JP4030318B2 - 地図データ更新装置および地図データ更新方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地図データの更新を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カーナビゲーションシステムやパーソナルコンピュータの普及に伴い、紙媒体の地図に替わり、電子的な地図データを利用する機会が増えつつある。地図データの製作者は、年々変化していく地形や地物を地図データに反映するため、頻繁にその更新を行う必要がある。地図データの更新は、衛星写真や航空写真を基に、新しく建築された地物や改修、取り壊し等のされた地物を目視で判別し、新規データの入力や既存データの修正を行っていた。従来、このような更新作業は、人手により行っていたため膨大な手間と時間を要していた。そこで、写真データから自動的に地物形状を検出する技術が提案されてはいる(例えば、特開2000−310940記載の技術)。この技術では、写真データと地図データとを重畳させて比較することにより新規地物や地物の形状変化を検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、写真データは撮影時間や撮影高度、レンズの感度等の影響等により画質にばらつきがあり、ノイズ等も含まれる場合がある。そのため、写真データから検出した地物の形状が、その地物の本来の形状であるとは限られず、地図データに含まれる地物と同一であるか否か、その地物に改修が施されているか否か等の状況を客観的に判断することは困難であった。
【0004】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、写真を利用した地図データの更新において、更新対象となる地物を定量的に特定可能な技術の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成とした。すなわち、
複数の地物の形状を記録した地図データの更新を行う地図データ更新装置であって、
前記地図データに対応する地表が撮影された写真データを入力する写真データ入力部と、
所定の演算により、前記地図データに記録された地物の形状データと、該地物に対応する前記写真データ上の地物の形状との類似度合を算出する類似度合算出部と、
前記地図データに記録された複数の地物の形状データと該各地物に対応する前記写真データ上の地物の形状とに基づきそれぞれ算出した前記類似度合の統計に基づき閾値を求める閾値設定部と、
前記閾値と前記各類似度合との大小関係に基づき、前記複数の地物のうち、形状データを更新する地物の候補を特定する更新候補特定部と、
を備えることを要旨とする。
【0006】
本発明の地図データ更新装置は、複数の地物について各々算出した類似度合の統計に基づき閾値を設定する。上述したように、地図データは頻繁に更新を行う必要があるため、一般的には、地図データに含まれる地物全体と写真データ上の地物全体とに極端な割合で異同が生じることはない。そのため、地物全体の類似度合を大局的に見れば、それらの異同の状態を概ね反映したものとなる。
【0007】
ところで、実際上全く異同が生じていない地物であっても、写真撮影時やその写真データを得るための画像処理によって生じるノイズの影響により、完全一致に相当する類似度合が得られるとは限らない。かかる事情を考慮すると、更新対象を特定するための基準値となる閾値を、単に人為的に設定した場合には、適切な更新を行うことができない。閾値が低すぎれば、更新すべき地物が更新対象からもれることがあり、閾値が大きすぎれば、更新不要な地物まで更新対象となることがある。そこで、本発明では、類似度合の統計に基づいて閾値を設定することにより、類似度合に含まれる誤差も考慮して更新対象を客観的に特定することができる。
【0008】
更新対象の特定方法は、閾値を設定する際の考え方によって異なる。例えば、地物の増改築で生じる程度の異同については、その地物について形状の変化が小さいとみなして閾値を設定することができる。かかる場合には、閾値よりも小さい類似度合の地物は、取り壊し、建て替えなどの大きな異同があったことを意味するから、更新ではなく新規に形状データを取得すべき対象となる。従って、閾値よりも大きい類似度合の地物を更新対象として特定することができる。もちろん、かかる更新対象の中には、全く異同が生じていない地物も含まれるため、更に更新の要否を判断することが望ましい。
【0009】
別の考え方として、増改築等で生じる比較的小さな異同も、取り壊し、建て替えなどによる大きな異同もすべて更新対象とするために、閾値を比較的高い値に設定することもできる。かかる場合には、閾値よりも大きい類似度合の地物には異同が生じていないとみなすことができるため更新対象とせず、閾値よりも小さい類似度合の地物を更新対象として特定する。
【0010】
類似度合の統計に基づき閾値を求める手法としては、例えば、算出した類似度合全体の平均値を閾値としてもよいし、その平均値に一定の値を加えたり乗じたりした値を閾値としてもよい。また、算出した類似度合をその値順で並べた時に、一定の割合で上位と下位に分割する境界値を閾値としてもよいし、算出した類似度合全体の統計分布の曲線上の接線が、一定の傾き以上となる境界値を閾値としてもよい。
【0011】
その他、例えば、上記構成の地図データ更新装置において、
前記閾値設定部は、前記地図データに記録された複数の地物により構成される全体集合における類似度合の平均値と、
仮に設定した仮閾値を越える類似度合の地物により構成される部分集合における類似度合の平均値と、
の間に有意な差が認められるという条件を満たす前記仮閾値の下限値を前記閾値とすることとしてもよい。
【0012】
ここで、類似度合とは、その値が大きいほど類似性が高いことを意味する。上記のような閾値設定部とすれば、仮に設定した仮閾値を変化させていったときに、上記全体集合の平均値と上記部分集合の平均値とに有意差が生じ始める仮閾値の値を閾値とすることができる。このように設定した閾値を判断基準とすることにより、地物データの類似度合が閾値を越える値であれば、同一の地物が写真データ上に存在すると特定できる。一方、閾値を下回る値であれば、同一ではないと特定することができる。
【0013】
上記両平均値における有意な差の判定は、例えば、その平均値同士を直接比較して判定してもよい。この場合、平均値の乖離が予め定めた値を超えた場合に、有意差ありとすることができる。その他、平均値や集合に含まれる地物の数、類似度合の分散等をパラメータとして用いることにより判定してもよい。かかる場合には、例えば、統計学上のウェルチ検定やt−検定等を用いることができる。t−検定は2つの集合間に等分散が成立することを前提とした手法であり、地物の同一性については、等分散性が不明もしくは不成立であることが多いためウェルチ検定を適用することがより望ましい。
【0014】
また、本発明は、次のような地図データ更新装置として構成とすることもできる。すなわち、
複数の地物の形状を記録した地図データの更新を行う地図データ更新装置であって、
前記地図データに対応する地表が撮影された写真データを入力する写真データ入力部と、
所定の演算により、前記地図データに記録された地物の形状データと、該地物に対応する前記写真データ上の地物の形状との類似度合を算出する類似度合算出部と、
前記地図データに記録された複数の地物の形状データと該各地物に対応する前記写真データ上の地物の形状とに基づきそれぞれ算出した前記類似度合の統計に基づき閾値を求める閾値設定部と、
前記写真データのうち、前記閾値以上の類似度合となる地物の形状領域を除いた領域から地物を検出する地物検出部と、
前記検出した地物の形状データを前記地図データに記録する検出地物記録部と、
を備える地図データ更新装置である。
【0015】
閾値以上の類似度合である写真データ上の地物の形状領域は、地図データに記録された地物と同一の地物とみなせるため、そこから新たな地物を検出する必要はない。そのため、上記地物検出部は、この形状領域を除く写真データの領域について地物を検出する。こうすることにより、必要最小限の領域から新たな地物を検出することが可能となる。
【0016】
本発明は、また、次の構成の地図データ更新装置とすることもできる。すなわち、
複数の地物の形状を記録した地図データの更新を行う地図データ更新装置であって、
前記地図データに対応する地表が撮影された写真データと、該写真を撮影した撮影条件を入力する入力部と、
所定の演算により、前記地図データに記録された地物の形状データと、該地物に対応する前記写真データ上の地物の形状との類似度合を算出する類似度合算出部と、
前記撮影条件に基づき閾値を設定する閾値設定部と、
前記閾値と前記類似度合との大小関係に基づき、前記複数の地物のうち、形状データを更新する地物の候補を特定する更新候補特定部と、
を備える地図データ更新装置である。
【0017】
本構成の地図データ更新装置は、入力した撮影条件に応じて閾値を設定する。写真データは、撮影時の時刻、季節、天気、撮影高度等といった様々な撮影条件の影響を受けているため、もし、どのような写真データに対しても同じ閾値を用いる場合には、入力した写真データによって特定する更新対象が異なってしまう可能性が生じるためである。
【0018】
閾値の設定は、例えば、雨の日に撮影した写真データの場合は閾値A、曇りの日に撮影した写真データの場合は閾値Bといったように、撮影条件と閾値とを対応付けたテーブルを参照することにより行うことができる。また、撮影日時や撮影高度に応じて設定した関数を用いて行ってもよい。こうすることにより、統計的演算を行うことなく簡易な方法により閾値を設定することができる。
【0019】
なお、本発明は、上記各種構成を複数組み合わせた地図データ更新装置としてもよい。また、本発明は、地表を撮影した写真を参照して地図データの更新を行う地図データ更新方法や、コンピュータに地図データの更新をさせるためのコンピュータプログラムとして構成してもよい。コンピュータプログラムは、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD、ICカード、ハードディスクなどコンピュータ読み取り可能な種々の記録媒体に記録してもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について実施例に基づき次の順序で説明する。
(1)第1実施例:
1−A.地図データ更新装置概略構成:
1−B.地図データ更新処理:
1−B1.概要:
1−B2.修正オブジェクト特定処理:
1−B3.オブジェクト修正処理:
1−B4.新規オブジェクト検出処理:
(2)第2実施例:
2−A.地図データ更新装置概略構成
2−B.地図データ更新処理:
(3)変形例:
【0021】
(1)第1実施例:
1−A.地図データ更新装置概略構成:
図1は、本実施例における地図データ更新装置の概略構成図である。地図データ更新装置10は、CPUやメモリ等からなるコンピュータを備えており、図示する各機能部はソフトウェア的に構築されている。
【0022】
地図データ入力部101は、各種記録媒体やネットワーク等を介して地図データMDを入力する。地図データMDには、道路や建物などの地物(以下、「オブジェクト」と表記)を表すデータが、ベクトルデータとして複数記録されている。記録媒体としてはフレキシブルディスクやCD−ROM、DVD、ICカード、ハードディスク等が用いられる。
【0023】
写真データ入力部102は、上記地図データ入力部101と同様に、各種記録媒体やネットワーク等を介して写真データPDを入力する。写真データPDには、人工衛星や航空機等により地表を撮影した写真画像が、ラスタデータとして記録されている。なお、写真データPDは、地図データMDと同じ地域について撮影されたデータであるものとする。写真データPDは、地図データMDと座標系を一致させる処理を施しておく。種々の座標系を適用可能であるが、本実施例では、オルソ補正を施した写真データPDを用いるものとした。
【0024】
類似度算出部103は、地図データMDに含まれるオブジェクトの形状と写真データPDから抽出したオブジェクトの形状を比較し、その類似度を後述の方法により算出する。
【0025】
閾値算出部104は、類似度算出部103で算出した類似度の統計から閾値を算出する。ここで算出する閾値とは、地図データMD上のオブジェクトと、写真データPD上のオブジェクトが同一の形状とみなせるかどうかを判断するために用いる値である。
【0026】
修正オブジェクト特定部105は、閾値以下となるオブジェクト、すなわち、写真撮影時には取り壊し、建て替えなどにより大幅に形状が変化したオブジェクトを地図データMDから修正対象候補として特定する。オブジェクト修正部106は、特定したオブジェクトの形状を写真データPDに基づき修正する。閾値以上となるオブジェクトは、形状に変化があったとしても増改築等による小修正であるため同一の形状とみなして形状データの修正は行わない。
【0027】
新規オブジェクト検出部107は、地図データMD上には存在せず、写真データPDにのみ存在するオブジェクトを写真データPDから検出する。新規オブジェクト記録部108は、このように検出した新規のオブジェクトをベクトルデータ化し地図データMDに記録する。
【0028】
地図データ出力部109は、オブジェクト修正部106と新規オブジェクト記録部108とにより更新した地図データMDを、新地図データとして各種記録媒体やネットワーク等に出力する。
【0029】
1−B.地図データ更新処理:
1−B1.概要:
図2は、地図データ更新装置10が行う地図データ更新処理のフローチャートである。まず、地図データ更新装置10は、地図データMDと写真データPDを入力する(ステップS100)。そして、地図データMDに含まれる地物の形状と、該地物に対応した写真データPD内の地物形状とから算出した類似度の統計に基づき修正対象となるオブジェクトを特定する(ステップS101)。特定したオブジェクトについては地図データMD上の形状データを修正する(ステップS102)。次に、新築されたオブジェクトを写真データPDから検出し(ステップS103)、検出したオブジェクトの形状データを地図データに記録する(ステップS104)。これらの工程を経て地図データ更新装置10は地図データMDを更新する。更新した地図データは、各種記録媒体やネットワークに出力する(ステップS105)。以下に、上記各ステップについての詳細を説明する。
【0030】
1−B2.修正オブジェクト特定処理:
図3は、上記ステップS101における修正オブジェクト特定処理の詳細なフローチャートである。まず、地図データ更新装置10のCPUは、地図データMDに含まれるオブジェクトを1つ選択し、テンプレート画像TIを生成する(ステップS200)。テンプレート画像TIとは、地図データMDにおいてベクトルデータで表されているオブジェクトの形状を、ラスタデータに変換して得られる画像データをいう。図4は、オブジェクトデータからテンプレート画像TIを生成した例を示す説明図である。図の上側の図形が、オブジェクトの形状データであり、下側が生成したテンプレート画像TIである。テンプレート画像TIは、図示するように、オブジェクトよりもある程度大きい領域に生成する。
【0031】
次に、CPUは、写真データPDからテンプレート画像TIに対応する部分領域画像PIを抽出する(ステップS201)。図5は、写真データPDから部分領域画像PIを抽出する説明図である。図示するように、地図データMDと写真データPDを同位置に重ね合わせ、地図データMD上のテンプレート画像TIが存在する位置と同じ位置に存在する領域を写真データPDから抽出することにより部分領域画像PIを抽出する。
【0032】
CPUは、このように抽出した部分領域画像PIに対して領域分割処理および2値化処理を行い、比較対象画像CIを生成する(ステップS202)。比較対照画像CIとは、テンプレート画像TIと比較を行うための画像データをいう。図6は、部分領域画像PIから比較対象画像CIを生成した例を示す図である。図5では、写真データPDを模式的に表しているため、明瞭な画像として部分領域画像PIが表現されているが、実際の部分領域画像PIは、建物の影や天候の影響等を受けた画像であり、あいまいな要素を多く含んでいる(図6上部参照)。従って、テンプレート画像TIとの比較を容易にするため、CPUは、本ステップにより、領域分割処理により一様な特徴を持つ領域を抽出し(図6中部参照)、さらに、2値化処理を施すことにより比較対象画像CIを生成する(図6下部参照)。領域分割処理とは、同じ色合いの領域を抽出する処理であり、2値化処理とは、所定の色合いを閾値として全体の色を白と黒の2色に置き換える処理である。なお、領域分割処理や2値化処理は周知の画像処理方法により行うことができる。
【0033】
そして、CPUは、類似度算出部103を用いてテンプレート画像TIと比較対象画像CIの全画素について下記の式(1)により類似度相関係数Rfgを算出する(ステップS203)。下記式において、g(i,j)は、テンプレート画像TI中の座標(i,j)に対応する画素の色を表す値であり、f(i,j)は、比較対象画像CI中の座標(i,j)に対応する画素の色を表す値である。求めた類似度相関係数Rfgは、0から1までの範囲に属する値となる。Dはテンプレート画像TIおよび比較対象画像CIの全体領域を意味する。なお、類似度相関係数Rfgは、テンプレート画像TIと比較対象画像CIを一定の範囲で位置をずらしていき、Rfgが最大となる位置において最終的な値を決定することが望ましい。
【0034】
【数1】
【0035】
こうして、ステップS200〜S203までの処理を繰り返し行うことにより地図データMDに含まれる全てのオブジェクトについて類似度相関係数Rfgを求める(ステップS204)。
【0036】
次に、CPUは、閾値算出部104を用いて、類似度相関係数Rfgの統計分布からウェルチ検定を用いて閾値を決定する(ステップS205)。ウェルチ検定とは、統計的に2つの集団間に現れる有意な差を検出する手法であり、近似t−検定とも呼ばれる。
【0037】
図7は、類似度相関係数Rfgの統計分布の一例を示す図である。図中の棒グラフは、横軸の類似度相関係数Rfgに対応するオブジェクトが地図データMDに何個存在するかを示す頻度を表しており、折線グラフは、その累積度数をパーセンテージで表している。
【0038】
図8は、ウェルチ検定に用いる2つの集団を示す説明図である。まず、閾値算出部104は、全てのオブジェクトが属する集団を集団Aとし、類似度相関係数Rfgが仮閾値T’以上のオブジェクトの部分集団を集団Bとする。さらに、帰無仮説を「集団A,Bに属するオブジェクトの類似度相関係数Rfgの母平均は等しい」とし、対立仮説を「集団Aに属するオブジェクトの類似度相関係数Rfgの母平均と、集団Bに属するオブジェクトの類似度相関係数Rfgの母平均は異なる」とする。そして、閾値算出部104は、仮閾値T’を0から1に徐々に変化させていき、帰無仮説を初めて棄却する仮閾値T’を、閾値Tと決定する。つまり、集団Aの平均値と、集団Bの平均値とに、有意な差が生じ始めたとみなすことができる仮閾値T’を、閾値Tと決定する。この閾値は、取り壊し、建て替えなど、略同一の地物が存在しているとみなすことができないほどの大幅な異同が生じたか否かを判断する値となる。
【0039】
上記ステップS205によって閾値Tが決定された後、CPUは、修正オブジェクト特定部105を用いて、閾値T以下の類似度である地図データMD上のオブジェクトを修正対象候補のオブジェクトとして特定する(ステップS206)。これらのオブジェクトには、上述の大幅な異同が生じたものと判断されるからである。
【0040】
1−B4.オブジェクト修正処理:
次に、図2のステップS102では、ステップS101によって特定した修正対象候補オブジェクトの形状データを修正する。これは、修正対象候補となったオブジェクトに対応する上記比較対象画像CIをベクトルデータに変換し、地図データに記録された形状データを上書きすることにより行う。ベクトルデータへの変換は、境界線の抽出処理等といった周知の画像処理手段を利用する。
【0041】
1−B5.新規オブジェクト検出処理:
図2のステップS103では、写真データPDから新規のオブジェクトを検出する。まず、CPUは、写真データPDから、地図データMDに記録されたオブジェクト(以下、「既存オブジェクト」と表記)に対応する画像領域を削除する。図9は、既存オブジェクトの削除を示す説明図である。上側の画像は、写真データPDを表し、下側の図が既存オブジェクトの存在する領域を削除した画像(以下、「検出対象画像」と記載)である。
【0042】
次に、CPUは、新規オブジェクト検出部107を用いて各種画像処理手段により検出対象画像から新規オブジェクトを検出する。これは、例えば、色・濃淡値などのスペクトルデータを利用した領域分割処理、規定のテクスチャ形状・文様データとのマッチング処理等により行う。
【0043】
こうして検出した新規オブジェクトはラスタデータであるため、CPUは、境界線抽出処理等によりベクトルデータに変換し、新規オブジェクト記録部108を用いて地図データMDに記録する(図2のステップS104)。
【0044】
以上のように説明した処理により、地図データ更新装置10は地図データの更新を行なう。
【0045】
(2)第2実施例:
2−A.地図データ更新装置概略構成
図10は、本実施例における地図データ更新装置20の概略構成図である。地図データ更新装置20は、撮影条件入力部200、閾値設定部201、地図データ入力部202、写真データ入力部203、類似度算出部204、修正オブジェクト特定部205、オブジェクト修正部206、新規オブジェクト検出部207、新規オブジェクト記録部208、地図データ出力部209を備えている。第1実施例で説明した各機能部と同一の名称の機能部は、本実施例においても同じ機能を奏するものとする。
【0046】
第1実施例では、閾値を類似度の統計分布に基づき算出した。しかし、本実施例では、撮影条件入力部200により入力した撮影条件パラメータPMに基づき閾値を設定する。
【0047】
図11は、閾値設定部201が保持する閾値テーブルである。閾値設定部201は、入力した撮影条件パラメータPMに応じた閾値を設定する。図示するように、本実施例では、撮影条件パラメータPMに天候と撮影高度とが含まれるものとし、この2つのパラメータにより閾値が決定されるものとした。例えば、晴れの日に高度1200mで撮影した写真データを用いる場合は、閾値を0.76と設定し、曇りの日に高度2800mで撮影した写真データを用いる場合は、閾値を0.68と設定する。
【0048】
修正オブジェクト特定部205は、このように設定した閾値と、類似度算出部204で算出した各類似度とを比較し、地図データMDに記録された地物データのうち修正対象となる候補を第1実施例と同様の方法により特定する。
【0049】
2−B.地図データ更新処理:
図12は、地図データ更新装置20が行う地図データ更新処理のフローチャートである。まず、地図データ更新装置20は、地図データMDと写真データPD、および撮影条件パラメータPMを入力する(ステップS300)。そして、写真データPDと撮影条件パラメータPMとを用いて、地図データMDに記録されたオブジェクトのうち修正対象となるオブジェクトを特定し(ステップS301)、特定したオブジェクトについて地図データMD上の形状データを修正する(ステップS302)。次に、新規のオブジェクトを写真データPDから検出し(ステップS303)、検出したオブジェクトの形状データを地図データに記録する(ステップS304)。これらの工程を経て地図データ更新装置20は地図データMDを更新する。更新した地図データは、各種記録媒体やネットワークに出力する(ステップS305)。ステップS302〜S305の処理は、第1実施例における図2のステップS102〜ステップS105と同様の処理である。
【0050】
このようにして地図データ更新装置20は地図データMDの更新を行う。上記説明では、閾値テーブルを用いて閾値を設定したが、閾値パラメータを用いた関数を定義することにより閾値を設定してもよい。また、撮影条件パラメータPMは、撮影高度や天気に限られることはなく、日時や季節等を表すパラメータを含んでも構わない。また、写真データPDのヘッダ領域に、このような撮影条件パラメータが含まれる構成としてもよい。このような構成であれば、地図データ更新装置20は、自動的に写真データPDから撮影条件パラメータPMを入力することが可能となる。
【0051】
(3)変形例:
最後に、変形例について説明する。第1実施例および第2実施例では、閾値T以下の類似度であるオブジェクトを修正対象候補とした。そのため、増改築など形状の変化が小さなオブジェクトは修正対象候補から外れていた。そこで、閾値T以上の類似度であるオブジェクトを修正対象候補としてもよい。この場合、閾値T以下のオブジェクトは、地図データMDから削除することとする。そして、新規オブジェクト検出処理において、写真データPDのうち、閾値T以上のオブジェクトが存在する領域を除いた部分を検出対象画像とする。こうすることにより、地図データMD生成時には存在していたが、写真撮影時には取り壊し等により存在しなくなったオブジェクトを確実に地図データMDから削除することができる。大幅な改修などにより形状が大きく変化したオブジェクトについても同様に削除されるが、このようなオブジェクトは新規オブジェクト検出処理により、新規オブジェクトとして検出されることとなる。
【0052】
なお、閾値T以上のオブジェクトには、増改築など比較的小さな異同が生じているもの、および全く生じていないものが含まれる。形状データの修正は、前者を対象とすることが好ましい。これらを区別するため、更に、第2の閾値T2を設けるものとしてもよい。この場合には、例えば、集団Aを閾値T以上のオブジェクトとし、集団Bを仮閾値T’以上のオブジェクトとすればよい。こうすることにより、閾値T以上のオブジェクトの範囲で、類似度に有意な差が現れる第2の閾値T2を決定することができる。更新対象は、閾値T2以下のオブジェクトとすればよい。
【0053】
このように、地図データ更新装置は、閾値Tの用い方に応じて様々な地図データの更新方法をとることができる。つまり、第1実施例および第2実施例では、オブジェクトの大きな形状変化を地図データMDに反映させることに主眼を置いた更新方法となり、変形例では、小さな形状変化までも地図データMDに反映しつつ、写真データPDに存在しなくなったオブジェクトを地図データMDから確実に削除する更新方法となる。しかし、いずれにしても、地図データMDと写真データPDとの両データにおいて、類似度が閾値T以上のオブジェクトは、略同一な形状であり、閾値T以下のオブジェクトは、同一とはいえない形状であることに相違はない。実施例および変形例では、この閾値Tを用いることにより定量的に更新対象とするオブジェクトを特定することが可能となる。
【0054】
なお、実施例では、図2や図12で示すように地図データ更新装置が地図データの更新処理を一括で行うこととしたが、地図データ更新装置を操作するオペレータがその一部または全部を行うこととしてもよい。例えば、地図データMDのサイズが大きい場合等に、オペレータが修正対象や新規オブジェクトの検出範囲を指定可能であるものとしてもよい。また、修正対象として特定したオブジェクトや新規地物として検出したオブジェクトを表示装置等を用いて提示し、修正処理あるいは記録処理を行うオブジェクトをオペレータが選択可能であるものとしてもよい。その他、オブジェクトの修正処理と、新規オブジェクトの検出処理とのどちらの処理を行うかをメニュー等を用いて選択可能としてもよいし、閾値T以上の地物を修正対象とするか、あるいは閾値T以下の地物を修正対象とするかを選択可能としてもよい。また、地図データ更新装置が閾値Tを上述の方法により設定した後、オペレータが適宜調整可能としてもよい。その際、閾値Tの調整に応じてリアルタイムに表示装置上に修正対象となる地物が他の地物と区別して表示される態様であると好適である。
【0055】
以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明は実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができることはいうまでもない。例えば、上述した各種処理はソフトウェアで実現するほか、ハードウェア的に実現するものとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における地図データ更新装置の概略構成図である。
【図2】地図データ更新装置10が行う地図データ更新処理のフローチャートである。
【図3】修正オブジェクト特定処理の詳細なフローチャートである。
【図4】オブジェクトデータからテンプレート画像TIを生成した例を示す説明図である。
【図5】写真データPDから部分領域画像PIを抽出する説明図である。
【図6】部分領域画像PIから比較対象画像CIを生成した例を示す図である。
【図7】類似度相関係数Rfgの統計分布の一例を示す図である。
【図8】ウェルチ検定に用いる2つの集団を示す説明図である。
【図9】既存オブジェクトの削除を示す説明図である。
【図10】第2実施例における地図データ更新装置20の概略構成図である。
【図11】閾値設定部201が保持する閾値テーブルである。
【図12】地図データ更新装置20が行う地図データ更新処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10…地図データ更新装置
20…地図データ更新装置
101…地図データ入力部
102…写真データ入力部
103…類似度算出部
104…閾値算出部
105…修正オブジェクト特定部
106…オブジェクト修正部
107…新規オブジェクト検出部
108…新規オブジェクト記録部
109…地図データ出力部
200…撮影条件入力部
201…閾値設定部
202…地図データ入力部
203…写真データ入力部
204…類似度算出部
205…修正オブジェクト特定部
206…オブジェクト修正部
207…新規オブジェクト検出部
208…新規オブジェクト記録部
209…地図データ出力部
Claims (4)
- 複数の地物の形状を記録した地図データの更新を行う地図データ更新装置であって、
前記地図データに対応する地表が撮影された写真データを入力する写真データ入力部と、
所定の演算により、前記地図データに記録された地物の形状データと、該地物に対応する前記写真データ上の地物の形状との類似度合を算出する類似度合算出部と、
前記地図データに記録された複数の地物の形状データと該各地物に対応する前記写真データ上の地物の形状とに基づきそれぞれ算出した前記類似度合の統計に基づき閾値を求める閾値設定部と、
前記写真データのうち、前記閾値以上の類似度合となる地物の形状領域を除いた領域から地物を検出する地物検出部と、
前記検出した地物の形状データを前記地図データに記録する検出地物記録部と、
を備える地図データ更新装置。 - コンピュータが、地表を撮影した写真データを参照して複数の地物の形状を記録した地図データの更新を行う地図データ更新方法であって、
(a)前記コンピュータが、所定の記録媒体に記録された前記写真データおよび前記地図データを参照し、所定の演算により、前記地図データに記録された地物の形状データと、該地物に対応する前記写真データ上の地物の形状との類似度合を算出するステップと、
(b)前記コンピュータが、前記地図データに記録された複数の地物の形状データと該各地物に対応する前記写真データ上の地物の形状とに基づきそれぞれ算出した前記類似度合の統計に基づき閾値を求めるステップと、
(c)前記コンピュータが、前記写真のうち、前記閾値以上の類似度合となる地物の形状領域を除いた領域から地物を検出するステップと、
(d)前記コンピュータが、前記検出した地物の形状データを前記地図データに記録するステップと、
を備える地図データ更新方法。 - コンピュータが、複数の地物の形状を記録した地図データの更新を行うためのコンピュータプログラムであって、
前記地図データに対応する地表が撮影された写真データを入力する機能と、
所定の演算により、前記地図データに記録された地物の形状データと、該地物に対応する前記写真データ上の地物の形状との類似度合を算出する機能と、
前記地図データに記録された複数の地物の形状データと該各地物に対応する前記写真データ上の地物の形状とに基づきそれぞれ算出した前記類似度合の統計に基づき閾値を求める機能と、
前記写真データのうち、前記閾値以上の類似度合となる地物の形状領域を除いた領域から、地物を検出する機能と、
前記検出した地物を前記地図データに記録する機能と、
を前記コンピュータに実現させるコンピュータプログラム。 - 請求項3に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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