JP4025187B2 - 中継アダプタ及び遠隔管理システム - Google Patents

中継アダプタ及び遠隔管理システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温水暖冷房システムを構成する熱源機、その端末又はその他、各種の設備機器の監視及び制御等の各種管理に関し、特に、各種設備機器の遠隔監視、遠隔操作等、各種の管理に用いられる中継アダプタ及び遠隔管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、温水暖冷房システムでは、ガスや灯油等の燃料の燃焼熱、電熱等を熱源として温水を作り出す熱源機が設置され、この熱源機で作り出された温水を床暖房、浴室暖房乾燥機、エアコン等の端末機に循環させており、各端末機と熱源機とは有線又は無線による双方向通信によって所望の制御が行われている。
【0003】
このような温水暖冷房システムは住居内に個別に設置され、外部と遮断された完結型システムを構成している。マンション等の集合住宅に設置されるシステムであっても、その集合住宅内で完結したシステムである。このため、温水暖冷房システムの操作にリモコンが用いられていても、例えば、床暖房や全自動風呂等の操作は住居内に限定されるのである。
【0004】
このような温水暖冷房システムを遠隔制御や遠隔監視に関し、例えば、特許文献1が存在する。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−218559号公報
【0006】
この特許文献1には、設備機器の遠隔制御や監視システムについて開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような温水暖冷房システムにおいて、例えば、床暖房や全自動風呂等の消し忘れの外出先からの確認や、帰宅前の床暖房運転等の要求に応えることはできない。予約運転は可能であるが、その予約運転の操作を外部から指示することは不可能であり、利便性に欠けるものである。また、消し忘れに対する迅速な対応ができない場合には安全性に問題がある。
【0008】
また、温水暖冷房システムの故障時には、ユーザがその不具合の発見、修理店への連絡、修理員のユーザ宅への出張及び修理という段階的な手順になるため、不具合発生から修理完了まで、ユーザの不便を回避できない。不具合発生から修理完了までの保守管理の迅速性に欠け、利便性に問題がある。
【0009】
また、システムや設備機器に不具合をユーザが感じても、それが故障であるか否かを即座に認識できるとは限らない。例えば、電源リセット等で正常動作に復帰するような軽微なトラブル、故障とはいえないような状況であっても、修理員の出張が要請される場合もあり、不具合を感じたユーザから提供される情報が不正確である場合が多々あり、修理員が駆けつけても的確な対応ができない等の問題がある。ユーザの不具合の認識と、提供される故障情報と、修理員の認識とが合致することは稀であり、ユーザ側の要望と修理員側の対応との間で情報認識の合致が得られず、それが対応遅れ等の問題になっている。即ち、修理の迅速化の要請と対応の問題である。
【0010】
また、増大する高齢者の住空間における設備機器の動作状態の監視や制御は、高齢者個人の安全性や利便性を超え、地域の安全上も不可欠であることが指摘されている。
【0011】
これに対し、特許文献1には、設備機器の遠隔制御システムや遠隔監視システムについて開示されているが、熱源機等と管理センターとを中継して設備機器側の制御情報や動作情報を集中的に管理し、ユーザが適宜に利用することを開示したものではない。
【0012】
そこで、本発明は、個々の設備機器の監視や制御に必要な情報を集中して管理し、遠隔操作の範囲を拡大して安全性及び利便性を向上させた中継アダプタ及び遠隔管理システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
係る課題を解決した本発明の中継アダプタ及び遠隔管理システムは次の通りである。
【0014】
本発明の中継アダプタは、燃料ガスを燃焼させ、その燃焼熱によって水又は熱媒を加熱する熱源機に接続されるとともに、前記熱源機の監視や遠隔制御を行う管理センターに接続され、管理センターによって前記熱源機を管理する遠隔管理シテスムに用いられ、前記熱源機と前記管理センターとを中継する中継アダプタであって、前記熱源機側の制御装置に接続され、該制御装置から発せられる前記熱源機の異常を表すエラーコードが入力されるとともに、前記制御装置に対して制御情報を出力する第1の入出力手段と、前記管理センター側のサーバ装置にネットワークを介して接続され、前記サーバ装置に対してエラーコードを送出するとともに、前記サーバ装置からの制御情報を受ける第2の入出力手段と、前記第1の入出力手段に入力されたエラーコード及びエラーコードに付加される時間情報を記憶する記憶手段と、連続押しによって通信の遮断を指示するための操作ボタンを備え、前記第2の入出力手段が受けた前記制御情報に基づいて制御出力を発生して前記第1の入出力手段から前記制御装置に送出し、前記制御装置からエラーコードが発せられているか否かを判定し、エラーコードが発せられていれば、該エラーコードを時間情報とともに前記記憶手段に記憶し、そのエラーコードが前記管理センターに対して発呼制限されたものであるか否かを判別し、発呼制限されていないエラーコードであれば、そのエラーコードを時間情報とともに前記第2の入出力手段より前記管理センターの前記サーバ装置に通知し、前記操作ボタンが連続押しされた場合、前記管理センターとの通信を遮断して前記エラーコードの送信を遮断する情報処理手段と、前記情報処理手段が前記通信を遮断した場合にその表示をする表示手段とを備えことを特徴とする。
本発明の中継アダプタにおいて、前記情報処理手段は、前記制御装置からエラーコードが発呼されてない時間が、規定時間に到達したか否かを判定するとともに、規定時間に到達した場合に正常データに時間情報を付加して前記記憶手段に記憶させてもよい。
また、本発明の中継アダプタにおいて、前記情報処理手段は、前記管理センターから定期に発せられる送信要求に応答し、前記熱源機の少なくとも通電時間、給湯着火時間に関する情報を定期に前記管理センターに送信させてもよい。
【0015】
この中継アダプタによれば、第1の入出力手段側に接続された1又は複数の設備機器側の情報の授受は設備機器側に対応し、管理センターに接続される第2の入出力手段の情報の授受は管理センター側に対応するので、設備機器側と管理センターとを規格や通信仕様等を共通化する必要がなく、各種の設備機器の監視や制御等の管理の簡易化を実現することができる。
【0016】
本発明の中継アダプタにおいて、時刻を計時して時間情報を出力する計時手段を備え、伝送される制御情報に時間情報を付加する構成としてもよい。計時手段を備えれば、設備機器側に発生する運転モードの変化等を表す情報を時間情報、例えば、年月日及び時刻とともに管理することができる。
【0017】
本発明の中継アダプタにおいて、連続押しによって通信の遮断を指示するための操作ボタンを備え、前記情報処理手段は、前記操作ボタンが連続押しされた場合、前記管理センターとの通信を遮断し、前記エラーコードの送信を遮断する。また、本発明の中継アダプタにおいて、表示手段を備え、前記情報処理手段は、前記表示手段に前記通信を遮断した旨の表示をする。中継アダプタに設けられた表示手段の表示を以て異常や修理中であるか否かを容易に判別することができる。
【0018】
本発明の遠隔管理システムは、燃料ガスを燃焼させ、その燃焼熱によって水又は熱媒を加熱する熱源機に接続されるとともに、前記熱源機の監視や遠隔制御を行う管理センターに接続され、前記熱源機と前記管理センターとを中継する中継アダプタを備える遠隔管理システムであって、前記中継アダプタが、上記構成を備えることを特徴とする。
【0019】
この遠隔管理システムによれば、第1の入出力手段側に接続された1又は複数の設備機器側の情報の授受は設備機器側に対応し、管理センターに接続される第2の入出力手段の情報の授受は管理センター側に対応するので、設備機器側と管理センターとを規格や通信仕様等を共通化する必要がなく、各種の設備機器の監視や制御等の管理の簡易化を実現することができ、管理センター側でガス燃焼機器、電気機器等の各種の機器を集中管理することができる。
【0021】
また、前記中継アダプタを用いた遠隔管理方法によれば、熱源機側の制御装置から運転モードの変化を中継アダプタに取り込み、その記憶手段に運転モードに対応する実時間データを格納する。この実時間データの監視により、異常情報が得られているとき、時間情報とともに記憶手段に格納し、その異常情報を遠隔地にある管理センター側のサーバ装置に送信する。この結果、管理センターでは、中継アダプタ側で監視される実時間データに基づく監視ができるとともに、その異常情報の取得に基づいて必要な制御情報を出力でき、迅速な対応を取ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は本発明の実施の形態に係る中継アダプタ及び遠隔管理システムを示し、図1はユーザ側システム、図2は管理センター側システムを示し、図3は本発明の第1の実施の形態に係る中継アダプタの一例を示している。
【0025】
この実施の形態では、図1に示すユーザ側システム2に熱源機3が設置されており、この熱源機3は例えば、燃料ガスの燃焼熱で温水を作り、この温水を熱媒として暖冷房システムを構成する熱源である。そこで、この熱源機3には、温水の第1の循環路4を介して第1の端末6が接続されるとともに、第2の循環路8を介して第2の端末10が接続され、循環路4又は8を通して温水が端末6又は10に循環する。この場合、端末6は浴室暖房乾燥機、端末10は床暖房端末を構成している。各端末6、10には個別に動作を制御したり、運転モードの変化を出力する制御部12、14が設置され、これら制御部12、14には第1の制御手段として、熱源機3の制御装置16が接続されている。この制御装置16と制御部12、14とは有線又は無線で接続されている。熱源機3には図示しないが、浴槽への給湯や浴槽水の追焚きを行う循環路、一般給湯向けの給湯回路が設けられている。そして、制御装置16には、台所側から給湯を遠隔制御する台所リモコン装置18、浴室側から給湯や浴槽水の追焚きを遠隔制御する浴室リモコン装置20が接続されている。制御部12には図示しないリモコン装置が備えられ、また、制御部14はリモコン装置と一体に構成され、これら制御部12、14によって所望の動作切替えや運転モードの設定を行うことができる。
【0026】
また、制御装置16には、修理等の便宜のため、表示器22が設置されており、この表示器22は例えば、セグメント表示器で構成され、その制御基板上に設置されている。また、その制御基板には、故障箇所の発見や修理確認等の動作情報を取得する手段として、図示しないコネクタを以てインターフェイス(I/F)装置24が接続可能であり、このI/F装置24に接続された携帯端末26は、管理センター30(図2)との修理情報等の送受信に用いられる。
【0027】
熱源機3の制御装置16、他の設備機器を管理センター30(図2)に接続する手段として中継アダプタ28が設置されており、この中継アダプタ28には他の燃焼機器等のホームオートメーション(HA)端末32、照明機器、AV機器等の商用電源で駆動される機器34が接続される。この中継アダプタ28は、熱源機3、HA端末32、商用電源機器34等、1又は複数の設備機器と管理センター30とを連結する手段である。
【0028】
この中継アダプタ28には、中継装置36及び集中伝送盤38を介して通信装置40が接続されている。マイコンメータ42は燃料ガスの使用量を計測する手段であり、中継装置36は集中伝送盤38と中継アダプタ28又はマイコンメータ42との接続を選択する手段である。集中伝送盤38は、集合住宅等の複数の中継アダプタ28が設置される場合に対応するものであり、441、442・・・44Nは集中伝送盤38に対する入出力を示している。従って、個人住宅の場合には集中伝送盤38の設置は不要であり、破線で示す直結回路46により中継装置36と通信装置40とが接続される。通信装置40は、情報伝送媒体を介して例えば、インターネット48(図2)との通信規格の協調を確立して情報の授受を行う手段である。
【0029】
また、管理センター30には、第2の制御手段として、1又は複数のコンピューが設置され、この実施の形態では、監視サーバ50、WEBサーバ52、確認サーバ54、配信サーバ56、サインサーバ58、分析サーバ60、情報端末62等が設置されている。監視サーバ50は、ユーザ側システムの通信装置40とインターネット48を介して直結され、主として、ユーザ側システム2との情報の授受を監視する機能を持つコンピュータであって、ユーザ側システム2に対して情報要求や情報受領を通信によって行う。この監視サーバ50にLAN(Local Area Network)システムによって連係されたWEBサーバ52、確認サーバ54及び配信サーバ56において、WEBサーバ52はインターネット48を通して図示しない携帯端末との情報の送受を行い、確認サーバ54はユーザ側システム2から受けた情報の良否、故障等を表すエラーコードから機器の異常を確認する。また、配信サーバ56は、エラーコードや機器データを情報端末62に配信する。情報端末62は、複数のコンピュータで構成され、修理部門等に設置されている。
【0030】
また、サインサーバ58は、携帯端末26と無線又は有線からなる電話回線を媒体として連係され、携帯端末26が送信する修理データを受信する。受信した修理データは分析サーバ60で修理や故障の分析に用いられる。その分析結果は情報端末62に送られ、機器の不具合判定、故障箇所の特定が行われる。
【0031】
情報端末62には、インターネット48や電話回線を介して情報端末64が接続されている。この情報端末64は修理を担当する例えば、メンテナンス店に設置される。
【0032】
そして、中継アダプタ28は、例えば、図3に示すように、情報処理手段としてマイクロコンピュータ66を備えている。このマイクロコンピュータ66は、処理手段としてのCPU68、制御プログラム等を格納したROM70、処理途上のデータを格納するRAM72等を備えている。また、このマイクロコンピュータ66には、第1及び第2の動作情報又は制御情報の複数の第1及び第2の入出力手段が設けられており、入出力端子73、通信回路74、ホームオートメーション(HA)用インターフェイス(I/F)回路76、商用電源機器用I/F回路78は第1の入出力手段を構成し、入出力端子79及び通信回路80は第2の入出力手段を構成している。通信回路74側の入出力端子73には熱源機3の制御装置16が接続され、通信回路74は制御装置16と送受される情報信号の変調又は復調を行う。また、通信回路80側の入出力端子79には中継装置36が接続され、通信回路80は中継装置36側で送受される情報信号の変調又は復調を行う。また、HA用I/F回路76側に設けられた接続用端子86には1又は複数のHA端末32が接続され、商用電源機器用I/F回路78側に設けられた接続用端子88には1又は複数の商用電源機器34が接続される。
【0033】
このようにマイクロコンピュータ66には、1又は複数の設備機器として熱源機3、HA端末32、商用電源機器34等が接続されており、このマイクロコンピュータ66において、入出力端子73、通信回路74、HA用I/F回路76又は商用電源機器用I/F回路78は、第1の動作情報又は制御情報を送受する第1の入出力手段であって、第1の制御手段である制御装置16又はHA端末32、商用電源機器34の制御装置と接続されている。また、マイクロコンピュータ66には第2の制御手段である管理センター30が伝送媒体として例えば、インターネット48を介して接続されており、マイクロコンピュータ66において、入出力端子79及び通信回路80は、中継装置36、通信装置40及び管理センター30側に対応する第2の動作情報又は制御情報を送受する第2の入出力手段を構成している。
【0034】
また、マイクロコンピュータ66には、動作情報や制御情報を記憶する記憶手段として書込み及び読出しが可能なEEPROM90、時間情報としてカレンダー情報を出力する計時手段としてカレンダー装置92、指令ないし情報入力手段として操作回路93を介して操作ボタン94、情報提示手段として表示回路96を介してLED表示器98、100、クロック信号を発振する発振回路102等が接続されている。また、中継アダプタ28には、マイクロコンピュータ66等の給電のため、電源回路104が内蔵されている。
【0035】
また、中継アダプタ28において、記録媒体としてのROM70又はEEPROM90には、熱源機3、HA端末32、機器34等の設備機器側の制御情報を設備機器側の規格に基づく第1の動作情報や制御情報と、管理センター30側の共通規格を持つ第2の動作情報や制御情報とを変換する変換プログラムが格納されているとともに、例えば、温水暖冷房システム等の機器側の正常な運転情報を記憶しておき、定期的に熱源機3内の制御装置16に蓄積された運転情報を読み出し、例えば、EEPROM90に記憶した正常値と比較することにより故障状態及び故障部位を特定する制御ロジックプログラムが格納されている。
【0036】
そして、この遠隔管理システムにおける制御手段及び制御内容は次の通りである。
【0037】
(1) 熱源機3、その端末6、10、HA端末32又は機器34等に対する運転指示
管理センター30からの要求に応じて熱源機3、その端末6、10、HA端末32又は機器34等の発停制御、即ち、動作開始、動作停止等の制御を行う。例えば、機器34では、管理センター30からの要求に応じ、照明器具等、機器34の有電圧接点の切換え操作を行い、また、管理センター30からの要求に応じ、照明器具等、機器34の有電圧接点の状態を送信する。
【0038】
(2) 熱源機3、その端末6、10、HA端末32又は機器34等の運転状態の取得処理
管理センター30からの要求に応じて熱源機3、その端末6、10、HA端末32又は機器34等の運転状態を中継アダプタ28で把握し、管理センター30に送信する。この場合、制御装置16に設置されている不揮発性メモリであるEEPROMに最新の運転状態を保存した後、中継アダプタ28のEEPROM90に転送して保存するので、要求受信時の応答速度を向上させることができる。
【0039】
(3) 熱源機3、その端末6、10、HA端末32、機器34等のエラー発生時の発呼処理
熱源機3、その端末6、10、HA端末32又は機器34等のエラー発生時には、次のような処理を行い、中継アダプタ28からエラーに関する各種のデータを管理センター30へ送信する。この場合、EEPROM90には、熱源機3、HA端末32、機器34、中継アダプタ28に発生した最新エラーコード及び過去のエラー履歴の記憶をする。そして、中継アダプタ28では、例えば、熱源機3からエラーを受信後、カレンダー装置92のカレンダー機能を用いて時間情報、即ち、タイムスタンプ(年/月/日/時/分)を付してEEPROM90に保存し、その内容を管理センター30に送信する。この場合、エラー、警告コードの内容、例えば、不着火エラー等の軽微な内容によっては、それを評価し、管理センター30への送信を抑制する機能をマイクロコンピュータ66に搭載してもよい。
【0040】
また、熱源機3、その端末6、10、HA端末32、機器34等に関する積算系データ等、例えば、熱源機3の通電積算時間や給湯着火時間等のデータをEEPROM90に蓄積する。この場合、通信不良等の中継アダプタ28に関するエラーコードもEEPROM90及び熱源機3の制御装置16内の不揮発性メモリに保存する。
【0041】
(4) 熱源機3、その端末6、10、HA端末32、機器34等の積算系データの定期取得
管理センター30からの定期的な要求に応じ、熱源機3、HA端末32、機器34等に関する積算系データ等、例えば、熱源機3の通電積算時間、給湯着火時間等のデータを送信させる。これによって、管理センター30側で最新の運転情報を得ることができる。
【0042】
(5) 熱源機3、その端末6、10、HA端末32、機器34等のメンテナンスモニタ情報取得
管理センター30からの要求に基づき、熱源機3、HA端末32、機器34等の任意のメンテナンスモニタ情報を送信させる。
【0043】
(6) メモリの構成
各種情報の記憶手段としてEEPROM90を備えるが、このEEPROM90に代え、電源で記録内容の消失を防止した揮発性メモリを設置してもよい。この場合、電源投入後に、熱源機3の機種名、各種端末機種名等のデータは熱源機3から取得し、EEPROM90に保存する。この結果、制御の信頼性を維持することができる。なお、熱源機3の制御装置16にも、運転プログラムや運転情報等の各種制御情報や動作モード等を記憶する記憶手段として例えば、EEPROMを備えている。
【0044】
(7) カレンダー機能
カレンダー装置92によってカレンダー機能が実現されており、エラー発生時刻の信頼性を確保することができる。この場合、管理センター30から送信される時刻を用いて、中継アダプタ28の時刻の上書き修正が可能であり、この結果、時刻の統一化を図ることができる。
【0045】
(8) 操作ボタン94及びLED表示器98、100
熱源機3〜中継アダプタ28間の送受信及び中継アダプタ28への電源供給の有無を表示する手段として、LED表示器98、100が用いられ、操作ボタン94は、修理モードへの切換スイッチを構成している。
【0046】
次に、本発明の実施の形態に係る遠隔管理方法及び遠隔管理プログラムを図4〜図11に示すフローチャートを参照して説明する。
【0047】
図4は、本発明の実施の形態に係る遠隔管理方法及び遠隔管理プログラムのメインルーチンを示している。このメインルーチンでは、ステップS1で修理モードか否かを判定し、修理モードである場合には、ステップS2に移行し、例えば、熱源機3の修理モードの処理を実行する。ステップS1で修理モードでない場合、又はステップS2で修理モードの処理を完了したとき、ステップS3に移行し、データ送信か否かを判定し、データ送信の場合にはステップS4に移行し、データ送信処理を実行する。
【0048】
ステップS3でデータ送信でない場合、又はステップS4でデータ送信処理を完了したとき、ステップS5に移行し、遠隔操作か否かを判定し、遠隔操作の場合にはステップS6に移行し、遠隔操作処理を実行する。ステップS5で遠隔操作でない場合、又はステップS6で遠隔操作処理を完了したとき、ステップS7に移行してエラー送信か否かを判定し、エラー送信である場合にはステップS8に移行してエラー送信処理を実行する。
【0049】
ステップS7でエラー送信でない場合、ステップS8でエラー送信処理を完了した場合には、ステップS9に移行して通信確認表示か否かを判定し、通信確認表示である場合にはステップS10に移行して通信確認表示処理を実行する。また、ステップS9で通信確認表示でない場合、又はステップS10で通信確認表示処理を完了した場合には、ステップS11に移行してエラーコードの発呼か否かを判定し、エラーコードの発呼である場合にはステップS12に移行してエラーコードの発呼処理を実行し、また、ステップS11でエラーコードの発呼でない場合、又はステップS12でエラーコード発呼処理を完了した場合には、ステップS13に移行し、その他の処理か否かを判定し、その他の処理である場合にはステップS14に移行してその他の処理を実行する。この場合、その他の処理は、ステップS1〜S12以外の処理として携帯端末26との管理情報の送信処理や受信処理、機器34の遠隔操作処理等の処理である。係る処理が実行された後、また、ステップS13でその他の処理でない場合にはステップS1に戻り、同様にステップS1〜ステップS14の処理を実行する。
【0050】
このような処理により、遠隔管理方法及び遠隔管理プログラムを実現することができ、管理センター30と中継アダプタ28との通信を通じて熱源機3、HA端末32、機器34等の遠隔監視、遠隔操作等の遠隔管理を実現することができる。
【0051】
次に、前記メインルーチンにおける各種の処理を説明する。
【0052】
(9) 熱源機の修理モード
熱源機の修理時には、修理中の不具合の再現性を確認するため、不具合事象と同一のエラーコードを短時間に複数回発生させる場合がある。このようなエラーコードの発生の度に、そのエラーコードを管理センター30に送信してしまうと、通信費の増大や、管理センター30ではそのエラーコードの発生の度に新たな不具合の発生と認識し、混乱を招くおそれがある。かかる不都合を回避するため、修理時にはエラーコードを管理センター30へ送信しない制御を例えば、図5に示すフローチャートによって実行する。
【0053】
図5は、この制御方法及び処理プログラムの一例を示している。
【0054】
ステップS201では、中継アダプタ28の操作ボタン94が操作されたか否かを判定する。この場合、この操作ボタン94を連続的に押すと、その連続押し時間により操作回路93を通してマイクロコンピュータ66が操作ボタン94の連続押しを認識し、通信遮断状態に移行することになる。
【0055】
ステップS201で操作ボタン94の連続押しによる通信遮断操作が行われたと判定された場合には、ステップS202に移行し、LED表示器98、100を例えば、交互に点滅させ、通信遮断状態に移行したことを表示する。この場合、熱源機3側の制御装置16に設けられた表示器22には中継アダプタ28に通信遮断を指示したこと、即ち、通信遮断中を表示し、修理担当者に視覚的に告知する。
【0056】
ステップS203に示すように、熱源機3側の修理が完了すると、ステップS204に移行し、操作ボタン94の押し操作による通信復帰操作があったか否かを判定し、通信復帰操作がない場合には、ステップS202、ステップS203を繰り返し、通信復帰操作が行われるまで、LED表示器98、100を交互に点滅させ、表示器22に通信遮断状態を表示する。
【0057】
また、ステップS204で通信復帰操作が行われたことが認識されると、ステップS205に移行し、通信動作に移行したことをLED表示器98、100に表示し、表示器22の表示を停止させる。この場合、LED表示器98、100は、例えば、双方の連続点灯によって正常通信への移行を表示し、告知する。そして、ステップS206に移行して正常通信へ移行し、メインルーチンに復帰する。なお、正常通信か異常状態かをLED表示器98、100で表示する場合、発光色を異ならせることによって表示させてもよい。
【0058】
また、ステップS201で操作ボタン94の連続押しが判定されない場合には、ステップS207に移行し、機器の修理を開始し、例えば、熱源機3の制御装置16のコネクタを通してI/F装置24を接続すると、熱源機3の制御装置16は修理モードに移行する。このとき、修理モードを認識させるため、携帯端末26からI/F装置24を通して修理中であることを表す修理フラグが制御装置16に送信される。このとき、制御装置16から中継アダプタ28にも同様の修理フラグが伝送される。情報処理機能を持つ携帯端末26では、熱源機3の内部情報を参照し、又は熱源機3側の特定部品を動作させ、故障箇所の特定を行う修理支援システムが実行される。
【0059】
ステップS208では、修理フラグの送信を持続する通信遮断中には、管理センター30へのエラーコード等のメンテナンス情報の送信停止状態を維持する。このように、操作ボタン94の連続押しによる指令と、制御装置16から送信される修理フラグとを以て通信停止を行っており、通信停止の信頼性が高められている。
【0060】
ステップS209では、熱源機3の修理完了により、熱源機3側の制御装置16から修理中であることを表す修理フラグの送信が停止される。このとき、マイクロコンピュータ66は、送信停止状態を解除してステップS206に移行し、ステップS206では通信回路74を正常通信状態に移行させた後、メインルーチンに復帰させる。
【0061】
(10) 管理センターへのデータ送信処理
【0062】
管理センター30と中継アダプタ28とのデータの送受は、例えば、図6に示すように、管理センター30側からの要求により実行する。図6は、管理センター30へのデータ送信モードの制御方法及び処理プログラムの一例を示している。
【0063】
ステップS401では、管理センター30から中継アダプタ28に実時間情報即ち、リアルタイムデータ、積算系データ、不変データや、運転モードの要求を行う。この要求により、ステップS402では、中継アダプタ28の記憶手段であるRAM72又はEEPROM90に保存されているデータを管理センター30に送信し、送信完了後、メインルーチンに戻る。
【0064】
このように管理センター30のデータ要求により、中継アダプタ28からデータを送信するので、データの流出を防止することができる。
【0065】
(11) 管理センターからの遠隔操作処理
【0066】
管理センター30による中継アダプタ28側の熱源機3、HA端末32、商用電源機器34の運転等の遠隔操作は、例えば、図7に示すように、管理センター30及び中継アダプタ28の運転モードの設定に基づいて行われる。図7は、管理センター30からの遠隔操作処理の制御方法及び処理プログラムの一例を示している。
【0067】
ステップS601では、管理センター30から中継アダプタ28に対し、熱源機3又はHA端末32又は商用電源機器34の運転モードを設定する。この運転モードの設定に基づき、ステップS602では、中継アダプタ28が熱源機3又はHA端末32又は商用電源機器34の運転モードを設定し、運転モードの設定の後、メインルーチンに戻る。
【0068】
このように管理センター30による中継アダプタ28への運転モードの設定、中継アダプタ28がその設定を受けて熱源機3等の各種機器の運転モードを設定することにより、モード設定の簡易化とともに設定精度を高めることができる。
【0069】
(12) 中継アダプタ故障時のエラー送信処理
【0070】
中継アダプタ28に故障が発生すると、正常な処理の実行が不可能になるので、迅速なエラー処理を行う必要がある。係る処理は、例えば、図8に示すように、中継アダプタ28側のエラー送信処理に基づいて行われる。図8は、中継アダプタ28側の処理及び管理センター30へのエラー送信処理の制御方法及び処理プログラムの一例を示している。
【0071】
ステップS801では、中継アダプタ28に故障が生じると、中継アダプタ28がエラーコードを発生する。このエラーコードの発生を受け、ステップS802では、EEPROM90にエラーコードを保存し、このエラーコードが何時発生したかを明らかにするため、その時間情報としてタイムスタンプ情報がそのエラーコードに付される。
【0072】
そして、ステップS803では、中継アダプタ28から管理センター30に対し、そのエラーコードが送信される。このエラーコードの受信により、管理センター30には、中継アダプタ28の故障及びその故障が何時発生したかを知ることができる。
【0073】
このように、中継アダプタ28はその故障発生を表すエラーコードを時間情報とともにEEPROM90に格納し、管理センター30に送信するので、管理センター30側で故障発生を速やかに知ることができ、しかも、エラーコードを中継アダプタ28側から自発的に管理センター30側に送信するので、管理センター30側で中継アダプタ28の故障の認識及び適切な対応を迅速化することができる。
【0074】
(13) 設置時の通信確認表示処理
【0075】
中継アダプタ28は、熱源機3と同時期に設置されることになるが、この場合、信号伝送上、上位側にある集中伝送盤38や電話回線の引込みが中継アダプタ28と前後して行われ、集中伝送盤38や電話回線の引込みが中継アダプタ28の設置後に行われることが予想される。このような設置状況において、中継アダプタ28の異常、熱源機3ないし中継アダプタ28間に異常があった場合、設置時には異常か否かを判断することが不可能である。また、通信上の不具合が発生しても、その原因が熱源機3ないし中継アダプタ28間の異常か、中継アダプタ28ないし集中伝送盤38間の異常かを区別することが施工の迅速性及び信頼性から要求される。
【0076】
そこで、中継アダプタ28には、熱源機3ないし中継アダプタ28間の通信が可能か否か、中継アダプタ28ないし集中伝送盤38間の通信が可能か否かを判定する判定処理プログラムが搭載され、その判定結果を表示する手段としてLED表示器98、100が設置されており、例えば、図9に示すように、通信が正常か否かを点灯形態によって表示するものである。図9は、通信確認表示処理の制御方法及び処理プログラムの一例を示している。
【0077】
熱源機3又は中継アダプタ28の設置、又は双方の設置において、ステップS101では、LED表示器98が点灯し、LED表示器100が消灯することにより、熱源機3〜中継アダプタ28間の通信が正常であることが表示される。即ち、LED表示器98は、熱源機3〜中継アダプタ28間通信確認用であり、LED表示器100は、中継アダプタ28〜集中伝送盤38間通信確認用である。
【0078】
ステップS102のように、集中伝送盤38の設置及び電話回線の引込みが完了すると、ステップS103に移行する。ステップS103ではLED表示器98、100の双方が点灯することにより、熱源機3〜管理センター30間の通信が正常であることが表示される。
【0079】
そこで、ステップS104では、LED表示器98又はLED表示器100の何れかが消灯しているか否かを判定し、何れかが消灯している場合には、ステップS105に移行し、消灯しているのはLED表示器98であるか否かを判定する。LED表示器98が消灯している場合には、ステップS106に示すように、熱源機3〜中継アダプタ28間の異常を表示しており、LED表示器100が消灯している場合には、ステップS107に示すように、中継アダプタ28〜集中伝送盤38間の異常を表示し、これらの情報提示の後、メインルーチンに復帰する。
【0080】
このような表示手段として、例えば、2つのLED表示器98、100の点灯か消灯かの表示を以て、通信経路として、熱源機3〜中継アダプタ28間の通信が正常か否か、中継アダプタ28〜集中伝送盤38間の通信が可能か否かを表示するので、作業者は正常か異常かを瞬時に把握でき、必要な対応を取ることができ、信頼性の高いしかも迅速な施工を行うことができる。
【0081】
(14) エラーコードの発呼処理
【0082】
中継アダプタ28は、熱源機3等から取得されるエラーや故障を表すエラーコードを管理センター30からの要求又は自発的に管理センター30に対して例えば、図10及び図11に示すように、発呼処理を実行する。これにより、管理センター30側では熱源機3等に発生する運転モードの変化から故障等を把握し、認識することができ、迅速かつ的確な対応を取ることができる。
【0083】
図10及び図11は、エラーコードの発呼処理の一例を示している。図10及び図11において、A、B及びCは、フローチャート間の連結部分を示している。
【0084】
ステップS1201では、例えば、熱源機3、その端末6、10、HA端末32、機器34等に運転モードの変化が生じたか否かを判定する。このプログラムでは、運転モードに変化が生じるまで、このステップS1201で待機する。
【0085】
運転モードに変化が生じると、ステップS1202に移行し、運転モードに変化が生じているのは熱源機3か否かを判定し、熱源機3でない場合には、ステップS1203に移行して熱源機3側の端末6、10かその他の機器、即ち、HA端末32、機器34かを判定する。
【0086】
熱源機3に運転モードの変化が生じている場合にはステップS1204に移行し、ステップS1204では、熱源機3から中継アダプタ28に熱源機3の運転モードを発呼、即ち、送信する。また、ステップS1203で熱源機3側の端末6、10と判定された場合には、ステップS1205に移行して端末6又は10が熱源機3に対し、端末6又は10の運転モードを発呼する。ステップS1206では、端末6又は10から発呼された運転モードを熱源機3の制御装置16のEEPROMに保存し、ステップS1207では、その運転モードを中継アダプタ28に発呼する。
【0087】
そして、ステップS1208では、ステップS1204から発呼された運転モード、ステップS1207から発呼された運転モードを中継アダプタ28のRAM72に保存する。この保存処理は、ステップS1203でその他の機器であると判定された場合にも、その機器からの運転モードを中継アダプタ28のRAM72に保存する。その保存処理の完了後、ステップS1209で熱源機3又は端末6、10又はその他の機器が運転中であるか否かを判定する。運転中でない場合には、ステップS1201に戻り、ステップS1201〜1209の処理を繰り返すことになる。
【0088】
ステップS1209で熱源機3又は端末6、10又はその他の機器が運転中であると判定された場合には、ステップS1210に移行し、運転モードに関するリアルタイムデータを収集し、ステップS1211では取得された最新データをRAM72に保存する。この場合、従前のデータ上に最新データが上書きされて保存され、即ち、データの更新が行われる。
【0089】
この最新データの更新の後、ステップS1212では、熱源機3又は端末6、10がエラーコードを発呼しているか否かを判定し、エラーコードを発呼している場合には、ステップS1213に移行し、そのエラーコードをEEPROM90に上書きして保存し、このエラーコードは時間情報であるタイムスタンプデータを付加して保存する。
【0090】
また、ステップS1214では、異常時データをRAM72に上書きして保存し、この異常時データにも時間情報であるタイムスタンプデータを付加して保存する。
【0091】
そして、ステップS1215では、エラーコードが発呼制限条件付きか否かを判定し、エラーコードが発呼制限条件付きでない場合にはステップS1216に移行し、必要なデータを選択する。
【0092】
この場合、エラーコードが発呼制限条件付きである場合、ステップS1217ではその発呼制限条件を満たしているか否かを判定し、満たしている場合にはステップS1201に戻り、その条件を満たしていない場合にはステップS1216に移行し、必要なデータを選択する。
【0093】
必要なデータの選択の後、ステップS1218では、エラーコードと選択されたデータとを中継アダプタ28から管理センター30側に送信し、ステップS1219では、管理センター30側でエラーコード及びデータを用いて故障部品を特定するとともに、故障原因を解析し、修理に必要なデータをメンテナンス担当者に送信する。このデータ送信は、メンテナンス店に設置されたファクス装置等の情報端末64に送信される。
【0094】
ところで、ステップS1212で熱源機3又は端末6、10がエラーコードを発呼していない場合、ステップS1220ではエラーコードが発呼されない時間が規定時間経過したか否かを判定する。規定時間が経過しない場合にはステップS1221(図10)に移行し、熱源機3又は端末6、10が運転中であるか否かを判定し、運転中でない場合にはステップS1201に戻り、運転中である場合にはステップS1210に移行し、ステップS1210の処理を行う。
【0095】
また、エラーコードが発呼されない時間が規定時間に到達した場合には、ステップS1222に移行し、運転モード毎に正常時データをRAM72に上書き保存し、この正常時データにも時間情報であるタイムスタンプデータを付加して保存する。この保存データは、ステップS1216のデータの選択処理の対象となる。
【0096】
また、この処理モードにおいて、ステップS1223では中継アダプタ28の電源通電時に、中継アダプタ28が不変データを熱源機3に要求し、ステップS1224では、中継アダプタ28は、熱源機3から取得された不変データをEEPROM90に上書きして保存し、この不変データに時間情報であるタイムスタンプデータを付加して保存する。この保存データもステップS1216のデータの選択処理の対象となる。
【0097】
また、この処理モードにおいて、ステップS1225では中継アダプタ28が定期的に積算系データを熱源機3に要求し、ステップS1226では、中継アダプタ28は、熱源機3から取得された積算系データをデータをEEPROM90に上書きして保存し、この積算系データに時間情報であるタイムスタンプデータを付加して保存する。この保存データもステップS1216のデータの選択処理の対象となる。
【0098】
このような処理によれば、管理センター30側の要求により、熱源機3、その端末6、10、HA端末32、機器34、中継アダプタ28の運転状況や制御情報を迅速に管理センター30側で把握し、その把握に基づいた故障修理等、迅速な対応を取ることができ、信頼性の高い遠隔管理を実現することができる。
【0099】
次に、図12は、第2の実施の形態に係る中継アダプタを示している。第1の実施の形態では、中継アダプタ28と中継装置36とを別個に構成したが、例えば、図12に示すように、中継アダプタ28に中継装置36を内蔵させ、中継アダプタ28側でマイコンメータ42のデータを取得するようにしてもよい。このように構成すれば、通信経路の簡略化とともに、設備の構成を簡略化することができる。
【0100】
次に、図13は、第3の実施の形態に係る中継アダプタを示している。前記実施の形態のように中継装置36だけでなく、集中伝送盤38も中継アダプタ28側に内蔵させてもよい。このように構成すれば、通信経路の簡略化とともに、設備の構成を簡略化することができる。
【0101】
また、各実施の形態では、中継アダプタ28を熱源機3又はその制御装置16と独立した構成として説明したが、熱源機3の筐体内に中継アダプタ28を設置し、又は制御装置16の内部又はその制御基板内に中継アダプタ28を設置し、制御装置16と中継アダプタ28を一体に構成してもよい。このような構成によれば、中継アダプタ28を独立して設置した場合に比較し、装置構成を簡略化できるとともに、取付けの手数やコストを低減させることができ、中継アダプタ28を独立させた場合の防護対策等を削減できる効果がある。
【0102】
また、実施の形態では、本発明に係る遠隔管理システムで監視や制御等の管理対象として熱源機3、その端末6、10、HA端末32、機器34を例示したが、家屋内に設置される各種の設備機器を対象とすることができ、本発明は、実施の形態に記載したものに限定されるものではない。
【0103】
また、本発明を説明するに当たって、図1〜図13に示す実施の形態を参照し、明細書においても具体的な構成例を述べたが、本発明は、係る実施の形態に開示された内容に限定されるものではない。
【0104】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次の効果が得られる。
a 温水暖冷房システム等の各種の熱源機を戸外から遠隔監視、遠隔制御を行うことができ、外出先から消し忘れを確認したり、外出先から帰宅前に床暖房等を運転することができ、ユーザの利便性の向上とともに、安全性を高めることができる。
b 遠隔監視により、温水暖冷房システムの故障の事前予知や不具合箇所を遠隔監視や遠隔制御により正確に把握でき、迅速且つ的確な修理を行うことができ、質の高い保守管理を実現できる。
c 第三者による監視や制御を実現でき、高齢者住居の近親者や介護者によるサービス確立に貢献することができる。
d 電話機等の情報端末による遠隔監視、遠隔制御を図ることができ、熱源機、特に、仕様の異なる各種の熱源機の遠隔監視、遠隔操作及び遠隔制御等の利便性を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るユーザ側システムを示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る管理センター側システムを示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る中継アダプタを示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る遠隔管理方法及び遠隔管理プログラムのメインルーチンを示すフローチャートである。
【図5】熱源機の修理モードを示すフローチャートである。
【図6】データ送信処理を示すフローチャートである。
【図7】遠隔操作処理を示すフローチャートである。
【図8】エラー送信処理を示すフローチャートである。
【図9】通信確認表示処理を示すフローチャートである。
【図10】エラーコードの発呼処理を示すフローチャートである。
【図11】図10に続くエラーコードの発呼処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る中継アダプタを示すブロック図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態に係る中継アダプタを示すブロック図である。
【符号の説明】
3 熱源機
6、10 端末
16 制御装置(第1の制御手段)
22 表示器(表示手段)
28 中継アダプタ
30 管理センター
32 HA端末
34 商用電源機器
48 インターネット(伝送媒体)
50 監視サーバ(第2の制御手段)
52 WEBサーバ(第2の制御手段)
54 確認サーバ(第2の制御手段)
56 配信サーバ(第2の制御手段)
58 サインサーバ(第2の制御手段)
60 分析サーバ(第2の制御手段)
62 情報端末(第2の制御手段)
66 マイクロコンピュータ(情報処理手段)
72 RAM(記憶手段)
73 入出力端子(第1の入出力手段)
76 HA用I/F回路(第1の入出力手段)
78 商用電源機器用I/F回路(第1の入出力手段)
79 入出力端子(第2の入出力手段)
90 EEPROM(記憶手段)
92 カレンダー装置(計時手段)
98、100 LED表示器(表示手段)

Claims (4)

  1. 燃料ガスを燃焼させ、その燃焼熱によって水又は熱媒を加熱する熱源機に接続されるとともに、前記熱源機の監視や遠隔制御を行う管理センターに接続され、管理センターによって前記熱源機を管理する遠隔管理シテスムに用いられ、前記熱源機と前記管理センターとを中継する中継アダプタであって、
    前記熱源機側の制御装置に接続され、該制御装置から発せられる前記熱源機の異常を表すエラーコードが入力されるとともに、前記制御装置に対して制御情報を出力する第1の入出力手段と、
    前記管理センター側のサーバ装置にネットワークを介して接続され、前記サーバ装置に対してエラーコードを送出するとともに、前記サーバ装置からの制御情報を受ける第2の入出力手段と、
    前記第1の入出力手段に入力されたエラーコード及びエラーコードに付加される時間情報を記憶する記憶手段と、
    連続押しによって通信の遮断を指示するための操作ボタンを備え、前記第2の入出力手段が受けた前記制御情報に基づいて制御出力を発生して前記第1の入出力手段から前記制御装置に送出し、前記制御装置からエラーコードが発せられているか否かを判定し、エラーコードが発せられていれば、該エラーコードを時間情報とともに前記記憶手段に記憶し、そのエラーコードが前記管理センターに対して発呼制限されたものであるか否かを判別し、発呼制限されていないエラーコードであれば、そのエラーコードを時間情報とともに前記第2の入出力手段より前記管理センターの前記サーバ装置に通知し、前記操作ボタンが連続押しされた場合、前記管理センターとの通信を遮断して前記エラーコードの送信を遮断する情報処理手段と、
    前記情報処理手段が前記通信を遮断した場合にその表示をする表示手段と、
    を備えことを特徴とする中継アダプタ。
  2. 前記情報処理手段は、前記制御装置からエラーコードが発呼されてない時間が、規定時間に到達したか否かを判定するとともに、規定時間に到達した場合に正常データに時間情報を付加して前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1記載の中継アダプタ。
  3. 前記情報処理手段は、前記管理センターから定期に発せられる送信要求に応答し、前記熱源機の少なくとも通電時間、給湯着火時間に関する情報を定期に前記管理センターに送信させることを特徴とする請求項1又は2記載の中継アダプタ。
  4. 燃料ガスを燃焼させ、その燃焼熱によって水又は熱媒を加熱する熱源機に接続されるとともに、前記熱源機の監視や遠隔制御を行う管理センターに接続され、前記熱源機と前記管理センターとを中継する中継アダプタを備える遠隔管理システムであって、
    前記中継アダプタが、請求項1、2又は3に記載する中継アダプタであることを特徴とする遠隔管理システム。
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