037】
次に、太陽電池モジュール10aに取り付けられている接合部材114aと接合部材14eとをビス止めにより接合する。最後に、図12に示すように前カバー部材115を接合部材114aに嵌合することによってこの取り付けは完了する。
【0038】
ここで、前カバー部材115は瓦18bの上面および軒側側面と同様の外観をしていることが好ましい。この場合には屋根面20全体の美観がより損なわれなくなる。
【0039】
また、前カバー部材115は、たとえば図13に示すように夏至の南中時においても太陽電池セル112に影がかからない、すなわち年間を通して太陽電池セル112に影がかからない構造に設計されていることが好ましい。この場合には、住宅用太陽光発電システムの光電変換効率が向上する。なお、図13において、たとえば太陽光と地面とが為す夏至の日の南中角度αは約78.4°であり、屋根面20と地面とが為す角度βは約38.7°である。また、図13において紙面左側が南である。
【0040】
(太陽電池モジュールの棟側と瓦の軒側との取り付け構造体と取り付け方法)
図14に太陽電池モジュール10aの棟側と瓦18cの軒側とが接合される太陽電池モジュールの取り付け構造体の一例の模式的な断面図を示す。図14において、軒側の太陽電池モジュール10aに取り付けられている接合部材114bは瓦桟19bに引っ掛けて固定されている固定部材17と接合されている。この接合部材114b上に瓦18cが設置されている。
【0041】
以下、この取り付け方法について説明する。まず、屋根面20に順次設置されている太陽電池モジュール10aに接合部材114bを太陽電池モジュール10aに取り付ける。次に、固定部材17を瓦桟19bに引っ掛けた後、その上からビス止めを行なうことにより屋根面20上に固定する。次に、この固定部材17の固定されていない側を接合部材114bのもう一つの凹部に嵌合する。最後に、図15に示すように屋根面20上に設置された太陽電池モジュール10aの上に瓦18cを設置することによって、この取り付けは完了する。
【0042】
(水平方向への太陽電池モジュールの取り付け構造体と取り付け方法)
図16に軒側と棟側の直交方向となる水平方向に位置する瓦18d1、18d2の間に太陽電池モジュール10bを接合した太陽電池モジュールの取り付け構造体の一例の模式的な斜視図を示す。図16において、瓦18d1および18d2は平板状ではなくその左右が盛り上がった形状を有しており、太陽電池モジュール10bは横カバー部材16a、16bを取り付けることにより、瓦18d1、18d2と契合するように設置されている。
【0043】
以下、図17および図18を用いてこの取り付け方法について説明する。まず、図17に示すように、太陽電池モジュール本体11bを瓦18d1、18d2の間に置く。次に、図18に示すような瓦18d1および18d2の盛り上がり形状と同様の形状を有する横カバー部材16a、16bを太陽電池モジュール本体の水平方向の左右両側に取り付ける。最後に横カバー部材16a、16bを取り付けた太陽電池モジュールを瓦18d1および18d2の間に設置することによりこの取り付けは完了する。
【0044】
また、上記の取り付けに際し、瓦18d1および18d2または他の太陽電池モジュール10cの軒側または棟側またはこれらの双方に隙間が形成されている場合には、図19に示すようにこの隙間を埋めるための隙間埋め部材21を太陽電池モジュール10b上に取り付けることが好ましい。この場合には、水平方向だけでなく、軒側または棟側またはこれらの双方の方向に対しても太陽電池モジュール10bと瓦18d1および18d2または他の太陽電池モジュール10cとの接合部が契合するため、さらに屋根面の美観を損なわないようにすることができるようになる。ここで、「隙間埋め部材」とは、専ら接合部を契合するために用いられる部材のことをいい、屋根面の美観保持のために用いられる周辺部材とは異なる。
【0045】
なお、上記実施の形態において、太陽電池モジュールの軒側および/または棟側に瓦が接合される場合に、太陽電池モジュールの働き幅が瓦の働き幅の整数倍である場合には、瓦には上記周辺部材を固定しないことが好ましい。この場合には周辺部材を取り付けなくとも屋根面の美観が損なわれることがないので、周辺部材を取り付けることによる製造コストの増加を防止することができる。ここで、「働き幅」とは、太陽電池モジュールまたは瓦の水平方向における全幅から接合部の幅を除いた幅のことをいう。
【0046】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0047】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、合理的な製造コストで作製することができ、かつ屋根面の美観が損なわれない太陽電池モジュールおよびその取り付け構造体とその取り付け方法を提供することができる。また、本発明の太陽電池モジュールと瓦または他の太陽電池モジュールとの接合部が契合している場合には、屋根面の美観保持だけでなく、屋根面の防水効果も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いられる太陽電池モジュール本体の一例の模式的な斜視図である。
【図2】 本発明に用いられる2つの太陽電池モジュール本体の接合部が契合している状態の一例の模式的な斜視図である。
【図3】 接合部材を取り付けた太陽電池モジュール本体の一例の模式的な断面図である。
【図4】 本発明に用いられる前カバー部材および横カバー部材の一例の模式的な斜視図である。
【図5】 前カバー部材を取り付けた本発明の太陽電池モジュールの一例の模式的な断面図である。
【図6】 固定部材を取り付けた太陽電池モジュール本体の一例の模式的な断面図である。
【図7】 太陽電池モジュールの軒側と瓦の棟側とが接合される太陽電池モジュールの取り付け構造体の一例の模式的な断面図である。
【図8】 屋根面の水平方向に順次瓦が設置された状態の一例の模式的な斜視図である。
【図9】 太陽電池モジュールを瓦上に設置した状態の一例の模式的な斜視図である。
【図10】 軒側と棟側とにそれぞれ位置している太陽電池モジュールの軒側と棟側とを接合した太陽電池モジュールの取り付け構造体の一例の模式的な断面図である。
【図11】 屋根面の水平方向に太陽電池モジュールが順次設置された状態の一例の模式的な斜視図である。
【図12】 軒側の太陽電池モジュールと棟側の太陽電池モジュールとが接合された太陽電池モジュールが取り付けられた状態の一例の模式的な斜視図である。
【図13】 夏至の南中時における屋根面の状態の一例の模式的な概念図である。
【図14】 太陽電池モジュールの棟側と瓦の軒側とが接合される太陽電池モジュールの取り付け構造体の一例の模式的な断面図である。
【図15】 屋根面上に太陽電池モジュールと瓦とが順次設置された状態の一例の模式的な斜視図である。
【図16】 水平方向に位置する瓦の間に太陽電池モジュールを接合した状態の一例の模式的な斜視図である。
【図17】 太陽電池モジュール本体を瓦の間に接合する前の状態の一例の模式的な斜視図である。
【図18】 瓦の盛り上がり形状と同様の形状を有する横カバー部材の一例の模式的な斜視図である。
【図19】 隙間埋め部材を取り付けた太陽電池モジュールの構造体の一例の模式的な斜視図である。
【図20】 従来の太陽電池モジュールの一例の模式的な斜視図である。
【符号の説明】
10,10a,10b 太陽電池モジュール、11,11a,11b,110 太陽電池モジュール本体、12,112,120 太陽電池セル、13,130 枠体、14,14a,14b,14c,14e,114a,114b 接合部材、15,115 前カバー部材、16,16a,16b 横カバー部材、14d,17 固定部材、18,18a,18b,18c,18d1,18d2 瓦、19,19a,19b 瓦桟、20 屋根面、21 隙間埋め部材。
Claims (10)
- 同一の屋根面上に瓦とともに取り付けられる太陽電池モジュールにおいて、平板状に配列された複数の太陽電池セルの周縁部が枠体によって囲まれている太陽電池モジュール本体の少なくとも一部に、前記太陽電池モジュール本体が屋根面上に固定されている状態で前記太陽電池モジュール本体への取り付けおよび前記太陽電池モジュール本体からの取り外しが可能な周辺部材が取り付けられており、前記周辺部材が瓦と接合するための接合領域を有していることを特徴とする太陽電池モジュール。
- 前記周辺部材が、太陽電池モジュールと瓦の接合部と前記瓦同士の接合部とが同様の外観となるような形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
- 太陽電池モジュールを前記屋根面上に取り付けられた瓦桟に引っ掛けて固定することができる固定部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の太陽電池モジュール。
- 同一の屋根面上に瓦とともに取り付けられる太陽電池モジュールの取り付け構造体において、太陽電池モジュール本体の少なくとも一部に、前記太陽電池モジュール本体が屋根面上に固定されている状態で前記太陽電池モジュール本体への取り付けおよび前記太陽電池モジュール本体からの取り外しが可能な周辺部材が取り付けられており、前記周辺部材が瓦と接合するための接合領域を有していることを特徴とする太陽電池モジュールの取り付け構造体。
- 屋根面の軒側方向および/または棟側方向における太陽電池モジュールの取り付け構造体において、太陽電池モジュール本体の軒側および/または棟側に前記太陽電池モジュール本体が屋根面上に固定されている状態で前記太陽電池モジュール本体への取り付けおよび前記太陽電池モジュール本体からの取り外しが可能な周辺部材を取り付けることにより、太陽電池モジュールと瓦および/または他の太陽電池モジュールとの接合部が瓦同士の接合部と同様の外観となり、前記周辺部材が瓦と接合するための接合領域を有していることを特徴とする太陽電池モジュールの取り付け構造体。
- 前記屋根面の軒側方向および/または棟側方向の直交方向となる水平方向に太陽電池モジュールと瓦とを隣り合わせに接合する太陽電池モジュールの取り付け構造体において、太陽電池モジュール本体の水平方向の端部に前記太陽電池モジュール本体が屋根面上に固定されている状態で前記太陽電池モジュール本体への取り付けおよび前記太陽電池モジュール本体からの取り外しが可能な周辺部材を取り付けることにより、太陽電池モジュールと瓦との接合部が瓦同士の接合部と同様の外観となり、前記周辺部材が瓦と接合するための接合領域を有していることを特徴とする太陽電池モジュールの取り付け構造体。
- 同一の屋根面上に瓦とともに取り付けられる太陽電池モジュールの取り付け方法において、太陽電池モジュール本体の少なくとも一部に、前記太陽電池モジュール本体が屋根面上に固定されている状態で前記太陽電池モジュール本体への取り付けおよび前記太陽電池モジュール本体からの取り外しが可能な周辺部材を取り付けた太陽電池モジュールを用い、前記周辺部材が瓦と接合するための接合領域を有していることを特徴とする太陽電池モジュールの取り付け方法。
- 太陽電池モジュールと瓦とを接合させる太陽電池モジュールの取り付け方法において、前記太陽電池モジュール本体と前記瓦とを固定した後に、前記太陽電池モジュール本体の少なくとも一部に前記周辺部材を脱着自在に取り付けることを特徴とする請求項7に記載の太陽電池モジュールの取り付け方法。
- 太陽電池モジュールの軒側と瓦の棟側とを接合させる太陽電池モジュールの取り付け方法において、前記屋根面の水平方向が同じ高さとなるように高さ寸法が調整された接合部材を前記瓦の棟側に取り付けることを特徴とする請求項7または8に記載の太陽電池モジュールの取り付け方法。
- 前記屋根面の軒側方向および/または棟側方向における太陽電池モジュールの取り付け方法において、太陽電池モジュールの働き幅が瓦の働き幅の整数倍である場合には、瓦には前記周辺部材を固定しないことを特徴とする請求項7または8に記載の太陽電池モジュールの取り付け方法。
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