JP4039652B2 - 酵素組成物及びその用途 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体内において生理活性を示すオリゴ糖を生成する能力を有する酵素を含む酵素組成物、及び酵素組成物を用いることからなる生体内において生理活性を示すオリゴ糖の生成法に関するものである。
【従来の技術】
近年、糖質のもつ生理作用や機能の解明研究が進むにつれ、様々な有用糖質が確認され、中でも糖転移酵素により生成される各種オリゴ糖、例えばフラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、ゲンチオオリゴ糖、ラクトシュークロース、カップリングシュガー、パラチノースなどに高い関心が寄せられている。オリゴ糖は、単なる甘味料としてではなく、抗う蝕性であることを利用したり、難消化性で消化・吸収されにくく、エネルギー源となりにくいため、ダイエット甘味料として使用されたり、乳酸菌やビフィズス菌の栄養源、更には腸内環境を整えることから腸内菌叢の改善、便秘、下痢予防、腸の蠕動運動亢進等の体調改善を目的として特定保険用食品等に広く利用され、その生理活性が注目されている。
【0002】
これまでのオリゴ糖は各種の方法により生成されていた。即ち、各種の加水分解酵素、転移酵素などを利用して工業的規模により製造され、生成されたオリゴ糖の生体への供給方法としては炭酸飲料、清涼飲料、テーブルシュガー、醗酵乳、キャンディー、ビスケット、チョコレート等の成分としてオリゴ糖を含有させ、これらを摂取することにより生体内に於ける各種の生理活性を発揮させるか、これらのオリゴ糖を直接摂取する方法が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような各種食材にこれらのオリゴ糖を配合する場合には、その食材の味、風味、食感などを阻害する可能性が高く、更に各種食材に適合したオリゴ糖を選択する必要があるなどその応用には問題点を多く含んでいる。即ち、これらのオリゴ糖を積極的に摂取するためには、オリゴ糖が配合されている食品を選択的に摂取する必要があるなど食生活の多様性を満足させることができない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、生体にオリゴ糖を供給する方法として種々検討を行った。即ち生体内でオリゴ糖を生成することの可能性について鋭意研究の結果、生体内で作用することが可能な酵素をオリゴ糖生成のための基質を含む食材と同時に摂取することにより生体内でオリゴ糖の生成が可能となることを見いだし、本発明を完成した。
【0005】
即ち、本発明は、生体内において生理活性を示すオリゴ糖を生成する能力を有する酵素を含むことを特徴とする酵素組成物に関するものである。
更に本発明は、以下に関するものである。
1)前記酵素は胃内で作用することを特徴とする酵素組成物。
2)前記酵素は糖転移反応を触媒することを特徴とする酵素組成物。
3)前記酵素はグルコシルトランスフェラーゼ、フルクトシルトランスフェラーゼ及びレバンシュークラーゼより選ばれる1種以上から選択されることを特徴とする酵素組成物。
4)更にアミラーゼ及びインベルターゼより選ばれる1種以上を含むことを特徴とする酵素組成物。
5)生理活性が肥満防止及び糖尿病患者の血糖上昇防止効果であることを特徴とする酵素組成物。
【0006】
又、本発明は生体内において生理活性を示すオリゴ糖を生成する能力を有する酵素を含む酵素組成物を用いることからなることを特徴とする生体内において生理活性を示すオリゴ糖の生成法に関するものである。
更にこの本発明は、以下に関するものである。
6)前記酵素は胃内で作用することを特徴とする生体内において生理活性を示すオリゴ糖の生成法。
7)前記酵素は糖転移反応を触媒することを特徴とする生体内において生理活性を示すオリゴ糖の生成法。
8)前記酵素はグルコシルトランスフェラーゼ、フルクトシルトランスフェラーゼ及びレバンシュークラーゼより選ばれる1種以上から選択されることを特徴とする生体内において生理活性を示すオリゴ糖の生成法。
9)更にアミラーゼ及びインベルターゼより選ばれる1種以上を含むことを特徴とする生体内において生理活性を示すオリゴ糖の生成法。
10)生理活性が肥満防止及び糖尿病患者の血糖上昇防止効果であることを特徴とする生体内において生理活性を示すオリゴ糖の生成法。
11)前記酵素組成物を食前、食間又は食後に食することを特徴とする生体内において生理活性を示すオリゴ糖の生成法。
12)前記酵素組成物を食物と同時に摂取することを特徴とする生体内において生理活性を示すオリゴ糖の生成法。
【0007】
生体内で作用でき、更に食材として摂取された成分を基質として作用させ、オリゴ糖を生体内で合成させることができる酵素としては、生体内の環境でその作用を発揮できるものであればいかなる酵素も使用できる。
【0008】
前述した各種の生理活性を有するオリゴ糖としては、例えば、フラクトオリゴ糖(ショ糖のフラクトース残基に1〜3分子のフラクトースがC2とC1との位置でβ結合したもの)、分岐オリゴ糖(α−1,6結合を有するオリゴ糖)、ガラクトオリゴ糖(ラフィノースやスタキオースなど)、ゲンチオオリゴ糖(β−1,6−グルコシド結合を有するオリゴ糖)等があり、より具体的には、4−α−グルコシル−キシロース、3−α−グルコシル−ソルボース、4−α−グルコシル−シュークロース、4−α−グルコシル−マンノース、4−α−グルコシル−グルコサミン、4−α−グルコシル−N−アセチル−グルコサミン、3−,6−α−グルコシル−マンノース、3−,4−α−グルコシル−キシロース、1−,3−,4−α−グルコシル−フラクトース、α−グルコシル−グリセリン、リボフラビン−α−グルコシド、6−α−ガラクトシル−フラクトース、6−α−ガラクトシル−ガラクトース、α−ガラクトシル−グリセリン、3−,4−,6−β−ガラクトシル−ラクトース、β−ガラクトシル−グリセリン、4−β−ガラクトシル−グルコース、4−β−ガラクトシル−マンノース、β−ガラクトシル−グリセリン、キシロシル−フラクトシド、ガラクトシル−フラクトシド、イソマルトシル−フラクトシド、ラクトシル−フラクドシド、1−ケストース、ニストース(フラクトオリゴ糖)、ネオケストース、イヌロビオース、ジフラクトフラノシル1,2':2,1':2,3':2,6':2',6−ジアンハイドライド、ラクトシュークロースなどが知られている。
【0009】
これらのヘテロオリゴ糖は各種の糖転移酵素を利用して合成することができる。糖転移酵素としてはグルコシル基転移、ガラクトシル基転移、フラクトシル基転移等が利用される。グルコシル基転移に利用される酵素としてはトランスグルコシダーゼ、サイクロデキストリン合成酵素、アミロマルターゼ、α−グルコシダーゼ、β−グルコシダーぜ等が知られ、ガラクトシル基転移に利用される酵素としてはα−ガラクトシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ、β−ガラクタナーゼなどが知られ、フラクトシル基転移に利用される酵素としてはレバンシュークラーゼ、β−フルクトフラノシダーゼ、環状2糖合成酵素などが利用される。
【0010】
例えば、サイクロデキストリン合成酵素を用い、4−α−グルコシル−キシロース、3−α−グルコシル−ソルボース、4−α−グルコシル−シュークロースを合成し、アミロマルターゼを用い、4−α−グルコシル−マンノース、4−α−グルコシル−グルコサミン、4−α−グルコシル−N−アセチル−グルコサミンを合成し、α−グルコシダーゼを用い、3−,6−α−グルコシル−マンノース、3−,4−α−グルコシル−キシロース、1−,3−,4−α−グルコシル−フラクトース、α−グルコシル−グリセリン、リボフラビン−α−グルコシドを合成し、α−ガラクトシダーゼを用い、6−α−ガラクトシル−フラクトース、6−α−ガラクトシル−ガラクトース、α−ガラクトシル−グリセリン、3−,4−,6−β−ガラクトシル−ラクトース、β−ガラクトシル−グリセリンを合成し、β−ガラクトシダーゼを用い、4−β−ガラクトシル−グルコース、4−β−ガラクトシル−マンノース、β−ガラクトシル−グリセリンを合成し、レバンシュークラーゼを用い、キシロシル−フラクトシド、ガラクトシル−フラクトシド、イソマルトシル−フラクトシド、ラクトシル−フラクドシドを合成し、β−フルクトフラノシダーゼを用い、1−ケストース、ニストース(フラクトオリゴ糖)、ネオケストース、イヌロビオース、キシロシル−フラクトシド、ガラクトシル−フラクトシドを合成し、環状2糖合成酵素を用い、ジフラクトフラノシル1,2':2,1':2,3':2,6':2',6−ジアンハイドライドを合成できる。
【0011】
これらの反応は基質となる成分が食材に充分に存在する場合にはこれらの転移酵素の単独投与によってもオリゴ糖の生成が期待できるが、より効果的には食材に作用してこれらの転移酵素の基質となる成分を生成するアミラーゼ、インベルターゼ等を共存させることが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
上述の使用できる酵素の起源としては、細菌、カビ、酵母、放線菌、担子菌、植物、動物等何れかのものでも使用可能であるが、生体内で特に胃内で作用させる場合、胃内の低pH域での失活が問題となるため、低pHでも十分に安定で効果を発揮する酵素が必要となる。
【0013】
本発明で利用できる酵素として、例えば、グルコシルトランスフェラーゼはグルコースを転移し、イソマルトース、パノースや他のオリゴ糖を生成する作用を有する酵素であり、ストレプトコッカス属、バチルス属、アスペルギルス属、オーレオバシヂウム属、クエブシエラ属などの微生物由来やタマネギ由来等が知られている。より具体的には、例えばAspergillus niger由来のグルコシルトランスフェラーゼ(商品名:トランスグルコシダーゼL「アマノ」、天野製薬製)が使用できる。
【0014】
フルクトシルトランスフェラーゼは主としてシュークロースに作用して、フラクトースとグルコースとのβ−1,2結合を切断した後、そのフラクトースをシュークロースに転移させオリゴ糖を生成する作用を有する酵素であり、バチルス属、アースルバクター属、アスペルギルス属、フザリウム属、グレオスポリウム属、サッカロミセス属、ロドトルラ属、ピヒア属、ハンゼヌラ属、キャンディダ属などの微生物由来やアスパラガス、キクイモ由来の酵素が知られている。より具体的には納豆菌(バチルス・ナットウ)由来のフルクトシルトランスフェラーゼ等が挙げられる。[澱粉化学、38巻、2号、217-222(1991)]。
【0015】
レバンスクラーゼは、スクロースのフラクトースを転移し、様々なオリゴ糖、高分子多糖レバン等を生成する酵素であり、例えば、Zymomonas mobilis IFO-13756由来のレバンスクラーゼ[Journal of Fermentation and Bioengineering, 79巻, 4号, 367-369(1995)]、Rahnella aquatilis JCM-1683由来等が挙げられる。
【0016】
アミラーゼは、でんぷんに作用し、糖転移酵素の基質となる2糖,3糖、オリゴ糖を生成する酵素であり、より具体的には、例えばAspergillus oryzae由来のアミラーゼ(商品名:ビオヂアスターゼ2000、天野製薬製)が挙げられる。
【0017】
本発明において、これらの酵素は基質となる食材成分と組み合わされて生体内に投与されれば良く、食材とは別個に使用しても良く、同時に使用してもよいが、生体内でこれらの酵素が有効に作用するために、これらの基質となる食物と共存できる場を設定できることが重要である。
【0018】
通常、口から摂取された食物の消化は、複雑な経過を経て消化される。通常としては、まず唾液腺より分泌されるα−アミラーゼにより分解され、胃内において塩酸酸性下でペプシンにより分解され、さらに腸内において膵臓より分泌される各種酵素によりさらに分解され、腸管壁より栄養分として吸収されている。
【0019】
よって、生理活性を有するオリゴ糖の効果を期待する場合、消化管の初期の段階でこれらのオリゴ糖が生成されることが好ましく、即ち、胃内の酸性環境で各種基質と反応してオリゴ糖が生成されることが望ましい。
【0020】
食物が生体に摂取された後、胃内で同時に摂取された本発明の酵素組成物が有効に作用するために、その組成物を構成する酵素は胃内の酸性下で充分に作用する性質を有することが必要である。その為にも上述した酵素においてもAspergillus niger由来のグルコシルトランスフェラーゼ(商品名:トランスグルコシダーゼL「アマノ」、天野製薬製)、Zymomonas mobilis IFO-13756由来のレバンスクラーゼ、Aspergillus oryzae由来のアミラーゼ(商品名:ビオヂアスターゼ2000、天野製薬製)等はより好ましい成分ということができる。
【0021】
酵素組成物の投与量としては、生体内でオリゴ糖を生成する作用を発揮する量で有ればよく、利用される酵素の性質や純度により大きく変わるため、各々の性質に合わせて設定することが必要である。例えば上述したグルコシルトランスフェラーゼであれば10000〜5000000単位/回、レバンスクラーゼであれば100〜50000単位/回、アミラーゼであれば10〜5000単位/回が好ましく利用できる。
【0022】
また、これらの酵素は、必要に応じて他の有効成分を配合禁忌の問題を考慮しながら配合して、酵素組成物となす事ができる。もちろん製剤化のために各種助剤を配合することもできる。また、制酸剤等を組み合わせることや、H2 ブロッカーなどの消化管作用薬を併用させることも可能である。
【0023】
これらの酵素組成物を生体に投与して食物成分である基質と作用させるための方法としては、酵素組成物を、粉体、粒体、液体、固型体、カプセル等何れの形態でも使用できる。また、酵素組成物は食材と同時に摂取させるために各種の成分と混合させて使用することもできる。より具体的にはコーンフレークなどのコーティングに蔗糖などと混合することにより食事と同時に摂取することが可能である。
【0024】
上述の酵素組成物等は、通常、温血動物、好ましくは哺乳動物、更に好ましくはヒトに対して1日当り1〜3回投与される。生体内で生成されるオリゴ糖の量は、約2〜5g/日である。オリゴ糖の期待される生理活性は、腸内フローラの改善、便秘又は下痢の防止及び腸の蠕動運動の促進、並びにダイエット(例えば、肥満の防止などのウェイトコントロール)、糖尿病患者等の血糖上昇防止効果等を包含する。
【0025】
以下に、本発明を実施例を示してより詳細に記載するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0026】
尚、本明細書において特に明記しない限り、各種酵素活性は以下の方法に従った。
【0027】
グルコシルトランスフェラーゼ活性
α−メチル−D−グルコシドを基質として、40℃、pH5.0の条件で酵素溶液を作用させ、60分間に1μgのグルコースを生成する酵素量を1単位とする。
【0028】
レバンシュークラーゼ活性
Fキット(D−Glucose/D−Fructose)(ベーリンガー・マンハイム社製)を用いて測定する。シュークロースを基質として反応液中に1mg/mlのグルコースを生成する酵素量を1単位とする。
【0029】
アミラーゼ活性
日本薬局方(一般試験法)に収載された、消化力試験法のでんぷん糖化力試験法に従って測定した(37℃、pH5)。1分間に1mgのブドウ糖に相当する還元力の増加をもたらす酵素量を1単位とする。
【0030】
【実施例】
実施例1
使用酵素としてAspergillus niger由来のグルコシルトランスフェラーゼ(商品名:トランスグルコシダーゼL「アマノ」、天野製薬製)、Zymomonas mobilis IFO-13756由来のレバンスクラーゼ[Journal of Fermentation and Bioengineering, 79巻, 4号, 367-369(1995)]、Aspergillus oryzae由来のアミラーゼ(商品名:ビオヂアスターゼ2000、天野製薬製)の酵素作用に対するpHの影響を調べた結果を示した。
【0031】
試験方法(酵素のpH安定性)
それぞれのpHの緩衝液で、酵素を37℃、1時間処理し残存活性を測定し、最高の活性を100%として相対値で表した。その結果を図1〜図3に示す。
【0032】
いずれの酵素もpH3.5〜6で充分な残存活性が認められ、胃内での反応に充分応用できる性質の酵素であることを確認した。
【0033】
実施例2
消化管模型を用いシュークロース及びラクトースを基質として実施例1に記載のレバンシュークラーゼを作用させ、転移反応を行った。
【0034】
基質溶液は、蔗糖6.86%、乳糖3.01%、胃粘膜ムチン0.1%、Na+ 150mM、Ca2+1mM及び13mM酢酸緩衝液(pH4)ペプシン0.067mg/mlを加えた後、塩酸にてpHを4.0に調製したものを使用した。
【0035】
胃内模型:上記の基質溶液を37℃に保温し、穏やかな撹拌下にレバンシュークラーゼ 500単位を加え反応を行い、反応開始70分後までは、15分経過ごとに0.1N塩酸を添加した。反応開始後120分までを胃内環境とした。それ以降、炭酸水素ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナトリウム、膵酵素を添加することにより腸内模型とした。内容物を反応途中でサンプリングし、塩酸を加えて反応を停止して、HPLCにより分析を行った。
【0036】
その結果を図4に示す。結果より、胃内環境において、ラクトシュークロースが生成されることが確認された。
【0037】
実施例3
実施例2と同様に消化管模型を使用してアミラーゼ、トランスグルコシダーゼ及びレバンシュークラーゼを作用させオリゴ糖生成を測定した。
【0038】
基質溶液(150ml)は、デキストリン(パインデックス:PD#100)16.3%、蔗糖6.86%、乳糖3.01%、胃粘膜ムチン0.1%、Na+ 150mM、Ca2+1mM及び13mM酢酸緩衝液(pH4)とし、塩酸にてpHを4.0に調製したものを使用した。
【0039】
胃内模型:上記の基質溶液を37℃に保温し、穏やかな撹拌下にペプシン 10mg、ビオヂアスターゼ 70mg、トランスグルコシダーゼ 10万単位及びレバンシュークラーゼ 500単位を加え反応を行い、反応開始70分後までは、15分経過ごとに0.1N塩酸を添加した。反応開始後120分までを胃内環境とした。それ以降、炭酸水素ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナトリウム、膵酵素を添加することにより腸内模型とした。内容物を反応途中でサンプリングし、塩酸を加えて反応を停止して、HPLCにより分析を行った。
【0040】
その結果を図5に示す。結果より、胃内環境において、イソマルトース、パノース、ラクトシュークロースなどの多種オリゴ糖が生成されることが確認された。
【0041】
実施例4
実施例1においてレバンシュークラーゼに代えて、β−フルクトフラノシダーゼを使用して同様にして操作したところ、ラクトシュークロースの生成が認められた。
【0042】
実施例5
ビフィズス菌の割合の低い健康成人7名に対して、以下の酵素組成物を毎食後、7日間投与した。尚、食事は特に制限を設けることなく、自由摂取とした。
【0043】
アミラーゼ 5部
トランスグルコシダーゼ 5部
レバンシュークラーゼ 5部
賦形剤(乳糖) 53部
結合剤(結晶セルロース) 30部
流動化剤(軽質無水珪酸) 1部
滑沢剤(ステアリン酸マグネシウム)1部
【0044】
上記組成の混合物を、常法に従って打錠し、毎食後各3錠を投与した。
その結果として、被験者の便中のビフィズス菌の数を表1に示した。数字は各人の便1g中のビフィズス菌の数の3サンプルの平均を対数値で表したものである。5名において有意にビフィズス菌が増加したことが確認され、全員において、便性が改善された。
【0045】
【表1】
*:有意に増加
【0046】
即ち、酵素組成物を食事時に投与することにより、食物中に含まれる各種成分よりオリゴ糖が生体内で合成され、これらのオリゴ糖がビフィズス菌の生育を助長し、ビフィズス菌の増殖に伴って生成する酢酸と乳酸が腸内有害菌の増殖を押さえ、腸内フローラを改善し、腸内腐敗産物の生成を押さえ、腸の運動を促したものと考えられる。
【0047】
実施例6
飼料の基本組成
混合飼料(ニューコロミールGS:日本配合飼料社製) 150g
デキストリン 35g
蔗糖 10g
乳糖 5g
【0048】
第1群 基本組成飼料にレバンシュークラーゼ(85mg)、ビオヂアスター ゼ(140mg)、トランスグルコシダーゼ(310mg)
第2群 基本組成飼料にレバンシュークラーゼ(85mg)
第3群 基本組成飼料のみ
【0049】
体重約7Kgの豚各群5匹ずつとし、基本組成飼料のみで7日間飼育した後、各群に分けて上述の飼料にて14日間飼育した。1日あたりの体重増加及び腸内ビフィズス菌を測定した結果を表2及び表3に示す。尚、表3中の数字は各群の豚腸内容物1g中のビフィズス菌数をその対数値の平均値で示す。
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
表より明らかなように、本発明の酵素組成物を使用することにより、通常の飼料で飼育した豚と比べ明らかに体重増加が抑えられ、更に腸内のビフィズス菌の増殖が確認された。即ち、本発明の酵素組成物により生体内で難消化性のオリゴ糖が生成され、肥満防止及び腸内有用細菌の増加がもたらされるものと考えられる。この結果より、糖尿病患者が本発明の酵素組成物を使用することにより、食物中の血糖上昇成分の生成、吸収が抑制され、血糖上昇が抑制されるものと考えられる。
【0053】
実施例7
コーンフレークと牛乳を用いた胃模型におけるオリゴ糖の生成試験を以下のようにして行った。コーンフロステイー(商品名)40gに牛乳200mlを加え、混合して37℃にて30分間撹拌し、pH4.5±0.2に調整した。実施例1に従って、以下の組成の酵素組成物を10mlに溶解して系内に添加した。
【0054】
▲1▼ レバンスクラーゼ 50mg
▲2▼ レバンスクラーゼ 50mg
トランスグルコシダーゼ 183mg
ビオヂアスターゼ-2000 250mg
【0055】
反応後、10分及び30分にサンプリングを行い、冷却して遠心分離(3000rpm,5min)後、上清1mlと50mM Na2CO3-NaH2PO4(pH9.0)1mlを混和して反応停止する。反応停止液0.01mlと水0.29mlとアセトニトリル 0.7mlを混和して濾過後、液体クロマトグラフィーによる分析を行った。その結果を図6及び図7に示す。図より明らかなように、本発明の酵素組成物を用いることにより10分及び30分後には生理活性を有するオリゴ糖が生成されていることが明らかである。
【0056】
【発明の効果】
本発明により提供される酵素組成物により、食物により生体内に摂取された成分を基質として生理活性を有するオリゴ糖が合成され、生成したオリゴ糖が生体に有効に作用して、例えば腸内フローラを改善することが可能である。本発明により特に意識することなく生体に有用なオリゴ糖を利用でき、ダイエットや糖尿病患者の血糖値上昇抑制効果をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の結果を示す図であり、グルコシルトランスフェラーゼの酵素作用に対するpHの影響を示す。
【図2】実施例1の結果を示す図であり、レバンシュークラーゼの酵素作用に対するpHの影響を示す。
【図3】実施例1の結果を示す図であり、α−アミラーゼの酵素作用に対するpHの影響を示す。
【図4】実施例2の結果を示す図である。
【図5】実施例3の結果を示す図である。図中において生成した糖組成は下部より、グルコース、マルトース、イソマルトース、マルトトリオース、パノース、ラクトシュークロース及びその他の割合を示す。
【図6】実施例7の結果を示す図である。図中において生成した糖は下部よりその他の糖及びオリゴ糖の総量で示す。
【図7】実施例7の結果を示す図である。図中において生成した糖は下部よりその他の糖及びオリゴ糖の総量で示す。
Claims (4)
- 以下の(a)及び(b)の酵素を含むことを特徴とする肥満防止用、血糖上昇防止用、又はビフィズス菌増殖促進用医薬用酵素組成物。
(a)アミラーゼ、又はアミラーゼ及びインベルターゼにより選ばれる酵素。
(b)生体内において生理活性を示すオリゴ糖を生成する能力を有し、かつ糖転移反応を触媒する少なくとも胃内環境で活性である酵素。 - 前記糖転移反応を触媒する酵素は、グルコシルトランスフェラーゼ、フルクトシルトランスフェラーゼ、及びレバンシュークラーゼより選ばれる1種以上から選択されることを特徴とする請求項1に記載の肥満防止用、血糖上昇防止用、又はビフィズス菌増殖促進用医薬用酵素組成物。
- 食前、食間又は食後に食することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の肥満防止用、血糖上昇防止用、又はビフィズス菌増殖促進用医薬用酵素組成物。
- 食物と同時に摂取することを特徴とする請求項1乃至請求項3何れか1項に記載の肥満防止用、血糖上昇防止用、又はビフィズス菌増殖促進用医薬用酵素組成物。
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