JP4029028B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デジタル表示部を中心に、その周りを2重の環状にランプ表示部材を設けた遊技具(変動表示装置)を有し、該デジタル表示部とランプ表示部材の表示態様を変動して変動表示ゲームを行うようにしたパチンコ機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。前記デジタル表示部には、数字等の文字が表示されるとともに、表示させる文字を順次変更できるようになっている。前記ランプ表示部材は、デジタル表示部の外周に内側環状のランプ表示部材と、その外周に配置された外側環状のランプ表示部材とを有する。各ランプ表示部材は、デジタル表示部の外周に沿って複数の表示部が配置され、各表示部には、たとえば、数字等の文字が描かれているとともに、光源により文字を裏側から照らし出すことにより、文字を表示させるようになっている。そして、ランプ表示部材では、内側と外側のランプ表示部材毎に一つの表示部の光源を点灯するとともに、光源が点灯する表示部を周方向に沿って順次切り替えることで、順次表示される文字を変換するようになっている。このようにすることで、光る表示部が周方向に移動していくとともに、光った表示部が文字(数字)を表示することで、ルーレット状の表示が行われるようになっている。
【0003】
すなわち、上述のパチンコ機においては、デジタル表示部と二つのランプ表示部材とで、表示する文字を変動させる変動表示ゲームを行い、表示の変動を停止した際の、デジタル表示部に停止表示された文字と、ランプ表示部材で停止表示された文字(変動表示を停止した際に光源が点灯している表示部に描かれた文字)との組み合わせ態様(停止態様)が特定の組み合わせ態様となった際に、遊技者に所定の遊技価値を付与するようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開昭58−94870号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1に記載されたパチンコ機の変動表示装置では、中央に位置するデジタル表示部が、LEDで構成されていたため、多彩な表現が行えず、変動表示ゲームの興趣性を向上できない。たとえば、外側のランプ表示部材と内側のランプ表示部材とデジタル表示部とで、同じ数字が停止表示された際に当たりとなって遊技者に所定の遊技価値を付与するものとした場合に、外側および内側のランプ表示部材のそれぞれに同じ数字が停止表示され、デジタル表示部が変動表示をしている状態、いわゆるリーチの状態となった際に、デジタル表示部では、たとえば、数字の8を基本とするいわゆる7セグの7カ所のLEDのオンオフに基づく表示しか行えなかった。
【0006】
そこで、7セグに対応するLEDのデジタル表示部に代えて、環状のランプ部材の中央に多彩な表現が可能な液晶表示装置をデジタル表示部として配置することが考えられるが、この場合に変動表示装置が大型化してしまうという問題があった。すなわち、パチンコ機で用いられる一般的な液晶表示装置の周囲に一体的に二重の環状のランプ表示部材を設けて変動表示装置とした場合に、パチンコ機の限られた面積の遊技盤内で大きな範囲を締めてしまい、遊技盤内の変動表示装置以外の部材の配置が大幅に制限されてしまう。
また、中央のLEDを用いた比較的小さなデジタル表示部をそれより大きな液晶表示装置とした場合に、変動表示装置の遊技盤への取付や、変動表示装置内の液晶表示装置とランプ表示部材との取り付けなど、パチンコ機の組立に極めて手間がかかる可能性が高い。
【0007】
また、上記変動表示装置では、中央のデジタル表示部の前面とその周囲のランプ表示部材の前面とがほぼ同一平面内に配置されているため、変動表示装置が中央のデジタル表示部とその周囲に二重に配置されたランプ表示部材との複数の異なる表示装置からなるのにもかかわらず、立体感がなく、装飾性の高い表現を行えないものとなっていた。
【0008】
この発明は、前記のような問題点を解決するためになされたもので、ルーレット状の表示を行う周囲表示部と、この周囲表示部の中央部で絵柄を変動表示する液晶表示装置とを備えた変動表示装置の小型化を図るとともに、立体的な表示を可能とし、かつ、遊技盤への取付を容易とする弾球遊技機を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、
請求項1記載の発明は、
複数の識別情報による変動表示ゲームを表示可能な変動表示装置を備え、該変動表示ゲームの結果に関連して遊技状態を進行させる弾球遊技機において、
前記変動表示装置は、
遊技盤に形成された取付用開口部の裏面側に配設される液晶表示装置と、
前記取付用開口部に対して当該遊技盤の前面側から取り付けられ、前記液晶表示装置の表示領域の所要範囲を区画する表示用開口部が形成されるとともに該区画された表示領域を底面として前方側に開口した凹室を形成可能な前面構成部材と、
から構成されるとともに前記表示用開口部で区画された前記液晶表示装置の表示領域の所要範囲が中央表示部として前方側に臨むように構成され、
前記前面構成部材は、
当該前面構成部材を前記遊技盤に取り付けるための取付基盤を有し、前記表示用開口部の外側であって前記中央表示部を取り囲む状態で円状に複数の識別情報を所定間隔で配置した周囲表示部を形成する周囲表示部構成部材を備えた前面枠部材と、
前記周囲表示部における各識別情報を個別に発光表示させることが可能な複数の発光部材を搭載した基盤と該基盤を収納する収納部材を有し、各発光部材が対応する識別情報を発光可能に前記前面枠部材の裏面側に取り付けられる発光装置と、
を備え、
前記周囲表示部構成部材は、
前記取付基盤よりも前方に突出して配設される外周表示部と、
前記外周表示部と前記凹室内の中央表示部との間であって該外周表示部よりも後方で該中央表示部よりも前方に形成された段部に配設される内周表示部と、
を形成可能に構成され、
前記外周表示部には、各識別情報が付された外周識別情報部材を備える一方、前記内周表示部には、透光性を有するとともに光拡散性を有して識別情報を備えた内周識別情報部材をリング状に複数備え、該内周識別情報部材は、前記遊技盤と略平行となる段部の前面から前記表示用開口部の内周面に至るように形成され、
前記中央表示部と前記内周表示部と前記外周表示部との各々で導出表示される識別情報により前記変動表示ゲームを表示するようにし、
前記前面枠部材は、前記外周表示部における識別情報用開口部を円形状に形成するとともに該識別情報用開口部の裏面側に略筒状の筒状壁を形成し、さらに前記外周表示部の上方側に前方に突出した円弧状の鎧部を形成し、
前記筒状壁の外側と前記鎧部の内側との間隙に形成される空間部に透光部材を挿入するとともに、前記基盤における該空間部に対応する位置に発光部材を搭載して、前記変動表示ゲームの始動記憶表示部を構成したことを特徴とする。
【0010】
ここで、「弾球遊技機」には、パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などが含まれる。
また、「識別情報」には、数字、文字、記号及びキャラクタ、並びに色彩など、視覚により識別可能な図柄(識別標識)等が含まれる。
また、変動表示ゲームとは、複数の識別図柄(識別情報)を中央表示部、内周表示部および外周表示部でそれぞれ変動して表示し、変動表示ゲームの開始から所定時間経過した時点で、各表示領域の変動表示を所定の順に停止させて各々所定の図柄を停止表示することで表示結果を導出するものが挙げられる。
なお、中央表示部では、基本的に予め所定の複数の識別図柄が順次変更されて表示される。中央表示部には、内周表示部で表示される識別図柄(例えば、数字の7等)と該識別図柄に対応するキャラクタ図柄とにより構成された識別図柄が表示される。また、中央表示部は、液晶表示装置により構成されるので、単に識別図柄を切り替えて表示させるだけではなく、アニメーション、3DCG、実写等の各種動画(アニメーション以外は言うまでもなく静止画で表示可能である)を、例えば、リーチ状態中の演出表示として識別図柄とは別に表示させたり、識別図柄自体をアニメーション表示したりすることができ、多彩な表示を行えるようになっている。
一方、内周表示部及び外周表示部では、周囲表示部の周方向に沿って複数の識別情報が配置されており、これらの識別情報が発光部材(光源)により照らされることで発光表示される。すなわち、複数の識別情報のうちの発光部材に照らされた識別情報が現在表示されている識別情報であり、変動表示の際には、発光部材に照らされる識別情報を順次代えていくことで、表示される識別情報が変動する。
【0011】
周囲表示部の変動表示方法の一例としては、たとえば、内周表示部と外周表示部とのそれぞれにおいて、一度に発光表示される識別情報を一つとするとともに、円周状に配置された各識別情報を、円周に沿って、順次、隣の識別情報が発光表示されるように切り替えるもので、ルーレット状の表示となる。なお、変動表示方法は、これに限られるものではなく、たとえば、円周に沿うことなく、ランダムに発光表示される識別情報を切り替えても良いし、一つおきや二つおき以上に間をあけて円周に沿って発光表示される識別情報を切り替えるものとしても良いし、複数の識別情報を発光表示し、変動表示を停止する際に一つの識別情報を発光表示しても良いし、複数の変動表示方法を組み合わせて表示しても良い。
また、鎧部とは、たとえば、変動表示装置凹室内への遊技球の進入の防止、遊技球からの変動表示装置画面の保護、遊技球の進路の規制等を行うものである。
また、パチンコ機等の弾球遊技機では、変動表示ゲームの開始条件が成立(たとえば、始動入賞口に遊技球が入賞)しても、変動表示ゲームを直ぐに行えない場合に、所定の上限数まで、変動表示ゲームを行う権利を記憶できるようなっており、「始動記憶表示部」とは、上述のように記憶された変動表示ゲームを行える権利の回数を表示するものである。また、「透光部材」は、レンズ加工されて、所定の色が付されている。
【0012】
この請求項1に記載の発明によれば、周囲表示部により従来より馴染みの深いルーレット式の変動表示と、中央表示部での多彩な液晶表示による変動表示とにより斬新で興趣性の高い変動表示ゲームを行うことができる。
内周表示部及び外周表示部を備える周囲表示部を構成する前面構成部材と中央表示部を構成する液晶表示装置とが分離構成となっているため、効率よく変動表示装置を遊技盤に配設することができる。また、遊技盤の裏面側から中央表示部となる液晶表示装置が配設され、遊技盤の前面側から周囲表示部を構成する前面構成部材が配設されることから、液晶表示装置と前面構成部材が前後に重なった状態となり、液晶表示装置から構成される中央表示部の周囲に周囲表示部を配置する構成としても、周囲表示部の内径(前面構成部材の表示用開口部の内径)は、液晶表示装置の表示画面の面積以下の面積となる表示領域の外径とほぼ等しければ良い。従って、液晶表示装置の周囲に一体的に周囲表示部を形成するような構成と比較して、周囲表示部を有する変動表示装置を小型化できる。
【0013】
すなわち、周囲表示部を構成する前面構成部材と、中央表示部を構成する液晶表示装置とで前後に重なる部分が大きいことから、変動表示装置全体としては、その幅と高さを小さくすることができる。また、液晶表示装置を遊技盤の背面(裏面)側から配設し、前面構成部材を遊技盤の前面側から配設することで、液晶表示装置と前面構成部材とが前後に重なって配置されるものとしても、弾球遊技機の一般的な厚みの範囲内に余裕をもって変動表示装置を配置することができ、かつ、遊技盤への取り付け部位を液晶表示装置と前面構成部材とで背面(裏面)と正面(前面)に分けることができ、限られた面積の遊技盤に効率良く変動表示装置を取り付けることができる。
さらに、中央表示部と内周表示部と外周表示部とが各々前後方向に異なる位置関係となり、立体感のある表示を行うことができる。また、液晶表示は一番奥であるとともに、前面構成部材に表示領域の周囲が覆われた状態となるため外光に影響されづらく、表示を見やすくできるとともに、外周表示部は遊技領域が突出した位置となり迫力のある表示や見やすい表示を行える。
【0015】
また、前面構成部材は、識別情報が付された外周識別情報部材及び内周識別情報部材と、識別情報を露出させるための識別情報用開口部を備えた前面枠部材とを別々に備えているので、前面枠部材に外周識別情報部材及び内周識別情報部材を取り付けることで、前面枠部材に識別情報を付すことができ、前面枠部材に直接識別情報を付すより、効率的に前面構成部材を作成することができる。
また、前記識別情報が付された外周識別情報部材と内周識別情報部材とが配置される前面枠部材と、識別情報を発光表示するための発光部材を搭載した基盤を収納した発光装置とを別々に備えているので、識別情報を備えた前面枠部材に直接発光部材を取り付けるより、効率的に前面構成部材を組み立てることができる。また、内周識別情報部材、外周識別情報部材、前面枠部材、発光装置を前後に重なるように配置して前面構成部材を組み立てるようにすれば、前面構成部材が複数の部材からなるようにしても、コンパクトに形成することができる。
また、遊技盤上に始動記憶表示部用の専用のスペースを新たに確保することなく、変動表示装置内に鎧部と外周表示部との形状に関連して形成される間隙を利用して始動記憶表示部を備えることができる。すなわち、変動表示装置内の領域を有効に活用して、変動表示装置内に始動記憶表示部を配置することができるので、限られた面積の遊技盤上に効率的に始動記憶表示部を配置することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0028】
図1は、本発明に係る遊技機の一形態として例示するパチンコ遊技機100の遊技盤1を示す正面図である。
【0029】
この遊技盤1のガイドレール2で囲まれた遊技領域1aでは、図示しない発射装置によって発射された遊技球が流下するようになっている。また、前記遊技領域1aには、遊技球の通過により普通変動表示ゲームの始動条件を付与する普図始動ゲート6,6、普通変動表示ゲームを表示する普通図柄(普図)表示装置(普通図柄変動表示部)7、普図表示装置7での普通変動表示ゲームの結果如何によって開閉部材9a,9aを開(遊技者にとって有利な状態)閉(遊技者にとって不利な状態)させる始動入賞口(特図始動入賞口)を兼ねた普通変動入賞装置9、普通変動入賞装置(始動入賞口)9への遊技球の入賞に基づき変動表示ゲーム(ここでは特別変動表示ゲーム)を表示する変動表示装置(特別図柄表示装置)4、変動表示装置4での特別変動表示ゲームの結果如何によって大入賞口5bを閉鎖状態(遊技者にとって不利な状態)から開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換するサイクル遊技を行う特別変動入賞装置5、一般入賞口8,…、サイドランプ12,12、風車と呼ばれる打球方向変換部材(図示略)、多数の障害釘(一部だけ図示)16,…などが配設されている。遊技領域1aの最下端部中央にはアウト球を回収するためのアウト穴13が設けられている。
【0030】
普図表示装置7は、例えば7セグメント型のLEDなどによって構成された普通図柄(普図)の変動表示ゲーム(普通変動表示ゲーム)の表示を行うものであり、その表示状態を変化させることにより、普通図柄(例えば、数字、記号などからなる図柄等)の変動表示ゲームを実行可能となっている。また、変動表示装置4の後述する前面構成部材41には、後に詳述するように、普図始動ゲート6,6を遊技球が通過(普図の始動入賞)して普通変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数(始動記憶数)を表示する普図始動記憶表示器(普通図柄始動記憶表示部)6aが図2に示すように配設されている。なお、ここでは、普図の始動記憶の上限数は4個となっており、普図始動記憶表示器6aは4個備えられている。
【0031】
普通変動入賞装置9は、この実施の形態では変動表示装置(特別図柄表示装置)4の下方の遊技領域1aに配設されており、左右一対の開閉部材9a,9aを具備している。この開閉部材9a,9aは、普段は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普通図柄表示装置(普通図柄変動表示部)7における普通変動表示ゲームの結果として所定の結果が表示された場合には、普通図柄の当りとなって、普電ソレノイド(図示省略)の駆動により逆「ハ」の字状に開いた状態(遊技者に取って有利な状態)に変換して普通変動入賞装置9に遊技球が流入し易い状態に変換されるようになっている。
【0032】
この実施の形態の普通変動入賞装置9は、遊技球の流入(入賞)に基づき前記特別変動表示ゲームの始動条件を成立させる特図の始動入賞口も兼ね、その内部(入賞領域)に特図始動センサ(図示省略)を備えている。また、前記普図始動ゲート6内には、該普図始動ゲート6を通過した遊技球を検出するための普図始動センサ(図示省略)が設けられている。
【0033】
変動表示装置(特別図柄表示装置)4は、液晶表示装置42を用いて変動表示を行う中央表示部421と、予め描かれた図柄、文字等の画像からなる識別情報4a〜4x(特別図柄)を背面(裏面)から発光部材(図示略、たとえば、LED)で照射するか否かにより光る識別情報4a〜4xを切り替えることで変動表示を行う周囲表示部411とからなる。なお、ここでは変動表示装置4の変動表示に関する説明を行うが、変動表示装置4の具体的な構造については、後に説明する。
中央表示部421は、円形状に液晶表示装置42(図2に一点鎖線で図示)の表示画面42a(図2に一点鎖線で図示)の一部が前方に露出することで形成されており、その全体に液晶表示装置42による画像が表示可能となっており、基本的に液晶表示装置42により表示可能なものならば、どのような画像でも表示可能である。
【0034】
前記周囲表示部411は、円形状の中央表示部の外周より外側に周方向に沿って二重に識別情報4a〜4xを並べることにより形成されており、中央表示部421の外側を囲んで円状に周方向に沿って並べられた複数の識別情報4a〜4lからなる内周表示部413と、内周表示部413の外側を囲んで円状に周方向に沿って並べられた複数の識別情報4m〜4xからなる外周表示部414とを有する。すなわち、中央表示部421、内周表示部413、外周表示部414がこの順番で内側から同心円状に配置されている。
【0035】
また、内周表示部413は、たとえば、この例において、12個の識別情報4a〜4lを有し、識別情報4a〜4lとして、1〜12までの数字が描かれている。また、1〜12までの数字からなる識別情報4a〜4lの配置は、時計の1時から12時までの配置と同様になっている。
外周表示部414は、この例において、12個の識別情報4m〜4xを有し、識別情報4m〜4xとして、1〜12までの数字が描かれるとともに、各数字毎に異なる動物のキャラクタが描かれている。1〜12までの数字とキャラクタからなる識別情報4m〜4xの配置は、数字が時計の1時から12時までの配置と同様になるようにされている。従って、内周表示部413の1〜12までの数字からなる識別情報4a〜4lの配置と、外周表示部414の1〜12までの数字からなる識別情報4m〜4xの配置とは同じとなっており、たとえば、外周表示部414の識別情報4mである1という数字の内周に隣接して、内周表示部413の識別情報4aである1とうい数字が配置される。
【0036】
そして、周囲表示部411においては、識別情報4a〜4xが背面から発光部材により照らし出された際に、その識別情報4a〜4xが表示されたことになり、変動表示の際には、たとえば、外周表示部414において、時計回りに1〜12までの数字とそれに上述のように対応する動物のキャラクタが識別情報4m〜4xとして、順番に表示される。この際には、照らし出される識別情報4m〜4xが、円周方向に沿って切り替わることになり、光が円周方向に沿って移動するように見えることになり、ルーレット状の表示を行うことができる。
【0037】
また、内周表示部413においても、外周表示部414と同様に、時計回りに1〜12が識別情報4a〜4lとして順番に表示される。
なお、周囲表示部411の変動表示方法は、上述のような方法に限定されるものではなく、識別情報4a〜4xを反時計回りに順番に表示してもよいし、識別情報4a〜4xを一つおき、2おきもしくはそれ以上の間隔をあけて周方向に順番に表示しても良いし、各識別情報4a〜4xをランダムに表示しても良い。外周表示部414と内周表示部413とにそれぞれ複数の識別情報4a〜4xを同時に表示するものとしても良く、この場合に識別情報4a〜4xを一つおき、二つおき、それ以上の間隔をあけて複数同時に表示しても良いし、複数同時に表示された状態で周方向に移動するように表示しても良い。なお、変動表示が終了して停止表示が行われる際には、外周表示部414と、内周表示部413とにそれぞれ一つずつの識別情報4a〜4xが表示された状態となる。
【0038】
また、外周表示部414の識別情報4m〜4xとされている動物のキャラクタは、たとえば、1がチータ、2がアライグマ、3がオオカミ、4が鳥、5が羊、6がコアラ、7がライオン、8が鹿、9が虎、10がゾウ、11が黒豹、12がゴリラとなっている。
中央表示部421にも外周表示部414の識別情報4m〜4xとほぼ同様の識別情報(特別図柄)として上述の動物のキャラクタが、静止画やアニメ等の動画として表示されるとともに、上述のように各動物のキャラクタに対応する数字が表示されるようになっている。中央表示部421での変動表示は、識別情報が切り換わるのでも良いし、上下あるいは左右へのスクロールでも良い。
【0039】
そして、変動表示装置4は、前記普通変動入賞装置9への遊技球の入賞(始動条件の成立)に基づき、外周表示部414及び内周表示部413でそれぞれ、識別情報4a〜4xを背面から照らす、発光部材を切り替えるとともに、中央表示部421で、外周表示部414の識別情報4m〜4xに対応する識別情報を変動表示可能となっている。なお、内周表示部413においても、数字だけではなく、外周表示部414と同様に識別情報として数字とともに動物のキャラクタを表示するようにしても良い。
【0040】
そして、外周表示部414、内周表示部413の順序もしくは、内周表示部413、外周表示部414の順序で、それぞれ変動表示を停止し、それぞれ一つの識別情報4a〜4xを表示した状態とする。次に、中央表示部421に一つの識別情報を停止表示(表示される識別情報が一つに特定できれば、静止画である必要はなく動画でも良い)した状態とする。
そして、変動表示ゲームの当たり、外れは、外周表示部414、内周表示部413、中央表示部421にそれぞれ停止表示された識別情報4a〜4x(識別情報)からなる停止表示態様が、特別結果態様となっているか否かで決定される。ここで、特別結果態様となる停止表示態様は、この例において、たとえば、各表示部(外周表示部414、内周表示部413、中央表示部421)で表示される識別情報のうちの数字が、1、1、1〜12,12,12のぞろ目となった識別情報の組み合わせの場合である。
そして、変動表示ゲームでは、停止表示態様(表示結果)が予め定められた特別結果態様となった場合に遊技価値の付与として後述する特別遊技状態(大当り遊技状態)を発生するようになっている。
【0041】
また、前記変動表示ゲームにおいては、所定条件の成立に基づき、リーチ状態となることがある。
ここで、リーチ(リーチ状態)とは、各表示部で時期を異ならせて、停止表示態様を導出表示し、各表示部での停止態様が予め定められた特別の図柄組み合わせ態様となった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態(特別遊技状態)となる遊技機において、各表示部での停止表示態様の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている停止表示態様が前記特別の図柄組み合わせ態様となる条件を満たして(一部の変動表示領域でリーチ変動表示が行われて)いる表示状態をリーチという。
【0042】
また、別の表現をすれば、リーチ状態とは、変動表示装置の変動表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、前記特別図柄組み合わせ態様となる表示条件からはずれていない表示態様をいう。
たとえば、外周表示部414及び内周表示部413が順次、変動表示から停止表示となった際に、中央表示部421に特定の識別情報が停止表示されれば、特別結果態様となる状態であり、この例においては、外周表示部414及び内周表示部413にそれぞれ停止表示された識別情報の数字がぞろ目となった場合に、中央表示部421に同じ数字を含む識別情報が表示されて全体でぞろ目となることで特別結果態様となるので、外周表示部414及び内周表示部413に同じ数字の識別情報が停止表示され、かつ、中央表示部421が変動表示を行っている状態がリーチ状態となる。
【0043】
なお、中央表示部421と内周表示部413もしくは外周表示部414が順次、停止表示された状態で、外周表示部414もしくは内周表示部413が変動表示している際に、中央表示部421と内周表示部413もしくは外周表示部414がぞろ目で停止表示している状態をリーチとするものとしても良い。
また、例えば、前記特別図柄組み合わせ態様で揃った状態を維持しながら複数の変動表示領域による変動表示を行う状態もリーチ状態に含まれる(すなわち、各表示部がぞろ目の表示態様を維持した状態で、1のぞろ目、2のぞろ目と表示態様を変動させる状態で、いわゆる全回転リーチのこと)。
【0044】
さらに、制御上のリーチ状態とは、変動表示装置の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導出表示される以前に決定されている各表示部の表示結果の少なくとも一部が前記特別図柄組み合わせ態様となる条件を満たしている場合の表示状態をいう。そして、このリーチ状態中に制御される表示態様がリーチ表示態様である。
【0045】
この例では、たとえば、中央表示部421が最後に停止表示されるものとした場合、外周表示部414及び内周表示部413の停止表示がリーチとなった際に、中央表示部421では、変動表示速度、方向、識別情報の大きさ、出現するキャラクタの種類(識別情報となったキャラクタ以外のキャラクタが出現する場合もある)、背景の種類等のリーチ表示態様が異なる複数種のリーチが存在し、その中には、それが出現すると、通常のリーチ(ノーマルリーチ)に比べて、大当りが発生しやすいもの(大当りの期待度が高いもの)がある。そして、このような特定のリーチをスペシャルリーチ、スーパーリーチ等と呼ぶことがある。
また、外周表示部414及び内周表示部413の停止表示がリーチとなった際に、外周表示部414及び内周表示部413に複数のぞろ目を同時に表示させ、同時に表示されるぞろ目の数で、大当たりの期待度を指示するような表示を行っても良い(例えば、二つのぞろ目が同時に表示された際には、いわゆるダブルリーチ、三つのぞろ目が同時に表示された際には、いわゆるトリプルリーチとなり、本発明の場合にそれ以上のぞろ目を同時に表示することも可能で、全部を同時に表示させた場合に大当たり確定のリーチとすることも可能である)。
【0046】
また、たとえば、外周表示部414もしくは内周表示部413が最後に停止表示されるものとした場合に、リーチとなると、上述のルーレット状の表示で、当たりが決定されることになる。このような場合にも、周囲表示部411において、識別情報の表示を切り替える速度を変更したり、識別情報の表示を切り替えていく方向を逆にしたりして、リーチのパターンを代えることが可能である。また、発光部材が複数色で発光可能な場合に、発光色を切り替えたり、点灯と消灯だけではなく、色の変更で表示を切り替えたりすることで、リーチのパターンを変更することができる。また、停止表示状態の中央表示部421において、キャラクタのアニメーション等により、リーチのパターンを変更することができる。
【0047】
また、この実施の形態では、既に特別変動表示ゲームが行われている間や特別遊技状態が発生している間等の直ちに次の特別変動表示ゲームを開始させることができない状態中に特図始動入賞口を兼ねた普通変動入賞装置9へ遊技球が入賞した場合には、次の特別変動表示ゲームが実行可能な状態となるまで、始動記憶手段(変動表示ゲーム等を制御する遊技制御装置)が、前記普通変動入賞装置9への遊技球の入賞によって発生した特別変動表示ゲームを実行(開始)させるための権利を、始動記憶として記憶することが可能となっている。
なお、この実施の形態の普通変動入賞装置9は、遊技球を遊技盤1の裏側に流入させるタイプの始動入賞口であって、その内部(入賞領域)に特図始動センサ(図示省略)を備えており、当該特図始動センサで遊技球の入賞を検出している。
また、ここでは、前記始動記憶は所定の上限数の範囲内で記憶可能となっており、前記した直ちに次の特別変動表示ゲームを開始させることができない状態中、普通変動入賞装置9に上限数より多く遊技球が入賞しても始動記憶数は上限数より多くならないようにされている。
【0048】
そして、変動表示装置4の後述する前面構成部材41には、後に詳述するように、普通変動入賞装置9に遊技球が入賞して特別変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数(始動記憶数)を点灯表示する特図始動記憶表示器(始動記憶表示部)415、…が設けられている。なお、この実施の形態では、始動記憶の上限数は4個となっており、始動記憶表示器415は4個配置されている。そして、始動記憶が1増加する毎に1の始動記憶表示器415が点灯表示され、始動記憶が1消化される毎に1の始動記憶表示器415が消灯するようになっている。
【0049】
さらに、この実施の形態では、所定遊技条件の成立に基づき前記特別遊技状態の終了後、変動表示ゲームに関わる制御が遊技者にとって有利に変更される特定遊技状態を発生する特定遊技状態発生手段(ここでは図示しない遊技制御装置が相当する)を備えている。所定遊技条件の成立としては、例えば、特別変動表示ゲームの表示結果が特別結果態様(ぞろ目等)となる場合において、さらに当該特別結果態様が特定の特別結果態様として例えば奇数図柄のぞろ目である場合等が挙げられる。また、特別結果態様が導出表示された後に、所定遊技条件の成立、不成立を示す表示を行うものとしても良い。
【0050】
特定遊技状態としては、例えば、特別遊技状態(大当り遊技状態)の終了後に、普通変動入賞装置9の開閉部材9a,9aが開状態に変換する機会を増加させたり(例えば、一の変換機会(例えば、普通変動表示ゲームにおいて普通図柄の当りが1回導出されたとき)における開状態への変換回数を1回から3回に増加させる)、或いは、開閉部材9a,9aが開状態に変換する期間を長くする(例えば、0.5秒から5秒に変更する)ことで、始動入賞口としての普通変動入賞装置9へ遊技球が入賞し易いようにした始動入賞容易化状態を発生させるようにしたものがある。また、特別遊技状態の発生確率が上がる(例えば、1/315から1/50に確率が上がる)特図確率変動状態、普図の当りの発生確率が上がる(例えば、1/10から9/10に確率が上がる)普図確率変動状態、普通変動表示ゲームの変動時間が通常時よりも短縮される(例えば、30秒から5秒に短縮される)ことで単位時間当たりに普通変動入賞装置が開状態に開放される機会を増加させた普図時短状態等がある。なお、特定遊技状態としては、前記した複数の状態の何れかを組み合わせて行っても良い。また、特定遊技状態には、特別変動表示ゲームの実行回数や時間等で期限設定がされているパターンと、特別遊技状態が所定回数(例えば1回)発生するまで続けられるパターンの双方が含まれる。また、特別変動表示ゲームの表示結果が特別結果態様なり、特別遊技状態が発生して終了した後に、必ず特定遊技状態、たとえば、普図時短状態とするものとしても良い。
【0051】
特別変動入賞装置5はアタッカー形式の開閉扉(可動部材)5aによって開閉される大入賞口5bを備えている。また、開閉扉5aは、大入賞口ソレノイド(図示省略)の駆動により、その上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっている。そして、前記普通変動入賞装置9への遊技球の入賞に基づいて行われる、変動表示装置4における特別変動表示ゲームの表示結果が予め定められた上述の特別結果態様となって特別遊技状態(大当り遊技状態)が発生した場合に、大入賞口5bを閉鎖状態(遊技者にとって不利な状態)から多数の遊技球を獲得し易い開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換するサイクル遊技が行われるようになっている。
【0052】
この大入賞口5bの内部(入賞領域)には、該大入賞口5bに入った遊技球のうち一般入賞領域に流入した遊技球を検出するためのカウントセンサ(図示省略)と、大入賞口5bに入った遊技球のうち継続入賞領域(V入賞領域,特別入賞口ともいう)に流入した遊技球を検出するための継続センサ(特別入賞口センサ:図示省略)及び継続入賞領域に遊技球が流入した後は遊技球を継続入賞領域に流入させないようにして継続入賞領域への遊技球の入賞率を調整する入賞率調整用ソレノイド(図示省略)等が配設されている。
また、各一般入賞口8,…の内部(入賞領域)には、該一般入賞口8,…に入った遊技球を検出するための入賞口センサ(図示省略)が配設されている。
【0053】
次に、本発明に関わる変動表示装置4の構造について説明する。
変動表示装置4は、図2〜図12に示すように、上述の周囲表示部411を備える前面構成部材41と、前記中央表示部421を構成する液晶表示装置42(図2に一点鎖線で図示)と、液晶表示装置42を遊技盤1に取り付ける取付部材43(図11及び図12に図示)とを有する。
前記前面構成部材41は、遊技盤1の前面側から遊技盤1に取り付けられるものである。なお、遊技盤1には、前面構成部材41を取り付ける位置に図示しない取付用開口部が設けられ、遊技盤1に前面構成部材41を取り付けた際に、前面構成部材41の後部が遊技盤1の取付用開口部に挿入された状態となる。
また、前面構成部材41は、全体としてリング状に形成され、そのほぼ中央部に液晶表示装置42の表示画面42aの表示領域を中央表示部421として円形に区画する表示用開口部45aが形成されている。また、前面構成部材41は、表示用開口部45aの部分が凹んだ状態となっており、前面構成部材41の背面側に液晶表示装置42を配置した状態で、液晶表示装置42の表示画面42aを底面とする凹室が形成されるようになっている。すなわち、前面構成部材41のほぼ中央部の表示用開口部45aの奥に液晶表示装置42の表示画面42aが見えるようになっている。
【0054】
そして、前面構成部材41は、前記外周表示部414に用いられる識別情報4m〜4xが付された(たとえば、各種印刷により付されるが、成形等により凹凸を付すものとしても良いし、異なる色の合成樹脂から成形することで付すものとしても良い)外周識別情報部材451(図5、図6に図示)と、前記内周表示部413に用いられる識別情報4a〜4lが付された(上述の識別情報4m〜4xのように付すことができる)内周識別情報部材452(図5、図6に図示)と、外周識別情報部材451および内周識別情報部材452における各識別情報4a〜4xを臨ませる識別情報用開口部453、462が形成された前面枠部材455と、各識別情報4a〜4xを背面から個々に照らす発光部材(図示略)を備えた発光装置456とを備える。
【0055】
外周識別情報部材451は、透光性を有するもので、より具体的には無色透明な合成樹脂からなり、上述の12個の識別情報4m〜4xが付される12枚の円板部451a、…(図5及び図6において、識別情報4m〜4xを図示略)を、円周上に周方向に沿って等間隔(間隔が無くても良い)に一列に並べ、隣り合う円板部451a、…を連結部材451b、…で一体に接合した形状となっている。すなわち、外周識別情報部材451は、各円板部451a、…が連結部材451b、…によって周方向に沿って一列に連接されてリング状となっている。
【0056】
内周識別情報部材452は、透光性を有するとともに、光拡散性を有する合成樹脂からなる。すなわち、内周識別情報部材452は、たとえば、透明な合成樹脂に、光を拡散する微粒子(たとえば、白色の顔料等)が分散されて白濁した状態となっている。従って、内周識別情報部材452は、光拡散性を有することにより、透光性はあるが、識別情報4a〜4lを照らす発光部材が透けて見えるのを抑制し、識別情報4a〜4l自体が自発光しているように見せるとともに、この際に発光ムラが生じるの防止している。
【0057】
また、内周識別情報部材452は、リング状に形成されるとともに、外周部が遊技盤1と略平行となり、内周部が遊技盤1と直角となるように外周部と内周部との間が湾曲している。そして、リング状の内周識別情報部材452は、その外周部に周方向に沿って上述の12個の識別情報4a〜4lが等間隔で描かれている。また、外周部は、各識別情報4a〜4lの間(一部を除く)にそれぞれ内周識別情報部材452の径方向に沿ってスリット452aが形成されている。なお、各識別情報4a〜4l同士の間のうちの二カ所の間には、スリット452aに代えて後述する前面枠部材455の位置決めピン455a(図9に図示)を挿入するピン孔452bが形成されている。
【0058】
また、スリット452aは、前面枠部材455の隣り合う内周側の識別情報用開口部453を仕切る仕切片453aの背面側に設けられた突条453b(図9に図示)に嵌合するように形成されており、複数のスリット452aをそれぞれ突条453bに嵌合させることで、内周識別情報部材452を前面枠部材455に取り付けられる。なお、内周識別情報部材452の識別情報4a〜4l同士の間のうちの一部の間にスリット452aに代えてピン孔452bを設け、前面枠部材455に突条453bの一部に代えて位置決めピン455aを設けることにより、各識別情報4a〜4lの配置(角度)を決められるようになっており、間違った角度で、前面枠部材455に内周識別情報部材452が取り付けられるのを防止している。
【0059】
また、図9に示すように、前面枠部材455の背面には、筒状壁461の周囲を囲むように形成された円弧状の円弧壁455bが、前面枠部材455の背面の外周表示部414に対応する領域の左側の斜め下から上を通って右側の斜め下に至るように形成されている。また、円弧壁455bは、前面枠部材455に発光装置456を接続する際の位置決めともなるもので、円弧壁455bには、さらに発光装置456の位置決めを行うために、円弧壁455bの内周の左右にそれぞれ突起455cが形成されている。
【0060】
また、前面枠部材455の背面には、外周表示部414に対応する領域の外側の左右の斜め下と、左右の斜め上と、真下との5カ所に、発光装置456を固定するためのビスに螺合するネジ孔を有するスペーサ455dが後方に向かって突出する円筒状に形成されている。
【0061】
前記前面枠部材455は、外周に鍔状(環状)に形成され、遊技盤1の取付用開口部の周囲にビス止めされる取付基盤457と、その内側に設けられ周囲表示部411の外郭を構成する環状の周囲表示部構成部材458と、周囲表示部構成部材458の内周側に設けられて液晶表示装置42の画面の表示領域を円形に区画する中央筒状壁459と、周囲表示部構成部材458の外側の少なくとも上側を覆う円弧状の鎧部470とを備えている。
【0062】
取付基盤457には、取付基盤457を遊技盤1に固定するためのねじ用のネジ孔457aを有する複数の取付片457bが形成され、取付片457bの正面には、装飾用のシール457cが貼られている。また、一部の取付片457bの背面には、前面構成部材41の遊技盤1への取付位置を規制する位置決めピン457d(図9に図示)が設けられている。
そして、周囲表示部構成部材458の部分に上述の識別情報4a〜4xが配置されて、外周表示部414と内周表示部413とが構成されることになる。
周囲表示部構成部材458は、その内周部分となる中央筒状壁459の周囲が内周表示部413の領域とされ、内周表示部413の周囲となる外周部分が外周表示部414とされている。そして、周囲表示部構成部材458の外周表示部414となる部分は、遊技盤の前面より前方に配置されている。(具体的には、遊技盤の前面を間隔をあけて覆うガラス板(図示略)の近傍に外周表示部414が形成される。)
【0063】
また、周囲表示部構成部材458の外周表示部414と中央表示部421との間には、外周表示部414より後方で、中央表示部421より前方となる段部460が形成されており、この段部460に内周表示部413が配置されるようになっている。
そして、内周表示部413の前後位置は、遊技盤1の前面とほぼ同じ位置か少し前となっている。なお、内周表示部413は、環状の段部460の前面から内周面側に至るように配置されており、内周面側に至る部分は、遊技盤1の前面より後方側となる。さらに、段部460の内周面側の内周表示部413より後方の部分が、前記中央筒状壁459となる。
【0064】
そして、周囲表示部構成部材458の内周表示部413の領域となる段部460には、段部460の周方向に沿って12個の内周側識別情報用開口部453が設けられている。なお、段部460は、後述するように12個の筒状壁461に囲まれており、筒状壁461の内側(内周側)に開口部453が形成されている。また、開口部453は、段部460の前面側から内周面側に至るように形成され、段部460の内周面側の開口部453より後方側が上述のように中央筒状壁459となる。
また、開口部453は、段部460を形成する上述の仕切片453aにより仕切られることで12個に別れた状態となっており、仕切片453aは、段部460の前面側で周囲表示部構成部材458の半径方向に沿って配置され、段部460の内周面側で、遊技盤1に略直交している。また、仕切片453aの裏側には、上述のように突条453b及び位置決めピン455aが設けられ、上述のように内周識別情報部材452を取り付けられるようになっている。
そして、内周識別情報部材452を取り付けた状態で、段部460の開口部453が閉塞されるとともに、開口部453から内周識別情報部材452の識別情報4a〜4lの部分が露出するようになっている。なお、段部460の前面側において、開口部453は扇状となっており、この開口部453の扇状の部分に、識別情報4a〜4lが配置されている。
【0065】
周囲表示部構成部材458の取付基盤457より内側の円環状の外周表示部414の領域には、互いに隣接するとともに、周方向に沿って一列に円状に配置された筒状壁461と、これら筒状壁の前部に設けられ、上記外周識別情報部材451に付された識別情報4m〜4xを露出させる外周表示部414用の識別情報用開口部462とを備える。すなわち、開口部462の裏面側に延出するように筒状壁461が設けられている。なお、筒状壁461は、その軸方向が遊技盤1と直行する方向に沿って配置され、筒状壁461の前部の開口部462となる部分の内径は、筒状壁461の内径より僅かに小さくされており、外周識別情報部材451の円板部451aの周縁部を隠すとともに、周縁部に係合して円板部451aの前方への移動を規制している。
【0066】
また、筒状壁461は、外周表示部414の識別情報4m〜4xに対応して、円周方向に沿って一列に等間隔で12個配置されている。また、隣接する筒状壁461同士の接合部分には、筒状壁461の後端から筒状壁461の前部に至る切り欠き部463(図9に図示)が設けられている。
この切り欠き部463は、外周識別情報部材451の円板部451a同士を接続してリング状とするための連結部材451bが挿入可能な大きさとなっており、外周識別情報部材451の円板部451aを各筒状壁461内に挿入するとともに、筒状壁461の前部の径が小さくなった部分の背面に当接させた際に、外周識別情報部材451の連結部材451bが、切り欠き部463に入り込むことで、リング状の外周識別情報部材451を前面枠部材455に取り付けることができる。
すなわち、リング状の外周識別情報部材451を前面枠部材455にセットするだけの一度の操作で、各筒状壁461に複数の識別情報4m〜4xを配置することができる。
【0067】
なお、筒状壁461の前部は切り欠かれることなく、隣り合う筒状壁461同士の間でつながった状態となっており、外周識別情報部材451を上述のようにセットした場合に、外周識別情報部材451の連結部材451bの前面を覆って隠すようになっている。
また、外周識別情報部材451は、図5等に示すように、前面枠部材455にセットされる際に、外周識別情報部材451と同じ外周形状を有するカバー部材481及び拡散部材485に挟まれた状態とされている。
【0068】
前記カバー部材481は、例えば、透光性を有するもので、より具体的には無色透明な合成樹脂からなるものであり、12枚の円板部482、…を円周上に周方向に沿って等間隔に一列にならべ、隣り合う円板部482、…を連結部材483で一体に接合した形状となっており、全体がリング状となっている。なお、カバー部材は、カバー部材を通して外周識別情報部材451の識別情報4m〜4xが認識可能ならば半透明であっても良い。
そして、カバー部材481は、外周識別情報部材451の前側に接触した状態で配置され、その背面が外周識別情報部材451の前面と略全体で当接する平面とされるとともに、各円板部482、…の前面がほぼレンズ状の曲面、例えば、球面の一部となるように形成されている。
【0069】
従って、カバー部材481は、外周識別情報部材451の識別情報4m〜4xが付された円板部451aと重なる円板部482の前面がレンズとして機能することにより、カバー部材481への周囲の明かりの写り込み(周囲の明かりの反射)が起こり、外周表示部414に光沢感を出したり、外周表示部414の周囲の各種ランプやLEDの明かりや、対向する遊技機や上方の照明等の明かりが写り込むことにより、表示に変化を持たせることができる。
また、カバー部材481により、外周識別情報部材451の識別情報4m〜4xが付された前面が覆われることにより、識別情報4m〜4xを保護することができ、汚れ、変色等を防止することができる。なお、識別情報4m〜4xが外周識別情報部材451の背面に付されている場合には、拡散部材485により識別情報4m〜4xを保護することができる。
【0070】
前記拡散部材485は、透光性を有するとともに、光拡散性を有する合成樹脂からなる。すなわち、拡散部材485は、たとえば、透明な合成樹脂に、光を拡散する微粒子(たとえば、白色の顔料等)が分散されて白濁した状態となっている。
そして、拡散部材485は、12枚の円板部486、…を円周上に周方向に沿って等間隔に一列にならべ、隣り合う円板部486、…を連結部材487で一体に接合した形状となっており、全体がリング状となっている。
そして、拡散部材485は、外周識別情報部材451の後側に接触した状態で配置され、拡散部材485の前面が外周識別情報部材451の背面と略全体で当接する平面とされるとともに、各円板部486、…の背面がほぼレンズ状の曲面、例えば、球面の一部となるように形成されている。
【0071】
そして、拡散部材485は、外周識別情報部材451の後方から識別情報4m〜4xを照らす発光部材の光を外周識別情報部材451の後ろで拡散し、発光ムラを防止するとともに、発光部材が外周識別情報部材451越しに識別できる状態となるのを防止している。また、各円板部486の背面を球面とすることで、発光部材(光源)からの発散光が拡散部材485に入射した際に屈折により平行光に近づけてから拡散させることにより、より均等に光が外周識別情報部材451に照射されるようにしている。
【0072】
そして、カバー部材481及び拡散部材485は、その外周形状が外周識別情報部材451と同様(連結部材483、487を切欠き部463に入り込ませて、円板部482、486を筒状壁461内に挿入できる形状)なので、外周識別情報部材451を挟み込んで前側にカバー部材481を配置し、後側に拡散部材485を配置して、これらを重ねることにより、外周識別情報部材451と一緒に、前面枠部材455にセットすることができる。
【0073】
前記鎧部470は、幅の狭い円筒体の一部を切り欠いて円弧板状にしたものであり、前面枠部材455の外周表示部414の領域の外周に沿って配置され、時計の文字盤に例えると、左側のほぼ8時の位置から右側のほぼ4時の位置まで、外周表示部414の上側全体を覆うとともに、斜め下側も覆うようになっている。そして、変動表示装置4において鎧部470は、遊技領域1a内に射出された遊技球から変動表示装置4を保護する形状となっている。
【0074】
そして、外周表示部414の筒状壁461うちの上述の8時の位置から4時の位置に対応する各筒状壁461からリング状の前面枠部材455の半径方向に沿って接続部材461aが鎧部470に延びて、鎧部470に接続された形状となっている。
そして、鎧部470の内周面と、隣り合う筒状壁461の外周面の前面枠部材455の外側を向いた部分と、隣り合う接続部材461aの互いに対向する面とで囲まれた部分が開口部471(空間部)となっている。開口部471は、鎧部470に覆われた8つの筒状壁に対応して、8つ円周方向に一列に並んだ状態に形成されている。
【0075】
これら開口部471には、それぞれ開口部471を閉塞するように透光部材472、473が嵌め込まれている。また、8つの開口部471のうちの中央部の4つの開口部に嵌め込まれた透光部材472と、左右端部の二つずつの開口部471に嵌め込まれた透光部材473とでは、色が異なるものとなっている。
例えば、中央部の透光部材472は、赤色透明とされ、左右両端部の透光部材473は青色透明とされている。また、透光部材472、473は、その裏面もしくは表面に透過光の方向を変更するための凹凸等が形成されていても良い。
【0076】
また、後述するように発光装置456には、各開口部471の透光部材472、473に対応して発光部材が配置され、透光部材472、473の背面から光を照射可能となっている。
そして、各開口部471の透光部材472、473とそれを背面から照らす発光部材が、上述の普図始動記憶表示器6a及び特図始動記憶表示器415となっている。ここでは、中央部の4つの赤色の透光部材472の部分が特図始動記憶表示器415とされ、左右両端部の2つずつ合わせて4つの透光部材473の部分が普図始動記憶表示器6aとなっている。
【0077】
すなわち、鎧部470と外周表示部414となる筒状壁461との間の空間を有効に利用して、普図始動記憶表示器6a及び特図始動記憶表示器415を配置することができる。また、この場合に、周囲表示部411(外周表示部414及び内周表示部413)に用いられる発光部材が取り付けられた後述する発光部材用のプリント配線等がなされ、発光部材が取り付けられた基盤490に、普図始動記憶表示器6a及び特図始動記憶表示器415用の発光部材を配置できるので、構造の簡略化によりコストの低減を図ることができる。
【0078】
発光装置456は、図5に示すように、上述の発光部材が取り付けられるとともに、発光部材用のプリント配線がなされた基盤490と、この基盤490を収納する収納部材491となる正面部材492と背面部材493とを備える。
発光装置456は、全体が略ドーナッツ状(リング状)で、中央部に、前面構成部材41の表示用開口部45aに対応する発光装置開口部456aが形成されている。そして、発光装置開口部456aには、前記前面枠部材455の中央筒状壁459が挿入可能となるように、開口部456aの内径が中央筒状壁459の外径より僅かに大きくなっており、前面枠部材455に発光装置456を取り付ける際に、開口部456aに中央筒状壁459を挿入することにより、前面枠部材455に対して発光装置456の位置が決められる。なお、この際には、前面枠部材455に対して発光装置456の角度は決まらないが、実際の取付に際しては、後述のように角度も決められることになる。
また、発光装置456の開口部456aに前面枠部材455の中央筒状壁459が挿入されることにより、前面枠部材455と発光装置456との間で光が漏れるのが防止される。
【0079】
前記基盤490は、前面構成部材41と同様にリング状とされ、その中央部の開口が発光装置開口部456aに対応している。
そして、基盤490の前面においては、前面枠部材455(周囲表示部構成部材458)の内周表示部413の領域の内周側識別情報用開口部453及びこれら開口部453に配置される識別情報4a〜4lに対して前後に重なる領域と、前面枠部材455の外周表示部414の領域の外周側識別情報用開口部462及びこれら開口部462に配置される識別情報4m〜4xに対して前後に重なる領域と、外周表示部414の領域の筒状壁461と鎧部470との間に形成された開口部471及びこれら開口部に配置される透光部材472、473に対して前後に重なる領域に、発光部材が配置されている。
【0080】
そして、前記発光部材は、例えば、LED(発光ダイオードであり)であり、上述の各領域に一つもしくは複数のLEDチップが配置される。なお、一つのLEDチップは、例えば、RGB3色のLEDもしくは2色のLEDを内蔵するものとしても良いし、単色のLEDでも良い。また、一つの領域に、異なる色の単色のLEDチップを配置するものとしても良い。
なお、基盤490の識別情報4a〜4xと重なる領域に配置されるLED、すなわち、変動表示ゲームに関わるLEDは、変動表示ゲームの表現能力を高め、多彩な表示を可能とするために、多色のLEDチップを用いるか、色の異なる複数の単色LEDを用いることが好ましい。また、基盤490には、抵抗器(図示略)が搭載され、液晶表示装置42を制御する画像制御基盤の発熱を防止している。
【0081】
一方、透光部材472、473と重なる領域に配置されるLED、すなわち、普図始動記憶表示器6a及び特図始動記憶表示器415用のLEDは、コスト低減のために単色のLEDを用いても良く、特に、透光部材472、473に色が付いている場合には、その色に対応した単色のLEDを好適に用いることができる。
なお、基盤490には、基盤490を介して正面部材492と背面部材493とを接合するためのネジ孔490aと、基盤490を背面部材493に固定するためのネジ孔490bが設けられている。
【0082】
前記収納部材491の正面部材492は、図10に示すように、前面枠部材455と同様にリング状とされるととも略板状とされ、その中央部の開口が発光装置開口部456aに対応している。
そして、正面部材492に前記基盤490上の発光部材に対応する位置に、透光用開口部494、495、496a、496bが形成されている。なお、開口部494が内周表示部413の各識別情報4a〜4lと前後に重なる領域に形成され、開口部495が外周表示部414の各識別情報4m〜4xと前後に重なる領域に形成され、開口部496a(特図始動記憶表示器415用)が透光部材472と重なる領域に形成され、開口部496b(普図始動記憶表示器6a)が、透光部材473と重なる領域に形成されている。
【0083】
また、正面部材492の外周部には、外周に沿って周囲壁497が形成されている。なお、周囲壁497には、左右の下部にそれぞれ段差部497aが形成されている。そして、周囲壁497は、前面枠部材455の背面の円弧壁455bの内周に沿った形状とされるとともに、前記段差部497aが円弧壁455bの突起455cに対応しており、前面枠部材455に正面部材492(発光装置456)を取り付ける際に、前面枠部材455の円弧壁455bの内側に周囲壁497が入り込むようになっており、これにより、前面枠部材455と正面部材492とが位置決めされるとともに、前面枠部材455と発光装置456との間で光が漏れるのを防止している。
また、正面部材492の内周表示部413用の開口部494同士の間には、前面枠部材455の内周表示部413の仕切片453aの背面の突条453bの背面とほぼ当接する位置に、各開口部494同士の間を仕切るように内周表示部413の径方向に沿って突条498が形成されている。
【0084】
そして、前面枠部材455と正面部材492とを接合した際に、前面枠部材455側の突条453bと、正面部材492側の突条498とが略当接するように重なって、各識別情報4a〜4lに対応する発光部材の光が隣接する識別情報4a〜4l側に漏れるのを防止するようになっている。
また、正面部材492の外周表示部414の開口部495の周囲には、前方に向かって円筒状(円形状)に延出する集光部材499が設けられている。なお、収納部材491は、白色の合成樹脂から形成されており、正面部材492の集光部材499も白色の合成樹脂から形成されている。また、集光部材499の外周は、円筒状となっているが、集光部材499の内周は、前方に向かうにつれて拡径する形状となるように集光部材499の内部空間が円錐台状となっている。
【0085】
従って、集光部材499の後部に形成されている外周表示部414用の開口部495を介して集光部材499内に照射される発光部材(LED)の発散光のうちの集光部材499内面に照射された光は、白色の集光部材499により前方に向かって反射され、より多くの光を識別情報4m〜4xに照射できるようになっている。
【0086】
また、集光部材499の外径は、前面枠部材455の筒状壁461の内径より僅かに小さくなっており、前面枠部材455に発光装置456を取り付ける際に、筒状壁461内に集光部材499に挿入されるようになっている。これにより、前面枠部材455に発光装置456を取り付ける際にこれらが互いに位置決めされる。また、外周表示部414の各識別情報4m〜4xを発光部材で照らす際に、光が漏れるのを防止し、各識別情報4m〜4x毎に個別に発光した状態とすることができる。
また、正面部材492の背面には、正面部材492を背面部材493に固定するためのビス用の複数のネジ孔を有するスペーサ(図示略)が後方に向かって円筒状に突出しており、基盤490のねじ孔490aに挿入される。
【0087】
背面部材493は、図5に示すように、前面枠部材455と同様にリング状とされるととも略板状とされ、その中央部の開口が発光装置開口部456aに対応している。また、背面部材493の外周には、外周に沿って前方に延出するように、外周壁500が形成され、背面部材493の内周(開口の周囲)には、内周に沿って前方に延出するように内周壁501が形成されている。そして、外周壁500と内周壁501との間の空間が基盤490を収納する収納空間となっている。また、背面部材493の前面には放射状の補強リブ502と円状の補強リブ503が形成されている。また、背面部材493には、基盤490に設けられた図示しない接続端子を背面側に露出させるための複数の開口部504が形成されている。また、一つの開口部504の近傍には複数の配線を束ねて掛止する配線フック504aが設けられている。
【0088】
また、背面部材493には、基盤490のネジ孔490bに対応する位置に、ビスが螺合するネジ孔を有するスペーサ505が前方に円柱状に突出しており、背面部材493に基盤490がねじ止めされる。
また、背面部材493の下部には、背面部材493と間隔をあけて基盤490を保持するための下爪部506が設けられ、同様に背面部材493の上部には、背面部材493と間隔をあけて基盤490を保持するとともに、基盤490取付時に弾性変形することにより、下爪部506との間に基盤490を配置可能とする上爪部507が設けられている。なお、背面部材493と基盤490とを離間させることにより、背面部材493と基盤490との間に熱がこもるの防止できる。また、背面部材493には、基盤490と対向する部分で、遊技盤1の前面側への光の漏れに影響ない部分に、排熱用の穴を設けても良い。
【0089】
また、背面部材493の外周部には、前面枠部材455のネジ孔を有するスペーサ455dに対応する部分にネジ孔513を有する突出片514が形成されている。
また、背面部材493には、正面部材492のネジ孔を有するスペーサに対応する位置にネジ孔508が形成され、基盤490を収納した状態で背面部材493に正面部材492がねじ止めされている。
【0090】
また、背面部材493の背面には、液晶表示装置42用の取付部材43を遊技盤1の背面に取り付ける際に、前面構成部材41と液晶表示装置42とが互いに対応した正確な位置に取り付けられるように、第一位置決め部材510と、第二位置決め部材515とが設けられている。第一位置決め部材510は、背面部材493の背面(裏面)の上部から後方に延出する左右二本の円柱部511とこれら円柱部511の間をつなぐように配置されたリブ512とからなる。
また、第二位置決め部材515は、背面部材493の背面の左右にそれぞれ設けられ、背面部材493と直角でかつ上下方向に延在する矩形板状のもので、二枚の第二位置決め部材515は互いにほぼ平行となっている。また、第二位置決め部材515の後方の二つの角部にはRがつけられている。
【0091】
前記液晶表示装置42は、液晶ディスプレイ(図示略)と、この液晶ディスプレイの表示を制御する画像表示制御基盤(図示略)とがユニットにされたもので、例えば、四角箱状の液晶ディスプレイのケースの後側に画像表示基盤が取り付けられている。
図11及び図12に示す前記取付部材43は、上述の液晶表示装置42の液晶ディスプレイと画像表示制御基盤と、遊技全体の制御を行う遊技制御装置(主基盤)との間で、変動表示装置のLEDや、それ以外の装飾部材のLEDやランプ等の制御を中継したり、各種センサ等からの信号を中継したりする中継基盤(図示略)を固定するものである。なお、図11は取付部材43の正面を示し、図12は取付部材43の背面を示す。
【0092】
取付部材43は、液晶表示装置42の表示画面42aを露出するための矩形状の開口部431を有する枠状の主枠部432と、主枠部432に正面から向かって右側の下半分から右方に延出して設けられた中継基盤用の第一基盤取付部433と、その上に設けられて中継基盤等の配線を掛止する配線フック434を有する配線固定部435と、配線固定部435の右側に設けらた中継基盤用の第二基盤取付部436と、主枠部432の正面から向かって左側から左側に延長して設けられ、主枠部432とともに、液晶表示装置42を支持する延長部437とを有する。
また、取付部材43の周囲の複数箇所には、取付部材43を遊技盤1の背面に取り付けるためのネジ孔438等を有する取付片439が設けられている。また、一部の取付片439には、配線フック439aが設けられている。
【0093】
なお、取付部材43は、板状の本体の正面側と背面側とに多数のリブを形成した形状となっている。
主枠部432は、開口部431の周囲に形成された矩形枠440と、矩形枠440の周囲にほぼ四角形に形成された周囲板部441とを備える。
そして、周囲板部441の前面側には、縦横に形成された複数のリブ442を有する。なお、主枠部432の下部には、発光装置456のコネクタの配線を通過させる切り欠き部443が形成されている。
また、周囲板部441の正面側には、矩形枠440の下部の左右側方に矩形枠440の一部とリブ442とにより箱状に区画された位置決め部444が設けられている。
取付部材43の正面の左右には、取付片439の位置に、円形のリブ439bが突出形成されている。このリブ439bは、遊技盤1の背面に設けられた凹部に係合させることで、取付部材43のおおよその取付位置を決めるようになっている。
【0094】
位置決め部444は、発光装置456の背面部材493に設けられた第二位置決め部材515と係合して、前面構成部材41に対する取付部材43(液晶表示装置42)の位置を決めるものである。そして、箱状の位置決め部444内に第二位置決め部材515が挿入されることで、位置決め部444の上下のリブ442の間に第二位置決め部材515がほぼ挟まれた状態となり、上下位置が決められる。また、第二位置決め部材515の互いに対向する面は、位置決め部444の一部を構成する矩形枠440に沿って位置決め部444に挿入され、二つの第二位置決め部材515が矩形枠440を挟んだ状態となることで左右位置が決められる。
【0095】
主枠部432の上には、発光装置456の背面部材493に設けられた第一位置決め部材510と係合して、前面構成部材41に対する取付部材43(液晶表示装置42)の位置を決める位置決め環445が設けられている。位置決め環445は、第一位置決め部材510の二本の円柱部511が同時に挿入される長孔446を有し、この長孔446に円柱部511を挿入することで、位置決めできるようになっている。なお、長孔446は、その上下幅が円柱部511の径より僅かに大きくされ、その左右幅が、二本の円柱部511の外周同士の最大距離より僅かに大きくされている。
これらの構成により、上述の二つの第二位置決め部材515を位置決め部444に挿入するとともに、第一位置決め部材510を位置決め環445に挿入した状態で取付部材43を遊技盤1に取り付けることにより、三点で正確に前面構成部材41に対する取付部材43(液晶表示装置42)の位置を決めることができる。
【0096】
主枠部432の背面には、液晶表示装置42の上の位置を決める上リブ447と、下の位置を決める下リブ448とを有する。これらの上リブ447及び下リブ448は、矩形枠440の上辺及び下辺と平行に配置されている。また、主枠部432の背面には、液晶表示装置42を固定するための3本のネジ孔を有するスペーサ449が円筒状に後方に延出している。
延長部437は、延長部437本体となる板体437aの正面側に縦横に複数のリブ437bが設けられている。また、板体437aの背面側には、液晶表示装置42の位置を決める上述の上リブ447及び下リブ448のそれぞれの延長線上に上リブ437c及び下リブ437dが設けられている。また、延長部437の背面には、液晶表示装置42を固定するためのネジ孔を有するスペーサ437eが円筒状に後方に延出している。
【0097】
前記第一基盤取付部433及び第二基盤取付部436は、それぞれ中継基盤を保持するものであり、本体となる板体433a、436aの周囲を囲むように形成されたリブ433b、436bにより後方側に開口する箱状に形成されている。そして、箱の底面となる板体433a、436aには、板体433a、436aから間隔をあけて中継基盤を支持するためのスペーサ433c、436c及びネジ孔を有するスペーサ433d、436dが設けられている。
また、第二基盤取付部436の上下のリブ436bには、それぞれ配線フック436eが設けられている。
【0098】
次に、上述のような構成を有する変動表示装置の遊技盤1への取付方法を主に、図5及び図6を参照して説明する。
前面構成部材41においては、例えば、その外周表示部414の領域にある識別情報用開口部462を前部に有する筒状壁461の部分に、それぞれリング状のカバー部材481、外周識別情報部材451、拡散部材485を、この順で背面側からセットする。
この際には、カバー部材481、外周識別情報部材451、拡散部材485の円板部482、451a、486が筒状壁461内に挿入されるようにすることで、円板部482、451a、486同士をつなぐ連結部材483、451b、487が、隣り合う筒状壁461同士の接合部に設けられた切り欠き部463(図9に図示)に挿入される。従って、外周表示部414が各筒状壁461の前部の開口部462から識別情報4m〜4xを露出させる形状となっていても、各筒状壁461毎に識別情報4m〜4xをセットする必要はなく、識別情報4m〜4xが付されたリング状の外周識別情報部材451をセットするだけで、全ての筒状壁461の前部の開口部462に識別情報4m〜4xがセットされることになり、識別情報4m〜4xの設置を容易なものにできる。
【0099】
次に、前面枠部材455の内周表示部413が配置される段部460に、背面側から内周識別情報部材452を取り付ける。この際には、前面枠部材455の段部460の背面のピン455aが内周識別情報部材452のピン孔452bに挿入されるようにするとともに、内周識別情報部材452のスリット452aに、前面枠部材455の内周表示部413用の識別情報用開口部453同士を仕切る仕切片453aの背面に設けられた突条453bを嵌合させる。
【0100】
次に、前面枠部材455の鎧部470と筒状壁461との間の開口部471(図2、図3に図示)、すなわち、普図始動記憶表示器6a及び特図始動記憶表示器415に対応する開口部471に透光部材472、473を背面側からセットする。
【0101】
一方、前面枠部材455の上述の組立行程とは別に、前面構成部材41の発光装置456を組み立てる。すなわち、発光装置456の背面部材493の下爪部506と、上爪部507の間に基盤490をセットし、ビスで基盤490を背面部材493に固定する。次に、背面部材493の前側に正面部材をセットする。この際には、背面部材493に固定された基盤490のネジ孔490aに、正面部材492の後方に延出したネジ孔を有するスペーサを挿入することで、位置合わせしながら背面部材493の前側に正面部材492を重ね合わせ、背面部材493を正面部材492にネジ止めする。
【0102】
次に、組み立てられた発光装置456を、外周識別情報部材451、内周識別情報部材452及び透光部材472、473がセットされた前面枠部材455に取り付ける。この際には、まず、前面枠部材455の中央筒状壁459を発光装置456の開口部456aに挿入するようにして、これらの中心位置を合わせ、次いで、前面枠部材455と発光装置456との外形を合わせるようにした状態で、前面枠部材455の筒状壁461内に発光装置456の正面部材492の集光部材499が挿入されるようにすることで、正確に位置を合わせて、前面枠部材455に発光装置456を前後に重ね合わせる。
【0103】
なお、前面枠部材455及び発光装置456は、その上側がほぼ円形なのに対して、下側が円形を変形した形状となっており、それぞれの外形でおおよその位置合わせが可能となっている。
以上のように、発光装置456の開口部456aと、前面枠部材455の中央筒状壁459を挿入するとともに、前面枠部材455の各筒状壁461内に発光装置456の集光部材499を挿入することで、前面枠部材455と発光装置456との位置合わせを容易に行うことができるとともに、前面枠部材455に保持された各識別情報4a〜4xの位置と、各識別情報4a〜4xに対応する発光装置456の発光部材の位置とを正確に合わせて、確実に外周表示部414と内周表示部413とできれいに発光する表示を行うことができる。
【0104】
次に、前面枠部材455と発光装置456とをネジ止めする。なお、前面枠部材455にセットされた外周識別情報部材451、内周識別情報部材452及び透光部材472、473は、それぞれ、前面枠部材455の背面側から前面枠部材455にセットされ、正面側が前面枠部材455に押さえられた状態となっている。この状態で、前面枠部材455に発光装置456を背面側から固定することで、外周識別情報部材451、内周識別情報部材452及び透光部材472、473が確実に固定された状態となる。
【0105】
なお、カバー部材481、外周識別情報部材451、拡散部材485は、前面枠部材455の筒状壁461の前面部と、正面部材492の集光部材499の前端面とに挟まれて固定され、内周識別情報部材452は、前面枠部材455の段部460の背面と、正面部材492の内周部とに挟まれ、透光部材472、473は、前面枠部材455の鎧部470と筒状壁461との間の前面部と、正面部材492の周囲壁497の前端面との間に挟まれて固定される。
【0106】
そして、前面枠部材455と発光装置456とを取り付けて完成された前面構成部材41を遊技盤1の取付開口部の部分に、遊技盤1の前面側から取り付ける。この際には、前面構成部材41の後部となる発光装置456の部分を遊技盤1の取付開口部内に挿入し、前面枠部材455の取付基盤457の背面が、遊技盤1の前面に当接するようにする。また、取付基盤457の取付片457bの位置決めピン457dを遊技盤1の図示しないピン孔に挿入されるように位置合わせして、取付片457bのネジ孔457aからビスをねじ込んで、前面構成部材41を遊技盤1に固定する。
【0107】
次に、遊技盤1の背面側から液晶表示装置42を取り付けるための取付部材43を遊技盤1に取り付ける。この際には、遊技盤1の取付開口部から遊技盤1の背面側に突出した状態の発光装置456の背面部材493に設けられた第一位置決め部材510が取付部材43の位置決め環445に入るようにするとともに、背面部材493の左右の第二位置決め部材515が取付部材43の左右の位置決め部444に入るようにした状態で、取付部材43の正面を遊技盤1の背面に接触させるようにする。
【0108】
これにより、前面構成部材41の位置と液晶表示装置42の位置とを正確に合わせた状態で、遊技盤1に取付部材43(液晶表示装置42)を取り付けることが可能となる。そして、取付部材43に液晶表示装置42を取り付ける。この際には、取付部材43の上リブ447、437c及び下リブ448、437dと、ネジ止め用のスペーサ449、437eにより、取付部材43に対して液晶表示装置42が位置決めされる。
なお、液晶表示装置42の表示画面42aのうちの中央表示部421となる部分は、前面構成部材41の表示用開口部45aから露出する部分、すなわち、前面枠部材455の中央筒状壁459に区画された部分である。そして、液晶表示装置42においては、表示画面42aのうちの中央筒状壁459で区画される部分に中央表示部421としての画像が表示される。従って、前面構成部材41と液晶表示装置42との位置がずれると、中央表示部421での表示に問題が生じるが、上述のように遊技盤1に液晶表示装置42を取り付ける際に、液晶表示装置は、直接、前面構成部材41に位置合わせされるので、中央表示部421に位置ずれのない画像を表示することができる。
【0109】
以上のように遊技盤1に取り付けられた変動表示装置4を有する弾球遊技機によれば、周囲表示部411により従来より馴染みの深いルーレット式の変動表示と、中央表示部421での多彩な液晶表示による変動表示とにより斬新で興趣性の高い変動表示ゲームを行うことができる。
また、内周表示部413及び外周表示部414を備える周囲表示部411を構成する前面構成部材41と中央表示部421を構成する液晶表示装置42とが分離構成となっているため、効率よく変動表示装置を遊技盤1に配設することができる。また、遊技盤1の裏面側から中央表示部421となる液晶表示装置42が配設され、遊技盤1の前面側から周囲表示部411を構成する前面構成部材41が配設されることから、液晶表示装置42と前面構成部材41が前後に重なった状態となり、液晶表示装置42から構成される中央表示部421の周囲に周囲表示部411を配置する構成としても、周囲表示部411の内径(前面構成部材41の表示用開口部45aの内径)は、液晶表示装置42の表示画面42aの面積以下の面積となる表示領域の外径とほぼ等しければ良い。従って、液晶表示装置42の周囲に一体的に周囲表示部411を形成するような構成と比較して、周囲表示部411を有する変動表示装置4を小型化できる。
【0110】
すなわち、周囲表示部411を構成する前面構成部材41と、中央表示部421を構成する液晶表示装置42とで前後に重なる部分が大きいことから、変動表示装置4全体としては、その幅と高さを小さくすることができる。また、液晶表示装置42を遊技盤1の背面側から配設し、前面構成部材41を遊技盤1の前面側から配設することで、液晶表示装置42と前面構成部材41とが前後に重なって配置されるものとしても、弾球遊技機(パチンコ遊技機100)の一般的な厚みの範囲内に余裕をもって変動表示装置4を配置することができ、かつ、遊技盤1への取り付け部位を液晶表示装置42と前面構成部材41とで背面と正面(前面)に分けることができ、限られた面積の遊技盤1に効率良く変動表示装置4を取り付けることができる。
【0111】
また、外周表示部414が、前面構成部材41の前に突出する筒状壁461の前部に設けられ、内周表示部413がそれより後方の段部460に設けられ、中央表示部421となる液晶表示装置42が前面構成部材41より後方に設けられるので、中央表示部421と内周表示部413と外周表示部414とが各々前後方向に異なる位置関係となり、立体感のある表示を行うことができる。
また、液晶表示装置42は一番奥であるとともに、前面構成部材41に表示領域の周囲が覆われた状態となるため外光に影響されづらく、表示を見やすくでき、かつ、外周表示部414は遊技領域(遊技盤1)から突出した位置となり迫力のある表示や見やすい表示を行える。
【0112】
前面構成部材41は、識別情報4a〜4xが付された外周識別情報部材451及び内周識別情報部材452と、識別情報4a〜4xを露出させるための識別情報用開口部453、462とを備えた前面枠部材455とを別々に備えているので、前面枠部材455に外周識別情報部材451及び内周識別情報部材452を取り付けることで、前面枠部材455に識別情報4a〜4xを付すことができ、前面枠部材455に直接識別情報4a〜4xを付すより、効率的に前面構成部材41を作成することができる。
また、前記識別情報4a〜4xが付された外周識別情報部材451と内周識別情報部材452とが配置される前面枠部材455と、識別情報4a〜4xを発光表示するための発光部材を搭載した基盤490を収納する発光装置456とを別々に備えているので、識別情報4a〜4xを備えた前面枠部材455に直接発光部材を取り付けるより、効率的に前面構成部材41を組み立てることができる。また、内周識別情報部材452、外周識別情報部材451、前面枠部材455、発光装置456を前後に重なるように配置して前面構成部材41を組み立てるようにすれば、前面構成部材41が複数の部材からなるようにしても、コンパクトに形成することができる。
【0113】
また、前面枠部材455の外周表示部414の識別情報4m〜4xを望ませる識別情報用開口部462の裏面側に筒状壁461を形成するとともに、前記発光装置456の外周表示部414に対応する発光部材の前面側に各発光部材からの光を集光させる円形状の集光部材499を突出状態で備え、集光部材499を筒状壁461の内側に挿入した状態で発光装置456を前面枠部材455に取り付けるようにしたので、外周表示部414の各識別情報4m〜4xと、それに対応する発光部材との位置関係を正確にできる。言い換えれば、組立時に筒状壁461に集光部材499を挿入することで、容易に識別情報4m〜4xと発光部材との位置合わせを行うことができる。
また、筒状壁461内に集光部材499が挿入されていることで、組み立てた後の位置ズレ、位置ずれに基づく照度の低下も発生しない。また、発光部材からの光を外部に漏らすことなく各識別情報4m〜4xに集光して照射できるので、効率的に識別情報4m〜4xを光らせることができる。
【0114】
また、中央表示部421を円形状にすることで周囲表示部411とより関連づけができ、興趣性の高い変動表示ゲームを表示できる。すなわち、円状に複数の識別情報4a〜4xを所定間隔で配置した周囲表示部411の内側に効率的に中央表示部421を配置でき、さらに、周囲表示部411と中央表示部421との関連が明確なものとなり、興趣性の高い変動表示ゲームを表示できる。特に、中央表示部421を円形とすることで、円形状に形成された識別情報用開口部462から表示される外周表示部414の識別情報4m〜4xとの関連性が明確になり、たとえば、外周表示部414で識別情報4m〜4xとして表示されるキャラクタと、同様のキャラクタを中央表示部421に表示するとともに、前記キャラクタをアニメーションで表示するなどすることで、変動表示ゲームの興趣を高めることができる。
また、前面枠部材455の中央筒状壁459を発光装置開口部456aに挿入することで、前面枠部材455と発光装置456とを接合することにより、前面枠部材455と発光装置456との取り付けを正確に効率よく行える。
【0115】
また、一般的な液晶表示装置42は、その表示画面42a(表示領域)が四角(長方形)となっており、円形の表示領域内で画像の表示を行うものとしても、表示画面42aが長方形の一般的な液晶表示装置42を用いた方がコストを低減することができる。なお、上述のように中央筒状壁459で液晶表示装置42の画面を円形状に区画した場合に、変動表示ゲームに必要な円形状の表示領域に対して、液晶表示装置42全体の面積が大きなものとなってしまい、限られた面積の遊技盤1に占める変動表示装置4の面積の割合が高くなってしまう可能性がある。しかし、上述のように中央表示部421を構成する液晶表示装置42は、遊技盤1の裏面側から配設され、周囲表示部411を構成する前面構成部材41は、遊技盤1の正面側から配設されるので、液晶表示装置42の中央表示部421として使用される表示領域以外の部分は、上述のように前面構成部材41と前後に重なることで、液晶表示装置42の大きさによって、変動表示装置全体の大きさが大きく影響を受けることがない。
【0116】
また、上述のように、変動表示装置4の鎧部470と外周表示部414の一部となる筒状壁461との間に始動記憶表示部(普図始動記憶表示器6a、特図始動記憶表示器415)を配置することで、遊技盤1上に始動記憶表示部用の専用のスペースを新たに確保することなく、変動表示装置4内に鎧部470と外周表示部414との形状に関連して形成される間隙を利用して始動記憶表示部を備えることができる。すなわち、変動表示装置4内の領域を有効に活用して、変動表示装置4内に始動記憶表示部を配置することができるので、限られた面積の遊技盤1上に効率的に始動記憶表示部を配置することができる。
【0117】
また、上述のように識別情報4m〜4xが付された外周識別情報部材451をリング状とするとともに、前面枠部材455の外周表示部414となる筒状壁461の部分において、隣り合う筒状壁461同士の接合部に切り欠き部463を設けることで、前面枠部材455の外周表示部414用の識別情報用開口部462から識別情報4m〜4xが臨むように、前面枠部材455に外周識別情報部材451を取り付ける際に、一度に外周識別情報部材451を取り付けることができる。また、この際に、外周識別情報部材451の識別情報4m〜4xが付された円板部451aは、識別情報用開口部462の裏面側に設けられた筒状壁461の内部に配置されるようにするとともに、外周識別情報部材451の連結部材451bは、筒状壁461の切り欠き部463に配置するようにすることで、筒状壁461が存在しても、リング状の外周識別情報部材451を前面枠部材455の裏面側から前面枠部材455に取り付けることができる。また、このように取り付けることで、容易に外周識別情報部材451の各識別情報4m〜4xを容易に位置決めして前面枠部材455に取り付けることができる。
【0118】
また、外周識別情報部材451の前後には、輪郭が同一形状とされたカバー部材481により識別情報4m〜4xを保護できる。また、このカバー部材481にレンズ機能を備えれば識別情報4m〜4xの視認性を高めることができる。また、カバー部材481の表面をレンズ状の曲面とした場合に、周囲の明かりが反射するなどして、光沢感を付与したり、周囲の明かりの変動により、表示に変化を持たせることができる。
また、拡散部材485を備えることにより、発光部材の光を拡散することで、識別情報4m〜4xの点灯むらを防止できる。たとえば、拡散部材485により発光部材の光を拡散することで、発光部材が外周識別情報部材451を透かして視認されてしまうの防止でき、外周識別情報部材451が自発光しているような印象を与えることができる。
また、外周識別情報部材451、カバー部材481、拡散部材485がそれぞれ略同一形状なので、上述のように外周識別情報部材451、カバー部材481、拡散部材485を容易に前面枠部材455に位置合わせした状態で取り付けることができる。
【0119】
また、たとえば、前面構成部材41を遊技盤1に正面側から取り付けた状態で、遊技盤1の裏面側に液晶表示装置42を取り付ける際に、前面構成部材41の収納部材491の裏面(背面部材493の背面)に設けられた位置決め部材(第一位置決め部材510、第二位置決め部材515)に基づいて取り付けることで、液晶表示装置42の取付位置関係を正確に設定することができる。
特に、前面構成部材41の表示用開口部45aよりも広い液晶表示装置の表示領域に対して、該表示用開口部45aにより表示領域を囲って中央表示部421を形成するようにしているため、前面構成部材41と液晶表示装置42との取付位置がずれてしまうと非常に問題であるが、このような問題を解消できる。
【0120】
なお、本発明は、前記実施の形態のパチンコ遊技機100に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、などの弾球遊技機にも適用可能である。
さらに、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は前記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0121】
【発明の効果】
この発明に係る弾球遊技機によれば、内周表示部及び外周表示部を備える周囲表示部を構成する前面構成部材と中央表示部を構成する液晶表示装置とが分離構成となっているため、効率よく変動表示装置を遊技盤に配設することができる。また、遊技盤の裏面側から中央表示部となる液晶表示装置が配設され、遊技盤の前面側から周囲表示部を構成する前面構成部材が配設されることから、液晶表示装置と前面構成部材が前後に重なった状態となり、液晶表示装置から構成される中央表示部の周囲に周囲表示部を配置する構成としても、周囲表示部を有する変動表示装置を小型化できる。
【0122】
また、液晶表示装置を遊技盤の背面側から配設し、前面構成部材を遊技盤の前面側から配設することで、液晶表示装置と前面構成部材とが前後に重なって配置されるものとしても、弾球遊技機の一般的な厚みの範囲内に余裕をもって変動表示装置を配置することができ、かつ、遊技盤への取り付け部位を液晶表示装置と前面構成部材とで背面と正面(前面)に分けることができ、限られた面積の遊技盤に効率良く変動表示装置を取り付けることができる。
中央表示部と内周表示部と外周表示部とが各々前後方向に異なる位置関係となり、立体感のある表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機として実施の形態で例示するパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図である。
【図2】この実施の形態におけるパチンコ遊技機の変動表示装置を示す正面図である。
【図3】前記変動表示装置の前面構成部材を示す斜視図である。
【図4】前記前面構成部材を示す側面図である。
【図5】前記前面構成部材を示す展開斜視図である。
【図6】前記前面構成部材を示す展開斜視図である。
【図7】前記前面構成部材を示す斜視図である。
【図8】前記前面構成部材を示す背面図である。
【図9】前記前面構成部材の前面枠部材を示す斜視図である。
【図10】前記前面構成部材の発光装置の正面部材を示す斜視図である。
【図11】前記変動表示装置の液晶表示装置用の取付部材を示す斜視図である。
【図12】前記取付部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 遊技盤
4 変動表示装置
4a〜4x 識別情報
6a 普図始動記憶表示器(始動記憶表示部)
41 前面構成部材
42 液晶表示装置
43 取付部材
45a 表示用開口部
100 パチンコ遊技機(弾球遊技機)
411 周囲表示部
413 内周表示部
414 外周表示部
415 特図始動記憶表示器(始動記憶表示部)
421 中央表示部
444 位置決め部
445 位置決め環
445 前面枠部材
451 外周識別情報部材
451a 円板部
451b 連結部材
452 内周識別情報部材
453 識別情報用開口部
455 前面枠部材
456 発光装置
456a 発光装置開口部
457 取付基盤
458 周囲表示部構成部材
459 中央筒状壁
460 段部
461 筒状壁
462 識別情報用開口部
463 切り欠き部
470 鎧部
471 開口部(空間部)
472 透光部材
473 透光部材
481 カバー部材
485 拡散部材
490 基盤
491 収納部材
492 正面部材
493 背面部材
499 集光部材
Claims (1)
- 複数の識別情報による変動表示ゲームを表示可能な変動表示装置を備え、該変動表示ゲームの結果に関連して遊技状態を進行させる弾球遊技機において、
前記変動表示装置は、
遊技盤に形成された取付用開口部の裏面側に配設される液晶表示装置と、
前記取付用開口部に対して当該遊技盤の前面側から取り付けられ、前記液晶表示装置の表示領域の所要範囲を区画する表示用開口部が形成されるとともに該区画された表示領域を底面として前方側に開口した凹室を形成可能な前面構成部材と、
から構成されるとともに前記表示用開口部で区画された前記液晶表示装置の表示領域の所要範囲が中央表示部として前方側に臨むように構成され、
前記前面構成部材は、
当該前面構成部材を前記遊技盤に取り付けるための取付基盤を有し、前記表示用開口部の外側であって前記中央表示部を取り囲む状態で円状に複数の識別情報を所定間隔で配置した周囲表示部を形成する周囲表示部構成部材を備えた前面枠部材と、
前記周囲表示部における各識別情報を個別に発光表示させることが可能な複数の発光部材を搭載した基盤と該基盤を収納する収納部材を有し、各発光部材が対応する識別情報を発光可能に前記前面枠部材の裏面側に取り付けられる発光装置と、
を備え、
前記周囲表示部構成部材は、
前記取付基盤よりも前方に突出して配設される外周表示部と、
前記外周表示部と前記凹室内の中央表示部との間であって該外周表示部よりも後方で該中央表示部よりも前方に形成された段部に配設される内周表示部と、
を形成可能に構成され、
前記外周表示部には、各識別情報が付された外周識別情報部材を備える一方、前記内周表示部には、透光性を有するとともに光拡散性を有して識別情報を備えた内周識別情報部材をリング状に複数備え、該内周識別情報部材は、前記遊技盤と略平行となる段部の前面から前記表示用開口部の内周面に至るように形成され、
前記中央表示部と前記内周表示部と前記外周表示部との各々で導出表示される識別情報により前記変動表示ゲームを表示するようにし、
前記前面枠部材は、前記外周表示部における識別情報用開口部を円形状に形成するとともに該識別情報用開口部の裏面側に略筒状の筒状壁を形成し、さらに前記外周表示部の上方側に前方に突出した円弧状の鎧部を形成し、
前記筒状壁の外側と前記鎧部の内側との間隙に形成される空間部に透光部材を挿入するとともに、前記基盤における該空間部に対応する位置に発光部材を搭載して、前記変動表示ゲームの始動記憶表示部を構成したことを特徴とする弾球遊技機。
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