JP4036021B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

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    • Y02T10/40Engine management systems

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はエンジンの燃焼を安定させるための制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの燃焼特性を改善するため、シリンダに対して2つの独立した吸気ポートを設け、これらプライマリとセカンダリの各ポート上流にそれぞれ制御弁を配置し、運転条件に応じて制御弁を開閉することにより、燃焼室内のガス流動をコントロールするものが、▲1▼特開平6−193456号公報、▲2▼特開平7−197831号公報、▲3▼特開平6−213081号公報によって提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、▲1▼では部分負荷運転時など、プライマリポートを半開し、セカンダリポートを閉じ、シリンダ内のガス流動を高めるようにしているが、吸気ポート内での吸気流れの指向性が弱く、燃焼室内で強力なガス流動が得られない。
【0004】
▲2▼では、プライマリポートから新気を導入し、閉じたセカンダリポートにはEGRガスを導入しているが、やはり吸気ポート内での吸気流れの指向性が弱く、強力なガス流動が生起できない。
【0005】
これに対して▲3▼は吸気ポート内を整流板により上下に仕切り、上段より新気、下段よりEGRガスを導入しているが、常時プライマリとセカンダリの吸気ポートが開いているため、燃焼室内でのガス流動が干渉しやすく、またガス流動の成層化ができないのでEGR限界の向上も難しかった。
【0006】
本発明は、燃焼室内で新気と還流排気とを成層化して、大量の排気還流時にも安定した燃焼を確保できるようにしたエンジンの制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、燃焼室に接続する少なくとも2つの独立した吸気ポートと、2つの吸気弁及び排気弁とを備えたエンジンにおいて、前記吸気ポートのうち第1の吸気ポートの内部を隔壁により上下の流路に画成し、一方の流路を全閉・全開可能な第1吸気制御弁を設け、前記吸気ポートのうち第2の吸気ポートの内部を隔壁により上下の流路に画成し、かつこの第2の吸気ポートにこれら上下の流路を全閉・全開可能な第2吸気制御弁を設け、前記第2吸気制御弁よりも下流で、前記第1の吸気ポートで開閉される流路と反対側の流路に対応する前記第2の吸気ポートの一方の流路に排気還流通路の還流口を接続したことを特徴とするエンジンの制御装置である。
【0008】
また、本発明は、燃焼室に接続する少なくとも2つの独立した吸気ポートと、2つの吸気弁及び排気弁とを備えたエンジンにおいて、前記第2の吸気ポートの内部を隔壁により上下の流路に画成し、かつこの第2の吸気ポートにこれら上下の流路の一方を全閉・全開可能な第2吸気制御弁を設け、かつその上流側において第2の吸気ポートを全閉・全開可能な遮断弁を設け、この遮断弁の下流側に排気還流通路の還流口を接続したことを特徴とするエンジンの制御装置である。
【0009】
【作用・効果】
したがって本発明によれば、燃焼室に第1の吸気ポートから新気を、第2の吸気ポートの上側または下側流路から強い指向性をもった還流排気を導入することにより、燃焼室内においてタンブル流を主体とする新気層と還流排気層とが互いに並列して成層状態で存在し、これにより大量の排気還流下でも安定した成層燃焼を実現し、運転性を悪化させずにNOxの大幅な低減が図れる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(1)第1の実施形態
図1から図3に第1の実施形態を示す。エンジン本体は4つの気筒11をもち、各気筒11はそれぞれ2つの吸気弁12a、12bと、2つの排気弁13a、13bとを有する。吸気ポートは、互いに独立した吸気ポート14であるプライマリポート(第1の吸気ポート)14aと、セカンダリポート(第2の吸気ポート)14bから構成され、吸気弁12a、12bはこれらプライマリポート14a、セカンダリポート14bと、気筒内の燃焼室15との連通を開閉する。
【0011】
気筒内にはピストン16が配置され、さらにピストン上方の燃焼室15に臨んで2つの点火栓17a、17bが取付られる。点火栓17a、17bの配置は、一方の点火栓17aが燃焼室中心付近に、他方の点火栓17bが燃焼室周辺部の、プライマリ側の吸気弁12aよりも外側で、後述する気筒列中心線O2上の付近に配置されている。点火栓17a、17bにより燃焼室内の混合気に点火されると、この燃焼エネルギによりピストン16が往復運動し、図示しないクランク軸が回転し、エンジン出力が取り出される。
【0012】
なお、排気弁13a、13bから排出された排気を浄化するために、図示しない排気通路には触媒が備えられる。
【0013】
前記プライマリポート14aとセカンダリポート14bとは、気筒軸線O1に垂直な平面において、互いに平行に形成され、しかも気筒軸線O1を通り、かつ気筒列中心線O2に直角に交わる交差線O3を挟んで、その両側に均等に配置される。
【0014】
これにより、プライマリポート14aとセカンダリポート14bは、気筒中心に対してほぼ対称に配置される、いわゆるストレートポートを構成し、プライマリポート14aとセカンダリポート14bとから燃焼室内にそれぞれ吸気が導入されたときは、これらの多くは燃焼室内で互いに独立的でかつ均等なタンブル流れを生起する。また、一方の吸気ポート、例えばプライマリポート14aからのみ吸気が導入されたときは、タンブル流れと共に気筒内周に沿ってのスワール流れも生じ、これらの複合的なガス流動が生起される。
【0015】
吸気ポート14の上流側はコレクタ20に接続し、各プライマリポート14aとセカンダリポート14bとはコレクタ20に至るまで互いに独立したポートを形成している。
【0016】
図2、図3から分かるように、気筒軸線O1に対して傾斜して形成される吸気ポート14の内部は、それぞれ概略、流路中心線に沿って配置した隔壁21により、上下の流路22aと22bに仕切られている。隔壁21は吸気ポート14の全長にわたって設けられるのではなく、概略中央部のやや上流位置から始まり、その先端は吸気弁12a、12bと干渉しない程度まで、あるいは/及び燃料噴射弁31a、31bからの燃料噴霧がかぶらない程度まで燃焼室側へと延びている。この隔壁21の長さは、要するに、上下の流路22aと22bを流れる吸気流に強い指向性、換言すると慣性力を付与するの必要十分な長さがあればよく、これにより燃焼室内での吸気流れは、流路22a、22bの高さ、方向性などの影響を強く受けたガス流動を生起することになる。
【0017】
プライマリポート14aには、隔壁21による流路22a、22bの入口部分に位置して、下側の流路22bのみを開閉することのできる半閉型の第1の吸気制御弁(以下半閉弁という)25が設けられ、これに対して、セカンダリポート14bには、同じく流路22a、22bの入口部分に位置して、上側と下側の流路22a、22bの両方を同時に開閉できる全閉型の第2の吸気制御弁(以下全閉弁という)26が設けられる。なお、これら半閉弁25と全閉弁26とは同一の回転軸27に取り付けられ、ロータリアクチュエータ28により互いに同期して回転し、開閉する構成となっている。
【0018】
また、プライマリポート14aとセカンダリポート14bには、半閉弁25と全閉弁26の下流に位置してそれぞれ燃料噴射弁31a、31bが設けられ、これら燃料噴射弁31aと31bは、吸気弁12aと12bの背面から燃焼室内に向けて、好ましくは上下の流路22aと22bに均等に、また隔壁21を避けて燃料を噴射できるように、その位置と方向が設定される。
【0019】
排気ガスの一部を吸気中に還流するために排気還流通路33が設けられ、この排気還流通路33には還流排気量を制御するための排気還流制御弁34と、その下流側に切換弁35が配設される。そして排気還流通路33はスロットル弁30の下流においてコレクタ20に接続するが、切換弁35の位置から分岐通路36が分岐し、この分岐通路36は各気筒の吸気ポート14のうち、セカンダリポート14bに対してそれぞれ全閉弁26の下流側において還流口37を介して接続する。より詳しくは、分岐通路36の還流口37はセカンダリポート14bの上側の流路22aに接続される。
【0020】
したがって、還流排気は、切換弁35の切換に伴い、コレクタ20からプライマリポート14aとセカンダリポート14bにほぼ均質的な濃度で導入されたり、セカンダリポート14bにのみ導入されたりする。
【0021】
前記スロットル弁30はエンジン吸入空気量を制御するもので、スロットルアクチュエータ39によって駆動される。
【0022】
また、吸気弁12a、12bと排気弁13a、13bの開閉タイミングを運転状態に応じて変化させたり、排気弁13a、13bについてはいずれか一方のみを独立して開閉制御することのできる、バルブタイミング可変制御機構40が備えられている。また、バルブタイミング可変制御機構40は吸気弁12a、12bと排気弁13a、13bの開閉時期を互いに独立して可変的に制御することもできるようになっている。
【0023】
前記吸気制御弁用のロータリアクチュエータ28、スロットルアクチュエータ39、バルブタイミング可変制御機構40、排気還流制御弁34、切換弁35の各作動を、後述するように、運転状態に応じて制御するために、コントローラ(制御手段)50が備えられる。また、コントローラ50は前記燃料噴射弁31a、31bからの燃料噴射量を制御し、さらに点火栓17a、17bの点火時期についても各点火栓毎に制御する。
【0024】
このため、コントローラ50には運転状態を代表する信号であるエンジン回転数センサ51からの回転数信号、吸入空気量センサ52からの吸入空気量信号、アクセル開度センサ53からアクセル開度信号、エンジン冷却水温センサ54からの水温信号などが入力され、これらに基づいて前記各作動を制御する。
【0025】
ここで、本実施形態の作用を含めて、図4に示すタイミングチャートを参照しながらさらに詳しく説明する。
【0026】
▲1▼エンジンの始動時
エンジンの始動時など、燃焼が安定しにくい運転条件にあっては、コントローラ50により、吸気ポート14のプライマリポート14aの半閉弁25を閉じ、また全閉弁26も閉じられ、このため吸気弁12a、12bが開弁したときに、吸気は一方のプライマリポート14aのうちの上側流路22aのみを流れる。なお、このとき排気還流制御弁34も全閉し、排気還流は停止している。吸気弁12a、12bは開弁時期(IVO)が吸気上死点よりも遅く設定され、点火栓17aと17bは両方が同時に点火される。
【0027】
燃料の噴射量は吸入空気量と回転数に応じて始動時の適正流量に設定されるが、燃料はプライマリポート14aの燃料噴射弁31aからのみ供給される。このため、プライマリポート14aの上側流路22aの吸気と燃料とが混合しながら吸気弁12aの開弁に伴って燃焼室15へ流入する。
【0028】
このとき、半閉弁25の上流から上側流路22aに入った吸気の流れは、通常の吸気ポートに比較して、その断面積が半分に縮小された流路22aにおいて十分に加速されて高速化し、しかも吸気弁12aの開弁時期が通常よりも遅れることから、吸気ポート内に噴射された燃料の微粒化、気化が十分に促進される。
【0029】
図2にもあるように、上側流路22aから吸気弁12aを経て燃焼室15へと円滑に流入し、吸気弁12aは燃焼室中心に対して偏った位置にあり、上側流路22aにより十分な指向性を付与された高速の吸気の流れにより、燃焼室内において、スワール流を中心とする強力なガス流動が生起される。
【0030】
このため、さらに燃料と空気の混合が促進され、低温の始動時であるにもかかわらず十分に気化した混合気が、2つの点火栓17a、17bの同時点火により安定して着火すると共に、その燃焼火炎はガス流動に乗って速やかに伝播し、始動時の安定燃焼が実現される。
【0031】
このように始動時の燃焼安定性が高まる結果、燃料の始動増量を低減することも可能となり、燃費の改善につながる。
【0032】
また、図5に示すように、点火栓17a、17bの点火時期を同時ではなく、燃焼室中央の点火栓17aよりも周辺の点火栓17bの点火時期を早くしておき、これらを共にエンジン回転数の上昇に応じて進角させ、かつ回転数上昇に対する進角度合を中央側の点火栓17aの方が大きくすることで、ある回転数を境にして中央側の点火栓17aが先に点火するように設定し、点火時期の位相差制御に基づき燃料性状に起因しての始動時の回転数変動を抑制することができ、あるいは、エンジン始動直後における吹き上がり後の回転数の落ち込み時に、燃焼室中央の点火栓17aを先に点火し、周辺に位置する点火栓17bを後で点火すると、トルクを補正をして回転数の落ち込みを抑制したりすることも可能となる。
【0033】
これらにより、始動燃料の増量を通常よりも低減することが可能となる。
【0034】
▲2▼ファーストアイドル時
ファーストアイドル時はエンジンの始動時と同じように、コントローラ50により、吸気ポート14のプライマリポート14aの半閉弁25を閉じ、全閉弁26も閉じ、これにより吸気弁12a、12bが開弁したときに、吸気は一方のプライマリポート14aのうちの上側流路22aのみを流れるようにする。そして燃料もプライマリ側の燃料噴射弁31aからのみ、かつ空燃比が弱リーン(空気過剰率λ=1.1付近)となるように噴射される。なお、排気還流制御弁34は全閉し、排気還流は停止する。
【0035】
吸気弁12a、12bは開弁時期(IVO)が吸気上死点よりも遅く設定され、閉弁時期(IVC)は下死点に設定され、排気弁13aと13bは開弁時期(EVO)が下死点よりも遅く設定され、かつ閉弁時期(EVC)は上死点よりも早くなるように設定される。また、点火栓17aと17bは、燃焼室中央側の点火栓17aに対して周辺側の点火栓17bの方が遅角するように設定される。
【0036】
これらにより、燃焼室15にはプライマリポート12aのみから混合気が流入し、強力なスワールが生起される。また、吸気弁12a、12bの遅開きによる燃料の気化促進もあり、燃焼速度が増大し、リーンな混合気であっても安定した燃焼特性が確保される。また、燃焼室中央の点火栓17aにより混合気に点火し、周辺部の遅れて点火する点火栓17bにより周辺の燃え残り部分を点火することで、燃焼室全域で良好な燃焼を維持できる。これらにより、ファーストアイドル時の燃焼安定性と一層の燃費の改善が図れる。また、空燃比を弱リーンとすることで、触媒の早期活性が得られ、エミッションの改善が図れる。
【0037】
また、上記した制御を行う代わりに次のように制御することもできる。
【0038】
すなわち、図6のタイミングチャートに示すように、セカンダリポート14bの全閉弁26を少し開き、セカンダリポート14bにも少量の吸気を流し、かつセカンダリ側の燃料噴射弁31bからも燃料を噴射する。このときプライマリ側の燃料噴射弁31aは、プライマリポート14aの吸気流量に対してリーンな混合気を形成する量の燃料を噴射し、セカンダリ側の燃料噴射弁31bはセカンダリ側の少量の吸気流量に対してリッチな混合気を形成する量の燃料を噴射し、さらに、全体でのトータル空燃比がリーンとなるようにそれぞれの燃料の噴射量が設定される。
【0039】
燃焼室内にはプライマリポート14aからのリーンな混合気と、セカンダリポート14bからのリッチな混合気とが互いに成層化した状態で、燃焼室内にスワールを含むガス流動を形成する。これらの結果、混合気の濃度のバラツキにより、燃焼にやや斑が生じつつも、半開弁25と全閉弁26とが全閉されている場合に匹敵する十分な指向性をもった強力なガス流動による安定燃焼が行え、排気中には未燃HCなどが比較的多く含まれるようになり、この未燃HCなどが排気系で燃焼し、サーマルリアクタとして機能させることで、触媒に高温の排気を導き、その温度を上昇させる、つまり、コールド時にあって触媒を可及的速やかに暖機させられる。また、このとき全体でのトータル空燃比が弱リーン(例えばλ=1.1)に設定されるので、触媒の早期活性が促される。
【0040】
また、点火栓17a、17bは、共に相対的に遅角側に設定することにより、燃焼の遅れを大きくすることができ、さらに排気弁13a、13bについては開弁時期(EVO)を早期に設定することにより、温度が高く、未燃成分を多く含む排気ガスを排出することができ、このことにより触媒などの早期活性化をさらに促進できる。
【0041】
なお、排気弁13a、13bはこのように早めに開く代わりに、いずれか一方の排気弁13aまたは13bを閉じたままとしておくこともできる。
【0042】
このようにした場合には、排気が一方の排気弁13aまたは13bからのみ排気ポートに流れ、排気が流れるポート表面積を小さくすることができるので、排気温度の低下を少なくして、触媒の温度上昇を図り、早期の活性化を促すことが可能となる。
【0043】
▲3▼エンジンコールド状態でのパーシャル時
コールド状態でのパーシャル運転時(部分負荷運転時)には、基本的には上記したファーストアイドル時と同じように制御する。
【0044】
プライマリポート14a側からのみ混合気を導入する場合には、燃焼室内での強いスワールに基づく燃焼特性の改善により、コールド時の空燃比をリーンにすることができ、燃費を向上することができる。
【0045】
これに対して、半閉弁25と全閉弁26を少し開き、燃料噴射弁31aのみから燃料を噴射することで、プライマリポート14aの上下の流路22a、22からリーン混合気を導入し、これに対してセカンダリポート14bからは少量の新気のみを導入し、燃焼室内でプライマリ側からの混合気層と、セカンダリ側からの新気層とによる、タンブル流を主体とする成層状態を形成する。このときトータル空燃比がリーンとなるように設定することで、リーン混合気の成層燃焼が行われる。
【0046】
これによりコールド時の燃焼特性が改善され、燃費の向上も図ることができる。このコールド状態の判断はエンジン冷却水温センサの54の検出する冷却水温に基づいて行い、冷却水温に応じて上記した制御の切り換えを行うようにしてもよい。なお、このとき、コールド状態での燃焼安定性確保のために、排気還流は停止している。
【0047】
また、排気温度を高め、触媒の早期の活性化を図るために、図7のタイミングチャートに示すように、排気弁13a、13bの開弁時期(EVO)を大幅に早め、閉弁時期(EVC)をやや遅らせ、なお、このとき吸気弁12a、12bの開弁時期(IVO)を遅らせる。これにより高温の排気を排気ポートに流出させて排気系の温度を上昇させ、触媒の速やかな温度上昇を図ることができる。
【0048】
冷却水温が所定の温度まで上昇したら、次に説明するエンジンホット状態での制御に移行する。
【0049】
▲4▼エンジンホット状態での低負荷運転時
エンジンホット状態での低負荷運転時には、NOxの低減を図るため排気還流を行う。この低負荷運転時にも、プライマリポート14aの半閉弁25を閉じ、セカンダリポート14bの全閉弁26を閉じ、また切換弁36により分岐通路側に接続しておき、排気還流制御弁34を吸入空気量に応じた開度に開く。
【0050】
これにより、吸気はプライマリポート14aのうちの上側流路22aを流れて吸気弁12aを介して十分な指向性を保った状態で燃焼室15に流入する。また、セカンダリポート14bの上側流路22aには還流口37を介して還流排気が流入し、還流排気も吸気弁12bを介して十分な指向性を保った状態で燃焼室15に流入する。この場合、燃料はプライマリポート14aの燃料噴射弁31aからのみ噴射され、空燃比はストイキ近傍に設定される。
【0051】
点火栓17aと17bの点火時期、また、排気弁13aと13bの開閉時期については前記コールドパーシャル時と同じであり、これに対して吸気弁12a、12bの開閉時期については、開弁時期(IVO)を早くして燃焼室内への排気の吹き戻しを多くすると共に閉弁時期(IVC)を吸気下死点に設定する。
【0052】
プライマリポート14aとセカンダリポート14bとは互いに平行であり、かつ吸気弁12aと12bは、気筒軸心を挟んで両側に均等な位置に配設されているため、燃焼室内で互いに強い指向性を有する吸気と還流排気の多くは互いに平行状態を維持したままタンブル流を形成する。このようにして、燃焼室内で混合気と還流排気とをタンブル流として成層化することができ、主として混合気層となるタンブル流の両側に位置する点火栓17a、17bにより点火することで、多くの排気還流を含む混合気であっても安定して燃焼させることが可能となる。この結果、運転性を悪化させることなく、大量EGR(排気還流)による大幅な燃費の向上と、NOxの抑制が達成できる。
【0053】
また、プライマリポート14aからの吸気と、セカンダリポート14bからの還流排気との比率が1対1となるように排気還流制御弁34により排気還流量を制御すると、両方の流量が均等化し、つまり左右の流れが対称となり、燃焼室内でのガス流動の成層化が最も良好になり、その結果、EGR限界が拡大し、大量の排気還流にもかかわらず、燃焼の安定性が維持でき、さらなる燃費の改善とNOxの低減を実現できる。
【0054】
ところで、この低負荷時に排気還流を停止した状態で、半閉弁25と全閉弁26とを全開させることにより、プライマリポート14aとセカンダリポート14bの両方から吸気を導入するようにしておき、燃料は一方からのみ、たとえば、プライマリ側の燃料噴射弁31aからのみ噴射するようにすると、燃焼室内で上記と同じように均等なタンブル流を生起することができる。この場合、プライマリ側では混合気層、セカンダリ側では空気層となり、このような成層化によりトータル空燃比が非常に希薄な状態であっても、安定した成層リーン燃焼を実現することができる。これにより燃費と排気組成を共に改善することが可能となる。
【0055】
▲5▼エンジンホット状態での中高負荷運転時
エンジンホット状態での中高負荷運転時には、負荷に応じてプライマリポート14aの半閉弁25と、セカンダリポート14bの全閉弁26とを中間開度と最大開度との間で変化させる。エンジン吸入空気量が大きくなり、要求される全量をプライマリポート14aからのみ供給するのでは、吸気効率が低下してしまうので、両方の吸気ポート14から吸気を導入するのである。ただし、全負荷状態でないときは、セカンダリポート14bの全閉弁26は全開することなく、エンジン吸入空気量に応じた開度に制御される。
【0056】
燃料は両方の燃料噴射弁31aと31bから供給し、また中負荷運転では予め新気と排気とを混合させた均質排気還流を行うために、切換弁35を切り換えて還流排気を分岐通路36ではなく、コレクタ20に導き、コレクタ20で吸気と混合させながら、プライマリポート14aとセカンダリポート14bの両方に還流排気が均等濃度で流れ込むようにする。
【0057】
吸気はプライマリポート14aとセカンダリポート14bとから流れ、半閉弁25と全閉弁26が中間開度をとるので、上側流路22aだけでなく、下側流路22bからも吸気が流れる。
【0058】
この場合、プライマリポート14aの上側流路22aだけが全開状態にあるため、セカンダリポート14bの流量に比較してプライマリポート14aの流量がいくらか多くなり、燃焼室15に流入した吸気は、それぞれ形成されるタンブル流の成分と、プライマリポート14a側からセカンダリポート14b側に向けてのスワール流の成分とによる、複合的なガス流動を生起される。
【0059】
還流排気は予め混合気と混合しているため、燃焼室内の全域でほぼ均質な濃度に保たれるが、燃焼室内に生起されるガス流動により混合気の燃料の微粒化、霧化が図れ、2つの点火栓17a、17bでの2点点火により、到達すべき火炎の伝播距離が短縮されることから、均質還流排気を含む混合気であっても、短時間のうちに安定して燃焼を完了させられる。これによりNOx低減と燃費向上が同時に達成できる。
【0060】
なお、この中負荷運転領域で半閉弁25と全閉弁26の開度を吸入空気量などに応じて変化させることで、燃焼改善にとって最も適切な状態にガス流動をコントロールすることが可能となる。
【0061】
そして半閉弁25と全閉弁26の開度が大きくなり、エンジン負荷が所定値によりも高負荷に近づいたら、排気還流制御弁34を閉じて排気還流を停止する。これによりエンジン出力を高め、良好な運転特性を維持することができる。
【0062】
吸気弁12a、12bと、排気弁13a、13bの開閉時期は、ポンピングロスを軽減させるのに最適な状態に制御されることが好ましく、たとえば、吸気弁12a、12bの開弁時期(IVO)については早開き、閉弁時期(IVC)については早閉じとし、また排気弁13a、13bの開弁時期(EVO)は負荷に応じて変化させ、閉弁時期(EVC)は遅らせる。
【0063】
▲6▼エンジンの全開運転時
暖機後の高負荷運転領域では、半閉弁25と全閉弁26を共に全開し、これによりプライマリポート14aとセカンダリポート14bの両方のポートから吸気が均等に燃焼室15に導かれる。燃料は両方の燃料噴射弁31a、31bから噴射され、また排気還流は停止される。
【0064】
半閉弁25と全閉弁26が共に全開しているので、吸気ポート14を流れる吸気の抵抗は最も小さくなり、このためエンジン吸気効率が最良状態となり、エンジンに高出力を発揮させられる。
【0065】
なお、この運転領域では温度が高く、吸入負圧も小さく、燃焼条件が良好であるため、中央部の点火栓17aのみを点火させることで、燃焼騒音や振動の増大を抑制することができる。
(2)第2の実施形態
図8から図10に第2の実施形態を示す。
【0066】
この第2の実施形態は、第1の実施形態に対して次の点で異なる。すなわち、吸気制御弁としてはプライマリポート14aとセカンダリポート14bのいずれに対しても、下側流路22bを開閉する半閉弁25a、25bが設けられ、かつセカンダリポート14bの半閉弁25bの上流には遮断弁42が設けられ、各気筒の遮断弁42は互いに回転軸43に同位相で取付られ、ロータリアクチュエータ44により開閉駆動されるようになっている。また、還流排気をセカンダリポート14bに導入する還流口37が遮断弁42と半閉弁25bの間に位置して配置されている。
【0067】
したがって、この実施形態においても、セカンダリポート14bの遮断弁42が全閉し、かつ半閉弁25a、25bが閉じている状態では、前記第1の実施形態と同じように、始動時、ファーストアイドル時、コールド時の制御が行え、またエンジンホット状態での低負荷時に、セカンダリポート14bからのみ排気還流を行い、燃焼室内での成層化により、運転性を損なうことなくNOxを低減することもできる。また、中高負荷時には遮断弁42を全開しておいて、負荷に応じて半閉弁25a、25bの開度を制御しつつ、コレクタ側からの均質排気還流を行うことにより、燃焼室内のガス流動を適切にコントロールして、NOxと共に燃焼特性の改善を図ることができる。エンジン全開時にも、排気還流を停止した状態で、同じように遮断弁42、半閉弁25a、25bを全開することで、エンジン高出力を発生させることができる。
【0068】
また、エンジンファーストアイドル時あるいはコールド時に、遮断弁42を少し開き、かつ半開弁25a、25bも少し開き、プライマリポート14aに比較すると少量ではあるが、セカンダリポート14bからも吸気を流し、プライマリ側に加えてセカンダリ側からも燃料噴射を行い、このとき、小流量が流れるセカンダリ側の空燃比をリッチとなるように制御する。そしてトータル空燃比はリーンに設定することで、燃焼室内での混合気の濃度分布のバラツキがあるものの、スワールにより比較的安定した燃焼を維持しつつ、排気行程で燃焼室15から排出される排気中の未燃成分を増やして、触媒の早期活性化を図ることも可能となる。なお、この場合、コールド状態での低負荷時など、セカンダリ側の燃料噴射を停止し、セカンダリポート14bから少量の吸気のみを流入させ、同じくスワールの生起により、リーン混合気を燃焼させることもできる。
【0069】
また、この実施形態においては、セカンダリポート14bの上流側に遮断弁42を設け、プライマリポート14aとセカンダリポート14bには同一の半閉弁25a、25bを同位相で開閉するように配設したので、たとえば、エンジンホット状態での低負荷時など、遮断弁42を全開しておき、半閉弁25a、25bを同期して開閉させたときに、プライマリ側とセカンダリ側の吸気の流れを全く同じように制御、つまり上側流路22aと下側流路22bの吸気の分配を互いに一致させることができ、燃焼室内でプライマリ側とセカンダリ側のタンブル流を成層化することが容易になり、この状態でいずれか一方の燃料噴射弁31aまたは31bから燃料を噴射すると、良好なリーン混合気の成層燃焼を行うことができる。
【0070】
また、前記した還流口37により吸気ポート14に排気還流を行う場合、還流口37が燃料噴射弁31bの位置から離れた上流に配置できるので、還流排気よる燃料噴射弁31bの目詰まりを防げる。
(3)第3の実施形態
図11から図13に第3の実施形態を示す。
【0071】
この第3の実施形態は、前記第1の実施形態に対して、セカンダリポート14bの燃料噴射弁31bを、全閉弁26の下流ではなく、上流側に配置したことが異なる。
【0072】
このようにすると、吸気ポート14に還流口37より排気還流をするときでも、燃料噴射弁31bが高温の排気にさらされることが無く、したがって燃料噴射弁31bの保護が図れる。
【0073】
なお、制御動作については、基本的には第1の実施形態と全く同じであるが、ファーストアイドルなど触媒の早期活性化のために、セカンダリポート14bから少量の吸気を流す場合、全閉弁26の上流の燃料噴射弁31bから燃料を噴射したときに、その多くが全閉弁26に付着する可能性があるので、燃料は噴射しないで吸気のみを流してもよい。
【0074】
上記した第1から第3の実施形態において、半閉弁25、25a、25bは、いずれも吸気ポート14のうちの下側流路22bを開閉するようにしたが、上側流路22aを開閉するように配置することもできる。ただし、エンジンホット状態での低負荷運転時に、大幅な燃費向上を図るために、大量の排気還流を行う場合に、燃焼安定性を確保するため、強力なタンブル流を保った混合気と還流排気との成層化が必要とされるときは、第1ないし第3の実施形態のように、吸気ポート14の下側流路22bを開閉することが好ましい。
【0075】
プライマリポート14aとセカンダリポート14bは、それぞれ内部を隔壁21により上下の流路22a、22bに分割しているが、セカンダリポート14bについては、隔壁21で仕切らずに、単一の流路を形成することもできる。
(4)他の実施形態
次に点火栓の配置についての他の実施形態を説明する。
【0076】
図1に対して、図14は中央の点火栓17aの位置は同じであるが、周辺の点火栓17bの位置をやや吸気弁12aに近づけたものであり、また、図15では中央の点火栓17aの位置は変わらないが、周辺の点火栓17bをやや排気弁13a側に近づけている。排気還流時、非排気還流時のいずれにも、図1の場合と同じように、良好な燃焼特性が確保できる。
【0077】
図16は、点火栓17aと17bを、それぞれ対向する吸気弁12aと排気弁13aの間、また吸気弁12bと排気弁13bの間に配置したものである。この場合には、非排気還流時、均質排気還流時に両方の点火栓17a17bによる同時点火、また成層排気還流時にはプライマリ側の点火を主とすることにより、共に要求される点火位置での点火作用を行うことができ、いずれも良好な燃焼特性とすることができる。
【0078】
図17は、中央の点火栓17aは図1と同じ位置だが、周辺の点火栓17bは両方の排気弁13a、13bの間でかつ外側に配置している。非排気還流時、均質排気還流時には中央の点火栓17aを主として点火を行い、成層排気還流時には2つの点火栓17aと17bの点火により、安定燃焼を図る。この場合、周辺の点火栓17bは、排気弁13a、13bの外側に配置することで、シリンダヘッドにおける点火栓周りの冷却水通路の配置が容易に行える。
【0079】
図18は図17と点火栓17bの位置は同じにするが、点火栓17aは両方の吸気弁12a、12bの間でかつ外側に配置している。これにより、点火栓17aについても、点火栓周りの冷却が良好に行える。
【0080】
なお、上記各実施形態において、点火栓17a、17bは気筒軸心に平行に配置するほか、シリンダヘッドに配置される吸気弁12a、12bあるいは排気弁13a、13bなどとの干渉を防ぐために傾けて配置することもできる。
【0081】
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の概略構成図である。
【図2】同じくプライマリ吸気ポートの断面図である。
【図3】同じくセカンダリ吸気ポートの断面図である。
【図4】同じくその動作を示すタイミングチャートである。
【図5】点火栓の作動特性を示す説明図である。
【図6】第1の実施形態の異なった動作を示すタイミングチャートである。
【図7】同じく異なった動作を示すタイミングチャートである。
【図8】第2の実施形態の概略構成図である。
【図9】同じくプライマリ吸気ポートの断面図である。
【図10】同じくセカンダリ吸気ポートの断面図である。
【図11】第3の実施形態の概略構成図である。
【図12】同じくプライマリ吸気ポートの断面図である。
【図13】同じくセカンダリ吸気ポートの断面図である。
【図14】点火栓の配置の実施形態を示す燃焼室の概略平面図である。
【図15】異なった点火栓配置の実施形態を示す燃焼室の概略断面図である。
【図16】さらに異なった点火栓配置の実施形態を示す燃焼室の概略断面図である。
【図17】さらに異なった点火栓配置の実施形態を示す燃焼室の概略断面図である。
【図18】さらに異なった点火栓配置の実施形態を示す燃焼室の概略断面図である。
【符号の説明】
11 気筒
12a,12b 吸気弁
13a,13b 排気弁
14 吸気ポート
14a プライマリポート
14b セカンダリポート
15 燃焼室
17a,17b 点火栓
20 コレクタ
21 隔壁
22a,22b 流路
25 半閉弁(吸気制御弁)
25a,25b 半閉弁
26 全閉弁(吸気制御弁)
31a,31b 燃料噴射弁
33 排気還流通路
34 排気還流制御弁
35 切換弁
37 還流口
42 遮断弁
50 コントローラ
51 回転数センサ
52 吸入空気量センサ
53 アクセル開度センサ
54 水温センサ

Claims (22)

  1. 燃焼室に接続する少なくとも2つの独立した吸気ポートと、2つの吸気弁及び排気弁とを備えたエンジンにおいて、
    前記吸気ポートのうち第1の吸気ポートの内部を隔壁により上下の流路に画成し、一方の流路を全閉・全開可能な第1吸気制御弁を設け、
    前記吸気ポートのうち第2の吸気ポートの内部を隔壁により上下の流路に画成し、かつこの第2の吸気ポートにこれら上下の流路を全閉・全開可能な第2吸気制御弁を設け、
    前記第2吸気制御弁よりも下流で、前記第1の吸気ポートで開閉される流路と反対側の流路に対応する前記第2の吸気ポートの一方の流路に排気還流通路の還流口を接続したことを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 燃焼室に接続する少なくとも2つの独立した吸気ポートと、2つの吸気弁及び排気弁とを備えたエンジンにおいて、
    前記第2の吸気ポートの内部を隔壁により上下の流路に画成し、かつこの第2の吸気ポートにこれら上下の流路の一方を全閉・全開可能な第2吸気制御弁を設け、かつその上流側において第2の吸気ポートを全閉・全開可能な遮断弁を設け、この遮断弁の下流側に排気還流通路の還流口を接続したことを特徴とするエンジンの制御装置。
  3. 前記第1の吸気ポートと、第2の吸気ポートは互いにほぼ平行で、かつ気筒中心に対してほぼ対称位置に配置される請求項1または2に記載のエンジンの制御装置。
  4. 前記第2の吸気ポートの上側の流路に前記排気還流通路の還流口が接続される請求項1に記載のエンジンの制御装置。
  5. 前記還流口より還流排気を導入するときに、前記第2吸気制御弁を閉じる請求項4記載のエンジンの制御装置。
  6. 前記還流口より還流排気を導入するときに、前記第2吸気制御弁と遮断弁を閉じる請求項2記載のエンジンの制御装置。
  7. 前記排気還流量を制御する排気還流制御弁を設け、排気還流時に、前記第1の吸気ポートからの新気量と、前記第2の吸気ポートからの還流排気量とがほぼ同一となるように制御する請求項5または6に記載のエンジンの制御装置。
  8. 前記第1の吸気ポートと第2の吸気ポートにそれぞれ燃料噴射弁を備える請求項5または6に記載のエンジンの制御装置。
  9. 前記第2の吸気ポートから排気還流するときに、前記第1の吸気ポートの燃料噴射弁からのみ燃料噴射を行うようにする請求項7に記載のエンジンの制御装置。
  10. 前記第1、第2の吸気ポートをコレクタに接続し、前記排気還流通路をコレクタにも接続し、運転状態に応じて前記コレクタまたは第2の吸気ポートより選択的に排気を還流させるように切り換える切換弁を設けた請求項5〜9のいずれか一つに記載のエンジンの制御装置。
  11. エンジンの低負荷時に前記還流口より排気還流を行い、低負荷時でもエンジンコールド時には前記排気還流を停止する請求項5または6に記載のエンジンの制御装置。
  12. エンジンの低負荷時に前記還流口より排気還流を行い、低負荷時でもエンジンコールド時には前記排気還流を停止し、かつ前記第1の吸気ポートからのみ吸気を導入にする請求項5または6に記載のエンジンの制御装置。
  13. エンジンの低負荷時に前記第2の吸気ポートより排気還流を行い、中負荷時には前記コレクタより排気還流を行う請求項10に記載のエンジンの制御装置。
  14. 前記燃焼室には2つの点火栓を備え、運転条件によって両方の点火栓を同時点火あるいは一方のみを点火させる請求項1〜13のいずれか一つに記載のエンジンの制御装置。
  15. 前記点火栓は一方が燃焼室中央部、他方が燃焼室周辺部であって排気弁の外側に位置して配置される請求項14に記載のエンジンの制御装置。
  16. 前記点火栓は一方が燃焼室中央部、他方が燃焼室周辺部であって前記一方の吸気ポートの吸気弁と排気弁の間でかつそれらの外側に位置して配置される請求項14に記載のエンジンの制御装置。
  17. 前記一方の点火栓は燃焼室中央部、他方が燃焼室周辺部であって2つの排気弁の間でかつそれらの外側に位置して配置される請求項14に記載のエンジンの制御装置。
  18. 前記点火栓はそれぞれ燃焼室周辺部であって、一方は吸気弁の外側、他方は排気弁の外側に位置して配置される請求項14に記載のエンジンの制御装置。
  19. 前記点火栓はそれぞれ各一対の吸気弁と排気弁の間でかつ燃焼室中央側に配置される請求項14に記載のエンジンの制御装置。
  20. 前記第1の吸気ポートの内部を隔壁により上下の流路に画成し、一方の流路を開閉する第1吸気制御弁を設けた請求項2に記載のエンジンの制御装置。
  21. 前記第1吸気制御弁は前記下側の流路を開閉するように構成される請求項1又は20に記載のエンジンの制御装置。
  22. 前記第1の吸気ポートの第1吸気制御弁と、前記第2の吸気ポートの第2吸気制御弁とは共通の回転軸に取付けられ、互いに同期して回転する請求項1、20、21に記載のエンジンの制御装置。
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