JP4044907B2 - 半導体収納容器および当該半導体収納容器を用いた半導体レーザ装置 - Google Patents

半導体収納容器および当該半導体収納容器を用いた半導体レーザ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4044907B2
JP4044907B2 JP2004062222A JP2004062222A JP4044907B2 JP 4044907 B2 JP4044907 B2 JP 4044907B2 JP 2004062222 A JP2004062222 A JP 2004062222A JP 2004062222 A JP2004062222 A JP 2004062222A JP 4044907 B2 JP4044907 B2 JP 4044907B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor laser
mounting portion
semiconductor
element mounting
storage container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004062222A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005252071A (ja
Inventor
新一 井島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2004062222A priority Critical patent/JP4044907B2/ja
Publication of JP2005252071A publication Critical patent/JP2005252071A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4044907B2 publication Critical patent/JP4044907B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

本発明は、半導体レーザ素子を収納するための半導体収納容器、および、当該半導体収納容器を用いた半導体レーザ装置に関するものであり、特に、樹脂モールドによって成形される半導体収納容器、および、樹脂モールドタイプの半導体レーザ装置に関する。
従来から、光ピックアップの光源として、半導体レーザ装置が利用されている。半導体レーザ装置をパッケージタイプで分類すると、金属製パッケージ部材を組み立ててなるキャンタイプと、樹脂を射出成形してなる樹脂モールドタイプとに大別することができる。
図11(a),(b)は、キャンタイプの半導体レーザ装置の一例を示す図である。図11(a)が、当該半導体レーザ装置を示す側面断面図、図11(b)が、図11(a)のC−C線に沿った断面矢視図である。
図11(a),(b)に示す半導体レーザ装置100において、101は、円盤状の金属ステムである。金属ステム101は、一方の円形面側に素子搭載部102を備え、他方の円形面側に搭載部用の電極端子103および配線用の電極端子104を備えている。
搭載部用の電極端子103は、その一方の端部が金属ステム101の貫通孔105に挿入された状態で、当該金属ステム101に溶接されているとともに、当該端部の端面が、素子搭載部102に接合されている。配線用の電極端子104は、その一方の端部が金属ステム101を貫通して反対側に突出した状態となるよう当該金属ステム101の貫通孔105に挿入され、当該電極端子104と当該貫通孔105との隙間がガラス材106で封止されて、当該金属ステム101に固定されている。
素子搭載部102の上面には、ヒートシンク107を介してLDチップ108が搭載されている。当該LDチップ108と配線用の電極端子104とは、ワイヤ109を介して電気的に接続されている。
金属ステム101には、素子搭載部側の円形面に、LDチップ108を覆うようにして、略円筒形の金属キャップ110が装着されている。当該金属キャップ110の金属ステム101側の端面は、金属ステム101の円形面に溶接されている。
金属キャップ110には、金属ステム101とは反対側の開口部111に、円盤状のカバーガラス112が接着されている。LDチップ108のレーザ光113は、カバーガラス112を透過して、金属ステム101の円形面に対して垂直な方向に向けて出射される。
上記のようなキャンタイプの半導体レーザ装置100は、金属ステム101や金属キャップ110を使用するため原材料費が高く、また、電極端子103,104を突設したり金属キャップを金属ステム101に溶接したりする煩雑な工程も必要であるため、生産コストが高いという問題点を有していた。
そこで、LDチップを樹脂パッケージで封止することにより、構造を簡略化して生産コストを低減させた樹脂モールドタイプの半導体レーザ装置が開発されている。このような樹脂モールドタイプの半導体レーザ装置は、樹脂を射出成形して一度に複数の樹脂パッケージを形成することが出来るため、キャンタイプの半導体レーザ装置100と比較して生産コストが格段に低い。
下記の特許文献1には、図12(a),(b)に示す従来の樹脂モールドタイプの半導体レーザ装置が開示されている。図12(a)が、当該半導体レーザ装置を示す平面断面図、図12(b)が、図12(a)のD−D線に沿った断面矢視図である。
図12(a),(b)に示す半導体レーザ装置200において、201は、LDチップである。当該LDチップ201は、ヒートシンク202を介して、素子搭載部203の上面に搭載されている。
素子搭載部203は、略方形板状であって、その下面には膨出部分204が形成されている。また、当該素子搭載部203には、その長手方向一方の端部に、搭載部用の電極端子205が接合されている。
搭載部用の電極端子205を挟んだ両側には、一対の配線用の電極端子206が、当該搭載部用の電極端子205と並列に配置されている。当該配線用の電極端子206には、LDチップ201に近い側の端部に、それぞれ接合部207が形成されており、当該LDチップ201と、一方の接合部207とが、金属ワイヤ208を介して電気的に接続されている。
素子搭載部203および電極端子205,206に対しては、樹脂パッケージ209がインサート成形されている。当該樹脂パッケージ209によって、半導体レーザ素子206の下面および三方の側面が覆われており、LDチップのレーザ光210は、開放された残り一方の側面から素子搭載部203の長手方向に沿った方向へ向けて出射される。
樹脂パッケージ209の下面からは、素子搭載部203の膨出部分204が露出している。したがって、当該膨出部分204の下端部を、図示しない金属放熱板や光ピックアップの光学基台に当接することができ、放熱経路を確保することが出来る。すなわち、LDチップ201で発生した熱は、主に、ヒートシンク202および素子搭載部203を介して、金属放熱板や光学基台へと伝播し放散される。これに対して、樹脂パッケージ209は、熱伝導率の低い樹脂製の部材であるため、殆ど放熱機能に寄与しない。
特開平11−307871号公報
近年の光記録媒体は年々高速記録化が進んでおり、搭載される半導体レーザ装置の発熱は非常に大きいものとなっている。更には次世代光記録媒体として提案されている青紫色半導体レーザ素子では、物理的に動作電圧が高いために消費電力が高く発熱も非常に大きいものとなる。
さらに、半導体収納容器内に電流電圧変換回路や演算回路を含む受光素子回路基板を収納した構造の半導体レーザ装置が製造されている。このような半導体レーザ装置は、データ処理の多様化に伴い演算回路の規模が年々大きくなっており、回路に起因する発熱量も大きくなっている。
このように発熱量が増大化している現状において、樹脂モールドタイプの半導体レーザ装置200の放熱機能は、不十分であった。すなわち、素子搭載部203の膨出部分204を経由する上述の放熱経路が確保されているだけでは、発熱量の増大化に対応することが困難であった。そのため、半導体レーザ素子の温度が上昇して、当該半導体レーザ素子の動作温度範囲を超えたり、当該半導体レーザ素子の特性が劣化したりする虞があった。
本発明は、上記の課題に鑑み、樹脂組成物を射出成形することによって安価に作製することが出来るとともに、従来よりも放熱機能が高く、かつ、電極端子間の電気的絶縁性に優れた半導体収納容器および当該半導体収納容器を用いた半導体レーザ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る半導体収納容器は、複数の電極端子と、半導体レーザ素子が搭載される素子搭載部と、前記電極端子、素子搭載部を保持し、素子搭載部とともに、半導体レーザ素子を収納する内部空間を形成する容器本体とを備えた半導体収納容器であって、前記容器本体は、熱伝導性および導電性を有する樹脂組成物の射出成形品であり、前記電極端子、素子搭載部の容器本体に保持される部位と容器本体との間には、電気的絶縁層が介在し、さらに前記容器本体は、金属からなるフィラー、カーボンファイバーからなるフィラー、または金属とカーボンファイバーの混合物からなるフィラーを含有することを特徴とする。
また、本発明に係る半導体収納容器の他の特定の局面では、前記金属の全部または一部は、前記容器本体の成形時の温度で溶融する金属であることを特徴とする。
さらにまた、本発明に係る半導体収納容器のさらに他の特定の局面では、前記電極端子および前記素子搭載部は、前記容器本体から延出された部分および露出する部分の表面には、前記電気的絶縁層が施されていないことを特徴とする。
また、本発明に係る半導体レーザ装置では、半導体収納容器として、上記いずれかの半導体収納容器が用いられていることを特徴とする。
本発明に係る半導体収納容器および半導体レーザ装置は、安価に製作することのできる樹脂組成物の射出成形品であるにも拘わらず、当該脂樹脂組成物が熱伝導性を有し、半導体レーザ素子で発生した熱を効率良く外部へ放熱することができるため、半導体レーザ素子の温度上昇を抑制する効果が高い。したがって、動作電圧の高い高出力の半導体レーザ素子や青紫色半導体レーザ素子を搭載しても、当該半導体レーザ素子の特性が変化し難く、信頼性の高い半導体レーザ装置を得ることが出来る。
その上、電極端子および素子搭載部の容器本体に保持される部位と、当該容器本体との間には、電気的絶縁層が介在しているため、各電極端子および素子搭載部が電気的に独立しており、ショートすることがない。
また、半導体収納容器の全体に熱が伝搬するため、半導体収納容器のどの部分を光ピックアップの光学基台などに当接させても、十分な放熱効果を得ることが出来るとともに、半導体収納容器の表面全体から輻射による放熱が行われる。
加えて、樹脂組成物を射出成形することによって作製されるため、半導体収納容器および半導体レーザ装置の小型化および生産コストの低減が容易である。
(半導体収納容器の説明)
以下、本発明の実施の形態に係る半導体収納容器について、図面を参照しながら説明する。
図1(a),(b)は、半導体収納容器を説明するための図である。図1(a)が、当該半導体収納容器を示す側面断面図であり、図1(b)が、図1(a)のA−A線に沿った断面矢視図である。
半導体収納容器10は、容器本体20と、当該容器本体20に保持された素子搭載部30および複数の電極端子31とからなる。
素子搭載部30は、方形の金属板であって、その長手方向両側には、それぞれ7本の電極端子31が配置されている。各電極端子31は、それぞれ素子搭載部30の長手方向に沿うようにして、かつ、当該素子搭載部30の短手方向に沿って等間隔を空けて配置されている。また、素子搭載部30の両側において、7本の電極端子31のうち外側の2本の電極端子31は、当該素子搭載部30と接合している。
なお、電極端子31の本数は、必要な信号配線数を考慮して決定すれば良く、上記の本数に限られない。また、全ての電極端子31が電流電圧供給や信号配線に使用される必要はない。
素子搭載部30の上面は、電極端子31の上面と略面一となっている。また、素子搭載部30の外周縁32の下面は、電極端子31の下面と略面一となっている。これに対して、素子搭載部30の中央方形領域33の下面は、電極端子31の下面よりも下側に位置している。すなわち、素子搭載部30の外周縁32と電極端子31とは、略同じ厚みを有しているが、当該素子搭載部30の中央方形領域33は、当該外周縁32および電極端子31よりも肉厚となっている。
容器本体20は、平面視略ロ字形の筒状の枠体21と、当該枠体21の下方開口を塞ぐ底部22とからなる。枠体21および底部22は、熱可塑性射出成形によって一体に成形されている。なお、容器本体20の成形方法は、上記熱可塑性射出成形に限定されず、例えば、熱硬化性射出成形であっても良い。
容器本体20は、熱伝導性および導電性を有する樹脂組成物によって形成されている。具体的には、樹脂組成物は、熱伝導性を有するフィラーが充填された樹脂である。汎用の樹脂組成物の場合、熱伝導率は0.7W/m・K程度であるが、熱伝導性を有するフィラーが充填された樹脂組成物の熱伝導率は、2〜4W/m・K程度であり、より高い熱伝導性を有する。
さらに具体的には、容器本体20を形成する樹脂組成物は、当該容器本体20の成形時の温度で溶融する金属からなるフィラーが充填されたPPS(ポリフェニレンスルフィド)である。当該樹脂組成物の熱伝導率は、30W/m・K程度である。すなわち、当該樹脂組成物で成形された容器本体20においては、PPS中に分散したフィラーが互いに接合状態にあり、当該フィラーを介して熱が伝搬するため、高い熱伝導性を有している。
なお、容器本体20の成形時の温度で溶融する金属としては、例えば、錫と鉛、錫と銅、錫と亜鉛、錫とアルミニウム、および、錫と銀からなる合金、並びに、錫、亜鉛、アルミニウム、ビスマス、カドミウム、インジウムなどの単金属が挙げられる。
PPSに充填されるフィラーは、その全部が、容器本体20の成形時の温度で溶融する金属からなる必要はなく、一部だけが成形時の温度で溶融しない金属からなっていても良い。また、当該フィラーは、金属からなるフィラーに限定されず、カーボンファイバーからなるフィラーや、金属とカーボンファイバーの混合物からなるフィラーであっても良い。さらに、樹脂組成物に使用される樹脂は、PPSに限定されず、例えば、LCP(液晶ポリマー樹脂)等であっても良い。
枠体21は、素子搭載部30および電極端子31の上面に、当該素子搭載部30の中央方形領域33の上方を囲むようにして配置されている。より具体的には、図1(b)に示すように、平面視において、枠体21の互いに対向する一対の側壁が、電極端子31間を跨るようにして配置されており、互いに対向する他の一対の側壁が、素子搭載部30の短手方向両端縁上に配置されている。
したがって、各電極端子31の一方の端部は、容器本体20の外周壁から突出した状態となっている。また、各電極端子31の他方の端部は、素子搭載部30と接合している電極端子31を除いて、容器本体20の内周壁から突出した状態となっている。
枠体21の上端部には、後述する光学部材60の下端部を嵌め込むための嵌合部23が、当該枠体21の上端部の内周縁側を、当該内周縁に沿って切り欠くようにして形成されている。また、枠体21の上端部には、後述する光ピックアップの光学基台71に、半導体収納容器10を当接させるための切欠部24が、当該枠体21の上端部の外周縁側を、当該外周縁に沿って切り欠くようにして形成されている。
底部22は、方形板状であって、その上面が枠体21の下端面と接合している。底部22の上面は、素子搭載部30の上面および電極端子31の上面と、略面一となっている。すなわち、素子搭載部30および電極端子31は、底部22の上面から露出している。
底部22の下面は、素子搭載部30の中央方形領域33の下面と、略面一となっている。すなわち、底部22の下面からは、素子搭載部30の中央方形領域33が露出している。これに対して、素子搭載部30の外周縁32の下面および電極端子31の下面の一部は、底部22に埋没しており、当該底部22の下面から露出していない。
なお、容器本体20の形状は、上記の形状に限定されず、素子搭載部30の上面に搭載される後述する半導体レーザ素子52を収納できる形状であれば良い。したがって、容器本体20の下面からは、必ずしも素子搭載部30の中央方形領域33が露出している必要はなく、当該素子搭載部30の下面全体が底部22に埋没していても良い。また、嵌合部23および切欠部24の形状も、上記の形状に限定されるものではなく、当該嵌合部23および/または当該切欠部24を、形成しないことも考えられる。
上述の通り、容器本体20は、熱伝導性および導電性を有する樹脂組成物によって形成されている。一般に、熱伝導性は電子の移動による電子熱伝導度と格子振動により運ばれる格子熱伝導度との和であるため、熱伝導率の高い物質は導電性も高い。そのため、従来は、熱伝導性の高い樹脂組成物を使用すると、樹脂パッケージに保持された電極端子同士が当該樹脂パッケージを介して通電し、ショートする虞があった。
本発明の半導体収納容器10においては、素子搭載部30および各電極端子31の容器本体20に保持される部位と、当該容器本体20との間には、セラミックからなる電気的絶縁層40が介在しているため、当該素子搭載部30および各電極端子31が、当該容器本体20と直接接触することがない。したがって、素子搭載部30および各電極端子31がそれぞれ電気的に独立し、ショートする虞がない。
なお、絶縁層40の材料は、セラミックに限定されず、電気的絶縁性に優れたものであれば良い。
各電極端子31の容器本体20外周壁から突出する部分、および、内周壁から突出する部分には、絶縁層40が形成されていない。したがって、当該部分は、導電性が確保されているため、各電極端子31は、電流電圧経路や信号経路として使用可能である。なお、絶縁層40は、素子搭載部30および各電極端子31の容器本体20に保持される部位と、当該容器本体20との間に介在し、かつ、導電性を要する部分に施されていなければ、どのように施されていても良い。
(半導体レーザ装置の説明)
次に、本発明の実施の形態に係る半導体レーザ装置について、図面を参照しながら説明する。
図2(a),(b)および図3は、半導体レーザ装置を説明するための図である。図2(a)が、当該半導体レーザ装置を示す側面断面図であり、図2(b)が、B−B線に沿った断面矢視図である。図3は、半導体レーザ装置を示す分解斜視図である。
図2(a),(b)の半導体レーザ装置50では、半導体収納容器10の素子搭載部30の上面略中央位置に、Agペーストなどの接着材を使用して、略方形板状のシリコン基板51がダイボンディングされている。さらに、当該シリコン基板51には、その上面略中央位置に、半田等により面発光型の半導体レーザ素子52が搭載されている。
なお、シリコン基板51を設けずに、半導体レーザ素子52を直接素子搭載部30の上面に搭載しても良い。また、シリコン基板51を、ヒートシンクとして機能させることも考えられる。この場合、基板51は、SiCやAlNのような熱伝導率の高い材料からなることが好ましい。
シリコン基板51の上面には、その長手方向における半導体レーザ素子52を挟んた両側に、一対の信号検出用の受光素子53が、半導体プロセス技術により形成されている。
さらに、シリコン基板51上には、受光素子53からの信号出力を処理する図示しない信号処理回路、および、レーザ光の光出力をモニタする図示しないモニタ用受光素子が、半導体プロセス技術により形成されている。信号処理回路は、電流電圧変換回路、増幅回路、演算回路、デジタルアナログ変換回路、半導体レーザ素子駆動回路などによる。なお、信号処理回路は、シリコン基板51上の全面あるいは一部に形成して良く、形成しなくても構わない。
半導体レーザ素子52は、シリコン基板51上の回路に、ワイヤボンディングによって、金属ワイヤ54を介して電気的に接続されている。また、各電極端子31も、シリコン基板51上の図示しない回路に、ワイヤボンディングによって、金属ワイヤ54を介して電気的に接続されている。
半導体レーザ素子52は、半導体収納容器10内に収納されているため、当該半導体レーザ素子52の側面側は枠体21によって保護され、底面側は底部22によって保護されている。当該半導体レーザ素子52のレーザ光は、出射光55として素子搭載部30の上面に対して垂直の方向55に向けて出射される。
なお、レーザ光を出射する構成は、上記構成に限定されず、シリコン基板51上にエッチングなどの半導体プロセスによりミラーを形成し、当該ミラーの反射を利用して出射する構成でも良く、ミラーやプリズムなどの光学部品を利用して出射する構成でも良い。
半導体収納容器10には、容器本体20の上方開口を塞ぐようにしてガラス製あるいは樹脂製の光学部材60が取り付けられている。光学部材60は、当該光学部材60と容器本体20との隙間に接着材61が流し込まれることによって、当該容器本体20に固着されている。
このように、光学部材60によって容器本体20上方の開口が封止されるため、半導体レーザ素子52およびシリコン基板51は外部環境から保護されており、耐湿性などの耐環境性が確保されている。
光学部材60には、半導体レーザ素子52から出射されたレーザ光の光路上となる下端部略中央位置に、第1のホログラムパターン62が、エッチングあるいは樹脂成形などの手段によって形成されており、当該第1のホログラムパターン62によって、出射光55が三方に分岐される。
また、光学部材60には、半導体レーザ素子52から出射されたレーザ光の光路となる上面略中央位置に、第2のホログラムパターン63が、エッチングあるいは樹脂成形などの手段によって形成されており、当該第2のホログラムパターン63によって、戻り光56が各受光素子53へ向けて分岐される。
なお、本実施の形態においては、光学部材に光分岐用のホログラムパターンが形成されているが、図4に示す半導体レーザ装置64のように、光学部材65がカバーガラスであっても良い。この場合でも、半導体レーザ素子52およびシリコン基板51を外部環境から保護することは出来る。なお、図4において、本実施の形態と同じ機能を有する部材には、本実施の形態と同符号が付されている。
さらに、光学部材60を、レンズとすることが考えられる。光学部材を60をレンズとすれば、出射光53の発散状態を制御する機能を、半導体レーザ装置50に追加することが出来る。
(放熱経路の説明)
次に、半導体レーザ素子53で発生した熱の放射経路を説明する。図5は、半導体レーザ素子で発生した熱の放熱経路を説明するための図である。図5において、70は放熱経路を示している。
半導体レーザ装置50では、レーザ光を出射する際に半導体レーザ素子52で熱が発生する。また、シリコン基板51でも熱が発生する。発生した熱は、シリコン基板51および素子搭載部30を介して、容器本体20に伝播する。
半導体レーザ装置50は、容器本体20の切欠部24を光ピックアップの光学基台71に当接させた状態で、当該光学基台71に固定されている。光学基台71は金属製であるため、容器本体20の熱は、当該光学基台71へ伝播し、光ピックアップの図示しない機構部品などへ放散される。
なお、光学基台71へ当接させる部分は、容器本体20の切欠部24に限定されず、半導体収納容器10のどの部分であっても良い。但し、効率良く熱を放散させるためには、出来るだけ広い範囲に亘って、光学基台71に当接させることが望ましい。
従来の樹脂モールドタイプの半導体レーザ装置では、樹脂パッケージを光学基台へ当接させても、熱が当該光学基台へ伝搬しなかったが、本発明の半導体レーザ装置50では、半導体収納容器10のいかなる部分を光学基台71へ当接させても、熱が当該光学基台71へ伝播する。したがって、金属板を配置し別途放熱経路を確保する必要がなく、半導体収納容器10全体を放熱面として使用することが可能である。
加えて、半導体収納容器10の全体へ熱が伝搬するため、当該半導体収納容器10の外表面全体からの輻射によって効率的に放熱することもできる。
なお、光学基台71を、熱伝導性の高い樹脂組成物で形成することにより、より放熱効果を高めることが出来る。また、半導体レーザ装置50を固定する場所は、光学基台71に限定されないが、熱伝導性の高い場所に取り付けることが望ましい。
(半導体収納容器および半導体レーザ装置の製造方法の説明)
次に、上記半導体容器の製造方法を図6〜9に基づいて説明する。
図6は、リードフレームを示す平面図、図7は、絶縁層形成後のリードフレームを示す平面図、図8は、リードフレームに対して容器本体をインサート成形した状態を説明する平面図、図9は、半導体収納容器内に、半導体レーザ素子等を収納した状態を説明する平面図である。
図6において、80はリードフレームであって、金属薄板をエッチング加工もしくはプレス加工することによって作製される。このように、フレーム部81を切除する前の素子搭載部30および電極端子31は、当該フレーム部81によって一体に連結した状態で、金属薄板の長手方向に沿って配置されている。
リードフレーム80には、図7において82で示す領域の表面に、絶縁層40が形成される。なお、図には表わされていないが、82で示す部分の下面および側面にも絶縁層40が形成されている。
図8に示すように、射出成形によって、絶縁層40形成後のリードフレーム80に対して容器本体20がインサート成形される。その後、容器本体20から延出された部分および露出する部分の絶縁層40が、サンドブラストあるいはエッチングによって除去される。
なお、絶縁層40の除去は、容器本体20から延出された部分および露出する部分の全てに対して行われる必要はない。少なくとも、導電性を確保しなければならない部分に行われていればよい。
絶縁層40除去処理後の半導体収納容器10には、図9に示すように、シリコン基板51および半導体レーザ素子52が収納される。さらに、光学部材60が取り付けられ、当該シリコン基板51および半導体レーザ素子52が、半導体収納容器10内に封入される。
最後に、フレーム部81が切除され、各半導体レーザ装置50が分離されるとともに、各半導体レーザ装置50の各電極端子31が電気的に独立する。各電極端子31は、容器本体20に保持されているため、フレーム部81が切除されても、個々に分離することはない。なお、フレーム部81の切除は、光学部材60取付け後に限定されず、例えば、半導体レーザ素子52などを収納する前であっても良い。
(半導体レーザ装置の動作の説明)
次に、半導体レーザ装置の動作について説明する。図10は、半導体レーザ素子から出射されたレーザ光の光路を説明する図である。
図10に示すように、半導体レーザ素子52のビーム光は、光学部材60の第1のホログラム62を透過し、半導体レーザ装置50から出射光55として射出される。出射光55は、コリメタリーレンズ90を透過することにより平行光にされた後、ミラー91によって対物レンズ92の光軸と平行な方向に光路変更され、当該対物レンズ92によって光記録媒体93の記録面94へ集光される。
なお、対物レンズ92は、光記録媒体93の面振れに対してレーザ光の焦点深度を追従させるフォーカスアクチュエータと、光記録媒体93の偏心に対してトラックに追従させるトラッキングアクチュエータとを備えた図示しない対物レンズアクチュエータに搭載されている。また、光記録媒体としては、例えば、DVD−RAM、DVD±R、RWやBlu−Ray等の次世代光記録媒体を挙げることが出来るが、特に限定されるものではない。
光記録媒体93の記録面94で反射された戻り光56は、入射時と同じ経路を逆進して光学部材60に到達し、第2ホログラムパターン63通過時に回析により左右に分岐されて、各受光素子53に入射する。受光素子53で受光された戻り光56は、フォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号といったサーボ信号、および、情報記録信号として検出され、図示しない制御回路に送られる。なお、これらの各信号の検出方法自体は公知の検出方法を使用すればよく、ここでは詳述しない。
以上、本発明に係る半導体収納容器および半導体レーザ装置を実施の形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明の内容は、上記の実施の形態に限定されない。
本発明の半導体収納容器および半導体レーザ装置は、光情報処理、光計測および光通信などの分野に使用される光ピックアップに利用できる。特に、動作電圧の高い半導体レーザ素子あるいは青紫色半導体レーザ素子を搭載した半導体レーザ装置を備えた光ピックアップに有用である。
(a),(b)は、それぞれ本発明の一実施形態に係る半導体収納容器の側面断面図、および、A−A線に沿った断面矢視図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明の一実施形態に係る半導体レーザ装置の側面断面図、および、B−B線に沿った断面矢視図である。 半導体レーザ装置を示す分解斜視図である。 光学部材がカバーガラスである半導体レーザ装置の断面図である。 放熱経路を説明するための図である。 フレーム部を切除する前のリードフレームを示す平面図である。 皮膜形成後のリードフレームを示す平面図である。 リードフレームに対して容器本体をインサート成形した状態を示す平面図である。 半導体収納容器に半導体レーザ素子を収納した状態を示す平面図である。 半導体レーザ素子から出射されたレーザ光の光路を説明する図である。 (a),(b)は、それぞれキャンタイプの半導体レーザ装置を示す側面断面図、および、C−C線に沿った断面矢視図である。 (a),(b)は、それぞれ従来の樹脂モールドタイプの半導体レーザ装置を示す平面断面図、および、D−D線に沿った断面矢視図である。
符号の説明
10 半導体収納容器
20 容器本体
30 素子搭載部
31 電極端子
40 絶縁層
50 半導体レーザ装置
52 半導体レーザ素子

Claims (4)

  1. 複数の電極端子と、
    半導体レーザ素子が搭載される素子搭載部と、
    前記電極端子、素子搭載部を保持し、素子搭載部とともに、半導体レーザ素子を収納する内部空間を形成する容器本体と、
    を備えた半導体収納容器であって、
    前記容器本体は、熱伝導性および導電性を有する樹脂組成物の射出成形品であり、前記電極端子、素子搭載部の容器本体に保持される部位と容器本体との間には、電気的絶縁層が介在し
    さらに前記容器本体は、金属からなるフィラー、カーボンファイバーからなるフィラー、または金属とカーボンファイバーの混合物からなるフィラーを含有することを特徴とする半導体収納容器。
  2. 前記金属の全部または一部は、前記容器本体の成形時の温度で溶融する金属であることを特徴とする請求項記載の半導体収納容器。
  3. 前記電極端子および前記素子搭載部は、前記容器本体から延出された部分および露出する部分の表面には、前記電気的絶縁層が施されていないことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体収納容器。
  4. 半導体収納容器として、請求項1からのいずれかに記載の半導体収納容器が用いられていることを特徴とする半導体レーザ装置。
JP2004062222A 2004-03-05 2004-03-05 半導体収納容器および当該半導体収納容器を用いた半導体レーザ装置 Expired - Fee Related JP4044907B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004062222A JP4044907B2 (ja) 2004-03-05 2004-03-05 半導体収納容器および当該半導体収納容器を用いた半導体レーザ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004062222A JP4044907B2 (ja) 2004-03-05 2004-03-05 半導体収納容器および当該半導体収納容器を用いた半導体レーザ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005252071A JP2005252071A (ja) 2005-09-15
JP4044907B2 true JP4044907B2 (ja) 2008-02-06

Family

ID=35032252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004062222A Expired - Fee Related JP4044907B2 (ja) 2004-03-05 2004-03-05 半導体収納容器および当該半導体収納容器を用いた半導体レーザ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4044907B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1944628A1 (en) * 2006-12-22 2008-07-16 Samsung Corning Precision Glass Co., Ltd. External light shielding film and optical filter for display apparatus having the same
JP5532681B2 (ja) * 2009-05-28 2014-06-25 株式会社リコー 光デバイス、光走査装置及び画像形成装置
JP2020202207A (ja) * 2019-06-06 2020-12-17 上海燦瑞科技股▲ふん▼有限公司 レーザダイオードデバイス

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005252071A (ja) 2005-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9054279B2 (en) Optoelectronic component disposed in a recess of a housing and electrical componenet disposed in the housing
US20120033695A1 (en) Semiconductor laser apparatus and optical apparatus
CN102244364A (zh) 半导体激光装置、半导体激光装置的制造方法和光学装置
WO1995009418A1 (fr) Tete optique
US20120033696A1 (en) Semiconductor laser apparatus and optical apparatus
US20110200064A1 (en) Optical device and optical apparatus
US11322907B2 (en) Light emitting element housing package, light emitting device, and light emitting module
TWI234913B (en) Semiconductor integrated apparatus
EP1467359B1 (en) Integrated optical device
JP2001111159A (ja) 半導体レーザ装置
JP4044907B2 (ja) 半導体収納容器および当該半導体収納容器を用いた半導体レーザ装置
KR100903709B1 (ko) 반도체 레이저 장치 및 그 제조 방법
JP4786350B2 (ja) 半導体レーザ装置および光ピックアップ装置
US20060018351A1 (en) Semiconductor laser device
JP2000196176A (ja) パッケ―ジ
US20060262820A1 (en) Semiconductor laser device and optical pickup apparatus having the device
JP2000252575A (ja) 半導体レーザ
JP2004031708A (ja) 半導体レーザーパッケージ
JP2006147751A (ja) 光半導体装置
JP2005190520A (ja) 光ヘッド装置
JP4329012B2 (ja) 光ピックアップ、レーザ発光装置及び光ディスクドライブ
JP2008227233A (ja) 半導体デバイスの製造方法、光ピックアップモジュール、および半導体デバイス
JP2008060301A (ja) 半導体レーザ装置
JPH08213708A (ja) 半導体レーザ装置
JPH0424978A (ja) 光半導体素子

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070724

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees