JP4029783B2 - ハイブリッド自動車の車両駆動システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハイブリッド自動車の車両駆動システムに関し、詳しくは、モータとして超電導モータを用いるものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、内燃機関エンジンとモータを組み合わせたハイブリッド自動車は、ブレーキ時のエネルギー回生やモータによるトルクアシスト等の機能により走行効率が高く燃費がよいため、環境対策自動車としてすでに広く認知されるようになっている。
【0003】
ハイブリッド自動車として、例えば、特開2002−166735号において、図5に示すハイブリッド自動車1が提供されている。該ハイブリッド自動車1は、内燃機関動力システムA、バッテリー動力システムB、動力変換機1と主減速機2を有する。内燃機関動力システムAは順に接続されるエンジン3、クラッチ4と変速機5からなる。動力変換機1の第一入力端は変速機5の出力と接続され、第二入力端はバッテリー動力システムBの出力に接続されると共に、出力端は主減速機2の入力端に接続されている。バッテリー動力システムBはバッテリー6から電力を受けてモータとして働く。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−166735号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ハイブリッド自動車1であると、バッテリー動力システムBによるモータ出力では、車両発進時や坂道走行等に必要なトルクを得ることができないため、必要なトルクを得るために減速機2を介在させなければならず、コスト高になるという問題がある。また、モータの回転に銅損が発生するという問題もある。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、自動車に搭載するモータとして、超電導モータを使用することで減速機を不要とし、かつ、モータ回転時に発生する銅損をなくすことを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、内燃機関エンジンとモータとを組み合わせて車両駆動させるパラレル型、シリーズ型あるいはシリーズパラレル型のハイブリッド自動車の車両駆動システムであって、
上記モータとして超電導モータを用い、該超電導モータは自動車に搭載した燃料電池あるいは/および上記内燃機関エンジンにより充電している二次電池から供給される電力で稼働されるものであり、
上記超電導モータの温度検出手段と、該温度検出手段で検出された温度が超電導温度か常電導温度であることを判断する判別手段を備え、該判別手段により超電導温度であると判断された時は超電導モータあるいは/および内燃機関エンジンによる車両駆動とする一方、常電導温度であると判断された時は上記内燃機関エンジンによる車両駆動としているハイブリッド自動車の車両駆動システムを提供している。
【0008】
上記構成とすると、従来のモータに替えて高トルクを実現できる超電導モータにより車両を駆動しているため、車両発進時や坂道走行時においてもスムーズな加速が可能となる。よって、高トルクを実現するための減速機を不要とすることができ、低コスト化および車両の軽量化を図ることができる。また、超電導モータを用いることにより、モータの回転に銅損が生じることもないため、環境負荷が低く効率的に動力を得ることができる。
【0009】
上記内燃機関エンジンとしては、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、CNGエンジン等が挙げられる。
上記超電導モータの稼動には燃料電池や二次電池(蓄電池、キャパシタ)が用いられる。燃料電池と二次電池のいずれか一方で超電導モータを稼動してもよいし、燃料電池による電力の供給が不足した場合に二次電池により電力を補うようにしてもよい。上記二次電池の充電は内燃機関エンジンの動力を利用して発電機により生じた電力やブレーキ時の回生エネルギーにより行っている。
【0010】
本発明のハイブリッド自動車の構造は、内燃機関エンジンと超電導モータとの動力源をいずれか単独あるいは複合して駆動軸を回転させるパラレル型でもよいし、エンジン発電機を搭載し、該発電機で発電された電気によって超電導モータを駆動して車両を走行させるシリーズ型でもよく、かつ、パラレル型とシリーズ型とを組み合わせたシリーズ・パラレル・ハイブリッドでもよい。
【0011】
パラレル型の場合には、上記超電導モータの稼動可能時には該超電導モータにより上記車両を駆動する一方、上記超電導モータの停止時には上記内燃機関エンジンの動力により車両を駆動することができ利便性がよい。
シリーズ型であれば、内燃機関エンジンによる出力に超電導モータによる出力を加えることができ、出力の増大化を図ることができる。かつ、最も効率のよい回転域で内燃機関エンジンを稼動して発電機に電力を生じさせ、二次電池に電力を供給することができ、電力が十分な場合には内燃機関エンジンを停止することもできる。
【0012】
上記超電導モータを、液体窒素あるいは液体水素等の冷媒を循環させる冷媒循環ジャケット内に収容して超電導状態となるように冷却し、
あるいは、上記超電導モータを断熱容器内に収容すると共に該断熱容器を冷却器と接続して超電導状態となるように冷却している。
【0013】
超電導モータは超電導線材からなるコイルで構成されており、該コイルを超電導状態とするためには、コイルを超電導状態になる温度(「超電導温度」と称す)まで冷却する必要がある。この冷却には上記した冷媒もしくは冷却器を用いており、冷媒として液体水素や液体窒素が挙げられる。
特に、液体水素であれば、超電導モータの冷却により気化した液体水素を燃料電池に供給することで電気を発生させることができる。即ち、液体水素であれば超電導モータの冷却と電力発生の両方に利用することができる。
また、車両に水素を用いる燃料電池を搭載しない場合には、冷媒として高価な液体水素を用いるよりも液体窒素を用いる方が好ましく、超電導線材として高温超電導線材(ビスマス系線材等)を用いれば、液体窒素の温度(77K以下)でも十分にコイルを超電導状態にすることができる。
【0014】
上記超電導モータの冷却に冷却器を用いる場合、該冷却器は自動車に搭載した二次電池から供給される電力、上記内燃機関エンジンの動力で発電される電力あるいは上記燃料電池から供給される電力で稼働している。
【0015】
上記冷媒循環ジャケットの冷媒が超電導モータの冷却により気化した時に、該気化した冷媒を冷却器に通し、該冷却器を上記内燃機関エンジンの動力で発電される電力等により稼動して、上記気化した冷媒を再び液化させてもよい。
【0016】
液体水素あるいは液体窒素を冷媒として用いると、加熱されて気化が進み高圧化するが、冷却器により再び液化すれば、高圧化を回避するために気化した冷媒を外気に放出する必要がなくなり、かつ、再び冷媒として使用することができるので冷媒を補充する必要もない。また、これにより常に液体状の冷媒を冷却に使用することができるため、超電導モータの冷却を短時間で行うことができる。
【0017】
上記のように、超電導モータの温度検出手段と、該温度検出手段で検出された温度が超電導温度か常電導温度であることを判断する判別手段を備え、該判別手段により超電導温度であると判断された時は超電導モータあるいは/および内燃機関エンジンによる車両駆動とする一方、常電導温度であると判断された時は内燃機関エンジンによる車両駆動としている。
【0018】
即ち、上記温度検出手段により超電導モータの温度を検出し、該温度が上記判別手段に伝達されて、該判別手段により温度検出手段で検出された超電導モータの温度が超電導温度か常電導温度(超電導状態にならない温度)であることを判断する。超電導モータの動力を車両駆動に用いている場合、上記判別手段により超電導温度であると判断された時は超電導モータによる車両駆動を維持する一方、常電導温度であると判断された時は内燃機関エンジンによる車両駆動としている。 逆に、内燃機関エンジンによる車両駆動時に、上記判別手段により超電導温度であると判断された時は超電導モータの動力を車両駆動に利用する一方、常電導温度であると判断された時は内燃機関エンジンによる車両駆動を維持している。
なお、超電導モータが超電導状態になる温度は、超電導線材としてビスマス系線材を用いた場合にはおよそ100ケルビンである。
【0019】
また、走行開始時に超電導モータが十分に冷却されていない場合には、上記内燃機関エンジンによる車両駆動とし、上記判別手段で上記超電導モータが超電導温度であると判断されると超電導モータによる車両駆動を開始することが好ましい。
【0020】
上記構成とすると、車両発進時に、超電導モータが十分に冷却されていなくても内燃機関エンジンの動力により車両を駆動させて発進させることができる。また、内燃機関エンジンの動力による車両駆動中、超電導モータは冷媒もしくは冷却器により冷却され、超電導モータが超電導温度まで冷却されると、自動的に超電導モータによる車両駆動が開始され、内燃機関エンジンと複合して駆動動力として用いる場合には、内燃機関エンジンの動力を超電導モータでアシストすることができる。
【0021】
上記超電導モータのコイル両端間に電圧測定手段を設け、該電圧測定手段により測定する電圧が0でなければ上記判別手段で上記超電導モータが常電導状態であると判断される。これは常電導状態に移行すると同時に抵抗が発生し、コイルの両端に電位差が発生するためである。電圧差を検出すると、二次電池もしくはオルタネータから電力供給用の配線上のブレーカにて電流の流れを遮断する。これと同時にモータ駆動ができなくなるため、内燃機関エンジンをすぐ稼働させ、以後は内燃機関エンジンで車両の走行を維持している。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明の第1実施形態を示す。
第1実施形態はパラレル型のハイブリッド自動車からなり、ハイブリッド自動車の車両駆動システム10には、超電導モータ20と内燃機関エンジン(以下、エンジンと略称する)30を搭載し、図1に示すように、前輪の回転駆動軸31への動力伝達系統はパラレル型とし、内燃機関エンジンによる駆動を基本とし、超電導モータ20で発生する動力でアシストする構成としている。
【0023】
図1に示すように、エンジン30にはガソリンタンク32からガソリンが供給されると共にエンジン30にオルタネータ(全波整流三相交流発電機)33を接続し、該オルタネータ33を二次電池34に接続して、エンジン稼働時にオルタネータ33で電力を発生させ、この電力を二次電池34に供給している。
上記二次電池34および燃料電池スタック35から図中点線で示す経路L1を通して超電導モータ20に電力を供給し、この経路L1には電力の供給を遮断する遮断機36を介設している。
車両には液体水素タンク38を搭載し、該液体水素タンク38内の液体水素を配管39を介して超電導モータ20の外周に設けた冷媒循環ジャケット24に循環させている。この冷媒循環ジャケット24内で気化された水素は配管L2を通して燃料電池スタック35へ供給している。
【0024】
超電導モータ20は超電導線材からなるコイル21により構成され、コイル21の両端に電圧計(電圧測定手段)22を取り付けた状態で、真空構造として冷媒循環ジャケット24内に収容している。
超電導モータ20の温度を検出する温度センサー(温度検出手段)23を設け、温度センサー23からの検出値を判別手段26へ送信している。この判別手段26では検出した超電導モータ20の温度が、超電導温度であるか常電導温度であるかを判断している。
【0025】
上記判別手段26による判断結果に基づいて遮断機36に動作している。かつ、該遮断機36は上記電圧計22の測定結果に基づいても動作される。即ち、超電導モータ20の温度および電圧に応じて遮断機36を開閉して、超電導モータ20への燃料電池スタック35あるいは二次電池34からの電力供給を継続あるいは停止している。
【0026】
また、上記冷媒循環ジャケット24内には高圧化回避弁25を設け、気化した冷媒により所定の気圧まで達した場合には、該高圧化回避弁25により気化した冷媒を外気に放出している。
【0027】
上記エンジン30は前輪の回転軸31の回転駆動用としての役割と、二次電池34を充電するための電力をオルタネータ33で発電させる役割との2つの役割を果たしている。即ち、ガソリンタンク32からガソリンを供給してエンジン30を稼動させると、エンジン30の動力でオルタネータ33で発電され、この発電された電力が二次電池34の充電用として用いられ、二次電池34より超電導モータ20に電力が供給されて、超電導モータ20を稼動される。
なお、二次電池34の充電は、オルタネータ33からの電力供給のみならず、ブレーキ時の回生エネルギーによっても行っている。
【0028】
超電導モータ20を超電導状態にするためには、超電導モータ20を十分に冷却する必要があるため、本実施形態では液体水素タンク38に貯留された液体水素を冷媒として使用し、液体水素を配管39を通して超電導モータ20を収容した冷媒循環ジャケット24に供給し、超電導モータ20を冷却している。
【0029】
図2は、本実施形態の駆動システムのフローチャートを示し、ハイブリッド自動車を駆動開始時には、まず、温度センサー23で超電導モータ20の温度を検出し、判別手段26により超電導温度であるか常電導温度であるかを判断する。判別手段26により超電導モータ20が超電導温度であると判断されると、遮断機36がオンとなり、超電導モータ20に電力が供給されて稼動し、車両駆動が開始させる。一方、超電導モータ20が常電導温度であると判断されると遮断機36はオフの状態で、エンジン30のみによる車両駆動が開始される。
【0030】
上記超電導モータ20のコイル21の電圧が0である限り超電導モータ20を稼働して車両駆動を継続する。一方、超電導モータ20が常電導温度になったり、コイル21の電圧が0でなくなった場合には、温度センサー23もしくは電圧計22から信号を受けて、遮断機36がオフとなり、二次電池34及び燃料電池スタック35から超電導モータ20への電力の供給を遮断して、エンジン30のみによる車両駆動に切り替えられる。
【0031】
また、エンジン30のみによる車両駆動を開始した場合、超電導モータ20が常電導温度である限りエンジン30による車両駆動を継続する。超電導モータ20が超電導温度になった場合には、温度センサー23からの信号を受けて遮断機36がオンとなり二次電池34及び燃料電池スタック35から超電導モータ20への電力の供給が開始され、超電導モータ20も稼働して車両を駆動させる。
【0032】
上記構成とすると、高トルクを特徴とする超電導モータ20により車両を駆動しているため、車両発進時や坂道走行時においてもスムーズな加速が可能となる。よって、高トルクを実現するための減速機を不要とすることができ、低コスト化および車両の軽量化を図ることができる。また、超電導モータ20を用いているため、モータの回転に銅損が生じることもない。
【0033】
また、超電導モータ20の冷却に液体水素を使用しているので、超電導モータ20の冷却により気化した液体水素を燃料電池スタック35に供給することにより電気を発生させることができる。即ち、液体水素で超電導モータ20の冷却と電力発生の両方の役割を果たすことができる。
【0034】
図3は、第2実施形態のハイブリッド自動車の車両駆動システム40を示す概略図である。第2実施形態もパラレル型であり、第1実施形態との相違点は超電導モータ20の冷却を冷却器41を用いて行い、冷媒として液体窒素を用いている点である。
【0035】
上記車両駆動システム40では、超電導モータ20の冷媒ジャケット24に供給する冷媒として液体窒素を用い、該冷媒ジャケット24内で気化した窒素は配管42を通して冷却器41に送り、冷却器41で再び液化させて液体窒素を再び冷媒ジャケット24に供給して、冷媒を循環させている。
冷却器41は二次電池34から電力で稼動しているが、該二次電池34からの電力供給のみでは電力不足となる場合には、燃料電池スタック35からの電力を供給して稼動している。
【0036】
上記構成とすると、液体窒素は加熱されて気化が進み高圧化するが、冷却器41でり再び液化すれば、気化した冷媒を外気に放出する必要がなくなり、かつ、冷媒を補充する必要もない。なお、冷却器41への供給量を超えて液体窒素が気化した場合には、高圧化回避弁25より外部に放出している。
上記のように、液体窒素からなる冷媒を冷却器41に循環させて急速冷却して使用しているため、超電導モータ20の冷却を短時間で行うことができる。
なお、液体窒素からなる冷媒を用いず直接冷却器により超電導モータを冷却する構成としてもよい。
また、他の構成は第1実施形態と同様のため説明を省略する。
【0037】
図4は、第3実施形態のシリーズ型ハイブリッド自動車の車両駆動システム60を示す概略図である。
シリーズ型の車両駆動システム60であるため、エンジン30はオルタネータ33にのみ接続してエンジン30の動力をオルタネータ33での発電にのみ利用し、オルタネータ33で発電された電力を二次電池34の充電に利用している。この二次電池34あるいは燃料電池スタック35からの電力で超電導モータ20を稼働し、超電導モータ20で前輪の回転駆動軸31を回転駆動して車両を駆動させている。
【0038】
上記超電導モータ20の冷却機構は第1実施形態と同様であり、かつ、超電導モータ20の冷却機構以外の他の構成も、超電導モータ20への二次電池34、燃料電池スタック35からの電力供給経路に遮断機を設けていない点以外は同一であるため、同一符号を付して説明を省略する。
なお、第2実施形態と同様に冷媒として液体窒素を用い、冷却器で気化した窒素を液化させて冷媒として循環させてもよい。
【0039】
上記構成としても、高トルクを特徴とする超電導モータ20により車両を駆動しているため、車両発進時や坂道走行時においてもスムーズな加速が可能となる。よって、高トルクを実現するための減速機を不要とすることができ、低コスト化および車両の軽量化を図ることができる。また、超電導モータ20を用いているため、モータの回転に銅損が生じることもない。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、高トルクを特徴とする超電導モータにより車両を駆動しているため、車両発進時や坂道走行時においてもスムーズな加速が可能となる。よって、高トルクを実現するための減速機を不要とすることができ、低コスト化および車両の軽量化を図ることができる。かつ、超電導モータを用いているため、モータの回転に銅損が生じることもない。
【0041】
また、超電導モータには冷媒を循環させて冷却しているが、冷媒として液体水素を利用した場合、超電導モータの冷却により気化した液体水素を燃料電池に供給することにより電気を発生させることができる。即ち、液体水素であれば超電導モータの冷却と電力発生の両方の役割を果たすことができる。
冷媒として液体窒素を用いる場合には、冷却器に循環させて気化した窒素を液化して超電導モータの冷却に利用している。よって、高圧化を回避するために気化した冷媒を外気に放出する必要がなくなり、かつ、再び冷媒として使用することができるので冷媒を補充する必要もない。また、冷却器を循環させることにより、超電導モータの冷却を短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のハイブリッド自動車の車両駆動システムを示す概略図である。
【図2】 本発明の第1実施形態の駆動方法を示すフローチャートである。
【図3】 本発明の第2実施形態のハイブリッド自動車の車両駆動システムを示す概略図である。
【図4】 本発明の第3実施形態のハイブリッド自動車の車両駆動システムを示す概略図である。
【図5】 従来例を示す図面である。
【符号の説明】
10 ハイブリッド自動車の車両駆動システム
20 超電導モータ
21 コイル
22 電圧計
23 温度センサー
24 冷媒循環ジャケット
25 高圧化回避弁
26 判別手段
30 内燃機関エンジン
31 回転軸
33 オルタネータ
34 二次電池
35 燃料電池スタック
36 遮断機
41 冷却器

Claims (6)

  1. 内燃機関エンジンとモータとを組み合わせて車両駆動させるパラレル型、シリーズ型あるいはシリーズパラレル型のハイブリッド自動車の車両駆動システムであって、
    上記モータとして超電導モータを用い、該超電導モータは自動車に搭載した燃料電池あるいは/および上記内燃機関エンジンにより充電している二次電池から供給される電力で稼働されるものであり、
    上記超電導モータの温度検出手段と、該温度検出手段で検出された温度が超電導温度か常電導温度であることを判断する判別手段を備え、該判別手段により超電導温度であると判断された時は超電導モータあるいは/および内燃機関エンジンによる車両駆動とする一方、常電導温度であると判断された時は上記内燃機関エンジンによる車両駆動としているハイブリッド自動車の車両駆動システム。
  2. 走行開始時は上記内燃機関エンジンによる車両駆動とし、上記判別手段で上記超電導モータが超電導温度であると判断されると超電導モータによる車両駆動を開始する請求項1に記載のハイブリッド自動車の車両駆動システム。
  3. 上記超電導モータのコイル両端間に電圧測定手段を設け、該電圧測定手段により測定する電圧が0でなければ上記判別手段で上記超電導モータが常電導状態であると判断して、上記内燃機関エンジンによる車両駆動としている請求項1または請求項2に記載のハイブリッド自動車の車両駆動システム。
  4. 上記超電導モータを、液体窒素あるいは液体水素等の冷媒を循環させる冷媒循環ジャケット内に収容して超電導状態となるように冷却し、
    あるいは、上記超電導モータを断熱容器内に収容すると共に該断熱容器を冷却器と接続して超電導状態となるように冷却している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のハイブリッド自動車の車両駆動システム。
  5. 上記冷却器は、上記二次電池から供給される電力、上記内燃機関エンジンの動力で発電される電力あるいは上記燃料電池から供給される電力で稼働している請求項4に記載のハイブリッド自動車の車両駆動システム。
  6. 上記冷媒循環ジャケットの冷媒が超電導モータの冷却により気化した時に、該気化した冷媒を冷却器に通して液化させている請求項に記載のハイブリッド自動車の車両駆動システム。
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