JP4036917B2 - Thin film transistor manufacturing method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は薄膜トランジスタの製造方法に関するものであり、特に、液晶表示装置の画素スイッチング素子、或いは、データドライバ及びゲートドライバ等として用いる多結晶シリコン薄膜トランジスタ(TFT)の陽極酸化膜の除去工程に特徴のある薄膜トランジスタの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、液晶表示装置は小型・軽量・低消費電力であるため、OA端末やプロジェクター等に使用されたり、或いは、携帯可能性を利用して小型液晶テレビ等に使用されており、特に、高品質液晶表示装置用には、画素毎にスイッチング用のTFTを設けたアクティブマトリクス型液晶表示装置が用いられている。
【0003】
この様なアクティブマトリクス型液晶表示装置において、アドレス用TFTや、各画素TFTのゲート線或いはデータ線に印加する電圧を制御する画素周辺部の駆動ドライバー用のTFTは、近年の液晶表示装置の高精細化、高品質化に伴って高移動度のものが求められており、この様な要請に応えるためにTFTを構成する半導体層として多結晶シリコン膜を用いた多結晶シリコンTFTが採用され始めている。
【0004】
しかし、この様な多結晶シリコンTFTに用いる多結晶シリコン膜は、単結晶シリコン膜に比べて結晶性が劣るため、単結晶シリコンTFTと比較してオフ電流が高いという問題がある。
【0005】
この様なオフ電流の問題を解決するために、LDD(Lightly Doped Drain)構造の採用が検討されており、高不純物濃度のソース・ドレイン領域とチャネル領域との間に低不純物濃度のLDD領域を設けることによって、TFTのオフ状態の時のチャネル−ドレイン領域(ソース領域)間の電界を緩和して、リーク電流を低減しようというものである。
【0006】
ここで、従来のLDD構造TFTの製造工程を、図6及び図7を参照して説明するが、図7(d),(e)の右側の図は、陽極酸化のための電源供給線とゲート電極に繋がるゲートバスラインとの接続部の構造を示す要部断面図である。
【0007】
図6(a)参照
まず、石英ガラス基板41上に下地SiO2 膜42を介して多結晶シリコンパターン43を設けたのち、ゲート絶縁膜となるSiO2 膜44及びゲート電極となるAl層45を堆積させ、次いで、酒石酸+エチレングリコールからなる溶液中でAl層45を陽極酸化して、その表面に孔が少なく緻密な無孔質陽極酸化膜46を形成する。
【0008】
図6(b)参照
次いで、レジストパターン47をマスクとして、無孔質陽極酸化膜46及びAl層45をエッチングして、ゲート電極48、ゲート電極48に繋がるゲートバスライン(図示せず)、及び、無孔質陽極酸化保護膜49を形成する。
【0009】
次いで、LDD領域を自己整合的に形成するために、シュウ酸溶液中で再び陽極酸化することによりゲート電極48の露出表面、即ち、側面にポーラスな多孔質陽極酸化膜50を形成する。
【0010】
図6(c)参照
次いで、無孔質陽極酸化保護膜49及び多孔質陽極酸化膜50をマスクとして、SiO2 膜44をエッチングすることによってゲート絶縁膜51を形成すると共に、多結晶シリコンパターン43を露出させる。
【0011】
図7(d)参照
次いで、Al混酸(リン酸+硝酸+水)を用いてエッチングすることによって、ゲート電極48の側壁に形成されている多孔質陽極酸化膜50を選択的に除去して、除去部直下のゲート絶縁膜51をLDDマスク領域とする。
なお、右の図から明らかなように、この工程までは、ゲート電極48に繋がるゲートバスライン52は電源供給線53と電気的に接続されている。
【0012】
図7(e)参照
次いで、ゲートバスライン52と電源供給線53を電気的に切断するために、エッチングにより切断部54を設けたのち、Pイオン55を低加速エネルギーで高濃度に注入してソース・ドレイン領域56を形成し、次いで、Pイオンを高加速エネルギーで低濃度に注入してLDD領域57を形成する。
【0013】
図7(f)参照
次いで、全面に層間絶縁膜として、エッチングストッパーとなるSiO2 膜58、及び、SiN膜59を堆積させ、次いで、パターニングすることによってソース・ドレイン領域56及びゲート電極48に対するコンタクトホールを形成したのち、Ti膜を堆積させ、パターニングすることによってソース・ドレイン電極60及びゲート引出電極61を形成していた。
なお、画素スイッチング用TFT、即ち、アドレス用TFTの場合には、ゲート引出電極は必要ない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のTFTの製造工程においては、ポーラスな多孔質陽極酸化膜50を除去する工程において、ゲート電極48或いはゲートバスライン52に多数の孔が発生し、ゲートバスライン52がオープンになったり、或いは、ゲート破損によりTFTが動作しなくなるという問題がある。
【0015】
図8(a)参照
即ち、ポーラスな多孔質陽極酸化膜50を除去する工程において、ゲートバスライン52と電源供給線53が電気的に接続されていると、エッチング液中で、多結晶シリコンパターン48とゲートバスライン52との間に、SiとAlのイオン化傾向に基づいて化学電池が形成され、電源供給線53を介して閉回路が構成されて電子64が流れるため、ゲート電極48或いはゲートバスライン52にピンホールが存在すると、ピンホールが化学反応によってその一部が溶解し、多数の孔62,63が形成されるものと考えられる。
【0016】
図8(b)参照
これらの孔62,63は、エッチング時間にもよるが、場合によっては、直径2μm程度の大きさになり、イオン注入により、ソース・ドレイン領域56及びLDD領域57を形成してもTFTとして動作しなくなり、また、ゲートバスライン52に孔63が形成された場合には、ゲートバスライン52が孔63によって切断され、回路がオープンになってしまうことがある。
【0017】
したがって、本発明は、ポーラスな陽極酸化膜の除去工程において、ゲート電極及びゲートバスラインに孔が発生することを防止することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理的構成の説明図であり、この図1を参照して本発明における課題を解決するための手段を説明する。
なお、各図における左側の図は、TFT素子部の要部断面図であり、また、右側の図はゲート電極に繋がるゲートバスラインの電源供給線との接続部の要部断面図である。
【0019】
図1(a)乃至(c)参照
(1)本発明は、絶縁性基板1上に設けた多結晶シリコン膜3上にゲート絶縁膜4を介してゲート電極5を形成すると共に、ゲートバスライン8を形成し、少なくともゲート電極5の側壁に陽極酸化膜7を形成したのち、このゲート電極5の側壁に設けた陽極酸化膜7を除去する工程を備えた薄膜トランジスタの製造方法において、ゲートバスライン8と陽極酸化用の電源供給線10を電気的に切断したのち、ゲート電極5の側壁に設けた陽極酸化膜7を除去することを特徴とする。
【0020】
この様に、ゲート電極5の側壁に設けた陽極酸化膜7を除去する前に、ゲートバスライン8と陽極酸化用の電源供給線10を切断部9において切断しているので、陽極酸化用溶液を媒介とした化学電池が閉回路を構成しなくなり、電流が流れないので、ゲートバスライン8に存在するピンホール部の化学反応による溶解が起こらず、TFTにとって不所望な孔の発生を防止することができる。
【0021】
(2)また、本発明は、上記(1)において、ゲート電極5及びゲートバスライン8が、Al或いはAl合金のいずれかからなり、陽極酸化膜7が、多孔質な陽極酸化膜であることを特徴とする。
【0022】
この様なゲート電極5及びゲートバスライン8用の導電体としては、陽極酸化の容易性、或いは、低抵抗性の観点から、Al、或いは、Al−Sc及びAl−Si等のAl合金が好適であり、特に、エレクトロマイグレーション耐性及びヒロックの発生防止の点でAl−Scが望ましい。
【0023】
また、陽極酸化膜7として、多孔質な陽極酸化膜を用いることによって、短時間で厚いサイドウォールを形成することができ、また、そのエッチング除去も容易になる。
【0024】
(3)また、本発明は、上記(2)において、陽極酸化膜7の除去部が低不純物濃度のソース・ドレイン領域を規定することを特徴とする。
【0025】
この様に、多孔質な陽極酸化膜7を用いることによって、簡単な製造工程によって、十分な耐圧の得られる低不純物濃度のソース・ドレイン領域、即ち、LDD領域を自己整合的に形成することができる。
【0026】
(4)また、本発明は、上記(3)において、ゲート電極5の側壁に陽極酸化膜7を形成したのち、ゲート電極5を陽極酸化することにより、少なくともゲート電極5と陽極酸化膜7との境界に無孔質陽極酸化膜を形成することを特徴とする。
【0027】
この様に、ゲート電極5と陽極酸化膜7との境界に無孔質陽極酸化膜を形成することによって、ゲート電極5の側壁に設けた陽極酸化膜7を除去する際に、ゲート電極5が不所望にエッチングされることがない。
【0028】
【発明の実施の形態】
ここで、本発明の実施の形態の製造工程を、図2乃至図5を参照して説明する。
なお、図4(h)は、図4(g)におけるA−A′を結ぶ一点鎖線に沿った要部断面図である。
【0029】
図2(a)参照
まず、TFT基板となる透明の石英ガラス基板11上に、プラズマCVD法(PCVD法)を用いて、厚さ10〜500nm、例えば、200nmの下地SiO2 膜12、及び、厚さ10〜200nm、例えば、50nmのアモルファスシリコン層を堆積させたのち、例えば、300mJ/cm2 のパワーでレーザ照射を行って多結晶シリコン層に変換し、次いで、所定の形状にドライ・エッチングすることによって、TFTを構成するための多結晶シリコンパターン13からなる島状領域を形成する。
【0030】
図2(b)参照
次いで、多結晶シリコンパターン13の表面を軽くフッ酸処理して汚染物質を除去したのち、PCVD法を用いて、厚さ50〜200nm、例えば、150nmのゲート絶縁膜となるSiO2 膜14を堆積させ、次いで、スパッタリング法を用いて、全面にゲート電極及びゲートバスラインとなる厚さ100〜500nm、例えば、300nmのAl膜を堆積させたのち、酒石酸+エチレングリコール溶液中で、例えば、15Vの電圧を15分間印加することによって厚さ15nmの緻密で無孔質なAl2 O3 からなる無孔質陽極酸化膜16を形成する。
なお、この場合の無孔質陽極酸化膜16の膜厚は印加電圧に比例(10〜15Å/V)する。
【0031】
図2(c)参照
次いで、レジストパターン17をマスクとして、Cr混酸(リン酸+硝酸+水+CrO3 )を用いて無孔質陽極酸化膜16をエッチングして無孔質陽極酸化保護膜19を形成し、次いで、Al混酸を用いてAl膜15をエッチングすることによってゲート電極18及び各ゲート電極18と一体に繋がるゲートバスライン(図示せず)を形成する。
【0032】
図3(d)参照
次いで、レジストパターン17を残存させたまま、全体をシュウ酸水溶液中に浸漬すると共に、ゲートバスラインに電源供給線を介して外部電源から、例えば、4Vの正電圧を印加することによって陽極酸化を行い、ゲート電極18及びゲートバスラインの露出側面に、厚さ200〜1000nm、例えば、4Vの正電圧を40分間印加して800nmのポーラスな多孔質陽極酸化膜20を形成する。
【0033】
図3(e)参照
次いで、レジストパターン17を除去したのち、酒石酸+エチレングリコール溶液中に浸漬すると共に、ゲートバスラインに電源供給線を介して外部電源から、例えば、100Vの正電圧を印加することによって陽極酸化を行い、ゲート電極18及びゲートバスラインと、多孔質陽極酸化膜20及び無孔質陽極酸化保護膜16との界面に、厚さ100nmの無孔質陽極酸化膜21を形成する。
【0034】
図3(f)参照
次いで、多孔質陽極酸化膜20及び無孔質陽極酸化保護膜16をマスクとして、CHF3 +O2 をエッチングガスとしたドライ・エッチングを施すことによって、SiO2 膜14をエッチングして、ゲート絶縁膜22を形成する。
【0035】
図4(g)及び(h)参照
次いで、フォトレジスト25を塗布して、ゲートバスライン23の電源供給線24側の近傍に開口部26を設け、Cr混酸を用いて露出する無孔質陽極酸化保護膜19を除去したのち、Al混酸を用いてゲートバスライン23の露出部をエッチングして切断部27を形成する。
【0036】
図5(i)参照
次いで、フォトレジスト25を除去したのち、Al混酸を用いてポーラスな多孔質陽極酸化膜20を除去し、次いで、加速エネルギー5〜30keV、例えば、10keVで、5.0×1014〜1.0×1016cm-2、例えば、5.0×1015cm-2のドーズ量でPイオン28をイオン注入してゲート絶縁膜22に自己整合するn+ 型のソース・ドレイン領域29を形成する。
【0037】
図5(j)参照
次いで、加速エネルギー30〜100keV、例えば、90keVで、1.0×1013〜1.0×1015cm-2、例えば、1.0×1014cm-2のドーズ量でPイオン30をイオン注入して無孔質陽極酸化保護膜21に自己整合するn- 型のLDD領域31を形成したのち、300mJ/cm2 のパワーでレーザ照射を行い、注入したPイオンを活性化する。
【0038】
図5(k)参照
次いで、PCVD法を用いて、層間絶縁膜として、厚さ10〜100nm、例えば、30nmのエッチングストッパーとなるSiO2 膜32、及び、厚さ200〜500nm、例えば、370nmのSiN膜33を堆積させたのち、エッチングすることによってソース・ドレイン領域29及びゲート電極18に対するコンタクトホールを形成し、次いで、厚さ100〜500nm、例えば、400nmのTi膜を堆積させたのち、ドライ・エッチングを施すことによってソース・ドレイン電極34及びゲート引出電極35を形成する。
【0039】
次いで、図示しないものの、画素部においては、第2層間絶縁膜を介してドレイン電極と接続するドレインバスラインを形成したのち、第3層間絶縁膜を介してソース電極と接続する画素電極を形成することによってTFT基板が完成する。
【0040】
以上、説明したように、本発明の実施の形態においては、LDD領域を形成するためのポーラスな多孔質陽極酸化膜20の除去工程の前に、ゲートバスライン23と電源供給線24を切断しているので、エッチング液、即ち、Al混酸を媒介とした化学電池の閉回路が構成されないので、ピンホール部における化学反応に基づく溶解による孔が発生することがなく、素子欠陥のないTFT基板を形成することができる。
【0041】
また、本発明の実施の形態においては、多孔質陽極酸化膜20とゲート電極18及びゲートバスライン23との界面に無孔質陽極酸化保護膜21を設けているので、多孔質陽極酸化膜20のエッチング除去工程において、ゲート電極18及びゲートバスライン23がエッチングされることがなく、安定した特性のTFTを形成することができる。
【0042】
この無孔質陽極酸化保護膜21は必ずしも必須のものではないが、無孔質陽極酸化保護膜21は緻密であり、300℃程度の低温熱処理でも発生するヒロック(hillock)を低減する効果があるため、最近の液晶表示装置パネルにおける標準的なプロセスになりつつある。
【0043】
また、上記の実施の形態においては、アモルファスシリコン層をレーザアニールすることによって多結晶シリコン層に変換しているが、アモルファスシリコン膜を600℃程度の高温でアニールして多結晶化しても良く、或いは、減圧化学気相成長法(LPCVD法)を用いて多結晶シリコン層を直接堆積させても良いものであり、さらに、アモルファスシリコンを多結晶化する際に、Ni等の核形成物質を添加してから多結晶化しても良いものである。
【0044】
また、上記の各実施の形態においては、ゲート電極材料としてAlを用いているが、Alに限られるものではなく、Al−Sc或いはAl−Si等のAlを主成分とした金属であれば良く、この様な金属を用いることによって配線抵抗が低減し、且つ、パターニング工程が簡単になり、特に、Scを含んだAl−Scを用いた場合にはヒロックの発生を抑制することができる。
【0045】
また、上記の実施の形態においては、高不純物濃度のソース・ドレイン領域29を形成したのち、LDD領域31を形成しているが、この順序は逆にしても良いものである。
【0046】
また、上記の実施の形態においては、アクティブマトリクス型液晶表示装置に用いるTFTの製造方法として説明しているが、本発明は、アクティブマトリクス型液晶表示装置に限られるものではなく、ラインセンサ用の薄膜半導体装置等の他の用途の薄膜半導体装置も対象とするものである。
【0047】
また、上記の実施の形態においては、絶縁性基板として、透明な石英ガラス基板を用いているが、石英ガラス基板に限られるものでなく、製造工程に伴う熱処理温度に耐え得る特性を有するガラス基板等の絶縁性基板であれば何でも良く、特に、液晶表示装置以外の用途の場合には、必ずしも透明である必要はない。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、LDD領域を形成するための多孔質陽極酸化膜の除去工程の前に、ゲートバスラインと電源供給線を切断しているので、ゲート電極及びゲートバスラインに孔による欠陥が発生することがなく、ゲート電極及びゲートバスラインに多くのピンホールが存在していても、素子欠陥のない薄膜トランジスタを製造することができ、アクティブマトリクス型液晶表示装置の高信頼性化、低価格化に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態の途中までの製造工程の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態の図2以降の途中までの製造工程の説明図である。
【図4】本発明の実施の形態の図3以降の途中までの製造工程の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態の図4以降の製造工程の説明図である。
【図6】従来のTFTの途中までの製造工程の説明図である。
【図7】従来のTFTの図6以降の製造工程の説明図である。
【図8】従来のTFTの製造工程の問題点の説明図である。
【符号の説明】
1 絶縁性基板
2 下地絶縁膜
3 多結晶シリコンパターン
4 ゲート絶縁膜
5 ゲート電極
6 保護膜
7 陽極酸化膜
8 ゲートバスライン
9 切断部
10 電源供給線
11 石英ガラス基板
12 下地SiO2 膜
13 多結晶シリコンパターン
14 SiO2 膜
15 Al層
16 無孔質陽極酸化膜
17 レジストパターン
18 ゲート電極
19 無孔質陽極酸化保護膜
20 多孔質陽極酸化膜
21 無孔質陽極酸化膜
22 ゲート絶縁膜
23 ゲートバスライン
24 電源供給線
25 フォトレジスト
26 開口部
27 切断部
28 Pイオン
29 ソース・ドレイン領域
30 Pイオン
31 LDD領域
32 SiO2 膜
33 SiN膜
34 ソース・ドレイン電極
35 ゲート引出電極
41 石英ガラス基板
42 下地SiO2 膜
43 多結晶シリコンパターン
44 SiO2 膜
45 Al層
46 無孔質陽極酸化膜
47 レジストパターン
48 ゲート電極
49 無孔質陽極酸化保護膜
50 多孔質陽極酸化膜
51 ゲート絶縁膜
52 ゲートバスライン
53 電源供給線
54 切断部
55 Pイオン
56 ソース・ドレイン領域
57 LDD領域
58 SiO2 膜
59 SiN膜
60 ソース・ドレイン電極
61 ゲート引出電極
62 孔
63 孔
64 電子[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of manufacturing a thin film transistor, and is particularly characterized in the step of removing an anodized film of a polycrystalline silicon thin film transistor (TFT) used as a pixel switching element of a liquid crystal display device or a data driver and a gate driver. The present invention relates to a method for manufacturing a thin film transistor.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, liquid crystal display devices are small, light, and have low power consumption, so they are used in OA terminals and projectors, or are used in small liquid crystal televisions and the like because of their portability. For the liquid crystal display device, an active matrix liquid crystal display device in which a switching TFT is provided for each pixel is used.
[0003]
In such an active matrix liquid crystal display device, the TFT for address and the driver for driving the pixel peripheral part for controlling the voltage applied to the gate line or the data line of each pixel TFT are the high level of liquid crystal display devices in recent years. With the demand for finer and higher quality, high mobility is required, and in order to meet such demands, polycrystalline silicon TFTs using a polycrystalline silicon film as a semiconductor layer constituting the TFT have begun to be adopted. Yes.
[0004]
However, the polycrystalline silicon film used for such a polycrystalline silicon TFT has a problem that the off-state current is higher than that of the single crystal silicon TFT because the crystallinity is inferior to that of the single crystal silicon film.
[0005]
In order to solve such a problem of off-state current, adoption of an LDD (Lightly Doped Drain) structure has been studied, and a low impurity concentration LDD region is provided between a high impurity concentration source / drain region and a channel region. By providing, the electric field between the channel and the drain region (source region) when the TFT is in an off state is relaxed to reduce the leakage current.
[0006]
Here, a manufacturing process of a conventional LDD structure TFT will be described with reference to FIGS. 6 and 7. FIGS. 7 (d) and 7 (e) are diagrams showing power supply lines for anodization. It is principal part sectional drawing which shows the structure of a connection part with the gate bus line connected to a gate electrode.
[0007]
6A. First, after a
[0008]
Next, referring to FIG. 6B, the non-porous
[0009]
Next, in order to form the LDD region in a self-aligned manner, a porous porous
[0010]
Next, referring to FIG. 6C, a
[0011]
Next, referring to FIG. 7D, the porous
As is apparent from the right figure, until this step, the
[0012]
Next, referring to FIG. 7E, in order to electrically disconnect the
[0013]
Next, referring to FIG. 7F, an SiO 2
In the case of a pixel switching TFT, that is, an address TFT, a gate lead electrode is not necessary.
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional TFT manufacturing process, in the process of removing the porous porous
[0015]
8A, that is, in the step of removing the porous porous
[0016]
Refer to FIG. 8B. These
[0017]
Accordingly, an object of the present invention is to prevent the generation of holes in the gate electrode and the gate bus line in the step of removing the porous anodic oxide film.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
FIG. 1 is an explanatory diagram of the principle configuration of the present invention. Means for solving the problems in the present invention will be described with reference to FIG.
The left side of each figure is a cross-sectional view of the main part of the TFT element part, and the right side is a cross-sectional view of the main part of the connection part of the gate bus line connected to the gate electrode with the power supply line.
[0019]
1A to 1C. (1) In the present invention, a gate electrode 5 is formed on a
[0020]
Thus, before removing the
[0021]
(2) Further, according to the present invention, in the above (1), the gate electrode 5 and the gate bus line 8 are made of either Al or Al alloy, and the
[0022]
As such a conductor for the gate electrode 5 and the gate bus line 8, Al or an Al alloy such as Al—Sc and Al—Si is preferable from the viewpoint of easy anodic oxidation or low resistance. In particular, Al—Sc is desirable in terms of electromigration resistance and prevention of hillocks.
[0023]
Further, by using a porous anodic oxide film as the
[0024]
(3) Further, the present invention is characterized in that, in the above (2), the removed portion of the
[0025]
As described above, by using the porous
[0026]
(4) Further, according to the present invention, at least the gate electrode 5 and the
[0027]
In this way, by forming a nonporous anodic oxide film at the boundary between the gate electrode 5 and the
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Here, the manufacturing process of the embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
FIG. 4 (h) is a cross-sectional view of the main part along the alternate long and short dash line connecting AA 'in FIG. 4 (g).
[0029]
2A. First, a base SiO 2 film 12 having a thickness of 10 to 500 nm, for example, 200 nm, is formed on a transparent
[0030]
Next, referring to FIG. 2B, after the surface of the
In this case, the thickness of the nonporous
[0031]
2C. Next, using the resist
[0032]
Next, with the resist
[0033]
Next, referring to FIG. 3E, after removing the resist
[0034]
Next, referring to FIG. 3F, the SiO 2 film 14 is etched by performing dry etching using CHF 3 + O 2 as an etching gas using the porous
[0035]
4 (g) and 4 (h) Next, a
[0036]
Next, referring to FIG. 5I, after removing the
[0037]
Next, see FIG. 5 (j). Next, at an acceleration energy of 30 to 100 keV, for example, 90 keV, a dose amount of 1.0 × 10 13 to 1.0 × 10 15 cm −2 , for example, 1.0 × 10 14 cm −2 . Then,
[0038]
Next, referring to FIG. 5 (k), by using PCVD, as an interlayer insulating film, a SiO 2 film 32 serving as an etching stopper having a thickness of 10 to 100 nm, for example, 30 nm, and a thickness of 200 to 500 nm, for example, 370 nm. After the
[0039]
Next, although not shown, in the pixel portion, after forming a drain bus line connected to the drain electrode via the second interlayer insulating film, a pixel electrode connected to the source electrode via the third interlayer insulating film is formed. This completes the TFT substrate.
[0040]
As described above, in the embodiment of the present invention, the
[0041]
In the embodiment of the present invention, since the nonporous anodic oxidation
[0042]
The nonporous anodic oxidation
[0043]
In the above embodiment, the amorphous silicon layer is converted into a polycrystalline silicon layer by laser annealing. However, the amorphous silicon film may be annealed at a high temperature of about 600 ° C. to be polycrystallized. Alternatively, a polycrystalline silicon layer may be directly deposited by using a low pressure chemical vapor deposition method (LPCVD method), and a nucleation substance such as Ni is added when polycrystallizing amorphous silicon. Then, it may be polycrystallized.
[0044]
In each of the above embodiments, Al is used as the gate electrode material. However, the material is not limited to Al, and any metal having Al as a main component, such as Al—Sc or Al—Si, may be used. By using such a metal, the wiring resistance is reduced and the patterning process is simplified. In particular, when Al—Sc containing Sc is used, generation of hillocks can be suppressed.
[0045]
In the above embodiment, the
[0046]
Further, in the above embodiment, the TFT manufacturing method used in the active matrix liquid crystal display device is described. However, the present invention is not limited to the active matrix liquid crystal display device, and is used for a line sensor. Thin film semiconductor devices for other uses such as thin film semiconductor devices are also targeted.
[0047]
In the above embodiment, a transparent quartz glass substrate is used as the insulating substrate. However, the insulating substrate is not limited to the quartz glass substrate, and the glass substrate has characteristics capable of withstanding the heat treatment temperature associated with the manufacturing process. Any insulating substrate may be used, and in particular for applications other than liquid crystal display devices, it is not necessarily transparent.
[0048]
【The invention's effect】
According to the present invention, since the gate bus line and the power supply line are cut before the step of removing the porous anodic oxide film for forming the LDD region, the gate electrode and the gate bus line have defects due to holes. Even if there are many pinholes in the gate electrode and the gate bus line, it is possible to manufacture a thin film transistor without any element defects, and to improve the reliability and cost of the active matrix liquid crystal display device. The place that contributes to the conversion is great.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram of a basic configuration of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram of the manufacturing process up to the middle of the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an explanatory diagram of the manufacturing process up to the middle of FIG. 2 and subsequent steps of the embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an explanatory diagram of the manufacturing process up to the middle of FIG. 3 and subsequent steps of the embodiment of the present invention.
5 is an explanatory diagram of a manufacturing process subsequent to FIG. 4 according to the embodiment of the present invention. FIG.
FIG. 6 is an explanatory diagram of a manufacturing process up to the middle of a conventional TFT.
FIG. 7 is an explanatory diagram of the manufacturing process of the conventional TFT from FIG. 6 onward.
FIG. 8 is an explanatory diagram of a problem in a conventional TFT manufacturing process.
[Explanation of symbols]
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