JP4044433B2 - 排水構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水源の排水を排水枡から密閉された排水系に排水する排水構造に関し、より詳細には排水系において臭気等が発生する汚水排水の排水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
排水源からの排水は、例えば、排水溝や排水管等の排水管路を介して排出される。排水管路は、他の排水源に接続して設けられる他の排水管等の排水管路と合流して、より大きな排水溝や排水管等からなる放流管路に放流される。
【0003】
排水源には、排水管路に接続する排水枡が設けられる。そして、排水枡には、床面上の排水が流入し、あるいは、複数の排水管からの排水が流入する。
【0004】
排水が、例えば有機物を含む温水等である場合、排水時に直ちにあるいは滞留することで腐敗等して臭気を放ち、あるいは湯気やあるいは臭気以外のガスが発生することがある。
【0005】
従って、工場内等の屋内では、臭気が発生してそれが室内に漏れることが無いように、排水枡は、流れ込んだ排水が蓄積せず、即座に排水管路あるいは放流管路に流れてしまうインバート枡が用いられる。一方、屋外では、泥水のような汚泥やごみ、石等が多量に混じった廃水が流れ込み、これをそのまま流すと排水管路にそれらが詰まってしまう。このような場合には、トラップ枡のように排水が一定量枡内に残留し、その残留排水内に排水を流入させる排水管路の排出口が没して(水封という。)、その上澄を排水として流すタイプの枡を用いることにより、汚泥、石等が排水管路に流れ込まないようにすることが出来、更に虫などが侵入することも防止することが出来る。
【0006】
後述する本実施の形態例に係る排水構造を説明するための図1には、上記インバート枡と、トラップ枡がそれぞれ示される。この例では、屋内にはインバート枡10を設け、屋外にはトラップ枡14を設け、外からの虫等の侵入、トラップ枡14に流れ込んだ排水の臭気等のガスの逆流を阻止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の排水構造では、トラップ枡の水封が切れると、結合している排水管路や放流管路を通じて虫や鼠がインバート枡に入り込み、また、排水の臭気も逆流してインバート枡まで到達する可能性が高い。
【0008】
また、工場等の排水経路は、複数の排水管路が繋がっているケースも多く、他の排水管路からの臭気や、虫、鼠等がインバート枡を経て屋内に逆流、侵入してしまう。
【0009】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、インバート枡における上記問題点を解決することができる排水構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る排水構造は、排水が流入するインバート枡と、該インバート枡に結合された排水管路と、該インバート枡と該排水管路との間を開閉可能に遮断する排水遮断部とで構成され、該排水遮断部は、流通する排水量に応じて開度が変化し、該排水遮断部は、弁部と網状部材とを有し、該弁部は、該排水管路を画成する壁部の高さ方向の中点に取り付けられた軸部と、該軸部を中心として流路方向に傾動可能に設けられ、直立状態において該インバート枡と該排水管路との間を実質的に遮断する弁体とを有し、該網状部材は、前記排水管路の断面の上半分を覆う形状に形成され、該弁部の下流側であって該排水管路を画成する壁部の上部に、該弁部に近接してまたは密接して設けられることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る排水構造は、前記排水管路からの排水が流入するトラップ枡を介して接続された放流管路を有することもできる。
【0013】
本発明の上記の構成により、例えば排水遮断部として弁部を設け、質量を適宜調整した弁体を用いることで、インバート枡から排水管路に流れる排水量の変化に応じて排水管路内の排水の深さ(高さ)が変化するとき、変化の程度に応じた排水の水圧あるいは運動エネルギによって弁体の下部が排水管路の下流方向に押し上げられ、排水の流れが確保される。このとき、弁体の上部は排水管路の上流方向(排水枡方向)に押し下げられた状態になるが、弁体がないときに比べて開き具合に応じて排水管路の下流側から上流側に向けて流れ込もうとする臭気等のガスの侵入(逆流)を実質的に遮断することができる。なお、排水管路に排水がないときは、弁体が直立した状態となり、排水管路は完全に遮蔽されるため、下流側のガスが上流側に侵入することを確実に防止できる。これにより、排水管路からインバート枡へのガスの逆流が実質的に防止される。また、上流側からの排水に比べて少量の排水が下流側から漏れ込む状況であっても、排水の逆流が防止される。
【0014】
また、本発明に係る排水構造において、排水管路は、管状路であってもよく、あるいはまた溝路等であってもよい。
【0016】
また、本発明の上記構成により、排水が流れることで、弁体の上部、言いかえれば排水管路の上部に隙間ができた状態にあっても、排水管路の上半分が、弁体または板部材に近接して、あるいは密接して設けられた網状部材によって覆われているため、虫や鼠等の、網状部材の開口径よりも大きな生物が排水管路の上流側に侵入することを防止できる。
【0017】
また、排水管路に排水が流れている状態において、特に大量の排水が流れている状態においては、発生する湯気等のガスが排水管路内で遮蔽されることなく流通して外部に放出されること、所謂ガス抜きができるようにしておくことが必要であるが、このガス抜きは網状部材によって確保される。
【0018】
また、網状部材は、弁シールあるいは弁体の逆転を防止するストッパとしても機能し、逆流をより確実に防止することができる。
【0019】
また、本発明に係る排水構造において、前記弁体の下部に、さらに錘が設けられてなると、錘の質量を調整することで、排水量に応じた弁体または板部材の開度調整を容易にかつ精密に行なうことができ、また、質量や質量中心(重心)を考慮して弁体や板部材の製作を行う必要がない。
【0020】
また、本発明に係る排水構造において、前記弁体の下端部に切り欠き部分を有すると、弁部の動作不良等の何らかの異常があった場合においても、切り欠き部分の面積に応じて排水を確保することができる。なお、このとき、弁体が直立した状態となっているため、下流側のガスが上流側に侵入することを確実に防止できる。
【0021】
また、本発明に係る排水構造において、前記排水管路にさらに他の排水源が接続されてなると、より好適に本発明の効果を奏することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明に係る排水構造の好適な実施の形態(以下、本実施の形態例という。)について、図を参照して、以下に説明する。
【0023】
まず、本実施の形態例に係る排水構造の全体構成について、図1を参照して説明する。
【0024】
排水構造は、排水が流入するインバート枡10と、インバート枡10に接続される排水管路12と、排水管路12に接続されるトラップ枡14と、トラップ枡14に接続される放流管路16とを有するとともに、さらに、排水遮断部18を有する。放流管路16は、例えば廃水処理システムに接続される。
【0025】
インバート枡10は、例えば、飲料の醸造作業や食品の加工作業等を行う工場の床面に設けられる。インバート枡10の上部には、グレーティング20が配置されており、例えば、屋内の床を流れる排水がグレーティング20の格子間の隙間からインバート枡10内に排水される。また、例えば、グレーティング20を挿通して排水管がインバート枡10内に引き込まれ、排水される。
【0026】
排水遮断部18は、インバート枡10内に引き込まれた排水管路12の部分に設けられる。
【0027】
排水遮断部18は、詳細を図2〜図4に示すように、弁部24および網状部材25を有する。なお、図2において、矢印X1方向が、排水管路12の上流側、すなわち、インバート排水枡10が設けられる側であり、矢印X2方向が排水管路12の下流側、すなわち、トラップ枡14が設けられる側である。すなわち、図2では図1の各部を左右逆に配置した状態に表示している。また、図3は上流側から弁部24を見た状態を示し、図4は下流側から網状部材25を見た状態を示す。
【0028】
弁部24は、軸部26と弁体28とを有する。軸部26は、排水管路12の高さ方向(図2中、矢印Y1−Y2方向)の中点に取り付けられる。流路方向((図2中、矢印X1−X2方向)に回動可能(傾動可能)に軸部26に弁体28が取り付けられる。弁体28は、金属材料や樹脂材料等の耐食性を有する適宜の材料を用いて、直立状態においてインバート枡10と排水管路12との間を遮断可能な大きさに形成されている。すなわち、排水管路12の円断面と略同一の形状に形成されている。但し、正確には、弁体28が円滑に動作するように、弁体28の寸法は、排水管路12の円断面寸法よりも一回り小さく形成され、弁体28と排水管路12との間に隙間(図2中、矢印C)が形成されている。なお、排水管路12が矩形断面を有する場合は、弁体28も同様の形状に形成される。また、弁体28は、図5に示すように、下部に切り欠き(図5中、矢印E)を設けてもよい。
【0029】
弁体28は、下部に錘30が設けられる。
【0030】
錘30は、弁体28に突設されるボルト30aおよびボルト30aに螺合されるナット30bで構成される。ナット30bさらにはボルト30aは、詳細を後述する排水の流動挙動を考慮して質量を調整され、あるいはナット30bの取り付け個数を調整されている。なお、弁体28自体を排水の流動挙動を考慮した質量に調整しておけば、必ずしも錘30を設ける必要がない。また、錘30は、図2では、排水管路12の下流側の弁体28の面に取り付けられているが、これに限らず、上流側の弁体28の面に取り付けてもよい。また、錘30の取り付け場所は、弁体28の下端部に限定するものではなく、弁体28の下部である軸部26間を結ぶ線より下側であれば、適宜の場所に取り付けることができる。
【0031】
なお、錘30は、ボルト30aおよびナット30bに変えて種々の形態のものであってもよく、例えばボルト状の錘を弁体に形成した孔に嵌合し、あるいは、錘を弁体に固着して設けるものであってもよい。
【0032】
網状部材25は、例えば、金網を用いて、排水管路12の断面の上半分を覆う形状に形成される。網状部材25は、弁部26の下流側の配水管路12の上部に、弁部に密接して取り付けられる。なお、必要に応じて密接させることなく近接させた状態に設けてもよい。網状部材25は、詳細を後述するガスの流通挙動や、生物の侵入等を考慮して網目の大きさが調整されている。
【0033】
また、網状部材25は、排水管路12に沿った周縁部25aが弁体28と排水管路12との間の隙間Cを覆う大きさの例えば金属製パッキング状に形成されている。但し、網状部材25を全て金網のみで形成してもよい。
【0034】
排水遮断部18は、インバート枡10内に設けられいるため、インバート枡10の点検、補修等の作業を行うときに、これと合わせて、排水遮断部18の設置、点検、補修等の作業を容易に行うことができる。あるいは、これらの作業とは別に排水遮断部18の設置等の作業を行うときにおいても、作業を容易に行うことができる。但し、これに限らず、インバート枡10に近接した外部の排水管路12の部分に排水遮断部18を設けてもよい。
【0035】
トラップ枡14は、従来例で説明したものと同じである。すなわち、トラップ枡14は、箱体状の枡であり、トラップ枡14の内部に排水管路12の先端が挿入される。排水管路12の先端は、下側に向けて開口を有する曲管状に形成されている。一方、例えば排水管路12の開放端面と面一の高さに流路断面の下端部が位置するようにトラップ枡14に放流管路16が接続される。
【0036】
図1に示すように、放流管路16に排水が流れている状態では、トラップ枡14にはこの放流管路16を流れる排水と同一水面となるように排水が満たされており、これにより排水管路12の開放端面は、排水の高さ位置との差分の排水の水圧でシール(封水)され、放流管路16から排水管路12への臭気等のガスの逆流が防止される。
【0037】
上記のように構成した本実施の形態例に係る排水構造の作用効果について、さらに、図6〜図8を参照して説明する。なお、図6〜図8において、排水管路12の上下流方向は図2と同じである。
【0038】
弁部24の錘30は、予め実験やシミュレーション計算等を行ったうえで、設計条件として、排水の流動挙動等を考慮して錘30の質量が調整されている。このとき、錘30の質量の調整は、ナット30bの個数を調整することで、容易にかつ精密に行うことができる。このため、排水の流動等の挙動は以下のようになる。
【0039】
トラップ枡14が正常に機能しているときは、放流管路16からガスや排水が逆流して排水管路12を介してインバート枡10に流れ込み、室内等に侵入するおそれはない。
【0040】
これに対して、トラップ枡14の水封が切れると、トラップ枡14がシール切れを起こし、放流管路16からガスが逆流して排水管路12に流れ込んだり、虫や鼠等が外から排水管路12に侵入する可能性が高くなる。また、状況によっては排水の逆流も起こり得る。
【0041】
このとき、図6に示すように、逆流する排水の量が相対的に無視でき、かつ、インバート枡10から排水管路12に排出される排水量が僅かであり、あるいは実質的にインバート枡10からの排水が行われないときは、上流側から流れてくる排水は、弁体28の下方の隙間Cから下流側に流れ込む。
【0042】
このとき、弁部24は閉止状態にあり、すなわち、弁体28が直立して実質的に排水管路12を閉塞し、遮蔽した状態にあるため、下流側から臭気等のガスや湯気が上流側に向かって逆流してきたとしても、弁部24によって上流側、言いかえれば、インバート枡10への侵入が防止される。また、虫や鼠等がインバート枡10へ侵入することも防止される。
【0043】
そして、図7に示すように、排水量が増すにつれて、弁部24の上流側の排水の水位が弁体28の下端部よりも高い位置に至ると、排水の水圧あるいは運動エネルギによって、錘30の質量に抗して弁体28が図7中時計回り方向に回動し、言いかえると、弁体28の下部が下流方向に押し開かれ、言いかえると押し上げられ、上流側の排水が下流側に流れる。排水量の増加に伴って、弁体28の下部はさらに押し開かれる。このとき、錘30の質量の調整を好適に行うことにより、排水が上流側に異常に滞留する状態を回避することができ、円滑に排水される。
【0044】
また、このとき、弁体28の上部は上流側に向けて押し開かれた、あるいは押し下げられた状態にあるが、網状部材25が排水管路12の上部を覆っているため、網目の大きさを超える大きさの虫や鼠等の生物が上流側に侵入することを防止することができる。また、大量の排水が流れて、大量の臭気等のガスが発生したときであっても、弁体28の上部が押し開かれ、また、網目部材25はガスの流通が可能であるため、排水管路12からいわゆるガス抜きが行われル。
【0045】
ここで、錘30を設けない場合であっても、弁体28の質量を適宜調整することで、上記の作用効果を得ることができる。
【0046】
また、網状部材25を設けない場合であっても、弁体28の開き具合に応じて、生物の侵入やガスの逆流を実質的に防止することができる。
【0047】
また、図5に示したように、弁体28に切り欠きEを形成した場合は、ある程度大量の排水が流れてきたときであっても、円滑に排水することができ、また、排水管路12の下部にスラッジ等が堆積して隙間Cがスラッジ等で閉塞され、あるいは、これにより弁体28の動作不良を生じたときであっても排水の流通を一定程度確保することができる。
【0048】
また、排水の流量に比例して、あるいは、排水の流動状態とは無関係に排水管路12の下流側に大量のガスが生成し、上流側に逆流することが起こり得るが、このとき、弁体28の全面に均等な力が加わるため、弁体28が回動することがなく排水管路12を遮蔽した状態が維持され、これにより、ガスの逆流が防止される。
【0049】
また、上記と同様に下流側で発生した排水が上流側に逆流することも起こり得るが、このとき、排水に押されて弁体28が、図8中、半時計回り方向に回動しようとしても、網目部材25によって阻止され、これにより、排水の逆流が防止される。
【0050】
なお、これらガスや排水の逆流現象は、トラップ枡14が正常に機能してい場合であっても、排水管路12に他の排水枡等が接続されているときには、容易に起こり得る。そして、このときにおいても、本実施の形態例に係る排水構造は有効である。
【0051】
つぎに、本実施の形態例に係る排水構造の変形例について、図9を参照して説明する。
【0052】
変形例の排水構造は、排水管路および排水遮断部の構成が本実施の形態例のものと相違する。
【0053】
すなわち、排水管路12aは、断面形状が矩形に形成されている。そして、排水管路12aの断面形状に対応して、矩形の薄板状の板部材32が排水遮断部として設けられる。板部材32は、上辺部が例えばヒンジ部材34により、排水管路12aの上辺(上壁)に回動可能に、下垂した状態に取り付けられる。
【0054】
これにより、上流側から排出される排水の量に応じて、板部材32が下流方向に押し開かれるため、本実施の形態例に係る排水構造と同様の作用効果を得ることができる。この場合、排水遮断部を簡易な構成とすることができ、また、本実施の形態例の網目部材を格別に設ける必要がない。
【0055】
【発明の効果】
本発明に係る排水構造によれば、排水が流入するインバート枡と、インバート枡に結合された排水管路と、インバート枡と該排水管路との間を開閉可能に遮断する排水遮断部とで構成され、排水遮断部は流通する排水量に応じて開度が変化し、または、排水が流入するインバート枡と、インバート枡に結合された排水管路と、排水管路からの排水が流入するトラップ枡を介して接続された放流管路とを有する排水構造において、インバート枡と排水管路との間を開閉可能に遮断する排水遮断部が設けられ、排水遮断部は流通する排水量に応じて開度が変化するため、排水枡と排水管路との間を確実に遮断することができる。
【0056】
また、本発明に係る排水構造によれば、排水遮断部は、さらに網状部材を有し、網状部材は、排水管路の断面の上半分を覆う形状に形成され、弁部または板部材の下流側であって排水管路を画成する壁部の上部に、弁部または板部材に近接してまたは密接して設けられてなるため、虫や鼠等の、網状部材の開口径よりも大きな生物が排水管路の上流側に侵入することを防止でき、また、ガス抜きが確保される。
【0057】
また、本発明に係る排水構造によれば、弁体または板部材の下部に、さらに錘が設けられてなるため、排水量に応じた弁体または板部材の開度調整を容易にかつ精密に行なうことができ、また、質量や質量中心を考慮して弁体や板部材の製作を行う必要がない。
【0058】
また、本発明に係る排水構造によれば、弁体または板部材の下端部に切り欠き部分を有するため、弁部または板部材の動作不良等の何らかの異常があった場合においても、切り欠き部分の面積に応じて排水を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態例に係る破水構造の概略構成を示す図である。
【図2】 本実施の形態例の排水遮断部を排水管路の断面方向から透視して示す図である。
【図3】 図2の排水遮断部を排水管路の上流側から見た図である。
【図4】 図2の排水遮断部を排水管路の下流側から見た図である。
【図5】 排水遮断部の弁体の変形例を示す図である。
【図6】 上流から少量の排水が流れるときの排水の挙動を説明するための図である。
【図7】 上流から大量の排水が流れるときの排水の挙動を説明するための図である。
【図8】 下流からガスや排水が逆流するときの挙動を説明するための図である。
【図9】 変形例の排水構造の排水遮断部を排水管路の断面方向から透視して示す図である。
【符号の説明】
10 インバート枡
12、12a 排水管路
14 トラップ枡
16 放流管路
18 排水遮断部
22 排水枡
20 グレーティング
24 弁部
25 網状部材
26 軸部
28 弁体
30 錘
30a ボルト
30b ナット
25a 周縁部
32 板部材
34 ヒンジ部材
Claims (5)
- 排水が流入するインバート枡と、該インバート枡に結合された排水管路と、該インバート枡と該排水管路との間を開閉可能に遮断する排水遮断部とで構成され、該排水遮断部は、流通する排水量に応じて開度が変化し、該排水遮断部は、弁部と網状部材とを有し、該弁部は、該排水管路を画成する壁部の高さ方向の中点に取り付けられた軸部と、該軸部を中心として流路方向に傾動可能に設けられ、直立状態において該インバート枡と該排水管路との間を実質的に遮断する弁体とを有し、該網状部材は、該排水管路の断面の上半分を覆う形状に形成され、該弁部の下流側であって該排水管路を画成する壁部の上部に、該弁部に近接してまたは密接して設けられることを特徴とする排水構造。
- 前記弁体の下部に、さらに錘が設けられてなることを特徴とする請求項1記載の排水構造。
- 前記弁体の下端部に切り欠き部分を有することを特徴とする請求項1又は2記載の排水構造。
- 前記排水管路からの排水が流入するトラップ枡を介して接続された放流管路をさらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の排水構造。
- 前記排水管路にさらに他の排水源が接続されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の排水構造。
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