JP4034094B2 - 風量測定用フード部および風量測定用フード - Google Patents

風量測定用フード部および風量測定用フード Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物に取り付けられた換気扇やダクト空調機などの風量を測定するのに用いる、搬送性に優れた、簡易な風量測定用フード部および風量測定用フードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は、実用新案登録第2424745号公報に示された従来の風量測定用フードの実施例を示す使用状態の斜視図である。図において、101は風量測定用フードの四角錐台形状の筒体102を形成する4つの隅部であって、この筒体102は、自由端側開口部103、基部側開口部104および隅部101とから構成されている。105は建物の天井面に取り付けられた換気口、106は携帯式風速計、107は携帯式風速計106で読取った風速を風量に換算する換算表である。
【0003】
また、筒体102は屈伸性のある材料で形成され、隅部101により屈伸させて四つ折りにすることが可能なので、工具ボックス等に入れて便利に持ち運ぶことが出来る。
【0004】
従来の風量測定用フードの使用方法について説明する。
風量測定時には、換気ファンを運転しながら筒体102の自由端側開口部103の周縁を換気口105に密着させ、基部側開口部104に吸いこまれる空気の風速を携帯式風速計106によって測定し、読取った風速を筒体102に貼り付けられた換算表107によって風量に換算することで風量を測定することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の風量測定用フードは以上のように構成されているので、軽量で搬送性に優れ、取り扱いが簡単ではあるが、その反面、フード部分の剛性が弱いため変形しやすく、その結果フード内での風速分布が一定せず、常に正確な風量を測定することが出来ないという課題があった。また、特に室内に空気を供給する(給気)場合、給気風量が低いと、換気扇グリルの位置によっては空気の流れがフード壁面に沿って流れるため、逆流現象を起し、正確な風速が測れないという課題があった。
【0006】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、建物に取り付けられた換気扇やダクト空調機などの風量を測定する簡易な風量測定用フードにおいて、フードの開口部分の強度を上げて、変形による風速分布の変化を防ぐことにより、測定精度が高く、搬送性にも優れた風量測定用フードを得ることを目的とする。
【0007】
また、この発明は、低風量時の風量測定においても、信頼性の高い、風量測定用フード部および風量測定用フードを得ることを目的とする。
【0008】
さらに、この発明は、常に風速センサーの指向性に合わせた状態で風速測定出来る、信頼性の高い風量測定用フード部および風量測定用フードを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る風量測定用フード部は、折りたたみ可能に形成された自由端側枠および基部側枠と、両端を上記自由端側枠および基部側枠に固定され、屈伸性材料で形成されたシートと、基部側開口部と、自由端側開口部とを備えたものである。
【0010】
この発明に係る風量測定用フード部は、自由端側枠と基部側枠との間に配置され、押し圧力によりシートを緊張させ、全体を所定適正形状に維持する緊張手段を備えたものである。
【0011】
この発明に係る風量測定用フード部は、自由端側枠、基部側枠、シートの内部に風向を整え風量測定精度を向上させる風向適正化部材を備えたものである。
【0012】
この発明に係る風量測定用フードは、風量測定用フード部と、この風量測定用フード部に着脱可能な風量測定部分とを備えたものである。
【0013】
この発明に係る風量測定用フードは、風量測定部分として、風速センサーの指向性に合わせて取り付け位置を調節出来る風速センサー取り付け部を備えたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1(a)〜図1(c)はこの発明の実施の形態1による建物に取付前の風量測定用フードの構成説明図であって、例えば、天井に取付けられた使用状態では、図の下方が天井側となり、他方、図の上方は、室内空間側となる。そこで、説明するに際し、図の上方を自由端側、図の下方を基部側として説明する、図1(a)は、風量測定用フード部1の斜視図、図1(b)は、風量測定部分2の斜視図、図1(c)は、風量測定用フード部1の折りたたみ状態の斜視図である。
【0015】
図において、風量測定用フードは、風量測定用フード部1とこの風量測定用フード部1の自由端側に着脱可能に配置固定される風量測定部分2とで構成されている。3は、風量測定部分2に設けられた着脱手段としてのフック状のバックルであって、風量測定用フード部1の自由端側枠5に設けられたフック状の係合部5aと係合させることにより、風量測定部分2を着脱可能に固定する機能を果たす。4は、風量測定部分2の一側面に形成配置された風速センサー取付用のボディー(風速センサー取付部)である。
【0016】
1は、風量測定用フード部であって、自由端側枠5(枠体)、基部側枠6(枠体)および屈伸性を有する材料で形成された四角錘台形状のシート7を備え、上下に四角形状の自由端側開口部8および基部側開口部9を有する。
【0017】
5は、風量測定用フード部1の自由端側に配置された自由端側枠(枠体)であって、この自由端側枠5はコの字形の2つの枠からなり、この2つの枠をヒンジ10とバックル11で固定することにより折りたたみ可能な四角状に構成されている。5aは、風量測定部分2のバックル3と係合するフック状の係合部、5bは自由端側枠5に設けられたトッテであり、測定時にハンドルとして用いられる。
【0018】
6は、風量測定用フード部1の基部側に配置された基部側枠(枠体)であり、自由端側枠5と同様にヒンジ(図示せず)とバックル11で固定され、コの字形の2つの枠からなり、この2つの枠をヒンジ10とバックル11で固定することにより折りたたみ可能な四角状に構成されている。
従って、上記自由端側枠5および基部側枠6は、図1(c)のようにヒンジ10を用いて折りたたみ可能な構造に構成されている。
【0019】
自由端側枠5および基部側枠6は、風量測定時においては、図1のようにヒンジ10およびバックル11によって剛性のある四角形状を構成することが出来る。また、収納時には、図1(c)のようにバックル11を外すことにより、風量測定用フードを風向方向に折りたたむことが出来る。
【0020】
7は、屈伸性を有する材料で形成され、自由端側と基部側とが開口された四角錘台形状のシートであって、両端が自由端側枠5および基部側枠6に固定されている。従って、風量測定用フード部1は、上述のように、自由端側枠5、基部側枠6およびシート7によって、自由端側開口部8および基部側開口部9を有する四角錘台形状に形成されている。
【0021】
12は、図1(a)、図2に示すように、水平部12aとその両側の縦部12bとから成る折曲状の縦補強棒であって、水平部12aは自由端側枠5内を軸方向に沿って遊嵌貫通し、両側の縦部12bは、中空パイプ13の中間部まで延びている。
【0022】
14は図1(a)、図2に示すように、水平部14aとその両側の縦部14bとから成る折曲状の横補強棒であって、水平部14aは、基部側枠6に植設された2つの止め片15の支持穴15aに遊嵌貫通支持されている。また、両側の縦部14bは、中空パイプ13の中間部まで延びている。
【0023】
また、上記中空パイプ13は縦補強棒12および横補強棒14に遊嵌状態に形成され、縦補強棒12および横補強棒14の軸方向に移動可能となっている。17は、中空パイプ13の一端部と止め片15との間に弾発配置されたバネ(緊張力付与手段)であって、中空パイプ13の他端部が縦補強棒12の水平部12aを自由端側に押圧し、その結果、シート7を弛みなく緊張状態に保持し、シート7およびフード全体を適正形状に維持する機能を果たしている。
【0024】
図3および図4はこの発明の実施の形態1による風量測定用フード部1内部の構造を詳細を示す説明斜視図である。図において、18は風量測定用フード部1の内部に配置された四角錘台形状のインナースカート(風向適正化部材)であり、ひも19により風量測定用フード1の内部空間に浮いた形で支持されている。インナースカート18は、この風向を整え風量測定精度を向上させる機能を果たす。20はひも19の自由端に取り付けられたリング、21は自由端側枠5と基部側枠6の各コーナー部分に設けた段付ネジである。
【0025】
インナースカート18は、各コーナー部分にひも19を取り付け、ひも19にリング20を設けて段付ネジ21にはめ込むことにより、風量測定用フード部1の内部空間に浮いた形で着脱可能に配置されている。
【0026】
また、22は自由端側枠5の風量測定部分2との固定面に設けられたパッキンであって、装着時の風漏れを防いでいる。23は基部側枠6の換気扇グリル等の接触部に設けられた基部パッキンであって、同様に風量測定時の風漏れを防いでいる。
【0027】
図5(a)はこの発明の実施の形態1による風量測定用フード部1の風速センサー取付部の分解斜視図、図5(b)は風速センサー取付部の部分断面説明図である。図において、24は携帯風速計の風速センサーであり、25はねじ込みナット、26はスペーサーである。また、4は図1で示した風量測定部分2に取り付けられたボディーである。
【0028】
実施の形態1による風量測定用フードへの風速センサー24の取り付け方法について説明する。
風速センサー24は風量測定部分2に設けられたボディー4に、弾性のあるスペーサー26とねじ込みナット25を介在させて締め付けられる。ねじ込みナット25の締め付けにより、スペーサー26が変形し風速センサー24を保持できるように構成しているため、容易に着脱することが出来る。また、ボディー4には風速センサー24の軸方向の取り付け位置が決められるように、軸方向に段を設け、さらに回転方向にも位置が決まるように、ボディー4内に段を設けている。
【0029】
よって、風の流れによる指向性のある風速センサー24を測定に用いる場合に、センサー部分の位置が風量測定部分2の中心に来るように配置し、さらに回転方向についても風速センサー24の指向性に合わせて配置することにより、常に中心風速をセンサーの指向性に合わせた状態で測定できるため、信頼性の高い風量測定を行うことが出来る。
【0030】
以上のように、この実施の形態1によれば、風量測定用フード部1の自由端側開口部8および基部側開口部9に自由端側枠5、基部側枠6を設けて開口部分の強度を上げることにより、フードの変形による風速分布変化を防ぎ、測定精度の高い風量測定用フードが得られるという効果がある。
【0031】
また、この実施の形態1によれば、風量測定用フード部1とこの風量測定用フード部1に配置固定される風量測定部分2とをバックル3により着脱可能にしたので、運搬時の体積を小さく出来るという効果がある。
【0032】
さらに、この実施の形態1によれば、風量測定用フード部1の開口部の自由端側枠5および基部側枠6をヒンジ10、バックル11により、対象に配置することで、剛性のある四角形状で折りたたみ可能な状態に構成されるので、強度を保持しつつ、運搬時の体積を小さく出来るという効果がある
【0033】
さらに、この実施の形態1によれば、風量測定用フード部1を開いた場合に、バネ17にて四角錘台形状のシート7が張れるようにすることにより、シート7が引っ張られる結果、風量測定用フード部1全体の形状が安定し、再現性のある安定した測定を行うことが出来るという効果がある。
【0034】
さらに、この実施の形態1によれば、風量測定用フード部1の内部にさらに小型の四角錘台形形状であるインナースカート18を設けたことにより、低風量時の風量測定を行う場合に発生するフード壁面に沿った流れをインナースカート18にて風向を変えることができる、すなわち、風向を整え風量測定精度を向上させることが可能となるので、低風量時にも、信頼性の高い測定が出来る風量測定用フードが得られるという効果がある。
【0035】
さらに、この実施の形態1によれば、インナースカート18は必要に応じて、容易に着脱が可能である。
【0036】
さらに、この実施の形態1によれば、風量測定部分2のボディー4にセンサーの取り付け位置を決められる段を、軸方向および回転方向に設けたので、風の流れによる指向性のある風速センサー24の場合にも、常に中心風速を風速センサー24の指向性に合わせた状態で測定できるため、信頼性の高い風量測定を行うことが出来る。
【0037】
さらに、この実施の形態1によれば、風速センサー24は容易に着脱することが可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、折りたたみ可能に形成された自由端側枠および基部側枠と、両端を上記自由端側枠および基部側枠に固定され、屈伸性材料で形成されたシートと、基部側開口部と、自由端側開口部とを備えた構成としたので、フードの開口部分の強度が向上し、変形による風速分布の変化の影響を防げるため測定精度が高く、搬送性にも優れた風量測定用フードを得られるという効果がある。
【0039】
この発明によれば、自由端側枠と基部側枠との間に配置され、押し圧力によりシート緊張し全体を所定形状に維持する緊張手段を備えた構成としたので、変形による風速分布の変化の影響を受けず、信頼性の高い風量測定用フードを得られるという効果がある。
【0040】
この発明によれば、自由端側枠、基部側枠、シートの内部に風向を整え風量測定精度を向上させる風向適正化部材を備えた構成としたので、低風量時の風量測定においても、精度の高い測定が可能な風量測定フードを得られるという効果がある。
【0041】
この発明によれば、風量測定用フード部と、この風量測定用フード部に着脱可能な風量測定部分とを備えた構成としたので、搬送性に優れた風量測定用フードを得られるという効果がある。
【0042】
この発明によれば、風量測定部分は、風速センサーの指向性に合わせて取り付け位置を調節出来る風速センサー取り付け部を備えた構成としたので、常に風速センサーの指向性に合わせた状態で風速測定出来る、信頼性の高い風量測定用フードを得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による風量測定用フードを示す構成説明図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の縦補強棒および横補強棒の構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による風量測定用フード部内部の構造を示す説明斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による風量測定用フード部内部構造の一部拡大した説明斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による風量測定用フード部の風速センサー取付部の分解説明図である。
【図6】 従来の風量測定用フードの使用状態を示す斜視図である。(実登2424745号公報)
【符号の説明】
1 風量測定用フード部、2 風量測定部分、4 ボディー(風速センサー取付部)、5 自由端側枠(枠体)、6 基部側枠(枠体)、7 シート、8 自由端側開口部、9 基部側開口部、10 ヒンジ、11 バックル、12 縦補強棒、13 中空パイプ、14 横補強棒、15 止め片、17 バネ(緊張力付与手段)、18 インナースカート(風向適正化部材)、24 風速センサー。

Claims (5)

  1. 折りたたみ可能に形成された自由端側枠と、折りたたみ可能に形成された基部側枠と、両端を上記自由端側枠および基部側枠に固定され、屈伸性材料で形成されたシートと、上記基部側枠に形成された基部側開口部と、上記自由端側枠に形成された自由端側開口部とを備えた風量測定用フード部。
  2. 自由端側枠と基部側枠との間に配置され、押し圧力によりシートを緊張させ、全体を所定適正形状に維持する緊張力付与手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の風量測定用フード部。
  3. 自由端側枠、基部側枠、シートの内部に風向を整え風量測定精度を向上させる風向適正化部材を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の風量測定用フード部。
  4. 折りたたみ可能に形成され、自由端側開口部を有する自由端側枠、折りたたみ可能に形成され、基部側開口部を有する基部側枠、両端を上記自由端側枠および基部側枠に固定され、屈伸性材料で形成されたシートを有する風量測定用フード部と、この風量測定用フード部に着脱可能な風量測定部分とを備えた風量測定用フード。
  5. 風量測定部分は、風速センサーの指向性に合わせて取り付け位置を調節出来る風速センサー取り付け部を備えたことを特徴とする請求項4記載の風量測定用フード。
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