JP4033707B2 - Icカード及びその制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はICカード及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のシステムにおいては、異なる複数の機能モジュールはホストのそれぞれ別々の入出力部に接続していた。このようなICカードをホストに接続するシステムにおいては、使用できるICカードの数はホストの入出力部の数以下に制限される。それ故、たくさんの機能モジュールを一度に使うことはできない。また、ホストにたくさんの入出力部を設けるとホストの小型化を妨げることにもなる。そこで、複数の機能モジュールの入出力バスを並列に接続することにより、ホストの1つの入出力部を使って複数の機能モジュールを同時に使うことができるICカードを作成した。
【0003】
図12を用いて従来のICカードを説明する。 図12は従来のマスター/スレーブ型ICカードシステムのブロック図である。101はホスト(マスター)、1211はICカードである。ホスト101は、入出力部102を有する。また、ICカード1211は、機能ユニット113、114(スレーブ)を有する。機能ユニット113は入出力部121、制御部122、機能動作部123を有する。同様に機能ユニット114は入出力部124、制御部125、機能動作部126を有する。
1枚のICカード宛ての指令はそのICカードに搭載されている全ての機能ユニットに伝送される。このような場合は、例えば機能ユニット毎に受け付ける指令の種類を限定して割り当てる。機能ユニットが割り当てられた指令以外の指令を入力した場合は、その指令は他の機能ユニットに宛てた指令であると判断して応答しない。これにより、ホストと複数の機能ユニットとの通信秩序が保たれる。
【0004】
次に従来のICカードのデータの流れについて説明する。ホスト101からの複数の機能ユニット113及び114宛の指令は、ホスト101の入出力部102からICカード1211に入力される。ICカード1211に入力された指令は、機能ユニット113及び114の両方に伝送される。
機能ユニット内においては、指令はまず入出力部121、124に入力される。入出力部121、124は、入力した指令に含まれる指令番号などの情報により、入力した指令がその機能ユニットで処理可能か否かを判断する(従来例及び全ての実施例において同様である。)。
【0005】
指令が例えば処理不可能な指令等でかつICカードが第2のモードである場合は、入出力部121、124はすぐにレスポンスを返す。指令が例えば入出力部の設定指令等の場合は、入出力部121、124はすぐにレスポンスを返す。指令が例えば機能動作部123、126の設定指令等の場合は、入出力部121、124は指令を制御部122、125に伝送する。制御部122、125は指令に応じて機能動作部を設定し、入出力部121、124を経由してレスポンスを返す。指令が例えば機能動作部123、126(例えばRAMとする。)からデータを読み取る指令等の場合は、入出力部121、124は指令を制御部122、125を経由して機能動作部123、126に伝送する。機能動作部123、126は制御部122、125及び入出力部121、124を経由してレスポンス(RAMから読み出したデータを含む。)を返す。最後にホスト101は、ICカード1211から出力されたレスポンスを受け取る。
【0006】
もし1つの指令が複数の機能ユニットに宛てて送られ、複数の機能ユニットが同一の応答(例えば「ACK」)を同期して送り返す(例えばシンクロナス伝送)場合は、ホストは複数の機能ユニットから伝送された応答を読み取ることが出来る。
第1のモードとは、処理不可能な指令を受け取ってもエラー情報を返さず、処理不可能な指令を受け取ったという情報を記憶するモードである。また、第2のモードとは、処理不可能な指令を受け取るとすぐにエラーである旨の返答をするモードである。
【0007】
しかし、複数の機能ユニットが1つの指令に応答し且つその応答内容が相互に異なる場合、複数の機能ユニットからの応答が干渉し合って、ホストはそれらの応答を読み取ることが出来ない。例えば1枚のICカード上の複数の機能ユニットの中の1つの機能ユニットのみが処理可能な指令が入力された場合(その指令を処理できない機能ユニットも当該指令に応答する。)、当該指令を処理可能な機能ユニットは「ACK」を返し、他の機能ユニットは「NAK」を返す。ホストは2つの応答(ACK及びNAK)が混じった信号(例えば2つの応答のAND信号)を入力する故に、応答を読み取ることが出来ない。またすべての機能ユニットが処理可能な指令が入力された場合であっても、処理結果が異なることもありホストに混乱を生じさせてしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のICカードにおいては、例えばホストから1つの指令が複数の機能ユニットに伝送され、複数の機能ユニットがその指令に対して複数の異なる処理結果を返してホストに混乱を生じさせる場合があった。
本発明は、上記の問題を解決し、信号が衝突することなく、ホストに1つの正しい処理結果を返すICカード及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、応答方法が異なる複数のモードに応じて、最適の方法で外部から伝送された情報を各機能ユニットに伝送するICカード及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は下記の構成を有する
【0010】
請求項に記載の発明は、入出力部、前記入出力部を通じて情報を入出力する制御部、及び前記制御部により制御されて動作する機能動作部をそれぞれ有する、第1の機能ユニットを含む複数の機能ユニットを有し、前記第1の機能ユニットの前記入出力部は、外部から送信された情報が前記第1の機能ユニットに宛てた情報であればその情報を前記第1の機能ユニットの前記制御部に伝送し且つ外部に情報を送信する第1の入出力部と、外部から送信された情報が前記第1の機能ユニット以外の機能ユニットに宛てた情報であればその情報を第2の入出力部に伝送し且つ前記第2の入出力部が入力した情報を外部に送信する第1の調停部と、前記第1の調停部から伝送された情報を前記第1の機能ユニット以外の機能ユニットの前記入出力部に伝送し、前記第1の機能ユニット以外の機能ユニットの前記入出力部から伝送された情報を入力する前記第2の入出力部と、を有する、ことを特徴とするICカードである。
【0011】
請求項に記載の発明は、第1の機能ユニットを含む3つ以上の機能ユニットと、前記第2の入出力部と前記第1の機能ユニット以外の複数の機能ユニットの前記入出力部との間に配置した第2の調停部と、を有し、前記第2の調停部は、前記第2の入出力部から伝送された情報をその宛先又は内容に応じて前記第1の機能ユニット以外の複数の機能ユニットの前記入出力部に振り分けて伝送し、前記第1の機能ユニット以外の複数の機能ユニットの前記入出力部から伝送された情報を入力して前記第2の入出力部に伝送する、ことを特徴とする請求項2に記載のICカードである。
【0013】
請求項に記載の発明は、それぞれの前記機能ユニットは、複数の状態を有し且つその状態を管理する状態管理部を有し、少なくとも1つの情報は、1つの前記機能ユニットの1つの状態において処理可能であり、且つその機能ユニットの他の状態において処理不可能であり、前記第1の調停部は、それぞれの前記機能ユニットの前記状態管理部から伝送された状態の情報に基づいて、外部から入力した複数の前記機能ユニットに宛てた情報がそのうちの1つの前記機能ユニットにとって処理可能であり且つ他の前記機能ユニットにとって処理不可能である場合は、その情報が処理可能である前記機能ユニットのみにその情報を伝送することを特徴とする請求項に記載のICカードである。
請求項4に記載の発明は、それぞれの前記機能ユニットは、複数の状態を有し且つその状態を管理する状態管理部を有し、少なくとも1つの情報は、1つの前記機能ユニットの1つの状態において処理可能であり、且つその機能ユニットの他の状態において処理不可能であり、前記第1の調停部又は前記第2の調停部は、それぞれの前記機能ユニットの前記状態管理部から伝送された状態の情報に基づいて、外部から入力した複数の前記機能ユニットに宛てた情報がそのうちの1つの前記機能ユニットにとって処理可能であり且つ他の前記機能ユニットにとって処理不可能である場合は、その情報が処理可能である前記機能ユニットのみにその情報を伝送することを特徴とする請求項2に記載のICカードである。
【0014】
請求項に記載の発明は、前記機能ユニットは、情報が処理不可能である場合に応答情報を出力する第1のモードと応答情報を出力しない第2のモードとを有し、前記第1の調停部は、前記機能ユニットが第1のモードであるか第2のモードであるかに応じて、外部から送信された情報を異なる方法で前記機能ユニットに伝送することを特徴とする請求項1又は3に記載のICカードである。
請求項6に記載の発明は、前記機能ユニットは、情報が処理不可能である場合に応答情報を出力する第1のモードと応答情報を出力しない第2のモードとを有し、前記第1の調停部又は前記第2の調停部は、前記機能ユニットが第1のモードであるか第2のモードであるかに応じて、外部から送信された情報を異なる方法で前記機能ユニットに伝送することを特徴とする請求項2又は4に記載のICカードである。
【0015】
請求項7に記載の発明は、外部から複数の前記機能ユニットに宛てた情報を入力した場合は、その情報をそれぞれの前記機能ユニットに伝送し、前記第1の調停部は、それぞれの前記機能ユニットからの応答情報を入力し、応答情報の中に、外部から入力した情報が処理可能である場合の応答情報と、外部から入力した情報が処理不可能である場合の応答情報とが含まれれば、外部から入力した情報が処理可能である場合の応答情報のみを出力する、ことを特徴とする請求項1、3又は5に記載のICカードである。
請求項8に記載の発明は、外部から複数の前記機能ユニットに宛てた情報を入力した場合は、その情報をそれぞれの前記機能ユニットに伝送し、前記第1の調停部又は前記第2の調停部は、それぞれの前記機能ユニットからの応答情報を入力し、応答情報の中に、外部から入力した情報が処理可能である場合の応答情報と、外部から入力した情報が処理不可能である場合の応答情報とが含まれれば、外部から入力した情報が処理可能である場合の応答情報のみを出力する、ことを特徴とする請求項2、4又は6に記載のICカードである。
【0016】
請求項に記載の発明は、少なくとも1本の線を他の機能ユニットの入出力部と共用して外部との間で情報を入出力する前記入出力部、前記入出力部を通じて情報を入出力する制御部、及び前記制御部により制御されて動作する機能動作部をそれぞれ有する第2の機能ユニットと第3の機能ユニットとを有し、前記第2の機能ユニットの入出力部(以下「第3の入出力部」と言う。)と前記第3の機能ユニットの入出力部(以下「第4の入出力部」と言う。)とは、前記第3の入出力部が処理可能な情報を入力したという情報を前記第3の入出力部から前記第4の入出力部に伝送し且つ前記第4の入出力部が処理可能な情報を入力したという情報を前記第4の入出力部から前記第3の入出力部に伝送する線で接続されており、前記線を通じて前記第3の入出力部が処理可能な情報を入力したという情報を前記第4の入出力部が入力した場合は、前記第4の入出力部はその情報に対して応答情報を出力せず、前記線を通じて前記第4の入出力部が処理可能な情報を入力したという情報を前記第3の入出力部が入力した場合は、前記第3の入出力部はその情報に対して応答情報を出力しない、ことを特徴とするICカードである。
【0017】
請求項10に記載の発明は、少なくとも1本の線を他の機能ユニットの入出力部と共用して外部との間で情報を入出力する前記入出力部、前記入出力部を通じて情報を入出力する制御部、及び前記制御部により制御されて動作する機能動作部をそれぞれ有する第2の機能ユニットと第3の機能ユニットとを有し、前記第2の機能ユニットの入出力部(以下「第3の入出力部」と言う。)と前記第3の機能ユニットの入出力部(以下「第4の入出力部」と言う。)とは、前記第3の入出力部が処理可能な情報を入力したという情報を前記第3の入出力部から前記第4の入出力部に伝送し且つ前記第4の入出力部が処理可能な情報を入力したという情報を前記第4の入出力部から前記第3の入出力部に伝送する線で接続されており、前記線を通じて前記第3の入出力部が処理可能な情報を入力したという情報を前記第4の入出力部が入力し且つ前記第4の入出力部がその情報が処理不可能であると判断した場合は、前記第4の入出力部はその情報に対して応答情報を出力せず、前記線を通じて前記第4の入出力部が処理可能な情報を入力したという情報を前記第3の入出力部が入力し且つ前記第3の入出力部がその情報が処理不可能であると判断した場合は、前記第3の入出力部はその情報に対して応答情報を出力しない、ことを特徴とするICカードである。
【0019】
請求項11に記載の発明は、第1の機能ユニットを含む3つ以上の機能ユニットと、第2の入出力部と前記第1の機能ユニット以外の複数の機能ユニットの入出力部との間に配置した第2の調停部とを有し、前記複数の機能ユニットは、前記入出力部と、前記入出力部を通じて情報を入出力する制御部と、前記制御部により制御されて動作する機能動作部とをそれぞれ有する、ICカードの制御方法であって、前記第1の機能ユニットの前記入出力部が、外部から送信された情報をその宛先又は内容に応じて前記第1の機能ユニットの前記制御部又は前記第2の調停部に振り分ける第1の振り分けステップと、前記第2の調停部が、前記第1の機能ユニットの前記入出力部から送信された情報をその宛先又は内容に応じて前記第1の機能ユニット以外の複数の機能ユニットに振り分ける第2の振り分けステップと、を有することを特徴とするICカードの制御方法である。
【0021】
本発明は、ホストからの指令が複数の機能ユニットに伝送された場合にも通信が混乱しないICカード及びその制御方法を実現出来るという作用を有する。
本発明は、複数の機能ユニットがホストからの1つの指令に対して異なる処理結果を返す場合にも通信が混乱しないICカード及びその制御方法を実現出来るという作用を有する。
本発明は、速い応答性を要求される機能ユニットに対する指令又はその応答についてはほとんど遅延を生じることなく、ホストから複数の機能ユニットに指令が伝送された場合にも通信が混乱しないICカード及びその制御方法を実現出来るという作用を有する。
本発明は、応答方法が異なる複数のモードに応じて、最適の方法で外部から伝送された情報を各機能ユニットに伝送するICカード及びその制御方法を実現出来るという作用を有する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施例について、図面とともに記載する。
【0023】
《実施例1》
図1、2を用いて、本発明の実施例1のICカード(複数の機能を有するICカードである。)について説明する。
はじめに実施例1のICカードの構成について説明する。図1は本発明の実施例1のICカードの構成を示すブロック図である。図1において、101はホスト(実施例1においてはコンピュータである。)、111はICカードである。ホスト101は入出力部102を有する。また、ICカード111は調停部112、機能ユニット113、114を有する。調停部112はアドレス記憶部131を有する。機能ユニット113は入出力部121、入出力部121を通じて情報を入出力する制御部122、制御部122により制御されて動作する機能動作部123を有する。同様に機能ユニット114は入出力部124、制御部125、機能動作部126を有する。
【0024】
実施例1では、機能ユニット113はBluetooth(登録商標)モジュール(無線通信モジュール)、機能ユニット114はメモリモジュールである。
調停部112とホスト101の入出力部102との間の通信プロトコルと、調停部112と各機能ユニット113、114の入出力部121、124との間の通信プロトコルとは、同一である(ハードウエア及びソフトウエアのいずれの点でも同一である)。メーカーは、機能ユニット113のみを有するICカード、機能ユニット114のみを有するICカード、機能ユニット113及び114を有するICカード、及びこれらの機能ユニットと同一のプロトコルを有する他の機能ユニットとを組み合わせたICカード等を効率的に設計し、商品化することが出来る。
従来例と異なる点は、複数の機能ユニットの入出力部の前に調停部112を追加した点である。
【0025】
次に実施例1のICカードのデータの流れについて説明する。ホスト101からの複数の機能ユニット113及び114宛の指令は、ホスト101の入出力部102からICカード111に伝送される。ICカード111に入力された指令は、まず調停部112に入力される。調停部112では、入力した指令に含まれる指令番号などの情報により、指令がどの機能ユニット宛てであるかを判断し、宛先の機能ユニットにその指令を伝送する。複数の機能ユニットに宛てた指令であれば、複数の機能ユニットがその指令に応じて処理可能か否か判断し、その中に処理が可能である機能ユニットと処理が不可能である機能ユニットとが混じっていれば、その指令を処理可能な機能ユニットのみに伝送する。
【0026】
機能ユニット内においては、指令はまず入出力部121、124に入力される。入出力部121、124は、入力した指令に含まれる指令番号などの情報により、入力した指令がその機能ユニットで処理可能か否かを判断する。
指令が例えば処理不可能な指令等でかつICカードが第2のモードである場合は、入出力部121、124はすぐにレスポンスを返す。指令が例えば入出力部の設定指令等の場合は、入出力部121、124はすぐにレスポンスを返す。指令が例えば機能動作部123、126の設定指令等の場合は、入出力部121、124は指令を制御部122、125に伝送する。制御部122、125は指令に応じて機能動作部を設定し、入出力部121、124を経由してレスポンスを返す。指令が例えば機能動作部123、126(例えばRAMとする。)からデータを読み取る指令等の場合は、入出力部121、124は指令を制御部122、125を経由して機能動作部123、126に伝送する。機能動作部123、126は制御部122、125及び入出力部121、124を経由してレスポンス(RAMから読み出したデータを含む。)を返す。最後にホスト101は、ICカード111から出力されたレスポンスを受け取る。
【0027】
明細書の記載における「入出力部が指令を処理可能であるか否かを判断する」という意味は、入出力部が実質的に判断すること、制御部又は機能動作部が指令を入力してその指令が処理可能であるか否かを判断し、その判断結果を入出力部に伝送すること、及びそれらの組み合わせであっても良い(他の実施例も同様である。)。
明細書の記載における「入出力部が処理結果をホストに送信する」ことは、入出力部が生成した処理結果、制御部が生成した処理結果、又は機能動作部が生成した処理結果を、入出力部がホストに送信することを意味する。
【0028】
次に実施例1のICカードの調停部112の機能について詳細に説明する。図2は本発明の実施例1のICカードの制御方法のフローチャートである。まずステップ201で、ホストから伝送された複数の機能ユニット113及び114宛の指令が、調停部112に入力される。ステップ202で、入力された指令が機能ユニット113で処理可能な指令か否かを、調停部112が入力した指令に含まれる指令番号などの情報により判断する。機能ユニット113で処理可能な指令の場合は、ステップ203に進む。ステップ203で、入力された指令が機能ユニット114で処理可能な指令か否かを、調停部112が入力した指令に含まれる指令番号などの情報により判断する。機能ユニット114で処理可能な指令の場合は、ステップ204に進む。ステップ204において(機能ユニット113、114で共に処理可能な指令である場合)、調停部112は機能ユニット113及び114の両方に指令を送信する。ステップ205で指令に基づき機能ユニット113及び114それぞれが処理する。ステップ206で機能ユニット113及び114がそれぞれの処理結果を調停部112に送信する。ステップ207で、調停部112はあらかじめ決めておいた機能ユニットの処理結果をホスト101に送信し、このフローチャートは終了する。
【0029】
ステップ203で、入力された指令が機能ユニット114で処理不可能な指令の場合は、ステップ208に進む。ステップ208において(機能ユニット113でのみ処理可能な指令である場合)、調停部112は機能ユニット113のみに指令を送信する。ステップ209で指令に基づき機能ユニット113が処理する。ステップ210で機能ユニット113が処理結果を調停部112に送信する。ステップ211で、調停部112はその処理結果をホスト101に送信し、このフローチャートは終了する。
ステップ202で、入力された指令が機能ユニット113で処理不可能な指令の場合は、ステップ212に進む。ステップ212では、ステップ203と同様に、入力された指令が機能ユニット114で処理可能な指令か否かを、調停部112が入力した指令に含まれる指令番号などの情報により判断する。機能ユニット114で処理可能な指令の場合は、ステップ213に進む。ステップ213において(機能ユニット114でのみ処理可能な指令である場合)、調停部112は機能ユニット114のみに指令を送信する。ステップ214で指令に基づき機能ユニット114が処理する。ステップ215で機能ユニット114が処理結果を調停部112に送信する。ステップ211で、調停部112はその処理結果をホスト101に送信し、このフローチャートは終了する。
【0030】
ステップ212で、入力された指令が機能ユニット114で処理不可能な指令の場合は、ステップ216に進む。ステップ216において(機能ユニット113、114で共に処理不可能な指令である場合)、現在第1のモードか否か(実施例においては、第1のモードでない時は第2のモードである。全ての実施例において、全ての機能ユニットのモード(第1のモード又は第2のモード)は常に一致している。)を、調停部112が判断する。第1のモードでなければ(第2のモードであれば)ステップ217に進み、調停部112はあらかじめ決めておいた機能ユニットに指令を送信する。ステップ218で指令に基づき機能ユニットが処理する。ステップ219で機能ユニットが処理結果を調停部112に送信する。この処理結果は、入力された指令が機能ユニットで処理不可能であったという情報(エラー情報)を含む。ステップ211で、調停部112はその処理結果をホスト101に送信し、このフローチャートは終了する。
【0031】
ステップ216で第1のモードであればステップ220に進み、調停部112は処理不可能な指令を受信したという情報を記憶し(機能ユニット113及び114には指令を送信しない。)、このフローチャートは終了する。
第1のモードとは、処理不可能な指令を受け取ってもエラー情報を返さず、処理不可能な指令を受け取ったという情報を記憶するモードである。また、第2のモードとは、処理不可能な指令を受け取るとすぐにエラーである旨の返答をするモードである。
【0032】
本実施例においてステップ207では(機能ユニット113、114で共に処理可能な指令である場合)、調停部112はあらかじめ決めておいた機能ユニットの処理結果をホスト101に送信する。これに代えて、調停部112は機能ユニット113及び114の処理結果が同一か否かを判断し、同一の場合はその処理結果をホスト101に送信し、異なる場合はエラー情報をホスト101に送信することとしても良い。
また本実施例においてステップ204〜ステップ206では(機能ユニット113、114で共に処理可能な指令である場合)、調停部112は機能ユニット113及び114の両方に指令を送信し、指令に基づき機能ユニット113及び114の両方が処理し、機能ユニット113及び114がそれぞれの処理結果を調停部112に送信する。これに代えて、調停部112はあらかじめ決めておいた機能ユニットにのみ指令を送信し、指令を送信された機能ユニットのみが処理し、その機能ユニットのみが処理結果を調停部112に送信することとしても良い。
【0033】
また本実施例においてステップ217、ステップ219では(機能ユニット113、114で共に処理不可能な指令でありかつ第2のモードである場合)、調停部112はあらかじめ決めておいた機能ユニットにのみ指令を送信し、指令を送信された機能ユニットのみが処理し、その機能ユニットのみが処理結果を調停部112に送信する。これに代えて、調停部112は機能ユニット113及び114に指令を送信することなく、処理が不可能であった旨のエラー情報をホスト101に送信することとしても良い。
【0034】
本発明は、標準化されたプロトコルに対応する機能ユニットの入出力部の前に同一のプロトコルに対応する調停部を追加することにより、ホストへの応答信号の衝突がない簡単な構成のICカードを実現した。
本発明は、複数のモードのプロトコルに対応するICカードを実現した。
【0035】
《実施例2》
図3〜5を用いて、本発明の実施例2のICカード(複数の機能を有するICカードである。)について説明する。
はじめに実施例2のICカードの構成について説明する。図3は本発明の実施例2のICカードの構成を示すブロック図である。図3において、101はホスト(実施例2においてはデジタルカメラである。)、311はICカードである。ホスト101は入出力部102を有する。また、ICカード311は第1の機能ユニット313、機能ユニット314を有する。第1の機能ユニット313は入出力部321、入出力部321を通じて情報を入出力する制御部322、制御部322により制御されて動作する機能動作部323を有する。機能ユニット314は入出力部324、制御部325、機能動作部326を有する。入出力部321は第1の入出力部331、第1の調停部332、第2の入出力部333を有する。
【0036】
実施例2では、第1の機能ユニット313はBluetooth(登録商標)モジュール(無線通信モジュール)、機能ユニット314はメモリモジュールである。
入出力部321とホスト101の入出力部102との間の通信プロトコルと、入出力部321と他の機能ユニット314の入出力部324との間の通信プロトコルとは、同一である。
実施例1(図1)と同様の構成要素には同様の符号を付している。実施例1と異なる点は、実施例1では調停部は機能ユニットから独立しているが、調停部を1つの機能ユニットの入出力部内に持つことこととした点である。
【0037】
次に実施例2のICカードのデータの流れについて説明する。ホスト101からの複数の機能ユニット313及び314宛の指令は、ホスト101の入出力部102からICカード311に伝送される。ICカード311に入力された指令は、まず第1の機能ユニット313の入出力部321の第1の入出力部331及び第1の調停部332に入力される。第1の調停部332は、入力した指令に含まれる指令番号などの情報により、指令がどの機能ユニット宛てであるかを判断し、機能ユニット314宛ての場合は、指令を第2の入出力部333を経由して機能ユニット314の入出力部324に伝送する。
【0038】
第1の入出力部331、入出力部324は、入力した指令に含まれる指令番号などの情報により、入力した指令がその機能ユニットで処理可能か否かを判断する。
指令が例えば処理不可能な指令等でかつICカードが第2のモードである場合は、入出力部331、324はすぐにレスポンスを返す。指令が例えば入出力部の設定指令等の場合は、入出力部331、324はすぐにレスポンスを返す。指令が例えば機能動作部323、326の設定指令等の場合は、入出力部331、324は指令を制御部322、325に伝送する。制御部322、325は指令に応じて機能動作部を設定し、入出力部331、324を経由してレスポンス(例えばACK)を返す。指令が例えば機能動作部323、326(例えば無線通信出力バッファとする。)にデータを書き込む指令(書き込みデータを含む。)等の場合は、入出力部331、324は指令を制御部322、325を経由して機能動作部323、326に伝送する。機能動作部323、326は無線通信出力バッファにデータを書き込んで、制御部322、325及び入出力部331、324を経由してレスポンス(例えばACK)を返す。
機能ユニット314からのレスポンスはさらに第2の入出力部333、第1の調停部332を経由してICカードから出力される。第1の調停部332が第2の入出力部333から受け取ったレスポンスを出力し、又は第1の入出力部331が機能ユニット313のレスポンスを出力する。ホスト101は、ICカード311から出力されたレスポンスを受け取る。
【0039】
次に実施例2のICカードの第1の調停部332の機能について詳細に説明する。図4は本発明の実施例2のICカードの制御方法のフローチャートである。まずステップ401でホストから伝送された複数の機能ユニット313及び314宛の指令が第1の入出力部331及び第1の調停部332に入力される。ステップ402で、入力された指令が第1の機能ユニット313で処理可能な指令か否かを、第1の調停部332が入力した指令に含まれる指令番号などの情報により判断する。第1の機能ユニット313で処理可能な指令の場合は、ステップ403に進む。ステップ403で、入力された指令が機能ユニット314で処理可能な指令か否かを、第1の調停部332が入力した指令に含まれる指令番号などの情報により判断する。機能ユニット314で処理可能な指令の場合は、ステップ404に進む。ステップ404において(第1の機能ユニット313、機能ユニット314で共に処理可能な指令である場合)、第1の調停部312は第2の入出力部333を経由して機能ユニット314に指令を送信する。ステップ405で指令に基づき第1の機能ユニット313及び機能ユニット314それぞれが処理する。ステップ406で機能ユニット314が処理結果を第2の入出力部333を経由して第1の調停部332に送信する。ステップ407で、第1の入出力部331は第1の機能ユニット313の処理結果をホスト101に送信し(第1の調停部332は処理結果を送信しない。)、このフローチャートは終了する。
【0040】
ステップ403で、入力された指令が機能ユニット314で処理不可能な指令の場合は、ステップ408に進む。ステップ408において(機能ユニット313でのみ処理可能な指令である場合)、指令に基づき第1の機能ユニット313が処理する。ステップ407で、第1の入出力部331が第1の機能ユニット313の処理結果をホスト101に送信し(第1の調停部332は処理結果を送信しない。)、このフローチャートは終了する。
【0041】
ステップ402で、入力された指令が第1の機能ユニット313で処理不可能な指令の場合は、ステップ409に進む。ステップ409は第1の機能ユニット313で処理不可能な指令である場合の処理であり、図5を用いて詳細に説明する。図5は本発明の実施例2のICカードの制御方法のフローチャート(第1の機能ユニット313で処理不可能な指令である場合の処理)である。ステップ501では、ステップ403と同様に、入力した指令が機能ユニット314で処理可能な指令か否かを、第1の調停部332が入力した指令に含まれる指令番号などの情報により判断する。機能ユニット314で処理可能な指令の場合は、ステップ502に進む。ステップ502において(機能ユニット314でのみ処理可能な指令である場合)、現在第1のモードか否かを、第1の調停部332が判断する。第1のモードであれば、ステップ503に進む。ステップ503で第1の調停部332は第1の入出力部331に処理不可能な指令を受信したという情報をリセットさせる。第1のモードでなければ(第2のモードであれば)ステップ508に進み、第1の調停部332は第1の入出力部331にエラー情報の送信を中止させる。
【0042】
ステップ504で第1の調停部332は第2の入出力部333を経由して機能ユニット314に指令を送信する。ステップ505で指令に基づき機能ユニット314が処理する。ステップ506で機能ユニット314が処理結果を第2の入出力部333を経由して第1の調停部332に送信する。ステップ507で、第1の調停部332は機能ユニット314の処理結果をホスト101に送信し、このフローチャートは終了する。
【0043】
ステップ501で、入力された指令が機能ユニット314で処理不可能な指令の場合は、ステップ509に進む。ステップ509において(第1の機能ユニット313、機能ユニット314で共に処理不可能な指令である場合)、現在第1のモードか否かを、第1の調停部332が判断する。第1のモードであれば、ステップ510に進む。ステップ510で第1の調停部332は処理不可能な指令を受信したという情報を記憶し(機能ユニット314には指令を送信しない。)、このフローチャートは終了する。
ステップ509で、第1のモードでなければ(第2のモードであれば)ステップ511に進み、第1の調停部332は何もしない(機能ユニット314には指令を送信しない。)。ステップ512で、第1の入出力部331はホスト101にエラー情報を送信し、このフローチャートは終了する。
【0044】
本実施例においてステップ407では(第1の機能ユニット313、機能ユニット314で共に処理可能な指令である場合)、第1の入出力部331が第1の機能ユニット313の処理結果をホスト101に送信する。これに代えて、第1の調停部332が第1の機能ユニット313及び機能ユニット314の処理結果が同一か否かを判断し、同一の場合はその処理結果をホスト101に送信し、異なる場合はエラー情報をホスト101に送信する(第1の入出力部331は処理結果を送信しない。)こととしても良い。
また本実施例においてステップ404〜ステップ406では(第1の機能ユニット313、314で共に処理可能な指令である場合)、第1の調停部332は機能ユニット314に指令を送信し、指令に基づき第1の機能ユニット313及び314の両方が処理し、機能ユニット314が処理結果を第1の調停部332に送信する。これに代えて、第1の調停部332はあらかじめ決めておいた機能ユニットにのみ指令を送信し(例えば機能ユニット314に指令を送信しない。または例えば機能ユニット314に指令を送信し且つ第1の入出力部331に入力した指令を放棄させる。)、指令を送信された機能ユニットのみが処理し、その機能ユニットのみが処理結果を直接または第1の調停部332を経由してホスト101に送信することとしても良い。
【0045】
また本実施例においてステップ511、ステップ512では(第1の機能ユニット313、機能ユニット314で共に処理不可能な指令でありかつ第2のモードである場合)、第1の調停部332は何もせず(機能ユニット314には指令を送信しない。)、第1の入出力部331がホスト101にエラー情報を送信する。これに代えて、第1の調停部332はあらかじめ決めておいた機能ユニットにのみ指令を送信し(例えば機能ユニット314に指令を送信しない。または例えば機能ユニット314に指令を送信し且つ第1の入出力部331に入力した指令を放棄させる。)、指令を送信された機能ユニットのみが処理し、その機能ユニットのみが処理結果を直接または第1の調停部332を経由してホスト101に送信することとしても良い。
【0046】
実施例1のICカードは、調停部がないICカードと比較すると、調停部の処理時間だけ応答速度が遅い。実施例2においては、ホストと機能ユニット314との間の通信は第1の調停部332を経由する故に従来例より伝送時間がかかる場合があるが、ホストと第1の機能ユニット313との間の通信は第1の調停部332を経由しないで行われる故に従来例のICカードと同等の応答速度を有する。
実施例2のICカードにおいて、最も速い応答速度を要求される機能ユニットを第1の機能ユニット313とすることが好ましい。又は、最も頻繁に応答を要求される機能ユニットを第1の機能ユニット313とすることが好ましい。
本実施例においては、ICカードの1つの入出力部に第1の調停部及び第2の入出力部を追加することにより、複数の機能ユニットのうち1つ(第1の機能ユニット)はホストに対する高い応答性を維持した簡単な構成のICカードを実現した。
【0047】
《実施例3》
図6を用いて、本発明の実施例3のICカード(複数の機能を有するICカードである。)について説明する。
はじめに実施例3のICカードの構成について説明する。図6は本発明の実施例3のICカードの構成を示すブロック図である。図6において、101はホスト(実施例3においては携帯電話である。)、611はICカードである。ホスト101は入出力部102を有する。また、ICカード611は第1の機能ユニット313、機能ユニット314及び615、第2の調停部634を有する。第1の機能ユニット313は入出力部321、入出力部321を通じて情報を入出力する制御部322、制御部322により制御されて動作する機能動作部323を有する。機能ユニット314は入出力部324、制御部325、機能動作部326を有する。同様に機能ユニット615は入出力部627、制御部628、機能動作部629を有する。入出力部321は第1の入出力部331、第1の調停部332、第2の入出力部333を有する。
【0048】
実施例3では、第1の機能ユニット313はBluetooth(登録商標)モジュール(無線通信モジュール)、機能ユニット314及び615はメモリモジュールである。
実施例2(図4)と同様の構成要素には同様の符号を付している。実施例3は、実施例2のICカードに機能ユニットをもう1つ追加したものである。第1の機能ユニット313以外の機能ユニットが複数存在することになるため、これらの機能ユニットの入出力部の前に第2の調停部634を設ける。第2の調停部634は実施例1の調停部112と同様の機能を有する。これにより、実施例3のICカードは、実施例1及び実施例2のICカードと同様の効果を得ることができる。
【0049】
《実施例4》
図7、8を用いて、本発明の実施例4のICカード(複数の機能を有するICカードである。)について説明する。
はじめに実施例4のICカードの構成について説明する。図7は本発明の実施例4のICカードの構成を示すブロック図である。図7において、101はホスト(実施例4においてはセットトップボックスである。)、711はICカードである。ホスト101は入出力部102を有する。また、ICカード711は第2の機能ユニット713、第3の機能ユニット714を有する。第2の機能ユニット713は第3の入出力部721、入出力部721を通じて情報を入出力する制御部722、制御部722により制御されて動作する機能動作部723を有する。第3の機能ユニット714は第4の入出力部724、制御部725、機能動作部726を有する。
【0050】
実施例4では、第2の機能ユニット713はBluetooth(登録商標)モジュール(無線通信モジュール)、第3の機能ユニット714はメモリモジュールである。実施例1(図1)と同様の構成要素には同様の符号を付している。
実施例1と異なる点は、実施例1では調停部で行っていた指令の選択等を、それぞれの機能ユニットの入出力部同士で情報を交換することにより実現している点である。
【0051】
次に実施例4のICカードのデータの流れについて説明する。ホスト101からの複数の機能ユニット713及び714宛の指令は、ホスト101の入出力部102からICカード711に伝送される。ICカード711に入力された指令は、まず第2の機能ユニット713の第3の入出力部721及び第3の機能ユニット714の第4の入出力部724に入力される。
第3の入出力部721と第4の入出力部724とは2本の線(第2の機能ユニット713が指令を処理可能であるか否かの情報を第3の入出力部721から第4の入出力部724に伝送する線と、第3の機能ユニット714が指令を処理可能であるか否かの情報を第4の入出力部724から第3の入出力部721に伝送する線)で接続されている。
【0052】
指令は、上記2本の線を通じて伝送する情報を用いて第3の入出力部721及び第4の入出力部724で相互に調整される(調整方法は後述(図8))。
入出力部721、724は、入力した指令に含まれる指令番号などの情報により、入力した指令がその機能ユニットで処理可能か否かを判断する。
指令が例えば処理不可能な指令等でかつICカードが第2のモードである場合は、入出力部721、724はすぐにレスポンスを返す。指令が例えば入出力部の設定指令等の場合は、入出力部721、724はすぐにレスポンスを返す。指令が例えば機能動作部723、726の設定状態の情報要求指令等の場合は、入出力部721、724は指令を制御部722、725に伝送する。制御部722、725は入出力部721、724を経由してレスポンス(機能動作部の設定状態の情報を含む。)を返す。指令が例えば機能動作部723、726(例えば無線通信の入力バッファとする。)からデータを読み取る指令等の場合は、入出力部721、724は指令を制御部722、725を経由して機能動作部723、726に伝送する。機能動作部723、726は制御部722、725及び入出力部721、724を経由してレスポンス(無線通信の入力バッファから読み出したデータを含む。)を返す。上記レスポンスは、第3の入出力部721及び第4の入出力部724で相互に調整し(調整方法は後述する。)出力する。最後にホスト101は、ICカード711から出力されたレスポンスを受け取る。
【0053】
機能ユニットが3つ以上になった場合も、例えば隣接する2つの機能ユニットをそれぞれ2本の線で接続して全ての機能ユニットをつなぐ(両端の機能ユニットを除くと、1つの機能ユニットは左右の機能ユニットとそれぞれ2本の線で接続される。)。ICカードが指令を入力した時、1つの機能ユニットの入出力部は、入力した指令に含まれる指令番号などの情報により、入力した指令が処理可能であると判断すれば、左右の線の出力回路から処理可能であるという情報(例えばロウレベル)を出力する。入出力部は、入力した指令が処理不可能であると判断し且つ左(又は右)の線から処理不可能であるという情報(例えばハイレベル)を入力すれば、右(又は左)の線から処理不可能であるという情報(例えばハイレベル)を出力する。入出力部は、入力した指令が処理不可能であると判断し且つ左(又は右)の線から処理可能であるという情報(例えばロウレベル)を入力すれば、右(又は左)の線から処理可能であるという情報(例えばロウレベル)を出力する。
上記の方法により、いずれかの機能ユニットが処理可能であれば、その情報を全ての機能ユニットに伝えることが出来る。機能ユニットが3つ以上になった場合も、実施例4と同様の機能及び効果が得られる。
【0054】
次に実施例4のICカードの入出力部の調整機能について詳細に説明する。図8は本発明の実施例4のICカードの制御方法のフローチャートである。まずステップ801で、ホストから伝送された複数の機能ユニット713及び714宛の指令が、第3の入出力部721及び第4の入出力部724に入力される。ステップ802で、入力された指令が第2の機能ユニット713で処理可能な指令か否かを、第3の入出力部721が入力した指令に含まれる指令番号などの情報により判断する。機能ユニット713で処理可能な指令の場合は、ステップ803に進む。ステップ803で第3の入出力部721は、入力された指令が第2の機能ユニット713で処理可能な指令であるという情報を、第4の入出力部724に送信する(伝送線を通じてロウレベルの信号を送信する。)。この情報を受信した第4の入出力部724はこの指令に対して応答しない。ステップ804で指令に基づき第2の機能ユニット713が処理する。ステップ805で、第2の機能ユニット713の第3の入出力部721が第2の機能ユニット713の処理結果をホスト101に送信し、このフローチャートは終了する。
【0055】
ステップ802で、入力された指令が第2の機能ユニット713で処理不可能な指令の場合は、ステップ806に進む。ステップ806で第4の入出力部724は、入力された指令が第2の機能ユニット713で処理不可能な指令であるという情報を、第3の入出力部721から受信する(伝送線を通じてハイレベルの信号を受信する。)。ステップ807で、入力された指令が第3の機能ユニット714で処理可能な指令か否かを、第4の入出力部724が入力した指令に含まれる指令番号などの情報により判断する。第3の機能ユニット714で処理可能な指令の場合は、ステップ808に進む。ステップ808において(第3の機能ユニット714でのみ処理可能な指令である場合)、第4の入出力部724は、入力された指令が第3の機能ユニット714で処理可能な指令であるという情報を、第3の入出力部721に送信する(伝送線を通じてロウレベルの信号を送信する。)。この情報を受信した第3の入出力部721(第2の機能ユニット713は指令を処理出来ない。)はこの指令に対して応答しない。ステップ809で指令に基づき第3の機能ユニット714が処理する。ステップ810で、第3の機能ユニット714の第4の入出力部724が第3の機能ユニット714の処理結果をホスト101に送信し、このフローチャートは終了する。
【0056】
ステップ807で、入力された指令が第3の機能ユニット714で処理不可能な指令の場合は、ステップ811に進む。ステップ811において(第2の機能ユニット713、第3の機能ユニット714で共に処理不可能な指令である場合)、第3の入出力部721は、入力された指令が第3の機能ユニット714で処理不可能な指令であるという情報を、第4の入出力部724から受信する(伝送線を通じてハイレベルの信号を受信する。)。故に、第3の入出力部721は、両方の機能ユニット713、714が指令を処理不可能であることを知ることが出来る。ステップ812で、現在第1のモードであるか否かを、第3の入出力部721が判断する。第1のモードであれば、ステップ813に進む。ステップ813で第3の入出力部721は処理不可能な指令を受信したという情報を記憶し(第3の入出力部721及び第4の入出力部724は、どちらもホスト101に応答を送信しない。)、このフローチャートは終了する。
ステップ812で、第1のモードでなければ(第2のモードであれば)ステップ814に進み、第3の入出力部721はホスト101にエラー情報(例えばNAK)を送信し(第4の入出力部724はホスト101に応答を送信しない。)、このフローチャートは終了する。
【0057】
本実施例においてはステップ804、ステップ805では、第3の機能ユニット714で処理可能な指令であっても、第2の機能ユニット713のみが処理し、その処理結果をホスト101に送信する。これに代えて、第3の機能ユニット714で処理可能な指令か否かを、第4の入出力部が入力した指令に含まれる指令番号などの情報により判断する。処理可能な指令である場合は第2の機能ユニット713及び第3の機能ユニット714の両方で処理を行い、それぞれの処理結果が同一か否かを判断する。同一の場合はその処理結果をホスト101に送信し、異なる場合はエラー情報をホスト101に送信することとしても良い。
また、本実施例においてステップ814では(第2の機能ユニット713、第3の機能ユニット714で共に処理不可能な指令でありかつ第2のモードである場合)、第3の入出力部721はホスト101にエラー情報を送信する(第4の入出力部724はホスト101に応答を送信しない。)。これに代えて、第2の機能ユニット713及び第3の機能ユニット714の両方がエラー情報をホスト101に送信することとしても良い。第3の入出力部721及び第4の入出力部724がシンクロナス方式により同一の信号(例えばNAK)を送信する場合は、ホストは2つの機能ユニットが同時に出力した信号を読み取ることが出来る。本実施例においては、ICカードの各入出力部同士を結び、各入出力回路同士が相互に制御するような構成にすることにより、すべての機能ユニットがホストに対する応答性を維持した簡単な構成のICカードを実現した。
【0058】
他の実施例においては、第3の入出力部721と第4の入出力部724とは抵抗で電源に接続された1本の線で接続されており、第3の入出力部721及び第4の入出力部724は入力回路とオープンコレクタ型出力回路とを有する(いわゆるワイアドOR構成である。)。第3の入出力部721及び第4の入出力部724は、それぞれ、入力した指令が処理可能であると判断するとオープンコレクタ型出力回路をONにし(いずれかのオープンコレクタ型出力回路がONすれば、線の電位はロウレベルになる。)、入力した指令が処理不可能であると判断するとオープンコレクタ型出力回路をOFFにする(両方がOFFであれば、線の電位はハイレベルになる。)
【0059】
これにより、第3の入出力部721及び第4の入出力部724は、その機能ユニットで処理可能であれば機能動作部723、726で処理して処理結果を出力し、その機能ユニットで処理不可能であり且つ他の機能ユニットが処理可能であれば(当該線がロウレベルになっていることから判断出来る。)応答結果を出力せず、いずれの機能ユニットでも処理不可能であれば(当該線がハイレベルになっていることから判断出来る。)応答結果(例えばNAK)を出力する。2つの機能ユニットが共に指令を処理可能である場合は、ホストに応答を返す優先順位を決めておくことにより、混信を防ぐことが出来る。
機能ユニットが3つ以上になった場合も、実施例と同様の方法により、いずれかの機能ユニットが処理可能であれば、その情報を全ての機能ユニットに伝えることが出来る。
【0060】
《実施例5》
図9、10を用いて、本発明の実施例5のICカード(複数の機能を有するICカードである。)について説明する。
はじめに実施例5のICカードの構成について説明する。図9は本発明の実施例5のICカードの構成を示すブロック図である。図9において、101はホスト(実施例5においては音声レコーダである。)、911はICカードである。ホスト101は入出力部102を有する。また、ICカード911は調停部912、機能ユニット913、機能ユニット914を有する。機能ユニット913は入出力部921、入出力部921を通じて情報を入出力する制御部922、制御部922により制御されて動作する機能動作部923、状態管理部931を有する。機能ユニット914は入出力部924、制御部925、機能動作部926、状態管理部932を有する。
【0061】
実施例5では、機能ユニット913はBluetooth(登録商標)モジュール(無線通信モジュール)、機能ユニット914はメモリモジュールである。
調停部912とホスト101の入出力部102との間の通信プロトコルと、調停部912と各機能ユニット913、914の入出力部921、924との間の通信プロトコルとは、同一である。
実施例1(図1)と同様の構成要素には同様の符号を付している。実施例1と異なる点は、状態管理部931及び932を追加した点である。実施例5においては各機能ユニットは複数の状態を有し、各機能ユニットは、1つの指令(例えばその機能ユニットを選択する選択指令)をある状態(例えば選択されていない状態)で処理可能であり、他の状態(例えば既に選択されている状態)で処理不可能である。
【0062】
次に実施例5のICカードのデータの流れについて説明する。ホスト101からの複数の機能ユニット913及び914宛の指令は、ホスト101の入出力部102からICカード911に伝送される。ICカード911に入力された指令は、まず調停部912に入力される。調停部912では、状態管理部931、932から伝送された各機能ユニットの状態に基づいて、入力した指令に含まれる指令番号などの情報により、指令がどの機能ユニットで処理可能か判断され、処理可能な機能ユニットに伝送される。
【0063】
機能ユニット内においては、指令はまず入出力部921、924に入力される。入出力部921、924は、入力した指令に含まれる指令番号などの情報により、入力した指令がその機能ユニットで処理可能か否かを判断する。
指令が例えば処理不可能な指令等でかつICカードが第2のモードである場合は、入出力部921、924はすぐにレスポンスを返す。指令が例えば入出力部の設定指令等の場合は、入出力部921、924はすぐにレスポンスを返す。指令が例えば機能動作部923、926の設定指令等の場合は、入出力部921、924は指令を制御部922、925に伝送する。制御部922、925は機能動作部を設定し、入出力部921、924を経由してレスポンスを返す。指令が例えば機能動作部923、926(例えばRAMとする。)からデータを読み取る指令等の場合は、入出力部921、924は指令を制御部922、925を経由して機能動作部923、926に伝送する。機能動作部923、926は制御部922、925及び入出力部921、924を経由してレスポンス(RAMから読み出したデータを含む。)を返す。調停部912は、受け取ったレスポンスを調停し出力する。最後にホスト101は、ICカード911から出力されたレスポンスを受け取る。
【0064】
次に実施例5のICカードの機能ユニットの状態の遷移について説明する。図10は本発明の実施例5のICカードの機能ユニットの状態(ステート)のフローチャートである。まずステップ1001で電源が入ると初期状態となる。ステップ1002で初期化指令が入力される。ステップ1003で第2の状態となる。ステップ1004で初期設定指令が入力される。ステップ1005で第3の状態となる。ステップ1006で機能動作が実行される。通常、ユーザはこの状態でICカードを使用する。ステップ1007でリセット指令が入力されると、ステップ1001に戻る。
【0065】
例えば初期状態(その機能ユニットは初期化されていない。)の時には、その機能ユニットは実動作(リード/ライト)指令を処理することが出来ない。また、例えば第2の状態(その機能ユニットの初期設定が終わっていない。)の時には、その機能ユニットは実動作(リード/ライト)指令を処理することが出来ない。
本発明においては、状態管理部を追加し、調停部が機能ユニットの状態も加味して振り分け処理を行う。例えば状態管理部が複数の(例えば2つの)機能ユニットに宛てた1つの指令を受信し、1つの機能ユニットはその指令を処理可能であるが、他のひとつの機能ユニットは状態によっては処理可能な指令であっても現状態では処理不可能な場合、調停部はその指令を処理可能な機能ユニットにのみ伝送し、その機能ユニットから送り返された処理結果をホストに送信する。本実施例は、機能ユニットの状態に応じて、指令を正しく振り分ける簡単な構成のICカードである。
【0066】
《実施例6》
図1、11を用いて、本発明の実施例6のICカード(複数の機能を有するICカードである。)について説明する。
はじめに実施例6のICカードの構成について説明する。図1は本発明の実施例6のICカードの構成を示すブロック図である。実施例1(図1)と同様であるため説明を省略する。
【0067】
次に実施例6のICカードの調停部112の機能について詳細に説明する。図11は本発明の実施例6のICカードの制御方法のフローチャートである。まずステップ1101で、ホストから伝送された複数の機能ユニット113及び114宛の指令が調停部112に入力される。ステップ1102で調停部112は機能ユニット113及び114の両方に指令を送信する。ステップ1103で指令に基づき機能ユニット113及び114それぞれが処理する。ステップ1104で機能ユニット113及び114がそれぞれの処理結果を調停部112に送信する。ステップ1105で、機能ユニット113及び114の処理結果が同一か否かを、調停部112が判断する。同一の場合は、ステップ1106に進み、調停部112がその処理結果をホスト101に送信し、このフローチャートは終了する。
【0068】
ステップ1105で、処理結果が異なる場合は、ステップ1107に進む。ステップ1107で機能ユニット113からの応答情報の中に、指令が機能ユニット113で処理可能であるという情報(ACK)が含まれており、かつ機能ユニット114からの応答情報の中に、指令が機能ユニット114で処理不可能であるという情報(NAK)が含まれているか否かを、調停部112が判断する。両方とも含まれている場合は、ステップ1108に進み、調停部112が機能ユニット113の処理結果をホスト101に送信し、このフローチャートは終了する。
ステップ1107で、それ以外の場合は、ステップ1109に進む。ステップ1109で機能ユニット113からの応答情報の中に、指令が機能ユニット113で処理不可能であるという情報(NAK)が含まれており、かつ機能ユニット114からの応答情報の中に、指令が機能ユニット114で処理可能であるという情報(ACK)が含まれているか否かを、調停部112が判断する。両方とも含まれている場合は、ステップ1110に進み、調停部112が機能ユニット114の処理結果をホスト101に送信し、このフローチャートは終了する。
ステップ1109で、両方とも含まれている場合以外の場合は、ステップ1111に進み、現在第1のモードか否かを、調停部112が判断する。第1のモードであれば、ステップ1112に進む。ステップ1112で調停部112は処理不可能な指令を受信したという情報を記憶し(機能ユニット113及び114には指令を送信しない。)、このフローチャートは終了する。
ステップ1111で、第1のモードでなければ(第2のモードであれば)ステップ1113に進み、調停部112がホスト101にエラー情報(処理不可能であるという情報(NAK))を送信し、このフローチャートは終了する。
【0069】
本実施例においては、機能ユニットの入出力部の前に調停部を追加し、調停部は入力指令を各機能ユニットに伝送し、各機能ユニットから送り返されてきた処理結果(応答)を調停して出力する。これにより、ホストへの信号の衝突がない簡単な構成のICカードを実現した。
実施例6においては、調停部は、ホストからの指令を入力した時には全ての機能ユニットに指令を送り、その指令に対する各機能ユニットからの応答の中から、適切な応答を選択してホストに返す。実施例2、3、5についても、それぞれの実施例の調停部が、ホストからの指令を入力した時には全ての機能ユニットに指令を送り、その指令に対する各機能ユニットからの応答の中から、適切な応答を選択してホストに返すようにすることが出来る。これにより、ホストへの信号の衝突がない簡単な構成のICカードを実現した。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、ホストへの信号(応答)の衝突を防ぐことができるICカード及びその制御方法を実現できるという効果が得られる。
本発明によれば、応答方法が異なる複数のモードに応じて、最適の方法で外部から伝送された情報を各機能ユニットに伝送するICカード及びその制御方法を実現出来るという有利な効果が得られる。
本発明によれば、すべての機能ユニット又は特定の機能ユニット(第1の機能ユニット)がホストに対する高い応答性を維持できるICカード及びその制御方法を実現できるという効果が得られる。
本発明によれば、機能ユニットの状態に応じて、指令を正しく振り分ける簡単な構成のICカード及びその制御方法を実現できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1及び6のICカードの構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施例1のICカードの制御方法のフローチャート
【図3】本発明の実施例2のICカードの構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施例2のICカードの制御方法のフローチャート
【図5】本発明の実施例2のICカードの制御方法のフローチャート(第1の機能ユニットで処理不可能な指令である場合の処理)
【図6】本発明の実施例3のICカードの構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施例4のICカードの構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施例4のICカードの制御方法のフローチャート
【図9】本発明の実施例5のICカードの構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施例5のICカードの制御方法のフローチャート
【図11】本発明の実施例6のICカードの制御方法のフローチャート
【図12】従来のICカードの構成を示すブロック図
【符号の説明】
101 ホスト
102 入出力部
111、311、611、811、911、1311 ICカード
112、912 調停部
113、114、314、615、913、914 機能ユニット
121、124、321、324、627、921、924 入出力部
122、125、322、325、628、722、725、922、925 制御部
123、126 323、326、629、723、726、923、926 機能動作部
131 アドレス記憶部
313 第1の機能ユニット
331 第1の入出力部
332 第1の調停部
333 第2の入出力部
634 第2の調停部
713 第2の機能ユニット
714 第3の機能ユニット
721 第3の入出力部
724 第4の入出力部
931、932 状態管理部

Claims (11)

  1. 入出力部、前記入出力部を通じて情報を入出力する制御部、及び前記制御部により制御されて動作する機能動作部をそれぞれ有する、第1の機能ユニットを含む複数の機能ユニットを有し、
    前記第1の機能ユニットの前記入出力部は、
    外部から送信された情報が前記第1の機能ユニットに宛てた情報であればその情報を前記第1の機能ユニットの前記制御部に伝送し且つ外部に情報を送信する第1の入出力部と、
    外部から送信された情報が前記第1の機能ユニット以外の機能ユニットに宛てた情報であればその情報を第2の入出力部に伝送し且つ前記第2の入出力部が入力した情報を外部に送信する第1の調停部と、
    前記第1の調停部から伝送された情報を前記第1の機能ユニット以外の機能ユニットの前記入出力部に伝送し、前記第1の機能ユニット以外の機能ユニットの前記入出力部から伝送された情報を入力する前記第2の入出力部と、
    を有する、ことを特徴とするICカード。
  2. 第1の機能ユニットを含む3つ以上の機能ユニットと、前記第2の入出力部と前記第1の機能ユニット以外の複数の機能ユニットの前記入出力部との間に配置した第2の調停部と、を有し、
    前記第2の調停部は、前記第2の入出力部から伝送された情報をその宛先又は内容に応じて前記第1の機能ユニット以外の複数の機能ユニットの前記入出力部に振り分けて伝送し、前記第1の機能ユニット以外の複数の機能ユニットの前記入出力部から伝送された情報を入力して前記第2の入出力部に伝送する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のICカード。
  3. それぞれの前記機能ユニットは、複数の状態を有し且つその状態を管理する状態管理部を有し、
    少なくとも1つの情報は、1つの前記機能ユニットの1つの状態において処理可能であり、且つその機能ユニットの他の状態において処理不可能であり、
    前記第1の調停部は、それぞれの前記機能ユニットの前記状態管理部から伝送された状態の情報に基づいて、外部から入力した複数の前記機能ユニットに宛てた情報がそのうちの1つの前記機能ユニットにとって処理可能であり且つ他の前記機能ユニットにとって処理不可能である場合は、その情報が処理可能である前記機能ユニットのみにその情報を伝送することを特徴とする請求項1に記載のICカード。
  4. それぞれの前記機能ユニットは、複数の状態を有し且つその状態を管理する状態管理部を有し、
    少なくとも1つの情報は、1つの前記機能ユニットの1つの状態において処理可能であり、且つその機能ユニットの他の状態において処理不可能であり、
    前記第1の調停部又は前記第2の調停部は、それぞれの前記機能ユニットの前記状態管理部から伝送された状態の情報に基づいて、外部から入力した複数の前記機能ユニットに宛てた情報がそのうちの1つの前記機能ユニットにとって処理可能であり且つ他の前記機能ユニットにとって処理不可能である場合は、その情報が処理可能である前記機能ユニットのみにその情報を伝送することを特徴とする請求項2に記載のICカード。
  5. 前記機能ユニットは、情報が処理不可能である場合に応答情報を出力する第1のモードと応答情報を出力しない第2のモードとを有し、前記第1の調停部は、前記機能ユニットが第1のモードであるか第2のモードであるかに応じて、外部から送信された情報を異なる方法で前記機能ユニットに伝送することを特徴とする請求項1又は3に記載のICカード。
  6. 前記機能ユニットは、情報が処理不可能である場合に応答情報を出力する第1のモードと応答情報を出力しない第2のモードとを有し、前記第1の調停部又は前記第2の調停部は、前記機能ユニットが第1のモードであるか第2のモードであるかに応じて、外部から送信された情報を異なる方法で前記機能ユニットに伝送することを特徴 とする請求項2又は4に記載のICカード。
  7. 外部から複数の前記機能ユニットに宛てた情報を入力した場合は、その情報をそれぞれの前記機能ユニットに伝送し、
    前記第1の調停部は、それぞれの前記機能ユニットからの応答情報を入力し、
    応答情報の中に、外部から入力した情報が処理可能である場合の応答情報と、外部から入力した情報が処理不可能である場合の応答情報とが含まれれば、外部から入力した情報が処理可能である場合の応答情報のみを出力する、
    ことを特徴とする請求項1、3又は5に記載のICカード。
  8. 外部から複数の前記機能ユニットに宛てた情報を入力した場合は、その情報をそれぞれの前記機能ユニットに伝送し、
    前記第1の調停部又は前記第2の調停部は、それぞれの前記機能ユニットからの応答情報を入力し、
    応答情報の中に、外部から入力した情報が処理可能である場合の応答情報と、外部から入力した情報が処理不可能である場合の応答情報とが含まれれば、外部から入力した情報が処理可能である場合の応答情報のみを出力する、
    ことを特徴とする請求項2、4又は6に記載のICカード。
  9. 少なくとも1本の線を他の機能ユニットの入出力部と共用して外部との間で情報を入出力する前記入出力部、前記入出力部を通じて情報を入出力する制御部、及び前記制御部により制御されて動作する機能動作部をそれぞれ有する第2の機能ユニットと第3の機能ユニットとを有し、
    前記第2の機能ユニットの入出力部(以下「第3の入出力部」と言う。)と前記第3の機能ユニットの入出力部(以下「第4の入出力部」と言う。)とは、前記第3の入出力部が処理可能な情報を入力したという情報を前記第3の入出力部から前記第4の入出力部に伝送し且つ前記第4の入出力部が処理可能な情報を入力したという情報を前記第4の入出力部から前記第3の入出力部に伝送する線で接続されており、
    前記線を通じて前記第3の入出力部が処理可能な情報を入力したという情報を前記第4の入出力部が入力した場合は、前記第4の入出力部はその情報に対して応答情報を出力せず、
    前記線を通じて前記第4の入出力部が処理可能な情報を入力したという情報を前記第3の入出力部が入力した場合は、前記第3の入出力部はその情報に対して応答情報を出力しない、
    ことを特徴とするICカード。
  10. 少なくとも1本の線を他の機能ユニットの入出力部と共用して外部との間で情報を入出力する前記入出力部、前記入出力部を通じて情報を入出力する制御部、及び前記制御部により制御されて動作する機能動作部をそれぞれ有する第2の機能ユニットと第3の機能ユニットとを有し、
    前記第2の機能ユニットの入出力部(以下「第3の入出力部」と言う。)と前記第3の機能ユニットの入出力部(以下「第4の入出力部」と言う。)とは、前記第3の入出力部が処理可能な情報を入力したという情報を前記第3の入出力部から前記第4の入出力部に伝送し且つ前記第4の入出力部が処理可能な情報を入力したという情報を前記第4の入出力部から前記第3の入出力部に伝送する線で接続されており、
    前記線を通じて前記第3の入出力部が処理可能な情報を入力したという情報を前記第4の入出力部が入力し且つ前記第4の入出力部がその情報が処理不可能であると判断した場合は、前記第4の入出力部はその情報に対して応答情報を出力せず、
    前記線を通じて前記第4の入出力部が処理可能な情報を入力したという情報を前記第3の入出力部が入力し且つ前記第3の入出力部がその情報が処理不可能であると判断した場合は、前記第3の入出力部はその情報に対して応答情報を出力しない、
    ことを特徴とするICカード。
  11. 第1の機能ユニットを含む3つ以上の機能ユニットと、第2の入出力部と前記第1の機能ユニット以外の複数の機能ユニットの入出力部との間に配置した第2の調停部とを有し、
    前記複数の機能ユニットは、前記入出力部と、前記入出力部を通じて情報を入出力する制御部と、前記制御部により制御されて動作する機能動作部とをそれぞれ有する、
    ICカードの制御方法であって、
    前記第1の機能ユニットの前記入出力部が、外部から送信された情報をその宛先又は内容に応じて前記第1の機能ユニットの前記制御部又は前記第2の調停部に振り分ける第1の振り分けステップと、
    前記第2の調停部が、前記第1の機能ユニットの前記入出力部から送信された情報をその宛先又は内容に応じて前記第1の機能ユニット以外の複数の機能ユニットに振り分ける第2の振り分けステップと、
    を有することを特徴とするICカードの制御方法。
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