JP4030138B2 - 基板処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板に所定の処理を行う基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体ウエハ、液晶基板等の基板に処理液の塗布処理、現像処理、洗浄処理等の処理を行うために基板処理装置が用いられている。図5は従来の基板処理装置の概略側面図である。
【0003】
図5の基板処理装置においては、装置本体100内の上部に塗布処理、現像処理、洗浄処理等の処理を行う処理部110が設けられ、処理部110の下部に内蔵ユニット120が設けられている。処理部110は支持部材111,112に固定され、内蔵ユニット120は断面コの字状のフレーム130,131に固定されている。
【0004】
内蔵ユニット120は、ポンプ、タンク、ビン類、弁等の流体設備を内蔵し、処理部110へ処理液等の流体を供給するとともに処理部110からの廃液を外部に排出し、また液面センサ等の電装設備を内蔵し、ポンプ、タンク、電磁弁等の動作を制御する。
【0005】
図6は図5の内蔵ユニット120の斜視図である。図6において、矢印Xは装置本体100の前面側を表わす。
内蔵ユニット120の前面側には蓋121が開閉自在に取り付けられている。フレーム130は凹部側を下に向けて装置本体100(図1参照)の前面側の下部に水平方向に固定されている。フレーム131は、同様に凹部側を下に向けて装置本体100の中央部または背面側の下部に水平方向に固定されている。フレーム131の上面には、押さえ部材123がねじ124により固定され、内蔵ユニット120の底部122の背面側の縁部122aがフレーム131と押さえ部材123との間に差し込まれている。
【0006】
内蔵ユニット120の底部122の前面側の縁部122bは、フレーム130の上面に載置され、ねじ125により固定されている。内蔵ユニット120内の流体設備につながる配管126および電装設備につながる配線127は背面側から取り出されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の基板処理装置の組み立て時には、内蔵ユニット120をフレーム130,131に取り付ける際に配管126を内蔵ユニット120に接続し、内蔵ユニット120の取り付け後に、電装作業を行って配線127を内蔵ユニット120に接続する。
【0008】
このように、配線127は、内蔵ユニット120を装置本体100内のフレーム130,131に取り付けた後に内蔵ユニット120の背面に接続する必要があるので、配線120の接続の作業性が非常に悪い。また、基板処理装置の組み立て後に、内蔵ユニット120から配線127を取り外して保守作業を行うことが非常に困難である。
【0009】
本発明の目的は、電装設備を内蔵する内蔵ユニットの配線作業および保守作業を容易に行うことができる基板処理装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明に係る基板処理装置は、基板に所定の処理を行う基板処理部を備えた装置本体内に少なくとも電装設備を内蔵する内蔵ユニットを設けた基板処理装置において、長手方向に延びる凹部を有する支持部材を凹部側を上に向けて装置本体内に水平方向に配設し、内蔵ユニットの底部の下面を支持部材の凹部上に長手方向に移動可能に取り付けるとともに、支持部材の凹部に対向する内蔵ユニットの底部に開口部を設け、電装設備につながる配線を開口部を通して支持部材の凹部内に引き出したものである。
【0011】
第2の発明に係る基板処理装置は、第1の発明に係る基板処理装置の構成において、支持部材を装置本体内の前面側に配設し、内蔵ユニットの底部の一方の縁部下面を支持部材の凹部上に移動可能に取り付けたものである。
【0012】
第3の発明に係る基板処理装置は、第2の発明に係る基板処理装置の構成において、装置本体内の中央部または背面側に配設されたフレームと、フレーム上に固定された押さえ部材とをさらに備え、内蔵ユニットの底部の他方の縁部下面がフレームと押さえ部材との間に挿入されているものである。
【0014】
第1〜第3の発明に係る基板処理装置においては、内蔵ユニットの底部の下面が支持部材の凹部上に長手方向に移動可能に取り付けられ、かつ内蔵ユニット内の電装設備につながる配線が底部の開口部を通して支持部材の凹部内に引き出されている。
【0015】
そのため、内蔵ユニットを支持部材上で水平方向に移動させ、支持部材の凹部内に引き出された配線の脱着を行うことができる。したがって、内蔵ユニットを装置本体内に取り付けた後に配線作業および保守作業を容易に行うことができる。
【0016】
特に、第2の発明に係る基板処理装置においては、支持部材が装置本体内の前面側に配設され、内蔵ユニットの底部の縁部下面が支持部材の凹部上に移動可能に取り付けられているので、内蔵ユニット内の電装設備につながる配線が装置本体内の前面側に引き出される。したがって、配線作業および保守作業をさらに容易に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施例における基板処理装置の概略斜視図である。
図1の基板処理装置は、基板に塗布処理、現像処理、密着強化処理、加熱処理、冷却処理等の一連の処理を行うための装置であり、装置本体1の前面側に第1の基板処理領域をAを有し、背面側に第2の基板処理領域Bを有し、第1の基板処理領域Aと第2の基板処理領域Bとの間に搬送領域Cを有する。
【0019】
第1の基板処理領域Aには、処理液の塗布処理を行う回転式塗布部(スピンコータ)10および現像処理を行う回転式現像部(スピンデベロッパ)20が配列されている。また、第2の基板処理領域Bには、密着強化処理を行う密着強化部AH、加熱処理を行う基板加熱部(ホットプレート)HPおよび冷却処理を行う基板冷却部(クーリングプレート)CPが配置されている。搬送領域Cには、基板搬送装置30が移動自在に設けられている。
【0020】
さらに、装置本体1の側部側には、基板50を収納するとともに基板50の搬入および搬出を行う基板搬入搬出装置(インデクサ)40が配置されている。基板搬入搬出装置40は、基板50を収納する複数の基板カセット41および基板50の搬入および搬出を行う移載ロボット42を備える。移載ロボット42は、基板カセット41から基板50を取り出して基板搬送装置30に送り出し、逆に一連の処理が施された基板50を基板搬送装置30から受け取って基板カセット41に戻す。また、図示はしていないが装置本体1の基板搬入搬出装置40の反対側部側には露光装置(ステッパ)が配置されている。
【0021】
基板搬送装置30は、基板を支持する一対のアーム31a,31bおよびそれらのアーム31a,31bを移動させる移動体32を有する。アーム31a,31bは、アーム駆動機構(図示せず)により第1の基板処理領域Aおよび第2の基板処理領域Bの側に進退移動可能となっており、各処理部に未処理の基板を渡すとともに、各処理部内で処理済の基板を受け取る。
【0022】
本実施例では、装置本体1内の回転式塗布部10および回転式現像部20の下部に、ポンプ、タンク、ビン類、弁等の流体設備および液面センサ等の電装設備を内蔵する内蔵ユニット60が設けられている。
【0023】
図2は内蔵ユニット60の斜視図であり、図3は内蔵ユニット60の断面図である。図2および図3において、矢印Xは装置本体1の前面側を表わす。
内蔵ユニット60の前面側に蓋61が開閉自在に取り付けられている。装置本体1(図1参照)内の前面側の下部には、断面コの字状のフレーム70が凹部側を上にして水平方向に固定されている。一方、装置本体1内の中央部または背面側には、断面コの字状のフレーム71が凹部側を下に向けて水平方向に固定されている。フレーム71の上面には、押さえ部材63がねじ64より固定され、内蔵ユニット60の底部62の背面側の縁部62aがフレーム71と押さえ部材63との間に挿入されている。
【0024】
一方、フレーム70の凹部内には、長手方向に沿ってレール65が固定されている。内蔵ユニット60の底部62の前面側の縁部62bはフレーム70上に載置され、ねじ66によりレール65に対して長手方向に摺動自在に取り付けられている。
【0025】
図3に示すように、内蔵ユニット60内には、処理液を収容するタンク80が内蔵されている。このタンク80には、弁81を介して配管82が接続されている。また、タンク80には処理液の液面を検知する液面センサ83が取り付けられている。この液面センサ83には配線84が接続されている。
【0026】
フレーム70の凹部上における内蔵ユニット60の底部62には開口部67が設けられている。配線84は開口部67を通してフレーム70の凹部内に引き出され、その先端部にコネクタ85が取り付けられている。一方、内蔵ユニット60の背面部68には孔部69が設けられ、その孔部69を通して配管82が外部に取り出されている。
【0027】
本実施例では、フレーム70が支持部材を構成し、レール65が嵌合部材を構成する。
図4は内蔵ユニット60の底部の前面側の縁部およびその周辺を詳細に示す断面図である。
【0028】
図4に示すように、レール65は断面逆T字状の溝部65aを有する。このレール65は、フレーム70の凹部内の前面側の側面にねじ72により固定されている。また、内蔵ユニット60の底部62の前面側の縁部62aにはねじ孔73が設けられている。ねじ66はビス66aおよび六角ナット66bからなり、ビス66aがねじ孔73を通してレール65の溝部65aに挿入され、溝部65a内に嵌め込まれた六角ナット66bにねじ込まれている。これにより、内蔵ユニット60がねじ66により長手方向(図2に矢印Yで示す方向)に摺動自在にレール65に取り付けられている。
【0029】
本実施例の基板処理装置の組み立て時には、内蔵ユニット60をフレーム70,71に取り付けるとともに配管82を内蔵ユニット60に接続する。このとき、内蔵ユニット60の底部62の開口部67から引き出された配線84およびコネクタ85をフレーム70の凹部内に配置する。電装作業の際には、内蔵ユニット60をレール65の長手方向に摺動させ、コネクタ85に所定の配線を接続する。基板処理装置の組み立て後の内蔵ユニット60の保守作業の際にも、内蔵ユニット60をレール65の長手方向に摺動させ、コネクタ85の脱着を行う。
【0030】
このように配線84に接続されたコネクタ85が装置本体1の前面側に有り、かつ内蔵ユニット60を装置本体1の前面に沿って摺動させることができるので、コネクタ85の脱着を容易に行うことができる。
【0031】
上記実施例では、内蔵ユニット60を回転式塗布部10および回転式現像部20の下部に設けているが、内蔵ユニット60を基板搬入搬出装置40の下部に設けてもよい。また、内蔵ユニット60を第2の基板処理領域Bの密着強化部AH、基板加熱部HPおよび基板冷却部CPの下部に設けてもよい。この場合には、内蔵ユニット60の前面側(蓋61の側)を密着強化部AH、基板加熱部HPおよび基板冷却部CPの背面側に向けて配置する。
【0032】
さらに、内蔵ユニット60は上記実施例の基板処理装置に限らず、回転式洗浄部、回転式エッジ露光部等の他の処理部を有する基板処理装置に設けてもよい。 本発明は、半導体ウエハを処理する基板処理装置に限らず、液晶基板等の他の基板を処理する基板処理装置にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における基板処理装置の概略斜視図である。
【図2】図1の基板処理装置の装置本体内に設けられる内蔵ユニットの斜視図である。
【図3】図2の内蔵ユニットの断面図である。
【図4】図2および図3の内蔵ユニットの底部の前面側の縁部およびその周辺を詳細に示す断面図である。
【図5】従来の基板処理装置の概略側面図である。・
【図6】図5の基板処理装置に設けられる内蔵ユニットの斜視図である。
【符号の説明】
1 装置本体
10 回転式塗布部
20 回転式現像部
60 内蔵ユニット
62 底部
62a 背面側の縁部
62b 前面側の縁部
65 レール
65a 溝部
66 ねじ
67 開口部
70,71 フレーム
80 タンク
81 弁
82 配管
83 液面センサ
84 配線
85 コネクタ
Claims (3)
- 基板に所定の処理を行う基板処理部を備えた装置本体内に少なくとも電装設備を内蔵する内蔵ユニットを設けた基板処理装置において、長手方向に延びる凹部を有する支持部材を前記凹部側を上に向けて前記装置本体内に水平方向に配設し、前記内蔵ユニットの底部の下面を前記支持部材の前記凹部上に前記長手方向に移動可能に取り付けるとともに、前記支持部材の前記凹部に対向する前記内蔵ユニットの前記底部に開口部を設け、前記電装設備につながる配線を前記開口部を通して前記支持部材の前記凹部内に引き出したことを特徴とする基板処理装置。
- 前記支持部材を前記装置本体内の前面側に配設し、前記内蔵ユニットの前記底部の一方の縁部下面を前記支持部材の前記凹部上に移動可能に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
- 前記装置本体内の中央部または背面側に配設されたフレームと、
前記フレーム上に固定された押さえ部材とをさらに備え、
前記内蔵ユニットの前記底部の他方の縁部下面が前記フレームと前記押さえ部材との間に挿入されていることを特徴とする請求項2記載の基板処理装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP28595695A JP4030138B2 (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | 基板処理装置 |
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JP28595695A JP4030138B2 (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | 基板処理装置 |
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JPH09129703A JPH09129703A (ja) | 1997-05-16 |
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JP (1) | JP4030138B2 (ja) |
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1995
- 1995-11-02 JP JP28595695A patent/JP4030138B2/ja not_active Expired - Fee Related
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