JP4030821B2 - Spring load adjustment device for hydraulic shock absorber - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は油圧緩衝器のばね荷重調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フロントフォークとして、実公昭53-11941に記載の如く、車体側チューブと車軸側チューブ内に懸架スプリングを介装し、懸架スプリングのばね荷重を調整可能にするばねアジャスタ(円形状の摘子10のついた調整ロッド11)を車体側チューブの上端部のキャップに回転自在に設けたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
オフロード用のフロントフォークでは激しくストロークするため、外部エアが、アウタチューブの開口端内周に設けたオイルシールのリップを介してフロントフォークのエア室内に侵入して逐次蓄圧し、エア反力が高くなってしまう不都合がある。
【0004】
そこで、従来技術では、車体側チューブの上端部のキャップにエア抜き用のプラグボルトを設け、エア室内の蓄圧がひどくなった時点で、プラグボルトを緩めて蓄圧したエアを抜くようにしている。
【0005】
しかしながら、車体側チューブの上端部のキャップに、ばねアジャスタと、エア抜き用のプラグボルトを併せ設ける場合には、ばねアジャスタの円形状の摘子の背部にプラグボルトが隠れてしまい、そのままではプラグボルトを操作できない。従って、エア抜き時には、ばねアジャスタの摘子を調整ロッドから取外し、プラグボルトを操作可能とする必要があり、エア抜き作業性が悪い。
【0006】
本発明の課題は、油圧緩衝器のばね荷重調整装置において、懸架スプリングのばね荷重を容易に調整可能にするとともに、エア抜き作業も容易にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、車体側チューブと車軸側チューブをシール部材を介して摺動自在に嵌合し、該車体側チューブと該車軸側チューブ内に油室とエア室からなる油溜室を設け、該車体側チューブと該車軸側チューブ内に懸架スプリングを介装し、該車体側チューブの上端部に前記エア室を封止するキャップを設け、該キャップに設けた該エア室に連通するエア通路にプラグボルトを設け、前記懸架スプリングのばね荷重を調整可能にし、操作子を備えたばねアジャスタを、キャップに回転自在かつディテント機構を介して係止可能に設けた油圧緩衝器のばね荷重調整装置において、前記ばねアジャスタの操作子が、ボス部と、該ボス部の外周から径方向に延びる複数の把手部とを有してなり、該ばねアジャスタがディテント機構によってキャップに係止したときに、該操作子の把手部と把手部の間に前記プラグボルトが位置するように形成したものである。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記操作子の各把手部が、前記ボス部の外周に沿う4等分位置のそれぞれに形成されたものである。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記操作子の各把手部が、ボス部の側から径方向の外方にいくに従い、上面を下り勾配状に傾斜して肉厚を薄くしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は油圧緩衝装置を示す全体断面図、図2は左右一方の油圧緩衝器を示す断面図、図3は図2の上部拡大断面図、図4は図3はばね荷重調整装置を取出して示す断面図、図5は図4の平面図、図6は図5のVI−VI線に沿う断面図、図7はばね荷重特性を示す線図、図8はキャップを示し、(A)は断面図、(B)は平面図、(C)は(B)のC−C線に沿う断面図、図9はばねアジャスタを示し、(A)は断面図、(B)は平面図、図10は操作子を示し、(A)は断面図、(B)は平面図、図11はストッパボルトを示す断面図、図12はプラグボルトを示し、(A)は断面図、(B)は上端面図、(C)は下端面図、図13は左右他方の油圧緩衝器を示す断面図、図14は図13の上部拡大断面図、図15は図13の下部拡大断面図である。
【0011】
車両の油圧緩衝装置1は、図1に示す如く、車両の左右両側に設けられる左右の油圧緩衝器10、20からなる。この油圧緩衝装置1は、二輪車等のフロントフォークのように、左右の油圧緩衝器の車軸側チューブが共通の車軸の両側に取付けられるもの、又は二輪車等の後輪側油圧緩衝装置のように、左右の油圧緩衝器が共通のスプリングアームに取付けられて構成される。
【0012】
左右いずれか一方の油圧緩衝器10は図2〜図12に示す如く構成され、左右いずれか他方の油圧緩衝器20は図13〜図15に示す如く構成される。油圧緩衝装置1は、一方の油圧緩衝器10に車両が路面から受ける衝撃力を緩衝する懸架スプリング11を内蔵し、他方の油圧緩衝器20に懸架スプリング11の伸縮振動を制振する減衰力発生装置21を内蔵する。油圧緩衝装置1は、懸架スプリング11の設置と減衰力発生装置21の設置を油圧緩衝器10と油圧緩衝器20のそれぞれに分担させ、コスト低減を図るものである。
【0013】
(油圧緩衝器10)(図1〜図12)
油圧緩衝器10は、図1〜図3に示す如く、車体側に支持される車体側チューブ(アウタチューブ)101内に、車軸に結合される車軸側チューブ(インナチューブ)102を摺動自在に嵌合し、両チューブ101、102の間に懸架スプリング11を介装している。尚、車体側チューブ101の下端内周には車軸側チューブ102の外周に摺接するブッシュ101Aが、車軸側チューブ102の上端外周には車体側チューブ101の内周に摺接するブッシュ102Aが設けられる。車体側チューブ101の下端内周には、車軸側チューブ102の外周に摺接する、オイルシール(シール部材)103A、ダストシール103Bも設けられる。
【0014】
油圧緩衝器10は、車体側チューブ101と車軸側チューブ102の内部に油室12Aとエア室12Bからなる油溜室12を設けている。
【0015】
車体側チューブ101の上部開口端には、エア室12Bを封止するキャップ104が設けられる。キャップ104はOリングを介して車体側チューブ101の内周に螺着される。キャップ104の中央部には、ばね荷重調整装置を構成するばねアジャスタ105が回転自在かつディテント機構部107を介して係止可能に設けられる。ばねアジャスタ105には筒形フォルダ108を構成する筒状スプリングカラー109が螺着される。スプリングカラー109はばねアジャスタ105に植設されたキー110により回り止めされ、結果としてばねアジャスタ105に設けた操作子106の回転操作によりスプリングカラー109を軸方向に上下移動可能としている。
【0016】
車軸側チューブ102の下端外周には車軸ブラケット111が螺着され、車軸側チューブ102の下端内周にはボトムピース112を液密に係着し、車軸ブラケット111のボルト挿入孔にOリングを介して液密に係着されるボトムボルト113をボトムピース112に螺着することにより、車軸側チューブ102の底部にボトムピース112を固定配置する。111Aは車軸ブラケット111のボルト挿入孔に係着されるカバーである。
【0017】
尚、ボトムピース112は裏面側に軽量化のための肉抜き環状溝112Aを備え、油室12Aからボトムボルト113の螺合部を経て環状溝112Aに侵入した作動油を該油室12Aに戻すための複数の油孔112Bを備える。
【0018】
油圧緩衝器10は、スプリングカラー109が構成する筒形フォルダ108に後述する如くに装填したゴム状弾性体133及びプランジャ135に支持させた上スプリングシート117と、ボトムピース112に支持させた下スプリングシート118の間に、前述の懸架スプリング11を介装している。そして、ばねアジャスタ105の回転操作によりスプリングカラー109を上下移動することにより、懸架スプイリング11の初期長さ、ひいては初期ばね荷重を調整可能とする。
【0019】
油圧緩衝器10は、懸架スプリング11と、エア室12Bに閉じ込められているエア反力に起因の気体ばねにより、車両が路面から受ける衝撃力を吸収する。
【0020】
尚、油圧緩衝器10は、激しい伸縮ストロークにより、車体側チューブ101の下端内周に設けたオイルシール103Aのリップを介してエア室12B内に侵入して逐次蓄圧されたエアを抜くため、キャップ104に設けたエア室12Bに連通するエア通路119にプラグボルト120を螺着している。
【0021】
以下、油圧緩衝器10において、(A)ばねアジャスタ105の構造、(B)筒形フォルダ108の構造、(C)プラグボルト120の構造について説明する。
【0022】
(A)ばねアジャスタ105の構造(図3〜図6、図8〜図11)
ばねアジャスタ105が設けられるキャップ104は、図8に示す如く、車体側チューブ101に螺着されるねじ部104A、ばねアジャスタ105を液密に支持する環状支持部104B、キー110を植設するキー固定孔104C、車体側チューブ101に対し螺着操作するための工具係合孔104D、軽量化のための肉抜き溝104E、プラグボルト120のためのエア通路119を備える。エア通路119はキャップ104の直径上の2位置のそれぞれに設けられる。キャップ104のキー固定孔104Cに植設されたキー110は、スプリングカラー109の軸方向に沿って設けたキー摺動孔109Aに係入される。
【0023】
ばねアジャスタ105は、キャップ104の環状支持部104Bに液密に枢着される枢着部105A、操作子106が固定される固定部105B、操作子106を固定部105Bに回り止めする回り止めピン122が係合するピン溝105C、操作子106を固定部105Bに抜け止めするストッパボルト121が螺着するねじ孔105D、スプリングカラー109が螺着されるねじ部105E、枢着部105Aとねじ部105Eの間で枢着部105A、ねじ部105Eより大径をなす大外径部においてディテント機構部107を構成するディテント部105Fを備える。ディテント部105Fは、ばね107A、該ばね107Aにより付勢されるボール107Bが装填されるディテント孔105Gを備える。キャップ104は、ディテント機構部107のボール107Bが係合するディテント凹部107Cを環状支持部104Bの下部の環状支持部104Bより大径をなす大内径部の複数位置(例えば4位置)に備える。
【0024】
操作子106は、図10に示す如く、ばねアジャスタ105の固定部105Bに嵌着される孔を持つボス部106A、ボス部106Aの外周から径方向に延びる複数(例えば4個)の把手部106B、ばねアジャスタ105のピン溝105Cとともに前述の回り止めピン122を係入させるピン溝106C、ボス部106Aの上面においてストッパボルト121の頭部121Aを埋込み可能とする埋込み凹部106D、各把手部106Bに設けた軽量化のための肉抜き孔106Eを備える。
【0025】
操作子106の埋込み凹部106Dに埋め込まれたストッパボルト121の頭部121Aの上面と操作子106のボス部106Aの上面は面一をなし、ボス部106Aの上面と各把手部106Bの上面は滑らかに連続する。
【0026】
ディテント機構部107は、ばねアジャスタ105のディテント部105Fに備えたディテント孔105Gに装填されたばね107A、ボール107Bと、キャップ104に設けた各ディテント凹部107Cとから構成され、ばねアジャスタ105の回転とともにボール107Bがディテント凹部107Cに順に係合する周方向の4位置のそれぞれにおいて、該ばねアジャスタ105をキャップ104に対し節度感を持って係止可能とする。
【0027】
ストッパボルト121は、図11に示す如く、頭部121Aの中央部に工具係合用六角孔121Bを備える。
【0028】
従って、ばねアジャスタ105等はキャップ104に以下の如くに組付けられて車体側チューブ101に組込まれる。
【0029】
(1)キャップ104の環状支持部104Bにばねアジャスタ105の枢着部105Aを差し込む。このとき、キャップ104とばねアジャスタ105の間にディテント機構部107を組込む。
【0030】
(2)キャップ104の環状支持部104Bから突出したばねアジャスタ105の固定部105Bに操作子106の凸部106Aを嵌着し、ばねアジャスタ105のピン溝105Cと操作子106のピン溝106Cに回り止めピン122を係入する。
【0031】
(3)操作子106の埋込み凹部106Dにストッパボルト121の頭部121Aを埋込み、ストッパボルト121をばねアジャスタ105のねじ孔105Dに螺着する。これにより、ばねアジャスタ105と操作子106は、キャップ104に対し回転可能かつ抜け止め可能になる。
【0032】
(4)ばねアジャスタ105のねじ部105Eにスプリングカラー109の上端めねじ部を螺着し、キャップ104のキー固定孔104Cにキー110を植設し、キー110の突出端をスプリングカラー109のキー摺動孔109Aに係入する。
【0033】
これにより、ばねアジャスタ105の操作子106を回転操作すると、ばねアジャスタ105に螺着しているスプリングカラー109のキー摺動孔109Aがキャップ104のキー110に案内され、スプリングカラー109が軸方向に上下動し、前述の如く、懸架スプリング11の初期ばね荷重が調整可能になる。ばねアジャスタ105はディテント機構部107により節度感をもってキャップ104に対する周方向の4位置に順に位置付けられる。
【0034】
しかるに、ばねアジャスタ105がディテント機構部107によってキャップ104に係止したときに、操作子106の相隣る把手部106Bと把手部106Bの間に、該キャップ104に螺着してあるプラグボルト120の頭部141を位置せしめる(図5)。
【0035】
操作子100の各把手部106Bは、ボス部106Aの外周に沿う4等分位置のそれぞれに形成される。
【0036】
操作子106の各把手部106Bは、ボス部106Aの側から径方向の外方に進むに従い、上面Aを下り勾配状に傾斜して肉厚を薄くしている。上面Aは直線状の下り勾配をなす他、曲面状の下り勾配をなすものでも良い。
【0037】
油圧緩衝器10にあっては、ばねアジャスタ105を上述の如くに構成したから、以下の作用がある。
【0038】
▲1▼ばねアジャスタ105の操作子106が、ボス部106Aと複数の把手部106Bとを有してなり、ばねアジャスタ105がディテント機構部107によってキャップ104に係止したときに、操作子106の把手部106Bと把手部106Bの間にプラグボルト120が位置するように形成した。従って、油圧緩衝器10のエア室12Bからのエア抜き時に、プラグボルト120が操作子106の把手部106Bの背部に隠れてしまうことがなく、従って、操作子106を取外すことなく、容易にエア抜き操作できる。
【0039】
▲2▼操作子106の各把手部106Bが、ボス部106Aの外周に沿う4等分位置のそれぞれに形成された。従って、操作子106の操作機能を向上し、製作コストも低減できる。
【0040】
▲3▼操作子106の各把手部106Bが、ボス部106Aの側から径方向の外方に行くに従い、上面Aを下り勾配状に傾斜して肉厚を薄くした。従って、各把手部106Bによって形成される操作子106の上面が球面状に近くなり、出っ張りがなくなり、操作感を向上できる。
【0041】
(B)筒形フォルダ108の構造(図3、図4、図7)
車体側チューブ101(車体側部材)と車軸側チューブ102(車軸側部材)との間に前述の如くに懸架スプリング11を介装するに際し、車体側チューブ101に前述のキャップ104、ばねアジャスタ105を介して筒状のスプリングカラー109を軸方向に移動可能に設け、スプリングカラー109の外周に環状のハウジング131を設け、スプリングカラー109とハウジング131とで、一端に開口をもつ他端有底状の筒形フォルダ108を形成する。
【0042】
ハウジング131は、基部131Aをスプリングカラー109の下端側小外径部109Bが該スプリングカラー109の外周に中間部に形成する段差部109C(又はスプリングカラー109の外周に係着した止め輪でも可)に突き当て保持される。ハウジング131は、基部131Aの内周のOリング溝にOリング132を装填され、スプリングカラー109の外周に液密に嵌着される。ハウジング131は、基部131Aから立ち上がる外周壁131Bを有し、外周壁131Bとスプリングカラー109の外周との間に環状間隙を形成する。
【0043】
筒形フォルダ108は、ハウジング131の外周壁131Bがスプリングカラー109の外周との間に形成する環状間隙をゴム状弾性体133の装填室134とする。ゴム状弾性体133は、ウレタンゴム等、非線形のばね特性を示す弾性体であり、装填室134に装填可能な環状をなす。
【0044】
筒形フォルダ108は、装填室134にゴム状弾性体133を装填した状態で、一端開口部からプランジャ135を滑らかに進退自在となるように挿入し、プランジャ135の挿入端によりゴム状弾性体133を圧縮するとともに、プランジャ135の突出端のフランジ135Aにワッシャ136を介して着座させた前述の上スプリングシート117にて懸架スプリング11を支持する。懸架スプリング11とゴム状弾性体133が車体側チューブ101と車軸側チューブ102の間で直列配置されることになる。上スプリングシート117は、スプリングカラー109の小外径部109Bに摺接可能に延在する摺動ガイド117Aを備え、摺動ガイド117Aの延在端を小外径部109Bの外周に係着した止め輪137に衝合可能としている。
【0045】
プランジャ135はスプリングカラー109の外周に摺接するブッシュ135Bを内周に備えるとともに、スプリングカラー109の外周に液密に接するOリング138Aを内周のOリング溝に備え、ハウジング131の外周壁131Bの内周に液密に接するOリング138Bを外周のOリング溝に備える。これにより、筒形フォルダ108の内部のプランジャ135によって区画されるゴム状弾性体133のための装填室134を、油溜室12に対し液密に密封する。
【0046】
プランジャ135はフランジ135Aの外径をハウジング131の外周壁131Bの少なくとも内径より大径に、本実施形態では外周壁131Bの外径より大径にしている。ゴム状弾性体133の最圧縮時に、プランジャ135のフランジ135Aを外周壁131Bの端面に突き当てることにより、プランジャ135の最大ストロークSを規制する。プランジャ135の最大ストロークを規制することで、ゴム状弾性体133が老朽化したときも、プランジャ135を過大ストロークさせず、懸架スプリング11及びゴム状弾性体133の使用当初のばね特性を維持する。
【0047】
油圧緩衝器10にあっては、筒形フォルダ108を備え、車体側チューブ101と車軸側チューブ102の間に懸架スプリング11とゴム状弾性体133を上述の如くに直列配置したから、以下の作用がある。
【0048】
▲1▼図7において、K1は懸架スプリング11単独のばね荷重特性であり、K2はゴム状弾性体133単独のばね荷重特性である。油圧緩衝器10の初期ストロークSではゴム状弾性体133と懸架スプリング11が圧縮されて非線形の合成ばね荷重(図7のばね定数K)を生じ、初期ストロークS後には懸架スプリング11のみが圧縮されて線形のばね荷重(図7のばね定数K1)を生ずる。即ち、初期ストロークのソフトかつ滑らかなばね荷重特性をゴム状弾性体133と懸架スプリング11の組合わせによって得ることができる。また、初期ストロークSのばね荷重特性をゴム状弾性体133と懸架スプリング11の合成ばね荷重によってソフトに立ち上げることができるから、懸架スプリング11のばね定数を従来よりも高く設定でき、中間ストローク〜最圧縮ストロークのばね荷重特性を懸架スプリング11によって硬くして腰感を得ることができる。
【0049】
▲2▼ゴム状弾性体133を筒形フォルダ108に装填して圧縮するものであり、ゴム状弾性体133の中心軸に直交する横方向への胴曲がり等を阻止し、ゴム状弾性体133の軸方向の弾性たわみを安定的に生成できる。
【0050】
▲3▼車体側チューブ101の軸方向に移動可能に設けたスプリングカラー109と、スプリングカラー109の外周に設けた環状ハウジング131とで筒形フォルダ108を形成し、該フォルダ108にゴム状弾性体133、プランジャ135を介して懸架スプリング11を支持した。従って、ばねアジャスタ105によるスプリングカラー109の移動量の調整により懸架スプリング11の初期荷重を調整できるし、このスプリングカラー109を利用して安価に筒形フォルダ108を構成できる。
【0051】
▲4▼筒形フォルダ108の内部のプランジャ135によって区画されるゴム状弾性体133の装填室134を液密に密封した。従って、筒形フォルダ108の内部への作動油の侵入を阻止し、ゴム状弾性体133の作動油による劣化を防止でき、ゴム状弾性体133を油溜室12の中にも配置できる。
【0052】
(プラグボルト120の構造)(図3〜図6、図12)
キャップ104に設けたエア通路119に螺着されるプラグボルト120は、図12に示す如く、頭部141、首部142、ねじ部143を備える。プラグボルト120は、首部142における頭部141の側の外周に設けたOリング溝142Aに嵌着したOリング144(環状シール部材)をエア通路119のシール孔119Aに気密に封着可能とするとともに、先端部側の外周に備えたねじ部143をエア通路119のねじ孔119B(シール孔119Aより小径)に螺着可能とする。
【0053】
プラグボルト120は、一端をエア室12Bに開口し、他端をOリング144より先端部側の首部142又はねじ部143の外周に開口する流路145を備える。プラグボルト120は、キャップ104のエア通路119のねじ孔119Bからねじ部143を緩め、ねじ部143をねじ孔119Bに未だ一部螺着した状態で、エア通路119のシール孔119Aに対するOリング144の封着を解除可能にしている。
【0054】
プラグボルト120は、ねじ部143の外周に刻設した溝により流路145を形成できる。流路145を形成する溝断面形状は、V字溝のほか、四角溝、円形溝等であっても良い。図12に示した流路145は、V字溝状をなし、ねじ部143の先端部側からOリング144の側に向かうに従い、溝の深さが漸次浅くなるように形成される。プラグボルト120は、図12に示す如く、ねじ部143の外周の周方向に沿う一位置に1個の流路145を設ける他、周方向に沿う複数位置に複数個の流路145を設けても良い。
【0055】
プラグボルト120は、ねじ部143の外周に流路145を刻設する他、ねじ部143〜首部142の中実部に孔状流路145を穿設し、該流路145の一端をエア室12Bに開口し、他端をOリング144より先端部側の首部142又はねじ部143の外周に開口するものでも良い。
【0056】
油圧緩衝器10にあっては、キャップ104に設けたエア通路119に螺着されるプラグボルト120を上述の如くに構成したから、以下の作用がある。
【0057】
▲1▼キャップ104のエア通路119に対するプラグボルト120の螺合を緩めると、プラグボルト120のねじ部143が一部螺着した状態で、流路145の他端が大気中に連通する。従って、プラグボルト120をキャップ104のエア通路119から完全に取外すことなく、エア室12Bからのエア抜きを流路145によってスムースに行なうことができる。従って、エア抜き作業性が良い、またエア抜き作業中にプラグボルト120をキャップ104のエア通路119から完全に取外して落とし、紛失する如くがない。
【0058】
▲2▼プラグボルト120のねじ部143の外周に形成した溝により流路145を形成可能にするから、流路145の加工が容易になる。
【0059】
▲3▼プラグボルト120の流路145を構成する溝がV字溝状をなし、Oリング144の側に向かうに従い、溝の深さが漸次浅くなるように形成された。流路145を構成する溝をV字溝状に形成したから、加工が容易になる。また、溝の深さをOリング144の側に向かうに従い浅くなるように形成したから、プラグボルト120を緩めたときに、流路145からいきなりエアが吹出すことがなく、エアを徐々に抜くことができてエア抜き作業性が良い。
【0060】
(油圧緩衝器20)(図13〜図15)
油圧緩衝器20は、図13、図14に示す如く、車体側に支持される車体側チューブ(アウタチューブ)201内に、車軸に支持される車軸側チューブ(インナチューブ)202を摺動自在に嵌合し、単筒形ダンパ204を倒立にして内装している。即ち、ダンパ204は、後に詳述する如く、ダンパシリンダ206とピストンロッド210を有して構成され、ダンパシリンダ206を車体側チューブ201に取付け、ピストンロッド210を車軸側チューブ202に取付けて構成される。尚、車体側チューブ201の下端内周には車軸側チューブ202の外周に摺接するブッシュ201Aが、車軸側チューブ202の上端外周には車体側チューブ201の内周に摺接するブッシュ202Aが設けられる。車体側チューブ201の下端内周には、車軸側チューブ202の外周に摺接する、オイルシール(シール部材)203A、ダストシール203Bも設けられる。
【0061】
車体側チューブ201の上端部にはダンパ204のダンパシリンダ206の上端部がOリングを介して螺着され、ダンパシリンダ206の上部開口端はキャップ205により閉塞される。キャップ205は、Oリングを介してダンパシリンダ206の内周に挿入されて螺着される。
【0062】
車軸側チューブ202の下端底部内周にはオイルロックケース207がOリングを介して液密に嵌装され、このオイルロックケース207をボトムボルト208で車軸ブラケット209にOリングを介して液密に固定してある。209Aは車軸ブラケット209のボルト挿入孔に係着されるカバーである。また、ボトムボルト208にはダンパ204のピストンロッド(中空ロッド)210の基端部が螺着されるとともにロックナット208Aでロックされ、このピストンロッド210の先端部をダンパシリンダ206の軸方向の先端部に設けたオイルロックピース211の先端側から挿入してある。オイルロックピース211は基端筒状部211Aをダンパシリンダ206の先端開口部にOリングを介して液密に螺着して固定される。ピストンロッド210は、オイルロックピース211における筒状部211Aの下部に備えたロッドガイド部212のブッシュ210Aで支持され、シール部材212Bを貫通してダンパシリンダ206の内部に挿入されている。シール部材212Bは、ダンパシリンダ206の後述する油室233Bを密封し、油室233Bの油がダンパシリンダ206の外に逃げ出すのを阻止する一方向性のシール機能をもつ。また、オイルロックピース211における筒状部211Aの内部に設けたスプリング室213の下側端面にはシール押え212Cを介してリバウンドスプリング214が着座されている。リバウンドスプリング214はオイルロックピース211における筒状部211Aの上側内周面に係着した止め輪215により保持される状態で、スプリング室213に納められる。
【0063】
車体側チューブ201と車軸側チューブ202の内部で、ダンパ204の外側には油室221とエア室222とからなる油溜室223が設けられ、油室221とエア室222とは自由界面を介して接触し、エア室222に閉じ込められているエアが気体ばねを構成する。前述した油圧緩衝器10における懸架スプリング11及びエア室12Bの気体ばねと、油圧緩衝器20におけるエア室222の気体ばねが、車両が路面から受ける衝撃力を吸収する。
【0064】
ダンパ204は、油圧緩衝器20の減衰力発生装置21を構成する、ピストンバルブ装置230と、ベースバルブ装置250とを有している。ダンパ204は、ピストンバルブ装置230とベースバルブ装置250の発生する減衰力により、油圧緩衝器10の懸架スプリング11と、油圧緩衝器10、20の気体ばねによる衝撃力の吸収に伴う、油圧緩衝器10のチューブ101、102、油圧緩衝器20のチューブ201、201の伸縮振動を抑制する。
【0065】
(ピストンバルブ装置230)
ピストンバルブ装置230は、ピストンロッド210の先端部にピストンホルダ231Aを装着し、このピストンホルダ231Aにナット231B等によりメインピストン232を保持している。メインピストン232は、ダンパシリンダ206の内部をピストンロッド210が収容されないピストン側油室233Aとピストンロッド210が収容されるロッド側油室233Bとに区画し、該ダンパシリンダ206の内部を摺動する。メインピストン232は、上下のピストン232A、232Bの組立体であり、多数枚の板バルブをピラミッド状に積層した伸側板バルブ234Aを備えてピストン側油室233Aとロッド側油室233Bとを連絡可能とする伸側ポート234と、中高速用圧側板バルブ235Aと低速用圧側板バルブ235Bとを備えてピストン側油室233Aとロッド側油室233Bとを連絡可能とする圧側ポート235とを備える。
【0066】
尚、ピストンバルブ装置230は、ピストンホルダ231Aに、バルブストッパ235C、圧側板バルブ235A、235B、メインピストン232(上下のピストン232A、232B)、伸側板バルブ234A、バルブストッパ234Bを挿着し、これらをナット231Bにより保持している。
【0067】
また、ピストンバルブ装置230は、筒形フォルダ208に液密に挿着されたアジャスタ236に結合されている減衰力調整ロッド237をピストンロッド210の中空部に通し、アジャスタ236の回転操作により軸方向に進退する減衰力調整ロッド237の先端のニードル237Aにより、ピストンホルダ231Aに設けてあるピストン側油室233Aとロッド側油室233Bとのバイパス路238の流路面積を調整可能とする。239はアジャスタ236に内蔵したディテント機構部であり、ばねにより付勢されたボールをボトムボルト208に設けたディテント凹部に係合させ、アジャスタ236を回転方向の複数位置に節度感をもって順に位置付け可能とする。
【0068】
(ベースバルブ装置250)
ベースバルブ装置250は、ダンパシリンダ206の上端部に螺着されている前述のキャップ205にガイドパイプ251を螺着し、ガイドパイプ251の先端部にハウジングホルダ251Aを螺着し、このハウジングホルダ251Aにナット251B等によりサブピストン252を保持している。ガイドパイプ251の上部は小径部251Cに形成されている。サブピストン252はダンパシリンダ206の内部で前述のメインピストン232に相対するように固定配置され、ダンパシリンダ206の内周部に液密に接し、前述のピストン側油室233Aの上方にベースバルブ室253の油室253Aを区画形成する。サブピストン252は、多数枚の板バルブをピラミッド状に積層した中高速用圧側板バルブ254Aを備えてピストン側油室233Aとベースバルブ室253の油室253Aとを連絡可能とする圧側ポート254と、伸側板バルブ255A(チェックバルブ)を備えてピストン側油室233Aとベースバルブ室253の油室253Aとを連絡可能とする伸側ポート255とを備える。また、ハウジングホルダ251Aは、圧側ポート254と伸側ポート255とをバイパスしてピストン側油室233Aとベースバルブ室253の油室253Aとを連絡可能とするバイパス流路256を備える。
【0069】
尚、ベースバルブ装置250は、ハウジングホルダ251Aに、バルブストッパ254B、圧側板バルブ254A、サブピストン252、伸側板バルブ255A、バルブストッパ255Bを挿着し、これらをナット251Bにより保持している。
【0070】
キャップ205に螺合された減衰力調整ロッド258は、アジャスタ259を備えるとともに、ガイドパイプ251に挿入され、アジャスタ259の回転操作により軸方向に進退する先端のニードル258Aによりバイパス流路256の流路面積を調整可能とする。尚、キャップ205は頭部端面の中央部にアジャスタ259とそのホルダ259Aを埋込み保持している。260はアジャスタ259に内蔵したディテント機構部であり、ばねにより付勢されたボールをフォルダ259Aに設けたディテント凹部に係合させ、アジャスタ259を回転方向の複数位置に節度感を持って順に位置付け可能とする。
【0071】
尚、ハウジングホルダ251Aは、バイパス流路256のニードル258Aにより開閉される流路面積調整部より油室253A側に、分岐流路256Aを設けてある。ハウジングホルダ251Aにおいて分岐流路256Aがベースバルブ室253の油室253Aに開口する部分には低速用圧側板バルブ254Cが設けられる。
【0072】
また、ベースバルブ装置250は、ダンパシリンダ206の内部に、該ダンパシリンダ206とガイドパイプ251に沿ってOリング260A、シール部材260Bを介して液密に摺動するフリーピストン型の可動隔壁部材261を備える。隔壁部材261は、ベースバルブ室253のサブピストン252の側でピストン側油室233Aに連通している油室253Aと、キャップ205の側の体積補償室253Bとを区画する。体積補償室253Bは、内部にエアを封入され、エア室222と連通路263で連通している。キャップ205は、油圧緩衝器20の激しい伸縮ストロークによって車体側チューブ201の下端内周に設けたオイルシール203Aのリップを介してエア室222、体積補償室253Bに逐次蓄圧されたエアを抜くため、キャップ205に設けた体積補償室253Bに連通するエア通路264にプラグボルト265を螺着している。尚、スプリング262が、この最大伸張時に僅かな初期荷重を有するように、隔壁部材261とキャップ205との間に介装される。
【0073】
ダンパシリンダ206内にピストンロッド210が進入する圧縮時に、このスプリング262が収縮し、このときのスプリング262のばね荷重分だけ、ダンパシリンダ206内の油室が加圧され、伸張時におけるダンパシリンダ内油室のキャビテーションの発生を防止し、また伸張時に続く圧縮時の減衰力発生の遅れ(さぼり)も回避する。
【0074】
尚、ベースバルブ装置250は、油圧緩衝器20のピストンロッド210がストロークする度に、該ピストンロッド210の外周面に付着した油室221の油をロッドガイド212のシール部材212Bからダンパシリンダ206の内部に持ち込む。これにより、ダンパシリンダ206の内部の油室233A、233B、253Aの作動油が一定量以上になると、可動隔壁部材261がその油圧により上方へ移動し、隔壁部材261の内周のシール部材260Bがガイドパイプ251の小径部251Cに到達したときに、ダンパシリンダ206の余剰油を体積補償室253Bから連通路263、エア室222経由でダンパシリンダ206の外の油室221に排出するブロー機能を有する。
【0075】
従って、油圧緩衝器20は以下の如くに減衰作用を行なう。
(圧縮時)
油圧緩衝器20の圧縮時には、ピストン速度の極低速時に、ベースバルブ装置250においてサブピストン252のニードル258Aを流れる油により圧側減衰力を生じ、低速時には、ピストンバルブ装置230のおいてメインピストン232の低速用圧側板バルブ235Bを流れる油により圧側減衰力を生じ、かつベースバルブ装置250においてサブピストン252の低速用圧側板バルブ254Cを流れる油により圧側減衰力を生じ、中高速時に、ピストンバルブ装置230においてメインピストン232の中高速用圧側板バルブ235Aを流れる油により圧側減衰力を生じ、かつベースバルブ装置250においてサブピストン252の圧側板バルブ254Aを流れる油により圧側減衰力を生ずる。
【0076】
(伸張時)
油圧緩衝器20の伸張時には、ピストン速度の低速時に、ピストンバルブ装置230においてメインピストン232のニードル237Aを流れる油により伸側減衰力を生じ、中高速時に、ピストンバルブ装置230においてメインピストン232の伸側板バルブ234Aを流れる油により伸側減衰力を生じ、ベースバルブ装置250では殆ど減衰力を生じない。
【0077】
これらの圧側と伸側の減衰力により、油圧緩衝器10と油圧緩衝器20の伸縮振動が抑制される。
【0078】
尚、油圧緩衝器20の最圧縮時には、ダンパシリンダ206の軸方向の先端部に設けたオイルロックピース211が、車輪側チューブ202の底部に設けてあるオイルロックケース207に嵌合し、両者の間に区画形成されるオイルロック油室270において圧縮される油によりオイルロック作用を生ぜしめ、ダンパ204の底つきを防止する。
【0079】
また、油圧緩衝器20の最伸張時には、ピストンロッド210に設けているピストンホルダ231Aの下端面が、ダンパシリンダ206の開口部に設けてあるオイルロックピース211のロッドガイド212に支持されているリバウンドスプリング214に衝合し、伸び切りの緩衝作用を果たす。
【0080】
以下、油圧緩衝器20において、オイルロックピース211がオイルロックケース207とともに構成するオイルロック構造について説明する(図15)。
【0081】
オイルロックピース211は、ダンパシリンダ206の軸方向の先端開口部に基端筒状部211Aを螺着されて固定的に設けられ、ピストンロッド210を摺動自在に支持するロッドガイド部212(ブッシュ212A、シール部材212B)を、筒状部211Aの下部に備える。
【0082】
オイルロックピース211は、オイルロックケース207の内周に微小隙間を介して嵌合する嵌合部271を、該オイルロックピース211の先端カップ状部211Bの外周に備える。オイルロックピース211は、筒状部211Aとカップ状部211Bの間にロックガイド部212を備える。
【0083】
嵌合部271は、硬質樹脂製の嵌合リング271A、例えばジュラコン(登録商標)からなる嵌合リング271Aにより構成される。嵌合部271を構成する嵌合リング271Aは、カップ状部211Bの外周の小径部272に嵌着され、小径部272の奥の段差部272Aと、カップ状部211Bの内周に先端側から圧入される環状体273の外側ストッパ273Aにより軸方向の両端を挟み込まれ保持される。
【0084】
オイルロックピース211は、ピストンロッド210を支持するロッドガイド部212と、オイルロックケース207に嵌合した嵌合部271により、車軸側チューブ202の底部において、オイルロックケース207の内周とピストンロッド210の外周との間に前述のオイルロック油室270を区画形成する。
【0085】
オイルロックピース211は、カップ状部211Bの外周に嵌合した嵌合部271よりダンパシリンダ206の側の外周、換言すれば筒状部211Aとカップ状部211Bの間のロッドガイド部212の外周に、嵌合部271より小径のくびれ状の環状縮径部211Cを形成する。オイルロックピース211の嵌合部271がオイルロックケース207の内周に嵌合する最圧縮時に、縮径部211Cはオイルロックケース207の内周との間に大容量の環状空間からなる連絡油室274を形成し、この連絡油室274をオイルロックケース207の外方の油溜室223の油室221に開口する。本実施形態では、オイルロックピース211における縮径部211Cの上側テーパ部211Dに、該オイルロックピース211の筒状部211Aをダンパシリンダ206の開口部に螺着する工具のための2面巾部275を形成し、上側テーパ部211D及び2面巾部275とオイロックケース207の上縁部207Aとの間に最圧縮時にも広い環状間隙を形成し、連絡油室274と油室221とをこの環状間隙により連絡可能としている。
【0086】
オイルロックピース211は、嵌合部271がオイルロックケース207との間に形成する前述の微小隙間と並列をなし、連絡油室274とオイルロック油室270とを連通する連絡油路276を穿設して備える。連絡油路276の上端開口部は、縮径部211Cの周方向の複数位置で、縮径部211C〜縮径部211Cの下側テーパ部211Eの範囲において連絡油室274に開口する。
【0087】
オイルロックピース211は、カップ状部211Bの内部のオイルロック油室270に臨む底面が形成する弁座278に連絡油路276の他端開口部を開口し、該連絡油路276の他端開口部の弁座278に板バルブからなるチェック弁277を設ける。チェック弁277は、カップ状部211Bの内部の弁座278に接離して連絡油路276を開閉し、オイルロック油室270の加圧時にはカップ状部211Bの弁座278に接して連絡油路276を閉じオイルロック油室270から連絡油室274への作動油の流れを阻止し、オイルロック油室270の負圧時にはカップ状部211Bの弁座278から離れてリフトすることにより連絡油路276を開き連絡油室274からオイルロック油室270への作動油の流れを許容する。チェック弁277は、カップ状部211Bの弁座278から離れてリフトする開弁時に、オイルロックピース211のカップ状部211Bに圧入された前述の環状体273の内側ストッパ273Bにより下から支えられる。内側ストッパ273Bはチェック弁277に一定量のリフトを許容する。
【0088】
従って、油圧緩衝器20にあっては、最圧縮時に、オイルロックピース211の嵌合部271をオイルロックケース207の内周に微小隙間を介して嵌合し、オイルロック油室270の加圧によってオイルロックピース211に設けた前述のチェック弁277を開弁し、オイルロック油室270に閉じ込められて圧縮される油によるオイルロック作用を得る。
【0089】
また、油圧緩衝器20にあっては、最圧縮後の伸張時に、オイルロック油室270の負圧によってオイルロックピース211に設けた前述のチェック弁277を開弁し、油溜室223の油室221を、前述の連絡油室274及び連絡油路276を介してオイルロック油室270に連通し、オイルロック油室270の負圧を速やかに解消し、オイルロック状態をスムースに解除可能とする。
【0090】
チェック弁277は板バルブに限らず、ばねにより閉弁位置に付勢されるボール弁等からなるものでも良い。
【0091】
油圧緩衝器20にあっては、オイルロックケース207とオイルロックピース211によるオイルロック構造を上述の如くに構成したから、以下の作用がある。
【0092】
▲1▼ダンパシリンダ206の開口部でピストンロッド210を摺動自在に支持するロッドガイド部212を、ダンパシリンダ206の先端部に設けたオイルロックピース211の内周に備えるとともに、このロッドガイド部212によりオイルロック油室270を区画形成する。従って、単一のロッドガイド部212により、ダンパシリンダ206の油室233A、233Bを区画し、かつオイルロック油室270を区画するものとなり、オイルロック機構の構成を簡素かつコンパクトにし、コスト低減できる。
【0093】
▲2▼オイルロック油室270を油溜室223に連絡可能とする連絡油室274をオイルロックピース211の外周の縮径部211Cによって形成し、この連絡油室274を最圧縮時にもオイルロックケース207の外方に開放した。従って、最圧縮後の伸張時に、オイルロック油室270をチェック弁277、連絡油路276、連絡油室274を介して油溜室223に連通させるリターン流路の流路面積を十分に確保でき、オイルロック油室270の負圧を速やかに解消し、オイルロック状態をスムースに解除でき、乗心地を向上できる。
【0094】
▲3▼オイルロックピース211が縮径部211Cにより大容量の連絡油室274を形成したから、連絡油室274が伸張時に、オイルロック油室270に作動油を供給する油溜りとして機能し、伸張時におけるオイルロック油室270の負圧を迅速に解消することに役立つ。
【0095】
▲4▼前述▲2▼によりオイルロックケース207の内周に嵌合するオイルロックピース211の外周の嵌合部271に、オイルロック油室270から油溜室223へのリターン流路を別途設ける必要がなくなり、該嵌合部271を固定的に備えることができるから、オイルロックピース211の外径が小さくなるし、オイルロックピース211の嵌合部271と周辺部品(車軸側チューブ202、オイルロックケース207)との干渉の機会を減じ、オイルロックピース211の嵌合部271の磨耗、打音の発生を低減、抑制できる。
【0096】
▲5▼オイルロックピース211の連絡油路276に設けるチェック弁277を板バルブにしたから、リターン流路の流路面積を大きくとることができる。
【0097】
▲6▼オイルロックピース211の嵌合部271を硬質樹脂製嵌合リング271Aにより構成したから、この嵌合部271が車軸側チューブ202の内周又はオイルロックケース207の内周に接触したとしても、打音を生じない。
【0098】
尚、油圧緩衝器20においても、キャップ205に設けたエア通路264のプラグボルト265に、油圧緩衝器10のキャップ104に設けたエア通路119のプラグボルト120におけると同様のエア抜き用流路145を備えても良い。
【0099】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明は、車体側チューブと車軸側チューブの内部にダンパ(ダンパシリンダ及びピストンロッド)を設ける油圧緩衝器にも適用できる。
【0100】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、油圧緩衝器のばね荷重調整装置において、懸架スプリングのばね荷重を容易に調整可能にするとともに、エア抜き作業も容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は油圧緩衝装置を示す全体断面図である。
【図2】図2は左右一方の油圧緩衝器を示す断面図である。
【図3】図3は図2の上部拡大断面図である。
【図4】図4は図3はばね荷重調整装置を取出して示す断面図である。
【図5】図5は図4の平面図である。
【図6】図6は図5のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図7はばね荷重特性を示す線図である。
【図8】図8はキャップを示し、(A)は断面図、(B)は平面図、(C)は(B)のC−C線に沿う断面図である。
【図9】図9はばねアジャスタを示し、(A)は断面図、(B)は平面図である。
【図10】図10は操作子を示し、(A)は断面図、(B)は平面図である。
【図11】図11はストッパボルトを示す断面図である。
【図12】図12はプラグボルトを示し、(A)は断面図、(B)は上端面図、(C)は下端面図である。
【図13】図13は左右他方の油圧緩衝器を示す断面図である。
【図14】図14は図13の上部拡大断面図である。
【図15】図15は図13の下部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 油圧緩衝器
11 懸架スプリング
12 油溜室
12A 油室
12B エア室
101 車体側チューブ
102 車軸側チューブ
103A オイルシール(シール部材)
104 キャップ
105 ばねアジャスタ
106 操作子
106A ボス部
106B 把手部
107 ディテント機構部
119 エア通路
120 プラグボルト
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a spring load adjusting device for a hydraulic shock absorber.
[0002]
[Prior art]
As described in Japanese Utility Model Publication No. 53-11941, as a front fork, a spring adjuster (a circular handle 10 of a circular knob 10) is provided in which a suspension spring is interposed in a vehicle body side tube and an axle side tube to adjust the spring load of the suspension spring. There is an adjustable rod 11) that is rotatably provided on the cap at the upper end of the vehicle body side tube.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Because the off-road front fork strokes violently, external air enters the air chamber of the front fork through the lip of the oil seal provided on the inner periphery of the outer end of the outer tube, and accumulates pressure sequentially. There is an inconvenience that becomes high.
[0004]
Therefore, in the prior art, a plug bolt for releasing air is provided on the cap at the upper end of the vehicle body side tube, and when the accumulated pressure in the air chamber becomes severe, the plug bolt is loosened to remove the accumulated air.
[0005]
However, if a spring adjuster and a plug bolt for releasing air are provided together on the cap at the upper end of the vehicle body side tube, the plug bolt is hidden behind the circular knob of the spring adjuster. The bolt cannot be operated. Therefore, when releasing the air, it is necessary to remove the knob of the spring adjuster from the adjusting rod so that the plug bolt can be operated.
[0006]
An object of the present invention is to make it possible to easily adjust a spring load of a suspension spring and facilitate an air bleeding operation in a spring load adjusting device for a hydraulic shock absorber.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, a vehicle body side tube and an axle side tube are slidably fitted via a seal member, and an oil reservoir chamber comprising an oil chamber and an air chamber is provided in the vehicle body side tube and the axle side tube. A suspension spring is provided in the vehicle body side tube and the axle side tube, a cap for sealing the air chamber is provided at an upper end portion of the vehicle body side tube, and communicates with the air chamber provided in the cap. Adjusting the spring load of a hydraulic shock absorber provided with a plug bolt in the air passage, enabling the spring load of the suspension spring to be adjusted, and a spring adjuster equipped with an operating element to be rotatable on the cap and engageable via a detent mechanism In the apparatus, the operating element of the spring adjuster includes a boss portion and a plurality of grip portions extending in a radial direction from the outer periphery of the boss portion, and the spring adjuster is calibrated by a detent mechanism. When engaged with the flop, in which the plug bolt is formed so as to be located between the handle portion and the handle portion of the operating element.
[0008]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, each handle portion of the operation element is formed at each of four equal positions along the outer periphery of the boss portion.
[0009]
According to a third aspect of the present invention, in addition to the first or second aspect of the present invention, as each handle portion of the manipulator goes radially outward from the boss portion side, the upper surface is inclined downwardly. The thickness is reduced.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 is an overall cross-sectional view showing a hydraulic shock absorber, FIG. 2 is a cross-sectional view showing one of the left and right hydraulic shock absorbers, FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view of the upper part of FIG. 2, and FIG. 5 is a plan view of FIG. 4, FIG. 6 is a cross-sectional view taken along line VI-VI of FIG. 5, FIG. 7 is a diagram showing spring load characteristics, FIG. 8 is a cap, and FIG. Sectional view, (B) is a plan view, (C) is a sectional view taken along the line CC of (B), FIG. 9 shows a spring adjuster, (A) is a sectional view, (B) is a plan view, FIG. 10 is an operator, (A) is a sectional view, (B) is a plan view, FIG. 11 is a sectional view showing a stopper bolt, FIG. 12 shows a plug bolt, (A) is a sectional view, and (B) is a sectional view. (C) is a bottom view, FIG. 13 is a cross-sectional view showing the other left and right hydraulic shock absorbers, FIG. 14 is an upper enlarged cross-sectional view of FIG. 13, and FIG. 15 is a lower enlarged cross-sectional view of FIG. The
[0011]
As shown in FIG. 1, the vehicle hydraulic shock absorber 1 includes left and right hydraulic shock absorbers 10 and 20 provided on both left and right sides of the vehicle. This hydraulic shock absorber 1 is such that the axle side tubes of the left and right hydraulic shock absorbers are attached to both sides of a common axle, such as a front fork of a motorcycle or the like, or a rear wheel side hydraulic shock absorber such as a motorcycle. The left and right hydraulic shock absorbers are attached to a common spring arm.
[0012]
The left and right hydraulic shock absorbers 10 are configured as shown in FIGS. 2 to 12, and the left and right hydraulic shock absorbers 20 are configured as shown in FIGS. 13 to 15. In the hydraulic shock absorber 1, a suspension spring 11 that buffers an impact force that the vehicle receives from the road surface is built in one hydraulic shock absorber 10, and a damping force generation that suppresses the expansion and contraction vibration of the suspension spring 11 is generated in the other hydraulic shock absorber 20. The device 21 is incorporated. In the hydraulic shock absorber 1, the installation of the suspension spring 11 and the installation of the damping force generator 21 are shared by the hydraulic shock absorber 10 and the hydraulic shock absorber 20 to reduce costs.
[0013]
(Hydraulic shock absorber 10) (FIGS. 1 to 12)
As shown in FIGS. 1 to 3, the hydraulic shock absorber 10 allows an axle side tube (inner tube) 102 coupled to an axle to be slidable in a body side tube (outer tube) 101 supported on the body side. The suspension spring 11 is interposed between the tubes 101 and 102. A bush 101A that is in sliding contact with the outer periphery of the axle tube 102 is provided on the inner periphery of the lower end of the vehicle body side tube 101, and a bush 102A that is in contact with the inner periphery of the vehicle body side tube 101 is provided on the outer periphery of the upper end of the axle side tube 102. An oil seal (seal member) 103 </ b> A and a dust seal 103 </ b> B that are in sliding contact with the outer periphery of the axle-side tube 102 are also provided on the inner periphery of the lower end of the vehicle body-side tube 101.
[0014]
The hydraulic shock absorber 10 includes an oil reservoir chamber 12 including an oil chamber 12A and an air chamber 12B inside a vehicle body side tube 101 and an axle side tube 102.
[0015]
A cap 104 that seals the air chamber 12 </ b> B is provided at the upper opening end of the vehicle body side tube 101. The cap 104 is screwed to the inner periphery of the vehicle body side tube 101 via an O-ring. A spring adjuster 105 constituting a spring load adjusting device is provided at the center of the cap 104 so as to be rotatable and engageable via a detent mechanism 107. A cylindrical spring collar 109 constituting a cylindrical folder 108 is screwed to the spring adjuster 105. The spring collar 109 is prevented from rotating by a key 110 provided in the spring adjuster 105. As a result, the spring collar 109 can be moved up and down in the axial direction by rotating the operation element 106 provided on the spring adjuster 105.
[0016]
An axle bracket 111 is screwed to the outer periphery of the lower end of the axle side tube 102, a bottom piece 112 is liquid-tightly attached to the inner periphery of the lower end of the axle side tube 102, and an O-ring is inserted into a bolt insertion hole of the axle bracket 111. The bottom piece 112 is fixedly disposed at the bottom of the axle-side tube 102 by screwing the bottom bolt 113 that is liquid-tightly engaged with the bottom piece 112. A cover 111 </ b> A is attached to the bolt insertion hole of the axle bracket 111.
[0017]
The bottom piece 112 has a lightened annular groove 112A for weight reduction on the back surface side, and returns hydraulic oil that has entered the annular groove 112A from the oil chamber 12A through the screwed portion of the bottom bolt 113 to the oil chamber 12A. For this purpose, a plurality of oil holes 112B are provided.
[0018]
The hydraulic shock absorber 10 includes an upper spring seat 117 supported by a rubber elastic body 133 and a plunger 135 loaded in a cylindrical folder 108 formed by a spring collar 109 as described later, and a lower spring supported by a bottom piece 112. The aforementioned suspension spring 11 is interposed between the seats 118. Then, by moving the spring collar 109 up and down by the rotation operation of the spring adjuster 105, the initial length of the suspension spoiling 11, and consequently the initial spring load, can be adjusted.
[0019]
The hydraulic shock absorber 10 absorbs the impact force that the vehicle receives from the road surface by the suspension spring 11 and the gas spring caused by the air reaction force confined in the air chamber 12B.
[0020]
In addition, the hydraulic shock absorber 10 is subjected to an intense expansion / contraction stroke through a lip of an oil seal 103A provided on the inner periphery of the lower end of the vehicle body side tube 101. Air chamber The cap 104 was provided to remove the air that had entered the 12B and accumulated pressure sequentially. Air chamber A plug bolt 120 is screwed into an air passage 119 communicating with 12B.
[0021]
Hereinafter, in the hydraulic shock absorber 10, (A) the structure of the spring adjuster 105, (B) the structure of the cylindrical folder 108, and (C) the structure of the plug bolt 120 will be described.
[0022]
(A) Structure of the spring adjuster 105 (FIGS. 3 to 6 and FIGS. 8 to 11)
As shown in FIG. 8, the cap 104 provided with the spring adjuster 105 includes a threaded portion 104A that is screwed onto the vehicle body side tube 101, an annular support portion 104B that supports the spring adjuster 105 in a liquid-tight manner, and a key that implants the key 110. A fixing hole 104C, a tool engagement hole 104D for screwing the vehicle body side tube 101, a lightening groove 104E for weight reduction, and an air passage 119 for the plug bolt 120 are provided. The air passage 119 is provided at each of two positions on the diameter of the cap 104. The key 110 implanted in the key fixing hole 104 </ b> C of the cap 104 is engaged with a key sliding hole 109 </ b> A provided along the axial direction of the spring collar 109.
[0023]
The spring adjuster 105 includes a pivoting portion 105A that is liquid-tightly pivotally attached to the annular support portion 104B of the cap 104, a fixing portion 105B to which the operating element 106 is fixed, and a detent pin that prevents the operating element 106 from rotating to the fixing portion 105B. Pin groove 105C with which 122 is engaged, screw hole 105D with which stopper bolt 121 is screwed to prevent operating element 106 from being fixed to fixing portion 105B, screw portion 105E with which spring collar 109 is screwed, pivoting portion 105A and screw portion The detent part 105F which comprises the detent mechanism part 107 is provided in the large outer diameter part which makes a larger diameter than 105A of pivoting parts and the screw part 105E between 105E. The detent portion 105F includes a spring 107A and a detent hole 105G into which a ball 107B biased by the spring 107A is loaded. The cap 104 includes detent recesses 107C with which the balls 107B of the detent mechanism 107 are engaged at a plurality of positions (for example, four positions) of a large inner diameter portion having a larger diameter than the annular support portion 104B below the annular support portion 104B.
[0024]
As shown in FIG. 10, the operating element 106 includes a boss part 106A having a hole fitted to the fixing part 105B of the spring adjuster 105, and a plurality of (for example, four) handle parts 106B extending radially from the outer periphery of the boss part 106A. The pin groove 106C for engaging the aforementioned locking pin 122 together with the pin groove 105C of the spring adjuster 105, the recessed portion 106D for embedding the head 121A of the stopper bolt 121 on the upper surface of the boss portion 106A, and the handle portions 106B. The provided lightening hole 106E for weight reduction is provided.
[0025]
The upper surface of the head 121A of the stopper bolt 121 embedded in the embedded recess 106D of the operation element 106 and the upper surface of the boss part 106A of the operation element 106 are flush with each other, and the upper surface of the boss part 106A and the upper surface of each handle part 106B are smooth. Consecutive to.
[0026]
The detent mechanism portion 107 includes a spring 107A and a ball 107B loaded in a detent hole 105G provided in the detent portion 105F of the spring adjuster 105, and each detent recess 107C provided in the cap 104. The spring adjuster 105 can be locked to the cap 104 with a sense of moderation at each of the four circumferential positions where the 107B sequentially engages the detent recess 107C.
[0027]
As shown in FIG. 11, the stopper bolt 121 includes a tool engaging hexagonal hole 121B at the center of the head 121A.
[0028]
Accordingly, the spring adjuster 105 and the like are assembled to the cap 104 as follows and assembled to the vehicle body side tube 101.
[0029]
(1) Insert the pivot portion 105A of the spring adjuster 105 into the annular support portion 104B of the cap 104. At this time, the detent mechanism 107 is assembled between the cap 104 and the spring adjuster 105.
[0030]
(2) The convex portion 106A of the operating element 106 is fitted to the fixing portion 105B of the spring adjuster 105 protruding from the annular support portion 104B of the cap 104, and the pin 106A of the spring adjuster 105 and the pin groove 106C of the operating element 106 are rotated. The stop pin 122 is engaged.
[0031]
(3) The head 121A of the stopper bolt 121 is embedded in the embedded recess 106D of the operation element 106, and the stopper bolt 121 is screwed into the screw hole 105D of the spring adjuster 105. As a result, the spring adjuster 105 and the operation element 106 can be rotated with respect to the cap 104 and can be prevented from coming off.
[0032]
(4) The upper end female thread portion of the spring collar 109 is screwed to the thread portion 105E of the spring adjuster 105, the key 110 is implanted in the key fixing hole 104C of the cap 104, and the protruding end of the key 110 is connected to the key of the spring collar 109. Engage with the sliding hole 109A.
[0033]
Thus, when the operating element 106 of the spring adjuster 105 is rotated, the key sliding hole 109A of the spring collar 109 screwed to the spring adjuster 105 is guided to the key 110 of the cap 104, and the spring collar 109 is moved in the axial direction. As described above, the initial spring load of the suspension spring 11 can be adjusted. The spring adjuster 105 is sequentially positioned at four positions in the circumferential direction with respect to the cap 104 with a sense of moderation by the detent mechanism 107.
[0034]
However, when the spring adjuster 105 is locked to the cap 104 by the detent mechanism 107, the plug bolt 120 screwed to the cap 104 between the adjacent handle 106B and the handle 106B of the operation element 106 is provided. The head 141 is positioned (FIG. 5).
[0035]
Each handle portion 106B of the operating element 100 is formed at each of the four equal positions along the outer periphery of the boss portion 106A.
[0036]
Each handle portion 106B of the operation element 106 has a thickness decreasing by inclining the upper surface A in a descending gradient as it proceeds radially outward from the boss portion 106A side. The upper surface A may be a straight downward gradient or a curved downward gradient.
[0037]
In the hydraulic shock absorber 10, since the spring adjuster 105 is configured as described above, the following effects are obtained.
[0038]
(1) When the operator 106 of the spring adjuster 105 has a boss portion 106A and a plurality of handle portions 106B, and the spring adjuster 105 is locked to the cap 104 by the detent mechanism portion 107, the operator 106 The plug bolt 120 is formed so as to be positioned between the handle portion 106B and the handle portion 106B. Therefore, when the air is released from the air chamber 12B of the hydraulic shock absorber 10, the plug bolt 120 is not hidden behind the handle portion 106B of the operating element 106, and therefore the air can be easily removed without removing the operating element 106. Unplug operation is possible.
[0039]
{Circle around (2)} Each handle portion 106B of the operation element 106 is formed at each of the four equal positions along the outer periphery of the boss portion 106A. Therefore, the operation function of the operation element 106 can be improved and the manufacturing cost can be reduced.
[0040]
(3) As each handle portion 106B of the operation element 106 goes radially outward from the boss portion 106A side, the upper surface A is inclined downwardly to reduce the thickness. Accordingly, the upper surface of the operation element 106 formed by each handle portion 106B becomes almost spherical, and there is no protrusion, so that the operational feeling can be improved.
[0041]
(B) Structure of cylindrical folder 108 (FIGS. 3, 4, and 7)
When the suspension spring 11 is interposed between the vehicle body side tube 101 (vehicle body side member) and the axle side tube 102 (axle side member) as described above, the cap 104 and the spring adjuster 105 are attached to the vehicle body side tube 101. A cylindrical spring collar 109 is provided so as to be movable in the axial direction, and an annular housing 131 is provided on the outer periphery of the spring collar 109. The spring collar 109 and the housing 131 have a bottom end with an opening at one end. A cylindrical folder 108 is formed.
[0042]
The housing 131 has a base portion 131A whose lower end side small outer diameter portion 109B of the spring collar 109 forms in the middle portion on the outer periphery of the spring collar 109 (or a retaining ring engaged with the outer periphery of the spring collar 109 is also acceptable). Held against. The housing 131 is fitted with an O-ring 132 in an O-ring groove on the inner periphery of the base portion 131 </ b> A and is liquid-tightly fitted on the outer periphery of the spring collar 109. The housing 131 has an outer peripheral wall 131B rising from the base portion 131A, and an annular gap is formed between the outer peripheral wall 131B and the outer periphery of the spring collar 109.
[0043]
In the cylindrical folder 108, an annular gap formed between the outer peripheral wall 131B of the housing 131 and the outer periphery of the spring collar 109 serves as a loading chamber 134 for the rubber-like elastic body 133. The rubber-like elastic body 133 is an elastic body that exhibits nonlinear spring characteristics, such as urethane rubber, and has an annular shape that can be loaded into the loading chamber 134.
[0044]
The cylindrical folder 108 is inserted into the loading chamber 134 with the rubber elastic body 133 so that the plunger 135 can be smoothly advanced and retracted from the opening at one end, and the rubber elastic body 133 is inserted by the insertion end of the plunger 135. The suspension spring 11 is supported by the above-described upper spring seat 117 seated on the flange 135A at the protruding end of the plunger 135 via the washer 136. The suspension spring 11 and the rubber-like elastic body 133 are arranged in series between the vehicle body side tube 101 and the axle side tube 102. The upper spring seat 117 includes a sliding guide 117A that extends slidably to the small outer diameter portion 109B of the spring collar 109, and the extended end of the sliding guide 117A is engaged with the outer periphery of the small outer diameter portion 109B. The retaining ring 137 can be abutted.
[0045]
The plunger 135 includes a bush 135B in sliding contact with the outer periphery of the spring collar 109 on the inner periphery, and an O ring 138A in liquid tight contact with the outer periphery of the spring collar 109 in an inner O ring groove. An O-ring 138B in liquid-tight contact with the inner periphery is provided in the outer O-ring groove. As a result, the loading chamber 134 for the rubber-like elastic body 133 defined by the plunger 135 inside the cylindrical folder 108 is liquid-tightly sealed with respect to the oil reservoir chamber 12.
[0046]
The plunger 135 has an outer diameter of the flange 135A larger than at least the inner diameter of the outer peripheral wall 131B of the housing 131, and in this embodiment, larger than the outer diameter of the outer peripheral wall 131B. When the rubber-like elastic body 133 is compressed most, the maximum stroke S of the plunger 135 is regulated by abutting the flange 135A of the plunger 135 against the end face of the outer peripheral wall 131B. By restricting the maximum stroke of the plunger 135, even when the rubber-like elastic body 133 is aged, the plunger 135 is not excessively stroked, and the initial spring characteristics of the suspension spring 11 and the rubber-like elastic body 133 are maintained.
[0047]
The hydraulic shock absorber 10 includes the cylindrical folder 108, and the suspension spring 11 and the rubber-like elastic body 133 are arranged in series between the vehicle body side tube 101 and the axle side tube 102 as described above. There is.
[0048]
(1) In FIG. 7, K1 is the spring load characteristic of the suspension spring 11 alone, and K2 is the spring load characteristic of the rubber-like elastic body 133 alone. In the initial stroke S of the hydraulic shock absorber 10, the rubber-like elastic body 133 and the suspension spring 11 are compressed to generate a non-linear composite spring load (spring constant K in FIG. 7), and after the initial stroke S, only the suspension spring 11 is compressed. A linear spring load (spring constant K1 in FIG. 7). That is, a soft and smooth spring load characteristic of the initial stroke can be obtained by the combination of the rubber-like elastic body 133 and the suspension spring 11. Further, since the spring load characteristic of the initial stroke S can be softly raised by the combined spring load of the rubber-like elastic body 133 and the suspension spring 11, the spring constant of the suspension spring 11 can be set higher than before, and the intermediate stroke to The spring load characteristic of the most compressed stroke can be hardened by the suspension spring 11 to obtain a waist feeling.
[0049]
{Circle around (2)} The rubber-like elastic body 133 is loaded into the cylindrical folder 108 and compressed. The rubber-like elastic body 133 is prevented from bending in the lateral direction perpendicular to the central axis of the rubber-like elastic body 133. The elastic deflection in the axial direction can be stably generated.
[0050]
(3) A cylindrical folder 108 is formed by a spring collar 109 movably provided in the axial direction of the vehicle body side tube 101 and an annular housing 131 provided on the outer periphery of the spring collar 109, and a rubber-like elastic body is formed in the folder 108. 133, the suspension spring 11 was supported via the plunger 135. Therefore, the initial load of the suspension spring 11 can be adjusted by adjusting the amount of movement of the spring collar 109 by the spring adjuster 105, and the cylindrical folder 108 can be constructed at low cost by using the spring collar 109.
[0051]
(4) The loading chamber 134 of the rubber-like elastic body 133 defined by the plunger 135 inside the cylindrical folder 108 was liquid-tightly sealed. Accordingly, it is possible to prevent the hydraulic oil from entering the inside of the cylindrical folder 108, prevent the rubber-like elastic body 133 from being deteriorated by the hydraulic oil, and the rubber-like elastic body 133 can be arranged in the oil reservoir chamber 12.
[0052]
(Structure of plug bolt 120) (FIGS. 3 to 6, FIG. 12)
The plug bolt 120 screwed into the air passage 119 provided in the cap 104 includes a head portion 141, a neck portion 142, and a screw portion 143 as shown in FIG. The plug bolt 120 enables an O-ring 144 (annular seal member) fitted in an O-ring groove 142A provided on the outer periphery of the neck portion 142 on the head 141 side to be hermetically sealed in the seal hole 119A of the air passage 119. At the same time, the screw part 143 provided on the outer periphery on the tip side can be screwed into the screw hole 119B (smaller diameter than the seal hole 119A) of the air passage 119.
[0053]
The plug bolt 120 includes a flow path 145 having one end opened to the air chamber 12 </ b> B and the other end opened to the outer periphery of the neck portion 142 or the screw portion 143 on the distal end side from the O-ring 144. The plug bolt 120 loosens the screw portion 143 from the screw hole 119B of the air passage 119 of the cap 104, and the O-ring 144 with respect to the seal hole 119A of the air passage 119 in a state where the screw portion 143 is still partially screwed into the screw hole 119B. The seal can be released.
[0054]
The plug bolt 120 can form the flow path 145 by a groove formed on the outer periphery of the screw portion 143. The cross-sectional shape of the groove forming the flow path 145 may be a square groove, a circular groove or the like in addition to the V-shaped groove. The flow path 145 shown in FIG. 12 has a V-shaped groove shape, and is formed such that the depth of the groove gradually decreases from the distal end side of the screw portion 143 toward the O-ring 144 side. As shown in FIG. 12, the plug bolt 120 is provided with one flow path 145 at one position along the circumferential direction of the outer periphery of the threaded portion 143, and with a plurality of flow paths 145 at a plurality of positions along the circumferential direction. Also good.
[0055]
The plug bolt 120 has a channel 145 formed on the outer periphery of the screw part 143, and a hole-like channel 145 is formed in the solid part of the screw part 143 to the neck part 142, and one end of the channel 145 is connected to the air chamber. 12B may be opened, and the other end may be opened to the outer periphery of the neck portion 142 or the screw portion 143 on the tip side from the O-ring 144.
[0056]
In the hydraulic shock absorber 10, since the plug bolt 120 screwed into the air passage 119 provided in the cap 104 is configured as described above, the following effects are obtained.
[0057]
(1) When the screwing of the plug bolt 120 to the air passage 119 of the cap 104 is loosened, the other end of the flow path 145 communicates with the atmosphere while the threaded portion 143 of the plug bolt 120 is partially screwed. Therefore, the air from the air chamber 12 </ b> B can be smoothly removed by the flow path 145 without completely removing the plug bolt 120 from the air passage 119 of the cap 104. Therefore, the air bleed workability is good, and the plug bolt 120 is completely removed from the air passage 119 of the cap 104 during the air bleed work and is not lost.
[0058]
(2) Since the channel 145 can be formed by the groove formed on the outer periphery of the threaded portion 143 of the plug bolt 120, the processing of the channel 145 is facilitated.
[0059]
(3) The groove constituting the flow path 145 of the plug bolt 120 has a V-shaped groove shape, and the depth of the groove is gradually decreased toward the O-ring 144 side. Since the grooves constituting the flow path 145 are formed in a V-shaped groove shape, the processing becomes easy. Further, since the depth of the groove is formed so as to become shallower toward the O-ring 144 side, when the plug bolt 120 is loosened, air is not blown out suddenly from the flow path 145, and the air is gradually removed. Air bleed workability is good.
[0060]
(Hydraulic shock absorber 20) (FIGS. 13 to 15)
As shown in FIGS. 13 and 14, the hydraulic shock absorber 20 allows an axle-side tube (inner tube) 202 supported by an axle to slide in a body-side tube (outer tube) 201 supported on the vehicle body side. The single cylinder damper 204 is turned upside down and is internally installed. That is, the damper 204 includes a damper cylinder 206 and a piston rod 210 as will be described in detail later. The damper 204 is mounted on the vehicle body side tube 201 and the piston rod 210 is mounted on the axle side tube 202. The Note that a bushing 201A that is in sliding contact with the outer periphery of the axle-side tube 202 is provided on the inner periphery of the lower end of the vehicle body-side tube 201, and a bushing 202A that is in sliding contact with the inner periphery of the vehicle-body-side tube 201 is provided on the outer periphery of the upper end of the axle side tube 202. An oil seal (seal member) 203 </ b> A and a dust seal 203 </ b> B that are in sliding contact with the outer periphery of the axle-side tube 202 are also provided on the inner periphery of the lower end of the vehicle body-side tube 201.
[0061]
The upper end portion of the damper cylinder 206 of the damper 204 is screwed to the upper end portion of the vehicle body side tube 201 via an O-ring, and the upper opening end of the damper cylinder 206 is closed by a cap 205. The cap 205 is inserted into the inner periphery of the damper cylinder 206 via an O-ring and screwed.
[0062]
An oil lock case 207 is fitted in a liquid-tight manner on the inner periphery of the bottom end of the bottom tube 202 through an O-ring. The oil lock case 207 is fluid-tightly attached to the axle bracket 209 via an O-ring with a bottom bolt 208. It is fixed. Reference numeral 209A denotes a cover that is engaged with a bolt insertion hole of the axle bracket 209. Also, the bottom end of the piston rod (hollow rod) 210 of the damper 204 is screwed to the bottom bolt 208 and locked by a lock nut 208A. The tip of the piston rod 210 is connected to the tip of the damper cylinder 206 in the axial direction. It is inserted from the front end side of the oil lock piece 211 provided in the section. The oil lock piece 211 is fixed by screwing the base end tubular portion 211A in a liquid-tight manner through the O-ring to the front end opening of the damper cylinder 206. The piston rod 210 is supported by a bush 210A of a rod guide part 212 provided at the lower part of the cylindrical part 211A of the oil lock piece 211, and is inserted into the damper cylinder 206 through the seal member 212B. The sealing member 212B has a unidirectional sealing function that seals an oil chamber 233B (described later) of the damper cylinder 206 and prevents oil in the oil chamber 233B from escaping out of the damper cylinder 206. A rebound spring 214 is seated on the lower end surface of the spring chamber 213 provided in the cylindrical portion 211A of the oil lock piece 211 via a seal presser 212C. The rebound spring 214 is housed in the spring chamber 213 in a state where the rebound spring 214 is held by a retaining ring 215 engaged with the upper inner peripheral surface of the cylindrical portion 211 </ b> A of the oil lock piece 211.
[0063]
An oil reservoir chamber 223 including an oil chamber 221 and an air chamber 222 is provided inside the vehicle body side tube 201 and the axle side tube 202 and outside the damper 204. The oil chamber 221 and the air chamber 222 are connected via a free interface. And the air trapped in the air chamber 222 constitutes a gas spring. The suspension spring 11 and the gas spring of the air chamber 12B in the hydraulic shock absorber 10 and the gas spring of the air chamber 222 in the hydraulic shock absorber 20 absorb the impact force that the vehicle receives from the road surface.
[0064]
The damper 204 includes a piston valve device 230 and a base valve device 250 that constitute the damping force generation device 21 of the hydraulic shock absorber 20. The damper 204 is a hydraulic shock absorber that accompanies absorption of impact force by the suspension spring 11 of the hydraulic shock absorber 10 and the gas springs of the hydraulic shock absorbers 10 and 20 by the damping force generated by the piston valve device 230 and the base valve device 250. Tens of the tubes 101 and 102 and the tubes 201 and 201 of the hydraulic shock absorber 20 are suppressed from stretching vibration.
[0065]
(Piston valve device 230)
The piston valve device 230 has a piston holder 231A attached to the tip of the piston rod 210, and a main piston 232 is held on the piston holder 231A by a nut 231B or the like. The main piston 232 partitions the interior of the damper cylinder 206 into a piston-side oil chamber 233A in which the piston rod 210 is not accommodated and a rod-side oil chamber 233B in which the piston rod 210 is accommodated, and slides within the damper cylinder 206. . The main piston 232 is an assembly of upper and lower pistons 232A and 232B. The main piston 232 includes an extension side plate valve 234A in which a large number of plate valves are stacked in a pyramid shape, and can communicate between the piston side oil chamber 233A and the rod side oil chamber 233B. And a compression-side port 235 that includes a medium- and high-speed pressure-side plate valve 235A and a low-speed-use pressure-side plate valve 235B to enable communication between the piston-side oil chamber 233A and the rod-side oil chamber 233B.
[0066]
The piston valve device 230 has a valve holder 231A with a valve stopper 235C, compression side plate valves 235A, 235B, a main piston 232 (upper and lower pistons 232A, 232B), an extension side plate valve 234A, and a valve stopper 234B. Is held by a nut 231B.
[0067]
Further, the piston valve device 230 passes the damping force adjusting rod 237 connected to the adjuster 236 that is liquid-tightly attached to the cylindrical folder 208 through the hollow portion of the piston rod 210, and rotates the adjuster 236 in the axial direction. The flow passage area of the bypass passage 238 between the piston-side oil chamber 233A and the rod-side oil chamber 233B provided in the piston holder 231A can be adjusted by the needle 237A at the tip of the damping force adjustment rod 237 that moves forward and backward. Reference numeral 239 denotes a detent mechanism portion built in the adjuster 236. The ball urged by a spring is engaged with a detent recess provided in the bottom bolt 208, and the adjuster 236 can be positioned in a plurality of positions in the rotational direction with a sense of moderation in order. To do.
[0068]
(Base valve device 250)
In the base valve device 250, the guide pipe 251 is screwed to the above-described cap 205 screwed to the upper end portion of the damper cylinder 206, and the housing holder 251A is screwed to the tip end portion of the guide pipe 251. The sub piston 252 is held by a nut 251B or the like. The upper part of the guide pipe 251 is formed in the small diameter part 251C. The sub-piston 252 is fixedly disposed inside the damper cylinder 206 so as to be opposed to the main piston 232, is in fluid-tight contact with the inner periphery of the damper cylinder 206, and is located above the piston-side oil chamber 233A above the base valve chamber. The oil chamber 253A of 253 is partitioned. The sub-piston 252 includes a medium- and high-speed pressure-side plate valve 254A in which a large number of plate valves are stacked in a pyramid shape, and a pressure-side port 254 that enables communication between the piston-side oil chamber 233A and the oil chamber 253A of the base valve chamber 253. The expansion side plate valve 255A (check valve) is provided, and the expansion side port 255 is provided to allow the piston side oil chamber 233A to communicate with the oil chamber 253A of the base valve chamber 253. The housing holder 251 </ b> A includes a bypass flow channel 256 that bypasses the compression side port 254 and the expansion side port 255 to enable communication between the piston side oil chamber 233 </ b> A and the oil chamber 253 </ b> A of the base valve chamber 253.
[0069]
In the base valve device 250, a valve stopper 254B, a pressure side plate valve 254A, a sub-piston 252, an extension side plate valve 255A, and a valve stopper 255B are inserted into a housing holder 251A, and these are held by a nut 251B.
[0070]
cap A damping force adjusting rod 258 screwed into 205 includes an adjuster 259 and is inserted into the guide pipe 251, and the flow path area of the bypass flow path 256 by the needle 258 </ b> A at the tip that moves forward and backward in the axial direction by the rotation operation of the adjuster 259. Can be adjusted. still, cap Reference numeral 205 holds an adjuster 259 and its holder 259A embedded in the center of the end face of the head. Reference numeral 260 denotes a detent mechanism portion built in the adjuster 259. A ball urged by a spring is engaged with a detent recess provided in the folder 259A, and the adjuster 259 can be positioned sequentially at a plurality of positions in the rotational direction with a sense of moderation. And
[0071]
The housing holder 251A is provided with a branch channel 256A on the oil chamber 253A side from the channel area adjusting portion that is opened and closed by the needle 258A of the bypass channel 256. A low speed pressure side plate valve 254C is provided at a portion of the housing holder 251A where the branch flow path 256A opens to the oil chamber 253A of the base valve chamber 253.
[0072]
In addition, the base valve device 250 is a free piston type movable partition member 261 that slides liquid-tightly inside the damper cylinder 206 along the damper cylinder 206 and the guide pipe 251 via an O-ring 260A and a seal member 260B. Is provided. The partition member 261 defines an oil chamber 253A communicating with the piston-side oil chamber 233A on the sub-piston 252 side of the base valve chamber 253 and a volume compensation chamber 253B on the cap 205 side. The volume compensation chamber 253 </ b> B is filled with air and communicates with the air chamber 222 through the communication path 263. The cap 205 removes the air that has been sequentially accumulated in the air chamber 222 and the volume compensation chamber 253B through the lip of the oil seal 203A provided on the inner periphery of the lower end of the vehicle body side tube 201 due to the intense expansion / contraction stroke of the hydraulic shock absorber 20. A plug bolt 265 is screwed into an air passage 264 communicating with the volume compensation chamber 253B provided in the cap 205. The spring 262 is interposed between the partition member 261 and the cap 205 so as to have a slight initial load at the maximum extension.
[0073]
During compression when the piston rod 210 enters the damper cylinder 206, the spring 262 contracts, and the oil chamber in the damper cylinder 206 is pressurized by an amount corresponding to the spring load of the spring 262 at this time, so that the inside of the damper cylinder is expanded. Occurrence of cavitation in the oil chamber is prevented, and a delay in the generation of damping force at the time of compression following expansion is avoided.
[0074]
The base valve device 250 causes the oil in the oil chamber 221 adhering to the outer peripheral surface of the piston rod 210 to flow from the seal member 212B of the rod guide 212 to the damper cylinder 206 each time the piston rod 210 of the hydraulic shock absorber 20 strokes. Bring it inside. As a result, when the hydraulic oil in the oil chambers 233A, 233B, 253A inside the damper cylinder 206 reaches a certain amount or more, the movable partition member 261 moves upward due to its hydraulic pressure, and the seal member 260B on the inner periphery of the partition member 261 When it reaches the small diameter portion 251C of the guide pipe 251, it has a blow function for discharging excess oil in the damper cylinder 206 from the volume compensation chamber 253B to the oil chamber 221 outside the damper cylinder 206 via the communication passage 263 and the air chamber 222. .
[0075]
Therefore, the hydraulic shock absorber 20 performs a damping action as follows.
(When compressed)
When the hydraulic shock absorber 20 is compressed, a compression side damping force is generated by the oil flowing through the needle 258A of the sub piston 252 in the base valve device 250 when the piston speed is extremely low. Pressure damping force is generated by the oil flowing through the low speed pressure side plate valve 235B, and pressure side damping force is generated by the oil flowing through the low speed pressure side plate valve 254C of the sub piston 252 in the base valve device 250. In FIG. 2, the compression side damping force is generated by the oil flowing through the medium-high speed pressure side plate valve 235A of the main piston 232, and the compression side damping force is generated by the oil flowing through the compression side plate valve 254A of the sub piston 252 in the base valve device 250.
[0076]
(When stretched)
When the hydraulic shock absorber 20 is extended, an extension side damping force is generated by the oil flowing through the needle 237A of the main piston 232 in the piston valve device 230 when the piston speed is low, and the main piston 232 is extended in the piston valve device 230 at medium and high speeds. The extension side damping force is generated by the oil flowing through the side plate valve 234A, and the base valve device 250 generates almost no damping force.
[0077]
These compression-side and extension-side damping forces suppress the stretching vibration of the hydraulic shock absorber 10 and the hydraulic shock absorber 20.
[0078]
When the hydraulic shock absorber 20 is most compressed, the oil lock piece 211 provided at the tip of the damper cylinder 206 in the axial direction is fitted into an oil lock case 207 provided at the bottom of the wheel side tube 202, The oil that is compressed in the oil lock oil chamber 270 that is partitioned between the oil locks causes oil lock action and prevents the damper 204 from bottoming.
[0079]
Further, when the hydraulic shock absorber 20 is fully extended, the lower end surface of the piston holder 231A provided on the piston rod 210 is rebound supported by the rod guide 212 of the oil lock piece 211 provided at the opening of the damper cylinder 206. It abuts against the spring 214 and performs a full buffering action.
[0080]
Hereinafter, an oil lock structure in which the oil lock piece 211 includes the oil lock case 207 in the hydraulic shock absorber 20 will be described (FIG. 15).
[0081]
The oil lock piece 211 is fixedly provided by screwing a base end cylindrical portion 211A to the axial end opening portion of the damper cylinder 206, and a rod guide portion 212 (bushing) that slidably supports the piston rod 210. 212A and a sealing member 212B) are provided below the cylindrical portion 211A.
[0082]
The oil lock piece 211 includes a fitting portion 271 that fits to the inner periphery of the oil lock case 207 via a minute gap on the outer periphery of the tip cup-shaped portion 211B of the oil lock piece 211. The oil lock piece 211 includes a lock guide portion 212 between the tubular portion 211A and the cup-shaped portion 211B.
[0083]
The fitting portion 271 includes a fitting ring 271A made of hard resin, for example, a fitting ring 271A made of Duracon (registered trademark). The fitting ring 271A constituting the fitting portion 271 is fitted to the small diameter portion 272 on the outer periphery of the cup-shaped portion 211B, and the stepped portion 272A at the back of the small diameter portion 272 and the inner periphery of the cup-shaped portion 211B from the front end side. Both ends in the axial direction are sandwiched and held by the outer stopper 273A of the annular body 273 to be press-fitted.
[0084]
The oil lock piece 211 includes an inner periphery of the oil lock case 207 and a piston rod at the bottom of the axle side tube 202 by a rod guide portion 212 that supports the piston rod 210 and a fitting portion 271 that is fitted to the oil lock case 207. The oil lock oil chamber 270 described above is partitioned between the outer periphery of 210.
[0085]
The oil lock piece 211 has an outer periphery closer to the damper cylinder 206 than the fitting portion 271 fitted to the outer periphery of the cup-shaped portion 211B, in other words, the outer periphery of the rod guide portion 212 between the cylindrical portion 211A and the cup-shaped portion 211B. In addition, a constricted annular reduced diameter portion 211C having a smaller diameter than the fitting portion 271 is formed. When the fitting portion 271 of the oil lock piece 211 is fitted to the inner periphery of the oil lock case 207, the reduced diameter portion 211 </ b> C is a communication oil comprising a large-capacity annular space between the inner periphery of the oil lock case 207. A chamber 274 is formed, and the communication oil chamber 274 is opened to the oil chamber 221 of the oil reservoir chamber 223 outside the oil lock case 207. In the present embodiment, the two-surface width portion 275 for a tool for screwing the cylindrical portion 211A of the oil lock piece 211 into the opening portion of the damper cylinder 206 to the upper tapered portion 211D of the reduced diameter portion 211C of the oil lock piece 211. A wide annular gap is formed between the upper tapered portion 211D and the two-surface width portion 275 and the upper edge portion 207A of the oil lock case 207 at the time of the most compression, and the communication oil chamber 274 and the oil chamber 221 are formed in this annular shape. Communication is possible through a gap.
[0086]
The oil lock piece 211 forms a communication oil passage 276 that communicates the communication oil chamber 274 and the oil lock oil chamber 270 in parallel with the aforementioned minute gap formed between the fitting portion 271 and the oil lock case 207. Set up and prepare. The upper end opening of the communication oil passage 276 opens into the communication oil chamber 274 in a range from the reduced diameter portion 211C to the lower tapered portion 211E of the reduced diameter portion 211C at a plurality of positions in the circumferential direction of the reduced diameter portion 211C.
[0087]
The oil lock piece 211 opens the other end opening of the connecting oil passage 276 in the valve seat 278 formed by the bottom face facing the oil lock oil chamber 270 inside the cup-shaped portion 211B, and the other end opening of the connecting oil passage 276 is opened. A check valve 277 made of a plate valve is provided in the valve seat 278 of the part. The check valve 277 contacts and separates from the valve seat 278 inside the cup-shaped portion 211B to open and close the communication oil passage 276, and contacts the valve seat 278 of the cup-shaped portion 211B when the oil lock oil chamber 270 is pressurized. 276 is closed, the flow of hydraulic oil from the oil lock oil chamber 270 to the communication oil chamber 274 is prevented, and when the oil lock oil chamber 270 has a negative pressure, the communication oil passage is lifted away from the valve seat 278 of the cup-shaped portion 211B. 276 is opened to allow the hydraulic oil to flow from the communication oil chamber 274 to the oil lock oil chamber 270. The check valve 277 is supported from below by the inner stopper 273B of the annular body 273 press-fitted into the cup-shaped portion 211B of the oil lock piece 211 when the valve 278 is lifted away from the valve seat 278 of the cup-shaped portion 211B. The inner stopper 273B allows the check valve 277 to lift a certain amount.
[0088]
Accordingly, in the hydraulic shock absorber 20, the fitting portion 271 of the oil lock piece 211 is fitted to the inner periphery of the oil lock case 207 through a minute gap at the time of maximum compression, and the oil lock oil chamber 270 is pressurized. Thus, the aforementioned check valve 277 provided in the oil lock piece 211 is opened to obtain an oil lock action by the oil that is confined in the oil lock oil chamber 270 and compressed.
[0089]
Further, in the hydraulic shock absorber 20, the above-described check valve 277 provided in the oil lock piece 211 is opened by the negative pressure of the oil lock oil chamber 270 during the expansion after the maximum compression, and the oil in the oil reservoir chamber 223 is opened. The chamber 221 communicates with the oil lock oil chamber 270 via the communication oil chamber 274 and the communication oil passage 276, so that the negative pressure in the oil lock oil chamber 270 can be quickly eliminated and the oil lock state can be released smoothly. To do.
[0090]
The check valve 277 is not limited to a plate valve, and may be a ball valve or the like that is biased to a closed position by a spring.
[0091]
In the hydraulic shock absorber 20, since the oil lock structure by the oil lock case 207 and the oil lock piece 211 is configured as described above, the following effects are obtained.
[0092]
(1) A rod guide portion 212 that slidably supports the piston rod 210 at the opening of the damper cylinder 206 is provided on the inner periphery of the oil lock piece 211 provided at the tip of the damper cylinder 206. The oil lock oil chamber 270 is partitioned by 212. Accordingly, the oil chambers 233A and 233B of the damper cylinder 206 and the oil lock oil chamber 270 are partitioned by the single rod guide portion 212, and the configuration of the oil lock mechanism can be simplified and compact, and the cost can be reduced. .
[0093]
(2) A communication oil chamber 274 that allows the oil lock oil chamber 270 to communicate with the oil reservoir chamber 223 is formed by a reduced diameter portion 211C on the outer periphery of the oil lock piece 211, and this communication oil chamber 274 is oil-locked even at the maximum compression. The case 207 was opened to the outside. Accordingly, the flow area of the return flow path that allows the oil lock oil chamber 270 to communicate with the oil reservoir chamber 223 via the check valve 277, the communication oil passage 276, and the communication oil chamber 274 can be sufficiently secured during the expansion after the maximum compression. In addition, the negative pressure in the oil lock oil chamber 270 can be quickly eliminated, the oil lock state can be released smoothly, and riding comfort can be improved.
[0094]
(3) Since the oil lock piece 211 forms a large capacity communication oil chamber 274 by the reduced diameter portion 211C, it functions as an oil reservoir for supplying hydraulic oil to the oil lock oil chamber 270 when the communication oil chamber 274 is extended. This is useful for quickly eliminating the negative pressure in the oil lock oil chamber 270 during extension.
[0095]
(4) A return flow path from the oil lock oil chamber 270 to the oil reservoir chamber 223 is separately provided in the fitting portion 271 on the outer circumference of the oil lock piece 211 fitted on the inner circumference of the oil lock case 207 by the above-mentioned item (2). Since the fitting portion 271 can be fixedly provided, the outer diameter of the oil lock piece 211 is reduced, and the fitting portion 271 of the oil lock piece 211 and peripheral components (the axle side tube 202, the oil The chance of interference with the lock case 207) can be reduced, and the wear of the fitting portion 271 of the oil lock piece 211 and the occurrence of hitting sound can be reduced or suppressed.
[0096]
(5) Since the check valve 277 provided in the communication oil passage 276 of the oil lock piece 211 is a plate valve, the flow passage area of the return flow passage can be increased.
[0097]
(6) Since the fitting portion 271 of the oil lock piece 211 is formed by the hard resin fitting ring 271A, it is assumed that the fitting portion 271 contacts the inner periphery of the axle side tube 202 or the inner periphery of the oil lock case 207. No sound is produced.
[0098]
In the hydraulic shock absorber 20, the same air vent flow path 145 as the plug bolt 265 of the air passage 264 provided in the cap 205 and the plug bolt 120 of the air passage 119 provided in the cap 104 of the hydraulic shock absorber 10 are used. May be provided.
[0099]
The embodiment of the present invention has been described in detail with reference to the drawings. However, the specific configuration of the present invention is not limited to this embodiment, and there are design changes and the like without departing from the gist of the present invention. Is included in the present invention. For example, the present invention can be applied to a hydraulic shock absorber in which dampers (damper cylinders and piston rods) are provided inside the vehicle body side tube and the axle side tube.
[0100]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in the spring load adjusting device for a hydraulic shock absorber, the spring load of the suspension spring can be easily adjusted, and the air bleeding operation can be facilitated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall cross-sectional view showing a hydraulic shock absorber.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing one of the left and right hydraulic shock absorbers.
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view of the upper part of FIG. 2;
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a spring load adjusting device taken out from FIG. 3;
FIG. 5 is a plan view of FIG. 4;
6 is a cross-sectional view taken along line VI-VI in FIG.
FIG. 7 is a diagram showing spring load characteristics.
8A and 8B show a cap, wherein FIG. 8A is a cross-sectional view, FIG. 8B is a plan view, and FIG. 8C is a cross-sectional view taken along line CC in FIG.
FIG. 9 shows a spring adjuster, where (A) is a cross-sectional view and (B) is a plan view.
10A and 10B show an operation element, in which FIG. 10A is a cross-sectional view and FIG. 10B is a plan view.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing a stopper bolt.
12A and 12B show plug bolts, where FIG. 12A is a cross-sectional view, FIG. 12B is an upper end view, and FIG. 12C is a lower end view.
FIG. 13 is a cross-sectional view showing the left and right hydraulic shock absorbers.
14 is an enlarged cross-sectional view of the upper part of FIG. 13. FIG.
FIG. 15 is an enlarged cross-sectional view of the lower part of FIG. 13;
[Explanation of symbols]
10 Hydraulic shock absorber
11 Suspension spring
12 Oil reservoir
12A Oil chamber
12B Air chamber
101 Car body side tube
102 Axle tube
103A Oil seal (seal member)
104 cap
105 Spring adjuster
106 Operator
106A Boss
106B Handle part
107 Detent mechanism
119 Air passage
120 plug bolt

Claims (3)

車体側チューブと車軸側チューブをシール部材を介して摺動自在に嵌合し、
該車体側チューブと該車軸側チューブ内に油室とエア室からなる油溜室を設け、
該車体側チューブと該車軸側チューブ内に懸架スプリングを介装し、
該車体側チューブの上端部に前記エア室を封止するキャップを設け、該キャップに設けた該エア室に連通するエア通路にプラグボルトを設け、
前記懸架スプリングのばね荷重を調整可能にし、操作子を備えたばねアジャスタを、キャップに回転自在かつディテント機構を介して係止可能に設けた油圧緩衝器のばね荷重調整装置において、
前記ばねアジャスタの操作子が、ボス部と、該ボス部の外周から径方向に延びる複数の把手部とを有してなり、該ばねアジャスタがディテント機構によってキャップに係止したときに、該操作子の把手部と把手部の間に前記プラグボルトが位置するように形成したことを特徴とする油圧緩衝器のばね荷重調整装置。
The vehicle body side tube and the axle side tube are slidably fitted via a seal member,
An oil reservoir chamber comprising an oil chamber and an air chamber is provided in the vehicle body side tube and the axle side tube,
A suspension spring is interposed in the vehicle body side tube and the axle side tube,
A cap for sealing the air chamber is provided at the upper end of the vehicle body side tube, a plug bolt is provided in an air passage communicating with the air chamber provided in the cap,
In the spring load adjusting device for a hydraulic shock absorber, the spring load of the suspension spring is adjustable, and a spring adjuster having an operation element is provided on the cap so as to be rotatable and engageable via a detent mechanism.
The operation element of the spring adjuster has a boss portion and a plurality of grip portions extending in a radial direction from the outer periphery of the boss portion, and the operation is performed when the spring adjuster is locked to the cap by a detent mechanism. A spring load adjusting device for a hydraulic shock absorber, wherein the plug bolt is positioned between a handle portion of a child and the handle portion.
前記操作子の各把手部が、前記ボス部の外周に沿う4等分位置のそれぞれに形成された請求項1に記載の油圧緩衝器のばね荷重調整装置。The spring load adjusting device for a hydraulic shock absorber according to claim 1, wherein each handle portion of the operating element is formed at each of four equal positions along the outer periphery of the boss portion. 前記操作子の各把手部が、ボス部の側から径方向の外方にいくに従い、上面を下り勾配状に傾斜して肉厚を薄くした請求項1又は2に記載の油圧緩衝器のばね荷重整装置。The spring of the hydraulic shock absorber according to claim 1 or 2, wherein each handle portion of the operation element is inclined downward in a downward slope as the radial direction is extended outward from the boss portion side to reduce the wall thickness. Load balancer.
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