JP4040761B2 - マーク認識装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板の位置を認識して適正な位置に移動するべく、基板上の基板マークを撮像するマーク認識装置あるいは基板上の凹凸形状を測定する機能をも含むマーク認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
以前からU.S.Pat No 5,060,063に記載されるようなマーク認識装置があった。このマーク認識装置を、図13により説明する。
100はマーク認識装置の認識ヘッド部であり、この認識ヘッド部100は、ハウジング106、CCDカメラ112、受光キューブビームスプリッタ118、鏡面119(受光キューブビームスプリッタ118 の一面)、投光キューブビームスプリッタ124,126、下及び上部ファイバー光源128,130等から構成されている。
【0003】
また、102は基板であり、所望の回路パターンが形成されており、104はステンシルであり、前記回路パターン上にクリーム半田を印刷するためのパターン孔が形成されている。
基板102のマークを認識する場合について説明する。
まず、下部ファイバー光源128をONにして照明光を発生する。照明光は、拡散板136を通って投光キューブビームスプリッタ124のハーフミラー部で光軸116に沿うように90度曲げられると共に50%の光量とされて、基板102上のマークを真上から照明する。この照明光は、基板102で反射され、光軸116に沿って再び垂直上方の投光キューブビームスプリッタ124へと戻され、投光キューブビームスプリッタ124のハーフミラー部で50%の光量とされて通過する。通過した反射光は、さらに、光軸116に沿って進行し、受光キューブビームスプリッタ118に達し、このハーフミラー部で光軸110に沿うようにCCDカメラ112方向へと90度曲げられると共に50%の光量とされて通過する。そして、撮像レンズ筒108を通ってCCDカメラ112に達して基板102のマークが撮像される。
【0004】
ここで、CCDカメラ112に達する下部ファイバー光源128の光量は、12.5%となる。
次に、ステンシル104のマークを認識する場合について説明する。
上部ファイバー光源130をONにして照明光を発生する。照明光は、拡散板138を通って投光キューブビームスプリッタ124のハーフミラー部で光軸116に沿うように90度曲げられると共に50%の光量とされて、ステンシル104のマークを真下から照射する。この照明光は、ステンシル104で反射され、光軸116に沿って再び垂直下方の投光キューブビームスプリッタ126へと戻され、投光キューブビームスプリッタ126のハーフミラー部で50%の光量とされて通過する。通過した反射光は、さらに、光軸116に沿って進行し、受光キューブビームスプリッタ118に達し、このハーフミラー部で光軸110に沿うようにCCDカメラ112とは反対の方向に90度曲げられると共に50%の光量とされる。その後、光軸110に沿って鏡面119で反射され、再びハーフミラー部でその光量を50%とされて受光キューブビームスプリッタ118を通過して撮像レンズ筒108を通ってCCDカメラ112に達してステンシル104のマークが撮像される。
【0005】
ここで、CCDカメラ112に達する上部ファイバー光源130の光量は、6.25%となる。
以上、基板102とステンシル104のマークの位置をそれぞれ認識した後に、前記マークの位置から基板102とステンシル104との相対位置の位置ずれを計算する。そして、基板102の回路パターンとステンシル104のパターン孔とが一致するように、ステンシル104を移動して位置ずれを補正している。
【0006】
さらに、図14に示すように、上記の機能に基板上の凹凸形状を測定する機能を加えたマーク認識装置100Aが知られている。
このマーク認識装置100Aは、ハウジング106にレーザラインジェネレータ140を取り付けている以外は、前述のマーク認識装置100と同様の構成であって、レーザラインジェネレータ140から発生されるレーザ光が、図中表裏方向に伸びるライン光となると共にレーザ光の光軸141が基板102と45度の角度をなし且つ基板102上で光軸116と交差するように配置されている。
【0007】
また、マーク認識装置100A全体を基板上方のX−Y平面で移動するようになっている。
そして、基板102の回路パターン上にクリーム半田を印刷した後、基板102とステンシル104との間にマーク認識装置100Aを移動して、レーザラインジェネレータ140の光源をONして、ライン光を基板102上のクリーム半田部へと投光する。ライン光は基板102で拡散反射され、その反射光の一部が光軸116に沿って垂直上方の投光キューブビームスプリッタ124へと進行し、投光キューブビームスプリッタ124のハーフミラー部で50%の光量とされて通過する。通過した反射光は、さらに、光軸116に沿って進行し、受光キューブビームスプリッタ118に達し、このハーフミラー部で光軸110に沿うようにCCDカメラ112方向へと90度曲げられると共に50%の光量とされて通過する。そして、撮像レンズ筒108を通ってCCDカメラ112に達して基板102の凹凸形状であるクリーム半田部の外観切断形状が撮像される。この撮像された画像に基づいて、所望の処理を行いクリーム半田の高さを測定する。1回の撮像が終わると、基板102上方のX−Y平面でマーク認識装置100A全体を所定量移動して次の撮像がなされ、これを繰り返して、基板102上の所望する場所全てを測定する。
【0008】
ここで、CCDカメラ112に達するレーザ光の光量は、25%となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
CCDカメラ112で撮像される画像は白黒画像であり、そのコントラストは、撮像するものの材質・色等によって変化する。ところが、基板やステンシルあるいは基板マークやステンシルマークの材質・色等によってはその反射特性が似ているために(例えば、基板がセラミックで形成され、マークが銅で形成されるような場合)、基板と基板マークあるいはステンシルとステンシルマークとのコントラストの差が無くなることがあり、このような場合、基板マークやステンシルマークの位置を認識することができず、延いては、基板とステンシルとの相対位置を補正することができないという問題があった。
【0010】
また、基板102やステンシル104からの画像は、多くのキューブビームスプリッタを介してCCDカメラ112へと達するから、CCDカメラ112に達する下部ファイバー光源128の光量及び上部ファイバー光源130の光量は、それぞれ12.5%、6.25%という低い値である。従って、確実にマークを認識することができないから、基板とステンシルの相対位置を補正することができないという問題があった。
【0011】
下・上部ファイバー光源128,130に光量の高いものを使用すれば上記問題は解決できるが、光源にハロゲンランプ等を使用している場合、光量を上げると発生する熱量も大きくなるから、新たに、熱によって光学系が変形するのを防止するために光源と光学系との間に熱線吸収フィルタを設置しなければならず、装置が大型化してしまうという問題が発生する。
【0012】
また、基板102の凹凸測定時に投光される光切断線の画像も、多くのキューブビームスプリッタを介してCCDカメラ112へと達するから、CCDカメラ112に達するレーザラインジェネレータ140のレーザ光の光量は25%という低い値である。特に、この場合、レーザ光が基板102に45度の角度から入射しているため、光軸116に沿って反射する反射光は、基板102あるいはクリーム半田で拡散反射された光の一部にすぎず、CCDカメラ112へと達する光量は25%よりも更に低い僅かなものとなっていた。従って、確実な測定を行うように十分な光量が必要であるが、レーザ光の場合、安全上の問題から出力に限度があり、光量を一定限度以上にすることができないために、十分な光量を得ることができないから、測定精度が得られないという問題があった。そこで、光切断線を所定時間撮像して、CCDカメラ112 によって光切断画像を蓄積して、高さ処理が可能な画像を得ていた。しかしながら、この方法は、CCDカメラ112が画像を蓄積するための時間が必要であり、また、該蓄積が終了しないとマーク認識装置100Aを移動することができないから、基板上の所望する場所全てを測定するのに多大な時間がかかるという問題があった。
【0013】
さらに、光切断画像を一回撮像する毎にマーク認識装置100A全体を移動させる必要があるが、重量の大きなマーク認識装置の移動速度には限界があり高速で移動することができないから、基板上の所望する場所全てを測定するのに多大な時間がかかるという問題があった。
【0014】
【発明を解決するための手段】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、請求項1に記載のマーク認識装置は、基板(B)に形成される基板マーク(M)を基板(B)上方から照明する照明手段(1k)と、この基板マーク(M)で反射した照明光を垂直上方から白黒画像で撮像する撮像手段(50k)とを有する基板マーク認識部(K)を備えると共に、前記照明手段(1k)から基板(B)までの投光経路に投光側偏光フィルタ(2k)を配置し、前記基板(B)から撮像手段(50k)までの受光経路に受光側偏光フィルタ(4k)を配置し、投光側偏光フィルタ(2k)を前記照明手段(1k)の光源の光軸を中心として回転可能とし、且つ、前記基板(B)上方に対向配置されるステンシル(BS)に形成されるステンシルマーク(MS)をステンシル(BS)下方から照明する照明手段(1k)と、このステンシルマーク(MS)で反射した照明光を垂直下方から白黒画像で撮像する撮像手段(50s)とを有するステンシルマーク認識部(S)とを備えると共に、前記照明手段(1s)からステンシル(BS)までの投光経路に投光側偏光フィルタ(2s)を配置し、前記ステンシル(BS)から撮像手段(50s)までの受光経路に受光側偏光フィルタ(4s)を配置し、投光側偏光フィルタ(2s)を前記照明手段(1s)の光源の光軸を中心として回転可能とし、更に、前記照明手段(1k)の光源の光軸と前記照明手段(1s)の光源の光軸とを一致させて、前記基板マーク認識部(K)と前記ステンシルマーク認識部(S)とを一体的に取り付けた構成としている。
【0015】
従って、投光側偏光フィルタを回転して、撮像画像における基板と基板マークとの明暗の差が最も大きくなる、つまり、コントラストが最良となるように調整することによって、基板マークを確実に認識することができるから、基板を確実に最適な位置にセットすることができる。
【0016】
又、投光側偏光フィルタを回転して、撮像画像におけるステンシルとステンシルマークとの明暗の差が最も大きくなる、つまり、コントラストが最良となるように調整することによって、基板マークを確実に認識することができるのに加えて、ステンシルマークも確実に認識することができるから、例えば、基板とステンシルを相対移動可能な移動装置と組み合わせることにより、基板とステンシルとの相対位置を確実に最適な位置にセットすることができる。
【0017】
基板とステンシルとの相対位置を最適な位置にセットする方法としては、基板のみを移動あるいはステンシルのみを移動あるいは基板とステンシルとの両方を移動等種々考えられるが、基板とステンシルの位置が最適となればよく特に制限はない。また、請求項2に記載のマーク認識装置は、基板(B)に形成される基板マーク(M)を基板(B)上方から照明する照明手段(1k)と、この基板マーク(M)で反射した照明光を垂直上方から白黒画像で撮像する撮像手段(50k)とを有する基板マーク認識部(K)と共に、前記基板(B)上方に対向配置されるステンシル(BS)に形成されるステンシルマーク(MS)をステンシル(BS)下方から照明する照明手段(1k)と、このステンシルマーク(MS)で反射した照明光を垂直下方から白黒画像で撮像する撮像手段(50s)とを有するステンシルマーク認識部(S)とを備え、前記照明手段(1k)の光源の光軸と前記照明手段(1s)の光源の光軸を一致させて、前記基板マーク認識部(K)と前記ステンシルマーク認識部(S)とを一体的に取り付けたマーク認識装置であって、
測定用光を出力する測定用光源部(1f)と、この測定用光をライン光に変換して撮像手段(50k)の基板(B)上の撮像視野内に傾斜した角度でライン光を投光するライン光変換部(20f)とを有するライン光投光部(F)が前記基板マーク認識部(K)に一体的に取り付けられ、前記基板マーク認識部(K)及びステンシルマーク認識部(S)を基板(B)とステンシル(BS)との間のX−Y平面で移動し、移動された基板マーク(M)上で、前記照明手段(1k)と撮像手段(50k)とで基板マーク(M)を撮像すると同時に、ステンシルマーク(MS)下で前記照明手段(1s)と撮像手段(50s)とでステンシルマーク(MS)を撮像して基板(B)とステンシル(BS)との相対位置を認識すると共に、移動された基板(B)上に形成された凹凸部(C)で、前記ライン光投光部(F)と撮像手段(50k)とで基板(B)上の凹凸形状を測定する構成としている。又、その際、請求項3のように、基板(B)を照明する照明手段(1k)から基板(B)までの投光経路に配置され、照明手段(1k)からの照明光を透過或いは反射して基板(B)を照明し、該基板(B)からの反射光を前記投光経路とは異なるように反射或いは透過すると共に基板(B)上へと投光された測定用光源部(1f)からのライン光を反射或いは透過して、照明手段(1k)とは異なる方向の基板撮像手段(50k)へと導くビームスプリッタ(3k,3k1)を備えた構成とすることができる。
【0018】
従って、照明手段から投光された照明光は、投光経路を進行してビームスプリッタを透過するか或いは反射されて基板上の基板マークを照明し、基板により反射された反射光は、再びビームスプリッタを介して撮像手段に達する。つまり、照明手段から発生される照明光は、ただ1つのビームスプリッタを介して撮像手段に撮像されるため、光量があまり失われることがないので、照明手段の光源を強くする必要がないから、光源と光学系との間に熱線吸収フィルタを設置して大型化するということがなく、確実にマークを認識することができる。
【0019】
また、前記ライン光投光部から発生された測定用光は、基板上で反射され前記反射光と同様の経路で撮像手段に達する。つまり、ライン光投光部から発生される測定用光も、ただ1つのビームスプリッタを介して撮像手段に撮像されるため、光量があまり失われることがないので、確実にライン光を撮像することができ、延いては、測定精度を上げることができる。特に、撮像手段にCCDカメラを適用しているような場合は、測定用光の光量が大きいので、高さ処理が可能な画像を蓄積する時間を短くすることができるから、測定時間を短縮することができる。
【0020】
また、請求項4に記載のマーク認識装置のように、ビームスプリッタ(3k,3k1)による測定用光の反射或いは透過率が照明光の透過或いは反射率よりも大きくなるように形成するように構成して、撮像手段に、より多くの測定用光が達するようにして、測定精度を上げるようにしたものである。これは、測定用光は光量を所定量以上大きくすることができないが、照明光は光量を大きくすることができることに起因するものである。
【0021】
さらに、請求項5に記載のマーク認識装置においては、基板(B)に形成される基板マーク(M)を基板(B)上方から照明する照明手段(1k)と、この基板マーク(M)で反射した照明光を垂直上方から白黒画像で撮像する撮像手段(50k)とを有する基板マーク認識部(K)を備えると共に、測定用光を出力する測定用光源部(1f)と、この測定用光をライン光に変換して撮像手段(50k)の基板(B)上の撮像視野内に傾斜した角度でライン光を投光するライン光変換部(20f)とを有するライン光投光部(F)が前記基板マーク認識部(K)に一体的に取り付けられ、前記基板マーク認識部(K)を基板(B)上のX−Y平面で移動し、移動された基板マーク(M)上で、前記照明手段(1k)と撮像手段(50k)とで該基板マーク(M)を撮像して基板(B)の位置を認識すると共に、移動された基板(B)上に形成された凹凸部(C)で、前記ライン光投光部(F)と撮像手段(50k)とで基板(B)上の凹凸形状を測定するマーク認識装置であって、照明光として特定の波長の光を出力する照明手段(1k)を適用し、測定用光として該照明光の波長とは異なる波長の光を出力する測定用光源部(1f)を適用し、前記照明光の波長の光に対してはハーフミラーとして作用し、前記測定用光の波長の光を略透過するダイクロイックフィルタ(70k)を備え、該ダイクロイックフィルタ(70k)が、照明手段(1k)から基板(B)までの投光経路に配置され、照明手段(1k)からの照明光を反射して基板(B)を照明し、該基板(B)からの反射光を前記投光経路とは異なる経路に透過すると共に、基板(B)上へと投光された測定用光源部(1f)からのライン光を透過して、照明手段(1k)とは異なる方向の撮像手段(50k)へと導くように構成している。
【0022】
従って、照明手段から投光された照明光は、投光経路を進行してダイクロイックフィルタで基板へと反射されて基板マークを照明し、基板により反射された反射光は、再びダイクロイックフィルタを介して撮像手段に達する。つまり、照明手段から発生される照明光は、ただ1つのダイクロイックフィルタを透過して撮像手段に撮像されるため、光量があまり失われることがないので、照明手段の光源を強くする必要がないから、光源と光学系との間に熱線吸収フィルタを設置して大型化するということがなく、確実にマークを認識することができる。
【0023】
また、ライン光投光部から発生された測定用光は、基板上で反射され前記反射光と同様の経路で撮像手段に達する。この時、ダイクロイックフィルタは、測定用光の波長を透過するから、光量は略失われない。従って、確実にライン光を撮像することができ、延いては、測定精度を上げることができる。特に、撮像手段にCCDカメラを適用しているような場合は、測定用光の光量が大きいので、高さ処理が可能な画像を蓄積する時間を短くすることができるから、測定時間を短縮することができる。
【0024】
請求項5に記載の照明手段として、請求項6に記載のように、特定の波長を出力する発光ダイオードを適用すると、照明手段の波長を特定の波長とするための特別な構成を必要としない。つまり、光源を、特定の波長を出力しない例えばハロゲンランプとすると、特定の波長とするためには、このハロゲンランプとダイクロイックフィルタとの間にバンドパスフィルタを設ける必要があるから、装置が大型化してしまうという欠点が生じるが、照明手段として、特定の波長を出力する発光ダイオードを適用することによって、装置が大型化することがなく簡単な構成とすることができる。特に印刷装置に組み込むで使用するような場合は、基板とステンシルとの間にコンパクトに配置することができるから、延いては印刷装置全体を小型化することができる。
【0025】
また、請求項7に記載のマーク認識装置は、測定用光源部(1f)をレーザ光を出力するレーザダイオードで構成し、基板の凹凸を測定するための測定用を有する装置に偏光フィルタ(2k,4k)を適用する際に、受光側偏光フィルタ(4k)の偏光波面形成方向が、レーザダイオードから出力されるレーザ光の振動面と平行となるように配置する構成としている。
【0026】
従って、レーザ光は受光側偏光フィルタに何ら遮られることがなく通過することができるから、レーザ光の光量が落ちることがなく、測定精度を維持することができる。また、請求項8に記載のように、前記請求項2又は5に記載のマーク認識装置においては、前記測定用光源部(1f)を、その光軸が基板(B)と平行となるように配置し、該測定用光源部(1f)から出力される測定用光を基板(B)上の前記撮像視野内に反射する反射ミラーをライン光変換部(20f)に設け、前記ライン光変換部(20f)を光軸方向に移動する投光部移動機構(40f)を備え、 前記ライン光を基板(B)上の撮像視野内で平行に移動させて基板(B)上の凹凸形状を測定する構成としている。
【0027】
従って、測定用光源部から出力される測定用光は、ライン光変換部の反射ミラーで基板上の撮像視野内に反射される。そして、投光部移動機構を駆動してライン光変換部を測定用光の光軸方向に移動させることにより、ライン光は基板上の撮像視野内で平行に移動される。そして、撮像視野内の基板上の凹凸形状を測定する。撮像視野内の測定が終了した後は、マーク認識装置を基板上のX−Y平面で移動して再び測定を行い、これを順次繰り返すことによって、基板上の凹凸形状を測定する。このように、撮像視野内のライン光の移動はライン光変換部のみの移動であるから、高速で移動することができるから、測定時間を短縮することができる。
【0028】
ここで、投光部移動機構の駆動源としては超音波リニアアクチュエータや回転式直流モータ等が考えられる。
さらに、投光部移動機構を上述した測定用光の光量を低下させない構成と組み合わせることによって、短い時間でライン光を撮像できると共に高速で移動することができるから、測定時間をより短縮することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図1〜図9に基づいて説明する。
図1は本発明の外観斜視図である。図2は本発明の分解斜視図である。図3は本発明の光学系の配置を示すと共にマーク及びクリーム半田の測定方法を示す概略側面図である。
【0030】
本発明のマーク認識装置は、図2に示すように以下の構成に大別される。
1 基板のマークを認識する基板マーク認識ユニットK。
2 ステンシルのマークを認識するステンシルマーク認識ユニットS。
3 ステンシルマーク認識ユニットSと基板マーク認識ユニットKとを取り付ける取付け土台D。
4 基板上にライン光を投光するライン光投光部F。
【0031】
そして、図1に示すように略同一の構成をなす基板マーク認識ユニットKとステンシルマーク認識ユニットSとが、取付け土台Dの一側面にそれぞれ上下方向を対照にして取り付けられ、また、基板マーク認識ユニットKの下面には、ライン光投光部Fが取り付けられて組み上がっている。
まず初めに基板マーク認識ユニットKについて、図2及び図3により説明する。
【0032】
10kは照明部であり、内部に発光ダイオード(以下単に「LED:Light Emitting Diode」とする)光源ユニット1kを有し、該ユニット1kはその光軸が垂直軸Vと一致するように配置されている。そして、このLED光源ユニット1kは基板B上の基板マークMを照明する照明手段としての機能を有している。LED光源ユニット1kは、複数のLEDを基板Bと平行に配置して構成されており、LEDの数を増減することで照明光の光量が調整される。
【0033】
20kはフィルタ部であり、LED光源ユニット1kからの照明光の進行方向に配置されている。フィルタ部20k内部には、垂直軸V上に配置され且つ該垂直軸Vを中心として回転可能に投光側偏光フィルタ2kを備えている。また、投光側偏光フィルタ2kには、フィルタ部20kの外周に形成される長孔21kを介して偏光角度操作部22kがねじ込まれており、偏光角度操作部22kを緩め、長孔21kに沿って移動させることにより投光側偏光フィルタ2kを回転することができ、ねじ込むことで、投光側偏光フィルタ2kを回転しないように固定することができる。
【0034】
30kはハウジング部であり、その内部には、無偏光キューブビームスプリッタ3kと、受光側偏光フィルタ4kとが備えられている。無偏光キューブビームスプリッタ3kは、投光側偏光フィルタ2kを通過した照明光の進行方向且つ垂直軸V上に配置されており、該照明光を透過して開口部31kから基板B上の基板マークMを照明し、また、基板Bで反射される反射光をその光軸が垂直軸Vと直交し且つ基板Bに平行な水平軸Hと一致するように反射する。無偏光キューブビームスプリッタ3kからの反射光の進行方向且つ水平軸H上には、受光側偏光フィルタ4kが固定配置されている。ここで、この無偏光キューブビームスプリッタ3の透過率は30%、反射率は70%となるように形成されている。
【0035】
更に、受光側偏光フィルタ4kを通過した反射光の進行方向且つ水平軸H上には、撮像レンズ筒40kと、CCDカメラ50kとが並んで配置されており、撮像レンズ筒40kは、その左方(図3中)がハウジング部30kの右方(図3中)に支持され、CCDカメラ50kは、その左端(図3中)が撮像レンズ40kの右端(図3中)に支持されている。そして、CCDカメラ50kは、基板B上の基板マークMを白黒画像で撮像する撮像手段として機能する。
【0036】
次に、ステンシルマーク認識ユニットSについて説明する。ステンシルマーク認識ユニットSの構成は、基板マーク認識ユニットKと同一の構成であるため、上記の基板マーク認識ユニットKの構成の説明により、その詳細な説明は省略する。上記基板マーク認識ユニットKの説明中、構成を示す番号の後ろにkを付していたが、ステンシルマーク認識ユニットSでは、そのアルファベットをsとして読み替えることで、ステンシルマーク認識ユニットSの説明は足りる。この場合、図3中、カッコ内で示した符号がステンシルマーク認識ユニットSの構成である。また、基板を用いて説明していた箇所は、全てステンシルと読み替えるものとし、例えば、図3中、ステンシルはBSで表し、ステンシルマークはMSで表すものとする。なお、ステンシルマーク認識ユニットSの無偏光キューブビームスプリッタ3sは反射・透過率を共に50%としている。
【0037】
次に、取付け土台Dについて説明する。取付け土台Dは、基板BやステンシルBSと平行な上・下面1d1,1d2を有する案内部1dを、その一側面の上下方向中央部に突出して形成しており、以上に説明した基板マーク認識ユニットKとステンシルマーク認識ユニットSとが、この案内部1dの上面1d1と下面1d2にガイドされて、ねじ2d,2d・・・により固定されている。両ユニットK,Sは、上下方向を対照にして配置されており、基板マーク認識ユニットKは、その開口部31kが下方の基板Bに対向するように下方を向いて配置され、ステンシルマーク認識ユニットSは、その開口部31s(図示なし)が上方のステンシルBSに対向するように上方を向いて配置されている。
【0038】
続いて、両ユニットK,Sの取付け土台Dへの取り付け方について説明する。まず、両ユニットK,Sの内の何れか一方のユニットを取付け土台Dに取り付けるが、ここでは、基板マーク認識ユニットKを先に取り付ける場合について説明する(カッコ内は、ステンシルマーク認識ユニットSを先に取り付ける場合である)。
【0039】
基板マーク認識ユニットK(ステンシルマーク認識ユニットS)を案内部1dの下面1d2(上面1d1)に当接させて、ねじ2d,2d・・・により、取付け土台Dの一側面に固定する。次に、ステンシルマーク認識ユニットS(基板マーク認識ユニットK)を案内部1dの上面1d1(下面1d2)に当接させると共に該上面1d1(下面1d2)を両ユニットの垂直軸Vが一直線となるようにに移動させて、ねじ2d,2d・・・により固定する。
【0040】
次に、ライン光投光部Fについて、図2及び図3により説明する。
10fは測定用光としてのレーザを出力する測定用光源部としてのレーザ光源部である。その内部には、レーザダイオード(以下単に「LD」とする)1f、コリメートレンズ2f及びビームエキスパンダ3f,3fとが備えられており、ねじ101f,101fにより基板マーク認識ユニットKのハウジング30kの下面且つCCDカメラ50k側端部に固定されている。そして、LD1fは、自身から発射するレーザ光の光軸が前記水平軸Hと平行な水平軸hと一致するように配置され、この水平軸h上には、コリメートレンズ2f、ビームエキスパンダ3f,3fがレーザ光の進行方向に並んで配置されている。
【0041】
20fはライン光変換部であり、その内部には水平軸h上にフォーカスレンズ4fと、ラインジェネレータ5fとを備えており、更に、ラインジェネレータ5fのレーザ光の進行方向には、表面反射ミラー6fを水平軸hに対して22.5度の角度をなすようにしてねじ201f,201fにより固定配置している。
30fはボールスライダにより構成される移動部であり、可動台31f,31fと固定台32f,32fとで構成され、可動台31f,31fをライン光変換部20fにねじ311f・・・によって固定し、固定台32f,32fをハウジング30kの下面にねじ321f・・・によって固定し、可動台31f,31fを固定台32f,32fに移動可能に嵌装しており、ライン光変換部20fはハウジング30k下面で水平軸h上を矢符方向に移動する。
【0042】
40fはライン光変換部20fを駆動する超音波リニアアクチュエータであり、可動子41fと固定子42fとで構成され、固定子42fをハウジング30kの側面にねじ421f,421fで固定し、固定子42fに挿通されるように、可動子41fを取付けステー43fを介してライン光変換部20fに取り付けている。この超音波リニアアクチュエータ40fが投光部移動機構として作用する。
【0043】
以上に説明したマーク認識装置は、図4に示すX−YガントリーGに組み付けられる。以下にX−YガントリーGについて説明する。
X−YガントリーGは、図示しない基台に固定されるX軸リニア駆動モジュール1gと、X軸リニア駆動モジュール1gの長手方向と直交する方向に伸長すると共にX軸リニア駆動モジュール1g上をX軸方向に沿って駆動可能に取り付けられるY軸リニア駆動モジュール2gと、Y軸リニア駆動モジュール2g上をY軸方向に沿って駆動可能に取り付けられる移動基台3gとによって構成されている。
【0044】
以上のX−YガントリーGへのマーク認識装置の取り付けについて説明する。移動基台3gは、一側面に3つのねじ孔30g・・・を形成しており、図2に示す取付け土台Dは、このねじ孔30gに対応して3つの取付け孔3d・・・を形成しており、図示しないねじを取付け孔3d・・・を介してねじ孔30g・・・にねじ込むことで、マーク認識装置がX−YガントリーGに取り付けられる。この時、マーク認識装置の垂直軸Vが、図5に示すように互いに平行に対向配置した基板BとステンシルBSに対して垂直となるように取り付ける。
【0045】
次に、マーク認識装置の制御系について図6により説明する。
100はアクチュエータ・LD制御器であり、超音波リニアアクチュエータ40fの駆動及びLD1fの発光を制御する。101はCCDカメラ制御器であり、CCDカメラ50k,50sで撮像された画像をA/D変換する。102は画像取込み器であり、CCDカメラ制御器101でA/D変換された画像を取り込む。103は座標演算器103であり、取り込まれたデータをマークの位置座標に変換したり、クリーム半田の三次元座標に変換する。
【0046】
以上に説明したマーク認識装置の作用について、図3〜図8に基づいて説明する。
基板BとステンシルBSとの位置関係を補正する場合について説明する。
まず、マークを撮像するまでの作用について図3〜図5により説明する。
位置の補正に際しては基板マークMの認識とステンシルマークMSの認識とが必要であり、X−YガントリーGを駆動してマーク認識装置を基板BとステンシルBSとの間に移動し、基板B側の開口部31k及びステンシルBS側の開口部31sを、それぞれ、基板マークM及びステンシルマークMSに対向させる。つまり、移動する位置は、CCDカメラ50k,50sがマークを認識可能な位置であり、本発明では、図5に示すように垂直軸Vがそれぞれのマーク上を通る位置である。そして、この位置で基板マークM及びステンシルマークMSが撮像される。
【0047】
基板マークMを撮像する場合(図3参照)、まず初めにLED光源ユニット1kが発光されて照明光を発生する。この照明光は、その光軸が垂直軸Vと一致するようにして投光側偏光フィルタ2k及び無偏光キューブビームスプリッタ3kを通過して進行し、基板B上の基板マークMを垂直上方から照明する。この時、無偏光キューブビームスプリッタ3kは、30%の透過率であるから、通過する照明光は70%減光される。
【0048】
基板B及び基板マークMで反射された反射光は、その垂直に上方の無偏光キューブビームスプリッタ3kへと進行し、無偏光キューブビームスプリッタ3kで水平軸Hと平行となるように直交方向へと反射される。この時、無偏光キューブビームスプリッタ3kは、70%の反射率であるから、反射される光は30%減光される。つまり、無偏光キューブビームスプリッタ3kの作用(透過及び反射)により照明光は、初めの光量から21%の光量となる。
【0049】
反射光は、受光側偏光フィルタ4kを通過し、撮像レンズ筒40kでCCDカメラ50kの撮像面に結像され、基板マークMが垂直上方より撮像されることになる。
ここで、撮像される画像において、基板Bと基板マークMとの明暗の差が無く、コントラストが悪いような場合、基板Bと基板マークMとの区別が付かなくなってしまい基板マークMを認識することができない。このような時には、偏光角度操作部22kを緩めて、投光側偏光フィルタ2kを回転自在として、偏光角度操作部22kを長孔21kに沿って移動させることによって、投光側偏光フィルタ2kを、基板Bと基板マークMとの明暗の差が最も大きくなり、コントラストが最良となる位置に回転させ、偏光角度操作部22kをねじ込んで投光側偏光フィルタ2kを固定する。この調整は印刷ごとに行う必要はなく、基板、ステンシル、基板マーク、ステンシルマークの材質、色等が変更された時に一度行えば良い。
【0050】
また、コントラストが最良となる位置を見つける方法としては、例えば、CCDカメラ50kにモニタテレビを接続して、CCDカメラにより撮像される画像をモニタテレビの画面に映し出し、映し出された画像を見ながら調整する方法が考えられる。
ステンシルマークMSを撮像する場合は、上記の基板マークMを撮像する場合と略同様であるため、その詳細な説明は省略する。要するに、ステンシルマークMSの撮像の説明については、上記説明中、構成を示す番号の後ろのアルファベットをkからsにすればよい。この場合、図3中、カッコ内で示した符号がステンシルマーク認識ユニットSの構成である。また、基板を用いて説明していた箇所は、全てステンシルと読み替えるものとし、例えば、図3中、ステンシルはBSで表し、ステンシルマークはMSで表すものとする。
【0051】
次に、撮像された画像を処理する作用について図7のフローチャートに基づいて説明する。
基板マーク認識装置の場合、まず初めにCCDカメラ50kから取り込まれた基板マークMの画像はCCDカメラ制御器101でA/D変換され、画像取込み器102で画像データとして取り込まれる。(ステップ1)
取り込まれた画像データは、座標演算器103へと送られ、階調フィルタ処理(ステップ2)、二値化処理(ステップ3)、二値化データフィルタ処理(ステップ4)、重心計算(ステップ5)が順次行われて、基板マークMの重心位置が計算される。
【0052】
ステンシルマーク認識装置の場合も同様に、CCDカメラ50sから取り込まれたステンシルマークMSの画像がCCDカメラ制御器101に送られ、この画像に基づいて上記ステップ2〜5によりステンシルマークMSの重心位置が計算される。
この基板マークMの重心位置とステンシルマークMSの重心位置とから、座標演算器103で、基板マークMとステンシルマークMSとのずれ量が計算される(ステップ6)と共に、計算されたずれ量に基づいて、ステンシルBSの移動量を計算する(ステップ7)。
【0053】
以上により、画像の処理が終了した後は、ステップ7の計算結果に基づいて、ステンシルBSを図示しない移動手段によって移動して、ステンシルBSと基板Bとの相対位置を適正な位置にするように、ステンシルマークMSの重心と基板マークMの重心が垂直軸V上にする。要するに基板に形成される回路パターン上の適正な位置にクリーム半田Cが印刷されるようにステンシルBSを移動するのである。
【0054】
次に、基板B上に印刷された凹凸部としてのクリーム半田Cの高さ測定を行う場合について説明する。
まず、クリーム半田を撮像するまでの作用について図3〜6により説明する。クリーム半田Cの印刷が終了して、ステンシルBSが基板Bから離間した上方に移動した後、X−YガントリーGを駆動してマーク認識装置を基板BとステンシルBSとの間に移動し、基板B側の開口部31kを基板B上に印刷されたクリーム半田Cに対向させる。
【0055】
投光部10f内のLD1fを発光させてレーザ光を発生する。このレーザ光は、その光軸が水平軸hと一致するようにして進行し、コリメートレンズ2fで光軸方向に平行な光となる。そして、ビームエキスパンダ3f,3fによってさらに径の大きな平行光となってライン光変換部20f内のフォーカスレンズ4fに投光される。
【0056】
フォーカスレンズ4fを通ったレーザ光は基板B上で結像するように進行し、更に、ラインジェネレータ5fで基板B上にライン光となるように図3の表裏面方向に伸長され、表面反射ミラー6fで反射されて基板B上のクリーム半田Cを基板Bに対して45度の角度をなす斜め上方から投光される。よって、クリーム半田C上に光切断線たるライン光が投光される。
【0057】
ここで、ビームエキスパンダ3f,3fは、フォーカスレンズ4fによるフォーカシングにおいて、NAを大きくすることにより、小さなビームウェストを得る目的で配置されている。
基板B及びクリーム半田Cで拡散反射した反射光の内、無偏光キューブビームスプリッタ3kに進行した反射光を、水平軸Hと平行となるように直交方向へと反射する。この時、無偏光キューブビームスプリッタ3kは、70%の反射率であるから、反射される光は30%減光されるに過ぎない。
【0058】
反射光は、受光側偏光フィルタ4kを通過し、撮像レンズ筒40kでCCDカメラ50kの撮像面に結像され、基板B及びクリーム半田上のライン光の像が撮像されることになる。この時、受光側偏光フィルタ4kの偏光配列方向はレーザ光の波面と平行な方向に固定されており、レーザ光は受光側偏光フィルタ4kで減光されることがない。要するにLD1kから発光されるレーザ光は直線偏光波であり、もしも、レーザ光の波面と受光側偏光フィルタ4kの偏光配列方向とが直角となるように配置すると、受光用偏光フィルタ4kによってレーザ光は遮断されてCCDカメラ50kには全くレーザ光がとどかなくなる。
【0059】
以上のようにしてクリーム半田C上へと投光されるライン光は、アクチュエータ・LD制御部100がLD1fをパルス点灯させると同時に超音波リニアアクチュエータ40fを駆動してライン光変換部20fを水平軸hに沿って移動させることによって、パルス点灯されながらクリーム半田C上を平行に走査する。従って、CCD50kの視野内に複数本の光切断線を引くことができる。
【0060】
次に、撮像された画像を処理する作用について図8のフローチャートに基づいて説明する。
ライン光をパルス点灯しつつ平行に走査させることによって、クリーム半田Cの表面に形成された面形状に沿ってできた像を、垂直上方よりCCDカメラ50kで撮像する。CCDカメラ50kで撮像した画像はCCDカメラ制御器101でA/D変換され、画像取込み器102で画像データとして取り込まれる(ステップ1)。
【0061】
取り込まれた画像データは、座標演算装置103へと送られ、階調フィルタ処理(ステップ2)、二値化処理(ステップ3)、二値化データフィルタ処理(ステップ4)、重心計算(ステップ5)が順次行われて、基板とクリーム半田の表面形状に沿ってできた像の重心位置が順次計算され、基板とクリーム半田の外形線が計算される。そして、基板の表面の位置である0点が検出され(ステップ6)、この0点を基準としてクリーム半田の平均高さが計算される(ステップ7)。
【0062】
以上の処理が終了するとX−YガントリーGを移動して、他の視野についてクリーム半田の平均高さが計算され、これを基板B全体のクリーム半田が印刷される範囲に繰り返しておこなう。そして、この平均高さと予め設定されている高さを比較して、低ければ、クリーム半田の印刷が良好ではないから、ステンシルを変更したり、クリーム半田をステンシルへと押しつけるスキージの圧力を調節したり、というように印刷が正常となるように調整する。
【0063】
本実施例では、LD1fから発生されたレーザ光がCCDカメラ50kに到達するまでに、1つの無偏光キューブビームスプリッタ3kしか介しておらず、さらに、この無偏光キューブビームスプリッタ3kの反射率は70%であるため、30%しか減光されることがないから、CCDカメラ50kには、短い時間で高さ処理に必要な光量が蓄積されることになる。従って、ライン光を高速で移動することができ、測定時間を短くすることができる。また、一視野内に複数本の光切断線としてのライン光を引くようにしているため、装置全体を移動するのではなく、軽量なライン光変換部20fのみを移動する構成であるから、より高速でライン光を走査することができる。
【0064】
ここで、基板マーク認識装置K側の無偏光キューブビームスプリッタ3kの反射率を70%、透過率を30%としているが、これはライン光をCCDカメラ50kに効率良く反射することを目的としているから、これとは直接関係の無いステンシルマーク認識装置S側の無偏光キューブビームスプリッタ3sは、反射・透過率を共に50%としている。
【0065】
また、ライン光変換部20fを駆動する投光部移動機構の構成として、超音波リニアアクチュエータ40fを適用しているが、図9に示すような、回転式直流モータとボールスプライン等で構成してもよい。すなわち、50fは回転式直流モータであり、回転軸をボールスプライン軸51fとしており、ボールスプライン軸51fの回転軸方向が水平軸hと平行になるように、基板マーク認識装置の側面にねじ501f・・・によって固定されている。52fはボールスプライン軸受であり、前記ボールスプライン軸51fに挿通され、取付けステー53fを介してライン光変換部20fに取り付けられている。上述の機構は、投光部移動機構の一例を示したものであって、要するにライン光変換部20fを精度良く駆動できれば、他の機構でもよい。この時、精度が得られないようであれば、エンコーダを設けて該精度を良くするようにしてもよい。
【0066】
さらに、本実施例では、ライン光変換部20fを移動するための移動部30fは、固定台32f,32fに可動台31f,31fを移動可能に嵌装しているが、例えば、固定台と可動台との係合関係を反対として可動台に固定台が嵌装されるようにしてもよい。また、ボールスライダによって構成する必要もなく、レーザ投光部20mを水平軸hに沿って移動できる構成であれば足りる。
【0067】
【第2の実施の形態】
本発明の第2の実施の形態について図10、11に基づいて説明する。
図10は本発明の第2の実施の形態の外観斜視図であり、図11は光学系の配置を示すと共にマーク及びクリーム半田の測定方法を示す概略側面図である。
第2の実施の形態では、透過率を70%、反射率を30%となるように形成した無偏光キューブビームスプリッタ3k1を適用し、また、新たにプリズム表面ミラー60kを設けている。
【0068】
このプリズム表面ミラー60kは、ハウジング30k内の水平軸H上でCCDカメラ50kとは反対の方向に配置されている。
照明部10kのLED光源ユニット1kから発生された照明光は、垂直軸V上を通り、投光側偏光フィルタ2kを通過して、無偏光キューブビームスプリッタ3k1に達する。
【0069】
ここで照明光は直角方向に反射されて水平軸H上をCCDカメラ50kとは反対の方向に進行する。この時、無偏光キューブビームスプリッタ3kの反射率は30%に設定されているため、反射する光は70%減光される。
反射された光は、プリズム表面ミラー60kに達し、再び、直角方向に反射されて垂直軸v上を進行して基板B上の基板マークMを垂直上方より照明する。
【0070】
基板B及び基板マークMで反射された反射光は、その垂直軸v上を戻り再びプリズム表面ミラー60kに達し、直角方向に反射され、水平軸H上を進行する。
反射された光は、無偏光キューブビームスプリッタ3k1を透過する。この時、無偏光キューブビームスプリッタ3k1の透過率は70%であるから、透過する光は30%減光される。つまり、無偏光キューブビームスプリッタ3k1の作用(反射及び透過)により、照明光は初めの光量から21%の光量となる。
【0071】
そして、無偏光キューブビームスプリッタ3kを通過した光は、受光側偏光フィルタ4k及び撮像レンズ筒40kを通ってCCDカメラ50kで撮像され、基板マークMが認識される。
また、ライン光投光部Fから基板B上に投光され反射したライン光は、プリズム表面ミラー60kで直角に反射されて水平軸Hに平行に進行して、無偏光キューブビームスプリッタ3k1を通過してCCDカメラ50kに撮像される。この時、無偏光キューブビームスプリッタ3kは、70%の透過率であるから、基板Bで反射したライン光は30%だけ減光される。
【0072】
従って、第2の実施の形態の構成でも、前記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0073】
【第3の実施の形態】
本発明の第3の実施の形態について図10、11に基づいて説明する。
第3の実施の形態は、概略、第2の実施の形態と同様であり、図についても第2の実施の形態にて使用した図11、12を用いて説明する。
第3の実施の形態と第2の実施の形態とで異なる点は、無偏光キューブビームスプリッタ3k1の代わりにキューブダイクロイックフィルタ70kを設けている点である。
【0074】
つまり、分光器として適用される部材が変更されており、照明光の経路及びレーザ光の経路自体に何ら変わるところはない。
ここでキューブダイクロイックフィルタ70kの特性について図12により説明する。図12中、横軸が光の波長を示し、縦軸が透過率及び反射率を示しており、第3の実施例に適用されるキューブダイクロイックフィルタ70kの場合、波長が690nm付近の光では、略100%の光を透過し、波長が660nm付近の光では、略50%の光を反射・透過するという特性を有している。
【0075】
そして、この特性を利用すべく、第3の実施の形態では、LD1fからは690nmの波長の光を発生するようにし、LED光源ユニット1kからは660nmの波長の光を発生するように構成している。
照明部10kのLED光源ユニット1kから発生された照明光は、垂直軸V上を通り、投光側偏光フィルタ2kを通過して、キューブダイクロイックフィルタ70kに達する。
【0076】
ここで照明光は直角方向に反射されて水平軸H上をCCDカメラ50kとは反対の方向に進行する。この時、キューブダイクロイックフィルタ70kの反射率は50%であるから50%の光が減光される。
反射された光は、プリズム表面ミラー60kに達し、再び、直角宝庫に反射された垂直軸v上を進行して基板B上の基板マークMを垂直上方より照明する。
【0077】
基板B及び基板マークMで反射された反射光は、その垂直軸v上を戻り再びプリズム表面ミラー60kに達し、直角方向に反射され、水平軸H上を進行する。
反射された光は、キューブダイクロイックフィルタ70kを透過する。この時,キューブダイクロイックフィルタ70kの透過率は50%であるから、透過する光は50%減光される。つまり、キューブダイクロイックフィルタ70kの作用(反射及び透過)により、照明光は初めの光量から25%の光量となる。
【0078】
そして、キューブダイクロイックフィルタ70kを通過した光は、受光側偏光フィルタ4k及び撮像レンズ筒40kを通ってCCDカメラ50kで撮像され、基板マークMが認識される。
また、ライン光投光部Fから基板B上に投光され反射したライン光は、プリズム表面ミラー60kで直角に反射されて水平軸Hに平行に進行して、キューブダイクロイックフィルタ70kを通過してCCDカメラ50kに撮像される。この時、キューブダイクロイックフィルタ70kは、略100%の透過率であるから、基板Bで反射したライン光は全く減光されないで撮像される。
【0079】
従って、CCDカメラ50kには、上述した実施の形態よりも更に短い時間で高さ処理に必要な光量が蓄積されることになるから、ライン光をより高速で移動することができ、測定時間を短くすることができる。
ここで、本発明では、光源として660nmの波長のLED光源ユニット1kを適用しているが、例えば、ハロゲンランプや白色光を適用して、該光源とキューブダイクロイックフィルタ70kとの間に前記ハロゲンランプや白色光から660nmの波長の光のみを取り出すバンドパスフィルタを設けるように構成してもよい。ただし、光源から発生する熱が大きい場合、この熱による光学系への悪影響を防止するために光源と投光側偏光フィルタ2kとの間に、熱線吸収フィルタを設ける必要がある。
【0080】
以上に説明した実施例では、マーク認識装置を印刷装置に適用し、基板マークとステンシルマークとクリーム半田の高さ測定に適用した場合について説明したが、部品搭載装置に適用し、マーク認識装置を基板マーク認識ユニットKとライン投光部Fとで構成し、電子部品搭載前に基板マークの認識で基板を所定位置に位置決めし、搭載後に部品の形状を測定して部品の浮き等の搭載不良を検出するように使用してもよい。
【0081】
【発明の効果】
請求項1に記載のマーク認識装置によれば、照明手段から基板までの投光経路に投光側偏光フィルタを配置し、撮像手段から基板までの受光経路に受光側偏光フィルタを配置し、投光側フィルタを照明手段の光源の光軸を中心として回転可能に構成している。従って、投光側偏光フィルタを回転して、撮像画像における基板と基板マークとの明暗の差が最も大きくなる、つまり、コントラストが最良となるように調整することによって、基板マークを確実に認識することができるから、基板を確実に最適な位置にセットすることができる。
【0082】
また、上記構成に加えて、照明手段からステンシルまでの投光経路に投光側偏光フィルタを配置し、撮像手段からステンシルまでの受光経路に受光側偏光フィルタを配置し、投光側偏光フィルタを前記照明手段の光源の光軸を中心として回転可能に構成している。従って、投光側偏光フィルタを回転して、撮像画像におけるステンシルとステンシルマークとの明暗の差が最も大きくなる、つまり、コントラストが最良となるように調整することによって、基板マークを確実に認識することができるのに加えて、ステンシルマークも確実に認識することができるから、例えば、基板とステンシルを相対移動可能な移動装置と組み合わせることにより、基板とステンシルとの相対位置を確実に最適な位置にセットすることができる。
【0083】
また、請求項2、3に記載のマーク認識装置によれば、基板マークを照明する照明手段と、ステンシルマークを照明する照明手段とを各別に設けると共に基板マークを撮像手段とステンシルマークを撮像する撮像手段とを各別に設け、照明光並びにライン光の反射光がただ1つのビームスプリッタを介して撮像手段に撮像される構成である。従って、照明手段から投光された照明光は、投光経路を進行してビームスプリッタを透過するか或いは反射されて基板上の基板マークを照明し、基板により反射された反射光は、再びビームスプリッタを介して撮像手段に達する。つまり、照明手段から発生される照明光は、ただ1つのビームスプリッタを介して撮像手段に撮像されるため、光量があまり失われることがないので、照明手段の光源を強くする必要がないから、光源と光学系との間に熱線吸収フィルタを設置して大型化するということがなく、確実にマークを認識することができる。また、ライン光投光部から発生された測定用光は、基板上で反射され前記反射光と同様の経路で撮像手段に達する。つまり、ライン光投光部から発生される測定用光も、ただ1つのビームスプリッタを介して撮像手段に撮像されるため、光量があまり失われることがないので、確実にライン光を撮像することができ、延いては、測定精度を上げることができる。特に、撮像手段にCCDカメラを適用しているような場合は、測定用光の光量が大きいので、高さ処理が可能な画像を蓄積する時間を短くすることができるから、測定時間を短縮することができる。
【0084】
また、請求項4に記載のマーク認識装置によれば、請求項3のビームスプリッタを、測定用光の反射或いは透過率が照明光の透過或いは反射率よりも大きくなるように形成するようにしている。従って、撮像手段に、より多くの測定用光が達するようにして、測定精度を上げるようにしたものである。
また、請求項5に記載のマーク認識装置によれば、照明光として特定の波長の光を出力する照明手段を適用し、測定用光として該照明光の波長とは異なる波長の光を出力する測定用光源を適用し、前記照明光の波長の光に対してはハーフミラーとして作用し、前記測定用光の波長の光に対しては略作用しないダイクロイックフィルタを備えて構成している。従って、照明手段から投光された照明光は、投光経路を進行してダイクロイックフィルタで基板へと反射されて基板マークを照明し、基板により反射された反射光は、再びダイクロイックフィルタを介して撮像手段に達する。つまり、照明手段から発生される照明光は、ただ1つのダイクロイックフィルタを透過して撮像手段に撮像されるため、光量があまり失われることがないので、照明手段の光源を強くする必要がないから、光源と光学系との間に熱線吸収フィルタを設置して大型化するということがなく、確実にマークを認識することができる。
【0085】
また、請求項6に記載のマーク認識装置によれば、請求項5に記載の照明手段として特定の波長を出力するレーザダイオードを適用している。従って、装置が大型化することがなく簡単な構成とすることができる。
また、請求項6に記載のマーク認識装置によれば、基板の凹凸を測定するためのレーザを有する装置に偏光フィルタを適用する際に、受光側偏光フィルタをその偏光波面形成方向が測定用光源から出力される測定用光の振動面と平行となるように配置する構成としている。従って、測定用光は受光側偏光フィルタに何ら遮られることがなく通過することができるから、測定用光の光量が落ちることがなく、測定精度を維持することができる。
【0086】
また、請求項8に記載のマーク認識装置によれば、ライン光変換部を測定用光の光軸方向に移動する投光部移動機構を備え、前記ライン光を基板上の撮像視野内で平行に移動させる構成としている。
従って、測定用光源から出力される測定用光は、ライン光変換部の反射ミラーで基板上の撮像視野内に反射される。そして、投光部移動機構を駆動してライン光変換部を測定用光の光軸方向に移動させることにより、ライン光は基板上の撮像視野内で平行に移動される。そして、撮像視野内の基板上の凹凸形状を測定する。撮像視野内の測定が終了した後は、マーク認識装置を基板上のX−Y平面で移動して再び測定を行い、これを順次繰り返すことによって、基板上の凹凸形状を測定する。このように、撮像視野内のライン光の移動はライン光変換部のみの移動であるから、高速で移動することができるから、測定時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の外観斜視図。
【図2】 本発明の分解斜視図。
【図3】 本発明の光学系の配置を示すと共にマーク及びクリーム半田の測定方法を示す概略側面図。
【図4】 本発明のマーク認識装置が組み付けられるX−YガントリーGの外観斜視図。
【図5】 本発明の側面図。
【図6】 本発明の制御系の構成を示す図。
【図7】 撮像された画像(マーク)を処理するフローチャート。
【図8】 撮像された画像(ライン光)を処理するフローチャート。
【図9】 投光部移動機構の他の実施例を示す図。
【図10】 第2、3の実施の形態の外観斜視図。
【図11】 第2、3の実施の形態の光学系の配置を示すと共にマーク及びクリーム半田の測定方法を示す概略側面図。
【図12】 第3の実施の形態に適用されるキューブダイクロイックフィルタの特性を示す図。
【図13】 従来のマーク認識装置の概略断面側面図。
【図14】 図12のマーク認識装置に基板上の凹凸形状を測定する機能を加えたマーク認識装置の概略断面側面図。
【符号の説明】
K ・・・・・ 基板マーク認識ユニット
1k ・・・・・ 発光ダイオード光源ユニット(照明手段)
2k ・・・・・ 投光側偏光フィルタ
3k ・・・・・ 無偏光キューブビームスプリッタ(ビームスプリッタ:反射率70%、透過率30%)
4k ・・・・・ 受光側偏光フィルタ
40k ・・・・・ 撮像レンズ筒
50k ・・・・・ CCDカメラ(撮像手段、基板撮像手段)
B ・・・・・ 基板
M ・・・・・ 基板マーク
S ・・・・・ ステンシルマーク認識ユニット
1s ・・・・・ 発光ダイオード光源ユニット(照明手段)
2s ・・・・・ 投光側偏光フィルタ
3s ・・・・・ 無偏光キューブビームスプリッタ(ビームスプリッタ:反射率50%、透過率50%)
4s ・・・・・ 受光側偏光フィルタ
40s ・・・・・ 撮像レンズ筒
50s ・・・・・ CCDカメラ(撮像手段、ステンシル撮像手段)
BS ・・・・・ ステンシル
MS ・・・・・ ステンシルマーク
V ・・・・・ 垂直軸
H ・・・・・ 水平軸
D ・・・・・ 取付け土台
1d ・・・・・ 案内部
C ・・・・・ クリーム半田(凹凸部)
F ・・・・・ ライン光投光部
10f ・・・・・ レーザ光源部
1f ・・・・・ レーザダイオード(測定用光源)
20f ・・・・・ ライン光変換部
5f ・・・・・ ラインジェネレータ
6f ・・・・・ 表面反射ミラー
30f ・・・・・ ボールスプライン(移動部)
40f ・・・・・ 超音波リニアアクチュエータ(投光部移動機構)
h ・・・・・ 水平軸
G ・・・・・ X−Yガントリー
1g ・・・・・ X軸リニア駆動モジュール
2g ・・・・・ Y軸リニア駆動モジュール
100 ・・・・・ アクチュエータ・LD制御器
101 ・・・・・ CCDカメラ制御器
102 ・・・・・ 画像取込み器
103 ・・・・・ 座標演算器
3k1 ・・・・・ 無偏光キューブビームスプリッタ(ビームスプリッタ:反射率30%、透過率70%)
60k ・・・・・ プリズム表面ミラー
v ・・・・・ 垂直軸
70k ・・・・・ キューブダイクロイックフィルタ(ダイクロイックフィルタ:波長660nmの光に対しては反射率50%、透過率50%、波長690nmの光に対しては透過率100%)
Claims (8)
- 基板(B)に形成される基板マーク(M)を基板(B)上方から照明する照明手段(1k)と、この基板マーク(M)で反射した照明光を垂直上方から白黒画像で撮像する撮像手段(50k)とを有する基板マーク認識部(K)を備えると共に、
前記照明手段(1k)から基板(B)までの投光経路に投光側偏光フィルタ(2k)を配置し、
前記基板(B)から撮像手段(50k)までの受光経路に受光側偏光フィルタ(4k)を配置し、
投光側偏光フィルタ(2k)を前記照明手段(1k)の光源の光軸を中心として回転可能とし、且つ、
前記基板(B)上方に対向配置されるステンシル(BS)に形成されるステンシルマーク(MS)をステンシル(BS)下方から照明する照明手段(1k)と、このステンシルマーク(MS)で反射した照明光を垂直下方から白黒画像で撮像する撮像手段(50s)とを有するステンシルマーク認識部(S)とを備えると共に、
前記照明手段(1s)からステンシル(BS)までの投光経路に投光側偏光フィルタ(2s)を配置し、
前記ステンシル(BS)から撮像手段(50s)までの受光経路に受光側偏光フィルタ(4s)を配置し、
投光側偏光フィルタ(2s)を前記照明手段(1s)の光源の光軸を中心として回転可能とし、更に、
前記照明手段(1k)の光源の光軸と前記照明手段(1s)の光源の光軸とを一致させて、前記基板マーク認識部(K)と前記ステンシルマーク認識部(S)とを一体的に取り付けたことを特徴とするマーク認識装置。 - 基板(B)に形成される基板マーク(M)を基板(B)上方から照明する照明手段(1k)と、この基板マーク(M)で反射した照明光を垂直上方から白黒画像で撮像する撮像手段(50k)とを有する基板マーク認識部(K)と共に、
前記基板(B)上方に対向配置されるステンシル(BS)に形成されるステンシルマーク(MS)をステンシル(BS)下方から照明する照明手段(1k)と、このステンシルマーク(MS)で反射した照明光を垂直下方から白黒画像で撮像する撮像手段(50s)とを有するステンシルマーク認識部(S)とを備え、
前記照明手段(1k)の光源の光軸と前記照明手段(1s)の光源の光軸とを一致させて、前記基板マーク認識部(K)と前記ステンシルマーク認識部(S)とを一体的に取り付けたマーク認識装置であって、
測定用光を出力する測定用光源部(1f)と、この測定用光をライン光に変換して撮像手段(50k)の基板(B)上の撮像視野内に傾斜した角度でライン光を投光するライン光変換部(20f)とを有するライン光投光部(F)が前記基板マーク認識部(K)に一体的に取り付けられ、
前記基板マーク認識部(K)及びステンシルマーク認識部(S)を基板(B)とステンシル(BS)との間のX−Y平面で移動し、移動された基板マーク(M)上で、前記照明手段(1k)と撮像手段(50k)とで基板マーク(M)を撮像すると同時に、ステンシルマーク(MS)下で前記照明手段(1s)と撮像手段(50s)とでステンシルマーク(MS)を撮像して基板(B)とステンシル(BS)との相対位置を認識すると共に、移動された基板(B)上に形成された凹凸部(C)で、前記ライン光投光部(F)と撮像手段(50k)とで基板(B)上の凹凸形状を測定することを特徴とするマーク認識装置。 - 基板(B)を照明する照明手段(1k)から基板(B)までの投光経路に配置され、照明手段(1k)からの照明光を透過或いは反射して基板(B)を照明し、該基板(B)からの反射光を前記投光経路とは異なるように反射或いは透過すると共に基板(B)上へと投光された測定用光源部(1f)からのライン光を反射或いは透過して、照明手段(1k)とは異なる方向の基板撮像手段(50k)へと導くビームスプリッタ(3k,3k1)を備えることを特徴とする請求項2に記載のマーク認識装置。
- 前記ビームスプリッタ(3k,3k1)の前記反射光の反射或いは透過率が前記照明光の透過或いは反射率よりも大きくなるように形成されることを特徴とする請求項3に記載のマーク認識装置。
- 基板(B)に形成される基板マーク(M)を基板(B)上方から照明する照明手段(1k)と、この基板マーク(M)で反射した照明光を垂直上方から白黒画像で撮像する撮像手段(50k)とを有する基板マーク認識部(K)を備えると共に、
測定用光を出力する測定用光源部(1f)と、この測定用光をライン光に変換して撮像手段(50k)の基板(B)上の撮像視野内に傾斜した角度でライン光を投光するライン光変換部(20f)とを有するライン光投光部(F)が前記基板マーク認識部(K)に一体的に取り付けられ、
前記基板マーク認識部(K)を基板(B)上のX−Y平面で移動し、移動された基板マーク(M)上で、前記照明手段(1k)と撮像手段(50k)とで該基板マーク(M)を撮像して基板(B)の位置を認識すると共に、移動された基板(B)上に形成された凹凸部(C)で、前記ライン光投光部(F)と撮像手段(50k)とで基板(B)上の凹凸形状を測定するマーク認識装置であって、
照明光として特定の波長の光を出力する照明手段(1k)を適用し、
測定用光として該照明光の波長とは異なる波長の光を出力する測定用光源部(1f)を適用し、
前記照明光の波長の光に対してはハーフミラーとして作用し、前記測定用光の波長の光を略透過するダイクロイックフィルタ(70k)を備え、
該ダイクロイックフィルタ(70k)が、照明手段(1k)から基板(B)までの投光経路に配置され、照明手段(1k)からの照明光を反射して基板(B)を照明し、該基板(B)からの反射光を前記投光経路とは異なる経路に透過すると共に、基板(B)上へと投光された測定用光源部(1f)からのライン光を透過して、照明手段(1k)とは異なる方向の撮像手段(50k)へと導くことを特徴とするマーク認識装置。 - 前記照明手段(1k)として特定の波長を出力する発光ダイオードを適用することを特徴とする請求項5に記載のマーク認識装置。
- 前記照明手段(1k)から基板(B)までの投光経路に投光側偏光フィルタ(2k)を配置し、基板(B)から撮像手段(50k)までの受光経路に受光側偏光フィルタ(4k)を配置し、投光側偏光フィルタ(2k)を前記照明手段(1k)の光源の光軸を中心として回転可能とし、前記測定用光源部(1f)を、レーザ光を出力するレーザダイオードで構成し、受光側偏光フィルタ(4k)の偏光波面形成方向が、レーザダイオードから出力されるレーザ光の振動面と平行となるように配置したことを特徴とする請求項2又は5に記載のマーク認識装置。
- 前記測定用光源部(1f)を、その光軸が基板(B)と平行となるように配置し、
該測定用光源部(1f)から出力される測定用光を基板(B)上の前記撮像視野内に反射する反射ミラーをライン光変換部(20f)に設け、
前記ライン光変換部(20f)を光軸方向に移動する投光部移動機構(40f)を備え、
前記ライン光を基板(B)上の撮像視野内で平行に移動させて基板(B)上の凹凸形状を測定することを特徴とする請求項2又は5に記載のマーク認識装置。
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