JP4031075B2 - 盤状物用手提げ袋及びその製造方法 - Google Patents

盤状物用手提げ袋及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、盤状物用手提げ袋及びその製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、盤状の品物(盤状物)を水平に保持したまま収納することができ、盤状物の収納作業に要する時間が短かく、さらに収納した盤状物を簡単に取り出すことができるプラスチックフイルム製の盤状物用手提げ袋及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、寿司、弁当、和菓子、洋菓子などを収容した盤状の品物(盤状物)は、内容物の保護のために、水平に保持して持ち運ぶ必要がある。このような品物は、従来、ふろしきに包んだり、紐をかけて中央部を吊るしたりして持ち運ばれていたが、近年に至って、より簡便なプラスチックフイルム製の盤状物用手提げ袋が使用されるようになった。しかし、プラスチックフイルム製の盤状物用手提げ袋の多くは、吊り下げたときに袋が破損しやすく、外観がよくないなどの欠点を有していた。
本発明者は、実開昭59−60916号公報において、これらの欠点を改良した図1に示す形状の盤状物用手提げ袋を提案した。すなわち、盤状の袋体部1と該袋体部を水平に保持し得る手提げ部2とからなるフイルム製手提げ袋であって、該袋体部の上面の中心線に沿って左右に開く開口部3を設け、該開口部の縁に沿って袋体部の一方の周辺から他方の周辺に2本のテープ状フイルムを架けて、各々のテープの両端部を袋体部の周辺部に固定し、左右2本のテープ状フイルムの片方の側縁と開口部の左右の縁とを左右それぞれ別々に固定し、開口部の左右の縁の中央部に指穴4を設けた盤状物用手提げ袋である。図1(a)は、この盤状物用手提げ袋の平面図であり、図1(b)は、C−C線切断部端面図であり、図1(c)は、D−D線切断部端面図である。
この盤状物用手提げ袋は好評を博し広く使用されるようになったが、その後さらに手提げ補強部を設けて強化したり、両側縁にガゼット折りを設けて収納容量を増すなどの改良を重ねることにより、いっそう用途が拡大し、使用量が増大した。しかし、このような状況のもとで、このタイプの盤状物用手提げ袋には新たな特性が要求されるようになった。
要求のひとつは、品物を厳密に水平を保ったまま袋に収納し得ることである。紙箱に入れたデコレーションケーキなどを開口部より収納するとき、紙箱がわずかに傾いてもケーキのデコレーション部分の形が崩れるおそれがある。特に、短時間で作業する必要のある店頭においては、品物の収納時に容器が傾きやすい。他の要求は、品物を収納するための時間を短縮することである。手提げ袋の開口部を開いて品物を収納するための時間は、ふろしきに包んだり、紐をかけたりする時間に比べるとはるかに短いが、それでも寸秒を争う繁盛する店頭においては、包装に要する時間を短縮し、販売機会の損失を防ぐことが望まれてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、盤状の品物(盤状物)を厳密に水平に保持したまま収納することができ、しかも短い時間で収納作業を行うことができ、盤状物の取り出しも容易な盤状物用手提げ袋及びその製造方法を提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、長方形の盤状の袋体部の側縁の一方を開口し、開口された側縁のフイルム外折り線に沿って両面粘着テープを貼付し、上面フイルムに中心線に平行なミシン目を設けた盤状物用手提げ袋が、盤状物を水平に保持したまま短時間で収納することが可能であり、盤状物の取り出しも容易であることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)2本の側縁と2本の溶断縁を辺とする長方形の盤状の袋体部の少なくとも一方の側縁に開口部を有し、該袋体部の上面フイルムの中心線上に上面フイルムから連続的に延設された一対の外折りA、A ' と一対の内折りB、B ' のガゼット折りによって形成された手提げ部を有するチューブ状フイルム製手提げ袋であって、手提げ部は、チューブ状フイルムの袋体部の上面フイルムの中心線に関して対称に形成され、上面フイルムから連続している外折りA、A'と内折りB、B'からなる折り目部分によって形成されてなり折り目部分は両方の溶断縁において盤状の袋体部の溶断縁に溶着され、中間部の2カ所において袋体部の上面フイルムに溶着された手提げ補強部8を設け、該2ヵ所の手提げ補強部の間隔を4本の指が入る間隔として、かつ手提げ補強部はV字型直線、半円形若しくは楕円形の曲線又は溶断線と平行な直線として形成されてなり、盤状の袋体部は、両側縁にガゼット折りが形成されてなり、一方の側縁に開口部を有し、開口された側縁のフイルムの外折り線に沿って剥離テープつき粘着剤層11が貼着され、上面フイルムに中心線に平行なミシン目を有することを特徴とする盤状物用手提げ袋、及び、
(2)長尺のチューブ状のプラスチックフイルムを移送しつつ、(1)両側縁にV字形又はW字形のガゼット折り及び上面の中心線に関して対称に外折りA、A'と内折りB、B'からなる折り目を形成する工程、(2)一方の側縁のガゼット折りの内折りを開口する工程、(3)上面の中心線に関して対称な外折りA、A'及び内折りB、B'からなる折り目部分を上面フイルムに溶着して手提げ補強部を形成する工程及び(4)袋体の幅ごとに溶断する工程をこの順に有し、さらに、第(1)工程から第(4)工程の間の任意の箇所に(5)側縁のフイルムの外折り線に沿って剥離テープにより片面が保護された両面粘着テープを貼付する工程及び第(2)工程から第(4)工程の間の任意の箇所に(6)上面フイルムに中心線に平行にミシン目を入れる工程を設けてなる請求項1記載の盤状物用手提げ袋の製造方法、
を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の盤状物用手提げ袋は、長尺のチューブ状のプラスチックフイルムを原材料とする。使用する長尺のチューブ状のプラスチックフイルムは、熱可塑性プラスチックフイルムであれば特に制限はなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂、ポリエステル、ナイロンなどのフイルムを用いることができる。これらの中で、ポリエチレンフイルム及びポリプロピレンフイルムは、インフレーション法により容易に製造することができ、加工性が良好であるので、特に好適に使用することができる。また、プラスチックフイルムとしては、1種のプラスチックのみからなる単層フイルムも、2種以上のプラスチックからなる積層フイルムも使用することができる。
本発明方法においては、通常の製袋工程で使用される公知の装置、例えば、ガゼット折り装置、フイルムの連続供給装置、ワンピッチ移送装置、溶着装置、溶断装置などを適宜使用することができる。
【0006】
図2(a)は、本発明の盤状物用手提げ袋の一態様の平面図であり、図2(b)は、図2(a)のE−E線切断部端面図である。本発明の盤状物用手提げ袋は、2本の側縁5と2本の溶断縁6を辺とする長方形の盤状の袋体部1及び袋体部を保持するための手提げ部2からなるフイルム製手提げ袋である。手提げ部は、袋体部の上面に中心線に関して対称に形成された外折りA、A'と内折りB、B'からなる折り目部分からなり、この折り目部分が両方の溶断縁において盤状の袋体部の溶断縁6に溶着され、中間部の2カ所において袋体部の上面フイルム7に溶着されて手提げ補強部8を形成している。盤状の袋体部は、両側縁にガゼット折り9が形成され、一方の側縁を開口して開口部3が設けられ、開口された側縁のフイルムの外折り線に沿って剥離テープ10つき粘着剤層11が貼着され、上面フイルムの両溶断縁間に中心線に平行なミシン目12が設けられている。本態様の盤状物用手提げ袋は、両側縁のガゼット折りがW字形であり、2本のミシン目が中心線と側縁の間に設けられている。
図3(a)は、本発明の盤状物用手提げ袋の他の態様の平面図であり、図3(b)は、図3(a)のF−F線切断部端面図である。本態様の盤状物用手提げ袋は、開口しない側縁のガゼット折りがV字形であり、1本のミシン目が中心線の位置に設けられている。
図4(a)は、本発明の盤状物用手提げ袋の他の態様の平面図であり、図4(b)は、図4(a)のG−G線切断部端面図である。本態様の盤状物用手提げ袋は、両方の側縁のガゼット折りがV字形であり、1本のミシン目が中心線と側縁の間に設けられている。
【0007】
本発明の盤状物用手提げ袋においては、袋体部の上面の中心線に関して対称に形成された外折りA、A'と内折りB、B'からなる折り目部分からなる手提げ部は、両端が溶断縁に溶着され、さらに中間部の2カ所において袋体部の上面フイルムと溶着されて2個の手提げ補強部が設けられる。2個の手提げ補強部の間隔は、2個の手提げ補強部の間に片手の人差し指から小指までの4本の指を入れ、盤状物を収納した手提げ袋を提げるために好都合な間隔とすることが好ましい。2個の手提げ補強部の間のA−B側に親指を入れ、A'−B'側に人差し指から小指までの4本の指を差し入れて、手提げ部を掴むようにして片手で提げることにより、盤状物が収納された手提げ袋を安定して水平に保持することができる。手提げ補強部を形成するための溶着部の形状には特に制限はなく、例えば、図2、図3、図4に示すようなV字形とすることができ、半円形又は楕円形のような曲線とすることができ、あるいは溶断縁と平行な直線とすることができる。これらの手提げ補強部の溶着部の形状の中で、図2、図3、図4に示すV字形のように、指を差し入れる側の幅が中心線側の幅より広い形状が、指を差し入れやすいので特に好ましい。
本発明の盤状物用手提げ袋においては、盤状の袋体部の両側縁にガゼット折りを形成する。ガゼット折りを形成することにより、ガゼット折りが伸びて、厚さの大きい盤状物も収納することが可能になるとともに、側縁の開口が容易になる。ガゼット折りの形状には特に制限はなく、例えば、外折り2本と内折り1本からなるV字形ガゼット折り、外折り3本と内折り2本からなるW字形ガゼット折り、あるいは外折りと内折りの本数がさらに多いガゼット折りなどとすることができる。
【0008】
本発明の盤状物用手提げ袋においては、ガゼット折りの外折り線の1本がそれより上に位置する外折り線よりも、粘着剤層及び剥離テープの幅よりも広く外側にはみ出した形状とすることが好ましい。外折り線の1本が、それより上に位置する外折り線よりも、粘着剤層及び剥離テープの幅よりも広く外側にはみ出した形状とすることにより、粘着剤層の貼着が容易になる。通常は、いちばん下の外折り線を、それより上に位置する外折り線よりも外側にはみ出した形状とすることが作業性の点から好ましい。本発明の盤状物用手提げ袋においては、側縁の開口部の位置は粘着剤層を貼着する外折りの直上の内折りとすることが好ましい。粘着剤層を貼着する外折りの直上の内折りを開口部とすることにより、手提げ袋に盤状物を収納したのち粘着剤層により手提げ袋を閉じる作業が容易になる。
本発明の盤状物用手提げ袋においては、一方の側縁が開口され開口部が設けられる。盤状物を収納するときは、側縁に設けられた開口部を開き、盤状物を水平に滑らせて手提げ袋に収納することができるので、盤状物を厳密に水平の位置に保ったまま収納することができる。盤状物を手提げ袋の中に収納したのち、粘着剤層を保護している剥離テープを剥がし、粘着剤層の直上の外折りを粘着剤層に粘着させることにより手提げ袋を閉じる。粘着剤層により手提げ袋を閉じる作業は、水平な台上で行うことができるので、手提げ袋の中の盤状物が傾くおそれがない。手提げ袋に盤状物を収納し、開口部を閉じたのち、手提げ部を提げて移動することにより、盤状物を水平の位置から全く傾けることなく運搬することができる。
【0009】
本発明の盤状物用手提げ袋は、上面フイルムの両溶断縁間に中心線に平行なミシン目を有する。ミシン目を破ることにより、手提げ袋を開き、収容された盤状物を取り出すことができる。ミシン目の位置には特に制限はなく、例えば、中心線と側縁の間にミシン目を設けることができ、あるいは、中心線の位置にミシン目を設けることができる。ミシン目を側縁の近傍に設けることにより、盤状物を水平に滑らして取り出すことができる。ミシン目を中心線の位置に設けても、盤状物を取り出すときは寸秒を争うという事態は稀であるので、通常は適当な注意を払って盤状物を水平状態に保持したまま取り出すことができる。ミシン目の本数には特に制限はなく、例えば、1本とすることができ、あるいは、狭い間隙を有する2本の平行なミシン目とすることができる。狭い間隙を有する2本の平行なミシン目とすることにより、ミシン目の一端をつまんでテープ状に引き剥がし、片手で手提げ袋を開くことができる。
図5は、図3に示す盤状物用手提げ袋に盤状物を収納した状態を示す切断部端面図である。盤状の袋体部1に盤状物13が収納され、剥離テープを剥がした粘着剤層11により、外折り線に沿って上下のフイルムが貼り合わされ、手提げ袋が閉じられている。この状態で手提げ部2を持って提げることにより、手提げ袋中の盤状物を水平位置を保ったまま運搬することができる。また、この状態で、手提げ袋の中は外気から密封、遮断されているので、外部から塵埃などが侵入するおそれがなく、手提げ袋の中を衛生的に保つことができる。従来、紙製のトレーの上に食品などをのせ、プラスチックフイルムによりシュリンク包装したのちプラスチック製の手提げ袋に収納することが行われてきたが、本発明の盤状物用手提げ袋を用いることにより、シュリンク包装を省略することができる。
【0010】
本発明の盤状物用手提げ袋の製造方法は、長尺のチューブ状のプラスチックフイルムを移送しつつ、(1)両側縁にV字形又はW字形のガゼット折り及び上面の中心線に関して対称に外折りA、A'と内折りB、B'からなる折り目部分を形成する工程、(2)一方の側縁のガゼット折りの内折りを開口する工程、(3)上面の中心線に関して対称な外折りA、A'及び内折りB、B'からなる折り目部分を上面フイルムに溶着する工程及び(4)袋体の幅ごとに溶断する工程をこの順に有し、さらに、第(1)工程から第(4)工程の間の任意の箇所に(5)側縁のフイルムの外折り線に沿って剥離テープにより片面が保護された両面粘着テープを貼付する工程及び第(2)工程から第(5)工程の間の任意の箇所に(6)上面フイルムに中心線に平行にミシン目を入れる工程を設けてなるものである。
図6は、本発明方法の一態様の説明図であり、図7は、各工程におけるフイルムの切断部端面図である。長尺のチューブ状のプラスチックフイルム14をガゼッター15に送り、図7(a)に示す両側縁にガゼット折り9を有し、上面の中心線に関して対称な外折りA、A'と内折りB、B'からなる折り目部分を有する帯状フイルムを形成する。円形のガゼッターの入口に、内部の空気圧により膨らませた長尺のチューブ状のプラスチックフイルムを連続的に供給する。ガゼッターの出口は、図7(a)に示すようなガゼット折り帯状フイルムと同一の形状である。ガゼッターの断面は、入口の円形から徐々に出口形状へと変化し、フイルムはガゼッターの中を移動する間に次第にガゼット折り帯状フイルムの形状に折り畳まれる。ガゼッター出口を出たガゼット折り帯状フイルムは、ニップロール(図示していない。)で挟み、次の工程に送る。ニップロールで挟むことにより、チューブ状のプラスチックフイルム内の空気がニップロールを越えて流れることがなく、ガゼット折り帯状フイルムは安定してその形状を保つことができる。
【0011】
本発明方法において、側縁のフイルムの外折り線に沿って剥離テープにより片面が保護された両面粘着テープを貼付する工程は、最初のガゼット折りを形成する工程から最後の袋体の幅ごとに溶断する工程の間に任意の箇所に設けることができるが、図6に示す態様においては、ガゼット折りの直後に両面粘着テープを貼付している。原料ロール(図示していない。)から剥離テープにより片面が保護された両面粘着テープ16を巻き出し、ガゼット折り帯状フイルムのいちばん下の外折り線がはみ出した部分に貼付し、図7(b)に示す剥離テープ10により片面が保護された両面粘着テープが貼付されたガゼット折り帯状フイルムを形成する。次いで、両面粘着テープを貼付した外折りの直上の内折りにカッター刃17を差し込み、ガゼット折り帯状フイルムを内折り線で切って開口し、図7(c)に示す開口部3を有する帯状フイルムとする。
本発明方法において、上面フイルムに中心線に平行にミシン目を入れる工程は、ガゼット折りの内折りを開口する工程から最後の袋体の幅ごとに溶断する工程の間に任意の箇所に設けることができるが、図6に示す態様においては、開口の直後にミシン目を入れている。ミシン刃18を上面フイルムに押し付けることにより、上面フイルムにミシン目12を入れる。このとき、開口部から上面フイルムと下面フイルムの間に金属製などの受け台19を差し入れてミシン刃を受け止め、ミシン目が下面フイルムまで達しないよう保護することが好ましい。ミシン刃の位置及び枚数は、盤状物用手提げ袋の上面フイルムに入れるミシン目の位置及び本数に対応して、適宜選択することができる。
【0012】
本発明方法において、中心線に関して対称に形成された外折りA、A'と内折りB、B'からなる折り目部分を上面フイルムに溶着する工程は、ガゼット折りの内折りを開口する工程から最後の袋体の幅ごとに溶断する工程の間に任意の箇所に設けることができるが、図6に示す態様においては、ミシン目を入れた後に溶着を行っている。外折りA、A'と内折りB、B'からなる折り目部分を、熱溶着刃20により上面フイルムと溶着し、手提げ補強部8を形成する。熱溶着刃による溶着工程以降は、フイルムの送りを連続移送からワンステップ移送に切り替えることが好ましい。熱溶着刃により、外折りA、A'と内折りB、B'からなる折り目部分と上面フイルムを溶着する際には、開口部から上面フイルムと下面フイルムの間に金属製などの受け台19を差し入れて、下面フイルムが溶着しないよう保護することが好ましい。本発明方法においては、複数の工程を同時に行うことができる。例えば、片面が離型テープにより保護された両面粘着テープを貼付する工程とミシン目を入れる工程を同時に行うことができる。
本発明方法においては、最後に帯状フイルムを中心線と直角方向に袋体の幅ごとに溶断し、溶断縁を形成して盤状物用手提げ袋21を完成する。袋体の幅ごとの溶断は、図6に示すように、熱溶断刃22により行うことができる。袋体の幅ごとの溶断の際、同時に外折りA、A'と内折りB、B'からなる折り目も溶断され、かつ袋体の溶断縁に溶着される。
【0013】
【発明の効果】
本発明の盤状物用手提げ袋は、盤状の品物(盤状物)を厳密に水平に保持したまま収納することができ、盤状物の収納作業に要する時間が短かく、さらに収納した盤状物を簡単に取り出すことができる。また、本発明方法によれば、この盤状物用手提げ袋をチューブ状のプラスチックフイルムから、連続的かつ容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来の盤状物用手提げ袋の平面図及び切断部端面図である。
【図2】図2は、本発明の盤状物用手提げ袋の一態様の平面図及び切断部端面図である。
【図3】図3は、本発明の盤状物用手提げ袋の他の態様の平面図及び切断部端面図である。
【図4】図4は、本発明の盤状物用手提げ袋の他の態様の平面図及び切断部端面図である。
【図5】図5は、盤状物用手提げ袋に盤状物を収納した状態を示す切断部端面図である。
【図6】図6は、本発明方法の一態様の説明図である。
【図7】図7は、各工程におけるフイルムの切断部端面図である。
【符号の説明】
A 外折り
A' 外折り
B 内折り
B' 内折り
1 袋体部
2 手提げ部
3 開口部
4 指穴
5 側縁
6 溶断縁
7 上面フイルム
8 手提げ補強部
9 ガゼット折り
10 剥離テープ
11 粘着剤層
12 ミシン目
13 盤状物
14 チューブ状のプラスチックフイルム
15 ガゼッター
16 剥離テープにより片面が保護された両面粘着テープ
17 カッター刃
18 ミシン刃
19 受け台
20 熱溶着刃
21 盤状物用手提げ袋
22 熱溶断刃

Claims (2)

  1. 2本の側縁と2本の溶断縁を辺とする長方形の盤状の袋体部の少なくとも一方の側縁に開口部を有し、該袋体部の上面フイルムの中心線上に上面フイルムから連続的に延設された一対の外折りA、A ' と一対の内折りB、B ' のガゼット折りによって形成された手提げ部を有するチューブ状フイルム製手提げ袋であって、手提げ部は、チューブ状フイルムの袋体部の上面フイルムの中心線に関して対称に形成され、上面フイルムから連続している外折りA、A'と内折りB、B'からなる折り目部分によって形成されてなり折り目部分は両方の溶断縁において盤状の袋体部の溶断縁に溶着され、中間部の2カ所において袋体部の上面フイルムに溶着された手提げ補強部8を設け、該2ヵ所の手提げ補強部の間隔を4本の指が入る間隔として、かつ手提げ補強部はV字型直線、半円形若しくは楕円形の曲線又は溶断線と平行な直線として形成されてなり、盤状の袋体部は、両側縁にガゼット折りが形成されてなり、一方の側縁に開口部を有し、開口された側縁のフイルムの外折り線に沿って剥離テープつき粘着剤層11が貼着され、上面フイルムに中心線に平行なミシン目を有することを特徴とする盤状物用手提げ袋。
  2. 長尺のチューブ状のプラスチックフイルムを移送しつつ、(1)両側縁にV字形又はW字形のガゼット折り及び上面の中心線に関して対称に外折りA、A'と内折りB、B'からなる折り目を形成する工程、(2)一方の側縁のガゼット折りの内折りを開口する工程、(3)上面の中心線に関して対称な外折りA、A'及び内折りB、B'からなる折り目部分を上面フイルムに溶着して手提げ補強部を形成する工程及び(4)袋体の幅ごとに溶断する工程をこの順に有し、さらに、第(1)工程から第(4)工程の間の任意の箇所に(5)側縁のフイルムの外折り線に沿って剥離テープにより片面が保護された両面粘着テープを貼付する工程及び第(2)工程から第(4)工程の間の任意の箇所に(6)上面フイルムに中心線に平行にミシン目を入れる工程を設けてなる請求項1記載の盤状物用手提げ袋の製造方法。
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