JP4024477B2 - 直流保持作用を有する電話線接続用のデーエイエイ回路とその方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明はデジタルアクセスアレンジメント(digital access arrangement)回路の分野に関する。特に本発明は種々の電話線規格へ接続するためのデジタルアクセスアレンジメント回路に関する。該デジタルアクセスアレンジメント回路は更にキャパシタ結合されたアイソレーションバリヤ(isolation barrier)を使用するアイソレーションバリヤを含んでいる。
【0002】
【背景】
ダイレクトアクセスアレンジメント(Direct Access Arrangement){デーエイエイ(DAA)}回路は電話線へのそして電話線からの信号用通信路を提供するために電話線ユーザーの端部で電話接続を成端する(terminate)ため使用される。デーエイエイ回路は該ユーザー端部での電話接続を成端するため必要な回路を含みそして、例えば、アイソレーションバリヤと、直流成端回路(DC termination circuitry)と、交流成端回路(AC termination circuitry)と、リング検出回路(ring detection circuitry)と、そして該電話線へのそして該電話線からの信号用通信路を提供する処理回路(processing circuitry )とを含んでいる。
【0003】
一般に、政府規制は電話インターフース要求(telephone interface requirements)と、交流成端、直流成端、リンガーインピーダンス(ringer impedance)、リンガーしきい値(ringer threshold)、他を含む種々のパラメータ用の仕様とを指定する。例えば、連邦通信委員会(Federal Communications Commission){エフシーシー(FCC)}パート(part)68は米国内の電話用インターフエース要求を統制する。しかしながら、世界全体のインターフエース要求は規格化されておらず、かくして米国以外の国では適用可能な規格はテービーアール(TBR)21,エヌイーテー(NET)4,ジェーエイテーイー(JATE)、及び種々の国の特定ピーテーテー(PTT)仕様書を含んでいる。国から国でインターフエース要求が規格化されてないので、適切な規格に適合するために各国での使用用に屡々種々のデーエイエイ回路が要求される。種々のデーエイエイ回路の要求は、しかしながら、種々の国での1つの電話線インターフエースの使用を制限する。かくして、例えば、1つの国の電話線とインターフースするよう構成されたラップトップコンピユータのモデム(modem)はもう1つの国では必ずしも適切に動作しないかも知れない。更に、種々の国での異なるデーエイエイ回路の要求は世界中での使用のための1つの集積化され費用効率の高いデーエイエイ解決策の設計を妨げる。
【0004】
上述の様に、電話インターフエースの要求は一般に電話線の直流成端に対する仕様を含んでいる。例えば、該デーエイエイ回路が電話線に呈する直流インピーダンス(典型的には≦300Ω)は該デーエイエイ回路が該電話線に呈する交流インピーダンス(典型的には600Ωに概略等しい)より小さくあるべきことが規制により要求される。その結果、誘導的作用が、該デーエイエイ回路の直流ループ電流をシンクする(that sinks DC loop current)部分から要求され、該部分は直流成端部(DC termination)又は直流保持回路(DC holding circuitry) と呼ばれるのが典型的である。該直流保持回路のこの誘導的作用は音声帯域信号に高いインピーダンスと低い歪みとの両者を提供すべきである。該直流成端部仕様は又最大の電流と電力消費について制限含んでいる。例えば、テービーアール(TBR)−21仕様は該直流保持回路に直流電流を60mAより低く制限し、約2Wを最大電力放散とすることを要求している。
【0005】
直流保持回路を実現する従来技術はバイポーラトランジスタ(例えば、PNPトランジスタ)の実施例を含んで来た。しかしながら、これらの従来技術は種々の欠点に悩まされて来た。例えば、バイポーラトランジスタの実施例は音声帯域信号用電話網に望ましい高いインピーダンス(例えば、>>600Ω)を典型的に呈するが、この様な実施例は限定される。対照的に、CMOS技術が、例えば他の電話線インターフエース機能との、高水準の集積を可能とするのでCMOS設計は好ましい。しかしながら、CMOS集積回路によるCMOS実施例は該直流保持回路により消費される電力の放散で可成りの問題に当面する。多数の規格で使用するための直流保持回路の設計は、種々の国際的仕様がオフフック安定時間(off-hook settling times)とパルスダイアルテンプレート(pulse dial template){速い安定時定数(fast settling time constant)を要するかも知れない}そして非常な低い周波数の動作(すなわち、概略10Hz程に低い)を要求する高速インターフエース設計(モデムでの使用のための様な)に関して矛盾する点で更に複雑になる。更に、低い及び高い周波数での過剰な歪みを起こさない仕方でこの様な直流保持回路を実現することが望ましい。
【0006】
又、標準の2線式電話網に直接接続され、標準の住宅壁アウトレットを通して給電される通信回路では電気的アイソレーションバリヤ(electrical isolation barrier)が存在せねばならないので該デーエイエイ回路はアイソレーションバリヤとして作用することが望ましい。特に、回路網障碍を防止するために電話網への電気的接続を統制する連邦通信委員会パート68との規制的な適合を達成するために、10mA以下の電流流れで60Hzで実効値1000Vに耐えることが出来るアイソレーションバリヤが、該2線式電話網に直接接続される回路と住宅壁アウトレットに直接接続される回路との間に存在せねばならない。
【0007】
多数の電話線規格用の直流成端特性を実現するための信頼性のある、精確なそして低廉なデーエイエイ回路と必要な電気的アイソレーションバリヤも提供するデーエイエイ回路のニーヅが存在する。
【0008】
【発明の概要】
上記で参照した問題に本発明は向けられているが、本発明は多数の電話インターフエース規格と共に使用され信頼性のある、低廉なデーエイエイ回路を提供し、そしてアイソレートする素子を横切って伝送される信号のタイミング及び/又は振幅に影響するノイズを実質的に免れ、かくして入力信号が該アイソレーションシステムの出力に精確に再生されるのを可能にするアイソレーションシステムを提供する。
【0009】
本発明は、電話線へのそして電話線からの信号用の通信路を提供するためにユーザーの端部で電話接続を成端するよう使用されるデジタルダイレクトアクセスアレンジメント(digital direct access arrangement){デーエイエイ(DAA)}回路を提供する。簡潔に説明すると、本発明は種々の国際電話規格用に直流成端部を供給するための手段を提供する。本発明は又容量性アイソレーションバリヤっを横切って信号を送信、受信する手段で使用される。特に、プログラム可能な直流電流制限モードが利用可能な直流保持回路が提供される。該電流制限モードでは、電力がデーエイエイ集積回路の外部の素子内で放散される。更に、電力の多くは抵抗器の様な、外部の受動的素子内で放散される。もう1つの実施例では、切替可能な時定数を有する直流保持回路が提供される。第1の時定数は、急速な安定時間を可能にするためオフフック状態直後の第1動作位相中に使用される。次いで、第2の時定数が使用される第2の動作位相に入る。該第2の動作位相中は該直流保持回路は改善された低周波特性を創るためによりゆっくり動作する。
【0010】
1つの実施例では、電話線に接続される電話線側回路とアイソレーションバリヤを通して該電話線側回路と接続される被給電側回路とを含む通信システムが提供される。該システムは更に該電話線側回路内に直流保持回路を含んでおり、該直流保持回路は該直流保持回路を複数のモードで動作させるために該アイソレーションバリヤを横切って伝送されるデータに応答してプログラム可能である。該直流保持回路は、少なくとも、第1の電話線インターフエース規格を充たす第1モードと第2の電話線インターフエース規格を充たす第2モードとで動作可能であり、該第2の電話線インターフエース規格は直流電流制限要求を有している。
【0011】
もう1つの実施例では、電話線に接続される通信システムを供給する方法が提供される。該方法は、被給電回路と電話線側回路間にアイソレーションバリヤを接続する過程と、該電話線側回路内に直流保持回路を形成する過程とを含んでおり、該直流保持回路は電話線側集積回路と該集積回路の外部の外部回路とを含んでいる。該方法は更に該直流保持回路を少なくとも動作の第1と第2のモード間で切り替えるためのプログラム回路を提供する過程を含んでおり、動作の第1のモードは少なくとも第1の電話線インターフエース規格用であり、動作の第2のモードは少なくとも第2の電話線インターフエース規格用であり、該第2の規格は直流成端電流制限を有する。該方法は更にもし該直流保持回路が動作の第2のモードで動作させられるならば、動作の第1モード中よりも動作の第2モード中により多くの電力が該外部回路内で放散されるように、該内部回路と外部回路とを接続する過程を含んでいる。
【0012】
なおもう1つの実施例では、電話線に接続される通信システム内の集積回路の電力放散要求を減少させるための直流保持回路が提供される。該直流保持回路は少なくとも1つの切替可能な回路を含んでおり、該切替可能な回路は動作の非電流制限モード用の第1の状態と動作の電流制限モード用の第2の状態とを有しており、該直流保持回路は又該集積回路の外部の外部回路と、そして該集積回路の内部の内部回路とを含んでおり、該外部回路と該内部回路とは一緒に接続されており、該外部回路は該電流制限モードに於いては非電流制限モードに於けるよりより大きな電力を放散する。
【0013】
なおもう1つの実施例では、直流保持回路を供給する方法が提供される。該方法は、集積回路の内部の内部回路と該集積回路の外部の外部回路とを有する直流保持回路を形成する過程を含んでいる。該方法は更に、該直流保持回路を少なくとも動作の第1と第2のモード間で切り替えるためのプログラム回路を提供する過程を含んでおり、該動作の第1のモードは少なくとも第1の電話線インターフエース規格用であり、該動作の第2のモードは少なくとも第2の電話線インターフエース規格用であり、第2の規格は直流成端電流制限を有している。該方法は更にもし該直流保持回路が動作の第2のモードで動作させられるならば動作の第1のモード中には動作の第2のモード中よりもより多くの電力が該外部回路内で放散されるように該内部回路と外部回路とを接続する過程を含んでいる。
【0014】
もう1つの実施例では、直流保持回路を形成する方法が提供される。該方法は該直流保持回路を含むために集積回路と非集積回路とを供給する過程を具備しているが、該直流保持回路は少なくとも第1と第2電話線インターフエース規格を少なくとも充たすことが出来て、該少なくとも2つの電話線インターフエース規格は異なる電流制限仕様を有し、該第2規格は直流電流を該第1規格より低い量に制限している。該方法は更に該直流保持回路が少なくとも1つの電話線インターフエース規格用にプログラムされるように少なくとも1つの切替可能な回路を使用する過程と、そして該直流保持回路が該第2電話線インターフエース規格用にプログラムされる時は該直流保持回路が第1電話線インターフエース規格用にプログラムされる時に比較して外部回路の少なくとも1つの回路素子は追加的直流電流を受けるように該集積回路と該非集積回路を一緒に接続する過程とを具備している。
【0015】
代わりの実施例では、電話線に接続される通信システム内で集積回路の電力放散要求を減少させるために電流制限要求を有する電話線規格に適合する直流保持回路が提供される。該直流保持回路は該集積回路の外部の外部回路と該集積回路の内部の内部回路とを含んでおり、該外部回路と該内部回路とは一緒に接続されており、該外部回路は動作の少なくとも1つのモードではより多くの電力を放散する。
【0016】
もう1つの実施例は直流保持回路を提供する。該方法は集積回路の内部の内部回路と該集積回路の外部の外部回路とで該直流保持回路を形成する過程を具備しており、該直流保持回路は直流電流制限要求を有する少なくとも1つの電話線インターフエース規格に適合している。該方法は更に該内部回路内より該外部回路内でより多くの電力が放散されるように該内部回路と該外部回路とを接続する過程を含んでいる。
【0017】
直流保持回路を動作させる方法も又提供される。該方法は該直流保持回路を含むために集積回路と非集積回路とを提供する過程と、該集積回路と該非集積回路とを接続する過程と、そしてもし該直流保持回路が直流電流制限要求を有する電話線インターフエース規格用に使用されるならば該内部回路内より該外部回路内でより多くの電力を放散させる過程とを含んでいる。
【0018】
1つの実施例では、通信システムが提供される。該システムは電話線に接続される電話線側回路とアイソレーションバリヤを通して該電話線側回路に接続される被給電側回路とを含んでいる。該システムは又該電話線側回路内に直流保持回路を含んでおり、該直流保持回路は複数の位相で動作するよう切替可能であり、該直流保持回路は第1の時定数を有する少なくとも第1位相と第2の時定数を有する少なくとも第2位相とで動作可能である。
【0019】
もう1つの実施例では、電話線に接続される通信システムを供給する方法が提供される。該方法は被給電回路と電話線側回路との間にアイソレーションバリヤを接続する過程と、直流保持回路を第1及び第2オフフック位相(in first and second off-hook phases)で動作させる過程と、そして第1位相中は第1の直流保持回路時定数を使用する過程とを具備している。該方法は更に第2位相中は第2の直流保持回路時定数を使用する過程を具備しており、該第1時定数は該第2時定数よりも該直流保持回路の速い安定を提供する。
【0020】
なおもう1つの実施例では、電話線に接続される通信システム用の直流保持回路が提供される。該直流保持回路は更に該直流保持回路内に少なくとも第1回路を含んでおり、該第1回路は該直流保持回路の安定時間に影響し、該直流保持回路は又少なくとも1つの切替可能な回路を含んでおり、該切替可能な回路は該直流保持回路の動作の第1位相用の第1状態と該直流保持回路の動作の第2位相用の第2状態とを有しており、該少なくとも1つの切替可能な回路は該第1回路に接続されている。又該回路は該切替可能な回路により該第1回路に選択的に接続可能な少なくとも1つの被切替素子を含んでおり、該直流保持回路の時定数は該少なくとも1つの切替可能な回路の状態により変化する。
【0021】
なおもう1つの実施例では、直流保持回路を供給する方法が提供される。該方法は更に集積回路の内部の内部回路と該集積回路の外部の外部回路とで該直流保持回路を形成する過程と、該直流保持回路を少なくとも動作の第1及び第2位相間で切り替えるためのプログラム可能な回路を供給する過程と、そして該直流保持回路が該第1位相中はより速く該第2位相中はよりゆっくりと動作することを可能にするよう該直流保持回路を構成する過程とを含んでいる。
【0022】
もう1つの実施例では、デーエイエイ(DAA)回路を動作させる方法が提供される。該方法は直流保持回路を供給する過程と、該直流保持回路の動作の第1位相中は該直流保持回路の第1時定数を使用し、そして該直流保持回路の動作の第2位相中は該直流保持回路の第2時定数を使用する過程とを具備しており、該直流保持回路の安定時間は第2より第1位相中により速くなっている。
【0023】
【好ましい実施例の説明】
この説明を理解するための背景を提供するために、図1は本発明の典型的応用:電話システム外の電源により給電される回路を含む電話、を図解している。基本的電話回路118は公共電話システムにより供給され、別の電力接続を有しない”バッテリー(battery)”電圧により給電される。しかしながら、多くのモデム電話110は、該電話を典型的110ボルト住宅壁アウトレット(residential wall outlet)に差し込むこと(又は電源変圧器/整流器)により典型的に得られる外部電源112を要する、ラジオ(コードレス)、スピーカ電話(speakerphone)、又はアンサーリング機械(answering machine)の特徴を含んでいる。公共電話システム114を保護するために(そして政府規制に適合するために)、危険な又は破壊的電圧又は電流レベルが該電話システムに入ることを防止するために、外部給電される”被給電回路(powered circuitry)”116を電話線に接続され”アイソレートされた回路(isolated circuitry)”118からアイソレートする(isolate)ことが必要である。(同様な配慮は、本発明が有利に適用される通信、医療及び計測の応用を含めた多くの他の応用で同様に行われる。)必要なアイソレーションはアイソレーションバリヤ120で提供される。該アイソレーションバリヤ120を通過する信号は典型的電話応用ではアナログの音声信号であるが、それはデジタル信号か又は種々の応用でのアナログとデジタルの両成分を有する多重化された信号(multiplexed signa)でもよい。幾つかの応用では、アイソレーションバリヤ120を横切る通信は単方向(何れかの方向の)であるが、テレフオニー(telephony)を含む多くの応用では双方向通信が要求される。双方向通信は1対の単方向アイソレータチャンネルを使用するか、又は1つのアイソレーションチャンネルを形成し、該チャンネルを通して双方向信号を多重通信化することにより提供される。該アイソレーションバリヤ120に課される主な要求はそれが有害なレベルの電力がそれを横切り通過することを有効に防止する一方、該被給電側122から該アイソレートされた側124へ又はもし望ましいならその逆方向に望ましい信号を精確に通すことである。
【0024】
図2は本発明による、電話線側回路118,アイソレーションバリヤ120、そして被給電側回路116を含むデジタルデーエイエイ回路110の総ブロック図である。該アイソレーションバリヤ120は1つ以上のキャパシターを含んでも良く、該電話線側回路のアイソレーションインターフエース1614と該被給電側回路内の該アイソレーションインターフエース1610の間のデジタル情報の伝送を可能にする。該電話線側回路118は電話網システムの電話線に接続され、該被給電側回路116は、電話又はモデムの様な通信装置の1部であってもよい、デジタルシグナルプロセサー{デーエスピー(DSP)}の様な、外部制御器に接続される。
【0025】
集積回路{アイシー(IC)}として実現されてもよい該被給電側回路116は、デジタルインターフエース1606と制御インターフエース1608を通して外部制御器と通信する。例えば、該デジタルインターフエース1606は、マスタークロック入力ピン(MCLK)、直列ポートビットクロック出力(SLCK)、直列ポートデータアイエヌピン(SDI)、直列ポートデータアウトピン(SDO)、フレームシンク出力ピン(FSYNC_バー)(低論理レベルにある時に表明されるのが典型的な信号を示すためにサフイックス”_バー(bar)”が使用されることを注意する)、そして第2次転送要求入力ピン(FC)の様な、外部制御器への直列ポートインターフエースを提供する多数の外部ピンを有する。同様に、制御インターフエース1608は、リング検出ステイタスピン(RGDT_バー)、オフフックステイタスピン(OFHK_バー)、リセットピン(RESET_バー)、及び多数モード選択ピン(MODE)の様な、外部制御器へそして外部制御器から制御及びステイタス情報を提供する多数の外部ピンを有する。加えて、該デジタルインターフエース1606と制御インターフエース1608とは、制御、ステイタス、信号及び他の望ましい情報が該アイソレーションバリヤ120を横切り該電話線側回路118へそしてそれから伝送されるように該アイソレーションインターフエース1610に接続されている。
【0026】
集積回路{アイーシー(IC)}として実現されてもよい、電話線側回路118はハイブリッド及び直流成端回路1617(該直流成端回路は内部電源で電圧を供給する)を通して該電話線と通信し、オフフック(off-hook)/リング検出(ring-detect)ブロック1620を通してリング検出及びオフフックステイタス情報を判定する。加えて、該ハイブリッド及び直流成端回路1617とオフフック/リング検出ブロック1620は、制御、ステイタス、信号及び他の望まれる情報が該アイソレーションバリヤ120を横切り該被給電側回路116との間で送受信されるように、該アイソレーションインターフエース1614へ接続されている。
【0027】
描かれた実施例では、該ハイブリッド及び直流成端回路1617のハイブリッド部分は、フックスイッチ回路及びダイオードブリッジの様な外部電話インターフエース回路へ接続される出力ピンQE2(ピンQE2は下記で説明する様に直流成端機能用にも使用される)と入力ピン(RX)を有する。該ハイブリッド回路は電話上にあり、典型的に送信及び受信両アナログ情報を含む、差動信号(differential signal)を内部の送信信号(TXINT)と受信信号(RXINT)とに分割するよう機能する。該QE2出力ピンがアナログ情報を該電話線へ送信するために使用されること、そして該RXピンがそれが該電話線からアナログ情報を受信するため使用されることを示すようラベル付けされることを注意する。これらの外部ピン信号は該内部アナログ送信信号(TXINT)及びアナログ受信信号(RXINT)とは異なる。
【0028】
該ハイブリッド及び直流成端回路1617は多数の外部ピンを有するがそれらも図2及び4に示す様にフックスイッチ回路及びダイオードブリッジの様な外部電話インターフエース回路に接続する。例えば、該ハイブリッド及び直流成端回路1617は直流成端ピン(DCT)、電圧調整器ピン(VREG)、2つの外部抵抗器ピン(REXT及びREXT2)、2つのフイルターピン(FILT及びFILT2)及びアイソレートされた接地ピン(IGND)を有する。該直流成端回路は該電話線上の直流電圧を成端し、該電話線側回路118用内部電源を供給する。該直流成端ピン(DCT)は該電話線直流電流の1部を受け残りは、該成端モード及び直流電流レベルに依ってピンQE2とQB2とを通って流れる。該電圧調整器ピン(VREG)は、キャパシターの様な外部調整器回路が該直流成端回路1617に接続されることを可能にする。それぞれ実数(real)及び複素数(complex)交流成端インピーダンスを設定するために外部の抵抗器とキャパシターが該2つの外部抵抗器ピン(REXT及びREXT2)に接続される。該フイルターピンFILT(該キャパシターC5と共に)は該直流成端回路用の時定数を設定する。該フイルターピンFILT2はパルスダイアル動作用のオフフック(off hook)/オンフック(on hook)過渡応答を設定する。該アイソレートされた接地ピン(IGND)は該アイソレーションバリヤ120内のキャパシターを通して被給電側回路116用システム接地へ接続されそして又外部ダイオードブリッジ回路内接地接続を通して電話線へ接続される。
【0029】
オフフック/リング検出ブロック1620は、ステイタス情報が、リング及びコーラー(caller)識別信号の様な電話線ステイタス情報(RNG1、RNG2)に関して提供されることを可能にする外部入力ピンを有する。例えば、第1リング検出ピン(RNG1)はキャパシターと抵抗器を通して電話線のチップ(tip)(T)リードに接続され、第2リング検出ピン(RNG2)はキャパシターと抵抗器を通して該電話線のリング(R)リードに接続される。加えて、オフフック/リング検出ブロック1620は、外部オフフック回路が、例えば、オフフック状態に入るか又はコーラー識別情報を得るために制限電力モードに入るかを制御する外部出力ピン(QB,QE)を有する。特に、該出力ピン(QB,QE)は外部フックスイッチ回路内のバイポーラートランジスタのそれぞれベース及びエミッターに接続される。
【0030】
図3は本発明のデジタルデーエイエイ回路110内の内部の送信(TX)及び受信(RX)信号通路の総ブロック図である。描かれた実施例では、情報は該アイソレーションバリヤ120を横切り何れの方向にも通信される。図3は被給電側回路116と電話線側回路118内の機能ブロックの全てを描いてはいない。描かれたブロックは同様な機能を実行する多くの追加的ブロックとして実現されてもよいことを注意する。
【0031】
図3の実施例では、電話線側回路118から被給電回路116への通信は受信信号と考える。電話線側回路118内では、デルタシグマ(delta-sigma)A−D変換器{エイデーシー(ADC)}1710が、例えばハイブリッド回路1617により提供される内部アナログ受信信号(RXINT)を受信する。該デルタシグマエイデーシー(delta-sigma ADC)1710の出力はパルス密度変調フーマット(pulse density modulation format)でオーバサンプル(oversampled)されたデジタルデータ流れ(digital data stream)である。該デコーダ/エンコーダー回路1708はこのデジタル情報を、エンコードされたデジタル情報として該アイソレーションバリヤ120を横切りそれを送る前に、望まれる様に処理しフオーマットする。例えば、デコーダー/エンコーダー1708はそれが該アイソレーションバリヤ120を横切って送られる前にデジタル流れを有する制御データを多重通信化する。この制御データは、リング検出信号、オフフック検出信号、他の電話線ステイタス情報又は該デーエイエイが使用される(適切な電話線インターフエース規格が充たされるように)国を示すデータの様な、望まれるどんな情報であってもよい。被給電側回路116内では、該デコーダー/エンコーダー1706は該アイソレーションバリヤ120を横切って受信されるこのエンコードされたデジタル情報をデコードする。該デジタルフイルター1702はこのデコードされたデジタル流れを処理し、それを内部デジタル受信データ(RXD)に変換するがそれは該デジタルインターフエース1606を通して外部制御器へ供給される。
【0032】
被給電側回路116から電話線側回路118への通信は送信信号と考える。被給電側回路116内では、デルタシグマ変調器1704は、例えば外部制御器からデジタルインターフエース1606を通して供給される内部デジタル送信信号(TXD)を受信する。デルタシグマ変調器1704の出力はパルス密度変調フオーマットでオーバサンプルされたデジタルデータ流れである。該デコーダー/エンコーダー回路1706は、エンコードされたデジタル情報として該アイソレーションバリヤ120を横切ってそれを送信する前に望まれるようにこのデジタル情報を処理しフオーマットする。例えば、デコーダー/エンコーダー1706はデジタル流れを有する制御データを多重通信化する。この制御データは、リング検出信号、オフフック検出信号、又は他の電話線ステイタス情報の様な、どんな望まれる情報であってもよい。加えて、デコーダー/エンコーダー1706は該デジタル流れに、それが該アイソレーションバリヤ120を横切って送信される前に、同期化目的用フレーム化情報(framing information)を付加してもよい。なお更に、デコーダー/エンコーダー1706は、クロック信号が該電話線側回路118内で回復されるように該デジタルデータ流れをフオーマットしてもよい。電話線側回路118内では、該デコーダー/エンコーダー1708はクロック信号を回復させてもよく、フレーム化、制御又はステーアツ情報を得るために該アイソレーションバリヤ120を横切って受信されたエンコードされたデジタル情報をデコードしてもよい。D−A変換器(DAC)1712は該デコードされたデジタル流れを変換しそれを内部アナログ送信データ(TXINT)に変換するがそれはアナログ信号として該ハイブリッド回路1617を通して最終的に電話線へ供給される。
【0033】
図4は本発明により2つの集積回路(ICs)と容量性アイソレーションバリヤ120で実現されたデジタルデーエイエイ回路110の総回路図である。特に、被給電側回路116は被給電側集積回路(IC)1802Aを含んでおり、電話線側回路118は電話線側IC1802Bを含んでいる。フックスイッチ回路1804とダイオードブリッジ回路1806の様な外部回路も又該電話線側IC1802Bの外部ピンに接続されて示されている。描かれた実施例では、被給電側IC1802Aの外部ピン1810は外部デジタルシグナルプロセサー(digital signal processor)(DSP)に接続され、該外部ピン1808は外部の特定用途向けIC(application specific IC)(ASIC)又は制御器に接続されている。該アイソレーションバリヤ120は、該被給電側IC1802A上の外部信号(C1A)ピンを該電話線側IC1802B上の外部信号(C1B)ピンに接続する第1のキャパシター(C1)を含んでいる。加えて、該アイソレーションバリヤ120は該電話線側IC1802B上のアイソレートされた接地(IGND)ピンを該被給電側IC1802A上のシステム接地(GND)ピンに接続する第2のキャパシター(C2)を含んでいる。加えて、該アイソレートされた接地(IGND)ピンはダイオード回路1806内の節(node)1812と該電話線側回路118の外部回路の残りの接地接続部に接続されている。図4の回路用の種々の外部キャパシター、抵抗器、トランジスタ、及びダイオードに付いての典型的部品値を表1に示す。
【0034】
【表1】
Figure 0004024477
【0035】
種々の規制規格への適合を達成するために種々の特性のデーエイエイがプログラム可能である。かくして、種々の規制規格への適合を達成するために直流成端特性、交流成端特性、リンガーインピーダンス(ringer impedance)、又は該デーエイエイ回路110のビリングトーン検出器(billing tone detector)がプログラム可能である。例えば、フランスの直流電流制限要求とテービーアール(TBR)21規格が得られるようプログラム可能である。更に、日本、イタリー、ノルウエー、及び他の国の低電圧の要求も得られるようプログラム可能である。特に、直列ポートデータアイエヌピン(SDI)の使用を通してプログラム可能レジスターの2ビットを設定することにより4つの直流成端モード(モード0,1,2,及び3)がプログラムされる。特に、モード2は電流制限が無く、送信信号が−1dBmに制限される標準ループ電圧モードである。このモードはエフシーシー(FCC)と多くの欧州の国の要求を充たすため使用される。図5Cはモード2の電流−電圧(I−V)特性を図解している。図5A−5Dに示す様に、該テーアイピー(TIP)とリング(Ring)線間の直流電圧が該電話線からの直流ループ電流の関数としてプロットされる。15mAから100mAの動作範囲内で、該直流保持回路の直流インピーダンスは約50Ω(該I−V曲線の傾斜)である。幾つかの国(例えばノルウエー)用に要求される低電圧規格は−5.22dBmに制限された送信信号を用いる図5Aに示す低電圧モード0により対応される。他の国(例えば日本とイタリー)の僅かにより高い(より約0.3V高い)低電圧要求は−2.71dBmに制限された送信レベルを有する図5Bに示す低電圧モード1により対応される。モード2に於ける様に、両低電圧モード0と1は約50Ωにある直流保持回路の直流インピーダンスで動作する。図5Dはフランスでテービーアール(TBR)21規格の下で要求される様な電流制限モードであるモード3のI−V特性を図解している。図5Dに示す様に、該I−V曲線の第1セグメントAは50Ωで動作し、該I−V曲線の第2セグメントBは3200Ωのインピーダンスで動作するので該直流成端電流は約35ボルト以下で60mAに到達する前で(すなわち60mAより少なく)制限する。該曲線の2つの部分AとBとの間のクロスオーバ点(crossover point)は点Cとして示される。図5DのI−V曲線の第3のセグメントDは800Ωインピーダンスで動作する。
【0036】
該デーエイエイが使用される特定の国用のデータは種々の他のデーエイエイ制御信号で該容量性バリヤ120を横切って送信される。その時電話線側回路118は異なる種々の国際的直流成端要求を充たすようプログラム式に構成出来る。かくして、広範な種類の電話線インターフエース規格が充たされる様な仕方で該電話線側回路118をプログラムするよう制御ビットが該アイソレーションバリヤを横切って供給される様なデジタル的にプログラム可能なシステムが提供される。更に、該電話線側回路118のプログラム可能な性質は該電話線側回路118を電話線テーアイピー(TIP)及びアールアイエヌジー(RING)線へ接続するために使用される外部部品を変更する必要性を最小化する。この仕方で1つのデーエイエイシステムが世界全体での使用のために費用効果のあるソフトウエアでプログラム可能な仕方で使用される。
【0037】
図5Aから5Cの直流成端特性をプログラム式に達成するために、本発明の直流成端部又は直流保持回路は従来技術を越えた種々の改善を提供する。例えば、{テービーアール(TBR)21規格の様な}電流制限要求を達成するために、該電話線側回路回路118は約2ワット迄の電力を放散せねばならない。エフシーシー(FCC)規格の様な典型的な非電流制限仕様は起こる電力放散のその量の単に1部分となる。しかしながら、この電力放散増加が該電話線側集積回路1802Bにより行われるよう要求することは望ましくない。図6の回路は電流制限規格の増加した電力放散要求が該集積回路の外部で追加的電力を放散させることにより達成される機構を提供する。この仕方で、1つのデーエイエイシステムは、集積回路内で過剰な電力放散を要求することなしに、電流制限直流成端規格と非制限規格との両者用に使用される。
【0038】
図6に示す様に、電話線側集積回路1802Bは、該DCT、QE2及びQB2ピンに接続された直流成端部又は直流保持回路600を含んでいる。該DCTピンは抵抗器RA、例えば1600Ω抵抗器に接続される。該QB2ピンは抵抗器RB、例えば1600Ω抵抗器に接続される。1つの抵抗器として示されているが、各抵抗器RAとRBは図4に示す様なそれぞれ抵抗器R1、R11,及びR17とR4、R19,及びR20の様な複数の抵抗器から形成されてもよい。抵抗器RAとRBは図6に示す様にフックスイッチ回路に接続される。該QE2及びQB2ピンはそれぞれトランジスタQ4のエミッターとベースに接続される。動作時は、電話線から見た直流インピーダンスを調節するためにトランジスタQ4の制御を通して種々の量で該電話線からの直流電流が抵抗器RAとRBを通るよう向けられる。例えば、図5DのI−V曲線の50Ωインピーダンス部分(セグメントA)は該トランジスタQ4が完全にオンとなる時得られ、該直流電流のバルク(bulk)がトランジスタQ4を通過する。図5DのI−V曲線の3200Ωインピーダンス部分(セグメントB)は該トランジスタQ4がオフに替わりつつあり、かくして抵抗器RAとRBを通る電流を能動的に導いている時に得られる。図5Dの該I−V曲線の800Ωインピーダンス部分(セグメントD)は、該トランンジスタQ4が完全にオフに替わり、かくして直流電流が抵抗器RAとRBの間に分割される時得られる。
【0039】
該直流成端モードは被給電側回路116と該容量性バリヤ120を横切って該直流保持回路600へ送信された制御情報とを通して選択的にプログラムされる。特に、該直流保持回路は該選択モードによりトランジスタQ4を制御する。かくして、電流制限が望まれると、追加電流が該抵抗器RAとRBへ導かれる。この仕方で、図5DのI−V曲線の3200Ωインピーダンス部分の様な電流制限仕様のために必要とされるより高いインピーダンスが精確に達成される。更に、追加的電力放散が該電話線側集積回路1802Bの外で抵抗器RA、抵抗器RB、及びトランジスタQ4により行われる。かくして1例では、抵抗器RAと抵抗器RBは各々約4分の3ワットまで放散し、トランジスタQ4は2分の1ワットまで放散するが、一方該集積回路は10分の3ワットまで放散するだけでよい。この技術は電力の大部分が単に能動素子内でより受動素子(抵抗器)で放散される点で特に有利である。かくして、該直流保持回路により放散される直流電力の50%より多くが該集積回路1802Bの外部の素子で放散され、特に該直流電力の50%より多くが受動的抵抗素子で放散される。
【0040】
上記で論じた直流成端特性を実現するための直流保持回路700が図7に示されている。図7は図4に示すと同様な参照の数字と文字を用いて該デーエイエイシステムの部分を図解している。見られる様に、図7は該電話線側集積回路1802Bに対し内部及び外部の両回路を含んでいる。特に、図7はRX、DCT、QB2、QE2、及びFILTピンと付随する内部及び外部回路(フックスイッチ回路は示されてない)を含んでいる。図7に示す様に、該直流保持回路700はスイッチS1、S2,S3、S4,S5、S6、及びS7を含んでいる。下記で詳細に論ずる様に、急速な安定時間と低周波動作を達成するためのそして動作の低電圧モードを選択するために該直流保持回路を切替可能式に動作させる目的で、該スイッチが動作の電流制限か非電流制限かのモードを選択するよう使用される。
【0041】
又該直流保持回路700は電流制限回路ブロック705と、歪み調節回路ブロック710と、そして電圧選択回路ブロック715とを含んでいる。下記で更に論じる様に、該電流制限回路ブロック705は、選択された電流制限クロスオーバ点で望ましい電流制限効果を達成するために該直流保持回路の高い有効なインピーダンスを実現するスイッチの適切な選択と連携して動作する。外部トランジスタQ4は、電力が該集積回路1802Bの外部で放散されるよう電流が動作の電流制限モード内で両抵抗器RB(上記説明の様に各々多数抵抗器で形成されていてもよい)へ導かれるように制御される。歪み調節回路ブロック710は該クロスポイントで全調波歪みを下げるよう動作する。電圧選択回路ブロック715は低電圧モード(モード0と1)又は標準電圧モード(モード2又は3)の何れかを選択するため使用される。該直流保持回路700の残り部分は、極の周波数に影響する外部キャパシターC12及びC5を有する第2次(2極)システムとして電流制限及び非電流制限の両モードで動作する。
【0042】
該直流保持回路の部品はここで開示した本発明の利点を得るために広範な種類の仕方で構成され、図7の実施例は単に例示である。同様に広い種類の部品値が使用されてもよい。1実施例では、部品値は下記表2で示す様に選択されてもよい。トランジスタは図7で”_X”とラベル付けされたようにサイズ化されて(sized)いる。
【0043】
【表2】
Figure 0004024477
【0044】
図7の直流保持回路700が該非電流制限モード(モード0,1,又は2)で動作している時、スイッチS3は開いている。電流制限モード(モード3)動作中はスイッチS3は閉じている。下記でより詳細に説明する様に、スイッチS1,S2,及びS4は、非常な低周波の動作と矛盾するピーテーテー(PTT)仕様で使用するために該直流保持回路700の時定数を選択的に制御するために動作する。スイッチS5とS6は動作の低電圧モード(モード0と1)を選択するため使用される。特に、標準電圧レベル動作(モード2と3)で両スイッチS5とS6は閉じている。低電圧モード0では、スイッチS5とS6は両方共開いている。低電圧モード1では、スイッチS5は開き、スイッチS6は閉じている。動作時、スイッチS5とS6の状態の選択はオペアンプOA2の負入力から見た抵抗を変え、かくして該DCTピンの直流電圧を替えるが、それは今度は直流ループ電流の与えられた値に対するTIPとRINGと間の電圧を替える。モード0では該DCTピンでの直流電圧は2.8Vで、モード1では3.1Vで、そしてモード2と3では4.0Vである。
【0045】
電流制限
上述の様に、動作の電流制限モード(モード3)ではスイッチS3は閉じており、非電流制限モード(モード0−3)ではスイッチS3は開いている。下記では該電流制限モードの動作が、図解の目的でS1が開き、S2が閉じそしてS4が開いた(時定数位相1)動作に設定された時定数制御スイッチを用いて論じられる。しかしながら、又電流制限モードは選択された時定数位相2(S1が閉じ,S2が開きそしてS4が閉じる)で動作させられてもよい。
【0046】
非電流制限モードの動作中(トランジスタQ4は完全に切り替えられている)は、図7の直流保持回路700の直流インピーダンスは、表1と2の図解された部品値を使用すると、約50Ωである。このインピーダンス値は下記説明の様に得られる。OA1とOA2のオペアンプ回路は、図解された実施例で選択された抵抗器比で該DCTピンに該TIP及びRING線上の交流信号を辿らせようと企てる。又該オペアンプ回路はトランジスタM1(及びトランジスタM1のゲートへ結ばれているトランジスタM3)を通る電流の交流電流成分を妨げようと企てる。かくしてトランジスタM1を通る最終直流電流、I(M1)、は該直流線電圧に比例するが理由はI(M1)=(Vline(DC)−Vhookswitch(DC)−Vdiode bridge(DC)−VDCT(DC))/RA)であるからで、ここでVhookswitch(DC)はフックスイッチ回路を横切る直流電圧降下、Vdiode bridge(DC)はダイオードブリッジ回路を横切る直流電圧降下そしてVDCTはDCTピンでの直流電圧である。
【0047】
更に、ピンQE2での直流電流はカレントミラートランジスタ(current mirror transisters)M6とM7の関数である。特に、図7で示すカレントミラートランジスタが1X:63Xとサイズ化(sizing)された場合は、ピンQE2での直流電流,I(QE2)は概略64×I(M3)である。I(M3)=I(M1)/2なので、I(QE2)=32×I(M1)である。更に、I(M1)=Vline/RA+kなので、I(QE2)=Vline/(RA/32)+kとなり、ここでkは定数である。かくして、1600Ωとなるよう選ばれたRAを用いると、50Ωの望まれた直流成端インピーダンスは非電流制限モード動作となる。
【0048】
電流制限モード動作に入ると、スイッチS3は閉じられる。これは電流が抵抗器R108とトランジスタM10を通ってシンク(sink)することを可能とする。かくして、トランジスタM1とM3のゲート電圧は必ずしも同じでなくなる。特に、スイッチS3が閉じると、電流制限効果は直流電流源I1の値の関数として起こり始めるがそれは電流制限回路ブロック705がI1≧I(M2)+I(M4)を維持しようと企てるからである。該ループ電流が低く、かくしてトランジスタM2とM4とのゲート電圧がI1≧I(M2)+I(M4)となるレベルにあると、電流はトランジスタM10を通してシンク(sunk)されずそして電流制限ブロック705は効果を持たない。この点で該回路は図5Dに示すモード3の動作のセグメントAの領域で動作している。
【0049】
しかしながら、直流ループ電流が増加すると、トランジスタM2とM4を通る電流は増加する。I(M2)+I(M4)の全電流がI1の値に到達すると、I(M2)の増加につれて抵抗器R108とトランジスタM10を通って電流をシンクすることによってI(M4)を減じることにより電流制限効果が始まる。この仕方で関係I1=I(M2)+I(M4)は維持される。これはトランジスタM3を通る電流を減じる効果を有しかくして電流をQE2ピンから抵抗器RAとRBへ能動的に導く。この点で該回路は図5Dに示すモード3の動作のセグメントBの領域内で動作している。図5Dのクロスオーバ点Cの位置はかくしてI1の値に依存している。示した図解的実施例では、直流ループ電流の約45mAでの電流制限クロスオーバ点を達成するためにI1は430μAである。
【0050】
電流クロスオーバに於ける歪み制限作用
上記で論じた電流制限技術は図5Dの直流I−V曲線のクロスオーバ{又は”膝(knee)”}点での調波歪み(harmonic distorsion)を増加させる可能性を有する。特に、理想的にはトランジスタM3を通る電流は交流成分を有しないが、実際には理想的でない回路部品、整合不良(msimatches)他からM3を通る電流の幾らかの交流成分がもたらされる。かくして、全電話線電流、iLINE、は保持回路の直流ループ電流、交流電話信号、及びM3の中の電流の交流成分を含んでいる。M3の中の電流の交流成分内の歪みは従って電話線信号へ調波歪みを付加する。上記で論じた電流制限技術は、該直流ループ電流が該クロスオーバ点上に又はそれの近くにある時該M3電流の交流成分に歪みを付加する。特に、この様な状況ではトランジスタM3の電流の交流成分は電流制限効果を繰り返しオンオフと切り替えることになる。これはやはり繰り返し制限され制限を解かれるトランジスタM3内電流の交流成分となり、かくして該交流成分を歪ませる。例えば、直流ループ電流が該クロスオーバ点に置かれ、低周波正弦波が該電話線に印加されると、トランジスタM3を通る電流の交流成分は図8の曲線Aにより示される様にクリップされる。図8に示す様に、曲線Aのクリップ動作はM3を通る全電流が電流制限レベルの値、I1を越える時起こる。この歪みは比較的低い周波数信号(概略100Hzより低い)にとって最も重要であるがそれはより高い周波数成分を除く傾向にあるOA2の出力上のキャパシターC5のローパスフイルター効果のためである(C5はノードRXへのハイパスフイルターを提供するがそれは今度はOA1とOA2の使用を通してトランジスタM1のゲートにローパスフイルター効果を発揮することを注意すること)。
【0051】
図7の歪み調節回路ブロック710は該QE2ピンにも接続されているトランジスタM14の制御を通してこのクリップ効果を補償する。該歪み調節回路ブロック710はスイッチS7が閉じることを通してモード3の電流制限モードで動作する。他のモードでは、スイッチS7は開いており、該歪み調節回路ブロック710は該直流保持回路に影響しない。該歪み調節回路ブロック710は、トランジスタM14を通る電流が図8の曲線Bで示す様なトランジスタM3を通る電流のそれと反対の応答を有する様に動作する。トランジスタM3とM14は共にQE2ピンに接続されているのでトランジスタM3とM14を通る電流の全交流成分の効果は一緒に加算される。図8の曲線AとBは反対のクリップ効果を示すので、これらの電流の合計は、少なくとも第1次の桁では、クリップ動作と付随歪みに比較的に無関係である。曲線Bの電流応答はトランジスタM3,M12,M11及びM14での電流を導く関係を通して得られる。かくして、図7に示すようサイズ化されたトランジスタでは関係i(M14)=(10×I2)−i(M3)となり、トランジスタM3とM14内の電流の交流成分による電話線で見られる最終交流成分は10×I2である。I2の値はI2がクロスオーバ点でI(M3)/10より大きくなるように選ばれる。
【0052】
第2次直流保持回路
図7の直流保持回路700はそれが第2次の直流保持回路である点で更に有利である。特に、該回路の周波数応答での第1及び第2の極はそれぞれキャパシターC5とC12の使用により提供される。該第1の極は、キャパシターC5と、付随してRXピンに接続された抵抗器とで、もたらされる該RXピンでのフイルター作用から来ている。このフイルター作用は、トランジスタM1とM3の共通のゲート線上の非常に小さい交流信号をもたらすには、高周波(例えば100Hz以上)に於いては比較的充分である(かくしてこれらのトランジスタを通る低い交流電流成分となる)。しかしながら、低い周波数ではトランジスタM1とM3により多くの交流電流成分が存在しそれは低い周波数での歪みとなる。第2の周波数の極を該システムに付加することにより改良された周波数応答が得られる。例えば、トランジスタM3のゲート信号をより強く(more heavily)フイルターするためにトランジスタM1とM3のゲート間にもう1段のローパスフイルター作用が付加出来る。代わりに、図7に示す様に、該QE2ピンに接続されたキャパシターC12の使用により追加のローパスフイルター作用が提供される。又該QE2ピンに接続されたフイルターキャパシターC12の使用は、大きな電流シンク素子として使用される大型のPMOS素子M7のノイズフイルター作用を提供する。
【0053】
かくして、第2次の直流保持回路が提供される。第2次周波数応答回路の使用は100Hz、20mA、−1dBmで60dBmより大きいTHDを有する直流保持回路を提供する。1つの実施例で該電話線側集積回路1802Bの外部に置かれた2つのフイルターキャパシター(C5とC12)を有する該第2次直流保持回路が示されるが、しかしながら、第2次直流保持回路を達成するために他の回路技術が使用されてもよい。300Hzで又はそれより下で、特に50Hzの下での様に低い周波数の極により周波数がポールする(poles)ことは望ましい。図解された実施例では、キャパシターC5でもたらされる第1のフイルターは16Hzの第1の極を提供する(トランジスタM1のゲート上のローパスフイルター効果)。キャパシターC12でもたらされる第2のフイルターは0.44Hzで第2の極を提供する。
【0054】
切替可能な時定数
直流保持回路が直流でインピーダンスを示し、交流周波数では該直流回路は該信号通路から除かれることが一般的には望ましい。この様な動作を達成する1つの方法は、数ヘルツから上の周波数でカットオフされる様に非常にゆっくり動作する直流回路を提供することである。これは、300Hz(フルスケールで)より高い周波数では75dBのTHD、100Hz(フルスケールで)より高い周波数では60dBのTHD、そして100Hz(−9dBmで)より高い周波数では80dBのTHDより大きい様な低歪み要求を有する非常に低い周波数のモデム信号(下方に約10Hzまで)を送信する時、特に重要である。しかしながら、非常にゆっくりした直流保持回路の使用は多くのピーテーテー(PTT)仕様での電話線インターフエース規格と矛盾する。例えば、迅速なオンフックとオフフックの切替を要求する幾つかのインターフエース規格である。例えば、オンフックとオフフック条件間の切替の安定時間(settling time)はオフフックイベントから20ms内に90%より大きいループ電流の安定があることが要求される。この様な時間の制約はパルス式ダイアル動作用には特に重要である。
【0055】
本発明は該直流保持回路の速度に影響する切替可能な時定数の使用を含んでいる。かくして、該直流保持回路は、速い安定時間を有する第1の位相(位相1)と低い周波数動作を可能にするため遅い安定時間を有する第2の位相(位相2)とで動作する。かくして、該直流保持回路は迅速なオン/オフフック動作用の規格を充たすため使用されそして次いで該電話線がオフフックに行った後該直流保持回路は低い周波数の電話線信号動作を可能にするよりゆっくりした回路動作に切替られる。この仕方で可変動作周波数を有する直流保持回路が提供される。
【0056】
動作の位相、高速位相1又は低速位相2、はスイッチS1,S2,及びS4により制御される。高速位相1の間は、スイッチS1は閉じられ、S2は開きそしてS4は閉じる。スイッチS1を閉じ、スイッチS2を開くことは該直流保持回路から第1の周波数の極(キャパシターC5により引き起こされた)を除去することになる。更に、スイッチ4wp閉じることは第2周波数極を360Hzへ増加させるがそれは該ループ電流安定の時定数が今やキャパシターC12及び抵抗器R109と並列の抵抗器110により設定されるからである。該キャパシターと抵抗器の値は、高速パルスダイヤル安定動作を与えるために2−3ms内の適切な安定を提供するよう選択される(上に示す様に)。位相1中に、キャパシターC5とC12はそれらの適当な値に充電することは注意を要する。この充電が位相1から位相2への切替時に過渡的なグリッチ(glitch)を最小化することを助ける。該直流保持回路が位相2に切替られると、上記説明の標準的第2次直流保持回路動作がもたらされる。位相2はオフフック条件が起こった後約200msで賦活するよう設定される。位相1と位相2の条件の間の切替は上記説明の全ての動作モード(モード0−3)で使用されてもよい。
【0057】
かくして、2つの位相で動作可能なデーエイエイの直流保持回路が提供される。第1の位相は、オフフック条件の確立又はパルスダイヤル動作の様な信号情報の送信中に使用される動作の高速モードである。第2の位相は、電話ユーザーデータ(例えば、音声データ又はモデムの様な)の送信用に使用される動作のゆっくりしたモードである。該直流保持回路は、オフフック条件が最後に検出された後幾らかの時間まで第1位相にある(例えば200ms)。その後該直流保持回路は第2位相に切り替えられる。オフフック条件(第1位相)を確立するための回路の時定数は比較的速く又は短く、典型的には10msより少なく、より好ましくは5msより少なくそして図解された実施例では1msより少ない。ユーザーデータ送信(第2位相)中の回路の時定数は比較的ゆっくりで又は長く、典型的には100msより大きく、より好ましくは200msより大きくそして図解された実施例では約400msである。
【0058】
本発明の更に進んだ変型と代替え実施例は本説明を見た当業者には明らかである。従って、この説明は、図解としてのみ解釈され、そして本発明を実施する仕方を当業者に開示する目的用である。ここで示し説明された本発明の形は現在の好ましい実施例と取られるべきことは理解されるところである。形状、寸法及び部品配備では種々の変更がなされてもよい。本発明のこの説明の利点を得た後当業者に全て明らかなように、例えば、ここで図解され説明されたものが等価な要素で置き換えられてもよく、そして本発明の或る特徴は他の特徴の使用と独立に使用されてもよい。更に、ここで開示された本発明の種々の側面は、当業者には又明らかなように、組み合わせで又は別々に使用されてもよい。例えば、電流の導きはプログラマブルデーエイエイに関連してここで示されたが、直流電流制限規格用に電力の実質的な量を放散する外部素子の使用が非プログラム式デーエイエイ内で利用されてもよい。
【0059】
他の事項のみならず、ここに説明される本発明の利点と特徴も明らかになる仕方が得られ、詳細に理解され得るように、上記で概説された本発明のより特定的説明が、付属する図面に図解され、その図面がこの明細書の1部を形成するその実施例を参照することにより得られる。
【0060】
しかしながら、該付属する図面は本発明の単に例示的実施例を図解しており、従ってそれらはその範囲を限定すると考えられるべきでなく、何故なら本発明は他の等しく有効な実施例を認めているからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の典型的応用を図解する電話セットのブロック図である。
【図2】 本発明の、電話線側回路と、アイソレーションバリヤと、そして被給電側回路とを有するデジタルデーエイエイ回路の総ブロック図である。
【図3】 本発明のデジタルデーエイエイ回路内の送信、受信信号通路の総ブロック図である。
【図4】 本発明の2つの集積回路{アイシーエス(ICs)}と、容量性アイソレーションバリヤと、そして外部回路とで実現されたデジタルデーエイエイ回路の総回路図である。
【図5−5D】 本発明の種々の直流成端モードの直流成端特性カーブである。
【図6】 本発明の電流制限を実施するための技術の総ブロック図である。
【図7】 本発明の直流保持回路の回路図である。
【図8】 本発明の歪み制限技術を電流特性のグラフである。

Claims (1)

  1. 電話線に接続される電話線側回路と、アイソレーションバリヤにより該電話線側回路に接続される被給電側回路とを具備し、
    該電話線側回路が、直流保持回路を備えており、
    該直流保持回路が、集積回路の内部の内部回路と該集積回路の外部の外部回路とを有し、
    該直流保持回路は、直流電流制限要求を有さない第1の電話線インターフエース規格を充たす第1モードと、直流電流制限要求を有する第2の電話線インターフエース規格を充たす第2モードとで動作可能であり、
    該直流保持回路が、該第1モード中よりも該該第2モード中に、より多くの電力が該外部回路内で放散されるように、該内部回路と該外部回路とが接続され、
    該直流保持回路の該第1モードと該第2モードとの切替が、該アイソレーションバリヤを介する該被給電側回路からのデータによって、制御される
    ことを特徴とする通信システム。
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