JP3589271B2 - 画像情報解析装置及び画像情報解析方法 - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、画像データを解析して目的に応じた情報を抽出、表示する画像情報解析装置及び画像情報解析方法に関し、特に、航空写真や衛星写真による画像を解析して利用する画像情報解析装置及び画像情報解析方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、衛星や航空写真の利用が広まってきており、特に、地図の作成、保守における広大な領域を効率的に探査するのに利用されている。
【0003】
この地図の作成、保守における航空写真や衛星写真の利用としては、主に、航空写真のステレオ視による高度情報の取得や写真利用による土地の状況変化の把握やより広域の植生、土地利用状況の把握などがある。
【0004】
このような技術として、従来では、例えば、特開平3−167678号公報(ステレオ画像データから3次元数値データを求める方法)に開示されているように、人工衛星又は航空機等から得られた画像を元にして三次元数値データを求めるために左右両画像中の対応点を求める手法がある。この手法では、左右の画像それぞれで特徴点を見つけて自動的に対応付けすることで高度情報の取得を行っている。なお、この特徴点の中で自動的に対応付けできなかったものに対しては人手による対話的な対応付けを行っている。
【0005】
また、特開平8−63683号公報には、テレビカメラからの画像を監視装置に利用するために画像間の差分を取る装置が開示されている。この装置では1台のテレビカメラで撮影している画像で監視を行うために単純に時系列の画像間で差分情報を取得するのではなく、各画像データの微分画像を作成して微分画像間で差分処理を行うことで監視対象場所の日照の変化等の影響の除去を実現している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平8−63683号公報や特開平3−167678号公報に開示されている画像の利用方式では、比較を行う画像はほぼ同一時刻に撮影されたもの対象としているため、数ヶ月から数年の期間で撮影された撮影日時が異なる画像を比較する土地の利用状況の変動の把握にはそのまま適用できない。
【0007】
これは、雲などの気象条件による画像コントラストに差異が発生したり、色温度の差とともに撮影時の太陽位置の違いによる建物などの陰影に差異が発生したり、各画像の撮影条件の差異が問題となるからである。この中で画像コントラストや色温度については、各画像の階調の平均値や分散を調整することで画像間の補正を実現することができるが、画像中に写り込んでいる陰影は階調補正だけでは処理することはできない。
【0008】
このため、特開平3−167678号公報の技術を土地利用状況の変化把握に利用する場合には、自動的に抽出される画像中の特徴箇所が陰影の差異により大きく異なり自動的な対応付けを行うことができない。
【0009】
また、特開平8−63683号公報の監視方式では、画像の微分処理を行う時点で、陰影を考慮せずにそのまま土地の利用状況等の把握を行った場合には、真の土地や建物の変化よりも単なる陰影の太陽条件の変化が多く取られ土地状況の変化を見分けることができなくなってしまう。
【0010】
このように、従来技術では、撮影時の太陽位置の違いによる建物などの陰影を考慮しないで画像の差分を取って状況変化の把握を行うと充分な精度を得られないという問題点があった。
【0011】
本発明の目的は、異なる日時で撮影された同一地点の航空写真や衛星写真等の画像の差分抽出を高精度で行うことが可能な技術を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
【0013】
異なる日時で撮影された同一地点の航空写真や衛星写真の撮影日時の古い画像の陰影情報aを抽出する陰影部分抽出手段と、前記陰影部分抽出手段により抽出された陰影情報aと前記古い画像の撮影時の太陽高度角と太陽方位角を用いて古い画像上の前記陰影情報aで示される陰影部分を発生させた建物等の地表物の高度情報を抽出する高度情報抽出手段と、前記高度情報抽出手段により抽出された高度情報と新しく撮影した画像の撮影時の太陽高度角と太陽方位角から前記新しく撮影した画像に発生するものと予測される陰影情報bを算出する陰影情報算出手段と、前記陰影部分抽出手段によって抽出された前記古い画像の陰影情報aで示される陰影部分と前記陰影情報算出手段によって算出された陰影情報bで示される陰影部分の和の部分を除いた前記古い画像と前記新しく撮影した画像の差分情報を抽出する差分情報抽出手段と、前記差分情報抽出手段により抽出された差分情報を出力する抽出結果出力手段とを備える。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態にかかる画像情報解析装置の構成を説明するためのブロック図である。なお、本実施形態では画像情報解析として、土地の利用状況などを把握するために異なる日時に撮影された同一地点の画像の差分解析を取り挙げる。
【0016】
本実施形態の画像情報解析装置は、図1に示すように、衛星画像や航空写真などの画像情報が格納されている画像情報記録部100と、その画像情報記録部100に格納されている複数の画像間での差分解析を行うために画像の階調の補正を行う画像階調補正部102と、画像情報記録部100に記録されている画像情報の陰影部分を抽出する陰影部分抽出部101と、画像情報記録部100に記録されている画像情報の高度情報の抽出を行う高度情報抽出部106と、その高度情報抽出部106で抽出された各画像の高度情報が記録される高度情報記録部107と、高度情報記録部107に記録された画像の各地点の高度情報と解析対象の画像の撮影時の太陽位置の情報から画像中に発生する陰影情報を算出して陰影情報記録部109に記録する陰影情報算出部108と、画像階調補正部102により階調補正の行われた撮影日時の異なる二枚の画像の各画素の差分値の算出を行い差分情報記録部104に格納する差分情報抽出部103と、入力装置111からの入力に従い、画像情報記録部100と差分情報記録部104に格納されている画像情報を表示装置112に表示する表示制御部105とからなる。
【0017】
次に、上述した画像情報解析装置における処理について説明する。
【0018】
図2は、本実施形態の画像情報解析装置の処理を説明するためのフローチャートである。
【0019】
本実施形態の画像情報解析装置は、図2に示すように、まず、差分解析の対象となる異なる日時に撮影された同一地点の画像の中で撮影日時の古いものを原画像、撮影日時の新しい画像を新画像とすると、陰影部分抽出部101により原画像の陰影部分を抽出する陰影部分抽出処理(ステップ201)を行い、この原画像から抽出された陰影情報を利用して高度情報抽出部106により原画像の各ポイントの高度情報を算出する高度情報抽出処理(ステップ202)を行い、この原画像の高度情報から、陰影情報算出部108により新画像撮影時に発生する陰影情報を算出する陰影情報算出処理(ステップ203)を行い、次に、差分情報抽出部103により新画像と原画像の各ポイントの差分情報を抽出する差分情報抽出処理(ステップ204)を行い、表示制御部105によりこの差分情報を表示装置112に表示する抽出結果表示処理(ステップ205)を行う。
【0020】
次に、上述した各ステップ201〜205について図面を用いて詳細に説明する。
【0021】
図3は、上述した陰影部分抽出処理(ステップ201)を説明するためのフローチャートである。
【0022】
この陰影部分抽出処理(ステップ201)は、原画像の中の陰影部分の点をユーザが指定することで、原画像中の各点が陰影の中の点か、陰影に含まれていないかのマーク付けを行う処理である。
【0023】
図3に示すように、まず、ユーザは陰影点の基準となる閾値を決定するために陰影点の可能性の高い原画像上の点を複数個、陰影点として指定し、指定された点から陰影の抽出を行い(ステップ301)、抽出された陰影の濃淡度を測定し(ステップ302)、測定された結果から最も濃淡度が明るい点と、最も暗い点の範囲を基準の閾値とする(ステップ303)。
【0024】
その後、ユーザは陰影点の入力を行うか否かを指定し(ステップ304)、陰影点の入力がある場合には、ユーザはその点を入力装置111を用いて原画像上の陰影点を一点指定する(ステップ305)。
【0025】
次に、入力された点に隣接する点で、入力点の画素の値と一定の閾値差に収まる点も陰影点としてマーク付けし、このマーク付けを入力点から始め、次にその周辺点に順次拡張し、元の入力点から連結で画素の値が一定の閾値の差に収まる点を全て陰影点としてマーク付けする(ステップ306)。
【0026】
次に、陰影のマーク付けの状態を表示装置111上に表示し(ステップ307)、この表示結果により、ステップ304に戻り、ユーザは再度、陰影点を更に入力するか否かを指定する。
【0027】
もし、ステップ304でユーザが指定点の入力を終了した場合は、原画像中に陰影点の設定が多すぎた場合の削除処理を行う。つまり、ユーザは入力ミス(陰影点の削除)の有無を指定し、もし、削除点の入力が無い場合には処理を終了する(ステップ308)。
【0028】
ステップ308で入力ミスが指定された場合には、削除する陰影点の位置を入力装置111により入力する(ステップ309)。
【0029】
次に、指定された原画像中の一点の周囲の画素に対してステップ307の陰影部拡張処理で行ったのと同じ処理を行い、指定された非陰影部を拡張する。つまり、指定された非陰影点に隣接する画素で、画素値が指定された点の画素値と一定の閾値差に収まる点も非陰影点としてマーク付けする。このマーク付けを入力点から始め、次にその隣接画素、更に隣接画素の中で新たに非陰影点としてマーク付けされた点に対しては更にその隣接画素の画素値が元の指定された画素の画素値と一定の閾値内に納まるか調べ、閾値内に納まる場合にはその点も更に非陰影点とする。この処理を順次繰り返すことで指定された非陰影点から連結で画素の値の差が一定範囲内に納まる点を全て非陰影点としてマーク付けする(ステップ310)。
【0030】
そして、マーク付け後の状況を表示装置112に表示し、ステップ308に戻り陰影点を行うため再度陰影点除去の有無の入力を行う(ステップ311)。
【0031】
図4は、ステップ311における原画像の表示例を示した図である。この図4では、マーク付けされた陰影点を斜線部分で示し、非陰影部分はそのまま示してある。
【0032】
図5は、原画像に陰影抽出処理(ステップ201)でマーク付けされた陰影部分を元に画像中の各点の高度情報を抽出する高度情報抽出処理(ステップ202)を説明するためのフローチャートである。
【0033】
高度情報抽出処理は、図5に示すように、まず、変数θ1に画像撮影時の撮影地点での太陽方位角を設定し(ステップ401)、変数θ2には同じく撮影時の撮影地点での太陽高度角を設定する(ステップ402)。
【0034】
次に、原画像の全画素に対して、陰影部分から推定される各点の高度情報の設定を行うため、まず、変数Iに1を設定する。(ステップ403)
次に、変数Iの値が原画像の横幅を越えている場合には処理を終了し(ステップ404)、画像を全て処理していない場合には、変数Jに1を設定する(ステップ405)。
【0035】
その後、変数Jの値が画像の高さを越えていないかチェックし(ステップ406)、変数Jの値が画像の高さを越えていた場合には、ステップ413に進んで変数Iに1を加え、再度、変数Jの値を1に戻してステップ405の再度処理を行う。
【0036】
変数Jの値が画像の高さよりも小さければ、ステップ406の画像中の横位置がI,縦位置がJの画像中の画素(今後、点(I,J)と略記する)に対して以下の処理を行う。
【0037】
まず、点(I,J)がステップ201の陰影抽出処理でマーク付けを行った陰影点か否かを判定し(ステップ407)、点(I,J)が陰影部に含まれていない場合には、ステップ412の変数Jに1を加えて次の点の処理に移り、点(I,J)が陰影部に含まれていた場合に以下の処理を行う。
【0038】
まず、例えば、図6に示すように、点(I,J)から太陽方向(θ1方向)で最初に現れる非陰影点画素までの画素数を変数L1に格納し(ステップ408)、点(I,J)から反太陽方向(−θ1方向)に最初に現れる非陰影点画素までの画素数を変数L2に格納する(ステップ409)。
【0039】
その後、変数Hに(L1+L2)・tanθ2の値を格納し(ステップ411)、この値を陰影から推測した高度情報として利用する(図6の例では、建物2の高度となる)。
【0040】
ここで得た高度情報を、点(I,J)から太陽方向(θ1方向)に最初に現れる非陰影点から次に現れる陰影点までの点の高度情報として変数Hの値を設定する(ステップ411)。
【0041】
次に、変数Jの値に1を加えて、ステップ406の画素の処理に移る(ステップ412)。
【0042】
図7は、陰影情報算出処理(ステップ203)を説明するためのフローチャートである。
【0043】
陰影情報算出処理(ステップ203)は、先の高度情報抽出処理(ステップ202)により抽出した原画像の高度情報と、新画像撮影時の太陽方位及び太陽高度とを元に陰影の状況を算出する処理であり、図7に示すように、まず、変数θ1に新画像撮影時の太陽方位角を設定し(ステップ501)、変数θ2に新画像撮影時の太陽高度角を設定する(ステップ502)。
【0044】
次に、画像の全画素に対して、その高度情報から画像中に発生する陰影を算出するために、まず、変数Iに値1を設定し(ステップ503)、変数Iの値が画像の横幅を超えていないかチェックし、変数Iの値が画像の横幅を超えていた場合には、すべての画素に対する処理が終わったと見なして処理を終える(ステップ504)。
【0045】
変数Iの値が画像の横幅を超えていない場合には、変数Jに値1を設定する(ステップ505)。
【0046】
次に、この変数Jの値が画像の高さよりも大きければ、縦方向の一列の画素に対する処理が終わったものとしてステップ512に進み、変数Iの値に1を加えて次の画素列の処理に移る。
【0047】
変数Jの値が画像の高さよりも小さい場合には、画像中の点(I,J)により生じる陰影の算出を行うために、まず、画像中の点(I,J)の高度情報が”0”か否かを判定する(ステップ507)。
【0048】
点(I,J)の高度情報が”0”の場合には、その点での陰影は発生しないとして次の画素の処理に移るためにステップ511に進み、変数Jの値に1を加え、ステップ506に戻る。
【0049】
点(I,J)の高度情報が”0”でない場合には、変数Hに点(I,J)の高度情報を設定し(ステップ508)、このHの高さにより生じる陰影の長さを求めるため、変数LにH・cotθ2の値を設定する(ステップ509)。
【0050】
次に、点(I,J)から太陽と反対方向(反θ1方向)で距離が変数Lの値よりも小さい画素に対し、陰影が発生するとして陰影マーク付けを行う(ステップ510)。
【0051】
その後、変数Jの値に1を加え(ステップ511)、ステップ506に戻り、次の画素の処理に移る。
【0052】
この陰影情報算出処理(ステップ203)により、原画像から抽出した高度情報に基づく、新画像撮影時の陰影の発生状況の予測を算出することができる。
【0053】
図8は、その算出された新画像における陰影の発生状況の予測を示した図である。図8に示す建物1、2、3の陰影が発生位置が図4に示したものと違っていることがわかる。
【0054】
図9は、差分情報抽出処理(ステップ204)の処理を説明するためのフローチャートである。
【0055】
差分情報抽出処理(ステップ204)は、上述した図8の陰影の発生状況を用いて原画像と新画像の差分情報の算出を行い、原画像と新画像の対応画素の画素値の差の絶対値を求め、陰影部分の差分抽出を抑止する処理であり、図9に示すように、まず、差分情報を記録する差分情報記録部104の画像の各画素に対応する差分情報記録エリアの値を全て0クリアし(ステップ601)、変数Iの値に1を設定する(ステップ602)。
【0056】
そして、変数Iの値が画像の横幅よりも大きければ処理を終える(ステップ603)。
【0057】
変数Iの値が画像の横幅よりも小さい場合には、変数Iの値で指定される画像の列に対して処理を行うために変数Jに値1を設定する(ステップ604)。
【0058】
変数Jの値と画像の高さを比較し、変数Jの値が大きければ、その列に対する処理は終わったものとして、ステップ609に進み、変数Iの値に1を加え次の列の処理に移り、変数Jの値が小さければ、次の処理を行う(ステップ605)。
【0059】
点(I,J)が先のステップ201の陰影抽出処理でマーク付けされた陰影部分か原画像上で抽出された陰影部のどちらかに含まれている場合には、原画像もしくは新画像の点(I,J)の画素が陰影部分であるために差分抽出は行わずにステップ608に進み、次の画素の処理に移る(ステップ606)。具体的には、図4と図8に示した陰影部分に対しては差分を取る処理を行わないことになる。
【0060】
点(I,J)が陰影部分に含まれていない場合には、原画像と新画像の点(I,J)の画素の値の差の絶対値を差分情報記録部104に記録する(ステップ607)。具体的には、図4にはなかった図8に示す建物4に対してのみ差分情報が記録されることになる。
【0061】
次に、変数Jの値に1を加えて、ステップ605に戻り、次の画素の処理に移る(ステップ608)。
【0062】
図10は、抽出結果表示処理(ステップ205)を説明するためのフローチャートである。
【0063】
抽出結果表示処理(ステップ205)は、差分情報記録部104に記録された差分情報を表示装置112に表示する処理であり、図10に示すように、まず、利用者は差分情報の表示パラメータをコマンドとして入力装置111により入力する(ステップ701)。このパラメータの一例としては、一定画素数以下の差分領域の無視を行う閾値や差分情報記録部104に記録されている各ポイントの画素の濃度の差分の絶対値が一定の閾値以下の場合に表示しないなどの機能を有する。
【0064】
このコマンド入力で処理の終了が指定されている場合には処理を終える(ステップ702)。
【0065】
処理の終了でない場合には、入力されたコマンドに対応する画像処理を差分画像に対して施す(ステップ703)。
【0066】
そして、その結果を表示装置112に表示し、その画像の表示後、ステップ701に進み、再度ユーザに各種表示パラメータの修正を行うコマンド入力を求め処理を繰り返す(ステップ704)。
【0067】
したがって、説明してきたように、原画像の陰影部分を抽出し、この原画像から抽出された陰影情報を利用して原画像の各ポイントの高度情報を抽出し、この原画像の高度情報から新画像撮影時に発生する陰影情報を算出し、新画像と原画像の各ポイントの差分情報を抽出して表示することにより、新画像及び原画像の陰影部分は差分の対象とはならないため、陰影部分が差分として抽出されることを防止でき、差分情報の抽出を高精度に行うことができる。
【0068】
このため、異なる日時に撮影した航空写真や衛星写真などの画像を比較して道路、建物など土地の利用形態や建物、道路の状況の時間的変化を把握するに当たり、陰影の影響による誤った変化の抽出を防止することが可能になる。
【0069】
このように、本発明の画像情報解析装置では、航空写真や衛星写真などの画像を比較して差分を取るに当たり、本実施形態で取り挙げた陰影のように、撮影日時の違い等の撮影条件の差異によって生じた差分対象とならないものを取り除くことにより、差分情報の抽出を高精度に行うことができ、時間的変化の把握を高精度で行うことができる。
【0070】
また、本実施形態の画像情報解析装置を構成する各部100〜109は、コンピュータで実行可能なプログラムで実現される場合もあり、そのときのプログラムは、フロッピーディスク、CD・ROM、マスクROM等の記憶媒体で一般ユーザに提供される。この場合、さらに、これら処理の他にGUIプログラム等の他のプログラムと組み合わせてユーザに提供することもある。
【0071】
さらに、上述した記憶媒体で提供する代替手段として、インタネット等のネットワークを通じて有償で提供することもある。
【0072】
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【0073】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
【0074】
異なる日時で撮影された同一地点の航空写真や衛星写真等の画像の差分抽出を高精度で行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる画像情報解析装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図2】画像情報解析装置の処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】陰影部分抽出処理(ステップ201)を説明するためのフローチャートである。
【図4】ステップ308における原画像の表示例を示した図である。
【図5】高度情報抽出処理(ステップ202)を説明するためのフローチャートである。
【図6】陰影から高度情報を推測するステップを説明するための図である。
【図7】陰影情報算出処理(ステップ203)を説明するためのフローチャートである。
【図8】算出された新画像における陰影の発生状況の予測を示した図である。
【図9】差分情報抽出処理(ステップ204)の処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】抽出結果表示処理(ステップ205)を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
100…画像情報記録部、101…画像階調補正部、102…陰影部分抽出部、103…差分情報抽出部、104…差分情報記録部、105…表示制御部、106…高度情報抽出部、107…高度情報記録部、108…陰影情報算出部、109…陰影情報記録部、111…入力装置、112…表示装置。

Claims (2)

  1. 異なる日時で撮影された同一地点の航空写真や衛星写真の画像の差分情報を抽出して解析する画像情報解析装置において、
    前記異なる日時で撮影された同一地点の航空写真や衛星写真の撮影日時の古い画像の陰影情報aを抽出する陰影部分抽出手段と、
    前記陰影部分抽出手段により抽出された陰影情報aと前記古い画像の撮影時の太陽高度角と太陽方位角を用いて古い画像上前記陰影情報aで示される陰影部分を発生させた建物等の地表物の高度情報を抽出する高度情報抽出手段と、
    前記高度情報抽出手段により抽出された高度情報と新しく撮影した画像の撮影時の太陽高度角と太陽方位角から前記新しく撮影した画像に発生するものと予測される陰影情報bを算出する陰影情報算出手段と、
    前記陰影部分抽出手段によって抽出された前記古い画像の陰影情報aで示される陰影部分と前記陰影情報算出手段によって算出された陰影情報bで示される陰影部分の和の部分を除いた前記古い画像と前記新しく撮影した画像の差分情報を抽出する差分情報抽出手段と、
    前記差分情報抽出手段により抽出された差分情報を出力する抽出結果出力手段とを備えたことを特徴とする画像情報解析装置。
  2. 異なる日時で撮影された同一地点の航空写真や衛星写真の画像の差分情報を画像情報解析装置によって抽出して解析する画像情報解析方法において、
    前記画像情報解析装置が、
    前記異なる日時で撮影された同一地点の航空写真や衛星写真の撮影日時の古い画像の陰影情報aを抽出する第1のステップと、該第1のステップで抽出された陰影情報aと前記古い画像の撮影時の太陽高度角と太陽方位角を用いて古い画像上の前記陰影情報aで示される陰影部分を発生させた建物等の地表物の高度情報を抽出する第2のステップと、該第2のステップで抽出された高度情報と新しく撮影した画像の撮影時の太陽高度角と太陽方位角から前記新しく撮影した画像に発生するものと予測される陰影情報bを算出する第3のステップと、該第1のステップで抽出された前記古い画像の陰影情報aで示される陰影部分と前記第3のステップで算出された陰影情報bで示される陰影部分の和の部分を除いた前記古い画像と前記新しく撮影した画像の差分情報を抽出する第4のステップと、該第4のステップで抽出された差分情報を出力する第5のステップとを備えたことを特徴とする画像情報解析方法
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