JP4030783B2 - 使い捨ておむつ用ファスニングテープ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使い捨ておむつ用ファスニングテープに関する。
【0002】
【従来の技術】
展開型の使い捨ておむつは、図10に展開して示すように、透液性のトップシート3と不透液性のバックシート5と、これらの間に介装される保液性の吸収体4とが積層されてなる略三層構造のおむつ本体1からなる。そして、このおむつ本体1は、大まかには、着用者が装着した際に当該着用者の腹部にあてがわれる前身頃11と、背部にあてがわれる後身頃13と、前身頃11と後身頃13との間に位置して股間部にあてがわれる股下部12とに大別される。このうち前身頃11および後身頃13は、その両側端から各側方へ延出する左右一対のサイドフラップ14,15をそれぞれに備え、これらは主に着用者のウエストの脇部にあてがわれる。
【0003】
このような使い捨ておむつの着用者への装着は以下のようにしてなされる(図11を参照)。
▲1▼先ず、前記おむつ本体1の前身頃11等のそれぞれの部分を、着用者(図示無し)の身体の腹部等といった各対応部位にあてがう。
▲2▼次ぎに、前身頃11の左右のサイドトラップ14を、着用者のウエストの脇部にあてがう。
▲3▼そして、この前身頃11の左右のサイドフラップ14を上から覆うようにして、後身頃13の左右のサイドフラップ15を前記脇部にあてがいつつ、このサイドフラップ15の側端部15aを腹部側へ回り込ませる。
▲4▼最後に、前記側端部15aのトップシート3面を前記前身頃11のバックシート5面に止着する。
【0004】
図12(a)にこの止着の様子を、すなわち図11のXIIa部を拡大して示すとともに、図12(b)に図12(a)中のB−B線矢視の断面図を示す。図12(a)に示すように、この止着は、前記サイドフラップ側端部15aに固着されてこれより側方へ突出するファスニングテープ30と、前身頃11のバックシート5面に貼着されたターゲットテープ19とを係合させて行っている。
【0005】
このファスニングテープ30は不織布をテープ基材35とし、このテープ基材35は、前記サイドフラップ側端部15aに貼着されるテープ基端部31と、面ファスナー37が貼着されて止着部として機能するテープ先端部33と、このテープ先端部33先端の摘み部39とからなる。このテープ基材35形状は、以前は矩形の帯形状が多かったが、最近ではサイドフラップ15との貼着面積をかせぐべく、前記テープ基端部31が、前記テープ先端部33よりも広幅に形成された略T字形状のものが主流となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この略T字形状不織布のテープ基材35を用いたファスニングテープ30には、以下に示す問題点がある。
【0007】
▲1▼このファスニングテープ30は一般に着用者100のウエスト部分に位置するため、着用者100が座ったりお辞儀動作等して腰を曲げる度に屈曲し、図12(a)、図12(b)に示すような水平方向の皺36が寄る。特に、前記テープ基端部31は上下方向に広幅であるため、また面ファスナー37のような高剛性部材が直に貼着されていないため、この種の皺36が寄りやすい。一方、このテープ基材35の不織布は腰があって、一旦寄った皺36の剛性は意外に高くて潰れ難い。このため、図12(b)に示すように、この皺36が、その着用者100側にある前記前身頃11を介して着用者100の肌100aに強く当たり着用者100に不快感を与える虞があった。
【0008】
▲2▼また、図12(b)に示すように、前記皺36に起因して、テープ基端部31が貼着されたサイドフラップ側端部15aと前身頃11との間に隙間38が生じる一方、この前身頃11とこれが接触する前記肌100aとの間にも隙間38が生じる結果、これらの密着性が悪くなり尿等の漏出を誘発する虞があった。
【0009】
▲3▼図11に示すように、前記ターゲットテープ19にファスニングテープ30を止着する際には、着用者のウエスト部分をサイドフラップ15にて若干締めるようにすべく、前記ファスニングテープ30の摘み部39をつまんでこれを引っ張ることによりサイドフラップ15に張力を付与しながら止着している。そして、この張力によりウエスト部分に対するおむつの前記密着性を高めている。しかし、図12(a)に示すように、この摘み部39は、前記不織布のテープ基材35自身であり、その坪量は通常10〜100g/mであるため、前記摘み部39の厚みは薄くとても摘まみ難い。よって、指の力が弱い人等は、摘み部39を引っ張って前記サイドフラップ15に張力をかける際に、指が摘み部39から滑って外れ易く、結果前記密着性を高められない場合があった。
【0010】
本発明はかかる従来の課題に鑑みて成されたもので、後身頃側端部に貼着された不織布製ファスニングテープ基端部の皺に起因した、おむつ装着時の不快感および漏れの誘発を抑えることが可能な使い捨ておむつ用ファスニングテープを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために請求項1に示す発明は、使い捨ておむつの前身頃に後身頃を止着すべく、該後身頃の左右側端部に固着されたファスニングテープであって、該ファスニングテープは、前記側端部に貼着される幅広のテープ基端部と、前記側端部から側方へ突出するとともに止着部としての面ファスナーを有する幅狭のテープ先端部とからなる略T字形状の不織布をテープ基材とし、前記テープ基端部には、該テープ基端部の厚みを厚くすべく幅方向に亘りシート状の補強材が貼着されており、
前記テープ基端部の皺の前記前身頃への伝達を遮断すべく、前記補強材は、弾力性素材からなるとともに、前記テープ基端部の着用者側の面に貼着されていることを特徴とする。
【0012】
請求項2に示す発明は、請求項1に記載の使い捨ておむつ用ファスニングテープにおいて、前記テープ基材の外形形状が、動物形状であることを特徴とする。
【0013】
請求項3に示す発明は、請求項1若しくは2のいずれかに記載の使い捨ておむつ用ファスニングテープにおいて、前記テープ先端部の先端の摘み部には、該摘み部の厚みを厚くすべくシート部材が貼着されていることを特徴とする。
【0014】
請求項4に示す発明は、請求項3に記載の使い捨ておむつ用ファスニングテープにおいて、前記シート部材は、前記テープ基材および前記後身頃側端部のいずれとも色違いに着色されていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る一実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
図11に示すように、おむつの装着状態にあっては、後身頃13のサイドフラップ15は、前身頃11のサイドフラップ14を覆う一方、前記サイドフラップ15の側端部15aは、当該側端部15aに固着されたファスニングテープ40によって、前身頃11のターゲットテープ19に止着されている。
この止着状態におけるファスニングテープ、すなわち図11のIa部を拡大して図1(a)に、また図1(b)に、図1中のB−B線矢視の断面図を示す。
【0019】
このファスニングテープ40は、前記後身頃13のサイドフラップ15側端部15aにおけるトップシート3とバックシート5との間に介装されて前記シート3,5の少なくともいずれかに貼着される幅広矩形状のテープ基端部41と、前記側端部15aから側方へ突出する幅狭矩形状のテープ先端部43とからなる略T字形状不織布をテープ基材45とする。この不織布には、スパンボンド不織布、サーマルボンド不織布、メルトブローン不織布およびスパンレース不織布等が使用され、この不織布を構成する繊維としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維等が用いられる。また、前記不織布の坪量は、通常10〜100g/mの範囲である。
【0020】
前記テープ先端部43のターゲットテープ19側の面には面ファスナー47の雄材が貼着されて、この面ファスナー47は前記前身頃11のターゲットテープ19と係合する止着部として機能する一方、テープ先端部43における面ファスナー47よりも先端の部分は、ファスニングテープ40の止着脱の際に摘まむための摘み部49として機能する。この面ファスナー47の雄材は、多数のフックを表面に備えた一般的なものであり、前記ターゲットテープ19としての面ファスナーの雌材若しくは不織布テープと係合するようになっている。この面ファスナー47の素材は、ナイロン、PE、若しくはPP等の樹脂素材であり、前記貼着はホットメルト型接着剤、ヒートシール、超音波シール等により行われる。
【0021】
尚、以上説明してきた構成は、通常の使い捨ておむつ用ファスニングテープと概ね同様であり、以下にて説明する内容が本発明の特徴的事項である。
【0022】
本発明にあっては、図1に示すように、前記テープ基端部41には、その幅方向(紙面の上下方向)に亘って、所定厚みの帯状補強材42が貼着されている。よって、図1(b)に示すように、このテープ基端部41は、前記補強材42の分だけその実質厚みが厚くなっており、その曲げ剛性が高まる結果、前記皺が寄り難くなっている。したがって、テープ基端部41には、その着用者100側に位置する前記前身頃11へ伝わる程大きな皺は発生せず、着用者100の肌100aに触れる前記前身頃11のトップシート3面は概ね平坦に維持されて極端に強く当たる部分はない。よって、前記装着時に着用者100が感じる、前記皺に起因する不快感を抑制することができる。
【0023】
また、この皺の抑制に伴ない、テープ基端部41が貼着されたサイドフラップ側端部15aと前身頃11との間の密着性、ひいてはこの前身頃11とこれが接触する前記肌100aとの間の密着性も良好となり、尿等の漏出を抑制することができる。
【0024】
尚、好ましくは、図1(b)に示すように、この補強材42を、前記テープ基端部41の着用者100側の面41aに貼着するとともに、その素材に弾力性素材を用いるのが良い。これは、図2に示すように、前記テープ基端部41に万一皺36が寄った場合であっても、当該皺36は、テープ基端部41の着用者側の面41aに貼着された前記補強材42の弾性変形によって柔軟に吸収され、補強材42における前記着用者側の面42bは概ね平坦に保たれるからである。つまり、前記皺36は、前記補強材42にて遮断されるため前身頃11へ伝達されることはなく、着用者100のウエスト部分に作用する、前記皺36に起因した局所的負荷は抑制される。
【0025】
また、このように前記皺36は前身頃11へは伝達されないので、テープ基端部41が貼着されたサイドフラップ側端部15aと前身頃11との間の密着性、ひいてはこの前身頃11とこれが接触する前記肌100aとの間の密着性は更に良好となり、尿等の漏出を確実に抑制することができる。
【0026】
この弾力性素材としては、ウレタンゴム、エアレイド不織布、エアスルー不織布等が好適である。ウレタンゴムの厚みは1〜3mmであるのが望ましく、更に望ましくは0.5kgf/cm の押圧下にて1.85mmがであるのが良い。また、不織布の坪量は50〜300g/mであるのが望ましい。
【0027】
ところで、前記テープ先端部43の摘み部49は、その摘み部厚みを厚くすべくシート部材48が貼着されているのが望ましく、本実施形態にあっては、図1(a)および図3に示すように、前記摘み部49先端下面の幅方向に亘り、後記所定厚みのシート部材48が貼着されている。そして、これによれば、前記摘み部49は、シート部材48の分だけ厚くなっているので、当該摘み部49をしっかりと確実に指でつまむことができる。よって、前述したようにファスニングテープ40をターゲットテープ19に止着する際に、摘み部49を引っ張っても、指が摘み部49から滑って外れる虞はなく、もって前記サイドフラップ15に適度な張力を付与しつつ前記止着を行うことができて、着用者100のウエスト部分にサイドフラップ15等を密着させることができる。
【0028】
このシート部材48としては、前述した理由から指が滑り難い素材が好ましく、例えば、ウレタンゴム、エアレイド不織布、エアスルー不織布等が使用できる。ウレタンゴムの厚みは1〜3mmが、前記不織布の坪量は50〜300g/mが好適である。前記貼着は、ホットメルト型接着剤等によって行うことができる。また、前記図示例では、このシート部材48を摘み部49の下面に貼着した例を示したが、摘み部49が単に厚くなれば摘み易くなるため、摘み部49の上面に貼着しても良い。
【0029】
更に、この摘み部49厚みを厚くした構成によれば、おむつを装着するために必要な装着準備作業も容易となる。通常、おむつはコンパクトに折り畳まれて販売されているため、これを着用者に装着するためには、折り畳まれた状態から、図10に示す状態に展開しなければならない。この展開作業のひとつに、ファスニングテープの展開作業があるが、上記構成によればこの作業が楽になる。
【0030】
図4(a)に、展開前たる使用前の従来のファスニングテープ30の拡大平面図を示し、図4(b)に図4(a)中のB−B線矢視の断面図を示す。図示の如く、使用前には、ファスニングテープ30のテープ先端部33は、サイドフラップ15側端部15aのトップシート3面上に折り返されているとともに、当該テープ先端部33が備える面ファスナー37の雄材によって、前記トップシート3に剥離可能に仮止めされている。このファスニングテープを使用可能な状態にするには、図5に示すように、前記テープ先端部33をトップシート3から剥がして展開しなければならない。
但し、図4(b)に示すように、通常、前記仮止め状態における摘み部39先端は、トップシート3面とほぼ面一になっていて段差が小さいために、指先を引っかけるきっかけをつかみ難く前記展開を行い難い。
【0031】
ここで、本実施形態にあっては、前述したように、前記摘み部49先端の下面にはシート部材48が貼着されており、その先端は厚くなっている。よって、図6(b)に示すように、前記仮止め状態におけるファスニングテープ40の摘み部39先端とトップシート3面との間には大きな段差がついているため、指先を引っかけ易く、前記展開の作業が容易になる。
【0032】
尚、本実施形態では、このシート部材48を、摘み部49の下面に貼着した例を示したが、摘み部49先端とトップシート3面との間に大きな段差がつけられれば良いため、前記シート部材48を摘み部49の上面に貼着しても良い。
【0033】
更に、好ましくは、前記シート部材48が、前記テープ基材45および前記後身頃13のサイドフラップ側端部15aのトップシート3面のいずれとも色違いに着色されていると良い。そして、これによれば、図6(a)に示す前記仮止め状態、すなわち前記トップシート3面上にテープ先端部43が折り返されている状態において、前記摘み部49の位置を著しく視認し易くなる。尚、視認し易さの観点からは、前記シート部材48を、摘み部49の上面に貼着するのが好ましいが、図示例のように摘み部49の下面に貼着した場合であっても、テープ基材45に白色等の淡色系の不織布を用いるとともに、シート部材48を青色等の濃色系で着色すれば、摘み部49を透かしてシート部材48を視認することが可能である。
【0034】
尚、ここでの前記着色の意味としては、摘み部49であることを示す文字表記も含み、例えば、「ここを摘まんでください」という文字をシート部材48に記載することも含む。
【0035】
次ぎに、本実施形態のファスニングテープの製造方法について図7を参照して説明する。このファスニングテープ40は、以下に示す工程からなる製造方法によって、切りくずを殆ど出すことなく高い歩留まりで量産される。尚、この方法は、図7(a)に示すように、上端縁65cと下端縁65dとが平行な一定幅の不織布の長尺帯をテープ基材65として用いて、図7(d)に示すように、当該テープ基材65の上下のそれぞれの部分に、互いに鏡像形状のファスニングテープ40を形成することができる方法である。
【0036】
▲1▼ 面ファスナー貼着工程
図7(a)に示すように、長手方向に亘って一定幅を有する長尺状の不織布製テープ基材65の幅中央の部分に、該テープ基材65の長手方向に亘って、長尺状の面ファスナー67の雄材を貼着する。尚、この貼着はホットメルト型接着剤、ヒートシール、超音波シール等を用いて行われる。
【0037】
▲2▼補強材貼着工程
図7(b)に示すように、前記テープ基材65における、前記面ファスナー67を挟む上下の部分に、前記上下端縁65c,65dに沿って一対の長尺状の補強材62を貼着する。この一対の補強材62は、互いに同幅であるとともに、前記テープ基材65における、前記幅中央の線65aに関する線対称の位置に貼着されるのが望ましく、このようにすれば、以降の工程を経て前記上下に形成されるファスニングテープ40を完全な鏡像にすることができる。
【0038】
また、一般に面ファスナー67は、図1に示すように、テープ基材45の着用者側の面に貼着されるため、前記実施形態のように、前記テープ基端部41の着用者側の面41aに補強材42を貼着したい場合には、図7(b)に示すように、前記補強材62を、前記面ファスナー67が貼着された面と同一面に配すれば良い。
【0039】
この補強材62の貼着は、ホットメルト型接着剤等で行うことができるが、補強材62およびテープ基材65が共に熱融着繊維からなる不織布である場合には、熱融着によって行っても良い。
【0040】
▲3▼切断工程
図7(c)に示すように、面ファスナー67および補強材62が貼着された前記テープ基材65を、前記長手方向へ連続する山谷からなる周期波曲線66に沿って切断する。この時、前記周期波曲線は、山形状66aと谷形状66bとが互いに前記幅中央の線65aに関する鏡像関係となるようにする。このようにすれば、前記上下に形成されるファスニングテープ40の形状は、互いに、前記幅中央の線65aに関する鏡像形状となる。ここで、図7(c)には、極一般的な周期波曲線66を示しており、この周期波曲線66は、山66aおよび谷66bの形状がいずれも矩形となっていて、山の頂部66cおよび谷の底部66dの各隅角部は円弧状に面取りされている。
【0041】
尚、前記周期波曲線66は、この例示した曲線に限るものではなく、山形状66aと谷形状66bとが、互いに前記幅中央の線65aに関する鏡像関係にあれば良い。例えば、単なるサインカーブであっても良いし、図8に示すように熊の横顔76等といった動物形状にしても良い。尚、この動物形状にした場合には、これを用いた使い捨ておむつの美観を高め意匠的作用を奏することができるとともに、これを見た乳幼児の好奇心をそそりその感受性を高める効果もある。
【0042】
尚、前述したような、摘み部49先端にシート部材48を貼着したファスニングテープ40を製造したい場合には、図9に示すように、前記山の頂部66cと谷の底部66dとが、それぞれ前記補強材62の部分に形成されるように切断すれば良い。
【0043】
▲4▼分断工程
図7(d)に示すように、前記テープ基材65の上端縁65cから前記山の頂部66cへ向けて幅方向に切断する一方、下端縁65dから前記谷の底部66dへ向けて幅方向に切断することによりファスニングテープ40を個々に分断する。
【0044】
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で以下に示すような変形が可能である。
(a)本実施形態においては、前記テープ基端部41のサイドフラップ15側端部15aへの固着形態として、サイドフラップ15におけるトップシート3とバックシート5との間に介装しつつ、少なくともいずれか一方のシート3,5に貼着する例を示したが、これに限るものではない。例えば、両シート3,5間に介装せずに、トップシート3若しくはバックシート5のいずれか一方のシートにのみ貼着させても良い。
(b)本実施形態においては、サイドフラップ15におけるトップシート3について格別詳細に説明していないが、このトップシート3は、後身頃13のトップシート3を連続して側方へ延出形成したものであっても良いし、または、起立部を有し起立部から側方へ延出形成した立体ギャザーシートであっても良い。
(c)本実施形態においては、ファスニングテープ40の面ファスナー47に雄材を用いたが、ターゲットテープ19に面ファスナーの雄材を用いる場合には、逆に雌材を用いることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、後身頃側端部に貼着されたファスニングテープ基端部の皺に起因した、おむつ装着時の不快感および漏れの誘発を抑えることができる使い捨ておむつ用ファスニングテープを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態のファスニングテープの止着状態を拡大して示す図であって、図1(a)は、図11中のIa部の拡大図、図1(b)は、図1(a)中のB−B線矢視の断面図である。
【図2】前記ファスニングテープのテープ基端部に皺が寄った様子を示す、図1(a)中の前記B−B線矢視の断面図である。
【図3】図1(a)中のIII−III線矢視の断面図である。
【図4】展開前たる使用前の従来のファスニングテープの状態を示す図であって、図4(a)はその拡大平面図、図4(b)は、図4(a)中のB−B線矢視の断面図である。
【図5】展開後たる使用可能状態のファスニングテープを示す拡大平面図である。
【図6】本実施形態のファスニングテープの展開前たる使用前の状態を示す図であって、図6(a)はその拡大平面図、図6(b)は、図6(a)中のB−B線矢視の断面図である。
【図7】本実施形態のファスニングテープの製造方法を説明するための概念図であって、図7(a)に面ファスナー貼着工程を、図7(b)に補強材貼着工程を、図7(c)に切断工程を、図7(d)に分断工程をそれぞれ示す。
【図8】前記切断工程でのテープ基材の切断に供する周期波曲線の一例を示す図である。
【図9】前記切断工程でのテープ基材の切断に供する周期波曲線の一例を示す図である。
【図10】展開型の使い捨ておむつを展開して示す一部破断平面図である。
【図11】展開型の使い捨ておむつの着用状態を示す斜視図である。
【図12】従来のファスニングテープの止着状態を拡大して示す図であって、図12(a)は、図11中のXIIa部の拡大図、図12(b)は、図12(a)中のB−B線矢視の断面図である。
【符号の説明】
1 おむつ本体
3 トップシート
5 バックシート
11 前身頃
12 股下部
13 後身頃
14 前身頃のサイドフラップ
15 後身頃のサイドフラップ
15a サイドフラップ側端部(後身頃の左右側端部)
19 ターゲットテープ
40 ファスニングテープ
41 テープ基端部
42 補強材
43 テープ先端部
45 テープ基材
47 面ファスナー、雄材
48 シート部材
49 摘み部
100 着用者

Claims (4)

  1. 使い捨ておむつの前身頃に後身頃を止着すべく、該後身頃の左右側端部に固着されたファスニングテープであって、
    該ファスニングテープは、前記側端部に貼着される幅広のテープ基端部と、前記側端部から側方へ突出するとともに止着部としての面ファスナーを有する幅狭のテープ先端部とからなる略T字形状の不織布をテープ基材とし、
    前記テープ基端部には、該テープ基端部の厚みを厚くすべく幅方向に亘りシート状の補強材が貼着されており、
    前記テープ基端部の皺の前記前身頃への伝達を遮断すべく、前記補強材は、弾力性素材からなるとともに、前記テープ基端部の着用者側の面に貼着されていることを特徴とする使い捨ておむつ用ファスニングテープ。
  2. 前記テープ基材の外形形状が、動物形状であることを特徴とする請求項1に記載の使い捨ておむつ用ファスニングテープ。
  3. 前記テープ先端部の先端の摘み部には、該摘み部の厚みを厚くすべくシート部材が貼着されていることを特徴とする請求項1若しくは2のいずれかに記載の使い捨ておむつ用ファスニングテープ。
  4. 前記シート部材は、前記テープ基材および前記後身頃側端部のいずれとも色違いに着色されていることを特徴とする請求項3に記載の使い捨ておむつ用ファスニングテープ。
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