JP4034242B2 - オープン検査回路を備えた半導体装置及び該検査回路を用いたオープン検査方法 - Google Patents

オープン検査回路を備えた半導体装置及び該検査回路を用いたオープン検査方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の電源端子又は複数のグランド端子を有する半導体装置におけるオープン(ボンディング不良)の検査回路を備えた半導体装置及び該検査回路を用いたオープン(ボンディング不良)の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスの検査で用いられるテスト装置は、通常、電源供給端子は複数独立して有しているが全ての電位の基準となるグランド端子は共通で1端子である場合が多い。また、複数グランドを有している場合でも、検査テスト治工具上で複数のグランドを電気的に接続し、全ての電位の基準となるグランド端子を共通で1端子としていた。
【0003】
このようなテスト装置を用いて半導体デバイスを検査する場合、半導体デバイスが有する電源端子およびその他の入出力端子のボンディング不良検査テストは実施することができるが、半導体デバイスが有するグランド端子に関しては検査テストを実施することができなかった。そのため、グランド端子のボンディング不良品が検出されない場合が生じ、ボンディング不良検査テスト以外の機能検査テストで問題がなければ良品として判定される場合があった。
【0004】
そこで、グランド端子のボンディング不良を検出するために、特開平10−370539号公報には、以下のような半導体装置及びオープン検出方法が開示されている。
【0005】
上記公報記載の半導体装置は、図9に全体の構成を示すように、電源端子VDDとグランド端子GNDの対を複数有する集積回路チップの第1電源端子VDD1、第2電源端子VDD2、第1グランド端子GND1、第2グランド端子GND2に内部回路、電源配線パターン、グランド配線パターンおよびオープン検出回路から構成される。
【0006】
オープン検出回路は、第1検査回路および第2検査回路から構成され、第1検査回路は、第1制御回路、第2制御回路、第3制御回路および第4制御回路から構成されている。また、第1電源端子VDD1と第2電源端子VDD2との間には、電源配線パターンによって配線抵抗R1が形成され、第1グランド端子GND1と第2グランド端子GND2との間には、グランド配線パターンによって配線抵抗R2が形成されている。
【0007】
この第1電源端子VDD1および第1グランド端子GND1の対は、第2電源端子VDD2と第2グランド端子GND2の対から最も離れた位置、つまり集積回路チップの中心を対称軸として互いに対称な位置に設けられている。内部回路には、半導体デバイスの本来の機能を実現する回路の他に、テストに使用される制御用信号CNT1、CNT2、CNT3、CNT4およびCNT5を生成するための制御用信号生成回路が含まれている。
【0008】
ここで、図9の第1制御回路、第2制御回路の動作について図10(a)、(b)を用いて説明する。第1制御回路は、第2制御回路と共に第1電源端子VDD1のボンディング不良を検出するために使用される。この第1制御回路は、第1電源端子VDD1にソース側を接続し第1グランド端子GND1にドレイン側を接続したN型MOSトランジスタT18と、第1制御信号CNT1をゲート入力とし第1電源端子VDD1にソース側を接続したP型トランジスタT20のドレイン側と、前記第1制御信号CNT1をゲート入力とし第1グランド端子GND1にソース側を接続したN型トランジスタT21のドレイン側とを接続し、前記N型MOSトランジスタT18のゲートへ接続したインバータを構成し、第1電源端子VDD1にソース側を接続し第1グランド端子GND1にドレイン側を接続したN型MOSトランジスタT19と、第2制御信号CNT2をゲート入力とし第2電源端子VDD2にソース側を接続したP型トランジスタT22のドレイン側と、前記第2制御信号CNT2をゲート入力とし第2グランド端子GND2にソース側を接続したN型トランジスタT23のドレイン側とを接続し、前記N型MOSトランジスタT19のゲートへ接続したインバータを構成している。この第1制御回路と第2制御回路は互いに離れた位置に設けられていることで第1電源端子VDD1と第2電源端子VDD2との間には電源配線パターンによって配線抵抗R1が形成されている。また、第1グランド端子GND1と第2グランド端子GND2との間にはグランド配線パターンによって配線抵抗R2が形成されている。
【0009】
半導体デバイスは、外部からの指示によって通常モードまたはテストモードに設定される。通常モードでは、この半導体デバイス本来の機能を動作する通常動作モードが実行される。テストモードでは、この半導体デバイスの各種機能をテストするように動作するテスト動作が実行される。このテストモードの一つに電源端子、グランド端子のボンディング不良の有無をテストする動作が含まれる。
【0010】
通常動作時は、図9に示すように内部回路内の制御信号生成回路から第1制御信号CNT1=1、第2制御信号CNT2=1、第3制御信号CNT3=0、第4制御信号CNT4=0および第5制御回路CNT5=1が出力される。これにより第1制御回路のトランジスタT18及びT19が非導通状態となる。テスト動作時は、内部回路内の制御信号生成回路からの第1制御信号CNT1、第2制御信号CNT2、第3制御信号CNT3、第4制御信号CNT4および第5制御回路CNT5の出力が時系列的に順次変化する。
【0011】
テスト動作1および2について図10(a)、(b)を用いて説明する。テスト動作1では第1制御信号CNT1=0、第2制御信号CNT2=1でトランジスタT18が導通状態となり、トランジスタT19が非導通状態となる。また、テスト動作2では第1制御信号CNT1=1、第2制御信号CNT2=0でトランジスタT18が非導通状態となり、トランジスタT19が導通状態となる。
【0012】
ボンディング不良がない場合には、テスト動作1で第1電源端子VDD1からトランジスタT18を介して第1グランド端子GND1へ第6の電流I6が流れる。テスト動作2で第1電源端子VDD1からトランジスタT19を介して第1グランド端子GND1へ第7の電流I7が流れる。
【0013】
このN型MOSトランジスタT18に流れる電流はそのゲートに印加される電位V1とソース電位G1との電位差で決定される。同様にN型MOSトランジスタT19に流れる電流はそのゲートに印加される電位V2とソース電位G1との電位差で決定される。従ってN型MOSトランジスタT18とトランジスタT19のディメンジョンとP型MOSトランジスタT20とトランジスタT22のディメンジョンおよびN型MOSトランジスタT21とトランジスタT23のディメンジョンとをおのおの等しく設定した場合、ボンディング不良がない場合には第6の電流I6と第7の電流I7とは等しくなる。
【0014】
次に、第1電源端子VDD1にボンディング不良があり、第2電源端子にボンディング不良がない場合の動作を図10(b)を参照しながら説明する。
【0015】
まず、テスト動作1において、制御信号CNT1が1から0に変化することにより、トランジスタT20が導通状態となり、トランジスタT21が非導通状態となる。その結果、トランジスタT18のゲートには第2電源端子VDD2から配線抵抗R1で電位降下した節点電位V1がトランジスタT20を介して印加され導通状態となる。この場合、電流I6’は第2電源端子VDD2から配線抵抗R1、節点V1を通りトランジスタT18を介して第1グランド端子GND1の経路で流れる。この第6の電流I6’の値は電流計で測定される。
【0016】
次に、テスト動作2において、制御信号CNT2が1から0に変化することにより、トランジスタT22が導通状態となり、トランジスタT23が非導通状態となる。その結果、トランジスタT19のゲートには第2電源端子VDD2から直接接続された節点電位V2がトランジスタT22を介して印加され導通状態となる。この場合、電流I7’は第2電源端子VDD2から配線抵抗R1、節点V1を通りトランジスタT19を介して第1グランド端子GND1の経路で流れる。この第7の電流I7’の値は電流計で測定される。
【0017】
ここで、トランジスタT18に流れる電流はゲートへ印加される電位とソース側のグランド電位G1との電位差で決定される。前述したようにトランジスタT18のゲート電位はトランジスタT19のゲート電位よりも電源配線抵抗R1の影響により電位降下している。従ってトランジスタT18に流れる電流I6’はトランジスタT19に流れるI7’より小さくなる。
【0018】
また、第1電源端子VDD1にボンディング不良がなく、第2電源端子にボンディング不良がある場合の動作は、前述した動作と同様にトランジスタT19に流れる電流はゲートへ印加される電位とソース側のグランド電位G1との電位差で決定される。前述したようにトランジスタT19のゲート電位はトランジスタT18のゲート電位よりも電源配線抵抗R1の影響により電位降下している。従ってトランジスタT19に流れる電流I7”はトランジスタT18に流れるI6”より小さくなる。
【0019】
このように第1電源端子VDD1または第2電源端子VDD2のどちらかにボンディング不良がある場合は、第6電流I6と第7電流I7が等しくないという測定結果で判断することができる。
【0020】
次に、図9の第3制御回路、第4制御回路の動作について図11(a)、(b)を用いて説明する。第3制御回路は、第4制御回路と共に第1グランド端子GND1のボンディング不良を検出するために使用される。この第3制御回路は、第1電源端子VDD1にソース側を接続し第1グランド端子GND1にドレイン側を接続したP型MOSトランジスタT24と、第3制御信号CNT3をゲート入力とし第1電源端子VDD1にソース側を接続したP型トランジスタT26のドレイン側と、前記第3制御信号CNT3をゲート入力とし第1グランド端子GND1にソース側を接続したN型トランジスタT27のドレイン側とを接続し、前記P型MOSトランジスタT24のゲートへ接続したインバータを構成し、第1電源端子VDD1にソース側を接続し第1グランド端子GND1にドレイン側を接続したP型MOSトランジスタT25と、第4制御信号CNT4をゲート入力とし第2電源端子VDD2にソース側を接続したP型トランジスタT28のドレイン側と、前記第4制御信号CNT4をゲート入力とし第2グランド端子GND2にソース側を接続したN型トランジスタT29のドレイン側とを接続し、前記P型MOSトランジスタT25のゲートに接続したインバータを構成している。この第3制御回路と第4制御回路は互いに離れた位置に設けられていることで第1電源端子VDD1と第2電源端子VDD2との間には電源配線パターンによって配線抵抗R1が形成され、第1グランド端子GND1と第2グランド端子GND2との間にはグランド配線パターンによって配線抵抗R2が形成されている。
【0021】
次に、テスト動作3および4について図11(a)を用いて説明する。
【0022】
テスト動作3では第3制御信号CNT3=1、第4制御信号CNT4=0でトランジスタT24が導通状態となり、トランジスタT25が非導通状態となる。テスト動作4では第3制御信号CNT3=0、第4制御信号CNT4=1でトランジスタT24が非導通状態となり、トランジスタT25が導通状態となる。
【0023】
ボンディング不良がない場合には、テスト動作3で第1電源端子VDD1からトランジスタT24を介して第1グランド端子GND1へ第8の電流I8が流れる。また、テスト動作4で第1電源端子VDD1からトランジスタT25を介して第1グランド端子GND1へ第9の電流I9が流れる。
【0024】
ここでP型MOSトランジスタT24に流れる電流はそのゲートに印加される電位V1とソース電位G1との電位差で決定される。同様にP型MOSトランジスタT25に流れる電流はそのゲートに印加される電位V2とソース電位G1との電位差で決定される。従って、P型MOSトランジスタT24とトランジスタT25のディメンジョンとP型MOSトランジスタT26とトランジスタT28のディメンジョンおよびN型MOSトランジスタT27とトランジスタT29のディメンジョンとをおのおの等しく設定した場合、ボンディング不良がない場合には第8の電流I8と第9の電流I9とは等しくなる。
【0025】
次に、第1グランド端子GND1にボンディング不良があり、第2グランド端子にボンディング不良がない場合の動作を図11(b)を参照しながら説明する。
【0026】
まず、テスト動作3において、制御信号CNT3が0から1に変化することにより、トランジスタT26が非導通状態となり、トランジスタT27が導通状態となる。その結果、トランジスタT24のゲートには第2グランド端子GND2から配線抵抗R2で電位上昇した節点電位G1がトランジスタT27を介して印加され導通状態となる。この場合、電流I8’は第1電源端子VDD1から接点V1を通りトランジスタT24を介して節点G1を通過し配線抵抗R2を通り接点G2からグランド端子GND2の経路で流れる。この第8の電流I8’の値は電流計で測定される。
【0027】
次にテスト動作4において、制御信号CNT4が0から1に変化することにより、トランジスタT28が非導通状態となり、トランジスタT29が導通状態となる。その結果、トランジスタT25のゲートには第2グランド端子GND2から節点G2を通りトランジスタT29を介して印加され導通状態となる。この場合、電流I9’は第1電源端子VDD1から接点V1を通りトランジスタT25を介して節点G1を通過し配線抵抗R2を通り接点G2からグランド端子GND2の経路で流れる。この第9の電流I9’の値は電流計で測定される。
【0028】
ここでP型MOSトランジスタT24に流れる電流はゲートへ印加される電位とドレイン側の電源電位V1との電位差で決定される。前述したようにトランジスタT25のドレインとゲート間電位差に比べてトランジスタT24のドレインとゲート間電位差がグランド配線抵抗R2の影響により小さくなる。従ってトランジスタT24に流れる電流I8’はトランジスタT25に流れるI9’より小さくなる。
【0029】
また、第1グランド端子GND1にボンディング不良がなく、第2グランド端子GND2にボンディング不良がある場合の動作は、前述した動作と同様にトランジスタT25に流れる電流はゲートへ印加される電位G2とソース側の節点電位V1との電位差で決定される。前述したようにトランジスタT24のゲートとソース間電位差に比べてトランジスタT25のゲートとソース間電位差がグランド配線抵抗R2の影響により小さくなる。従ってトランジスタT25に流れる電流I9”はトランジスタT24に流れるI8”より小さくなる。
【0030】
このように第1グランド端子GND1または第2グランド端子GND2のどちらかにボンディング不良がある場合は、前記電流I8とI9が等しくないという測定結果で判断することができる。
【0031】
以上説明した手順で、まず基準となる第1電源端子と第1グランド端子が正常にボンディングされていることを検査している。この過程でテスト動作による電流測定および測定電流比較判定で合計4回の検査テストを行っている。
【0032】
次に、他の複数ある電源及びグランド端子の検査方法について図12を参照しながら説明する。この従来の半導体デバイスは、第1電源端子VDD1にソース側を接続し第1グランド端子GND1にドレイン側を接続したN型MOSトランジスタT18と、第1制御信号CNT1をゲート入力とし第1電源端子VDD1にソース側を接続したP型トランジスタT20のドレイン側と、前記第1制御信号CNT1をゲート入力とし第1グランド端子GND1にソース側を接続したN型トランジスタT21のドレイン側とを接続し、前記N型MOSトランジスタT18のゲートへ接続したインバータを構成した第1制御回路と、第2電源端子VDD2にソース側を接続し第2グランド端子GND2にドレイン側を接続したN型MOSトランジスタT30と、第5制御信号CNT5をゲート入力とし第2電源端子VDD2にソース側を接続したP型トランジスタT31のドレイン側と、前記第5制御信号CNT5をゲート入力とし第2グランド端子GND2にソース側を接続したN型トランジスタT32のドレイン側とを接続し、前記N型MOSトランジスタT30のゲートへ接続したインバータを構成した第2検査回路を備えている。この第1制御回路と第2検査回路は互いに離れた位置に設けられていることで第1電源端子VDD1と第2電源端子VDD2との間には電源配線パターンによって配線抵抗R1が形成されている。また、第1グランド端子GND1と第2グランド端子GND2との間にはグランド配線パターンによって配線抵抗R2が形成されている。
【0033】
前記と同様に、テスト動作1では第1制御信号CNT1=0、第5制御信号CNT5=1でトランジスタT18が導通状態となり、トランジスタT30が非導通状態となる。第1電源端子および第1グランド端子にボンディング不良がないことを前提としていることで、テスト動作1で第1電源端子VDD1からトランジスタT18を介して第1グランド端子GND1へ第6の電流I6が流れる。
【0034】
次にテスト動作5について説明する。テスト動作5では第1制御信号CNT1=1、第5制御信号CNT5=0でトランジスタT18が非導通状態となり、トランジスタT30が導通状態となる。ボンディング不良がない場合には、テスト動作5で第2電源端子VDD2からトランジスタT30を介して第2グランド端子GND2へ第10の電流I10が流れる。
【0035】
ここで、N型MOSトランジスタT18に流れる電流はそのゲートに印加される電源側の節点電位V1とグランド側の節点電位G1との電位差で決定される。同様にN型MOSトランジスタT30に流れる電流はそのゲートに印加される電源側節点電位V2とグランド側節点電位G2との電位差で決定される。従って、N型MOSトランジスタT18とトランジスタT30のディメンジョンとP型MOSトランジスタT20とトランジスタT31のディメンジョンおよびN型MOSトランジスタT21とトランジスタT32のディメンジョンとをおのおの等しく設定した場合、ボンディング不良がない場合には第6の電流I6と第10の電流I10とは等しくなる。
【0036】
次に、第2電源端子VDD2にボンディング不良があり、第2グランド端子にボンディング不良がない場合の動作について図13を参照しながら説明する。
【0037】
テスト動作5において、制御信号CNT5が1から0に変化することにより、トランジスタT31が導通状態となり、トランジスタT32が非導通状態となる。その結果、トランジスタT30のゲートに第1電源端子VDD1から節点V1、電源配線R1を通り節点V2からトランジスタT31を介して印加され導通状態となる。この場合、電流I10’は第1電源端子VDD1から接点V1、電源配線R1を通り節点V2からトランジスタT30を介して節点G2から第2グランド端子GND2の経路で流れる。この第10の電流I10’の値は電流計で測定される。
【0038】
ここでトランジスタT18に流れる第6の電流I6に比べて、トランジスタT30に流れる第10電流I10’は電源配線抵抗R1の影響で小さくなる。従ってトランジスタT30に流れる電流I10’はトランジスタT18に流れる電流I6より小さくなる。
【0039】
このように第1電源端子VDD1または第2電源端子VDD2のどちらかにボンディング不良がある場合は、前記電流I6と電流I10が等しくないという測定結果で判断することができる。
【0040】
次に、第2電源端子VDD2にボンディング不良がなく、第2グランド端子にボンディング不良がある場合の動作について図14を参照しながら説明する。
【0041】
テスト動作5において、制御信号CNT5が1から0に変化することにより、トランジスタT31が導通状態となり、トランジスタT32が非導通状態となる。その結果、トランジスタT30のゲートには第2電源端子VDD2から節点V2を通りトランジスタT31を介して印加され導通状態となる。この場合、電流I10”は第2電源端子VDD2から接点V2を通りトランジスタT30を介して節点G2を通過し配線抵抗R2を通り接点G1から第1グランド端子GND1の経路で流れる。この第10の電流I10”の値は電流計で測定される。
【0042】
ここでトランジスタT18に流れる第6の電流I6に比べて、トランジスタT30に流れる第10電流I10”はグランド配線抵抗R2の影響で小さくなる。従ってトランジスタT30に流れる電流I10”はトランジスタT18に流れる電流I6より小さくなる。このように複数ある電源及びグランド端子のボンディング不良の有無について第5の制御回路を用いて検査されている。
【0043】
【特許文献1】
特開平10−370539号公報(第8−15頁、第3図)
【0044】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報記載のボンディング不良の検出回路では、以下に示す問題がある。
【0045】
第1の問題点は、テストモードが複数必要であるということである。その理由は、基準となる電源端子およびグランド端子の検査テストモード1、2、3、4の合計4回に分けて、それぞれ個別に電流I6、I7、I8、I9を測定し、測定値の比較判定を実施しているからである。
【0046】
また、第2の問題点は、テスト時間が増加するということである。その理由は、基準となる電源端子およびグランド端子を検査した後に、その他の電源およびグランド端子をテストモード5で検査しており、テストモードが複数必要でテストモードの数に比例してテスト時間が増加するからである。
【0047】
本発明の目的は、上記問題点に鑑みなされたものであり、その主たる目的は、検査テスト数を削減することができるオープン検査回路を備えた半導体装置及び該検査回路を用いたオープン検査方法を提供することにある。
【0048】
また、本発明の他の目的は、テスト数削減によりテスト時間の増加を抑制することができるオープン検査回路を備えた半導体装置及び該検査回路を用いたオープン検査方法を提供することにある。
【0049】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の半導体装置は、第1の端子と該第1の端子と異なる電位の第2の端子との間に直列に接続された2つのMOSトランジスタと、入力するテスト信号が通常動作を示す時は、前記2つのMOSトランジスタのうち、一方のトランジスタをオン、他方のトランジスタをオフさせ、前記テスト信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時は、前記一方のトランジスタをオフ、前記他方のトランジスタをオンさせるように論理動作する回路とを少なくとも備え、前記回路には、前記テスト信号がゲートに入力されソースが第3の端子に接続され、ドレインが前記一方のトランジスタのゲートに接続された別のトランジスタと、前記状態が変化した時に、前記第3の端子と前記別のトランジスタのソースとの間が開放されている場合に、前記一方のトランジスタのゲート電位を保持するように動作する手段とを含むオープン検査回路を備えるものである。
【0050】
また、本発明の半導体装置は、第1の電源電位にソース側が接続された第1のP型MOSトランジスタのドレイン側と、第1のグランド電位にソース側が接続された第1のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続され、前記第1の電源電位にソース側が接続されテスト信号がゲートに入力された第2のP型MOSトランジスタのドレイン側と、前記第1のグランド電位にソース側が接続され前記テスト信号がゲートに入力された第2のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続されて前記第1のP型MOSトランジスタのゲートに入力され、第2の電源電位にソース側が接続され前記テスト信号がゲートに入力された第3のP型MOSトランジスタのドレイン側と、第2のグランド電位にソース側が接続され前記テスト信号がゲートに入力された第3のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続されて前記第1のN型MOSトランジスタのゲートに入力され、前記第1のN型MOSトランジスタのゲートに、前記テスト信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時に、前記第2のグランド電位と前記第3のN型MOSトランジスタのソースとの間が開放されている場合に、前記第1のN型MOSトランジスタのゲート電位を保持するように動作する容量が接続されてなるオープン検査回路を備えるものであり、更に、前記テスト信号がゲートに入力され前記第1の電源電位にドレイン側が接続された第4のN型MOSトランジスタのソース側と、第1のN型MOSトランジスタのゲートにゲート及びドレイン側が接続された第4のP型MOSトランジスタのソース側とが接続された回路を含む構成とすることができる。
【0051】
また、本発明の半導体装置は、第2の電源電位にソース側が接続された第1のP型MOSトランジスタのドレイン側と、第2のグランド電位にソース側が接続された第1のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続され、前記第2の電源電位にソース側が接続されテスト信号がゲートに入力された第2のP型MOSトランジスタのドレイン側と、前記第2のグランド電位にソース側が接続され前記テスト信号がゲートに入力された第2のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続されて前記第1のP型MOSトランジスタのゲートに入力され、第1の電源電位にソース側が接続され前記テスト信号がゲートに入力された第3のP型MOSトランジスタのドレイン側と、第1のグランド電位にソース側が接続され前記テスト信号がゲートに入力された第3のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続されて前記第1のN型MOSトランジスタのゲートに入力され、前記第1のN型MOSトランジスタのゲートに、前記テスト信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時に、前記第1のグランド電位と前記第3のN型MOSトランジスタのソースとの間が開放されている場合に、前記第1のN型MOSトランジスタのゲート電位を保持するように動作する容量が接続されてなるオープン検査回路を備えるものである。
【0052】
また、本発明の半導体装置は、第1の電源電位にソース側が接続された第1のP型MOSトランジスタのドレイン側と、第1のグランド電位にソース側が接続された第1のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続され、第2の電源電位にソース側が接続されテスト信号の反転信号がゲートに入力された第2のP型MOSトランジスタのドレイン側と、第2のグランド電位にソース側が接続され前記テスト信号の反転信号がゲートに入力された第2のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続されて前記第1のP型MOSトランジスタのゲートに入力され、前記第1の電源電位にソース側が接続され前記テスト信号の反転信号がゲートに入力された第3のP型MOSトランジスタのドレイン側と、前記第1のグランド電位にソース側が接続され前記テスト信号の反転信号がゲートに入力された第3のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続されて前記第1のN型MOSトランジスタのゲートに入力され、前記第1のP型MOSトランジスタのゲートに、前記テスト信号の反転信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時に、前記第2の電源電位と前記第2のP型MOSトランジスタのソースとの間が開放されている場合に、前記第1のP型MOSトランジスタのゲート電位を保持するように動作する容量が接続されてなるオープン検査回路を備えるものである。
【0053】
また、本発明の半導体装置は、第1の電源電位にドレイン側が接続されテスト信号がゲートに入力された第1のN型MOSトランジスタのソース側と、第1のグランド電位にソース側が接続された第2のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続され、前記第1の電源電位にソース側が接続され前記テスト信号がゲートに入力され前記第2のN型MOSトランジスタのゲートにドレイン側が接続された第1のP型MOSトランジスタと、第2のグランド電位にソース側が接続され前記テスト信号がゲートに入力され前記第2のN型MOSトランジスタのゲートにドレイン側が接続された第3のN型MOSトランジスタとを備え、前記第2のN型MOSトランジスタのゲートに、前記テスト信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時に、前記第2のグランド電位と前記第3のN型MOSトランジスタのソースとの間が開放されている場合に、前記第2のN型MOSトランジスタのゲート電位を保持するように動作する容量が接続されてなるオープン検査回路を備えるものであり、前記第1のN型MOSトランジスタに代えて第2のP型MOSトランジスタが接続され、更に、前記第1の電源電位にソース側が接続され前記テスト信号がゲートに入力された第3のP型MOSトランジスタのドレイン側と、前記第1のグランド電位にソース側が接続され前記テスト信号がゲートに入力された第4のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続されて前記第2のP型MOSトランジスタのゲートに入力される回路を含む構成とすることができる。
【0054】
また、本発明の半導体装置は、第1の電源電位にソース側が接続された第1のP型MOSトランジスタのドレイン側と、グランド電位にドレイン側が接続された第2のP型MOSトランジスタのソース側とが接続され、第2の電源電位にソース側が接続されテスト信号の反転信号がゲートに入力され前記第1のP型MOSトランジスタのゲートにドレイン側が接続された第3のP型MOSトランジスタと、前記グランド電位にソース側が接続され前記テスト信号の反転信号がゲートに入力され前記第1のP型MOSトランジスタのゲートにドレイン側が接続された第1のN型MOSトランジスタとを備え、前記第1のP型MOSトランジスタのゲートに、前記テスト信号の反転信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時に、前記第2の電源電位と前記第3のP型MOSトランジスタのソースとの間が開放されている場合に、前記第1のP型MOSトランジスタのゲート電位を保持するように動作する容量が接続されてなるオープン検査回路を備えるものであり、前記第2のP型MOSトランジスタに代えて第2のN型MOSトランジスタが接続され、更に、前記第1の電源電位にソース側が接続され前記テスト信号の反転信号がゲートに入力された第4のP型MOSトランジスタのドレイン側と、前記グランド電位にソース側が接続され前記テスト信号の反転信号がゲートに入力された第3のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続されて前記第2のN型MOSトランジスタのゲートに入力される回路を含む構成とすることもできる。
【0055】
また、本発明の方法は、第1の端子と該第1の端子と異なる電位の第2の端子との間に直列に接続された2つのMOSトランジスタと、入力するテスト信号が通常動作を示す時は、前記2つのMOSトランジスタのうちで一方のトランジスタをオンさせ、他方のトランジスタをオフさせる回路とを少なくとも備えるオープン検査回路を用いたオープン検査方法であって、前記回路は、前記テスト信号をゲートに入力してソースを第3の端子に接続し、ドレインを前記一方のトランジスタのゲートに接続した別のトランジスタを含むものであり、前記回路は、前記テスト信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時に、前記一方のトランジスタをオフさせ、前記他方のトランジスタをオンさせるように論理動作し、当該変化した時に、前記第3の端子と前記別のトランジスタのソースとの間が開放されている場合に、前記一方のトランジスタのゲート電位が保持されたままとなって前記2つのMOSトランジスタが同時にオンすることを該2つのMOSトランジスタを介して流れる電流を検査することにより、前記開放を検出するものである。
【0056】
このように、本発明は上記構成により、電流測定及びそのボンディング不良検査を検査テスト1回で実現できる。また、電源端子およびグランド端子のボンディング不良の検査テストを、他の各種機能テストの一項目である電源電流測定テストに含めてテストすることができ、検査テスト時間の増加を防ぐことができる。
【0057】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態に係るオープン検査回路を備えた半導体装置及び該検査回路を用いたオープン検査方法について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の図では、電源端子及びグランド端子と外部の端子とがワイヤーボンディングで接続されている構造について示すが、端子間の接続方法はワイヤーボンディングに限定されず、任意の方法で接続された構造に適用することができる。また、以下では各実施例の相違点を明確にするために各々のMOSトランジスタを通し番号で採番するが、この番号は便宜上の番号であり、任意に設定することができる。
【0058】
[実施形態1]
まず、本発明の第1の実施形態に係るオープン(ボンディング不良)検査回路を備えた半導体装置及び該検査回路を用いたオープン(ボンディング不良)の検査方法について図1を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係るボンディング不良検査回路を備える半導体デバイスの電気的な構成を示す回路図である。
【0059】
本実施形態のボンディング不良検査回路は、第1の電源電位VDD1にソース側を接続した第1のP型MOSトランジスタT011のドレイン側と、第1のグランド端子GND1にソース側を接続した第1のN型MOSトランジスタT012のドレイン側とを接続し、第1の電源端子VDD1にソース側を接続し第1のテスト信号TEST1をゲート入力した第2のP型MOSトランジスタT021のドレイン側と、第1のグランド端子GND1にソース側を接続し第1のテスト信号TEST1をゲート入力した第2のN型MOSトランジスタT022のドレイン側とを接続して、前記第1のP型MOSトランジスタT011のゲート入力とし、第2の電源端子VDD2にソース側を接続し第1のテスト信号TEST1をゲート入力した第3のP型MOSトランジスタT031のドレイン側と、第2のグランド端子GND2にソース側を接続し第1のテスト信号TEST1をゲート入力した第3のN型MOSトランジスタT032のドレイン側とを接続して、前記第1のN型MOSトランジスタT012のゲート入力とし、前記第1のN型MOSトランジスタT012のゲートの配線に寄生容量またはその他の容量C1が付加された構成で形成されている。また、複数の電源および複数のグランドは半導体デバイス内部において互いに金属層及びポリシリコンなどの保護抵抗で直接には接続されていない構成で半導体基板を介した寄生抵抗が形成されている。
【0060】
従来技術で説明したように、半導体デバイスは外部からの指示によって通常モードまたはテストモードに設定される。通常モードでは、この半導体デバイス本来の機能を動作する通常動作モードが実行され、テストモードでは、この半導体デバイスの各種機能をテストするように動作するテスト動作が実行される。
【0061】
本発明の実施の形態における電源端子およびグランド端子のボンディング不良の検査テストは、他の各種機能テストの一項目である電源電流測定テストに含めてテストすることができる。すなわち、第1のテスト信号TEST1およびその反転信号TEST1(BAR)は、半導体デバイス内部の回路の電源電流測定用テスト信号生成回路からの一信号とする。
【0062】
また、半導体デバイスが正常に製造されている場合、前記電源電流測定テストで、ある半導体デバイスが通常の動作を停止した状態の期間において測定される電流はわずか数10マイクロアンペア程度である。この電流値に対して、トランジスタ導通状態での電流は数ミリアンペアの値である。この電流値の違いを利用して、電源電流測定テストにボンディング不良テストを含めて同時に検査テストを行うことができる。
【0063】
図1における第1テスト信号TEST1は、通常動作時は第1テスト信号TEST1=0が出力され、ボンディング不良検査テスト時は第1テスト信号TEST1=1が出力される。まず、ボンディング不良がない場合の動作を説明する。
【0064】
通常動作時は、前記第1テスト信号TEST1=0が出力される。これにより、第2のP型MOSトランジスタT21が導通状態、第2のN型MOSトランジスタT022が非導通状態で第1のP型MOSトランジスタT011が非導通状態となり、第3のP型MOSトランジスタT031が導通状態、第3のN型MOSトランジスタT032が非導通状態で第1のN型MOSトランジスタT012が導通状態となる。従って、第1のP型MOSトランジスタT011が非導通状態であるために第1の電流I1は流れない。
【0065】
ボンディング不良検査テスト時は、第1テスト信号TEST1=0から1出力へ変化する。これにより、第2のP型MOSトランジスタT021が非導通状態、第2のN型MOSトランジスタT022が導通状態で第1のP型MOSトランジスタT011が導通状態となり、第3のP型MOSトランジスタT031が非導通状態、第3のN型MOSトランジスタT032が導通状態で第1のN型MOSトランジスタT012が非導通状態となる。従って、第1のN型MOSトランジスタT012が非導通状態であるために第1の電流I1は流れない。
【0066】
次に、第1の電源端子VDD1、第2の電源端子VDD2、第1のグランド端子GND1にボンディング不良がなく、第2のグランド端子GND2にボンディング不良がある場合について説明する。
【0067】
同様に、通常動作時は、前記第1テスト信号TEST1=0が出力される。これにより、第2のP型MOSトランジスタT021が導通状態、第2のN型MOSトランジスタT022が非導通状態で第1のP型MOSトランジスタT011が非導通状態となり、第3のP型MOSトランジスタT031が導通状態、第3のN型MOSトランジスタT032が非導通状態で第1のN型MOSトランジスタT012が導通状態となる。従って、第1のP型MOSトランジスタT011が非導通状態であることにより第1の電流I1は流れない。
【0068】
一方、ボンディング不良検査テスト時は、第1テスト信号TEST1=0から1出力へ変化する。これにより、第2のP型MOSトランジスタT021が非導通状態、第2のN型MOSトランジスタT022が導通状態で第1のP型MOSトランジスタT011が導通状態となり、第3のP型MOSトランジスタT031が非導通状態、第3のN型MOSトランジスタT032が導通状態へ遷移するが、ボンディング不良で第2のグランド端子GND2がフローティング状態にあり、N型MOSトランジスタT012のゲート配線容量C1に蓄積された電荷がN型MOSトランジスタT032を介して第2のグランドGND2へ抜けきれない状態が生じる。このために第1のN型MOSトランジスタT012のゲート電位は浮いた状態となり、トランジスタT012のゲートおよびソース間の電位差が閾値電圧以上にある場合には第1のN型トランジスタT012が導通状態のままである。
【0069】
従って、第1の電源VDD1から第1のP型MOSトランジスタT011および第1のN型MOSトランジスタT012を介して第1のグランドGND1の経路で第1の電流I1が流れるため、テスト装置で第1の電流I1を測定することによりボンディング不良を検出することができる。
【0070】
[実施形態2]
次に、本発明の第2の実施形態に係るオープン(ボンディング不良)検査回路を備えた半導体装置及び該検査回路を用いたオープン(ボンディング不良)の検査方法について図2を参照して説明する。図2は、第2の実施形態に係るボンディング不良検査回路を備える半導体デバイスの電気的な構成を示す回路図である。
【0071】
本実施形態のボンディング不良検査回路は、第2の電源電位VDD2にソース側を接続した第4のP型MOSトランジスタT041のドレイン側と、第2のグランド端子GND2にソース側を接続した第4のN型MOSトランジスタT042のドレイン側とを接続し、第2の電源端子VDD2にソース側を接続し第1のテスト信号TEST1をゲート入力した第5のP型MOSトランジスタT051のドレイン側と、第2のグランド端子GND2にソース側を接続し第1のテスト信号TEST1をゲート入力した第5のN型MOSトランジスタT052のドレイン側とを接続して、前記第4のP型MOSトランジスタT041のゲート入力とし、第1の電源端子VDD1にソース側を接続し第1のテスト信号TEST1をゲート入力した第6のP型MOSトランジスタT061のドレイン側と、第1のグランド端子GND1にソース側を接続し第1のテスト信号TEST1をゲート入力した第6のN型MOSトランジスタT062のドレイン側とを接続して、前記第4のN型MOSトランジスタT042のゲート入力とし、前記第4のN型MOSトランジスタT042のゲートの配線に寄生容量またはその他の容量C2が付加された構成で形成されている。
【0072】
ボンディング不良がない場合は、第1の実施形態と同様の動作を行う。
【0073】
通常動作時は、前記第1制御信号TEST1=0が出力される。これにより、第5のP型MOSトランジスタT051が導通状態、第5のN型MOSトランジスタT052が非導通状態で第4のP型MOSトランジスタT041が非導通状態となり、第6のP型MOSトランジスタT061が導通状態、第6のN型MOSトランジスタT062が非導通状態で第4のN型MOSトランジスタT042が導通状態となる。従って、第4のP型MOSトランジスタT041が非導通状態であることにより第2の電流I2は流れない。
【0074】
ボンディング不良検査テスト時は、第1制御信号TEST1=0から1出力へ変化する。これにより、第5のP型MOSトランジスタT051が非導通状態、第5のN型MOSトランジスタT052が導通状態で第4のP型MOSトランジスタT041が導通状態となり、第6のP型MOSトランジスタT061が非導通状態、第6のN型MOSトランジスタT062が導通状態で第4のN型MOSトランジスタT042が非導通状態となる。従って、第4のN型MOSトランジスタT042が非導通状態であることにより第2の電流I2は流れない。
【0075】
次に、第1の電源端子VDD1、第2の電源端子VDD2、第2のグランド端子GND2にボンディング不良がなく、第1のグランド端子GND1にボンディング不良がある場合について説明する。
【0076】
通常動作時は、前記第1テスト信号TEST1=0が出力される。これにより、第5のP型MOSトランジスタT051が導通状態、第5のN型MOSトランジスタT052が非導通状態で第4のP型MOSトランジスタT041が非導通状態となり、第6のP型MOSトランジスタT061が導通状態、第6のN型MOSトランジスタT062が非導通状態で第4のN型MOSトランジスタT042が導通状態となる。従って、第4のP型MOSトランジスタT041が非導通状態であることにより第2の電流I2は流れない。
【0077】
ボンディング不良検査テスト時は、第1テスト信号TEST1=0から1出力へ変化する。これにより、第5のP型MOSトランジスタT051が非導通状態、第5のN型MOSトランジスタT052が導通状態で第4のP型MOSトランジスタT041が導通状態となり、第6のP型MOSトランジスタT061が非導通状態、第6のN型MOSトランジスタT062が導通状態へ遷移するが、ボンディング不良で第1のグランド端子GND1がフローティング状態にあり、N型MOSトランジスタT042のゲート配線容量C2に蓄積された電荷がN型MOSトランジスタT062を介して第1のグランドGND1へ抜けきれない状態が生じる。このために第4のN型MOSトランジスタT042のゲート電位は浮いた状態となり、トランジスタT042のゲートとソース間の電位差が閾値電圧以上にある場合にはトランジスタT042が導通状態のままである。
【0078】
従って、第2の電源VDD2から第4のP型MOSトランジスタT041および第4のN型MOSトランジスタT042を介して第2のグランドGND2の経路で第2の電流I2が流れ、テスト装置で第2の電流I2を測定することによりボンディング不良を検出することができる。
【0079】
[実施形態3]
次に、本発明の第3の実施形態に係るオープン(ボンディング不良)検査回路を備えた半導体装置及び該検査回路を用いたオープン(ボンディング不良)の検査方法について図3を参照して説明する。図3は、第3の実施形態に係るボンディング不良検査回路を備える半導体デバイスの電気的な構成を示す回路図である。
【0080】
本実施形態のボンディング不良検査回路は、第1の電源電位VDD1にソース側を接続した第8のP型MOSトランジスタT081のドレイン側と、第1のグランド端子GND1にソース側を接続した第8のN型MOSトランジスタT082のドレイン側とを接続し、第2の電源端子VDD2にソース側を接続し第1のテスト信号の反転信号TEST1(BAR)をゲート入力した第9のP型MOSトランジスタT091のドレイン側と、第2のグランド端子GND2にソース側を接続し第1のテスト信号の反転信号TEST1(BAR)をゲート入力した第9のN型MOSトランジスタT092のドレイン側とを接続して、前記第8のP型MOSトランジスタT081のゲート入力とし、第1の電源端子VDD1にソース側を接続し第1のテスト信号の反転信号TEST1(BAR)をゲート入力した第10のP型MOSトランジスタT101のドレイン側と、第1のグランド端子GND1にソース側を接続し第1のテスト信号の反転信号TEST1(BAR)をゲート入力した第10のN型MOSトランジスタT102のドレイン側とを接続して、前記第8のN型MOSトランジスタT082のゲート入力とし、前記第8のP型MOSトランジスタT081のゲートの配線に寄生容量またはその他の容量C3が付加された構成で形成されている。
【0081】
まず、ボンディング不良がない場合の動作を説明する。
【0082】
通常動作時は、前記第1テスト信号の反転信号TEST1(BAR)=1が出力される。これにより、第9のP型MOSトランジスタT091が非導通状態、第9のN型MOSトランジスタT092が導通状態で第8のP型MOSトランジスタT081が導通状態となり、第10のP型MOSトランジスタT101が非導通状態、第10のN型MOSトランジスタT102が導通状態で第8のN型MOSトランジスタT082が非導通状態となる。従って、第8のN型MOSトランジスタT082が非導通状態であることにより第3の電流I3は流れない。
【0083】
ボンディング不良検査テスト時は、第1テスト信号の反転信号TEST1(BAR)=1から0出力へ変化する。これにより、第9のP型MOSトランジスタT091が導通状態、第9のN型MOSトランジスタT092が非導通状態で第8のP型MOSトランジスタT081が非導通状態となり、第10のP型MOSトランジスタT101が導通状態、第10のN型MOSトランジスタT102が非導通状態で第8のN型MOSトランジスタT082が導通状態となる。従って、第8のP型MOSトランジスタT081が非導通状態であることにより第3の電流I3は流れない。
【0084】
次に、第1の電源端子VDD1、第1のグランド端子GND1、第2のグランド端子GND2にボンディング不良がなく、第2の電源端子VDD2にボンディング不良がある場合について説明する。
【0085】
通常動作時は、前記第1テスト信号の反転信号TEST1(BAR)=1が出力される。これにより、第9のP型MOSトランジスタT091が非導通状態、第9のN型MOSトランジスタT092が導通状態で第8のP型MOSトランジスタT081が導通状態となり、第10のP型MOSトランジスタT101が非導通状態、第10のN型MOSトランジスタT102が導通状態で第8のN型MOSトランジスタT082が非導通状態となる。従って、第8のN型MOSトランジスタT082が非導通状態であることにより第3の電流I3は流れない。
【0086】
ボンディング不良検査テスト時は、第1制御信号の反転信号TEST1(BAR)=1から0出力へ変化する。これにより、第10のP型MOSトランジスタT101が導通状態、第10のN型MOSトランジスタT102が非導通状態で第8のN型MOSトランジスタT082が導通状態となり、第9のN型MOSトランジスタT092が非導通状態、第9のP型MOSトランジスタT091が導通状態へ遷移するが、ボンディング不良で第2の電源端子VDD2がフローティング状態にあり、第2の電源端子から第9のP型MOSトランジスタT091を介してP型MOSトランジスタT081のゲートへと電位供給ができない状態が生じる。
【0087】
このために第8のP型MOSトランジスタT081のゲート電位は浮いたまま電位供給されない状態となり、トランジスタT081のゲート電位が電源電位VDD1へ電位上昇できないことでトランジスタT081が導通状態のままとなる。従って、第1の電源VDD1から第8のP型MOSトランジスタT081および第8のN型MOSトランジスタT082を介して第1のグランドGND1の経路で第3の電流I3が流れ、テスト装置で第3の電流I3を測定することによりボンディング不良を検出することができる。
【0088】
[実施形態4]
次に、本発明の第4の実施形態に係るオープン(ボンディング不良)検査回路を備えた半導体装置及び該検査回路を用いたオープン(ボンディング不良)の検査方法について図4を参照して説明する。図4は、第4の実施形態に係るボンディング不良検査回路を備える半導体デバイスの電気的な構成を示す回路図である。
【0089】
本実施形態のボンディング不良検査回路は、第1の電源電位VDD1にドレイン側を接続し第1のテスト信号TEST1をゲート入力とする第11のN型MOSトランジスタT112のソース側と、第1のグランド端子GND1にソース側を接続した第12のN型MOSトランジスタT122のドレイン側とを接続し、第1の電源電位VDD1にソース側を接続し前記第1のテスト信号TEST1をゲート入力とし前記第12のN型MOSトランジスタT122のゲートにドレイン側を接続した第11のP型MOSトランジスタT111と、第2のグランド電位GND2にソース側を接続し前記第1の制御信号TEST1をゲート入力とし前記第12のN型MOSトランジスタT122のゲートにドレイン側を接続した第13のN型MOSトランジスタT132とで構成され、前記第12のN型MOSトランジスタT122のゲートの配線に寄生容量またはその他の容量C4が付加された構成で形成されている。
【0090】
まず、ボンディング不良がない場合の動作を説明する。
【0091】
通常動作時は、第1テスト信号TEST1=0が出力される。これにより、第11のN型MOSトランジスタT112が非導通、第13のN型MOSトランジスタT132が非導通となり、第11のP型MOSトランジスタT111が導通状態となり、電源電位VDD1レベルが第12のN型MOSトランジスタT122のゲートに印加され第12のN型MOSトランジスタT122が導通状態となる。従って、第11のN型MOSトランジスタT112のゲート電位であるテスト信号が0電位のために非導通状態であることにより、電源電位VDD1から第11のN型MOSトランジスタT112および第12のN型MOSトランジスタT122を介してグランドGND1への経路で第5の電流I5は流れない。
【0092】
ボンディング不良検査テスト時は、第1テスト信号TEST1=0から1出力へ変化する。これにより、第11のP型MOSトランジスタT111が非導通となり、第11のN型MOSトランジスタT112が導通状態となり、第13のN型MOSトランジスタT132が導通状態となる。また、第13のN型MOSトランジスタT132が非導通状態から導通状態へと遷移するが、第12のN型MOSトランジスタT122はそのゲート電位により決定される。
【0093】
ここで、ボンディング不良がない場合には、第2のグランド電位GND2が第13のN型MOSトランジスタT132のゲート電位となり非導通状態となるが、第2のグランド端子GND2にボンディング不良がある場合には、ボンディング不良で第2のグランド端子GND2がフローティング状態にあり、第12のN型MOSトランジスタT122のゲート配線容量C4に蓄積された電荷が第13N型MOSトランジスタT132を介して第2のグランドGND2へ抜けきれない状態が生じる。
【0094】
このために第12のN型MOSトランジスタT122のゲート電位は浮いた状態となり、第12のN型MOSトランジスタT122のゲートおよびソース間の電位差が閾値電圧以上にある場合には第12のN型MOSトランジスタT122が導通状態のままとなる。従って、第1の電源VDD1から第11のN型MOSトランジスタT112および第12のN型MOSトランジスタT122を介して第1のグランドGND1の経路で第4の電流I4が流れ、テスト装置で第4の電流I4を測定することによりボンディング不良を検出することができる。
【0095】
[実施形態5]
次に、本発明の第5の実施形態に係るオープン(ボンディング不良)検査回路を備えた半導体装置及び該検査回路を用いたオープン(ボンディング不良)の検査方法について図5を参照して説明する。図5は、第5の実施形態に係るボンディング不良検査回路を備える半導体デバイスの電気的な構成を示す回路図である。
【0096】
本実施形態のボンディング不良検査回路は、第1の電源電位VDD1にソース側を接続した第12のP型MOSトランジスタT121のドレイン側と、第1のグランド端子GND1にドレイン側を接続した第13のP型MOSトランジスタT131のソース側とを接続し、第1の電源電位VDD1にソース側を接続し前記第1のテスト信号の反転信号TEST1(BAR)をゲート入力とし前記第12のP型MOSトランジスタT121のゲートにドレイン側を接続した第14のP型MOSトランジスタT141と、第1のグランド電位GND1にソース側を接続し前記第1のテスト信号の反転信号TEST1(BAR)をゲート入力とし前記第12のP型MOSトランジスタT121のゲートにドレイン側を接続した第14のN型MOSトランジスタT142とで構成され、前記第12のP型MOSトランジスタT121のゲートの配線に寄生容量またはその他の容量C5が付加された構成で形成されている。
【0097】
まず、ボンディング不良がない場合の動作を説明する。
【0098】
通常動作時は、第1テスト信号の反転信号TEST1(BAR)=1が出力される。これにより、第13のP型MOSトランジスタT131が非導通、第14のP型MOSトランジスタT141が非導通となり、第14のN型MOSトランジスタT142が導通状態となり、グランド電位GND1レベルが第12のP型MOSトランジスタT121のゲートに印加され第12のP型MOSトランジスタT121が導通状態となる。
【0099】
従って、第13のP型MOSトランジスタT131のゲート電位であるテスト信号が電位1のために非導通状態であることにより、電源電位VDD1から第12のP型MOSトランジスタT121および第13のP型MOSトランジスタT131を介してグランドGND1への経路で第5の電流I5は流れない。
【0100】
ボンディング不良検査テスト時は、第1テスト信号の反転信号TEST1(BAR)=1から0出力へ変化する。これにより、第14のN型MOSトランジスタT142が非導通となり、第14のP型MOSトランジスタT141が導通状態となり、第13のP型MOSトランジスタT131が導通状態となる。また、第14のP型MOSトランジスタT141が非導通状態から導通状態へと遷移するが、第12のP型MOSトランジスタT121はそのゲート電位により決定される。
【0101】
ここで、ボンディング不良がない場合には、第2の電源電位VDD2が第12のP型MOSトランジスタT121のゲート電位となり非導通状態となるが、第2の電源端子VDD2にボンディング不良がある場合には、ボンディング不良で第2の電源端子VDD2がフローティング状態にあり、第12のP型MOSトランジスタT121のゲート配線容量C5への電位供給ができない状態が生じる。
【0102】
このために第12のP型MOSトランジスタT121のゲート電位は浮いた状態で電位が供給されない状態となり、第12のP型MOSトランジスタT121のゲート電位が電源電位VDD2へ電位上昇できないことでトランジスタT121が導通状態のままとなる。従って、第1の電源VDD1から第12のP型MOSトランジスタT121および第13のP型MOSトランジスタT131を介して第1のグランドGND1の経路で第5の電流I5が流れ、テスト装置で第5の電流I5を測定することによりボンディング不良を検出することができる。
【0103】
[実施形態6]
次に、本発明の第6の実施形態に係るオープン(ボンディング不良)検査回路を備えた半導体装置及び該検査回路を用いたオープン(ボンディング不良)の検査方法について図6を参照して説明する。図6は、第6の実施形態に係るボンディング不良検査回路を備える半導体デバイスの電気的な構成を示す回路図である。
【0104】
本実施形態のボンディング不良検査回路は、図4における第11のN型MOSトランジスタT112の代わりに第15のP型MOSトランジスタT151を用い、そのゲートへの入力信号を第16のP型MOSトランジスタT161および第16のN型MOSトランジスタT162のインバータ回路を介してテスト信号の反転信号TEST1(BAR)を入力する構成である。
【0105】
本実施形態の場合も図4と同様に、通常動作時は、第1テスト信号TEST1=0が出力される。これにより、第15のP型MOSトランジスタT151が非導通、第13のN型MOSトランジスタT132が非導通となり、第11のP型MOSトランジスタT111が導通状態となり、電源電位VDD1レベルが第12のN型MOSトランジスタT122のゲートに印加され第12のN型MOSトランジスタT122が導通状態となる。
【0106】
第15のP型MOSトランジスタT151のゲート電位であるテスト信号の反転信号TEST1(BAR)の電位が1のために非導通状態であることにより、電源電位VDD1から第15のP型MOSトランジスタT151および第12のN型MOSトランジスタT122を介してグランドGND1への経路で電流I4’は流れない。
【0107】
ボンディング不良検査テスト時は、第1テスト信号TEST1=0から1出力へ変化する。これにより、第16のP型MOSトランジスタT161が非導通となり、第16のN型MOSトランジスタT162が導通状態となり、第15のP型MOSトランジスタT151が導通状態となる。また、第11のP型MOSトランジスタT111が非導通状態となり、第13のN型MOSトランジスタT132が非導通状態から導通状態へと遷移するが、第12のN型MOSトランジスタT122はそのゲート電位により決定される。
【0108】
ここで、ボンディング不良がない場合には、第2のグランド電位GND2が第12のN型MOSトランジスタT122のゲート電位となり非導通状態となるが、第2のグランド端子GND2にボンディング不良がある場合には、ボンディング不良で第2のグランド端子GND2がフローティング状態にあり、第12のN型MOSトランジスタT122のゲート配線容量C4に蓄積された電荷が第13のN型MOSトランジスタT132を介して第2のグランドGND2へ抜けきれない状態が生じる。
【0109】
このために第12のN型MOSトランジスタT122のゲート電位は浮いた状態となり、第12のN型MOSトランジスタT122のゲートおよびソース間の電位差が閾値電圧以上にある場合には第12のN型MOSトランジスタT122が導通状態のままとなる。従って、第1の電源VDD1から第15のP型MOSトランジスタT151および第12のN型MOSトランジスタT122を介して第1のグランドGND1の経路で第4の電流I4’が流れ、テスト装置で第4の電流I4’を測定することによりボンディング不良を検出することができる。
【0110】
[実施形態7]
次に、本発明の第7の実施形態に係るオープン(ボンディング不良)検査回路を備えた半導体装置及び該検査回路を用いたオープン(ボンディング不良)の検査方法について図7を参照して説明する。図7は、第7の実施形態に係るボンディング不良検査回路を備える半導体デバイスの電気的な構成を示す回路図である。
【0111】
本実施形態のボンディング不良検査回路は、図5における第13のP型MOSトランジスタT131の代わりに第15のN型MOSトランジスタT152を用い、そのゲートへの入力信号を第17のP型MOSトランジスタT171および第17のN型MOSトランジスタT172のインバータ回路を介してテスト信号TEST1の正転を入力する構成である。
【0112】
本実施形態も図6と同様に、通常動作時は、第1テスト信号の反転信号TEST1(BAR)=1が出力される。これにより、第15のN型MOSトランジスタT152が非導通、第14のP型MOSトランジスタT141が非導通となり、第14のN型MOSトランジスタT142が導通状態となり、グランド電位GND1レベルが第12のP型MOSトランジスタT121のゲートに印加され第12のP型MOSトランジスタT121が導通状態となる。
【0113】
従って、第15のN型MOSトランジスタT152のゲート電位であるテスト信号の電位が1のために非導通状態であることにより、電源電位VDD1から第12のP型MOSトランジスタT121および第15のN型MOSトランジスタT152を介してグランドGND1への経路で第5の電流I5’は流れない。
【0114】
ボンディング不良検査テスト時は、第1テスト信号の反転信号TEST1(BAR)=1から0出力へ変化する。これにより、第14のN型MOSトランジスタT142が非導通となり、第14のP型MOSトランジスタT141が導通状態となり、第15のN型MOSトランジスタT152が導通状態となる。また、第14のP型MOSトランジスタT141が非導通状態から導通状態へと遷移するが、第12のP型MOSトランジスタT121はそのゲート電位により決定される。
【0115】
ここで、ボンディング不良がない場合には、第2の電源電位VDD2が第12のP型MOSトランジスタT121のゲート電位となり非導通状態となるが、第2の電源端子VDD2にボンディング不良がある場合には、ボンディング不良で第2の電源端子VDD2がフローティング状態にあり、第12のP型MOSトランジスタT121のゲート配線容量C5への電位供給ができない状態が生じる。
【0116】
このために第12のP型MOSトランジスタT121のゲート電位は浮いた状態で電位が供給されない状態となり、第12のP型MOSトランジスタT121のゲート電位が電源電位VDD2へ電位上昇できないことでトランジスタT121が導通状態のままとなる。従って、第1の電源VDD1から第12のP型MOSトランジスタT121および第15のN型MOSトランジスタT152を介して第1のグランドGND1の経路で第5の電流I5’が流れ、テスト装置で第5の電流I5”を測定することによりボンディング不良を検出することができる。
【0117】
[実施形態8]
次に、本発明の第8の実施形態に係るオープン(ボンディング不良)検査回路を備えた半導体装置及び該検査回路を用いたオープン(ボンディング不良)の検査方法について図8を参照して説明する。図8は、第8の実施形態に係るボンディング不良検査回路を備える半導体デバイスの電気的な構成を示す回路図である。
【0118】
本実施形態のボンディング不良検査回路は、図1の構成に加えて、第1のテスト信号TEST1をゲート入力し第1の電源電位VDD1にドレイン側を接続した第7のN型MOSトランジスタT072のソース側と、ゲートおよびドレイン側を第1のN型MOSトランジスタT012のゲートに接続した第7のP型MOSトランジスタT071のソース側とを接続した回路を付加したものである。
【0119】
前記した第1乃至第7の実施形態では、電源端子およびグランド端子のボンディング不良の検査テストを、他の各種機能テストの一項目である電源電流測定テストに含めてテストしていたのに対して、本実施形態では、ボンディング不良テストをテストモードに追加したものである。すなわち、第1のテスト信号TEST1'は半導体デバイス内部の回路のボンディング不良検査テスト信号生成回路からの一信号となる。
【0120】
このボンディング不良検査テストにおける回路動作は第1の実施形態で説明したものと同様の動作を行う。具体的には、通常の動作においては、第1のテスト信号TEST1'は0を出力し、第7のN型MOSトランジスタT072は非導通状態となり第1の電源VDD1から第1のN型MOSトランジスタT012のゲートへの電源供給は無い。
【0121】
ボンディング不良検査テストにおいて第1のテスト信号TEST1'は0から1へ変化する。この時、第7のN型MOSトランジスタT072は導通状態となり第1の電源電位VDD1から第7のN型MOSトランジスタT072および導通状態である第7のP型MOSトランジスタT071を介して第1のN型MOSトランジスタT012のゲートを通り導通状態の第3のN型MOSトランジスタT032を介して第2のグランド電位GND2へ電流が流れる。
【0122】
ここで、第7のP型MOSトランジスタT071の電流能力を決めるディメンジョンであるゲート幅およびゲート長に対して第3のN型MOSトランジスタT032の電流能力を決めるディメンジョンであるゲート幅およびゲート長を大きく設定し、かつ、第1のP型MOSトランジスタT011および第1のN型MOSトランジスタT012のディメンジョンをさらに大きく設定することで、第7のP型MOSトランジスタT071および第3のN型MOSトランジスタT032を流れる電流値に比べて第1のP型およびN型MOSトランジスタ(T011、T012)を流れる第1の電流値I1'が大きくなり、電流値の差が生じる。この異なる電流値の間にボンディング不良検出のための電流規格を設定する。
【0123】
正常にボンディングされている場合には、第1のN型MOSトランジスタT012のゲート電位は第3のN型MOSトランジスタT032を介して第2のグランド電位GND2へと遷移し非導通状態となり第1の電流I1'は流れない。
【0124】
一方、第1の電源端子VDD1、第2の電源端子VDD2、第1のグランド端子GND1にボンディング不良がなく、第2のグランド端子GND2にボンディング不良がある場合は、第3のN型MOSトランジスタT032が導通状態であるが第2のグランド端子GND2がボンディング不良でフローティング状態にあり、第1のN型MOSトランジスタT012のゲート配線容量C1に蓄積された電荷がN型MOSトランジスタT032を介して第2のグランドGND2へ充分に抜けきれない状態が生じる。さらに第7のP型MOSトランジスタT071から微小電流が供給され、前述のゲートへ蓄積された電荷が少しづつではあるが抜けている場合に有効に動作する。
【0125】
これにより、第1のN型MOSトランジスタT012のゲートおよびソース間の電位差が閾値電圧以上にある場合には第1のN型MOSトランジスタT012が導通状態のままである。従って、第1の電源VDD1から第1のP型MOSトランジスタT011および第1のN型MOSトランジスタT012を介して第1のグランドGND1の経路で第1の電流I1'が流れ、テスト装置で第1の電流I1'を測定することによりボンディング不良を検出することができる。
【0126】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のオープン検査回路を備えた半導体装置及び該検査回路を用いたオープン検査方法の検査方法によれば下記記載の効果を奏する。
【0127】
本発明の第1の効果は、前述した回路構成を有することで、電流測定及びそのボンディング不良検査を検査テスト1回で実現できるということである。
【0128】
また、本発明の第2の効果は、電源端子およびグランド端子のボンディング不良の検査テストを、他の各種機能テストの一項目である電源電流測定テストに含めてテストすることができ、検査テスト時間の増加を防ぐことができるということである。
【0129】
また、本発明の第3の効果は、新たにボンディング不良検査テストをテストモードに追加した場合でも検査テスト1回で実現できるということである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体デバイスにおけるボンディング不良検査回路の構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る半導体デバイスにおけるボンディング不良検査回路の構成を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る半導体デバイスにおけるボンディング不良検査回路の構成を示す図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る半導体デバイスにおけるボンディング不良検査回路の構成を示す図である。
【図5】本発明の第5の実施形態に係る半導体デバイスにおけるボンディング不良検査回路の構成を示す図である。
【図6】本発明の第6の実施形態に係る半導体デバイスにおけるボンディング不良検査回路の構成を示す図である。
【図7】本発明の第7の実施形態に係る半導体デバイスにおけるボンディング不良検査回路の構成を示す図である。
【図8】本発明の第8の実施形態に係る半導体デバイスにおけるボンディング不良検査回路の構成を示す図である。
【図9】従来の半導体デバイスにおけるボンディング不良検査回路の構成を示す図である。
【図10】(a)は、従来例のボンディング不良検査回路における第1制御回路および第2制御回路のボンディング不良がない場合の電流経路を示した図であり、(b)は、従来例のボンディング不良検査回路における第1制御回路および第2制御回路のボンディング不良がある場合の電流経路を示した図である。
【図11】(a)は、従来例のボンディング不良検査回路における第3制御回路および第4制御回路のボンディング不良がない場合の電流経路を示した図であり、(b)は、従来例のボンディング不良検査回路における第3制御回路および第4制御回路のボンディング不良がある場合の電流経路を示した図である。
【図12】従来例のボンディング不良検査回路における第1制御回路および第2検査回路のボンディング不良がない場合の電流経路を示した図である。
【図13】従来例のボンディング不良検査回路における第1制御回路および第2検査回路のボンディング不良がある場合の電流経路を示した図である。
【図14】従来例のボンディング不良検査回路における第1制御回路および第2検査回路のボンディング不良がある場合の電流経路を示した図である。
【符号の説明】
C1、C2、C3、C4、C5 配線の寄生容量またはその他の容量
CNT1、CNT2、CNT3、CNT4、CNT5 内部回路からの制御信号
G1、G2 節点
GND 第1または第2のグランド端子
GND1 第1の接地電位
GND2 第2の接地電位
I1 第1の電流
I2 第2の電流
I3 第3の電流
I4 第4の電流
I5 第5の電流
I6 第6の電流
I7 第7の電流
I8 第8の電流
I9 第9の電流
I10 第10の電流
(N) トランジスタがN型である符号
(P) トランジスタがP型である符号
R1 電源配線パターンの抵抗
R2 グランド配線パターンの抵抗
TEST1 第1のテスト入力信号
TEST1(BAR) 第1のテスト信号の反転入力信号
T011、T021、T031、T041、T051、T061、T071、T081、T091、T101、T111、T121、T131、T141、T151、T161、T171、T20、T22、T24、T25、T26、T28、T31 P型MOSトランジスタ
T012、T022、T032、T042、T052、T062、T072、T082、T092、T102、T112、T122、T132、T142、T152、T162、T172、T18、T19、T21、T23、T27、T29、T30、T32 N型MOSトランジスタ
VDD 第1または第2の電源端子
VDD1 第1の電源電位
VDD2 第2の電源電位
V1、V2 節点

Claims (18)

  1. 第1の端子と該第1の端子と異なる電位の第2の端子との間に直列に接続された2つのMOSトランジスタと、入力するテスト信号が通常動作を示す時は、前記2つのMOSトランジスタのうち、一方のトランジスタをオン、他方のトランジスタをオフさせ、前記テスト信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時は、前記一方のトランジスタをオフ、前記他方のトランジスタをオンさせるように論理動作する回路とを少なくとも備え、
    前記回路には、前記テスト信号がゲートに入力されソースが第3の端子に接続され、ドレインが前記一方のトランジスタのゲートに接続された別のトランジスタと、前記状態が変化した時に、前記第3の端子と前記別のトランジスタのソースとの間が開放されている場合に、前記一方のトランジスタのゲート電位を保持するように動作する手段とを含むオープン検査回路を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 第1の電源電位にソース側が接続された第1のP型MOSトランジスタのドレイン側と、第1のグランド電位にソース側が接続された第1のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続され、前記第1の電源電位にソース側が接続されテスト信号がゲートに入力された第2のP型MOSトランジスタのドレイン側と、前記第1のグランド電位にソース側が接続され前記テスト信号がゲートに入力された第2のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続されて前記第1のP型MOSトランジスタのゲートに入力され、第2の電源電位にソース側が接続され前記テスト信号がゲートに入力された第3のP型MOSトランジスタのドレイン側と、第2のグランド電位にソース側が接続され前記テスト信号がゲートに入力された第3のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続されて前記第1のN型MOSトランジスタのゲートに入力され、前記第1のN型MOSトランジスタのゲートに、前記テスト信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時に、前記第2のグランド電位と前記第3のN型MOSトランジスタのソースとの間が開放されている場合に、前記第1のN型MOSトランジスタのゲート電位を保持するように動作する容量が接続されてなるオープン検査回路を備えることを特徴とする半導体装置。
  3. 更に、前記テスト信号がゲートに入力され前記第1の電源電位にドレイン側が接続された第4のN型MOSトランジスタのソース側と、第1のN型MOSトランジスタのゲートにゲート及びドレイン側が接続された第4のP型MOSトランジスタのソース側とが接続された回路を含むことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 第2の電源電位にソース側が接続された第1のP型MOSトランジスタのドレイン側と、第2のグランド電位にソース側が接続された第1のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続され、前記第2の電源電位にソース側が接続されテスト信号がゲートに入力された第2のP型MOSトランジスタのドレイン側と、前記第2のグランド電位にソース側が接続され前記テスト信号がゲートに入力された第2のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続されて前記第1のP型MOSトランジスタのゲートに入力され、第1の電源電位にソース側が接続され前記テスト信号がゲートに入力された第3のP型MOSトランジスタのドレイン側と、第1のグランド電位にソース側が接続され前記テスト信号がゲートに入力された第3のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続されて前記第1のN型MOSトランジスタのゲートに入力され、前記第1のN型MOSトランジスタのゲートに、前記テスト信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時に、前記第1のグランド電位と前記第3のN型MOSトランジスタのソースとの間が開放されている場合に、前記第1のN型MOSトランジスタのゲート電位を保持するように動作する容量が接続されてなるオープン検査回路を備えることを特徴とする半導体装置。
  5. 第1の電源電位にソース側が接続された第1のP型MOSトランジスタのドレイン側と、第1のグランド電位にソース側が接続された第1のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続され、第2の電源電位にソース側が接続されテスト信号の反転信号がゲートに入力された第2のP型MOSトランジスタのドレイン側と、第2のグランド電位にソース側が接続され前記テスト信号の反転信号がゲートに入力された第2のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続されて前記第1のP型MOSトランジスタのゲートに入力され、前記第1の電源電位にソース側が接続され前記テスト信号の反転信号がゲートに入力された第3のP型MOSトランジスタのドレイン側と、前記第1のグランド電位にソース側が接続され前記テスト信号の反転信号がゲートに入力された第3のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続されて前記第1のN型MOSトランジスタのゲートに入力され、前記第1のP型MOSトランジスタのゲートに、前記テスト信号の反転信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時に、前記第2の電源電位と前記第2のP型MOSトランジスタのソースとの間が開放されている場合に、前記第1のP型MOSトランジスタのゲート電位を保持するように動作する容量が接続されてなるオープン検査回路を備えることを特徴とする半導体装置。
  6. 第1の電源電位にドレイン側が接続されテスト信号がゲートに入力された第1のN型MOSトランジスタのソース側と、第1のグランド電位にソース側が接続された第2のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続され、前記第1の電源電位にソース側が接続され前記テスト信号がゲートに入力され前記第2のN型MOSトランジスタのゲートにドレイン側が接続された第1のP型MOSトランジスタと、第2のグランド電位にソース側が接続され前記テスト信号がゲートに入力され前記第2のN型MOSトランジスタのゲートにドレイン側が接続された第3のN型MOSトランジスタとを備え、前記第2のN型MOSトランジスタのゲートに、前記テスト信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時に、前記第2のグランド電位と前記第3のN型MOSトランジスタのソースとの間が開放されている場合に、前記第2のN型MOSトランジスタのゲート電位を保持するように動作する容量が接続されてなるオープン検査回路を備えることを特徴とする半導体装置。
  7. 前記第1のN型MOSトランジスタに代えて第2のP型MOSトランジスタが接続され、更に、前記第1の電源電位にソース側が接続され前記テスト信号がゲートに入力された第3のP型MOSトランジスタのドレイン側と、前記第1のグランド電位にソース側が接続され前記テスト信号がゲートに入力された第4のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続されて前記第2のP型MOSトランジスタのゲートに入力される回路を含むことを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  8. 第1の電源電位にソース側が接続された第1のP型MOSトランジスタのドレイン側と、グランド電位にドレイン側が接続された第2のP型MOSトランジスタのソース側とが接続され、第2の電源電位にソース側が接続されテスト信号の反転信号がゲートに入力され前記第1のP型MOSトランジスタのゲートにドレイン側が接続された第3のP型MOSトランジスタと、前記グランド電位にソース側が接続され前記テスト信号の反転信号がゲートに入力され前記第1のP型MOSトランジスタのゲートにドレイン側が接続された第1のN型MOSトランジスタとを備え、前記第1のP型MOSトランジスタのゲートに、前記テスト信号の反転信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時に、前記第2の電源電位と前記第3のP型MOSトランジスタのソースとの間が開放されている場合に、前記第1のP型MOSトランジスタのゲート電位を保持するように動作する容量が接続されてなるオープン検査回路を備えることを特徴とする半導体装置。
  9. 前記第2のP型MOSトランジスタに代えて第2のN型MOSトランジスタが接続され、更に、前記第1の電源電位にソース側が接続され前記テスト信号の反転信号がゲートに入力された第4のP型MOSトランジスタのドレイン側と、前記グランド電位にソース側が接続され前記テスト信号の反転信号がゲートに入力された第3のN型MOSトランジスタのドレイン側とが接続されて前記第2のN型MOSトランジスタのゲートに入力される回路を含むことを特徴とする請求項8記載の半導体装置。
  10. 第1の端子と該第1の端子と異なる電位の第2の端子との間に直列に接続された2つのMOSトランジスタと、入力するテスト信号が通常動作を示す時は、前記2つのMOSトランジスタのうちで一方のトランジスタをオンさせ、他方のトランジスタをオフさせる回路とを少なくとも備えるオープン検査回路を用いたオープン検査方法であって、
    前記回路は、前記テスト信号をゲートに入力してソースを第3の端子に接続し、ドレインを前記一方のトランジスタのゲートに接続した別のトランジスタを含むものであり、前記回路は、前記テスト信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時に、前記一方のトランジスタをオフさせ、前記他方のトランジスタをオンさせるように論理動作し、当該変化した時に、前記第3の端子と前記別のトランジスタのソースとの間が開放されている場合に、前記一方のトランジスタのゲート電位が保持されたままとなって前記2つのMOSトランジスタが同時にオンすることを該2つのMOSトランジスタを介して流れる電流を検査することにより、前記開放を検出することを特徴とするオープン検査方法。
  11. 第1の電源電位にソース側を接続した第1のP型MOSトランジスタのドレイン側と、第1のグランド電位にソース側を接続した第1のN型MOSトランジスタのドレイン側とを接続し、前記第1の電源電位にソース側を接続しテスト信号をゲート入力した第2のP型MOSトランジスタのドレイン側と、前記第1のグランド電位にソース側を接続し前記テスト信号をゲート入力した第2のN型MOSトランジスタのドレイン側とを接続して前記第1のP型MOSトランジスタのゲート入力とし、第2の電源電位にソース側を接続し前記テスト信号をゲート入力した第3のP型MOSトランジスタのドレイン側と、第2のグランド電位にソース側を接続し前記テスト信号をゲート入力した第3のN型MOSトランジスタのドレイン側とを接続して前記第1のN型MOSトランジスタのゲート入力とし、前記第1のN型MOSトランジスタのゲートに所定の容量を接続し、
    前記テスト信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時に、前記第2のグランド電位と前記第3のN型MOSトランジスタのソースとが開放されている場合に、前記容量により前記第1のN型MOSトランジスタのゲート電位が保持されて、前記第1のP型MOSトランジスタ及び前記第1のN型MOSトランジスタの双方がオンとなり、前記双方のトランジスタを介して流れる電流を検出することにより前記開放を検出することを特徴とするオープン検査方法。
  12. 前記テスト信号をゲート入力し前記第1の電源電位にドレイン側を接続した第4のN型MOSトランジスタのソース側と、前記第1のN型MOSトランジスタのゲートにゲートおよびドレイン側を接続した第4のP型MOSトランジスタのドレイン側とを接続した回路を設け、
    前記テスト信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時に、前記第2のグランド電位と前記第3のN型MOSトランジスタのソースとが開放されている場合に、前記容量及び前記第4のP型MOSトランジスタにより前記第1のN型MOSトランジスタのゲート電位が保持されて、前記第1のP型MOSトランジスタ及び前記第1のN型MOSトランジスタの双方がオンとなり、前記双方のトランジスタを介して流れる電流を検出することにより前記開放を検出することを特徴とする請求項11記載のオープン検査方法。
  13. 第2の電源電位にソース側を接続した第1のP型MOSトランジスタのドレイン側と、第2のグランド電位にソース側を接続した第1のN型MOSトランジスタのドレイン側とを接続し、前記第2の電源電位にソース側を接続しテスト信号をゲート入力した第2のP型MOSトランジスタのドレイン側と、前記第2のグランド電位にソース側を接続し前記テスト信号をゲート入力した第2のN型MOSトランジスタのドレイン側とを接続して前記第1のP型MOSトランジスタのゲート入力とし、第1の電源電位にソース側を接続し前記テスト信号をゲート入力した第3のP型MOSトランジスタのドレイン側と、第1のグランド電位にソース側を接続し前記テスト信号をゲート入力した第3のN型MOSトランジスタのドレイン側とを接続して前記第1のN型MOSトランジスタのゲート入力とし、前記第1のN型MOSトランジスタのゲートに所定の容量を接続し、
    前記テスト信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時に、前記第1のグランド電位と前記第3のN型MOSトランジスタのソースとが開放されている場合に、前記容量により前記第1のN型MOSトランジスタのゲート電位が保持されて、前記第1のP型MOSトランジスタ及び前記第1のN型MOSトランジスタの双方がオンとなり、前記双方のトランジスタを介して流れる電流を検出することにより前記開放を検出することを特徴とするオープン検査方法。
  14. 第1の電源電位にソース側を接続した第1のP型MOSトランジスタのドレイン側と、第1のグランド電位にソース側を接続した第1のN型MOSトランジスタのドレイン側とを接続し、第2の電源電位にソース側を接続しテスト信号の反転信号をゲート入力した第2のP型MOSトランジスタのドレイン側と、第2のグランド電位にソース側を接続し前記テスト信号の反転信号をゲート入力した第2のN型MOSトランジスタのドレイン側とを接続して前記第1のP型MOSトランジスタのゲート入力とし、前記第1の電源電位にソース側を接続し前記テスト信号の反転信号をゲート入力した第3のP型MOSトランジスタのドレイン側と、前記第1のグランド電位にソース側を接続し前記テスト信号の反転信号をゲート入力した第3のN型MOSトランジスタのドレイン側とを接続して前記第1のN型MOSトランジスタのゲート入力とし、前記第1のP型MOSトランジスタのゲートに所定の容量を接続し、
    前記テスト信号の反転信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時に、前記第2の電源電位と前記第2のP型MOSトランジスタのソースとが開放されている場合に、前記容量により前記第1のP型MOSトランジスタのゲート電位が保持されて、前記第1のP型MOSトランジスタ及び前記第1のN型MOSトランジスタの双方がオンとなり、前記双方のトランジスタを介して流れる電流を検出することにより前記開放を検出することを特徴とするオープン検査方法。
  15. 第1の電源電位にドレイン側を接続しテスト信号をゲート入力とする第1のN型MOSトランジスタのソース側と、第1のグランド電位にソース側を接続した第2のN型MOSトランジスタのドレイン側とを接続し、前記第1の電源電位にソース側を接続し前記テスト信号をゲート入力とし前記第2のN型MOSトランジスタのゲートにドレイン側を接続した第1のP型MOSトランジスタと、第2のグランド電位にソース側を接続し前記テスト信号をゲート入力とし前記第2のN型MOSトランジスタのゲートにドレイン側を接続した第3のN型MOSトランジスタとを設け、前記第2のN型MOSトランジスタのゲートに所定の容量を接続し、
    前記テスト信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時に、前記第2のグランド電位と前記第3のN型MOSトランジスタのソースとが開放されている場合に、前記容量により前記第2のN型MOSトランジスタのゲート電位が保持されて、前記第1のN型MOSトランジスタ及び前記第2のN型MOSトランジスタの双方がオンとなり、前記双方のトランジスタを介して流れる電流を検出することにより前記開放を検出することを特徴とするオープン検査方法。
  16. 前記第1のN型MOSトランジスタの代わりに第2のP型MOSトランジスタを設け、更に、前記第1の電源電位にソース側を接続し前記テスト信号をゲート入力した第3のP型MOSトランジスタのドレイン側と、前記第1のグランド電位にソース側を接続し前記テスト信号をゲート入力した第4のN型MOSトランジスタのドレイン側とを接続して、前記第2のP型MOSトランジスタのゲート入力とし、
    前記テスト信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時に、前記第2のグランド電位と前記第3のN型MOSトランジスタのソースとが開放されている場合に、前記容量により前記第2のN型MOSトランジスタのゲート電位が保持されて、前記第1のN型MOSトランジスタ及び前記第2のN型MOSトランジスタの双方がオンとなり、前記双方のトランジスタを介して流れる電流を検出することにより前記開放を検出することを特徴とする請求項15記載のオープン検査方法。
  17. 第1の電源電位にソース側を接続した第1のP型MOSトランジスタのドレイン側と、グランド端子にドレイン側を接続した第2のP型MOSトランジスタのソース側とを接続し、前記第2の電源電位にソース側を接続し前記テスト信号の反転信号をゲート入力とし前記第1のP型MOSトランジスタのゲートにドレイン側を接続した第3のP型MOSトランジスタと、前記グランド電位にソース側を接続し前記テスト信号の反転信号をゲート入力とし前記第1のP型MOSトランジスタのゲートにドレイン側を接続した第1のN型MOSトランジスタとを設け、前記第1のP型MOSトランジスタのゲートに所定の容量を接続し、
    前記テスト信号の反転信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時に、前記第2の電源電位と前記第3のP型MOSトランジスタのソースとが開放されている場合に、前記容量により前記第1のP型MOSトランジスタのゲート電位が保持されて、前記第1のP型MOSトランジスタ及び前記第2のP型MOSトランジスタの双方がオンとなり、前記双方のトランジスタを介して流れる電流を検出することにより前記開放を検出することを特徴とするオープン検査方法。
  18. 前記第2のP型MOSトランジスタの代わりに第2のN型MOSトランジスタを設け、更に、前記第1の電源電位にソース側を接続し前記テスト信号の反転信号をゲート入力した第4のP型MOSトランジスタのドレイン側と、前記グランド電位にソース側を接続し前記テスト信号の反転信号をゲート入力した第3のN型MOSトランジスタのドレイン側とを接続して、前記第2のN型MOSトランジスタのゲート入力とし、
    前記テスト信号の反転信号が通常動作を示す状態からテスト動作を示す状態に変化した時に、前記第2の電源電位と前記第3のP型MOSトランジスタのソースとが開放されている場合に、前記容量により前記第1のP型MOSトランジスタのゲート電位が保持されて、前記第1のP型MOSトランジスタ及び前記第2のP型MOSトランジスタの双方がオンとなり、前記双方のトランジスタを介して流れる電流を検出することにより前記開放を検出することを特徴とする請求項17記載のオープン検査方法。
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