JP4032034B2 - 発光制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、スタジアム、スタジオ、ホール等における演出効果を高めるための発光装置を制御する発光制御システムに関する。
スタジアム、スタジオ、ホール等のイベント会場における雰囲気を盛り上げるために、様々な演出方法が採られている。例えば、音に合わせて複数のスポットライトから発光する光の色や光の照射位置を変化させる演出方法、あるいは、観客にペンライトを持たせて、複数のペンライトからの発光によって表現される所定のパターンを変化させる等の演出方法を挙げることができる。
ところで、従来は、スポットライトやペンライト等の発光装置と、前記発光装置を制御する制御装置とは、ケーブルで接続されていた。従って、イベント会場での据付けの際、前記ケーブルを引き回さなければならず、作業者は多大な労力と時間の消費とを強いられていた。また、前記イベント会場の床下等が前記ケーブルにより雑然となるという問題もあった。
そこで、前記発光装置と前記制御装置とを前記ケーブルで接続したことに伴う上述した問題を解決するために、従来技術では、携帯発光装置と発光状態制御装置とを無線を介して接続するようにしたものが提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1では、発光状態制御装置を構成するパーソナルコンピュータ(PC)の画面上に、イベント会場内における複数の携帯発光装置の配置パターンが表示され、前記配置パターンに基づいて前記各携帯発光装置の発光パターンを予め設定する。次いで、前記イベント会場内の観客席と前記携帯発光装置とにそれぞれアドレスが付与され、前記携帯発光装置のアドレスと、前記携帯発光装置を持った観客が座る前記観客席のアドレスとが一致した状態で、前記発光状態制御装置から前記携帯発光装置に発光制御信号を送信すると、前記携帯発光装置が発光し、前記携帯発光装置を介して前記PCの画面上に形成された発光パターンが前記イベント会場内に表示される。
特開2003−36981号公報
しかしながら、特許文献1は、予め形成した発光パターンを複数の携帯発光装置を用いて表示させるだけであり、例えばイベント会場内における歌手等の演者の音声によって前記携帯発光装置の発光パターンが変化したり、あるいは演者の発声の変化に同期して前記携帯発光装置を発光させることはできない。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、音の変化に対応して携帯発光装置のような子機の発光部を発光させることを可能とする発光制御システムを提供することを目的とする。
本発明に係る発光制御システムは、外部からの音声を音声信号に変換する音声・信号変換部及び複数の周波数選択部を有する音声・信号変換装置と、前記音声・信号変換装置に接続される制御装置と、前記制御装置に接続される少なくとも1つの親機と、前記親機に無線によりそれぞれ接続され、発光部を有する複数の子機とを備え、前記制御装置は、前記親機から前記各子機に、前記音声信号のうち、前記各周波数選択部を通過する信号を送信し、前記各子機は、受信された前記信号に基づいて前記発光部を発光させることを特徴とする。
スタジアム、スタジオ、ホール等のイベント会場において、歌手等の演者の音声が前記音声・信号変換部で音声信号に変換され、前記音声信号のうち、前記周波数選択部の周波数帯域に対応する前記信号だけが、前記周波数選択部を通過する。前記制御装置は、前記親機から前記子機に前記信号を送信し、前記子機は受信した信号に従って前記発光部を発光させる。この場合、演者の音声の周波数帯域は演者毎に異なるので、前記演者の前記音声に対応した光が前記各発光部から発光する。従って、前記各発光部によって前記演者の独自の発光パターンを表現することができ、前記イベント会場の演出を盛り上げることができる。
この場合、前記制御装置は、前記各子機を識別する子機識別データと前記音声信号に対応する発光情報データとからなる子機制御データ、及び同期データから構成される発光処理コマンドを、前記親機から前記各子機に同時に送信し、前記発光処理コマンドを受信した前記各子機は、前記子機識別データが自己を示すデータであるか否かを判定し、自己を示すデータであった場合、前記発光情報データに基づき前記同期データにより決定されるタイミングで自己の前記発光部を発光させるようにしてもよい。
前記子機制御データを前記親機から前記子機に送信することによって、前記演者の独自の発光パターンを、前記各子機のうち、所望の子機に表示させることができる。そのため、例えば前記発光パターンと文字や絵等の発光パターンとを組み合わせて前記各発光部を発光させることも可能となり、前記イベント会場の演出をさらに盛り上げることができる。
また、前記各周波数選択部は、それぞれ異なる周波数帯域の信号を通過させるフィルタであり、前記各発光部は、前記周波数帯域の前記信号に基づいて、それぞれ異なる光を発光するようにしてもよい。
これにより、前記音声の周波数帯域によって、前記各発光部から様々な光が発光するので、前記イベント会場の演出をさらに盛り上げることができる。
また、前記各発光部の輝度は、前記周波数帯域の前記信号の振幅に基づいて変化するようにしてもよい。
これにより、前記音声のそれぞれの周波数帯域における音量によって、前記各発光部の輝度が変化するので、前記イベント会場の演出をより一層盛り上げることができる。
また、本発明に係る発光制御システムは、外部からの音声を音声信号に変換する音声・信号変換部及び複数の周波数選択部を有する音声・信号変換装置と、前記音声・信号変換装置に接続され且つ前記音声信号を記憶する記憶部を有する制御装置と、前記制御装置に接続される少なくとも1つの親機と、前記親機に無線によりそれぞれ接続され且つ発光部を有する複数の子機とを備え、前記制御装置は、前記音声信号のうち、前記各周波数選択部を通過する信号を前記記憶部に順次記憶させながら前記記憶部に記憶されている信号を時系列で出力して前記親機から前記各子機に送信し、前記各子機は、受信された前記信号に基づいて前記発光部を発光させることを特徴とする。
この場合、前記制御装置は、前記各周波数選択部を通過する前記信号を前記記憶部に記憶させながら、前記記憶部に記憶された前記信号を時系列で呼び出して前記親機から前記各子機に送信している。そのため、前記各発光部は、演者の前記音声に同期して発光することができる。また、上記した発明において、前記制御装置には、複数の親機が接続され、前記各親機は、前記無線により前記各子機のうち所定数の子機にそれぞれ接続され、前記制御装置は、前記各親機を識別する親機識別データ及び前記子機制御データから構成される前記所定数の子機毎の親機制御データと前記同期データとを有する前記発光処理コマンドを前記親機毎に作成し、前記各発光処理コマンドを前記各親機に出力し、前記各親機は、前記発光処理コマンドを前記電波として前記所定数の子機に送信し、前記所定数の子機は、前記発光処理コマンドを受信し、前記親機識別データが前記無線により接続される親機を示す親機識別データであるか否かを判定し、前記無線により接続される親機を示す親機識別データであれば、次に、前記各子機識別データに自己を示す子機識別データがあるか否かを判定し、自己を示す子機識別データがあった場合、この子機識別データに対応する発光情報データに基づいて、前記同期データにより決定される発光タイミングで前記発光部を発光させることが好ましい。
上述したように、本発明によれば、スタジアム、スタジオ、ホール等のイベント会場において、歌手等の演者の音声が音声・信号変換部で音声信号に変換され、前記音声信号のうち、周波数選択部の周波数帯域に対応する信号だけが、前記周波数選択部を通過する。制御装置は、親機から子機に前記信号を送信し、前記子機は受信した信号に従って発光部を発光させる。この場合、演者の音声の周波数帯域は演者毎に異なるので、前記演者の前記音声に対応した光が各発光部から発光する。従って、前記各発光部によって前記演者の独自の発光パターンを表現することができ、前記イベント会場の演出を盛り上げることができる。
また、本発明によれば、制御装置は、各周波数選択部を通過する信号を記憶部に記憶させながら、前記記憶部に記憶された信号を時系列で呼び出して親機から各子機に送信している。そのため、各発光部は、演者の前記音声に同期して発光することができる。
本発明に係る発光制御システムについて、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下に説明する。
第1の実施の形態に係る発光制御システム10Aは、図1に示すように、制御装置12と、前記制御装置12に接続される複数の親機14(1)〜14(n)と、前記制御装置12に接続され、且つマイクロホン16と前記マイクロホン16に接続される信号変換手段18とを有する音声・信号変換装置66と、無線20を介して前記親機14(1)〜14(n)と接続され、且つ発光部22(1)〜22(n)を各々有する複数の子機24(1)〜24(n)とから基本的に構成される。
制御装置(PC)12は、汎用のパーソナルコンピュータやワークステーション、あるいはこの発光制御システム10Aに特化した専用機等で構成され、複数の子機24(1)〜24(n)に対する各種コマンド等のデジタルデータを作成し、前記デジタルデータを親機14(1)〜14(n)に出力する。
なお、図2では、代表的に4個の親機14(1)〜14(4)を示し、以下にこれらの親機14(1)〜14(4)を前提として説明する。
親機14(1)〜14(4)は、前記デジタルデータを入力して処理する親機側制御部28(1)〜28(4)と、前記親機側制御部28(1)〜28(4)からの前記デジタルデータを送信することが可能な高周波信号(搬送波)に重畳させる処理(変調)を行う変調部30(1)〜30(4)と、変調された前記搬送波を増幅する増幅部32(1)〜32(4)と、親機用アンテナ34(1)〜34(4)とから構成される。
音声・信号変換装置66はマイクロホン16を含み、前記マイクロホン16は、外部からの音声を電気信号としてのアナログ信号(音声信号)に変換し、前記アナログ信号を信号変換手段18に出力する。
音声・信号変換装置66を構成する信号変換手段18は、前記アナログ信号から0〜1kHzの音声を示す信号を取り出す第1フィルタ部36aと、前記アナログ信号から1〜2kHzの音声を示す信号を取り出す第2フィルタ部36bと、前記アナログ信号から2〜3kHzの音声を示す信号を取り出す第3フィルタ部36cと、前記アナログ信号から3kHz以上の音声を示す信号を取り出す第4フィルタ部36dと、前記各フィルタ部36a、36b、36c、36dから出力された前記各信号を各々増幅するための第1〜第4増幅部38a、38b、38c、38dと、増幅された前記各信号をデジタル信号に変換する第1〜第4アナログ/デジタル変換部(A/D変換部)40a〜40dとから構成されている。
子機24(1)〜24(n)は、親機用アンテナ34(1)〜34(4)から送信された電波を受信する子機用アンテナ42と、受信した前記電波に基づく電気信号を増幅する増幅部44と、増幅された前記電気信号を復調して前記デジタルデータを得るための復調部46と、得られた前記デジタルデータを処理する子機側制御部48と、前記子機24(1)〜24(n)の子機番号コード等の各種データを格納する第1メモリ50と、発光部22(1)〜22(n)の発光パターンプログラムを格納する第2メモリ52と、ワークメモリ54と、バッテリ56とから構成される。
なお、前記子機番号コードとは、前記子機24(1)〜24(n)を識別するために前記各子機24(1)〜24(n)に付与されたものであり、参照符号24(1)〜24(n)の括弧内の番号1〜nをいう。
また、子機24(1)〜24(n)の各子機側制御部48には、赤色光を発光する発光ダイオード58と、緑色光を発光する発光ダイオード60と、青色光を発光する発光ダイオード62とから構成される発光部22(1)〜22(n)が各々接続される。この場合、発光ダイオード58、60、62は、発光するか否かの単純なオン・オフ動作をするものであってもよいし、明るさ(階調)を調整することが可能なものであってもよい。
なお、本実施の形態では、これらの発光ダイオード58、60、62は、単純なオン・オフ動作をするものとして以下に説明し、且つ本実施の形態では、便宜的に、発光ダイオード58を赤LED58、発光ダイオード60を緑LED60、発光ダイオード62を青LED62として以下に説明する。
この場合、図1において、子機24(1)〜24(n)は据え置き形の子機として記載しているが、図3に示す携帯可能なペンライト形の子機24であってもよく、前記子機24の先端部には半球状の発光部22が設けられ、前記発光部22内には棒状の赤LED58、緑LED60及び青LED62が子機24の長手方向に延在して設けられ、子機用アンテナ42は前記子機24に内蔵されている。
第1の実施の形態に係る発光制御システム10Aは、基本的には、以上のように構成されるものであり、次に、各子機24(1)〜24(n)における発光部22(1)〜22(n)の発光制御について説明する。
前記発光制御の説明に先立ち、本実施の形態では、外部からマイクロホン16に入力される音声は、図4に示すように、周波数によって音声のレベルが変化することを前提としている。図4は一時点での人間の音声を示しているが、異なる音声であれば、図4に示す周波数特性は当然に変化する。
図5は、マイクロホン16に「あ」、「い」、「う」、「え」及び「お」の音声を順次入力した際の前記音声のレベルを、声紋80で示した特性図である。図5において、縦軸に周波数、横軸に時間、前記音声のレベルを声紋80の濃淡でそれぞれ表記すれば、前記声紋80の分布(前記音声のレベルの分布)は音声の種類により大きく変化する。
すなわち、「あ」の音声のレベルは、300Hz〜1.7kHzの周波数帯域において高いが、1.7kHz以上の周波数では低下している。「い」の音声のレベルは、300Hz〜700Hzの周波数帯域において高く、700Hz〜2.7kHzの周波数帯域において低下するが、2.7kHz〜5.5kHzの周波数帯域において再び高くなっている。「う」の音声のレベルは、300Hz〜1.5kHzの周波数帯域において高く、1.5kHz〜4.5kHzの周波数帯域において低下するが、4.5kHz〜5kHzの周波数帯域において再び高くなっている。「え」の音声のレベルは、300Hz〜5kHzの周波数帯域において高く、5kHz以上の周波数では低下する。「お」の音声のレベルは、300Hz〜2.7kHzの周波数帯域において高いが、2.7kHz以上の周波数では低下する。
第1の実施の形態では、「あ」の音声であって、図5に示す時間tにおける発光部22(1)〜22(n)の発光制御とする。
また、本実施の形態では、スタジアム、スタジオ、ホール等のイベント会場において、複数の子機24(1)〜24(n)、例えば、図6に示す32個の子機24(1)〜24(32)(破線で示された正方形)を前記イベント会場の各観客席に対応して配置する場合の前記各発光部22(1)〜22(32)の発光制御とする。
ここで、図6では、前記正方形内の数字が前記各観客席の番号1〜32を示し、前記各観客席には、前記各番号1〜32と一致する子機番号コード1〜32を有する各子機24(1)〜24(32)が配置されているものとする。また、便宜上、前記番号1〜32を各々有する前記各観客席を観客席1〜32として以下において説明する。
なお、親機14(1)から子機24(1)〜24(8)を制御し、親機14(2)から子機24(9)〜24(16)を制御し、親機14(3)から子機24(17)〜24(24)を制御し、親機14(4)から子機24(25)〜24(32)を制御するものとする。
先ず、制御装置12内で、子機24(1)〜24(32)に子機番号コード1〜32を割り振ると共に、前記子機番号コード1〜32を前記各子機24(1)〜24(32)の第1メモリ50に各々格納する。
一方、制御装置12内で、親機14(1)〜14(4)に親機番号コード1〜4を割り振ると共に、前記親機番号コード1を前記各子機24(1)〜24(8)の第1メモリ50に各々格納し、前記親機番号コード2を前記各子機24(9)〜24(16)の第1メモリ50に各々格納し、前記親機番号コード3を前記各子機24(17)〜24(24)の第1メモリ50に各々格納し、前記親機番号コード4を前記各子機24(25)〜24(32)の第1メモリ50に各々格納する。
なお、前記親機番号コードとは、前記親機14(1)〜14(4)を識別するために前記各親機14(1)〜14(4)に付与されたものであり、参照符号14(1)〜14(4)の括弧内の番号1〜4をいう。
次に、制御装置12において、前記子機24(1)〜24(32)を8×4のマトリックス状に配置した図6に示す配置情報を作成する。
次いで、前記配置情報に従ってイベント会場内の32個の観客席1〜32に前記各子機24(1)〜24(32)を配置する。この場合、前記各子機24(1)〜24(32)は、前記各観客席1〜32に直接配置してもよいし、チケットと共に各観客に予め渡して、前記各観客が前記各観客席1〜32に着席することによって配置させるようにしてもよい。
このような準備を経て、演者は、マイクロホン16を介して図5に示す「あ」の音声を入力し、図7のフローチャートに示すように、前記音声は電気信号であるアナログ信号に変換され、前記アナログ信号は信号変換手段18に出力される(ステップS1)。
この場合、信号変換手段18に入力された前記アナログ信号のうち、0〜1kHzの信号は、第1フィルタ部36aを通過して第1増幅部38aで増幅され、1〜2kHzの信号は、第2フィルタ部36bを通過して第2増幅部38bで増幅され、2〜3kHzの信号は、第3フィルタ部36cを通過して第3増幅部38cで増幅され、3kHz以上の信号は第4フィルタ部36dを通過して第4増幅部38dで増幅される(ステップS2)。
具体的には、「あ」の音声は、300Hz〜1.7kHzの周波数帯域において音声のレベルが高く、1.7kHz以上の周波数ではレベルが低下するので、前記音声のアナログ信号は、主として第1フィルタ部36a及び第2フィルタ部36bを各々通過して、第1増幅部38a及び第2増幅部38bで各々増幅される。
そこで、第1〜第4増幅部38a〜38dから出力された前記各信号は、第1〜第4A/D変換部40a〜40dにおいてアナログ信号からデジタル信号に変換される(ステップS3)。この場合、前記各A/D変換部40a〜40dでは、前記アナログ信号を、例えば、2進数で3ビット(8階調)のデジタル信号に変換する。
前記「あ」の音声によるアナログ信号は、第1A/D変換部40aにおいて8階調の7段階を示すデジタル信号(2進数で110)に変換され、第2A/D変換部40bにおいて8段階を示すデジタル信号(2進数で111)に変換される。
一方、上述したように、前記アナログ信号は、主として第1フィルタ部36a及び第2フィルタ部36bを各々通過するので、第3増幅部38c及び第4増幅部38dを介して第3フィルタ部36c及び第4フィルタ部36dに接続される第3A/D変換部40c及び第4A/D変換部40dには、低レベルのアナログ信号が入力される。従って、前記各アナログ信号は、前記第3フィルタ部36c及び第4フィルタ部36dにおいて、8階調の2段階を示すデジタル信号(2進数で001)に変換される。
前記のように変換された各デジタル信号は、第1〜第4A/D変換部40a〜40dから制御装置12に出力される(ステップS4)。
次いで、前記各デジタル信号は、制御装置12に入力され(ステップS5)、前記制御装置12は、前記各デジタル信号に基づいて各親機14(1)〜14(4)に対する発光処理コマンド100を作成する(ステップS6)。
この場合、前記親機14(1)に対する発光処理コマンド100は、第1A/D変換部40aのデジタル信号に基づいて作成され、前記親機14(2)に対する発光処理コマンド100は、第2A/D変換部40bのデジタル信号に基づいて作成され、前記親機14(3)に対する発光処理コマンド100は、第3A/D変換部40cのデジタル信号に基づいて作成され、前記親機14(4)に対する発光処理コマンド100は、第4A/D変換部40dのデジタル信号に基づいて作成される。
前記各発光処理コマンド100は、図8に示すように、コマンドの開始を示す開始データ102と、親機14(1)〜14(4)を制御するための複数の親機制御データ104と、終了データ106(同期データ)とから構成される。
前記親機制御データ104は、親機番号コード1〜4が格納される親機識別データ110と、子機番号コード1〜32が格納される子機識別データ112及び各発光部22(1)〜22(32)を発光させるための発光情報データ114からなる前記子機24(1)〜24(32)毎の子機制御データ116とから構成される。
前記発光情報データ114には、各発光部22(1)〜22(32)から発光可能な色を示す色データが格納されている。この場合、制御装置12は、前記色データを上述した階調レベル(1〜8段階)に対応する0〜7の数字に設定し、各数字に黒(0)、赤(1)、緑(2)、黄(3)、青(4)、マゼンタ(5)、シアン(6)及び白(7)の8つの色を割り振る。
ここで、前記黒(0)は各LED58、60、62を消灯させることにより表現され、前記黄(3)は赤LED58及び緑LED60を点灯させることにより表現され、前記マゼンタ(5)は赤LED58及び青LED62を点灯させることにより表現され、前記シアン(6)は緑LED60及び青LED62を点灯させることにより表現され、前記白(7)は各LED58、60、62を点灯させることにより表現される。なお、前記赤(1)は赤LED58を点灯させることにより表現され、前記緑(2)は緑LED60を点灯させることにより表現され、前記青(4)は青LED62を点灯させることにより表現されることは勿論である。
例えば、「あ」の音声に対応するデジタル信号の場合、第1〜第4A/D変換部40a〜40dから出力されたデジタル信号は、各々7段階、8段階、1段階及び1段階の階調レベルを示すデジタル信号であるから、発光情報データ114に格納される色データは、6(シアン)、7(白)、1(赤)、1(赤)となる。
図9において、前記親機14(1)に対する発光処理コマンド100について代表的に示すと、各親機識別データ110に親機番号コード1が格納され、各子機識別データ112に子機番号コード1〜8が各々格納され、各発光情報データ114に色データを示す6(シアン)が各々格納される。
次いで、制御装置12は、各親機14(1)〜14(4)毎に作成した各発光処理コマンド100を、前記各親機14(1)〜14(4)に出力する(ステップS7)。
制御装置12から出力された各発光処理コマンド100は、各親機14(1)〜14(4)の各親機側制御部28(1)〜28(4)に各々入力される(ステップS8)。前記各親機側制御部28(1)〜28(4)は、前記各発光処理コマンド100を変調部30(1)〜30(4)に各々転送し、前記各変調部30(1)〜30(4)は、前記各発光処理コマンド100を電波として送信することができる高周波信号(搬送波)に重畳させる変調処理を行う。変調された前記搬送波は、増幅部32(1)〜32(4)において増幅され(ステップS9)、さらに親機用アンテナ34(1)〜34(4)から電波として各子機24(1)〜24(32)に送信される(ステップS10)。
この場合、親機用アンテナ34(1)からの前記電波は各子機24(1)〜24(8)に送信され、親機用アンテナ34(2)からの前記電波は各子機24(9)〜24(16)に送信され、親機用アンテナ34(3)からの前記電波は各子機24(17)〜24(24)に送信され、親機用アンテナ34(4)からの前記電波は各子機24(25)〜24(32)に送信される。
具体的には、各子機24(1)〜24(8)には0〜1kHzの音声を示す電波が送信され、各子機24(9)〜24(16)には1〜2kHzの音声を示す電波が送信され、各子機24(17)〜24(24)には2〜3kHzの音声を示す電波が送信され、各子機24(25)〜24(32)には3kHz以上の音声を示す電波が送信される。
親機用アンテナ34(1)〜34(4)から送信された前記各電波は、各子機24(1)〜24(32)の子機用アンテナ42で同時に受信され、その後、前記各電波に基づく各電気信号は増幅部44で増幅され、さらに復調部46において復調されてデジタルデータとなる(ステップS11)。
得られた前記デジタルデータは、各子機24(1)〜24(32)の子機側制御部48に同時に入力され、以下の処理が行われる。
先ず、子機側制御部48は、前記デジタルデータが発光処理コマンド100の開始データ102であるか否かを判定する(ステップS12)。開始データ102であると判定した場合、前記子機側制御部48は、ステップS11の処理を再度実行し、次のデジタルデータを取得する。一方、ステップS12において、開始データ102でないと判定した場合、前記子機側制御部48は、前記デジタルデータが終了データ106であるか否かを判定する(ステップS13)。
前記デジタルデータが終了データ106でないと判定した場合、子機側制御部48は、前記デジタルデータ内の親機番号コード1〜4が第1メモリ50に格納されている親機番号コードであるか否かを判定する(ステップS14)。前記デジタルデータ内の前記親機番号コード1〜4と、格納されている前記親機番号コードとが一致した場合、前記子機側制御部48は、前記デジタルデータ内の子機番号コード1〜64と第1メモリ50に格納されている自己の子機番号コードとを比較し(ステップS15)、一致した場合、前記デジタルデータに続く次のデジタルデータ、すなわち、発光情報データ114を取得し、ワークメモリ54に格納する(ステップS16)。
ステップS14の処理において、前記デジタルデータが第1メモリ50に格納されている親機番号コードと一致しない場合や、ステップS15の処理において、前記デジタルデータが自己の子機番号コードと一致しない場合、子機側制御部48は、ステップS11の処理を再度実行して次のデジタルデータを取得する。
また、ステップS13の処理において、前記デジタルデータが終了データ106であった場合、子機側制御部48は、ワークメモリ54に格納されている発光情報データ114に基づいて発光部22(1)〜22(32)を駆動して発光処理を行う(ステップS17)。
ステップS17の発光処理によって、図10に示すように、子機24(1)〜24(8)の発光部22(1)〜22(8)からはシアン光が発光し、子機24(9)〜24(16)の発光部22(9)〜22(16)からは白色光が発光し、子機24(17)〜24(24)の発光部22(17)〜22(24)からは赤色光が発光し、子機24(25)〜24(32)の発光部22(25)〜22(32)からは赤色光が発光する。
この場合、発光部22(1)〜22(8)からの光は0〜1kHzの音声を示す光であり、発光部22(9)〜22(16)からの光は1〜2kHzの音声を示す光であり、発光部22(17)〜22(24)からの光は2〜3kHzの音声を示す光であり、発光部22(24)〜22(32)からの光は3kHz以上の音声を示す光である。
また、各発光部22(1)〜22(32)から発光する光の色は音声のレベルに対応し、黒色光(0)、赤色光(1)、緑色光(2)、黄色光(3)、青色光(4)、マゼンタ光(5)、シアン光(6)及び白色光(7)の順番で音声のレベルは高くなる。
そのため、上述した光と音声との関係を観客が予め知っていれば、イベント会場内の演者が、マイクロホン16に図5に示す「あ」の音声を入力することにより、各子機24(1)〜24(32)の各発光部22(1)〜22(32)から図10に示す各光が各々発光した場合、前記各光による発光パターンから、前記観客は、0〜1kHz及び1〜2kHzの音声のレベルが高く、2〜3kHz及び3kHz以上の音声のレベルが低いことを把握することができる。
すなわち、図10に示す前記発光パターンは、図5に示す「あ」の音声に関する声紋80の特性図を光で表現していることになる。
以上の処理において、子機側制御部48は、発光処理コマンド100内に自己の子機番号コードが存在しない場合、次に続く発光情報データ114を取得せず、勿論発光処理も行わない。
また、共通な発光処理コマンド100が親機14(1)〜14(4)から全ての子機24(1)〜24(32)に同時に送信され、しかも、前記子機24(1)〜24(32)は終了データ106を受信したタイミングで発光部22(1)〜22(32)を駆動するので、前記各子機24(1)〜24(32)の各発光部22(1)〜22(32)の発光タイミングを同期させ、前記各発光部22(1)〜22(32)を一斉に発光させることができる。
なお、第1の実施の形態では、子機24(1)〜24(32)における発光部22(1)〜22(32)の発光タイミングを同期させるための同期データを終了データ106としているが、同期データは必ずしも終了データ106に限定されるものではない。例えば、開始データ102、あるいは、開始データ102及び終了データ106以外の所定データを同期データとすることもできる。この場合、開始データ102や所定データを受信してから所定時間経過後に発光部22(1)〜22(32)を発光させればよい。
上述した発光制御システム10Aの発光制御は、図10に示すように、観客席1〜32に配置された各子機24(1)〜24(32)の発光部22(1)〜22(32)を横一列で同じ色に発光させるというものであるが、前記横一列に並んだ子機の一部を消灯状態とすることにより、上述した階調レベル、すなわち各周波数帯域毎の音声のレベルを、発光している子機24(1)〜24(32)の個数で表現することも可能である。
すなわち、図11に示すように、発光部22(1)〜22(8)のうち、発光部22(8)のみを無発光状態とすることにより、シアンの示す0〜1kHzの音声のレベルが6であることを表現し、発光部22(9)〜22(16)を全て発光させることにより、白色の示す1〜2kHzの音声のレベルが7であることを表現し、発光部22(17)〜22(24)のうち、発光部22(17)のみを発光状態とすることにより、赤色の示す2〜3kHzの音声のレベルが1であることを表現し、発光部22(25)〜22(32)のうち、発光部22(25)のみを発光状態とすることにより、赤色の示す3kHz以上の音声のレベルが1であることを表現するものである。
この発光制御においては、図7のステップSに関し、制御装置12は、発光処理コマンド100の代わりに発光処理コマンド120を作成する。
前記発光処理コマンド120は、図12に示すように、コマンドの開始を示す開始データ122と、親機14(1)〜14(4)を制御するための複数の親機制御データ124と、終了データ126(同期データ)とから構成される。
また、前記親機制御データ124は、親機番号コード1〜4が格納される親機識別データ130と、子機番号コード1〜32が格納される子機識別データ132及び各発光部22(1)〜22(32)を発光させるための発光情報データ134からなる前記子機24(1)〜24(32)毎の子機制御データ136とから構成される。
図12は、代表的に親機14(1)に対する発光処理コマンド120を示しており、各親機識別データ130には親機番号コードを示す1の数字が各々格納され、子機識別データ132には子機番号コードを示す1〜8の数字が各々格納され、子機24(1)〜24(7)に対する発光情報データ134には、シアンを発光させるための6の数字が各々格納され、子機24(8)に対する発光情報データ134には、無発光状態(黒)を指示するための0の数字が格納されている。
上述した発光処理コマンド120を制御装置12から各親機14(1)〜14(4)に送信し、さらに前記各親機14(1)〜14(4)から各子機24(1)〜24(32)に電波で送信すると、図11に示す発光処理が行われる。そのため、各発光部22(1)〜22(32)からの各光による発光パターンは、グラフィックイコライザーと同一の作用を奏する。
また、1つの制御装置12に代わり、図13に示すように、複数の制御装置12(1)〜12(4)から親機14(1)〜14(4)に発光処理コマンド100、120を各々送信することにより、子機24(1)〜24(32)における発光部22(1)〜22(32)の発光を制御してもよい。
このように、第1の実施の形態に係る発光制御システム10Aでは、スタジアム、スタジオ、ホール等のイベント会場において、歌手等の演者の音声はマイクロホン16でアナログ信号に変換され、前記アナログ信号は、第1〜第4フィルタ部36a〜36dにより各周波数帯域毎のアナログ信号となって、第1〜第4A/D変換部40a〜40dにおいて前記アナログ信号からデジタル信号に変換される。制御装置12、12(1)〜12(4)は、前記デジタル信号に基づいて発光処理コマンド100、120を作成し、前記発光処理コマンド100、120を各親機14(1)〜14(4)から各子機24(1)〜24(32)に送信する。これにより、前記各子機24(1)〜24(32)は前記発光処理コマンド100、120に従って各発光部22(1)〜22(32)を発光させる。
この場合、前記音声の周波数帯域は演者毎に異なるので、前記演者の前記音声に対応した光が前記各発光部22(1)〜22(32)から発光する。従って、前記各発光部22(1)〜22(32)は演者独自の発光パターンを表現することが可能となり、前記イベント会場の演出を盛り上げることができる。
また、発光処理コマンド100、120には、子機番号コード1〜32が格納された子機識別データ112、132が含まれているので、所望の発光部22(1)〜22(32)のみを発光制御することも可能である。そのため、上述した音声に対応する発光パターンと文字や絵等の発光パターンとを組み合わせて各発光部22(1)〜22(32)を発光させることも可能となり、前記イベント会場の演出をさらに盛り上げることができる。
さらに、前記音声の周波数帯域によって、各発光部22(1)〜22(32)から様々な光を発光させることができるので、前記イベント会場の演出をさらに盛り上げることができる。
さらにまた、前記音声の各周波数帯域におけるレベルによって、各発光部22(1)〜22(32)の輝度を変化させたり、前記各発光部22(1)〜22(32)から様々な光を発光させることができるので、前記イベント会場の演出をより一層盛り上げることができる。
次に、第2の実施の形態に係る発光制御システム10Bについて、図14〜図19を参照しながら説明する。なお、第1の実施の形態に係る発光制御システム10Aと同一の構成要素については、同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下同様とする。
第2の実施の形態に係る発光制御システム10Bは、図14に示すように、制御装置12に、音声・信号変換装置66からのデジタル信号を記憶するメモリ70が内蔵されている点で、第1の実施の形態に係る発光制御システム10A(図2参照)とは異なる。
前記発光制御システム10Bの発光制御とは、外部からマイクロホン16に順次入力される音声に対応して制御装置12内で発光処理コマンドを順次作成し、親機14(1)〜14(4)から子機24(1)〜24(32)に前記各発光処理コマンドを順次送信することにより、発光部22(1)〜22(32)を順次発光させるものである。
具体的には、マイクロホン16に入力される音声は、図15に示すように、時間毎に歌手等の演者から発声される「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」の音声とする。
そして、発光制御システム10Bは、時間t1〜t8における各音声に基づいて、時間t1〜t8の時間毎に縦一列の各子機24(1)〜24(32)の発光制御を順次行うものとする。例えば、時間t1の音声に対しては、発光部22(1)、22(9)、22(17)、22(25)の発光が制御され、時間t8の音声に対しては、発光部22(8)、22(16)、22(24)、22(32)の発光が制御される。
先ず、時間t1において、発光制御システム10Bは、図7に示すステップS1〜S4の処理を行う。これにより、マイクロホン16に入力される音声は、図16に示す階調レベルのデジタル信号として音声・信号変換装置66から出力される。
次いで、制御装置12は、図7のステップS5の処理の後、図17に示すように、メモリ70内にデジタル信号の蓄積があるか否かの判定を行い(ステップS20)、前記デジタル信号の蓄積がある場合、前記デジタル信号を前記メモリ70から取り出し(ステップS21)、音声・信号変換装置66から入力されてきたデジタル信号を前記メモリ70に記憶する(ステップS22)。なお、ステップS20において、メモリ70内にデジタル信号の蓄積がない場合、前記制御装置12はステップS22の処理を行う。
次いで、発光制御システム10Bは、図7に示すステップS6〜S17の処理を実行する。これにより、時間t1の音声に基づいて、図18に示す発光部22(1)、22(9)、22(17)、22(25)が発光する。
この場合、時間t1における階調レベルの6、7、1及び1(図16参照)に基づいて発光部22(1)からシアン光が発光し、発光部22(9)から白色光が発光し、発光部22(17)から赤色光が発光し、発光部22(25)から赤色光が発光する。
第1の実施の形態でも述べたように、発光部22(1)からの光は0〜1kHzの音声を示す光であり、発光部22(9)からの光は1〜2kHzの音声を示す光であり、発光部22(17)からの光は2〜3kHzの音声を示す光であり、発光部22(24)からの光は3kHz以上の音声を示す光である。
さらに、前記発光部22(1)、22(9)、22(17)、22(25)からの前記各光の色は音声のレベルに対応し、黒色光(0)、赤色光(1)、緑色光(2)、黄色光(3)、青色光(4)、マゼンタ光(5)、シアン光(6)及び白色光(7)の順番で音声のレベルは高くなる。
従って、イベント会場内の観客は、各発光部22(1)、22(9)、22(17)、22(25)からの各光による発光パターンから、0〜1kHz及び1〜2kHzの音声のレベルが高く、2〜3kHz及び3kHz以上の音声のレベルが低いことを把握することができる。さらに、図18に示す前記各発光部22(1)、22(9)、22(17)、22(25)からの各光による発光パターンは、図15の時間t1における「あ」の音声に関する声紋80の周波数分布を光で表現していることになる。
時間t2〜t8の各音声に基づいて発光部22(2)〜22(8)、22(10)〜22(16)、22(18)〜22(24)、22(26)〜22(32)を発光させるためには、上述した時間t1における発光処理に基づいて、ステップS1〜S17、S20〜S22の処理を実行すればよいことは勿論である。
上述した発光制御システム10Bにおいて、図19に示す楽譜に基づいてピアノ等の楽器から発生する音により発光部22(1)〜22(32)の発光を制御する場合、時間t1〜t8における「あ」〜「お」の音声(図15参照)の代わりに、図19の半音、イ長調の音又は音階をマイクロホン16に順次入力すればよい。これにより、発光部22(1)〜22(32)から発光する光が、前記楽譜を表現することになる。
また、特定の周波数帯域の音声のレベル、すなわち第1〜第4A/D変換部40a〜40dから出力されるデジタル信号のレベルが所定の値を越えた際に、制御装置12から各親機14(1)〜14(4)に一斉にデジタル信号を送信して、子機24(1)〜24(32)の発光部22(1)〜22(32)を発光させてもよい。
例えば、図15に示すように、2〜3kHzにおける「え」の音声のレベルは、前記2〜3kHzにおける「あ」、「い」、「う」及び「お」の音声のレベルよりも高い。そこで、制御装置12のメモリ70に「え」のデジタル信号を予め記憶させておき、第3A/D変換部40cから所定のデジタル信号が制御装置12に出力された際に、前記「え」に対応するデジタル信号を前記制御装置12から各親機14(1)〜14(4)を出力する。
さらに、発光制御システム10Bでは、子機24(1)〜24(32)の第2メモリ52(図13参照)に「あ」、「い」、「う」、「え」及び「お」の音声に対応する発光パターンを予め記憶しておき、発光処理コマンド100、120(図8、図9及び図12参照)が親機14(1)〜14(4)から前記各子機24(1)〜24(32)から送信された際に、前記発光パターンに基づいて発光部22(1)〜22(32)を発光させてもよい。
このように、第2の実施の形態に係る発光制御システム10Bでは、音声・信号変換装置66で音声から変換されたデジタル信号を制御装置12内のメモリ70に順次記憶させながら、前記メモリ70に記憶されたデジタル信号を時系列で出力するようにしているので、各発光部22(1)〜22(32)は、前記音声に同期して発光することが可能となる。
なお、本発明に係る発光制御システムは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
第1の実施の形態に係る発光制御システムの構成図である。 図1の発光制御システムのブロック図である。 子機の一実施態様を示す斜視図である。 音声レベルの周波数による変化を示す特性図である。 音声レベルを声紋で表記した特性図である。 イベント会場における観客席及び子機の配置を示す平面図である。 第1の実施の形態に係る発光制御システムの処理を示すフローチャートである。 発光処理コマンドの構成を示す説明図である。 発光処理コマンドの具体的構成を示す説明図である。 発光部の発光状態を示す平面図である。 発光部の発光状態を示す平面図である。 発光処理コマンドの具体的構成を示す説明図である。 複数の制御装置を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る発光制御システムのブロック図である。 音声レベルを声紋で表記した特性図である。 図15の音声レベルを階調レベルで示す表である。 制御装置内のメモリの処理を示すフローチャートである。 発光部の発光状態を示す平面図である。 楽譜を示す表である。
符号の説明
10A、10B…発光制御システム 12…制御装置
14(1)〜14(n)…親機 16…マイクロホン
18…信号変換手段 20…無線
22、22(1)〜22(n)…発光部 24、24(1)〜24(n)…子機
28(1)〜28(4)…親機側制御部 30(1)〜30(4)…変調部
32(1)〜32(4)、38a〜38d、44…増幅部
34(1)〜34(m)…親機用アンテナ 36a〜36d…フィルタ部
40a〜40d…A/D変換部 42…子機用アンテナ 46…復調部 48…子機側制御部
50…第1メモリ 52…第2メモリ 54…ワークメモリ 56…バッテリ 58…赤LED 60…緑LED 62…青LED 66…音声・信号変換装置 70…メモリ 80…声紋

Claims (2)

  1. 外部からの音声を音声信号に変換する音声・信号変換部及び複数の周波数選択部を有する音声・信号変換装置と、
    前記音声・信号変換装置に接続される制御装置と、
    前記制御装置に接続される複数の親機と
    光部を有する複数の子機と、
    を備え、
    前記各親機は、無線により前記各子機のうち所定数の子機にそれぞれ接続され、
    前記各周波数選択部は、それぞれ異なる周波数帯域を有し、前記音声信号から前記周波数帯域の信号を通過させるフィルタであり、
    前記制御装置は、
    前記各子機を識別する子機識別データ及び前記各フィルタを通過した信号のレベルに対応し且つ前記各発光部から発光可能な色を示す色データが格納された発光情報データから構成される前記子機毎の子機制御データと、前記各親機を識別する親機識別データとから構成される前記所定数の子機毎の親機制御データと、
    同期データと
    を有する発光処理コマンドを前記親機毎に作成して、前記各発光処理コマンドを前記親機に出力し、
    前記親機は、前記発光処理コマンドを電波として前記所定数の子機に同時に送信し、
    前記所定数の子機は、前記発光処理コマンドを同時に受信し、前記親機識別データが前記無線により接続される親機を示す親機識別データであるか否かを判定し、前記無線により接続される親機を示す親機識別データであれば、次に、前記各子機識別データに自己を示す子機識別データがあるか否かを判定し、自己を示す子機識別データがあった場合、この子機識別データに対応する発光情報データに基づいて、前記同期データにより決定される発光タイミングで前記発光部を発光させる
    ことを特徴とする発光制御システム。
  2. 外部からの音声を音声信号に変換する音声・信号変換部及び複数の周波数選択部を有する音声・信号変換装置と、
    前記音声・信号変換装置に接続され、且つ記憶部を有する制御装置と、
    前記制御装置に接続される複数の親機と
    光部を有する複数の子機と、
    を備え、
    前記各親機は、無線により前記各子機のうち所定数の子機にそれぞれ接続され、
    前記各周波数選択部は、それぞれ異なる周波数帯域を有し、前記音声信号から前記周波数帯域の信号を通過させるフィルタであり、
    前記制御装置は、
    前記各フィルタを通過した信号を前記記憶部に順次記憶させながら、前記記憶部に記憶されている信号を時系列で出力し、
    前記各子機を識別する子機識別データ及び前記記憶部から出力された前記信号のレベルに対応し且つ前記各発光部から発光可能な色を示す色データが格納された発光情報データから構成される前記子機毎の子機制御データと、前記各親機を識別する親機識別データとから構成される前記所定数の子機毎の親機制御データと、
    同期データと
    を有する発光処理コマンドを前記親機毎に作成して、前記各発光処理コマンドを前記親機に出力し、
    前記親機は、前記発光処理コマンドを電波として前記所定数の子機に送信し、
    前記所定数の子機は、前記発光処理コマンドを受信し、前記親機識別データが前記無線により接続される親機を示す親機識別データであるか否かを判定し、前記無線により接続される親機を示す親機識別データであれば、次に、前記各子機識別データに自己を示す子機識別データがあるか否かを判定し、自己を示す子機識別データがあった場合、この子機識別データに対応する発光情報データに基づいて、前記同期データにより決定される発光タイミングで前記発光部を発光させる
    ことを特徴とする発光制御システム。
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