JP4039001B2

JP4039001B2 - 電子機器

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Publication number: JP4039001B2
Application number: JP2001145560A
Authority: JP
Inventors: 岳史藤田; 仁史遠藤; 斉明八田; 泰文藤川
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 2000-05-30
Filing date: 2001-05-15
Publication date: 2008-01-30
Anticipated expiration: 2021-05-15
Also published as: MXPA02011658A; AU6064101A; EP1294213A1; CN1432259A; BR0111227A; TW580634B; US7068207B2; WO2001093624A1; KR20030011864A; RU2002135609A; JP2002062972A; US20030146846A1; CN1214687C; EP1294213A4; US20060061503A1

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本願において開示する発明は、電子機器の操作を行う装置などに関する。詳しくは、主として携帯用情報端末、テレビ、ビデオ、冷蔵庫、マイクロウエーブオーブンなど、凡そ人による操作がされる機器に用いられると好適なものであって、操作者が表示部に表示された絵文字を手掛かりにして、機器を操作することができるようにするものであり、当該表示される絵文字の情報それぞれに対し、関連情報を含ませ、操作者の操作により当該関連情報に基づいた動作をさせるようにした電子機器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近時、各種電子機器では、赤外線などを通信媒体に用いたリモートコントローラが一般化している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらのリモートコントローラは、基本的に動作は似ているものの、各種の制御対象となる電子機器が異なると、その数だけリモートコントローラが必要になり、操作をしたい機種のリモートコントローラを探し出すだけでも大変である。その規格はいまだ統一されているわけではないので、これらを統合しようとする動きはあるものの、その統合は、機器のメーカーごとに行われる程度であり、全体としての統合は極めて困難な状況にある。また、これとは別に経済的な側面からしても、メーカーは、類似するリモートコントローラを機種ごとに用意して顧客に対し提供しなければならず、コストダウンを阻害する要因になっていた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本願において開示する発明は、上記問題点の低減を図るべくなされたものであり、以下に説明する発明により、リモートコントローラの統合を図り、または操作部におけるインターフェースを共通化することで、さまざまな機器のコストダウンなどを実現することができるように図ったものである。このため、本願発明では、アイコンなどに代表される画像情報と、この画像情報が操作によって特定されたときに、実行すべき動作の内容を表す関連情報が、一の取り扱い単位としてパックされた情報単位（以下、これを「情報画像」という。本明細書において同じ）を用い、これを積極的に利用する。
【０００５】
（１．請求項１に係る発明について）
すなわち、請求項１に係る発明は、装置上に、画像情報と前記画像情報と分離されうる領域に記録した関連情報とを一の取扱い単位とする情報画像に含まれる画像情報を少なくともひとつ表示し、操作により表示された画像情報を特定できるようになし、情報画像からサーバを特定する情報を含む関連情報を抽出するとともに、抽出された関連情報に基づいて装置に制御情報を送出するようにし、抽出されたサーバを特定する情報に基づいてサーバ上の情報画像を更に取得するように構成された電子機器を提供することで、前記問題点の低減を図ろうとするものである。
【０００６】
（２．請求項２に係る発明について）
請求項２に係る発明は、前記請求項１に係る発明のうち、特に構成の面に着目し表現したものである。すなわち、本発明は、情報画像に含まれる画像情報を少なくともひとつ表示する表示部と、特定操作部と、関連情報抽出部と、インターフェース部と、取得部を具備する電子機器を提供しようとするものである。
【０００７】
ここで、表示部は、本電子機器上に配設され、情報画像のうち画像情報を少なくともひとつ表示し、これを操作者が視認できるように作用する。特定操作部は、本電子機器上の操作者が視認できる位置に設けられた表示部に表示された画像情報について、これを特定できるように作用する。関連情報抽出部は、情報画像からサーバを特定する情報を含む関連情報を抽出するように作用する。インターフェース部は、本電子機器操作装置の外部にある機器に対して関連情報に基づいて制御情報を送出できるように作用する。ここで、関連情報となっている情報と送出するための情報との間にコード体系が含まれているときには符号化部を設け、特定操作部により抽出された関連情報に基づいて対応するコード体系に変換するように作用させても構わない。取得部は、抽出されたサーバを特定する情報に基づいてサーバ上の情報画像を更に取得する。
【０００８】
（３．請求項３に係る発明について）
請求項３に係る発明は、前記インターフェース部で無線送信により外部の制御対象に対して制御情報を送出できるようにした電子機器を提供するものである。ここで、無線送信は、たとえば赤外線による通信規格であるＩｒＤＡや高周波による通信規格であるＢＬＵＥＴＯＯＴＨ（商標）などであって、周波数を問わず、電子機器操作装置である電子機器からこれによって操作される電子機器への情報伝達を可能とするように作用する。
【０００９】
（４．請求項４に係る発明について）
請求項４に係る発明は、主として、操作すべき機器が売買などの譲渡の際、情報画像を記録した記録メディアを同梱するなどして配布され、このメディアを機器もしくはリモコンなどに埋め込んで使用する場合を想定したものである。すなわち、ここで記録メディアは、本電子機器の面上に表示される画像情報に係る情報画像を本電子機器に提供するように作用する。
【００１０】
（５．請求項５に係る発明について）
請求項５に係る発明は、主として、操作すべき機器が売買などの譲渡の際、情報画像を記録した記録メディアが同梱するなどして配布され、このメディアを着脱自在なインターフェースを通じて情報画像を取得し、リモコンとして使用するようにしたことで、共通のリモコンを実現することを想定したものである。
【００１１】
（６．請求項６に係る発明について）
請求項６に係る発明は、主として、情報画像を、電子機器が接続されたネットワークを経由してサーバ上の記録媒体から取得するようにし、新たな画像情報をサーバから取得できるようにしたものである。
【００１２】
（７．請求項７に係る発明について）
請求項７に係る発明は、主として、操作すべき機器に、情報画像が記録されており、この情報をダウンロードするようにしたリモコンを想定する。すなわち、本発明は、情報画像記録部ならびに記録媒体インターフェース部を具備する電子機器を提供するものである。
【００１３】
ここで、情報画像記録部は前記情報画像を記録するように作用する。記録媒体インターフェース部は、制御対象である機器から記録されている記録情報を読み込み、該記録情報を前記情報画像記録部に記録させるように作用する。
【００１４】
（８．請求項９に係る発明について）
本発明は、ひとつのリモコンで複数の機器に対する操作をすることができるようにしたものである。すなわち、本発明に係る電子機器は、表示部と、特定操作部と、関連情報抽出部と、インターフェース部を具備するとともに、該表示部に表示される画像情報は、操作の対象となるひとつの機器の操作に用いられるもの毎にグループ化されて表示されるようにしたものである。
【００１５】
（９．その他の請求項ならびに請求項相互の関係について）
その他の請求項に係る発明も含め、本願に記載した発明については、表１にまとめたとおりである。
【００１６】
【表１】

【００１７】
【発明の実施の形態】
本願発明に係る実施の形態について、図１乃至図９を用いて説明する。
【００１８】
（１．共通の概念）
まず、本願で開示する発明の実施の形態について共通する概念から説明する。
【００１９】
（１．１．関連情報について）まず、本実施の形態において共通して用いる概念である、関連情報について説明する。
【００２０】
この関連情報とは、電子機器操作装置の操作者をして、画像情報を手掛かりにして特定の動作をさせたい場合における基礎となる情報である。すなわち関連情報は、情報画像若しくは画像情報と関連づけられた情報である。この関連情報として、本実施の形態においては、外部機器（制御対象）に対する制御情報であったり、また、制御情報を作成する基礎となる情報となっている。
【００２１】
但し、後述する情報画像について他の用途に用いる場合には、この関連情報としてこれら制御情報に限らず、広く端末の操作者に特定のサーバーにある情報を参照させたい場合には、その情報を特定する情報（ＵＲＬやＩＰアドレスなど）、特定のプログラムを動作させたい場合には、そのプログラム名やプログラムそのものとすることができる。もちろん、新たな画像情報を電子機器から取得するなどの指示情報とすることができる。さらに、単に特定の文字・数値・記号をあらわすものであっても構わない。
【００２２】
（１．２．情報画像について）次に、情報画像について、図８乃至図９を用いて説明する。情報画像は前述のとおり、少なくとも前記画像情報として画像表示部より視覚可能に表示される画像の情報と、関連情報とを含んでいるものである。さらにその画像を特定するための識別子を含めても構わない。
【００２３】
図８は、関連情報を埋め込んだ画像情報のフォーマット例を示した図である。
【００２４】
ここで、画像情報はＧＩＦフォーマットの画像を例にとった。なお、フォーマットについてはＧＩＦ形式をとらずとも、ＪＰＧ形式やＰＣＸ形式などを採っても構わない。開始部８０１は、本情報がＧＩＦ形式の画像情報であることを識別するために設けられたフィールドであり、‘ＧＩＦ’なる文字列ならびにそのバージョンが割り当てられたものである。
【００２５】
配色表式画像データ８０３は、画素は、左から右、上から下の順序で配列された画像データである。ここで、ＧＩＦの場合、可変長符号のLZWアルゴリズムを使って符号化されている。
【００２６】
注釈拡張部８０５は、ＧＩＦデータ・ストリーム中の主たるグラフィック情報以外の情報を含ませることができる。たとえば、副グラフィック情報、製作関係者名情報、主たるグラフィック情報に関する注釈情報、制御情報など、通常であれば直接表示のために用いるものでないいかなる情報をも含めることができるようになっている。
【００２７】
終了部８０６は、このデータ・ストリームが終了したことを示し、他のパラメータ情報などがこの後に続かないことを意味するようになっている。開始部８０１と配色表式画像データ８０３の間８０２と、配色表式画像データ８０３と注釈拡張部８０５の間８０４には、これら以外の情報を含んでいる。例えば、画面幅、画面高さ、色解像度など、これから描画する画像に必要な情報を定義するパラメータを含んだ情報が割り当てられている。
【００２８】
関連情報８０７は、上記注釈拡張部８０５にそのまま、若しくは暗号化などの処理を施した後に配置され、ひとつの情報としてまとまることになる。これにより、結果として、ひとつの識別子によって他の情報と弁別されうる画像情報は、その内部に特定動作情報や識別子を含んで情報画像とすることができるようになる。これらの説明はすべてＧＩＦフォーマットで行ったが、他のフォーマット形式の画像形式であっても、このように画像情報と分離されうる領域に記録されれば構わない。
【００２９】
次に、別の画像情報への埋め込み形式について図９を用いて説明する。
【００３０】
図９は、特定の動作情報等の関連情報９０８を埋め込んだ情報画像の別のフォーマット例を示した図である。ここでも、画像情報はＧＩＦフォーマットの画像を例にとっている。この例においても、フォーマットについてはＧＩＦ形式をとらずとも、ＪＰＧ形式やＰＣＸ形式などを採っても構わない。
【００３１】
開始部９０１は、上記と同じく、本情報がＧＩＦ形式の画像情報であることを識別するために設けられたフィールドであり、‘ＧＩＦ’なる文字列ならびにそのバージョンが割り当てられたものである。
【００３２】
配色表式画像データ９０３は、画素は、左から右、上から下の順序で配列された画像データを配置するところであるが、ここでは画像情報９０７に、関連情報たる特定動作情報９０８をウォーターマークの形式で混合９０９させることにより、その画像情報を表示しても視覚上特定動作情報がそのまま視認できず、画像情報はそのまま視認できるようなものとなっている。ここで、このようにして混合９０９された情報は、可変長符号のLZWアルゴリズムを使って符号化される。
【００３３】
注釈拡張部９０５は、通常、ＧＩＦデータ・ストリーム中のグラフィック情報以外の情報を含んでいる。本例では特に必要としないフィールドであるが、必要となれば、自由な定義で情報提供者が利用することが可能である。また、上記特定動作以外の関連情報を含めることも可能である。
【００３４】
終了部９０６は、このデータ・ストリームが終了したことを示し、他のパラメータ情報などがこの後に続かないことを意味するようになっている。
【００３５】
上記いずれの画像例においてもすべてＧＩＦフォーマットで説明したが、他のフォーマット形式の画像形式であっても、このように関連情報が画像情報と分離可能な状態で記録されれば構わない。これら情報画像の合成は、いずれの工程で行ってもよい。すなわち、電子機器操作装置の中の情報画像記録部に記録されるまでのいかなる工程、たとえば、操作される電子機器における初期化時や、メーカー出荷時などの工程で合成することができる。
【００３６】
（２．第１の実施の形態について）
次に、第１の実施の形態について、図１乃至図４を用いて説明する。
【００３７】
（２．１．第１の実施の形態における主要部の構成）
まず、本発明に係る第１の実施の形態における主要部の構成について図３を用いて説明する。本主要部に関し、その実施にあたっては、ひとつの物理的に独立したモジュールとして構成すれば、様々な電子機器における操作部として機能することができ、生産の際の共通部品として用いることができるようになる。また、後述するように、他の要素と組み合わせて共通リモコンとして機能させることができるようになる。
【００３８】
整列情報記録部３０１は、表示すべき情報画像を特定するとともに、その情報画像に係る画像情報を表示部３０４のうちどの場所に表示するかを指定する情報を記録するようになっている。たとえば、情報画像を特定するファイル名とそのレイアウトとをタグ記述によって表すＨＴＭＬファイルなどが、記録されるようになっている。
【００３９】
情報画像記録部３０２は、少なくとも表示すべき情報画像を記録するようになっている。
【００４０】
表示整列部３０３は、整列情報記録部３０１、ならびに情報画像記録部３０２に記録されている情報に基づいて、それぞれの記録部から情報を取得し、表示部において表示すべき画像情報ならびにそのレイアウトを決定するようになっている。すなわち、整列情報記録部３０１より整列情報を取得し、その内容を解析することにより、表示すべき情報画像の識別子を抽出、これを情報画像記録部から取得するとともに、レイアウトを決定するようになっている。表示部３０４は、本電子機器操作装置上に配設され、情報画像のうち画像情報を少なくともひとつ表示し、これを操作者が視認できるようになっている。
【００４１】
特定操作部３０５は、表示部３０４若しくは表示整列部で生成する情報に基づいて、表示部３０４の上に表示された画像情報を図示しない操作者によって特定されたときに、その特定された画像情報に係る位置情報を取得するようになっている。ここで、表示部３０４ならびに特定操作部３０５は、たとえば、所謂タッチ式表示パネルを使うことにより、ひとつのデバイスで実現とすることができる。
【００４２】
特定情報画像選択部３０６は、特定操作部３０５から得られる情報ならびに情報画像記録部３０２に記録された情報に基づいて、操作者によって特定された画像情報に係る情報画像を特定し、情報画像記録部３０２から当該情報画像を取得するようになっている。
【００４３】
関連情報抽出部３０７は、特定情報画像選択部３０６から得られる情報に基づいて、特定された情報画像の中から関連情報を抽出するようになっている。
【００４４】
動作実行部３０８は、関連情報抽出部３０７から得られる情報に基づいて、抽出された関連情報を、この電子機器操作装置によって操作される電子機器が解釈できる符号に変換するとともに、これを出力するインターフェースとして機能するようになっている。なお、動作実行部３０８は、関連情報に制御情報そのものが含まれており、符号変換が不要な場合には、そのまま制御情報を出力するようにすればよい。
（２．２．本実施の形態に係る主要部の動作について）
次に、本実施の形態に係る主要部の動作について説明する。
【００４５】
表示整列部３０３は、整列情報記録部３０１から、整列情報を読み込み、この内容に従い、表示すべき情報画像を特定し、この情報画像記録部３０２から取得する。そして、レイアウトなどを決定し表示部３０４に表示させるようになる。表示された情報画像に係る画像は、操作者の視認できる状態になっているため、操作者は、このいずれかの画像（アイコンとして認識されるもの）を特定操作部３０５で特定すると、その特定した位置、ならびに特定する操作があったことそのこと自体が検出されることになる。ここで、特定操作とは、たとえば前記例示したごとくタッチ式操作パネルの場合には、その画像の表示されている部分を指もしくはスタイラスペンなどで押圧することなどがこれにあたる。特定操作があったことが検出されると、特定情報画像選択部３０６の機能によって、唯一の情報画像が特定され、その内容を読みだす。さらに関連情報抽出部３０７がその関連情報を抽出、これを動作実行部３０８が符号化し、その情報は操作対象である電子機器に送出されることになる。
【００４６】
ここで、関連情報は、あらかじめ情報画像の中に埋め込まれているので、情報画像記録部３０２と整列情報記録部３０１に記録される内容が制御対象である電子機器それぞれに適合したものを設定しておけば、本電子機器操作装置の主要部は、同一の構成であるにもかかわらず、さまざまな機器を制御することができるようになる。
【００４７】
（２．３．その他主要部の変形）
本実施の形態の主要部うち、整列情報記録部３０１については、省略することができる。すなわち、表示整列部３０３において行うレイアウトがあらかじめ定められたものであり、制御対象である電子機器によって、変更されることがない場合には、整列情報記録部３０１をあえて配設する必要はなく、予め定められたレイアウトによって情報画像記録部３０２に記録された情報画像をレイアウトし、表示部３０４に表示させればよいだけである。もちろんこの場合、情報画像記録部３０２に記録されている情報画像を選択してその表示順序を決定する必要があるが、あらかじめ情報画像記録部３０２に記録されているすべての情報画像を表示するというルールが設定されていればよい。また、単に情報画像記録部３０２に記録されている情報画像のうち所定のもののみをあらかじめ決められたレイアウトで表示されるのでよければ、表示されるべき情報画像についての特定情報を独立に記録する部位を設ければよい。
【００４８】
（２．４．第１の実施の形態にかかる構成応用例）
次に、第１の実施の形態に係る主要部の構成を利用して、リモートコントローラーとして構成する場合の形態について図４を用いて説明する。電子機器操作装置主要部４０１については、図３を用いて説明したとおり構成し動作するのでここでは割愛する。
【００４９】
記録媒体読込部４０２は、記録媒体４０５を挿入できる機械的もしくは電子的な接続部を具備する。勿論、この接続手段については、接触であると非接触であるとを問わない。また、記録媒体読込部４０２は、記録媒体４０５に記録されている内容を、電子機器操作装置主要部４０１に含まれる整列情報記録部もしくは／ならびに情報画像記録部に転送するようになっている。記録媒体４０５は、あらかじめメーカーなどで作成した少なくとも情報画像が記録されていて、また、必要であれば整列情報記録部で記録すべき整列情報が記録されており、電子機器操作装置に挿入して用いることができるようになっている。
【００５０】
ここで、構成簡略化のため、前記した整列情報記録部・情報画像記録部、記録媒体読込部、記録媒体を一体にすることができる。すなわち、記録媒体は通常のメモリーとしてアクセスできるため、特別に整列情報記録部ならびに情報画像記録部を用いこの中に記録媒体の内容を転送しなくても、表示整列部が直接記録媒体４０５にアクセスすることにより、本電子機器操作装置の動作を完結させることができるようになる。
【００５１】
送信部４０３は、電子機器操作装置主要部４０１に内包される動作実行部において準備された符号を受け、本電子機器操作装置の操作対象となる電子機器に対し、これを送信するようになっている。ここで、図示している例においては、その送信は赤外線を用いるため、赤外線ＬＥＤ４０４をドライブするようにしているが、通信媒体として、赤外線を用いなくともたとえば、主としてエリクソン社が提唱するＢＬＵＥＴＯＯＴＨのような局所的通信のためのプロトコルを用いた電磁波を用いても構わない。この場合、ドライブするものはＬＥＤでなく、アンテナとすべきであることは言うまでもない。
【００５２】
（２．５．第１の実施の形態にかかる装置外形例）
図４に基づいて説明した本実施の形態に係る構成をとった場合に好適な電子機器操作装置の外観について図１並びに図２を用いて説明する。
【００５３】
シャーシ１０１の上には、電源スイッチ１０２ならびに、表示・操作のためのタッチ式表示パネル１０３、赤外線送出部１０４、記録媒体１０５を挿入するための、挿入孔１０６が設けられている。そして、この装置は図２に示す通り、シャーシ１０１を両手２０１、２０２により把持し、タッチ式表示パネル上に表示された画像情報の上を親指で押圧することにより、当該画像情報に係る情報画像を特定することができるようになる。もちろん、このようなレイアウトにしなくとも他の外形をとっても問題はない。たとえば、図３に係る電子機器操作装置の主要部を電子レンジや冷蔵庫などの操作部位に用いた場合には、タッチ式表示パネルはあるものの、その他の部分は全く異なった外形をとることになる。
【００５４】
（２．６．第１の実施の形態に係る他の応用構成と動作）
次に、本第１の実施の形態に係る他の応用例について、図５を用いて説明する。本応用例は、前述の実施の形態の例では、情報画像をならびに整列情報は記録媒体から取得したのに対し、本応用例では、制御されるべき電子機器から直接取得するようにしたものである。すなわち、本応用例につき、情報画像記録部と整列情報記録部に対しては、情報取得部５０２が情報供給することになる。電子機器操作装置主要部５０１は、先に図３に基づいて説明したものと同一であるので説明を割愛する。情報取得部５０２は、本電子機器操作装置とリンクをした被制御対象である電子機器５０５からの情報を入力し、これらを整列情報記録部ならびに情報画像記録部に記録させるように動作する。送信部５０３ならびに赤外線ＬＥＤ５０４についても、図４に基づいて説明した電子機器操作装置と同一であり、場合によって、ＢＬＵＥＴＯＯＴＨなど他の無線通信によって制御対象である電子機器５０５に対し、操作情報を送出するようになっている。
【００５５】
本応用例については、電子機器５０５からの情報取得をどの時点で行うかについては、さまざまなバリエーションがある。すなわち、本電子機器操作装置を動作させた時点（電源スイッチを入れた時点）で、これとリンクした電子機器５０５からその情報を取得することも可能である。また、特別にリセットスイッチなどを設け、このリセットスイッチが操作者によって押圧されたときにこれとリンクした電子機器５０５からその情報を取得するようにしても構わない。ここでリンクとは、たとえば本電子機器操作装置が送受信を行うデバイスとして指向性がある場合にはその指向性のある方向にある電子機器、これはすなわち本電子機器操作装置が最も強く信号を受けうる電子機器との関係であっても良いし、あらかじめ定められた搬送波（もしくは重畳信号）を持つ電子機器との関係であっても構わない。その他、特別なマンマシンインターフェースなどにより、関連づけられた電子機器との間の関係であっても構わない。
【００５６】
（２．７．その他の応用例＝携帯電話）
本発明の実施の形態については、前述したとおり、冷蔵庫、マイクロウェーブオーブンなど様々なものに適用できるのはもちろん、特に近時市場において一般化してきている携帯電話などに用いることも可能である。特に携帯電話においては、近時多くの機能を搭載しているため、１つのボタンで多くの機能を重複して定義しており、このため操作性が悪くなっている。この点本発明における画像情報ボタンとして表示し、これを操作者が操作するようにすれば、機能を変えたときに異なった画像情報を表示することができ、その操作感覚は飛躍的に向上することになる。またこの場合、機能設計者にあっては、情報画像を独立に作成しさえすればよく、混みいったプログラムを容易に開発することができるいわゆるオブジェクト指向の設計ができることになり、設計期間の短縮化が期待できる。
【００５７】
（２．８．主要部の変形）
本発明の実施の形態における主要部については、また、次のような変形をすることができる。すなわち、図３に示す表示整列部３０３と表示部３０４の間を直接接続するのでなく、他に表示したい情報に重畳して表示部３０４に出力することが可能である。これは、インタラクティブに操作者が電子機器を操作する場合にはきわめて有効な手法である。もちろんこの場合、表示整列部３０３と表示部３０４の間を切り離して新たな重畳部を入れるのでなくとも、表示整列部３０３にこの機能を持たせることが可能である。
（３．第２の実施の形態）
次に第２の実施の形態について図６を用いて説明する。図６は、電子機器操作装置として、複数の操作対象を扱えるように成したものである。
【００５８】
（３．１．第２の実施の形態における構成）
整列情報記録部６０１−１、６０１−２、・・・は、表示すべき情報画像を特定するとともに、その情報画像に係る画像情報を表示部６０４のうちどの場所に表示するかを指定する所謂レイアウト情報を記録するようになっている。たとえば、情報画像の特定を代表するファイル名と、そのレイアウトをタグ記述によって表すｈｔｍｌファイルなどが、記録されるようになっている。そして、整列情報は登録される操作対象の電子機器ごとに分離して記録されており、操作すべき電子機器が特定されるとその電子機器に対応する記録内容が表示整列部６０３に送出されることになる。もちろん、ここで分離されているとは、メモリー空間上で分離されていなくとも、それぞれの電子機器ごとに分別できればよいという趣旨である。
【００５９】
情報画像記録部６０２−１、６０２−２、・・・は、少なくとも表示すべき画像情報を記録するようになっている。そして、情報画像は登録される操作対象の電子機器ごとに分離して記録されており、操作すべき電子機器が特定されるとその電子機器に対応する記録内容が表示整列部６０３に送出されることになる。もちろん、ここでも、分離されているとは、メモリー空間上で分離されていなくとも、それぞれの電子機器ごとに分別できればよいという趣旨である。
【００６０】
表示整列部６０３は、整列情報記録部６０１、ならびに情報画像記録部６０２に接続され、それぞれの記録部から情報を取得し、表示部６０４において表示すべき画像情報ならびにそのレイアウトを決定するようになっている。すなわち、整列情報記録部６０１より整列情報を取得し、その内容を解析することにより、表示すべき情報画像の識別子を抽出、これを情報画像記録部６０２から取得するとともに、レイアウトを決定するようになっている。
【００６１】
表示部６０４は、本電子機器操作装置上に配設され、情報画像のうち画像情報を少なくともひとつ表示し、これを操作者が視認できるようになっている。特定操作部６０５は、表示部６０４に接続され、表示部６０４の上に表示された画像情報を図示しない操作者によって特定されたときに、その特定された画像情報に係る位置情報を取得するようになっている。ここで、表示部６０４ならびに特定操作部６０５は、たとえば、所謂タッチ式表示パネルを使うことにより、ひとつのデバイスとすることができる。
【００６２】
特定情報画像選択部６０６は、特定操作部６０５ならびに情報画像記録部６０２に接続され、操作者によって特定された画像情報に係る情報画像を特定し、情報画像記録部６０２から当該情報画像を取得するようになっている。関連情報抽出部６０７は、特定情報画像選択部６０６に接続され、特定された情報画像の中から、関連情報を抽出するようになっている。動作実行部６０８は、関連情報抽出部６０７に接続され、抽出された関連情報を、この電子機器操作装置によって操作される電子機器が解釈できる符号に変換するとともに、これを出力するようになっている。
【００６３】
表示群選択部６０９は、いずれかの記録部にあり操作者が操作をしたいとする操作対象に関連する電子機器が特定されたときに、操作者によって指定され、これに基づき整列情報記録部６０１−１、・・・ならびに情報画像記録部６０２−１、・・・のうち、対応する電子機器に係る情報を有する記録部分を選択するようになっている。
【００６４】
（３．２．第２の実施の形態における表示例）
本実施の形態における電子機器操作装置上の表示例を図７を用いて説明する。
【００６５】
ここでは、表示例を２つ示す。図７（Ａ）に記載した表示例では、操作すべき電子機器の選択を、タブ７０１,７０２の表示を手がかりとしたものを示している、操作者は、このタグをタッチする、もしくはスタイラスペンなどで押圧することで選択する。
【００６６】
また、図７（Ｂ）に記載した係る表示例は、表示部に選択すべき電子機器の名称７０３,７０４等を列挙表示させ、これを操作者が選択することによってそれぞれの機器に応じた操作面を表示するものを示している。もちろん選択のための画面表示例・レイアウト例はここに挙げたものばかりでなく、さまざまなものが考えられるが、ここでは割愛することとする。
【００６７】
（３．３．第２の実施の形態における動作）
次に、本実施の形態における動作について説明する。ただし、ここでは、第１の実施の形態の主要部とほぼ同一であり、これと異なる部分のみ説明する。
【００６８】
本電子機器操作装置に対しその入力手段を問わず、登録すべき情報画像を含む情報が到達したときには、それぞれの機器に対応する整列情報記録部６０１−１、・・・ならびに／もしくは情報画像記録部６０２−１、・・・を決定する。この決定は、手動的に行っても自動的に行っても構わない。この登録が少なくとも２つ以上行われた場合には、表示群選択部６０９は、制御対象が２つ以上あること知覚し、操作者に対しどの操作を行うのかを前述の表示手法（７０１、７０２、７０３、７０４）を用いて決定を促す。
【００６９】
そして、操作者による決定があった後にはその電子機器に対応する整列情報記録部もしくは／または情報画像記録部を特定し、この情報に基づいて表示整列部６０３を起動させるようになっている。
（６．その他１）
上記説明は、単に本発明の実施をする際の形態を説明したものであって、特許請求の範囲における技術的事項を判断するにあたり、具体的態様として限定する趣旨で記載したものではない。
【００７０】
ところで、上記実施の形態において説明した構成をたとえば、ＷｉｎｄｏｗｓＣＥ（マイクロソフト社の商標）のなどが動作するコンピュータの上で実現するときには、コンピュータを上記のとおり機能するようにプログラムの形式で配布することができる。この場合、そのプログラムの頒布をネットワークを経由しても、ＣＤ−ＲＯＭなどの情報記録媒体を用いて実現しても構わない。また、これは上記のとおりモジュール化がされている場合であっても、そのプログラムの頒布をネットワークを経由しても、ＣＤ−ＲＯＭなどの情報記録媒体を用いて実現しても構わない。
（７．その他２）
前記図５に示した電子機器５０５について、情報画像はその電子機器５０５から直接取得しているが、これらをネットワークを通じてサーバから取得する。この場合、様々な絵文字を採用したボタンを機器製造者等が配布することができ、商品の魅力を維持・向上させることに役立てることができる。
【００７１】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、制御対象となる電子機器の操作を行う電子機器をモジュール化することができ、生産性向上に寄与することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】電子機器操作装置の外観例図である。
【図２】電子機器操作装置の操作例図である。
【図３】公信
第１の実施の形態にかかる電子機器操作装置主要部の構成図である。
【図４】第１の実施の形態に係る応用例としての電子機器操作装置の構成例図である。
【図５】第１の実施の形態に係る別の応用例としての電子機器操作装置の構成例図である。
【図６】第２の実施の形態に係る電子機器操作装置の主要部の構成図である。
【図７】第２の実施の形態に係る電子機器操作装置における表示例図である。
【図８】画像情報への関連情報埋め込みの例である。
【図９】画像情報への関連情報の埋め込みの別の例である。
【符号の説明】
１０１シャーシ、１０２電源スイッチ、３０１整列情報記録部、３０２情報画像記録部、３０３表示整列部、３０４表示部、３０５特定操作部、３０６特定情報画像選択部、３０７関連情報抽出物、３０８動作実行部、４０２記録媒体読込部、４０５記録媒体、４０送信部、５０５電子機器、８０７関連情報、９０７画像情報、９０８特定動作情報。

Claims

画像情報と前記画像情報と分離されうる領域に記録した関連情報とを一の取扱い単位とする情報画像に含まれる画像情報を少なくともひとつ表示する表示機能と、
操作により表示された前記画像情報を特定する特定機能と、
前記特定された情報画像からサーバを特定する情報を含む関連情報を抽出する抽出機能と、
前記抽出された関連情報に基づいて制御情報を送出する送出機能と、
前記抽出されたサーバを特定する情報に基づいて、該サーバ上の情報画像を更に取得する取得機能と、
を具備することを特徴とする電子機器。
画像情報と前記画像情報と分離されうる領域に記録した関連情報とを一の取扱い単位とする情報画像に含まれる画像情報を少なくともひとつ表示する表示部と、
操作により前記表示部に表示された画像情報を特定できるようになした特定操作部と、
前記情報画像からサーバを特定する情報を含む関連情報を抽出する関連情報抽出部と、
前記抽出された関連情報に基づいて装置に制御情報を送出するインターフェース部と、
前記抽出されたサーバを特定する情報に基づいてサーバ上の情報画像を更に取得する取得部と、
を具備することを特徴とする電子機器。
前記インターフェース部は、前記制御情報を無線により送出することを特徴とする請求項２に記載の電子機器。
前記情報画像は、外部より挿入された記録媒体から取得することを特徴とする請求項２に記載の電子機器。
更に、前記情報画像を記録する情報画像記録部と、
独立した記録媒体から記録情報を読み込み、該記録情報を前記情報画像記録部に記録させる記録媒体インターフェース部と、
を具備することを特徴とする請求項２に記載の電子機器。
前記情報画像は、該電子機器が接続されたネットワークを経由してサーバ上の記録媒体から取得することを特徴とする請求項２に記載の電子機器。
更に、前記情報画像を記録する情報画像記録部と、
制御対象となる電子機器から記録されている情報画像を読み込み、該記録情報を前記情報画像記録部に記録させる記録媒体インターフェース部と、
を具備することを特徴とする請求項２に記載の電子機器。
登録開始操作の指示を受けるための登録開始操作部と、
前記登録開始操作部が登録開始の指示を受けたときに、制御対象となる電子機器から記録されている情報画像を読み込み、該情報画像を前記情報画像記録部に記録させる記録媒体インターフェース部と、
を具備することを特徴とする請求項７に記載の電子機器。
前記表示部は操作の対象となる機器毎にグループ化して表示できるようにしたことを特徴とする請求項２に記載の電子機器。