JP4026904B2 - 基板搬送装置および露光装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板搬送装置に関し、例えばICやLSI等の半導体デバイスやCCD等の撮像デバイスや液晶パネルなどの表示デバイスや磁気ヘッド等のデバイスを製造する工程のうち、リソグラフィ工程に使用されて好適な基板搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年ICやLSI等の半導体デバイスの高集積化がますます加速度を増しており、これに伴う半導体ウエハの微細加工技術の進展も著しい。この微細加工技術の中心をなす投影露光装置として、円弧状の露光域をもつ等倍のミラー光学系によりマスクと感光基板を走査しながら一括して露光する等倍露光装置(ミラープロジェクションアライナ)や、マスクのパターン像を屈折光学系により感光基板上に形成し、感光基板をステップアンドリピート方式で露光する縮小投影露光装置(ステッパ)等が種々提案されている。
【0003】
ステッパ等の感光基板として使用されている円板状のウエハを露光ステージ等の処理ステージ上に置く場合、事前にウエハを所定の位置と方向に位置決めする必要がある。従来、この粗い位置決め(プリアライメント)は、ウエハの周囲の一部に設けられた切り欠きを用いて行なうように構成されている。普通この切り欠きは円板状のウエハの周囲の一部を直線状に切り欠いたもので、オリエンテーションフラット(以下、オリフラと称する)と呼ばれている。この位置決め方法としては、機械的方法によるものと、非接触的方法によるものとが知られている。最近は非接触的方法が主流となってきている。
【0004】
以下、非接触的方法の第1の例を図11と図12を用いて説明する。図11は非接触的にウエハを位置決めするプリアライメントステージの平面図、図12は図11のステージにおいて位置決めが完了したときの状態を示す。
まず、ウエハ1をウエハチャック10(図2参照)に真空吸着して回転する。その際、X方向位置決めセンサ27の出力変化によりオリフラ30の回転方向位置を検出し、Y方向位置決めセンサ28,29の位置にオリフラ30が来るように回転を停止する。次に、Y方向位置決めセンサ28,29の出力が予め決められた値(目標値)となるように、ウエハチャック10を保持するXYθプリアライメントステージ3(図1参照)をY方向に駆動する。さらに、X方向位置決めセンサ27の出力が予め決められた値になるようにXYθプリアライメントステージ3をX方向に駆動する。以上でウエハ1はオリフラ30を基準として、定位置および定方向に位置決めされる。以下、この方向を0度の方向とする。
【0005】
通常、位置決めセンサ27,28,29は、発光ダイオードとフォトディテクタにより横成されており、ウエハ1のエッジが発光ダイオードの光路を遮光することにより、フォトディテクタの出力が変化し、ウエハエッジの位置を検出することができるようになっている。
非接触的方法の第2の例として特開昭59−147444号に記載されているようにウエハ周縁の検出信号からオリフラの方向および位置ずれを演算し位置決めする方法がある。
【0006】
さらに、前記0度方向に位置決めする以外に、45度あるいは90度などの方向にもオリフラを位置決めしたいという要求がある。機械的方法による位置決めにおいては、特開昭59−219931号に記載されているように、第1方向(例えば0度方向)および第1方向と異なる第2方向にそれぞれ位置決め手段を持ち、位置決め方向によって前記手段のどちらに位置決めするかを切り換えるような方法もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記非接触的方法の第1の従来例では、第2方向にも位置決めセンサが必要なため、コストがかかる欠点があった。また、第2の従来例では、オリフラが対向して2つ存在するウエハなどのようにウエハ形状によっては正確に位置ずれ量を求めることができない欠点があった。また、機械的方法では、第1方向と第2方向は固定されているため、第2方向を変更するためには装置を調整改造する必要があり、ウエハ毎の方向切り換えを行ないたい場合には、時間がかかり、スループットを低下させる欠点があった。
【0008】
一方、従来のウエハ搬送装置では、通常とは異なる方向(第2方向)に位置決めされ処理されたウエハをキャリアカセットに回収する際、オリフラがキャリアカセットの傾斜支持面の先端に当たってウエハが傾いたまま収納されることがあり、キャリアカセット内のウエハの位置検出エラーや、基板搬送ロボットのハンドとウエハとの衝突が生じる欠点があった。
【0009】
本発明は、上述の従来例における問題点に鑑みてなされたもので、第1方向に向け且つ定位置に位置決めされた基板を第2方向に向けて位置決めしたときの基板の位置の再現性を向上させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、基板を位置決めする位置決め手段と、受け取り位置で基板を受け取って前記位置決め手段へ搬送し、該位置決め手段で位置決めされた基板を処理ステージへ移送し、かつ該処理ステージで処理された基板を引き渡し位置まで搬送する搬送手段とを具備する基板搬送装置において、前記位置決め手段は、搬送された基板を保持する基板保持手段と、該基板保持手段に保持された基板の第1方向および定位置に対するずれを検出する位置検出手段と、該基板保持手段を基板保持面に平行な平面内で移動および回転させる駆動手段と、前記位置検出手段と前記駆動手段とを用いて前記基板を前記第1方向に向け且つ前記定位置に位置決めする第1の制御手段と、前記第1の制御手段により位置決めされた前記基板保持手段の、前記駆動手段の中心を原点とする位置を第1位置として計測する計測手段と、第2方向を設定する手段と、前記第1方向から前記第2方向への回転角度だけ、前記中心を原点として前記第1位置を回転させた第2位置を算出する演算手段と、前記駆動手段を用い、前記基板保持手段の前記第2位置への移動および前記基板保持手段の前記回転角度の回転を行って前記基板を前記第2方向に向けて位置決めする第2の制御手段と、を有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態では、図1および図2を参照しながら説明すると、ウエハ1を保持して搬送する搬送手段2と、該ウエハを複数収納するキャリアカセット8の載置台と、該載置台を前記搬送手段2のウエハ保持面に対して相対移動させる直線駆動手段(昇降手段)9と、前記ウエハを処理ステージ5に供給する前に該ウエハを所定の位置と角度に整列させる位置決め手段3,27,28,29と、該ウエハを該位置決め手段から前記処理ステージへ移載する第2の搬送手段4とを有し、かつ、前記処理ステージにて処理済みにされたウエハを、前記搬送手段2により、前記キャリアカセット8に収納する過程において、該処理済みのウエハを所定の角度に整列させる角度位置決め手段6を有することを特徴とする。
【0015】
前記位置決め手段は、所定の第1方向のウエハ位置検出手段27と、ウエハを保持する手段10と、該ウエハ保持手段をウエハ保持面に平行な平面内で移動かつ回転させる駆動手段11,12,13,15,16と、該ウエハ保持手段の位置計測手段14,17,19と、前記駆動手段と前記位置計測手段を用いて前記ウエハの位置決めを行なう制御手段20と、第2方向を任意の位置に設定する手段21とを有し、前記搬送手段から受け渡されたウエハを所定の第1方向から第2方向に再現性良く位置決めすることを特徴とする。
【0016】
前記搬送手段2は、前記処理済みのウエハを前記処理ステージ5から前記角度位置決め手段6へ搬出し、該角度位置決め手段を駆動することにより、前記処理済のウエハを所定の方向に位置決めした後、該処理済のウエハを前記角度位置決め手段から前記キャリアカセット8に回収するようにしたことを特徴とする。
【0017】
前記角度位置決め手段6は、前記ウエハのエッジ位置検出手段と、前記ウエハを保持する手段と、該ウエハ保持手段をウエハ保持面に平行な平面内で回転させる駆動手段と、該ウエハ保持手段の位置計測手段と、前記駆動手段と前記計測手段を用いて前記ウエハの位置決めを行なう制御手段と、前記ウエハの収納角度と角度位置決めの要否を設定する手段とを有することを特徴とする。
【0018】
本発明の他の実施の形態に係るウエハ搬送装置においては、前記角度位置決め手段6が前工程または次工程のウエハ処理装置に対してウエハの受け渡しを行なうために設置されたインラインステーション7上に配置される。この場合、搬送手段2により角度位置決め手段6上に載置され、必要に応じて角度位置決めされたウエハは、搬送手段2または次工程のウエハ処理装置用に設けられた搬送手段により次工程のウエハ処理装置に搬送される。また、前工程のウエハ処理装置で処理された基板も搬送手段2または前工程のウエハ処理装置用に設けられた搬送手段により角度位置決め手段6上に載置し、搬送手段2に受け渡すようにしてもよい。
前記ウエハは、角形状であってもよい。
【0019】
【実施例】
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の一実施例に係るウエハ搬送装置のXY平面での要部構成図である。同図において、1はウエハ、2は前記搬送手段であるところの基板搬送ロボット、3は前記位置決め手段であるところのXYθプリアライメントステージ、4は前記送り込み手段であるところの送り込みハンド、5は処理ステージ、6は前記角度位置決め手段であるところのθ回転ステージ、7はインラインステーション、8はキャリアカセット、9は前記昇降手段であるところのキャリアエレベータであり、θ回転ステージ6はインラインステーション7上に備えられ、キャリアカセット8はキャリアエレベータ9の昇降台上に置かれている。
【0020】
この構成において、処理ステージ5にウエハ1を供給し、処理済みのウエハ1を搬出するまでの一連の過程において、基板搬送ロボット2により、ウエハ1をキャリアカセット8からXYθプリアライメントステージ3へ搬入し、所定の第1方向および第2方向への位置決めを行ない、送り込みハンド4により、ウエハの位置と角度を所定の範囲内に保ちながらウエハをXYθプリアライメントステージ3から処理ステージ5へ供給し、処理済みのウエハを基板搬送ロボット2により処理ステージ5からθ回転ステージ6ヘ搬出し、前記第1方向への修正を行ない、方向が修正されたウエハを基板搬送ロボット2により、θ回転ステージ6からキャリアカセット8へ所定の角度で収納するようにしている。
【0021】
図2は、図1の装置におけるXYθプリアライメントステージ3のZX平面での構成図である。同図において、1はウエハ、10はウエハチャック、11はθパルスモータ、12はXステージ、13はXパルスモータ、14はXステージ12の中心を検知するためのフォトセンサ、15はYステージ、16はYパルスモータ、17はYステージ15の中心を検知するためのフォトセンサ、18はフォトセンサ14を遮光するためXステージ12に固定された遮光板、19はフォトセンサ17を遮光するためYステージ15に固定された遮光板、20はXYθパルスモータドライバである。21はXYθプリアライメントステージ3全体を制御するCPUであり、ウエハ位置決め制御を行なうとともにXYθパルスモータドライバ20にパルスを出力し、同時にパルス数のカウントを行なう。
【0022】
図3は、XYθプリアライメントステージ3においてウエハが位置決めされる第1と第2の方向を示す説明図である。上記第1方向は、図3(a)に示す位置とし、上記第2方向は、図3(a)に示す位置に対しCCW方向に90度回転した図3(b)に示す位置とする。
【0023】
次に、図1〜6を参照しながら、第2方向に位置決めする方法について説明する。
図4は、ウエハを第2方向に位置決めする過程のウエハ位置を示す説明図である。同図において、W1,W2,W3はウエハ中心、C1,C2はウエハチャック位置、Sはステージ中心である。図4(a)はウエハの第1方向への位置決め終了後、図4(b)はそこからCCW方向にθを90度回転した後、図4(c)はさらにウエハチャック位置C1が図4(a)の状態に対しステージ中心Sを回転中心としてCCW方向に90度回転した位置に来るようにXステージ12とYステージ15を駆動した後の位置をそれぞれ示す。
図5は、フォトセンサ14,17の信号とXステージ12、Yステージ15の位置との関係を示す説明図である。
図6は、ウエハを第2方向に位置決めする過程における動作を示すフローチャートである。
【0024】
基板搬送ロボット2はウエハ1をXYθプリアライメントステージ3に搬送する。まず、CPU21はウエハチャック10にウエハ1を吸着し、図11および12を用いて説明した従来例と同様に、位置決めセンサ27,28,29の出力に基づいてウエハ1を第1方向に位置決めする。そのときのウエハ中心とウエハチャック位置とステージ中心を図4(a)に示し、W1はウエハ中心、C1はウエハチャック位置、Sはステージ中心である。ウエハチャック位置C1は、ウエハを搬送してXYθプリアライメントステージ3に載置する状態により、ウエハ中心W1に対してばらつくことが分かっている。
【0025】
次に、θをCCW方向に90度回転させる。そのとき、回転はウエハチャック位置C1を中心として行なわれる。したがって、図4(b)に示すようにウエハ中心W1とウエハチャック位置C1が一致していない場合には、ウエハ位置はXY方向にずれてしまう。また、ウエハチャック位置C1がばらつくことによりずれ量もばらつくことになりウエハ1の位置再現性が悪くなる。
【0026】
そこで、ウエハチャック位置C1が、図4(a)の状態からステージ中心Sを回転中心として90度回転した位置に来るように、Xステージ12とYステージ15を駆動する。これにより前記ずれ量のばらつきをなくすことができる。まず、CPU21は、図4(a)の状態において予め、ウエハチャック位置C1をステージ中心Sまで駆動し、第1方向位置決め終了時のウエハチャック位置座標C1(x1,y1)を駆動パルス数で計測する。このときの座標系は、ステージ中心Sを原点とするxy座標であり、ウエハ中心W1を原点とするXY座標ではない。ステージ中心Sは、フォトセンサ14,17で図5に示すように検知できる。上記のフォトセンサ14,17はそれぞれ一対の発光素子と受光素子からなり、遮光板18,19が光路を遮光した時の出力は(H)となり、透光の時の出力は(L)となる。上記のフォトセンサ14,17の出力が(H)側にあった場合は該出力が(L)となる側に駆動し、また(L)側にあった場合は、1度(H)側に駆動してから(L)側に駆動するようにし、常にセンサ出力が(H)側から(L)側に切り換わった所でステージ12,15を停止させるようにすることで、フォトセンサ14,17のヒステリシスによる誤差をなくし、再現性良く位置計測できるようにしている。Xステージ12とYステージ15は、各々独立にステージ中心Sまで駆動され、ステージ中心Sまでのパルス数をCPU21がカウントし、座標Cl(x1,yl)を求める。
【0027】
また、第1方向位置決め前にXステージ12とYステージ15をステージ中心Sに駆動しておき、第1方向位置決め中に駆動したパルス数を積算し、終了時のウエハチャック位置座標Cl(xl,yl)を求める方法も可能である。
【0028】
次に、CPU21は、90度回転位置C2(x2,y2)を下記の式1において、θ=90度で計算し、ウエハチャック2をステージ中心SからC2(x2,y2)に駆動する。
【0029】
【数1】
以上の動作により、第1方向に位置決めしたときのウエハ中心W1と第2方向に位置決めしたときのウエハ中心W3との位置関係は、ウエハチャック位置によらず一定となり第2方向の位置再現性が得られる。ただし、ウエハ中心W1とステージ中心Sが一致していない場合には、第1方向に位置決めしたときのウエハ中心W1と第2方向に位置決めしたときのウエハ中心W3との位置関係は、一定のずれ量を持つことになる。
【0030】
このずれ量は、位置決めされたウエハを受け渡され、処理を行なう処理ステージ5上に備えられたウエハ位置計測手段にて計測できる。予め処理ステージ5上で第1方向と第2方向とのX,Y方向のずれ量を計測しておき、第2方向に位置決めする場合には毎回そのずれ量だけXステージ12,Yステージ15を補正するように駆動することで、処理ステージ5上に受け渡されたときのずれ量をなくすことができる。また、ウエハを受け渡される処理ステージ側で、ウエハを受け取る際に処理ステージ5のXYステージを駆動し、補正する方法も考えられる。
【0031】
予めウエハ中心W1とステージ中心Sとの位置ずれ量が、位置決め精度に影響しない量に調整されている場合には、上記補正は必要ないものである。
【0032】
上記のXYθプリアライメントステージ3において、θを90度回転させる動作と、ウエハチャック位置C1をステージ中心Sを回転中心として90度回転した位置にXステージ12,Yステージ15を駆動する動作との順序はどちらが先でもよい。
【0033】
図7は、図1の装置のθ回転ステージ6のYZ平面での構成図である。同図において、1はウエハ、22はウエハチャック、23はパルスモータ、24はウエハ周縁の半径方向の変位を測定する手段、25はパルスモータドライバである。26はθ回転ステージ6を制御するCPUであり、ウエハ位置決め制御を行なうとともにパルスモータドライバ25にパルスを出力し、同時にパルス数のカウントを行なう。
【0034】
図8は、図7のθ回転ステージにおいて、第1方向に修正される過程のウエハ位置を示した説明図である。図1のXYθプリアライメントステージ3で第2方向に位置決めされ、処理ステージ5に供給されたウエハ1は、処理終了後にθ回転ステージ6に搬出され、そこで第1方向に修正される過程におけるウエハ位置を示している。図8(a)は搬出直後、図8(b)はウエハ1がCW方向に90度回転するようにθ回転ステージ6を駆動した後のウエハ位置を示す。
【0035】
次に、処理ステージ5で処理済のウエハを第1方向に修正する方法について説明する。
図9は、ウエハ周縁の変位を測定する手段24の検出信号とθ回転ステージ6の回転角との位置関係を示した説明図である。
図10は、ウエハを第1方向に修正する過程における動作を示すフローチャートである。
【0036】
基板搬送ロボット2が処理済みウエハをθ回転ステージ6に搬出すると、CPU26は、まずウエハチャック22にウエハ1を吸着させる。次に、θ回転ステージ6を駆動し、ウエハ1をCCW方向に回転させながら、ウエハ周縁の変位を測定する手段24の変位検出信号により、ウエハ1のオリフラ中心の位置を求める。予め、ウエハ1のオリフラ中心が変位を測定する手段24の検出位置から第1方向の位置まで移動する間に、パルスモータドライバ25に出力すべきパルス数を求めておき、オリフラ中心の位置を検出した後、求めたパルス数で停止するようにθ回転ステージ6を駆動して、ウエハ1を第1方向に位置決めする。また、XYθプリアライメントステージ3において第2方向の位置決め設定値に変更が生じない場合、θ回転ステージ6は、変位を測定する手段24によりオリフラ中心の位置を改めて求める必要はなく、最短経路にて所定の収納方向に修正できる。さらに、ウエハ回収時の角度位置決めの要否を設定する手段を設けることにより、位置決めが必要でない場合にはθ回転ステージを経由することなく、ウエハを処理ステージからキャリアカセットに回収できるため、スループットを低下させることはない。
【0037】
本実施例では以上のように各要素を設定したウエハ搬送装置により処理ステージ上にウエハを供給し、処理後に処理ステージからウエハをキャリアカセットに回収しているが、本発明に係る基板搬送手段は、前記円板状のウエハの搬送に限らない。前記基板搬送ロボットにより角基板をキャリアカセットから前記プリアライメントステージへ搬入し、前記送り込みハンドにより該角基板の位置と角度を所定の範囲内に保ちながら該角基板を該プリアライメントステージから処理ステージへ供給し、処理済みの角基板を該基板搬送ロボットにより該処理ステージから前記回転ステージへ搬出し、該基板搬送ロボットにより該角基板を該回転ステージから該キャリアカセット内へ所定の角度で収納するような角基板搬送手段を構成することも可能である。
【0038】
以上説明したように、本実施例によれば、プリアライメントステージに、所定の第1方向でのウエハ位置検出手段と、ウエハを保持する手段と、前記保持手段を移動させる駆動手段と、前記保持手段の位置計測手段と、前記位置検出手段と駆動手段と計測手段の位置決め動作を制御する制御手段とを設けることにより、ウエハ位置検出手段の無い第2方向に位置決めができ、第2方向を任意の位置に設定でき、かつ第2方向を容易に変更できるため、ウエハ毎に位置決め方向が変わるような場合、生産ラインのスループット向上に効果がある。また、第1方向でのウエハの位置決め手段が、非接触に検出するセンサからなる手段の場合には、ウエハ周辺を押圧し機械的に位置決めする方法に対し、ウエハへのゴミ付着低減やウエハの破損を防止することができる。
【0039】
一方、インラインステーション上に配置された回転ステージに、ウエハ位置検出手段と、ウエハを保持する手段と、該保持手段を移動させる駆動手段と、該保持手段の位置計測手段と、該駆動手段と該計測手段とを用いてウエハの位置決めを行なう制御手段とを設けることにより、ウエハを所定の角度に整列させることができ、かつ角度を設定できるようにしているため、通常とは異なる方向に位置決めされ、かつ処理されたウエハを、キャリアカセットに回収する場合にも、上記ウエハは適正な位置に収納され、次工程でのウエハの位置検出エラーや、ウエハとハンドとの衝突が生じることはない。
【0040】
また、感光基板として角基板を用いた場合にも、基板位置検出手投のない第2方向に位置決めができ、かつ、第2方向を任意の位置に設定でき、さらに、容易に変更できるため、基板毎に位置決め方向が変わるような場合、同じく生産ラインのスループット向上に効果がある。
【0041】
また、第1方向での基板の位置決め手段が、非接触に検出するセンサからなる手段の場合には、基板周辺を押圧し機械的に位置決めする方法に対し、基板へのゴミ付着低減や、ウエハの破損を防止することができる。さらに、任意の方向に位置決めされ、かつ処理された基板を、キャリアカセット内に適正な角度で収納することができ、基板とキャリアカセットとが干渉することはない。
【0042】
【デバイス生産方法の実施例】
次に上記説明した露光装置または露光方法を利用したデバイスの生産方法の実施例を説明する。
図13は微小デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造のフローを示す。ステップ1(回路設計)ではデバイスのパターン設計を行なう。ステップ2(マスク製作)では設計したパターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコンやガラス等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0043】
図14は上記ウエハプロセスの詳細なフローを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では上記説明したウエハ搬送装置を有する露光装置によってマスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステップ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分を削り取る。これらのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
【0044】
本実施例の生産方法を用いれば、従来は製造が難しかった高集積度のデバイスを低コストに製造することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、第1方向に向け且つ定位置に位置決めされた基板を第2方向に向けて位置決めしたときの基板の位置の再現性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るウエハ搬送装置のXY平面での要部構成図である。
【図2】 図1の装置のXYθプリアライメントステージ3のZX平面での構成図である。
【図3】 図2のXYθプリアライメントステージ3においてウエハが位置決めされる第1と第2の方向を示す説明図である。
【図4】 図1の装置においてウエハを第2方向に位置決めする過程のウエハ位置を示す説明図である。
【図5】 図1の装置のフォトセンサ14,17の信号とXステージ12,Yステージ15の位置との関係を示す説明図である。
【図6】 図1の装置においてウエハを第2方向に位置決めする過程における動作を示すフローチャートである。
【図7】 図1の装置におけるθ回転ステージ6のYZ平面での構成図である。
【図8】 図1の装置において第1方向に修正される過程のウエハ位置を示した説明図である。
【図9】 図1の装置においてウエハ周縁の変位を測定する手段24の検出信号とθ回転ステージ6の回転角との位置関係を示した説明図である。
【図10】 図1の装置においてウエハを第1方向に修正する過程における動作を示すフローチャートである。
【図11】 従来の非接触的にウエハを位置決めするプリアライメントステージの平面図である。
【図12】 位置決めが完了したときの図11のプリアライメントステージの平面図である。
【図13】 微小デバイスの製造の流れを示す図である。
【図14】 図13におけるウエハプロセスの詳細な流れを示す図である。
【符号の説明】
1:ウエハ、2:基板搬送ロボット、3:XYθプリアライメントステージ、4:送り込みハンド、5:処理ステージ、6:θ回転ステージ、7:インラインステーション、8:キャリアカセット、9:キャリアエレベータ、10:ウエハチャック、11:θパルスモータ、12:Xステージ、13:Xパルスモータ、14:フォトセンサ(X=0)、15:Yステージ、16:Yパルスモータ、17:フォトセンサ(Y=0)、18:遮光板(X)、19:遮光板(Y)、20:XYθパルスモータドライバ、21:CPU(XYθ)、22:ウエハチャック、23:パルスモータ、24:ウエハ周縁の変位を測定する手段、25:パルスモータドライバ、26:CPU、27:X方向位置決めセンサ、28,29:Y方向位置決めセンサ、30:オリフラ(オリエンテーションフラット)。
Claims (8)
- 基板を位置決めする位置決め手段と、受け取り位置で基板を受け取って前記位置決め手段へ搬送し、該位置決め手段で位置決めされた基板を処理ステージへ移送し、かつ該処理ステージで処理された基板を引き渡し位置まで搬送する搬送手段とを具備する基板搬送装置において、
前記位置決め手段は、搬送された基板を保持する基板保持手段と、該基板保持手段に保持された基板の第1方向および定位置に対するずれを検出する位置検出手段と、該基板保持手段を基板保持面に平行な平面内で移動および回転させる駆動手段と、前記位置検出手段と前記駆動手段とを用いて前記基板を前記第1方向に向け且つ前記定位置に位置決めする第1の制御手段と、前記第1の制御手段により位置決めされた前記基板保持手段の、前記駆動手段の中心を原点とする位置を第1位置として計測する計測手段と、第2方向を設定する手段と、前記第1方向から前記第2方向への回転角度だけ、前記中心を原点として前記第1位置を回転させた第2位置を算出する演算手段と、前記駆動手段を用い、前記基板保持手段の前記第2位置への移動および前記基板保持手段の前記回転角度の回転を行って前記基板を前記第2方向に向けて位置決めする第2の制御手段と、
を有することを特徴とする基板搬送装置。 - 前記処理ステージで処理された基板を前記引き渡し位置で引き渡す前に前記第1方向に向ける角度位置決め手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の基板搬送装置。
- 前記受け取り位置および引き渡し位置の少なくとも一方が複数の基板を収納するキャリアカセットであることを特徴とする請求項1または2に記載の基板搬送装置。
- キャリアカセットから受け取って前記処理ステージで処理された基板を、前記キャリアカセットと同一のキャリアカセットに引き渡すことを特徴とする請求項3記載の基板搬送装置。
- 前記角度位置決め手段が、前工程または次工程の基板処理装置に対して基板の受け渡しを行なうために設置されたインラインステーション上に配置されたものであることを特徴とする請求項2に記載の基板搬送装置。
- 前記角度位置決め手段により基板を前記第1方向に向けることの要否を設定する手段をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の基板搬送装置。
- 処理ステージと、
請求項1乃至6のいずれかに記載の基板搬送装置と、
を有し、前記処理ステージに保持された基板を露光する、
ことを特徴とする露光装置。 - 請求項7に記載の露光装置を用いて基板を露光するステップと、
前記ステップにおいて露光された基板を現像するステップと、
を有することを特徴とするデバイス製造方法。
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