JP4030475B2 - 搬送荷役装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、船等に対する荷卸し装置として、または、荷積み装置としてベルトコンベアやクレーン等の代わりになるものとして、荷を上昇移動することができるようにした搬送荷役装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、船への荷積みを行う荷役装置としては、クレーンやベルトコンベヤが主である。
【0003】
船から埠頭へ、または埠頭から船への荷揚げ、荷積み作業はベルトコンベヤが主で、その他、門型クレーン、クレーンでのグラブバケットなどを用いてばら物を揚げ下げすることが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特にばら物に関してはベルトコンベヤは連続送り作業に優れるものの一度に量のあるもの、重量のあるものに適さず、大形になるとモータ等に限界がある。しかも、故障し易く、どこか故障すると輸送全体がストップしてしまう危険がある。
【0005】
一方、グラブバケットなどの搬送では連続作業にならず、効率の極めて悪いものである。
【0006】
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、装置自体は複雑でなく、故障も少なく、小型のものから大型のものまで製作可能で、大型のものでは大量の荷を効率良く搬送することができ、製作費も安価にでき、作業は上下の揚げ下げがなく、少人数の作業で十分安全にできる搬送荷役装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、荷の搬送を行うものとして、床部と側板を有するチャンネル体の床部にシリンダー等の駆動機構で前後動運動をするようにした鋼製もしくはステンレス製の薄い床板を設置し、この床板の上に前記チャンネル体に対して押壁を係止した時には下の床板のみが移動し、係止しない時には床板とともに移動するような押壁を設け、さらに、床部の端は上昇するように傾斜させ、床板の端もこの床部の傾斜に沿って傾斜させたことを要旨とするものである。
【0008】
請求項1記載の本発明によれば、一方の端において荷を上に上げてから他方に落とし込むような場合で、粒状物、チップ等の荷は床板上に載置されており、床板を例えば、前側に移動すればこの床板とともに移動する。その際、押壁も荷とともに移動する。
【0009】
押壁を係止して荷の前端部を抑えながら床板を反対側、例えば後側に引けば、床板のみが移動して押壁と荷は停止したままである。このような床板の前後動に対応して押壁の係止と解除を繰り返せば、順次荷を前方へと送ることができる。
【0010】
その場合に、底部の部分は上昇する傾斜となっていて、床板もこの傾斜に沿って傾斜するので、押し出される荷は上昇しながら押出される。
【0011】
なお、床板の前後動にシリンダーを使用するとしても、そのストロークは小さな小型のものでよく、押壁もチップ等の積み荷を積極的に押し出すものではないので、それ自体の強度や側板への係止もそれほど頑強なものでなくてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の搬送役装置の概要を示す説明図、図2は港湾用荷役装置としての使用例を示す説明図、図3は搬送役装置の斜視図、図2中1は港湾用荷役装置を示す。
【0013】
港湾用荷役装置1は港湾における荷揚げを行うものとして、図3に示すように、床部5と側板21を有するチャンネル体10によるものである。
【0014】
チャンネル体10内の床部5上に前後動可能とした床板(スライドプレート)4を敷設し、さらにその上に押壁24を設けた。
【0015】
床板4は鋼製もしくはステンレス製で、比較的薄いものでよく、押壁24は鋼製で、支持板24aに隔壁板24bを立設したものであり、隔壁板24bの下部は下方がより前方に張出す傾斜面25を有するものとした。
【0016】
前記押壁24は床板4とは支持板24aが接するだけで載置されており、一方、床板4には往復運動するシリンダー3を設け、このシリンダー3で床板4を前後方向に動かせるようにする。
【0017】
また、チャンネル体10に対して押壁24を固定する固定手段16として、側板21に適宜間隔で係止突起としての止めピン17aを設けてラック17として形成し、一方、押壁24にはラック17の止めピン17aに一方向にのみ係止されるカム18を設けた。このカム18は振り子式またはシーソー式のロックバーである。
【0018】
カム18は軸により回転可能であり、その傾きでラック17の止めピン17aに対する係止方向を逆にできるものとした。すなわち、前記ラック17の止めピン17aに一方向にのみ係止される爪を端部に設けたものである。
【0019】
次に使用法について説明する。図4〜図6は使用状態を示す側面図で、図4に示すように、チャンネル体10に荷Aがあるとして、また、押壁24は後方位置にあり、カム18がラック17の止めピン17aに係合して後方側への移動を阻止する。
【0020】
シリンダー3を伸長すれば床板4が後方から前方へ向けて移動し、この床板4上の荷Aおよび押壁24もその分だけ移動する。なお、この状態ではラック17とカム18の関係は、先端爪がラック17の止めピン17a間の連続凹部から外れて隣の連続凹部に移動し、順次、ずれながらラック17に沿って移動するので押壁24はチャンネル体10に係止していない。
【0021】
また、押壁24には床板4に対してともに動くものであり、荷Aを確実に送ることができる。
【0022】
前記床板4のスライドの結果、床板4の後端は荷を載せたままチャンネル体10の後端11から外へでる。(図5参照)
【0023】
次に、シリンダー3を縮小してそのまま床板4を前側に引く際には、カム18の爪がラック17の止めピン17aに係止して固定され、押壁24はチャンネル体10の側板21に係止し、荷Aは前端部が押壁24に固定されているのでそのまま移動せず、後端11の外で床板4がなくなっているので落下する。
【0024】
この場合、床部5の端の部分は傾斜52となっていて、床板4も端はこの傾斜52に沿って傾斜するようになっているので、押壁24の側方の端を側板21への係止、解除を繰り返して、床板4を後方へ移動させるときのみ係止させるようにして順次移動させ、荷Aも後ろの端から押し出していく。押し出される荷Aは前記傾斜52で上昇して押出される。
【0025】
荷Aを落下させたならば、押壁24をチャンネル体10の側板21に係止し、再度シリンダー3を伸長して床板4を後方へ押し出し、以後、この(1)床板4の押し出し、(2)押壁24の係止、(3)床板4の引き込み、(4)荷の落下、(5)床板4の係止解除の手順を繰り返して、すべての荷Aをチャンネル体10外へ排出させる。
【0026】
荷Aすべてを押し出した状態から、再度荷の送りに備えるには、押壁24を床板4の前方、前端12側に移動しておく。
【0027】
前記ラック17とカム18の係合により、カム18の前端12側に移動のみ許容し、後方への移動を阻止するものとなる。
【0028】
シリンダー3を伸長すれば床板4が前端12から後端11へ向けて移動し、カム18の爪がラック17の止めピン17aに係止することで固定され、押壁24はチャンネル体10の側板21に係止し、床板4のみの移動となる。
【0029】
次に、シリンダー3を縮小してそのまま床板4を前端12側に引く際には、この状態ではラック17とカム18の関係は、爪が止めピン17aから外れて隣の連続凹部に移動し、順次、ずれながらラック17に沿って移動するので押壁24はチャンネル体10の側に係止していないので床板4上の押壁24もその分だけ移動する。
【0030】
以後、この(1)床板4の押出し、(2)押壁24の係止、(3)床板4の引き込み、(4)床板4の係止解除の手順を繰り返して押壁24を前部へ移動させ、チャンネル体10内を荷送りに適する空間とする。
【0031】
次に、他の実施形態として、前記チャンネル体10に対して押壁24を固定する固定手段16としての代わりに、図7に示すような固定手段44によるものとしてもよい。
【0032】
この固定手段44は、チャンネル体10の側板21にはレール状の突条部45を形成し、一方、押壁24には突条部45に対するシリンダー46によるチャック機構47を設けて行うものとした。本実施形態ではチャック機構47は固定爪48aに対して回動爪48bがあり、シリンダー46を伸長してこの回動爪48bを固定爪48a側に押し、固定爪48aと回動爪48bとで突条部45を挟着する。シリンダー46を縮小またはフリーとした場合には回動爪48bと固定爪48aは離間して突条部45への挟着を解除する。
【0033】
次に使用法については前記固定手段16を用いた場合と同様であり、シリンダー3により床板4が移動する場合、この固定手段44をフリーとし、床板4上に置かれている押壁24と荷の両方が床板4により運ばれるように床板4とともに移動するか、固定手段44により押壁24をチャンネル体10の側板21側に固定して床板4のみを移動させるかを選択する。
【0034】
また、前記実施形態は側板21の前後動はシリンダー3をもって行うこととしたが、他の実施形態としてウインチとワイヤー等の牽引部材の機構や、駆動モータのピニオンとこれが噛合するラックの組み合わせなど、種々の駆動機構が選択も考えられる。
【0035】
前記港湾用荷役装置1はこれを相互に組み合わせたり、または同一のものを複数台連結したりして使用することが可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の搬送荷役装置は、装置自体は複雑でなく、故障も少なく、小型のものから大型のものまで製作可能で、大型のものでは大量の荷を効率良く荷揚げすることができ、製作費も安価にでき、作業は上下の揚げ下げがなく、少人数の作業で十分安全にできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の搬送荷役装置の第1実施形態の概要を示す説明図である。
【図2】 本発明の搬送荷役装置の港湾での使用例を示す説明図である。
【図3】 本発明の搬送荷役装置の第1実施形態を示す斜視図である。
【図4】 本発明の搬送荷役装置の第1実施形態での動作を示す第1工程の側面図である。
【図5】 本発明の搬送荷役装置の第1実施形態での動作を示す第2工程の側面図である。
【図6】 本発明の搬送荷役装置の第1実施形態での動作を示す第3工程の側面図である。
【図7】 本発明の搬送荷役装置で使用する固定手段の他例を示す正面図である。
【符号の説明】
1…港湾用荷役装置 3…シリンダー
4…床板 5…床部
6…底板 10…チャンネル体
11…後端 12…前端
16…固定手段 17…ラック
17a…止めピン 18…カム
21…側板 22…連結部
24…押壁 24a…支持板
24b…隔壁板 25…傾斜面
44…固定手段 45…突条部
46…シリンダー 47…チャック機構
48a…固定爪 48b…回動爪
51…角管 52…傾斜
55…連続凹部 A…荷
Claims (1)
- 荷の搬送を行うものとして、床部と側板を有するチャンネル体の床部にシリンダー等の駆動機構で前後動運動をするようにした鋼製もしくはステンレス製の薄い床板を設置し、この床板の上に前記チャンネル体に対して押壁を係止した時には下の床板のみが移動し、係止しない時には床板とともに移動するような押壁を設け、さらに、床部の端は上昇するように傾斜させ、床板の端もこの床部の傾斜に沿って傾斜させたことを特徴とする搬送荷役装置。
Priority Applications (1)
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JP2003187509A JP4030475B2 (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 搬送荷役装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Family Applications (1)
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JP2003187509A Expired - Fee Related JP4030475B2 (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 搬送荷役装置 |
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2003
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