JP4024734B2 - エストラジオールの抽出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ザクロの種子等からエストラジオールを抽出するエストラジオールの抽出方法に関するものである。
ザクロの果実は、以前より人間の身体への有効性が知られ食品や製薬として一般に利用されている。その有効性には、ザクロの果実に含有されるエストロゲンが大きく関わっていると考えられている。特に、エストロゲンは、皮膚の健康増進やアルツハイマー病の予防や改善等に役立つとされている。このエストロゲンは、人間の体内で合成分泌される女性ホルモンであり、エストラジオール、エストリオール、エストロンの三種が代表的なものである。
近年では、前記有効性から、ザクロの果実よりエストロゲンを抽出し利用することが試みられている。その抽出方法としては、例えば、粉末状のザクロ果実成分を得るものがある。具体的には、果実から搾取した果汁を乾燥させ、又は果実を粉砕して水分を除去した粉末から抽出溶剤を用いてザクロ溶液を抽出し、そのザクロ溶液から抽出溶剤を除去する。
しかしながら、前記いずれの抽出方法でもエストロゲンの抽出は実現されていなかった(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−131053
本発明が解決しようとする課題は、エストロゲン作用を有するエストロゲン作用物質であるエストラジオールを的確に抽出することにある。
請求項1の発明では、ザクロの種子を粉砕した粉砕試料から抽出溶媒により一次溶液を抽出し、該一次溶液を減圧濃縮後に希釈してアルキル鎖化学結合型の第1の分離剤に通液し、該第1の分離剤から前記抽出溶媒により二次溶液を抽出し、該二次溶液を減圧濃縮してイオン交換型の第2の分離剤に通液し、該第2の分離剤から有機溶媒によりエストラジオールを抽出することを特徴とする。
請求項2の発明では、請求項1記載のエストラジオールの抽出方法であって、前記第2の分離剤は、少なくとも強陽イオン交換層と強陰イオン交換層と弱陰イオン交換層とを有した3層構造であることを特徴とする。
請求項3の発明では、請求項2記載のエストラジオールの抽出方法であって、前記強陽イオン交換層と強陰イオン交換層と弱陰イオン交換層は、別個独立の分離容器にそれぞれ充填され、該分離容器が連結されることによって前記3層構造をなしていることを特徴とする。
請求項4の発明では、請求項3記載のエストラジオールの抽出方法であって、前記強陽イオン交換層は、プロピルスルホン酸からなり、前記強陰イオン交換層は、トリメチルアミノプロピルからなり、前記弱陰イオン交換層は、1級、2級アミンからなることを特徴とする。
請求項5の発明では、請求項1〜4のいずれかに記載のエストラジオールの抽出方法であって、前記有機溶媒は、アセトンとヘキサンとを混合したものであることを特徴とする。
請求項6の発明では、請求項1〜5のいずれかに記載のエストラジオールの抽出方法であって、前記第1の分離剤は、オクタデシルシリカからなることを特徴とする。
請求項7の発明では、請求項1〜6のいずれかに記載のエストラジオールの抽出方法であって、前記一次溶液を抽出する抽出溶媒及び二次溶液を抽出する抽出溶媒は、メチルアルコールからなることを特徴とする。
請求項1の発明では、ザクロの種子を粉砕した粉砕試料から抽出溶媒により一次溶液を抽出し、該一次溶液を減圧濃縮後に希釈してアルキル鎖化学結合型の第1の分離剤に通液し、該第1の分離剤からメチルアルコールにより二次溶液を抽出し、該二次溶液を減圧濃縮してイオン交換型の第2の分離剤に通液し、該第2の分離剤から有機溶媒によりエストラジオールを抽出することができる。
従って、エストラジオールを的確に且つ効率的に抽出することができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明の効果に加え、第2の分離剤が、少なくとも強陽イオン交換層と強陰イオン交換層と弱陰イオン交換層とを有した3層構造であるため、エストラジオールを容易に且つ確実に抽出することができる。
請求項3の発明では、請求項2の発明の効果に加え、強陽イオン交換層と強陰イオン交換層と弱陰イオン交換層は、別個独立の分離容器にそれぞれ充填され、該分離容器が連結されることによって前記3層構造をなしているため、第2の分離剤の3層構造を容易に実現することができる。
請求項4の発明では、請求項2又は3の発明の効果に加え、強陽イオン交換層は、プロピルスルホン酸からなり、前記強陰イオン交換層は、トリメチルアミノプロピルからなり、前記弱陰イオン交換層は、1級、2級アミンからなるため、エストラジオールを、より確実に抽出することができる。
請求項5の発明では、請求項1〜4のいずれかの発明の効果に加え、有機溶媒がアセトンとヘキサンとを混合したものであるため、エストラジオールを、より確実抽出することができる。
請求項6の発明では、請求項1〜5のいずれかの発明の効果に加え、第1の分離剤がオクタデシルシリカからなるため、エストラジオールを、より確実に抽出することができる。
請求項7の発明では、請求項1〜6のいずれかの発明の効果に加え、一次溶液を抽出する抽出溶媒及び二次溶液を抽出する抽出溶媒がメチルアルコールからなるため、エストラジオールを、より確実に抽出することができる。
ザクロの種子からエストロゲン作用物質であるエストラジオールを的確に抽出するという目的を、成分の抽出と分離とによ実現した。
以下、本発明のエストロゲン作用物質であるエストラジオールの抽出方法の実施例1について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施例1に係るエストラジオールの抽出方法の一次溶液の抽出を示す説明図であり、(a)は粉砕試料及び抽出溶媒を遠心管に充填するときの説明図、(b)は一次溶液を抽出するときの説明図、(c)は一次溶液を抽出した状態の説明図、(d)は一次溶液をフラスコに移し替えた状態の説明図、図2は、本発明の実施例1に係るエストラジオールの抽出方法の二次溶液の抽出を示す説明図であり、(a)は一次溶液を第1の分離剤に通液するときの説明図、(b)は二次溶液を抽出するときの説明図、図3は、本発明の実施例1に係るエストラジオールの抽出方法の二次溶液からエストロゲン溶液を抽出するときの説明図であり、(a)は二次溶液を第2の分離剤に通するときの説明図、(b)は第2の分離剤によりエストロゲン溶液を抽出するときの説明図である。
本実施例のエストラジオールの抽出方法は、ザクロの種子からエストロゲンであるエストラジオールを抽出するものである。この抽出方法では、図1〜図3のように、ザクロの種子の粉砕試料1から抽出溶媒3により一次溶液5を抽出する。該一次溶液5は減圧濃縮後に希釈されてアルキル鎖化学結合型の第1の分離剤7に通液される。第1の分離剤7からは、抽出溶媒3により二次溶液9を抽出する。該二次溶液9は、減圧濃縮してイオン交換型の第2の分離剤11に通液される。第2の分離剤11からは、有機溶媒13によりエストロゲンであるエストラジオールを抽出する。
本実施例では、ザクロの種子を粉砕した粉砕試料5gに対するエストロゲンであるエストラジオールの抽出を行っている。ただし、粉砕試料の量は、エストロゲンであるエストラジオールの抽出量等の目的に応じて適宜増減することができる。
前記一次溶液5の抽出の際には、図1(a)のように、遠心管15内に粉砕試料1及び抽出溶媒3を充填する。ただし、一次溶液5の抽出の際には、抽出用の抽出管を用いてもよい。この場合、一次溶液5は、抽出後に遠心管15に移し替えることになる。前記抽出溶媒3は、例えば、80%メチルアルコールからなり、40ml程度充填される。ただし、充填量は、粉砕試料の遠心管15への充填量等に応じて適宜変更される。
粉砕試料1及び抽出溶媒3が充填された後には、図1(b)のように、遠心管15内に粉砕刃17を挿入しその粉砕刃17を軸周りに高速回転する。これにより、遠心管15内の粉砕試料1を粉砕分散させ一次溶液5が抽出される。
抽出された一次溶液5は、図示しない遠心分離機により粉砕試料1と遠心分離される。遠心分離は、例えば、回転数を3000rpm、回転時間を10分間として行われる。ただし、遠心分離の条件は、一次溶液5の量等に応じて適宜変更される。
この遠心分離により、一次溶液5は、図1(c)のように、密度の差から粉砕試料1と確実に分離される。分離された一次溶液5は、図1(d)のように、その上澄み部分のみがいわゆるナス型のフラスコ19に移し替えられる。移し替えられる上澄み部分の量は、例えば、30mlとなっている。ただし、一次溶液5の量等に応じて適宜変更される。
フラスコ19内の一次溶液5からは、減圧濃縮により抽出溶媒3が除去され、一次濃縮液21を得ることができる。前記減圧は、例えば、室温が40℃以下の状況で行われる。
一次濃縮液21は、抽出溶媒3と共に遠心管15に再度充填され、上記同様の作業が行われる。これにより、一次濃縮液21が再抽出されることになる。このように一次濃縮液21の抽出を複数回繰り返す。本実施例では、前記再抽出作業を二度繰り返し、合計で一次濃縮液21の抽出を三度行う。このため、純度の高い一次濃縮液21を得ることができる。ただし、一次濃縮液21の抽出回数は、任意であり、一度又は二度のように本実施形態よりも少なくしたり、四度又は五度のように本実施形態よりも多してもよい。
前記一次濃縮液21は、図2(a)のように、蒸留水により希釈して第1の分離剤7に通液される。蒸留水の使用量は100ml程度となっている。ただし、蒸留水の使用量は、一次濃縮液21の量等に応じて適宜変更される。
前記第1の分離剤7は、アルキル鎖化学結合型のオクタデシルシリカゲルからなる。第1の分離剤7は、カラム本体23内に充填されている。カラム本体23は、管状に形成されている。前記カラム本体23は、紙面上側に溶液を注入するための注入口23aを有している。カラム本体23の下側には、溶液を排出するための排出口23bが設けられている。従って、第1の分離剤7は、カラム本体23と共にいわゆるC18カラムを構成している。
前記通液後は、蒸留水によりカラム本体23を洗浄する。蒸留水の使用量は、例えば、30mlとなっている。ただし、蒸留水の使用量は、カラム本体23の容量等に応じて適宜変更される。
前記通液及び洗浄により、一次濃縮液21を第1の分離剤7を通過した通過液及び洗浄で溶出した溶液と、第1の分離剤7に吸着した成分とに分離することができる。
カラム本体23内の第1の分離剤7からは、図2(b)のように、抽出溶媒3により吸着成分を溶出した二次溶液9が抽出される。抽出溶媒の使用量は、20ml程度となっている。ただし、かかる使用量は、一次濃縮液21や第1の分離剤7の量等によって適宜変更される。
抽出された二次溶液9からは、減圧濃縮により抽出溶媒3が除去され、二次濃縮液25を得ることができる。前記減圧は、例えば、室温が40℃以下の状況で行われる。
前記二次濃縮液25は、図3(a)のように、第2の分離剤11に通液される。前記第2の分離剤11は、強陽イオン交換層27と強陰イオン交換層29と弱陰イオン交換層31とを有した3層構造に構成されている。
前記強陽イオン交換層27は、例えばプロピルスルホン酸の強陽イオン交換樹脂からなる。この強陽イオン交換層27は、カラム本体33に充填されている。従って、強陽イオン交換層27は、カラム本体33と共にいわゆるプリピルスルホン酸強陽イオン交換カラム(PRS)を構成している。
前記強陰イオン交換層29は、例えばトリメチルアミノプロピルの強陰イオン交換樹脂からなる。この強陰イオン交換層29は、カラム本体35に充填されている。従って、強陰イオン交換層29は、カラム本体35と共にいわゆるトリメチルアミノプロピル強陰イオン交換カラム(SAX)を構成している。
前記弱陰イオン交換層31は、例えば1級、2級アミンからなる。この弱陰イオン交換層31は、カラム本体37に充填されている。従って、弱陰イオン交換層31は、カラム本体37と共にいわゆる1級、2級アミン弱陰イオン交換カラム(PSA)を構成している。
前記カラム本体33,35,37は、前記カラム本体23よりも短い管状に形成されている。カラム本体33,35,37は、それぞれ紙面上側に溶液を注入するための注入口33a,35a,37aを有している。カラム本体33,35,37の下側には、それぞれ溶液を排出するための排出口33b,35b,37bが設けられている。
前記カラム本体33の排出口33bは、カラム本体35の注入口35aに連結されている。カラム本体35の排出口35bは、カラム本体37の注入口37aに連結されている。従って、前記カラム本体33,35,37は、この順で通液方向の上流側から連結されて全体として前記3層構造をなしている。
このような第2の分離剤11は、前記通液により、各イオン交換層27,29,31に二次濃縮液25の成分を吸着する。
成分を吸着した第2の分離剤11からは、図3(b)のように、有機溶媒13により吸着成分を溶出したエストロゲン溶液39を得ることができる。有機溶媒13は、例えば、アセトンとヘキサンとを1対1の割合で混合し、20ml程度使用している。ただし、有機溶媒の使用量や混合割合は二次濃縮液25や第2の分離剤11の量等によって適宜変更される。また、アセトンとヘキサンとを混合せず、それぞれ独立して用いることもできる。
有機溶媒13による溶出では、成分イオンが第2の分離剤11のイオン交換樹層27,29,31に対する交換吸着性の差異により分離して順に溶出する。これによって、エストロゲン溶液39を確実に得ることができる。
エストロゲン溶液39からは、有機溶媒13を減圧濃縮により除去し、エストロゲン濃縮液を得ることができる。前記減圧は、例えば、室温が40℃以下の状況で行われている。
本実施例では、エストロゲン濃縮液が、化粧品、健康食品又は医薬品に混入されて混入品とされる。前記化粧品は、例えば、頭皮、毛髪、顔用等の身体用のローション、ミルクローション、トニックローション、エマルジョン、クリーム、オイル、エッセンス、パック、トリートメントの他、石鹸、ボディ用クレンジング、シャンプー、リンス、ヘアトリートメント、ボディトリートメント、入浴剤、ボディタオル、養毛剤等である。
健康食品は、例えば、ドリンク剤、いわゆるサプリメント等の栄養補足用の錠剤や粉末剤等である。
医薬品は、例えば、アルツハイマー病やパーキンソン病に対する薬剤等である。
上記エストロゲン濃縮液に対するエストロゲンの含有の有無を、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により分析した。
分析に際しては、エストロゲン濃縮液を80%メチルアルコール2mlに溶解して試料調整した。カラムとしてはオクタデシルシリカゲルを固定層とするオクタデシルシリカステンレスカラム(ODS)を用いた。このカラム温度は40℃に設定されている。移動相としてはアセトニトリルと水とを1対1の割合で混合したものを用いた。この移動相の流速は1.0ml/分に設定されている。検出器としては蛍光検出器を用いた。
前記分析により、前記エストロゲン濃縮液には、エストラジオールが1.2ppmの濃度で含有されていることが検出された。この結果から明らかなように、本実施例では、エストロゲンを確実に得ることができた。なお、前記エストラジオールの強度は時間との関係において図4のようになっている。すなわち、図4は、前記蛍光検出器を装備した高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によるクロマトグラムの概要図である。図4の横軸の時間は、保持時間であり、縦軸の強度は、前記蛍光検出器で測定した蛍光スペクトルの強度である。図4のように、所定の保持時間においてエストラジオールのピークが検出された(図4の中央のピーク)。
従って、上記のようにしてザクロの種子からエストロゲン濃縮液としてエストロゲン、特にエストラジオールを的確に且つ効率的に得ることができる。
第2の分離剤11は、強陽イオン交換層27と強陰イオン交換層29と弱陰イオン交換層31とを有した3層構造であるため、成分イオンをイオン交換層27,29,31に対する交換吸着性の差異により分離して順に溶出することができる。このため、エストロゲンを容易に且つ確実に抽出することができる。
強陽イオン交換層27と強陰イオン交換層29と弱陰イオン交換層31は、別個独立のカラム本体33,35,37にそれぞれ充填されると共に前記カラム本体3,35,37が連結されて3層構造をなしているため、第2の分離剤11の3層構造を容易に実現することができる。
本実施例では、強陽イオン交換層27がプロピルスルホン酸からなり、強陰イオン交換層29がトリメチルアミノプロピルからなり、弱陰イオン交換層31が1級、2級アミンからなるため、エストロゲンであるエストラジオールを、より抽出することができる。
本実施例では、有機溶媒13がアセトンとヘキサンとを混合したものであるため、エストロゲンを、より確実に抽出することができる。
本実施例では、第1の分離剤7がオクタデシルシリカからなるため、エストロゲンであるエストラジオールを、より確実に抽出することができる。
本実施例では、抽出溶媒3がメチルアルコールであるため、エストロゲンであるエストラジオールを、より確実に抽出することができる。
本実施例では、ザクロの種子から的確に抽出されたエストロゲンであるエストラジオールを化粧品又は健康食品に混入しているため、混入品である化粧品、健康食品又は医薬品のエストロゲンであるエストラジオールの有効性が高い。
以上、実施例1について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、構成の要素に付随する各種の変更が可能である。例えば、上記実施例では、ザクロの種子の粉砕試料1からエストロゲン作用物質としてのエストロゲンを抽出していたが、大豆の粉砕試料からエストロゲン作用物質としてのグリシチンを抽出することもできる。グリシチンは、エストロゲンと構造が似ており、動物の体内でエストロゲン作用を示すと言われている物質である。
エストロゲン作用物質を混入した化粧品、健康食品又は医薬品等の混入品を製造する際に適している。
図1は、本発明の実施例1に係るエストラジオールの抽出方法の一次溶液の抽出を示す説明図であり、(a)は粉砕試料及び抽出溶媒を遠心管に充填するときの説明図、(b)は一次溶液を抽出するときの説明図、(c)は一次溶液を抽出した状態の説明図、(d)は一次溶液をフラスコに移し替えた状態の説明図である(実施例1)。 図2は、本発明の実施例1に係るエストラジオールの抽出方法の二次溶液の抽出を示す説明図であり、(a)は一次溶液を第1の分離剤に通液するときの説明図、(b)は二次溶液を抽出するときの説明図である(実施例1)。 図3は、本発明の実施例1に係るエストラジオールの抽出方法の二次溶液からエストロゲン溶液を抽出するときの説明図であり、(a)は二次溶液を第2の分離剤に通するときの説明図、(b)は第2の分離剤によりエストロゲン溶液を抽出するときの説明図である(実施例1)。 図4は、エストロゲン濃縮液の分析結果の概要を示し、エストロゲンのピーク強度を保持時間との関係において示すクロマトグラムの概要図である(実施例1)。
符号の説明
3 抽出溶媒
5 一次溶液
7 第1の分離剤
9 二次溶液
11 第2の分離剤
13 有機溶媒

Claims (7)

  1. ザクロの種子を粉砕した粉砕試料から抽出溶媒により一次溶液を抽出し、該一次溶液を減圧濃縮後に希釈してアルキル鎖化学結合型の第1の分離剤に通液し、該第1の分離剤から前記抽出溶媒により二次溶液を抽出し、該二次溶液を減圧濃縮してイオン交換型の第2の分離剤に通液し、該第2の分離剤から有機溶媒によりエストラジオールを抽出することを特徴とするエストラジオールの抽出方法。
  2. 請求項1記載のエストラジオールの抽出方法であって、
    前記第2の分離剤は、少なくとも強陽イオン交換層と強陰イオン交換層と弱陰イオン交換層とを有した3層構造であることを特徴とするエストラジオールの抽出方法。
  3. 請求項2記載のエストラジオールの抽出方法であって、
    前記強陽イオン交換層と強陰イオン交換層と弱陰イオン交換層は、別個独立の分離容器にそれぞれ充填され、該分離容器が連結されることによって前記3層構造をなしていることを特徴とするエストラジオールの抽出方法。
  4. 請求項3記載のエストラジオールの抽出方法であって、
    前記強陽イオン交換層は、プロピルスルホン酸からなり、
    前記強陰イオン交換層は、トリメチルアミノプロピルからなり、
    前記弱陰イオン交換層は、1級、2級アミンからなることを特徴とするエストラジオールの抽出方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のエストラジオールの抽出方法であって、
    前記有機溶媒は、アセトンとヘキサンとを混合したものであることを特徴とするエストラジオールの抽出方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のエストラジオールの抽出方法であって、
    前記第1の分離剤は、オクタデシルシリカからなることを特徴とするエストラジオールの抽出方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のエストラジオールの抽出方法であって、
    前記一次溶液を抽出する抽出溶媒及び二次溶液を抽出する抽出溶媒は、メチルアルコールからなることを特徴とするエストラジオールの抽出方法。
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