JP4033380B6 - 波長ラベル付加型光ルータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネット等のネットワークに使用されるルータを光波長に基づく光処理形式とした超高速動作型の波長ラベル付加型光ルータに関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット等のコンピュータネットワークでは通信相手先を特定するためのルータが使用されており、従来は電子回路をベースにした信号処理で実現している。しかし、現状のルータは、ラインレートが10Gbpsを超えると電気回路及びソフト処理によりパケットのルーティングを行っているため、信号処理の速度遅延がパケット転送のボトルネックになっていることが指摘されている。インターネットの急激な成長と通信トラフィックに占める重要度の増加に伴い、ギガビット(Gbps)を超える速度の光パケットを可能な限り遅延の少ない手段で、ルーティングする光ルータの要求が高まっている。
【0003】
図13は従来のルータの一例を示しており、行先(相手ポート)を示すヘッダ(α)を付されたシリアル形式の光パケットデータPP1は光/電変換部100に入力されて電気信号に変換され、S/P変換部101でパラレル信号に変換される。パラレル信号のヘッダ付きデータは分離部102でヘッダ(α)とデータに分離され、ヘッダ(α)はヘッダ解析部110に入力され、データは出力同期機能を有する待機部103に送られる。ヘッダ解析部110はテーブル111と協働してヘッダ(α)の解析を行うが、ヘッダ解析部110に入力されるヘッダ毎に、テーブル111に予め登録されているヘッダとそれに対応する行先(宛先)とを順次チェックして行う。かかるチェックによって行先を示すヘッダ(β)が解析されて決定されると、ヘッダ付加部104で、待機部103からのデータに決定された新しいヘッダ(行先=β)を同期させて付加し、その後P/S変換部105でシリアル信号に変換し、更に電/光変換部106で電気信号を光信号に変換し、シリアル形式の光パケット信号PP2として出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように従来はヘッダ解析部110が、ヘッダと行先の対応関係を格納しているテーブル111と協働して経時的な手法でヘッダを解析しており、その後に待機させておいたデータに付加する処理を同期的に行うため、ルータとしての処理速度が遅くなってしまう問題があった。
【0005】
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、光レベルでの高速処理の利点を損なわず、構成素子数の削減と消費電力の低減を可能とした超高速型の波長ラベル付加型光ルータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のノード間を結ぶ通信回線で構成されるネットワークにおいて、光パケット信号を前記通信回線で目的ノードに転送することを目的とする光ルータに関し、本発明の上記目的は、前記光パケット信号がヘッダ部とデータ部で構成され、前記ヘッダ部は前記ノード間の光パスに固有に割り当てられた波長情報を有するように構成され、前記光ルータは、前記光パケット信号から前記ヘッダ部の波長情報を識別するヘッダ識別回路と、前記ヘッダ識別回路の出力信号を用いて波長可変光源の波長を変化させるための電気信号を生成する波長選択信号発生器と、入力光パケット信号の波長を前記ヘッダ部の波長情報に基づき、前記各ノード間の光パス固有に割り当てられた波長に変換するための波長変換部と、波長変換された光パケット信号を前記目的ノードにルーティングする波長ルーティング素子とを設け、前記ヘッダ識別回路として、前記ヘッダ部のビット数分の分岐光導波路を有し、互いに隣接する前記各分岐光導波路の長さが1ビットの時間相当分だけ長さが異なると共に、前記各分岐光導波路を導波する光の強度を2 (ただし、Nは自然数)倍する光増幅器が接続されており、1本の光導波路に再び合波する光カプラと、前記分岐光導波路を伝搬した光信号の全てが前記光カプラの出力部において重畳される時間の光パルスのみを抽出するための光ゲートとを有していることにより、或いは前記ヘッダ識別回路として、前記ヘッダ部のビット数分の分岐光導波路を有し、互いに隣接する前記各分岐光導波路の長さが1ビットの時間相当分だけ長さが異なると共に、前記各分岐光導波路を導波する光の強度を 2 −N (ただし、Nは自然数)倍する光減衰器が接続されており、1本の光導波路に再び合波する光カプラと、前記分岐光導波路を伝搬した光信号の全てが前記光カプラの出力部において重畳される時間の光パルスのみを抽出するための光ゲートとを有していることによって達成される。
【0007】
また、本発明は、光信号を目的ノードに転送することを目的とする光ルータに関し、本発明の上記目的は、光パケット信号のヘッダ部とデータ部とを分離するヘッダ分離部と、前記分離された波長ヘッダを識別してアナログ値を出力するヘッダ識別回路と、前記アナログ値に応じた波長チューニング信号を出力する波長選択信号発生器と、前記分離されたデータ及び前記波長チューニング信号を合成する波長変換部と、前記波長変換部の出力を転送用光パケット信号として出力する波長ルーティング部とを設けることにより、或いは多重波長の光パケット信号を波長分波する波長分波部と、前記波長分波部の出力分波に対応した波長ラベル付加型光ルータとを具備し、前記波長ラベル付加型光ルータは、前記光パケット信号のヘッダ部とデータ部とを分離するヘッダ分離部と、前記分離された波長ヘッダを識別してアナログ値を出力するヘッダ識別回路と、前記アナログ値に応じた波長チューニング信号を出力する波長選択信号発生器と、前記分離されたデータ及び前記波長チューニング信号を合成する波長変換部と、前記波長変換部の出力を転送用光パケット信号として出力する波長ルーティング部とによって達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】
従来の電子回路をベースにしたルータは信号処理の速度遅延がボトルネックとなり、データ転送の高速化に限界があり、その高速化が強く望まれている。本発明は、その解決手段として光パケットの送信宛先をノード間の光パスに固有の光波長で割り当て、その情報をパケットの先頭にヘッダとして付加して転送し、波長ラベル付加型光ルータ側で分離して処理する。波長でディジタル化されたヘッダをアナログ値に変換するヘッダ識別手段を用いることにより、パケットの中から送信先部分のヘッダ解析に要する時間が不要となり、従来のルータよりも2桁以上高速なパケット転送を実現可能にしている。同時に、構成素子数の大幅な削減と消費電力の低減を実現している。
【0009】
即ち、光レベルでの高速処理の利点を生かして構成素子数の削減と消費電力の低減を実現するために、本発明ではヘッダ識別手段にD/A変換の手法を導入し、波長変換素子を直接駆動する処理方法を導入している。具体的には、符号分割多重によるヘッダ符号化とヘッダ識別を行うのではなく、2進数表現のヘッダ光パルス列をアナログ変換し、そのアナログ出力に対応した波長を波長可変光源で生成する構造としている。また、D/A変換型ヘッダ識別手段の出力を直接波長可変レーザの波長チューニング領域に印加する構成としていることにより、波長変換に必要なレーザ数の大幅な削減を実現している。
【0010】
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0011】
図1は本発明の基本構成を示しており、光パケット信号は波長分波部(アレイ導波路格子)10に入力されて分波され、分波されたパケット信号はヘッダ分離部20においてヘッダとデータとに分離される。ヘッダとデータとに分離するため、ヘッダとデータには異なる波長が割り当てられているが、アレイ導波路格子の異なるフリースペクトルレンジ内の同一チャネル位置となっている。分離されたヘッダ部はヘッダ識別回路30に入力されて波長に対応したアナログ値に変換(D/A変換)され、D/A変換されたアナログ値が波長選択信号発生器40に入力され、入力されたアナログ値に対応した波長チューニング信号を発生する。また、ヘッダ分離部20で分離されたデータは光バッファ(光遅延線)50に入力され、波長選択信号発生器40からの波長チューニング信号と共に波長変換部60に入力される。波長選択信号発生器40からの波長チューニング信号はヘッダ生成部80に入力され、生成されたヘッダがヘッダ付加部90で波長変換部60からのデータと合波されて出力される。ヘッダ付加部90の出力は波長ルーティング部(アレイ導波路格子)70に入力され、光パケット信号として出力され、ヘッダが示す宛先ポートにデータがルーティングされ、パケット転送される。
【0012】
なお、波長変換部60の波長選択信号を波長可変光源に入力して波長を変更できるようになっており、そのための波長テーブル60Aが設けられている。波長テーブル60Aの情報自体の変更は、外部からの波長テーブル制御信号によって行われる。
【0013】
このように本発明では、光パケット信号の送信宛先を光の波長(ディジタル)で割り当ててヘッダ部として付加しており、そのヘッダ部をヘッダ識別回路30で光の波長(ディジタル)に対応したアナログ値に変換し、波長選択信号発生器40でアナログ値に応じた波長チューニング信号を発生し、ヘッダ生成部80でヘッダを生成すると共に、波長変換部60からのデータとヘッダ生成部80からのヘッダデータとをヘッダ付加部90で合波して出力している。このため、ヘッダ解析に要する時間が不要であり、高速動作のパケット転送を実現できる。
【0014】
以下に、具体的な実施例を説明する。
【0015】
図2は本発明の第1実施例を示しており、ユーザ端末に直結されたエッジルータ1のヘッダ生成部で生成されたヘッダ部及び変調器5からの光データは合波され、光パケット信号としてネットワーク内を伝送され、本発明の波長ラベル付加型光ルータに入力される。エッジルータ1では、レーザダイオード(LD)2からのレーザ光を符号器3で符号化してヘッダを生成すると共に、レーザダイオード(LD)4からのレーザ光を変調器5で変調してデータを生成している。
【0016】
波長付加型光ルータでは先ず、入力された光パケット信号がWDM分波器21でヘッダ及びデータに分離され、分離されたヘッダはヘッダ識別回路30を経て波長選択信号発生器40に入力される。ヘッダ識別回路30はヘッダ識別器31等で成り、波長選択信号発生器40はフォトディテクタとしてのフォトダイオード41、信号を増幅する増幅器42及びピーク値を保持するピークホールド回路43で構成されている。波長選択信号発生器40の出力である波長チューニング信号は、ヘッダ生成部80及び相互利得変調型の波長変換部60に入力される。波長変換部60はチューニングレーザダイオード(TLD)61、3dBカップラ62及び半導体光増幅器(SOA)63で構成されている。また、WDM分波器21で分離されたデータは光バッファ50を経て波長変換部60の3dBカップラ62に入力され、チューニングレーザダイオード(TLD)61からのチューニング波長と合波され、半導体光増幅器63で増幅された信号がヘッダ付加部90に入力される。波長選択信号発生器40からの波長チューニング信号はヘッダ生成部80に入力され、ヘッダ生成部80で生成されたヘッダがヘッダ付加部90でデータと合波され、波長ルーティング素子(AWG)71を経て光パケット信号として出力される。
【0017】
また、WDM分波器21からのデータはフォトダイオード51で電気信号に変換され、平滑回路52を経てピークホールド回路43に入力されている。平滑回路52で一定時間、一定電圧のリセット信号を発生させることによって、データの終了にタイミングを合わせてリセットを行うものである。チューニングレーザダイオード(TLD)61は、波長テーブル60Aからの信号によって波長を制御されるようになっている。
【0018】
ヘッダ識別器31の詳細は図3に示すようになっており、入力されたヘッダ部を分光部32で分離すると共に、長さの異なる光ケーブル(光遅延線)33a、33b、33cに入力して所定時間Δτずつ遅延させ、各光ケーブル33a、33b、33cに対してそれぞれゲイン倍率×1(=2 )、×2(=2 )、×4(=2 を与え、各光ケーブル33a、33b、33cの出力信号を合波部34で合波してゲート35から出力する。ゲート35には局部発振光源36からタイミング用のゲートパルスが入力され、ゲートパルスに応じて各出力信号を加算したアナログ値を得ている。なお、図3では3ビットの場合を示しているが、N(自然数)ビットの場合も同様にして2 、2 、2 、・・・2 N−1 倍とすることができる。
【0019】
なお、分光部32及び合波部34は、1本の光ファイバを伝送する光信号のパワーを、複数本のファイバに等分配(或いはその逆)する光部品でスターカプラと称されるものである。入力されたヘッダ部はピークホールド回路37にも入力され、ピークホールド回路37から出力される電気信号で局部発振光源36はゲートパルスを出力する。また、局部発振光源36のゲート制御のタイミングは、ヘッダの入力をピークホールド回路37で検知し、局部発振光源36から単発の短光パルスを出力することによって行う。そして、ピークホールド回路37は局部発振光源36がオンした後、一定時間後に必ずリセットされるようになっている。更に、図3では3ビット長のヘッダを例に示しているが、ビット長は任意である。
【0020】
また、ヘッダ生成部80の詳細は図4に示すようになっており、ピークホールド回路43からのピーク値を入力するヘッダ生成器81と、ピークホールド回路43からのピーク値をディジタル値に変換するA/D変換器82と、シリアル信号をパラレル信号に変換するS/P変換器83とで構成されている。ヘッダ生成器81は閾値回路89及び短パルス光源84を有し、ピークホールド回路43の信号が発生すれば自動的に短パルス光源84の電源をオンにすると共に、出力に該当する波長を選択し、ヘッダのビット数(本例は3ビット)に相当する時間だけ短パルスを出力する。ピークホールド回路43が信号を発生したことを検知すると共に、外部雑音による誤動作を防止する目的のために閾値回路89が設けられている。
【0021】
短パルス光源84からの短パルスは分光部85で長さ(遅延時間)が異なる光ファイバ86a、86b、86cに入力され、各光ファイバ86a、86b、86cにはゲインが同一のゲート87a、87b、87cがそれぞれ配設されている。また、ピークホールド回路43の出力がA/D変換器82でディジタル値に変換され、そのディジタル値がS/P変換器83でパラレル信号に変換され、S/P変換器83からのパラレル信号が各ゲート87a、87b、87cをオンオフ制御することによりヘッダ部が出力される。なお、図4では3ビット長のヘッダを例に示しているが、ビット長は任意である。
【0022】
このような構成において、以下にその動作を説明する。
【0023】
エッジルータ1で合成されたデータ及びヘッダで成る光パケット信号がWDM分波器21に入力され、ヘッダ部とデータとに分波(分離)される。ヘッダ部はヘッダ識別回路30内のヘッダ識別器31に入力され、ヘッダ識別器31内の分波部32で遅延線かつゲイン倍器としての光ケーブル33a、33b、33cに入力されて伝送される。光ケーブル33a、33b、33cのデータ伝送の状態は図5に示すようになっており、光ケーブルの長さに比例して時間Δτずつ遅延される。つまり、光ケーブル33aは遅延がなく、光ケーブル33bは時間Δτだけ遅延し、光ケーブル33cは時間2Δτだけ遅延する。また、光ケーブル33cでは電界の振幅が×4(=2 倍され、光ケーブル33bでは×2(=2 )倍され、光ケーブル33aでは×1(=2 倍されて合波部34に達する。従って、ゲート35のゲート開時間を局部発振光源36で生成して制御することによって、2×1+2×0+2×1=5の振幅のパルスをゲート35より出力することができる。
【0024】
ゲート35からの出力パルスは波長選択信号発生器40内のフォトダイオード(PD)41に入力され、振幅に応じた電気信号に変換され、増幅器42で増幅された信号のピーク値がピークホールド回路43でホールドされる。ピーク値がホールドされるので、そのホールド値はパルスの振幅(波高値)を示すことになる。ピークホールド回路43からのピーク値はヘッダ生成部80内の閾値回路89及びA/D変換器82に入力され、アナログのピーク値がA/D変換器82でディジタル値に変換され、更にS/P変換器83に入力されてパラレル信号に変換される。S/P変換器83の出力がゲート87a,87b,87cをオンオフ制御し、図6に示すようなシリアル信号を出力する。
【0025】
即ち、ヘッダ生成器81内の短パルス光源84からの短パルスは分光部85で長さ(遅延時間)が異なる光ファイバ86a、86b、86cに入力されることにより、光ケーブル86aでは遅延がなく、光ケーブル86bでは時間Δτだけ遅延し、光ケーブル86cでは時間2Δτだけ遅延する。また、光ケーブル86a〜86cのゲインは全て×1で同一であるため、合波部88の出力はパルス列のシリアル信号となる。
【0026】
一方、ピークホールド回路43からのピーク値のホールド値は波長変換部60のチューナブルレーザダイオード(TLD)61に入力され、ホールド値に対応してチューナブルレーザダイオード61で発光された光が3dBカップラ62に送信され、WDM分波器21からのデータも光バッファ50を経て3dBカップラ62に送信される。3dBカップラ62でデータが波長チューニング信号と合波され、半導体光増幅器(SOA)63を経てヘッダ付加部90に送られる。ヘッダ生成部80で生成されたヘッダのシリアル信号はヘッダ付加部90に送られ、波長変換部60からのデータに付加され、更に波長ルーティング素子71に送られて波長ルーティング出力される。
【0027】
図7は本発明の第2実施例を図2に対応させて示しており、本実施例では波長分波部10からの分波毎に複数の波長ラベル付加型光ルータを設けている。本例は、光パケット信号が多重波長となっている場合の実施例であり、大容量化の実現に最適である。従って、エッジルータも複数となっている。
【0028】
また、図8は本発明の第3実施例を図2に対応させて示しており、エッジルータ1からのヘッダ付きデータを3dBカプラ22で2方向に分離しているが、ヘッダとデータとを分離せずに処理している。従って、本例では半導体光増幅器63の出力が波長ルーティング素子71に入力されている。本例は、各ルータでのヘッダ生成及び付加を行わないこととし、ヘッダの情報に基づいてデータの波長を適宜割り振ってルーティングを行う方式である。
【0029】
図9は本発明の第4実施例を図2に対応させて示しており、WDM分波器、ヘッダ識別回路、波長選択信号発生器、波長変換部、波長ルーティング素子を一単位とする機能ブロックを複数有し、前記各機能ブロックの出力光信号をルーティングするための波長ルーティング素子を複数有している
上述の各実施例では波長変換部を相互利得変調型としているが、図10に示すように相互位相変調型としても良い。図10の例では、ピークホールド回路の出力をチューニングレーザダイオードに入力し、その出力を半導体光増幅器631及び632に入力し、データは半導体光増幅器632にのみ入力している。
【0030】
また、ヘッダ識別器としては図11に示すように、電界のゲイン倍率を×1(=2 )、×1/2(=2 −1 )、×1/4(=2 −2 というように縮小する光減衰器を使用しても良い。この場合の波形関係は図12に示すようになる。なお、図11では3ビットの場合を示しているが、N(自然数)ビットの場合も同様にして2 、2 −1 、2 −2 、・・・2 −(N−1) 倍とすることができる。
【0031】
【発明の効果】
以上のように、本発明の波長ラベル付加型光ルータによれば光レベルでの高速処理の利点を生かしているため、光パケットの転送速度が従来の電子回路をベースにしたルータよりも2桁以上向上している。また、構成素子数の削減と消費電力の低減を実現するために、ヘッダ識別手段にD/A変換の手法を導入し、波長変換素子を直接駆動する処理方法を導入している。2進数表現のヘッダ光パルス列をアナログ変換し、そのアナログ出力に対応した波長を波長可変光源で生成する構造とし、D/A変換型ヘッダ識別手段の出力を直接波長可変レーザの波長チューニング領域に印加する構成としていることにより、波長変換に必要なレーザ数の大幅な削減を実現している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本的構成例を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第1実施例を示すブロック構成図である。
【図3】 ヘッダ識別器の構成例を示すブロック図である。
【図4】 ヘッダ生成部の構成例を示すブロック図である。
【図5】 ヘッダ識別器の動作例を説明するための図である。
【図6】 ヘッダ生成器の動作例を説明するための図である。
【図7】 本発明の第2実施例を示すブロック構成図である。
【図8】 本発明の第3実施例を示すブロック構成図である。
【図9】 本発明の第4実施例を示すブロック構成図である。
【図10】 波長変換部の他の例(相互位相変調型)を示すブロック図である。
【図11】 ヘッダ識別部の他の例を示すブロック構成図である。
【図12】 図11のヘッダ識別部の動作例を示す図である。
【図13】従来のルータの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 エッジルータ
2 レーザダイオード
3 符号器
5 変調器
10 波長分波部(アレイ導波路格子)
20 ヘッダ分離部
21 WDM分波器
22 3dBカップラ
30 ヘッダ識別回路
31 ヘッダ識別器
40 波長選択信号発生器
50 光バッファ
60 波長変換部
60A 波長テーブル
61 チューニングレーザダイオード
62 3dBカップラ
63 半導体光増幅器
70 波長ルーティング部
80 ヘッダ生成部
90 ヘッダ付加部
100 光/電変換部
101 S/P変換部
102 分離部
103 待機部
104 ヘッダ付加部
105 P/S変換部
106 電/光変換部
110 ヘッダ解析部
111 テーブル
631、632 半導体光増幅器

Claims (7)

  1. 複数のノード間を結ぶ通信回線で構成されるネットワークにおいて、光パケット信号を前記通信回線で目的ノードに転送することを目的とする光ルータであり、前記光パケット信号がヘッダ部とデータ部で構成され、前記ヘッダ部は前記ノード間の光パスに固有に割り当てられた波長情報を有するように構成され、前記光ルータは、前記光パケット信号から前記ヘッダ部の波長情報を識別するヘッダ識別回路と、前記ヘッダ識別回路の出力信号を用いて波長可変光源の波長を変化させるための電気信号を生成する波長選択信号発生器と、入力光パケット信号の波長を前記ヘッダ部の波長情報に基づき、前記各ノード間の光パス固有に割り当てられた波長に変換するための波長変換部と、波長変換された光パケット信号を前記目的ノードにルーティングする波長ルーティング素子とを具備しており、前記ヘッダ識別回路として、前記ヘッダ部のビット数分の分岐光導波路を有し、互いに隣接する前記各分岐光導波路の長さが1ビットの時間相当分だけ長さが異なると共に、前記各分岐光導波路を導波する光の強度を2 (ただし、Nは自然数)倍する光増幅器が接続されており、1本の光導波路に再び合波する光カプラと、前記分岐光導波路を伝搬した光信号の全てが前記光カプラの出力部において重畳される時間の光パルスのみを抽出するための光ゲートとを有していることを特徴とする波長ラベル付加型光ルータ。
  2. 複数のノード間を結ぶ通信回線で構成されるネットワークにおいて、光パケット信号を前記通信回線で目的ノードに転送することを目的とする光ルータであり、前記光パケット信号がヘッダ部とデータ部で構成され、前記ヘッダ部は前記ノード間の光パスに固有に割り当てられた波長情報を有するように構成され、前記光ルータは、前記光パケット信号から前記ヘッダ部の波長情報を識別するヘッダ識別回路と、前記ヘッダ識別回路の出力信号を用いて波長可変光源の波長を変化させるための電気信号を生成する波長選択信号発生器と、入力光パケット信号の波長を前記ヘッダ部の波長情報に基づき、前記各ノード間の光パス固有に割り当てられた波長に変換するための波長変換部と、波長変換された光パケット信号を前記目的ノードにルーティングする波長ルーティング素子とを具備しており、前記ヘッダ識別回路として、前記ヘッダ部のビット数分の分岐光導波路を有し、互いに隣接する前記各分岐光導波路の長さが1ビットの時間相当分だけ長さが異なると共に、前記各分岐光導波路を導波する光の強度を2 −N (ただし、Nは自然数)倍する光減衰器が接続されており、1本の光導波路に再び合波する光カプラと、前記分岐光導波路を伝搬した光信号の全てが前記光カプラの出力部において重畳される時間の光パルスのみを抽出するための光ゲートとを有していることを特徴とする波長ラベル付加型光ルータ。
  3. 出力信号用ヘッダ生成器を有し、前記出力信号用ヘッダ生成器として、短パルス光源と、前記ヘッダ部のビット数分の光分岐光導波路と、互いに隣接する前記各分岐光導波路の長さが1ビットの時間相当分だけ長さが異なると共に、1本の光導波路に再び合波する光カプラとを有している請求項1又は2に記載の波長ラベル付加型光ルータ。
  4. 光パケット信号のヘッダ部とデータ部とを分離するヘッダ分離部と、前記分離されたヘッダ部を識別してアナログ値を出力するヘッダ識別回路と、前記アナログ値に応じた波長チューニング信号を出力する波長選択信号発生器と、前記分離されたデータ及び前記波長チューニング信号を合成する波長変換部と、前記波長変換部の出力を転送用光パケット信号として出力する波長ルーティング部とを具備したことを特徴とする波長ラベル付加型光ルータ。
  5. 多重波長の光パケット信号を波長分波する波長分波部と、前記波長分波部の出力分波に対応した波長ラベル付加型光ルータとを具備し、前記波長ラベル付加型光ルータは、前記光パケット信号のヘッダ部とデータ部とを分離するヘッダ分離部と、前記分離された波長ヘッダを識別してアナログ値を出力するヘッダ識別回路と、前記アナログ値に応じた波長チューニング信号を出力する波長選択信号発生器と、前記分離されたデータ及び前記波長チューニング信号を合成する波長変換部と、前記波長変換部の出力を転送用光パケット信号として出力する波長ルーティング部とで成っていることを特徴とする波長ラベル付加型光ルータ。
  6. 前記波長変換部が相互利得変調型である請求項4又は5に記載の波長ラベル 付加型光ルータ。
  7. 前記波長変換部が相互位相変調型である請求項4又は5に記載の波長ラベル付加型光ルータ。
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