JP4032103B2 - 量子ドットによる演算回路 - Google Patents
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Description
上記第4の量子ドットは、第1,第2の量子ドットにおけるエネルギー準位より近接場光の強さ分だけ低いエネルギー準位を有し、演算の初期状態における第1,第2の量子ドットによる2励起子状態のエネルギーと、演算の終状態における第4の量子ドットに1つの励起子が存在し、且つ、第1,第2の量子ドットに1励起子状態が形成された状態で分離された高エネルギー側のエネルギーが共鳴するエネルギー準位とすることを特徴とする。
E(nx,ny,nz)=h2/8π2m(π/L)2(nx 2+ny 2+nz 2)・・・・・(1)
この式(1)に基づき、各量子ドット12,13,21のE(nx,ny,nz)を計算する。このとき、第1の量子ドット12と第2の量子ドット13の辺長比は、およそ1:1としたとき、第1の量子ドット12における量子準位が(1,1,1)であるときのE(111)と、第2の量子ドット13における量子準位が(1,1,1)であるときのE(111)とが等しくなる。すなわち、第1の量子ドット12の量子準位(1,1,1)と、第2の量子ドット13の量子準位(1,1,1)は、励起子の励起エネルギー準位が共鳴する関係にある。実際これらの間で共鳴を起こさせるために、第1の量子ドット12における量子準位(1,1,1)に対応する波長をもつ光を、信号光Aとして供給し、或いは、第2の量子ドット13における量子準位(1,1,1)に対応する波長をもつ光を、信号光Bとして供給する必要がある。
Claims (8)
- 誘電性の基板と、
供給される第1の信号光に応じて励起子が励起される第1のエネルギー準位を有する第1の量子ドットと、
上記第1のエネルギー準位と同準位の第2のエネルギー準位を有し、供給される第2の信号光に応じて当該第2のエネルギー準位に励起子が励起される第2の量子ドットと、
上記第1,第2のエネルギー準位よりも高準位の第3のエネルギー準位を有し、当該第3のエネルギー準位から放出されたエネルギーに応じて出力光を生成する第3の量子ドットを備え、
上記各量子ドットは、上記第3の量子ドットを介して上記第1の量子ドット並びに第2の量子ドットが互いに対称となるように、上記基板上に形成され、
上記第1の量子ドットと第2の量子ドットは、互いに近接場光によりコヒーレントに結合するような位置関係にあって共鳴効果を起こし、励起子がコヒーレントに結合し、1励起子状態では近接場光結合の強さに応じてエネルギーが分離するものであって、
上記第3の量子ドットのエネルギー準位は、1励起子状態で分離されたエネルギーの高エネルギー側に共鳴するエネルギー準位としたこと
を特徴とする量子ドットによる演算回路。 - 上記第3の量子ドットは、上記第1,第2のエネルギー準位間の双極子−双極子相互作用に応じた近接場光結合の強さ分だけ上記第1,第2の量子ドットにおける励起エネルギー準位が有する基底準位からエネルギー差よりも高い第3のエネルギー準位を有する
ことを特徴とする請求項1記載の量子ドットによる演算回路。 - 誘電性の基板と、
供給される第1の信号光に応じて励起子が励起される第1のエネルギー準位を有する第1の量子ドットと、
上記第1のエネルギー準位と同準位の第2のエネルギー準位を有し、供給される第2の信号光に応じて当該第2のエネルギー準位に励起子が励起される第2の量子ドットと、
上記第1,第2のエネルギー準位よりも低準位の第3のエネルギー準位を有し、当該第3のエネルギー準位から放出されたエネルギーに応じて出力光を生成する第3の量子ドットを備え、
上記各量子ドットは、上記第3の量子ドットを介して上記第1の量子ドット並びに第2の量子ドットが互いに対称となるように、上記基板上に形成され、
上記第1の量子ドットと第2の量子ドットは、互いに近接場光によりコヒーレントに結合するような位置関係にあって共鳴効果を起こし、励起子がコヒーレントに結合し、1励起子状態では近接場光結合の強さに応じてエネルギーが分離するものであって、
上記第3の量子ドットは、第1,第2の量子ドットにおけるエネルギー準位より近接場光の強さ分だけ低いエネルギー準位を有し、演算の初期状態における第1,第2の量子ドットによる2励起子状態のエネルギーと、演算の終状態における第3の量子ドットに1つの励起子が存在し、且つ、第1,第2の量子ドットに1励起子状態が形成された状態で高エネルギー側のエネルギーが等しくなる
ことを特徴とする量子ドットによる演算回路。 - 上記第3の量子ドットは、上記第1,第2のエネルギー準位間の双極子−双極子相互作用に応じた近接場光の強さ分だけ第1,第2の量子ドットにおける励起エネルギー準位が有する基底準位からのエネルギー差より低い第3のエネルギー準位を有する
ことを特徴とする請求項3記載の量子ドットによる演算回路。 - 誘電性の基板と、
供給される第1の信号光に応じて励起子が励起される第1のエネルギー準位を有する第1の量子ドットと、
上記第1のエネルギー準位と同準位の第2のエネルギー準位を有し、遅延時間に合わせて供給される制御光に応じて当該第2のエネルギー準位に励起子が励起される第2の量子ドットと、
上記第1,第2のエネルギー準位よりも高準位の第3のエネルギー準位を有し、当該第3のエネルギー準位から放出されたエネルギーに応じて出力光を生成する第3の量子ドットと、
上記第1,第2のエネルギー準位よりも低準位の第4のエネルギー準位を有し、当該第4のエネルギー準位から放出されたエネルギーに応じて出力光を生成する第4の量子ドットとを備え、
上記各量子ドットは、上記第3の量子ドット又は上記第4の量子ドットを介して上記第1の量子ドット並びに第2の量子ドットが互いに対称となるように、上記基板上に形成され、
上記第1の量子ドットと第2の量子ドットは、互いに近接場光によりコヒーレントに結合するような位置関係にあって共鳴効果を起こし、励起子がコヒーレントに結合し、1励起子状態では近接場光結合の強さに応じてエネルギーが分離するものであって、
上記第3の量子ドットは、第1,第2の量子ドットにおけるエネルギー準位より近接場光の強さ分だけ高いエネルギー準位を有し、演算の初期状態における第1,第2の量子ドットによる1励起子状態の分離された高エネルギー側に共鳴するエネルギー準位を有し、
上記第4の量子ドットは、第1,第2の量子ドットにおけるエネルギー準位より近接場光の強さ分だけ低いエネルギー準位を有し、演算の初期状態における第1,第2の量子ドットによる2励起子状態のエネルギーと、演算の終状態における第4の量子ドットに1つの励起子が存在し、且つ、第1,第2の量子ドットに1励起子状態が形成された状態で分離された高エネルギー側のエネルギーが共鳴するエネルギー準位とする
を特徴とする量子ドットによる遅延回路。 - 上記第3の量子ドットは、上記第1,第2のエネルギー準位間の双極子−双極子相互作用に応じた近接場光の強さ分だけ第1,第2の量子ドットにおける励起エネルギー準位が有する基底準位からのエネルギー差より高い第3のエネルギー準位を有し、
上記第4の量子ドットは、上記第1,第2のエネルギー準位間の双極子−双極子相互作用に応じた近接場光の強さ分だけ第1,第2の量子ドットにおける励起エネルギー準位が有する基底準位からのエネルギー差より低い第4のエネルギー準位を有すること
を特徴とする請求項5記載の量子ドットによる遅延回路。 - 誘電性の基板と、
供給される第1の信号光に応じて励起子が励起される第1のエネルギー準位を有する第1の量子ドットと、
上記第1のエネルギー準位と同準位の第2のエネルギー準位を有し、供給される第2の信号光に応じて当該第2のエネルギー準位に励起子が励起される第2の量子ドットと、
上記第1,第2のエネルギー準位よりも高準位の第3のエネルギー準位を有し、当該第3のエネルギー準位から放出されたエネルギーに応じて出力光を生成する第3の量子ドットと、
上記第1,第2のエネルギー準位よりも低準位の第4のエネルギー準位を有し、当該第4のエネルギー準位から放出されたエネルギーに応じて出力光を生成する第4の量子ドットとを備え、
上記各量子ドットは、上記第3の量子ドット又は上記第4の量子ドットを介して上記第1の量子ドット並びに第2の量子ドットが互いに非対称となるように、上記基板上に形成され、
上記第1の量子ドットと第2の量子ドットは、互いに近接場光によりコヒーレントに結合するような位置関係にあって共鳴効果を起こし、励起子がコヒーレントに結合し、1励起子状態では近接場光結合の強さに応じてエネルギーが分離するものであって、
上記第3の量子ドットは、第1,第2の量子ドットにおけるエネルギー準位より近接場光の強さ分だけ高いエネルギー準位を有し、演算の初期状態における第1,第2の量子ドットによる1励起子状態の分離された高エネルギー側に共鳴するエネルギー準位を有し、
上記第4の量子ドットは、第1,第2の量子ドットにおけるエネルギー準位より近接場光の強さ分だけ低いエネルギー準位を有し、演算の初期状態における第1,第2の量子ドットによる1励起子状態の分離された低エネルギー側に共鳴するエネルギー準位を有すること
を特徴とする量子ドットによる判別回路。 - 上記第3の量子ドットは、上記第1,第2のエネルギー準位間の双極子−双極子相互作用に応じた近接場光の強さ分だけ第1,第2の量子ドットにおける励起エネルギー準位が有する基底準位からのエネルギー差より高い第3のエネルギー準位を有し、
上記第4の量子ドットは、上記第1,第2のエネルギー準位間の双極子−双極子相互作用に応じた近接場光の強さ分だけ第1,第2の量子ドットにおける励起エネルギー準位が有する基底準位からのエネルギー差より低い第4のエネルギー準位を有すること
を特徴とする請求項7記載の量子ドットによる判別回路。
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