JP4025299B2 - ロボットの教示支援装置およびその教示支援方法 - Google Patents

ロボットの教示支援装置およびその教示支援方法 Download PDF

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Description

本発明は、ロボットの教示を支援するロボットの教示支援装置およびその教示支援方法に関する。
第1の従来の技術は、特許文献1に記載されている。特許文献1のロボットの教示装置は、産業用ロボットに対して位置データの教示とその確認作業とを行うための装置である。このロボットの教示装置は、位置データ確認モードを備える。この位置データ確認モードにおいて、操作者は、教示したアプリケーションプログラムの任意の部分を指定してロボットに動作させることができる。これによって前記任意の部分に関連するロボットの動作を確認することができる。
第2の従来の技術として、前記第1の従来の技術と類似の技術が特許文献2に記載されている。特許文献2の作業ロボットの教示装置では、作業ロボットのアーム先端が移動すべき移動経路上の各教示点が、それぞれの教示点を特定する符号をもって画面上に表示される。オペレータとしては、教示点を特定する符号を選択し、かつ変更すべき位置を選択するという作業を行うだけで、容易に、教示データの変更を行うことができる。
第3の従来の技術として、前述の各従来の技術と類似の技術が特許文献3に記載されている。特許文献3のロボット教示操作盤は、グラフィック表示が可能なグラフィック表示装置を装備する。グラフィック表示装置には、たとえば、教示点が記号「×」によって表示されるとともに、教示点を通過する経路が破線によって表示される。操作者は、グラフィック表示装置の表示画面を見ながら、ロボット教示操作盤に設けられる操作パネルの操作スイッチを操作して、ロボットの教示あるいは操作を行うことができる。
特開平5−204442号公報 特開平8−194518号公報 特開平9−85655号公報
第1の従来の技術では、ロボットの動作を確認するにあたって、アプリケーションプログラムの中から、ロボットを所望の動作点に移動させるための部分を指定する必要があり、操作者には、アプリケーションプログラムの知識および理解が要求されるという問題がある。また、ロボットの動作点は、アプリケーションプログラム中ではコマンドによって示されるので、アプリケーションプログラムから動作点を把握することは困難であるという問題がある。
第2の従来の技術では、各教示点を個別に教示する必要がある。したがってこの第2の従来の技術は、教示点の個数が少ない場合には、好適に用いることができるが、教示点の個数が多い場合には、入力操作の回数が多くなり、教示に時間を要するという問題がある。
第3の従来の技術でも、第2の従来の技術と同様に、各教示点を個別に教示する必要がある。したがって第3の従来の技術は、第2の従来の技術と同様の問題がある。
したがって本発明の目的は、操作が容易化され、かつ簡略化されたロボットの教示支援装置を提供することである。
本発明は、複数の基板を鉛直方向に等間隔をあけて並列に配置した状態で収容する基板収容部に対して、基板が配置される複数の収容位置にそれぞれ対応する複数の作業位置で、基板収容部に基板を収納する収納動作または基板収容部から基板を取出す取出動作を、単位動作として順次繰り返して、複数の基板を順次搬送する基板搬送用ロボットに対する移動位置の教示を支援し
板収容部に対して基板を引渡しまたは受取りする引渡しまたは受取り位置と、引渡しまたは受取り位置よりも上方でかつ基板収容部から退避した上側退避位置と、上側退避位置から水平移動して基板収容部の手前に位置する上側待機位置と、上側待機位置から水平移動して基板収容部に進入して引渡しまたは受取り位置の直上に位置する上側進入位置と、引渡しまたは受取り位置から下降移動して引渡しまたは受取り位置の直下の下側進入位置と、下側進入位置から水平移動して基板収容部から退避して基板収容部の手前に位置する下側待機位置と、下側待機位置から水平移動して基板収容部から退避した下側退避位置とを、基板搬送用ロボットが前記単位動作を行うときに移動すべき動作点とし、各動作点の位置を示す情報を、作業位置毎に基板搬送用ロボットにそれぞれ与える教示支援装置であって、
基板搬送用ロボットを、移動させるべき位置に移動させるための移動指令が入力される移動指令入力手段と、
移動指令入力手段に入力される移動指令に基づくロボット移動指令を基板搬送用ロボットに与えるロボット移動指令手段と、
前記ロボット移動指令に応じて移動した基板搬送用ロボットの位置を示すロボット位置情報が基板搬送用ロボットから入力される教示動作点入力手段であって、複数の作業位置のうち予め定める基準作業位置で基板搬送用ロボットが前記単位動作を行うときに移動すべき、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、引渡しまたは受取り位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置のうちで、引渡しまたは受取り位置を含む一部の位置を示す教示動作点情報が入力される教示動作点入力手段と、
各作業位置の位置関係を示す作業位置関係情報が入力される作業位置関係入力手段と、
基板搬送用ロボットが各作業位置で前記単位動作をそれぞれ行うときに移動すべき各位置をそれぞれ示す動作点情報を演算する演算手段であって、
基板搬送用ロボットから教示動作点入力手段に入力されたロボット位置情報を教示動作点情報として設定し、
教示動作点入力手段に入力される教示動作点情報と、作業位置関係入力手段に入力される作業位置関係情報とに基づいて、作業位置毎の引渡しまたは受取り位置を演算するとともに、
演算した作業位置毎の引渡しまたは受取り位置と、引渡しまたは受取り位置に対する上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置のそれぞれの位置関係を示す動作点位置関係情報とに基づいて、作業位置毎の上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置を演算する演算手段と、
演算手段によって演算された引渡しまたは受取り位置、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置をそれぞれ示す動作点情報を作業位置毎に基板搬送用ロボットに与える演算結果出力手段とを含むことを特徴とする基板搬送用ロボットの教示支援装置である。
また本発明は、前記教示動作点入力手段には、上側待機位置、下側待機位置および引渡しまたは受取り位置を示す情報が入力され、
前記演算手段は、
教示動作点入力手段に入力された上側待機位置、下側待機位置および引渡しまたは受取り位置の位置関係に基づいて、上側待機位置と引渡しまたは受取り位置との位置関係を示す情報を生成するとともに、下側待機位置と引渡しまたは受取り位置との位置関係を示す情報を生成し、
生成した位置関係を示すそれぞれの情報と、作業位置毎の引渡しまたは受取り位置とに基づいて、作業位置毎の上側待機位置と下側待機位置とを演算し、
上側待機位置、下側待機位置および引渡しまたは受取り位置に対する上側退避位置、上側進入位置、下側進入位置および下側退避位置のそれぞれの位置関係を示す動作点位置関係情報と、演算した作業位置毎の上側待機位置、下側待機位置および引渡しまたは受取り位置とに基づいて、作業位置毎の上側退避位置、上側進入位置、下側進入位置および下側退避位置を演算することを特徴とする。
また本発明は、前記教示動作点入力手段には、引渡しまたは受取り位置だけを示す情報が入力され、
前記演算手段は、
教示動作点入力手段に入力される引渡しまたは受取り位置の情報と、作業位置関係入力手段に入力される作業位置関係情報とに基づいて、作業位置毎の引渡しまたは受取り位置を演算するとともに、
教示動作点入力手段に入力された引渡しまたは受取り位置に対する、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置のそれぞれの位置関係を示す動作点位置関係情報と、演算した作業位置毎の引渡しまたは受取り位置とに基づいて、作業位置毎の上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置をそれぞれ演算することを特徴とする。
また本発明は、複数の作業位置のうち任意の1つを示す情報と、引渡しまたは受取り位置、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置のうち任意の1つを示す情報が入力される動作指令入力手段と、
動作指令入力手段に入力される情報に示される作業位置における、引渡しまたは受取り位置、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置のうち1つに基板搬送用ロボットを移動させるロボット動作指令を基板搬送用ロボットに与えるロボット動作指令手段とをさらに含むことを特徴とする。
また本発明は、前記単位動作における引渡しまたは受取り位置、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置を、それぞれ表す動作点符号と、前記単位動作における基板搬送用ロボットの移動経路を表す経路線図とを関連づけて表示する表示手段をさらに含み、
前記動作指令入力手段には、複数の作業位置のうちで任意の1つの作業位置を示す情報と、表示手段に表示される動作点符号のうちの1つを示す情報とが入力され、
前記ロボット動作指令手段は、前記動作指令入力手段で入力された1つの作業位置情報に示される作業位置において、前記動作指令入力手段で入力された動作点符号のうちの1つを示す情報に示される引渡しまたは受取り位置、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置のうち1つの位置に基板搬送用ロボットを移動させるロボット動作指令を基板搬送用ロボットに与えることを特徴とする。
また本発明は、表示手段は、基板収容部毎にそれぞれ個別に割り当てられるステーション番号のうちから、前記動作指令入力手段によって入力された1つを示す情報と、
作業位置毎にそれぞれ個別に割り当てられる段番号のうちから、前記動作指令入力手段によって入力された1つを示す情報と、
前記各動作点符号のうちから、前記動作指令入力手段によって入力された1つを示す情報とを1画面に表示することを特徴とする。
また本発明は、複数の基板を鉛直方向に等間隔をあけて並列に配置した状態で収容する基板収容部に対して、基板が配置される複数の収容位置にそれぞれ対応する複数の作業位置で、基板収容部に基板を収納する収納動作または基板収容部から基板を取出す取出動作を、単位動作として順次繰り返して、複数の基板を順次搬送する基板搬送用ロボットに対する移動位置の教示を支援し、
基板収容部に対して基板を引渡しまたは受取りする引渡しまたは受取り位置と、引渡しまたは受取り位置よりも上方でかつ基板収容部から退避した上側退避位置と、上側退避位置から水平移動して基板収容部の手前に位置する上側待機位置と、上側待機位置から水平移動して基板収容部に進入して引渡しまたは受取り位置の直上に位置する上側進入位置と、引渡しまたは受取り位置から下降移動して引渡しまたは受取り位置の直下の下側進入位置と、下側進入位置から水平移動して基板収容部から退避して基板収容部の手前に位置する下側待機位置と、下側待機位置から水平移動して基板収容部から退避した下側退避位置とを、基板搬送用ロボットが前記単位動作を行うときに移動すべき動作点とし、各動作点の位置を示す情報を、作業位置毎に基板搬送用ロボットにそれぞれ与える教示支援装置の教示支援方法であって、
複数の作業位置のうち予め定める基準作業位置で、基板搬送用ロボットが前記単位動作を行うときに移動すべき、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、引渡しまたは受取り位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置のうちで、引渡しまたは受取り位置を含む一部の位置を示す教示動作点情報と、各作業位置の位置関係を示す作業位置関係情報とを取得する取得工程であって、入力される移動指令に基づくロボット移動指令に応じて移動したロボットの位置を示すロボット位置情報を教示動作点情報としてロボットから取得する取得工程と、
取得工程において取得した各情報に基づいて、基板搬送用ロボットが各作業位置でそれぞれ前記単位動作を行うときに移動すべき各位置をそれぞれ演算する演算工程であって、
教示動作点入力手段に入力される教示動作点情報と、作業位置関係入力手段に入力される作業位置関係情報とに基づいて、作業位置毎の引渡しまたは受取り位置を演算するとともに、
演算した作業位置毎の引渡しまたは受取り位置と、引渡しまたは受取り位置に対する上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置のそれぞれの位置関係を示す動作点位置関係情報とに基づいて、作業位置毎の上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置を演算する演算工程と、
演算工程によって演算された引渡しまたは受取り位置、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置を示す情報を作業位置毎に基板搬送用ロボットに与える演算結果出力工程とを含むことを特徴とする基板搬送用ロボットの教示支援装置の教示支援方法である。
本発明によれば、移動指令入力手段には、ロボットを、移動させるべき位置に移動させるための移動指令が入力され、ロボット移動指令手段は、移動指令入力手段に入力される移動指令に基づくロボット移動指令をロボットに与える。このロボット移動指令に応じて、ロボットは移動する。教示動作点入力手段には、前記ロボット移動指令に応じて移動したロボットの位置を示すロボット位置情報がロボットから入力され、演算手段は、前記ロボット位置情報を教示動作点情報として設定する。このように教示動作点情報が設定されるので、操作者は、本発明の教示支援装置を用いてロボットを移動させて、ロボットの位置をたとえば目視によって確認しながら、ロボットの動作点を教示することができる。したがってロボットの動作点を正確かつ容易に教示することができる。
教示動作点入力手段には、ロボットが基準作業位置で単位動作を行うために、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、引渡しまたは受取り位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置のうちで、引渡しまたは受取り位置を含む一部の位置が入力され、作業位置関係入力手段には、各作業位置の位置関係を示す作業位置関係情報が入力される。これらの情報に基づいて、演算手段は、作業位置毎の引渡しまたは受取り位置をそれぞれ演算する。また引渡しまたは受取り位置に対する、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置の位置関係に基づいて、作業位置毎の上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置を演算する。演算結果出力手段は、演算手段による演算結果をロボットに与える。
このように各作業位置における引渡しまたは受取り位置がそれぞれ演算され、その演算結果がロボットに与えられるので、基準作業位置における引渡しまたは受取り位置を含む動作点情報と作業位置関係情報とが入力されるだけで、各作業位置における引渡しまたは受取り位置をロボットに教示することができる。換言すると、各作業位置における引渡しまたは受取り位置をロボットに教示するにあたって、作業位置毎に引渡しまたは受取り位置を入力する必要がなく、したがって入力操作の回数を、可及的に少なくすることができる。これによって、教示のための操作を簡略化することができる。
また、各作業位置における各引渡しまたは受取り位置をロボットに教示するにあたって、基準作業位置における教示動作点情報と作業位置関係情報とを入力するだけでよいので、操作者は、ロボットを動作させるためのプログラムを意識することなく、容易に、教示のための操作を行うことができる。
またロボットとして、基板を搬送する基板搬送用ロボットが用いられ、単位動作は、基板収容部に基板を収納する収納動作または基板収容部から基板を取出す取出動作である。基板搬送用ロボットでは、多数の動作点を教示する必要があるが、本発明では、教示のための操作を簡略化して、施工準備に要する時間を短縮することができる。
また教示動作点入力手段には、ロボットが基準作業位置で単位動作を行う場合における上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、引渡しまたは受取り位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置のうち引渡しまたは受取り位置を含む一部の位置を示す教示動作点情報が入力される。この教示動作点情報と、引渡しまたは受取り位置に対する上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置の位置関係とに基づいて、演算手段は、作業位置毎の、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、引渡しまたは受取り位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置をそれぞれ演算する。このように各動作点を示すそれぞれの動作点情報が演算されるので、前記複数の動作点のうち前記一部の動作点を除く残余の動作点情報を入力する必要がなく、したがって入力操作の回数を、さらに少なくすることができる。これによって、教示のための操作をさらに簡略化することができる。
また本発明によれば、演算手段は、教示動作点入力手段に入力された上側待機位置、下側待機位置および引渡しまたは受取り位置の位置関係に基づいて、上側待機位置と引渡しまたは受取り位置との位置関係を示す情報を生成するとともに、下側待機位置と引渡しまたは受取り位置との位置関係を示す情報を生成する。この生成した位置関係を示す情報と、既に演算した作業位置毎の引渡しまたは受取り位置とに基づいて、各作業位置毎の上側待機位置および下側待機位置を求めることができる。次に演算した各作業位置毎の引渡しまたは受取り位置、上側待機位置および下側待機位置に基づいて、作業位置毎の下側退避位置、下側進入位置、上側退避位置、上側進入位置を演算する。このようにして、作業位置毎の各動作点をそれぞれ演算する。
また本発明によれば、演算手段は、引渡しまたは受取り位置に対する他の動作点位置の関係に基づいて、他の動作点位置を演算することができる。したがって演算した各作業位置毎の引渡しまたは受取り位置から、作業点毎の動作点をそれぞれ演算することができる。引渡しまたは受取り位置の情報だけが教示動作点情報として入力されることで、入力すべき情報をさらに少なくすることができ、教示のための操作をさらに簡略化することができる。
また本発明によれば、動作指令入力手段には、複数の作業位置のうち任意の1つの作業位置と、引渡しまたは受取り位置、下側退避位置、下側待機位置、下側進入位置、上側進入位置、上側待機位置および上側退避位置のうち任意の1つとが入力される。ロボット動作指令手段は、演算手段による演算結果に基づいて、動作指令入力手段に入力される作業位置における動作点にロボットを動作させるロボット動作指令をロボットに与える。このロボット動作指令に応じて、ロボットは動作する。したがって動作指令入力手段に動作指令を入力することによって、所望の作業位置における所望の動作点にロボットを移動させ、ロボットの動作確認を容易に行うことができる。
また本発明によれば、表示手段には、単位動作における各動作点を表す動作点符号と、単位動作におけるロボットの移動経路を表す経路線図とが関連づけて表示されるので、操作者は、表示手段による表示を目視することによって、ロボットの移動経路における各動作点の位置関係を、容易に把握することができる。操作者は、表示手段に表示される各動作点符号のうち1つを示す情報を入力する。これによってロボットは、操作者が指定した動作点符号を示す情報に対応する動作点にロボットを移動させる指令を与えることができ、操作者が指定した動作点符号に対応する動作点にロボットを移動させることができる。
また動作指令入力手段には、任意の作業位置を表す情報と、表示手段に表示される動作点符号のうちの1つを示す情報とが動作指令として入力される。このようにして動作指令が入力されるので、操作者は、ロボットを動作させるためのプログラムを意識することなく、動作指令を容易に入力することができる。
また本発明によれば、表示手段は、基板収容部毎にそれぞれ個別に割り当てられるステーション番号のうちから、前記動作指令入力手段によって入力された1つを表示するとともに、作業位置毎にそれぞれ個別に割り当てられる段番号のうちから、前記動作指令入力手段によって入力された1つを表示するとともに、前記各動作点符号のうちから、前記動作指令入力手段によって入力された1つとを表示する。1つの画面に、入力されたステーション番号、段番号、動作点符号をそれぞれ表示することで、操作者は、ロボットを動作させるためのプログラムを意識することなく、動作指令を容易に入力することができる。
また本発明によれば、入力される移動指令に基づくロボット移動指令に応じて移動したロボットの位置を示すロボット位置情報を教示動作点情報としてロボットから取得する。このように教示動作点情報が取得されるので、操作者は、ロボットを移動させて、ロボットの位置をたとえば目視によって確認しながら、ロボットの動作点を教示することができる。したがってロボットの動作点を正確かつ容易に教示することができる。
取得工程では、ロボットが基準作業位置で単位動作を行うために、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、引渡しまたは受取り位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置のうちで、引渡しまたは受取り位置を含む一部の位置を示す教示動作点情報と、各作業位置の位置関係を示す作業位置関係情報とが入力される。これらの情報に基づいて、演算工程では、作業位置毎の引渡しまたは受取り位置をそれぞれ演算する。また引渡しまたは受取り位置に対する、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置の位置関係に基づいて、作業位置毎の上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置を演算する。演算結果出力工程では、演算手段による演算結果をロボットに与える。
このように各作業位置における引渡しまたは受取り位置がそれぞれ演算され、その演算結果がロボットに与えられるので、基準作業位置における引渡しまたは受取り位置を含む動作点情報と作業位置関係情報とが入力されるだけで、各作業位置における引渡しまたは受取り位置をロボットに教示することができる。換言すると、各作業位置における引渡しまたは受取り位置をロボットに教示するにあたって、作業位置毎に引取りまたは引渡し位置を入力する必要がなく、したがって入力操作の回数を、可及的に少なくすることができる。これによって、教示のための操作を簡略化することができる。
また、各作業位置における各引渡しまたは受取り位置をロボットに教示するにあたって、基準作業位置における教示動作点情報と作業位置関係情報とを入力するだけでよいので、操作者は、ロボットを動作させるためのプログラムを意識することなく、容易に、教示のための操作を行うことができる。
またロボットとして、基板を搬送する基板搬送用ロボットが用いられ、単位動作は、基板収容部に基板を収納する収納動作または基板収容部から基板を取出す取出動作である。基板搬送用ロボットでは、多数の動作点を教示する必要があるが、本発明では、教示のための操作を簡略化して、施工準備に要する時間を短縮することができる。
また教示動作点入力手段には、ロボットが基準作業位置で単位動作を行う場合における上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、引渡しまたは受取り位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置のうち引渡しまたは受取り位置を含む一部の位置を示す教示動作点情報が入力される。この教示動作点情報と、引渡しまたは受取り位置に対する上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置の位置関係とに基づいて、演算手段は、作業位置毎の、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、引渡しまたは受取り位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置をそれぞれ演算する。このように各動作点を示すそれぞれの動作点情報が演算されるので、前記複数の動作点のうち前記一部の動作点を除く残余の動作点情報を入力する必要がなく、したがって入力操作の回数を、さらに少なくすることができる。これによって、教示のための操作をさらに簡略化することができる。
図1は、本発明の実施の一形態である教示支援装置1の構成を示すブロック図であり、図2はロボット2の構成を簡略化して示す斜視図である。本実施の形態では、教示支援装置1は、ロボット2の教示を支援するティーチペンダントによって実現される。ロボット2は、産業用ロボットであり、具体的には、基板3を搬送する基板搬送用ロボットである。ロボット2は、予め定める環境に管理されるクリーンルームに設置され、このクリーンルーム内で基板3を搬送する。ロボット2が搬送する基板3は、半導体ウエハ、液晶基板およびガラス基板などの板状体である。
ロボット2は、ロボット本体5と、ロボットコントローラ6とを含む。ロボット本体5は、たとえば、基台8と、可動体9と、アーム10と、ハンド11と、角変位駆動手段と、昇降駆動手段と、アーム駆動手段とを含む。
基台8は、クリーンルームの床に固定される。可動体9は、前記基台8に、鉛直方向13に延びる鉛直軸線14まわりに角変位自在に設けられる。また可動体9は、前記基台8に、前記鉛直軸線14に沿って昇降自在に設けられる。アーム10は、前記可動体9の上部9aに設けられる。このアーム10は、その先端部10aが、鉛直軸線14に直交する水平軸線15に沿って変位することができるように、構成される。ハンド11は、前記アーム10の先端部10aに設けられる。このハンド11は基板3を保持することができる。
角変位駆動手段は、可動体9を鉛直軸線14まわりに角変位駆動して、ハンド11を鉛直軸線14まわりに角変位させる。昇降駆動手段は、可動体9を鉛直軸線14に沿って昇降駆動して、ハンド11を上昇および下降させる。アーム駆動手段は、アーム10を駆動して、ハンド11を水平軸線15に沿って変位させる。各駆動手段は、サーボモータおよびエアシリンダなどのアクチュエータによって実現される。
ロボットコントローラ6は、前記ロボット本体5に電気的に接続される。このロボットコントローラ6には、教示支援装置1が電気的に接続される。教示支援装置1は、操作者によって入力された情報に基づく教示情報をロボットコントローラ6に与える。ロボットコントローラ6は、予め設定される動作プログラムおよび教示支援装置1からの教示情報に基づいてロボット本体5の各駆動手段を制御する。
このように構成されるロボット2は、そのハンド11を任意の位置に移動させることができる。ロボット2は、ハンド11によって、基板3を収容する基板収容部17から基板3を取出すことができるとともに、基板収容部17に基板3を収納することができる。
前記基板収容部17は、1または複数の基板3を、水平な状態で収容する。複数の基板3を収容する場合、基板収容部17は、各基板3を、鉛直方向13に等間隔をあけて、並列に配置した状態で収容する。
一例として述べると、基板収容部17は、カセットによって実現される。カセットは、基板3を収容した収容状態で、基板3を下方から支持する複数対の支持部18a,18bを有する。各対の支持部18a,18bは、相互に離反して設けられ、1枚の基板3の縁辺部の一部をそれぞれ支持する。
ロボット2は、基板3を搬送するにあたって、予め定める複数の作業位置19で、予め定める単位動作を順次繰り返す。前記単位動作は、基板収容部17に基板3を収納する収納動作と、基板収容部17から基板3を取出す取出動作とを含む。前記複数の作業位置19は、基板収容部17の収容空間内の基板3が配置される各収容位置にそれぞれ対応する。
図3は、ロボット2による基板3の取出動作を説明するための簡略化した断面図であり、図3(1)はハンド11が基板3よりも下方に配置されかつ基板収容部17から退避している状態を示し、図3(2)はハンド11が基板3よりも下方でかつ基板収容部17の手前に配置されている状態を示し、図3(3)はハンド11が基板3の直下に配置されている状態を示し、図3(4)はハンド11が基板3を受取った状態を示す。図4は、ロボット2の図3に続く動作を説明するための簡略化した断面図であり、図4(1)はハンド11が図3(4)に示す状態から上昇した状態を示し、図4(2)はハンド11が図4(1)に示す状態から基板収容部17の手前まで後退した状態を示し、図4(3)はハンド11が図4(2)に示す状態からさらに後退した状態を示す。
本実施の形態では、ハンド11が基板収容部17に進入する方向を進入方向25aとし、ハンド11が基板収容部17から後退する方向を後退方向25bとする。
基板収容部17から1枚の基板3を取出すにあたっては、先ず、図3(1)に示すように、ハンド11を、取出されるべき基板3よりも下方でかつ基板収容部17から退避した下側退避位置に移動させる。次に、ハンド11を、水平軸線15に沿って進入方向25aに移動させ、図3(2)に示すように、基板収容部17の手前の下側待機位置に移動させる。
次に、ハンド11を、水平軸線15に沿って進入方向25aにさらに移動させ、図3(3)に示すように、取出されるべき基板3の直下の下側進入位置に移動させる。次に、ハンド11を、上昇させ、図3(4)に示すように、取出されるべき基板3にハンド11が当接する引渡しまたは受取り位置に移動させる。これによってハンド11は、取出されるべき基板3を受取って保持する。次に、ハンド11を、さらに上昇させ、図4(1)に示すように、引渡しまたは受取り位置の直上の上側進入位置に移動させる。
次に、ハンド11を、水平軸線15に沿って後退方向25bに移動させて、図4(2)に示すように、基板収容部17の手前の上側待機位置まで移動させる。次に、ハンド11を、水平軸線15に沿って後退方向25bにさらに移動させ、図4(3)に示すように、基板収容部17から退避した上側退避位置に移動させる。このようにして、ロボット2によって、基板収容部17から1枚の基板3が取出される。
基板収容部17の収容空間の清浄度を高く保つためには、基板収容部17が開放される時間をできるだけ短くすることが望ましい。基板収容部17がシャッタなどによって開閉される場合は、基板収容部17が開放される時間を可及的に短くするために、図3(2)に示すように、ハンド11が下側待機位置に移動されたときに、基板収容部17が開かれる。また、基板収容部17は、図4(2)に示すように、ハンド11が上側待機位置に移動されたときに、閉じられる。
前述の取出動作と逆の順序でハンド11を移動させると、ロボット2によって、1枚の基板3を基板収容部17に収納することができる。
図5は、取出動作および収納動作におけるハンド11の移動経路30を示す図である。取出動作および収納動作におけるハンド11の移動経路30は、図5に示すように大略的にC字状である。このようなハンド11の移動経路30は、第1〜第7動作点31〜37が設定されることによって実現される。
第1動作点31は上側退避位置に対応し、第2動作点32は上側待機位置に対応し、第3動作点33は上側進入位置に対応し、第4動作点34は引渡しまたは受取り位置に対応し、第5動作点35は下側進入位置に対応し、第6動作点36は下側待機位置に対応し、第7動作点37は下側退避位置に対応する。
図6は、図2に示すロボット2を備える基板処理設備27の構成を示すブロック図である。基板処理設備27は、前記ロボット2と、複数、本実施の形態では4の基板収容部17a〜17dとを含む。各基板収容部17a〜17dは、ロボット本体5の前記鉛直軸線14まわりの周方向38に間隔をあけて配置される。本実施の形態では、前記複数の基板収容部17a〜17dは、第1および第2処理装置17a,17bならびに第1および第2カセット17c,17dによって実現される。
第1処理装置17aは、3枚の基板3を収容する。第2処理装置17bは、1枚の基板3を収容する。各処理装置17a,17bは、基板3に関する処理を行う。各処理装置17a,17bは、基板3に対して、薄膜形成、レジストの塗布、露光、現像およびエッチングなどの処理を行う。第1および第2カセット17c,17dは、たとえば25枚の基板3を収容することができる。
一例として述べると、このように構成される基板処理設備27では、処理されるべき基板3が予め第1カセット17cに収容され、この処理されるべき基板3は、ロボット2によって第1カセット17cから第1処理装置17aに搬送され、第1処理装置17aによって処理される。第1処理装置17aによって処理された基板3は、ロボット2によって第1処理装置17aから第2処理装置17bに搬送され、第2処理装置17bによって処理される。第2処理装置17bによって処理された基板3は、ロボット2によって第2処理装置17bから第2カセット17dに搬送される。
図7は、教示支援装置1の外観を示す正面図である。教示支援装置1は、ロボット2の教示のための情報および指令が入力される操作部41と、操作画面を表示する表示部42とを含む。ここで図1を再び参照して、教示支援装置1は、入力手段39と、インターフェース手段40と、演算手段45と、表示手段51と、記憶手段52とを含む。
入力手段39は、作業位置関係入力手段44、移動指令入力手段47および動作指令入力手段49を含む。入力手段39は、前記操作部41を含んで構成される。インターフェース手段40は、教示動作点入力手段43、演算結果出力手段46、ロボット移動指令手段48およびロボット動作指令手段50を含む。
教示動作点入力手段43には、各基板収容部17a〜17dにおける複数の作業位置19のうち予め定める基準作業位置19aでロボット2が単位動作を行うために教示が必要な動作点を示す教示動作点情報が入力される。本実施の形態では、基準作業位置19aは、各基板収容部17a〜17dにおける各作業位置19のうち最も下方の作業位置である。
教示動作点入力手段43には、ロボット2が基準作業位置19aで単位動作を行う場合における複数の動作点のうち一部の動作点を示す教示動作点情報が入力される。本実施の形態では、前記一部の動作点は、ロボット2が前記基準作業位置19aで単位動作を行う場合における第2、第4および第6動作点32,34,36である。
作業位置関係入力手段44には、各基板収容部17における各作業位置19の位置関係を示す作業位置関係情報が入力される。作業位置関係情報は、段数情報と、ピッチ情報とを含む。段数情報は、各基板収容部17a〜17dが収容する基板3の数を示す情報である。換言すると、段数情報は、各基板収容部17a〜17dにおける作業位置19の数を示す情報である。段数情報は、各基板収容部17a〜17d毎にそれぞれ設定される。ピッチ情報は、各基板収容部17a〜17dの鉛直方向13に隣接する各対の支持部18a,18bの間隔を示す情報である。換言すると、ピッチ情報は、各基板収容部17a〜17dにおける各作業位置19の間隔を示す情報である。
演算手段45は、教示動作点入力手段43と作業位置関係入力手段44とに入力される各情報に基づいて、ロボット2が移動すべき各動作点を示す動作点情報を演算する。演算結果出力手段46は、演算手段45による演算結果をロボット2に与える。
詳細に述べると、演算手段45は、基準作業位置19aの第4動作点34を示す情報と、ピッチ情報および段数情報とに基づいて、基板収容部17における各作業位置19の第4動作点34を示す情報を生成する。また演算手段45は、基準作業位置19aの第2、第4および第6動作点32,34,36を示す情報に基づいて、第2および第4動作点32,34の位置関係を示す情報と第4および第6動作点34,36の位置関係を示す情報とを生成する。これらの位置関係を示す情報と、前記各作業位置19の第4動作点34を示す情報とに基づいて、演算手段45は、基板収容部17における各作業位置19の第2および第6動作点32,36を示す情報を生成する。さらに演算手段45は、前記各作業位置19の第2、第4および第6動作点32,34,36を示す情報と、予め定める各動作点の位置関係を示す動作点位置関係情報とに基づいて、基板収容部17における各作業位置19の第1、第3、第5および第7動作点31,33,35,37を生成する。
移動指令入力手段47には、ロボット2を任意の位置に移動させるための移動指令が入力される。ロボット移動指令手段48は、移動指令入力手段47に入力される移動指令に基づくロボット移動指令をロボット2に与える。本実施の形態では、ロボット移動指令に応じて移動したロボット2の位置を示すロボット位置情報が、ロボット2から前記教示動作点入力手段43に入力される。教示動作点入力手段43には、そのロボット位置情報が教示動作点情報として入力される。
本実施の形態では、操作者が移動指令入力手段47によって移動指令を入力すると、ロボット移動指令手段48は、前記移動指令に基づいて、ロボット2にロボット移動指令を与える。これによってロボット2のハンド11が移動される。操作者は、移動されたハンド11の位置をたとえば目視によって確認し、ハンド11が所望の位置に移動したときに、教示支援装置1に設定指令を与える。設定指令が与えられたとき、演算手段45は、教示動作点入力手段43に入力されるロボット位置情報を、教示動作点情報として取得して設定する。
ロボット位置情報は、ハンド11の位置に関する情報である。このロボット位置情報は、ハンド11の鉛直軸線14まわりの周方向38の位置に関する情報と、ハンド11の鉛直軸線14に沿う鉛直方向13の位置に関する情報と、ハンド11の水平軸線15に沿う水平方向25の位置に関する情報とを含む。
動作指令入力手段49には、任意の基板収容部17の任意の作業位置19における任意の動作点にロボット2を移動させるための動作指令が入力される。ロボット動作指令手段50は、演算手段45による演算結果に基づいて、動作指令入力手段49に入力される動作指令に応じた任意の動作点にロボット2を移動させるロボット動作指令をロボット2に与える。
前記動作指令は、動作開始指令、ステーション番号情報、段番号情報および動作点番号情報を含む。動作開始指令は、前記各情報が示す位置へのハンド11の移動を開始させる指令である。
ステーション番号情報、段番号情報および動作点番号情報は、整数値を示す情報である。ステーション番号情報は、各基板収容部17a〜17dにそれぞれ個別に割り当てられるステーション番号を示す情報を含む。本実施の形態では、各基板収容部17a〜17dには、ステーション番号として1〜4のいずれかがそれぞれ個別に割り当てられる。またステーション番号情報は、各基板収容部17a〜17dにそれぞれ個別に割り当てられるステーション番号を示す情報に加えて、全ての基板収容部17a〜17dに共通のステーション番号を示す情報を含む。本実施の形態では、前記共通のステーション番号は0である。
段番号情報は、作業位置19を示す情報であって、各作業位置19にそれぞれ個別に割り当てられる段番号を示す情報である。本実施の形態では、各作業位置19には、最も下方の作業位置から上方の作業位置に向かって、段番号が、1から順にそれぞれ割り当てられる。動作点番号情報は、動作点を示す情報であって、各動作点31〜37にそれぞれ個別に割り当てられる動作点番号を示す情報である。本実施の形態では、第1〜第7動作点31〜37には、1から順にそれぞれ個別に割り当てられる。
表示手段51は、前記表示部42を含んで構成される。表示手段51は、その表示部42に操作画面を表示する。表示手段51は、単位動作における各動作点31〜37を表す動作点符号54と、ロボット2の移動経路30を表す経路線図55とを関連づけて表示する(後述の図16参照)。前記動作点符号54は、各動作点31〜37にそれぞれ個別に割り当てられる動作点番号である。
記憶手段52は、教示動作点情報および作業位置関係情報に基づいて動作点情報を演算するためのプログラム、後述の動作チェック処理を実行するためのプログラム、および前記動作点位置関係情報などを記憶する。
図8は、操作者によるロボット2の教示手順の一例を示すフローチャートである。ステップs0で、操作者は、ロボット2の教示のための操作を開始する。次のステップs1では、操作者は、ステーション番号を選択する。
次のステップs2では、操作者は、データ設定を行う。前記ステップs1でステーション番号として0を選択した場合は、ステップs2では、全ての基板収容部17におけるロボット2の単位動作に共通する共通データを設定する。前記ステップs1でステーション番号として1〜4のいずれかを選択した場合は、ステップs2では、選択したステーション番号に対応する基板収容部17に関する作業位置関係情報を設定する。
次のステップs3では、操作者は、動作点の教示を行う。前記ステップs1でステーション番号として0を選択した場合は、ステップs3では、ロボット2の原点位置を示す情報を設定する。前記ステップs1でステーション番号として1〜4のいずれかを選択した場合は、ステップs3では、選択したステーション番号に対応する基板収容部17における教示動作点情報を設定する。
次のステップs4では、操作者は、ロボット2の動作の確認を行う。前記ステップs1でステーション番号として0を選択した場合は、ステップs4では、ロボット2によってハンド11を原点位置に移動させる。前記ステップs1でステーション番号として1〜4のいずれかを選択した場合は、作業位置19および動作点を選択する。そしてロボット2によって、選択したステーション番号に対応する基板収容部17の選択した作業位置19における選択した動作点にハンド11を移動させる。
次のステップs5では、操作者は、たとえば目視によって、ハンド11の位置を確認して、動作点の修正が必要か否かを判断する。動作点の修正が必要である場合は、ステップs6に進み、そうでない場合は、ステップs7に進む。
ステップs6では、操作者は、動作点の修正を行う。前記ステップs1でステーション番号として0を選択した場合は、ステップs6では、ロボット2の原点位置を示す情報を修正する。前記ステップs1でステーション番号として1〜4のいずれかを選択した場合は、ステップs6では、選択したステーション番号に対応する基板収容部17における教示動作点情報を修正する。
ステップs7では、操作者は、ロボット2の教示のための操作を終了するか否かを判断する。ロボット2の教示のための操作を終了する場合は、ステップs8に進み、そうでない場合は、ステップs1に戻る。ステップs8では、操作者は、ロボット2の教示のための操作を終了する。
図9は、教示支援装置1の教示支援動作を示すフローチャートであり、図10は教示支援装置1の図9に続く教示支援動作を示すフローチャートである。操作者によって、ロボット2の教示の開始指令が入力されると、ステップa0で、教示支援装置1の教示支援動作を開始する。
次のステップa1では、演算手段45は、操作者からステーション番号情報を取得する。次のステップa2では、演算手段45は、操作者がデータ設定を選択する指令を入力したか否かを判定する。データ設定を選択する指令が入力された場合は、ステップa3に進む。
ステップa3では、演算手段45は、前記ステップa1で取得したステーション番号が0であるか否かを判定する。ステーション番号が0である場合は、ステップa4に進み、そうでない場合は、ステップa5に進む。
ステップa4では、演算手段45は、操作者から前述の共通データを取得して設定し、ステップa6に進む。ステップa5では、演算手段45は、前記ステップa1で取得したステーション番号に対応する基板収容部17の作業位置関係情報を、操作者から取得して設定し、ステップa6に進む。
ステップa6では、演算手段45は、操作者がロボット2の教示の終了指令を入力したか否かを判定する。終了指令が入力された場合は、ステップa7に進み、そうでない場合は、ステップa1に戻る。ステップa7では、教示支援装置1の教示支援動作を終了する。
前記ステップa2において、データ設定を選択する指令が入力されていない場合は、ステップa8に進む。ステップa8では、演算手段45は、操作者が動作点教示を選択する指令を入力したか否かを判定する。動作点教示を選択する指令が入力された場合は、ステップa9に進む。
ステップa9では、演算手段45は、前記ステップa1で取得したステーション番号が0であるか否かを判定する。ステーション番号が0である場合は、ステップa10に進み、そうでない場合は、ステップa11に進む。
ステップa10では、演算手段45は、操作者から原点位置を示す情報を取得して設定し、ステップa6に進む。ステップa11では、演算手段45は、前記ステップa1で取得したステーション番号に対応する基板収容部17の教示動作点情報を、操作者から取得して設定し、ステップa6に進む。
前記ステップa8において、動作点教示を選択する指令が入力されていない場合は、ステップa12に進む。ステップa12では、演算手段45は、操作者が動作チェックを選択する指令を入力したか否かを判定する。動作チェックを選択する指令が入力されていない場合は、ステップa13に進み、動作チェックを選択する指令が入力された場合は、ステップa14に進む。
ステップa13では、演算手段45は、データ設定、動作点教示および動作チェック以外のその他の処理を実行し、ステップa6に進む。本実施の形態では、演算手段45は、その他の処理として、データコピーのための処理を実行する。
ステップa14では、演算手段45は、動作チェック処理を実行する。次のステップa15では、演算手段45は、操作者が修正指令を入力したか否かを判定する。修正指令が入力された場合は、ステップa16に進み、そうでない場合は、ステップa6に進む。
ステップa16では、演算手段45は、前記ステップa1で取得したステーション番号が0であるか否かを判定する。ステーション番号が0である場合は、ステップa17に進み、そうでない場合は、ステップa18に進む。
ステップa17では、演算手段45は、修正された原点位置を示す情報を、新たな原点位置を示す情報として、操作者から取得して設定し、ステップa14に戻る。ステップa18では、演算手段45は、前記ステップa1で取得したステーション番号に対応する基板収容部17の修正された教示動作点情報を、新たな教示動作点情報として、操作者から取得して設定し、ステップa14に戻る。
図11は、動作チェック処理を示すフローチャートである。前記図10のステップa12で動作チェックが選択された場合は、ステップb0で、動作チェック処理を開始する。
次のステップb1では、演算手段45は、前記図9のステップa1で取得したステーション番号が0であるか否かを判定する。ステーション番号が0である場合は、ステップb2に進み、そうでない場合は、ステップb5に進む。
ステップb2では、演算手段45は、操作者から、動作指令として動作開始指令を取得する。次のステップb3では、演算手段45は、ロボット動作指令手段50によって、原点位置にハンド11を移動させるロボット動作指令をロボット2に与える。次のステップb4では、演算手段45は、動作チェック処理を終了する。
ステップb5では、演算手段45は、操作者から、動作指令として、段番号情報、動作点番号情報および動作開始指令を取得する。次のステップb6では、演算手段45は、前記ステップa1で取得したステーション番号に対応する基板収容部17のピッチ情報が妥当であるか否かを判断する。
具体的には、ステップb6では、演算手段45は、たとえばピッチ情報が負の数値を示す場合は、ピッチ情報が妥当でないと判断し、ステップb7に進み、そうでない場合は、ステップb8に進む。ステップb7では、演算手段45は、表示手段51によって、ピッチ情報が異常である旨を示す文字列などを表示させ、ステップb4に進む。
ステップb8では、演算手段45は、前記ステップa1で取得したステーション番号に対応する基板収容部17の教示動作点情報が妥当であるか否かを判断する。
具体的には、ステップb8では、第2動作点32が第4動作点34よりも進入方向25a下流側になる場合または第6動作点36が第4動作点34よりも進入方向25a下流側になる場合は、演算手段45は、教示動作点情報が妥当でないと判断し、ステップb9に進み、そうでない場合はステップb10に進む。ステップb9では、演算手段45は、表示手段51によって、教示動作点情報が異常である旨を示す文字列などを表示させ、ステップb4に進む。
ステップb10では、演算手段45は、前記ステップb5で取得した段番号情報が妥当であるか否かを判断する。具体的には、ステップb10では、演算手段45は、段番号情報が示す段番号が前記ステップa1で取得したステーション番号に対応する基板収容部17における作業位置19に割り当てられる各段番号のいずれとも一致しない場合は、段番号情報が妥当でないと判断し、ステップb11に進み、そうでない場合は、ステップb12に進む。ステップb11では、演算手段45は、表示手段51によって、段番号情報が異常である旨を示す文字列などを表示させ、ステップb4に進む。
ステップb12では、演算手段45は、教示動作点情報および作業位置関係情報に基づいて、動作点情報を演算する。前記動作点情報は、前記ステップa1で取得したステーション番号に対応する基板収容部17の前記ステップb5で取得した段番号に対応する作業位置19の前記ステップb5で取得した動作点番号に対応する動作点を示す。次のステップb13では、演算手段45は、ロボット動作指令手段50によって、前記ステップb12の動作点情報が示す位置にハンド11を移動させるロボット動作指令をロボット2に与え、ステップb4に進む。
本実施の形態において、前記図9のステップa5および図10のステップa11は、基板収容部17における基準作業位置19aの教示動作点情報と、基板収容部17の各作業位置19の位置関係を示す作業位置関係情報とを取得する取得工程に相当する。前記図11のステップb12は、前記取得工程において取得した各情報に基づいて、ロボット2が移動すべき各動作点31〜37を示す動作点情報を演算する演算工程に相当する。前記図11のステップb13は、前記演算工程における演算結果をロボット2に与える演算結果出力工程に相当する。
本実施の形態では、教示支援装置1の前述の図9〜図10に従う教示支援動作が終了された後、演算手段45は、各基板収容部17の教示動作点情報および作業位置関係情報に基づいて、各基板収容部17の各作業位置19の各動作点31〜37を示す動作点情報を演算する。この後、演算手段45は、演算結果出力手段46によって、その演算結果を、ロボット2に与える。
図12は、表示手段51に表示される操作画面の遷移を示す図である。表示手段51には、操作画面として、少なくとも、共通および個別のデータ設定画面61,62と、共通および個別の動作点教示画面63,64と、共通および個別のデータコピー画面65,66と、共通および個別の動作チェック画面67,68と、共通および個別の動作点修正画面69,70とが表示される。前記各画面61〜70に加えて、表示手段51には、第1および第2画面71,72がさらに表示される。
第1画面71は、教示支援装置1に電源が投入されたときに、表示手段51に表示される画面である。第2画面72は、ステーション番号情報の入力、および教示項目の選択を行うための画面である。前記教示項目は、データ設定、動作点教示、データコピーおよび動作チェックを含む。
共通のデータ設定画面61は、共通データを入力するための画面である。個別のデータ設定画面62は、各基板収容部17における作業位置関係情報を入力するための画面である。共通の動作点教示画面63は、原点位置を示す情報を入力するための画面である。個別の動作点教示画面64は、各基板収容部17における教示動作点情報を入力するための画面である。共通および個別のデータコピー画面65,66は、データコピーのための操作を容易にするための画面である。
共通の動作チェック画面67は、動作指令として、動作開始指令を入力するための画面である。個別の動作チェック画面68は、動作指令として、段番号情報、動作点番号情報、および動作開始指令を入力するための画面である。共通の動作点修正画面69は、新たな原点位置を示す情報を入力するための画面である。個別の動作点修正画面70は、新たな教示動作点情報を入力するための画面である。
教示支援装置1に電源が投入されると、表示手段51には、第1画面71が表示される。第1画面71が表示手段51に表示されているときに、操作者によって、ロボット2の教示の開始指令が入力されると、表示手段51の画面は、第2画面72に移行する。第2画面72が表示されているときに、操作者によって、取消指令が入力されると、表示手段51の画面は、第1画面71に戻る。
第2画面72が表示手段51に表示されているときに、操作者によって、ステーション番号情報として0を示す情報が入力される。この後、(1)データ設定を選択する指令が入力されると、表示手段51の画面は、共通のデータ設定画面61に移行し、(2)動作点教示を選択する指令が入力されると、表示手段51の画面は、共通の動作点教示画面63に移行し、(3)データコピーを選択する指令が入力されると、表示手段51の画面は、共通のデータコピー画面65に移行し、(4)動作チェックを選択する指令が入力されると、表示手段51の画面は、共通の動作チェック画面67に移行する。
共通の動作点教示画面63が表示手段51に表示されているときに、操作者によって、動作点修正を選択する指令が入力されると、表示手段51の画面は、共通の動作点修正画面69に移行する。共通の動作チェック画面67が表示手段51に表示されているときに、操作者によって、動作点修正を選択する指令が入力されると、表示手段51の画面は、共通の動作点修正画面69に移行する。共通の動作点修正画面69が表示手段51に表示されているときに、操作者によって、(1)動作点教示を選択する指令が入力されると、表示手段51の画面は、共通の動作点教示画面63に移行し、(2)動作チェックを選択する指令が入力されると、表示手段51の画面は、共通の動作チェック画面67に移行する。
第2画面72が表示手段51に表示されているときに、操作者によって、ステーション番号として1以上4以下の整数値が入力され、さらに(1)データ設定を選択する指令が入力されると、表示手段51の画面は、個別のデータ設定画面62に移行し、(2)動作点教示を選択する指令が入力されると、表示手段51の画面は、個別の動作点教示画面64に移行し、(3)データコピーを選択する指令が入力されると、表示手段51の画面は、個別のデータコピー画面66に移行し、(4)動作チェックを選択する指令が入力されると、表示手段51の画面は、個別の動作チェック画面68に移行する。
個別の動作点教示画面64が表示手段51に表示されているときに、操作者によって、動作点修正を選択する指令が入力されると、表示手段51の画面は、個別の動作点修正画面70に移行する。個別の動作チェック画面68が表示手段51に表示されているときに、操作者によって、動作点修正を選択する指令が入力されると、表示手段51の画面は、個別の動作点修正画面70に移行する。個別の動作点修正画面70が表示手段51に表示されているときに、操作者によって、(1)動作点教示を選択する指令が入力されると、表示手段51の画面は、個別の動作点教示画面64に移行し、(2)動作チェックを選択する指令が入力されると、表示手段51の画面は、個別の動作チェック画面68に移行する。
前述の各画面61〜72のうち第1および第2画面72を除く残余の画面が表示されているときに、操作者によって、取消指令が入力されると、表示手段51の画面は、第2画面72に戻る。
以下、図13〜図17を参照して、表示手段51に表示される操作画面について説明する。これらの図13〜図17では、ロボット2が、2つのアームと、各アームの先端部に1つずつ設けられる2つハンドとを含む場合の操作画面を示す。このように2つのアームおよび2つのハンドが設けられる場合でも、ロボット2の動作は基本的には同様である。第1および第2アームには、アーム番号として「1」および「2」がそれぞれ個別に割り当てられる。
図13は、第2画面72を示す図である。第2画面72は、ステーション番号表示領域76と、項目表示領域77とを有する。ステーション番号表示領域76には、ステーション番号情報を入力するための入力ボックス78が表示される。項目表示領域77には、複数、本実施の形態では4つの項目が表示される。項目表示領域77には、前記4つの項目として、データ設定、動作点教示、データコピーおよび動作チェックが表示される。
第2画面72が表示手段51に表示されているときに、操作者が、操作部41に設けられる数字キー79を操作して、ステーション番号表示領域76の入力ボックス78に、ステーション番号情報を入力する。この後、操作者が、操作部41に設けられるカーソルキー80および選択キー81を操作して、各項目のいずれか1つを選択する。これによってデータ設定を選択する指令、動作点教示を選択する指令、データコピーを選択する指令および動作チェックを選択する指令のいずれか1つが入力され、表示手段51の画面は、第2画面72から、共通および個別のデータ設定画面61,62、共通および個別の動作点教示画面63,64、共通および個別のデータコピー画面65,66、ならびに共通および個別の動作チェック画面67,68のいずれか1つに移行する。
図14は、個別のデータ設定画面62を示す図である。個別のデータ設定画面62は、作業位置関係情報を入力するための画面である。個別のデータ設定画面62は、ステーション番号表示領域83と、項目表示領域84とを有する。ステーション番号表示領域83には、ステーション番号が表示される。項目表示領域84には、1または複数、本実施の形態では2つの項目が表示されるとともに、各項目毎に入力ボックス85が表示される。項目表示領域84には、2つの項目として、段数およびピッチが表示される。各入力ボックス85には、段数情報およびピッチ情報を入力することができる。
個別のデータ設定画面62が表示手段51に表示されているときに、操作者が、カーソルキー80を操作して、カーソルを移動して項目表示領域84の2つの項目のいずれか1つに重ねる。この後、操作者が、数字キー79を操作して、カーソルを重ねた項目の入力ボックス85に所望の数値情報を入力し、さらに操作部41に設けられるリターンキー86を押下する。これによって項目表示領域84の前記カーソルを重ねた項目に関する情報として、前記所望の数値情報が設定される。このような操作によって、作業位置関係情報、すなわち段数情報およびピッチ情報が設定される。
図15は、個別の動作点教示画面64を示す図である。個別の動作点教示画面64は、ステーション番号表示領域88と、位置表示領域89と、項目表示領域90とを有する。ステーション番号表示領域88には、ステーション番号が表示される。位置表示領域89には、各ハンドの位置に関する情報が表示される。
項目表示領域90には、1または複数、本実施の形態では3つの項目が表示されるとともに、各項目毎に設定確認符号91が表示される。項目表示領域90には、3つの項目として、引渡しまたは受取り位置、上側待機位置および下側待機位置が表示される。引渡しまたは受取位置、上側待機位置および下側待機位置は、第4、第2および第6動作点34,32,36にそれぞれ対応する。設定確認符号91は、その項目が設定済みの場合は「R」と表示され、その項目が未設定の場合は「?」と表示される。このように設定確認符号91が表示されるので、操作者は、各項目が設定済みか否かを容易に確認することができる。
個別の動作点教示画面64が表示手段51に表示されているときに、操作者が、操作部41のカーソルキー80を操作して、カーソルを移動して項目表示領域の3つの項目のいずれか1つに重ね、選択キー81を押下する。この後、操作者が、操作部41に設けられる軸キー92を操作して、ロボット2のハンド11を所望の位置に移動させる。前記軸キー92は、前記移動指令入力手段47に含まれる。この後、操作者が、操作部41に設けられるレコードキー93を押下する。これによって項目表示領域90の前記カーソルを重ねた項目に関する情報として、レコードキー93を押下した時点におけるロボット位置情報が設定される。このような操作によって、教示動作点情報が設定される。
図16は、個別の動作チェック画面68を示す図である。個別の動作チェック画面68は、ステーション番号表示領域95と、位置表示領域96と、項目表示領域97と、動作点表示領域98とを有する。ステーション番号表示領域95には、ステーション番号が表示される。位置表示領域96には、各ハンドの位置に関する情報が表示される。
項目表示領域97には、1または複数、本実施の形態では3つの項目が表示されるとともに、各項目毎に入力ボックス99が表示される。項目表示領域97には、3つの項目として、段番号、アーム番号および動作点番号が表示される。各入力ボックス99には、段番号情報、アーム番号を示すアーム番号情報、および動作点番号情報を入力することができる。動作点表示領域98には、単位動作における各動作点31〜37を表す動作点符号54とロボット2の移動経路30を表す経路線図55とが関連付けて表示される。
個別の動作チェック画面68が表示手段51に表示されているときに、操作者が、操作部41のカーソルキー80を操作して、カーソルを移動して項目表示領域97の3つの項目のうちいずれか1つに重ねる。この後、操作者が、数字キー79を操作して、カーソルを重ねた項目の入力ボックス99に所望の数値情報を入力する。このような操作によって、段番号情報、アーム番号情報および動作点番号情報が入力される。
このようにして項目表示領域97の各項目に関する情報を入力した後、操作者が、教示支援装置1の背面に配置されるデッドマンスイッチ106を押下した状態で、操作部41に設けられるチェックキー100を押下する。これによって演算手段45は、動作点情報を演算する。この後、演算手段45は、その演算結果に基づいて、動作指令入力手段49に入力される動作指令に応じた動作点にロボット2を動作させるロボット動作指令を、ロボット動作指令手段50によってロボット2に与えることができる。
このようにデッドマンスイッチ106を押下した状態でチェックキー100を押下することによって、ロボット動作指令がロボット2に与えられるので、操作者が、項目表示領域97の各項目に関する情報を入力しているときにチェックキー100を誤って押下してしまっても、ロボット2が動作せず、したがって不所望なロボット2の動作を防ぐことができる。
図17は、個別の動作点修正画面70を示す図である。個別の動作点修正画面70は、ステーション番号表示領域101と、位置表示領域102と、項目表示領域103と、位置修正領域104とを有する。ステーション番号表示領域101には、ステーション番号が表示される。位置表示領域102には、各ハンドの位置に関する情報が表示される。
項目表示領域103には、修正される項目が表示される。位置修正領域104には、個別の動作点修正画面70が表示手段51に表示された時点における教示動作点情報を示す数値が表示されるとともに、各教示動作点情報毎に入力ボックス105が表示される。各入力ボックス105には、新たな教示動作点情報を入力することができる。
個別の動作点修正画面70が表示手段51に表示されているときに、操作者が、操作部41のカーソルキー80を操作して、カーソルを移動して位置修正領域104の教示動作点情報のいずれか1つに重ねる。この後、操作者が、操作部41の数字キー79を操作して、前述のようにしてカーソルを重ねた教示動作点情報の入力ボックス105に所望の数値を入力し、さらにリターンキー86を押下する。これによって位置修正領域104の前記カーソルを重ねた教示動作点情報について、前記所望の数値情報が設定される。前述のような操作によって、位置修正領域104の各教示動作点情報について、所望の数値が設定される。
以上のような本実施の形態によれば、教示動作点入力手段43には、ロボット2が基準作業位置19aで単位動作を行うために教示が必要な動作点を示す教示動作点情報が入力され、作業位置関係入力手段44には、各作業位置19の位置関係を示す作業位置関係情報が入力される。これらの情報に基づいて、演算手段45は、ロボット2が各作業位置19でそれぞれ単位動作を行う場合に移動すべき各動作点を示す動作点情報を演算する。演算結果出力手段46は、演算手段45による演算結果をロボット2に与える。
このように各作業位置19における動作点情報が演算され、その演算結果がロボット2に与えられるので、基準作業位置19aにおける教示動作点情報と作業位置関係情報とが入力されるだけで、各作業位置19における各動作点をロボット2に教示することができる。換言すると、各作業位置19における各動作点をロボット2に教示するにあたって、各作業位置19毎に各動作点情報を入力する必要がなく、したがって入力操作の回数を、可及的に少なくすることができる。これによって、教示のための操作を簡略化することができる。
また、各作業位置19における各動作点をロボット2に教示するにあたって、基準作業位置19aにおける教示動作点情報と作業位置関係情報とを入力するだけでよいので、操作者は、ロボット2を動作させるためのプログラムを意識することなく、容易に、教示のための操作を行うことができる。
また本実施の形態によれば、教示動作点入力手段43には、ロボット2が基準作業位置19aで単位動作を行う場合における第1〜第7動作点31〜37のうち第2、第4および第6動作点32,34,36を示す情報が教示動作点情報として入力される。この教示動作点情報と予め定められる各動作点の位置関係を示す動作点位置関係情報とに基づいて、演算手段45は、動作点情報を演算する。このように動作点情報が演算されるので、第1、第3、第5および第7動作点31,33,35,37を示す情報を入力する必要がなく、したがって入力操作の回数を、さらに少なくすることができる。これによって、教示のための操作をさらに簡略化することができる。
また本実施の形態によれば、移動指令入力手段47には、ロボット2を任意の位置に移動させるための移動指令が入力され、ロボット移動指令手段48は、移動指令入力手段47に入力される移動指令に基づくロボット移動指令をロボット2に与える。このロボット移動指令に応じて、ロボット2は移動する。教示動作点入力手段43は、前記ロボット2からロボット位置情報が入力され、演算手段45は、そのロボット位置情報を教示動作点情報として設定する。このように教示動作点情報が設定されるので、操作者は、教示支援装置1を用いてロボット2を移動させて、ロボット2の位置をたとえば目視によって確認しながら、ロボット2の動作点を教示することができる。したがってロボット2の動作点を正確かつ容易に教示することができる。
また実施の形態によれば、動作指令入力手段49には、任意の作業位置19における任意の動作点にロボット2を移動させるための動作指令が入力される。ロボット動作指令手段50は、演算手段45による演算結果に基づいて、動作指令入力手段49に入力される動作指令に応じた任意の動作点にロボット2を動作させるロボット動作指令をロボット2に与える。このロボット動作指令に応じて、ロボット2は動作する。したがって動作指令入力手段49に動作指令を入力することによって、所望の動作点にロボット2を移動させ、ロボット2の動作確認を容易に行うことができる。
また本実施の形態によれば、動作チェック処理が実行されるとき、表示手段51には、単位動作における各動作点31〜37を表す動作点符号54とロボットの移動経路30を表す経路線図55とが関連づけて表示されるので、操作者は、表示手段51による表示を目視することによって、ロボット2の移動経路30における各動作点31〜37の位置関係を、容易に把握することができる。
また動作指令入力手段49には、任意の作業位置19を表す情報と、表示手段51に表示される動作点符号54のうちの1つを示す情報とが動作指令として入力される。このようにして動作指令が入力されるので、操作者は、ロボット2を動作させるためのプログラムを意識することなく、動作指令を容易に入力することができる。
また本実施の形態によれば、ロボット2として、基板3を搬送する基板搬送用ロボットが用いられる。基板搬送用ロボットでは、多数の動作点を教示する必要があるが、本実施の形態では、教示のための操作を簡略化して、施工準備に要する時間を短縮することができる。
前述の実施の形態は、本発明の例示に過ぎず、本発明の範囲内において構成を変更することができる。前述の実施の形態では、前記図10のステップa18では、演算手段45は、前記ステップa1で取得したステーション番号に対応する基板収容部17の修正された教示動作点情報を、新たな教示動作点情報として取得して設定するが、演算手段45が、ピッチ情報を修正して、修正したピッチ情報を、新たなピッチ情報として設定してもよい。一例として述べると、ピッチ情報は、以下の式に基づいて修正される。
(新たなピッチ)=(現状のピッチ)+(ずれ量)÷((対象段数)−1)…(1)
対象段数は、前記ステップb5で取得した段番号に対応する作業位置19について基準作業位置19aから数えた段数である。ずれ量は、前記図11のステップb12で演算手段45が演算した動作点情報が示すハンド11の位置と、前記対象段数における所望のハンド11の位置との差を示す。前記所望のハンド11の位置は、前記動作点情報が示す位置にハンド11が移動された後に、操作者によって前記対象段数における所望の位置にハンド11が移動されることによって、演算手段45に取得される。ずれ量は、前記図11のステップb12で演算手段45が演算した動作点情報が示すハンド11の位置が、前記対象段数における所望のハンド11の位置よりも上方となる場合を、負とする。
また前述の実施の形態では、基準作業位置19aは、基板収容部17の各作業位置19のうち最も下方の作業位置だけであるが、本発明の実施の他の形態では、基準作業位置は、複数であってもよい。一例として述べると、基準作業位置は、前記各作業位置19のうち最も下方の作業位置および最も上方の作業位置であってもよい。この場合、教示動作点入力手段43には、前記最も下方および最も上方の作業位置で、ロボット2が単位動作を行う場合における複数の動作点のうち一部の動作点を示す教示動作点情報が入力される。演算手段45は、前記教示動作点情報と段数情報とに基づいて、動作点情報を演算する。
詳細に述べると、基板収容部17の最も下方の作業位置からn段目の作業位置の第4動作点34は、以下の式に基づいて演算される。
θ=θL+(θU−θL)×(n−1)÷(S−1) …(2)
Z=ZL+(ZU−ZL)×(n−1)÷(S−1) …(3)
X=XL+(XU−XL)×(n−1)÷(S−1) …(4)
θは、前記n段目の作業位置の第4動作点34におけるハンド11の鉛直軸線14まわりの周方向38の位置を示し、θLは、最も下方の作業位置の第4動作点34におけるハンド11の鉛直軸線14まわりの周方向38の位置を示し、θUは、最も上方の作業位置の第4動作点34におけるハンド11の鉛直軸線14まわりの周方向38の位置を示す。Zは、前記n段目の作業位置の第4動作点34におけるハンド11の鉛直方向13の位置を示し、ZLは、最も下方の作業位置の第4動作点34におけるハンド11の鉛直方向13の位置を示し、ZUは、最も上方の作業位置の第4動作点34におけるハンド11の鉛直方向13の位置を示す。Xは、前記n段目の作業位置の第4動作点34におけるハンド11の水平軸線14に沿う方向25a,25bの位置を示し、XLは、最も下方の作業位置の第4動作点34におけるハンド11の水平軸線14に沿う方向25a,25bの位置を示し、XUは、最も上方の作業位置の第4動作点34におけるハンド11の水平軸線14に沿う方向25a,25bの位置を示す。Sは、基板収容部17の段数を示す。
前記式(2)〜(4)を用いて演算手段45によって動作点情報が演算される場合は、ピッチ情報は、教示動作点情報および段数情報に基づいて演算されるので、ピッチ情報は入力される必要がない。したがって操作者が基板収容部17のピッチ情報を知らなくても、ロボット2の教示を行うことができる。
また基準作業位置19aは、必ずしも基板収容部17の各作業位置19のうち最も下方の作業位置である必要はなく、たとえば前記各作業位置19のうち最も上方の作業位置が基準作業位置19aであってもよく、またその他の作業位置が基準作業位置19aであってもよい。
また前述の実施の形態では、教示動作点情報は、第2、第4および第6動作点32,34,36を示す情報であるが、教示動作点情報は、たとえば第4動作点34を示す情報だけであってもよい。この場合、演算手段45は、第4動作点34を示す情報と、予め定められる各動作点の位置関係を示す動作点位置関係情報とに基づいて、第1〜第7動作点31〜37のうち第4動作点34を除く残余の動作点31〜33,35〜37を示す情報を演算する。このように第4動作点34を示す情報に基づいて前記残余の動作点31〜33,35〜37を示す情報が演算されるので、入力すべき情報をさらに少なくすることができ、したがって入力操作の回数を、さらに少なくすることができる。これによって、教示のための操作をさらに簡略化することができる。
また、教示支援装置1によって教示されるロボット2は、1台に限らず、複数台でもよい。ロボットが複数台の場合は、各ロボットにロボット番号をそれぞれ個別に割り当て、各ロボット毎に教示する必要がある。
また、動作チェック処理では、デッドマンスイッチ106が押下された状態でチェックキー100が押下されたときのハンド11の位置と、動作指令に応じた位置との位置関係によっては、ハンド11を移動させないようにプログラムを構築してもよい。前記位置関係によっては、ハンド11を移動させたときに、ハンド11が基板収容部17に衝突し、ロボット2または基板収容部17が破損してしまうことがあるが、前述のようにプログラムを構築することによって、そのような危険を回避することができる。
また、図13〜図17に示す操作画面は、一例であって、表示手段51に表示される操作画面の内容は、変更されてもよい。図16に示す個別の動作チェック画面68では、動作点表示領域98には、単位動作における各動作点31〜37を表す動作点符号54が表示されるが、各動作点31〜37のいずれかが不要である場合は、その動作点を表す動作点符号54を表示させないようにしてもよい。このような操作画面の内容の変更は、アプリケーションプログラムを変更することによって容易に変更することができる。
また、教示支援装置は、表示部42に設けられるタッチパネルをさらに含み、たとえば図16に示す個別の動作チェック画面68が表示手段51に表示されるときに、操作者が手指で、動作点符号54のいずれか1つの表示領域に対応するタッチパネルの一部に触れることによって、動作点番号情報が入力されるように構成されてもよい。
また前述の実施の形態では、前記図10のステップa18では、演算手段45は、前記ステップa1で取得したステーション番号に対応する基板収容部17の修正された教示動作点情報を、新たな教示動作点情報として取得して設定するが、このように新たな教示動作点情報が設定されても、所望の位置にハンド11を移動させることができない場合がある。この場合は、基板収容部17の各作業位置19にステーション番号をそれぞれ個別に割り当てて、各作業位置19毎に教示動作点情報および作業位置関係情報を設定してもよい。
本発明の実施の一形態である教示支援装置1の構成を示すブロック図である。 ロボット2の構成を簡略化して示す斜視図である。 ロボット2による基板3の取出動作を説明するための簡略化した断面図である。 ロボット2の図3に続く動作を説明するための簡略化した断面図である。 取出動作および収納動作におけるハンド11の移動経路30を示す図である。 図2に示すロボット2を備える基板処理設備27の構成を示すブロック図である。 教示支援装置1の外観を示す正面図である。 操作者によるロボット2の教示手順の一例を示すフローチャートである。 教示支援装置1の教示支援動作を示すフローチャートである。 教示支援装置1の図9に続く教示支援動作を示すフローチャートである。 動作チェック処理を示すフローチャートである。 表示手段51に表示される操作画面の遷移を示す図である。 第2画面72を示す図である。 個別のデータ設定画面62を示す図である。 個別の動作点教示画面64を示す図である。 個別の動作チェック画面68を示す図である。 個別の動作点修正画面70を示す図である。
符号の説明
1 教示支援装置
2 ロボット
3 基板
5 ロボット本体
6 ロボットコントローラ
8 基台
9 可動体
10 アーム
11 ハンド
17 基板収容部
19 作業位置
41 操作部
42 表示部
43 教示動作点入力手段
44 作業位置関係入力手段
45 演算手段
46 演算結果出力手段
47 移動指令入力手段
48 ロボット移動指令手段
49 動作指令入力手段
50 ロボット動作指令手段
51 表示手段
52 記憶手段
54 動作点符号
55 経路線図

Claims (7)

  1. 複数の基板を鉛直方向に等間隔をあけて並列に配置した状態で収容する基板収容部に対して、基板が配置される複数の収容位置にそれぞれ対応する複数の作業位置で、基板収容部に基板を収納する収納動作または基板収容部から基板を取出す取出動作を、単位動作として順次繰り返して、複数の基板を順次搬送する基板搬送用ロボットに対する移動位置の教示を支援し
    板収容部に対して基板を引渡しまたは受取りする引渡しまたは受取り位置と、引渡しまたは受取り位置よりも上方でかつ基板収容部から退避した上側退避位置と、上側退避位置から水平移動して基板収容部の手前に位置する上側待機位置と、上側待機位置から水平移動して基板収容部に進入して引渡しまたは受取り位置の直上に位置する上側進入位置と、引渡しまたは受取り位置から下降移動して引渡しまたは受取り位置の直下の下側進入位置と、下側進入位置から水平移動して基板収容部から退避して基板収容部の手前に位置する下側待機位置と、下側待機位置から水平移動して基板収容部から退避した下側退避位置とを、基板搬送用ロボットが前記単位動作を行うときに移動すべき動作点とし、各動作点の位置を示す情報を、作業位置毎に基板搬送用ロボットにそれぞれ与える教示支援装置であって、
    基板搬送用ロボットを、移動させるべき位置に移動させるための移動指令が入力される移動指令入力手段と、
    移動指令入力手段に入力される移動指令に基づくロボット移動指令を基板搬送用ロボットに与えるロボット移動指令手段と、
    前記ロボット移動指令に応じて移動した基板搬送用ロボットの位置を示すロボット位置情報が基板搬送用ロボットから入力される教示動作点入力手段であって、複数の作業位置のうち予め定める基準作業位置で基板搬送用ロボットが前記単位動作を行うときに移動すべき、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、引渡しまたは受取り位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置のうちで、引渡しまたは受取り位置を含む一部の位置を示す教示動作点情報が入力される教示動作点入力手段と、
    各作業位置の位置関係を示す作業位置関係情報が入力される作業位置関係入力手段と、
    基板搬送用ロボットが各作業位置で前記単位動作をそれぞれ行うときに移動すべき各位置をそれぞれ示す動作点情報を演算する演算手段であって、
    基板搬送用ロボットから教示動作点入力手段に入力されたロボット位置情報を教示動作点情報として設定し、
    教示動作点入力手段に入力される教示動作点情報と、作業位置関係入力手段に入力される作業位置関係情報とに基づいて、作業位置毎の引渡しまたは受取り位置を演算するとともに、
    演算した作業位置毎の引渡しまたは受取り位置と、引渡しまたは受取り位置に対する上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置のそれぞれの位置関係を示す動作点位置関係情報とに基づいて、作業位置毎の上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置を演算する演算手段と、
    演算手段によって演算された引渡しまたは受取り位置、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置をそれぞれ示す動作点情報を作業位置毎に基板搬送用ロボットに与える演算結果出力手段とを含むことを特徴とする基板搬送用ロボットの教示支援装置。
  2. 前記教示動作点入力手段には、上側待機位置、下側待機位置および引渡しまたは受取り位置を示す情報が入力され、
    前記演算手段は、
    教示動作点入力手段に入力された上側待機位置、下側待機位置および引渡しまたは受取り位置の位置関係に基づいて、上側待機位置と引渡しまたは受取り位置との位置関係を示す情報を生成するとともに、下側待機位置と引渡しまたは受取り位置との位置関係を示す情報を生成し、
    生成した位置関係を示すそれぞれの情報と、作業位置毎の引渡しまたは受取り位置とに基づいて、作業位置毎の上側待機位置と下側待機位置とを演算し、
    上側待機位置、下側待機位置および引渡しまたは受取り位置に対する上側退避位置、上側進入位置、下側進入位置および下側退避位置のそれぞれの位置関係を示す動作点位置関係情報と、演算した作業位置毎の上側待機位置、下側待機位置および引渡しまたは受取り位置とに基づいて、作業位置毎の上側退避位置、上側進入位置、下側進入位置および下側退避位置を演算することを特徴とする請求項1記載の基板搬送用ロボットの教示支援装置。
  3. 前記教示動作点入力手段には、引渡しまたは受取り位置だけを示す情報が入力され、
    前記演算手段は、
    教示動作点入力手段に入力される引渡しまたは受取り位置の情報と、作業位置関係入力手段に入力される作業位置関係情報とに基づいて、作業位置毎の引渡しまたは受取り位置を演算するとともに、
    教示動作点入力手段に入力された引渡しまたは受取り位置に対する、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置のそれぞれの位置関係を示す動作点位置関係情報と、演算した作業位置毎の引渡しまたは受取り位置とに基づいて、作業位置毎の上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置をそれぞれ演算することを特徴とする請求項1記載の基板搬送用ロボットの教示支援装置。
  4. 複数の作業位置のうち任意の1つを示す情報と、引渡しまたは受取り位置、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置のうち任意の1つを示す情報が入力される動作指令入力手段と、
    動作指令入力手段に入力される情報に示される作業位置における、引渡しまたは受取り位置、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置のうち1つに基板搬送用ロボットを移動させるロボット動作指令を基板搬送用ロボットに与えるロボット動作指令手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の基板搬送用ロボットの教示支援装置。
  5. 前記単位動作における引渡しまたは受取り位置、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置を、それぞれ表す動作点符号と、前記単位動作における基板搬送用ロボットの移動経路を表す経路線図とを関連づけて表示する表示手段をさらに含み、
    前記動作指令入力手段には、複数の作業位置のうちで任意の1つの作業位置を示す情報と、表示手段に表示される動作点符号のうちの1つを示す情報とが入力され、
    前記ロボット動作指令手段は、前記動作指令入力手段で入力された1つの作業位置情報に示される作業位置において、前記動作指令入力手段で入力された動作点符号のうちの1つを示す情報に示される引渡しまたは受取り位置、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置のうち1つの位置に基板搬送用ロボットを移動させるロボット動作指令を基板搬送用ロボットに与えることを特徴とする請求項記載の基板搬送用ロボットの教示支援装置。
  6. 表示手段は、基板収容部毎にそれぞれ個別に割り当てられるステーション番号のうちから、前記動作指令入力手段によって入力された1つを示す情報と、
    作業位置毎にそれぞれ個別に割り当てられる段番号のうちから、前記動作指令入力手段によって入力された1つを示す情報と、
    前記各動作点符号のうちから、前記動作指令入力手段によって入力された1つを示す情報とを1画面に表示することを特徴とする請求項5記載の基板搬送用ロボットの教示支援装置。
  7. 複数の基板を鉛直方向に等間隔をあけて並列に配置した状態で収容する基板収容部に対して、基板が配置される複数の収容位置にそれぞれ対応する複数の作業位置で、基板収容部に基板を収納する収納動作または基板収容部から基板を取出す取出動作を、単位動作として順次繰り返して、複数の基板を順次搬送する基板搬送用ロボットに対する移動位置の教示を支援し、
    基板収容部に対して基板を引渡しまたは受取りする引渡しまたは受取り位置と、引渡しまたは受取り位置よりも上方でかつ基板収容部から退避した上側退避位置と、上側退避位置から水平移動して基板収容部の手前に位置する上側待機位置と、上側待機位置から水平移動して基板収容部に進入して引渡しまたは受取り位置の直上に位置する上側進入位置と、引渡しまたは受取り位置から下降移動して引渡しまたは受取り位置の直下の下側進入位置と、下側進入位置から水平移動して基板収容部から退避して基板収容部の手前に位置する下側待機位置と、下側待機位置から水平移動して基板収容部から退避した下側退避位置とを、基板搬送用ロボットが前記単位動作を行うときに移動すべき動作点とし、各動作点の位置を示す情報を、作業位置毎に基板搬送用ロボットにそれぞれ与える教示支援装置の教示支援方法であって、
    複数の作業位置のうち予め定める基準作業位置で、基板搬送用ロボットが前記単位動作を行うときに移動すべき、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、引渡しまたは受取り位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置のうちで、引渡しまたは受取り位置を含む一部の位置を示す教示動作点情報と、各作業位置の位置関係を示す作業位置関係情報とを取得する取得工程であって、入力される移動指令に基づくロボット移動指令に応じて移動したロボットの位置を示すロボット位置情報を教示動作点情報としてロボットから取得する取得工程と、
    取得工程において取得した各情報に基づいて、基板搬送用ロボットが各作業位置でそれぞれ前記単位動作を行うときに移動すべき各位置をそれぞれ演算する演算工程であって、
    教示動作点入力手段に入力される教示動作点情報と、作業位置関係入力手段に入力される作業位置関係情報とに基づいて、作業位置毎の引渡しまたは受取り位置を演算するとともに、
    演算した作業位置毎の引渡しまたは受取り位置と、引渡しまたは受取り位置に対する上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置のそれぞれの位置関係を示す動作点位置関係情報とに基づいて、作業位置毎の上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置を演算する演算工程と、
    演算工程によって演算された引渡しまたは受取り位置、上側退避位置、上側待機位置、上側進入位置、下側進入位置、下側待機位置および下側退避位置を示す情報を作業位置毎に基板搬送用ロボットに与える演算結果出力工程とを含むことを特徴とする基板搬送用ロボットの教示支援装置の教示支援方法
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