JP4030508B2 - 携帯型ゲーム装置、携帯型ゲーム装置に用いるゲームプログラム及びこのゲームプログラムを記録した情報記録媒体 - Google Patents
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Description
さらに、GPS機能を持たせた携帯電話では、そのGPS機能によって現在位置を検出することにより、地図情報や現在地近辺の店舗情報等を表示する技術も採用されている。
本発明に係る携帯型ゲーム装置は、実空間内の投影面にゲーム映像を投影するためのプロジェクタを備えた携帯型ゲーム装置であって、当該携帯型ゲーム装置自体の実空間内における現時の位置情報を取得する位置情報取得手段と、この位置情報取得手段により取得した上記の位置情報に対応するゲーム映像を、上記投影面に投影する映像投影手段と、前記プロジェクタから前記投影面までの距離情報を取得する距離情報取得手段と、この距離情報取得手段により取得した距離情報に基づいて、上記投影面に投影しようとするゲーム映像を遠近処理する映像処理手段と、を備えることを特徴としている。
さらに、実空間内の投影面にゲーム映像を大きく投影することができるので、歩行等による移動をしながらのゲームを臨場感を持たせて行なうことができる。
さらに、実空間内の投影面にゲーム映像を投影するためのプロジェクタから投影面までの距離情報を取得し、この取得した距離情報に基づいて、上記投影面に投影しようとするゲーム映像を遠近処理しているので、同一のものを表示していても、投影面までの距離が近ければ小さく、投影面までの距離が遠ければ大きく表示されるという、現実の遠近表示とは逆になる現象を防ぐことができる。
請求項2に記載した発明によれば、請求項1に記載の携帯型ゲーム装置自体の実空間内における現時の向き情報を取得し、上記の位置情報若しくは向き情報取得手段により取得した向き情報又はそれら双方に対応するゲーム映像を、投影面に投影しているので、当該携帯型ゲーム装置自体の現時の位置情報等の変化に従ったゲーム映像を実空間内の投影面に次々と投影することができる。
バレルA1の先部には、映像を投影するためのプロジェクタ1と、そのバレルA1の先部から、実空間内の投影面までの距離を測定するための赤外線等を照射する光線照射部2とが互いに上下にして取り付けられている。
バレルA1の基部には、ゲームに登場する現在地に隠れているキャラクタの探索を行うための探索ボタン7が設けられている。なお、ゲームの内容及びそのゲームに登場するキャラクタについては後述する。
グリップA2内には、ゲームプログラムを格納したディスクやメモリーカード等のカートリッジ9を挿脱可能なカートリッジ装填部10が形成されている。
カートリッジ9は、図2に示すように、ゲームプログラムを記録したプログラムRAM(Random Access Memory)9aと、ゲームデータのバックアップを行うバックアップRAM9bとを有している。
なお、情報記録媒体としては上記プログラムRAM9aに限らず、例えばスマートメディア等のリムーバブルメモリ等の携帯型の情報記録媒体であればよい。また、携帯型の情報記録媒体に限らず、ハードディスク等の非携帯型の情報記録媒体であってもよい。
本実施形態におけるゲームプログラム20は、詳細を後述するキャラクタ捕獲ゲームのプログラムであり、それは、当該携帯型ゲーム装置A自体の実空間内における現時の位置情報を取得する位置情報取得機能と、その取得した上記の位置情報に対応するゲーム映像を投影面に投影する映像投影機能とを、携帯型ゲーム装置をなすコンピュータに実現させることを内容としたものである。
ゲーム映像記録テーブル21は、図3,4に示すように、位置情報対応テーブル21a、方向情報対応テーブル21b及びゲーム映像データ21cからなり、それらの詳細は次のとおりである。
位置情報対応テーブル21aは、本装置が位置する場所を特定できる位置情報が記述されている。
方向情報対応テーブル21bは、各位置情報で特定される場所に対応して4つの向き(東西南北)を特定できる向き情報が記述されている。
ゲーム映像データ21cは、それら位置情報21aと向き情報21bとを組み合わせた場所に対応する番号に対応してゲーム映像001〜が格納されている。
すなわち、位置情報21aと向き情報21bとを選択することにより、一のゲーム映像を特定することができるようになっている。
実空間Cは、予め定めた規則に従って複数のエリアC1〜C9に区分されており、それら各エリアC1〜C9には、これらを特定する上記位置情報(エリア番号)21aが付与されている。
図5において、位置情報(エリア番号)21aは、A−1、A−2、…C−3等で示している。
それら位置情報で識別される各エリアC1〜C9は連続した面であっても、若しくは不連続なものの集合でもよい。
各エリアC1〜C9内では任意の方向に対応する向き情報(方向番号)が与えられている。図示の例では、各エリア毎に東西南北の方角に応じて方向番号E、W、S、Nが定められている。
これにより、プレーヤPが本装置を持って実空間C内を移動して向きを変えることによって、位置情報と向き情報とが変化し、その結果、投影されるゲーム映像も自動的に切り替わるようになる。
30は中央演算処理部(CPU:Central Processing Unit)であり、これが、本装置をなすコンピュータである。
この中央演算処理部30の入力側には、上記した光線照射部2,スタートボタン3,切換えボタン4,トリガ8及び探索ボタン7とともに、位置検出センサ31,方向検出センサ32が接続されている。
方向検出センサ32は、本装置自体の現時(現在)の向き(方向)を検出するためのものであり、傾きセンサ,加速度センサ,地磁気センサ,ジャイロセンサ等である。
本実施形態において、この位置情報取得手段30aは、中央演算処理部30と、位置検出センサ31とにより構成されている。
向き情報取得手段30bは、中央演算処理部30と、方向検出センサ32とにより構成されている。
距離情報取得手段30cは、中央演算処理部30と、光線照射部2とにより構成されている。具体的には、距離情報取得手段30cは、光線照射部2から赤外線O等を投影面S1,S2に照射することに基づいて、プロジェクタ1からそれら投影面S1,S2までの距離情報を取得する。なお、距離情報取得手段30cは、必要に応じて設ければよい。
(4)距離情報取得手段30cにより取得した距離情報に基づいて、投影しようとするゲーム映像を画像処理する機能(映像処理手段30d)。本実施形態においては、この機能を画像処理部33が担っている。
「画像処理」は、距離情報取得手段30cにより取得した距離情報に基づいて、投影しようとするゲーム映像を遠近処理する遠近処理である。
具体的には、図8に示すように、プロジェクタ1から投影面S3,S4までの距離L3,L4に対応して、その投影面S3,S4に表示されるキャラクタ13,13を、線遠近法,空気遠近法等を含む遠近法に基づいて拡縮して投影する。
すなわち、実空間に置かれた2つの物体を見た場合、同一のものならば近い距離にある方が大きく見えるはずである。しかし、2台の同じ投影条件に設定したプロジェクタ11,12からそれぞれ同等のキャラクタ13,13を投影した場合、プロジェクタ11から近い距離L3にある投影面S3に表示されるキャラクタ13の方が、プロジェクタ12から遠い距離L4にある投影面S4に表示されるキャラクタ13よりも小さく表示されて、現実の遠近表示と逆になり、同一のものと認識され難い。
これにより、キャラクタ13を投影する投影面が遠近変化しても、そのキャラクタ13が互いに同一のものであると認識させることが容易となる。
本実施形態においては、距離情報取得手段30cで取得したプロジェクタ1から実空間内における実際の投影面までの距離が、投影実行距離L1〜L2の間にあるか否かを判定する機能である。換言すると、投影実行範囲は、投影を実行する距離の範囲である。
距離情報取得手段30cで取得したプロジェクタ1から投影面S0までの距離が、上記した投影実行距離L1〜L2の間にあるか否かを判定し、プロジェクタ1から投影面S0までの距離が、上記した投影実行距離L1〜L2の間にあると判定されたときにのみ、ゲーム映像を投影面S0に投影する。これにより、その投影面S0までの距離が近すぎて見えなかったり、遠すぎて投影できないといったことを防止できる。
この映像選択手段30fを、中央演算処理部30と、ゲーム映像記録テーブル21を記録したプログラムRAM9aとから構成している。
本実施形態においては、ゲーム映像記録テーブル21から、当該携帯型ゲーム装置A自体の現時の位置情報若しくは向き情報又はそれら双方に対応するゲーム映像を選択するようにしている。
本実施形態においては、イベント実行手段30gを、中央演算処理部30と、ゲーム映像記録テーブル21を記録したプログラムRAM9aとから構成しており、トリガ8の操作により、イベントの実行が開始されるようになっている。「イベント」は、投影されたキャラクタの捕獲動作である。
この映像投影手段30hは、中央演算処理部30、画像処理部33及びプロジェクタ1から構成されており、位置情報取得手段30aにより取得した現時の自らの位置情報若しくは向き情報取得手段30bにより取得した向き情報又はそれら双方に基づいてゲーム映像を実空間に投影する。
具体的には、ゲーム映像記録テーブル21から、映像選択手段30fにより選択した現時の位置情報若しくは向き情報又はそれら双方に対応するゲーム映像を実空間に投影するようになっている。
[初期設定及びゲームモード選択処理]
スタートボタン3の操作により、中央演算処理部30は、初期設定及びゲームモード選択処理20aにより設定される初期設定値及びゲームモードに従ってキャラクタ捕獲ゲームを起動する。
タイトル画面及びスタート画面投影処理20bによって、タイトル画面、スタート画面を投影して、現時の位置情報取得処理及び向き情報取得処理に進む。
具体的には、ゲーム映像記録テーブル21の位置情報対応テーブル21aと、方向情報対応テーブル21bを参照し、本装置の状態に対応するキャラクタのゲーム映像を抽出してステップS4に進む。
すなわち、上記したステップS3においては、投影面Sには、探索中であることを示す″SEARCH″の文字40と、「探索ソナー」を図案化したアニメーション41,41、現在の獲得ポイント42、キャラクタ44を捕獲するためのターゲットマーク43が表示されている。
プレーヤPは、探索ボタン7を操作した後、本装置で周囲を照らしながらキャラクタ44が出現する場所を探し、予め設定した条件に一致すると、図11に示すようなキャラクタ44が投影されて投影面S内に出現(表示)する。
図示の状態でトリガ8を操作すると、キャラクタ44を捕獲することができるが、一定時間が過ぎてもキャラクタ44を捕獲できない場合、キャラクタ44は画面の外に逃げてしまう。その際は、キャラクタ44の探索を再度行わなければならない。
投影面Sには、キャラクタ44、捕獲ネット45、捕獲したことを示す″CAТCH″の文字46、キャラクタ44を捕獲した結果取得した獲得ポイント42が表示されている。
なお、トリガ8の操作によって発生するイベントは、キャラクタ44の捕獲以外にも、例えば、キャラクタ44を撃ち落とす、呪文をかける、形状を変化させる、塗料や薬品を吹き付ける等、ゲームの内容に応じた様々な設定にすることができる。
ステップS9:捕獲得点保存処理を行なう。捕獲されたキャラクタに応じたポイントが加点され、この加点後の捕獲得点を保存して、ステップS10に進む。
ステップS10:終了するか否かを判定し、ゲーム終了条件が満たされていなければステップS1に進み、当該ゲーム終了条件が満たされていればゲーム終了処理が行なわれる。
他例に係る回路構成は、現時の自らの位置情報若しくは向き情報又はそれら双方を、例えば他の携帯型ゲーム装置との間で相互に送受信する機能(通信手段35)を設けた点で、上記した一例に係る回路構成と相違している。
このような通信手段35を設けた場合には、カートリッジ9に記録したゲームプログラムに限らず、無線LAN、有線LAN、電話等の通信回線、インターネット回線を介して当該ゲームプログラムを読み込むようにすることができる。
図15は、距離情報取得手段を設けた場合における、キャラクタ捕獲ゲームの他例を示すフローチャートである。
プロジェクタ1から投影面Sまでの距離情報を取得する距離情報取得手段30cを設けた場合は、図9に示すステップS1〜4で示す処理は、図15に示すステップТ1〜5に示す処理に置き換わる。
ステップТ1(図15中、Т1と略記する。以下同様):現時の位置情報取得処理及び向き情報取得処理を行なう。これらの処理は、位置検出センサ31、方向検出センサ32を介して得た位置情報、向き情報に従って本装置の位置や向きを把握して、ステップТ2に進む。
具体的には、ゲーム映像記録テーブル21の位置情報対応テーブル21aと、方向情報対応テーブル21bを参照し、本装置の状態に対応するキャラクタのゲーム映像を抽出してステップТ4に進む。
ステップТ5:検索の結果、抽出されたキャラクタのゲーム映像を投影面に投影表示する。
21 ゲーム映像記録テーブル
30a 位置情報取得手段
30b 向き情報取得手段
30c 距離情報取得手段
30d 映像処理手段
30f 映像選択手段
30g イベント実行手段
30h 映像投影手段
35 通信手段
A 携帯型ゲーム装置
C 実空間
S 投影面
Claims (10)
- 実空間内の投影面にゲーム映像を投影するためのプロジェクタを備えた携帯型ゲーム装置であって、
当該携帯型ゲーム装置自体の実空間内における現時の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
この位置情報取得手段により取得した上記の位置情報に対応するゲーム映像を、上記投影面に投影する映像投影手段と、
前記プロジェクタから前記投影面までの距離情報を取得する距離情報取得手段と、
この距離情報取得手段により取得した距離情報に基づいて、上記投影面に投影しようとするゲーム映像を遠近処理する映像処理手段と、
を備えることを特徴とする携帯型ゲーム装置。 - 請求項1に記載の携帯型ゲーム装置自体の実空間内における現時の向き情報を取得する向き情報取得手段が設けられており、
映像投影手段は、上記の位置情報若しくは向き情報取得手段により取得した上記の向き情報又はそれら双方に対応するゲーム映像を、投影面に投影することを特徴とする携帯型ゲーム装置。 - 携帯型ゲーム装置自体の実空間内の複数の位置情報若しくは向き情報又はそれら双方に対応するゲーム映像を記録したゲーム映像記録テーブルと、このゲーム映像記録テーブルから、携帯型ゲーム装置自体の実空間内における現時の位置情報若しくは向き情報又はそれら双方に対応するゲーム映像を選択する映像選択手段とを有しており、
映像投影手段は、映像選択手段により選択したゲーム映像を実空間内の投影面に投影することを特徴とする請求項2に記載の携帯型ゲーム装置。 - 距離情報取得手段により取得したプロジェクタから実空間内における実際の投影面までの投影距離が、投影実行範囲内にあるか否かを判定する投影実行判定手段が設けられており、
投影実行判定手段により投影距離が投影実行範囲内にあるか否かを判定し、プロジェクタから投影面までの距離が投影実行範囲内にあると判定されたときにのみ、映像投影手段は、ゲーム映像を投影面に投影することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の携帯型ゲーム装置。 - 映像選択手段により選択したゲーム映像に対して、所定のイベントを実行するイベント実行手段を設けたことを特徴とする請求項3又は4のいずれかに記載の携帯型ゲーム装置。
- イベント実行手段によるイベントの実行を開始させるための操作スイッチを設けたことを特徴とした請求項5に記載の携帯型ゲーム装置。
- イベントは、投影されたゲーム映像に含まれるキャラクタの捕獲動作であることを特徴とする請求項6に記載の携帯型ゲーム装置。
- 請求項1〜7のいずれかに記載した2つ以上の携帯型ゲーム装置それぞれに、これらの間で、実空間内における現時の自らの位置情報若しくは向き情報又はそれら双方を相互に送受信する通信手段を設けたことを特徴とする携帯型ゲーム装置。
- 実空間内の投影面にゲーム映像を投影するためのプロジェクタを備えたコンピュータに、
当該携帯型ゲーム装置自体の実空間内における現時の位置情報を取得する位置情報取得機能と、
この位置情報取得機能により取得した上記の位置情報に対応するゲーム映像を、上記投影面に投影する映像投影機能と、
前記プロジェクタから前記投影面までの距離情報を取得する距離情報取得機能と、
この距離情報取得機能により取得した距離情報に基づいて、上記投影面に投影しようとするゲーム映像を遠近処理する映像処理機能と、
を実現させるためのゲームプログラム。 - 請求項9に記載の携帯型ゲーム装置に用いるゲームプログラムを記録した情報記録媒体。
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