JP4045548B2 - 袋ナットの搬送方法および搬送装置 - Google Patents

袋ナットの搬送方法および搬送装置 Download PDF

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Description

本発明は、袋ナットの搬送方法および搬送装置に関するもので、特殊な形状の袋ナットを円滑に搬送するものである。
ナット本体と、その片側に設けられたフランジと、フランジとは反対側のナット本体に設けられ内部が中空とされた器状の袋部とからなる袋ナットは、フランジ,ナット本体,袋部が一体になった形状なので、その形状自体が空気搬送をしにくい状態になっている。また、上記袋ナットの搬送路は、その形状に適合した円滑な搬送ができるように、設定されていることが必要である。
特公平7−90893号公報
上記のように、ナット本体と、その片側に設けられたフランジと、フランジとは反対側のナット本体に設けられ内部が中空とされた器状の袋部とからなる袋ナットは、フランジ,ナット本体,袋部が一体になった形状なので、その形状自体が空気搬送をしにくい状態になっている。とくに、ねじ孔以外は中実になっているナット本体とフランジの方に質量が偏っていて、中空の袋部は質量が小さくなっている。このため、フランジ,ナット本体,袋部が一体化された複雑な形状の袋ナットの重心点が、ナット本体側に偏ることとなり、搬送中に袋ナットが異常な姿勢になって搬送路の内面にひっかかったりして円滑な搬送に支障を来すという問題がある。
上記のような形状の袋ナットにおいては、質量の大きな部分の受圧面積が質量の小さな袋部の受圧面積を大幅に下回ることとなり、そのために搬送空気による圧力が袋ナットに作用すると、袋ナット全体を傾けようとする現象、すなわち回転モーメントが袋ナットに付与され、それが原因になって搬送路内で異常姿勢となる。
本願発明は上記の問題点を解決するために提供されたもので、請求項1記載の袋ナットの搬送方法は、ナット本体の片側にフランジが設けられ他側に内部が中空の器状の袋部が設けられた袋ナットに搬送空気を吹き当てて搬送路を移動させる形式のものにおいて、搬送路は、ナット本体およびフランジを通過させる主搬送路と、主搬送路の下側に設けられ袋部を通過させる副搬送路とから構成され、副搬送路の幅は主搬送路の幅よりも狭く設定され、搬送路内における袋ナットは、ナット本体が上側に袋部が下側に位置する配置姿勢とされ、搬送空気の圧力をフランジの下面に作用させて袋ナットに浮力を作用させた状態で搬送するとともに、ナット本体およびフランジを上側に袋部を下側に位置させた状態で袋ナットを一時係止し、この一時係止している袋ナットのナット本体の外側面に対してのみ直接搬送空気を噴射し、搬送空気の噴射力を袋ナットの重心点またはその近傍に作用させることを特徴とする。
上記のように、フランジの下面に搬送空気の圧力が作用しているので、袋ナットには浮力が作用する。したがって、袋ナットの重力で袋ナットの一部が搬送路の内面に擦れながら移動しても、その摩擦力が軽減されることとなり、袋ナットに異常な傾きが発生することなく搬送姿勢が正常に維持される。あるいは、上記浮力により、ナット本体とフランジの部分が主搬送路内で浮上した状態になって袋ナットは搬送路の内面には接触することなく移動する。このように、搬送路の内面に接触しない完全な浮上状態のときには、袋ナットは傾けられることなく正常な姿勢で搬送される。さらに、上記浮力によって、フランジが搬送路の天井面に摺動しながら移動する。この場合は、フランジが天井面にガイドされた状態になるので、袋ナットは傾けられることなく正常な姿勢で搬送される。
主搬送路の幅は副搬送路の幅よりも大きく設定されているので、ナット本体は主搬送路の底面に接触しながら移動するのであるが、この底面に対する摩擦力が大きくなると、袋部に作用した空気圧力で上記接触箇所を中心にして袋ナット全体が傾斜しようとする。しかし、上記のように袋ナットに浮力が作用しているので、上記接触箇所における摩擦力が軽減されその箇所には円滑な摺動現象が継続して袋ナットの傾斜が防止される。上記のような完全な浮上や搬送路の天井面にフランジが摺動しているときには、主搬送路の底面に接触することがないので、袋ナットの傾斜は発生しない。このような浮力が作用することにより、袋ナットは低摩擦の状態、完全浮上の状態、天井面に対するガイド摺動の状態等の3状態が複合して搬送される。あるいは、上記3状態のいずれか1つだけで搬送されたり、または2つ状態が交互に繰り返されたりしながら搬送される。
ねじ孔以外は中実になっているナット本体とフランジの方に質量が偏っていて、中空の袋部は質量が小さくなっている。このため、フランジ,ナット本体,袋部が一体化された複雑な形状の袋ナットの重心点が、ナット本体側に偏ることとなる。この種の袋ナットにおいては、通常、質量の大きな部分の受圧面積が質量の小さな袋部の受圧面積を大幅に下回る場合が多くみられる。このような条件下にあっても、フランジに空気圧が作用するので、袋ナットは重心点よりも上側あるいはその近くの箇所において上方へ懸垂される。したがって、袋ナットは押し上げられるのではなく引き上げられることになるので、異常な方向に傾く現象が防止される。そして、一時係止している袋ナットのナット本体の外側面に対してのみ直接搬送空気を噴射し、搬送空気の噴射力を袋ナットの重心点またはその近傍に作用させるものであるから、袋ナットは傾斜することなく正常な姿勢で送出され、搬送路内での搬送姿勢が正しく維持される。
上記のような3つの状態は、搬送路の湾曲形状と湾曲部を袋ナットが通過するときの遠心力と密接な関係がある。湾曲している部分において主搬送路が副搬送路よりも湾曲の外側に位置するように湾曲している場合には、袋ナットに作用する遠心力が搬送空気による浮力に加算されるので、フランジが主搬送路の天井面に摺動する状態が発生しやすくなる。また、上記の湾曲方向とは逆方向に湾曲している場合には、袋ナットに作用する遠心力が加算されてナット本体が主搬送路の底面に強く接触する傾向となるが、搬送空気の浮力で上記の強い接触が軽減されて湾曲部を円滑に移動することができる。
ット本体およびフランジを上側に袋部を下側に位置させた状態で袋ナットを一時係止し、この一時係止している袋ナットのナット本体の外側面に搬送空気を噴射する。搬送空気の噴射力は、袋ナットの重心点またはその近傍に作用するので、袋ナットは傾斜することなく正常な姿勢で送出され、搬送路内での搬送姿勢が正しく維持される。
請求項2記載の発明は、請求項1において、上記の一時係止は、少なくとも磁石の吸引力によって行われていることを特徴としている。磁石で吸引されている袋ナットに搬送空気が噴射されているので、搬送空気が磁石の吸引力を上回った時点で袋ナットが急速に送出される。したがって、搬送路に対する袋ナットの進入が正確になされる。
請求項3記載の発明は、ナット本体の片側にフランジが設けられ他側に内部が中空の器状の袋部が設けられた袋ナットに搬送空気を吹き当てて搬送路を移動させる形式のものにおいて、搬送路は、ナット本体およびフランジを通過させる主搬送路と、主搬送路の下側に設けられ袋部を通過させる副搬送路とから構成され、副搬送路の幅は主搬送路の幅よりも狭く設定され、搬送路内における袋ナットは、ナット本体が上側に袋部が下側に位置する配置姿勢とされ、上記搬送路は部品送出装置に接続されているとともに、部品送出装置に袋ナットを導入する導入部材が接続され、この部品送出装置は、断面が矩形の外箱と、この外箱内に進退可能な状態で収容され導入部材からの袋ナットを受け入れる受入位置と受け入れた袋ナットを供給管の方へ送り出す送出位置の2位置を取る移送部材と、移送部材に形成され導入部材や搬送路の方へ開放している袋ナットの受入凹部と、この受入凹部に一時係止されている袋ナットのナット本体外側面に対してのみ直接搬送空気を噴射し受入凹部の最奥部に開口している噴射通路を有しており、搬送空気の噴射力を袋ナットの重心点またはその近傍に作用させるように構成したことを特徴とする袋ナットの搬送装置である。
請求項3記載の発明は、基本的には請求項1記載の発明と同様な作用効果を呈する
本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図示の実施例について説明する。
本発明で搬送される袋ナット1は、図2に示すように、中央部にねじ孔2を有する6角形のナット本体3と、ナット本体3の片側にナット本体3と一体に設けられたフランジ4と、ナット本体3の他側にナット本体3と一体に設けられた内部が中空の袋部5から構成されている。袋部5の形状は、袋ナット1が使用される状況によって種々変化するが、この例においては、円筒部6とそれに連続している半球形の球形部7によって構成されている。そして、フランジ4と袋部5の断面は円形である。フランジ4の下面8は後述の搬送空気の圧力が作用する受圧面々されている。また、袋ナット1は鉄製である。
図1は、本発明による袋ナット1の搬送方法を実施する搬送装置の全体構造を示す平面図である。パーツフィーダ9から送り出された袋ナット1は、導入部材10から部品送出装置11に送り込まれ、袋ナット1を1つずつ供給管12の方へ送り出すようになっている。図3に示すように、導入部材10は上向きに開放した断面コ字型の形状であり、フランジ4を受け止める段部13が設けてある。したがって、袋ナット1はフランジ4が、いわゆる首吊り状態になって段部13を摺動しながら部品送出装置11内に入る。そして、導入部材10の下側に袋部5が配置され、上側にナット本体3が配置されている。
部品送出装置11は断面が矩形の外箱14内に移送部材15が進退可能な状態で収容され、この移送部材15はエアシリンダ16で進退するようになっている。移送部材15は、導入部材10からの袋ナット1を受け入れる受入位置と、受け入れた袋ナット1を供給管12の方へ送り出す送出位置の2位置を取るようになっている。部品送出装置11とエアシリンダ16は静止部材17に固定されている。
図4は、外箱14の蓋板18を外した状態を示す平面図である。移送部材15には、導入部材10や供給管12の方に開放している受入凹部19が形成されている。受入凹部19の断面形状は、図5に示されている。この断面形状は、袋ナット1の外形に合わせて設定されており、フランジ4が受け入れられる大幅部20と、ナット本体3が受け入れられる中幅部21と、袋部5が受け入れられる小幅部22とから構成されている。そして、大幅部20にはフランジ4を支持する支持面23が形成され、中幅部21にはナット本体3を支持する支持面24が形成されている。
上記大・中・小の各幅部20,21,22は、外箱14の出口部25においても連続するように、出口部25の形状が設定されている。すなわち、図5に示した断面形状がそのまま出口部25に連続している。
図4および図6に示すように、部品送出装置11の外箱14に中継通路部材26の一端が結合され、他端には上記供給管12が接続され、供給管12は袋ナット1を供給する目的箇所に接続されている。図7(B)は蓋板27が外された状態の立体図であり、中継通路部材26の断面形状も図5に示した断面形状と同じものとされている。すなわち、図7(B)に示すように、大・中・小の各幅部20a,21a,22aとフランジ4やナット本体3を支持する支持面23a,24aが設けられている。なお、図7(A)も蓋板33を外した状態で、供給管12を立体的に図示している。
中継通路部材26の深さは、変化部分28において供給管12の方に向かって次第に深くなっている。このように変化部分28で深さを徐々に深くして、小幅部22の底部が供給管12の底部と滑らかに連続している。中継通路部材26の端部から突き出た状態で挿入部29が設けられ、この挿入部29を供給管12の端部に形成した受入部30内に挿入して、中継通路部材26の搬送路と供給管12の搬送路が連続するようになっている。
上記搬送路は、主搬送路31と副搬送路32から構成され、中継通路部材26においては大幅部20aと中幅部21aが主搬送路31に相当し、小幅部22aが副搬送路32に相当している。一方、供給管12の搬送路は幅の広い部分が主搬送路31であり、幅の狭い部分が副搬送路32である。主搬送路31の上下方向の高さは、図8に示すように、ナット本体3とフランジ4の高さを合計した寸法よりも十分に大きく設定してある。このような寸法関係にしてあるのは、フランジ4に空気圧が作用したときに、ナット本体3やフランジ4が主搬送路31内で浮上できるようにするためである。
受入凹部19内における袋ナット1の一時係止は、フランジ4やナット本体3が支持面23,24に支持されるとともに、移送部材15に埋設した磁石34で吸引されている。上記磁石34は、受入凹部19の最奥部に近くしかも支持面23,24に近い箇所の移送部材15内に埋設してある。したがって、移送部材15が後退して導入部材10と受入凹部19が合致すると、磁石34の吸引力で最先の袋ナット1が受入凹部19内に吸引され、袋ナット1の一時係止がなされる。なお、このような磁力をより強く袋ナット1に作用させるために、移送部材15は非磁性体であるステンレス材料で製作されている。また、磁石34は永久磁石であるが、これを電磁石にしてもよい。
受入凹部19内に一時係止されている袋ナット1を空気搬送するために、圧縮空気の噴射通路35が移送部材15に設けてある。噴射通路35は、受入凹部19の最奥部であってナット本体3に圧縮空気が噴射される位置に開口している。すなわち、圧縮空気の噴射流は中継通路部材26の長手方向に噴出される。圧縮空気の供給源から伸びてきている空気ホース40が外箱14に接続されて、圧縮空気を噴射通路35に供給するようになっている。
図6に示すように、静止部材17に基部材36が固定され、この基部材36に部品送出装置11の外箱14と中継通路部材26の端部が取り付けられている。また、他の基部材37が静止部材17に固定され、この基部材37に中継通路部材26の他端と供給管12が取り付けられている。供給管12は、コ字型の押え部材38を基部材37にボルト39で締め付けることにより、基部材37に固定されている。
圧縮空気が噴射通路35からナット本体3に吹き付けられると、ごく初期の間は磁石34の吸引力で袋ナット1は受入凹部19内にとどまっているが、ナット本体3に作用する搬送空気の圧力が急速に高くなり、搬送空気の圧力が磁石34の吸引力を上回ると、袋ナット1は瞬間的に受入凹部19から送り出される。
このように急速に送り出された袋ナット1は、搬送空気の動圧を受けて中継通路部材26から供給管12へ送り出されて行く。袋ナット1が搬送路を移動しているときには、搬送空気の圧力が図8の矢線で示すように、フランジ4の下面(受圧面)8に作用し、袋ナット1に浮力を付与しながら搬送されて行く。
上記実施例の作用効果を列記すると次のとおりである。
フランジ4の下面8に搬送空気の圧力が作用しているので、袋ナット1には浮力が作用する。したがって、袋ナット1の重力で袋ナット1の一部が搬送路の内面に擦れながら移動しても、その摩擦力が軽減されることとなり、袋ナット1に異常な傾きが発生することなく搬送姿勢が正常に維持される。あるいは、上記浮力により、ナット本体3とフランジ4の部分が主搬送路31内で浮上した状態になって袋ナット1は搬送路の内面には接触することなく移動する。このように、搬送路の内面に接触しない完全な浮上状態のときには、袋ナット1は傾けられることなく正常な姿勢で搬送される。さらに、上記浮力によって、図8の二点鎖線図示や図9の実線図示のように、フランジ4が搬送路の天井面41に摺動しながら移動する。この場合は、フランジ4が天井面41にガイドされた状態になるので、袋ナット1は傾けられることなく正常な姿勢で搬送される。
上記のような異常な傾きは図9に二点鎖線で図示してあり、主搬送路31の天井面41にフランジ4が接触し、同時にナット本体3の下側の部分が主搬送路31の底面42に接触し、このような2か所における接触により、袋ナット1は主搬送路31内で詰まってしまうのである。本発明においては、このような異常な傾斜が袋ナット1に付与されることがないので、円滑な袋ナット1の搬送が実現する。
主搬送路31の幅は副搬送路32の幅よりも大きく設定されているので、ナット本体3は主搬送路31の底面42に接触しながら移動するのであるが、この底面42に対する摩擦力が大きくなると、袋部5に作用した空気圧力で上記接触箇所を中心にして袋ナット1全体が傾斜しようとする。しかし、上記のように袋ナット1に浮力が作用しているので、上記接触箇所における摩擦力が軽減されその箇所には円滑な摺動現象が継続して袋ナット1の傾斜が防止される。上記のような完全な浮上や搬送路の天井面41にフランジ4が摺動しているときには、主搬送路31の底面42に接触することがないので、袋ナット1の傾斜は発生しない。このような浮力が作用することにより、袋ナット1は低摩擦の状態、完全浮上の状態、天井面42に対するガイド摺動の状態等の3状態が複合して搬送される。あるいは、上記3状態のいずれか1つだけで搬送されたり、または2つ状態が交互に繰り返されたりしながら搬送される。
ねじ孔2以外は中実になっているナット本体3とフランジ4の方に質量が偏っていて、中空の袋部5は質量が小さくなっている。このため、フランジ4,ナット本体3,袋部5が一体化された複雑な形状の袋ナット1の重心点が、ナット本体3側に偏ることとなる。この種の袋ナット1においては、通常、質量の大きな部分の受圧面積が質量の小さな袋部5の受圧面積を大幅に下回る場合が多くみられる。このような条件下にあっても、フランジ4に空気圧が作用するので、袋ナット1は重心点よりも上側あるいはその近くの箇所において上方へ懸垂される。したがって、袋ナット1は押し上げられるのではなく引き上げられることになるので、異常な方向に傾く現象が防止される。そして、一時係止している袋ナットのナット本体の外側面に対してのみ直接搬送空気を噴射し、搬送空気の噴射力を袋ナットの重心点またはその近傍に作用させるものであるから、袋ナットは傾斜することなく正常な姿勢で送出され、搬送路内での搬送姿勢が正しく維持される。
上記のような3つの状態は、搬送路の湾曲形状と湾曲部を袋ナット1が通過するときの遠心力と密接な関係がある。湾曲している部分において主搬送路31が副搬送路32よりも湾曲の外側に位置するように湾曲している場合には、袋ナット1に作用する遠心力が搬送空気による浮力に加算されるので、フランジ4が主搬送路31の天井面41に摺動する状態が発生しやすくなる。また、上記の湾曲方向とは逆方向に湾曲している場合には、袋ナット1に作用する遠心力が加算されてナット本体3が主搬送路31の底面42に強く接触する傾向となるが、搬送空気の浮力で上記の強い接触が軽減されて湾曲部を円滑に移動することができる。
ナット本体3およびフランジ4を上側に袋部5を下側に位置させた状態で袋ナット1を受入凹部19内に一時係止し、この一時係止している袋ナット1のナット本体3の外側面に搬送空気を噴射するものである。このため、搬送空気の噴射力は、袋ナット1の重心点またはその近傍に作用するので、袋ナット1は傾斜することなく正常な姿勢で送出され、搬送路内での搬送姿勢が正しく維持される。
上記の一時係止は、少なくとも磁石34の吸引力によって行われている。よって、磁石34で吸引されている袋ナット1に搬送空気が噴射されているので、搬送空気が磁石34の吸引力を上回った時点で袋ナット1が急速に送出される。したがって、搬送路に対する袋ナット1の進入が正確になされる。
上記の搬送方法における作用効果は、搬送装置においても同様に発揮される。また、中継通路部材26の深さは供給管12の方に向かって次第に深くなって、中継通路部材26と供給管12とが滑らかに接続されて搬送路が構成されているので、袋ナット1は中継通路部材26と供給管12との接続部でひっ掛かったりすることがなく、円滑な袋ナット1の搬送ができる。
上記のように、複雑な外形の袋ナットが円滑に搬送路を移送されるので、溶接装置の部品供給装置に袋ナットを到達させるような場合等、種々な分野で幅広く利用される。
本発明の搬送装置の全体構造を示す平面図である。 袋ナットの一例を示す図である。 図1の(3)−(3)断面図である。 部品送出装置の一部を示す平面図である。 図4の(5)−(5)断面図である。 図4の(6)−(6)断面図である。 供給管,中継通路部材の端部を示す図である。 供給管の断面図である。 供給管の断面図である。
符号の説明
1 袋ナット
3 ナット本体
4 フランジ
5 袋部
11 部品送出装置
12 供給管
14 外箱
15 移送部材
19 受入凹部
26 中継通路部材
31 主搬送路
32 副搬送路
34 磁石
35 噴射通路

Claims (3)

  1. ナット本体の片側にフランジが設けられ他側に内部が中空の器状の袋部が設けられた袋ナットに搬送空気を吹き当てて搬送路を移動させる形式のものにおいて、搬送路は、ナット本体およびフランジを通過させる主搬送路と、主搬送路の下側に設けられ袋部を通過させる副搬送路とから構成され、副搬送路の幅は主搬送路の幅よりも狭く設定され、搬送路内における袋ナットは、ナット本体が上側に袋部が下側に位置する配置姿勢とされ、搬送空気の圧力をフランジの下面に作用させて袋ナットに浮力を作用させた状態で搬送するとともに、ナット本体およびフランジを上側に袋部を下側に位置させた状態で袋ナットを一時係止し、この一時係止している袋ナットのナット本体の外側面に対してのみ直接搬送空気を噴射し、搬送空気の噴射力を袋ナットの重心点またはその近傍に作用させることを特徴とする袋ナットの搬送方法。
  2. 上記の一時係止は、少なくとも磁石の吸引力によって行われている請求項1記載の袋ナットの搬送方法。
  3. ナット本体の片側にフランジが設けられ他側に内部が中空の器状の袋部が設けられた袋ナットに搬送空気を吹き当てて搬送路を移動させる形式のものにおいて、搬送路は、ナット本体およびフランジを通過させる主搬送路と、主搬送路の下側に設けられ袋部を通過させる副搬送路とから構成され、副搬送路の幅は主搬送路の幅よりも狭く設定され、搬送路内における袋ナットは、ナット本体が上側に袋部が下側に位置する配置姿勢とされ、上記搬送路は部品送出装置に接続されているとともに、部品送出装置に袋ナットを導入する導入部材が接続され、この部品送出装置は、断面が矩形の外箱と、この外箱内に進退可能な状態で収容され導入部材からの袋ナットを受け入れる受入位置と受け入れた袋ナットを供給管の方へ送り出す送出位置の2位置を取る移送部材と、移送部材に形成され導入部材や搬送路の方へ開放している袋ナットの受入凹部と、この受入凹部に一時係止されている袋ナットのナット本体外側面に対してのみ直接搬送空気を噴射し受入凹部の最奥部に開口している噴射通路を有しており、搬送空気の噴射力を袋ナットの重心点またはその近傍に作用させるように構成したことを特徴とする袋ナットの搬送装置。
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